JP2004078480A - 投票券購入システム - Google Patents
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Abstract
【課題】口座をロックすることなく投票券の購入、配当による投票券の再購入、及び、払戻が即時にできるようにする。
【解決手段】ポイント所有者銀行口座から同じ銀行に開設された主催者銀行口座へ振込を行い、データベースに保持されたポイントを増加させ、このポイントを投票券と交換する。ポイント計算エンジンにより勝馬情報(レース結果)に基づいて配当に相当するポイントを加算する。また、払戻命令が発せられた場合には、データベースに保持されたポイントを減少させ、その減少に相当する金額を主催者銀行口座よりポイント所有者銀行口座へ振替える。
【選択図】 図1
【解決手段】ポイント所有者銀行口座から同じ銀行に開設された主催者銀行口座へ振込を行い、データベースに保持されたポイントを増加させ、このポイントを投票券と交換する。ポイント計算エンジンにより勝馬情報(レース結果)に基づいて配当に相当するポイントを加算する。また、払戻命令が発せられた場合には、データベースに保持されたポイントを減少させ、その減少に相当する金額を主催者銀行口座よりポイント所有者銀行口座へ振替える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、投票券の購入の処理、投票券に関する配当金の処理、払い戻しのための振替処理を行なう投票券購入システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、競馬の勝馬投票券をオンラインにて購入し配当金を受け取るシステムがあった。このシステムにおいて利用者は、勝馬投票券を購入する資金を預金する預金口座(以下、専用口座という)を開設する。利用者は、レース期間前に専用口座に資金を預金し、その預金を元にして勝馬投票券を購入し、レース期間終了後に購入した勝馬投票券の購入額と配当額との相殺額の振込を受けるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシステムにおいては、レース開催期間中は、専用口座がロックされるので、自分の預金口座でありながら現金を引き落とすことも、また、勝馬投票券を購入する資金を追加するための預金もできない。
【0004】
また、勝馬投票券の購入額と配当金との相殺額の振込みは、レース期間終了後に行なわれるので、配当金をリアルタイムで入手することはできなかった。
【0005】
以上のことにより、利用者は、レース等に思う存分のお金を賭けることができず、また、配当金が直ちに入手できないため、銀行の信用問題が発生している現在では配当金で思う存分に遊興に耽ることができないという問題がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、投票券の購入資金を追加することができ、また、配当金をリアルタイムで入手することができる投票券購入システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明においては、ポイントの残高を保持するポイント保持部と、ポイントを管理するポイント管理部と、同一銀行にポイント所有者の銀行口座と主催者の銀行口座とを開設しておくようにする。ポイント管理部は、ポイントを投票券と交換するポイン投票券交換手段と、配当をポイントとして加算するポイント配当手段と、ポイントを金銭に交換する処理を行なうポイント金銭交換手段と、ポイント金銭交換手段により交換された金銭の額を口座間で振替える処理を行なう銀行口座振替処理手段と、を有するようにした。
【0008】
これにより、配当で得られたポイントに相当する金額の振替をリアルタイムで受けることができ、配当金を入手することができる。
【0009】
また、ポイント配当手段は、投票券の配当をその投票券のレース終了後であって、次のレース開始前に配当に相当するポイントを加算するようにしてもよい。
【0010】
これにより、配当金を次のレースの投票券の購入資金にすることができ、より高額の利益を得ることが可能となる。
【0011】
また、ポイント管理部は、金銭の振込通知を投票受付期間中であるかどうかにかかわらず受け付ける振込通知受付手段を有していてもよい。
【0012】
これにより、投票券を購入する資金が不足しても、資金を振込むことができ、投票券を購入することが可能となる。
【0013】
また、その振込は、ポイント所有者の銀行口座から行なわれるものであって、ポイント所有者の銀行口座の残高が所定の金額を下回る場合には、借り入れを行なう借入処理部を備えていてもよい。
【0014】
これにより、投票券の購入資金が不足しても、借入が行なわれるので、投票券の購入を継続することが可能となる。
【0015】
また、ポイント金銭交換手段は、金銭に交換する処理を随時行なうことができ、銀行口座振替処理手段は振替える処理を随時行なうことができるようになっていてもよい。
【0016】
これにより、配当金をリアルタイムで入手することが可能となる。
【0017】
なお、ここで「投票券」という言葉を用いたが、この投票券は、競馬の勝馬投票券、ボートレースの舟券、競輪やオートレースの車券であってもよい。
【0018】
また、投票券は、サッカーなどの勝ち負けを予想するスポーツくじであってもよい。また、宝くじであってもよい。スポーツくじや宝くじの場合には、「レース」とは、スポーツの対戦や抽選会の実施を意味するものとする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、本発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
【0020】
(本発明の概念)
図1は、本発明の概念を例示する。図1において、投票券を購入する者の銀行口座であるポイント所有者銀行口座101がある。この銀行口座は、レース開催者の銀行口座である主催者銀行口座102の開設されている銀行と同じ銀行に開設される。これは、ポイント所有者銀行口座101と主催者銀行口座102との間での振込み・振替をリアルタイムで行なえるようにするためである。リアルタイムで振込み・振替が行なえるならば、ポイント所有者銀行口座101と主催者銀行口座102とは異なる銀行に開設されていてもよい。
【0021】
投票券を購入する者は、まず、ポイント購入命令106を発する。これにより、ポイント所有者銀行口座101より主催者銀行口座102へ振込みが行なわれ、振込み額がポイントに換算されてデータベース103に加算される。次にポイントを投票券に交換するための投票券交換命令107が発せられる。一レースが終了すると、競馬の場合には勝馬情報105が、ポイント計算エンジン104に伝えられ、投票券が的中していれば配当が行なわれ、その配当金額に相当するポイントが加算される。
【0022】
配当金額に相当するポイントが加算されるので、投票券が的中して得られた配当金に相当するポイントを次のレースの投票券の購入にあてることができる。
【0023】
投票券を購入する者は、必要に応じて、払戻命令108を発し、データベース103に加算されているポイントを減じ、それに対応する金額を主催者銀行口座102からポイント所有者銀行口座101へ振替える。
【0024】
したがって、本発明では、投票券の購入原資となるポイントに相当する額がレース主催者側に存在することになり、従来のようにポイント所有者銀行口座をロックする必要がない。これにより、ポイント所有者銀行口座へは随時現金を預金することができ、その後、主催者銀行口座へ振込みをすることができる。また、ポイント所有者銀行口座への払戻も随時行なうことが可能となる。
【0025】
(実施形態1)
図2は、本発明における実施形態1の投票券購入システムの機能ブロック図を例示する。
【0026】
本実施形態の投票券購入システム200は、ポイント残高保持部201と、ポイント管理部202と、ポイント所有者銀行口座203と、主催者銀行口座205と、からなる。
【0027】
「ポイント残高保持部」201は、ポイントの残高をポイント所有者別に保持するための部である。「ポイント」とは、価値を表わすものであり、投票券や現金と交換可能なものである。ポイントは、端的に、通貨単位である円で表示されるようになっていてもよいし、投票券の価値、配当金の価値を表わすための最小単位を基準に定められていてもよい。
【0028】
ポイント残高保持部は、例えば、表によりポイント所有者のポイント残高を保持する。図3は、その一例として表301を表示している。ポイント所有者Aのポイント残高は10000、ポイント所有者Bのポイント残高は25000、ポイント所有者Cのポイント残高は1000、であることが表現されている。
【0029】
「ポイント管理部」202は、ポイント残高保持部201に保持されているポイントを管理する。どのようにポイントを管理するかについては、後述する。
【0030】
「ポイント所有者銀行口座」203は、ポイントと、金銭との交換を行なうためのポイント所有者の銀行預金口座である。後述のように、この銀行預金口座に、ポイントを金銭に換算された額が振替られる。
【0031】
「主催者銀行口座」205は、ポイントと、金銭との交換を行なうためのポイント所有者銀行口座203と同一銀行204に開設された主催者の銀行口座である。後述のように、この銀行口座に振込みが行なわれると、その振込み額に相当するポイントがポイント残高保持部で保持されているポイントに加算される。また、払戻のためにポイント残高保持部201のポイントが減少すると、それに対応する金額が主催者銀行口座205からポイント所有者銀行口座203へ振替えられる。
【0032】
なお、「振込み」とは、同一銀行内での金銭の移動と、異なる銀行の口座間での金銭の移動との両方を意味し、「振替」とは、同一銀行の口座間での金銭の移動を意味するものとする。
【0033】
(実施形態1:図1と図4との対応関係)
なお、図1と図4との対応関係を説明すると、データベース103に相当するのが、ポイント残高保持部201と、ポイント管理部202の中の配当の処理以外の処理を行なう部分である。ポイント計算エンジン104に相当するのがポイント管理部202の中の配当の処理を行なう部分である。
【0034】
(実施形態1:ポイント管理部の内部)
図4は、ポイント管理部202を更に詳細に例示する図である。ポイント管理部202は、投票券交換手段401と、ポイント配当手段402と、ポイント金銭交換手段403と、銀行口座振替処理手段404と、を有している。
【0035】
(実施形態1:投票券交換手段)
「投票券交換手段」401は、ポイント残高の範囲内でポイントと、投票券とを交換する。
【0036】
図5は、投票券交換命令107がポイント所有者より発せられた場合の投票券交換手段401における処理を説明するフローチャートを例示する。投票券交換命令107には、ポイント所有者を識別する情報(例えば、名前やユーザID)、ポイントと交換する投票券の数量、投票券の内容が含まれているとする。
【0037】
ステップS501において、ポイント所有者を識別する情報から、ポイント残高を求め、交換する投票券に対応するポイントがポイント残高以下であるかどうかを判断する。もし、そうならばステップS502へ移行し、そうでなければ、処理を終了する。
【0038】
ステップS502においては、ポイント残高を減少させる。減少させるポイントの量は、交換する投票券に相当するポイントである。また、交換に要する手数料を更に減少するようにしてもよい。この場合には、ステップS501においては、手数料を考慮して交換する投票券に対応するポイントとポイント残高を比較することになる。
【0039】
ステップS503において、指定された投票券を購入する。
【0040】
投票券の購入結果は、例えば、図6に例示される表601に格納される。この表では、どのポイント所有者が、どのレースにどのような内容の投票を行なったかが格納される。また、同じ投票内容の投票券が複数購入される場合に備えて、数量も格納するようにしてもよい。なお、表601は、ポイント管理部202で保持されてもよいし、ポイント残高保持部201で保持されていてもよい。また、表601を保持する第三の部があってもよい。
【0041】
なお、図5のフローチャートは処理の一例を例示しており、ステップS501にて、交換する投票券に相当するポイントがポイント残高以下でない場合には、処理を終了すると説明したが、ポイント残高が不足するため、投票券に交換できない旨のメッセージがポイント所有者に対して送信されるようになっていてもよい。
【0042】
(実施形態1:ポイント配当手段)
「ポイント配当手段」402は、投票券に基づく配当をポイントとしてポイント残高保持部に加算する。ここでいう「投票券」とは、投票券交換手段401によりポイントから交換された投票券のことである。
【0043】
どのポイント所有者が、どのレースにどのような内容の投票を行なったかは表601に格納されているので、ポイント配当手段402は、この表を行単位に走査し、的中したレースの投票内容が格納された行に格納されているポイント所有者のポイント残高を、配当に相当する量だけ増加させる。
【0044】
(実施形態1:ポイント金銭交換手段)
「ポイント金銭交換手段」403は、ポイント残高保持部に保持されているポイントを金銭に交換するための処理であるポイント交換処理を行なう。
【0045】
図7は、払戻命令108がポイント所有者より発せられたときのポイント金銭交換手段403における処理を説明するフローチャートを例示する。払戻命令108には、ポイント所有者を識別する情報(例えば、名前やユーザID)、金銭に交換するポイント(あるいは、金銭に交換するポイントを求めるための金銭の額)が含まれているとする。
【0046】
ステップS701において、ポイント所有者を識別する情報からポイント残高を求め、金銭に交換するポイントがポイント残高以下であるかどうか判断する。もしそうならば、ステップS702へ移行し、そうでなければ処理を終了する。
【0047】
ステップS702において、金銭に交換するポイント残高をポイント残高より減少させる。
【0048】
ステップS703において、次に説明する銀行口座振替処理手段を起動する。
【0049】
なお、図7のフローチャートは処理の一例を例示しており、ステップS701にて、金銭に交換するポイントがポイント残高以下でなければ、処理を終了すると説明したが、ポイント残高が不足するため、金銭に交換できない旨のメッセージがポイント所有者に対して送信されるようになっていてもよい。
【0050】
(実施形態1:銀行口座振替処理手段)
「銀行口座振替処理手段」404は、ポイント金銭交換手段403により交換された金銭の額を主催者銀行口座205から所有者銀行口座へ振替処理をする。
【0051】
図8は、銀行口座振替処理手段404における処理を説明するフローチャートを例示する。
【0052】
ステップS801において、ポイント所有者の銀行口座を特定する。ポイント所有者の銀行口座は、ポイント管理部202やポイント残高保持部201で管理されていてもよい。あるいは、ポイント所有者とその銀行口座を対応付けて管理する部があってもよい。また、払戻命令108の中に振替先の銀行口座の番号などが含まれており、それによりポイント所有者の銀行口座が特定されるようになっていてもよい。
【0053】
ステップS802において、銀行204へ振替の依頼をする。
【0054】
(実施形態1:効果)
本実施形態の投票券購入システムによれば、ポイント所有者銀行口座203がロックされることなく、投票券の購入、配当金の払戻を行なうことができる。また、ポイント残高保持部でのポイントの残高は、レース期間終了後も破棄せずに存在させておくことができる。
【0055】
(実施形態2)
本発明の実施形態2は、実施形態1の投票券購入システムにおいて、ポイント配当手段402を、投票券に基づく配当を、当該レース終了後であって、次のレース開始前に加算することを特徴とするようにしたものである。「当該レース」とは、投票券により予想されたレースを意味する。
【0056】
すなわち、当該レース終了後、次のレースが開始するまでに、ポイント配当手段402が当該レースの結果を受け取るようにし、表601に格納された投票内容に基づいて配当に相当するポイントを加算する。
【0057】
ポイントの加算は効率良く実行される必要がある。そこで、表301と表601とを関係データベース管理システムにより管理し、表601のレース番号の列と投票内容の列とに索引を付加しておく。このようにすれば、レース結果から、的中した投票券を購入したポイント所有者を効率良く求めることができる。また、表301のポイント所有者の列に索引を定義しておけば、的中した投票券を購入したポイント所有者の所持しているポイントの列を高速に求めることが可能となり、ポイントの加算を効率良く行なえる。
【0058】
(実施形態2:効果)
本実施形態の投票券購入システムによれば、レースが終了した後、次のレースが開始するまでに配当に相当するポイントが加算されるので、その加算されたポイントを次のレースの投票券の購入にあてることができ、資金を効率良く増やすことが可能となる。
【0059】
(実施形態3)
図9は、本発明の実施形態3に関する投票券購入システムの機能ブロック図を例示する。本実施形態においては、実施形態1の投票券購入システム200のポイント管理部202が更に、振込通知受付手段901を有する。
【0060】
「振込通知受付手段」901は、ポイントの残高を増加させるための金銭の振込通知を投票受付期間中であるかどうかにかかわらず受け付ける。
【0061】
すなわち、主催者銀行口座205の開設されている銀行、あるいは、その他の銀行からの送金の通知を受け付ける。この際、投票受付期間中であるかどうかを問わない。
【0062】
(実施形態3:振込や振替の処理の依頼は、投票券購入システムが受け付けてもよい)
また、「振込通知」とは、ポイント所有者からの送金の依頼としてもよい。金銭の振込が即時に処理されるようにするために、振込は、ポイント所有者銀行口座から、同じ銀行に開設されている主催者銀行口座への振替により行なわれるようにしてもよい。また、通常、振込や振替による送金の処理の依頼は、銀行が受け付けるが、本実施形態の投票券購入システム200が振替の処理の依頼を受け付けるようにしてもよい。
【0063】
(実施形態3:処理)
図10は、投票券購入システム200が送金の処理の依頼を受け付ける場合の、本実施形態特有の処理を説明するフローチャートを例示する。
【0064】
ステップS1001において、ポイント所有者を特定する。すなわち、どのポイント所有者のポイントの残高を増加させるための振込であるかを特定する。例えば、振替依頼者の認証を行い、この認証結果に基づいて、ポイント所有者を決定してもよい。
【0065】
ステップS1002において、ポイント所有者より、ポイント所有者銀行口座を特定する。すなわち、ポイント所有者銀行口座の開設されている支店、口座番号を特定する。
【0066】
ステップS1003において、ポイント所有者銀行口座の残高を減少させる処理を行なう。
【0067】
ステップS1004において、主催者銀行口座の残高を増加させる。
【0068】
ステップS1005において、ポイント所有者のポイントの残高を増加させる。
【0069】
なお、ステップS1003において残高が減少される額とステップS1003において残高が増加される額とは一致するようにしてもよいが、振替の手数料などが徴収される場合には、ステップS1003において残高が減少される額が手数料などの分大きくなる。また、ステップS1003とステップS1004との処理は、銀行204に実行を依頼するようにしてもよい。
【0070】
(実施形態3:効果)
本実施形態によれば、投票受付期間中であるかどうかにかかわらず振込や振替によりポイントの残高を増加させることができ、機動的な投票券の購入が可能となる。また、ポイント所有者銀行口座から主催者銀行口座への振替を行なうことにより、ポイント所有者がポイントを金銭に交換する場合は、逆の方向の主催者銀行口座からポイント所有者銀行口座へ振替を行なうことになるので、ポイントを金銭に交換する場合の資金が不足する事態の発生を避けることができる。
【0071】
(実施形態4)
本発明の実施形態4は、実施形態3の投票券購入システムにおいて、振込通知受付手段904は、ポイント所有者銀行口座203から主催者銀行口座205への振込の通知を受け付けることを特徴とし、ポイント所有者銀行口座の残高が所定の額を下回ると、主催者銀行口座への振込を実施するための借入を行なう借入処理部を備える。
【0072】
例えば、ポイント所有者銀行口座205の残高が0になると、主催者銀行口座への振込額の借入の処理を行い、振込を行なうようにしたものである。
【0073】
「所定の額」とは、借入を行なう条件があらかじめ決められたことを意味し、ポイント所有者を一当事者とする契約により定められる。例えば、残高が0円であれば借入が行なわれる、あるいは、このように確定した金額ではなく、残高が、主催者銀行口座へ降込む額未満であれば借入が行なわれるように条件が決められていてもよい。
【0074】
また、借入の相手は、銀行204とは限らず、銀行以外の消費者金融業者であったり、あるは、主催者であったりしてもよい。
【0075】
(実施形態4:処理)
図11は、本実施形態の処理を説明するフローチャートを例示している。基本的に図10のフローチャートと同じであるが、ポイント所有者を特定し、ポイント所有者銀行口座を特定するステップS1101とステップS1102との後に、ポイント所有者銀行口座の残高が所定の金額以下であるかどうかが判断されるステップS1102が追加されている。また、所定の金額以下であれば、主催者銀行口座への振込を実施するために必要な借入を行なうステップS1103が追加されている。
【0076】
なお、主催者銀行口座への振込を実施するために必要な借り入れは、主催者銀行口座へ振込む金額からポイント所有者銀行口座の残高(もしマイナスであれば0とする)の差と一致する必要はなく、若干大きめにするようにしてもよい。どの程度大きめにするかは、例えば、一万円単位に切り上げるように前もって定めておいたり、ポイント所有者を一当事者とする契約や、ポイント購入命令106により定められるようにしておいたりしてもよい。
【0077】
(実施形態4:効果)
本実施形態の投票券購入システムによれば、ポイント所有者銀行口座の残高が不足してもポイントの残高を増加して投票券に交換できるので、機動的な投票券の購入が可能となる。
【0078】
(実施形態5)
本発明の実施形態5においては、実施形態1の投票券購入システムにおいて、ポイント金銭交換手段403でのポイント交換手段を随時行なうことができるようにし、また、銀行口座振替処理手段404は、振替処理を随時行なうことができるようにしたものである。
【0079】
本発明においては、投票券はポイント残高保持部201に保持されたポイントと引き換えられるようになっているので、ポイント所有者銀行口座203を従来のシステムのようにロックする必要がないので、いつでもポイント所有者銀行口座203へ振替の処理が行なえる。
【0080】
なお、「随時」と説明したが、完全に絶え間なくという意味ではなく、メンテナンスなどのために例えば一日の間に短時間の間だけ払戻命令103が受け付けられない時間を許容することを排除するものではない。
【0081】
(実施形態5:効果)
本実施形態の投票券購入システムによれば、的中した投票券により配当を随時ポイント所有者銀行口座に振替をすることができ、配当金を手にすることができる。
【0082】
(実施形態6)
実施形態1から実施形態5において、「投票券」という言葉を用いたが、この意味するところは、競馬の勝馬投票券、ボートレースの舟券、競輪やオートレースの車券のいずれかであってもよい。また、サッカーなどの勝ち負けを予想するスポーツくじや、宝くじであってもよい。特に宝くじとしては、くじ番号が購入者の意思によらず定められるものや、購入者が任意の番号を指定できるものであってもよい。また、スポーツくじの場合に「レース」とはスポーツの対戦を意味し、宝くじの場合に「レース」とは、抽選会の実施を意味するものとする。
【0083】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ポイント所有者銀行口座203がロックされることなく、投票券の購入、配当金の払戻を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図
【図2】投票券購入システムの機能ブロック図
【図3】ポイント残高保持部で保持されるポイント所有者別のポイントの残高の一例図
【図4】実施形態1の投票券購入システムの機能ブロック図
【図5】投票券交換手段の処理の流れ図
【図6】投票結果を格納する表の一例図
【図7】ポイント金銭交換手段の処理の流れ図
【図8】銀行口座振替処理手段の処理の流れ図
【図9】実施形態3の投票券購入システムの機能ブロック図
【図10】振込通知を受け付けてからの処理の流れ図
【図11】実施形態4における振込通知を受け付けてからの処理の流れ図
【符号の説明】
101 ポイント所有者銀行口座
102 主催者銀行口座
103 データベース
104 ポイント計算エンジン
105 勝馬情報
106 ポイント購入命令
107 投票券交換命令
108 払戻命令
【発明の属する技術分野】
本発明は、投票券の購入の処理、投票券に関する配当金の処理、払い戻しのための振替処理を行なう投票券購入システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、競馬の勝馬投票券をオンラインにて購入し配当金を受け取るシステムがあった。このシステムにおいて利用者は、勝馬投票券を購入する資金を預金する預金口座(以下、専用口座という)を開設する。利用者は、レース期間前に専用口座に資金を預金し、その預金を元にして勝馬投票券を購入し、レース期間終了後に購入した勝馬投票券の購入額と配当額との相殺額の振込を受けるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のシステムにおいては、レース開催期間中は、専用口座がロックされるので、自分の預金口座でありながら現金を引き落とすことも、また、勝馬投票券を購入する資金を追加するための預金もできない。
【0004】
また、勝馬投票券の購入額と配当金との相殺額の振込みは、レース期間終了後に行なわれるので、配当金をリアルタイムで入手することはできなかった。
【0005】
以上のことにより、利用者は、レース等に思う存分のお金を賭けることができず、また、配当金が直ちに入手できないため、銀行の信用問題が発生している現在では配当金で思う存分に遊興に耽ることができないという問題がある。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、投票券の購入資金を追加することができ、また、配当金をリアルタイムで入手することができる投票券購入システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、本発明においては、ポイントの残高を保持するポイント保持部と、ポイントを管理するポイント管理部と、同一銀行にポイント所有者の銀行口座と主催者の銀行口座とを開設しておくようにする。ポイント管理部は、ポイントを投票券と交換するポイン投票券交換手段と、配当をポイントとして加算するポイント配当手段と、ポイントを金銭に交換する処理を行なうポイント金銭交換手段と、ポイント金銭交換手段により交換された金銭の額を口座間で振替える処理を行なう銀行口座振替処理手段と、を有するようにした。
【0008】
これにより、配当で得られたポイントに相当する金額の振替をリアルタイムで受けることができ、配当金を入手することができる。
【0009】
また、ポイント配当手段は、投票券の配当をその投票券のレース終了後であって、次のレース開始前に配当に相当するポイントを加算するようにしてもよい。
【0010】
これにより、配当金を次のレースの投票券の購入資金にすることができ、より高額の利益を得ることが可能となる。
【0011】
また、ポイント管理部は、金銭の振込通知を投票受付期間中であるかどうかにかかわらず受け付ける振込通知受付手段を有していてもよい。
【0012】
これにより、投票券を購入する資金が不足しても、資金を振込むことができ、投票券を購入することが可能となる。
【0013】
また、その振込は、ポイント所有者の銀行口座から行なわれるものであって、ポイント所有者の銀行口座の残高が所定の金額を下回る場合には、借り入れを行なう借入処理部を備えていてもよい。
【0014】
これにより、投票券の購入資金が不足しても、借入が行なわれるので、投票券の購入を継続することが可能となる。
【0015】
また、ポイント金銭交換手段は、金銭に交換する処理を随時行なうことができ、銀行口座振替処理手段は振替える処理を随時行なうことができるようになっていてもよい。
【0016】
これにより、配当金をリアルタイムで入手することが可能となる。
【0017】
なお、ここで「投票券」という言葉を用いたが、この投票券は、競馬の勝馬投票券、ボートレースの舟券、競輪やオートレースの車券であってもよい。
【0018】
また、投票券は、サッカーなどの勝ち負けを予想するスポーツくじであってもよい。また、宝くじであってもよい。スポーツくじや宝くじの場合には、「レース」とは、スポーツの対戦や抽選会の実施を意味するものとする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、本発明はこれら実施形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
【0020】
(本発明の概念)
図1は、本発明の概念を例示する。図1において、投票券を購入する者の銀行口座であるポイント所有者銀行口座101がある。この銀行口座は、レース開催者の銀行口座である主催者銀行口座102の開設されている銀行と同じ銀行に開設される。これは、ポイント所有者銀行口座101と主催者銀行口座102との間での振込み・振替をリアルタイムで行なえるようにするためである。リアルタイムで振込み・振替が行なえるならば、ポイント所有者銀行口座101と主催者銀行口座102とは異なる銀行に開設されていてもよい。
【0021】
投票券を購入する者は、まず、ポイント購入命令106を発する。これにより、ポイント所有者銀行口座101より主催者銀行口座102へ振込みが行なわれ、振込み額がポイントに換算されてデータベース103に加算される。次にポイントを投票券に交換するための投票券交換命令107が発せられる。一レースが終了すると、競馬の場合には勝馬情報105が、ポイント計算エンジン104に伝えられ、投票券が的中していれば配当が行なわれ、その配当金額に相当するポイントが加算される。
【0022】
配当金額に相当するポイントが加算されるので、投票券が的中して得られた配当金に相当するポイントを次のレースの投票券の購入にあてることができる。
【0023】
投票券を購入する者は、必要に応じて、払戻命令108を発し、データベース103に加算されているポイントを減じ、それに対応する金額を主催者銀行口座102からポイント所有者銀行口座101へ振替える。
【0024】
したがって、本発明では、投票券の購入原資となるポイントに相当する額がレース主催者側に存在することになり、従来のようにポイント所有者銀行口座をロックする必要がない。これにより、ポイント所有者銀行口座へは随時現金を預金することができ、その後、主催者銀行口座へ振込みをすることができる。また、ポイント所有者銀行口座への払戻も随時行なうことが可能となる。
【0025】
(実施形態1)
図2は、本発明における実施形態1の投票券購入システムの機能ブロック図を例示する。
【0026】
本実施形態の投票券購入システム200は、ポイント残高保持部201と、ポイント管理部202と、ポイント所有者銀行口座203と、主催者銀行口座205と、からなる。
【0027】
「ポイント残高保持部」201は、ポイントの残高をポイント所有者別に保持するための部である。「ポイント」とは、価値を表わすものであり、投票券や現金と交換可能なものである。ポイントは、端的に、通貨単位である円で表示されるようになっていてもよいし、投票券の価値、配当金の価値を表わすための最小単位を基準に定められていてもよい。
【0028】
ポイント残高保持部は、例えば、表によりポイント所有者のポイント残高を保持する。図3は、その一例として表301を表示している。ポイント所有者Aのポイント残高は10000、ポイント所有者Bのポイント残高は25000、ポイント所有者Cのポイント残高は1000、であることが表現されている。
【0029】
「ポイント管理部」202は、ポイント残高保持部201に保持されているポイントを管理する。どのようにポイントを管理するかについては、後述する。
【0030】
「ポイント所有者銀行口座」203は、ポイントと、金銭との交換を行なうためのポイント所有者の銀行預金口座である。後述のように、この銀行預金口座に、ポイントを金銭に換算された額が振替られる。
【0031】
「主催者銀行口座」205は、ポイントと、金銭との交換を行なうためのポイント所有者銀行口座203と同一銀行204に開設された主催者の銀行口座である。後述のように、この銀行口座に振込みが行なわれると、その振込み額に相当するポイントがポイント残高保持部で保持されているポイントに加算される。また、払戻のためにポイント残高保持部201のポイントが減少すると、それに対応する金額が主催者銀行口座205からポイント所有者銀行口座203へ振替えられる。
【0032】
なお、「振込み」とは、同一銀行内での金銭の移動と、異なる銀行の口座間での金銭の移動との両方を意味し、「振替」とは、同一銀行の口座間での金銭の移動を意味するものとする。
【0033】
(実施形態1:図1と図4との対応関係)
なお、図1と図4との対応関係を説明すると、データベース103に相当するのが、ポイント残高保持部201と、ポイント管理部202の中の配当の処理以外の処理を行なう部分である。ポイント計算エンジン104に相当するのがポイント管理部202の中の配当の処理を行なう部分である。
【0034】
(実施形態1:ポイント管理部の内部)
図4は、ポイント管理部202を更に詳細に例示する図である。ポイント管理部202は、投票券交換手段401と、ポイント配当手段402と、ポイント金銭交換手段403と、銀行口座振替処理手段404と、を有している。
【0035】
(実施形態1:投票券交換手段)
「投票券交換手段」401は、ポイント残高の範囲内でポイントと、投票券とを交換する。
【0036】
図5は、投票券交換命令107がポイント所有者より発せられた場合の投票券交換手段401における処理を説明するフローチャートを例示する。投票券交換命令107には、ポイント所有者を識別する情報(例えば、名前やユーザID)、ポイントと交換する投票券の数量、投票券の内容が含まれているとする。
【0037】
ステップS501において、ポイント所有者を識別する情報から、ポイント残高を求め、交換する投票券に対応するポイントがポイント残高以下であるかどうかを判断する。もし、そうならばステップS502へ移行し、そうでなければ、処理を終了する。
【0038】
ステップS502においては、ポイント残高を減少させる。減少させるポイントの量は、交換する投票券に相当するポイントである。また、交換に要する手数料を更に減少するようにしてもよい。この場合には、ステップS501においては、手数料を考慮して交換する投票券に対応するポイントとポイント残高を比較することになる。
【0039】
ステップS503において、指定された投票券を購入する。
【0040】
投票券の購入結果は、例えば、図6に例示される表601に格納される。この表では、どのポイント所有者が、どのレースにどのような内容の投票を行なったかが格納される。また、同じ投票内容の投票券が複数購入される場合に備えて、数量も格納するようにしてもよい。なお、表601は、ポイント管理部202で保持されてもよいし、ポイント残高保持部201で保持されていてもよい。また、表601を保持する第三の部があってもよい。
【0041】
なお、図5のフローチャートは処理の一例を例示しており、ステップS501にて、交換する投票券に相当するポイントがポイント残高以下でない場合には、処理を終了すると説明したが、ポイント残高が不足するため、投票券に交換できない旨のメッセージがポイント所有者に対して送信されるようになっていてもよい。
【0042】
(実施形態1:ポイント配当手段)
「ポイント配当手段」402は、投票券に基づく配当をポイントとしてポイント残高保持部に加算する。ここでいう「投票券」とは、投票券交換手段401によりポイントから交換された投票券のことである。
【0043】
どのポイント所有者が、どのレースにどのような内容の投票を行なったかは表601に格納されているので、ポイント配当手段402は、この表を行単位に走査し、的中したレースの投票内容が格納された行に格納されているポイント所有者のポイント残高を、配当に相当する量だけ増加させる。
【0044】
(実施形態1:ポイント金銭交換手段)
「ポイント金銭交換手段」403は、ポイント残高保持部に保持されているポイントを金銭に交換するための処理であるポイント交換処理を行なう。
【0045】
図7は、払戻命令108がポイント所有者より発せられたときのポイント金銭交換手段403における処理を説明するフローチャートを例示する。払戻命令108には、ポイント所有者を識別する情報(例えば、名前やユーザID)、金銭に交換するポイント(あるいは、金銭に交換するポイントを求めるための金銭の額)が含まれているとする。
【0046】
ステップS701において、ポイント所有者を識別する情報からポイント残高を求め、金銭に交換するポイントがポイント残高以下であるかどうか判断する。もしそうならば、ステップS702へ移行し、そうでなければ処理を終了する。
【0047】
ステップS702において、金銭に交換するポイント残高をポイント残高より減少させる。
【0048】
ステップS703において、次に説明する銀行口座振替処理手段を起動する。
【0049】
なお、図7のフローチャートは処理の一例を例示しており、ステップS701にて、金銭に交換するポイントがポイント残高以下でなければ、処理を終了すると説明したが、ポイント残高が不足するため、金銭に交換できない旨のメッセージがポイント所有者に対して送信されるようになっていてもよい。
【0050】
(実施形態1:銀行口座振替処理手段)
「銀行口座振替処理手段」404は、ポイント金銭交換手段403により交換された金銭の額を主催者銀行口座205から所有者銀行口座へ振替処理をする。
【0051】
図8は、銀行口座振替処理手段404における処理を説明するフローチャートを例示する。
【0052】
ステップS801において、ポイント所有者の銀行口座を特定する。ポイント所有者の銀行口座は、ポイント管理部202やポイント残高保持部201で管理されていてもよい。あるいは、ポイント所有者とその銀行口座を対応付けて管理する部があってもよい。また、払戻命令108の中に振替先の銀行口座の番号などが含まれており、それによりポイント所有者の銀行口座が特定されるようになっていてもよい。
【0053】
ステップS802において、銀行204へ振替の依頼をする。
【0054】
(実施形態1:効果)
本実施形態の投票券購入システムによれば、ポイント所有者銀行口座203がロックされることなく、投票券の購入、配当金の払戻を行なうことができる。また、ポイント残高保持部でのポイントの残高は、レース期間終了後も破棄せずに存在させておくことができる。
【0055】
(実施形態2)
本発明の実施形態2は、実施形態1の投票券購入システムにおいて、ポイント配当手段402を、投票券に基づく配当を、当該レース終了後であって、次のレース開始前に加算することを特徴とするようにしたものである。「当該レース」とは、投票券により予想されたレースを意味する。
【0056】
すなわち、当該レース終了後、次のレースが開始するまでに、ポイント配当手段402が当該レースの結果を受け取るようにし、表601に格納された投票内容に基づいて配当に相当するポイントを加算する。
【0057】
ポイントの加算は効率良く実行される必要がある。そこで、表301と表601とを関係データベース管理システムにより管理し、表601のレース番号の列と投票内容の列とに索引を付加しておく。このようにすれば、レース結果から、的中した投票券を購入したポイント所有者を効率良く求めることができる。また、表301のポイント所有者の列に索引を定義しておけば、的中した投票券を購入したポイント所有者の所持しているポイントの列を高速に求めることが可能となり、ポイントの加算を効率良く行なえる。
【0058】
(実施形態2:効果)
本実施形態の投票券購入システムによれば、レースが終了した後、次のレースが開始するまでに配当に相当するポイントが加算されるので、その加算されたポイントを次のレースの投票券の購入にあてることができ、資金を効率良く増やすことが可能となる。
【0059】
(実施形態3)
図9は、本発明の実施形態3に関する投票券購入システムの機能ブロック図を例示する。本実施形態においては、実施形態1の投票券購入システム200のポイント管理部202が更に、振込通知受付手段901を有する。
【0060】
「振込通知受付手段」901は、ポイントの残高を増加させるための金銭の振込通知を投票受付期間中であるかどうかにかかわらず受け付ける。
【0061】
すなわち、主催者銀行口座205の開設されている銀行、あるいは、その他の銀行からの送金の通知を受け付ける。この際、投票受付期間中であるかどうかを問わない。
【0062】
(実施形態3:振込や振替の処理の依頼は、投票券購入システムが受け付けてもよい)
また、「振込通知」とは、ポイント所有者からの送金の依頼としてもよい。金銭の振込が即時に処理されるようにするために、振込は、ポイント所有者銀行口座から、同じ銀行に開設されている主催者銀行口座への振替により行なわれるようにしてもよい。また、通常、振込や振替による送金の処理の依頼は、銀行が受け付けるが、本実施形態の投票券購入システム200が振替の処理の依頼を受け付けるようにしてもよい。
【0063】
(実施形態3:処理)
図10は、投票券購入システム200が送金の処理の依頼を受け付ける場合の、本実施形態特有の処理を説明するフローチャートを例示する。
【0064】
ステップS1001において、ポイント所有者を特定する。すなわち、どのポイント所有者のポイントの残高を増加させるための振込であるかを特定する。例えば、振替依頼者の認証を行い、この認証結果に基づいて、ポイント所有者を決定してもよい。
【0065】
ステップS1002において、ポイント所有者より、ポイント所有者銀行口座を特定する。すなわち、ポイント所有者銀行口座の開設されている支店、口座番号を特定する。
【0066】
ステップS1003において、ポイント所有者銀行口座の残高を減少させる処理を行なう。
【0067】
ステップS1004において、主催者銀行口座の残高を増加させる。
【0068】
ステップS1005において、ポイント所有者のポイントの残高を増加させる。
【0069】
なお、ステップS1003において残高が減少される額とステップS1003において残高が増加される額とは一致するようにしてもよいが、振替の手数料などが徴収される場合には、ステップS1003において残高が減少される額が手数料などの分大きくなる。また、ステップS1003とステップS1004との処理は、銀行204に実行を依頼するようにしてもよい。
【0070】
(実施形態3:効果)
本実施形態によれば、投票受付期間中であるかどうかにかかわらず振込や振替によりポイントの残高を増加させることができ、機動的な投票券の購入が可能となる。また、ポイント所有者銀行口座から主催者銀行口座への振替を行なうことにより、ポイント所有者がポイントを金銭に交換する場合は、逆の方向の主催者銀行口座からポイント所有者銀行口座へ振替を行なうことになるので、ポイントを金銭に交換する場合の資金が不足する事態の発生を避けることができる。
【0071】
(実施形態4)
本発明の実施形態4は、実施形態3の投票券購入システムにおいて、振込通知受付手段904は、ポイント所有者銀行口座203から主催者銀行口座205への振込の通知を受け付けることを特徴とし、ポイント所有者銀行口座の残高が所定の額を下回ると、主催者銀行口座への振込を実施するための借入を行なう借入処理部を備える。
【0072】
例えば、ポイント所有者銀行口座205の残高が0になると、主催者銀行口座への振込額の借入の処理を行い、振込を行なうようにしたものである。
【0073】
「所定の額」とは、借入を行なう条件があらかじめ決められたことを意味し、ポイント所有者を一当事者とする契約により定められる。例えば、残高が0円であれば借入が行なわれる、あるいは、このように確定した金額ではなく、残高が、主催者銀行口座へ降込む額未満であれば借入が行なわれるように条件が決められていてもよい。
【0074】
また、借入の相手は、銀行204とは限らず、銀行以外の消費者金融業者であったり、あるは、主催者であったりしてもよい。
【0075】
(実施形態4:処理)
図11は、本実施形態の処理を説明するフローチャートを例示している。基本的に図10のフローチャートと同じであるが、ポイント所有者を特定し、ポイント所有者銀行口座を特定するステップS1101とステップS1102との後に、ポイント所有者銀行口座の残高が所定の金額以下であるかどうかが判断されるステップS1102が追加されている。また、所定の金額以下であれば、主催者銀行口座への振込を実施するために必要な借入を行なうステップS1103が追加されている。
【0076】
なお、主催者銀行口座への振込を実施するために必要な借り入れは、主催者銀行口座へ振込む金額からポイント所有者銀行口座の残高(もしマイナスであれば0とする)の差と一致する必要はなく、若干大きめにするようにしてもよい。どの程度大きめにするかは、例えば、一万円単位に切り上げるように前もって定めておいたり、ポイント所有者を一当事者とする契約や、ポイント購入命令106により定められるようにしておいたりしてもよい。
【0077】
(実施形態4:効果)
本実施形態の投票券購入システムによれば、ポイント所有者銀行口座の残高が不足してもポイントの残高を増加して投票券に交換できるので、機動的な投票券の購入が可能となる。
【0078】
(実施形態5)
本発明の実施形態5においては、実施形態1の投票券購入システムにおいて、ポイント金銭交換手段403でのポイント交換手段を随時行なうことができるようにし、また、銀行口座振替処理手段404は、振替処理を随時行なうことができるようにしたものである。
【0079】
本発明においては、投票券はポイント残高保持部201に保持されたポイントと引き換えられるようになっているので、ポイント所有者銀行口座203を従来のシステムのようにロックする必要がないので、いつでもポイント所有者銀行口座203へ振替の処理が行なえる。
【0080】
なお、「随時」と説明したが、完全に絶え間なくという意味ではなく、メンテナンスなどのために例えば一日の間に短時間の間だけ払戻命令103が受け付けられない時間を許容することを排除するものではない。
【0081】
(実施形態5:効果)
本実施形態の投票券購入システムによれば、的中した投票券により配当を随時ポイント所有者銀行口座に振替をすることができ、配当金を手にすることができる。
【0082】
(実施形態6)
実施形態1から実施形態5において、「投票券」という言葉を用いたが、この意味するところは、競馬の勝馬投票券、ボートレースの舟券、競輪やオートレースの車券のいずれかであってもよい。また、サッカーなどの勝ち負けを予想するスポーツくじや、宝くじであってもよい。特に宝くじとしては、くじ番号が購入者の意思によらず定められるものや、購入者が任意の番号を指定できるものであってもよい。また、スポーツくじの場合に「レース」とはスポーツの対戦を意味し、宝くじの場合に「レース」とは、抽選会の実施を意味するものとする。
【0083】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、ポイント所有者銀行口座203がロックされることなく、投票券の購入、配当金の払戻を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念図
【図2】投票券購入システムの機能ブロック図
【図3】ポイント残高保持部で保持されるポイント所有者別のポイントの残高の一例図
【図4】実施形態1の投票券購入システムの機能ブロック図
【図5】投票券交換手段の処理の流れ図
【図6】投票結果を格納する表の一例図
【図7】ポイント金銭交換手段の処理の流れ図
【図8】銀行口座振替処理手段の処理の流れ図
【図9】実施形態3の投票券購入システムの機能ブロック図
【図10】振込通知を受け付けてからの処理の流れ図
【図11】実施形態4における振込通知を受け付けてからの処理の流れ図
【符号の説明】
101 ポイント所有者銀行口座
102 主催者銀行口座
103 データベース
104 ポイント計算エンジン
105 勝馬情報
106 ポイント購入命令
107 投票券交換命令
108 払戻命令
Claims (6)
- ポイントの残高をポイント所有者別に保持するためのポイント残高保持部と、
前記ポイント残高保持部に保持されているポイントを管理するポイント管理部と、
ポイントと、金銭との交換を行なうための前記ポイント所有者のポイント所有者銀行口座と、
ポイントと、金銭との交換を行なうための前記ポイント所有者銀行口座と同一銀行の主催者の主催者銀行口座と、
からなる投票券購入システムであって、
前記ポイント管理部は、
ポイント残高の範囲内でポイントと、投票券とを交換する投票券交換手段と、
前記投票券に基づく配当をポイントとして前記ポイント残高保持部に加算するポイント配当手段と、
前記ポイント残高保持部に保持されているポイントを金銭に交換するための処理であるポイント交換処理を行なうポイント金銭交換手段と、
前記ポイント金銭交換手段により交換された金銭の額を前記主催者銀行口座から前記所有者銀行口座へ振替処理をする銀行口座振替処理手段と、
を有する投票券購入システム。 - 前記ポイント配当手段は、前記投票券に基づく配当を、当該レース終了後であって、次のレース開始前に加算することを特徴とする請求項1に投票券購入システム。
- 前記ポイント管理部は、ポイントの残高を増加させるための金銭の振込通知を投票受付期間中であるかどうかにかかわらず受け付ける振込通知受付手段を有する請求項1に記載の投票券購入システム。
- 前記振込通知受付手段は、前記ポイント所有者銀行口座から前記主催者銀行口座への振込の通知を受け付けることを特徴とし、
前記ポイント所有者銀行口座の残高が所定の額を下回ると、前記主催者銀行口座への振込を実施するために借り入れを行なう借入処理部を備える請求項3に記載の投票券購入システム。 - 前記ポイント金銭交換手段は、前記ポイント交換処理を随時行なうことができ、前記銀行口座振替処理手段は、前記振替処理を随時行なうことができる請求項1に記載の投票券購入システム。
- 前記投票券は、勝馬投票券、舟券、車券、スポーツくじ、宝くじのいずれか一であることを特徴とする請求項1ないし5に記載の投票券購入システム。
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Cited By (2)
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JP2008123121A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Ad Trust Corp | 複合決済システム |
JP2009003808A (ja) * | 2007-06-22 | 2009-01-08 | Satoshi Watanabe | ポイント利用システム及び同方法 |
-
2002
- 2002-08-14 JP JP2002236678A patent/JP2004078480A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
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JP2008123121A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-05-29 | Ad Trust Corp | 複合決済システム |
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