JP2004077052A - Air conditioner - Google Patents

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JP2004077052A
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Norio Miyazaki
宮崎　則夫
Yoshiaki Notoya
能登谷　義明
Kazutoshi Ota
太田　和利
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Hitachi Appliances Inc
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Hitachi Home and Life Solutions Inc
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To make a work for cleaning safely and easily performable in the unstable state on a step base in an indoor unit of an air conditioner installed at a high position. <P>SOLUTION: The lower part of a front panel 4 forming an appearance design of a front surface part of the indoor unit is mounted to a decoration cover body 2 by a two-shaft connection hinge 14. When the front panel 4 is opened from a position (a) closing this front surface part by this hinge 14, the front panel 4 is turned by an own weight and inertia making one turning shaft as a center to a determined position (b) (first turning) and is stopped at this position (b). In the case where the front panel 4 is further opened for the cleaning work, it is downwardly turned from the position (b). At this time, it is turned making the other turning shaft of the hinge 14 as a center while receiving braking force in a reverse direction against the turning direction (second turning). Therefore, the front panel is stably stopped at that position when the hand is left and the turning can be stopped at any time. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気調和機の室内ユニットに係り、特に、室内の高所に配置された室内ユニットのフロントパネルの開放機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】
空気調和機の室内ユニットは、この室内ユニットの後部を構成する樹脂で成形された箱体本体と、この室内ユニットの前面部を構成する化粧カバー本体と、この室内ユニットの下面部を構成する吹出しユニットとで形成されている。この箱体本体には、空気調和機の機能部品である熱交換器や送風機，その他の機器が組み込まれており、化粧カバー本体には、室内ユニットの正面側から室内空気を吸い込むフロントグリルと室内ユニットの上面部から室内空気を吸い込む上部空気吸込みグリルとが設けられ、それらグリルに対向してエアフィルタが内部に収納されている。また、吹出しユニットには、熱交換器で温湿度が調和された空気を流す吹出し風路が形成されており、この吹出し風路の終端の空気吹出口の近傍には、この空気吹出口から吹き出す風の流れを偏向する風向偏向板が設けられている。そして、室内ユニットの正面部のフロントグリルや上面部の上部空気吸込みグリルから室内ユニットに吸い込まれた室内空気は、エアフィルタで塵や埃を取り除かれ、熱交換器で温湿度が調和され、送風機で吹出し風路内に送り出され、風向偏向板で流れが偏向されて空気吹出口から再び室内に吹き出される。
【０００３】
一般に、空気調和機の室内ユニットは、室内の壁面の天井に近い高所に設置されていて、その高所から吹き出す温湿度を調和した空気で人が生活する室内空間を快適な生活環境に調和してゆくものであるが、運転中に室内空気から取り除かれた塵や埃がエアフィルタに蓄積するので、エアフィルタを定期的に清掃することが必要がある。また、空気調和機を長い間使用することにより、熱交換器や送風機にも埃が付着するので、エアフィルタと同様に、これらも時々清掃する必要がある。しかし、空気調和機の室内ユニットは、先にも説明したように、室内の壁面の天井に近い高所に設置されているので、エアフィルタや熱交換器，送風機などを清掃する場合には、踏み台や脚立などの上に上がらなければならず、非常に不安定な状態でこれらの清掃をしなければならなかった。
【０００４】
かかる問題を解消して清掃性を改善するために、従来、種々の技術が提案されている。例えば、特開平２００１−１８２９５７号公報（以下、従来技術１という）には、図１４に示すように、リンク機構５２によってフロントパネル５１を室内ユニットの前面側で下方に平行移動させることができるように構成して、室内ユニットの内部を前面側から開閉可能とし、フロントパネル５１を開くことにより、内部に収納されているエアフィルタ５０を取り外して清掃することができるようにしており、これにより、エアフィルタの清掃性の改善を図かる技術が開示されている。
【０００５】
また、特許第３２５４１０４号（以下、従来技術２という）には、図１５に示すように、エアフィルタ６０を、フロントパネル６１をとともに、室内ユニットの前面下部に開放可能とした構成の空気調和機の室内ユニットが開示されている。即ち、室内ユニットの前面側に設けられたフロントパネル６１はその下部を中心に回動可能に取り付けられているものであって、フロントパネル６１は、その背面側にエアフィルタ６０が装着されて状態で、回動する。かかる回動が行なわれたときには、図示するように、フロントパネル６１は室内ユニットの前面側下方に表裏が反転した状態で垂下し、このフロントパネル６１の背面に装着されたエアフィルタ６０が手前側に現われることになる。このため、エアフィルタ６０を取り外すことが容易であり、その清掃を容易に行なうことができる。このようなすいか状態でフロントパネルも室内ユニットから取りはずすことができ、取り外して清掃することができる。
【０００６】
さらに、特開平１１−２３０００号公報（従来技術３）には、エアフィルタの清掃を容易に行なうことができるようにした空気調和機の室内ユニットが開示されている。これは、エアフィルタを室内ユニットのフロントパネルの背面側に配置した前面部と室内ユニットの上面部の上部空気吸込パネルの内側に配置した上面部との２部品に分割し、前面部のエアフィルタはフロントパネルの下部の隙間から引き出すことができるようにし、図１６に示すように、上面部のエアフィルタ７０は、上部空気吸込パネル７１とともに引き出して取り外すことができるようにしており、これにより、エアフィルタ７０と上部空気吸込パネル７１とを清掃できるようにしている。また、これらエアフィルタ７０と上部空気吸込パネル７１とを取り外したときには、室内ユニットの上部で内部空間が開放されることになり、この空間内の熱交換器などを清掃することができる。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、空気調和機の室内ユニットは、一般に、室内の壁面の天井に近い高所に設置されるため、エアフィルタや室内ユニット内の各機器を清掃する場合には、この清掃の作業者は、踏み台や脚立の上に上がって不安定な状態で清掃をするか、かかる不安定な状態でエアフィルタなどを取りはずして清掃しなければならなかった。
【０００８】
例えば、上記従来技術１では、図１４において、エアフィルタ５０を取り外すことができるようにするために、フロントパネル５１をリンク機構５２でもって室内ユニッドに取り付けた構成を採用し、フロントパネル５１を室内ユニットの前面下部に移動させてエアフィルタ５０を容易に取りはずせるようにしている。このようなフロントパネル５１の移動はその自重によってなされるものであり、まず、このフロントパネル５１を室内ユニットとのロックを解除すると、このフロクトパネル３２を作業者が支えてはいるが、リンク機構５２により、まず、フロントパネル５１は手前側、即ち、作業者側に突き出てくるようにして移動し、しかる後、室内ユニットの前面部下方に平行移動して停止する。その間、作業者は踏み台や脚立の上に乗って不安定な状態にあり、かかる状態にある作業者に向かってフロントパネル５１が突き出てくることになり、また、作業者としては、このようにフロントパネル５１が突き出てくること自体意識していない場合もあるし、どの程度飛び出すのか分からない場合が多い。このため、このように突き出てくるプントパネル３２を避けることは容易でないし、これを避けるために、不安定な状態で無理な姿勢を強いられる場合もある。
【０００９】
また、この従来技術１では、リンク機構５２を採用しているので、構造が複雑になり、部品点数も増加するし、組立て作業にも多くの時間が掛かって空気調和機の価格を高いものにしていた。
【００１０】
また、上記従来技術２では、エアフィルタ６０を取り外すことがてきるようにするために、図１５に示したように、フロントパネル６１の背部にエアフィルタ６０が装着された状態でこのフロントパネル６１を、その下部を中心として、反転するように回動させ、室内ユニットの前面下部にエアフィルタ６０が手前側（即ち、作業者側）となるようにしてフロントパネル６１を垂下させるようにするものであり、かかる状態で手前側になったエアフィルタ６０を容易に取りはずせるようにしている。しかし、エアフィルタ６０を取り外すために、フロントパネルを開放させるためには、上記のように、フロントパネルを回動させることが必要であり、しかも、この回動はフロントパネル６１の自重によって行なわれる。このため、フロントパネル６１の上部を室内ユニットがロック解除すると、その自重により、フロントパネル６１は慣性力で急激に回動して、不安定な踏み台や脚立などの上に乗っている作業者の頭部や顔面に接近してくることになる。この場合も、上記の従来技術と同様、作業者としては、このようにフロントパネル５１が突き出てくること自体意識していない場合もあるし、どの程度飛び出すのか分からない場合が多く、フロントパネルを開放するときの不安感をぬぐい得なかった。
【００１１】
さらに、上記従来技術３では、エアフィルタを前面部用と上面部用とに２分割し、図１６に示すように、上面部用のエアフィルタ７０は、上部空気吸込パネル７１とともに引き出して抜き取ることができるようにしているものであるが、このような上面部用のエアフィルタ７０や上部空気吸込パネル７１は、高所に取り付けられた室内ユニットの上部にあるため、作業者が踏み台や脚立に乗っても直接見ることができない場合が多く、手元が見えない状態で上面部用のエアフィルタ７０や上部空気吸込パネル７１を室内ユニットから取り外したり、室内ユニットに取り付けたりする必要があり、かかる作業がこれらをスライドさせるだけのものであっても、手間が掛かって容易な作業ではない。
【００１２】
また、上記従来技術３では、上記のように、エアフィルタが２つに分割されたものであるため、夫々が別部品となって部品点数が増加するし、また、室内ユニットの前面部から上面部にわたる単一のエアフィルタの製造に用いられてした従来の金型を用いることができず、これとは別の金型が必要となって製品の価格が高くなるし、また、これら２つのフィルタを別々に洗うことが必要となって清掃作業性が低下することになる。
【００１３】
さらには、エアフィルタばかりでなく、室内ユニット内での送風機などの機器や吹出しユニットなどの清掃も容易にできるようにすることが必要である。
【００１４】
本発明の第１の目的は、かかる問題を解消し、踏み台や脚立の上などでの不安定な状態で行なうエアフィルタの取り外し作業時の不安感を解消するとともに、上部空気吸込みパネルを取り外して行なう室内ユニット内の熱交換器の清掃作業も容易にできるようにし、さらには、室内ユニット内の機器や室内ユニット下部の吹出しユニットでの風向偏向板の汚れも容易に清掃できるようにした空気調和機を提供することにある。
【００１５】
また、最近では、室内空間を快適な生活環境に調和してゆくだけでは満足されず、室内空間に配置してある他の家具や調度品と調和を保ちながら、空気調和機を含めた室内全体を美的に装飾するようになってきている。しかし、上記従来技術１，２のように、フロントパネルを、単に取り外すのではなく、室内ユニットに取り付けたまま回動させることにより、エアフィルタを取り外すことができるように構成する場合、このフロントパネルの回動機構が必要となるが、このような回動機構を室内ユニットに設けた結果、空気調和機の運転中でも、かかる回動機構が生活空間から見えるようでは、他の家具や調度品と調和を保つことができず、室内全体の美的環境を損なうことになる。
【００１６】
本発明の第２の目的は、かかる点に鑑みて、上記の第１の目的を達成しながら、室内ユニットに組み込んだフロントパネルの回動機構が、通常運転時には、生活空間から見上げても見えないようにするととともに、室内ユニットの外観意匠の美観を損なわずに、フロントパネルをほぼ１８０°近くまで開放できるようにした空気調和機を提供することにある。
【００１７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、次のような構成をなすものである。
【００１８】
１．室内ユニットを形成する箱体内部に熱交換器や送風機などの機能部品が収納され、箱体の前面部での外観意匠を形成するフロントパネルや箱体の上面部での上部空気吸込みパネル，箱体の下面部での吹出しユニットなどを備えた空気調和機において、フロントパネルの下端部が回動機構によって箱体に回動可能に軸支され、この回動機構により、フロントパネルが第１及び第２の２段階の回動を可能とし、この回動機構により、フロントパネルが、箱体の前面部を閉じた状態とする位置からフロントパネルの上方を開放する所定の位置まで回動して停止する第１の回動と、所定の位置から室内ユニットの前面下側に垂下した状態となって室内ユニットの前面部を開放する位置まで回動する第２の回動との２段階の回動を可能と下ものである。
【００１９】
２．上記回動機構は、フロントパネルの第１の回動のための第１の回動軸と第２の回動のための第２の回動軸とを別々に有し、フロントパネルの回動が第１の回動から第２の回動に移るとき、フロントパネルの回動軸が第１の回動軸から第２の回動軸に切り換わるようにしたものである。
【００２０】
３．第１の回動は、フロントパネルがその慣性力で自由に回動するものであって、第２の回動は、フロントパネルの回転方向とは逆方向に制動力が加わり、外部からの回動力の付加によって回動し、回動力が付加されないときには、そのときの位置に停止する回動であるものである。
【００２１】
４．上記回動機構はフロントパネルの着脱手段を備え、着脱手段により、第２の回動の範囲内の任意の位置で該フロントパネルを取り外し可能としたものである。
【００２２】
５．第１の回動軸の軸受部と第２の回動軸の軸受部とは、概略Ｕ字状をなす連結部材で連結され、この連結部材は、フロントパネルの第２の回動時、この第２の回動軸を中心とする１つの円弧の中に納さまるようにしたものである。
【００２３】
６．第１の回動軸は突起を備えており、第１の回動軸の軸受部は、第１の回動軸が挿入される軸受孔と、軸受孔に連通して突起が挿入される切欠孔とを有し、切欠孔内での突起の移動可能量がフロントパネルの第１の回動の回動角度、もしくはフロントパネルの第１の回動によるフロントパネルの上部の開放角度を規定するものである。
【００２４】
７．室内ユニットの上面部の上部空気吸込みパネルを取り外し可能に構成したものである。
【００２５】
８．上部空気吸込みパネルは、フロントパネルを回動してから取り外し可能としたものである。
【００２６】
９．室内ユニットの下面部に、吹出しユニットを開放可能に設けた構成としたものである。
【００２７】
１０．第１の回動でフロントパネルを開放した状態で運転可能としたものである。
【００２８】
１１．フロントパネルと上部空気吸込みパネルとを取り外し、吹出しユニットを室内ユニットの前面下側に開放して、室内ユニットの内部を清掃できるようにしたものである。
【００２９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図１は本発明による空気調和機の一実施形態の室内ユニット部分を示す断面図であって、１は箱体本体、２は化粧カバー本体、３は吹出しユニット、４はフロントパネル、５は上部空気吸込みパネル、６はエアフィルタ、７ａ〜７ｃは熱交換器、８は送風機、９は露受皿、１０は吹出し風路、１１は左右風向偏向板、１２は上下風向偏向板、１３はヒンジ、１４は２軸連結ヒンジを示している。
【００３０】
同図において、箱体本体１と化粧カバー本体２と吹出しユニット３とで室内ユニットの箱体が構成されている。
【００３１】
箱体本体１には、複数に分割された熱交換器７ａ〜７ｃと、その他の冷凍サイクル部品や電気品など（図示せず）と、送風機８とが組み込まれている。
【００３２】
また、化粧カバー本体２は、箱体本体１の上面部から正面部（図面上左側）にわたって取り付けられており、その上面部と正面部とを開口部としてほぼ枠状をなしている。また、化粧カバー本体２の正面部には、室内ユニットの外観意匠の美観を向上させるために、表面に凹凸がないフラットな面で構成されているフロントパネル４が、その下端部に設けられた回動機構としての２軸連結ヒンジ１４を介して、回動可能に取りつけられている。そして、化粧カバー本体２の上面部の開口部に対向するようにして、室内空気を吸い込むための上部空気吸込みパネル５が化粧カバー本体２に組み込まれており、スライドさせることにより、化粧カバー本体２から取りはずすことができる。また、フロントパネル４や上部空気吸込みパネル５の内側には、熱交換器７を被うようにして、エアフィルタ６が化粧カバー本体２に取り外し可能な状態で組み込まれている。
【００３３】
空気調和機が運転していない停止状態にあるときには、フロントパネル４は、通常、図示する位置ａにあって閉じた状態にある。フロントパネル４の上端部を手前側（図面上左側）に引いてフロントパネル４の箱体からのロックを解除すると、２軸連結ヒンジ１４の１つの回転軸を中心として、自重でフロントパネル４は反時計廻り方向に図示する位置ｂまで回動することができ（これを、以下、第１の回動という）、これにより、フロントパネル４の上部側が一部開いて空気吸込口が形成される。この位置ｂの開放状態では、２軸連結ヒンジ１４により、フロントパネル４に制動力が掛かっており、フロントパネル４の自重による反時計廻り方向の回転力が制動力によって抑制され、フロントパネル４は位置ｂで安定した状態に保持される。さらに、フロントパネル４の上端部をこの制動力に抗して引き降ろすことにより、位置ａに対してほぼ１８０゜回動した図示する位置ｃまでフロントパネル４を回動させることができる（これを、以下、第２の回動という）。このときの回動中心は、２軸連結ヒンジ１４の他方の回転軸である。この位置ｃでは、位置ａにあるときに対し、フロントパネル１４は表裏が反転しており、その背面が室内の生活空間側（図面上左側）となっている。フロントパネル４のこの位置ｃにある状態をフロントパネル４が開放しているというものとするが、このように、フロントパネル４を開放した状態では、エアフィルタ６の下端部を指でつまんで引き降ろすことにより、エアフィルタ６は化粧カバー本体２から容易に取り外すことができるようになっている。
【００３４】
また、室内ユニットの下面部には、左右風向偏向板１１や上下風向偏向板１２を組み込んだ吹出し風路１０を有する吹出しユニット３が箱体本体１に、ヒンジ１３を介して、回動可能に取り付けられている。この上下風向偏向板１２は、空気調和機の運転停止中では、位置ｄにあって吹出し風路１０の端部の空気吹出口を塞いだ状態にあり、空気調和機の運転中では、位置ｅに回動してこの空気吹出口を開いた状態にある。また、この吹出しユニット３は、室内ユニットの箱体とのロックを外すことにより、ヒンジ１３を中心に反時計廻り方向に回動可能であり、これにより、ヒンジ１３で箱体から垂下した状態となる。これにより、吹出しユニット３の各部の清掃作業を行なうことができる。
【００３５】
ここで、室内ユニットの箱体内では、送風機８の周囲に３つに分割された熱交換器７ａ〜７ｃが配置されている。そのうちの２つの熱交換器７ａ，７ｂは、送風機８と化粧カバー本体２の上面部の開口部との間に略逆Ｘ字状に配置されており、残りの１つの熱交換器７ｃは、送風機８と化粧カバー本体２の正面部の開口部との間にほぼ鉛直に配置されている。そして、これら熱交換器７ａ〜７ｃと化粧カバー本体２との間にこの化粧カバー本体２に取り付けられたエアフィルタ６が配置されている。このエアフィルタ６は、この化粧カバー本体２の上面部から正面部に連なる一体のものであって、化粧カバー本体２の上面部の開口部と正面部の開口部とを覆っている。
【００３６】
図２は空気調和機の運転，運転停止状態での室内ユニットを示す外観図であって、３ａは係止つまみ、１５は空気吸込口であり、図１に対応する部分には同一符号をつけている。
【００３７】
図２（ａ）は空気調和機が運転を停止している状態での室内ユニットを示すものであって、空気調和機が運転を停止しているときには、室内の壁面の上部に設置された室内ユニットを生活空間から見上げると、室内ユニットの正面部は凹凸をなくしたフラットな表面で構成されたフロントパネル４で被われて見え、室内ユニットの下面部は吹出し風路１０を遮蔽する、やはり凹凸のないフラットな表面で構成された上下風向偏向板１２で被われて見える。従って、運転停止中の室内ユニットは、外観全体に凹凸のないフラットな意匠となって美観を向上させることができ、同じ室内に配置した他の家具や調度品と違和感なく調和させることができるようになる。
【００３８】
なお、室内ユニットの側面に設けられた係止つまみ３ａを矢印で示す方向に移動させると、吹出しユニット３の箱体への係合が外れる。これにより、図１で説明したように、吹出しユニット３をヒンジ１３を中心に箱体から下方向に回動させることができ、これにより、吹出しユニット３を室内ユニットの前面下部に垂下した状態で開放させることができる。
【００３９】
図２（ｂ）は空気調和機が運転している状態での室内ユニットの一状態を示すものであって、室内ユニットの電源をオンにして空気調和機を運転開始すると、図１に示すように、吹出しユニット３の上下風向偏向板１２が位置ｄから位置ｅに回動し、吹出し風路１０が開放される。そして、送風機８が回転して室内空気を上部空気吸込みパネル５から室内ユニット内に吸い込み、エアフィルタ６で空気中の塵や埃を取り除き、吸い込んだ室内空気の温湿度を熱交換器７ａ〜７ｃで調和させることになる。調和された室内空気は、送風機８を貫流して吹出し風路１０に送り出されて、左右風向偏向板１１や上下風向偏向板１２で空気の流れが偏向され、塵や埃が取り除かれて温湿度の調和された空気として再び室内に吹き出される。この室内空気の流れを繰り返すことにより、室内空間が人が生活するために快適な状態に調和されていくことになる。
【００４０】
図２（ｃ）は空気調和機を運転しているときの室内ユニットの別な状態を示すものである。この場合、室内ユニットのフロントパネル４を図１に示す位置ａから位置ｂまでの第１の回動を行なった状態にしている。
【００４１】
このように、フロントパネル２を位置ａから位置ｂに回動させて開放した状態に保持することができるので、このフロントパネル２と箱体との間で空気の吸込口１５が形成され、フロントパネル４をかかる位置ｂに開放した状態で空気調和機を運転すると、室内空気がこの吸込口１５からも吸い込まれることになる。
【００４２】
これを図３によって説明すると、室内空気は、実線矢印で示す上部空気吸込みパネル５からだけでなく、位置ｂに開放したフロントパネル４の上方部に形成された吸込口１５からも、破線矢印のように、吸い込むことができるようになる。
【００４３】
このようにして、露受皿９の近くに配置されていてこれまでの上部空気吸込みパネル５からだけでは室内空気が流れにくかった熱交換器７ａにも、破線矢印で示すように、室内空気が流れるようになり、熱交換器７ｃに流れる空気の量も増加し、熱交換器７ａ〜７ｃ全体に対して吸い込む空気の量が増えることになる。これにより、熱交換器７ａ〜７ｃで交換する熱交換量が増加して、熱交換器７ａ〜７ｃが効果的に機能し、熱交換器７ａ〜７ｃ全体としての熱交換効率が向上する。その結果、空気調和機の冷暖房能力が増加することになるので、室内空間を短時間で急速に冷暖房するような場合の運転に適している。しかも、フロントパネル４が位置ｂにあっても、生活空間から室内ユニットを見上げた場合、室内ユニットの内部はフロントパネル４で遮られて見えないので、外観意匠の美観を損なうことがない。
【００４４】
なお、この実施形態では、空気調和機における室内ユニットの外観意匠の美観にウエイトを置いているので、フロントパネル４の表面を凹凸のないフラットな面としているが、図４にように、フロントパネル４の下部に下部空気吸込口１６を設けることにより、フロントパネル４を閉じた状態でも、破線矢印で示すように、フロントパネル４の下部空気吸込口１６から室内空気を吸い込むようにし、露受皿９の近くに配置した熱交換器７ａにこの吸い込んだ室内空気を流通させて熱交換させることができ、これにより、空気調和機の能力を向上させることも可能である。
【００４５】
空気調和機を長い時間運転していると、先にも説明したように、エアフィルタ６は室内空気中の塵や埃を取り除く部品であるため、エアフィルタ６の表面に塵や埃が蓄積して室内空気の通りが悪くなり、熱交換器７（即ち、熱交換器７ａ〜７ｃ）と熱交換する室内空気の吸込み量が減少し、結果として、空気調和機の効率が悪くなる。また、エアフィルタ６に塵や埃を蓄積したまま運転を続けると、空気調和機の効率が悪くなるばかりでなく、エアフィルタ６で取りきれなくなった塵や埃が室内ユニット内部に侵入して熱交換器７に付着し、熱交換器７の熱交換効率を悪くし、空気調和機の性能を低下させることになる。
【００４６】
これを防止するため、定期的にエアフィルタ６を清掃する必要があるが、上記従来例で説明したように、空気調和機の室内ユニットは室内の壁面の天井部に近い高所に設置されるので、エアフィルタ６を清掃するためには、作業者が踏み台や脚立の上に上がるなどの不安定な状態でエアフィルタ６を取り外さなければならなかった。
【００４７】
即ち、図１４に示す上記従来技術１では、リンク機構５２により、エアフィルタ５０の正面側にあるフロントパネル５１を室内ユニットの前面下部に平行移動させて、エアフィルタ５０を取り外すようにしている。しかし、フロントパネル５１は、平行移動させるためには、その前段階として、踏み台や脚立などの上に上がって不安定な状態にある作業者に向って突き出てくる。狭い踏み台や脚立の上に乗っている作業者は、このように突き出てくるフロントパネル５１を避けることは容易でない。
【００４８】
また、図１５に示す上記従来技術２では、エアフィルタ６０を取り外す場合には、フロントパネル６１を、その背部にエアフィルタ６０を装着した状態で、反転するように回動させながら、室内ユニットの前面下部に、エアフィルタ６０が手前側となるように、フロントパネル６１を垂下させる。この状態では、エアフィルタ６０は下方に降りたフロントパネル６１の手前側になるので、このエアフィルタ６０を容易に取り外すことができる。
【００４９】
しかし、この場合にも、フロントパネル６１は、踏み台や脚立などの上に上がって不安定な状態の作業者に向って回動してくる。この回動時には、フロントパネル６１に制動力が掛かっていないので、フロントパネル６１は慣性力で急激に回動して踏み台や脚立などの上に上がっていて不安定な状態にある作業者の頭部や顔面に接近してくることになり、フロントパネル６１を開放するときの不安感をぬぐえなかった。
【００５０】
この実施形態では、エアフィルタ６の取り外し作業や清掃及び熱交換器などの清掃を安全にかつ容易にできるようにするものである。
【００５１】
即ち、この実施形態では、作業者が踏み台や脚立などの上に上がって不安定な状態でエアフィルタ６を取り外すためにフロントパネル４を開放する際に、図１で説明したように、室内ユニットの正面部のフロントパネル４を一気に開放するのでなく、その回動機構として２軸連結ヒンジ１４を用い、フロントパネル４を２段階に分けて回動させるようにするものであって、最初の回動（即ち、第１の回動）では、フロントパネル４の自重によって慣性で回動させるようにするものであるが、この第１の回動の実行後では、、制動力を生じさせてフロントパネル４の回動を一旦停止させ、この状態からさらにフロントパネル４を開放させる第２の回動では、この制動力に抗して作業者が回動させるようにして慣性による回動ができないようにする。これにより、エアフィルタ６を取り外す作業者のフロントパネル４の回動に対する不安感を解消している。
【００５２】
即ち、図１において、第１の回動では、踏み台や脚立などの上に上がって不安定な状態でエアフィルタ６の取り外しをする作業者（図示せず）の頭部や顔面に向かって回動してくるフロントパネル４を位置ｂで一旦停止させ、これにより、作業者の頭部や顔面にフロントパネル４が当たらないようにしている。そして、さらに、フロントパネル４を位置ｂから開放状態にする位置ｃまで回動させる第２の回動では、フロントパネル４は作業者に向って突出してくることになるが、この第２の回動では、回動に制動力をかけてフロントパネル４が慣性力で急激に回動しないようにしている。
【００５３】
以上のように、フロントパネル４は、それを回動させるとき、位置ｂで一旦停止するので、エアフィルタ６の取り外しをする作業者に向って急激に接近することがなく、この作業者の頭部や顔面を直撃することがない。また、第１の回動では、制動力をかけていないので、化粧カバー本体２に係合しているフロントパネル４を化粧カバー本体２から引き離す最初の開放力を小さくすることができる。そして、一旦停止した位置ｂの状態からさらにフロントパネル４を開放するためには、室内ユニットから突き出ているフロントパネル４の一部（例えば、上端部）に手を掛けて自分の意志で押し下げることになり、作業者が自分の方に突出してくるフロントパネル４を意識しながら押し下げられるので、不安を感じないでフロントパネル４を位置ｃまで開放することができる。また、第２の回動時には、制動が掛かりながらフロントパネル４を回動させているので、フロントパネル４が急激に作業者側に突き出てきたり、室内ユニットの前面下部に急激に落下したりすることがなく、安心してフロントパネル４の開放作業を行なうことができる。
【００５４】
図５は図１における２軸連結ヒンジ１４とその付近の構成の一具体例を示す分解斜視図であって、４ａはリブ、１７ａ，１７ｂは連結部、１８は軸受部、１９は軸受け孔、２０は切欠孔、２１ａ，２１ｂは軸受部、２２ａ，２２ｂは軸受孔、２３はトルク軸受、２４はねじ孔、２５は軸受部、２６は軸受孔、２７はシャフト、２８はスライダ受け、２９ａ，２９ｂは凹部、３０はくぼみ部、３１ａ，３１ｂは脚部、３２はスライダ、３３は弾性体、３３ａは凸部、３４は回動軸、３５は突起、３６はつまみ、３７は係合部、３７ａは返しであり、前出図面に対応する部分には同一符号をつけている。
【００５５】
図５（ａ）において、フロントパネル４は、スライダ受け２８に取り付けたスライダ３２と、２軸連結ヒンジ１４と、トルク軸受２３とを介して、図示しないフロントパネル４に取り付けられたいる。以下、夫々毎に説明する。
【００５６】
フロントパネル４の背面側の下端部の両端部には（ここでは、一方の端部のみを示しているが、他方の端部についても、同様である）、それを補強する１つのリブ４ａに当接してスライダ受け２８が設けられており、ここでは、分解して示すが、スライダ３２がこのスライダ受け２８に、矢印Ａ，Ａ’方向にスライド可能に、取り付けられている。このスライダ受け２８は、その下部に２つの脚部３１ａ，３１ｂが形成されており、これら脚部３１ａ，３１ｂがフロントパネル４の背面に、スライダ受け２８の一方の側面がリブ４ａに当接するようにして、固定されている。このスライダ受け２８の上面の、図面上、手前側に、かつ矢印Ａ，Ａ’方向に並んで２つの凹部２９ａ，２９ｂが設けられている。
【００５７】
スライダ３３は、つまみ３６を備えた係合部３７が設けられており、この係合部３７の下端部に内側に返る返し３７ａが設けられている。また、スライダ３２の上面側には、そのほぼ中央部に弾性体３３が設けられ、図５（ｂ）に示すように、その先端部下面側に、凸部３３ａが設けられている。さらに、スライダ３２の一方の側面には、突起３５を備えた回動軸３４が設けられている。
【００５８】
かかるスライダ３２は、スライダ受け２８を被せるようにして、このスライダ受け２８に取り付けられる。このとき、スライダ３２の係合部３７の返し３７ａはスライダ受け２８の脚部３１ａ，３１ｂ間のくぼみ部３０に係合する。このスライダ３２の係合部３７の返し３７ａの矢印Ａ，Ａ’方向の長さは、スライダ３２の矢印Ａ，Ａ’方向の長さよりも短く、例えば、この長さの半分程度に設定されている。これとともに、スライド受け２８のくぼみ部３０の矢印Ａ，Ａ’方向の長さ、即ち、脚部３１ａ，３１ｂ間の距離は、スライダ３２の係合部３７の返し３７ａの矢印Ａ，Ａ’方向の長さとスライド受け２８の凹部２９ａ，２９ｂの夫々の中心間の距離との和以上とする。
【００５９】
以上により、スライダ３２をスライダ受け２８に取り付けたときには、スライダ３２の弾性体３３に設けられた凸部３３ａがスライダ受け２８の凹部２９ａ，２９ｂのいずれにも選択的に嵌め込まれるように、スライダ３２が矢印Ａ，Ａ’方向にスライドできる。スライダ受け２８に取り付けられたスライダ３２を矢印Ａ方向にスライドさせると、弾性体３３の凸部３３ａがスライダ受け２８の凹部２９ｂに嵌め込まれ（係合し）、矢印Ａ’方向にスライドさせると、弾性体３３の凸部３３ａがスライダ受け２８の反対側の凹部２９ｂに嵌め込まれる。そして、弾性体３３の凸部３３ａがスライダ受け２８の凹部２９ｂに嵌め込まれた状態では、スライド３２の側面の回動軸３４は矢印Ａ方向に移動した状態にあり（かかる状態を、以下、回動軸３４が引っ込んだ状態という）、スライダ受け２８の凹部２９ａに嵌め込まれた状態では、スライド３２の側面の回動軸３４は矢印Ａ’方向に移動した状態にある（かかる状態を、以下、回動軸３４が突出した状態という）。
【００６０】
２軸連結ヒンジ１４は、板状をなす軸受部１８と、この軸受部１８からこれと同一平面上で概略Ｕ字状に伸延した連結部１７ａと、この軸受部１８からこの面に垂直な方向に直線上に伸延しかつその先端部から連結部１７ａと同様に概略Ｕ字状に伸延した連結部１７ｃと、連結部１７ａ，１７ｂ夫々の先端部に設けられた軸受部２１ａ，２１ｂとからなっている。ここで、連結部１７ａと連結部１７ｂの概略Ｕ字状の部分とは、互いに同一方向に同一形状，大きさで概略Ｕ字状に曲線を描いており、これら連結部１７ａ，１７ｂ夫々に形成された軸受部２１ａ，２１ｂに設けられている軸受孔２２ａ，２２ｂは、同一直線上にある。これら軸受孔２２ａ，２２ｂは夫々、シャフト２７が挿入される貫通孔である。
【００６１】
また、軸受部１８には、円形状の軸受孔１９とこれに連通した切欠孔２０とが設けられており、この軸受孔１９はスライダ３２での回動軸３４用の貫通孔であり、切欠孔２０はこの回動軸３４と一体の突起３５用の貫通孔である。
【００６２】
一方、トルク軸受２３が、ねじ孔２４に差し込まれたねじ（図示せず）でもって、ここでは図示しない化粧カバー本体２に固定されている。このトルク軸受２３には、シャフト２７を通す軸受孔２６を備えた軸受部２５を備えている。
【００６３】
２軸連結ヒンジ１４を、その軸受部２１ａ，２１ｂでトルク軸受２３の軸受部２５を挟むようにして、このトルク軸受２３に取り付け、これら軸受部２１ａ，２１ｂの軸受孔２２ａ，２２ｂと軸受部２５の軸受孔２６にシャフト２７を通すことにより、この２軸連結ヒンジ１４がトルク軸受２３と一体化される。このとき、シャフト２７の両端は２軸連結ヒンジ１４の軸受部２１ａ，２１ｂの軸受孔２２ａ，２２ｂに固定され、また、このシャフト２７は大きな摩擦力でもってトルク軸受２３の軸受部２５の軸受孔２６内を回転することができるようにしている。即ち、このように２軸連結ヒンジ１４がトルク軸受２３に取り付けられた状態でこの２軸連結ヒンジ１４をトルク軸受２３の軸受部２５を中心に回動させると、シャフト２７は、２軸連結ヒンジ１４の軸受部２１ａ，２１ｂの軸受孔２２ａ，２２ｂに固定されているため、２軸連結ヒンジ１４の回動とともにトルク軸受２３の軸受部２５の軸受孔２６内を回転するが、軸受孔２６の摩擦力により、２軸連結ヒンジ１４の回動に制動力が作用することになる。このように、制動力を伴う回動が、上記の第２の回動である。
【００６４】
以上のように２軸連結ヒンジ１４がトルク軸受２３に取り付けられた状態で、フロントパネル４のスライダ受け２８にスライド可能に一体となったスライダ３２の回動軸３４が２軸連結ヒンジ１４の軸受部１８の軸受孔１９に、この回動軸３４の突起３５が同じく切欠孔２０に夫々嵌まり込むことにより、フロントパネル４が２軸連結ヒンジ１４を介して化粧カバー本体２に取り付けられることになる。このときには、スライダ３２の弾性体３３の凸部３３ａがスライダ受け２８の矢印Ａ’方向の凹部２９ａに嵌まり込んでいる。
【００６５】
かかる状態で、スライダ３２のつまみ３６を掴んでスライダ３２を矢印Ａ側にスライドさせ、スライダ３２の弾性体３３の凸部３３ａをスライダ受け２８の他方の凹部２９ｂに嵌め込むようにすると、スライダ３２の回動軸３４が２軸連結ヒンジ１４の軸受部１８の軸受孔１９から、この回動軸３４の突起３５が同じく切欠孔２０から夫々外れることになり、フロントパネル４の下端部の両側のスライダ３２でかかる操作を行なうことにより、フロントパネル４を化粧カバー本体２から取り外すことができる。フロントパネル４を化粧カバー本体２に取り付ける場合には、これとは逆の操作をすればよい。
【００６６】
スライダ３２の回動軸３４が２軸連結ヒンジ１４の軸受部１８の軸受孔１９に、この回動軸３４の突起３５が同じく切欠孔２０に夫々嵌まり込んだ状態では、切欠孔２０の軸受孔１９を中心とする円周方向の長さ（以下、切欠孔２０の長さという）が回動軸３４の突起３５の厚みよりも大きいので、この切欠孔２０の長さから突起３５の厚み分を差し引いた長さ分、回動軸３４は、従って、フロントパネル４は、この回動軸３４が嵌まり込んだ軸受孔１９を中心に、自由回転が可能である。これが、上記の第１の回動を可能にするものである。
【００６７】
次に、フロントパネル４の回動動作について、図６〜図９により説明する。
【００６８】
図１で示すように、また、図５で説明したように、フロントパネル４は２軸連結ヒンジ１４を介して化粧カバー本体２に回動可能な状態で取り付けられている。そして、２軸連結ヒンジ１４は、図６に示すように、フロントパネル４を回動可能に連結する軸受部１８と２軸連結ヒンジ１４を化粧カバー本体２に回動可能に連結する軸受部２１ａとを有し、これら軸受部１８，２１ａは概略Ｕ字状に形成されている連結部１７ａによって連結されている。軸受部１８には、フロントパネル４が回動するときの支軸となる回動軸３４を受ける軸受孔１９と、回動軸３４に設けられた突起３５を受ける扇状の切欠孔２０とが設けられている。シャフト２２は、軸受部２１ａに挿入されて固定され、従って、２軸連結ヒンジ１４に固定されているので、２軸連結ヒンジ１４と一体になって回動する。
【００６９】
概略Ｕ字状に形成された連結部１７ａは、軸受部２１ａを中心とする円弧ｆと円弧ｇとの間に納まるように形成されており、図７及び図８に示すように、２軸連結ヒンジ１４を回動させると、連結部１７ａはこれら円弧ｆと円弧ｇとの間の狭い範囲内で回動することになる。そして、２軸連結ヒンジ１４は、概略Ｕ字状に形成されているので、位置ｂから位置ｃへの第２の回動の場合、２軸連結ヒンジ１４の軸受部２２ａ近傍での回転角の向きβ１が、図８に示すように、概略Ｕ字状に曲がった先端部では、回転角β２に回転の向きを変えることになる。
【００７０】
また、図８に示すように、吹出し風路１０の上部壁面を構成する風路上面１０ａにつながる先端部１０ｂを、概略Ｕ字状をなす連結部１７ａがなすＵ字の内部へ突出させて軸受部２１ａを被うことができるので、軸受部２１ａを生活空間側（左下側）から見えなくすることが可能となる。
【００７１】
夫々の結果、概略Ｕ字状の２軸連結ヒンジ１４の作動（動く）範囲を円弧ｆ内の小さな範囲内に納めることができ、連結部１７ａの動作領域を円弧ｆと円弧ｇの狭い領域に納めることができる。また、フロントパネル４と吹出し風路１０の上面１０ａの先端部１０ｂとの隙間ｈを小さくすることができるので、フロントパネル４お吹出し風路１０の上面の先端部１０ｂ、そして、上下風向偏向板１２に連なる外観表面の流れを滑らかに結ぶことができ、外観の意匠がすっきりして外観の美観を向上させることができる。
【００７２】
なお、開放したフロントパネル４を閉じる場合には、図９に示すように、フロントパネル４が位置ｃにあって、室内ユニットの前面下部に垂下した状態で、開放するときとは逆に、第１の回動に相当する回動が行なわれ（位置ｃから角度αだけ回動した位置ｄまで）、次いで、位置ａまで第２の回動に相当する回動が行なわれることになる。
【００７３】
以上のように、この実施形態では、フロントパネル４を開放して室内ユニットの前面下部に垂下した状態で（即ち、図８での位置ｃにある状態）、図５において、つまみ３６でスライダ３２を矢印Ａ方向にスライドさせて弾性体３３の凸部３３ａをスライダ受け２８の凹部２９ｂに移動させると、スライダ３２の回動軸３４が２軸連結ヒンジ１４の軸受孔１９から、回動軸３４の突起３５が切欠孔２０から夫々外れるので、フロントパネル４を２軸連結ヒンジ１４から開放し、化粧カバー本体２からフロントパネル４を取り外すことができるようになる。
【００７４】
また、第２の回動時には、フロントパネル４の回動に制動力が掛かっていてフロントパネル４を任意な位置で停止させることができるので、その位置でスライダ３２を凹部２９ｂ側に移動することにより、フロントパネル４をその位置で取り外すことができるようになる。これにより、フロントパネル４を最大に開放することなく、第２の回動が可能な範囲内の作業し易い位置でフロントパネル４を取り外せるので、安全性や作業効率を向上させることができる。
【００７５】
この実施形態では、２軸連結ヒンジ１４の形状を概略Ｕ字状に形成して、第１の回動で２軸連結ヒンジ１４の軸受孔１９に嵌まり込んだ回動軸３４を回動支軸にしてフロントパネル４のみを自由回動可能とし、第２の回動において、２軸連結ヒンジ１４のシャフト２２を回動支軸にしてフロントパネル４を２軸連結ヒンジ１４と一体の形態で制動力を掛けながら回動可能とし、フロントパネル４をほぼ１８０°に近く開放して室内ユニットの前面下部に垂下させている。
【００７６】
ここで、第１の回動時には、制動力が掛かっていないので、化粧カバー本体２に係合しているフロントパネル４を開放するために、フロントパネル４を係合部からはずす力を小さくすることができる。また、フロントパネル４は一旦所定位置（位置ｂ）で停止するために、フロントパネル４を開放する作業者の頭や顔面にフロントパネル４が当たることがない。
【００７７】
また、第２の回動時には、制動力が掛かっているので、フロントパネル４を開放している作業者へフロントパネル４が不意に突き出てくることもない。さらに、フロントパネル４を開放する場合には、作業者自身が意識しながらフロントパネル４を押し下げることになるので、フロントパネル４が作業者側に突き出てきても、突き出てくることを認識しているので、作業者にとって安全であるし、また、作業者に不安を起こさせることはない。フロントパネル４は第２の回動の任意の位置で停止するので、フロントパネル４を完全に開放しなくても、取り外し作業のし易い位置で取り外すことができる。
【００７８】
また、２軸連結ヒンジ１４が概略Ｕ字状をしているために、第２の回動時には、図９で示したように、２軸連結ヒンジ１４の軸受部２１ａを生活環境側に露出させずに、吹出し風路１０の先端部１０ｂを乗り越えるように突き出てくるので、２軸連結ヒンジ１４の軸受部２１ａの前面部を被うことができ、外観意匠の美観を損なうことがない。
【００７９】
なお、このようにほぼ１８０°に近い角度を一支軸でフロントパネルを回動させようとすると、開放後のフロントパネル４は回動支軸に対して１８０°反対側に回動することになり、回動範囲内のフロントパネルに当接する部分の部品形状を大きく変更しなければならない。例えば、図１０に示すように、上下風向偏向板１２の幅を狭くするか、あるいはその回転角度を小さくする必要がある。上下風向偏向板１２の幅を狭くした場合には、温湿度を調和して室内ユニットから出てくる風の流れを充分に偏向することができなくなり、回転角度を小さくした場合には、フロントパネル４が室内ユニットの下部に垂下することなく作業者の側に突き出てくることになり、安全性の面で問題がある。また、フロントパネル４が回動する回動支軸３８の周囲は、回動に支障がないように、開放しておかなければならないので、外観意匠の美観を大きく損なうことになる。
【００８０】
以上説明したように、作業者が足場の狭い不安定な踏み台や脚立の上に乗って作業するでも、フロントパネル４を安全に開放することができ、また、スライダ３２をスライドさせることにより、フロントパネル４を簡単に取り外すことができるので、室内空気中の塵や埃を取り除いて汚れたエアフィルタ６を容易に引き出し、汚れたエアフィルタ６を容易に清掃することができる。
【００８１】
ところで、空気調和機を長い間運転していると、熱交換器７なども汚れてくるので、空気調和機の性能を維持するためには、熱交換機７などの清掃も必要になってくる。
【００８２】
図１６に示す従来技術３では、エアフィルタ７０を前面部と上面部との２部品に分割し、正面部のエアフィルタは前面フロントパネルの下部の隙間から引き出し、上面部のエアフィルタ７０は上部空気吸込みパネル７１に装着したまま上部空気吸込みパネル７１と一緒に引き出して抜き取り、エアフィルタ７０及び上部空気吸込みパネル７１を夫々清掃していた。また、室内ユニットの上部に開放された空間から熱交換器の清掃を行なっていた。
【００８３】
しかし、このように構成すると、上部空気吸込みパネル７１に対向するエアフィルタ７０をフロントパネルに対向するエアフィルタとが別部品となり、部品点数が増えるとともに、エアフィルタを製作する金型が増えて製品の価格を高くするとともに、これらエアフィルタを別々に洗わなければならず、清掃作業性を悪いものにしていた。
【００８４】
また、エアフィルタ７０を上部空気吸込みパネル７１と一緒に取り外す作業においても、上部空気吸込みパネル７１は室内ユニットのさらに上部にあるために、作業者は、踏み台や脚立の上に上がっても、上部空気吸込みパネル７１を引き出すための作業をするとき、その手元が見えないので、上部空気吸込みパネル７１をスライドさせて引き出すだけでも、容易な作業ではなかった。
【００８５】
これに対し、この実施形態では、エアフィルタ６が前面部と上面部とで一体成形したものとしており、これにより、部品点数を少なくしてエアフィルタの製作金型を少なくし、製造コストを安くして、清掃作業性のよい室内ユニットを提供している。
【００８６】
また、この実施形態では、図１１に示すように、室内ユニットの箱体の上面部に下側ガイド３９ａと上側ガイド３９ｂとからなる案内ガイト３９を設け、これら下側ガイド３９ａと上側ガイド３９ｂとの間に上部空気吸込みパネル５をスライドさせることにより、上部空気吸込みパネル５の取り付け、取り外しができるようにしている。また、かかる案内ガイド３９の手前側端部では、下側ガイド３９ａに箱体の正面（即ち、室内の生活空間）側に、下方へ傾斜しながら、突出した突出部３９ｃが設けられている。従って、上部空気吸込みパネル５は、これが案内ガイド３９に取り付けられた状態では、その一部が突出部３９ｃに乗っていることになり、その箱体正面側の端部は下方を向いていることになる。
【００８７】
そこで、図１２（ａ）に示すように、フロントパネル４を開放すると、上部空気吸込みパネル５の前面部が室内ユニットの正面に露出することになり、この上部空気吸込みパネル５を引き出す場合にも、図１２（ｂ）に示すように、作業をする手元を見ながら行なうことができる。また、エアフィルタ６は、フロントパネル４を開放しただけの状態で取り外すことができるが、図１２（ｃ）に示すように、フロントパネル４及び上部空気吸込みパネル５を取り外すと、室内ユニットの前面部と上面部の２面が開放されるので、さらに、エアフィルタ６を取り外し易くなる。そして、室内ユニットの前面部と上面部の２面が開放されるているので、熱交換器７を簡単に清掃することができる。
【００８８】
また、取り外した上部空気吸込みパネル５を化粧カバー本体２に装着する場合でも、図１１に示すように、案内ガイト３９のうちの下側ガイド３９ａから突出部３９ｃが、下方に傾斜しながら、室内側に突出し、かつこの突出部３９ｃの上には、上側ガイド３９ｂが設けられていないので、この突出部２６ｃに上部空気吸込みパネル５の先端部を上から直接乗せることができ、このように下側ガイド３９ｃに先端部を乗せた上部空気吸込みパネル５を押し込むだけで、上部空気吸込みパネル５を案内ガイド３９に確実に装着して所定の位置に設定させることができる。しかも、このように上部空気吸込みパネル５を案内ガイド３９に取り付けるときには、図１２で説明したように、フロントパネル４を開放したり、取り外したりしているため、手元を見ながら上部空気吸込みパネル５を押し込むことができるので、安心して取り付け作業をすることができる。
【００８９】
また、万が一押し込みが足りなくて、上部空気吸込みパネル５が所定の位置に完全に装着されていない場合にも、フロントパネル４を閉めると、その先端が上部空気吸込みパネル５を所定の位置まで押し込むようになるので、上部空気吸込みパネル５の装着状態が不完全なまま空気調和機を運転することはない。
【００９０】
ここで、図１１に示すように、上部空気吸込みパネル５の室内側先端面に弾性部材４０が設けられており、上記のように、上部空気吸込みパネル５が装着され、フロントパネル４が位置ａ（図１）にあるときには、フロントパネル４の先端部と上部空気吸込みパネル５の先端部とが弾性部材４０を介して接触することになる。このため、室内ユニットの運転時の僅かな振動によって上部空気吸込みパネル５が案内ガイド３９との間で振動しても、これが弾性部材４０に吸収されて騒音が発することがない。
【００９１】
次に、図１に示すように、室内ユニットの下面部に配置された吹出しユニット３について説明する。
【００９２】
図１において、室内ユニットの下面部に配置された吹出しユニット３では、吹出し風路１０の吹出口近傍に複数の左右風向偏向板１１及び上下風向偏向板１２が組み込まれていて、ヒンジ１３でもってかかる吹出しユニット３が箱体本体１の下側に回動可能に取り付けられている。そして、空気調和機が運転停止しているときには、上下風向偏向板１２が位置ｄにあって吹出し風路１０を被い、生活空間から室内ユニットの内部が見えないように意匠部品として機能し、室内ユニットの美観を向上させている。空気調和機が運転開始すると、上下風向偏向板１２が位置ｅに回動し、吹出し風路１０から出てくる空気の流れを上下方向に偏向して、室内空間のすみずみまで調和された空気を送り出すことになる。
【００９３】
エアフィルタ６で室内空気の塵や埃を取り除いていても、空気調和機を長い間運転していると、送風機８や吹出し風路１０，左右風向偏向板１１，上下風向偏向板１２などに埃が付着してくる。
【００９４】
この実施形態では、送風機８や吹出し風路１０，左右風向偏向板１１，上下風向偏向板１２などに付着した埃を清掃するときには、ヒンジ１３を支軸にして吹出しユニット３を室内ユニットの箱体本体１の前面下側に回動させることにより、図１３のように、吹出しユニット３に組み込まれている吹出し風路１０や左右風向偏向板１１，上下風向偏向板１２などが作業者側に開放させることができ、これにより、作業者は吹出しユニット３の夫々の部品を簡単に掃除することができる。また、吹出しユニット３が開放された空間内に送風機８が露出されることになるので、送風機８も開放された空間から簡単に清掃することができるようになる。
【００９５】
吹出しユニット３を開放するためには、まず、空気調和機の運転を停止させ、次に、図２（ａ）に示す係止つまみ３ａを矢印で示す方向に移動させて吹出しユニット３の室内ユニットへの係合を外し、そのまま吹出しユニット３を下方向に回動させることにより、吹出しユニット３は、図１３のように、室内ユニットの前面下側に垂下した状態で開放することができる。
【００９６】
このように、室内ユニットの前面下側に開放された吹出しユニット３に組み込まれている吹出し風路１０や左右風向偏向板１１，上下風向偏向板１２などは、清掃を行なう作業者の方に向いて露出しているので、これらをそのまま容易に清掃をすることができる。また、吹出しユニット３が室内ユニットの前面下側に垂下して内部の空間が開放されることにより、送風機８が吹出し風路１０の奥に露出するので、送風機８の清掃も容易に行なうことができる。
【００９７】
吹出しユニット３の部品を夫々清掃し終った後では、ヒンジ１３を支点にして吹出しユニット３を上方へ回動させ、吹出しユニット３を箱体本体１に当接させるだけで吹出しユニット３と箱体本体１との係合が自動的に行なわれ、吹出しユニット３を簡単に閉じることができる。
【００９８】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、次のような効果が得ることができる。
【００９９】
１．フロントパネルの回動を２段階に分け、第１の回動でフロントパネルの回動を一旦停止させているので、踏み台や脚立の上に上がって不安定な状態でエアフィルタの取り外し作業をしている作業者の頭部や顔面に、フロントパネルが急激に近づくことがなく、安全な作業が可能となる。
【０１００】
２．フロントパネルの第１の回動では、制動力を掛けていないので、化粧カバー本体と係合しているフロントパネルを軽い力で開けることができ、また、閉めるときにも、軽く閉めることができる。
【０１０１】
３．フロントパネルの第２の回動では、その回動に制動力を掛けているので、上記の第１の回動で停止したフロントパネルを、さらに、開放する場合には、作業者は開放することを認識しながら手で強制的に押し下げることになり、フロントパネルが作業者側に突き出てくることを認識しながら作業をするので、作業が安全である。
【０１０２】
４．回動機構を、２軸連結ヒンジにして、２軸の連結部を概略Ｕ字状に形成したことにより、可動部分を狭い領域に収納することができるとともに、回動機構を外部から見えないように被うことができるので、外観意匠の美観を損なうことがない。
【０１０３】
５．フロントパネルの取り外しが、フロントパネルを完全に開放した状態だけでなく、制動のかかった第２の回動の途中でも可能であるから、作業し易い位置で自由にフロントパネルを取りはずすことができ、作業効率が良くなる。
【０１０４】
６．フロントパネルを開放することによって上部空気吸込みパネルも取り外すことができるので、上部空気吸込みパネルを清掃したり、室内ユニット内部の熱交換器を清掃することができる。
【０１０５】
７．室内ユニットの下部の吹出しユニットを回動して、室内ユニットの前面下側に、吹出しユニットの内部を手前（作業者側）にして、垂下し、開放することができるので、左右風向偏向板や上下風向偏向板などをそのままの状態で清掃することができる。
【０１０６】
８．室内ユニットの下部の吹出しユニットを回動して室内ユニットの壁側に垂下して開放すると、吹出し風路の奥に送風機が露出するので、送風機の清掃も容易に行なうことが可能となる。
【０１０７】
９．フロントパネルを第１の回動後の停止状態で空気調和機を運転することにより、室内空気の通風抵抗が減少して吸込み空気量が増え、空気調和機の性能を増やすことができるので、室内を短時間に急速に調和する急速冷暖房運転として使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による空気調和機の一実施形態を示す断面図である。
【図２】図１に示す実施形態での運転停止時，運転時の室内ユニットの状態を示す外観図である。
【図３】図１に示す実施形態でのフロントパネルを開いて運転した場合の室内空気の流れを摸式的に示す図である。
【図４】図１に示した実施形態でのフロントパネルに下部空気吸込口を設けた室内ユニットとその運転中での空気の流れを示す断面図である。
【図５】図１における回動機構の一具体例を示す分解斜視図である。
【図６】図１でのフロントパネルの回動機構への取り付け状態を示す斜視図である。
【図７】図１におけるフロントパネルが第１の回動を行なった状態を示す図である。
【図８】図１におけるフロントパネルが第２の回動を行なった状態と回動機構における連結部材の回転動作を示す図である。
【図９】図１におけるフロントパネルを閉めるときの状態を示す図である。
【図１０】フロントパネルを一支軸で回動させる場合のフロントパネルの状態を示す図である。
【図１１】図１で示す実施形態での室内ユニットの上面部の構成を示す図である。
【図１２】図１で示す実施形態におけるエアフィルタの清掃作業のための状態を示す図である。
【図１３】図１で示す実施形態における吹出しユニットの清掃作業のための状態を示す図である。
【図１４】従来の空気調和機の一例の室内ユニットでの正面側のエアフィルタの取り外し作業のための状態を示す図である。
【図１５】従来の空気調和機の他の例の室内ユニットでの正面側のエアフィルタの取り外し作業のための状態を示す図である。
【図１６】従来の空気調和機のさらに他の例の室内ユニットでの上面側のエアフィルタの取り外し作業のための状態を示す図である。
【符号の説明】
１　箱体本体
２　化粧カバー本体
３　吹出しユニット
３ａ　つまみ
４　フロントパネル
４ａ　リブ
５　上部空気吸込みパネル
６　エアフィルタ
７ａ〜７ｃ　熱交換器
８　送風機
９　露受皿
１０　吹出し風路
１１　左右風向偏向板
１２　上下風向偏向板
１３　ヒンジ
１４　２軸連結ヒンジ（回動機構）
１５　空気吸込口
１６　下部空気吸込口
１７ａ，１７ｂ　連結部
１８　軸受部
１９　軸受孔
２０　切欠孔
２１ａ，２１ｂ　軸受部
２２ａ，２２ｂ　軸受孔
２３　トルク軸受
２４　ねじ孔
２５　軸受部
２６　軸受孔
２７　シャフト
２８　スライダ受け
２９ａ，２９ｂ　凹部
３０　くぼみ部
３１ａ，３１ｂ　脚部
３２　スライダ
３３　弾性体
３３ａ　凸部
３４　回動軸
３５　突起
３６　つまみ
３７　係合部
３７ａ　返し
３８　回動支軸
３９　案内ガイド
３９ａ　下側ガイド
３９ｂ　上側ガイド
３９ｃ　突出部
４０　弾性部材[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an indoor unit of an air conditioner, and more particularly to an opening mechanism of a front panel of an indoor unit disposed at a high place in a room.
[0002]
[Prior art]
The indoor unit of the air conditioner includes a box body formed of a resin forming a rear part of the indoor unit, a decorative cover body forming a front part of the indoor unit, and a blowout forming a lower part of the indoor unit. And a unit. The box body incorporates heat exchangers, blowers, and other equipment that are the functional components of the air conditioner. The decorative cover body includes a front grill that draws indoor air from the front side of the indoor unit, and an indoor grill. An upper air suction grille for sucking room air from the upper surface of the unit is provided, and an air filter is housed inside to face the grilles. Further, the blowing unit has a blowing air passage through which air whose temperature and humidity are adjusted by the heat exchanger is formed. Near the air outlet at the end of the blowing air passage, the air is blown out from the air blowing outlet. A wind direction deflecting plate for deflecting the wind flow is provided. The indoor air sucked into the indoor unit from the front grill at the front of the indoor unit or the upper air intake grill at the top is removed by an air filter to remove dust and dirt, and the temperature and humidity are adjusted by a heat exchanger. And the air is deflected by the wind direction deflecting plate and blown back into the room from the air outlet.
[0003]
Generally, indoor units of air conditioners are installed in high places near the ceiling of the indoor wall, and the air that matches the temperature and humidity that blows out from the high places harmonizes the indoor space where people live in a comfortable living environment. However, dust removed from room air during operation accumulates in the air filter, so that it is necessary to periodically clean the air filter. In addition, since the air conditioner is used for a long time, dust adheres to the heat exchanger and the blower. Therefore, like the air filter, it is necessary to occasionally clean these. However, as described above, since the indoor unit of the air conditioner is installed at a high place near the ceiling of the indoor wall, when cleaning the air filter, the heat exchanger, the blower, and the like, They had to climb on a step ladder, a stepladder, etc., and had to clean them in a very unstable condition.
[0004]
In order to solve such a problem and improve the cleaning property, various techniques have been conventionally proposed. For example, Japanese Unexamined Patent Application Publication No. 2001-182957 (hereinafter referred to as “prior art 1”) discloses that a front panel 51 can be translated downward on the front side of an indoor unit by a link mechanism 52 as shown in FIG. The interior of the indoor unit can be opened and closed from the front side, and by opening the front panel 51, the air filter 50 housed inside can be removed and cleaned. A technique for improving the cleanability of an air filter has been disclosed.
[0005]
In addition, Japanese Patent No. 3254104 (hereinafter referred to as “prior art 2”) discloses an air conditioner having a configuration in which an air filter 60 can be opened at a lower front part of an indoor unit together with a front panel 61 as shown in FIG. Are disclosed. That is, the front panel 61 provided on the front side of the indoor unit is mounted so as to be rotatable around its lower part, and the front panel 61 is in a state where the air filter 60 is mounted on the back side thereof. Then, it turns. When such rotation is performed, as shown in the figure, the front panel 61 hangs downward with the front and back turned upside down on the front side of the indoor unit, and the air filter 60 mounted on the back side of the front panel 61 is moved forward. Will appear. For this reason, it is easy to remove the air filter 60, and it is possible to easily clean the air filter 60. The front panel can also be removed from the indoor unit in such a watermelon state, and can be removed and cleaned.
[0006]
Furthermore, Japanese Patent Application Laid-Open No. H11-23000 (Prior Art 3) discloses an indoor unit of an air conditioner capable of easily cleaning an air filter. The air filter is divided into two parts, a front part arranged on the back side of the front panel of the indoor unit and an upper part arranged inside the upper air suction panel on the upper part of the indoor unit. Can be pulled out from the gap at the lower part of the front panel, and as shown in FIG. 16, the air filter 70 on the upper surface can be pulled out and removed together with the upper air suction panel 71. The air filter 70 and the upper air suction panel 71 can be cleaned. When the air filter 70 and the upper air suction panel 71 are removed, the internal space is opened above the indoor unit, and the heat exchanger and the like in this space can be cleaned.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
However, since the indoor unit of the air conditioner is generally installed at a high place near the ceiling of the indoor wall, when cleaning the air filter and each device in the indoor unit, a worker of this cleaning requires: It has to be cleaned on an unstable condition by climbing on a step ladder or stepladder, or by removing an air filter or the like in such an unstable condition.
[0008]
For example, in the above prior art 1, in FIG. 14, in order to allow the air filter 50 to be removed, a configuration in which the front panel 51 is attached to the indoor unit by a link mechanism 52 is adopted, and the front panel 51 is mounted in the indoor. The air filter 50 is moved to the lower part of the front of the unit so that the air filter 50 can be easily removed. Such movement of the front panel 51 is performed by its own weight. First, when the front panel 51 is unlocked from the indoor unit, the link mechanism 52 is provided while the worker supports the frocto panel 32. As a result, first, the front panel 51 moves so as to protrude toward the near side, that is, toward the worker, and then moves parallel to the front part of the indoor unit and stops. In the meantime, the worker is in an unstable state on a step ladder or a stepladder, and the front panel 51 protrudes toward the worker in such a state, and as a worker, In some cases, the front panel 51 is not conscious of protruding itself, and in many cases, it is not known how much the front panel 51 protrudes. For this reason, it is not easy to avoid the protruding Punto panel 32, and in order to avoid this, a forced posture may be forced in an unstable state.
[0009]
Further, in the prior art 1, since the link mechanism 52 is employed, the structure becomes complicated, the number of parts increases, and the assembling operation takes a lot of time to increase the price of the air conditioner. I was
[0010]
Further, in the above-described prior art 2, in order to allow the air filter 60 to be removed, as shown in FIG. Is turned around its lower part so as to be inverted, and the front panel 61 is hung down so that the air filter 60 is on the near side (ie, the worker side) at the lower part of the front surface of the indoor unit. In this state, the air filter 60 on the front side can be easily removed. However, in order to remove the air filter 60 and open the front panel, it is necessary to rotate the front panel as described above, and this rotation is performed by the weight of the front panel 61. . For this reason, when the indoor unit unlocks the upper part of the front panel 61, the front panel 61 is rapidly rotated by inertia due to its own weight, and the worker who is riding on an unstable step ladder, a stepladder, etc. You will be approaching your head and face. Also in this case, as in the above-described conventional technology, the operator may not be conscious of the fact that the front panel 51 protrudes in this way, and in many cases, it is not known how much the front panel 51 will protrude. I couldn't wipe out the anxiety when opening it.
[0011]
Further, in the above-mentioned prior art 3, the air filter is divided into two parts, one for the front part and the other for the top part, and the air filter 70 for the top part is pulled out together with the upper air suction panel 71 as shown in FIG. Since the air filter 70 for the upper surface and the upper air suction panel 71 are located above the indoor unit mounted at a high place, the operator can use the air filter 70 and the stepladder on a step ladder or a stepladder. In many cases, it is not possible to see directly even when riding, and it is necessary to remove the upper surface air filter 70 and the upper air suction panel 71 from the indoor unit or attach them to the indoor unit in a state where the hand is not visible. However, even if only these are slid, it is troublesome and not an easy operation.
[0012]
Further, in the above-described prior art 3, since the air filter is divided into two as described above, each of the air filters is a separate part, and the number of parts is increased. The conventional mold used in the manufacture of a single air filter over a single part cannot be used, a separate mold is required, and the price of the product is high. It becomes necessary to wash the filters separately, which reduces the cleaning workability.
[0013]
Further, it is necessary to easily clean not only the air filter but also devices such as a blower and a blowout unit in the indoor unit.
[0014]
A first object of the present invention is to solve such a problem, eliminate anxiety when removing an air filter performed in an unstable state on a step ladder or a stepladder, etc., and remove an upper air suction panel. Air conditioning that makes it easier to clean the heat exchanger in the indoor unit, and also makes it easier to clean dirt on the wind direction deflecting plate in the equipment in the indoor unit and the blowout unit below the indoor unit. The machine.
[0015]
In recent years, it has not been satisfied just to harmonize the interior space with a comfortable living environment.The entire room, including the air conditioner, has to be kept in harmony with other furniture and furniture placed in the interior space. Is becoming more and more beautifully decorated. However, in the case where the air filter can be removed by rotating the front panel while attaching it to the indoor unit, instead of simply removing the front panel as in the above-described related arts 1 and 2, However, as a result of providing such a rotating mechanism in the indoor unit, such a rotating mechanism can be seen from the living space even during the operation of the air conditioner. Harmony cannot be maintained, and the aesthetic environment of the entire room is impaired.
[0016]
In view of the above, a second object of the present invention is to achieve the first object described above, and realize that a rotating mechanism of a front panel incorporated in an indoor unit can be seen from a living space during normal operation. It is another object of the present invention to provide an air conditioner in which the front panel can be opened to almost 180 ° without deteriorating the aesthetic appearance of the indoor unit.
[0017]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the present invention has the following configuration.
[0018]
1. Functional parts such as a heat exchanger and a blower are housed inside the box forming the indoor unit, and the front panel forms the appearance design at the front of the box and the upper air intake panel at the top of the box, and the box. In an air conditioner provided with a blowing unit or the like on the lower surface of a body, a lower end of a front panel is rotatably supported on a box body by a rotating mechanism, and the front panel is rotated by the rotating mechanism. The second two-stage rotation is enabled, and the rotation mechanism causes the front panel to rotate from a position where the front part of the box is closed to a predetermined position where the upper part of the front panel is opened. A two-stage rotation consisting of a first rotation for stopping and a second rotation for hanging from a predetermined position to a position below the front of the indoor unit and opening the front of the indoor unit. Movement is possible and below.
[0019]
2. The rotation mechanism has a first rotation axis for a first rotation of the front panel and a second rotation axis for a second rotation, and separately rotates the front panel. Is such that when the first rotation is shifted to the second rotation, the rotation axis of the front panel is switched from the first rotation axis to the second rotation axis.
[0020]
3. In the first rotation, the front panel is freely rotated by its inertia force, and in the second rotation, a braking force is applied in a direction opposite to the rotation direction of the front panel, and the rotation from outside is performed. The rotation is performed by the addition of the power, and when the rotation power is not added, the rotation stops at the position at that time.
[0021]
4. The rotating mechanism includes a front panel attaching / detaching means, and the attaching / detaching means allows the front panel to be detached at an arbitrary position within the second rotation range.
[0022]
5. The bearing portion of the first rotating shaft and the bearing portion of the second rotating shaft are connected by a substantially U-shaped connecting member, which is connected to the front panel during the second turning of the front panel. It is designed to fit in one arc centered on the second rotation axis.
[0023]
6. The first rotating shaft has a projection, and a bearing portion of the first rotating shaft has a bearing hole into which the first rotating shaft is inserted, and a notch into which the projection is inserted in communication with the bearing hole. And a movable amount of the protrusion in the notch defines a rotation angle of the first rotation of the front panel or an opening angle of an upper portion of the front panel by the first rotation of the front panel. Things.
[0024]
7. The upper air suction panel on the upper surface of the indoor unit is detachable.
[0025]
8. The upper air suction panel is configured such that the front panel can be turned and then removed.
[0026]
9. The blowout unit is provided on the lower surface of the indoor unit so as to be openable.
[0027]
10. The first rotation allows the operation with the front panel opened.
[0028]
11. The front panel and the upper air suction panel are removed, and the blowout unit is opened to the lower front side of the indoor unit so that the interior of the indoor unit can be cleaned.
[0029]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a sectional view showing an indoor unit of an embodiment of an air conditioner according to the present invention, wherein 1 is a box body, 2 is a decorative cover body, 3 is a blowing unit, 4 is a front panel, and 5 is an upper part. Air suction panel, 6 is an air filter, 7a to 7c are heat exchangers, 8 is a blower, 9 is a dew tray, 10 is a blow air path, 11 is a left and right wind direction deflecting plate, 12 is a vertical wind direction deflecting plate, 13 is a hinge, Reference numeral 14 denotes a biaxial connecting hinge.
[0030]
In the figure, a box body of an indoor unit is constituted by a box body 1, a decorative cover body 2 and a blow-out unit 3.
[0031]
The box body 1 incorporates a plurality of divided heat exchangers 7a to 7c, other refrigeration cycle components and electric components (not shown), and a blower 8.
[0032]
Further, the decorative cover main body 2 is attached from the upper surface to the front portion (left side in the drawing) of the box main body 1, and has a substantially frame shape with the upper surface and the front portion as openings. In addition, a front panel 4 having a flat surface having no unevenness on the surface is provided at a lower end portion of a front portion of the decorative cover main body 2 in order to improve the aesthetic appearance of the indoor unit. It is rotatably mounted via a biaxial connecting hinge 14 as a rotating mechanism. An upper air suction panel 5 for sucking room air is incorporated in the decorative cover main body 2 so as to face the opening on the upper surface of the decorative cover main body 2. Can be removed from An air filter 6 is removably incorporated into the decorative cover main body 2 so as to cover the heat exchanger 7 inside the front panel 4 and the upper air suction panel 5.
[0033]
When the air conditioner is not operating and in a stopped state, the front panel 4 is normally in a position a shown in the drawing and is in a closed state. When the upper end of the front panel 4 is pulled forward (to the left in the drawing) to release the lock of the front panel 4 from the box, the front panel 4 is self-weighted about one rotation axis of the two-axis connecting hinge 14. It can rotate in the counterclockwise direction to a position b shown in the figure (hereinafter, referred to as a first rotation), whereby the upper side of the front panel 4 is partially opened to form an air inlet. . In the open state at the position b, a braking force is applied to the front panel 4 by the two-axis connecting hinge 14, and a counterclockwise rotating force due to the weight of the front panel 4 is suppressed by the braking force. The position b is maintained in a stable state. Further, by pulling down the upper end of the front panel 4 against this braking force, the front panel 4 can be rotated to a position c shown in FIG. , Hereinafter referred to as a second rotation). The rotation center at this time is the other rotation axis of the biaxial coupling hinge 14. At this position c, the front panel 14 is turned upside down as compared to the position at the position a, and the back surface thereof is on the living space side in the room (left side in the drawing). The state in which the front panel 4 is at this position c is defined as that the front panel 4 is open. In this manner, when the front panel 4 is open, the lower end of the air filter 6 is pinched with a finger and pulled. By lowering, the air filter 6 can be easily removed from the decorative cover main body 2.
[0034]
Further, on the lower surface of the indoor unit, a blowout unit 3 having a blowout air path 10 incorporating a left and right wind direction deflecting plate 11 and a vertical wind direction deflecting plate 12 is rotatable on the box body 1 via a hinge 13. Installed. The vertical wind direction deflecting plate 12 is located at the position d when the operation of the air conditioner is stopped, and closes the air outlet at the end of the outlet air passage 10, and at the position e during the operation of the air conditioner. To open this air outlet. Further, the blow-out unit 3 is rotatable counterclockwise around the hinge 13 by unlocking the indoor unit from the box, thereby allowing the hinge 13 to hang down from the box. Become. Thereby, the cleaning operation of each part of the blowing unit 3 can be performed.
[0035]
Here, in the box of the indoor unit, heat exchangers 7 a to 7 c divided into three are arranged around the blower 8. Two of the heat exchangers 7a and 7b are arranged in a substantially inverted X-shape between the blower 8 and the opening on the upper surface of the decorative cover main body 2, and the other one of the heat exchangers 7c is It is disposed substantially vertically between the blower 8 and the opening at the front of the decorative cover main body 2. An air filter 6 attached to the decorative cover main body 2 is disposed between the heat exchangers 7a to 7c and the decorative cover main body 2. The air filter 6 is an integral unit that extends from the upper surface of the decorative cover main body 2 to the front thereof, and covers the opening at the upper surface of the decorative cover main body 2 and the opening at the front.
[0036]
FIG. 2 is an external view showing the indoor unit when the air conditioner is in operation and in an operation stop state, where 3a is a locking knob, 15 is an air inlet, and portions corresponding to FIG. ing.
[0037]
FIG. 2A shows the indoor unit in a state where the air conditioner has stopped operating. When the air conditioner has stopped operating, the indoor unit installed above the indoor wall surface is shown. When the unit is looked up from the living space, the front part of the indoor unit is covered with the front panel 4 composed of a flat surface without irregularities, and the lower part of the indoor unit shields the blow-off air passage 10. It looks covered with the vertical wind direction deflecting plate 12 composed of a flat surface without any. Therefore, the indoor unit while the operation is stopped can be improved in aesthetic appearance with a flat design having no unevenness on the entire appearance, and can be harmonized with other furniture and furniture arranged in the same room without discomfort. become.
[0038]
When the locking knob 3a provided on the side surface of the indoor unit is moved in the direction shown by the arrow, the engagement of the blowing unit 3 with the box is released. Thereby, as described in FIG. 1, the blowing unit 3 can be rotated downward from the box around the hinge 13, whereby the blowing unit 3 is hung below the front surface of the indoor unit. Can be opened.
[0039]
FIG. 2B shows one state of the indoor unit in a state where the air conditioner is operating. When the power of the indoor unit is turned on and the air conditioner starts operating, as shown in FIG. Then, the vertical wind direction deflecting plate 12 of the blowing unit 3 rotates from the position d to the position e, and the blowing air path 10 is opened. Then, the blower 8 rotates to suck indoor air from the upper air suction panel 5 into the indoor unit, remove dust and dirt from the air with the air filter 6, and change the temperature and humidity of the sucked indoor air into the heat exchangers 7a to 7c. Will be in harmony. The conditioned indoor air flows through the blower 8 and is sent out to the blow-out air passage 10, where the air flow is deflected by the left and right wind direction deflecting plates 11 and the up and down wind direction deflecting plates 12, thereby removing dust and dirt. Is blown back into the room as conditioned air. By repeating the flow of the indoor air, the indoor space is adjusted to a comfortable state for human life.
[0040]
FIG. 2C shows another state of the indoor unit when the air conditioner is operating. In this case, the front panel 4 of the indoor unit is in a state where the first rotation from the position a to the position b shown in FIG. 1 has been performed.
[0041]
As described above, since the front panel 2 can be rotated from the position a to the position b and held in an open state, an air inlet 15 is formed between the front panel 2 and the box body, and When the air conditioner is operated in a state where the panel 4 is opened to the position b, room air is also sucked from the suction port 15.
[0042]
This will be described with reference to FIG. 3. The indoor air is supplied not only from the upper air suction panel 5 indicated by the solid arrow but also from the suction port 15 formed above the front panel 4 opened to the position b, as indicated by the broken arrow. So that you can inhale.
[0043]
In this way, the room air flows as shown by the dashed arrow also to the heat exchanger 7a which is arranged near the dew tray 9 and in which the room air is difficult to flow only from the upper air suction panel 5 so far. As a result, the amount of air flowing to the heat exchanger 7c also increases, and the amount of air sucked into the entire heat exchangers 7a to 7c increases. Thereby, the heat exchange amount exchanged in the heat exchangers 7a to 7c increases, the heat exchangers 7a to 7c function effectively, and the heat exchange efficiency of the entire heat exchangers 7a to 7c improves. As a result, the cooling and heating capacity of the air conditioner increases, which is suitable for an operation in which the indoor space is rapidly cooled and heated in a short time. Moreover, even when the front panel 4 is at the position b, when the indoor unit is looked up from the living space, the interior of the indoor unit is obstructed by the front panel 4 and cannot be seen, so that the aesthetic appearance of the external design is not spoiled.
[0044]
In this embodiment, since the weight is placed on the aesthetics of the exterior design of the indoor unit in the air conditioner, the surface of the front panel 4 is a flat surface without unevenness. However, as shown in FIG. By providing the lower air suction port 16 at the lower part of the front panel 4, even when the front panel 4 is closed, the room air is sucked from the lower air suction port 16 of the front panel 4 as shown by the dashed arrow. , And the heat can be exchanged by flowing the sucked indoor air through the heat exchanger 7a disposed near the air conditioner, thereby improving the performance of the air conditioner.
[0045]
When the air conditioner has been operated for a long time, as described above, since the air filter 6 is a component for removing dust and dirt from room air, dust and dirt accumulate on the surface of the air filter 6. As a result, the indoor air flow becomes poor, and the amount of indoor air that exchanges heat with the heat exchanger 7 (that is, the heat exchangers 7a to 7c) is reduced. As a result, the efficiency of the air conditioner deteriorates. Further, if the operation is continued while the dust and dirt are accumulated in the air filter 6, not only the efficiency of the air conditioner is deteriorated, but also the dust and dirt that cannot be removed by the air filter 6 enter the indoor unit and generate heat. The heat adheres to the heat exchanger 7 and deteriorates the heat exchange efficiency of the heat exchanger 7, thereby lowering the performance of the air conditioner.
[0046]
In order to prevent this, it is necessary to periodically clean the air filter 6. However, as described in the above-described conventional example, the indoor unit of the air conditioner is installed at a high place near the ceiling of the indoor wall surface. Therefore, in order to clean the air filter 6, it is necessary for the operator to remove the air filter 6 in an unstable state such as rising on a step ladder or a stepladder.
[0047]
That is, in the conventional technology 1 shown in FIG. 14, the front panel 51 on the front side of the air filter 50 is moved in parallel to the lower part on the front side of the indoor unit by the link mechanism 52 so that the air filter 50 is removed. However, in order to perform the parallel movement, the front panel 51 rises on a step ladder, a stepladder, or the like and protrudes toward a worker in an unstable state. It is not easy for an operator riding on a narrow step or stepladder to avoid the front panel 51 protruding in this manner.
[0048]
In addition, in the above-described prior art 2 shown in FIG. 15, when removing the air filter 60, the front panel 61 is rotated in a state of being inverted while the air filter 60 is attached to the back of the front panel 61, and the front panel 61 is rotated. The front panel 61 is suspended from the lower front surface such that the air filter 60 is on the front side. In this state, the air filter 60 is on the front side of the front panel 61 that has descended downward, so that the air filter 60 can be easily removed.
[0049]
However, also in this case, the front panel 61 rises on a step ladder, a stepladder, or the like and rotates toward an unstable worker. At this time, since no braking force is applied to the front panel 61, the front panel 61 is rapidly rotated by inertia force and rises on a step ladder, a stepladder, or the like, and the head of the worker in an unstable state. He came close to his face and face, and could not wipe out the anxiety when opening the front panel 61.
[0050]
In this embodiment, it is possible to safely and easily remove and clean the air filter 6 and clean the heat exchanger and the like.
[0051]
That is, in this embodiment, when the operator opens the front panel 4 to remove the air filter 6 in an unstable state by climbing on a step ladder, a stepladder, or the like, as described in FIG. Instead of opening the front panel 4 at a time, the two-axis connecting hinge 14 is used as a rotating mechanism for rotating the front panel 4 in two stages. In the movement (ie, the first rotation), the front panel 4 is rotated by inertia by its own weight. After the execution of the first rotation, the front panel 4 generates a braking force to cause the front panel 4 to rotate. In the second rotation in which the rotation of the panel 4 is temporarily stopped and the front panel 4 is further opened from this state, the rotation is performed by the operator against the braking force so that the rotation by the inertia cannot be performed. Nasu . This eliminates anxiety of the operator removing the air filter 6 about the rotation of the front panel 4.
[0052]
That is, in FIG. 1, in the first rotation, the head is turned toward the head or the face of an operator (not shown) who rises on a step ladder or a stepladder and removes the air filter 6 in an unstable state. The moving front panel 4 is temporarily stopped at the position b, so that the front panel 4 does not hit the head or face of the worker. Further, in the second rotation in which the front panel 4 is further rotated from the position b to the position c in which the front panel 4 is opened, the front panel 4 projects toward the operator. In the movement, a braking force is applied to the rotation so that the front panel 4 does not suddenly rotate due to the inertial force.
[0053]
As described above, since the front panel 4 temporarily stops at the position b when it is rotated, it does not suddenly approach the operator who removes the air filter 6, and the head No direct hits on parts or face. Also, in the first rotation, since no braking force is applied, the initial opening force for separating the front panel 4 engaged with the decorative cover main body 2 from the decorative cover main body 2 can be reduced. Then, in order to further open the front panel 4 from the state of the position b once stopped, put a hand on a part (for example, an upper end) of the front panel 4 protruding from the indoor unit and press down by yourself. Therefore, the operator can push down the front panel 4 while being conscious of the protruding front panel 4, so that the front panel 4 can be opened to the position c without feeling uneasy. In addition, at the time of the second rotation, the front panel 4 is rotated while braking is applied, so that the front panel 4 suddenly protrudes to the operator side or falls suddenly to the lower front part of the indoor unit. Therefore, the opening operation of the front panel 4 can be performed with confidence.
[0054]
FIG. 5 is an exploded perspective view showing a specific example of the configuration of the biaxial coupling hinge 14 and its vicinity in FIG. 1, wherein 4a is a rib, 17a and 17b are coupling portions, 18 is a bearing portion, 19 is a bearing hole, 20 is a notch hole, 21a and 21b are bearing portions, 22a and 22b are bearing holes, 23 is a torque bearing, 24 is a screw hole, 25 is a bearing portion, 26 is a bearing hole, 27 is a shaft, 28 is a slider receiver, 29a, 29b is a concave portion, 30 is a concave portion, 31a and 31b are leg portions, 32 is a slider, 33 is an elastic body, 33a is a convex portion, 34 is a rotating shaft, 35 is a projection, 36 is a knob, 37 is an engagement portion, Reference numeral 37a indicates a return, and portions corresponding to the above-mentioned drawings are denoted by the same reference numerals.
[0055]
In FIG. 5A, the front panel 4 is attached to the front panel 4 (not shown) via the slider 32 attached to the slider receiver 28, the biaxial connecting hinge 14, and the torque bearing 23. Hereinafter, each of them will be described.
[0056]
At both ends of the lower end on the back side of the front panel 4 (only one end is shown here, the same applies to the other end), one rib 4a for reinforcing it is provided. A slider receiver 28 is provided in contact with the slider receiver 28, and is shown here in an exploded manner. The slider 32 is attached to the slider receiver 28 so as to be slidable in the directions of arrows A and A '. The slider receiver 28 has two legs 31a, 31b formed at its lower portion. The legs 31a, 31b contact the rear surface of the front panel 4 and one side surface of the slider receiver 28 contacts the rib 4a. And then it is fixed. Two concave portions 29a and 29b are provided on the upper surface of the slider receiver 28 on the near side in the drawing and in the directions of arrows A and A '.
[0057]
The slider 33 is provided with an engagement portion 37 having a knob 36, and a lower end of the engagement portion 37 is provided with a return 37a that returns to the inside. On the upper surface side of the slider 32, an elastic body 33 is provided substantially at the center thereof, and as shown in FIG. 5B, a convex portion 33a is provided on the lower surface side of the distal end portion. Further, a rotating shaft 34 having a projection 35 is provided on one side surface of the slider 32.
[0058]
The slider 32 is attached to the slider receiver 28 so as to cover the slider receiver 28. At this time, the barb 37a of the engaging portion 37 of the slider 32 engages with the concave portion 30 between the legs 31a and 31b of the slider receiver 28. The length of the barb 37a of the engaging portion 37 of the slider 32 in the direction of arrows A and A 'is shorter than the length of the slider 32 in the directions of arrows A and A', for example, set to about half of this length. I have. At the same time, the length of the recessed portion 30 of the slide receiver 28 in the direction of arrows A and A ', that is, the distance between the legs 31a and 31b, And the distance between the centers of the recesses 29a and 29b of the slide receiver 28.
[0059]
As described above, when the slider 32 is attached to the slider receiver 28, the slider 32 is arranged such that the protrusion 33 a provided on the elastic body 33 of the slider 32 is selectively fitted into any of the recesses 29 a and 29 b of the slider receiver 28. Can slide in the directions of arrows A and A ′. When the slider 32 attached to the slider receiver 28 is slid in the direction of arrow A, the projection 33a of the elastic body 33 is fitted (engaged) in the recess 29b of the slider receiver 28, and is slid in the direction of arrow A '. The protrusion 33a of the elastic body 33 is fitted into the recess 29b on the opposite side of the slider receiver 28. When the protrusion 33a of the elastic body 33 is fitted into the recess 29b of the slider receiver 28, the rotation shaft 34 on the side surface of the slide 32 has moved in the direction of the arrow A. In a state in which the moving shaft 34 is retracted, and is fitted in the concave portion 29a of the slider receiver 28, the rotating shaft 34 on the side surface of the slide 32 is in a state of moving in the direction of arrow A '(hereinafter, such a state is referred to as a state below). The rotation shaft 34 is in a protruding state).
[0060]
The biaxial coupling hinge 14 includes a plate-shaped bearing portion 18, a connecting portion 17 a extending from the bearing portion 18 in a substantially U-shape on the same plane as the bearing portion 18, and a direction perpendicular to the surface from the bearing portion 18. A connecting portion 17c extending in a straight line and extending substantially in a U-shape in the same manner as the connecting portion 17a from the front end portion, and bearing portions 21a and 21b provided at the front end portions of the connecting portions 17a and 17b, respectively. ing. Here, the substantially U-shaped portion of the connecting portion 17a and the connecting portion 17b has a substantially U-shaped curve with the same shape and size in the same direction, and is formed in each of these connecting portions 17a and 17b. The bearing holes 22a and 22b provided in the formed bearing portions 21a and 21b are on the same straight line. These bearing holes 22a and 22b are through holes into which the shaft 27 is inserted.
[0061]
Further, the bearing portion 18 is provided with a circular bearing hole 19 and a cutout hole 20 communicating therewith. The bearing hole 19 is a through hole for the rotation shaft 34 of the slider 32, The hole 20 is a through hole for the projection 35 integrated with the rotation shaft 34.
[0062]
On the other hand, the torque bearing 23 is fixed to the decorative cover main body 2 (not shown) by screws (not shown) inserted into the screw holes 24. The torque bearing 23 includes a bearing portion 25 having a bearing hole 26 through which a shaft 27 passes.
[0063]
The biaxial hinge 14 is mounted on the torque bearing 23 with the bearings 21a and 21b sandwiching the bearing 25 of the torque bearing 23, and the bearing holes 22a and 22b of the bearings 21a and 21b and the bearing of the bearing 25 are mounted. By passing the shaft 27 through the hole 26, the biaxial hinge 14 is integrated with the torque bearing 23. At this time, both ends of the shaft 27 are fixed to the bearing holes 22a and 22b of the bearing portions 21a and 21b of the biaxial connecting hinge 14, and the shaft 27 is provided with a large frictional force by the bearing holes of the bearing portion 25 of the torque bearing 23. 26 can be rotated. That is, when the biaxial coupling hinge 14 is rotated around the bearing 25 of the torque bearing 23 in a state where the biaxial coupling hinge 14 is attached to the torque bearing 23 in this manner, the shaft 27 becomes a biaxial coupling hinge. 14 is fixed to the bearing holes 22a and 22b of the bearing portions 21a and 21b, and rotates within the bearing hole 26 of the bearing portion 25 of the torque bearing 23 with the rotation of the biaxial hinge 14. The braking force acts on the rotation of the biaxial hinge 14 due to the frictional force. Thus, the rotation accompanied by the braking force is the above-described second rotation.
[0064]
As described above, in a state where the biaxial coupling hinge 14 is attached to the torque bearing 23, the turning shaft 34 of the slider 32 slidably integrated with the slider receiver 28 of the front panel 4 is used as the bearing of the biaxial coupling hinge 14. The projections 35 of the rotating shaft 34 are also fitted into the cutouts 20 in the bearing holes 19 of the portion 18, so that the front panel 4 is attached to the decorative cover main body 2 via the biaxial connecting hinge 14. Become. At this time, the convex portion 33a of the elastic body 33 of the slider 32 is fitted into the concave portion 29a of the slider receiver 28 in the direction of arrow A '.
[0065]
In this state, when the user grips the knob 36 of the slider 32 and slides the slider 32 to the arrow A side, the protrusion 33a of the elastic body 33 of the slider 32 is fitted into the other recess 29b of the slider receiver 28. Of the rotation shaft 34 is disengaged from the bearing hole 19 of the bearing portion 18 of the biaxial coupling hinge 14, and the projection 35 of the rotation shaft 34 is also disengaged from the notch hole 20. By performing such an operation with the slider 32, the front panel 4 can be removed from the decorative cover main body 2. When attaching the front panel 4 to the decorative cover main body 2, the reverse operation may be performed.
[0066]
When the pivot shaft 34 of the slider 32 is fitted in the bearing hole 19 of the bearing portion 18 of the biaxial coupling hinge 14 and the projection 35 of the pivot shaft 34 is fitted in the notch hole 20 as well, the bearing of the notch hole 20 Since the length in the circumferential direction around the hole 19 (hereinafter, referred to as the length of the notch hole 20) is larger than the thickness of the projection 35 of the rotating shaft 34, the thickness of the projection 35 is determined from the length of the notch hole 20. The pivot shaft 34 and the front panel 4 can rotate freely about the bearing hole 19 in which the pivot shaft 34 is fitted by the length obtained by subtracting the length. This enables the first rotation described above.
[0067]
Next, the turning operation of the front panel 4 will be described with reference to FIGS.
[0068]
As shown in FIG. 1 and described with reference to FIG. 5, the front panel 4 is rotatably attached to the decorative cover main body 2 via the biaxial connecting hinge 14. As shown in FIG. 6, the biaxial coupling hinge 14 includes a bearing 18 that rotatably connects the front panel 4 and a bearing 21 a that rotatably connects the biaxial coupling hinge 14 to the decorative cover body 2. The bearings 18 and 21a are connected by a connecting portion 17a formed in a substantially U-shape. The bearing portion 18 has a bearing hole 19 for receiving a rotation shaft 34 serving as a support shaft when the front panel 4 rotates, and a fan-shaped notch hole 20 for receiving a projection 35 provided on the rotation shaft 34. Have been. The shaft 22 is inserted into and fixed to the bearing portion 21a, and is thus fixed to the biaxial connecting hinge 14, so that the shaft 22 rotates integrally with the biaxial connecting hinge 14.
[0069]
The connecting portion 17a formed in a substantially U-shape is formed so as to fit between an arc f and an arc g centered on the bearing 21a, and as shown in FIGS. When the hinge 14 is rotated, the connecting portion 17a rotates within a narrow range between the arc f and the arc g. Since the biaxial coupling hinge 14 is formed in a substantially U-shape, in the case of the second rotation from the position b to the position c, the rotation angle of the biaxial coupling hinge 14 in the vicinity of the bearing portion 22a is reduced. As shown in FIG. 8, the direction β1 changes the rotation direction to the rotation angle β2 at the tip portion bent in a substantially U shape as shown in FIG.
[0070]
As shown in FIG. 8, the front end 10 b connected to the upper surface 10 a of the air passage forming the upper wall surface of the blow-out air passage 10 is protruded into the U-shape formed by the connecting portion 17 a having a substantially U-shape. Since the portion 21a can be covered, it is possible to make the bearing portion 21a invisible from the living space side (lower left side).
[0071]
As a result, the operating (moving) range of the generally U-shaped biaxial connecting hinge 14 can be set within a small range within the circular arc f, and the operation region of the connecting portion 17a is set to a narrow region between the circular arc f and the circular arc g. I can put it. In addition, since the gap h between the front panel 4 and the tip 10b of the upper surface 10a of the outlet air passage 10 can be reduced, the tip 10b of the upper surface of the front panel 4 outlet air passage 10 and the vertical wind direction deflecting plate The flow of the external surface connected to 12 can be smoothly connected, and the design of the external appearance can be refreshed and the external appearance can be improved.
[0072]
When the opened front panel 4 is closed, as shown in FIG. 9, the front panel 4 is located at the position c and is hung down on the lower front part of the indoor unit. Rotation corresponding to one rotation is performed (from position c to position d rotated by an angle α), and then rotation corresponding to the second rotation is performed to position a.
[0073]
As described above, in this embodiment, in a state where the front panel 4 is opened and hangs down from the lower part of the front surface of the indoor unit (that is, at the position c in FIG. 8), in FIG. Is slid in the direction of arrow A to move the protrusion 33a of the elastic body 33 to the recess 29b of the slider receiver 28, and the rotation shaft 34 of the slider 32 is moved from the bearing hole 19 of the biaxial coupling hinge 14 to the rotation shaft 34. Since the projections 35 are removed from the notch holes 20, respectively, the front panel 4 can be opened from the biaxial connecting hinge 14, and the front panel 4 can be removed from the decorative cover main body 2.
[0074]
Further, at the time of the second rotation, the braking force is applied to the rotation of the front panel 4 and the front panel 4 can be stopped at an arbitrary position. Therefore, the slider 32 is moved to the concave portion 29b side at that position. Thereby, the front panel 4 can be removed at that position. Thus, the front panel 4 can be removed at a position where the work can be easily performed within the range where the second rotation is possible without opening the front panel 4 to the maximum, so that safety and work efficiency can be improved.
[0075]
In this embodiment, the shape of the biaxial coupling hinge 14 is formed in a substantially U-shape, and the pivoting shaft 34 fitted in the bearing hole 19 of the biaxial coupling hinge 14 by the first pivot is pivotally supported. Only the front panel 4 is freely rotatable around the axis, and in the second rotation, the front panel 4 is integrated with the two-axis connection hinge 14 using the shaft 22 of the two-axis connection hinge 14 as a rotation support axis. It is rotatable while applying a braking force, and the front panel 4 is opened almost at an angle of about 180 ° and hangs below the front of the indoor unit.
[0076]
Here, since the braking force is not applied at the time of the first rotation, in order to open the front panel 4 engaged with the decorative cover main body 2, the force for detaching the front panel 4 from the engaging portion is reduced. be able to. Further, since the front panel 4 temporarily stops at a predetermined position (position b), the front panel 4 does not hit the head or the face of the worker who opens the front panel 4.
[0077]
Further, at the time of the second rotation, since the braking force is applied, the front panel 4 does not unexpectedly protrude toward the worker who opens the front panel 4. Further, when the front panel 4 is opened, the operator presses down the front panel 4 while being conscious of it. Therefore, even if the front panel 4 protrudes to the worker side, it is recognized that the front panel 4 protrudes. It is safe for workers and does not cause anxiety to workers. Since the front panel 4 stops at an arbitrary position of the second rotation, the front panel 4 can be removed at a position where it can be easily removed without completely opening the front panel 4.
[0078]
Further, since the biaxial coupling hinge 14 is substantially U-shaped, the bearing portion 21a of the biaxial coupling hinge 14 is exposed to the living environment during the second rotation, as shown in FIG. Instead, it protrudes beyond the tip 10b of the outlet air passage 10, so that the front surface of the bearing portion 21a of the biaxial coupling hinge 14 can be covered, and the appearance of the external design is not spoiled.
[0079]
When the front panel 4 is rotated about one support shaft at an angle close to 180 °, the opened front panel 4 rotates 180 ° opposite to the rotation support shaft. In other words, the shape of the part in contact with the front panel within the rotation range must be greatly changed. For example, as shown in FIG. 10, it is necessary to reduce the width of the vertical wind direction deflecting plate 12 or to reduce the rotation angle thereof. When the width of the vertical wind direction deflecting plate 12 is reduced, it is not possible to sufficiently deflect the flow of the wind coming out of the indoor unit in harmony with the temperature and humidity. 4 protrudes toward the worker without hanging down from the lower part of the indoor unit, and there is a problem in terms of safety. In addition, the periphery of the rotation support shaft 38 on which the front panel 4 rotates must be opened so as not to hinder the rotation, so that the appearance of the external design is greatly impaired.
[0080]
As described above, the front panel 4 can be safely opened even when the worker works on an unstable step platform or stepladder having a narrow footing, and by sliding the slider 32, Since the panel 4 can be easily removed, dust and dirt in the room air can be removed, the dirty air filter 6 can be easily pulled out, and the dirty air filter 6 can be easily cleaned.
[0081]
By the way, if the air conditioner has been operated for a long time, the heat exchanger 7 and the like become dirty, so that the heat exchanger 7 and the like need to be cleaned in order to maintain the performance of the air conditioner.
[0082]
In the prior art 3 shown in FIG. 16, the air filter 70 is divided into two parts, a front part and an upper part, and the air filter on the front part is pulled out from a gap at the lower part of the front front panel. The air filter 70 and the upper air suction panel 71 have been cleaned respectively, with the air filter 70 and the upper air suction panel 71 being removed while being attached to the air suction panel 71. Further, the heat exchanger is cleaned from the space opened to the upper part of the indoor unit.
[0083]
However, with this configuration, the air filter 70 facing the upper air suction panel 71 is a separate part from the air filter facing the front panel, and the number of parts is increased, and the number of dies for manufacturing the air filter is increased. In addition to increasing the price of the air filters, these air filters must be washed separately, which makes cleaning work difficult.
[0084]
Also, in the operation of removing the air filter 70 together with the upper air suction panel 71, since the upper air suction panel 71 is located further above the indoor unit, the operator can move the air filter 70 up on the step ladder or the stepladder. When performing the work for pulling out the air suction panel 71, the user cannot see the hand, so merely sliding the upper air suction panel 71 to pull it out was not an easy task.
[0085]
On the other hand, in this embodiment, the air filter 6 is formed integrally with the front part and the top part, whereby the number of parts is reduced, the number of dies for manufacturing the air filter is reduced, and the manufacturing cost is reduced. Thus, an indoor unit having good cleaning workability is provided.
[0086]
In this embodiment, as shown in FIG. 11, a guide guide 39 including a lower guide 39a and an upper guide 39b is provided on the upper surface of the box of the indoor unit, and the lower guide 39a and the upper guide 39b are provided. The upper air suction panel 5 can be attached and detached by sliding the upper air suction panel 5 between them. In addition, at the front end of the guide 39, the lower guide 39a is provided with a protruding portion 39c that is inclined downward and protrudes toward the front of the box (that is, the living space in the room). Therefore, when the upper air suction panel 5 is attached to the guide 39, a part of the upper air suction panel 5 rides on the protruding portion 39c, and the front end of the box body faces downward. become.
[0087]
Therefore, as shown in FIG. 12A, when the front panel 4 is opened, the front surface of the upper air suction panel 5 is exposed to the front of the indoor unit, and even when the upper air suction panel 5 is pulled out. As shown in FIG. 12B, the user can perform the operation while looking at the hand at which the operation is performed. In addition, the air filter 6 can be removed with the front panel 4 opened only. However, as shown in FIG. 12C, when the front panel 4 and the upper air suction panel 5 are removed, the front of the indoor unit can be removed. Since the two surfaces of the part and the upper part are opened, the air filter 6 can be further easily removed. Since the front and upper surfaces of the indoor unit are open, the heat exchanger 7 can be easily cleaned.
[0088]
Further, even when the removed upper air suction panel 5 is mounted on the decorative cover main body 2, as shown in FIG. 11, the projecting portion 39 c of the guide guide 39 is inclined downward from the lower guide 39 a while the chamber is inclined downward. Since the upper guide 39b is not provided on the protruding portion 39c, the distal end of the upper air suction panel 5 can be directly put on the protruding portion 26c from above. By simply pushing in the upper air suction panel 5 with the distal end placed on the side guide 39c, the upper air suction panel 5 can be securely mounted on the guide guide 39 and set at a predetermined position. Moreover, when the upper air suction panel 5 is attached to the guide 39 in this manner, the front panel 4 is opened or removed as described with reference to FIG. Can be pushed in, so the installation work can be done with confidence.
[0089]
Also, even if the upper air suction panel 5 is not completely mounted at a predetermined position due to insufficient pressing, if the front panel 4 is closed, the tip pushes the upper air suction panel 5 to the predetermined position. As a result, the air conditioner is not operated with the mounting state of the upper air suction panel 5 being incomplete.
[0090]
Here, as shown in FIG. 11, an elastic member 40 is provided on the front end surface of the upper air suction panel 5 on the indoor side, and as described above, the upper air suction panel 5 is mounted, and the front panel 4 is moved to the position a. 1 (FIG. 1), the front end of the front panel 4 and the front end of the upper air suction panel 5 come into contact via the elastic member 40. For this reason, even if the upper air suction panel 5 vibrates between the guide unit 39 and the upper air suction panel 5 due to slight vibration during the operation of the indoor unit, the vibration is not absorbed by the elastic member 40 and noise is generated.
[0091]
Next, as shown in FIG. 1, the blow-out unit 3 arranged on the lower surface of the indoor unit will be described.
[0092]
In FIG. 1, in a blowout unit 3 arranged on a lower surface of an indoor unit, a plurality of left and right wind direction deflecting plates 11 and up and down wind direction deflecting plates 12 are incorporated in the vicinity of an outlet of an outlet air passage 10. The blowing unit 3 is rotatably attached to the lower side of the box body 1. And when the air conditioner is stopped, the vertical wind direction deflecting plate 12 is located at the position d and covers the blowing air passage 10, and functions as a design component so that the interior of the indoor unit cannot be seen from the living space, The aesthetic appearance of the indoor unit has been improved. When the air conditioner starts operating, the vertical wind direction deflecting plate 12 rotates to the position e, deflects the flow of air coming out of the blowing air passage 10 in the vertical direction, and the air conditioned throughout the indoor space. Will be sent out.
[0093]
Even if the air filter 6 removes dust and dirt from the indoor air, if the air conditioner has been operated for a long time, the dust will not be generated on the blower 8, the blowing air path 10, the left and right wind direction deflecting plates 11, the up and down wind direction deflecting plates 12, and the like. Comes to adhere.
[0094]
In this embodiment, when cleaning dust adhering to the blower 8, the blow air path 10, the left and right wind direction deflecting plates 11, the up and down wind direction deflecting plates 12, etc., the blow unit 3 is mounted on the hinge 13 as a support shaft and the indoor unit box is used. When the main body 1 is rotated to the lower front side, as shown in FIG. 13, the blow air path 10, the left and right wind direction deflecting plates 11, the up and down wind direction deflecting plates 12 and the like incorporated in the blow unit 3 are opened to the operator side. This allows the operator to easily clean each part of the blow-out unit 3. Further, since the blower 8 is exposed in the space where the blowing unit 3 is opened, the blower 8 can be easily cleaned from the opened space.
[0095]
In order to open the blow-off unit 3, first, the operation of the air conditioner is stopped, and then the locking knob 3a shown in FIG. By releasing the engagement with the blowout unit 3 and rotating the blowout unit 3 downward, the blowout unit 3 can be opened in a state in which the blowout unit 3 hangs downward from the front of the indoor unit as shown in FIG.
[0096]
As described above, the blow air path 10, the left and right wind direction deflecting plates 11, the up and down wind direction deflecting plates 12, and the like incorporated in the blow unit 3 opened to the lower front side of the indoor unit are suitable for the operator who performs cleaning. Since they are exposed, they can be easily cleaned as they are. In addition, since the blower unit 3 is hung down to the lower front side of the indoor unit to open the internal space, the blower 8 is exposed to the back of the blower air passage 10, so that the blower 8 can be easily cleaned. it can.
[0097]
After cleaning the components of the blow-out unit 3, the blow-out unit 3 is pivoted upward with the hinge 13 as a fulcrum, and the blow-out unit 3 and the box body are simply brought into contact with the box body 1. The engagement with the main body 1 is automatically performed, and the blowing unit 3 can be easily closed.
[0098]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the following effects can be obtained.
[0099]
1. Since the rotation of the front panel is divided into two stages and the rotation of the front panel is temporarily stopped by the first rotation, the user lifts up on the step ladder or stepladder and removes the air filter in an unstable state. The front panel does not suddenly approach the head or face of the worker who is working, and safe work can be performed.
[0100]
2. In the first rotation of the front panel, since no braking force is applied, the front panel engaged with the decorative cover main body can be opened with a light force, and can be lightly closed when closed. .
[0101]
3. In the second rotation of the front panel, a braking force is applied to the rotation. Therefore, when the front panel stopped by the first rotation is further opened, the operator must open the front panel. Therefore, the operator is forcibly pressed down by hand while recognizing that the operation is performed while recognizing that the front panel is protruding to the operator side, so that the operation is safe.
[0102]
4. By making the pivoting mechanism a biaxial coupling hinge and forming the biaxial coupling portion in a substantially U-shape, the movable part can be accommodated in a narrow area, and the pivoting mechanism is not visible from the outside. , So that the appearance of the external design is not impaired.
[0103]
5. The front panel can be removed not only when the front panel is completely opened, but also during the second rotation with braking, so that the front panel can be freely removed at a position where work is easy, Work efficiency is improved.
[0104]
6. By opening the front panel, the upper air suction panel can also be removed, so that the upper air suction panel can be cleaned and the heat exchanger inside the indoor unit can be cleaned.
[0105]
7. By rotating the blow-out unit at the lower part of the indoor unit, the inside of the blow-out unit can be lowered (opened to the operator side) and lowered and opened below the front surface of the indoor unit. The vertical wind direction deflecting plate and the like can be cleaned as they are.
[0106]
8. When the blower unit at the lower part of the indoor unit is turned to hang down on the wall side of the indoor unit and open, the blower is exposed deep in the blow air path, so that the blower can be easily cleaned.
[0107]
9. By operating the air conditioner with the front panel stopped after the first rotation, the ventilation resistance of the room air decreases, the amount of intake air increases, and the performance of the air conditioner can be increased. Can be used as a rapid cooling and heating operation that quickly harmonizes in a short time.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a sectional view showing an embodiment of an air conditioner according to the present invention.
FIG. 2 is an external view showing a state of an indoor unit during operation stop and operation in the embodiment shown in FIG. 1;
FIG. 3 is a diagram schematically showing the flow of indoor air when the front panel in the embodiment shown in FIG. 1 is operated with the front panel opened.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing an indoor unit having a lower air suction port provided on a front panel in the embodiment shown in FIG. 1 and an air flow during operation of the indoor unit.
FIG. 5 is an exploded perspective view showing a specific example of a rotating mechanism in FIG.
FIG. 6 is a perspective view showing a state where the front panel is attached to a rotation mechanism in FIG. 1;
FIG. 7 is a diagram showing a state in which the front panel in FIG. 1 has performed a first rotation.
FIG. 8 is a diagram showing a state in which the front panel in FIG. 1 has performed a second rotation and a rotation operation of a connecting member in a rotation mechanism.
FIG. 9 is a diagram showing a state when the front panel in FIG. 1 is closed.
FIG. 10 is a diagram showing a state of the front panel when the front panel is rotated by one support shaft.
11 is a diagram showing a configuration of an upper surface portion of the indoor unit in the embodiment shown in FIG.
FIG. 12 is a diagram showing a state for cleaning the air filter in the embodiment shown in FIG. 1;
FIG. 13 is a view showing a state for a cleaning operation of the blowing unit in the embodiment shown in FIG. 1;
FIG. 14 is a diagram showing a state for removing an air filter on the front side in an indoor unit of an example of a conventional air conditioner.
FIG. 15 is a view showing a state for removing an air filter on the front side in an indoor unit of another example of the conventional air conditioner.
FIG. 16 is a view showing a state for removing an air filter on an upper surface side in an indoor unit of still another example of the conventional air conditioner.
[Explanation of symbols]
1 Box body
2 Makeup cover body
3 blowout unit
3a knob
4 Front panel
4a rib
5 Upper air suction panel
6 Air filter
7a-7c heat exchanger
8 Blower
9 Dew saucer
10 Air outlet
11 Left and right wind direction deflection plates
12. Vertical deflecting plate
13 Hinge
14 Biaxial connection hinge (rotation mechanism)
15 Air inlet
16 Lower air inlet
17a, 17b connecting part
18 Bearing
19 Bearing hole
20 Notch hole
21a, 21b Bearing
22a, 22b Bearing hole
23 Torque bearing
24 screw holes
25 Bearing
26 Bearing hole
27 shaft
28 Slider receiver
29a, 29b recess
30 hollow
31a, 31b leg
32 slider
33 elastic body
33a convex
34 Rotation axis
35 protrusion
36 knobs
37 Engagement part
37a return
38 Rotation support shaft
39 Information Guide
39a Lower guide
39b Upper guide
39c protrusion
40 elastic members

Claims (11)

室内ユニットを形成する箱体内部に熱交換器や送風機などの機能部品が収納され、該箱体の前面部での外観意匠を形成するフロントパネルや該箱体の上面部での上部空気吸込みパネル，該箱体の下面部での吹出しユニットなどを備えた空気調和機において、
フロントパネルの下端部が回動機構によって該箱体に回動可能に軸支され、該回動機構により、該フロントパネルが第１及び第２の２段階の回動を可能とし、
該回動機構により、該フロントパネルが、該箱体の前面部を閉じた状態とする位置から該フロントパネルの上方を開放する所定の位置まで回動して停止する第１の回動と、該所定の位置から該室内ユニットの前面下側に垂下した状態となって該室内ユニットの前面部を開放する位置まで回動する第２の回動との２段階の回動を可能に構成したことを特徴とする空気調和機。Functional parts such as a heat exchanger and a blower are housed inside a box forming an indoor unit, and a front panel forming an appearance design at a front part of the box and an upper air suction panel at an upper part of the box are formed. , An air conditioner provided with a blow-out unit at the lower surface of the box,
A lower end portion of the front panel is rotatably supported on the box by a rotation mechanism, and the rotation mechanism allows the front panel to rotate in two stages, a first and a second stage.
A first rotation in which the rotation mechanism rotates and stops the front panel from a position where the front part of the box body is closed to a predetermined position where the upper part of the front panel is opened; It is configured to be capable of two-stage rotation including a second rotation that is suspended from the predetermined position to a position below the front surface of the indoor unit to open the front surface of the indoor unit. An air conditioner characterized by that: 請求項１において、
前記回動機構は、前記フロントパネルの前記第１の回動のための第１の回動軸と前記第２の回動のための第２の回動軸とを別々に有し、
前記フロントパネルの回動が前記第１の回動から前記第２の回動に移るとき、前記フロントパネルの回動軸が該第１の回動軸から該第２の回動軸に切り換わることを特徴とする空気調和機。In claim 1,
The rotation mechanism separately has a first rotation axis for the first rotation of the front panel and a second rotation axis for the second rotation,
When the rotation of the front panel shifts from the first rotation to the second rotation, the rotation axis of the front panel switches from the first rotation axis to the second rotation axis. An air conditioner characterized by that: 請求項１または２において、
前記第１の回動は、前記フロントパネルがその慣性力で自由に回動するものであって、
前記第２の回動は、該フロントパネルの回転方向とは逆方向に制動力が加わり、外部からの回動力の付加によって回動し、該回動力が付加されないときには、そのときの位置に停止する回動であることを特徴とする空気調和機。In claim 1 or 2,
The first rotation is such that the front panel freely rotates by its inertia force,
In the second rotation, a braking force is applied in a direction opposite to the direction of rotation of the front panel, and the second rotation is performed by the application of external rotating power. When the rotational power is not applied, the second rotation stops at the current position. An air conditioner, characterized in that the air conditioner rotates. 請求項１，２または３において、
前記回動機構は前記フロントパネルの着脱手段を備え、
該着脱手段により、前記第２の回動の範囲内の任意の位置で該フロントパネルを取り外し可能としたことを特徴とする空気調和機。In claim 1, 2, or 3,
The rotation mechanism includes a front panel attaching / detaching unit,
An air conditioner wherein the front panel can be removed at any position within the range of the second rotation by the attaching / detaching means. 請求項２において、
前記第１の回動軸の軸受部と前記第２の回動軸の軸受部とは、概略Ｕ字状をなす連結部材で連結され、
該連結部材は、前記フロントパネルの前記第２の回動時、前記第２の回動軸を中心とする１つの円弧の中に納さまるようにしたことを特徴とする空気調和機。In claim 2,
The bearing portion of the first rotating shaft and the bearing portion of the second rotating shaft are connected by a substantially U-shaped connecting member,
The air conditioner is characterized in that the connecting member is accommodated in a single arc centered on the second rotation axis at the time of the second rotation of the front panel. 請求項２または５において、
前記第１の回動軸は突起を備えており、
前記第１の回動軸の軸受部は、前記第１の回動軸が挿入される軸受孔と、該軸受孔に連通して該突起が挿入される切欠孔とを有し、
該切欠孔内での該突起の移動可能量が前記フロントパネルの前記第１の回動の回動角度、もしくは前記フロントパネルの前記第１の回動による前記フロントパネルの上部の開放角度を規定することを特徴とする空気調和機。In claim 2 or 5,
The first rotation shaft has a protrusion,
The bearing portion of the first rotation shaft has a bearing hole into which the first rotation shaft is inserted, and a cutout hole through which the projection is inserted in communication with the bearing hole.
The movable amount of the projection in the notch defines a rotation angle of the first rotation of the front panel or an opening angle of an upper portion of the front panel due to the first rotation of the front panel. An air conditioner characterized by: 請求項１において、
前記室内ユニットの上面部の上部空気吸込みパネルを取り外し可能に構成したことを特徴とする空気調和機。In claim 1,
An air conditioner, wherein an upper air suction panel on an upper surface of the indoor unit is detachable. 請求項７において、
前記上部空気吸込みパネルは、前記フロントパネルを回動してから取り外し可能に構成したことを特徴とする空気調和機。In claim 7,
The air conditioner, wherein the upper air suction panel is configured to be removable after rotating the front panel. 請求項１〜８のいずれか１つにおいて、
前記室内ユニットの下面部に、吹出しユニットを開放可能に設けたことを特徴とする空気調和機。In any one of claims 1 to 8,
An air conditioner, wherein a blowout unit is provided on a lower surface of the indoor unit so as to be openable. 請求項１〜９のいずれか１つにおいて、
第１の回動で前記フロントパネルを開放した状態で運転可能に構成したことを特徴とする空気調和機。In any one of claims 1 to 9,
An air conditioner characterized by being operable with the front panel opened by a first rotation. 請求項９において、
前記フロントパネルと前記上部空気吸込みパネルとを取り外し、前記吹出しユニットを前記室内ユニットの前面下側に開放して、前記室内ユニットの内部を清掃できるようにしたことを特徴とする空気調和機。In claim 9,
The air conditioner, wherein the front panel and the upper air suction panel are removed, and the blowout unit is opened to a lower front side of the indoor unit so that the inside of the indoor unit can be cleaned.
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