JP2004080339A - Rake受信装置およびrake受信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】切り替え制御部301は、チャネルの通信状態からそのチャネルに割り当てられるフィンガ304を設定し、この設定に基づく制御信号を同期処理部302および切り替えスイッチ303に出力する。同期処理部302は、制御信号に従って、受信信号からパスおよび拡散コード位相を検出し、検出されたパスを設定されたフィンガ304に割り当てる。設定されたフィンガ304は、割り当てられたパスの信号を逆拡散し、同期検波する。切り替えスイッチ303は、制御信号に従って、フィンガ304と最大比合成部307との接続を切り替え、フィンガ304からの出力を最大比合成部307に出力する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、RAKE受信装置およびRAKE受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA受信装置は、自動車電話、携帯電話などの移動体通信システムで用いられ、無線アクセス方式にCDMA(Code Division Multiple Access)方式を採用している受信装置である。このようなCDMA受信装置は、無線回線上のチャネルを拡散コードによって識別する。このようなCDMA受信装置を備える基地局では、移動局が送信した無線信号を複数の伝搬パスとして受信して合成するRAKE受信を行うことが一般的である。
【0003】
図6は、従来のCDMA受信装置の構成の一例を示すブロック図である。図6において、送信側からあるチャネルを介して送信されたRF(Radio Frequency)信号は、アンテナ10で受信され、無線部20でベースバンド信号(受信信号)にダウンコンバートされた後、複数(たとえばK個)のRAKE受信器30−1、30−2、…、30−KでRAKE受信される。なお、RAKE受信器30−1〜30−Kはすべて同様の構成を有するので、以下、任意のRAKE受信器を単に「30」と表す。
【0004】
RAKE受信器30は、受信開始時に、同期処理部31で、CDMA受信装置を制御する制御部(図示せず)から、受信チャネルの拡散コードを取得する。そして、同期処理部31で、受信信号から複数のパスおよびそれらの拡散コード位相を検出する。検出されたパスは、複数(たとえばN個)のフィンガ32−1、32−2、…、32−Nにそれぞれ割り当てられる。フィンガ32−1〜32−Nでは、検出された拡散コード位相に基づいて、逆拡散部33−1、33−2、…、33−Nで、割り当てられたパスの信号を逆拡散し、続いて、同期検波部34−1、34−2、…、34−Nで、逆拡散された信号を同期検波する。そして、最大比合成部35で、フィンガ32−1〜32−Nからの出力信号(すなわち、同期検波された信号)に所定の重み付けを行って最大比合成し、この結果をRAKE合成結果として出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、マルチパス環境下で良好な受信特性を得るためには、RAKE受信器がより多くのフィンガを使用する必要がある。その一方で、拡散率の低いチャネルを受信するときなど、チャネルの通信状態によっては、多くのフィンガを使用する必要がない。ところが、上述の従来のCDMA受信装置では、1つのチャネルに対して、常に1つのRAKE受信器が使用される。つまり、常にN個のフィンガがそのチャネルに割り当てられる。そのため、従来のCDMA受信装置に具備されているRAKE受信器では、1つのチャネルに対して、通信状態に応じて適切な数のフィンガを割り当てることができないという問題があった。換言すれば、より多くのチャネルを受信するためにRAKE受信器の数(K個)を増やすと、CDMA受信装置内のフィンガの数(K×N個)が大きくなり、そのため、CDMA受信装置内に不使用のフィンガが多く存在してしまう問題があった。
【0006】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、チャネルに対して適切な数のフィンガを割り当てることができるRAKE受信装置およびRAKE受信方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のRAKE受信装置は、複数のフィンガと、前記複数のフィンガの中から、受信されたチャネルに割り当てる少なくとも1つのフィンガを設定する設定手段と、を具備する構成を採る。
【0008】
この構成によれば、装置内に設けられた複数のフィンガの中から受信されたチャネルに割り当てる少なくとも1つのフィンガを設定するため、受信されたチャネルに割り当てるフィンガの数を可変とすることができ、1つのチャネルに対して適切な数のフィンガを割り当てることができる。
【0009】
本発明のRAKE受信装置は、上記構成において、前記設定手段は、受信されたチャネルの拡散率に基づいて、少なくとも1つのフィンガの設定を行う構成を採る。
【0010】
この構成によれば、チャネルの拡散率に基づいて少なくとも1つのフィンガの設定を行うため、チャネルに割り当てるフィンガの数を拡散率に応じて可変とすることができ、常に適切な数のフィンガを割り当てることができる。
【0011】
本発明のRAKE受信装置は、上記構成において、前記設定手段は、受信されたチャネルの受信品質に基づいて、少なくとも1つのフィンガの設定を行う構成を採る。
【0012】
この構成によれば、チャネルの受信品質に基づいて少なくとも1つのフィンガの設定を行うため、チャネルに割り当てるフィンガの数を受信品質に応じて可変とすることができ、常に適切な数のフィンガを割り当てることができる。
【0013】
本発明のRAKE受信装置は、上記構成において、前記設定手段は、受信されたチャネルに割り当てるフィンガの数を決定する決定手段と、前記複数のフィンガの中から、受信されたチャネルに割り当てるフィンガを、前記決定手段によって決定された数だけ選択する選択手段と、を具備する構成を採る。
【0014】
この構成によれば、受信されたチャネルに割り当てるフィンガの数を決定し、決定された数のフィンガを複数のフィンガの中から選択するため、受信されたチャネルに割り当てるフィンガの数を可変とすることができ、1つのチャネルに対して適切な数のフィンガを割り当てることができる。
【0015】
本発明のRAKE受信装置は、上記構成において、前記複数のフィンガの全部または一部からの出力を合成する複数の合成手段と、前記複数のフィンガと前記複数の合成手段との接続関係を切り替える切り替え手段と、をさらに具備し、前記切り替え手段は、複数のチャネルが受信された場合、受信されたチャネルごとに、前記選択手段によって選択されたフィンガの出力が前記複数の合成手段のうちの互いに異なる一の合成手段に入力されるように、切り替え動作を行う構成を採る。
【0016】
この構成によれば、複数のフィンガの全部または一部からの出力を合成する合成手段を複数設け、複数のチャネルが受信された場合、受信されたチャネルごとに、選択されたフィンガの出力が複数の合成手段のうちの互いに異なる一の合成手段に入力されるように、複数のフィンガと複数の合成手段との接続関係を切り替えるため、装置内に設けられたフィンガを、複数のチャネルに割り当てることができる。
【0017】
本発明のCDMA受信装置は、上記のRAKE受信装置を具備する構成を採る。
【0018】
この構成によれば、上記と同様の作用効果を得ることができるCDMA受信装置を提供することができる。
【0019】
本発明の無線基地局装置は、上記のCDMA受信装置を具備する構成を採る。
【0020】
この構成によれば、上記と同様の作用効果を得ることができる無線基地局装置を提供することができる。
【0021】
本発明のRAKE受信方法は、チャネルを受信する受信ステップと、複数のフィンガの中から、受信されたチャネルに割り当てる少なくとも1つのフィンガを設定する設定ステップと、を具備するようにした。
【0022】
この方法によれば、装置内に設けられた複数のフィンガの中から受信されたチャネルに割り当てる少なくとも1つのフィンガを設定するため、受信されたチャネルに割り当てるフィンガの数を可変とすることができ、1つのチャネルに対して適切な数のフィンガを割り当てることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の骨子は、受信するチャネルに対して、その通信状態に応じて割り当てるフィンガの数を可変とすることである。
【0024】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1は、本発明の一実施の形態に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図である。
【0026】
図1に示すCDMA受信装置は、アンテナ100と、あるチャネルを介してアンテナ100で受信されたRF信号をベースバンド信号(受信信号)にダウンコンバートする無線部200と、受信信号をRAKE受信する複数(たとえばK個)のRAKE受信器300−1、300−2、…、300−Kとから構成されている。なお、RAKE受信器300−1、300−2、…、300−Kはすべて同様の構成を有するので、以下、任意のRAKE受信器を単に「300」と表す。
【0027】
RAKE受信器300は、切り替え制御部301と、同期処理部302と、切り替えスイッチ303と、複数(たとえばN個)のフィンガ304−1、304−2、…、304−Nと、複数(たとえばM個)の最大比合成部307−1、307−2、…、307−Mとを備えている。フィンガ304−1〜304−Nは、それぞれ逆拡散部305−1、305−2、…、305−N、および同期検波部306−1、306−2、…、306−Nを備えている。なお、以下の説明において、任意のフィンガを単に「304」と表し、任意のフィンガ304に含まれる逆拡散部を「305」、同期検波部を「306」と表す。さらに、最大比合成部307−1〜307−Mはすべて同様の構成を有するので、任意の最大比合成部を単に「307」と表す。
【0028】
図1に示される切り替え制御部301の具体的な構成の一例は、図2に示される。切り替え制御部301は、拡散率取得部308と、受信品質取得部309と、参照部310と、テーブル311と、フィンガ数決定部312と、フィンガ数記憶部313と、選択部314と、制御信号出力部315と、良否判定部316と、増減決定部317、未使用フィンガカウンタ318と、フィンガ数計算部319とを備えている。
【0029】
次いで、上記構成を有するRAKE受信器300の動作について説明する。
【0030】
RAKE受信器300は、切り替え制御部301で、チャネルの通信状態(たとえば、チャネルの拡散率または受信品質)を取得する。それから、この通信状態に基づいてチャネルに対して決定された数(たとえばP個)のフィンガを割り当てる制御信号を同期処理部302へ出力し、この通信状態に基づいてチャネルに対してP個のフィンガおよび1個の最大比合成部307を割り当てる制御信号を切り替えスイッチ303へ出力する。切り替え制御部301の動作については、後述する。
【0031】
そして、切り替えスイッチ303では、制御信号に従って、割り当てられたP個のフィンガ304からの出力を割り当てられた最大比合成部307に出力するよう、RAKE受信器300内部に設けられたフィンガ304と最大比合成部307との接続を切り替える。
【0032】
そして、同期処理部302では、受信開始時に、CDMA受信装置を制御する制御部(図示せず)から受信信号の拡散コードを取得する。また、RAKE受信器300が複数のチャネルを受信する時、同期処理部302では、取得した複数の拡散コードをそれぞれ保持する。拡散コード取得後、同期処理部302では、制御信号に従って、受信信号から最大でP個のパスおよびそれらの拡散コード位相を検出し、選択されたフィンガ304にパスをそれぞれ割り当てる。
【0033】
そして、選択されたP個のフィンガ304では、逆拡散部305は、割り当てられたパスの信号を逆拡散し、さらに同期検波部306は、逆拡散された信号を同期検波して、同期検波後の信号を、切り替えスイッチ303を介して最大比合成部307に出力する。
【0034】
最大比合成部307では、P個のフィンガ304からの出力信号に所定の重み付けを行い、最大比合成して、この結果をRAKE合成結果として出力する。
【0035】
RAKE受信器300が複数のチャネルを受信する場合は、各チャネルに対して選択されたフィンガ304からの出力信号が、チャネルごとに異なる最大比合成部307にそれぞれ出力されるように接続が切り替えられるので、最大比合成部307は、チャネルごとのRAKE合成結果を出力する。
【0036】
次いで、上記構成を有する切り替え制御部301の動作について、図3、図4および図5を用いて説明する。図3は、切り替え制御部301の動作を説明するためのフロー図、図4は、テーブル311の一例を示す図、図5は、切り替え制御部301のもう1つの動作を説明するためのフロー図である。
【0037】
まず、チャネルの受信を開始する時の切り替え制御部301の動作について、図3を用いて説明する。
【0038】
RAKE受信器300がチャネルの受信を開始すると、まずステップS1000では、拡散率取得部308で、チャネルの拡散率SFを取得して、参照部310に出力する。拡散率SFは、CDMA受信装置を制御する制御部(図示せず)から取得される。
【0039】
そして、ステップS1100では、参照部310で、拡散率SFとフィンガの数Pとの関係を格納するテーブル311を参照して、拡散率SFに対応する数Pを抽出し、フィンガ数決定部312に数Pを出力する。
【0040】
ここで、テーブル311の一例は、図4に示される通りである。例えば、今、受信を開始したチャネルCh1の拡散率SF1が256であるとすると、この入力値256に対する出力値は4となる。この際、データサイズに応じて拡散率を可変とする方式(Dynamic rate matching)が上り回線において採用されている場合には、チャネルCh1に適用される最小の拡散率をSF1とすれば良い。この方式は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)仕様書TS25.212に記載されている。拡散率の小さいチャネルは、拡散率の大きいチャネルよりも、無線回線で収容可能なチャネル数が少ないので、拡散率の小さいチャネルへ多くのフィンガ数を割り当てることによって、移動局装置からの送信電力を低減させても、基地局装置で良好な受信特性を得ることが期待できる。
【0041】
そして、ステップS1200では、フィンガ数決定部312で、入力された数Pを、チャネルに割り当てられるフィンガ304の個数として決定し、フィンガ数記憶部313および選択部314に出力する。
【0042】
そして、ステップS1300では、フィンガ数記憶部313で、チャネルに対して割り当てられたフィンガ数Pを記憶する。
【0043】
そして、ステップS1400では、選択部314で、P個のフィンガ304を、RAKE受信器300に設けられたN個のフィンガ304の中から選択して、制御信号出力部315に通知する。より具体的には、N個のフィンガ304のうち、現在どのチャネルにも割り当てられていないフィンガ304の中からP個のフィンガ304を選択する。
【0044】
そして、ステップS1500では、選択部314で、P個のフィンガ304に対応する1個の最大比合成部307を、M個の最大比合成部307の中から選択して、制御信号出力部315に通知する。より具体的には、M個の最大比合成部307のうち、現在どのチャネルにも割り当てられていない最大比合成部307の中から1個の最大比合成部307を選択する。
【0045】
なお、ステップS1500での最大比合成部307の選択は、本実施の形態では上述の通りフィンガ304の選択後に行われているが、チャネルの受信開始直後に行われても良い。
【0046】
そして、ステップS1600では、制御信号出力部315で、選択部からの通知を受け、チャネルに対してP個のフィンガ304を割り当てる制御信号を同期処理部302へ出力する。また、これと同時に、チャネルに対してP個のフィンガ304と最大比合成部307を割り当てる制御信号を切り替えスイッチ303へ出力する。
【0047】
次に、チャネルを受信している時の切り替え制御部301の動作について、図5を用いて説明する。
【0048】
RAKE受信器300がチャネルを受信している時、まずステップS1110では、受信品質取得部309で、チャネルの受信品質Qを取得して、良否判定部316に出力する。
【0049】
ここで、受信品質Qは、3GPP仕様書で規定されているPhysical channel BER(Bit error rate)(上り回線で常時送信されるDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)に対するBER測定値)や、Transport channel BER(RAKE合成後のDPDCH(Dedicated Physical Data Channel)に対するBER推定値)、またはSIR(Signal to Interference Ratio)などの値を利用する。
【0050】
本実施の形態では、たとえばSIRのように、値が大きい程受信の品質が良好であることを表す指数を利用する場合を説明するが、Physical channel BERやTransport channel BERのように、値が小さい程受信の品質が良好であることを表す指数を利用する場合も容易に応用することができる。
【0051】
そして、ステップS1120およびステップS1130では、良否判定部316は、二つの閾値Th1およびTh2(Th1<Th2)を用いて受信品質Qの良否を判定する。まず、ステップS1120では、良否判定部316で、受信品質Qを閾値Th1と比較する。この比較の結果がQ≦Th1のとき、受信品質Qは不良であると判定され、Q>Th1のとき、受信品質Qは良好であると判定される。受信品質Qが良好である場合、ステップS1130では、良否判定部316で、受信品質Qを閾値Th2と比較する。この比較の結果が(Th1<)Q≦Th2のとき、受信品質Qが良好であるとの判定を変更しないが、Q>Th2(>Th1)のとき、受信品質Qは、過剰に良好であるとの判定に変更する。それから、この良否判定結果を増減決定部317に出力する。
【0052】
そして、ステップS1140、ステップS1150、ステップS1160およびステップS1170では、増減決定部317で、良否判定結果に応じて、現在受信チャネルに対して与えられているフィンガ304の数Pを変更すべきか否かを決定する。
【0053】
まず、良否判定結果が不良の場合(S1120:YES)、ステップS1140では、増減決定部317で、未使用フィンガカウンタ318を参照する。未使用フィンガカウンタ318は、選択部314をモニターし、現在受信中のどのチャネルにも割り当てられていないフィンガ304を計数して、その数Puを記憶する。この参照の結果がPu>0の場合(S1140:YES)、ステップS1150では、増減決定部317で、フィンガ数Pを1個増加することを決定する(出力値=+1)。一方、参照の結果がPu=0の場合(S1140:NO)、ステップS1160では、増減決定部317で、フィンガ数Pを変更しないことを決定する(出力値=0)。また、ステップ良否判定結果が良好の場合(S1130:YES)、ステップS1160では、フィンガ数Pを変更しないことを決定する(出力値=0)。さらに、良否判定結果が過剰に良好の場合(S1130:NO)、ステップS1170では、フィンガ数Pを1個減少することを決定する(出力値=−1)。
【0054】
なお、フィンガ数Pの増減数は、上記のように1などの所定の定数でも良いし、受信品質Qの値の変化率に基づく変数でも良い。増減決定部317は、増減決定結果に応じた上記の出力値をフィンガ数計算部319に出力する。
【0055】
そして、ステップS1180では、フィンガ数計算部319で、チャネルに現在割り当てられているフィンガ数Pをフィンガ数記憶部313から読み出す。
【0056】
そして、ステップS1190では、フィンガ数計算部319で、フィンガ数記憶部313から読み出したフィンガ数Pの値に、増減決定部317からの出力値を加算する。これにより、新しいフィンガ数Pを算出する。それから、この計算結果をフィンガ数決定部312に出力する。
【0057】
そして、ステップS1250では、フィンガ数決定部312で、フィンガ数計算部319から受けたフィンガ数Pを、チャネルに対して割り当てられるフィンガ304の個数Pとして改めて決定して、フィンガ数記憶部313および選択部314に出力する。
【0058】
そして、ステップS1350では、フィンガ数記憶部313で、チャネルに対して割り当てられたフィンガ304の数Pを更新して記憶する。
【0059】
そして、ステップS1450では、選択部314で、P個のフィンガ304をRAKE受信器300に設けられたN個のフィンガ304の中から選択する。より具体的には、N個のフィンガ304のうち、現在チャネルに割り当てられているフィンガ304と現在どのチャネルにも割り当てられていないフィンガ304の中からP個のフィンガ304を選択する。それから、選択されたP個のフィンガ304と、既に選択されている最大比合成部307とを制御信号出力部315に通知する。
【0060】
そして、ステップS1650では、制御信号出力部315で、チャネルに対してP個のフィンガ304を割り当てる制御信号を同期処理部302へ出力する。また、これと同時に、チャネルに対してP個のフィンガ304と最大比合成部307とを割り当てる制御信号を切り替えスイッチ303へ出力する。
【0061】
なお、切り替え制御部301は、上記の構成に限定されない。例えば、最大比合成部307の選択は、本実施の形態では選択部314により行われているが、切り替え制御部301の内部あるいは外部に別途設けられた部分により行われても良い。この場合は、制御信号出力部315が、チャネルに対してP個のフィンガ304を割り当てる制御信号を切り替えスイッチ303へ出力し、前述の部分が、チャネルに対して1個の最大比合成部307を割り当てる制御信号を切り替えスイッチ303へ出力する。
【0062】
このように、本実施の形態によれば、RAKE受信器300内に設けられたN個のフィンガ304の中からP個のフィンガ304が受信されたチャネルに割り当てられる。よって、受信されたチャネルへのフィンガ304の割り当てが可変となり、1つのチャネルに対して適切な数のフィンガ304を割り当てることができる。
【0063】
また、本実施の形態によれば、フィンガ304の割り当てはチャネルの拡散率SFに基づいて行われるため、チャネルに割り当てるフィンガ304が拡散率SFに応じて可変となり、常に適切な数のフィンガ304を割り当てることができる。
【0064】
また、本実施の形態によれば、フィンガ304の割り当てはチャネルの受信品質Qに基づいて行われるため、チャネルに割り当てるフィンガ304が受信品質Qに応じて可変となり、常に適切な数のフィンガ304を割り当てることができる。
【0065】
また、本実施の形態によれば、決定された数Pに従って、適宜フィンガ304が選択されるので、受信されたチャネルに割り当てるフィンガ304の割り当てが可変となり、1つのチャネルに対して適切な数のフィンガ304を割り当てることができる。
【0066】
また、本実施の形態によれば、切り替えスイッチ303は、RAKE受信器300内に設けられたフィンガ304と最大比合成部307の接続を適宜切り替えるため、RAKE受信器300内に設けられたフィンガ304を、複数のチャネルに対して割り当てることができる。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、チャネルに対して適切な数のフィンガを割り当てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るCDMA受信装置の構成を示すブロック図
【図2】本実施の形態に係る切り替え制御部の構成の一例を示すブロック図
【図3】本実施の形態に係る切り替え制御部の動作を説明するためのフロー図
【図4】本実施の形態に係るテーブルの一例を示す図
【図5】本実施の形態に係る切り替え制御部のもう1つの動作を説明するためのフロー図
【図6】従来のCDMA受信装置の構成の一例を示すブロック図
【符号の説明】
100 アンテナ
200 無線部
300−1、300−2、…、300−K RAKE受信器
301 切り替え制御部
302 同期処理部
303 切り替えスイッチ
304−1、304−2、…、304−N フィンガ
305−1、305−2、…、305−N 逆拡散部
306−1、306−2、…、306−N 同期検波部
307−1、307−2、…、307−M 最大比合成部
308 拡散率取得部
309 受信品質取得部
310 参照部
311 テーブル
312 フィンガ数決定部
313 フィンガ数記憶部
314 選択部
315 制御信号出力部
316 良否判定部
317 増減決定部
318 未使用フィンガカウンタ
319 フィンガ数計算部
Claims (8)
- 複数のフィンガと、
前記複数のフィンガの中から、受信されたチャネルに割り当てる少なくとも1つのフィンガを設定する設定手段と、
を具備することを特徴とするRAKE受信装置。 - 前記設定手段は、
受信されたチャネルの拡散率に基づいて、少なくとも1つのフィンガの設定を行う、
ことを特徴とする請求項1記載のRAKE受信装置。 - 前記設定手段は、
受信されたチャネルの受信品質に基づいて、少なくとも1つのフィンガの設定を行う、
ことを特徴とする請求項1記載のRAKE受信装置。 - 前記設定手段は、
受信されたチャネルに割り当てるフィンガの数を決定する決定手段と、
前記複数のフィンガの中から、受信されたチャネルに割り当てるフィンガを、前記決定手段によって決定された数だけ選択する選択手段と、
を具備することを特徴とする請求項1記載のRAKE受信装置。 - 前記複数のフィンガの全部または一部からの出力を合成する複数の合成手段と、
前記複数のフィンガと前記複数の合成手段との接続関係を切り替える切り替え手段と、をさらに具備し、
前記切り替え手段は、
複数のチャネルが受信された場合、受信されたチャネルごとに、前記選択手段によって選択されたフィンガの出力が前記複数の合成手段のうちの互いに異なる一の合成手段に入力されるように、切り替え動作を行う、
ことを特徴とする請求項4記載のRAKE受信装置。 - 請求項1記載のRAKE受信装置を具備することを特徴とするCDMA受信装置。
- 請求項6記載のCDMA受信装置を具備することを特徴とする無線基地局装置。
- チャネルを受信する受信ステップと、
複数のフィンガの中から、受信されたチャネルに割り当てる少なくとも1つのフィンガを設定する設定ステップと、
を具備することを特徴とするRAKE受信方法。
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JP2008543193A (ja) * | 2005-05-31 | 2008-11-27 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 汎用rake受信による適応タイミング再生 |
JP2015159556A (ja) * | 2008-10-02 | 2015-09-03 | クゥアルコム・インコーポレイテッドQualcomm Incorporated | 改善されたマルチキャリア・スループットのために最適化されたフィンガ割当 |
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2002
- 2002-08-16 JP JP2002237379A patent/JP3600225B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2008543193A (ja) * | 2005-05-31 | 2008-11-27 | テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) | 汎用rake受信による適応タイミング再生 |
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