JP2004075652A - 1,3−ベンゾチアジノン誘導体および用途 - Google Patents

1,3−ベンゾチアジノン誘導体および用途 Download PDF

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Abstract

【課題】安全で、優れた細胞死抑制作用、MIF結合作用を有する心疾患、神経変性疾患、脳血管疾患、中枢神経感染症、外傷性疾患、脱随疾患、骨・関節疾患、腎疾患、肝疾患、骨髄異形成疾患、エイズ、癌などの予防・治療剤の提供。
【解決手段】本発明では、式(I)
【化1】
Figure 2004075652

〔式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン化されていてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、アシルまたは置換基を有していてもよいアミノ、Rはそれぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリル、nは1または2を示す。〕で表される化合物またはその塩により、上記課題を解決する。
【選択図】   なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は医薬として有用な新規1,3−ベンゾチアジノン誘導体、その製造法および用途に関する。
【0002】
【従来の技術】
アポトーシスは、生体の発生過程での形態、組織の形成、ホメオスタシスの維持、生体の防御などに深く関わり、個体の生命維持に重要な役割を持つ細胞の死である。遺伝子によって制御されたこの死の過程が、先天的または後天的に障害されると、アポトーシスが過剰に誘発または抑制され、様々な臓器の機能障害を引き起こして病気に至る(最新医学 第54巻、825頁、1999年)。
近年、種々の心疾患の発症または進展に、アポトーシスが深く関わっていることが明らかとなってきた(The New England Journal of Medicine  第341巻、759頁、1999年)。哺乳動物の心臓においては、心筋細胞は最終分化した細胞であり、増殖能を失っているといわれており、心筋細胞がアポトーシスを起こして脱落すると、生き残った心筋細胞のみで心臓の収縮機能を維持しなければならなくなる。従って、心臓の収縮機能維持に必要な閾値を超えて心筋細胞の脱落が起こると、心機能に異常をきたし、疾患へと進行するものと考えられている。実際、動物を用いた種々の心不全モデルやヒト心不全患者では、心筋細胞のアポトーシスが観察されており、アポトーシスによる心筋細胞の消失・脱落が心不全の発症や進展に関わっている可能性が指摘されている(The New England Journal of Medicine  第335巻、1182頁、1996年)。また、ヒト心不全患者の心筋細胞では、アポトーシス抑制因子Bcl−2の過剰発現が認められ、これが心不全の代償機構である可能性が示されている(The New England Journal of Medicine  第336巻、1131頁、1997年)ことが、アポトーシス誘発性受容体として知られるFas受容体の膜貫通部分が欠損した可溶性Fas(sFas;アポトーシス抑制活性を有する)の血漿中の濃度が、基礎疾患に無関係にNYHA(New York Heart Association Functional Class)分類の重症度に比例して有意に上昇することから、血漿sFas濃度の上昇が、心不全時のアポトーシスの亢進を抑制する代償性機序と考えられる(Journal of the American College of Cardiology  第29巻、1214頁、1997年)ことが知られている。拡張型心筋症(congestive cardiomyopathy)を起こした心臓では、正常人に比べて、アポトーシスの指標の一つと考えられるDeoxyribonuclease I(DNase I)を7倍以上含有する(Journalof Molecular & Cell Cardiology 第28巻、95頁、1996年)ことも知られている。次に、臓器レベルでみると、ヒトの心疾患では心筋の機能が低下し、心筋の収縮不全によって生命の維持を危うくする状況がしばしば発生する。心不全の発症に繋がる異常としては、心筋の障害、心臓ポンプ機能の異常、高血圧などによる圧負荷、急性腎炎などによる容量負荷、これらによってもたらされる血液の拍出不全などがあげられる。これらに対し、交感神経系、内分泌系などが一体となった代償機序が作動し、心筋細胞の肥大を伴う心肥大へと発展する。しかし、これらの異常が単独または複合して持続的・慢性的に生起した場合、肥大した心筋細胞に十分な血液が供給されず、心筋細胞のアポトーシスなどによる脱落が生じ、代償機序が破綻して、心筋収縮不全などの心筋障害、拍出量の低下、臓器循環障害、静脈鬱血、体液貯留などを伴う心不全症候群に陥る。
現在、心不全症候群の治療には、強心薬としてジゴキシンなどの強心配糖体、ドブタミンなどの交感神経作動薬、アムリノンなどのホスホジエステラーゼ阻害薬が、血管拡張薬としてヒドララジン、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシン変換酵素阻害薬、アンジオテンシン受容体拮抗薬などが、また、拡張型心筋症の治療にはβブロッカーなどが使用されている。
一方、Chemical Abstracts 51:17927g(非特許文献1)には、1,3−ベンゾチアジノンの2位がピリジルで置換されている化合物が報告されているものの、その作用については報告されていない。
また、本出願人の先願に係るWO 02/18356号公報(特許文献1)には、心筋細胞アポトーシス抑制作用を有する1,3−ベンゾチアジノン化合物が開示されている。
【0003】
【非特許文献1】
Chemical Abstracts 51:17927g
【特許文献1】
WO 02/18356号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来使用されている心不全症候群の治療薬は十分な効果をあげていない。そのため、心不全症候群に対する予防・治療に優れた安全な薬剤が望まれている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、心筋細胞のアポトーシスの抑制を図ることは、心不全症候群の予防及び治療に有効と考え、種々検討した結果、1,3−ベンゾチアジノン骨格の2位に、それぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニルまたはインドリルを有していることに化学構造上の特徴を有する、式
【化3】
Figure 2004075652
〔式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン化されていてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、アシルまたは置換基を有していてもよいアミノ、
はそれぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリル、
nは1または2を示す。〕で表される化合物またはその塩〔以下、化合物(I)と略称することがある〕を初めて合成し、かつこの化合物(I)が予想外にもその特異的な化学構造に基づいて優れた細胞死抑制作用や、マクロファージ遊走阻止因子に結合する能力を有し、さらに心不全症候群などに対する予防治療用医薬として優れた性質を有することを見い出し、これに基づいて本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、
〔1〕化合物(I)、
〔2〕Rがそれぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニルまたはインドリルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔3〕式
【化4】
Figure 2004075652
〔式中、R1aは水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいアルキルまたはハロゲン化されていてもよいアルコキシ、Rは前記〔1〕記載と同意義を示す。〕で表される前記〔1〕記載の化合物、
〔4〕Rがハロゲン原子、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン化されていてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、アシルまたは置換基を有していてもよいアミノである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔5〕Rが水素原子である前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔6〕置換基を有していてもよいピリジルが置換基を有するピリジルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔7〕Rが水素原子のとき、置換基を有していてもよいピリジルが置換基を有するピリジルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔8〕Rがハロゲン原子である前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔9〕Rが置換基を有していてもよいピリジルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔10〕Rが置換基を有するピリジルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔11〕Rが置換基を有していてもよい2−または4−ピリジルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔12〕Rがそれぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔13〕Rが(1)ハロゲン原子、
(2)(i)ハロゲン原子、(ii)ヒドロキシ、(iii)カルボキシ、(iv)シアノ、(v)カルボキシ−C1−6アルコキシ、(vi)C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、(vii)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルコキシ、(viii)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、(ix)C1−6アルコキシ−カルボニル、(x)(a)カルボキシを有していてもよいモノ−またはジ−C1−6アルキル、(b)C1−6アルキルスルホニルおよび(c)C6−10アリールスルホニルから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいカルバモイル、(xi)カルボキシを有していてもよい5または6員飽和環状アミノ−カルボニル、(xii)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルチオ、(xiii)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、(xiv)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、(xv)C7−12アラルキルチオ、(xvi)C7−12アラルキルスルフィニル、(xvii)C7−12アラルキルスルホニル、(xviii)5または6員芳香族複素環−チオ、(xix)(a)C1−6アルキル、(b)C1−6アルコキシ−カルボニル、(c)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル、(d)C6−10アリール−カルボニル、(e)チエニルカルボニル、(f)C1−6アルキルチオ−C1−6アルキル−カルボニル、(g)モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル、(h)C1−6アルキルスルホニル、(i)C6−10アリールスルホニル、(j)ジ−C1−6アルキルホスホノ、(k)ジ−C1−6アルキルチオホスホノおよび(l)C6−10アリール−カルバモイルから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいアミノ、(xx)フタルイミド、(xxi)C1−6アルキルスルホニルオキシ、(xxii)5または6員芳香族複素環基、(xxiii)C1−6アルキルを有していてもよいホスホノ、(xxiv)(a)C7−12アラルキル、(b)ハロゲン化されていてもよいC6−10アリールおよび(c)ヒドロキシから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノおよび(xxv)5ないし7員環状アミノ−カルボニルから選ばれる1〜5個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル、
(3)カルボキシまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルケニル、
(4)C1−6アルコキシを有していてもよいC6−10アリール、
(5)C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、フタルイミド、ジ−C1−6アルキルスルホンアミドおよびジ−C1−6アルキルアミノメチレンスルホンアミドから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ、
(6)C1−6アルキルチオを有していてもよいC6−10アリールオキシ、
(7)C7−12アラルキルオキシ、
(8)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、カルバモイルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキルチオ、
(9)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、カルバモイルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、
(10)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、
(11)ハロゲン原子、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC6−10アリールチオ、
(12)C1−6アルキルを有していてもよいC6−10アリールスルフィニル、
(13)C1−6アルキルを有していてもよいC6−10アリールスルホニル、
(14)カルボキシ、
(15)C1−6アルコキシ−カルボニル、
(16)C7−12アラルキルチオ、
(17)C7−12アラルキルスルフィニル、
(18)C7−12アラルキルスルホニル、
(19)C1−6アルキル、C7−12アラルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキル−カルボニル、C6−10アリール−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、チエニルカルボニル、フリルカルボニルおよびモノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいアミノ、
(20)(i)ハロゲン化されていてもよいC6−10アリール、(ii)C7−12アラルキル、(iii)ヒドロキシ、(iv)C1−6アルコキシ−カルボニルまたはカルボキシを有していてもよいC1−6アルキル、(v)オキソ、(vi)C1−6アルキル−カルボニル、(vii)C6−10アリール−カルボニルおよび(viii)C1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、
(21)(i)ハロゲン原子、C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルコキシ−カルボキサミドおよびヒドロキシから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、(ii)C7−12アラルキルおよび(iii)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいカルバモイル、
(22)5ないし7員環状アミノ−カルボニル、
(23)C1−6アルキルを有していてもよい5または6員芳香族複素環基、
(24)シアノ、
(25)C1−6アルキルを有していてもよい5ないし10員芳香族複素環基−チオ、
(26)C1−6アルキルカルボニル、および
(27)オキソから選ばれる1〜3個の置換基をそれぞれ有しているピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔14〕Rが、(1)ハロゲン原子、
(2)ハロゲン原子、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルコキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ、カルボキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルオキシ、5または6員飽和環状アミノ、C1−6アルキルスルホニル−カルバモイル、C6−10アリールスルホニル−カルバモイル、および5ないし7員環状アミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、
(3)カルボキシまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC2−6アルケニル、
(4)C6−10アリール、
(5)C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、フタルイミド、ジ−C1−6アルキルスルホンアミドおよびジ−C1−6アルキルアミノメチレンスルホンアミドから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ、
(6)C1−6アルキルチオを有していてもよいC6−10アリールオキシ、
(7)C7−12アラルキルオキシ、
(8)モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルチオ、
(9)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、
(10)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、
(11)ハロゲン原子、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC6−10アリールチオ、
(12)C1−6アルキルを有していてもよいC6−10アリールスルフィニル、
(13)C1−6アルキルを有していてもよいC6−10アリールスルホニル、
(14)カルボキシ、
(15)C1−6アルコキシ−カルボニル、
(16)C7−12アラルキルチオ、
(17)C7−12アラルキルスルフィニル、
(18)C7−12アラルキルスルホニル、
(19)C1−6アルキル、C7−12アラルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルキル−カルボニル、C6−10アリール−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、チエニルカルボニル、フリルカルボニルおよびモノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいアミノ、
(20)ハロゲン化されていてもよいC6−10アリール、C1−6アルキル−カルボニル、C6−10アリール−カルボニルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、
(21)(i)ハロゲン原子、C1−6アルコキシ、アミノおよびC1−6アルコキシ−カルボキサミドから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、(ii)C7−12アラルキルおよび(iii)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいカルバモイル、
(22)5ないし7員環状アミノ−カルボニル、
(23)C1−6アルキルを有していてもよいピリジル、チエニル、フリル、ピラゾリルまたはオキサゾリル、および
(24)オキソから選ばれる1〜3個の置換基を有している、N−オキシド化されていてもよいピリジルである前記〔1〕または〔3〕記載の化合物(I)、
〔15〕Rが(1)C1−6アルキル、(2)C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキルおよびカルボキシ−C1−6アルキルから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいアミノ、(3)C1−6アルキルスルホニル、および(4)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキルチオから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいフリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔16〕Rが、(1)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルコキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ、カルボキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルおよびC1−6アルキルスルホニルオキシから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、
(2)カルボキシまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC2−6アルケニル、
(3)モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルチオ、
(4)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、
(5)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、
(6)C7−12アラルキルチオ、
(7)C7−12アラルキルスルフィニル、
(8)C7−12アラルキルスルホニル、
(9)(i)ハロゲン原子、C1−6アルコキシおよびアミノから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、(ii)C7−12アラルキルおよび(iii)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいカルバモイルおよび
(10)5ないし7員環状アミノ−カルボニルから選ばれる1〜2個の置換基を有しているピリジルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔17〕Rが、(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)ヒドロキシ、(4)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、(5)カルボキシ、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルおよびC6−10アリールから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ、(6)C1−6アルキル−カルバモイル、(7)C3−6シクロアルキル−カルバモイル、(8)5または6員飽和環状アミノ−カルボニルまたは(9)カルボキシである前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔18〕Rが水素原子またはハロゲン原子である前記〔16〕記載の化合物(I)、
〔19〕Rがハロゲン原子または水素原子、RがC1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキルおよびC1−6アルキルスルホニルから選ばれる1〜2個の置換基を有しているピリジルである前記〔1〕記載の化合物(I)、
【0007】
〔20〕3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸、
3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−メチル−2−ピリジル]プロピオン酸、
3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸、
3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸、
3−[2−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸、
3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−6−メチル−4−ピリジル]プロピオン酸またはそれらの塩、
〔21〕マクロファージ遊走阻止因子に結合する能力を有する前記〔1〕記載の化合物(I)、
〔22〕前記〔1〕記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有する医薬、
〔23〕細胞死抑制剤または細胞保護剤である前記〔22〕記載の医薬、
〔24〕アポトーシス抑制剤である前記〔22〕記載の医薬、
〔25〕心筋細胞死抑制剤である前記〔23〕記載の医薬、
〔26〕細胞死に起因する疾患の予防・治療剤である前記〔22〕記載の医薬、
〔27〕マクロファージ遊走阻止因子に起因する疾患の予防・治療剤である前記〔22〕記載の医薬、
〔28〕循環器系疾患、骨・関節疾患、感染症疾患、炎症性腸疾患または腎疾患の予防・治療剤である前記〔22〕記載の医薬、
〔29〕哺乳動物に対して、前記〔1〕記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする循環器系疾患、骨・関節疾患、感染症疾患、炎症性腸疾患または腎疾患の予防・治療方法、
〔30〕循環器系疾患、骨・関節疾患、感染症疾患、炎症性腸疾患または腎疾患の予防・治療剤を製造するための、前記〔1〕記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用などに関する。
【0008】
上記式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン化されていてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、アシルまたは置換基を有していてもよいアミノを示す。
で示される「ハロゲン原子」としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。
で示される「ハロゲン化されていてもよいアルキル」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいアルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC1−6アルキルなど)などが挙げられる。具体例としては、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシルなどが挙げられる。
で示される「置換基を有していてもよいアルコキシ」の「アルコキシ」としては、例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどのC1−8アルコキシなどが挙げられる。
で示される「置換基を有していてもよいアルコキシ」の「置換基」としては、後述のRで示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」などが、1ないし3個置換可能な位置に用いられる。
【0009】
で示される「アシル」としては、例えば、式: −(C=O)−R、−(C=O)−OR、−(C=O)−NR、−(C=S)−NHR、−SO−R、−SO−R または −SO−NHR〔式中、Rは水素原子、置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基、Rは水素原子またはC1−6アルキル、Rは置換基を有していてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素環基を示す〕で表されるアシルなどが挙げられる。
前記式中、Rで示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」としては、例えば、鎖状または環状炭化水素基(例、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、アラルキルなど)などが挙げられる。このうち、炭素数1ないし16個の鎖状または環状炭化水素基などが好ましい。
「アルキル」としては、例えばC1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)などが好ましい。
「アルケニル」としては、例えばC2−6アルケニル(例、ビニル、アリル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、2−メチル−2−プロペニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−1−プロペニルなど)などが好ましい。
「アルキニル」としては、例えば C2−6アルキニル(例、エチニル、プロパルギル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−ヘキシニルなど)などが好ましい。
「シクロアルキル」としては、例えばC3−6シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)などが好ましい。
「アリール」としては、例えばC6−14アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、2−アンスリルなど)などが好ましい。
「アラルキル」としては、例えばC7−16アラルキル(例、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2,2−ジフェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチルなど)などが好ましい。
【0010】
で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」としては、例えばハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−3アルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ、エチレンジオキシなど)、ニトロ、シアノ、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケニル、カルボキシC2−6アルケニル(例、2−カルボキシエテニル、2−カルボキシ−2−メチルエテニルなど)、ハロゲン化されていてもよいC2−6アルキニル、ハロゲン化されていてもよいC3−6シクロアルキル、C6−14アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、2−アンスリルなど)、ハロゲン化されていてもよいC1−8アルコキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルコキシ(例、エトキシカルボニルメチルオキシなど)、ヒドロキシ、C6−14アリールオキシ(例、フェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシなど)、C7−16アラルキルオキシ(例、ベンジルオキシ、フェネチルオキシなど)、メルカプト、ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ、C6−14アリールチオ(例、フェニルチオ、1−ナフチルチオ、2−ナフチルチオなど)、C7−16アラルキルチオ(例、ベンジルチオ、フェネチルチオなど)、アミノ、モノ−C1−6アルキルアミノ(例、メチルアミノ、エチルアミノなど)、モノ−C6−14アリールアミノ(例、フェニルアミノ、1−ナフチルアミノ、2−ナフチルアミノなど)、ジ−C1−6アルキルアミノ(例、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノなど)、ジ−C6−14アリールアミノ(例、ジフェニルアミノなど)、ホルミル、カルボキシ、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニルなど)、C3−6シクロアルキル−カルボニル(例、シクロプロピルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニルなど)、C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど)、C6−14アリール−カルボニル(例、ベンゾイル、1−ナフトイル、2−ナフトイルなど)、C7−16アラルキル−カルボニル(例、フェニルアセチル、3−フェニルプロピオニルなど)、C6−14アリールオキシ−カルボニル(例、フェノキシカルボニルなど)、C7−16アラルキルオキシ−カルボニル(例、ベンジルオキシカルボニル、フェネチルオキシカルボニルなど)、5ないし6員複素環カルボニル(例、ニコチノイル、イソニコチノイル、テノイル、フロイル、モルホリノカルボニル、チオモルホリノカルボニル、ピペラジン−1−イルカルボニル、ピロリジン−1−イルカルボニルなど)、カルバモイル、モノ−C1−6アルキル−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイルなど)、ジ−C1−6アルキル−カルバモイル(例、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、エチルメチルカルバモイルなど)、C6−14アリール−カルバモイル(例、フェニルカルバモイル、1−ナフチルカルバモイル、2−ナフチルカルバモイルなど)、5ないし6員複素環カルバモイル(例、2−ピリジルカルバモイル、3−ピリジルカルバモイル、4−ピリジルカルバモイル、2−チエニルカルバモイル、3−チエニルカルバモイルなど)、C1−6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスルホニルなど)、C6−14アリールスルホニル(例、フェニルスルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニルなど)、ホルミルアミノ、C1−6アルキル−カルボニルアミノ(例、アセチルアミノなど)、C6−14アリール−カルボニルアミノ(例、ベンゾイルアミノ、ナフトイルアミノなど)、C1−6アルコキシ−カルボニルアミノ(例、メトキシカルボニルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、プロポキシカルボニルアミノ、ブトキシカルボニルアミノなど)、C1−6アルキルスルホニルアミノ(例、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノなど)、C6−14アリールスルホニルアミノ(例、フェニルスルホニルアミノ、2−ナフチルスルホニルアミノ、1−ナフチルスルホニルアミノなど)、C1−6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセトキシ、プロピオニルオキシなど)、C6−14アリール−カルボニルオキシ(例、ベンゾイルオキシ、ナフチルカルボニルオキシなど)、C1−6アルコキシ−カルボニルオキシ(例、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、プロポキシカルボニルオキシ、ブトキシカルボニルオキシなど)、モノ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ(例、メチルカルバモイルオキシ、エチルカルバモイルオキシなど)、ジ−C1−6アルキル−カルバモイルオキシ(例、ジメチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモイルオキシなど)、C6−14アリール−カルバモイルオキシ(例、フェニルカルバモイルオキシ、ナフチルカルバモイルオキシなど)、ニコチノイルオキシ、置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、5ないし10員芳香族複素環基(例、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、1−インドリル、2−インドリル、3−インドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエニル、2−ベンゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フラニルなど)、スルホなどが挙げられる。
該「炭化水素基」は、例えば上記置換基を、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ないし3個有していてもよく、置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一または異なっていてもよい。
【0011】
前記「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいアルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどのC1−6アルキルなど)などが挙げられる。具体例としては、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシルなどが挙げられる。
前記「ハロゲン化されていてもよいC2−6アルケニル」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC2−6アルケニル(例、ビニル、プロペニル、イソプロペニル、2−ブテン−1−イル、4−ペンテン−1−イル、5−へキセン−1−イルなど)などが挙げられる。
前記「ハロゲン化されていてもよいC2−6アルキニル」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC2−6アルキニル(例、2−ブチン−1−イル、4−ペンチン−1−イル、5−へキシン−1−イルなど)などが挙げられる。前記「ハロゲン化されていてもよいC3−6シクロアルキル」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC3−6シクロアルキル(例、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)などが挙げられる。具体例としては、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、4,4−ジクロロシクロヘキシル、2,2,3,3−テトラフルオロシクロペンチル、4−クロロシクロヘキシルなどが挙げられる。
前記「ハロゲン化されていてもよいC1−8アルコキシ」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC1−8アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなど)などが挙げられる。具体例としては、例えばメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、エトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、4,4,4−トリフルオロブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどが挙げられる。
前記「ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキルチオ」としては、例えば1ないし5個、好ましくは1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)を有していてもよいC1−6アルキルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオなど)などが挙げられる。具体例としては、メチルチオ、ジフルオロメチルチオ、トリフルオロメチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、4,4,4−トリフルオロブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシルチオなどが挙げられる。
【0012】
前記「置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ」の「5ないし7員飽和環状アミノ」としては、例えば、1個の窒素原子と炭素原子以外に、窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1または2種、1ないし4個のヘテロ原子を含んでいてもよい5ないし7員飽和環状アミノが挙げられ、具体例としては、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、ピペラジン−1−イル、モルホリノ、チオモルホリノ、テトラヒドロアゼピン−1−イルなどが挙げられる。
該「置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ」の「置換基」としては、例えばC1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)、C6−14アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、2−ビフェニリル、3−ビフェニリル、4−ビフェニリル、2−アンスリルなど)、C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニルなど)、5ないし10員芳香族複素環基(例、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、1−インドリル、2−インドリル、3−インドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエニル、2−ベンゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フラニルなど)、オキソなどが1ないし3個挙げられる。
【0013】
で示される「置換基を有していてもよい複素環基」の「複素環基」としては、例えば、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1または2種、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし14員(単環、2環または3環式)複素環、好ましくは(i)5ないし14員(好ましくは5ないし10員)芳香族複素環、(ii)5ないし10員非芳香族複素環または(iii)7ないし10員複素架橋環から任意の1個の水素原子を除いてできる1価基などが挙げられる。
上記「5ないし14員(好ましくは5ないし10員)の芳香族複素環」としては、例えば、チオフェン、ベンゾ[b]チオフェン、ベンゾ[b]フラン、ベンズイミダゾール、ベンズオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンズイソチアゾール、ナフト[2,3−b]チオフェン、フラン、ピロール、イミダゾール、ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、ピリダジン、インドール、イソインドール、1H−インダゾール、プリン、4H−キノリジン、イソキノリン、キノリン、フタラジン、ナフチリジン、キノキサリン、キナゾリン、シンノリン、カルバゾール、β−カルボリン、フェナントリジン、アクリジン、フェナジン、チアゾール、イソチアゾール、フェノチアジン、イソオキサゾール、フラザン、フェノキサジンなどの芳香族複素環、またはこれらの環(好ましくは単環)が1ないし複数個(好ましくは1または2個)の芳香環(例、ベンゼン環等)と縮合して形成された環などが挙げられる。
上記「5ないし10員非芳香族複素環」としては、例えば、ピロリジン、イミダゾリン、ピラゾリジン、ピラゾリン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、ジオキサゾール、オキサジアゾリン、チアジアゾリン、トリアゾリン、チアジアゾール、ジチアゾールなどが挙げられる。
上記「7ないし10員複素架橋環」としては、例えば、キヌクリジン、7−アザビシクロ[2.2.1]ヘプタンなどが挙げられる。
【0014】
該「複素環基」として好ましくは、炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1または2種、好ましくは、1ないし4個のヘテロ原子を含む5ないし14員(好ましくは5ないし10員)の(単環または2環式)複素環基である。具体的には、例えば2−チエニル、3−チエニル、2−フリル、3−フリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、ピラジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミジニル、3−ピロリル、2−イミダゾリル、3−ピリダジニル、3−イソチアゾリル、3−イソオキサゾリル、1−インドリル、2−インドリル、3−インドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエニル、2−ベンゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フラニルなどの芳香族複素環基、例えば1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、2−イミダゾリニル、4−イミダゾリニル、2−ピラゾリジニル、3−ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノなどの非芳香族複素環基などである。
このうち、例えば炭素原子以外に窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ原子を含む5ないし6員の複素環基等がさらに好ましい。具体的には、2−チエニル、3−チエニル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フリル、3−フリル、ピラジニル、2−ピリミジニル、3−ピロリル、3−ピリダジニル、3−イソチアゾリル、3−イソオキサゾリル、1−ピロリジニル、2−ピロリジニル、3−ピロリジニル、2−イミダゾリニル、4−イミダゾリニル、2−ピラゾリジニル、3−ピラゾリジニル、4−ピラゾリジニル、ピペリジノ、2−ピペリジル、3−ピペリジル、4−ピペリジル、1−ピペラジニル、2−ピペラジニル、モルホリノ、チオモルホリノなどが挙げられる。
該「置換基を有していてもよい複素環基」の「置換基」としては、例えば前記Rで示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」と同様のものなどが挙げられる。
該「複素環基」は、例えば上記置換基を、置換可能な位置に1ないし5個、好ましくは1ないし3個有していてもよく、置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一または異なっていてもよい。
【0015】
で示される「C1−6アルキル」としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなどが挙げられる。
で示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」および「置換基を有していてもよい複素環基」としては、例えば前記Rで示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」および「置換基を有していてもよい複素環基」がそれぞれ挙げられる。
【0016】
で示される「置換基を有していてもよいアミノ」の「置換基」としては、前記のRで示される「置換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」などが、1ないし2個挙げられる。
の具体例としては、(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)ヒドロキシ、(4)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、(5)カルボキシ、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルおよびC6−10アリールから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ、(6)C1−6アルキル−カルバモイル、(7)C3−6シクロアルキル−カルバモイル、(8)5または6員飽和環状アミノ−カルボニルなどが挙げられる。
として好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいアルキル(好ましくはC1−6アルキル)またはハロゲン化されていてもよいアルコキシ(好ましくはC1−6アルコキシ)などが挙げられる。特に好ましくは水素原子である。
【0017】
はそれぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリルを示す。
で示される「それぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリル」の「置換基」としては、(1)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、(2)置換基を有していてもよいC1−6アルキル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)、(3)置換基を有していてもよいC1−6アルケニル(例、ビニル、プロペニル、イソプロペニル、2−ブテン−1−イル、4−ペンテン−1−イル、5−へキセン−1−イルなど)、(4)置換基を有していてもよいC6−10アリール(例、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなど)、(5)置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなど)、(6)置換基を有していてもよいC6−10アリールオキシ(例、フェニルオキシ、1−ナフチルオキシ、2−ナフチルオキシなど)、(7)置換基を有していてもよいC7−12アラルキルオキシ(例、ベンジルオキシ、フェネチルオキシなど)、(8)置換基を有していてもよいC1−6アルキルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオなど)、(9)置換基を有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル、sec−ブチルスルフィニル、tert−ブチルスルフィニルなど)、(10)置換基を有していてもよいC1−6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニルなど)、(11)置換基を有していてもよいC6−10アリールチオ(例、フェニルチオ、1−ナフチルチオ、2−ナフチルチオなど)、(12)置換基を有していてもよいC6−10アリールスルフィニル(例、フェニルスルフィニル、1−ナフチルスルフィニル、2−ナフチルスルフィニルなど)、(13)置換基を有していてもよいC6−10アリールスルホニル(例、フェニルスルホニル、1−ナフチルスルホニル、2−ナフチルスルホニルなど)、(14)カルボキシ、(15)置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニルなど)、(16)置換基を有していてもよいC7−12アラルキルチオ(例、ベンジルチオ、フェネチルチオなど)、(17)置換基を有していてもよいC7−12アラルキルスルフィニル(例、ベンジルスルフィニル、フェネチルスルフィニルなど)、(18)置換基を有していてもよいC7−12アラルキルスルホニル(例、ベンジルスルホニル、フェネチルスルホニルなど)、(19)置換基を有していてもよいアミノ、(20)置換基を有していてもよい5ないし7員(好ましくは5または6員)飽和環状アミノ(例、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、ピペラジン−1−イル、モルホリノ、チオモルホリノ、イミダゾリジニルなど)、(21)置換基を有していてもよいカルバモイル、(22)置換基を有していてもよい5ないし7員環状アミノ−カルボニル(例、ピロリジン−1−イルカルボニルなど)、(23)置換基を有していてもよい5ないし10員(好ましくは5または6員)芳香族複素環基(例、2−チエニル、3−チエニル、2−フリル、3−フリル、1−ピラゾリル、3−ピラゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、5−オキサゾリル、2−キノリル、3−キノリル、4−キノリル、5−キノリル、8−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリル、4−イソキノリル、5−イソキノリル、1−インドリル、2−インドリル、3−インドリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンゾ[b]チエニル、3−ベンゾ[b]チエニル、2−ベンゾ[b]フラニル、3−ベンゾ[b]フラニルなど)、(24)置換基を有していてもよい5ないし10員芳香族複素環基−チオ(例、4−ピリジルチオ、2−ピリミジニルチオなど)、(25)置換基を有していてもよいC1−6アルキルカルボニル、(26)オキソ、(27)シアノなどが1ないし5個、好ましくは1ないし3個挙げられる。好ましくは、置換基を有していてもよいC1−6アルキルである。
【0018】
上記(2)〜(13)、(15)〜(25)に記載の「置換基」としては、例えば、
(i)ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、
(ii)ヒドロキシ、
(iii)カルボキシ、
(iv)シアノ、
(v)(a)ハロゲン原子、(b)C1−6アルコキシ、(c)アミノ、(d)C1−6アルコキシ−カルボキサミド、(e)C1−6アルコキシ−カルボニル、(f)ヒドロキシおよび(g)カルボキシから選ばれる1〜3個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル(例、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフルオロヘキシル、アミノメチル、2−アミノエチル、3−アミノプロピル、4−アミノブチル、5−アミノペンチル、6−アミノヘキシル、メトキシエチル、2,2−ジメトキシエチル、6,6−ジメトキシヘキシル、メトキシカルボニルメチル、ヒドロキシメチル、カルボキシメチル、ブトキシカルボニルメチルなど)、
(vi)ハロゲン化されていてもよいC6−10アリール(例、フェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニルなど)、
(vii)C7−12アラルキル(例、ベンジル、フェネチル、ジフェニルメチル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、2,2−ジフェニルエチル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−フェニルペンチルなど)、
(viii)C1−6アルコキシ(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなど)、
(ix)C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ(例、メトキシメトキシ、エトキシメトキシ、プロポキシメトキシ、ブトキシメトキシなど)、
(x)C1−6アルキル−カルボニルオキシ(例、アセトキシ、プロピオニルオキシなど)、
(xi)カルボキシ−C1−6アルコキシ(例、カルボキシメトキシ、2−カルボキシエトキシなど)、
(xii)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルコキシ(例、メトキシカルボニルメトキシ、メトキシカルボニルエトキシ、エトキシカルボニルエトキシ、ブトキシカルボニルエトキシ、tert−ブトキシカルボニルエトキシなど)、
(xiii)C1−6アルキルスルホニルオキシ(例、メチルスルホニルオキシ、エチルスルホニルオキシ、プロピルスルホニルオキシ、イソプロピルスルホニルオキシ、ブチルスルホニルオキシ、sec−ブチルスルホニルオキシ、tert−ブチルスルホニルオキシなど)、
(xiv)C1−6アルキル−カルボニル(例、アセチル、プロピオニルなど)、
(xv)C6−10アリール−カルボニル(例、ベンゾイル、ナフチルカルボニル
など)、
(xvi)C3−6シクロアルキル−カルボニル(例、シクロプロピルカルボニル、シクロペンチルカルボニル、シクロヘキシルカルボニルなど)、
(xvii)C1−6アルコキシ−カルボニル(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど)、
(xviii)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノカルボニル(例、メチルアミノカルボニル、エチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル、ジエチルアミノカルボニルなど)、
(xix)5または6員芳香族複素環−カルボニル(例、チエニルカルボニル、フリルカルボニルなど)、
(xx)カルボキシを有していてもよいモノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル(例、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、エチルメチルカルバモイル、カルボキシメチルカルバモイル、メトキシカルボニルメチルカルバモイル、カルボキシメチル(メチル)カルバモイルなど)、
(xxi)カルボキシを有していてもよい5または6員飽和環状アミノ−カルボニル(例、カルボキシピロリジニルカルボニルなど)、 C6−10アリールアミノ−カルボニルまたは5ないし7員環状アミノ−カルボニル、
(xxii)C1−6アルコキシ−カルボニルまたはモノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルチオ(例、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、sec−ブチルチオ、tert−ブチルチオ、メトキシカルボニルメチルチオなど)、
(xxiii)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル(例、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、プロピルスルフィニル、イソプロピルスルフィニル、ブチルスルフィニル、sec−ブチルスルフィニル、tert−ブチルスルフィニル、メトキシカルボニルメチルスルフィニルなど)、
(xxiv)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルホニル(例、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルスルホニル、イソプロピルスルホニル、ブチルスルホニル、sec−ブチルスルホニル、tert−ブチルスルホニル、メトキシカルボニルメチルスルホニルなど)、
(xxv)C7−12アラルキルチオ(例、ベンジルチオ、フェネチルチオなど)、
(xxvi)C7−12アラルキルスルフィニル(例、ベンジルスルフィニル、フェネチルスルフィニルなど)、
(xxvii)C7−12アラルキルスルホニル(例、ベンジルスルホニル、フェネチルスルホニルなど)、
(xxviii)5または6員芳香族複素環−チオ(例、2−ピリジルチオ、3−ピリジルチオ、4−ピリジルチオなど)、
(xxix)(a)C1−6アルキル、(b)C1−6アルコキシ−カルボニル、(c)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル、(d)C6−10アリール−カルボニル、(e)チエニルカルボニル、(f)C1−6アルキルチオ−C1−6アルキル−カルボニル、(g)モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル、(h)C1−6アルキルスルホニル、(i)C6−10アリールスルホニル、(j)ジ−C1−6アルキルホスホノ、(k)ジ−C1−6アルキルチオホスホノおよび(l)C6−10アリール−カルバモイルから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいアミノ(例、アミノ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、エチルメチルアミノ、tert−ブトキシカルボニルアミノ、アセチルアミノ、プロピオニルアミノ、ブチリルアミノ、イソブチリルアミノ、トリフルオロアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ、ナフチルカルボニルアミノ、チエニルカルボニルアミノ、3−メチルチオプロピオニルアミノ、3−メチルウレイド、3,3−ジメチルウレイド、メチルスルファモイル、エチルスルファモイル、フェニルスルファモイル、ジエチルホスホノアミノ、ジエチルチオホスホノアミノ、3−フェニルウレイド、3,3−ジエチルウレイド、メチルカルボニルアミノ、エチルカルボニルアミノ、プロピルカルボニルアミノ、フェニルカルボニルアミノ、チオフェニルカルボニルアミノ、トリフルオロメチルカルボニルアミノ、メチルチオエチルカルボニルアミノ、ジメチルアミノカルボニルアミノ、メチルスルホニルアミノ、エチルスルホニルアミノ、フェニルスルホニルアミノ、メチルアミノカルボニルアミノ,エチルアミノカルボニルアミノ、フェニルアミノカルボニルアミノ、チオフェニルカルボニルアミノなど)、
(xxx)(a)C7−12アラルキル、(b)ハロゲン化されていてもよいC6−10アリールおよび(c)ヒドロキシから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよい5ないし7員(好ましくは5または6員)飽和環状アミノ(例、ピロリジン−1−イル、ピペリジノ、ピペラジン−1−イル、モルホリノ、チオモルホリノなど)、
(xxxi)フタルイミド、
(xxxii)(a)C1−6アルキルスルホニルおよび(b)C6−10アリールスルホニルから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいカルバモイル、
(xxxiii)ジ−C1−6アルキルスルホンアミド(例、ジメチルスルホンアミドなど)またはジ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキレンスルホンアミド(例、ジメチルアミノメチレンスルホンアミドなど)、
(xxxiv)5または6員芳香族複素環基(例、テトラゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリルなど)、
(xxxv)C1−6アルキルを有していてもよいホスホノ(例、ホスホノ、ジエチルホスホノなど)、
(xxxvi)オキソなどが1ないし3個挙げられる。
【0019】
で示される「それぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリル」は、「置換基」を、置換可能な位置に1ないし3個有していてもよく、置換基数が2個以上の場合、各置換基は同一または異なっていてもよい。
【0020】
として好ましくは、(1)ハロゲン原子、
(2)(i)ハロゲン原子、(ii)ヒドロキシ、(iii)カルボキシ、(iv)シアノ、(v)カルボキシ−C1−6アルコキシ、(vi)C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、(vii)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルコキシ、(viii)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、(ix)C1−6アルコキシ−カルボニル、(x)(a)カルボキシを有していてもよいモノ−またはジ−C1−6アルキル、(b)C1−6アルキルスルホニルおよび(c)C6−10アリールスルホニルから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいカルバモイル、(xi)カルボキシを有していてもよい5または6員飽和環状アミノ−カルボニル、(xii)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルチオ、(xiii)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、(xiv)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、(xv)C7−12アラルキルチオ、(xvi)C7−12アラルキルスルフィニル、(xvii)C7−12アラルキルスルホニル、(xviii)5または6員芳香族複素環−チオ、(xix)(a)C1−6アルキル、(b)C1−6アルコキシ−カルボニル、(c)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル、(d)C6−10アリール−カルボニル、(e)チエニルカルボニル、(f)C1−6アルキルチオ−C1−6アルキル−カルボニル、(g)モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル、(h)C1−6アルキルスルホニル、(i)C6−10アリールスルホニル、(j)ジ−C1−6アルキルホスホノ、(k)ジ−C1−6アルキルチオホスホノおよび(l)C6−10アリール−カルバモイルから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいアミノ、(xx)フタルイミド、(xxi)C1−6アルキルスルホニルオキシ、(xxii)5または6員芳香族複素環基、(xxiii)C1−6アルキルを有していてもよいホスホノ、(xxiv)(a)C7−12アラルキル、(b)ハロゲン化されていてもよいC6−10アリールおよび(c)ヒドロキシから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノおよび(xxv)5ないし7員環状アミノ−カルボニルから選ばれる1〜5個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル、
(3)カルボキシまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルケニル、
(4)C1−6アルコキシを有していてもよいC6−10アリール、
(5)C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、フタルイミド、ジ−C1−6アルキルスルホンアミドおよびジ−C1−6アルキルアミノメチレンスルホンアミドから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ、
(6)C1−6アルキルチオを有していてもよいC6−10アリールオキシ、
(7)C7−12アラルキルオキシ、
(8)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、カルバモイルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキルチオ、
(9)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、カルバモイルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、
(10)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、
(11)ハロゲン原子、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC6−10アリールチオ、
(12)C1−6アルキルを有していてもよいC6−10アリールスルフィニル、
(13)C1−6アルキルを有していてもよいC6−10アリールスルホニル、
(14)カルボキシ、
(15)C1−6アルコキシ−カルボニル、
(16)C7−12アラルキルチオ、
(17)C7−12アラルキルスルフィニル、
(18)C7−12アラルキルスルホニル、
(19)C1−6アルキル、C7−12アラルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキル−カルボニル、C6−10アリール−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、チエニルカルボニル、フリルカルボニルおよびモノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいアミノ、
(20)(i)ハロゲン化されていてもよいC6−10アリール、(ii)C7−12アラルキル、(iii)ヒドロキシ、(iv)C1−6アルコキシ−カルボニルまたはカルボキシを有していてもよいC1−6アルキル、(v)オキソ、(vi)C1−6アルキル−カルボニル、(vii)C6−10アリール−カルボニルおよび(viii)C1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、
(21)(i)ハロゲン原子、C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルコキシ−カルボキサミドおよびヒドロキシから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、(ii)C7−12アラルキルおよび(iii)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいカルバモイル、
(22)5ないし7員環状アミノ−カルボニル、
(23)C1−6アルキルを有していてもよい5または6員芳香族複素環基、
(24)シアノ、
(25)C1−6アルキルを有していてもよい5ないし10員芳香族複素環基−チオ、
(26)C1−6アルキルカルボニル、および
(27)オキソから選ばれる1ないし3個の置換基をそれぞれ有しているピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリル(好ましくはピリジルさらに好ましくは2−または4−ピリジル)などが挙げられる。該ピリジルは、N−オキシド化されていてもよい。
また、Rとしては、(1)C1−6アルキルチオ、(2)C1−6アルキルスルフィニル、(3)C1−6アルキルスルホニル、および(4)C1−6アルコキシ−カルボニルもしくはカルボキシを有していてもよいC1−6アルキルを1または2個有していてもよいアミノから選ばれる置換基を有しているピリダジニルまたはピラジニルなども挙げられる。
また、Rとしては、(1)C1−6アルキル、(2)C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキルおよびカルボキシ−C1−6アルキルから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいアミノ、(3)C1−6アルキルスルホニル、および(4)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキルチオから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいフリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリルなども挙げられる。
【0021】
さらに好ましくは、Rは、(1)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルコキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ、カルボキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルおよびC1−6アルキルスルホニルオキシから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、(2)カルボキシまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルケニル、(3)モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルチオ、(4)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、(5)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、(6)C7−12アラルキルチオ、(7)C7−12アラルキルスルフィニル、(8)C7−12アラルキルスルホニル、(9)(i)ハロゲン原子、C1−6アルコキシおよびアミノから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、(ii)C7−12アラルキルおよび(iii)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいカルバモイルおよび(10)5ないし7員環状アミノ−カルボニルから1ないし3個選ばれる置換基をそれぞれ有しているピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリル(好ましくはピリジル、さらに好ましくは2−または4−ピリジル)などが挙げられる。該ピリジルは、N−オキシド化されていてもよい。
【0022】
として、さらに好ましくは、(1)カルボキシおよび/またはヒドロキシを有していてもよいC1−6アルキル、および(2)C1−6アルキルスルホニルから選ばれる置換基を1〜2個を有しているピリジル(好ましくは2−または4−ピリジル)などが挙げられる。
の置換位置としては、5位、6位または7位が好ましい。
【0023】
化合物(I)の例として、(1)Rがハロゲン原子、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン化されていてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、アシルまたは置換基を有していてもよいアミノ;Rがそれぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリル;nが1または2である化合物、
(2)Rが水素原子;Rがそれぞれ置換基を有するピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリルである化合物などが挙げられる。
化合物(I)の例として、式
【化5】
Figure 2004075652
〔式中、RおよびRは前記と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩が挙げられる。Rとして、好ましくは水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいアルキルまたはハロゲン化されていてもよいアルコキシなどである。
本発明において特に好ましい化合物としては、例えば3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸、3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−メチル−2−ピリジル]プロピオン酸、3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸、3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸、3−[2−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸、3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−6−メチル−4−ピリジル]プロピオン酸またはそれらの塩である。
【0024】
化合物(I)およびその中間体の塩としては、例えば金属塩、アンモニウム塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。金属塩の好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩、バリウム塩などのアルカリ土類金属塩;アルミニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。
このうち、薬学的に許容し得る塩が好ましい。例えば、化合物内に酸性官能基を有する場合にはアルカリ金属塩(例、ナトリウム塩,カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(例、カルシウム塩,マグネシウム塩,バリウム塩など)などの無機塩、アンモニウム塩など、また、化合物内に塩基性官能基を有する場合には、例えば臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸など無機酸との塩、または酢酸、フタル酸、フマル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などの有機酸との塩が挙げられる。
【0025】
化合物(I)は水和物および非水和物の何れであってもよい。該水和物としては、例えば、0.5水和物、1水和物、1.5水和物および2水和物などが挙げられる。
化合物(I)が光学活性体の混合物(ラセミ体)として得られる場合には、自体公知の光学分割手段により目的とする(R)体、(S)体に分離することができる。
【0026】
化合物(I)のプロドラッグは、生体内における生理条件下で酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変換する化合物、すなわち酵素的に酸化、還元、加水分解等を起こして化合物(I)に変化する化合物、胃酸等により加水分解などを起こして化合物(I)に変化する化合物をいう。化合物(I)のプロドラッグとしては、化合物(I)のアミノがアシル化、アルキル化、りん酸化された化合物〔例、化合物(I)のアミノがエイコサノイル化、アラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メトキシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブチル化された化合物など〕、化合物(I)のヒドロキシがアシル化、アルキル化、りん酸化、ほう酸化された化合物〔例、化合物(I)のヒドロキシがアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジメチルアミノメチルカルボニル化された化合物など〕、または、化合物(I)のカルボキシがエステル化、アミド化された化合物〔例、化合物(I)のカルボキシがエチルエステル化、フェニルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチルアミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエステル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メチルアミド化された化合物など〕などが挙げられる。これらの化合物は自体公知の方法によって化合物(I)から製造することができる。また化合物(I)のプロドラッグは、広川書店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163頁から198頁に記載されているような、生理的条件で化合物(I)に変化するものであってもよい。
【0027】
化合物(I)の製造法について以下に述べる。
化合物(I)は、下記の反応式1で示される方法またはそれに準じた方法などにより得られる。
以下の反応式1中の化合物の各記号は、前記と同意義を示す。反応式中の化合物は塩を形成している場合も含み、該塩としては、例えば化合物(I)の塩と同様のものなどが挙げられる。
【0028】
【化6】
Figure 2004075652
化合物(I)は化合物(II)と化合物(III)とを反応させることにより得られる。
化合物(II)中、Lは水素原子または脱離基を示す。脱離基としては、例えばアルキルなどが挙げられる、
【0029】
本反応は、塩基の存在下に行ってもよい。
化合物(III)の使用量は、化合物(II)1モルに対し、約0.4ないし2モル、好ましくは約0.8ないし1.2モルである。
塩基の使用量は、化合物(II)1モルに対し、約1ないし2.5モル、好ましくは約1ないし1.5モルである。
該「塩基」としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、などの塩基性塩類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基類、ピリジン、ルチジンなどの芳香族アミン類、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリンなどの第3級アミン類、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのアルカリ金属水素化物類、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジドなどの金属アミド類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、カリウム tert−ブトキシドなどの金属アルコキシド類などが挙げられる。
本反応は、無溶媒中または反応に不活性な溶媒存在下にて行うのが有利である。該溶媒は、反応が進行する限り特に限定されないが、例えば芳香族アミン類、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭化水素類、芳香族炭化水素類、エーテル類、アミド類またはこれら二種以上の混合物等が用いられる。中でも好ましくは、ピリジン、トルエンなどである。例えば、ピリジン中で反応を行う場合は、必ずしも塩基は必要ではない。
反応温度は、通常約100ないし150℃、好ましくは120ないし130℃である。使用する溶媒の沸点で反応時間は通常約3時間ないし72時間、好ましくは約8ないし24時間である。
本反応は、好ましくは、使用する溶媒の沸点で還流下に行う。
【0030】
化合物 (II)は、市販されている場合には市販品をそのまま用いることもでき、自体公知の方法またはこれらに準じた方法に従って製造することもできる。例えば、化合物(II)に相当するアントラニル酸より、公知の方法(例、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー、第18巻、1380頁、1953年等)に従い、あるいは、化合物(II)に相当するサリチル酸より、公知の方法(例、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー、第31巻、3980頁、1966年等)に従い、目的とする化合物(II)を得る。
化合物 (III)は、市販されている場合には市販品をそのまま用いることもでき、自体公知の方法またはこれらに準じた方法に従って製造することもできる。例えば、化合物(III)中、Rが置換基を有していていもよいピリジルである場合、化合物(III)に相当するピリジン誘導体より、公知の方法(例、ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー、第48巻、1375頁、1983年;シンセシス、第316巻、316頁、1983年等)に従い、化合物(III)を得る。
【0031】
前記反応において、原料化合物が置換基としてアミノ、カルボキシ、ヒドロキシを有する場合、これらの基にペプチド化学などで一般的に用いられるような保護基が導入されたものであってもよく、反応後に必要に応じて保護基を除去することにより目的化合物を得ることができる。
アミノの保護基としては、例えばホルミルまたはそれぞれ置換基を有していてもよいC1−6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニルなど)、フェニルカルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルなど)、フェニルオキシカルボニル、C7−10アラルキルオキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニルなど)、トリチルもしくはフタロイルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、バレリルなど)、ニトロなどが用いられ、置換基の数は1ないし3個である。
カルボキシの保護基としては、例えばそれぞれ置換基を有していてもよいC1−6アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチル、2−トリメチルなど)、フェニル、トリチルもしくはシリルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ホルミル、C1−6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ、C1−6アルキル(例えば、メチル、エチル、tert−ブチルなど)、C6−10アリール(例えば、フェニル、ナフチルなど)などが用いられ、置換基の数は1ないし3個である。
ヒドロキシの保護基としては、例えばそれぞれ置換基を有していてもよいC1− アルキル(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル、C7−11アラルキル(例えば、ベンジルなど)、ホルミル、C1−6アルキル−カルボニル(例えば、アセチル、プロピオニルなど)、フェニルオキシカルボニル、C7−11アラルキルオキシ−カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニルなど)、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロフラニルまたはシリルなどが用いられる。これらの置換基としては、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1−6アルキル(例えば、メチル、エチル、tert−ブチルなど)、C7−11アラルキル(例えば、ベンジルなど)、C6−10アリール(例えば、フェニル、ナフチルなど)、ニトロなどが用いられ、置換基の数は1ないし4個である。
また、保護基の除去方法としては、自体公知またはそれに準じる方法が用いられ、例えば酸、塩基、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウムなどで処理する方法または還元反応が用いられる。
いずれの場合にも、さらに所望により、公知の脱保護反応、アシル化反応、アルキル化反応、水素添加反応、酸化反応、還元反応、炭素鎖延長反応、置換基交換反応を各々、単独あるいはその二つ以上を組み合わせて行うことにより化合物(I)を合成することができる。これらの反応は、例えば、新実験化学講座14、15巻、1977年(丸善出版)などに記載の方法が採用される。
【0032】
前記「芳香族アミン類」としては、例えば、ピリジン、ルチジン、キノリン等が挙げられる。
前記「ハロゲン化炭化水素類」としては、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、四塩化炭素等が挙げられる。
前記「脂肪族炭化水素類」としては、例えば、ヘキサン、ペンタン、シクロヘキサンなどが挙げられる。
前記「芳香族炭化水素類」としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、クロロベンゼン等が挙げられる。
前記「エーテル類」としては、例えば、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ジフェニルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン等が挙げられる。
前記「アミド類」としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド等が挙げられる。
【0033】
上記反応により、目的物が遊離の状態で得られる場合には、常法に従って塩に変換してもよく、また塩として得られる場合には、常法に従って遊離体または他の塩に変換することもできる。かくして得られる化合物(I)は、公知の手段例えば転溶、濃縮、溶媒抽出、分溜、結晶化、再結晶、クロマトグラフィーなどにより反応溶液から単離、精製することができる。
化合物(I)が、コンフィギュレーショナル アイソマー(配置異性体)、ジアステレオマー、コンフォーマーなどとして存在する場合には、所望により、前記の分離、精製手段によりそれぞれを単離することができる。また、化合物(I)がラセミ体である場合には、通常の光学分割手段によりS体およびR体に分離することができる。
化合物(I)に立体異性体が存在する場合には、この異性体が単独の場合およびそれらの混合物の場合も本発明に含まれる。
【0034】
本発明の化合物(I)は、動物とりわけ哺乳動物(例、ヒト、サル、イヌ、ネコ、ウサギ、モルモット、ラット、マウス等)に対して優れた細胞死抑制作用(例、アポトーシス抑制作用、心筋細胞抑制作用など)を有し、毒性は低い。さらに本発明の化合物(I)は、マクロファージ遊走阻止因子(MIF)に結合する能力を有し、例えば、酸化ストレスによる細胞死、血清除去による細胞死、増殖因子の欠乏による細胞死、HMG−CoA還元酵素阻害薬による細胞死、抗がん剤による細胞死、NOによる細胞死、アミロイドβ蛋白質による細胞死などを抑制する。例えば、種々の原因により心筋細胞に誘発されるアポトーシスは、心筋からの心筋細胞の脱落として観察され、これは心機能へ悪影響を及ぼすため、心筋細胞アポトーシス抑制作用を有する化合物は、心筋細胞の脱落による心機能への悪影響を未然に防ぐことができる。また、本発明の化合物(I)は、腫瘍増殖抑制作用、血管新生阻害作用なども有する。
これより、化合物(I)は、安全な医薬品として有用であり、例えば、心疾患〔例、心筋症(例、拡張型心筋症(congestive cardiomyopathy)、肥大型閉塞性心筋症(hypertrophic obstructive cardiomyopathy)、肥大型非閉塞性心筋症(hypertrophic cardiomyopathy)、特発性心筋症(idiopathic cardiomyopathy)、収縮性心筋症(constrictive cardiomyopathy)、糖尿病性心筋症(diabetic cardiomyopathy)など)、心不全(例、慢性心不全(chronic heart failure)、慢性うっ血性心不全(chronic congestive heart failure)、急性心不全(acute heart failure)、心代償不全(cardiac decompensation)、左心不全(left cardiac failure)、右心不全(right heart failure)、うっ血性心不全(congestive heart failure)、急性うっ血性心不全(acute congestive heart failure)、代謝性心不全心(metabolic heart failure)、拡張型心不全(congestive heart failure)、高泊出性心不全(high output heart failure)、低泊出性心不全(low output heart failure)、難治性心不全(intractable heart failure)、筋梗塞予後不全など)、狭心症、心筋梗塞など〕、神経変性疾患〔例、パーキンソン病、アルツハイマー病、トリプレットリピート病(例、ハンチントン病、脊髄小脳失調症1型、Machado−Joseph病、歯状核赤核淡蒼球ルイ体萎縮症など)、プリオン病(例、クロイツフェルト−ヤコブ病、狂牛病など)、筋萎縮性側策硬化症(ALS)、小脳変性、色素性網膜炎など〕 、脳血管疾患(例、脳梗塞など)、中枢神経感染症(例、HIV脳炎、細菌性髄膜炎など)、外傷性疾患(例、脊髄損傷、脳損傷など)、脱随疾患(例、多発性硬化症など)、骨・関節疾患(例、骨粗鬆症、変形性関節症、リウマチなど)、腎疾患(例、虚血性急性腎不全、溶血性尿毒症症候群、急性尿細管壊死、水腎症、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、移植拒絶腎など)、肝疾患(例、ウイスル性肝炎、アルコール性肝炎など)、骨髄異形成疾患(例、再生不良性貧血など)、エイズ、動脈硬化症、糖尿病、肺高血圧症、敗血症、炎症性腸疾患、自己免疫性疾患(例、全身性エリテマトーデス、アトピー性皮膚炎など)、移植臓器の拒絶時の障害、癌(例、大腸癌、乳癌、肺癌、前立腺癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、胆道癌、脾臓癌、腎癌、膀胱癌、子宮癌、精巣癌、甲状腺癌、膵臓癌、脳腫瘍、血液腫瘍など)などの予防・治療剤として有用である。
【0035】
化合物(I)を上記の予防および(または)治療剤として使用する場合、自体公知の方法に従い、経口投与または非経口投与のいずれも可能であり、薬学的に許容される担体と混合し、通常、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤など固形製剤として経口投与されるか、静脈内、皮下、筋肉内などに注射剤、坐薬または舌下錠などとして非経口投与される。また、舌下錠、マイクロカプセル等の徐放製剤として、舌下、皮下および筋肉内などに投与してもよい。
化合物(I)の投与量は、投与対象、投与ルート、症状によっても異なり、特に限定されないが、例えば心不全の治療の目的で成人患者に経口投与する場合、通常1回量として、約0.001ないし10mg/kg、好ましくは0.001ないし0.2mg/kg、さらに好ましくは、0.001ないし0.02mg/kg程度であり、これらの服用量を症状に応じて1日約1ないし3回程度投与するのが望ましい。
化合物(I)の本発明の医薬中の含有量は、医薬組成物全体の約0.01ないし100重量%である。
【0036】
上記薬学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いられ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤などの製剤添加物を用いることもできる。
上記賦形剤の好適な例としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられる。上記滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイドシリカなどが挙げられる。上記結合剤の好適な例としては、例えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドンなどが挙げられる。上記崩壊剤の好適な例としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどが挙げられる。上記溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、トウモロコシ油などが挙げられる。上記溶解補助剤の好適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリウムなどが挙げられる。上記懸濁化剤の好適な例としては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸グリセリンなどの界面活性剤;例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙げられる。上記等張化剤の好適な例としては、例えば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールなどが挙げられる。上記緩衝剤の好適な例としては、例えばリン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベンジルアルコールなどが挙げられる。上記防腐剤の好適な例としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。上記抗酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコルビン酸などが挙げられる。
【0037】
化合物(I)に、懸濁化剤、溶解補助剤、安定化剤、等脹化剤、保存剤などを添加し、自体公知の方法により静脈、皮下、筋肉内注射剤とすることができる。その際必要により自体公知の方法により凍結乾燥物とすることも可能である。 本発明化合物を例えばヒトに投与する場合は、それ自体あるいは適宜の薬理学的に許容される担体、賦形剤、希釈剤と混合し、医薬組成物として経口的または非経口的に安全に投与することができる。
上記医薬組成物としては、経口剤(例、散剤、顆粒剤、カプセル剤、錠剤)、注射剤、点滴剤、外用剤(例、経鼻投与製剤、経皮製剤など)、坐剤(例、直腸坐剤、膣坐剤)などが挙げられる。
これらの製剤は、製剤工程において通常一般に用いられる自体公知の方法により製造することができる。
【0038】
化合物(I)は分散剤(例、ツイーン(Tween)80(アトラスパウダー社製、米国)、HCO60(日光ケミカルズ製)、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ナトリウムなど)、保存剤(例、メチルパラベン、プロピルパラベン、ベンジルアルコールなど)、等張化剤(例、塩化ナトリウム、マンニトール、ソルビトール、ブドウ糖など)などと共に水性注射剤に、あるいはオリーブ油、ゴマ油、綿実油、コーン油などの植物油、プロピレングリコールなどに溶解、懸濁あるいは乳化して油性注射剤に成形し、注射剤とすることができる。
【0039】
経口投与製剤とするには、自体公知の方法に従い、 化合物(I)を、例えば賦形剤(例、乳糖、白糖、デンプンなど)、崩壊剤(例、デンプン、炭酸カルシウムなど)、結合剤(例、デンプン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、ポリビニールピロリドン、ヒドロキシプロピルセルロースなど)または滑沢剤(例、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ポリエチレングリコール 6000など)などを添加して圧縮成形し、次いで必要により、味のマスキング、腸溶性あるいは持続性の目的のため自体公知の方法でコーティングすることにより経口投与製剤とすることができる。そのコーティング剤としては、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリオキシエチレングリコール、ツイーン 80、プルロニック F68、セルロースアセテートフタレート、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、ヒドロキシメチルセルロースアセテートサクシネート、オイドラギット(ローム社製、ドイツ,メタアクリル酸・アクリル酸共重合)および色素(例、ベンガラ、二酸化チタン等)などが用いられる。腸溶性製剤とする場合、腸溶相と薬剤含有相との間に両相の分離を目的として、自体公知の方法により中間相を設けることもできる。
【0040】
外用剤とするには、自体公知の方法に従い、 化合物(I)またはその塩を固状、半固状または液状の外用投与剤とすることができる。例えば、上記固状のものとしては、 化合物(I)またはその塩をそのまま、あるいは賦形剤(例、グリコール、マンニトール、デンプン、微結晶セルロースなど)、増粘剤(例、天然ガム類、セルロース誘導体、アクリル酸重合体など)などを添加、混合して粉状の組成物とする。上記液状のものとしては、注射剤の場合とほとんど同様で、油性あるいは水性懸濁剤とする。半固状の場合は、水性または油性のゲル剤、あるいは軟膏状のものがよい。また、これらはいずれも、pH調節剤(例、炭酸、リン酸、クエン酸、塩酸、水酸化ナトリウムなど)、防腐剤(例、パラオキシ安息香酸エステル類、クロロブタノール、塩化ベンザルコニウムなど)などを加えてもよい。
例えば坐剤とするには、自体公知の方法に従い、 化合物(I)を油性または水性の固状、半固状あるいは液状の坐剤とすることができる。上記組成物に用いる油性基剤としては、例えば高級脂肪酸のグリセリド〔例、カカオ脂、ウイテプゾル類(ダイナマイトノーベル社製,ドイツ)など〕、中級脂肪酸〔例、ミグリオール類(ダイナマイトノーベル社製,ドイツ)など〕、あるいは植物油(例、ゴマ油、大豆油、綿実油など)などが挙げられる。また、水性基剤としては、例えばポリエチレングリコール類、プロピレングリコール、水性ゲル基剤としては、例えば天然ガム類、セルロース誘導体、ビニール重合体、アクリル酸重合体などが挙げられる。
【0041】
化合物(I)と併用して投与することが可能な薬物としては、例えば、以下のものが挙げられるが、各薬物は、経口的に又は非経口的に(例えば、経鼻剤、注射剤、坐剤等として)投与してもよく、また、各薬物を一つの製剤に配合してもよいが、各薬物を薬理学的に許容されうる担体、賦形剤、結合剤、希釈剤などと混合して製剤化し、別々にあるいは同時に投与してもよい。薬物を別々に製剤化した場合、別々に製剤化したものを使用時に希釈剤などを用いて混合して投与することもできるが、別々に製剤化した個々の製剤を、同時に、あるいは時間差をおいて別々に、同一対象に投与してもよい。
化合物(I)との併用により、相乗効果が得られる薬物の例としては、例えば、強心薬(例、ジゴキシン等の強心配糖体、ドパミン、ドブタミンなどのβ作動薬、アムリノン、ミルリノンなどのホスホジエステラー ゼ阻害薬);抗不整脈(例、ジソピラミド、リドカイン、プロカインアミドなどのクラスI抗不整脈薬、アミオダロン、ソタロールなどのクラスIII抗不整脈薬、プロプラノロールなどのβブロッカー);血管拡張薬(例、カプトプリル、エナラプリルなどのアンジオテンシン変換酵素阻害薬、ニトロプルシド、ニ硝酸イソソルビドなどの亜硝酸薬、ベラパミル、ジルチアゼム、ニカルジピン、ニフェジピンなどのカルシウム受容体拮抗薬、ロサルタン、カンデサルタンなどのアンジオテンシンII受容体拮抗薬;利尿薬(例、フロセミド、ブメタニドなどのループ利尿薬、クロロチアジド、ベンドロフルアジドなどのサイアザイド利尿薬、アミロライド、スピロノラクトンなどのカリウム保持性利尿薬)などが挙げられる。
また、化合物(I)と、HMG−CoA還元酵素阻害薬(例、 シンバスタチン(Simvastatin)、アトロバスタチン(Atorvastatin)など)、フィブラート系高脂血症薬(例、ゲムフィブロジル(Gemfibrozil)など)、抗がん剤(例、イホスファミド(Ifosfamide)、UFT、アドリアマイシン(Adriamycin)、ドキソルビシン(Doxorubicin)、ペプロマイシン(Peplomycin)、シスプラチン(Cisplatin)、シクロフォスファミド(Cyclophosphamide)、5−FU、メトレキセート(Methotrexate)、マイトマイシンC(Mitomycin C)、マイトキサントロン(Mitoxantrone)など)などと併用して用いると、HMG−CoA還元酵素阻害薬、フィブラート系高脂血症薬、抗がん剤などの、正常細胞に障害を及ぼす副作用が軽減される。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下に参考例、実施例、製剤例および実験例を挙げて、本発明をさらに具体的に説明するが、これによって本発明が限定されるものではない。
以下の参考例、実施例中の「%」は特記しない限り重量パーセントを意味する。
H−NMRスペクトルは内部標準としてテトラメチルシランを用い、Bruker AVANCE DPX−300(300 MHz)型スペクトルメーターで測定した。全δ値をppmで示す。
その他の本文中で用いられている略号は下記の意味を表す。
s :シングレット(singlet)
d :ダブレット(doublet)
dd:ダブルダブレット(double doublet)
t :トリプレット(triplet)
tt:トリプルトリプレット(triple triplet)
q :カルテット(quartet)
m :マルチプレット(multiplet)
br:ブロード(broad)
J :カップリング定数(coupling constant)
Hz:ヘルツ(Hertz)
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
CDCl  :重クロロホルム
DMSO−d:ジメチルスルホキシド−d
IR:赤外吸収スペクトル
WSC:塩酸1−エチル−3−(ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド
HOBt:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
室温下とは、通常約10℃ないし35℃の範囲を示すが、特に厳密に限定されるものではない。
【0043】
【実施例】
実施例1 2−(2−フリル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化7】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.01 g, 6.0 mmol)、 2−フロニトリル (0.57 g, 6.1 mmol)、トリエチルアミン (1.5 ml, 10.7 mmol) 及びトルエン (20 ml)の混合物を24 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−エタノールから再結晶して標記化合物 (0.26 g, 19 %)を得た。
融点 170.0−171.5 ℃
IR (KBr) : 3132, 3072, 1653, 1572, 1508, 1456, 1296, 1271, 1101, 1014, 860, 744, 592 cm−1
H−NMR (CDCl) δ: 6.65 (1H, dd, J=1.8, 3.5 Hz), 7.48−7.71 (5H, m), 6.51(1H, dd, J=1.5, 5.0 Hz).
元素分析値 C12NOS として 計算値 C, 62.87; H, 3.08; N, 6.11
実測値 C, 62.84; H, 2.92; N; 6.23
【0044】
実施例2 2−(2−チエニル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化8】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.60 g, 9.5 mmol)、2−チオフェンカルボニトリル (1.04 g, 9.5 mmol)、トリエチルアミン (2.0 ml, 14.3 mmol) 及びトルエン (2 ml)の混合物を12 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、メタノールーエーテルから再結晶して標記化合物 (1.71 g, 73 %)を得た。
融点 157.7−158.2 ℃
IR (KBr) : 3084, 1649, 1521, 1500, 1408, 1292, 1248, 1099, 841, 760, 731cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.21 (1H, m), 7.49 (1H, m), 7.58−7.73 (3H, m), 7.96 (1H, m ), 8.50 (1H, m).
元素分析値 C12NOSとして 計算値 C, 58.75; H, 2.88; N, 5.71.
実測値 C, 58.74; H, 2.67; N, 5.90.
【0045】
実施例3 2−(2−キノリニル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化9】
Figure 2004075652
実施例1と同様の方法により、 チオサリチル酸メチル (1.00 g, 5.9 mmol)と2−キノリンカルボニトリル (0.95 g, 6.2 mmol)との反応から標記化合物 (1.54 g, 89 %) を得た。
融点 262.7−263.4 ℃(クロロホルムから再結晶)
IR (KBr) : 3055, 1651, 1593, 1570, 1529, 1440, 1292, 1097, 929, 837, 740cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.63−7.70 (4H, m), 7.81 (1H, m), 7.90 (1H, d), 8.23 (1H, d), 8.34 (1H, d), 8.58−8.62 (2H, m).
元素分析値C1710OS として 計算値 C, 70.33; H, 3.47; N, 9.65.
実測値 C, 70.27; H, 3.48; N, 9.80.
【0046】
実施例4 2−(3−キノリニル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化10】
Figure 2004075652
実施例1と同様の方法により、チオサリチル酸メチル (1.00 g, 5.9 mmol)及び3−キノリンカルボニトリル (0.92 g, 6.0 mmol)との反応から標記化合物 (0.30 g, 17 %)を得た。
融点 216.0−217.0 ℃(クロロホルムーヘキサンから再結晶)
IR (KBr) : 3045, 1657, 1591, 1572, 1518, 1458, 1439, 1292, 1236, 1097, 920, 738 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.59−7.73 (4H, m), 7.87 (1H, m), 8.00 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.20 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.58 (1H, dd, J=1.3, 7.6 Hz), 9.02 (1H, d, J=2.1 Hz), 9.64 (1H, d, J=2.1 Hz).
元素分析値 C1710OS として 計算値 C, 70.33; H, 3.47; N, 9.65.
実測値 C, 70.36; H, 3.44; N, 9.78.
【0047】
参考例1 2−シアノ−6−メチルピリジン
【化11】
Figure 2004075652
2−メチルピリジニウム−N−オキシド (2.00 g, 18.3 mmol) をニトロエタン (10ml) に溶解し、トリメチルシリルシアニド (2.7 ml, 20.2 mmol) と塩化ジメチルカルバミル (1.7 ml, 18.5 mmol) を加えて室温で22時間撹拌した。溶媒を留去した後、酢酸エチルと飽和重曹水を加え撹拌した。水層を酢酸エチルで1回抽出した後、有機層を合わせて飽和食塩水で1回洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下に濃縮した。得られた結晶をイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥して標記化合物 (0.61 g, 28 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.62 (3H, s), 7.38 (1H, d, J=7.9 Hz), 7.52 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.71 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0048】
実施例5 tert−ブチル 3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート
【化12】
Figure 2004075652
4−クロロ−2−メルカプト安息香酸 (2.60 g, 13.7 mmol) とtert−ブチル 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロパノエート (1.60 g, 6.9 mmol) をピリジン (15 ml) に溶解し、13 時間加熱還流させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (3:1, v/v)で溶出し標記化合物 (1.42 g, 51 %) を得た。
融点 167.9−168.2 ℃
IR (KBr): 2976, 2932, 1726, 1678, 1585, 1570, 1535, 1379, 1271, 1149, 1093, 995, 814, 733 cm−1
H−NMR (CDCl) δ: 1.42 (9H, s), 2.87 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.20 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.43 (1H, d, J=7.3 Hz), 7.56 (1H, dd, J=2.0, 8.5 Hz), 7.62 (1H,d, J=2.0 Hz), 7.80 (1H, dd, J=7.3, 7.5 Hz), 8.34 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.47 (1H, d, J=8.5 Hz).
元素分析値 C2019SCl として 計算値 C, 59.62; H, 4.75; N, 6.95
実測値 C, 59.65; H, 4.96; N, 7.15
【0049】
実施例6 3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸
【化13】
Figure 2004075652
実施例5で得られたtert−ブチル 3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート (0.60 g, 1.5 mmol)及びトリフルオロ酢酸 (5.0 ml)の混合物を0 ℃で2時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮後、ジイソプロピルエーテルを加えて析出した結晶をろ取し乾燥して標記化合物(0.49 g, 96 %)を得た。
融点 224.4−224.7 ℃
IR (KBr): 3051, 2922, 1709, 1664, 1585, 1566, 1529, 1379, 1261, 1230, 1095, 846, 804 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.80 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.13 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.65(1H, d, J=7.7 Hz), 7.73 (1H, dd, J=2.0, 8.5 Hz), 8.00 (1H, m), 8.13−8.17 (2H, m), 8.31 (1H, d, J=8.5 Hz), 12.20 (1H, br s).
元素分析値 C1611SCl・0.25HO として 計算値 C, 54.71; H, 3.30; N,7.97
実測値 C, 54.85; H, 3.14; N, 7.82
【0050】
実施例7 2−ピラジニル−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化14】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (1.68 g, 10.0 mmol), シアノピラジン (1.06 g, 10.1 mmol), トリエチルアミン (2.10 ml, 15.1 mmol) トルエン (10.0 ml) の混合物を120 ℃で8 時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物をジオキサン−ヘキサンから再結晶することにより、標記化合物 (0.54 g, 22 %)を結晶として得た。
融点 240.7−241.7 ℃.
IR(KBr):3069,1668,1574,1537,1464,1439,1404,1280,1267,1255,1232,1165,1124, 1095,1062,1053,1033,1018,939,864,825,798,760,744cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 7.61−7.75 (4H, m), 8.55−8.58 (1H, m), 8.70−8.72 (1H, m), 8.85 (1H, d, J=2.4 Hz), 9.72 (1H, d, J=1.3 Hz).
元素分析値 C12OSとして 計算値 C, 59.74; H, 2.92; N, 17.42
実測値 C, 59.47; H, 2.82; N, 17.21
【0051】
実施例8 2−(3−メチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化15】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (1.68 g, 10.0 mmol)及び3−メチル−2−シアノピリジン (1.19 g, 10.1 mmol)から標記化合物 (0.09 g, 4 %)を結晶として得た。
融点 149.9−151.6 ℃.
IR(KBr):3061,1664,1574,1537,1440,1413,1404,1386,1321,1302,1256,1236,1209,1186,1134,1120, 1095,1060,1030,1033,999, 985, 964, 931,868, 825, 790,763, 740 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 2.87 (3H, s), 7.39−7.42 (1H, m), 7.56−7.71 (4H, m), 8.50−8.60 (2H, m).
元素分析値 C1410OSとして 計算値 C, 66.12; H, 3.96; N, 11.02
実測値 C, 65.94; H, 3.92; N, 11.23
【0052】
実施例9 6−クロロ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化16】
Figure 2004075652
5−クロロ−2−メルカプト安息香酸 (2.00 g, 10.6 mmol), 2−シアノピリジン(1.10 g, 10.5 mmol)、ピリジン (50.0 ml) の混合物を9 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (0.78 g, 27 %)を得た。
融点 269.4−270.1 ℃.
IR(KBr): 3086, 3061, 1660, 1568, 1531, 1313, 1234, 945, 790 cm−1
H−NMR(CDCl+DMSO−d)δ: 7.57−7.70 (3H, m,), 7.95 (1H, m,), 8.49−8.51 (2H, m), 8.75 (1H, m).
元素分析値 C13OSClとして 計算値 C, 56.83; H, 2.57; N, 10.20.
実測値 C, 56.95; H, 2.41; N, 10.31.
【0053】
実施例10 7−クロロ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化17】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、4−クロロ−2−メルカプト安息香酸 (6.00 g, 31.8 mmol), 2−シアノピリジン (1.90 g, 17.7 mmol)、ピリジン (50.0 ml) の混合物を9 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (2.30 g, 48 %)を得た。
融点 245.3−245.6 ℃.
IR(KBr): 1666, 1589, 1564, 1535, 1458, 1429, 1379, 1302, 1273, 1234, 1107, 1087, 860, 790, 740 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 7.54−7.60 (3H, m,), 7.92 (1H, m,), 8.47 (1H, d), 8.52 (1H, d), 8.74 (1H, dd).
元素分析値 C13OSClとして 計算値 C, 56.83; H, 2.57; N, 10.20
実測値 C, 56.82; H, 2.76; N, 10.07
【0054】
実施例11 6−ブロモ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化18】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、5−ブロモ−2−メルカプト安息香酸 (4.10 g, 17.6 mmol), 2−シアノピリジン (1.70 g, 16.3 mmol)、ピリジン (50.0 ml) の混合物を9 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (2.40 g, 45 %)を得た。
融点 253.0−253.7 ℃.
IR(KBr): 3061, 1658, 1566, 1527, 1388, 1311, 1232, 945, 846, 788, 736 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 7.50 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.56 (1H, dd, J=4.8, 7.5 Hz), 7.79 (1H, dd, J=2.2, 8.4 Hz), 7.92 (1H, m), 8.53 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.70−8.75 (2H, m).
元素分析値 C13OSBrとして  計算値 C, 48.92; H, 2.21; N, 8.78.
実測値 C, 49.05; H, 2.27; N, 8.89.
【0055】
実施例12 8−メチル−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化19】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、3−メチル−2−メルカプト安息香酸 (2.40 g, 14.3 mmol), 2−シアノピリジン (1.20 g, 11.9 mmol)、ピリジン (50.0 ml) の混合物を9 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−テトラヒドロフランから再結晶することにより、標記化合物 (1.60 g, 52 %)を得た。
融点 197.8−198.5 ℃.
IR(KBr): 3468, 3063, 1649, 1577, 1537, 1311, 1282, 1232, 1099, 1086, 995, 939, 787, 750, 738 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 2.59 (3H, s), 7.50−7.57 (3H, m), 7.92 (1H, m), 8.42 (1H, m), 8.57 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.77 (1H, d, J=4.6 Hz).
元素分析値 C1410OSとして  計算値 C, 66.12; H, 3.96; N, 11.02
実測値 C, 66.00; H, 3.94; N, 11.14
【0056】
実施例13 6−メチル−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化20】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、5−メチル−2−メルカプト安息香酸 (1.60 g, 9.5 mmol), 2−シアノピリジン (1.10 g, 10.1 mmol)、ピリジン (20.0 ml) の混合物を8 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−エタノールから再結晶することにより、標記化合物 (1.04 g, 43 %)を得た。
融点 219.8−220.8 ℃.
IR(KBr): 3049, 2916, 1651, 1568, 1537, 1466, 1317, 1280, 1234, 1188, 997, 788, 734, 617, 515 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 2.50 (3H, s), 7.51−7.59 (3H, m), 7.91 (1H, m), 8.38 (1H, s), 8.54 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.73 (1H, d, J=4.4 Hz).
元素分析値 C1410OSとして 計算値 C, 66.12; H, 3.96; N, 11.02.
実測値 C, 66.02; H, 3.93; N, 11.13.
【0057】
実施例14 6,7−ジメトキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化21】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、4,5−ジメトキシ−2−メルカプト安息香酸 (2.20 g, 10.2 mmol), 2−シアノピリジン (1.10 g, 10.2 mmol)、ピリジン (15.0 ml) の混合物を20 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (1.70 g, 55 %)を得た。
融点 236.3−237.5 ℃.
IR(KBr): 3059, 2970, 1641, 1603, 1531, 1504, 1466, 1398, 1280, 1267, 1043, 910, 794, 734, 723 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 4.01 (3H, s), 4.03 (3H, s), 6.96 (1H, s), 7.52 (1H, m),7.90 (1H, m), 7.97 (1H, s), 8.54 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.71 (1H, d, J=4.5 Hz).
元素分析値 C1512Sとして 計算値 C, 59.99; H, 4.03; N, 9.33.
実測値 C, 60.11; H, 4.02; N, 9.35.
【0058】
実施例15 2−(1H−ピロール−2−イル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化22】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (2.00 g, 11.8 mmol), ピロール−2−カルボニトリル (1.10 g, 11.9 mmol), トリエチルアミン (2.00 ml, 14.3mmol) トルエン (4.0 ml) の混合物を15 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、ヘキサン−エタノールから再結晶することにより、標記化合物 (1.90 g, 73 %)を結晶として得た。
融点 202.4−203.2 ℃.
IR(KBr): 3269, 1631, 1572, 1543, 1493, 1454, 1396, 1302, 1124, 1101, 1049, 887, 742 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 6.39 (1H, s), 7.14−7.16 (2H, m), 7.43−7.63 (3H, m), 8.49 (1H, dd, J=1.5, 7.7 Hz), 10.10 (1H, br s).
元素分析値 C12OSとして 計算値 C, 63.14; H, 3.53; N, 12.27
実測値 C, 63.11; H, 3.49; N, 12.35
【0059】
実施例16 2−(1,5−ジメチル−1H−ピロール−2−イル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化23】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (2.20 g, 13.3 mmol), 1,5−ジメチル−2−ピロールカルボニトリル (1.40 g, 11.9 mmol), トリエチルアミン (2.50 ml, 17.9 mmol) トルエン (7.0ml) の混合物を24 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、ヘキサン−エタノールから再結晶することにより、標記化合物 (1.30 g, 41 %)を結晶として得た。
融点 194.3−195.7 ℃.
IR(KBr): 2951, 2910, 1649, 1574, 1545, 1504, 1460, 1435, 1363, 1290, 1234, 1124, 1099, 1068, 864, 740 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 2.31 (3H, m), 4.07 (3H, s), 6.07 (1H, d, J=4.1 Hz), 7.12 (1H, d, J=4.1 Hz), 7.40 (1H, m), 7.47−7.59 (2H, m), 8.43 (1H, dd, J=1.5, 7.8 Hz).
元素分析値 C1412OSとして 計算値 C, 65.60; H, 4.72; N, 10.93.
実測値 C, 65.49; H, 4.54; N, 11.04.
【0060】
実施例17 5−メチル−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化24】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、6−メチル−2−メルカプト安息香酸 (1.70 g, 10.1 mmol), 2−シアノピリジン (1.06 g, 10.2 mmol)、ピリジン (30.0 ml) の混合物を135 ℃で18 時間加熱還流した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出した。エタノールから再結晶することにより、標記化合物 (0.51 g, 20 %)を得た。
融点 150.8−151.3 ℃.
IR(KBr):3074,2970,1662,1585,1574,1545,1444,1439,1410,1377,1298,1273,1263,1238,1184,1105,1051,955,943,827,783,733 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 2.85 (3H, s), 7.38−7.54 (4H, m), 7.89−7.93 (1H, m), 8.46−8.49 (1H, m), 8.72−8.74 (1H, m).
元素分析値 C1410OSとして 計算値 C, 66.12; H, 3.96; N, 11.02
実測値 C, 60.10; H, 3.98; N, 11.07
【0061】
実施例18 8−メトキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化25】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、3−メトキシ−2−メルカプト安息香酸 (1.84 g, 10.0 mmol), 2−シアノピリジン (1.05 g, 10.2 mmol)、ピリジン (30.0 ml) の混合物を135 ℃で18 時間加熱還流した。混合物を濃縮し、析出した結晶をエタノールから再結晶することにより、標記化合物 (0.75 g, 28 %)を得た。
融点 191.2−191.4 ℃.
IR(KBr):3049,1657,1591,1535,1467,1442,1427,1332,1304,1280,1269,1234,1134,1105,1060, 1047,995, 941, 796, 767, 758, 742 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 4.01(3H, s), 7.17 (1H, d, J=8.1 Hz), 7.51−7.59 (2H, m),7.87−7.93 (1H, m), 8.16 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.75−8.76 (1H, m).
元素分析値 C1410Sとして 計算値 C, 62.21; H, 3.73; N, 10.36.
実測値 C, 62.18; H, 3.64; N, 10.49.
【0062】
実施例19 7−フルオロ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化26】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、4−フルオロ−2−メルカプト安息香酸 (5.00 g, 29.0 mmol), 2−シアノピリジン (3.05 g, 29.3 mmol)、ピリジン (30.0 ml) の混合物を135 ℃で48 h加熱還流した。反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出した。得られた粗結晶をエタノールから再結晶することにより、標記化合物 (0.09 g, 1 %)を得た。
融点 250.0−250.2 ℃.
IR(KBr):3069,1660,1606,1576,1545,1477,1466,1435,1396,1305,1280,1240,1120,1097,1086, 997, 941, 860,790, 773, 738 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 7.29−7.36 (2H, m), 7.54−7.58 (1H, m), 7.89−7.95 (1H, m), 8.52−8.60 (2H, m), 8.74 (1H, d, J=4.6 Hz).
元素分析値 C13OSFとして 計算値 C, 60.46; H, 2.73; N, 10.85.
実測値 C, 60.34; H, 2.65; N, 11.11.
【0063】
実施例20 6−フルオロ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化27】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、5−フルオロ−2−メルカプト安息香酸 (1.50 g, 8.7 mmol), 2−シアノピリジン (0.92 g, 8.8 mmol)、ピリジン (30.0 ml) の混合物を135 ℃で48 時間加熱還流した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出した。得られた粗結晶をエタノールから再結晶することにより、標記化合物 (0.09 g, 4 %)を得た。
融点 239.9−240.4 ℃.
IR(KBr):3061,1666,1606,1577,1539,1471,1439,1412,1317,1302,1267,1234,1126,1099,1055,995,950,918,900,885,819,792,734,707 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 7.42−7.48 (1H, m), 7.48−7.58 (1H, m), 7.62−7.66 (1H, m), 7.90−7.85 (1H, m), 8.23−8.27 (1H, m), 8.55 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.74−8.75 (1H, m).
元素分析値 C13OSFとして 計算値 C, 60.46; H, 2.73; N, 10.85.
実測値 C, 60.48; H, 2.77; N, 10.99.
【0064】
実施例21 5−フルオロ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化28】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、6−フルオロ−2−メルカプト安息香酸 (5.00 g, 29.0 mmol), 2−シアノピリジン (3.05 g, 29.3 mmol)、ピリジン (30.0 ml) の混合物を135 ℃で48 時間加熱還流した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出した。得られた粗結晶をエタノールから再結晶することにより、標記化合物 (0.11 g, 1 %)を得た。
融点 256.5−257.2 ℃.
IR(KBr):3065,1668,1601,1576,1539,1462,1448,1433,1298,1273,1251,1238,1086,1057,997,945,914,800,781,738 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 7.24−7.30 (1H, m), 7.41 (1H, d, J=7.9 Hz), 7.53−7.66 (2H, m), 7.89−7.95 (1H, m), 8.50 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.73−8.74 (1H, m).
元素分析値 C13OSFとして 計算値 C, 60.46; H, 2.73; N, 10.85.
実測値 C, 60.11; H, 2.68; N, 11.04.
【0065】
実施例22 2−(2−ピリジル)−4H−ピリド[3,2−e][1,3]チアジン−4−オン
【化29】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、2−メルカプトニコチン酸 (5.00 g, 32.2 mmol), 2−シアノピリジン (3.39 g, 32.5 mmol)、ピリジン (30.0 ml) の混合物を135 ℃で72 時間加熱還流した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出した。得られた粗結晶をエタノールから再結晶することにより、標記化合物 (0.10 g, 1 %)を得た。
融点 234.7−234.9 ℃.
IR(KBr): 3069,1666,1568,1543,1467,1439,1402,1307,1290,1236,1217,1114,1074, 1041,997,943,788,761 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 7.55−7.60 (2H, m), 7.90−7.96 (1H, m), 8.54 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.75−8.78 (2H, m), 8.85−8.87 (1H, m.).
元素分析値 C12OSとして 計算値 C, 59.71; H, 2.29; N, 17.42.
実測値 C, 59.75; H, 2.71; N, 17.58.
【0066】
実施例23 [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]酢酸メチル
【化30】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチルエステル(0.84 g, 5.0 mmol), 2−アセトキシ−6−シアノピリジン (0.90 g, 5.0 mmol), トリエチルアミン (1.10 ml, 7.5 mmol) トルエン (30 ml) の混合物を48 時間加熱還流した後、濃縮した。析出した結晶をろ取し、エタノールから再結晶することにより、標記化合物 (0.67 g, 43 %)を結晶として得た。
融点 180.1−180.3 ℃.
IR(KBr): 1741,1653,1570, 1527,1439, 1371,1296,1277,1224, 1055, 812, 736 cm−1 
H−NMR(CDCl)δ:2.20 (3H, s), 5.35 (2H, s), 7.58−7.72 (4H, m), 7.92 (1H,t, J=7.8 Hz), 8.47 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.48−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1612Sとして 計算値 C, 61.53; H, 3.87; N, 8.97.
実測値 C, 61.59; H, 3.73; N, 9.06
【0067】
参考例2 2−メルカプト−3,5−ジメチル安息香酸
【化31】
Figure 2004075652
2−アミノ−3,5−ジメチル安息香酸 (5.6 g, 33.9 mmol)、水酸化ナトリウム (1.5 g, 37.5 mmol)、亜硝酸ナトリウム (2.3 g, 34.0 mmol)及び水 (40 ml)の混合物を濃塩酸 (10 ml)及び氷 (10 g)の混合物中に氷冷下、反応温度が5 ℃を超えないように氷を適宜加えながら滴下した。反応混合物を氷冷下30 分かき混ぜ、酢酸カリウムで中和した後、ジチオ炭酸O−エチルカリウム (16.9 g, 105.4 mmol)の水溶液 (50 ml)中に80 ℃で加えた。同温度で20 分かき混ぜた後、濃塩酸で酸性(pH 3)とした。水層を分離し、油状物に10 %水酸化ナトリウム水溶液 (30 ml)を加えて80 ℃で2 時間かき混ぜ、さらに亜硫酸水素ナトリウム (4.0 g)を加えて同温度で10 分かき混ぜた。反応混合物をろ過し、ろ液を濃塩酸で酸性 (約pH 4)とした。析出物をろ取し、メタノール (5 ml)及びジイソプロピルエーテル (80 ml)の混合物に溶解し、乾燥後、減圧下に溶媒を留去することにより標記化合物 (3.6 g, 58 %)を結晶として得た。
H−NMR (CDCl) δ : 2.31 (3H, s), 2.36 (3H, s), 6.20 (1H, b s), 7.19 (1H, s), 7.86 (1H, s).
【0068】
実施例24 6,8−ジメチル−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化32】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、2−メルカプト−3,5−ジメチル安息香酸 (1.6 g, 8.8 mmol), 2−シアノピリジン (1.0 g, 9.7 mmol), ピリジン (15 ml)の混合物を12 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (1.2 g, 52 %)を結晶として得た。
融点 245.0−245.8 ℃.
IR(KBr): 3047, 2990, 1645, 1572, 1537, 1462, 1329, 1234, 1180, 995, 792,740 cm−1 
H−NMR(CDCl)δ:2.46 (3H, s), 2.55 (3H, s), 7.38 (1H, s), 7.53 (1H, m), 7.91 (1H, m), 8.26 (1H, s), 8.57 (1H, d), 8.76 (1H, d).
元素分析値 C1512OSとして 計算値 C, 67.14; H, 4.51; N, 10.44.
実測値 C, 67.20; H, 4.49 ; N, 10.52
【0069】
実施例25 2−(4−メトキシ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化33】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (2.0 g, 11.7 mmol), 4−メトキシ−2−シアノピリジン (1.5 g, 11.1 mmol), トリエチルアミン (2.5 ml, 17.9mmol) トルエン(5 ml) の混合物を12 時間加熱還流した。析出した結晶をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (2.4 g, 81 %)を結晶として得た。
融点 214.1−214.6 ℃.
IR(KBr): 3080, 1655, 1591, 1570, 1533, 1475, 1305, 1028, 821 cm−1 
H−NMR(CDCl)δ: 3.97 (3H, s), 7.03 (1H, m), 7.59−7.69 (3H, m), 8.07 (1H, d, J=2.5 Hz), 8.50−8.56 (2H, m).
元素分析値 C1410Sとして 計算値 C, 62.21; H, 3.73; N, 10.36.
実測値 C, 62.37; H, 3.70; N, 10.42.
【0070】
実施例26 エチル 6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキシレート
【化34】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル(2.0 g, 11.9 mmol), 6−シアノ−2−ピリジンカルボン酸エチル (2.1 g, 11.9 mmol), トリエチルアミン (3.0 ml, 21.5 mmol) トルエン(6 ml) の混合物を12 時間加熱還流した。析出した結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテル−テトラヒドロフランから再結晶することにより、標記化合物 (3.0 g, 80 %)を結晶として得た。
融点 170.0−172.2 ℃.
IR(KBr): 3069, 2986, 1738, 1709, 1676, 1574, 1541, 1440, 1232, 912, 746,729 cm−1 
H−NMR(CDCl)δ: 1.50 (3H, t), 4.54 (2H, q), 7.63−7.73 (3H, m), 8.07 (1H, m), 8.32 (1H, d), 8.56 (1H, d), 8.71 (1H, d).
元素分析値 C1612Sとして 計算値 C, 61.53; H, 3.87; N, 8.97.
実測値 C, 61.52; H, 3.95; N, 9.14.
【0071】
実施例27 エチル 2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)イソニコチネート
【化35】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (3.0 g, 17.8 mmol), 2−シアノイソニコチン酸エチル (3.1 g, 17.8 mmol), トリエチルアミン (5.0 ml, 35.8 mmol) トルエン(10 ml) の混合物を8 時間加熱還流した。析出した結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテル−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (4.0 g, 71 %)を結晶として得た。
融点 235.9−236.7 ℃.
IR(KBr): 2993, 1720, 1670, 1541, 1307, 1292, 1219, 1016, 869, 763, 734 cm−1 
H−NMR(CDCl)δ: 1.45 (3H, t), 4.48 (2H, q), 7.61−7.74 (3H, m), 8.12 (1H, m), 8.87 (1H, m), 8.88 (1H, d), 9.04 (1H, s).
元素分析値 C1612Sとして 計算値 C, 61.53; H, 3.87; N, 8.97.
実測値 C, 61.47; H, 3.73; N, 8.99.
【0072】
実施例28 6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)ニコチン酸メチル
【化36】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (2.1 g, 12.3 mmol), 6−シアノニコチン酸メチル (2.0 g, 12.3 mmol), トリエチルアミン (3.0 ml, 21.5 mmol) トルエン (6 ml) の混合物を12 時間加熱還流した。析出した結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテル−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (2.1 g, 58 %)を結晶として得た。
融点 233.3−333.6 ℃.
IR(KBr): 2951, 1728, 1660, 1572, 1537, 1439, 1294, 1277, 1114, 1095, 783, 727 cm−1 
H−NMR(CDCl)δ: 4.01 (3H, s), 7.62−7.74 (3H, m), 8.48−8.63 (3H, m), 9.30 (1H, m).
元素分析値 C1510Sとして 計算値 C, 60.39; H, 3.38; N, 9.39.
実測値 C, 60.43; H, 3.55; N, 9.39.
【0073】
実施例29 7−クロロ−2−(4−メチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化37】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、4−クロロ−2−メルカプト安息香酸 (3.0 g, 15.9 mmol)、2−シアノ−4−メチルピリジン (1.9 g, 16.0 mmol) 及びピリジン (15 ml)の混合物を9 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(5:1,v/v)で溶出し、クロロベンゼン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(1.47 g, 32 %)を得た。
融点 246.2−246.7 ℃
IR(KBr): 2959, 1664, 1585, 1566, 1535, 1379, 1292, 1275, 1093, 860, 815,771 cm−1 
H−NMR (CDCl)δ: 2.48 (3H, s), 7.36 (1H, d, J=4.8 Hz), 7.55−7.59 (2H, m), 8.38 (1H, s), 8.47 (1H, d, J=8.3 Hz), 8.58 (1H, d, J=4.8 Hz).
元素分析値 C14OSClとして 計算値 C, 58.23; H, 3.14; N, 9.70.
実測値 C, 58.29; H, 3.16; N, 9.73.
【0074】
実施例30 7−クロロ−2−(2−ピラジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化38】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、4−クロロ−2−メルカプト安息香酸 (3.0 g, 15.9 mmol)、2−シアノピラジン (1.8 g, 16.7 mmol) 及びピリジン (25 ml)の混合物を6 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(5:1, v/v)で溶出し、ジイソプロピルエーテル−クロロベンゼンから再結晶して標記化合物 (1.71 g, 39 %)を得た。
融点 240.6−240.9 ℃
IR(KBr): 3074, 1666, 1649, 1589, 1562, 1535, 1466, 1404, 1381, 1296, 1280, 1097, 1016, 939, 771 cm−1 
H−NMR (CDCl)δ: 7.59−7.62 (2H, m), 8.50 (1H, d, J=9.0 Hz), 8.72 (1H, s), 8.86 (1H, d, J=2.4 Hz), 9.70 (1H, d, J=1.2 Hz).
元素分析値 C12OSClとして 計算値 C, 52.27; H, 2.19; N, 15.24.
実測値 C, 52.26; H, 2.23; N, 15.30.
【0075】
実施例31 2−[6−(プロピルアミノ)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化39】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (2.5 g, 15 mmol), 6−(プロピルアミノ)ニコチンニトリル (1.6 g, 12.3 mmol), トリエチルアミン (3.0 ml, 21.5 mmol) トルエン (6 ml) の混合物8 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテル−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (0.70 g, 23 %)を結晶として得た。
融点 210.1−210.6 ℃.
IR (KBr) : 3285, 3153, 2955, 2870, 1631, 1610, 1496, 1406, 1356, 1296, 1265, 1122, 1105, 1033, 918, 841, 738 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.02 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.70 (2H, m), 3.35 (2H, m), 5.29 (1H, br s), 6.46 (1H, d, J=9.0 Hz), 7.48−7.64 (3H, m), 8.29 (1H, dd, J=2.4, 9.0 Hz), 8.50 (1H, dd, J=1.6, 7.7 Hz), 8.94 (1H, d, J=2.4 Hz).元素分析値 C1615OSとして 計算値 C, 64.62 ; H, 5.08; N, 14.13
実測値 C, 64.55 ; H, 4.96; N, 14.07
【0076】
実施例32 2−[6−(ベンジルアミノ)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化40】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (1.6 g, 9.8 mmol), 6−ベンジルアミノニコチンニトリル (1.3 g, 6.4 mmol), トリエチルアミン (2.0 ml, 14.3 mmol) トルエン (8 ml) の混合物30 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテル−テトラヒドロフランから再結晶することにより、標記化合物 (0.80 g, 36 %)を結晶として得た。
融点 194.3−196.2 ℃.
IR (KBr) : 3269, 3080, 1633, 1603, 1493, 1452, 1400, 1311, 1248, 1165, 1128, 1101, 920, 821, 740 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 4.63 (2H, d, J=5.8 Hz), 5.60 (1H, br s), 6.48 (1H, d, J=8.9 Hz), 7.35 (5H, m), 7.48−7.63 (3H, m), 8.28 (1H, dd, J=2.4, 8.9 Hz), 8.50 (1H, dd, J=1.7, 7.5 Hz), 8.96 (1H, d, J=2.4 Hz).
元素分析値 C2015OSとして 計算値 C, 69.54 ; H, 4.38 ; N, 12.17
実測値 C, 69.44 ; H, 4.27 ; N, 12.20
【0077】
実施例33 2−[6−(1−ピロリジニル)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化41】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (1.6 g, 9.8 mmol), 6−(1−ピロリジニル)ニコチンニトリル (1.4 g, 8.1 mmol), トリエチルアミン (2.0 ml,14.3 mmol) トルエン (10 ml) の混合物を20 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテル−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (1.09 g, 43 %)を結晶として得た。
融点 221.0−223.1 ℃.
IR (KBr) : 2966, 2872, 1637, 1595, 1506, 1458, 1313, 1259, 1236, 1170, 1126, 1103, 916, 800, 760 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.06 (4H, m), 3.57 (4H, m), 6.42 (1H, d, J=9.1 Hz), 7.47−7.64 (3H, m), 8.31 (1H, dd, J=2.4, 9.1 Hz), 8.50 (1H, dd, J=1.2, 7.7 Hz), 8.98 (1H, d, J=2.4 Hz).
元素分析値 C1715OSとして  計算値 C, 66.00 ; H, 4.89; N, 13.58
実測値 C, 65.98 ; H, 4.85; N, 13.57
【0078】
実施例34 2−[6−(1−ピペリジノ)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化42】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (1.9 g, 11.4 mmol), 6−(1−ピペリジノ)ニコチンニトリル (1.4 g, 7.5 mmol), トリエチルアミン (2.0 ml, 14.3 mmol) トルエン (10 ml) の混合物を24 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテル−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (0.41 g, 16 %)を結晶として得た。
融点 191.2−191.7 ℃.
IR (KBr): 2922, 2854, 1651, 1601, 1504, 1439, 1238, 1124, 1099, 740 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.66−1.69 (6H, m), 3.73 (4H, m), 6.67 (1H, d, J=9.3 Hz), 7.47−7.62 (3H, m), 8.30 (1H, dd, J=2.5, 9.3 Hz), 8.50 (1H, dd, J=1.6,7.7 Hz), 8.96 (1H, d, J=2.5 Hz).
元素分析値 C1817OSとして  計算値 C, 66.85 ; H, 5.30 ; N, 12.99
実測値 C, 66.87 ; H, 5.29 ; N, 12.98
【0079】
実施例35 2−[6−(4−モルホリノ)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化43】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (1.7 g, 10.4 mmol), 6−(4−モルホリノ)ニコチンニトリル (1.3 g, 6.8 mmol), トリエチルアミン (2.0 ml, 14.3 mmol) トルエン (5 ml) の混合物を20 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (0.48 g, 21 %)を結晶として得た。
融点 232.6−234.4 ℃.
IR (KBr): 2912, 1664, 1604, 1504, 1433, 1236, 1116, 1049, 947, 808, 744 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.72 (4H, t, J=4.5 Hz), 3.82 (4H, t, J=4.5 Hz), 6.68 (1H, d, J=9.1 Hz), 7.49−7.64 (3H, m), 8.35 (1H, dd, J=2.5, 9.1 Hz), 8.51 (1H, dd, J= 1.6, 7.7 Hz), 8.99 (1H, d, J=2.5 Hz).
元素分析値 C1715Sとして  計算値 C, 62.75; H, 4.65; N, 12.91
実測値 C, 62.72; H, 4.59; N, 12.94
【0080】
実施例36 2−[6−[(4−クロロフェニル)チオ]−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化44】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (1.6 g, 9.6 mmol)、 6−[(4−クロロフェニル)チオ]ニコチンニトリル (2.0 g, 8.1 mmol)、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol) 及びトルエン (5 ml) の混合物を20 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンから再結晶することにより、標記化合物 (1.6 g, 52 %)を結晶として得た。
融点 221.5−222.0 ℃.
IR (KBr): 3057, 1658, 1572, 1545, 1512, 1477, 1442, 1296, 1242, 1091, 1012, 922, 819, 734 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.03 (1H, d, J= 8.6 Hz), 7.46 (2H, d, J= 8.4 Hz), 7.53(1H, m), 7.57 (2H, d, J=8.4 Hz), 7.61−7.72 (2H, m), 8.29 (1H, dd, J=2.2, 8.6 Hz), 8.52 (1H, dd, J=1.8, 7.5 Hz), 9.13 (1H, d, J=2.2 Hz).
元素分析値 C1911OSClとして  計算値 C, 59.60 ; H, 2.90 ; N, 7.32.
実測値 C, 59.50 ; H, 2.79 ; N, 7.14.
【0081】
実施例37 6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−N−プロピルニコチナミド
【化45】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (2.2 g, 13.3 mmol), 6−シアノ−N−プロピルニコチナミド (1.2 g, 6.5 mmol), トリエチルアミン (2.0 ml, 14.3 mmol) 及びトルエン (4 ml) の混合物を5 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテル−クロロホルムから再結晶することにより、標記化合物 (1.4 g, 67 %)を結晶として得た。
融点 268.0−268.6 ℃.
IR (KBr): 3354, 3059, 2962, 2937, 1660, 1631, 1537, 1514, 1323, 1273, 742 cm−1
H−NMR (DMSO−d) δ: 0.93 (3H, t, J = 7.3 Hz), 1.58 (2H, m), 3.27 (2H, m), 7.74 (1H, m), 7.82 (1H, m), 7.94 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.36 (1H, d, J = 7.9 Hz), 8.42−8.48 (2H, m), 8.87 (1H, m), 9.15 (1H, s).
元素分析値 C1715Sとして  計算値 C, 62.75 ; H, 4.65 ; N, 12.91
実測値 C, 62.72 ; H, 4.59 ; N, 12.95
【0082】
実施例38 6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキサミド
【化46】
Figure 2004075652
実施例と同様にして、チオサリチル酸メチル (1.1 g, 6.4 mmol), 6−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド (0.47 g, 3.1 mmol), トリエチルアミン (1.0 ml, 7.1 mmol)及びトルエン (3 ml) の混合物を6 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−エタノールから再結晶することにより、標記化合物 (0.63 g, 70 %)を結晶として得た。
融点 294.6−294.9 ℃.
IR (KBr): 3447, 3123, 1726, 1662, 1574, 1545, 1388, 1300, 1095, 976, 742, 507 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 7.75 (1H, m), 7.85−7.89 (2H, m), 8.00−8.03 (2H, m), 8.28−8.39 (3H, m), 8.51 (1H, dd, J=1.8, 7.1 Hz).
元素分析値 C14Sとして  計算値 C, 59.35 ; H, 3.20 ; N, 14.83
実測値 C, 59.39 ; H, 3.06 ; N, 14.96
【0083】
参考例3 2−メルカプト−4−メチル安息香酸
【化47】
Figure 2004075652
(1) 4−メチルサリチル酸メチル (10.7 g, 64 mmol)をDMF (100 ml) に溶解し、かき混ぜながら、N,N−ジメチルチオカルバモイルクロリド (8.0 g, 65 mmol)及び1,4−ジアザビシクロ[2,2,2]オクタン (7.2 g, 65 mmol)を加えた。反応混合物を室温で20 時間かき混ぜた後、水中に注ぎ酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して2−(N,N−ジメチルアミノチオカルバモイル)オキシ−4−メチル安息香酸メチル (9.1 g, 55 %)を融点99.9−100.2 ℃の結晶として得た。
IR (KBr): 2947, 1724, 1620, 1537, 1435, 1394, 1288, 1257, 1236, 1174, 1128, 1086 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.41 (3H, s), 3.39 (3H, s), 3.46 (3H, s), 3.82 (3H, s), 6.93 (1H, s), 7.11 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.90 (1H, d, J=8.0 Hz).
Figure 2004075652
(2) 2−(N,N−ジメチルアミノチオカルバモイル)オキシ−4−メチル安息香酸メチル (6.7 g, 26 mmol)を約190 ℃で16 時間加熱溶融した。冷後反応混合物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2, v/v)で溶出し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して2−(N,N−ジメチルアミノカルバモイル)チオ−4−メチル安息香酸メチル (5.1 g, 75 %)を融点 79.4−80.0 ℃の結晶として得た。
IR (KBr): 2949, 1728, 1666, 1601, 1433, 1361, 1292, 1257, 1120, 1097, 1055, 908 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.38 (3H, s), 3.07 (6H, br s), 3.86 (3H, s), 7.22 (1H,d, J= 7.9 Hz), 7.43 (1H, s), 7.81 (1H, d, J= 7.9 Hz).
Figure 2004075652
(3) 2−(N,N−ジメチルアミノカルバモイル)チオ−4−メチル安息香酸メチル (2.0 g, 7.9 mmol)及び10 %水酸化ナトリウム水溶液 (15 g, 38 mmol)の混合物を100 ℃で14 時間かきまぜた。冷後反応混合物を1 N 塩酸でpH 4とした。析出した結晶をろ取し、酢酸エチルに溶解して無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、3−メルカプト−4−メチル安息香酸 (1.3 g, 約100 %)を結晶として得た。
H−NMR (CDCl3 + DMSO−d)δ : 2.32 (3H, s), 5.19 (1H, br s), 6.95 (1H, d,J= 8.0 Hz), 7.11 (1H, s), 7.94 (1H, d, J=8.0 Hz).
【0084】
実施例39 7−メチル−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化48】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、2−メルカプト−4−メチル安息香酸 (2.0 g, 12 mmol), 2−シアノピリジン (1.4 g, 13 mmol),ピリジン (8 ml) の混合物を14 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(5:1, v/v)で溶出し、ヘキサン−テトラヒドロフランから再結晶することにより、標記化合物 (1.4 g, 48 %)を結晶として得た。
融点 225.0−225.2 ℃.
IR (KBr): 3076, 3001, 1658, 1606, 1568, 1539, 1464, 1305, 1282, 790 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.49 (3H, s), 7.39 (1H, s), 7.43 (1H, d, J=8.1 Hz), 7.54 (1H, m), 7.91 (1H, m), 8.43 (1H, d, J=8.1 Hz), 8.54 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.74 (1H, m).
元素分析値 C1410OSとして  計算値 C, 66.12 ; H, 3.96 ; N, 11.02
実測値 C, 66.28 ; H, 3.93 ; N, 11.03
【0085】
実施例40 2−[6−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化49】
Figure 2004075652
[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチルアセテート(0.30 g, 1.00 mmol)、炭酸カリウム(0.004 g, 0.03 mmol)及びメタノール (30 ml) の混合物を窒素気流下室温で2 時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮後、熱エタノール (10 ml)に溶解した後、ろ過した。ろ液を減圧下濃縮し、残留物をエタノールから再結晶して標記化合物 (0.19 g, 70 %)を得た。
融点 208.2−208.7 ℃.
IR (KBr): 3385, 1628, 1589,1570, 1525,1444,1302,1089, 1062, 746 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.40 (1H, t, J=5.2 Hz), 4.91 (2H, d, J=5.2 Hz), 7.53 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.61−7.73 (3H, m), 7.92 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.46 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1410Sとして  計算値 C, 62.21 ; H, 3.73 ; N, 10.36
実測値 C, 62.00 ; H, 3.56 ; N, 10.25
【0086】
実施例41 2−(6−フェノキシ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化50】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (0.34 g, 2.0 mmol), 2−シアノ−6−フェノキシピリジン (0.40 g, 2.0 mmol), トリエチルアミン (0.45 ml, 3.1 mmol) 及びトルエン (30 ml) の混合物を48 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、エタノールから再結晶することにより、標記化合物 (0.18 g, 26 %)を結晶として得た。
融点 160.8−161.3 ℃.
IR(KBr): 1656, 1572, 1531, 1487, 1439, 1263, 1240, 912, 744 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 7.12 (1H, d, J=8.3 Hz), 7.25−7.29 (3H, m), 7.45−7.52 (3H, m), 7.61−7.64 (2H, m), 7.88−7.90 (1H, m), 8.25 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.51−8.54 (1H, m).
元素分析値 C1912Sとして  計算値 C, 68.66 ; H, 3.64 ; N, 8.34
実測値 C, 68.26 ; H, 3.53 ; N, 8.37
【0087】
実施例42 2−[6−(1−ピペリジル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化51】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (0.36 g, 2.1 mmol), 2−シアノ−6−(1−ピペリジニル)ピリジン (0.40 g, 2.1 mmol), トリエチルアミン (0.45ml, 3.1 mmol) 及びトルエン (50 ml) の混合物を48 時間加熱還流した。溶媒を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出した。得られた結晶をヘキサン−酢酸エチルから再結晶して標記化合物 (0.08 g, 13 %) を結晶として得た。
融点 178.7 ℃ (分解).
IR(KBr): 1658, 1595, 1570, 1529, 1485, 1440, 1290, 1253, 1242, 1124, 1095, 1064, 976, 792 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 1.70 (6H, s), 3.65 (4H,s), 6.86 (1H, d, J=8.5 Hz), 7.55−7.67 (4H, m), 7.78 (1H, d, J=7.3 Hz), 8.53 (1H, d, J=7.2 Hz).
元素分析値 C1817OS・0.1HOとして  計算値 C, 66.48 ; H, 5.26 ; N, 12.92
実測値 C, 66.41 ; H, 5.09 ; N, 12.67
【0088】
参考例4 2−シアノ−6−メチルチオピリジン
【化52】
Figure 2004075652
(1) 2,6−ジクロロピリジン (25.0 g, 169 mmol)及びテトラブチルアンモニウムクロリド (1.64 g, 5.1 mmol)のトルエン (75 ml)溶液中に15 %ナトリウムチオメトキシド (119 ml, 254 mmol)を加え、110 ℃で3 時間かき混ぜた。反応混合物をトルエンで抽出し、飽和食塩水で洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒留去した。残留物に酢酸 (120 ml)を加え、この溶液中にかき混ぜながら30 % 過酸化水素水 (45 ml, 398 mmol)を滴下し、60 ℃で30 分、続いて90 ℃で18 時間かき混ぜた。冷後反応混合物を氷水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水、15 % 水酸化ナトリウム溶液、最後に飽和食塩水で洗浄、乾燥、溶媒を減圧下に留去して2−クロロ−6−メチルスルホニルピリジン (26.3 g, 81 %)を結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.26 (3H, s), 7.26−7.28 (1H, m), 7.93 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.00−8.03 (1H, m).
【0089】
(2) 2−クロロ−6−メチルスルホニルピリジン (13.0 g, 67.8 mmol)及びナトリウムシアニド (6.69 g, 136 mmol)をDMF (150 ml)中170 ℃で18 時間かきまぜた。冷後、反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後溶媒を減圧下に留去し、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル2:1, v/v)の溶出部から2−クロロ−6−シアノピリジン (6.67 g, 71 %)を融点82.9−83.1 ℃の結晶として得た。
IR (KBr): 2253, 1572, 1431, 1161, 1143, 912, 854, 744 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.57 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.65 (1H, d, J=8.1 Hz), 7.82 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0090】
(3) 2−クロロ−6−シアノピリジン (0.70 g, 5.0 mmol)及びナトリウムチオメトキシド (0.39 g, 5.5 mmol)をテトラヒドロフラン (50 ml)中90 ℃で18 時間かきまぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後溶媒を減圧下に留去して、標記化合物 (0.76 g, 98 %)を油状物として得た。
IR (Neat): 2253, 2237, 1730, 1697, 1576, 1550, 1427, 1161, 1145, 912, 742 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 2.57 (3H, s), 7.36 (2H, d, J=7.8 Hz), 7.56−7.60 (1H, m).
【0091】
実施例43 2−(6−メチルチオ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化53】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (0.93 g, 5.5 mmol), 2−シアノ−6−メチルチオピリジン (0.83 g, 5.5 mmol), トリエチルアミン (1.17 ml, 8.3 mmol) およびトルエン (30 ml) の混合物を48 時間加熱還流した。溶媒を減圧下濃縮し、残留物をエタノールから再結晶して標記化合物 (0.57 g, 37 %) を結晶として得た。
融点 207.2−207.8 ℃.
IR(Neat): 1651, 1572, 1525, 1427, 1232, 1149, 1093, 983, 723 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 2.72 (3H, s), 7.41 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.42−7.71 (4H, m ), 8.19−8.22 (1H, m), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1410OSとして  計算値 C, 58.72 ; H, 3.52 ; N, 9.78
実測値 C, 58.76 ; H, 3.69 ; N, 9.73
【0092】
実施例44 2−(6−メチルスフィニル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化54】
Figure 2004075652
実施例43で得られた2−(6−メチルチオ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.28 g, 1.0 mmol)をクロロホルム (30 ml) に溶解し、室温でかき混ぜながら3−クロロ過安息香酸 (約70 %含有, 0.25 g, 1.0 mmol) のクロロホルム (10 ml)溶液を滴下した。1 時間かき混ぜた後、減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。10 % メタノール−クロロホルムで溶出し、エタノールから再結晶して標記化合物 (0.19 g, 64 %)を結晶として得た。融点 256.5 ℃ (分解).
IR(Neat): 1660, 1568, 1531, 1435, 1298, 1244, 1053, 993, 817, 734 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 2.99 (3H, s), 7.60−7.74 (3H, m), 8.15−8.27 (1H, m), 8.28 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55−8.62 (2H, m).
元素分析値 C1410として  計算値 C, 55.61 ; H, 3.33 ; N, 9.26
実測値 C, 55.47 ; H, 3.59 ; N, 9.13
【0093】
実施例45 2−(6−メチルスルホニル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化55】
Figure 2004075652
実施例43で得られた2−(6−メチルチオ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.28 g, 1.0 mmol)のクロロホルム (30 ml)溶液に、かき混ぜながら、3−クロロ過安息香酸 (約70 %含有, 0.38 g, 2.2 mmol) のクロロホルム (10 ml)溶液を滴下した。3 時間かき混ぜた後、減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。10 % メタノール−クロロホルムで溶出し、エタノールから再結晶して標記化合物 (0.19 g, 61 %)を結晶として得た。
融点 238.2−239.5 ℃ (分解).
IR(Neat): 1652, 1572, 1537, 1305, 1170, 1124, 1095, 1062, 950, 775 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 3.39 (3H, s), 7.63−7.74 (3H, m), 8.23 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.31 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.57 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.77 (1H, d, J=7.7 Hz).
元素分析値 C1410として  計算値 C, 52.08 ; H, 3.25 ; N, 8.67
実測値 C, 51.83 ; H, 3.02 ; N, 8.50
【0094】
実施例46 2−[6−[(4−メチルフェニル)チオ]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化56】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (0.37 g, 2.2 mmol), 2−シアノ−6−(4−メチルフェニル)チオピリジン (0.50 g, 2.2 mmol), トリエチルアミン(0.46 ml, 3.3 mmol) およびトルエン (30 ml) の混合物を48 時間加熱還流した。溶媒を減圧下濃縮し、残留物をエタノールから再結晶して標記化合物 (0.10
g, 13 %) を結晶として得た。
融点 176.9−178.4 ℃.
IR(KBr): 1660, 1651, 1568, 1556, 1529, 1431,1292, 1234, 1095, 964, 912, 742 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 2.45 (3H, s), 7.08−7.11 (1H, m), 7.31 (2H, d, J=8.0 Hz), 7.57−7.67 (6H, m), 8.17−8.20 (1H, m), 8.51−8.54 (1H, m).
元素分析値 C2014OSとして  計算値 C, 66.27 ; H, 3.89 ; N, 7.73
実測値 C, 66.00 ; H, 3.83 ; N, 7.68
【0095】
実施例47 酢酸[5−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル
【化57】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (0.58 g, 3.43 mmol), 5−アセトキシメチル−2−シアノピリジン 及び3−アセトキシ−2−シアノピリジンの混合物(0.60 g, 3.43 mmol), トリエチルアミン (0.72 ml, 5.15 mmol) 及びトルエン (100 ml) の混合物を48 時間加熱還流した。溶媒を減圧下濃縮し、残留物をエタノールから再結晶して標記化合物 (0.30 g, 29 %) を結晶として得た。
融点 171.4−171.5 ℃.
IR(KBr): 1730, 1649, 1537, 1267, 1053, 852, 736 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 2.15 (3H, s), 5.23 (2H, s), 7.60−7.70 (3H, m), 7.89−7.92 (1H, m), 8.54−8.57 (1H, m), 8.72 (1H, d, J=1.7 Hz).
元素分析値 C1612Sとして  計算値 C, 61.53 ; H, 3.87 ; N, 8.97
実測値 C, 61.56 ; H, 3.99 ; N, 9.01
【0096】
実施例48 2−[5−(ヒドロキシメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化58】
Figure 2004075652
実施例47で得られた酢酸[5−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル (0.16g, 0.5 mmol)、炭酸カリウム (0.002g, 0.02 mmol)及びメタノール (30 ml)の混合物を窒素気流中室温で2 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、熱エタノールに溶解した後ろ別した。ろ液を減圧下に濃縮し、エタノールから再結晶して標記化合物 (0.10 g, 74 %)を結晶として得た。
融点 246.9−247.9 ℃.
IR(Neat): 3414, 1631, 1589,1568, 1520,1317, 1053, 738 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 3.50 (1H, br s), 4.89 (2H, d, J=5.7 Hz), 7.60−7.69 (3H,m), 7.92−7.95 (1H, m), 8.53−8.57 (2H, m), 8.73 (1H, s).
元素分析値 C1410Sとして  計算値 C, 62.21 ; H, 3.73 ; N, 10.36
実測値 C, 62.23 ; H, 3.68 ; N, 10.34
【0097】
実施例49 2−[5−(トリフロロメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化59】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (0.43 g, 2.6 mmol), 2−シアノ−5−トリフルオロメチルピリジン (0.44 g, 2.6 mmol), トリエチルアミン (0.60 ml, 3.8 mmol) およびトルエン (30 ml) の混合物を48 時間加熱還流した。溶媒を減圧下濃縮し、残留物をエタノールから再結晶して標記化合物 (0.18 g, 23 %) を結晶として得た。
融点 207.2−207.4 ℃.
IR(KBr): 1653, 1568, 1525, 1327, 1305, 1122, 1074, 1012, 939, 871, 742 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 7.63−7.73 (3H, m), 8.16−8.18 (1H, m), 8.55−8.58 (1H, m), 8.68 (1H, d, J=8.3 Hz), 9.00 (1H, s).
元素分析値 C14OSFとして  計算値 C, 54.54 ; H, 2.29 ; N, 9.09
実測値 C, 54.68 ; H, 2.32 ; N, 9.26
【0098】
実施例50 6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−N−プロピル−2−ピリジンカルボキサミド
【化60】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル(4.2 g, 25 mmol), 6−シアノ−N−プロピル−2−ピリジンカルボキサミド(2.5 g, 13 mmol), トリエチルアミン (4.0 ml, 28 mmol) およびトルエン(8 ml) の混合物を8 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−テトラヒドロフランから再結晶して標記化合物(3.4 g, 78 %) を結晶として得た。
融点 179.7−181.4 ℃.
IR (KBr) : 3400, 2962, 2872, 1666, 1572, 1537, 1440, 1300, 1232, 1095, 746, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.08 (3H, t, J = 7.4 Hz), 1.78 (2H, m), 3.55 (2H, m), 7.62−7.74 (3H, m), 7.96 (1H, br s), 8.08 (1H, m), 8.44 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.56 (1H, m), 8.65 (1H, d, J= 7.8 Hz).
元素分析値 C1715Sとして  計算値 C, 62.75 ; H, 4.65 ; N, 12.91
実測値 C, 62.76 ; H, 4.65 ; N, 12.93
【0099】
実施例51 N−ベンジル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキサミド
【化61】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル(1.3 g, 7.6 mmol), N−ベンジル−6−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド(0.88 g, 3.7 mmol), トリエチルアミン(2.0 ml, 14 mmol) およびトルエン(4 ml) の混合物を10 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−テトラヒドロフランから再結晶して標記化合物(0.97 g, 70 %) を結晶として得た。
融点 197.1−197.9 ℃.
IR (KBr) : 400, 3061, 1669, 1572, 1535, 1440, 1300, 1232, 1097, 746, 733cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 4.80 (2H, d, J=6.2 Hz), 7.32−7.46 (5H, m), 7.57−7.69 (3H, m), 8.10 (1H, m), 8.26 (1H, m), 8.48 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55 (1H, d,J=7.5 Hz), 8.66 (1H, d, J=7.8 Hz).
元素分析値 C2115Sとして  計算値 C, 67.54 ; H, 4.05 ; N, 11.25
実測値 C, 67.47 ; H, 3.91 ; N, 11.21
【0100】
実施例52 N,N−ジメチル−N’−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]カルボニル]−N’−プロピルウレア
【化62】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル(1.6 g, 9.6 mmol), N−[(6−シアノ−2−ピリジル)カルボニル]−N’,N’−ジメチル−N−プロピルウレア (1.2 g, 4.7mmol), トリエチルアミン (2.0 ml, 14 mmol) およびトルエン(4 ml) の混合物を9 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−テトラヒドロフランから再結晶して標記化合物(1.36 g, 72 %) を結晶として得た。
融点 190.8−192.4 ℃.
IR (KBr): 2962, 1682, 1666, 1537, 1379, 1305, 1126, 750, 731 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.01 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.78 (2H, m), 2.98 (6H, s), 3.77 (2H, m), 7.61−7.71 (3H, m), 8.04 (1H, m), 8.18 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.56 (1H, m), 8.62 (1H, m).
元素分析値 C2020Sとして  計算値 C, 60.59 ; H, 5.08 ; N, 14.13
実測値 C, 60.54 ; H, 5.15 ; N, 14.23
【0101】
実施例53 N−ベンジル−N’,N’−ジメチル−N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イ)−2−ピリジル]カルボニル]ウレア
【化63】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (1.8 g, 10.7 mmol), N−ベンジル−N−[(6−シアノ−2−ピリジル)カルボニル]−N’,N’−ジメチルウレア (1.6 g, 5.4 mmol), トリエチルアミン (2.0 ml, 14 mmol) およびトルエン(4 ml) の混合物を8 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンから再結晶して標記化合物(2.2 g, 93 %) を結晶として得た。
融点 222.2−224.0 ℃.
IR (KBr): 2947, 1678, 1666, 1537, 1373, 1302, 1234, 1165, 1095, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.70 (6H, br s), 5.08 (2H, s), 7.29−7.37 (3H, m), 7.47−7.49 (2H, m), 7.64−7.71 (3H, m), 8.04 (1H, m), 8.20 (1H, m), 8.55 (1H, m), 8.65 (1H, m).
元素分析値 C2420Sとして  計算値 C, 64.85 ; H, 4.54 ; N, 12.60
実測値 C, 64.77 ; H, 4.49 ; N, 12.57
【0102】
実施例54 7−メトキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化64】
Figure 2004075652
実施例9と同様にして、2−メルカプト−4−メトキシ安息香酸 (1.4 g, 7.9 mmol), 2−シアノピリジン (0.89 g, 8.5 mmol)及びピリジン(10 ml) の混合物を10 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ヘキサン−テトラヒドロフランから再結晶して標記化合物(1.0 g, 47 %) を結晶として得た。
融点 200.0−202.2 ℃.
IR (KBr): 1643, 1603, 1566, 1487, 1278, 1251, 1020, 796 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.93 (3H, s), 7.01 (1H, d, J=2.4 Hz), 7.16 (1H, dd, J = 2.4, 8.9 Hz), 7.52 (1H, m), 7.90 (1H, m), 8.49 (1H, d, J=8.9 Hz), 8.53(1H, dd, J=0.9, 7.9 Hz), 8.72 (1H, dd, J=0.7, 4.7 Hz).
元素分析値 C1410Sとして  計算値 C, 62.21 ; H, 3.73 ; N, 10.36
実測値 C, 62.28 ; H, 3.61 ; N, 10.41
【0103】
実施例55 2−(4−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン N−オキシド
【化65】
Figure 2004075652
2−(4−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (1.00 g, 4.1 mmol)をクロロホルム (20 ml)に溶解し、3−クロロ過安息香酸 (約77 %含有, 0.92 g, 4.1 mmol)を加え室温で24 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール (20:1, v/v)で溶出し、ジイソプロピルエーテル−メタノールから再結晶して、標記化合物 (0.18 g, 16 %)を結晶として得た。
融点 248.2−251.7 ℃.
IR (KBr): 3115, 1658, 1610, 1514, 1479, 1440, 1304, 1277, 1244, 1167, 1091, 842, 750 cm−1
H−NMR (DMSO−d) δ: 7.75 (1H, m), 7.83−7.91 (2H, m), 8.12 (2H, d, J=6.4Hz), 8.35 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.41 (2H, d, J=6.4 Hz).
元素分析値 C13Sとして  計算値 C, 60.93 ; H, 3.15 ; N, 10.93
実測値 C, 60.85 ; H, 3.08 ; N, 10.96
【0104】
実施例56 2−(6−メトキシ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化66】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (0.56 g, 3.4 mmol), 2−シアノ−6−メトキシピリジン (0.45 g, 3.4 mmol)、トリエチルアミン(0.70 ml, 5.0 mmol) 及びトルエン(50 ml) の混合物を48 時間加熱還流した。反応混合物を減圧下濃縮し、エタノールから再結晶して標記化合物(0.12 g, 13 %) を結晶として得た。
融点 226.0−226.1 ℃.
IR(KBr): 1649, 1529, 1469, 1273, 1244, 1149, 1097, 1033, 808, 725 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 4.10 (3H, s), 7.00 (1H, d, J=8.3 Hz), 7.59−7.68 (3H, m), 7.74−7.79 (1H, m), 8.13−8.16 (1H, m), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1410Sとして  計算値 C, 62.21 ; H, 3.73 ; N, 10.36
実測値 C, 62.12 ; H, 3.73 ; N, 10.44
【0105】
実施例57 2−[6−(ベンジルオキシ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化67】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (0.40 g, 2.4 mmol), 2−ベンジルオキシ−6−シアノピリジン (0.50 g, 2.4 mmol)、トリエチルアミン (0.50 ml, 3.6 mmol) 及びトルエン (30 ml) の混合物を48 時間加熱還流した。反応混合物を減圧下濃縮し、エタノールから再結晶して標記化合物 (0.21 g, 26 %) を結晶として得た。
融点 240.9−241.0 ℃.
IR(KBr): 1637, 1572, 1529, 1504, 1442, 1256, 1128, 1097, 1030, 808, 760 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 5.55 (2H, s), 7.05 (1H, d, J=8.3 Hz), 7.34−7.43 (3H, m), 7.55 (2H, d, J=6.9 Hz), 7.62−7.69 (3H, m), 7.78 (1H, t, J=8.0 Hz), 8.16 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C2014Sとして  計算値 C, 69.35 ; H, 4.07 ; N, 8.09
実測値 C, 69.14 ; H, 3.99 ; N, 8.13
【0106】
実施例58 2−(6−プロポキシ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化68】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル(0.24 g, 1.4 mmol), 2−シアノ−6−プロポキシピリジン (0.23 g, 1.4 mmol)、トリエチルアミン (0.30 ml, 2.1mmol) 及びトルエン (20 ml) の混合物を48 時間加熱還流した。反応混合物を減圧下濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1, v/v)で溶出し、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して標記化合物(0.03 g, 7 %) を結晶として得た。
融点 138.3−140.0 ℃.
IR (KBr): 1651, 1595, 1574, 1537, 1446, 1294, 1277, 1238,1028, 810, 740,727 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 1.10 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.86−1.95 (2H, m), 4.43 (2H, t,J=6.6 Hz), 6.97 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.62−7.77 (4H, m), 8.12 (1H, d, J=7.3 Hz), 8.53−8.56 (1H, m).
元素分析値 C1614Sとして  計算値 C, 64.41 ; H, 4.73 ; N, 9.39
実測値 C, 64.20 ; H, 4.72 ; N, 9.43
【0107】
実施例59 2−(6−プロピルチオ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化69】
Figure 2004075652
実施例1と同様にして、チオサリチル酸メチル (0.67 g, 4.0 mmol), 2−シアノ−6−プロピルチオピリジン (0.72 g, 4.0 mmol)、トリエチルアミン (0.84 ml,6.0 mmol) 及びトルエン (50 ml) の混合物を48 時間加熱還流した。反応混合物を減圧下濃縮し、残留物をエタノールから再結晶して標記化合物 (0.46 g, 37%) を結晶として得た。
融点 124.5−125.1 ℃.
IR (KBr): 1658, 1572, 1537, 1433, 1284, 1230, 1149,1095, 985, 742 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.14 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.82−1.94 (2H, m), 3.30 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.36−7.39 (1H, m), 7.55−7.88 (4H, m), 8.19 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1614OSとして  計算値 C, 61.12 ; H, 4.49 ; N, 8.91
実測値 C, 60.72 ; H, 4.22 ; N, 9.05
【0108】
実施例60 2−(6−プロピルスルフィニル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化70】
Figure 2004075652
実施例59で得られた2−(6−プロピルチオ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.15 g, 0.48 mmol)の酢酸エチル (50 ml)溶液中にかき混ぜながら、3−クロロ過安息香酸 (約50 %含有, 0.17g, 0.49 mmol)の酢酸エチル溶液(20 ml)を滴下した。反応混合物を室温で18 時間かき混ぜ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液 (50 ml x 2)、続いて飽和食塩水で洗浄、乾燥 (MgSO)後、減圧下に濃縮した。残留物を酢酸エチルから再結晶して標記化合物 (0.12 g, 76 %)を結晶として得た。
融点 174.8−175.4 ℃
IR (KBr): 1653, 1570, 1533, 1437, 1298, 1057, 1041, 1030, 733 cm−1
H−NMR(CDCl)δ: 1.11 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.60−1.73 (1H, m), 1.97−2.04 (1H, m), 2.96−3.05 (1H, m), 3.15−3.25 (1H, m), 7.61−7.74 (3H, m), 8.16 (3H, t, J=7.8 Hz), 8.25 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55−8.60 (1H, m).
元素分析値 C1614 として 計算値 C, 58.16; H, 4.27; N, 8.48
実測値 C, 58.17; H, 4.47; N, 8.62
【0109】
実施例61 2−(6−プロピルスルホニル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化71】
Figure 2004075652
実施例60で得られた2−(6−プロピルスルフィニル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.20 g, 0.64 mmol)の酢酸エチル (50 ml)溶液中にかき混ぜながら、3−クロロ過安息香酸 (約50 %含有, 0.44g, 1.2 mmol)の酢酸エチル溶液(10 ml)を滴下した。反応混合物を室温で18 時間かき混ぜ、飽和炭酸水素ナトリウム溶液 (50 ml x 2)、続いて飽和食塩水で洗浄、乾燥 (MgSO)後、減圧下に濃縮した。残留物をエタノールから再結晶して標記化合物 (0.09 g, 41 %)を結晶として得た。
融点 173.8−174.5 ℃
IR (KBr): 1662, 1570, 1533, 1439, 1298, 1120, 1095, 1062, 993, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.10 (3H, t, J=7.4 Hz), 1.86−1.96 (2H, m), 3.49−3.52 (2H, m), 7.66−7.74 (3H, m), 8.21 (3H, t, J=7.8 Hz), 8.30−8.33 (1H, m), 8.56−8.58 (1H, m), 8.58−8.78 (1H, m).
元素分析値 C1614 として 計算値 C, 55.47; H, 4.07; N, 8.09
実測値 C, 55.44; H, 3.84; N, 8.04
【0110】
実施例62 2−[6−(4−フェニル−1−ピペラジニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化72】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.25 g, 1.5 mmol)、 2−シアノ−6−(4−フェニル−1−ピペラジニル)ピリジン (0.40 g, 1.5 mmol)、 トリエチルアミン (0.32 ml, 2.3 mmol) 及びトルエン(30 ml)の混合物を48 時間加熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、粗結晶をエタノールから再結晶して標記化合物 (0.20 g, 33 %)を得た。
融点 245.8 ℃(分解)
IR (KBr): 1655, 1593, 1535, 1444, 1232, 1095, 1006, 937, 746 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.36−3.40 (4H, m), 3.83−3.92 (4H, m), 6.92−6.95 (2H, m), 7.00−7.02 (2H, m), 7.29−7.34 (2H, m), 7.60−7.71 (4H, m), 7.88 (1H, d,J=7.3 Hz), 8.53−8.56 (1H, m).
元素分析値 C2320OS として 計算値 C, 68.98; H, 5.03; N, 13.99
実測値 C, 68.66; H, 4.95; N, 13.83
【0111】
実施例63 2−[6−[(4−メチルフェニル)スルフィニル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化73】
Figure 2004075652
実施例46で得られた2−[6−(4−メチルフェニルチオ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.40 g, 1.1 mmol)のクロロホルム (50 ml)溶液中にかき混ぜながら、3−クロロ過安息香酸 (約70 %含有, 0.27 g, 1.1 mmol)のクロロホルム溶液 (10 ml)を滴下した。反応混合物を室温で3 時間かき混ぜた後、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (2:1, v/v)で溶出し、エタノールから再結晶して標記化合物 (0.23 g,54 %)を結晶として得た。
融点 228.0−228.2 ℃
IR (KBr): 1660, 1570, 1533, 1437, 1298, 1049, 1030, 991, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.36 (3H, s), 7.30 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.65−7.67 (3H, m), 7.69 (2H, d, J=8.4 Hz), 8.08 (1H, t, J=7.9 Hz), 8.25−8.28 (1H, m), 8.49−8.53 (1H m).
元素分析値 C2014 として 計算値 C, 63.47; H, 3.73; N, 7.40
実測値 C, 63.33; H, 4.02; N, 7.40
【0112】
実施例64 2−[6−[(4−メチルフェニル)スルホニル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化74】
Figure 2004075652
2−[6−[(4−メチルフェニル)スルフィニル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.35 g, 1.0 mmol)のクロロホルム (50 ml)溶液中にかき混ぜながら、3−クロロ過安息香酸 (約70 %含有, 0.53 g, 2.1 mmol)のクロロホルム溶液 (10 ml)を滴下した。反応混合物を室温で5 時間かき混ぜた後、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (1:1, v/v)で溶出し、エタノールから再結晶して標記化合物 (0.25 g, 64 %)を結晶として得た。
融点 219.6 ℃ (分解)
IR (KBr): 1660, 1645, 1570, 1533, 1437, 1300, 1170, 1032, 746 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.44 (3H, s), 7.40 (2H, d, J=8.2 Hz), 7.63−7.73 (3H, m), 8.06−8.15 (3H, m), 8.35−8.38 (1H, m), 8.52−8.55 (1H, m), 8.62−8.65 (1H, m).
元素分析値 C2014 として 計算値 C, 60.90; H, 3.58; N, 7.10
実測値 C, 60.78; H, 3.71; N, 7.03
【0113】
実施例65 2−[(6−メトキシメトキシメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化75】
Figure 2004075652
実施例40で得られた2−(6−ヒドロキシメチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.13 g, 0.5 mmol)及びジイソプロピルアミン (3 ml)の混合物中に室温でクロロメチルメチルエーテル (0.40 g, 5.0 mmol)を滴下した。18 時間かき混ぜた後、反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル (100 ml x 2)で抽出した。抽出液を5 % HCl (100 ml x 2)、続いて食塩水で洗浄し,乾燥(MgSO)後、減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出し、エタノールから再結晶することにより標記化合物(0.29 g, 58 %)を結晶として得た。
融点 159.6−159.8 ℃
IR (KBr): 1658, 1572, 1531, 1437, 1298, 1269, 1232, 1093, 1053, 912, 802, 738 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.46 (3H, s), 4.84 (4H, s), 7.59−7.72 (4H, m), 7.92 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.44 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.52−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1614S として 計算値 C, 61.13; H, 4.49; N, 8.91
実測値 C, 60.88; H, 4.48; N, 8.61
【0114】
実施例66 tert−ブチル 3−[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロポキシ]プロパノエート
【化76】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.0 g, 6.1 mmol) とtert−ブチル3−[3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロポキシ]プロパノエート(1.6 g, 5.5 mmol) をトルエン (5.0 ml) に溶解し、トリエチルアミン (1.35 ml, 9.7 mmol) を加えて14 時間加熱還流した。反応液をシリカゲル (110 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2, v/v)で溶出し、標記化合物 (1.7 g, 67 %) の白色結晶を得た。
融点 71.0−71.9 ℃
IR(KBr) : 1728, 1664, 1572, 1537, 1159 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.46 (9H, s), 2.14 (2H, m), 2.51 (2H, t, J=6.3 Hz), 2.99 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.57 (2H, t, J=6.3 Hz), 3.71 (2H, t, J=6.3 Hz), 7.39 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.59−7.71 (3H, m), 7.79 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.35 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.8 Hz).
Figure 2004075652
【0115】
実施例67 3−[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロポキシ]プロピオン酸
【化77】
Figure 2004075652
tert−ブチル3−[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロポキシ]プロパノエート (1.70 g, 4.0 mmol) を氷冷下トリフルオロ酢酸 (15 ml) に溶解し、0 ℃で5 時間撹拌した。反応液にイソプロピルエーテル (50 ml)を加え30分間撹拌した後、析出した結晶をろ取した。結晶をエタノール−ヘキサンより再結晶し、標記化合物 (0.57 g, 39 %) の白色結晶を得た。
融点 141.0−142.0 ℃
IR(KBr): 3061, 1732, 1658, 1572, 1529, 1305 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.15 (2H, m), 2.66 (2H, t, J=6.2 Hz), 2.98 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.59 (2H, t, J=6.3 Hz), 3.75 (2H, t, J=6.2 Hz), 7.37 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.59−7.71 (3H, m), 7.79 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.34 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.54 (1H, d, J=7.8 Hz).
元素分析値 C1918Sとして 計算値 C, 61.61; H, 4.90; N, 7.56
実測値 C, 61.47; H, 4.94; N, 7.36
【0116】
実施例68 2−(2−メチルチオ−4−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化78】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.76 g, 4.5 mmol) と2−メチルチオイソニコチノニトリル (0.34 g, 2.3 mmol) をトルエン (2.0 ml) に溶解し、トリエチルアミン (0.70 ml, 5.0 mmol) を加えて6 時間加熱還流させた。反応液を室温で放冷し、析出した結晶をろ取してエタノールより再結晶し、標記化合物 (0.11g, 17 %) の白色結晶を得た。
融点 173.4−173.5 ℃
IR(KBr): 1655, 1585, 1520, 1361, 1294 cm−1 .
H−NMR (CDCl)δ: 2.59 (3H, s), 7.56−7.73 (4H, m), 7.91 (1H, s), 8.56 (1H, dd, J=7.5, 1.8 Hz), 8.63 (1H, d, J=5.3 Hz).
元素分析値 C1410OSとして 計算値 C, 58.72; H, 3.52; N, 9.78
実測値 C, 58.72; H, 3.47; N, 9.88
【0117】
参考例5 2−ベンジルオキシイソニコチノニトリル
【化79】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム(60 % 油性、0.13 g, 3.3 mmol)をテトラヒドロフラン(2ml)に懸濁させ、ベンジルアルコール(0.30 g, 3.2 mmol)を加えて30分間撹拌した。2−クロロ−4−シアノピリジン (0.40 g, 2.9 mmol) のテトラヒドロフラン (1 ml) 溶液を加え、6 時間加熱還流した。反応液に酢酸エチルと水を加えて撹拌し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(30 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1, v/v)で溶出し、標記化合物 (0.37 g, 62 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 5.41 (2H, m), 7.04−7.09 (2H, m), 7.33−7.45 (5H, m), 8.31 (1H, d, J=4.8 Hz).
【0118】
実施例69 2−(2−ベンジルオキシ−4−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化80】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.59 g, 3.5 mmol) と2−(ベンジルオキシ)イソニコチノニトリル (0.37 g, 1.8 mmol) をトルエン (2.0 ml) に溶解し、トリエチルアミン (0.54 ml, 3.9 mmol) を加えて6時間加熱還流させた。反応液をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出し、エタノールより再結晶して標記化合物 (0.20 g, 32 %) の白色結晶を得た。
融点 116.0−116.5 ℃
IR(KBr): 1665, 1603, 1529, 1410, 1354, 1288 cm−1 .
H−NMR (CDCl)δ: 5.46 (2H, s), 7.35−7.70 (10H, m), 8.36 (1H, d, J=5.4 Hz), 8.56 (1H, dd, J=7.5, 1.8 Hz).
元素分析値 C2014Sとして   計算値 C, 69.35; H, 4.07; N, 8.09
実測値  C, 69.21; H, 4.26; N; 8.09
【0119】
実施例70 2−(2−メトキシ−4−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化81】
Figure 2004075652
2−クロロ−4−シアノピリジン (0.40 g, 2.9 mmol) をテトラヒドロフラン (1 ml) に溶解し、12 %リチウムメチラートのメタノール溶液(1.0 g,3.2 mmol)を加えて6 時間加熱還流した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去して2−メトキシイソニコチノニトリルを含む混合物 (0.30 g)を得た。本品とチオサリチル酸メチル (1.0 g, 5.9 mmol) をトルエン (3.0 ml) に溶解し、トリエチルアミン (1.0 ml, 7.2 mmol) を加えて8 時間加熱還流させた。反応液をシリカゲル(60 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1,v/v)で溶出し、標記化合物 (0.05 g, 8 %) の白色結晶を得た。
融点 148.8−150.5 ℃
IR(KBr): 1662, 1525, 1448, 1387, 1315 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 4.01 (3H, s), 7.46 (1H, s), 7.56−7.74 (4H, m), 8.35 (1H, d, J=5.4 Hz), 8.56 (1H, dd, J=7.5, 1.8 Hz).
元素分析値 C1410Sとして  計算値 C, 62.21; H, 3.73; N, 10.36
実測値 C, 61.95; H, 3.49; N, 10.17
【0120】
参考例6 2−[N−ベンジル−N−メチルアミノ]イソニコチノニトリル
【化82】
Figure 2004075652
2−クロロ−4−シアノピリジン (0.40 g, 2.9 mmol) をN−メチルピロリドン (2.0ml) に溶解し、N−メチル−N−ベンジルアミン(1.0 ml, 7.8 mmol)を加えて100 ℃で2.5 時間撹拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下に留去した。残留物をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出して標記化合物 (0.47 g, 72 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.09 (3H, s), 4.82 (2H, s), 6.67 (1H, s), 6.72 (1H, d,J=5.0 Hz), 7.08−7.35 (5H, m), 8.28 (1H, d, J=5.0 Hz).
【0121】
実施例71 2−[2−(N−ベンジル−N−メチルアミノ]−4−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化83】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.70 g, 4.2 mmol) と2−[N−ベンジル−N−メチルアミノ]イソニコチノニトリル(0.46 g, 2.1 mmol) をトルエン (2.0 ml) に溶解し、トリエチルアミン (0.68 ml, 4.9 mmol) を加えて8時間加熱還流させた。反応液をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出し、エタノールより再結晶して標記化合物 (0.23 g, 15
%) の白色結晶を得た。
融点 145.9−146.6 ℃
IR(KBr): 1662, 1597, 1525, 1494, 1412, 1290 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.14 (3H, s), 4.92 (2H, s), 7.17−7.26 (7H, m), 7.56−7.70 (3H, m), 8.34 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.55 (1H, dd, J=7.7, 1.8 Hz).
元素分析値  C2117OSとして  計算値 C, 70.17; H, 4.77; N, 11.69
実測値 C, 69.92; H, 4.65; N, 11.70
【0122】
参考例7 2−(ヘキシルアミノ)イソニコチノニトリル
【化84】
Figure 2004075652
2−クロロ−4−シアノピリジン (0.40 g, 2.9 mmol) をN−メチルピロリドン (2.0ml) に溶解し、ヘキシルアミン(1.15 ml, 8.7 mmol)を加えて100 ℃で4 時間撹拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去し、残留物をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出し、標記化合物 (0.26 g, 46 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.90 (3H, t, J=6.9 Hz), 1.29−1.44 (6H, m), 1.61 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.26 (2H, q, J=6.9 Hz), 4.77 (1H, br s), 6.54 (1H, s), 6.71(1H, d, J=5.1 Hz), 8.18 (1H, d, J=5.1 Hz).
【0123】
実施例72 2−[2−(ヘキシルアミノ)−4−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化85】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.44 g, 2.6 mmol) と2−(ヘキシルアミノ)イソニコチノニトリル(0.26 g, 1.3 mmol) をトルエン (2.0 ml) に溶解し、トリエチルアミン (0.40 ml, 2.9 mmol) を加えて14 時間加熱還流させた。反応液をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1,v/v)で溶出し、エタノールより再結晶して標記化合物(0.08 g, 18 %) の白色結晶を得た。
融点 133.8−134.6 ℃
IR(KBr): 3375, 1649, 1601, 1518, 1292 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 0.91 (3H, t, J=6.9 Hz), 1.31−1.42 (6H, m), 1.65 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.35 (2H, q, J=6.9 Hz), 4.74 (1H, m), 7.13 (1H, s), 7.16 (1H, d, J=1.3 Hz), 7.56 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.63−7.74 (2H, m), 8.25 (1H, d, J=5.3 Hz), 8.55 (1H, dd, J=7.5, 1.8 Hz).
元素分析値 C1921OSとして  計算値 C, 67.23; H, 6.24; N, 12.38
実測値 C, 66.95; H, 6.07; N, 12.37
【0124】
参考例8 2−モルホリニルイソニコチノニトリル
【化86】
Figure 2004075652
2−クロロ−4−シアノピリジン (0.40 g, 2.9 mmol) をN−メチルピロリドン (2.0ml) に溶解し、モルホリン(0.7 ml, 8.0 mmol)を加えて100 ℃で2.5時間撹拌した。反応液に水を加え、析出物をろ取して乾燥し、標記化合物 (0.39 g, 70 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.55 (4H, m), 3.82 (4H, m), 6.79 (1H, s), 6.80 (1H, d,
J=5.7 Hz), 8.30 (1H, d, J=5.7 Hz).
【0125】
実施例73 2−(2−モルホリニル−4−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化87】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.49 g, 2.9 mmol) と2−モルホリニルイソニコチノニトリル (0.38 g, 2.0 mmol) をトルエン (2.0 ml) に溶解し、トリエチルアミン(0.48 ml, 3.4 mmol) を加えて14時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、エタノールより再結晶した。得られた結晶を再度酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.16 g, 25 %)を白色結晶として得た。
融点 157.0−158.0 ℃
IR(KBr): 1660, 1591, 1525, 1433, 1290 cm−1 .
H−NMR (CDCl)δ: 3.64 (4H, m), 3.84 (4H, m), 7.24 (1H, m), 7.41 (1H, s), 7.57 (1H, dd, J=7.4, 1.5 Hz), 7.70 (2H, m), 8.36 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.57 (1H, dd, J=7.5, 1.4 Hz).
元素分析値 C1715Sとして  計算値 C, 62.75; H, 4.65; N, 12.91.
実測値  C, 62.53; H, 4.47; N, 12.92
【0126】
参考例9 2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]イソニコチノニトリル
【化88】
Figure 2004075652
2−クロロ−4−シアノピリジン (0.40 g, 2.9 mmol) をN−メチルピロリドン (2.0ml) に溶解し、1−(4−フルオロフェニル)ピペラジン(1.0 g, 5.6 mmol)を加えて100 ℃で10時間撹拌した。反応液に水を加え、析出した結晶をろ取して標記化合物 (0.70 g, 86 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.34 (4H, m), 3.74 (4H, m), 6.79 (1H, d, J=5.0 Hz), 6.86 (1H, s), 6.90−7.03 (4H, m), 8.30 (1H, d, J=5.0 Hz).
【0127】
実施例74  2−[2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]−4−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化89】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.70 g, 4.2 mmol) と2−[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]イソニコチノニトリル (0.69 g, 2.4 mmol) をトルエン (2.0 ml)に溶解し、トリエチルアミン (0.71 ml, 5.1 mmol) を加えて17時間加熱還流させた後、析出した結晶をろ取した。ろ液を濃縮し、シリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1,v/v)で溶出し、先に得られた結晶と合わせてアセトン−エタノールより再結晶して標記化合物 (0.18 g, 17 %) を白色結晶として得た。
融点 233.0−233.6 ℃
IR(KBr): 1661, 1593, 1523, 1508, 1435, 1290 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.23 (4H, m), 3.84 (4H, m), 6.95−7.00 (4H, m), 7.23 (1H, m), 7.48 (1H, s), 7.58−7.72 (3H, m), 8.37 (1H, d, J=5.2 Hz), 8.55 (1H, dd, J=7.6, 1.8 Hz).
Figure 2004075652
【0128】
実施例75 2−(2−フェニル−4−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化90】
Figure 2004075652
2−クロロ−4−シアノピリジン (0.40 g, 2.9 mmol) 、フェニルボロン酸(0.53 g, 4.3 mmol)、炭酸カリウム(1.0 g, 7.2 mmol)をトルエン−エタノール−水(4:1:1, 30 ml)に溶解し、減圧下で15分間脱気した後アルゴン雰囲気下でテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.17 g, 0.14 mmol)を加え21時間加熱還流した。反応液に酢酸エチル−水を加え、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧下に留去して2−フェニルイソニコチンニトリルの粗生成物を得た。チオサリチル酸メチル (1.10 g, 6.5 mmol) と2−フェニルイソニコチンニトリル(0.50 g, 2.8 mmol) をトルエン (2.0 ml) に溶解し、トリエチルアミン (1.1 ml, 7.9 mmol)を加え18時間加熱還流させた。反応液を室温で放置し、析出した結晶をろ取した。ろ液を濃縮しシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1,v/v)で溶出し、先に得られた結晶と合わせてエタノールより再結晶して標記化合物 (0.34 g, 27 %)を白色結晶として得た。
融点 162.7−163.0 ℃
IR(KBr): 1665, 1591, 1525, 1286 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.49−7.74 (6H, m), 7.92 (1H, dd, J=5.1, 1.5 Hz), 8.11 (2H, m), 8.47 (1H, s), 8.58 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.91 (1H, d, J=5.1 Hz).
元素分析値 C1912OSとして   計算値 C, 72.13; H, 3.82; N, 8.85
実測値 C, 71.92; H, 3.70; N, 8.69
【0129】
参考例10 2−(2−チエニル)イソニコチノニトリル
【化91】
Figure 2004075652
2−クロロ−4−シアノピリジン (0.50 g, 3.6 mmol) と2−チエニルボロン酸 (0.69 g, 5.4 mmol)をトルエン−エタノール(4:1v/v, 25 ml)の混合溶媒に溶解し、炭酸カリウム(1.3 g, 9.0 mmol)の水溶液(5 ml)を加えた。減圧下15分間脱気した後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.21 mg, 0.2 mmol)を加え、アルゴン雰囲気下で20時間加熱環流した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(60 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出し、得られた固体をエタノールより再結晶し標記化合物 (0.35 g, 52 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 7.16 (1H, dd, J=5.1, 3.9 Hz), 7.34 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.49 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.64 (1H, d, J=3.9 Hz), 8.03 (1H, s), 8.71 (1H, d, J=5.1 Hz).
【0130】
実施例75 2−[2−(2−チエニル)−4−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化92】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.38 g, 2.2 mmol) と(2−チエニル)イソニコチノニトリル (0.26 g, 1.4 mmol) をトルエン (2.0 ml) に溶解し、トリエチルアミン (0.39 ml, 2.8 mmol) を加えて24時間加熱還流させた。反応液をシリカゲル(30 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)の溶出し、エタノールより再結晶して標記化合物 (0.22 g, 30 %)を白色結晶として得た。
融点 160.4−161.1 ℃
IR(KBr): 1662, 1591, 1522, 1285 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.16 (1H, dd, J=5.0, 3.7 Hz), 7.46 (1H, m), 7.61−7.81 (5H, m), 8.37 (1H, s), 8.57 (1H, m), 8.76 (1H, d, J=5.0 Hz).
元素分析値 C1710OSとして   計算値 C, 63.33; H, 3.13; N, 8.69
実測値 C, 63.19, H, 3.19; N, 8.63
【0131】
実施例76及び77 2−(2−クロロ−4−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン及びメチル2−[[4−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ]ベンゾエート
【化93】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (3.6 g, 21.6 mmol) と2−クロロ−4−シアノピリジン (3.0 g, 21.7 mmol) をトルエン (5.0 ml) に溶解し、トリエチルアミン (4.5 ml,32.3 mmol) を加えて22時間加熱還流させた。反応液をシリカゲル(120 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:2,v/v)で溶出し、アセトン−酢酸エチルより再結晶して2−(2−クロロ−4−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.47 g, 8.0 %)を白色結晶として得た。
融点 177.8−178.4 ℃
IR(KBr): 1665, 1587, 1522, 1294 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.60 (1H, m), 7.74 (2H, m), 7.94 (1H, d, J=5.1 Hz), 8.10 (1H, s), 8.57 (1H, d, J=7.2 Hz), 8.62 (1H, d, J=5.1 Hz).
Figure 2004075652
酢酸エチルで溶出される画分を集めて濃縮し、酢酸エチルより再結晶してメチル2−[[4−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ]ベンゾエート(0.55 g, 6.0 %)を白色結晶として得た。
融点 137.0−137.9 ℃
IR(KBr): 1714, 1665, 1523, 1291 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.86 (3H, s), 7.40−7.70 (6H, m), 7.81 (1H, m), 7.94 (2H, m), 8.55 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.67 (1H, d, J=5.1 Hz).
Figure 2004075652
【0132】
参考例11 tert−ブチル (E)−3−(2−ピリジル)−2−プロぺノエート
【化94】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム (60 %油性, 0.6 g, 15.7 mmol) をヘキサンで洗浄した後、テトラヒドロフラン(5 ml)に懸濁させ、tert−ブチルジエチルホスフィノアセテート(2.5 g, 9.8 mmol)のテトラヒドロフラン(2 ml)溶液を氷冷下加えた。室温に戻して30分間撹拌した後、再度氷冷して2−ホルミルピリジン(1.0 g, 9.3 mmol)のテトラヒドロフラン(3.0 ml) 溶液を加え、0 ℃で1.5時間撹拌した。反応液に水を加えて酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮した後、残留物をシリカゲル(60 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)の溶出画分を集めて濃縮し、標記化合物 (1.5 g, 77 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.53 (9H, s), 6.82 (1H, d, J=15.7 Hz), 7.23 (1H, m), 7.41 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.59 (1H, d, J=15.7 Hz), 7.70 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.63 (1H, d, J=4.5 Hz).
【0133】
参考例12 tert−ブチル 3−(2−ピリジル)プロパノエート
【化95】
Figure 2004075652
tert−ブチル (E)−3−(2−ピリジル)−2−プロぺノエート (1.1 g, 5.4 mmol) をエタノール(12 ml)に溶解し、ギ酸アンモニウム(2.0 g, 32.0 mmol)の水(3 ml)溶液を加えて1.5時間加熱還流した。反応液に酢酸エチルと水を加えてろ過した後、ろ液を酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。減圧濃縮して標記化合物 (1.0 g, 94 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.70 (2H, t, J=7.6 Hz), 3.07 (2H, t, J=7.6 Hz), 7.11 (1H, m), 7.17 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.58 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.52 (1H, d, J=4.8 Hz).
【0134】
参考例13 tert−ブチル 3−(1−オキシド−2−ピリジル)プロパノエート
【化96】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(2−ピリジル)プロパノエート (1.0 g, 5.0 mmol) を酢酸エチル(5 ml)に溶解し、3−クロロ過安息香酸(約70 %, 1.3 g, 5.2 mmol)を加えて室温で14時間撹拌した。反応液をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール (5:1,v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.9 g, 80 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ : 1.41 (9H, s), 2.76 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.17 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.15−7.32 (3H, m), 8.24 (1H, d, J=5.7 Hz).
【0135】
参考例14 tert−ブチル 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロパノエート
【化97】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(1−オキシド−2−ピリジル)プロパノエート (0.88 g, 3.9 mmol)をニトロエタン(5 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.78 g,7.9 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.85 g, 7.9 mmol)を加えて室温で48時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.75 g, 82 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.74 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.12 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.41 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.52 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.72 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0136】
実施例78 tert−ブチル 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート
【化98】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロパノエート (0.74 g, 3.2 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.1 g, 6.4 mmol)をトルエン(3 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.4 ml, 9.7 mmol)を加えて7.5時間加熱還流した。反応液をシリカゲル(75 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、エタノール−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.68 g, 57 %)を白色結晶として得た。
融点 165.8−166.0 ℃
IR(KBr): 1719, 1663, 1570, 1534, 1151 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.43 (9H, s), 2.89 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.21 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.60−7.69 (3H, m), 7.80 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.36 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.9 Hz).
元素分析値 C2020Sとして   計算値 C, 65.20; H, 5.47; N, 7.60
実測値 C, 65.17; H, 5.31; N, 7.66
【0137】
実施例79 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸
【化99】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート (0.50 g, 1.4 mmol) を氷冷下、トリフルオロ酢酸(3 ml)に溶解し、2.5時間撹拌した。反応液にイソプロピルエーテルを加え、析出した固体をろ過してテトラヒドロフラン−エタノールより再結晶して標記化合物 (0.33 g, 77 %)を白色結晶として得た。
融点 243.2−243.5 ℃
IR(KBr): 3194, 1721, 1630, 1526, 1221 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.82 (1H, t, J=7.2 Hz), 3.17 (1H, t, J=7.2 Hz), 7.66(1H, d, J=7.7 Hz), 7.72−7.94 (3H, m), 8.01 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.19 (1H,d, J=7.7 Hz), 8.36 (1H, d, J=7.9 Hz), 12.18 (1H, s).
元素分析値 C1612Sとして  計算値 C, 61.53; H, 3.87; N, 8.97
実測値 C, 61.43; H, 3.67; N, 8.95
【0138】
参考例15 tert−ブチル 2−ピリジンカルボキシレート N−オキシド
【化100】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−ピリジンカルボキシレート(14.0 g, 78 mmol)を酢酸エチル(200 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %, 26.2 g, 117 mmol)を加え室温で40 時間かき混ぜた。減圧下に溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−アセトン(1:1, v/v)の溶出部から標記化合物(12.4 g, 81 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.62 (9H, s), 7.23−7.29 (2H, m), 7.47 (1H, m), 8.20 (1H, m).
【0139】
参考例16 tert−ブチル 6−シアノ−2−ピリジンカルボキシレート
【化101】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−ピリジンカルボキシレート N−オキシド(12.4 g, 63 mmol)、トリメチルシリルシアニド(9.6 g, 96 mmol)、N,N−ジメチルカルバモイルクロリド(10.3 g, 95 mmol)及びニトロエタン(80 ml)の混合物を室温で3日かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出し、テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(11.1 g, 85 %)を得た。
融点 156.1−157.1 ℃
IR (KBr): 3053, 2982, 2235, 1730, 1576, 1305, 1167, 993, 846, 773 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.64 (9H, s), 7.83 (1H, dd, J= 1.0, 7.6 Hz), 7.98 (1H,dd, J= 7.6, 8.0 Hz), 8.23 (1H, dd, J= 1.0, 8.0 Hz).
元素分析値 C1112として   計算値 C, 64.69; H , 5.92; N, 13.72
実測値 C, 64.73; H , 5.75; N, 13.87
【0140】
実施例80 tert−ブチル 6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキシレート
【化102】
Figure 2004075652
tert−ブチル 6−シアノ−2−ピリジンカルボキシレート(1.1 g, 5.3 mmol)、チオサリチル酸メチル(1.8 g, 10.7 mmol)、トリエチルアミン (2.0 ml, 14.3 mmol)及びトルエン (4 ml) の混合物を12 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して、標記化合物 (1.3 g, 70%)を得た。
融点 185.0−185.5 ℃
IR (KBr): 2976, 1738, 1664, 1539, 1304, 1149, 742, 729 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.69 (9H, s), 7.63−7.70 (3H, m), 8.03 (1H, dd, J= 7.8,7.8 Hz), 8.24 (1H, dd, J= 1.0, 7.8 Hz), 8.56 (1H, m), 8.67 (1H, dd, J= 1.0, 7.8 Hz).
元素分析値 C1816Sとして   計算値 C, 63.51; H, 4.74; N, 8.23
実測値 C, 63.41; H, 4.74; N, 8.10
【0141】
実施例81 6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボン酸
【化103】
Figure 2004075652
tert−ブチル 6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキシレート(400 mg, 1.1 mmol) 及びトリフルオロ酢酸(10 ml)の混合物を氷冷下3 時間かき混ぜた後、ジイソプロピルエーテルを加えた。析出した結晶をろ取し、メタノール−ジイソプロピルエーテルから再結晶して標記化合物 (245 mg, 73 %)を得た。
融点 260.2−260.5 ℃
IR (KBr): 3202, 1726, 1633, 1527, 1311, 1157, 1103, 742 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 7.73 (1H, m), 7.85 (1H, m), 7.99 (1H, d, J= 7.8 Hz),8.25−8.38 (3H, m), 8.53 (1H, dd, J= 1.2, 7.5 Hz), 13.69 (1H, br s).
元素分析値 C14S・0.5HOとして   計算値 C, 57.33; H, 3.09; N, 9.55
実測値 C, 57.39; H, 3.37; N, 9.30
【0142】
実施例82 6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−ピリジンカルボキサミド
【化104】
Figure 2004075652
6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボン酸(350 mg,1.2 mmol)、塩酸 1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(以後WSCと略す)(480 mg, 2.5 mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(以後HOBtと略す)(335 mg, 2.5 mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(以後DMFと略す)(15 ml)の混合物を室温で9 時間かき混ぜた。反応混合物を水中に注ぎ酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (2:3, v/v)で溶出し、テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (114 mg, 25 %)を得た。
融点 242.6−244.2 ℃
IR (KBr): 3404, 1691, 1664, 1537, 1290, 1267, 1167 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 4.23 (2H, m), 7.64−7.75 (3H, m), 8.13 (1H, m), 8.19 (1H, br s), 8.45 (1H, d, J= 7.7 Hz), 8.57 (1H, d, J= 6.1 Hz), 8.71 (1H, d,J= 7.9 Hz).
元素分析値 C1610SFとして   計算値 C, 52.60; H, 2.76; N, 11.50
実測値 C, 52.29; H, 2.64; N, 11.34
【0143】
実施例83 N−(2−メトキシエチル)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキサミド
【化105】
Figure 2004075652
6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボン酸(350 mg,1.2 mmol)、WSC (471 mg, 2.4 mmol)、HOBt (332 mg, 2.4 mmol)及びDMF(10 ml)の混合物を80 ℃で17 時間かき混ぜた。反応混合物を水中に注ぎ酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール (50:1, v/v)で溶出し、テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (167 mg, 40 %)を得た。
融点 175.5−176.7 ℃
IR (KBr): 3397, 2928, 1691, 1660, 1574, 1539, 1520, 1452, 1292, 1122, 746 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.48 (3H, s), 3.65 (2H, t, J= 4.9 Hz), 3.76 (2H, m), 7.65−7.73 (3H, m), 8.09 (1H, m), 8.27 (1H, br s), 8.43 (1H, dd, J= 0.9, 7.7 Hz), 8.57 (1H, m), 8.66 (1H, dd, J= 0.9, 7.8 Hz).
元素分析値 C1715S として   計算値 C, 59.81; H, 4.43; N, 12.31
実測値 C, 59.61,;H, 4.64; N, 11.83
【0144】
実施例84 6−ヒドロキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化106】
Figure 2004075652
5−ヒドロキシサリチル酸(2.0 g, 11 mmol)、2−シアノピリジン(1.2 g, 11 mmol)及びピリジン(10 ml)の混合物を1 時間加熱還流した。冷後析出した結晶をろ取し、ジメチルスルホキシド−酢酸エチル−ジエチルエーテルから再結晶して標記化合物 (1.08 g, 36 %)を得た。
融点 313.3−315.0 ℃
IR (KBr): 3148, 1618, 1525, 1477, 1332, 1240, 1059, 792 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 7.30 (1H, dd, J= 2.7, 8.7 Hz), 7.71−7.78 (3H, m), 8.10 (1H, m), 8.34 (1H, d, J= 7.9 Hz), 8.78 (1H, m), 10.43 (1H, s).
元素分析値 C13Sとして   計算値 C, 60.93; H, 3.15; N, 10.93
実測値 C, 60.75; H, 3.05; N, 10.74
【0145】
参考例17 4−トリフルオロメチルチオサリチル酸
2−アミノ−4−トリフルオロメチル安息香酸 (5.0 g, 24 mmol)、水酸化ナトリウム (1.0 g, 25 mmol)、 亜硝酸ナトリウム (1.7 g, 24 mmol) 及び水 (40 ml)の混合物を濃塩酸(10 ml)及び氷(10 g)の混合物中に反応温度を0−5 ℃に保ちながら滴下した。同温度で30 分かき混ぜ、酢酸カリウムで中和した後、反応混合物を80 ℃でジチオ炭酸O−エチルカリウム(11.7 g, 73 mmol)の水溶液(40 ml)に加えた。80 ℃で20 分かき混ぜた後、濃塩酸でpH 3とした。水層を分離し、油状物を10 %水酸化ナトリウム水溶液(25 g)に加え、80 ℃で2 時間かき混ぜた。ハイドロサルファイトナトリウム(3 g)を加え、80 ℃で10 分かき混ぜた。反応混合物をろ過し、ろ液を冷却後、濃塩酸でpH 4とした。析出した結晶をろ取し、メタノール(5 ml)及びジイソプロピルエーテル(100 ml)に溶解し乾燥した。溶媒を減圧下に留去して標記化合物(4.1 g, 77 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 4.78 (1H, s), 7.44 (1H, d, J= 8.2 Hz), 7.59 (1H, s), 8.24 (1H, d, J= 8.2 Hz).
【0146】
実施例85 2−(2−ピリジル)−7−トリフルオロメチル−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化107】
Figure 2004075652
4−トリフルオロメチルチオサリチル酸 (2.5 g, 11 mmol)、2−シアノピリジン (1.2 g, 11 mmol)及びピリジン (10 m)の混合物を10 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (1.9 g, 54 %)を得た。
融点 175.8−177.0 ℃
IR (KBr): 3049, 1678, 1660, 1574, 1537, 1334, 1305, 1172, 1084, 792 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.57 (1H, m), 7.83−7.87 (2H, m), 7.94 (1H, m), 8.53 (1H, dd, J=0.9, 7.9 Hz), 8.66 (1H, d, J=8.2 Hz), 8.76 (1H, m).
元素分析値 C14OSF として   計算値 C, 54.54; H, 2.29; N, 9.09
実測値 C, 54.58; H, 2.14; N, 9.15
【0147】
参考例18 6−[(4,4−ジメトキシブチル)アミノ]ニコチンニトリル
【化108】
Figure 2004075652
2−クロロ−5−シアノピリジン (8.0 g, 57 mmol)、4−アミノブチルアルデヒドジメチルアセタール (19.2 g, 144 mmol) 及びエタノール (120 ml) の混合物を15時間加熱還流した。反応混合物を濃縮後、カラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (11.8 g, 87 %)を得た。
融点 74.0−76.0 ℃
IR (KBr): 3358, 2949, 2216, 1606, 1518, 1371, 1130, 1070, 823 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.70−1.72 (4H, m), 3.33 (6H, s), 3.36 (2H, m), 4.39 (1H, m), 5.21 (1H, br s), 6.36 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.55 (1H, dd, J=2.2, 8.8Hz), 8.35 (1H, d, J=2.2 Hz).
元素分析値 C1217として    計算値 C, 61.26; H, 7.28; N, 17.86
実測値 C, 61.29; H, 6.98; N, 17.82
【0148】
実施例86 2−[6−[(4,4−ジメトキシブチル)アミノ]−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化109】
Figure 2004075652
6−[(4,4−ジメトキシブチル)アミノ]ニコチンニトリル(4.5 g, 19 mmol)、チオサリチル酸メチル(6.5 g, 38 mmol),トリエチルアミン(6.0 ml, 43 mmol)及びトルエン(15 ml)の混合物を20 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(4.0 g, 56 %)を得た。
融点 157.2−158.5 ℃
IR (KBr): 3290, 2947, 1604, 1504, 1454, 1248, 1128, 1099, 1066, 744 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.72−1.74 (4H, m), 3.34 (6H, s), 3.43 (2H, m), 4.41 (1H, m), 5.37 (1H, br s), 6.45 (1H, d, J=9.0 Hz), 7.49 (1H, dd, J=1.3, 7.7Hz), 7.54−7.63 (2H, m), 8.28 (1H, dd, J=2.4, 9.0 Hz), 8.50 (1H, dd, J=1.7, 7.7 Hz), 8.93 (1H, d, J=2.4 Hz).
元素分析値 C1921 として   計算値 C, 61.44; H, 5.70; N, 11.31
実測値 C, 61.41; H, 5.90; N, 11.44
【0149】
実施例87 tert−ブチル 3−[6−(6,8−ジメトキシ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロポキシ]プロパノエート
【化110】
Figure 2004075652
3,5−ジメチルチオサリチル酸(1.1 g, 6.1 mmol)、tert−ブチル 3−[3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロポキシ]プロパノエート(1.6 g, 5.5 mmol)及びピリジン(10 ml)の混合物を8 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(1.4 g, 51 %)を得た。
融点 105.3−107.3 ℃
IR (KBr): 2974, 2930, 2868, 1730, 1659, 1537, 1454, 1365, 1323, 1159, 1115 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.45 (9H, s), 2.12 (2H, tt, J=6.4, 7.5 Hz), 2.46 (3H, s), 2.50 (2H, t, J=6.4 Hz), 2.55 (3H, s), 2.99 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.57 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.70 (2H, t, J=6.4 Hz), 7.36 (1H, s), 7.38 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.78 (1H, dd, J=7.5, 7.7 Hz), 8.26 (1H, s), 8.36 (1H, d, J=7.7 Hz).
元素分析値 C2530Sとして 計算値 C, 66.05; H, 6.65; N, 6.16
実測値 C, 66.06; H, 6.85; N, 6.12
【0150】
実施例88 3−[6−(6,8−ジメトキシ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロポキシ]プロパン酸
【化111】
Figure 2004075652
tert−ブチル3−[6−(6,8−ジメトキシ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロポキシ]プロパノエート(1.1 g, 2.4 mmol)及びトリフルオロ酢酸(5 ml)の混合物を氷冷下3 時間かき混ぜた。反応混合物を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。酢酸エチル−メタノール(10: 1, v/v)で溶出し、エタノール−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.48 g, 49 %)を得た。
融点 156.5−157.1 ℃
IR (KBr): 2943, 2868, 1730, 1655, 1535, 1327, 1182, 1113, 993 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.11 (2H, tt, J=6.2, 7.5 Hz), 2.43 (3H, s), 2.51 (3H, s), 2.63 (2H, t, J=6.2 Hz), 2.95 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.57 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.74 (2H, t, J=6.2 Hz), 7.33 (1H, s), 7.34 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.76 (1H, dd, J= 7.5, 7.7 Hz), 8.22 (1H, s), 8.34 (1H, d, J=7.7 Hz).
元素分析値 C2122S・0.5HOとして  計算値 C, 61.90; H, 5.69; N, 6.87
実測値 C, 62.14; H, 5.48; N, 6.79
【0151】
実施例89 2−[2−(4−メチルチオ)フェノキシ−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化112】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.86 g, 5.1 mmol)、4−(4−メチルチオフェノキシ)ベンゾニトリル (1.21 g, 5.0 mmol)、トリエチルアミン(1.00 ml, 7.2 mmol) 及びトルエン(10 ml)の混合物を窒素気流中16 時間加熱還流した。反応混合物を濃縮後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1,v/v)で溶出し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して題記化合物 (0.21 g, 11 %)を得た。
mp 140.5−140.6 ℃
IR (KBr): 1661, 1599, 1584, 1522, 1476, 1439, 1372, 1279, 1238, 1204, 1165, 1127, 1096, 1065, 1030, 1015, 924, 837, 745 cm−1
H−NMR (CDCl) δ: 2.50 (3H, s), 6.94−7.02 (1H, m), 7.11 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.33 (2H, d, J=8.6 Hz), 8.35−8.59 (2H, m), 8.93 (1H, d, J=2.5 Hz).
元素分析値 C2014として  計算値 C, 63.47; H, 3.73; N, 7.40
実測値 C, 63.20; H, 3.83; N, 7.43
【0152】
実施例90 2−[2−(4−メチル)フェニルチオ−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化113】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.50 g, 8.9 mmol)、2−(4−メチルフェニルチオ)−5−ピリジンニトリル (2.00 g, 8.8 mmol )、トリエチルアミン(1.80 ml, 12.9 mmol)及びトルエン(10 ml)の混合物を窒素気流中10 時間加熱還流した。反応混合物を濃縮後、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(3:1,v/v)で溶出し、エタノールから再結晶して題記化合物 (0.39 g, 12 %)を得た。
mp 172.6−172.8 ℃
IR (KBr): 1661, 1578, 1516, 1448, 1360, 1289, 1238, 1111, 1096, 920 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.40 (3H, s), 6.95 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.25−7.74 (7H, m), 8.24 (1H, dt, J=2.0, 6.7 Hz), 8.51 (1H, d, J=7.6 Hz), 9.14 (1H, s ).
元素分析値 C2014OSとして   計算値 C, 66.27; H, 3.89; N, 7.73
実測値 C, 66.31; H, 3.86; N, 7.75
【0153】
実施例91 2−(6−エトキシ−3−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化114】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.85 g, 11.0 mmol)、2−エトキシ−5−シアノピリジン (1.48 g, 10.0 mmol)、トリエチルアミン(1.80 ml, 12.9 mmol) 及びトルエン(10 ml)の混合物を窒素気流中18 時間加熱還流した。反応混合物を濃縮後、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、 乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1,v/v)で溶出し、クロロホルム−酢酸エチルから再結晶して題記化合物 (0.56 g, 20 %)を得た。
融点 152.3−156.2 ℃
IR (KBr): 1661, 1601, 1572, 1526, 1497, 1439, 1399, 1383, 1348, 1285, 1258, 1246, 1125, 1101, 1034, 930, 835, 747 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (3H, t, J=7.1 Hz), 4.46 (2H, q, J=7.1 Hz), 6.83 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.47−7.74 (3H, m), 8.39 (1H, dd, J=2.6, 8.9 Hz), 8.52 (1H, dd, J=1.7, 8.6 Hz), 8.96 (1H, d, J=2.6 Hz).
元素分析値 C1512Sとして  計算値 C, 63.36; H, 4.25; N, 9.85
実測値 C, 63.28; H, 4.15; N, 9.93
【0154】
実施例92 2−[6−(イソブチルチオ)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化115】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.01 g, 6.0 mmol)、2−イソブチルチオ−5−シアノピリジン (1.03 g, 5.0 mmol)、トリエチルアミン(0.98 ml, 7.0 mmol) 及びトルエン(10 ml)の混合物を窒素気流中20 時間加熱還流した。反応混合物を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1,v/v)で溶出し、酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶して題記化合物 (0.40 g, 23 %)を得た。
融点 92.8−93.1 ℃
IR (KBr): 1661, 1582, 1578, 1541, 1514, 1458, 1358, 1289, 1240, 1113, 1096, 1063, 1030, 922, 739 cm−1
H−NMR (CDCl)δ:0.95 (3H, s), 0.97 (3H, s), 1.56−1.86 (3H, m), 3.24 (2H, t, J=7.6 Hz), 7.27 (1H, d, J=9.4 Hz), 7.46−7.68 (3H, m), 8.26 (1H, dd, J=2.3, 8.6 Hz), 8.52 (1H, dd, J=1.4, 7.7 Hz), 9.16 (1H, d, 2.3 Hz).
元素分析値 C1818OSとして   計算値 C, 63.13; H, 5.30; N, 8.18
実測値 C, 63.11; H, 5.13; N, 8.24
【0155】
実施例93 2−[6−イソプロポキシ−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化116】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.85 g, 11.0 mmol)、2−イソプロポキシ−5−シアノピリジン (1.62 g, 10.0 mmol)、トリエチルアミン(1.80 ml, 12.9 mmol) 及びトルエン(10 ml)の混合物を窒素気流中30 時間加熱還流した。反応混合物を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1, v/v)で溶出し、酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶し標記化合物(0.89 g, 30 %)を得た。
融点 109.7−110.4 ℃
IR (KBr): 1663, 1595, 1570, 1522, 1487, 1381, 1285, 1238, 1096, 1063, 1030, 947, 922, 837, 745 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.37 (3H, s), 1.39 (3H, s), 5.38−5.47 (1H, m), 6.78 (1H, d), 7.43 (3H, m), 8.38 (1H, dd, J=2.5, 8.8 Hz), 8.52 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.96 (1H, d, J=2.5 Hz).
元素分析値 C1614Sとして  計算値 C, 64.41; H, 4.73; N, 9.39
実測値 C, 64.26; H, 4.70; N, 9.26
【0156】
実施例94 2−[6−(2−エトキシエトキシ)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化117】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (2.96 g, 17.6 mmol), 5−シアノ−2−(2−エトキシ)エトキシピリジン (3.07 g, 16.0 mmol)、トリエチルアミン(2.37 ml, 17.0 mmol) 及びトルエン(15 ml)の混合物を窒素気流中40 時間加熱還流した。反応混合物を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1, v/v)で溶出し、アセトン−酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶して題記化合物 (3.01 g, 57 %)を得た。
融点 93.6−94.9 ℃
IR (KBr): 1661, 1597, 1522, 1487, 1391, 1287, 1238, 1125, 1098, 1046, 914, 839, 745 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.24 (3H, t, J=7.1 Hz), 3.60 (2H, q, J=7.1 Hz), 3.72−3.88 (2H, m), 4.50−4.64 (2H, m), 6.91 (1H, d, J=8.9 Hz), 7.42−7.69 (3H, m), 8.39 (1H, dd, J=2.4, 8.9 Hz), 8.52 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.96 (1H, s).
元素分析値 C1716Sとして  計算値 C, 62.18; H, 4.91; N, 8.53
実測値 C, 62.22; H, 4.91; N, 8.56
【0157】
実施例95 2−[2−[[5−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]オキシ]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
【化118】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (2.75 g, 16.4 mmol), 5−シアノ−2−(2−サクシンイミド)エトキシピリジン (4.00 g, 13.6 mmol)、トリエチルアミン(2.51 ml, 18.0 mmol) 及びトルエン(20 ml)の混合物を窒素気流中36 時間加熱還流した。反応混合物を冷却後、析出した結晶(4.15 g)をろ取し、クロロホルム−メタノールから再結晶して題記化合物 (3.64 g, 62 %)を得た。
融点 212.4−212.6 ℃
IR (KBr): 1773, 1713, 1661, 1597, 1522, 1487, 1391, 1285, 1240, 1127, 1098, 1019, 912, 839, 745 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 4.13 (2H, t, J=5.1 Hz), 4.70 (2H, t, J=5.1 Hz), 6.81 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.42−7.89 (11H, m), 8.36 (1H, d, J=2.5 Hz), 8.51 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.88 (1H, s).
元素分析値 C2315Sとして  計算値 C, 64.33; H, 3.52; N, 9.78
実測値 C, 63.19; H, 3.51; N, 9.65
【0158】
実施例96 エチル6−[[5−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]オキシ]ヘキサノエイト
【化119】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.71 g, 4.2 mmol), エチル 6−(5−シアノピリジン−2−イル)オキシヘキサノエイト (1.00 g, 3.8 mmol)、トリエチルアミン(0.63 ml,4.5 mmol) 及びトルエン(12 ml)の混合物を窒素気流中30 時間加熱還流した。反応混合物を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1, v/v)で溶出し、酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶して題記化合物 (0.22 g, 14 %)を得た。
融点 73.6−73.9 ℃
IR (KBr): 1730, 1665, 1597, 1572, 1524, 1489, 1439, 1396, 1370, 1287, 1238, 1098, 1030, 922, 746 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.25 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.37−1.88 (6H, m), 2.33 (2H, t, J=7.4 Hz), 4.13 (2H, q, J=7.1 Hz), 4.40 (2H, t, J=6.6 Hz), 6.83 (1H, d, 8.8 Hz), 7.36−7.64 (3H, m), 8.40 (1H, dd, J=2.6, 8.8 Hz), 8.52 (1H, dd, J=1.7, 7.7 Hz), 8.96 (1H, d, J=2.6 Hz).
元素分析値 C2122Sとして  計算値 C, 63.30; H, 5.56; N, 7.03
実測値 C, 63.21; H, 5.54; N, 7.10
【0159】
実施例97 エチル 2−[[5−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオキシ]酢酸
【化120】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.84 g, 5.0 mmol), 3−[2−(5−シアノピリジン−2−イル)チオ]プロピオン酸エチル ( 1.18g, 5.0 mmol)、トリエチルアミン(0.84 ml, 6.0 mmol) 及びトルエン(10 ml)の混合物を窒素気流中15 時間加熱還流した。反応混合物を酢酸エチルで希釈し、水洗、乾燥後減圧下に濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (2:1, v/v)で溶出し、酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶して題記化合物 (0.71 g, 38 %)を得た。
融点 115.7−116.0 ℃
IR (KBr): 1730, 1661, 1582, 1541, 1516, 1460, 1358, 1291, 1240, 1113, 1096, 1063, 1030, 922, 748, 739 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.27 (3H, t, J=7.1 Hz),  2.80 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.50 (2H, t, J=7.0 Hz), 4.18 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.18−7.26 (1H, m), 7.44−7.65 (3H, m), 8.27 (1H, dd, J=2.5, 8.6 Hz), 8.53 (1H, dd, J=1.5, 7.6 Hz), 9.16 (1H, dd, J=0.6, 2.5 Hz).
元素分析値 C1816として  計算値 C, 58.04; H, 4.33; N, 7.52
実測値 C, 57.88; H, 4.04; N, 7.44
【0160】
実施例98 3−[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロポキシ]プロパン酸 tert−ブチル
【化121】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (2.80 g, 16.6 mmol), 3−[(2−シアノピリジン−3−イル)プロポキシ]プロピオン酸 tert−ブチル及び 3−[(2−シアノピリジン−5−イル)プロポキシ]プロピオン酸 tert−ブチルの約9:1混合物(4.55 g, 15.7 mmol)、トリエチルアミン(2.02 g, 20 mmol) 及びトルエン(20 ml)の混合物を窒素気流中20 時間加熱還流した。反応混合物を濃縮後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1, v/v)で溶出し、題記化合物 (1.10 g,16 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.46 (9H, s), 1.85−1.98 (2H, m), 2.49 (2H, t, J=6.3 Hz), 2.81 (2H, t, J=7.6 Hz), 3.47 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.67 (2H, t, J=6.3 Hz), 7.45−7.72 (4H, m), 8.46 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.54 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.56 (1H, s).
【0161】
実施例99 3−[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロポキシ]プロパン酸
【化122】
Figure 2004075652
実施例98で得られた3−[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロポキシ]プロパン酸 tert−ブチル (1.0 g, 2.3 mmol)及びトリフルオロ酢酸(4.0 ml)の混合物を氷冷下5 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、クロロホルムで希釈して、水洗、乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール (20:1, v/v)の溶出し、クオロホルム−酢酸エチルから再結晶して標記化合物(0.55 g, 66 %)を得た。
融点 145.2−146.6 ℃
IR (KBr): 3007, 2924, 2884, 1725, 1638, 1566, 1526, 1431, 1316, 1287, 1248, 1202, 1113, 1065, 1030, 945, 860, 748 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.84 (2H, t, J=6.9 Hz), 2.44 (2H, t, J=6.2 Hz), 2.75(2H, t, 7.5 Hz), 3.38 (2H, t, J=6.1 Hz), 3.57 (2H, t, J=6.2 Hz), 7.58−7.91 (4H, m), 8.25 (1H, d, J=8.1 Hz), 8.33 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.63 (1H, s), 12.13 (1H, s).
元素分析値 C1918S・0.5 HOとして  計算値 C, 60.14; H, 5.05; N, 7.38
実測値 C, 60.37; H, 4.95; N, 7.27
【0162】
参考例19 3−[(6−シアノ−2−ピリジル)オキシ]−N,N−ジメチルアミノメチレン−2,2−ジメチル−1−プロパンスルホンアミド
【化123】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム(60 %油性、0.26 g, 6.5 mmol)をテトラヒドロフラン(10 ml)に懸濁し、氷冷下かき混ぜながらM.Kuwaharaらの方法(Chemical and Pharmaceutical Bulletin、第44巻、122−131頁、1996年)により調製した2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−1−プロパン−N,N−ジメチルアミノメチレンスルホンアミド (1.34 g, 6.0 mmol)のテトラヒドロフラン(15 ml)溶液を滴下した。10 分間同温度でかき混ぜた後、2−クロロ−6−シアノピリジン (0.69 g, 5.0 mmol)を加えた。続いて反応混合物を3 時間加熱還流した後、氷水中に注ぎ酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥した後溶媒を減圧下に留去した。残留物をイソプロピルエーテルで粉砕後、ろ取して標記化合物(1.60 g, 99 %)を得た。
IR (KBr): 2236, 1628, 1447, 1335, 1271, 1208, 1117, 1022, 910, 860, 847,810 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.28 (6H, s), 2.99 (3H, s), 3.10 (3H, s), 3.19 (2H, s), 4.23 (2H, s), 6.98 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.29 (1H, dd, J=0.6, 7.2 Hz), 7.66 (1H, dd, J=7.4, 8.5 Hz), 8.02 (1H, s).
【0163】
実施例100 N,N−(ジメチルアミノメチレン)−2,2−ジメチル−3−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]オキシ]−1−プロパンスルホンアミド
【化124】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.87 g, 5.2 mmol)、3−[(6−シアノ−2−ピリジル)オキシ]−N,N−ジメチルアミノメチレン−2,2−ジメチル−1−プロパンスルホンアミド(1.32 g, 4.1 mmol)、トリエチルアミン(0.61 g, 6.0 mmol)及びトルエン(15 ml)の混合物をかきまぜながら20 時間加熱還流した。減圧下に反応混合物を濃縮し、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(20:1, v/v)の溶出し、酢酸エチルから再結晶して標記化合物(0.90 g, 48 %)を得た。
融点 174.5−175.3 ℃
IR (KBr): 1651, 1638, 1574, 1537, 1454, 1337, 1271, 1240, 1123, 1040, 988, 910, 858, 847, 812, 729 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.36 (6H, s), 2.89 (3H, s), 3.03 (3H, s), 3.27 (2H, s), 4.39 (2H, s), 6.99 (1H, dd, J=0.6, 8.3 Hz), 7.59−7.65 (3H, m), 7.76 (1H, dd, J=7.5, 8.2 Hz), 8.02 (1H, s), 8.13 (1H, dd, J=0.6, 7.5 Hz), 8.54 (1H, dd, J=1.4, 9.0 Hz).
元素分析値 C2124として   計算値 C, 54.76; H, 5.25; N, 12.16
実測値 C, 54.44; H, 5.22; N, 12.12
【0164】
参考例20 tert−ブチル 3−[3−(4−ピリジル)プロポキシ]プロパノエート
【化125】
Figure 2004075652
Triton B (40 %メタノール溶液, 0.5 ml)を減圧下に濃縮し、これに4−ピリジンプロパノール (10.2g, 74.5 mmol)を加えた。15 分後、アクリル酸tert−ブチル (9.59 g, 74.8 mmol)を加え、室温で6 時間かき混ぜた。反応混合物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (1:1, v/v)の溶出部から標記化合物 (17.1 g, 86 %) を得た。
IR (KBr): 2978, 2868, 1730, 1603, 1556, 1159, 1113, 991 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.46 (9H, s), 1.85−1.91 (2H, m), 2.49 (2H, t, J=6.3 Hz), 2.68 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.44 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.66 (2H, t, J=6.4 Hz), 7.12 (2H, d, J=5.7 Hz), 8.49 (2H, d, J=5.7 Hz).
【0165】
参考例21 tert−ブチル 3−[3−(4−ピリジル)プロポキシ]プロパノエート N−オキシド
【化126】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[3−(4−ピリジル)プロポキシ]プロパノエート (16.5 g, 62.2 mmol)を酢酸エチル(50 ml)に溶解し、室温で3−クロロ過安息香酸 (約77 %含有, 14.6 g, 65.2 mmol)を加えた。反応混合物を23 時間かき混ぜた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (2:1, v/v)で溶出して標記化合物(16.9 g, 96 %)を油状物として得た。
IR (KBr): 3584, 2934, 1732, 1714, 1487, 1454, 1234, 1157 cm−1
H−NMR (CDCl)δ:1.46 (9H, s), 1.85−1.91 (2H, m), 2.48 (2H, t, J=6.2 Hz), 2.71 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.44 (2H, t, J=5.6 Hz), 3.66 (2H, t, J=6.2 Hz), 7.15 (2H, d, J=6.8 Hz), 8.14 (2H, d, J=6.8 Hz).
【0166】
参考例22 tert−ブチル 3−[3−[2−シアノ−4−ピリジル]プロポキシ]プロパノエート
【化127】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[3−(4−ピリジル)プロポキシ]プロパノエート N−オキシド (16.0 g, 56.9 mmol)及びトリメチルシリルシアニド (12.4 g, 125.1 mmol)をニトロエタン (50 ml)に溶解し、N,N−ジメチルカルバモイルクロリド(12.8 g, 119.4mmol)を滴下した。反応混合物を室温で18 時間かき混ぜた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を分取、乾燥し、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)の溶出部から標記化合物(16.2 g, 98 %)を油状物として得た。
IR (KBr): 2235, 1730, 1597, 1554, 1367, 1159, 1114 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.47 (9H, s), 1.87−1.96 (2H, m), 2.49 (2H, t, J=6.3 Hz), 2.79 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.46 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.67 (2H, t, J=6.3 Hz), 7.40 (1H, d, J=5.0 Hz), 7.58 (1H, s), 8.59 (1H, d, J=5.0 Hz).
【0167】
実施例101 tert−ブチル 3−[3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロポキシ]プロパノエート
【化128】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (7.4 g, 43.8 mmol)、tert−ブチル 3−[3−[2−シアノ−4−ピリジル]プロポキシ]プロパノエート(14.0 g, 48.2 mmol)、トリエチルアミン (7.1 g, 70.2 mmol)及びトルエン (37 ml) の混合物を窒素気流中24 時間加熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮後、カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン (3:2, v/v)の溶出部から標記化合物 (17.7 g, 86 %)を得た。融点 81.1−82.2 ℃
IR (KBr): 1728, 1664, 1572, 1537, 1366, 1281, 1159, 1115, 1096 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.46 (9H, s), 1.92−1.97 (2H, m), 2.50 (2H, t, J=6.4 Hz), 2.82 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.46 (2H, t, J=6.1 Hz), 3.67 (2H, t, J=6.4 Hz), 7.39 (1H, m), 7.60−7.69 (3H, m), 8.42 (1H, s), 8.56 (1H, d, J=6.7 Hz), 8.62 (1H, d, J=4.9 Hz).
元素分析値 C2326Sとして   計算値 C, 64.77; H, 6.14; N, 6.57
実測値 C, 64.70; H, 6.03; N, 6.44
【0168】
実施例102 3−[3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロポキシ]プロパン酸
【化129】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロポキシ]プロパノエート (3.9 g, 9.1 mmol)及びトリフルオロ酢酸 (30 ml)の混合物を室温で1.5 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下の濃縮し、得られた結晶をクロロホルムから再結晶することにより標記化合物 (3.0 g, 89 %)を得た。
融点 153.8−153.9 ℃
IR (KBr): 1732, 1714, 1661, 1570, 1537, 1470, 1441, 1283, 1100 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.94 (2H, m), 2.65 (2H, t, J=5.7 Hz), 2.88 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.39 (2H, t, J=5.8 Hz), 3.76 (2H, t, J=5.5 Hz), 7.36 (1H, m), 7.63−7.72 (3H, m), 8.39 (1H, s), 8.56−8.62 (2H, m).
元素分析値 C1918Sとして   計算値 C, 61.61; H, 4.90; N, 7.56
実測値 C, 61.31; H, 4.79; N, 7.45
【0169】
実施例103 N−ブチル−N−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキサミド
【化130】
Figure 2004075652
N−ブチル−N−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボン酸(0.45 g, 1.6 mmol)、N−メチルブチルアミン (0.31 g, 3.5 mmol)、WSC (0.63 g, 3.2 mmol)、HOBt (0.44 g, 3.2 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を80 ℃で15 時間かき混ぜた。反応混合物で希釈して、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン (3:2, v/v)で溶出し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (0.42 g, 75 %)を得た。
融点 80.0−81.6 ℃
IR (KBr): 2955, 1666, 1633, 1572, 1537, 1439, 1300, 1095, 748 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 0.85 (1.5H, t, J=7.3 Hz), 1.02 (1.5H, t, J=7.3 Hz), 1.23 (1H, m), 1.47 (1H, m), 1.71−1.80 (2H, m), 3.18 (1.5H, s), 3.23 (1.5H,s), 3.46 (1H, m), 3.63 (1H, m), 7.61−7.70 (3H, m), 7.87−8.04 (2H, m), 8.55−8.60 (2H, m).
元素分析値 C1919S・0.75HOとして   計算値 C,62.19; H, 5.63; N, 11.45
実測値 C,62.37; H, 5.38; N, 11.70
【0170】
実施例104 2−[6−(1−ピロリジニルカルボニル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化131】
Figure 2004075652
N−ブチル−N−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボン酸(0.45 g, 1.6 mmol)、ピロリジン (0.30 g, 4.1 mmol)、WSC (0.62 g, 3.2 mmol)、HOBt (0.43 g, 3.1 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を80 ℃で15 時間かき混ぜた。冷後、析出物をろ取し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール (3:1, v/v)で溶出し、クロロベンゼン−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (0.28 g, 51 %)を得た。
融点 232.0−234.0 ℃
IR (KBr): 3493, 2970, 1660, 1622, 1572, 1537, 1421, 1302, 1097, 758 cm−11H−NMR (CDCl)δ: 1.95−2.09 (4H, m), 3.77 (2H, t, J=6.5 Hz), 4.03 (2H, t, J=6.5 Hz), 7.61−7.73 (3H, m), 8.03 (1H, m), 8.21 (1H, m), 8.54−8.61 (2H, m).
元素分析値 C1815Sとして   計算値 C,64.08; H, 4.48; N, 12.45
実測値 C,64.03; H, 4.38; N, 12.39
【0171】
実施例105 N,N−ジエチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキサミド
【化132】
Figure 2004075652
N−ブチル−N−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボン酸(0.45 g, 1.6 mmol)、ジエチルアミン (0.50 g, 6.8 mmol)、WSC (0.62 g, 3.2 mmol)、HOBt (0.43 g, 3.1 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を80 ℃で15 時間かき混ぜた。反応混合物を水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン (2:1, v/v)で溶出し、テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (0.37 g, 69 %)を得た。
融点 194.0−194.3 ℃
IR (KBr): 2970, 1664, 1633, 1572, 1537, 1439, 1300, 1236, 1097, 742 cm−11H−NMR (CDCl)δ: 1.33 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.33 (3H, t, J=7.0 Hz), 3.51 (2H, q, J=7.0 Hz), 3.64 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.62−7.70 (3H, m), 7.89 (1H, dd, J=1.1, 7.7 Hz), 8.01 (1H, m), 8.54−8.59 (2H, m).
元素分析値 C1817Sとして   計算値 C,63.70; H, 5.05; N, 12.38
実測値 C,63.70; H, 4.93; N, 12.40
【0172】
実施例106 tert−ブチル [[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]カルボニル]アミノ]ヘキシルカーバメート
【化133】
Figure 2004075652
N−ブチル−N−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボン酸 (0.68 g, 2.3 mmol)、tert−ブチル N−(6−アミノヘキシル)カーバメート (0.83 g, 3.8 mmol)、WSC (0.92 g, 4.8 mmol)、HOBt (0.65 g, 4.8 mmol)及びDMF (15 ml) の混合物を80 ℃で24 時間かき混ぜた。反応混合物を水で希釈して、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン (3:1, v/v)で溶出し、テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (0.70 g, 60 %)を得た。
融点 145.1−145.4 ℃
IR (KBr): 3350, 2932, 2858, 1693, 1680, 1666, 1572, 1537, 1440, 1302, 1248, 1170, 1097, 746, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.43 (9H, s), 1.43−1.56 (6H, m), 1.74 (2H, m), 3.14 (2H, m), 3.57 (2H, m), 4.55 (1H, br s), 7.65−7.73 (3H, m), 7.93 (1H, m), 8.08 (1H, m), 8.44 (1H, m), 8.57 (1H, m), 8.65 (1H, dd, J=0.6, 7.8 Hz).
元素分析値 C2530Sとして   計算値 C,62.22; H, 6.27; N, 11.61
実測値 C,62.23; H, 6.39; N, 11.74
【0173】
実施例107  N−(6−アミノヘキシル)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキサミド塩酸塩
【化134】
Figure 2004075652
tert−ブチル [[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]カルボニル]アミノ]ヘキシルカーバメート(0.30 g, 0.62 mmol)を酢酸エチル(15 ml)に溶解し、氷冷下4N 塩化水素の酢酸エチル溶液(2.0 ml, 8.0 mmol)を加え、同温度で3 時間かき混ぜた。析出した結晶をろ取し、メタノール−ジエチルエーテルから再結晶して標記化合物(0.15 g, 56 %)を得た。
融点 95.2−97.6 ℃
IR (KBr): 3072, 2964, 1662, 1570, 1529, 1439, 1298, 1238, 1095, 748 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.37−1.39 (4H, m), 1.60−1.63 (4H, m), 2.77 (2H, m), 3.41 (2H, m), 7.75 (1H, m), 7.84−7.92 (2H, m), 7.97 (3H, br s), 8.25−8.32 (2H, m), 8.39 (1H, d, J=8.1 Hz), 8.51 (1H, dd, J=2.3, 6.5 Hz), 8.63 (1H, t, J=6.0 Hz).
元素分析値 C2023SCl・HOとして   計算値 C,54.97; H, 5.77; N, 12.82
実測値 C,55.10; H, 6.19; N, 12.99
【0174】
参考例23 tert−ブチル メチル(2−ピリジル)カーバメイト N−オキシド
【化135】
Figure 2004075652
tert−ブチル メチル(2−ピリジル)カーバメイト(14.4 g, 69 mmol)、3−クロロ過安息香酸(約77 %含, 20.0 g, 89 mmol)及び酢酸エチル(200 ml)の混合物を室温で48 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール (10:1, v/v)の溶出部から標記化合物 (14.1 g, 91 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ:1.41 (9H, s), 3.18 (3H, s), 7.14−7.30 (3H, m), 8.24 (1H, m).
【0175】
参考例24 tert−ブチル 6−シアノ−2−ピリジルメチルカーバメイト
【化136】
Figure 2004075652
tert−ブチル メチル(2−ピリジル)カーバメイト N−オキシド(14.1 g, 63 mmol)、トリメチルシリルシアニド(12.5 g, 126 mmol)、N,N−ジメチルカルバモイルクロリド(13.5 g, 125 mmol)及びニトロエタン(120 ml)の混合物を室温で48 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した。ヘキサン−酢酸エチル(10:1, v/v)で溶出し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(11.3 g, 77 %)を得た。
融点 96.4−96.6 ℃
IR (KBr): 2980, 2231, 1709, 1591, 1346, 1294, 1161, 808 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.54 (9H, s), 3.42 (3H, s), 7.36 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.70 (1H, dd, J=7.2, 8.7 Hz), 8.11 (1H, d, J=8.7 Hz).
元素分析値 C1215として   計算値 C, 61.79; H, 6.48; N, 18.01
実測値 C, 61.81; H, 6.29; N, 18.12
【0176】
実施例108 tert−ブチル メチル[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]カーバメート
【化137】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (3.8 g, 22 mmol)、tert−ブチル 6−シアノ−2−ピリジルメチルカーバメイト (3.5 g, 15 mmol)、トリエチルアミン (4.0 ml, 28 mmol)及び トルエン(10 ml)の混合物を14 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、テトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(4.6 g, 82 %)を得た。
融点 195.6−196.3 ℃
IR (KBr): 2972, 1703, 1651, 1574, 1537, 1344, 1153, 731 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.57 (9H, s), 3.57 (3H, s), 7.58−7.68 (3H, m), 7.81 (1H, m), 8.10 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.21 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.55 (1H, m).
元素分析値 C1919Sとして   計算値 C, 61.77; H, 5.18; N, 11.37
実測値 C, 61.88; H, 5.00; N, 11.53
【0177】
実施例109 2−(6−メチルアミノ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化138】
Figure 2004075652
tert−ブチル メチル[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]カーバメート(0.60 g, 1.6 mmol)及びトリフルオロ酢酸(8 ml)の混合物を室温で1 時間かき混ぜた。減圧下に濃縮し、得られた結晶をメタノール−ジエチルエーテルから再結晶して標記化合物(0.33 g, 74 %)を得た。
融点 206.9−208.0 ℃
IR (KBr): 3341, 1651, 1614, 1574, 1537, 1531, 1298, 1242, 978, 738 cm−1 H−NMR (DMSO−d)δ: 2.93 (3H, d, J=4.3 Hz), 6.79 (1H, m), 7.06 (1H, d, J=4.3 Hz), 7.51 (1H, m), 7.62 (1H, m), 7.71 (1H, m), 7.81 (1H, m), 7.88 (1H, m), 8.34 (1H, dd, J=1.0, 7.8 Hz).
元素分析値 C1411OSとして   計算値 C, 62.43; H, 4.12; N, 15.60
実測値 C, 62.42; H, 3.99; N, 15.66
【0178】
実施例110 N−メチル−N−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]アセトアミド
【化139】
Figure 2004075652
2−(6−メチルアミノ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.20 g, 0.74 mmol)、アセチルクロリド (0.18 g, 2.22 mmol)及びN,N−ジメチルアセトアミド (10 ml)の混合物を80 ℃で1 時間かき混ぜた。冷後、反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後溶媒を留去した。残留物をテトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.20 g, 86
%)を得た。
融点 218.3−220.3 ℃
IR (KBr): 3543, 3071, 1666, 1587, 1574, 1537, 1456, 1440, 1377, 1317, 1284, 1236, 1097, 993, 734 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.33 (3H, s), 3.56 (3H, s), 7.60−7.76 (4H, m), 7.93 (1H, m), 8.36 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55 (1H, m).
元素分析値 C1613Sとして   計算値 C, 61.72; H, 4.21; N, 13.50
実測値 C, 61.64; H, 3.92; N, 13.42
【0179】
実施例111 N−メチル−N−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]−2−チオフェンカルボキサミド
【化140】
Figure 2004075652
2−(6−メチルアミノ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.20 g, 0.74 mmol)、2−チオフェンカルボニルクロリド(0.28 g, 1.9 mmol)及びN,N−ジメチルアセトアミド (10 ml)の混合物を80 ℃で2 時間かき混ぜた。冷後、反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をテトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.23 g, 83 %)を得た。
融点 191.5−192.9 ℃
IR (KBr): 3067, 1643, 1572, 1523, 1450, 1442, 1360, 1313, 738 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.72 (3H, s), 6.90 (1H, m), 7.06 (1H, dd, J=1.1, 3.7 Hz), 7.40−7.43 (2H, m), 7.61−7.70 (3H, m), 7.80 (1H, m), 8.35 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.6 Hz).
元素分析値 C1913として   計算値 C, 60.14; H, 3.45; N, 11.07
実測値 C, 60.09; H, 3.34; N, 11.05
【0180】
実施例112 N−メチル−N−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]−2−フラアミド
【化141】
Figure 2004075652
2−(6−メチルアミノ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.20 g, 0.74 mmol)、2−フロイルクロリド(0.26 g, 2.0 mmol)及び N,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)の混合物を80 ℃で2 時間かき混ぜた。冷後、反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出した。得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.21 g, 63 %)を得た。
融点 186.2−187.2 ℃
IR (KBr): 3499, 1658, 1572, 1537, 1452, 1344, 1282, 1097, 746 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.71 (3H, s), 6.42 (1H, dd, J=1.7, 3.5 Hz), 6.95 (1H, m), 7.29 (1H, m), 7.39 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.57−7.71 (3H, m), 7.84 (1H, m), 8.35 (1H, d, J=7.3 Hz), 8.55 (1H, dd, J=1.5, 7.7 Hz).
元素分析値 C1913Sとして   計算値 C, 62.80; H, 3.61; N, 11.56
実測値 C, 62.76; H, 3.53; N, 11.61
【0181】
実施例113 N−メチル−N−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]ベンズアミド
【化142】
Figure 2004075652
2−(6−メチルアミノ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.20 g, 0.74 mmol)、ベンゾイルクロリド(0.44 g, 3.1 mmol)及びN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)の混合物を80 ℃で20 時間かき混ぜた。冷後、反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出した。得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.13 g, 38 %)を得た。
融点 234.0−235.4 ℃
IR (KBr): 3069, 1655, 1572, 1535, 1452, 1340, 1097, 729 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.71 (3H, s), 7.24−7.45 (6H, m), 7.61−7.72 (4H, m), 8.25 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.54 (1H, m).
元素分析値 C2115Sとして   計算値 C, 67.54; H, 4.05; N, 11.25
実測値 C, 67.59; H, 4.05; N, 11.28
【0182】
実施例114 N−メチル−N−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパンアミド
【化143】
Figure 2004075652
2−(6−メチルアミノ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.25 g, 0.92 mmol)、プロピオニルクロリド(0.29 g, 3.1 mmol)及びN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)の混合物を80 ℃で2 時間かき混ぜた。冷後、反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をテトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.15 g, 49 %)を得た。
融点 200.6−201.2 ℃
IR (KBr): 3479, 3069, 2978, 2937, 1672, 1574, 1541, 1456, 1373, 1311, 1284, 1236, 1095, 810, 731 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.21 (3H, t, J=7.3 Hz), 2.58 (2H, q, J=7.3 Hz), 3.55 (3H, s), 7.60−7.72 (3H, m), 7.79 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.92 (1H, m), 8.35 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.55 (1H, m).
元素分析値 C1715Sとして   計算値 C, 62.75; H, 4.65; N, 12.91
実測値 C, 62.36; H, 4.44; N, 12.75
【0183】
実施例115 N−メチル−N−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]シクロヘキサンカルボキサミド
【化144】
Figure 2004075652
2−(6−メチルアミノ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.20 g, 0.72 mmol)、シクロヘキサンカルボニルクロリド(0.22 g, 1.5 mmol)及びN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)の混合物を80 ℃で2 時間かき混ぜた。冷後、反応混合物を水中に注ぎ、酢酸エチルで抽出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順で洗浄し、乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出した。得られた結晶をテトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.20 g, 71 %)を得た。
融点 184.4−185.8 ℃
IR (KBr): 2932, 2854, 1666, 1572, 1537, 1452, 1284, 1238, 1095, 989, 744, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.15−1.31 (3H, m), 1.56−1.68 (3H, m), 1.79 (2H, m), 1.90 (2H, m), 2.66 (1H, m), 3.52 (3H, s), 7.59−7.72 (4H, m), 7.94 (1H, m),8.39 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.56 (1H, m).
元素分析値 C2121Sとして   計算値 C, 66.47; H, 5.58; N, 11.07
実測値 C, 66.48; H, 5.36; N, 11.24
【0184】
実施例116 6−ブトキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化145】
Figure 2004075652
6−ヒドロキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.35 g, 1.3 mmol)、1−ブロモブタン(0.38 g, 2.7 mmol)、炭酸カリウム (0.56 g, 4.0 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を室温で15 時間かき混ぜた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去した。得られた結晶をテトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.35 g, 83 %)を得た。
融点 160.9−161.8 ℃
IR (KBr): 3053, 2951, 1660, 1643, 1599, 1537, 1469, 1344, 1282, 1234, 1057, 794 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.00 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.52 (2H, m), 1.82 (2H, m), 4.12 (2H, t, J=6.5 Hz), 7.29 (1H, dd, J=2.8, 8.7 Hz), 7.51−7.55 (2H, m), 7.90 (1H, m), 8.00 (1H, d, J=2.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.73 (1H, m).
元素分析値 C1716Sとして   計算値 C, 65.36; H, 5.16; N, 8.97
実測値 C, 65.30; H, 4.95; N, 8.85
【0185】
実施例117 6−イソブトキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化146】
Figure 2004075652
6−ヒドロキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.35 g, 1.3 mmol)、イソブチルブロミド(0.64 g, 4.6 mmol)、炭酸カリウム (0.57 g, 4.1 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を室温で15 時間かき混ぜた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出した。得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.08 g, 19 %)を得た。
融点 135.5−136.5 ℃
IR (KBr): 2959, 1659, 1601, 1531, 1464, 1344, 1278, 1236, 1055, 792 cm−11H−NMR (CDCl)δ:1.06 (6H, d, J=6.7 Hz), 2.14 (2H, m), 3.88 (2H, d, J=6.7 Hz), 7.31 (1H, dd, J=2.8, 8.8 Hz), 7.52−7.55 (2H, m), 7.91 (1H, m), 8.00 (1H, d, J=2.8 Hz), 8.55 (1H, m), 8.72 (1H, m).
元素分析値 C1716Sとして   計算値 C, 65.36; H, 5.16; N, 8.97
実測値 C, 65.35; H, 5.08; N, 9.02
【0186】
実施例118 6−(3−ヒドロキシプロポキシ)−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化147】
Figure 2004075652
6−ヒドロキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.40 g, 1.5 mmol)、3−ブロモ−1−プロパノール(0.66 g, 4.7 mmol)、炭酸カリウム (0.43 g, 3.1 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を室温で15 時間かき混ぜた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチル及びエタノールの混合溶媒で抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去した。得られた結晶をエタノール−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.27 g, 54 %)を得た。
融点 196.6−197.7 ℃
IR (KBr): 3370, 2951, 1628, 1599, 1518, 1467, 1354, 1282, 1236, 1064, 798 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ:1.92 (2H, m), 3.60 (2H, m), 4.19 (2H, t, J=6.6 Hz), 4.60 (1H, t, J=4.9 Hz), 7.45 (1H, m), 7.72−7.85 (3H, m), 8.10 (1H, m), 8.34 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.79 81H, d, J=3.6 Hz).
元素分析値 C1614S・0.25HOとして  計算値 C, 60.27; H, 4.58; N, 8.79
実測値 C, 60.34; H, 4.54; N, 8.67
【0187】
実施例119 6−(6−ヒドロキシヘキシルオキシ)−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化148】
Figure 2004075652
6−ヒドロキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.35 g, 1.3 mmol)、6−ブロモ−1−ヘキサノール(1.28 g, 7.0 mmol)、炭酸カリウム (0.38 g, 2.7 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を室温で24 時間かき混ぜた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を減圧下に留去した。得られた結晶をテトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.44 g, 91 %)を得た。
融点 135.6−137.0 ℃
IR (KBr): 3451, 2939, 2866, 1651, 1643, 1599, 1537, 1471, 1348, 1282, 1236, 1060, 790 cm−1
H−NMR (CDCl)δ:1.26−1.67 (7H, m), 1.86 (2H, m), 3.68 (2H, m), 4.12 (2H, m), 7.29 (1H, m), 7.52−7.55 (2H, m), 7.91 (1H, m), 7.99 (1H, d, J=2.7 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.73 (1H, d, J=4.6 Hz).
元素分析値 C1920Sとして  計算値 C, 64.02; H, 5.66; N, 7.86
実測値 C, 64.03; H, 5.82; N, 7.58
【0188】
実施例120 6−(3−フェニルプロポキシ)−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化149】
Figure 2004075652
6−ヒドロキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.35 g, 1.3 mmol)、1−ブロモ−3−フェニルプロパン(0.86 g, 4.3 mmol)、炭酸カリウム (0.38 g, 2.7 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を室温で20 時間かき混ぜた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を減圧下に留去した。得られた結晶をテトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.48 g, 92 %)を得た。
融点 170.0−170.3 ℃
IR (KBr): 3416, 1658, 1651, 1599, 1537, 1342, 1278, 1234cm−1
H−NMR (CDCl)δ:2.17 (2H, tt, J=6.3, 7.5 Hz), 2.84 (2H, t, J=7.5 Hz), 4.12 (2H, t, J=6.3 Hz), 7.20−7.32 (6H, m), 7.52−7.55 (2H, m), 7.90 (1H, m), 7.98 (1H, d, J=2.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.72 (1H, dd, J=0.6, 3.9 Hz).
元素分析値 C2218Sとして  計算値 C, 70.57; H, 4.85; N, 7.48
実測値 C, 70.50; H, 4.83; N, 7.51
【0189】
実施例121 6−(ベンジルオキシ)−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化150】
Figure 2004075652
6−ヒドロキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.30 g, 1.1 mmol)、ベンジルブロミド(0.61 g, 3.5 mmol)、炭酸カリウム (0.32 g, 2.3 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を室温で2 時間かき混ぜた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を減圧下に留去した。得られた結晶をテトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.39 g, 95 %)を得た。
融点 198.0−198.8 ℃
IR (KBr): 3476, 1649, 1531, 1344, 1278, 1238, 1053, 995, 788 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 5.21 (2H, s), 7.35−7.57 (8H, m), 7.90 (1H, m), 8.12 (1H, d, J=2.7 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.73 (1H, d, J=4.4 Hz).
元素分析値 C2014Sとして  計算値 C, 69.35; H, 4.07; N, 8.09
実測値 C, 69.34; H, 4.11; N, 8.17
【0190】
実施例122 tert−ブチル 2−[[4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−6−イル]オキシ]アセテート
【化151】
Figure 2004075652
6−ヒドロキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.35 g, 1.3 mmol)、tert−ブチルブロモアセテート(0.88 g, 4.5 mmol)、炭酸カリウム (0.38 g, 2.7 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を室温で12 時間かき混ぜた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出した。得られた結晶をテトラヒドロフラン−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.44 g, 87 %)を得た。
融点 183.0−184.1 ℃
IR (KBr): 2980, 1747, 1658, 1537, 1473, 1280, 1234, 1157, 1078, 792, 738cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.51 (9H, s),4.67 (2H, s), 7.39 (1H, dd, J=2.8, 8.8 Hz), 7.52 (1H, m), 7.57 (1H, d, J=8.8 Hz), 7.90−7.94 (2H, m), 8.53 (1H, dd, J=0.9, 7.9 Hz), 8.72 (1H, m).
元素分析値 C1918Sとして   計算値 C, 61.61; H, 4.90; N, 7.56
実測値 C, 61.67; H, 4.87; N, 7.54
【0191】
実施例123 2−[[4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−6−イル]オキシ]酢酸
【化152】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−[[4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−6−イル]オキシ]アセテート(0.30 g, 0.81 mmol)及びトリフロロ酢酸(10 ml)の混合物を室温で3 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、メタノール−ジイソプロピルエーテルから再結晶して標記化合物(0.17 g, 67 %)を得た。
融点 250 ℃ (分解)
IR (KBr): 3069, 1770, 1624, 1601, 1529, 1479, 1427, 1415, 1352, 1238, 1082, 831, 790 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 4.89 (2H, s), 7.50 (1H, dd, J=2.8, 8.8 Hz), 7.72−7.78 (2H, m), 7.88 (1H, d, J=8.8 Hz), 8.10 (1H, m), 8.35 (1H, d, J=7.8 Hz),8.79 (1H, d, J=4.5 Hz), 13.16 (1H, br s).
元素分析値 C1510Sとして   計算値 C, 57.32; H, 3.21; N, 8.91
実測値 C, 57.34; H, 2.95; N, 8.84
【0192】
実施例124 tert−ブチル 6−[[4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−6−イル]オキシ]ヘキサノエート
【化153】
Figure 2004075652
6−ヒドロキシ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.50 g, 1.9 mmol)、6−ブロモヘキサン酸 tert−ブチル (1.25 g, 4.9 mmol)、炭酸カリウム (0.54 g, 3.9 mmol)及びDMF (10 ml) の混合物を室温で24 時間かき混ぜた。反応混合物を水で希釈し、酢酸エチルで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後、溶媒を留去した。得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.75 g, 90 %)を得た。
融点 101.2−102.4 ℃
IR (KBr): 2937, 2868, 1726, 1658, 1537, 1467, 1342, 1278, 1236, 1151, 792 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.45 (9H, s), 1.52 (2H, m), 1.67 (2H, m), 1.85 (2H, m), 2.26 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.12 (2H, t, J=6.4 Hz), 7.29 (1H, dd, J=2.7, 8.8 Hz), 7.52−7.55 (2H, m), 7.91 (1H, m), 7.99 (1H, d, J=2.7 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.72 (1H, d, J=4.7 Hz).
元素分析値 C2326Sとして   計算値 C, 64.77; H, 6.14; N, 6.57
実測値 C, 64.69; H, 5.98; N, 6.58
【0193】
実施例125 6−[[4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−6−イル]オキシ]ヘキサン酸
【化154】
Figure 2004075652
tert−ブチル 6−[[4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−6−イル]オキシ]ヘキサノエート (0.80 g, 1.8 mmol)及びトリフロロ酢酸(10 ml)の混合物を氷冷下1 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、ジイソプロピルエーテルから結晶化させ、標記化合物(0.69 g, 約100 %)を得た。
融点 205.4−206.3 ℃
IR (KBr): 3057, 2947, 1711, 1643, 1603, 1523, 1467, 1290, 1236, 1059, 802 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.47 (2H, m), 1.59 (2H, m), 1.77 (2H, m), 2.25 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.11 (2H, t, J=6.4 Hz), 7.45 (1H, dd, J=2.8, 8.8 Hz), 7.72−7.85 (3H,  m), 8.10 (1H, m), 8.35 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.79 (1H, d, J=4.7Hz), 12.00 (1H, br s).
元素分析値 C1918S・0.25HOとして  計算値 C, 60.87; H, 4.97; N, 7.47
実測値 C, 60.75; H, 4.96; N, 7.38
【0194】
参考例25 2−シアノ−6−エチルチオピリジン
【化155】
Figure 2004075652
エチルメルカプタン(0.49 g, 7.9 mmol)をテトラヒドロフラン(100 ml)に溶解し、水素化ナトリウム(60 % 油性、0.35 g, 8.7 mmol)に滴下した。室温で1 時間かき混ぜた後、2−クロロ−6−シアノピリジン(1.00 g, 7.2 mmol)のテトラヒドロフラン(10 ml)溶液を加え、室温で18 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒を留去して標記化合物(1.02 g, 86 %)を油状物として得た。
IR (KBr): 2233, 1576, 1469, 1425, 1267, 1157, 1143, 978, 856, 794 cm−1H−NMR (CDCl)δ: 1.38 (3H, t, J=7.4 Hz), 3.20 (2H, q, J=7.3 Hz), 7.28−7.36 (2H, m), 7.55 (1H, t, J=7.6 Hz).
【0195】
実施例126 2−[6−(エチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化156】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.21 g, 7.2 mmol)、2−シアノ−6−エチルチオピリジン(1.02 g, 6.2 mmol)、トリエチルアミン (1.5 ml, 10.8 mmol)及びトルエン(30 ml)の混合物を48 時間加熱還流した。減圧下に濃縮後、析出した結晶をエタノールから再結晶して標記化合物(0.26 g, 14 %)を得た。
融点 161.3−162.0 ℃
IR (KBr): 1653, 1574, 1525, 1423, 1298, 1284, 1234, 1153, 1124, 1095, 981, 812, 725 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.51 (3H, t, J=7.4 Hz), 3.34 (2H, q, J=7.3 Hz), 7.35−7.38 (1H, m), 7.61−7.69 (4H, m), 8.18−8.21 (1H, m), 8.53−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1512OSとして   計算値 C, 59.97; H, 4.03; N, 9.33
実測値 C, 60.05; H, 3.85; N, 9.30
【0196】
参考例26 2−シアノ−6−イソプロピルチオピリジン
【化157】
Figure 2004075652
イソプロピルメルカプタン(0.60 g, 7.9 mmol)をテトラヒドロフラン(100 ml)に溶解し、水素化ナトリウム(60 % 油性、0.35 g, 8.7 mmol)に滴下した。室温で1 時間かき混ぜた後、2−クロロ−6−シアノピリジン(1.00 g, 7.2 mmol)のテトラヒドロフラン(10 ml)溶液を加え、室温で18 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒を留去して標記化合物(1.40 g, 約100 %)を油状物として得た。
IR (KBr): 2233, 1577, 1547, 1425, 1365, 1159, 1143, 1075, 1055, 978, 856, 794 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (6H, d, J=6.8 Hz), 4.00−4.15 (1H, m), 7.28−7.35 (2H, m), 7.54 (1H, t, J=7.5 H).
【0197】
実施例127 2−[6−(イソプロピルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化158】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.21 g, 7.2 mmol)、2−シアノ−6−イソプロピルチオピリジン(1.40 g, 7.9 mmol)、トリエチルアミン (1.5 ml, 10.8 mmol)及び トルエン(30 ml)の混合物を48 時間加熱還流した。減圧下に濃縮後、析出した結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.24 g, 10 %)を得た。
融点 185.4−185.8 ℃
IR (KBr): 1658, 1570, 1535, 1429, 1294, 1232, 1141, 1093, 985, 912, 744 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.54 (6H, d, J=6.8 Hz), 4.14−4.23 (1H, m), 7.34 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.60−7.71 (4H, m), 8.20 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1614OSとして   計算値 C, 61.12; H, 4.49; N, 8.91
実測値 C, 61.02; H, 4.56; N, 8.91
【0198】
参考例27 2−シアノ−6−tert−ブチルチオピリジン
【化159】
Figure 2004075652
tert−ブチルメルカプタン(0.72 g, 7.9 mmol)をテトラヒドロフラン(100 ml)に溶解し、水素化ナトリウム(60 % 油性、0.35 g, 8.7 mmol)に滴下した。室温で1 時間かき混ぜた後、2−クロロ−6−シアノピリジン(1.00 g, 7.2 mmol)のテトラヒドロフラン(10 ml)溶液を加え、室温で18 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒を留去して標記化合物(1.19 g, 86 %)を油状物として得た。
IR (KBr): 2235, 1574, 1549, 1421, 1361, 1159, 1143, 978, 854, 794 cm−1H−NMR (CDCl)δ: 1.59 (9H, s), 7.31−7.38 (2H, m), 7.54 (1H, t, J=7.7 Hz).
【0199】
実施例128 2−[6−(tert−ブチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化160】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.21 g, 7.2 mmol)、2−シアノ−6−tert−ブチルチオピリジン (1.19 g, 6.2 mmol)、トリエチルアミン (1.5 ml, 10.8 mmol)及び トルエン(30 ml)の混合物を48 時間加熱還流した。減圧下に濃縮後、析出した結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.15 g, 7 %)を得た。
融点 152.9−153.8 ℃
IR (KBr): 1660, 1570, 1531, 1427, 1294, 1232, 1136, 1093, 964, 798 cm−11H−NMR (CDCl)δ: 1.71 (9H, s), 7.39 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.62−7.69 (4H, m), 8.26 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1716OSとして   計算値 C, 62.16; H, 4.91; N, 8.53
実測値 C, 62.07; H, 5.05; N, 8.51
【0200】
参考例28 2−シアノ−6−ペンチルチオピリジン
【化161】
Figure 2004075652
ペンチルメルカプタン(0.83 g, 7.9 mmol)をテトラヒドロフラン(100 ml)に溶解し、水素化ナトリウム(60 % 油性、0.35 g, 8.7 mmol)に滴下した。室温で1 時間かき混ぜた後、2−クロロ−6−シアノピリジン(1.00 g, 7.2 mmol)のテトラヒドロフラン(10 ml)溶液を加え、室温で18 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒を留去して標記化合物(1.48 g, 約100 %)を油状物として得た。
IR (KBr): 2235, 1574, 1549, 1454, 1427, 1159, 978, 858, 794 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 0.92 (3H, t, J=7.0 hz), 1.38−1.44 (2H, m), 1.69−1.74 (2H, m), 3.18 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.28−7.35 (2H, m), 7.54 (1H, t, J=7.6 Hz).
【0201】
実施例129 2−[6−(ペンチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化162】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.21 g, 7.2 mmol)、2−シアノ−6−ペンチルチオピリジン (1.48 g, 7.2 mmol)、トリエチルアミン (1.5 ml, 10.8 mmol)及び トルエン(30 ml)の混合物を48 時間加熱還流した。減圧下に濃縮後、析出した結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(1.09 g, 44 %)を得た。
融点 105.0−105.1 ℃
IR (KBr): 1658, 1572, 1552, 1537, 1431, 1294, 1234, 1145, 1093, 968 cm−11H−NMR (CDCl)δ: 0.95 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.36−1.52 (2H, m), 1.54−1.59 (2H, m), 1.81−1.91 (2H, m), 3.31 (3H, t, J=7.5 Hz), 7.37 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.58−7.71 (4H, m), 8.19 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1818OSとして   計算値 C, 63.13; H, 5.30; N, 8.18
実測値 C, 63.00; H, 5.42; N, 8.28
【0202】
参考例29 2−シアノ−6−イソペンチルチオピリジン
【化163】
Figure 2004075652
イソペンチルメルカプタン(0.83 g, 7.9 mmol)をテトラヒドロフラン(100 ml)に溶解し、水素化ナトリウム(60 % 油性、0.35 g, 8.7 mmol)に滴下した。室温で1 時間かき混ぜた後、2−クロロ−6−シアノピリジン(1.00 g, 7.2 mmol)のテトラヒドロフラン(10 ml)溶液を加え、室温で18 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒を留去して標記化合物(1.48 g, 約100 %)を油状物として得た。
IR (KBr): 2233, 1576, 1549, 1466, 1427, 1277, 1159, 1143, 1078, 978, 856, 794 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 0.96 (6H, d, J=6.5 Hz), 1.55−1.62 (2H, m), 1.69−1.76 (1H, m), 3.16−3.21 (2H, m), 7.30−7.35 (2H, m), 7.54 (1H, t, J=7.6 Hz).
【0203】
実施例130 2−[6−(イソペンチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化164】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.21 g, 7.2 mmol)、2−シアノ−6−イソペンチルチオピリジン (1.48 g, 7.2 mmol)、トリエチルアミン (1.5 ml, 10.8 mmol)及び トルエン(30 ml)の混合物を48 時間加熱還流した。減圧下に濃縮後、析出した結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.64 g, 26 %)を得た。
融点 103.4−105.1 ℃
IR (KBr): 1660, 1570, 1531, 1429, 1294, 1232, 1147, 1093, 1062, 1028, 985, 968, 798 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.03 (6H, d, J=6.5 Hz), 1.71−1.80 (2H, m), 1.82−1.91 (1H, m), 3.30−3.35 (2H, m), 7.37 (1H, d, J=8.1 Hz), 7.57−7.69 (4H, m), 8.18−8.20 (1H, m), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1818OSとして   計算値 C, 63.13; H, 5.30; N, 8.18
実測値 C, 62.95; H, 5.08; N, 8.16
【0204】
参考例30 2−シアノ−6−(2−フェネチルチオ)ピリジン
【化165】
Figure 2004075652
2−フェネチルメルカプタン(1.10 g, 7.9 mmol)をテトラヒドロフラン(100 ml)に溶解し、水素化ナトリウム(60 % 油性、0.35 g, 8.7 mmol)に滴下した。室温で1 時間かき混ぜた後、2−クロロ−6−シアノピリジン(1.00 g, 7.2 mmol)のテトラヒドロフラン(10 ml)溶液を加え、室温で18 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒を留去して標記化合物(1.74 g, 約100 %)を油状物として得た。
IR (KBr): 2233, 1574, 1549, 1494, 1427, 1159, 1143, 978, 912, 856, 794 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.98−3.03 (2H, m), 3.40−3.45 (2H, m), 7.24−7.36 (7H, m), 7.54 (1H, t, J=7.9 Hz).
【0205】
実施例131 2−[6−(2−フェネチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化166】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.21 g, 7.2 mmol)、2−シアノ−6−(2−フェネチルチオピリジン (1.74 g, 7.2 mmol)、トリエチルアミン (1.5 ml, 10.8 mmol)及び トルエン(30 ml)の混合物を48 時間加熱還流した。減圧下に濃縮後、析出した結晶をエタノールから再結晶して標記化合物(1.00 g, 37 %)を得た。
融点 167.1−168.4 ℃
IR (KBr): 1658, 1570, 1531, 1429, 1296, 1234, 1145, 1093, 1062, 1028, 985, 966, 744 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.14−3.19 (2H, m), 3.57−3.62 (2H, m), 7.25−7.40 (6H, m), 7.51−7.52 (1H, m), 7.62−.770 (3H, m), 8.20−8.23 (1H, m), 8.53−8.57 (1H, m).
元素分析値 C2116OSとして   計算値 C, 66.99; H, 4.28; N, 7.44
実測値 C, 67.11; H, 4.18; N, 7.38
【0206】
参考例31 2−シアノ−6−ピリジルチオ酢酸メチル
【化167】
Figure 2004075652
チオグリコール酸メチル (0.80 g, 7.5 mmol)をテトラヒドロフラン(50 ml)に溶解し、水素化ナトリウム(60 % 油性、0.30 g, 7.5 mmol)に滴下した。室温で1時間かき混ぜた後、2−クロロ−6−シアノピリジン(0.70 g, 5.0 mmol)のテトラヒドロフラン(10 ml)溶液を加え、室温で18 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)の溶出部から標記化合物(0.20 g, 13 %)を得た。
IR (KBr): 2235, 1730, 1572, 1554, 1518, 1504, 1433, 1141, 912, 746 cm−1H−NMR (CDCl)δ: 3.79 (3H, s), 3.98 (2H, s), 7.38−7.43 (2H, m), 7.82 (1H, t, J=7.9 Hz).
【0207】
実施例132 [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ]酢酸メチル
【化168】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.11 g, 0.67 mmol)、2−シアノ−6−ピリジルチオ酢酸メチル (0.14 g, 0.67 mmol)、トリエチルアミン (0.14 ml, 1.00 mmol)及び トルエン(20 ml)の混合物を48 時間加熱還流した。減圧下に濃縮後、析出した結晶をメタノールから再結晶して標記化合物(0.04 g, 17 %)を得た。
融点 117.1 ℃ (分解)
IR (KBr): 1738, 1658, 1572, 1537, 1433, 1296, 1234, 1143, 1095, 912, 744cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.81 (3H, s), 4.14 (2H, s), 7.46 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.58−7.75 (4H, m), 8.26 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.54−8.56 (1H, m).
元素分析値 C1612として   計算値 C, 55.80; H, 3.51; N, 8.13
実測値 C, 55.51; H, 3.51; N, 7.98
【0208】
参考例32 2−シアノ−6−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]チオピリジン
【化169】
Figure 2004075652
2−ジメチルアミノエタンチオール (0.71 g, 5.0 mmol)をテトラヒドロフラン(100 ml)に溶解し、水素化ナトリウム(60 % 油性、0.44 g, 11.0 mmol)に滴下した。室温で1 時間かき混ぜた後、2−クロロ−6−シアノピリジン(0.70 g, 5.0 mmol)のテトラヒドロフラン(10 ml)溶液を加え、室温で18 時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮し、水で希釈して酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒を留去して標記化合物(0.49 g, 47 %)を得た。
IR (KBr): 2233, 1576, 1549, 1456, 1425, 1143, 794 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.32 (6H, s), 2.63 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.33 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.33−7.36 (2H, m), 7.55 (1H, t, J=7.9 Hz).
【0209】
実施例133 2−[[6−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]チオ]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化170】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.40 g, 2.4 mmol)、2−シアノ−6−[2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル]チオピリジン (0.49 g, 2.4 mmol)、トリエチルアミン (0.50 ml, 3.6 mmol)及び トルエン(30 ml)の混合物を48 時間加熱還流した。減圧下に濃縮後、カラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール (2:1, v/v)で溶出した。得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.19 g, 23 %)を得た。
融点 154.8 ℃ (分解)
IR (KBr): 1655, 1570, 1527, 1431, 1296, 1234, 1095, 985, 912, 744 cm−11H−NMR (CDCl)δ: 2.35 (6H, s), 2.77 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.47 (2H, t, J=7.3 Hz), 7.39 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.58−7.71 (4H, m), 8.19−8.22 (1H, m), 8.53−^8.56 (1H, m).
元素分析値 C1717OSとして   計算値 C, 59.45; H, 4.99; N, 12.23
実測値 C, 59.06; H, 4.81; N, 12.04
【0210】
参考例33 2−シアノ−6−エトキシピリジン
【化171】
Figure 2004075652
2−クロロ−6−シアノピリジン(1.00 g, 7.2 mmol)及びナトリウムエトキシド(0.54 g, 7.9 mmol)の混合物をテトラヒドロフラン(100 ml)中で18 時間加熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、氷水を加えて希釈し酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥後、減圧下に溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1, v/v)の溶出部から標記化合物(0.15 g, 14 %)を得た。
IR (KBr): 2235, 1608, 1589, 1564, 1448, 1389, 1334, 1275, 1209, 1163, 1111, 1037, 987, 806 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.39 (3H, t, J=7.1 Hz), 4.39 (2H, q, J=7.1 Hz), 6.93 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.25−7.28 (1H, m), 7.61−7.66 (1H, m).
【0211】
実施例134 2−(6−エトキシ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化172】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.17 g, 1.0 mmol)、2−シアノ−6−エトキシピリジン (0.15 g, 1.0 mmol)、トリエチルアミン (0.21 ml, 1.5 mmol)及び トルエン(30 ml)の混合物を48 時間加熱還流した。減圧下に濃縮後、カラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (3:1, v/v)で溶出した。得られた結晶を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物(0.04 g, 14 %)を得た。
融点 179.5−180.0 ℃
IR (KBr): 1651, 1593, 1574, 1523, 1440, 1383, 1332, 1294, 1273, 1238, 1095, 1032, 985, 814, 744 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.50 (3H, t, J=7.0 Hz), 4.54 (2H, q, J=7.0 Hz), 6.95−6.98 (1H, m), 7.59−7.68 (1H, m), 7.75 (1H, t, J=7.4 Hz), 8.11−8.14 (1H, m), 8.53−8.57 (1H, m).
Fab−MS m/z 285.
【0212】
実施例135 4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−7−カルボン酸
【化173】
Figure 2004075652
2−メルカプトテレフタル酸 (2.0 g, 10 mmol)、2−シアノピリジン (1.3 g, 11mmol)、ピリジン(10 ml)の混合物を8 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、メタノール−ジイソプロピルエーテルから再結晶して標記化合物(1.22g, 42 %)を得た。
融点 294.7−295.1 ℃
IR (KBr): 3049, 2665, 2552, 1732, 1697, 1662, 1566, 1535, 1307, 1278, 1236, 736 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 7.77 (1H, m), 8.09−8.17 (2H, m), 8.34−8.44 (3H, m), 8.82 (1H, d, J=4.5 Hz), 13.20 (1H, br s).
元素分析値 C14S・1.25HOとして   計算値 C, 54.81; H, 3.45; N, 9.13
実測値 C, 55.02; H, 3.36; N, 9.31
【0213】
実施例136 2−(6−メチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化174】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.85 g, 5.1 mmol)、2−シアノ−6−メチルピリジン (0.60 g, 5.1 mmol)、トリエチルアミン (1.10 ml, 7.9 mmol)及び トルエン(1.1 ml)の混合物を9 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、エタノールから再結晶して標記化合物(0.71 g, 55 %)を得た。
融点 169.8−170.3 ℃
IR (KBr): 1651, 1591, 1572, 1531, 1300 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.69 (3H, s), 7.39 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.60−7.71 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.35 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.2 Hz).
元素分析値 C1410OSとして   計算値 C, 66.12; H, 3.96; N, 11.02
実測値 C, 65.88; H, 3.69; N, 11.20
【0214】
参考例34 2−シアノ−4−フェニルピリジン
【化175】
Figure 2004075652
4−フェニルピリジン N−オキシド (3.13 g, 18.3 mmol)をニトロエタン(30 ml)に溶解し、トリメチルシリルシアニド(2.0 g, 20.2 mmol)及びN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(1.7 ml, 18.5 mmol)を加えた。反応混合物を室温で45時間かき混ぜた後、減圧下に濃縮した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。得られた結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥して標記化合物(2.87 g, 89 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 7.47−7.65 (5H, m), 7.72 (1H, dd, J=1.8, 5.2 Hz), 7.91 (1H, s), 8.75 (1H, d, J=5.1 Hz).
【0215】
実施例137 2−(4−フェニル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化176】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.00 g, 5.9 mmol)、2−シアノ−4−フェニルピリジン (1.10 g, 5.9 mmol)、トリエチルアミン (1.30 ml, 9.0 mmol)及び トルエン(2.5ml)の混合物を20 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、エタノールから再結晶して標記化合物(0.99 g, 53 %)を得た。
融点 164.4−164.7 ℃
IR (KBr): 1655, 1570, 1533, 1296, 1283 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.48−7.78 (9H, m), 8.57 (1H, dd, J=2.0, 7.2 Hz), 8.77 (1H, d, J=5.1 Hz), 8.80 (1H, s).
元素分析値 C1912OSとして   計算値 C, 72.13; H, 3.82; N, 8.85
実測値 C, 72.14; H, 3.82; N, 9.06
【0216】
参考例35 2−シアノ−4−メチルピリジン
【化177】
Figure 2004075652
4−メチルピリジン N−オキシド (2.0 g, 18.3 mmol)をニトロエタン(25 ml)に溶解し、トリメチルシリルシアニド(2.0 g, 20.2 mmol)及びN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(1.7 ml, 18.5 mmol)を加えた。反応混合物を室温で5日かき混ぜた後、減圧下に濃縮した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。得られた結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、乾燥して標記化合物(0.91 g, 42 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.43 (3H, s), 7.33 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.53 (1H, s), 8.57 (1H, d, J=4.8 Hz).
【0217】
実施例138 2−(4−メチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化178】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.15 g, 6.8 mmol)、2−シアノ−4−メチルピリジン (0.81 g, 6.8 mmol)、トリエチルアミン (1.50 ml, 10.8 mmol)及び トルエン(2.0 ml)の混合物を8 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、エタノールから再結晶して標記化合物(1.11 g, 64 %)を得た。
融点 199.7−199.9 ℃
IR (KBr): 1659, 1574, 1537, 1300, 1281 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.48 (3H, s), 7.36 (1H, d, J=4.2 Hz), 7.60−7.72 (3H, m), 8.41 (1H, s), 8.54−8.60 (2H, m).
元素分析値 C1410OSとして   計算値 C, 66.12; H, 3.96; N, 11.02
実測値 C, 66.11; H, 3.70; N, 11.29
【0218】
参考例36 2−(6−クロロ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化179】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.65 g, 3.9 mmol)、2−シアノ−6−クロロピリジン (0.54 g, 3.9 mmol)、トリエチルアミン (1.00 ml, 7.2 mmol)及び トルエン(2.0 ml)の混合物を6.5 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、エタノールから再結晶して標記化合物(0.39 g, 37 %)を得た。
融点 224.3−225.0 ℃
IR (KBr): 1664, 1535, 1429, 1298 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.51−7.74 (4H, m), 7.88 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.48 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.8 Hz).
元素分析値 C13OSClとして   計算値 C, 56.83; H, 2.57; N, 10.20
実測値 C, 56.80; H, 2.38; N, 10.24
【0219】
参考例37 5,6,7,8−テトラヒドロキノリン N−オキシド
【化180】
Figure 2004075652
5,6,7,8−テトラヒドロキノリン (3.0 g, 22.5 mmol)を酢酸エチル(15 ml)に溶解し、3−クロロ過安息香酸 (約70 %含有, 5.6 g, 22.5 mmol)を加えた。反応混合物を室温で2日かき混ぜた後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール(5:1, v/v)の溶出部から標記化合物(3.4 g, 97 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.73−1.95 (4H, m), 2.77 (2H, t, J=6.0 Hz), 2.95 (2H, t, J=6.0 Hz), 6.98−7.06 (2H, m), 8.14 (1H, d, J=5.4 Hz).
【0220】
参考例38 2−シアノ−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン
【化181】
Figure 2004075652
5,6,7,8−テトラヒドロキノリン N−オキシド (3.0 g, 19.1 mmol)をニトロエタン (30 ml)に溶解し、トリメチルシリルシアニド (2.1 g, 21.0 mmol)及びN,N−ジメチルカルバモイルクロリド (2.1 g, 19.1 mmol)を加えた。反応混合物を室温で3日かき混ぜた後、減圧下に濃縮した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)の溶出部から標記化合物 (0.52 g, 17 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ:1.80−1.96 (4H, m), 2.84 (2H, t, J=6.0 Hz), 2.95 (2H, t,J=6.0 Hz), 7.40−7.48 (2H, m).
【0221】
実施例139 2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−2−キノリル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化182】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.43 g, 2.5 mmol)、2−シアノ−5,6,7,8−テトラヒドロキノリン (0.40g, 2.5 mmol)、トリエチルアミン (0.50 ml, 3.8 mmol)及び トルエン (2.0 ml)の混合物を17 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、エタノールから再結晶して標記化合物(0.22 g, 30 %)を得た。
融点 232.3−232.8 ℃
IR (KBr): 1659, 1568, 1452, 1421, 1264 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.83−2.00 (4H, m), 2.88 (2H, t, J=6.0 Hz), 3.04 (2H, t, J=6.3 Hz), 7.54−7.67 (4H, m), 8.26 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.0 Hz).
元素分析値 C1714OSとして   計算値 C, 69.36; H, 4.79; N, 9.52
実測値 C, 69.32; H, 4.89; N, 9.65
【0222】
参考例39 2−シアノ−6−エチルピリジン
【化183】
Figure 2004075652
2−エチルピリジン N−オキシド (3.0 g, 24.4 mmol)をニトロエタン (30 ml)に溶解し、トリメチルシリルシアニド (2.4 g, 24.0 mmol)及びN,N−ジメチルカルバモイルクロリド (2.4 g, 21.9 mmol)を加えた。反応混合物を室温で3日かき混ぜた後、減圧下に濃縮した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)の溶出部から標記化合物 (1.0 g, 31 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.32 (3H, t, J=7.5 Hz), 2.87 (2H, q, J=7.5 Hz), 7.38 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.52 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.73 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0223】
実施例140 2−(6−エチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化184】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (1.3 g, 7.5 mmol)、2−シアノ−6−エチルピリジン (0.99g, 7.5 mmol)、トリエチルアミン (1.60 ml, 11.5 mmol)及びトルエン (6.0 ml)の混合物を16 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、エタノールから再結晶して標記化合物 (0.45 g, 22 %)を得た。
融点 150.5−150.9 ℃
IR (KBr): 1653, 1572, 1533, 1439, 1306 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (3H, t, J=4.6 Hz), 2.95 (2H, q, J=7.6 Hz), 7.39 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.59−7.70 (3H, m), 7.80 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.35 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.56 (1H, d, J=5.4 Hz).
元素分析値 C1512OSとして   計算値 C, 67.14; H, 4.51; N, 10.44
実測値 C, 67.02; H, 4.42; N, 10.35
【0224】
参考例40 tert−ブチル 2−シアノ−4−カルバメート
【化185】
Figure 2004075652
4−tert−ブトキシカルボニルアミノピリジン N−オキシド (4.9 g, 23.1 mmol)をニトロエタン (60 ml)に溶解し、トリメチルシリルシアニド (2.5 g, 25.4 mmol)及びN,N−ジメチルカルバモイルクロリド (2.5 g, 23.2 mmol)を加えた。反応混合物を室温で3日かき混ぜた後、減圧下に濃縮した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (2:1, v/v)の溶出部から標記化合物 (1.7 g, 33 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.54 (9H, s), 6.92 (1H, br s), 7.43 (1H, d, J=5.4 Hz),7.86 (1H, s), 8.49 (1H, d, J=5.7 Hz).
【0225】
実施例141 tert−ブチル 2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジルカルバメート
【化186】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.61 g, 3.7 mmol)、4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−シアノピリジン (0.80 g, 3.7 mmol)、トリエチルアミン (0.80 ml, 5.7 mmol)及びトルエン (2.0 ml)の混合物を9 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、乾燥して標記化合物(0.60 g, 49 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.54 (9H, s), 6.97 (1H, br s), 7.60−7.71 (3H, m), 8.01(1H, d, J=3.3 Hz), 8.18 (1H, s), 8.54−8.57 (2H, m).
【0226】
実施例142 2−(4−アミノ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化187】
Figure 2004075652
2−(4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (100 mg, 0.28 mmol)を氷冷下トリフルオロ酢酸 (2.5 ml) に溶解し、5時間かき混ぜた。反応混合物にジイソプロピルエーテルを加え、析出した結晶をろ取、ジエチルエーテルで洗浄した後乾燥して標記化合物 (109 mg, 60 %)を得た。
融点 207.6−207.9 ℃
IR (KBr): 3200, 3119, 1657, 1587, 1529 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 6.83 (1H, d, J=6.0 Hz), 7.61 (1H, s), 7.70−7.95 (3H,m), 8.17 (1H, d, J=6.0 Hz), 8.37 (1H, d, J=7.8 Hz).
元素分析値 C13OS・HOとして   計算値 C, 46.45; H, 2.72; N, 10.56
実測値 C, 46.50; H, 2.86; N, 10.85
【0227】
実施例143 2−(4−シアノ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化188】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.65 g, 3.9 mmol)、2,4−ジシアノピリジン (0.50 g,3.9 mmol)、トリエチルアミン (0.81 ml, 5.8 mmol)及び トルエン(2.0 ml)の混合物を2.5 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、アセトン−クロロホルムから再結晶して標記化合物(0.54 g, 53 %)を得た。
融点 283.4−283.6 ℃
IR (KBr): 1655, 1589, 1570, 1529, 1460, 1396 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.63−7.78 (4H, m), 8.57 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.80 (1H, s), 8.93 (1H, d, J=4.8 Hz).
元素分析値 C14OSとして   計算値 C, 63.38; H, 2.66; N, 15.84
実測値 C, 63.15; H, 2.58; N, 15.63
【0228】
参考例41 6−シアノ−N,N−ジエチルニコチンアミド
【化189】
Figure 2004075652
3−ジエチルアミドピリジン N−オキシド (2.6 g, 13.5 mmol)をニトロエタン (20 ml)に溶解し、トリメチルシリルシアニド (1.5 g, 14.8 mmol)及びN,N−ジメチルカルバモイルクロリド (1.5 g, 14.1 mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間かき混ぜた後、減圧下に濃縮した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)の溶出部から標記化合物 (0.36 g, 16 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.15−1.28 (6H, m), 3.24 (2H, m), 3.57 (2H, m), 7.75 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.85 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.72 (1H, s).
【0229】
実施例144 N,N−ジエチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−ニコチンアミド
【化190】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.33 g, 2.0 mmol)、2−シアノ−5−ジエチルアミドピリジン (0.36 g, 1.8 mmol)、トリエチルアミン (0.40 ml, 2.9 mmol)及び トルエン(2.0 ml)の混合物を2.5 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、エタノールから再結晶して標記化合物 (0.34 g, 57 %)を得た。
融点 193.2−193.3 ℃
IR (KBr): 1661, 1626, 1537, 1439, 1284 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.18−1.29 (6H, m), 3.31 (2H, m), 3.60 (2H, m), 7.60−7.73 (3H, m), 7.92 (1H, dd, J=1.8, 8.1 Hz), 8.58 (2H, t, J=8.4 Hz), 8.75 (1H, s).
元素分析値 C1817Sとして   計算値 C, 63.70; H, 5.05; N, 12.38
実測値 C, 63.53; H, 4.97; N, 12.22
【0230】
参考例42 5−アセチル−2−シアノピリジン
【化191】
Figure 2004075652
3−アセチルピリジン N−オキシド (2.0 g, 14.6 mmol)をニトロエタン(20 ml)に溶解し、トリメチルシリルシアニド(1.7 g, 16.7 mmol)及びN,N−ジメチルカルバモイルクロリド (1.8 g, 16.7 mmol)を加えた。反応混合物を室温で16時間かき混ぜた後、減圧下に濃縮した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄、乾燥した後、減圧下溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)の溶出部から標記化合物 (0.40 g, 21 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.67 (3H, s), 7.83 (1H, d, J=8.1 Hz), 8.36 (1H, d, J=8.1 Hz), 9.23 (1H, s).
【0231】
実施例145 2−(5−アセチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化192】
Figure 2004075652
チオサリチル酸メチル (0.51 g, 3.0 mmol)、3−アセチル−2−シアノピリジン (0.40 g, 2.7 mmol)、トリエチルアミン (0.61 ml, 4.4 mmol)及び トルエン (2.0 ml)の混合物を20 時間加熱還流した。冷後、析出した結晶をろ取し、アセトンから再結晶して標記化合物 (0.30 g, 38 %)を得た。
融点 276.3−276.7 ℃
IR (KBr): 1684, 1651, 1589, 1537 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.71 (3H, s), 7.63−7.75 (3H, m), 8.41 (1H, dd, J=1.8, 8.1 Hz), 8.56 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.65 (1H, d, J=8.1 Hz), 9.25 (1H, s).
元素分析値 C1510Sとして   計算値 C, 63.81; H, 3.57; N, 9.92
実測値 C, 63.67; H, 3.49; N, 9.75
【0232】
実施例146 [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホン酸メチル
【化193】
Figure 2004075652
2−(6−ヒドロキシメチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.54 g, 2.0 mmol)及びトリエチルアミン (0.31 ml, 2.2 mmol)をテトラヒドロフラン (30 ml)に溶解し、氷冷下かき混ぜながら、メタンスルホニルクロリド (0.16 ml, 2.1 mmol)を滴下した。反応混合物を室温で3 時間かき混ぜた後、水で希釈してクロロホルムで抽出した。抽出液を水洗、乾燥後減圧下に溶媒を留去した。得られた結晶をエタノールから再結晶して標記化合物 (0.64 g, 92 %)を得た。
融点 101.9−102.0 ℃
IR (KBr): 1653, 1591, 1570, 1531, 1439, 1348, 1300, 1277, 1170, 1022, 960, 806, 731 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.16 (3H, s), 5.46 (2H, s), 7.61−7.74 (4H, m), 7.99 (1H, t, J=7.9 Hz), 8.53−8.57 (2H, m).
元素分析値 C1512として   計算値 C, 51.71; H, 3.47; N, 8.04
実測値 C, 51.88; H, 3.63; N, 8.23
【0233】
参考例43 tert−ブチル (E)−3−(1−オキシド−2−ピリジル)−2−プロぺノエート
【化194】
Figure 2004075652
tert−ブチル (E)−3−(2−ピリジル)−2−プロペノエート (2.05 g, 10.0 mmol) を酢酸エチル(10 ml)に溶解し、3−クロロ過安息香酸(約70 %含有, 2.35 g, 10.5 mmol)を加えて室温で終夜かき混ぜた。反応液をシリカゲル(100 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール (5:1,v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (2.14 g, 96 %)を得た。
IR (KBr): 2980, 1703, 1636, 1609, 1487, 1431, 1323, 1241, 1154 cm−1
H−NMR (CDCl)δ : 1.53 (9H, s), 6.87 (1H, d, J=16.1 Hz), 7.22−7.28 (2H,m), 7.52 (1H, m), 7.98 (1H, d, J=16.1 Hz), 8.27 (1H, m).
【0234】
参考例44 tert−ブチル (E)−3−(6−シアノ−2−ピリジル)−2−プロペノエート
【化195】
Figure 2004075652
tert−ブチル (E)−3−(1−オキシド−2−ピリジル)−2−プロぺノエート(2.10 g, 9.5mmol) をニトロエタン(10 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(1.88 g, 19.0 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(2.04 g, 19.0 mmol)を加えて室温で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (2.18 g, 約100 %)を得た。
IR (KBr): 2980, 2253, 1713, 1647, 1582, 1471, 1370, 1319, 1152 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.53 (9H, s), 6.93 (1H, d, J=15.6 Hz), 7.54 (1H, d, J=15.6 Hz), 7.57−7.64 (2H, m), 7.84 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0235】
実施例147 tert−ブチル (E)−3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]−2−プロペノエート
【化196】
Figure 2004075652
tert−ブチル (E)−3−(6−シアノ−2−ピリジル)−2−プロペノエート (2.32 g, 10.1mmol) とチオサリチル酸メチル(1.86 g, 11.0 mmol)をトルエン(12 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.63 g, 25.7 mmol)を加えて38時間加熱還流した。反応液を濃縮後シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:2, v/v)で溶出して標記化合物 (0.78 g, 27 %)を白色結晶として得た。
融点 175.5−177.6 ℃
IR(KBr): 3154, 2980, 1792, 1705, 1659, 1572, 1537, 1454, 1369, 1300 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.59 (9H, s), 7.05 (1H, d, J=15.6 Hz), 7.59−7.70 (5H, m), 7.92 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.47−8.60 (2H, m).
元素分析値 C2018S・0.25HOとして   計算値 C, 64.76; H, 5.03; N, 7.55
実測値 C, 64.64; H, 4.74; N, 7.47
【0236】
実施例148 (E)−3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]−2−プロペン酸
【化197】
Figure 2004075652
tert−ブチル (E)−3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]−2−プロペノエート (0.78 g, 2.0 mmol) を氷冷下、トリフルオロ酢酸(4.0 ml)に溶解し、室温にゆっくり戻しながら1時間かき混ぜた。反応液を減圧下に濃縮し、析出した結晶をメタノール−ジイソプロピルエーテルより再結晶して標記化合物 (0.60 g, 97 %)を白色結晶として得た。
融点 115.6−115.7 ℃
IR(KBr): 3214, 1715, 1647, 1572, 1534, 1443, 1385, 1308, 1225, 1101, 972
cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 7.05 (1H, d, J=15.7 Hz), 7.71−7.77 (2H, m), 7.85 (1H, m), 7.99−8.08 (2H, m), 8.18 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.33−8.39 (2H, m).
元素分析値 C1610S・0.25HOとして  計算値 C, 61.04; H, 3.36; N, 8.90
実測値 C, 61.37; H, 3.17; N, 8.94
【0237】
実施例149 2−[6−(エチルスルフィニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化198】
Figure 2004075652
2−[6−(エチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.10 g, 0.33 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77%含有, 0.075 g, 0.33 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.050 g, 47 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 181.5−182.1 ℃
IR(KBr): 1662, 1585, 1570, 1533, 1437, 1412, 1311, 1277, 1255, 1230, 1145, 1118, 1095, 1076, 1062, 993, 785, 758, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.29 (3H, t, J=7.3 Hz), 3.00−3.12 (1H, m), 3.25−3.37 (1H, m), 7.61−7.74 (3H, m), 8.16−8.25 (2H, m), 8.55−8.61 (2H, m).
IR(KBr): 1658, 1572, 1537, 1439, 1296, 1249, 1053, 1028, 912, 746 cm−1.元素分析値 C1512として   計算値 C, 56.94; H, 3.82; N, 8.85
実測値 C, 56.88; H, 3.74; N, 8.83
【0238】
実施例150 2−[6−(エチルスルホニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化199】
Figure 2004075652
2−[6−(エチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.10 g, 0.33 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77%含有, 0.15 g, 0.66 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.020 g, 19 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 201.5−203.0 ℃
IR(KBr): 1662, 1585, 1570, 1533, 1437, 1412, 1311, 1277, 1255, 1230, 1145, 1118, 1095, 1076, 1062, 993, 785, 758, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.43 (3H, t, J=7.4 Hz), 3.57 (1H, q, J=7.4 Hz), 7.63−7.76 (3H, m), 8.21 (1H, t, J=7.9 Hz), 8.31−8.34 (1H, m), 8.55−8.58 (1H, m), 8.76−8.78 (1H, m).
元素分析値 C1512として   計算値 C, 54.20; H, 3.64; N, 8.43
実測値 C, 54.22; H, 3.63; N, 8.49
【0239】
実施例151 2−[6−(イソプロピルスルフィニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化200】
Figure 2004075652
2−[6−(イソプロピルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.09g, 0.29 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.064 g, 0.29 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.056 g, 59 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 166.3−166.0 ℃
IR(KBr): 1666, 1572, 1537, 1435, 1298, 1246, 1298, 1246, 1095, 1055,1028, 736 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.11 (3H, d, J=6.8 Hz), 1.51 (3H, d, J=7.0 Hz), 3.27−3.38 (1H, m), 7.61−7.74 (3H, m), 8.15−8.22 (2H, m), 8.55−8.61 (2H, m).
元素分析値 C1614として   計算値 C, 58.16; H, 4.27; N, 8.48
実測値 C, 58.16; H, 4.17; N, 8.37
【0240】
実施例152 2−[6−(イソプロピルスルホニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化201】
Figure 2004075652
2−[6−(イソプロピルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.10g, 0.32 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.14 g, 0.64 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.027 g, 25 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 205.0−206.0 ℃
IR(KBr): 1662, 1570, 1535, 1439, 1298, 1118, 1095, 1062, 993, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.44 (6H, d, J=6.9 Hz), 3.87 (1H, q, J=6.9 Hz), 7.65−7.74 (3H, m), 8.20 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.31−8.34 (1H, m), 8.56−8.58 (1H, m), 8.75−8.78 (1H, m).
元素分析値 C1614として   計算値 C, 55.47; H, 4.07; N, 8.09
実測値 C, 55.27; H, 4.12; N, 8.00
【0241】
実施例153 2−[6−(tert−ブチルスルフィニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化202】
Figure 2004075652
2−[6−(tert−ブチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.15 g, 0.46 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.10 g, 0.46 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.12 g, 75 %)を白色結晶として得た。
融点 180.5 ℃ (分解)
IR(KBr): 1666, 1572, 1537, 1433, 1298, 1244, 1095, 1047, 736 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.32 (9H, s), 7.63−7.71 (3H, m), 8.14 (1H, t, J=7.9 Hz), 8.22−8.25(1H, m), 8.55−8.62 (2H, m).元素分析値 C1716として   計算値 C, 59.28; H, 4.68; N, 8.13
実測値 C, 59.14; H, 4.84; N, 8.17
【0242】
実施例154 2−[6−(tert−ブチルスルホニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化203】
Figure 2004075652
2−[6−(tert−ブチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.15 g, 0.46 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.21 g, 0.92 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.11 g, 67 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 233.6−234.7 ℃
IR(KBr): 1657, 1572, 1529, 1466, 1433, 1298, 1248, 1105, 1064, 993, 748 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.52 (9H, s), 7.64−7.75 (3H, m), 8.19 (1H, t, J=7.9 Hz), 8.33−8.35(1H, m), 8.55−8.58 (1H, m), 8.76−8.79 (1H, m).
元素分析値 C1716として   計算値 C, 56.65; H, 4.47; N, 7.77
実測値 C, 56.71; H, 4.34; N, 7.83
【0243】
実施例155 2−[6−(n−ペンチルスルフィニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化204】
Figure 2004075652
2−[6−(n−ペンチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.15 g, 0.44 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.10 g, 0.46 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.075 g, 48 %)を白色結晶として得た。
融点 146.0−147.0 ℃
IR(KBr): 1660, 1572, 1537, 1433, 1298, 1242, 1093, 1039, 1028, 991, 748 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 0.90 (3H, t, J=7.0 Hz), 1.33−1.49 (5H, m), 1.90−1.99 (1H, m), 2.97−3.06 (1H, m), 3.17−3.27 (1H, m), 7.61−7.74 (3H, m), 8.13−8.26(2H, m), 8.58 (2H, t, J=8.1 Hz).
元素分析値 C1818として   計算値 C, 60.31; H, 5.06; N, 7.81
実測値 C, 60.01; H, 5.01; N, 7.82
【0244】
実施例156 2−[6−(n−ペンチルスルホニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化205】
Figure 2004075652
2−[6−(n−ペンチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.30 g, 0.88 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.39 g, 1.75 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.15 g, 44 %)を白色結晶として得た。
融点 160.0−161.0 ℃
IR(KBr): 1660, 1587, 1572, 1537, 1462, 1439, 1408, 1302, 1278, 1249,1095, 1064, 1028, 993, 752 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 0.90 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.32−1.51 (4H, m), 1.81−1.91(2H, m), 3.50−3.55 (2H, m), 7.65−7.74 (3H, m), 8.21 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.30−8.33(1H, m), 8.56−8.59 (1H, m), 8.75−8.78 (1H, m).
元素分析値 C1818として   計算値 C, 57.73; H, 4.84; N, 7.48
実測値 C, 57.75; H, 4.87; N, 7.51
【0245】
実施例157 2−(6−イソアミルスルフィニル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化206】
Figure 2004075652
2−[6−(イソアミルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.15 g, 0.44 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.10 g, 0.46 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をヘキサン−酢酸エチルで洗浄して標記化合物 (0.15 g, 96 %)を淡黄色アモルファスとして得た。
融点 59.5−61.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 0.94 (6H, t, J=6.8 Hz), 1.37−1.47 (1H, m), 1.74−1.77 (1H, m), 1.83−1.91 (1H, m), 3.01−3.09 (1H, m), 3.21−3.29 (1H, m), 7.61−7.74 (3H, m), 8.16 (2H, t, J=7.8 Hz), 8.24−8.26(1H, m), 8.56−8.61 (2H, m).IR(KBr): 1666, 1591, 1572, 1537, 1437, 1300, 1246, 1126, 1095, 1049,1030, 993, 743 cm−1
Fab Mass(M+1)=359.0   (理論値)=359.1
【0246】
実施例158 2−(6−イソアミルスルホニル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化207】
Figure 2004075652
2−(6−イソアミルチオ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.30 g, 0.88 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.39 g, 1.75 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.10 g, 31 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 145.5−147.0 ℃
IR(KBr): 1666, 1591, 1572, 1537, 1440, 1302, 1126, 1095, 1062, 1030, 995, 743 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 0.96 (6H, d, J=5.8 Hz), 1.71−1.75 (2H, m), 3.52−3.57 (2H, m), 7.63−7.76 (3H, m), 8.21 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.30−8.33(1H, m), 8.55−8.59 (1H, m), 8.77 (1H, d, J=7.8 Hz).
元素分析値 C1818として   計算値 C, 57.73; H, 4.84; N, 7.48
実測値 C, 57.63; H, 4.86; N, 7.51
【0247】
参考例45 2−ベンジルチオ−6−シアノピリジン
【化208】
Figure 2004075652
ベンジルメルカプタン (0.99 g, 7.94 mmol) と水素化ナトリウム (60%油性, 0.35 g, 8.66 mmol) をTHF(30 ml)に加えて室温で1時間攪拌した。反応液に2−クロロ−6−シアノピリジン (1.00 g, 7.22 mmol) のTHF (10ml) 溶液を滴下し、室温で18時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (1.63 g, 100 %)を淡桃色油状物として得た。
IR(KBr): 2233, 1574, 1494, 1452, 1427, 1271, 1159, 1141, 912, 794 cm−1H−NMR (CDCl)δ: 4.42 (2H, s), 7.25−7.43 (7H, m), 7.54 (1H, t, J=7.9 Hz).
【0248】
実施例159 2−(6−ベンジルチオ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化209】
Figure 2004075652
2−ベンジルチオ−6−シアノピリジン (1.63 g, 7.22 mmol) とチオサリチル酸メチル (1.21 g, 7.22 mmol)をトルエン(30 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.52 ml, 10.8 mmol)を加えて48時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (1.03 g, 44 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 227.0−228.0 ℃
IR(KBr): 1651, 1572, 1537, 1431, 1302, 1288, 1234, 1147, 1097, 1066, 987, 972, 794 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 4.62 (2H, s), 7.25−7.39 (4H, m), 7.48−7.51 (2H, m), 7.60−7.70 (4H, m), 8.22−8.24 (1H, m), 8.54−8.56 (1H, m).
元素分析値 C2014OSとして      計算値 C, 66.27; H, 3.86; N, 7.73
実測値 C, 66.06; H, 3.92; N, 7.69
【0249】
実施例160 2−(6−ベンジルスルフィニル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化210】
Figure 2004075652
2−(6−ベンジルチオ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.18 g, 0.50 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77%含有, 0.11 g, 0.50 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.057 g, 30 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 208.5−210.0 ℃
IR(KBr): 1660, 1572, 1537, 1435, 1298, 1246, 1095, 1051, 1030, 912, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 4.22, 4.47 (2H, qAB, J=13.2 Hz), 6.99−7.03 (2H, m), 7.22−7.26 (3H, m), 7.67−7.72 (3H, m), 7.79−7.82 (1H, m), 7.97 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.53−8.57 (2H, m).
元素分析値 C2014・0.25HOとして   計算値 C, 62.73; H, 3.82; N, 7.31
実測値 C, 62.68; H, 3.88; N, 7.32
【0250】
実施例161 2−[6−(ベンジルスルホニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化211】
Figure 2004075652
2−[6−(ベンジルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.30 g, 0.83 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約70 %含有, 0.41 g, 1.66 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.10 g, 30 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 217.0−218.0 ℃
IR(KBr): 1660, 1570, 1531, 1439, 1300, 1168, 1116, 1095, 1062, 1030, 993, 733 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 4.79 (2H, s), 7.22−7.28 (5H, m), 7.70−7.76 (3H, m), 8.03−8.06 (2H, m), 8.58−8.60(1H, m), 8.70−8.73 (1H, m).
元素分析値 C2014として   計算値 C, 60.90; H, 3.58; N, 7.10
実測値 C, 60.78; H, 3.87; N, 7.22
【0251】
実施例162 2−[6−(2−フェニルエチルスルフィニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化212】
Figure 2004075652
2−[6−(2−フェニルエチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.18 g, 0.48 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.11 g, 0.48 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.14 g, 75 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 164.5−165.5 ℃
IR(KBr): 1664, 1572, 1537, 1433, 1298, 1246, 1095, 1049, 1030, 912, 746 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.89−2.94 (1H, m), 3.23−3.39 (2H, m), 3.48−3.53 (1H, m), 7.18−7.24 (5H, m), 7.63−7.72 (3H, m), 8.14 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.23−8.26 (1H, m), 8.55−8.59 (2H, m).
元素分析値 C2116として   計算値 C, 64.26; H, 4.11; N, 7.14
実測値 C, 63.99; H, 4.00; N, 7.07
【0252】
実施例163 2−[6−(2−フェニルエチル)スルホニル−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化213】
Figure 2004075652
2−[6−(2−フェニルエチル)チオ−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.30 g, 0.80 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約70 %含有, 0.39 g, 1.59 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.014 g, 4 %)を淡黄色結晶として得た。融点 161.5−163.5 ℃
IR(KBr): 1653, 1568, 1558, 1531, 1437, 1302, 1168, 1118, 1095, 1062,1030, 993, 742 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.17−3.23 (2H, m), 3.84−3.89 (2H, m), 7.17−7.33 (5H, m), 7.61−7.74 (3H, m), 8.14 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.23−8.26 (1H, m), 8.58 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.71 (1H, d, J=7.8 Hz).
元素分析値 C2116・0.5HOとして   計算値 C, 60.41; H, 4.10; N, 6.70
実測値 C, 60.58; H, 4.06; N, 6.60
【0253】
参考例46 2−シアノ−6−(3−フェニルプロピルチオ)ピリジン
【化214】
Figure 2004075652
3−フェニルプロピルメルカプタン (1.21 g, 7.94 mmol) と水素化ナトリウム (60%含有, 0.35 g, 8.66 mmol) をTHF(30 ml)に加えて室温で1時間攪拌した。反応液に2−クロロ−6−シアノピリジン (1.00 g, 7.22 mmol) のTHF (10ml) 溶液を滴下し、室温で18時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (1.84 g, 100 %)を淡黄色油状物として得た。
IR(KBr): 2233, 1693, 1576, 1556, 1494, 1485, 1452, 1427, 1377, 1278, 1143, 978, 796 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.00−2.10 (2H, m), 2.77 (2H, t, J=7.3Hz), 3.18 (2H, t,J=7.1Hz), 7.16−7.35(5H, m), 7.53 (1H, t, J=7.6Hz).
【0254】
実施例164 2−[6−(3−フェニルプロピルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化215】
Figure 2004075652
2−シアノ−6−(3−フェニルプロピルチオ)ピリジン (1.84 g, 7.22 mmol) とチオサリチル酸メチル (1.21 g, 7.22 mmol)をトルエン(30 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.52 ml, 10.8 mmol)を加えて48時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (1.06 g, 38 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 192.5−194.0 ℃
IR(KBr): 1647, 1639, 1570, 1525, 1431, 1298, 1238, 1145, 1095, 1064, 985, 970, 742 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.14−2.24 (2H, m), 2.89 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.35 (2H, t, J=7.4 Hz), 7.22−7.28(5H, m), 7.36−7.39 (1H, m), 7.57−7.69 (1H, m), 8.18−8.21 (1H, m), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C2218OSとして      計算値 C, 67.66; H, 4.65; N, 7.17
実測値 C, 67.58; H, 4.67; N, 7.21
【0255】
実施例165 2−[6−[(3−フェニルプロピル)スルフィニル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化216】
Figure 2004075652
2−[6−[(3−フェニルプロピル)チオ]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.20 g, 0.50 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約70 %含有, 0.11 g, 0.50 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.063 g, 31 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 164.5−165.5 ℃
IR(KBr): 1658, 1572, 1537, 1433, 1400, 1298, 1246, 1095, 1051, 1030, 912, 746 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 1.91−1.96 (1H, m), 2.31−2.34 (1H, m), 2.76−2.85 (2H, m), 3.01−3.07 (1H, m), 3.23−3.31 (1H, m),7.13−7.26 (5H, m), 7.52−7.75 (3H, m), 8.12−8.24 (2H, m), 8.56−8.59 (2H, m).
元素分析値 C2218・0.5HOとして   計算値 C, 63.59; H, 4.61; N, 6.74
実測値 C, 63.33; H, 4.58; N, 6.78
【0256】
実施例166 2−[6−[(3−フェニルプロピル)スルホニル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化217】
Figure 2004075652
2−[6−[(3−フェニルプロピル)チオ]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.30 g, 0.77 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約70 %含有, 0.38g, 1.54 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.063 g, 19 %)を白色結晶として得た。
融点 149.5−151.0 ℃
IR(KBr): 1658, 1572, 1535, 1439, 1300, 1118, 1095, 1062, 993, 912, 746cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.15−2.25 (2H, m), 2.81 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.50−3.55 (2H, m), 7.13−7.16 (3H, m), 7.22−7.26 (3H, m), 7.58−7.61(1H, m), 7.68−7.75 (2H, m), 8.19 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.30 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.56−8.59 (1H, m), 8.75 (1H, d, J=7.8 Hz).
元素分析値 C2218・0.25HOとして   計算値 C, 61.88; H, 4.36; N, 6.56
実測値 C, 62.01; H, 4.25; N, 6.60
【0257】
実施例167 2−(6−メチルチオメチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化218】
Figure 2004075652
[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (0.55 g, 1.58 mmol) をDMF(30 ml)に溶解し、これにナトリウム チオメトキシド (0.13 g, 1.74 mmol)を加えて70 ℃で3時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.35 g, 75%)を淡黄色結晶として得た。
融点 151.5−153.0 ℃
IR(KBr): 1658, 1589, 1572, 1531, 1439, 1300, 1277, 1234, 1095, 993, 744 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.17 (3H, s), 3.90 (2H, s), 7.59 −7.74(4H, m), 7.88 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.56 (1H, d, J=8.5 Hz).
元素分析値 C1512OSとして   計算値 C, 59.97; H, 4.03; N, 9.33
実測値 C, 59.87; H, 3.94; N, 9.39
【0258】
実施例168 2−(6−メチルスルフィニルメチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化219】
Figure 2004075652
2−(6−メチルチオメチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.10 g, 0.33 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.075 g, 0.33 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物を酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.052 g, 50 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 184.5−185.5 ℃
IR(KBr): 1651, 1568, 1531, 1454, 1435, 1298, 1278, 1234, 1095, 1028, 995, 744 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.68 (3H, s), 4.21, 4.32 (2H, qAB, J=12.8 Hz), 7.59−7.70 (4H, m), 7.94 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.51−8.57 (2H, m).元素分析値 C1512・0.25HOとして   計算値 C, 56.14; H, 3.92; N, 8.73
実測値 C, 56.43; H, 3.74; N, 8.86
【0259】
実施例169 2−(6−メチルスルホニルメチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化220】
Figure 2004075652
2−(6−メチルチオメチル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.12 g, 0.40 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.18 g, 0.80 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.065 g, 49 %)を白色結晶として得た。
融点 230.5−231.5 ℃
IR(KBr): 1655, 1570, 1533, 1439, 1302, 1114, 1097, 995, 738 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 3.05 (3H, s), 4.55 (2H, s), 7.60−7.74 (4H, m), 8.00 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.54−8.59 (2H, m).
元素分析値 C1512として   計算値 C, 54.20; H, 3.64; N, 8.43
実測値 C, 53.95; H, 3.62; N, 8.38
【0260】
実施例170 2−[6−(4−モルホリノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化221】
Figure 2004075652
[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (0.10 g, 0.29 mmol) をDMF(30 ml)に溶解し、これにトリエチルアミン (0.07 ml, 0.48 mmol) とモルホリン (0.028 g, 0.32 mmol)を加えて70 ℃で9時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.052 g, 53 %)を白色結晶として得た。
融点 191.8 ℃ (分解)
IR(KBr): 1660, 1591, 1572, 1537, 1439, 1294, 1267, 1234, 1114, 1097, 1066, 995, 738 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.59−2.62 (4H, m), 3.71−3.79 (4H, m), 3.81 (2H, s), 7.60−7.73 (4H, m), 7.88 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54−8.57 (1H, m).
元素分析値 C1817Sとして   計算値 C, 63.70; H, 5.05; N, 12.38
実測値 C, 63.96; H, 5.21; N, 12.14
【0261】
参考例47 5−シアノ−2−メチルチオピリジン
【化222】
Figure 2004075652
2−クロロ−5−シアノピリジン (2.10 g, 15.1 mmol) とナトリウム チオメトキシド (1.16 g, 16.5 mmol) をTHF(30 ml)に加えて9時間還流した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (2.26 g, 100 %)を淡黄色結晶として得た。
IR(KBr): 2229, 1585, 1533, 1460, 1363, 1113, 912, 742 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.59 (3H, s), 7.24−7.27 (1H, m), 7.64−7.67 (1H, m),8.66−8.67 (1H, m).
【0262】
実施例171 2−[6−(メチルチオ)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化223】
Figure 2004075652
5−シアノ−2−メチルチオピリジン (2.26 g, 15.0 mmol) とチオサリチル酸メチル (5.05 g, 30.0 mmol)をトルエン(100 ml)に溶解し、トリエチルアミン(6.3 ml, 45.0 mmol)を加えて48時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (1.30 g, 31 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 167.9−169.9 ℃
IR(KBr): 1658, 1581, 1571, 1516, 1460, 1439, 1361, 1288, 1263, 1236,1155, 1122, 1095, 1062, 1032, 925, 736 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 2.64 (3H, s), 7.32 (1H, d, J=8.6 Hz), 7.54−7.72 (3H, m), 8.28−8.32 (1H, m), 8.54 (1H, d, J=7.6 Hz), 9.18 (1H, d, J=2.0 Hz).
元素分析値 C1410OSとして      計算値 C, 58.72; H, 3.52; N, 9.78
実測値 C, 58.75; H, 3.81; N, 9.90
【0263】
実施例172 2−(1H−インドール−3−イル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化224】
Figure 2004075652
3−シアノインドール (1.00 g, 7.0 mmol) とチオサリチル酸メチル (1.20 g, 7.0 mmol)をトルエン(10 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.5 ml, 10.4 mmol)を加えて24 時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.38 g, 20 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 276.5−277.0 ℃
IR(KBr): 1626, 1591, 1516, 1493, 1454, 1439, 1356, 1329, 1300, 1261,1242, 1143, 1107, 1086, 1068, 908, 817, 729 cm−1
H−NMR (CDCl)δ: 7.28−7.31 (2H, m), 7.53−7.56 (1H, m), 7.61−7.66 (1H, m), 7.71−7.75 (2H, m), 8.31 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.49−8.51 (1H, m), 8.55 (1H, d, J=3.0 Hz), 12.41 (1H, br s).
元素分析値 C1610OSとして      計算値 C, 69.04; H, 3.62; N, 10.06
実測値 C, 68.91; H, 3.78; N, 10.22
【0264】
実施例173 tert−ブチル 3−[6−(7−メトキシ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート
【化225】
Figure 2004075652
2−メルカプト−4−メトキシ安息香酸 (1.26 g, 6.8 mmol) とtert−ブチル 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロパノエート (1.21 g, 5.2 mmol) をピリジン (10 ml) に溶解し、24 時間加熱還流させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (1:1, v/v)で溶出し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (0.96 g, 46 %) を得た。
融点 134.5−135.4 ℃
IR (KBr): 2976, 1724, 1658, 1599, 1570, 1537, 1249, 1149, 1095 cm−1
H−NMR (CDCl) δ: 1.42 (9H, s), 2.88 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.19 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.93 (3H, s), 7.03 (1H, d, J=2.4 Hz), 7.15 (1H, dd, J=2.4, 8.8 Hz), 7.41 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.79 (1H, dd, J=7.5, 7.5 Hz), 8.35 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.47 (1H, d, J=8.8 Hz).
元素分析値 C2122S として 計算値 C, 63.30; H, 5.56; N, 7.03
実測値 C, 63.28; H, 5.52; N, 7.01
【0265】
実施例174 3−[6−(7−メトキシ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸
【化226】
Figure 2004075652
実施例173で得られたtert−ブチル 3−[6−(7−メトキシ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート (0.40 g, 1.0 mmol)及びトリフルオロ酢酸 (5.0 ml)の混合物を0 ℃で2時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮後、ジイソプロピルエーテルを加えて析出した結晶をろ取し乾燥して標記化合物 (0.34 g, 99 %)を得た。
融点 234.2−235.2 ℃
IR (KBr): 3136, 1714, 1630, 1591, 1560, 1527, 1277, 1224 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.81 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.13 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.91(3H, s), 7.25 (1H, dd, J=2.5, 8.9 Hz), 7.48 (1H, d, J=2.5 Hz), 7.63 (1H, d, J= 7.6 Hz), 7.99 (1H, dd, J=7.6, 7.6 Hz), 8.15 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.26 (1H, d, J=8.9 Hz), 12.00 (1H, br s).
元素分析値 C1714S・0.25HO として 計算値 C, 58.86; H, 4.21; N, 8.08
実測値 C, 58.86; H, 4.27; N, 8.04
【0266】
実施例175 tert−ブチル 3−[6−(7−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート
【化227】
Figure 2004075652
2−メルカプト−4−メチル安息香酸 (1.56 g, 9.3 mmol) とtert−ブチル 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロパノエート (1.46 g, 6.3 mmol) をピリジン (15 ml) に溶解し、6 時間加熱還流させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (3:2, v/v)で溶出し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (1.29 g, 53 %) を得た。
融点 134.8−134.9 ℃
IR (KBr): 2976, 2930, 1728, 1666, 1604, 1566, 1537, 1302, 1284, 1240, 1149, 1099 cm−1
H−NMR (CDCl) δ: 1.42 (9H, s), 2.49 (3H, s), 2.88 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.20 (2H, t, J=7.3 Hz), 7.40−7.43 3H, m), 7.79 (1H, m), 8.35 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.43 (1H, d, J=8.6 Hz).
元素分析値 C2122S として 計算値 C, 65.95; H, 5.80; N, 7.32
実測値 C, 65.91; H, 5.90; N, 7.25
【0267】
実施例176 3−[6−(7−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸
【化228】
Figure 2004075652
実施例175で得られたtert−ブチル 3−[6−(7−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート (0.40 g, 1.0 mmol)及びトリフルオロ酢酸 (5.0 ml)の混合物を0 ℃で2時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮後、ジイソプロピルエーテルを加えて析出した結晶をろ取し乾燥して標記化合物 (0.33 g, 97 %)を得た。
融点 221.9−222.5 ℃
IR (KBr): 3217, 1728, 1637, 1603, 1568, 1529, 1433, 1315, 1224, 1109, 825, 779, 682 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.45 (3H, s), 2.81 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.13 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.52 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.64 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.71 (1H, s), 7.99 (1H, dd, J=8.1, 8.2 Hz), 8.15 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.23 (1H, d, J=8.1Hz), 12.00 (1H, br s).
元素分析値 C1714S として 計算値 C, 62.56; H, 4.32; N, 8.58
実測値 C, 62.12; H, 4.10; N, 8.51
【0268】
実施例177 tert−ブチル 3−[6−(4−オキソ−7−トリフルオロメチル−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート
【化229】
Figure 2004075652
2−メルカプト−4−トリフルオロメチル安息香酸 (1.59 g, 7.2 mmol) とtert−ブチル 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロパノエート (1.32 g, 5.7 mmol) をピリジン(15 ml) に溶解し、15 時間加熱還流させた。反応混合物を減圧下に濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル (3:1, v/v)で溶出し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶して標記化合物 (0.85 g, 34 %) を得た。
融点 148.5−149.4 ℃
IR (KBr): 2978, 1726, 1672, 1572, 1537, 1329, 1309, 1238, 1172, 1134, 1084 cm−1
H−NMR (CDCl) δ: 1.42 (9H, s), 2.88 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.21 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.46 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.79−7.84 (2H, m), 7.90 (1H, s), 8.35 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.65 (1H, d, J=8.3 Hz).
元素分析値 C2119SF として 計算値 C, 57.79; H, 4.39; N, 6.42
実測値 C, 57.89; H, 4.28; N, 6.56
【0269】
実施例178 3−[6−(4−オキソ−7−トリフルオロメチル−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸
【化230】
Figure 2004075652
実施例177で得られたtert−ブチル 3−[6−(4−オキソ−7−トリフルオロメチル−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート (0.35 g, 0.8 mmol)及びトリフルオロ酢酸 (5.0 ml)の混合物を0 ℃で2時間かき混ぜた。反応混合物を減圧下に濃縮後、ジイソプロピルエーテルを加えて析出した結晶をろ取し乾燥して標記化合物 (0.27 g, 88 %)を得た。
融点 192.9−193.1 ℃
IR (KBr): 3053, 2918, 1711, 1662, 1614, 1539, 1336, 1309, 1172, 1120, 1086, 817cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.81 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.14 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.67(1H, d, J= 7.4 Hz), 7.99−8.04 (2H, m), 8.18 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.45−8.51 (2H, m), 12.00 (1H, br s).
元素分析値 C1711SF・0.75HO として 計算値 C, 51.84; H, 3.20; N,7.11
実測値 C, 51.99; H, 2.92; N, 7.00
【0270】
実施例179 tert−ブチル 3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート
【化231】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロパノエート (1.6 g, 6.9 mmol) と4−クロロチオサリチル酸(2.6 g, 13.7 mmol)をピリジン(15 ml)に溶解し、13時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (1.4 g, 51 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 167.9−168.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.87 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.20 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.43 (1H, d, J=7.3 Hz), 7.56 (1H, dd, J=2.0, 8.5 Hz), 7.62 (1H, d, J=2.0 Hz), 7.80 (1H, dd, J=7.3, 7.5 Hz), 8.34 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.47
(1H, d, J=8.5 Hz).
IR(KBr): 2976, 2932, 1726, 1678, 1585, 1570, 1535, 1379, 1271, 1149, 1093 cm−1
元素分析値 C2019SClとして   計算値 C, 59.62; H, 4.75; N, 6.95
実測値 C, 59.65; H, 4.96; N, 7.15
【0271】
実施例180 3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸
【化232】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート (0.60 g, 1.5 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解し、0℃で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジイソプロピルエーテルで結晶化して標記化合物 (0.49 g, 96 %)を白色結晶として得た。
融点 224.4−224.7 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.80 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.13 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.65(1H, d, J=7.7 Hz), 7.73 (1H, dd, J=2.0, 8.5 Hz), 8.00 (1H, m), 8.13−8.17 (2H, m), 8.31 (1H, d, J=8.5 Hz), 12.20 (1H, br s).
IR(KBr): 3051, 2922, 1709, 1664, 1585, 1566, 1529, 1379, 1261, 1230, 1095 cm−1
元素分析値 C1611SCl・0.25HOとして   計算値 C, 54.71; H, 3.30; N, 7.97
実測値 C, 54.85; H, 3.14; N, 7.82
【0272】
参考例48 メチル 2−[[(ジメチルアミノ)カルボチオイル]オキシ]−4−フルオロベンゾエート
【化233】
Figure 2004075652
4−フルオロサリチル酸 (10.0 g, 64 mmol)をメタノール(300 ml)に溶解し、濃硫酸(6.3 g, 64 mmol)を加えて、48時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物を2N水酸化ナトリウム水溶液で中和した。混合物に酢酸エチルを加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して4−フルオロサリチル酸メチル (10.0 g, 92 %)を白色結晶として得た。4−フルオロサリチル酸メチル (10.0 g, 58 mmol) とN,N−ジメチルチオカルバモイルクロリド(9.6 g, 77 mmol)をDMF (100 ml)に溶解し、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(8.5 g, 75 mmol)を加えて、室温で7時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:5, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (12.1 g, 80 %)を白色結晶として得た。
融点 106.8−107.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.39 (3H, s), 3.46 (3H, s), 3.83 (3H, s), 6.87 (1H, m), 7.02 (1H, m), 8.03 (1H, m).
IR(KBr): 2949, 1728, 1606, 1539, 1496, 1396, 1286, 1257, 1151, 1113, 1086 cm−1
元素分析値 C1112NOSFとして        計算値 C, 51.35; H, 4.70; N, 5.44
実測値 C, 51.47; H, 4.93; N, 5.41
【0273】
参考例49 メチル 2−[[(ジメチルアミノ)カルボニル]チオ]−4−フルオロベンゾエート
【化234】
Figure 2004075652
メチル 2−[[(ジメチルアミノ)カルボチオイル]オキシ]−4−フルオロベンゾエート (4.7 g, 18 mmol) を190℃で加熱融解し、同温度で18時間加熱撹拌した。混合物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮して、標記化合物 (4.3 g, 91 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.05 (3H, s), 3.10 (3H, s), 3.87 (3H, s), 7.10 (1H, m), 7.38 (1H, dd, J=2.6, 8.8 Hz), 7.94 (1H, dd, J=5.8, 8.8 Hz).
【0274】
参考例50 4−フルオロチオサリチル酸
【化235】
Figure 2004075652
メチル 2−[[(ジメチルアミノ)カルボニル]チオ]−4−フルオロベンゾエート (4.7 g, 18 mmol) と10%水酸化ナトリウム水溶液(36 g, 90 mmol)の混合物を100℃で14時間加熱撹拌した。反応混合物に6N塩酸を加えて酸性(pH 3)にして、沈殿物をろ取し、この沈殿物を酢酸エチルに溶解した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して標記化合物 (2.7 g, 87 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl+DMSO−d)δ: 5.50 (1H, br s), 6.83 (1H, m), 7.02 (1H, dd, J=2.5, 9.3 Hz), 8.10 (1H, m).
【0275】
実施例181 tert−ブチル 3−[6−(7−フルオロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート
【化236】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロパノエート (1.5 g, 6.5 mmol) と4−フルオロチオサリチル酸(1.7 g, 9.7 mmol)をピリジン(10 ml)に溶解し、15時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (1.36 g, 54 %)を白色結晶として得た。
融点 158.5−159.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.87 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.20 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.29−7.34 (2H, m), 7.43 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.81 (1H, m), 8.34 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.58 (1H, dd, J=5.8, 9.5 Hz).
IR(KBr): 3061, 2976, 2930, 1730, 1672, 1599, 1581, 1547, 1240, 1151 cm−1
元素分析値 C2019SFとして   計算値 C, 62.16; H, 4.96; N, 7.25
実測値 C, 62.05; H, 4.95; N, 7.15
【0276】
実施例182 3−[6−(7−フルオロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸
【化237】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[6−(7−フルオロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−ル)−2−ピリジル]プロパノエート (0.50 g, 1.3 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解し、0℃で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジエチルエーテルで結晶化して標記化合物 (0.43 g, 99 %)を白色結晶として得た。
融点 215.0−217.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.81 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.13 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.56(1H, m), 7.66 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.92 (1H, m), 8.01 (1H, m), 8.17 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.40 (1H, m), 12.22 (1H, s).
IR(KBr): 3136, 1714, 1630, 1591, 1560, 1527, 1277, 1224 cm−1
元素分析値 C1611SF・0.25HOとして    計算値 C, 57.39; H, 3.46; N, 8.37
実測値 C, 57.04; H, 3.12; N, 8.13
【0277】
実施例183 tert−ブチル 3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート
【化238】
Figure 2004075652
4−クロロチオサリチル酸 (2.3 g, 12.2 mmol) とtert−ブチル 3−(2−シアノ−4−ピリジル)プロパノエート(1.4 g, 6.0 mmol)をピリジン(20 ml)に溶解し、16時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (1.3g, 52 %)を白色結晶として得た。
融点 151.8−152.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.64 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.02 (2H, t, J=7.4 Hz), 7.42 (1H, dd, J=1.5, 4.8 Hz), 7.56−7.60 (2H, m), 8.40 (1H, s), 8.48 (1H, d, J=8.2 Hz), 8.62 (1H, d, J=4.8 Hz).
IR(KBr): 2976, 1726, 1666, 1585, 1566, 1537, 1278, 1151, 1093 cm−1
元素分析値 C2019SClとして     計算値 C, 59.62; H, 4.75; N, 6.95
実測値 C, 59.54; H, 4.45; N, 6.97
【0278】
実施例184 tert−ブチル 3−[2−(7−フルオロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート
【化239】
Figure 2004075652
4−フルオロチオサリチル酸 (1.9 g, 11.3 mmol) とtert−ブチル 3−(2−シアノ−4−ピリジル)プロパノエート(1.3 g, 5.6 mmol)をピリジン(20 ml)に溶解し、18時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (1.2 g, 54 %)を白色結晶として得た。
融点 137.6−138.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.64 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.02 (2H, t, J=7.5 Hz), 7.29−7.35 (2H, m), 7.42 (1H, dd, J=1.2, 4.8 Hz), 8.40 (1H, s), 8.58 (1H, m), 8.62 (1H, d, J=5.0 Hz).
IR(KBr): 2978, 2932, 1726, 1666, 1601, 1577, 1541, 1477, 1277, 1240, 1151 cm−1
元素分析値 C2019SFとして   計算値 C, 62.16; H, 4.96; N, 7.25
実測値 C, 62.29; H, 5.15; N, 7.31
【0279】
実施例185 3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸
【化240】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート (1.00 g, 2.4 mmol)をトリフルオロ酢酸(10 ml)に溶解し、0℃で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をヘキサン−テトラヒドロフラン−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.66 g, 76 %)を白色結晶として得た。
融点 262.9−263.5 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.68 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.00 (2H, t, J=7.0 Hz), 7.64(1H, s), 7.73 (1H, m), 8.11 (1H, m), 8.21 (1H, m), 8.30 (1H, m), 8.68 (1H, m), 12.26 (1H, s).
IR(KBr): 3065, 1718, 1626, 1560, 1525, 1388, 1302, 1184, 1101 cm−1
元素分析値 C1611SClとして   計算値 C, 55.41; H, 3.20; N, 8.08
実測値 C, 55.28; H, 3.07; N, 8.01
【0280】
実施例186 3−[2−(7−フルオロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸
【化241】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(7−フルオロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート (0.92 g, 2.3 mmol)をトリフルオロ酢酸(10 ml)に溶解し、0℃で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.56 g, 71 %)を白色結晶として得た。
融点 240.0 ℃(分解)
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.69 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.00 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.57(1H, m), 7.65 (1H, m), 7.91 (1H, m), 8.22 (1H, s), 8.39 (1H, m), 8.68 (1H, m), 12.26 (1H, s).
IR(KBr): 2930, 1720, 1630, 1601, 1576, 1537, 1475, 1292, 1224, 1192, 1097 cm−1
元素分析値 C1611SFとして    計算値 C, 58.17; H, 3.36; N, 8.48
実測値 C, 58.22; H, 3.30; N, 8.46
【0281】
参考例51 4−ブロモサリチル酸
【化242】
Figure 2004075652
4−アミノサリチル酸(15.0 g, 98 mmol)と臭化水素酸(47%, 100 ml)を水(100 ml)に混合し、亜硝酸ナトリウム(6.8 g, 98 mmol)と水(50 ml)の水溶液を0℃において滴下して、混合物を同温度で30分間撹拌した。反応混合物に臭化第一銅(16.9 g, 117 mmol)と臭化水素酸(47%, 45 ml)の混合液を0℃において滴下して、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物に酢酸エチルを加えて抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、標記化合物 (15.5 g, 73 %)を灰色固体として得た。
H−NMR (DMSO−d)δ: 7.09 (1H, dd, J=0.9, 8.4 Hz), 7.19 (1H, d, J=0.9 Hz), 7.69 (1H, d, J=8.4 Hz), 10.33 (1H, br s).
【0282】
参考例52 メチル 4−ブロモ−2−[[(ジメチルアミノ)カルボチオイル]オキシ]ベンゾエート
【化243】
Figure 2004075652
4−ブロモサリチル酸 (15.5 g, 71 mmol)をメタノール(500 ml)に溶解し、濃硫酸(9.7 g, 99 mmol)を加えて、24時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物を2N水酸化ナトリウム水溶液で中和した。混合物を酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:20, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮して、4−ブロモサリチル酸メチル (8.7 g, 52 %)を得た。4−ブロモサリチル酸メチル (8.7 g, 37 mmol) とN,N−ジメチルチオカルバモイルクロリド(6.0 g, 48 mmol)をDMF(80 ml)に溶解し、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(5.5 g, 49 mmol)を加えて、室温で24時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (10.6 g, 88 %)を白色結晶として得た。
融点 117.5−118.3 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.38 (3H, s), 3.45 (3H, s), 3.83 (3H, s), 7.31 (1H, d,J=1.9 Hz), 7.45 (1H, dd, J=1.9, 8.4 Hz), 7.86 (1H, d, J=8.4 Hz).
IR(KBr): 2947, 1712, 1595, 1550, 1394, 1286, 1207, 1116 cm−1
元素分析値 C1112NOSBrとして      計算値 C, 41.52; H, 3.80; N, 4.40
実測値 C, 41.65; H, 3.71; N, 4.39
【0283】
参考例53 メチル 4−ブロモ−2−[[(ジメチルアミノ)カルボニル]チオ]ベンゾエート
【化244】
Figure 2004075652
メチル 4−ブロモ−2−[[(ジメチルアミノ)カルボチオイル]オキシ]ベンゾエート(5.4 g, 17 mmol) を190℃で加熱融解し、同温度で6時間加熱撹拌した。混合物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮して、標記化合物 (3.2 g, 59 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.04 (3H, br s), 3.11 (3H, br s), 3.87 (3H, s), 7.55 (1H, dd, J=2.0, 8.4 Hz), 7.78 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.79 (1H, d, J=2.0 Hz).
【0284】
参考例54 4−ブロモチオサリチル酸
【化245】
Figure 2004075652
メチル 4−ブロモ−2−[[(ジメチルアミノ)カルボニル]チオ]ベンゾエート (3.2 g, 10 mmol) と10%水酸化ナトリウム水溶液(20 g, 50 mmol)の混合物を、100℃で14時間加熱撹拌した。反応混合物に6N塩酸を加えて酸性(pH 3)にして、沈殿物をろ取し、この沈殿物を酢酸エチルに溶解した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去して標記化合物 (2.3 g, 100 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d)δ: 7.37 (1H, dd, J=1.8, 8.5 Hz), 7.80−7.85 (2H, m).
【0285】
実施例187 tert−ブチル 3−[2−(7−ブロモ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート
【化246】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(2−シアノ−4−ピリジル)プロパノエート (1.3 g, 5.6 mmol) と4−ブロモチオサリチル酸(1.8 g, 8.0 mmol)をピリジン(20 ml)に溶解し、18時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:2, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (0.63 g, 25 %)を白色結晶として得た。
融点 172.9−173.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.64 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.02 (2H, t, J=7.5 Hz), 7.42 (1H, d, J=4.9 Hz), 7.71−7.76 (2H, m), 8.38−8.40 (2H, m), 8.62 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 2978, 2932, 1726, 1660, 1579, 1562, 1529, 1367, 1278, 1157 cm−1
元素分析値 C2019SBrとして    計算値 C, 53.70; H, 4.28; N, 6.26
実測値 C, 53.86; H, 4.05; N, 6.28
【0286】
実施例188 3−[2−(7−ブロモ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸
【化247】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(7−ブロモ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−
ピリジル]プロパノエート (0.49 g, 1.1 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解し、0℃で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジイソプロピルエーテル−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (0.38 g, 89 %)を白色結晶として得た。
融点 257.5−259.1 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.68 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.00 (2H, t, J=7.3 Hz), 7.65(1H, d, J=4.9 Hz), 7.87 (1H, m), 8.21−8.27 (3H, m), 8.69 (1H, d, J=4.9 Hz), 12.23 (1H, br s).
IR(KBr): 3059, 1718, 1626, 1577, 1560, 1523, 1385, 1302, 1184 cm−1
元素分析値 C1611SBrとして     計算値 C, 49.12; H, 2.83; N, 7.16
実測値 C, 49.40; H, 2.83; N, 7.21
【0287】
参考例55 4−メチル−2−ピリジンカルバルデヒド
【化248】
Figure 2004075652
2−シアノ−4−メチルピリジン(7.0 g, 59 mmol)のジクロロメタン溶液(180 ml)にジイソブチルアルミニウムハイドライドのトルエン溶液(1.5 M, 43.5 ml,65 mmol)を−78℃において滴下して、混合物を同温度で2時間撹拌した。反応混合物に濃塩酸(28 ml)と水(112 ml)を加え、水層と有機層を分離した。有機層を2N塩酸で抽出し、水層を合わせて炭酸水素ナトリウムで中和し、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、標記化合物 (2.7 g, 37 %)を得た。
【0288】
参考例56 tert−ブチル (E)−3−(4−メチル−2−ピリジル)−2−プロペノエート
【化249】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム (60%油性、1.1 g, 26 mmol)とテトラヒドロフラン (120 ml)の混合物に、tert−ブチルジエチルホスホノアセテート(6.2 g, 24 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(20 ml)を0℃において滴下して、混合物を同温度で30分間撹拌した。つづいて、4−メチル−2−ピリジンカルバルデヒド(1.5 g, 12 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(30 ml)を0℃において滴下して、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:5, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (1.9 g, 70 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.52 (9H, s), 2.36 (3H, s), 6.80 (1H, d, J=15.7 Hz), 7.07 (1H, d, J=4.8 Hz), 7.24 (1H, s), 7.55 (1H, d, J=15.7 Hz), 8.48 (1H, d, J=4.8 Hz).
【0289】
参考例57 tert−ブチル 3−(4−メチル−2−ピリジル)プロパノエート
【化250】
Figure 2004075652
tert−ブチル (E)−3−(4−メチル−2−ピリジル)−2−プロペノエート (1.9 g, 8.5 mmol) をメタノール(80 ml)に溶解し、これに10%パラジウム炭素(200 mg)を加えて、水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。パラジウム炭素をろ別した後、ろ液を濃縮して標記化合物 (1.8 g, 90 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.31 (3H, s), 2.68 (2H, t, J=7.6 Hz), 3.02 (2H, t, J=7.6 Hz), 6.93 (1H, d, J=4.8 Hz), 6.99 (1H, s), 8.36 (1H, d,J=4.8 Hz).
【0290】
参考例58 tert−ブチル 3−(4−メチル−2−ピリジル)プロパノエート N−オキシド
【化251】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(4−メチル−2−ピリジル)プロパノエート (1.8 g, 8.3 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (約77 %含有、2.4 g, 10.8 mmol)を酢酸エチル(50 ml)に溶解し、室温で4時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:4, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (1.7 g, 88 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.31 (3H, s), 2.75 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.14 (2H, t, J=7.1 Hz), 6.95 (1H, dd, J=2.3, 6.6 Hz), 7.10 (1H, d, J=2.3 Hz), 8.13 (1H, d, J=6.6 Hz).
【0291】
参考例59 tert−ブチル 3−(6−シアノ−4−メチル−2−ピリジル)プロパノエート
【化252】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(4−メチル−2−ピリジル)プロパノエートN−オキシド (1.7 g, 7.3 mmol) をニトロエタン(40 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(1.4 g, 14.7 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(1.2 g, 11.3 mmol)を加えて、室温で22時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:4, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮して標記化合物 (1.4 g, 79 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.37 (3H, s), 2.71 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.05 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.21 (1H, s), 7.34 (1H, s).
IR(KBr): 2978, 2932, 2233, 1726, 1604, 1367, 1151 cm−1
【0292】
実施例189 tert−ブチル 3−[4−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート
【化253】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(6−シアノ−4−メチル−2−ピリジル)プロパノエート (0.72 g, 2.9 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.99 g, 5.9 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて14時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.61 g, 54 %)を白色結晶として得た。
融点 168.5−169.3 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.43 (9H, s), 2.42 (3H, s), 2.86 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.14 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.23 (1H, s), 7.60−7.68 (3H, m), 8.22 (1H, s), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 2976, 2928, 1726, 1655, 1572, 1531, 1365, 1298, 1153, 1095, 758cm−1
元素分析値 C2122Sとして      計算値 C, 65.95; H, 5.80; N, 7.32
実測値 C, 66.01; H, 5.75; N, 7.32
【0293】
実施例190 tert−ブチル 3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−メチル−2−ピリジル]プロパノエート
【化254】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(6−シアノ−4−メチル−2−ピリジル)プロパノエート (0.69 g, 2.8 mmol) と4−クロロチオサリチル酸(1.05 g, 5.7 mmol)をピリジン(10 ml)に溶解し、22時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.33 g, 28 %)を白色結晶として得た。
融点 162.3−163.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.42 (3H, s), 2.85 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.14 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.24 (1H, s), 7.55 (1H, dd, J=1.9, 8.5 Hz), 7.61 (1H, d, J=1.9 Hz), 8.20 (1H, s), 8.47 (1H, d, J=8.5 Hz).
IR(KBr): 2976, 2930, 1724, 1666, 1585, 1566, 1537, 1282, 1153, 1093 cm−1
元素分析値 C2121SClとして     計算値 C, 60.50; H, 5.08; N, 6.72
実測値 C, 60.64; H, 5.02; N, 6.65
【0294】
実施例191 3−[4−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸
【化255】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[4−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート (0.44 g, 1.1 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解し、0℃で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.33 g, 87 %)を白色結晶として得た。
融点 244.6−245.5 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.44 (3H, s), 2.79 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.07 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.48 (1H, s), 7.71 (1H, m), 7.83 (1H, m), 7.92 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.03 (1H, s), 8.34 (1H, dd, J=1.0, 7.8 Hz), 12.19 (1H, s).
IR(KBr): 3223, 1728, 1637, 1570, 1527, 1440, 1307, 1224, 835, 752 cm−1
元素分析値 C1714Sとして    計算値 C, 62.56; H, 4.32; N, 8.58
実測値 C, 62.48; H, 4.32; N, 8.50
【0295】
実施例192 3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−メチル−2−ピリジル]プロピオン酸
【化256】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−メチル−2−ピリジル]プロパノエート (0.25 g, 0.61 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解し、0℃で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (0.16 g, 74 %)を白色結晶として得た。
融点 232.2−233.2 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.43 (3H, s), 2.78 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.07 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.48 (1H, s), 7.73 (1H, dd, J=2.0, 8.5 Hz), 8.01 (1H, s), 8.13(1H, d, J=2.0 Hz), 8.30 (1H, d, J=8.5 Hz), 12.17 (1H, s).
IR(KBr): 2922, 1695, 1655, 1560, 1535, 1381, 1309, 1095 cm−1
元素分析値 C1713SClとして    計算値 C, 56.59; H, 3.63; N, 7.76
実測値 C, 56.41; H, 3.37; N, 7.74
【0296】
参考例60 6−(2−チエニル)−2−ピリジンカルボニトリル
【化257】
Figure 2004075652
6−クロロ−2−ピリジンカルボニトリル (1.2 g, 8.6 mmol) と2−チオフェンボロン酸 (1.9 g, 15.3 mmol)をトルエン(100 ml)、エタノール(25 ml)に溶解し、これに炭酸カリウム(3.0 g, 21.7 mmol)と水(25 ml)を加えて、減圧下で10分間脱気した。アルゴンで置換した後、混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.5 g, 0.43 mmol)を加えて、16時間加熱還流した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (1.3 g, 85 %)を得た。
融点 88.2−88.6 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.13 (1H, dd, J=3.7, 5.0 Hz), 7.47 (1H, dd, J=0.9, 5.0Hz), 7.52 (1H, m), 7.66 (1H, dd, J=1.0, 3.7 Hz), 7.76−7.83 (2H, m)
IR(KBr): 3105, 3061, 2235, 1585, 1452, 1423, 860 cm−1
元素分析値 C10Sとして    計算値 C, 64.49; H, 3.25; N, 15.04
実測値 C, 64.44; H, 3.14; N, 15.08
【0297】
参考例61 6−(2−フリル)−2−ピリジンカルボニトリル
【化258】
Figure 2004075652
6−クロロ−2−ピリジンカルボニトリル (0.90 g, 6.5 mmol) と2−フランボロン酸 (1.1 g, 9.8 mmol)をトルエン(80 ml)、エタノール(20 ml)に溶解し、これに炭酸カリウム(2.2 g, 15.9 mmol)と水(20 ml)を加えて、減圧下で10分間脱気した。アルゴンで置換した後、混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.36 g, 0.31 mmol)を加えて、13時間加熱還流した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を分離し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.97 g, 87 %)を得た。
融点 90.2−90.3 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 6.57 (1H, dd, J=1.6, 3.5 Hz), 7.20 (1H, m), 7.51 (1H, dd, J=1.6, 6.9 Hz), 7.56 (1H, dd, J=0.6, 1.6 Hz), 7.80−7.89 (2H, m).
IR(KBr): 3155, 3057, 2237, 1604, 1574, 1491, 1440, 1168, 1006, 922, 804 cm−1
元素分析値 C10Oとして    計算値 C, 70.58; H, 3.55; N, 16.46
実測値 C, 70.63; H, 3.48; N, 16.66
【0298】
実施例193 2−[6−(2−チエニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化259】
Figure 2004075652
6−(2−チエニル)−2−ピリジンカルボニトリル (0.56 g, 3.0 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.77 g, 4.6 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて10時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、テトラヒドロフラン−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.84 g, 86 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 222.2−223.4 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.16 (1H, m), 7.48 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.62−7.71 (4H, m), 7.81−7.90 (2H, m), 8.35 (1H, t, J=7.2 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.6 Hz).
IR(KBr): 3065, 1655, 1572, 1535, 1454, 1302, 1278, 1238, 1099, 806 cm−1
元素分析値 C1710OSとして   計算値 C, 63.33; H, 3.13; N, 8.69
実測値 C, 63.38; H, 3.32; N, 8.87
【0299】
実施例194 2−[6−(2−フリル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化260】
Figure 2004075652
6−(2−フリル)−2−ピリジンカルボニトリル (0.60 g, 3.5 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.01 g, 6.0 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて12時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、テトラヒドロフラン−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.75 g, 69 %)を黄色結晶として得た。
融点 217.9−218.4 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 6.60 (1H, dd, J=1.7, 3.4 Hz), 7.27 (1H, d, J=3.4 Hz), 7.59−7.72 (4H, m), 7.86−7.94 (2H, m), 8.36 (1H, m), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 3123, 1666, 1574, 1537, 1493, 1440, 1300, 1236, 1095, 908 cm−1
元素分析値 C1710S・0.25HOとして   計算値 C, 65.69; H, 3.40; N, 9.01
実測値 C, 65.94; H, 3.26; N, 9.18
【0300】
参考例62 2−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピリジン
【化261】
Figure 2004075652
ピコリンアルデヒド (2.5 g, 23 mmol) とトルエンスルホニルメチルイソシアニド(5.3 g, 27 mmol)をメタノール(30 ml)に溶解し、炭酸カリウム(3.5 g, 25 mmol)を加えて30分間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (2.9 g, 84 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 7.25 (1H, m), 7.66−7.80 (3H, m), 7.97 (1H, s), 8.65 (1H, m).
【0301】
参考例63 2−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピリジン N−オキシド
【化262】
Figure 2004075652
2−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピリジン (2.8 g, 19 mmol) と3−クロロ過安息香酸(約77%含有、13.6 g, 58 mmol)を酢酸エチル(30 ml)に溶解し、室温で6日間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:4, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (1.1 g, 34 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 7.22 (1H, m), 7.36 (1H, m), 7.87 (1H, dd, J=1.9, 8.1 Hz), 8.04 (1H, s), 8.33 (1H, d, J=6.4 Hz), 8.54 (1H, s).
【0302】
参考例64 6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2−ピリジンカルボニトリル
【化263】
Figure 2004075652
2−(1,3−オキサゾール−5−イル)ピリジン N−オキシド (1.0 g, 6.6 mmol) をニトロエタン(15 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(2.7 g, 27.2mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(3.0 g, 27.8 mmol)を加えて、室温で5日間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.84 g, 75 %)を得た。
融点 147.8−148.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.62 (1H, dd, J=1.3, 7.3 Hz), 7.82 (1H, s), 7.86 (1H, dd, J=1.3, 8.1 Hz), 7.93 (1H, dd, J=7.3, 8.1 Hz), 8.01 (1H, s).
IR(KBr): 3163, 3063, 2235, 1597, 1574, 1496, 1448, 1122, 958, 814 cm−1
元素分析値 COとして   計算値 C, 63.16; H, 2.94; N, 24.55
実測値 C, 63.04; H, 2.65; N, 24.46
【0303】
実施例195 2−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化264】
Figure 2004075652
6−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2−ピリジンカルボニトリル (0.72 g, 4.2 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.54 g, 9.1 mmol)をトルエン(6 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.5 ml, 10.7 mmol)を加えて8時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンより再結晶して標記化合物 (1.24 g,95 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 271.3−272.7 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 7.73 (1H, m), 7.83 (1H, m), 7.92 (1H, d, J=7.4 Hz), 7.99 (1H, s), 8.09 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.20 (1H, m), 8.29 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.35 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.66 (1H, s).
IR(KBr): 3128, 2649, 1570, 1529, 1487, 1439, 1304, 1093, 815, 752 cm−1
元素分析値 C16Sとして    計算値 C, 62.53; H, 2.95; N, 13.67
実測値 C, 62.51; H, 2.66; N, 13.62
【0304】
参考例65 6−(ピラゾール−1−イル)−2−ピリジンカルボニトリル
【化265】
Figure 2004075652
6−クロロ−2−ピリジンカルボニトリル (1.0 g, 7.2 mmol) とピラゾール(2.4 g, 35.9 mmol)をDMF(10 ml)に溶解し、炭酸カリウム(3.0 g, 21.7 mmol)を加えて100℃で18時間加熱撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.98 g, 80 %)を得た。
融点 120.9−122.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 6.51 (1H, m), 7.57 (1H, d, J=7.4 Hz), 7.76 (1H, d, J=0.6 Hz), 7.94 (1H, m), 8.24 (1H, d, J=8.4 Hz), 8.56 (1H, d, J=2.5 Hz).
IR(KBr): 3092, 2235, 1593, 1527, 1469, 1392, 945, 806, 750 cm−1
元素分析値 Cとして     計算値 C, 63.52; H, 3.55; N, 32.92
実測値 C, 63.51; H, 3.34; N, 32.68
【0305】
実施例196 2−[6−(1H−ピラゾール−1−イル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化266】
Figure 2004075652
6−(ピラゾール−1−イル)−2−ピリジンカルボニトリル (0.68 g, 4.0 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.00 g, 5.9 mmol)をトルエン(5 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて8時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (0.82 g, 67 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 253.0−254.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 6.56 (1H, m), 7.62−7.73 (3H, m), 7.80 (1H, s), 8.02 (1H, dd, J=7.8, 7.8 Hz), 8.22 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.55 (1H, m), 8.72 (1H, d, J=2.5 Hz).
IR(KBr): 3074, 1658, 1574, 1537, 1469, 1402, 1060, 933, 814, 742 cm−1
元素分析値 C1610OSとして    計算値 C, 62.73; H, 3.29; N, 18.29
実測値 C, 62.73; H, 3.06; N, 18.26
【0306】
参考例66 6−フェニル−2−ピリジンカルボニトリル
【化267】
Figure 2004075652
6−クロロ−2−ピリジンカルボニトリル (0.80 g, 5.7 mmol) とフェニルボロン酸 (1.05 g, 8.6 mmol)をトルエン(60 ml)、エタノール(15 ml)に溶解し、これに炭酸カリウム(2.00 g, 14.4 mmol)と水(15 ml)を加えて、減圧下で10分間脱気した。アルゴンで置換した後、混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.33 g, 0.29 mmol)を加えて、16時間加熱還流した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.90 g, 86 %)を得た。
融点 65.2−66.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.48−7.51 (3H, m), 7.62 (1H, dd, J=1.1, 7.3 Hz), 7.85−7.93 (2H, m), 8.01−8.04 (2H, m)
IR(KBr): 3067, 2235, 1581, 1556, 1448, 817, 762 cm−1
元素分析値 C12として      計算値 C, 79.98; H, 4.47; N, 15.55
実測値 C, 79.86; H, 4.61; N, 15.42
【0307】
参考例67 6−(4−メトキシフェニル)−2−ピリジンカルボニトリル
【化268】
Figure 2004075652
6−クロロ−2−ピリジンカルボニトリル (0.70 g, 5.0 mmol) と4−メトキシフェニルボロン酸 (1.17 g, 7.7 mmol)をトルエン(60 ml)、エタノール(15 ml)に溶解し、これに炭酸カリウム(1.75 g, 12.6 mmol)と水(15 ml)を加えて、減圧下で10分間脱気した。アルゴンで置換した後、混合物にテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.29 g, 0.25 mmol)を加えて、16時間加熱還流した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.94 g, 88 %)を得た。
融点 86.3−86.6 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.46 (3H, s), 7.01 (2H, m), 7.54 (1H, dd, J=1.3, 7.1 Hz), 7.79−7.89 (2H, m), 8.00 (2H, m)
IR(KBr): 2972, 2235, 1608, 1585, 1518, 1448, 1440, 1315, 1265, 1178, 1024 cm−1
元素分析値 C1310Oとして      計算値 C, 74.27; H, 4.79; N, 13.33
実測値 C, 74.39; H, 5.00; N, 13.14
【0308】
実施例197 2−(6−フェニル−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化269】
Figure 2004075652
6−フェニル−2−ピリジンカルボニトリル (0.72 g, 4.0 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.20 g, 7.1 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて8時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (0.73 g, 57 %)を白色結晶として得た。
融点 195.4−197.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.46−7.57 (3H, m), 7.62−7.69 (3H, m), 7.95−7.97 (2H, m), 8.16 (2H, d, J=7.0 Hz), 8.45 (1H, dd, J=1.8, 6.6 Hz), 8.56 (1H, d, J=7.5 Hz).
IR(KBr): 3063, 1658, 1572, 1537, 1446, 1296, 1234, 1097, 956, 763 cm−1
元素分析値 C1912OSとして    計算値 C, 72.13; H, 3.82; N, 8.85
実測値 C, 72.29; H, 3.75; N, 8.81
【0309】
実施例198 2−[6−(4−メトキシフェニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化270】
Figure 2004075652
6−(4−メトキシフェニル)−2−ピリジンカルボニトリル (0.81 g, 3.8 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.07 g, 6.3 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて8時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (0.87 g,65 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 200.1−201.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.90 (3H, s), 7.06 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.59−7.69 (3H, m), 7.89−7.91 (2H, m), 8.13 (2H, d, J=8.8 Hz), 8.36 (1H, m), 8.56 (1H, d,J=7.7 Hz).
IR(KBr): 3067, 3003, 2982, 2835, 1657, 1574, 1531, 1518, 1450, 1313, 1257 cm−1
元素分析値 C2014Sとして      計算値 C, 69.35; H, 4.07; N, 8.09
実測値 C, 69.26; H, 4.01; N, 7.92
【0310】
参考例68 6−シアノ−2,2’−ビピリジル
【化271】
Figure 2004075652
2,2’−ビピリジル N−オキシド (2.8 g, 16 mmol) をニトロエタン(50 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(6.4 g, 65 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(3.7 g, 35 mmol)を加えて、室温で36時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (1.2 g, 43 %)を白色結晶として得た。
融点 135.9−136.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.37(1H, m)7.70 (1H, dd, J=0.9, 7.6 Hz), 7.86 (1H, m), 7.95 (1H, m), 8.47 (1H, dd, J=0.9, 7.9 Hz), 8.65−8.70 (2H, m).
IR(KBr): 3491, 2237, 1581, 1431, 987, 775 cm−1
元素分析値 C11として   計算値 C, 72.92; H, 3.89; N, 23.19
実測値 C, 72.80; H, 3.81; N, 22.97
【0311】
実施例199 2−[6−(2,2’−ビピリジル)]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化272】
Figure 2004075652
6−シアノ−2,2’−ビピリジル (0.90 g, 4.9 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.26 g, 7.5 mmol)をトルエン(5 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて12時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (1.34 g, 85 %)を白色結晶として得た。
融点 222.1−223.9 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.38 (1H, m), 7.60−7.72 (3H, m), 7.92 (1H, m), 8.02 (1H, m), 8.51−8.73 (5H, m).
IR(KBr): 3520, 3063, 1666, 1574, 1537, 1431, 1313, 1284, 779 cm−1
元素分析値 C1811OSとして    計算値 C, 68.12; H, 3.49; N, 13.24
実測値 C, 67.90; H, 3.30; N, 13.10
【0312】
参考例69 4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジル N−オキシド
【化273】
Figure 2004075652
4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジル (4.8 g, 26 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (約77%含有,8.7 g, 39 mmol)をクロロホルム(25 ml)に溶解し、室温で24時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ジメチルエーテルを用いて結晶化して標記化合物 (3.7 g, 71 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.39 (3H, s), 2.44 (3H, s), 7.06 (1H, dd, J=2.5, 6.7 Hz), 7.16 (1H, dd, J=0.7, 4.9 Hz), 7.93 (1H, d, J=2.5 Hz), 8.20 (1H, d, J=6.7 Hz), 8.56 (1H, d, J=4.9 Hz), 8.72 (1H, s).
【0313】
参考例70 6−シアノ−4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジル
【化274】
Figure 2004075652
4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジル N−オキシド (3.7 g, 18 mmol) をニトロエタン(50 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(5.5 g, 55 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(2.9 g, 27 mmol)を加えて、室温で36時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (3.4 g, 87 %)を白色結晶として得た。
融点 132.1−132.4 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.46 (3H, s), 2.49 (3H, s), 7.18 (1H, dd, J=0.9, 4.9 Hz), 7.51 (1H, d, J=0.6 Hz), 8.28 (1H, d, J=0.9 Hz), 8.47 (1H, d, J=0.6 Hz), 8.52 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 2918, 2231, 1597, 1554, 1377, 991, 871, 833 cm−1
元素分析値 C1311として   計算値 C, 74.62; H, 5.30; N, 20.08
実測値 C, 74.62; H, 5.20; N, 20.06
【0314】
実施例200 2−[6−(4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジル)]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化275】
Figure 2004075652
6−シアノ−4,4’−ジメチル−2,2’−ビピリジル (1.00 g, 4.8 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.25 g, 7.4 mmol)をトルエン(5 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて9時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (1.22 g, 74 %)を白色結晶として得た。
融点 234.9−235.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.53 (3H, s), 2.54 (3H, s), 7.20 (1H, m), 7.61−7.70 (3H, m), 8.38 (2H, m), 8.48 (1H, s), 8.55−8.58 (2H, m).
IR(KBr): 3051, 1660, 1593, 1572, 1537, 1439, 1298, 1284, 1095, 738 cm−1
元素分析値 C2015OSとして    計算値 C, 69.54; H, 4.38; N, 12.17
実測値 C, 69.44; H, 4.29; N, 12.17
【0315】
実施例201 N−(2−ヒドロキシエチル)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキシアミド
【化276】
Figure 2004075652
6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボン酸 (1.00 g, 3.5 mmol) をDMF(20 ml)に溶解し、これに2−アミノエタノール(0.51 g, 8.3 mmol)、WSC(1.34 g, 7.0 mmol)、HOBt(0.95 g, 7.0 mmol)を加えて、80℃で6時間加熱撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.12 g, 10 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 213.8−215.2 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.51 (2H, dt, J=5.7, 5.6 Hz), 3.62 (2H, t, J=5.7 Hz), 4.89 (1H, br s), 7.75 (1H, m), 7.83−7.90 (2H, m), 8.25−8.39 (3H, m), 8.50 (1H, m), 8.55 (1H, t, J=5.6 Hz).
IR(KBr): 3383, 3327, 2949, 2934, 1657, 1535, 1439, 1300, 1093, 748 cm−1
元素分析値 C1613Sとして     計算値 C, 58.70; H, 4.00; N, 12.84
実測値 C, 58.48; H, 3.87; N, 12.64
【0316】
参考例71 tert−ブチル 2−ピリジルメチルカルバメート
【化277】
Figure 2004075652
2−アミノメチルピリジン (6.0 g, 55 mmol) とニ炭酸ジ−tert−ブチル(13.3 g, 61 mmol)をテトラヒドロフラン(150 ml)に溶解し、0℃で1時間さらに室温で3時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (11.4 g, 98 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.46 (9H, s), 4.44 (2H, d, J=5.3 Hz), 5.57 (1H, br s),7.17 (1H, dd, J=5.0, 7.3 Hz), 7.27 (1H, d, J=6.0 Hz), 7.65 (1H, m), 8.53 (1H, d, J=5.0 Hz).
【0317】
参考例72 tert−ブチル 2−ピリジルメチルカルバメート N−オキシド
【化278】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−ピリジルメチルカルバメート (11.4 g, 54 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (約77%含有,5.9 g, 71 mmol)を酢酸エチル(150 ml)に溶解し、室温で15時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:5, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (11.1 g, 90 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 4.47 (2H, d, J=6.4 Hz), 5.88 (1H, br s),7.22−7.25 (2H, m), 7.40 (1H, m), 8.23 (1H, m).
【0318】
参考例73 tert−ブチル (6−シアノ−2−ピリジル)メチルカルバメート
【化279】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−ピリジルメチルカルバメート N−オキシド (3.0 g, 13.3 mmol) をニトロエタン(50 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(2.8 g, 28.6 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(1.7 g, 16.2 mmol)を加えて、室温で24時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (1.8 g, 58 %)を白色結晶として得た。
融点 85.9−86.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.46(9H, s)4.47 (2H, d, J=5.7 Hz), 5.48 (1H, br s), 7.51 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.59 (1H, d, J=7.3 Hz), 7.81 (1H, dd, J=7.3, 7.8
Hz).
IR(KBr): 3350, 2978, 2237, 1712, 1693, 1514, 1452, 1367, 1282, 1250, 1171 cm−1
元素分析値 C1215として   計算値 C, 61.79; H, 6.48; N, 18.01
実測値 C, 61.79; H, 6.59; N, 18.01
【0319】
実施例202 tert−ブチル [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチルカルバメート
【化280】
Figure 2004075652
tert−ブチル (6−シアノ−2−ピリジル)メチルカルバメート (1.6 g, 6.8 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.8 g, 10.9 mmol)をトルエン(6 ml)に溶解し、トリエチルアミン(3.0 ml, 21.5 mmol)を加えて20時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取しクロロホルムに溶解し、その溶液をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−メタノール(20:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−クロロホルムより再結晶して標記化合物 (1.8 g, 72 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 160.0−162.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.50 (9H, s), 4.57 (2H, d, J=5.7 Hz), 5.47 (1H, br s),7.51 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.60−7.71 (3H, m), 7.87 (1H, m), 8.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54 (1H, m).
IR(KBr): 3350, 2976, 1711, 1658, 1572, 1537, 1439, 1290, 1250, 1170, 1097 cm−1
元素分析値 C1919Sとして      計算値 C, 61.77; H, 5.18; N, 11.37
実測値 C, 61.54; H, 5.00; N, 11.30
【0320】
実施例203 2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩
【化281】
Figure 2004075652
tert−ブチル [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチルカルバメート (0.25 g, 0.67 mmol)をトリフルオロ酢酸(4 ml)に溶解し、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、メタノール−ジイソプロピルエーテルより再結晶して標記化合物 (0.22 g, 85 %)を白色結晶として得た。
融点 184.5−186.5 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 4.39 (2H, s), 7.75 (1H, m), 7.83−7.88 (3H, m), 8.19 (1H, m), 8.34−8.40 (2H, m), 8.55 (3H, s).
IR(KBr): 3535, 2995, 1685, 1647, 1527, 1201, 1128, 796 cm−1
元素分析値 C1612SF・0.25HOとして  計算値 C, 49.55; H, 3.25; N, 10.83
実測値 C, 49.58; H, 3.26;N, 10.83
【0321】
実施例204 N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]アセトアミド
【化282】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (350 mg, 0.91 mmol) をN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)に溶解し、これにアセチルクロリド(150 mg, 1.91 mmol)を加えて、60℃で3時間撹拌した。反応液に酢酸エチル、テトラヒドロフランおよび水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:10, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、メタノール−ジイソプロピルエーテルより再結晶して標記化合物 (81 mg, 28 %)を白色結晶として得た。
融点 199.2−200.4 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.17(3H, s)4.69 (2H, d, J=5.3 Hz), 6.73 (1H, br s), 7.51 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.58−7.69 (3H, m), 7.85 (1H, m), 8.38 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54 (1H, dd, J=1.8, 7.4 Hz).
IR(KBr): 3285, 3080, 1651, 1572, 1537, 1294, 738 cm−1
元素分析値 C1613Sとして     計算値 C, 61.72; H, 4.21; N, 13.50
実測値 C, 61.59; H, 4.18; N, 13.26
【0322】
実施例205 N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]プロパンアミド
【化283】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (500 mg, 1.3 mmol) をN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)に溶解し、これにプロピオニルクロリド(370 mg, 4.0 mmol)を加えて、60℃で16時間撹拌した。反応液に酢酸エチルおよび水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:20, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (224 mg, 53 %)を白色結晶として得た。
融点 199.0−199.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.29 (3H, t, J=7.5 Hz), 2.42(2H, q, J=7.5 Hz)4.70 (2H, d, J=5.2 Hz), 6.74 (1H, br s), 7.51 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.60−7.70 (3H,m), 7.86 (1H, m), 8.39 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.54 (1H, m).
IR(KBr): 3285, 3071, 1651, 1572, 1537, 1439, 1302, 1236, 734 cm−1
元素分析値 C1715Sとして     計算値 C, 62.75; H, 4.65; N, 12.91
実測値 C, 62.74; H, 4.89; N, 12.86
【0323】
実施例206 2−メチル−N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]プロパンアミド
【化284】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (450 mg, 1.1 mmol) をN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)に溶解し、これにイソブチリルクロリド(365 mg, 3.9 mmol)を加えて、60℃で16時間撹拌した。反応液に酢酸エチルおよび水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:30, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−エタノールより再結晶して標記化合物 (231 mg, 58 %)を白色結晶として得た。
融点 188.6−189.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.30 (6H, d, J=6.9 Hz), 2.58(1H, sept, J=6.9 Hz)4.70(2H, d, J=5.1 Hz), 6.79 (1H, br s), 7.50 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.58−7.70 (3H, m), 7.87 (1H, m), 8.41 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 3433, 3273, 3071, 2966, 1649, 1589, 1572, 1537, 1440, 1302, 1240 cm−1
元素分析値 C1817S・1.0HOとして     計算値 C, 60.49; H, 5.36; N, 11.76
実測値 C, 60.74; H, 5.27; N, 11.72
【0324】
実施例207 N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]ベンズアミド
【化285】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (330 mg, 0.86 mmol) をN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)に溶解し、これにベンゾイルクロリド(264 mg, 1.87 mmol)を加えて、60℃で14時間撹拌した。反応液に酢酸エチルおよび水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (125 mg, 39 %)を白色結晶として得た。
融点 213.9−214.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 4.90 (2H, d, J=5.1 Hz), 7.51−7.67 (8H, m), 7.88 (1H, m), 8.00 (2H, m), 8.31 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54 (1H, m).
IR(KBr): 3344, 1651, 1572, 1537, 1296, 754 cm−1
元素分析値 C2115Sとして     計算値 C, 67.54; H, 4.05; N, 11.25
実測値 C, 67.35; H, 4.13; N, 11.16
【0325】
実施例208 N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]−2−チオフェンカルボキシアミド
【化286】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (350 mg, 0.91 mmol) をN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)に溶解し、これに2−テノイルクロリド(400 mg, 2.72 mmol)を加えて、60℃で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチルおよび水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:4, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (151 mg, 43 %)を白色結晶として得た。
融点 208.5−209.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 4.86 (2H, d, J=5.1 Hz), 7.16 (1H, dd, J=3.7, 4.9 Hz), 7.45 (1H, m), 7.52−7.57 (3H, m), 7.60−7.69 (2H, m), 7.75 (1H, dd, J=1.1,3.7 Hz), 7.88 (1H, m), 8.37 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.53 (1H, m).
IR(KBr): 3325, 1643, 1572, 1531, 1298, 1267, 734 cm−1
元素分析値 C1913として     計算値 C, 60.14; H, 3.45; N, 11.07
実測値 C, 60.11; H, 3.41; N, 11.17
【0326】
実施例209 2,2,2−トリフルオロ−N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]アセトアミド
【化287】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (350 mg, 0.91 mmol) をピリジン(10 ml)に溶解し、これにメタンスルホニルクロリド(576 mg, 5.04 mmol)を加えて、室温で3時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (228 mg, 68 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 226.4−227.4 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 4.80 (2H, d, J=5.0 Hz), 7.51 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.59 (1H, m), 7.64−7.71 (2H, m), 7.88−7.93 (2H, m), 8.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54 (1H, dd, J=1.8, 7.5 Hz).
IR(KBr): 3269, 3105, 1711, 1655, 1570, 1533, 1439, 1298, 1174, 738 cm−1
元素分析値 C1610SFとして      計算値 C, 52.60; H, 2.78; N, 11.50
実測値 C, 52.74; H, 2.95; N, 11.55
【0327】
実施例210 3−(メチルチオ)−N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]プロパンアミド
【化288】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩(0.80 g, 2.1 mmol) をN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)に溶解し、これに3−メチルチオプロピオニルクロリド(0.86 g, 6.2 mmol)を加えて、60℃で15時間撹拌した。反応液に酢酸エチルおよび水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:10, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ジイソプロピルエーテル−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (0.18 g, 24 %)を白色結晶として得た。
融点 191.6−192.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.18 (3H, s), 2.69 (2H, t, J=7.0 Hz), 2.92 (2H, t, J=7.0 Hz), 4.72 (2H, d, J=5.2 Hz), 6.95 (1H, m), 7.53 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.61−7.70 (3H, m), 7.86 (1H, m), 8.39 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 3283, 3078, 1660, 1651, 1572, 1531, 1440, 1300, 1097, 734 cm−1
元素分析値 C1817として       計算値 C, 58.20; H, 4.61; N, 11.31
実測値 C, 58.05; H, 4.48; N, 11.30
【0328】
実施例211 N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]メタンスルホンアミド
【化289】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (450 mg, 1.1 mmol) とメタンスルホニルクロリド(205 mg, 1.7 mmol)を酢酸エチル(10 ml)、水(5 ml)と混合し、炭酸水素ナトリウム(250 mg, 3.0 mmol)を加えて、室温で1時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(20:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (88 mg, 21 %)を白色結晶として得た。
融点 188.1−189.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.03 (3H, s), 4.60 (2H, d, J=5.7 Hz), 5.64 (1H, m), 7.56 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.60−7.71 (3H, m), 7.91 (1H, m), 8.46 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54 (1H, m).
IR(KBr): 3271, 1658, 1572, 1531, 1440, 1317, 1149, 1097, 748, 736 cm−1
元素分析値 C1513として        計算値 C, 51.86; H, 3.77; N, 12.10
実測値 C, 51.76; H, 3.69; N, 12.00
【0329】
実施例212 N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]エタンスルホンアミド
【化290】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (500 mg, 1.3 mmol) とエタンスルホニルクロリド(270 mg, 2.1 mmol)を酢酸エチル(10 ml)、水(5 ml)と混合し、炭酸水素ナトリウム(270 mg, 3.2 mmol)を加えて、室温で3時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (101 mg, 21 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 170.0−171.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (3H, t, J=7.3 Hz), 3.11 (2H, q, J=7.3 Hz), 4.58 (2H, d, J=5.7 Hz), 5.52 (1H, t, J=5.7 Hz), 7.56 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.61−7.71 (3H, m), 7.91 (1H, m), 8.46 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 3269, 1658, 1572, 1531, 1440, 1319, 1143, 1097, 736 cm−1
元素分析値 C1615として        計算値 C, 53.17; H, 4.18; N, 11.63
実測値 C, 53.19; H, 4.32; N, 11.71
【0330】
実施例213 N−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]ベンゼンスルホンアミド
【化291】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (400 mg, 1.0 mmol) とベンゼンスルホニルクロリド(300 mg, 1.7 mmol)を酢酸エチル(10 ml)、水(5 ml)と混合し、炭酸水素ナトリウム(225 mg,2.6 mmol)を加えて、室温で2時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (162 mg, 38 %)を白色結晶として得た。
融点 206.7−207.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 4.44 (2H, d, J=5.7 Hz), 5.84 (1H, t, J=5.7 Hz), 7.38−7.49 (4H, m), 7.65−7.70 (3H, m), 7.79 (1H, m), 7.86−7.90 (2H, m), 8.35 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 3254, 3063, 1658, 1651, 1572, 1537, 1444, 1327, 1304, 1161, 1095 cm−1
元素分析値 C2015として        計算値 C, 58.66; H, 3.69; N, 10.26
実測値 C, 58.70; H, 3.67; N, 10.13
【0331】
実施例214 ジエチル [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチルアミドホスフェート
【化292】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (400 mg, 1.0 mmol) とクロロリン酸ジエチル(360 mg, 2.1 mmol)をアセトニトリル(15 ml)に溶解し、炭酸カリウム(430 mg, 3.1 mmol)を加えて、室温で15時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(8:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (225 mg, 53 %)を白色結晶として得た。
融点 135.2−135.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.36 (6H, m), 3.84 (1H, m), 4.13 (4H, m), 4.37 (2H, dd, J=6.3, 9.1 Hz), 7.55 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.63−7.71 (3H, m), 7.89 (1H, m), 8.45 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 3223, 2982, 1660, 1572, 1537, 1440, 1300, 1236, 1057, 1030, 966cm−1
元素分析値 C1820SPとして          計算値 C, 53.33; H, 4.97; N, 10.36
実測値 C, 53.18; H, 4.87; N, 10.65
【0332】
実施例215 O,O−ジエチル [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチルアミドチオホスフェート
【化293】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (400 mg, 1.0 mmol) とクロロチオリン酸ジエチル(410 mg, 2.2 mmol)をアセトニトリル(15 ml)に溶解し、炭酸カリウム(430 mg, 3.1 mmol)を加えて、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (362 mg, 82 %)を白色結晶として得た。
融点 132.3−133.3 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.31 (6H, t, J=7.1 Hz), 4.03−4.18 (5H, m), 4.42 (2H, dd, J=6.4, 10.7 Hz), 7.56 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.61−7.71 (3H, m), 7.89 (1H,m), 8.45 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.56 (1H, m).
IR(KBr): 3283, 2982, 1651, 1572, 1535, 1439, 1302, 1097, 1049, 1024, 956cm−1
元素分析値 C1820Pとして            計算値 C, 51.29; H, 4.78; N,  9.97
実測値 C, 51.32; H, 4.78; N, 10.00
【0333】
実施例216 N,N−ジメチル−N’−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]ウレア
【化294】
Figure 2004075652
2−[6−(アミノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (0.40 g, 1.0 mmol) と炭酸カリウム(0.43 g, 3.1 mmol)をアセトニトリル(20 ml)に混合し、室温で20分間撹拌した。つづいて、反応混合物にN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.47 g, 4.3 mmol)を加えて、室温で5時間撹拌した。沈殿物をろ別した後、ろ液を濃縮し、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−エタノール(40:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、クロロホルム−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.24 g, 68 %)を白色結晶として得た。
融点 175.2−176.3 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.07 (6H, s), 4.69 (2H, s), 5.75 (1H, br s), 7.53−7.70(4H, m), 7.88 (1H, m), 8.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.56 (1H, m).
IR(KBr): 3350, 2828, 1643, 1572, 1529, 1440, 1298, 1234, 1097, 734 cm−1元素分析値 C1716S・0.5HOとして     計算値 C, 58.44; H, 4.90; N, 16.03        実測値 C, 58.58; H, 4.63; N, 16.01
【0334】
参考例74 tert−ブチル 2−(2−ピリジル)エチルカルバメート
【化295】
Figure 2004075652
2−(2−アミノエチル)ピリジン (10.2 g, 83 mmol) とニ炭酸ジ−tert−ブチル(20.0 g, 91 mmol)をテトラヒドロフラン(130 ml)に溶解し、0℃で30分間さらに室温で3時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:2, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (18.5 g, 99 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.43 (9H, s), 2.97 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.54 (2H, m), 5.15 (1H, br s), 7.12−7.17 (2H, m), 7.61 (1H, m), 8.53 (1H, dd, J=0.6, 4.8Hz).
【0335】
参考例75 tert−ブチル 2−(4−ピリジル)エチルカルバメート
【化296】
Figure 2004075652
4−(2−アミノエチル)ピリジン (4.4 g, 36 mmol) とニ炭酸ジ−tert−ブチル(8.8 g, 40 mmol)をテトラヒドロフラン(60 ml)に溶解し、0℃で30分間さらに室温で3時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (6.9 g, 81 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.43 (9H, s), 2.80 (2H, t, J=6.9 Hz), 3.40 (2H, m), 4.60 (1H, br s), 7.13 (2H, d, J=6.0 Hz), 8.51 (2H, d, J=6.0 Hz).
【0336】
参考例76 tert−ブチル 2−(2−ピリジル)エチルカルバメート N−オキシド
【化297】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−(2−ピリジル)エチルカルバメート (18.5 g, 83 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (約77%含有, 24.5 g, 109 mmol)を酢酸エチル(200 ml)に溶解し、室温で15時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:4, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (19.6 g, 99 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 3.16 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.53 (2H, m), 5.40 (1H, br s), 7.18−7.26 (3H, m), 8.26 (1H, m).
【0337】
参考例77 tert−ブチル 2−(4−ピリジル)エチルカルバメート N−オキシド
【化298】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−(4−ピリジル)エチルカルバメート (6.9 g, 31 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (約77%含有, 9.1 g, 40 mmol)を酢酸エチル(100 ml)に溶解し、室温で3時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (7.4 g, 99 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.82 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.38 (2H, m), 4.90 (1H, br s), 7.12 (2H, d, J=6.9 Hz), 8.13 (2H, d, J=6.9 Hz).
【0338】
参考例78 tert−ブチル 2−(6−シアノ−2−ピリジル)エチルカルバメート
【化299】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−(2−ピリジル)エチルカルバメート N−オキシド (6.2 g, 26 mmol) をニトロエタン(80 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(7.8 g, 78 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(5.5 g, 51 mmol)を加えて、室温で48時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (5.3 g, 83 %)を得た。
融点 79.1−80.3 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42(9H, s)3.04 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.56 (2H, m), 4.92 (1H, br s), 7.40 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.56 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.75 (1H, dd, J=7.6, 7.8 Hz).
IR(KBr): 3350, 2976, 2932, 2235, 1697, 1589, 1514, 1452, 1365, 1275, 1250 cm−1
元素分析値 C1317として   計算値 C, 63.14; H, 6.93; N, 16.99
実測値 C, 63.12; H, 6.90; N, 17.02
【0339】
参考例79 tert−ブチル 2−(2−シアノ−4−ピリジル)エチルカルバメート
【化300】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−(4−ピリジル)エチルカルバメート N−オキシド (7.4 g, 31 mmol) をニトロエタン(100 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(9.2g, 92 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(6.7 g, 62 mmol)を加えて、室温で10時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (6.6 g, 86 %)を得た。
融点 70.5−71.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42(9H, s)2.88 (2H, t, J=6.8 Hz), 3.41 (2H, m), 4.63 (1H, br s), 7.37 (1H, dd, J=1.3, 4.9 Hz), 7.55 (1H, d, J=1.3 Hz), 8.62(1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 3337, 2976, 2934, 2237, 1697, 1599, 1518, 1365, 1275, 1250, 1169 cm−1元素分析値 C1317として   計算値 C, 63.14; H, 6.93; N, 16.99
実測値 C, 63.33; H, 6.98; N, 17.05
【0340】
実施例217 tert−ブチル 2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチルカルバメート
【化301】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−(6−シアノ−2−ピリジル)エチルカルバメート (2.0 g, 8.1 mmol) とチオサリチル酸メチル(2.0 g, 12 mmol)をトルエン(10 ml)に溶解し、トリエチルアミン(5.0 ml, 36 mmol)を加えて14時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(3:2, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (2.0 g, 64 %)を白色結晶として得た。
融点 170.2−170.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.45 (9H, s), 3.12 (2H, t, J=6.3 Hz), 3.69 (2H, m), 5.27 (1H, br s), 7.40 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.61−7.72 (3H, m), 7.83 (1H, m), 8.39 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.56 (1H, m).
IR(KBr): 3350, 2976, 2930, 1705, 1660, 1572, 1535, 1300, 1248, 1170, 736cm−1
元素分析値 C2021Sとして      計算値 C, 62.64; H, 5.52; N, 10.96
実測値 C, 62.67; H, 5.45; N, 11.08
【0341】
実施例218 tert−ブチル 2−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]エチルカルバメート
【化302】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−(2−シアノ−4−ピリジル)エチルカルバメート (3.0 g, 12 mmol)とチオサリチル酸メチル(3.6 g, 21 mmol)をトルエン(12 ml)に溶解し、トリエチルアミン(6.0 ml, 43 mmol)を加えて8時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−エタノールより再結晶して標記化合物 (3.3 g, 71 %)を白色結晶として得た。
融点 159.8−161.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.93 (2H, t, J=6.9 Hz), 3.46 (2H, m), 4.58 (1H, br s), 7.41 (1H, m), 7.60−7.69 (3H, m), 8.41 (1H, s), 8.55 (1H, dd, J=1.4, 8.0 Hz), 8.64 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 3350, 2976, 2930, 1705, 1660, 1572, 1535, 1300, 1248, 1170, 736cm−1
元素分析値 C2021Sとして      計算値 C, 62.64; H, 5.52; N, 10.96
実測値 C, 62.67; H, 5.62; N, 10.88
【0342】
実施例219 tert−ブチル 2−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]エチルカルバメート
【化303】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−(2−シアノ−4−ピリジル)エチルカルバメート (1.5 g, 6.0 mmol) と4−クロロチオサリチル酸(2.3 g, 12.1 mmol)をピリジン(10 ml)に溶解し、18時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (0.48 g, 19 %)を白色結晶として得た。
融点 168.2−169.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.94 (2H, t, J=6.9 Hz), 3.46 (2H, m), 4.60 (1H, br s), 7.42 (1H, d, J=4.0 Hz), 7.56−7.60 (2H, m), 8.38 (1H, s), 8.48 (1H, d, J=8.3 Hz), 8.64 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 3377, 2980, 1685, 1655, 1585, 1560, 1531, 1381, 1284, 1165, 729cm−1元素分析値 C2020SClとして    計算値 C, 57.48; H, 4.82; N, 10.05
実測値 C, 57.67; H, 4.88; N, 9.86
【0343】
実施例220 2−[6−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩
【化304】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチルカルバメート (0.35 g, 0.91 mmol)をトリフルオロ酢酸(4 ml)に溶解し、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、メタノール−ジイソプロピルエーテルより再結晶して標記化合物 (0.33 g, 91 %)を白色結晶として得た。
融点 206.2−207.1 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.22 (2H, t, J=7.0 Hz), 3.37 (2H, t, J=7.0 Hz), 7.70−7.77 (2H, m), 7.82−7.91 (2H, m), 7.99 (3H, br s), 8.08 (1H, m), 8.25 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.37 (1H, d, J=7.9 Hz).
IR(KBr): 3130, 1676, 1662, 1574, 1541, 1483, 1203, 1184, 1120, 817, 798 cm−1
元素分析値 C1714SFとして  計算値 C, 51.38; H, 3.55; N, 10.57
実測値 C, 51.41; H, 3.80; N, 10.62
【0344】
実施例221 2−[4−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩
【化305】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]エチルカルバメート (0.82 g, 2.1 mmol)をトリフルオロ酢酸(10 ml)に溶解し、室温で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、メタノール−ジイソプロピルエーテルより再結晶して標記化合物 (0.75 g, 89 %)を白色結晶として得た。
融点 209.0−210.7 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.06 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.21 (2H, m), 7.68−7.77 (2H,m), 7.82−7.95 (5H, m), 8.31 (1H, s), 8.37 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.76 (1H, d, J=4.6 Hz).
IR(KBr): 2990, 1678, 1635, 1521, 1203, 1174, 1145, 833 cm−1
元素分析値 C1714SFとして  計算値 C, 51.38; H, 3.55; N, 10.57
実測値 C, 51.28; H, 3.48; N, 10.64
【0345】
実施例222 2−[4−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン 塩酸塩
【化306】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]エチルカルバメート (0.40 g, 1.0 mmol) を酢酸エチル(20 ml)に溶解し、これに4N塩化水素の酢酸エチル溶液(2 ml)を0℃において滴下して、同温度で1時間撹拌した。沈殿物をろ取し、ジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.04 g, 12 %)を白色結晶として得た。
融点 238 ℃ (分解)
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.12 (2H, m), 3.17 (2H, m), 7.71 (1H, d, J=4.9 Hz), 7.76 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.85 (1H, m), 7.93 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.10 (3H, br s), 8.30 (1H, s), 8.37 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.76 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 2889, 2739, 2640, 1633, 1518, 1304, 1099 cm−1
元素分析値 C1514OSCl・0.25HO      計算値 C, 55.55; H, 4.51; N, 12.96
実測値 C, 55.71; H, 4.43; N, 12.91
【0346】
実施例223 2−[4−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−7−クロロ−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩
【化307】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]エチルカルバメート (0.36 g, 0.86 mmol)をトリフルオロ酢酸(10 ml)に溶解し、室温で3時間撹拌した。溶媒を留去した後、メタノール−ジイソプロピ
ルエーテルより再結晶して標記化合物 (0.33 g, 89 %)を白色結晶として得た。融点 212 ℃ (分解)
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.06 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.20 (2H, m), 7.70 (1H, dd, J=1.5, 4.9 Hz), 7.78 (1H, dd, J=2.0, 8.5 Hz), 7.87 (3H, br s), 8.18 (1H,d, J=2.0 Hz), 8.30 (1H, d, J=1.5 Hz), 8.34 (1H, d, J=8.5 Hz), 8.76 (1H,d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 3047, 1693, 1635, 1560, 1520, 1203, 1165, 1138 cm−1
元素分析値 C1713SFClとして  計算値 C, 47.28; H, 3.03; N, 9.73
実測値 C, 47.27; H, 3.23; N, 9.79
【0347】
実施例224 N−[2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチル]ベンズアミド
【化308】
Figure 2004075652
2−[6−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (0.53 g, 1.3 mmol) をN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)に溶解し、これにベンゾイルクロリド(0.38 g, 2.7 mmol)と炭酸カリウム(0.18 g, 1.3 mmol)を加えて、60℃で4時間撹拌した。反応液に酢酸エチルおよび水を加え、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:20, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−エタノールより再結晶して標記化合物 (0.13 g, 26 %)を白色結晶として得た。
融点 201.7−202.6 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.27 (2H, t, J=6.0 H), 4.04 (2H, t, J=6.0 Hz), 7.37−7.47 (6H, m), 7.60−7.70 (2H, m), 7.81−7.85 (3H, m), 8.40 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 3325, 1643, 1572, 1529, 1439, 1302, 736 cm−1
元素分析値 C2217Sとして     計算値 C, 68.20; H, 4.42; N, 10.85
実測値 C, 68.40; H, 4.35; N, 10.78
【0348】
実施例225 N−[2−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]エチル]ベンズアミド
【化309】
Figure 2004075652
2−[4−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (0.50 g, 1.2 mmol) をN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)に溶解し、これにベンゾイルクロリド(0.36 g, 2.6 mmol)と炭酸カリウム(0.17 g, 1.2 mmol)を加えて、60℃で5時間撹拌した。反応液に酢酸エチルおよび水を加え、有機層を炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:20, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−クロロホルムより再結晶して標記化合物 (0.17 g,36 %)を白色結晶として得た。
融点 216.8−219.3 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.07 (2H, t, J=6.9 H), 3.80 (2H, m), 6.54 (1H, m), 7.41−7.48 (4H, m), 7.62−7.77 (5H, m), 8.41 (1H, s), 8.52 (1H, m), (1H, d, J=4.9 H).
IR(KBr): 3287, 3061, 1657, 1643, 1572, 1531, 1304, 1282, 742 cm−1
元素分析値 C2217Sとして     計算値 C, 68.20; H, 4.42; N, 10.85
実測値 C, 67.91; H, 4.33; N, 10.81
【0349】
実施例226 N−[2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチル]アセトアミド
【化310】
Figure 2004075652
2−[6−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (0.58 g, 1.4 mmol) をN,N−ジメチルアセトアミド(10 ml)に溶解し、これにアセチルクロリド(0.38 g, 4.8 mmol)と炭酸カリウム(0.20 g, 1.4 mmol)を加えて、60℃で8時間撹拌した。反応液に酢酸エチルおよび水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:8, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.15 g, 31 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 206.7−207.9 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.04 (3H, s), 3.14 (2H, t, J=6.1 Hz), 3.83 (2H, m), 6.53 (1H, br s), 7.41 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.58−7.70 (3H, m), 7.83 (1H, m), 8.37 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55 (1H, dd, J=1.5, 7.7 Hz).
IR(KBr): 3325, 1643, 1572, 1529, 1439, 1302, 736 cm−1
元素分析値 C1715Sとして     計算値 C, 62.75; H, 4.65; N, 12.91
実測値 C, 62.63; H, 4.63; N, 12.94
【0350】
実施例227 N−[2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチル]−N’−フェニルウレア
【化311】
Figure 2004075652
2−[6−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (0.40 g, 1.0 mmol) と炭酸カリウム(0.41 g, 3.0 mmol)をアセトニトリル(15 ml)に混合し、室温で20分間撹拌した。つづいて、反応混合物にフェニルイソシアネート(0.47 g, 4.0 mmol)を加えて、4時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取しクロロベンゼンと水に溶解した。有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、残留物をヘキサン−クロロベンゼンより再結晶して標記化合物 (0.07 g, 17 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 234.8−236.4 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.08 (2H, t, J=6.6 H), 3.61 (2H, m), 6.21 (1H, m), 6.87 (1H, m), 7.19 (2H, m), 7.36 (2H, d, J=7.7 Hz), 7.66 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.73 (1H, m), 7.81−7.88 (2H, m), 8.04 (1H, m), 8.22 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.36 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.46 (1H, s).
IR(KBr): 3422, 3325, 2943, 1687, 1641, 1597, 1570, 1541, 1496, 1440, 1311 cm−1
元素分析値 C2218S・0.5HOとして  計算値 C, 64.22; H, 4.65; N, 13.62
実測値 C, 64.27; H, 4.40; N, 13.61
【0351】
実施例228 N−エチル−N’−[2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチル]ウレア
【化312】
Figure 2004075652
2−[6−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (0.45 g, 1.1 mmol) と炭酸カリウム(0.47 g, 3.4 mmol)をアセトニトリル(20 ml)に混合し、室温で20分間撹拌した。つづいて、反応混合物にエチルイソシアネート(0.36 g, 5.1 mmol)を加えて、3時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取しクロロホルムに溶解し、シリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−エタノール(15:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、クロロホルム−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.25 g,63 %)を白色結晶として得た。
融点 240.3−242.4 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 0.96 (3H, t, J=7.1 H), 2.95−3.04 (4H, m), 3.49 (2H, m), 5.83 (1H, t, J=5.4 Hz), 5.88 (1H, t, J=5.6 Hz), 7.61 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.75 (1H, m), 7.85 (1H, m), 7.95 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.02 (1H, m), 8.20 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.36 (1H, dd, J=0.8, 7.8 Hz).
IR(KBr): 3319, 1660, 1622, 1572, 1539, 1302, 1095, 744 cm−1
元素分析値 C1818Sとして     計算値 C, 61.00; H, 5.12; N, 15.81
実測値 C, 60.85; H, 5.11; N, 15.81
【0352】
実施例229 N,N−ジメチル−N’−[2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチル]ウレア
【化313】
Figure 2004075652
2−[6−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩 (0.45 g, 1.1 mmol) と炭酸カリウム(0.46 g, 3.3 mmol)をアセトニトリル(20 ml)に混合し、室温で20分間撹拌した。つづいて、反応混合物にN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.47 g, 4.3 mmol)を加えて、室温で3時間撹拌した。沈殿物をろ別した後、ろ液を濃縮し、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−エタノール(20:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、クロロホルム−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.31 g, 77 %)を白色結晶として得た。
融点 190.2−191.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.89 (6H, s), 3.16 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.81 (2H, m), 5.17 (1H, m), 7.43 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.59−7.71 (3H, m), 7.84 (1H, m), 8.38 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.54 (1H, m).
IR(KBr): 3352, 2928, 1655, 1637, 1570, 1533, 1439, 1300, 1232, 1097, 736
cm−1
元素分析値 C1818S・0.25HOとして     計算値 C, 60.23; H, 5.20; N, 15.61
実測値 C, 60.36; H, 5.15; N, 15.56
【0353】
実施例230 N,N−ジエチル−N’−[2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチル]ウレア
【化314】
Figure 2004075652
2−[6−(2−アミノエチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩(0.40 g, 1.0 mmol) と炭酸カリウム(0.41 g, 3.0 mmol)をアセトニトリル(20 ml)に混合し、室温で20分間撹拌した。つづいて、反応混合物にN,N−ジエチルカルバモイルクロリド(0.54 g, 4.0 mmol)を加えて、室温で4時間撹拌した。沈殿物をろ別した後、ろ液を濃縮し、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−エタノール(30:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、エタノール−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.12 g, 31 %)を白色結晶として得た。
融点 174.9−175.6 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.06 (6H, t, J=7.1 Hz), 3.15−3.26 (6H, m), 3.82 (2H, m), 5.06 (1H, m), 7.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.58−7.70 (3H, m), 7.83 (1H, m), 8.38 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.56 (1H, m).
IR(KBr): 3358, 2972, 2930, 1658, 1643, 1572, 1531, 1439, 1282, 1097, 736cm−1
元素分析値 C2022Sとして     計算値 C, 62.80; H, 5.80; N, 14.65
実測値 C, 62.88; H, 5.73; N, 14.64
【0354】
参考例80 tert−ブチル 2−ピリジルカルバメート
【化315】
Figure 2004075652
2−アミノピリジン (6.0 g, 63.7 mmol) とニ炭酸ジ−tert−ブチル(14.4 g, 65.9 mmol)をテトラヒドロフラン(150 ml)に溶解し、12時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ別し、ろ液を濃縮後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(15:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し標記化合物 (7.5 g, 60 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.54 (9H, s), 6.94 (1H, m), 7.65 (1H, m), 7.96 (1H, d,J=8.4 Hz), 8.29 (1H, d, J=4.6 Hz), 8.70 (1H, br s).
【0355】
参考例81 tert−ブチル 2−ピリジルカルバメート N−オキシド
【化316】
Figure 2004075652
tert−ブチル2−ピリジルカルバメート (7.4 g, 38 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (約77%含有, 11.2 g, 50 mmol)を酢酸エチル(100 ml)に溶解し、室温で20時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:20, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (7.6 g, 95 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.54 (9H, s), 6.91 (1H, m), 7.29 (1H, m), 8.15 (1H, dd, J=1.6, 8.5 Hz), 8.20 (1H, m), 9.30 (1H, br s).
【0356】
参考例82 N’−(6−シアノ−2−ピリジル)−N,N−ジメチルウレア
【化317】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−ピリジルカルバメート N−オキシド (7.6 g, 36 mmol) をニトロエタン(100 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(14.5 g, 146 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(15.8 g, 147 mmol)を加えて、室温で3日間さらに50℃で24時間加熱撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、残留物をヘキサンで結晶化してtert−ブチル 6−シアノ−2−ピリジル[(ジメチルアミノ)カルボニル]カルバメート(3.3 g)を得た。 更に、本品 (3.3 g)をトリフルオロ酢酸(20 ml)に溶解し、0℃で3時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (1.0 g, 15 %)を得た。
融点 124.6−124.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.06 (6H, s), 7.31 (1H, br s), 7.32 (1H, d, J=7.4 Hz),7.74 (1H, dd, J=7.4, 8.6 Hz), 8.33 (1H, d, J=8.6 Hz).
IR(KBr): 3408, 2941, 2235, 1666, 1574, 1529, 1452, 1400, 1307, 1174, 983cm−1
元素分析値 C10Oとして   計算値 C, 56.83; H, 5.30; N, 29.46
実測値 C, 56.82; H, 5.37; N, 29.60
【0357】
実施例231 N,N−ジメチル−N’−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]ウレア
【化318】
Figure 2004075652
N’−(6−シアノ−2−ピリジル)−N,N−ジメチルウレア(0.72 g, 3.8 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.89 g, 5.2 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて8時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、ジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.62 g,50 %)を白色結晶として得た。
融点 230.1−230.3 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.13 (6H, s), 7.28 (1H, s), 7.52 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.59−7.64 (2H, m), 7.81 (1H, m), 8.14 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.27 (1H, d, J=8.3 Hz), 8.52 (1H, m).
IR(KBr): 3485, 1651, 1579, 1529, 1456, 1404, 1300, 989, 808, 738 cm−1
元素分析値 C1614Sとして   計算値 C, 58.88; H, 4.32; N, 17.17
実測値 C, 58.74; H, 4.08; N, 17.06
【0358】
実施例232 tert−ブチル 6−(8−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキシレート
【化319】
Figure 2004075652
tert−ブチル 6−シアノ−2−ピリジンカルボキシレート (3.2 g, 15 mmol) と3−メチルチオサリチル酸(4.7 g, 28 mmol)をピリジン(40 ml)に溶解し、16時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−テトラヒドロフラン(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (3.1 g, 56 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 204.3−204.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.69 (9H, s), 2.60 (3H, s), 7.53−7.55 (2H, m), 8.03 (1H, dd, J=7.8, 7.8 Hz), 8.25 (1H, dd, J=0.9, 7.8 Hz), 8.44 (1H, m), 8.69 (1H, dd, J=0.9, 7.8 Hz).
IR(KBr): 2974, 2932, 1712, 1658, 1579, 1541, 1327, 1311, 1182, 1153, 771cm−1
元素分析値 C1918Sとして  計算値 C, 64.39; H, 5.12; N, 7.90
実測値 C, 64.29; H, 4.87; N, 7.78
【0359】
実施例233 6−(8−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボン酸
【化320】
Figure 2004075652
tert−ブチル 6−(8−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキシレート (0.50 g, 1.4 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解し、0℃で4時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジエチルエーテルで結晶化して標記化合物 (0.39 g, 94 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 260.5−260.8 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.55 (3H, s), 7.62 (1H, m), 7.73 (1H, d, J=7.1 Hz), 8.21−8.34 (3H, m), 8.54 (1H, m), 13.70 (1H, br s).
IR(KBr): 3067, 1697, 1672, 1543, 1471, 1307, 1099, 773 cm−1
元素分析値 C1510Sとして      計算値 C, 60.39; H, 3.38; N, 9.39
実測値 C, 60.10; H, 3.32; N, 9.27
【0360】
実施例234 tert−ブチル 6−[[[6−(8−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]カルボニル]アミノ]ヘキシルカルバメート
【化321】
Figure 2004075652
6−(8−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボン酸 (1.5 g, 5.0 mmol) をDMF(15 ml)に溶解し、これにN−(tert−ブトキシカルボニル)−1,6−ジアミノヘキサン(2.1 g, 10.0 mmol)、WSC(3.0 g, 15.5 mmol)、HOBt(2.0 g, 14.9 mmol)を加えて、80℃で10時間加熱撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (1.1 g, 45 %)を白色結晶として得た。
融点 170.7−171.5 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.43 (9H, s), 1.43−1.55 (6H, m), 1.74 (2H, m), 2.60 (3H, s), 3.13 (2H, m), 3.57 (2H, m), 4.52 (1H, br s), 7.55 (1H, m), 7.56(1H, s), 7.98 (1H, m), 8.08 (1H, m), 8.41−8.45 (2H, m), 8.66 (1H, dd, J=0.9, 7.8 Hz).
IR(KBr): 3350, 2932, 2858, 1680, 1666, 1537, 1448, 1307, 1271, 1250, 1172 cm−1
元素分析値 C2632Sとして        計算値 C, 62.88; H, 6.49; N, 11.28
実測値 C, 62.78; H, 6.51; N, 11.09
【0361】
実施例235 N−(6−アミノヘキシル)−6−(8−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボキシアミド 塩酸塩
【化322】
Figure 2004075652
tert−ブチル 6−[[[6−(8−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]カルボニル]アミノ]ヘキシルカルバメート (0.30 g, 0.60 mmol)をジオキサン(10 ml)に溶解し、4N 塩化水素のジオキサン溶液(1.0 ml, 4.0 mmol)を加えて、室温で24時間撹拌した。沈殿物をろ取し、ジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.05 g, 20 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 240 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.40 (4H, m), 1.57−1.64 (4H, m), 2.59 (3H, s), 2.76 (2H, m), 3.43 (2H, m), 7.64 (1H, m), 7.74 (1H, d, J=7.3 Hz), 7.96 (3H, br s), 8.22−8.31 (3H, m), 8.49 (1H, m), 8.60 (1H, m).
IR(KBr): 3337, 2858, 1651, 1529, 1317, 758 cm−1
元素分析値 C2125SCl・0.25HOとして  計算値 C, 57.66; H, 5.88; N, 12.81
実測値 C, 57.61; H, 5.58; N, 12.75
【0362】
参考例83 2−(2−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
【化323】
Figure 2004075652
2−アミノメチルピリジン (4.0 g, 37 mmol) と無水フタル酸(5.5 g, 37 mmol)をトルエン(100 ml)に溶解し、トリエチルアミン(3.7 g, 36 mmol)を加えて3時間加熱還流した。溶媒を留去した後、ヘキサン−エタノールより再結晶して標記化合物 (7.6 g, 86 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 5.01 (2H, s), 7.16 (1H, dd, J=4.9, 7.4 Hz), 7.27 (1H, d, J=8.4 Hz), 7.63 (1H, m), 7.72 (2H, m), 7.88 (2H, m), 8.52 (1H, d, J=4.6 Hz).
【0363】
参考例84 2−(2−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン N−オキシド
【化324】
Figure 2004075652
2−(2−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン (7.5 g, 32 mmol)と3−クロロ過安息香酸 (77%含有,14.3 g, 64 mmol)をクロロホルム(250 ml)に溶解し、室温で20時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物を酢酸エチルで洗浄し、標記化合物 (8.0 g, 99 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 5.16 (2H, s), 7.15 (1H, m), 7.24−7.26 (2H, m), 7.77 (2H, m), 7.90 (2H, m), 8.33 (1H, m).
【0364】
参考例85 6−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−2−ピリジンカルボニトリル
【化325】
Figure 2004075652
2−(2−ピリジルメチル)−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン N−オキシド (8.0 g, 31 mmol) をニトロエタン(80 ml)とクロロホルム(150 ml)の混合溶媒に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(9.3 g, 94 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(6.8 g, 63 mmol)を加えて、室温で4時間さらに60℃で24時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (1.8 g, 22%)を白色結晶として得た。
融点 204.7−204.9 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 5.05(2H, s)7.50 (1H, d, J=8.0 Hz), 7.59 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.74−7.82 (3H, m), 7.87−7.93 (2H, m).
IR(KBr): 3080, 2245, 1776, 1713, 1421, 1396, 1323, 1111, 950 cm−1
元素分析値 C15として     計算値 C, 68.44; H, 3.45; N, 15.96
実測値 C, 68.43; H, 3.40; N, 15.88
【0365】
実施例236 2−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]−1H−イソインドール−1,3(2H)−ジオン
【化326】
Figure 2004075652
6−[(1,3−ジオキソ−1,3−ジヒドロ−2H−イソインドール−2−イル)メチル]−2−ピリジンカルボニトリル (1.25 g, 4.7 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.59 g, 9.4 mmol)をトルエン(10 ml)に溶解し、トリエチルアミン(5.0 ml, 35.8 mmol)を加えて15時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、ヘキサン−クロロホルムより再結晶して標記化合物 (1.48 g, 78 %)を白色結晶として得た。
融点 280.4−281.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 5.16 (2H, s), 7.24 (1H, dd, J=1.3, 7.2 Hz), 7.52−7.63 (3H, m), 7.81−7.84 (2H, m), 7.88 (1H, m), 7.94−7.99 (2H, m), 8.39 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.48 (1H, dd, J=1.5, 6.8 Hz).
IR(KBr): 3026, 1766, 1709, 1658, 1572, 1531, 1425, 1394, 1296, 949, 723 cm−1
元素分析値 C2213Sとして      計算値 C, 66.15; H, 3.28; N, 10.52
実測値 C, 66.17; H, 3.20; N, 10.51
【0366】
実施例237 N−ブチル−4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−7−カルボキシアミド
【化327】
Figure 2004075652
4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−7−カルボン酸 (800 mg, 2.8 mmol) とテトラヒドロフラン(20 ml)の混合物に、N,N’−カルボニルジイミダゾール(570 mg, 3.5 mmol)を加えて、60℃で2時間撹拌した。つづいて、反応混合物にブチルアミン(410 mg, 5.6 mmol)を加えて、60℃で30分間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (478 mg, 50 %)を白色結晶として得た。
融点 193.5−194.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 0.98 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.46 (2H, m), 1.64 (2H, m), 3.50 (2H, m), 6.47 (1H, br s), 7.55 (1H, m), 7.86−7.93 (2H, m), 8.07 (1H, d, J=1.4 Hz), 8.50 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=8.2 Hz), 8.73 (1H, d, J=3.9 Hz).
IR(KBr): 3358, 2961, 2932, 2872, 1658, 1643, 1556, 1518, 1467, 1307, 1284 cm−1
元素分析値 C1817Sとして        計算値 C, 63.70; H, 5.05; N, 12.38
実測値 C, 63.69; H, 4.97; N, 12.50
【0367】
実施例238 2−(2−ピリジル)−7−(1−ピロリジニルカルボニル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化328】
Figure 2004075652
4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−7−カルボン酸 (600 mg, 2.1 mmol) とテトラヒドロフラン(20 ml)の混合物に、N,N’−カルボニルジイミダゾール(445 mg, 2.7 mmol)を加えて、60℃で2時間撹拌した。つづいて、反応混合物にピロリジン(300 mg, 4.2 mmol)を加えて、60℃で1時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (83 mg, 11 %)を白色結晶として得た。
融点 173.6−174.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.94 (2H, m), 1.99 (2H, m), 3.43 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.69 (2H, t, J=6.7 Hz), 7.56 (1H, m), 7.72 (1H, dd, J=1.5, 8.1 Hz), 7.76 (1H, d, J=1.1 Hz), 7.92 (1H, m), 8.53−8.58 (2H, m), 8.75 (1H, d, J=4.5 Hz).
IR(KBr): 2972, 2876, 1660, 1626, 1560, 1529, 1433, 1302, 1278, 1236, 794cm−1
元素分析値 C1815S・0.5HOとして     計算値 C, 62.41; H, 4.66; N, 12.13
実測値 C, 63.69; H, 4.97; N, 12.14
【0368】
実施例239 N−シクロプロピル−4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−7−カルボキシアミド
【化329】
Figure 2004075652
4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−7−カルボン酸 (700 mg, 2.4 mmol) とテトラヒドロフラン(20 ml)の混合物に、N,N’−カルボニルジイミダゾール(520 mg, 3.2 mmol)を加えて、60℃で2時間撹拌した。つづいて、反応混合物にシクロプロピルアミン(700 mg, 12.2 mmol)を加えて、60℃で1時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出される画分を集めて濃縮し、ジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (45 mg, 5 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 272.1−274.1 ℃
H−NMR (DMSO−d+CDCl)δ: 0.71 (2H, m), 0.83 (2H, m), 2.96 (1H, m), 7.60(1H, m), 7.95 (1H, m), 8.08 (1H, dd, J=1.5, 8.3 Hz), 8.20 (1H, d, J=1.5Hz), 8.48−8.53 (2H, m), 8.76 (1H, d, J=4.2 Hz), 8.28 (1H, br s).
IR(KBr): 3354, 3331, 3072, 1655, 1635, 1560, 1520, 1471, 1298, 1286, 1109 cm−1
元素分析値 C1713Sとして     計算値 C, 63.14; H, 4.05; N, 12.99
実測値 C, 62.93; H, 3.99; N, 13.00
【0369】
実施例240 7−(4−モルホリノカルボニル)−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化330】
Figure 2004075652
4−オキソ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−7−カルボン酸 (750 mg, 2.6 mmol) とテトラヒドロフラン(20 ml)の混合物に、N,N’−カルボニルジイミダゾール(710 mg, 4.4 mmol)を加えて、60℃で2時間撹拌した。つづいて、反応混合物にモルホリン(700 mg, 8.0 mmol)を加えて、60℃で1時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:20, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (436 mg, 47 %)を白色結晶として得た。
融点 217.6−218.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.45 (2H, m), 3.68−3.81 (6H, m), 7.55−7.67 (3H, m), 7.93 (1H, m), 8.53 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.57 (1H, d, J=8.3 Hz), 8.75 (1H, s).
IR(KBr): 3528, 2972, 2912, 2858, 1660, 1639, 1560, 1529, 1435, 1280, 1113 cm−1
元素分析値 C1815S・0.25HOとして    計算値 C, 60.41; H, 4.37; N, 11.74
実測値 C, 60.42; H, 4.10; N, 11.79
【0370】
実施例241 7−ブロモ−2−(2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化331】
Figure 2004075652
2−シアノピリジン (0.29 g, 2.8 mmol) と4−ブロモチオサリチル酸(0.8 g, 3.4mmol)をピリジン(6 ml)に溶解し、8時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、クロロホルム−酢酸エチル(5:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−クロロホルムより再結晶して標記化合物 (0.33 g, 36 %)を白色結晶として得た。
融点 230.7−232.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.57 (1H, m), 7.71−7.77 (2H, m), 7.93 (1H, m), 8.39 (1H, d, J=8.5 Hz), 8.53 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.75 (1H, d, J=4.4 Hz).
IR(KBr): 1660, 1579, 1564, 1531, 1377, 1280, 736 cm−1
元素分析値 C13OSBrとして    計算値 C, 48.92; H, 2.21; N, 8.78
実測値 C, 48.92; H, 2.22; N, 8.53
【0371】
実施例242 6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジンカルボニトリル
【化332】
Figure 2004075652
2,6−ピリジンジカルボニトリル (1.00 g, 7.7 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.54 g, 9.1 mmol)をトルエン(6 ml)に溶解し、トリエチルアミン(3.0 ml, 21.5 mmol)を加えて1時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、ヘキサン−クロロベンゼンより再結晶して標記化合物 (1.07 g, 52 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 263.7−264.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.74 (1H, m), 7.82 (1H, m), 7.97 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.32−8.37 (3H, m), 8.60 (1H, m).
IR(KBr): 3078, 2241, 1666, 1572, 1537, 1439, 1302, 1097, 995, 815, 742 cm−1
元素分析値 C14OSとして     計算値 C, 63.38; H, 2.66; N, 15.84
実測値 C, 63.51; H, 2.96; N, 15.69
【0372】
参考例86 ジエチル 2−ピリジルメチルホスホネート
【化333】
Figure 2004075652
リチウムジイソプロピルアミド (69 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(145 ml)を調製し、これに−78℃で2−ピコリン(5.0 g, 53 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(20 ml)を滴下後、混合物を同温度で10分間撹拌した。つづいて、クロロリン酸ジエチル(13.8 g, 80 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(20 ml)を−78℃において滴下して、さらに混合物を同温度で30分間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(8:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (3.6 g, 29 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.26 (6H, t, J=7.0 Hz), 3.38 (1H, s), 3.45 (1H, s), 4.09 (4H, q, J=7.0 Hz), 7.16 (1H, m), 7.39 (1H, m), 7.64 (1H, m), 8.54 (1H, d, J=4.6 Hz).
【0373】
参考例87 ジエチル 2−ピリジルメチルホスホネート N−オキシド
【化334】
Figure 2004075652
ジエチル 2−ピリジルメチルホスホネート (3.1 g, 13 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (約77 %含有, 4.0 g, 18 mmol)を酢酸エチル(50 ml)に溶解し、室温で4時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (2.9 g, 88 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.30 (6H, t, J=7.0 Hz), 3.66 (1H, s), 3.73 (1H, s), 4.16 (4H, q, J=7.0 Hz), 7.16−7.27 (2H, m), 7.54 (1H, m), 8.27 (1H, d, J=5.7 Hz).
【0374】
参考例88 ジエチル (6−シアノ−2−ピリジル)メチルホスホネート
【化335】
Figure 2004075652
ジエチル 2−ピリジルメチルホスホネート N−オキシド (2.9 g, 12 mmol) をニトロエタン(30 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(2.6 g, 26 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(2.7 g, 25 mmol)を加えて、室温で30時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(20:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮して標記化合物 (1.5 g, 49 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.29 (6H, t, J=7.0 Hz), 3.41 (1H, s), 3.49 (1H, s), 4.11 (4H, m), 7.58−7.64 (2H, m), 7.79 (1H, m).IR(KBr): 2984, 2237, 1587, 1450, 1249, 1053, 1026, 968 cm−1
【0375】
実施例243 ジエチル [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチルホスホネート
【化336】
Figure 2004075652
ジエチル (6−シアノ−2−ピリジル)メチルホスホネート (1.4 g, 5.8 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.9 g, 11.6 mmol)をトルエン(8 ml)に溶解し、トリエチルアミン(4.0 ml, 28.6 mmol)を加えて13時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(10:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ジイソプロピルエーテル−エタノールより再結晶して標記化合物 (510 mg, 22 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 115.5−116.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.29 (6H, t, J=7.0 Hz), 3.50 (1H, s), 3.58 (1H, s), 4.12 (4H, m), 7.60−7.72 (4H, m), 7.86 (1H, m), 8.43 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 2982, 1662, 1572, 1537, 1302, 1275, 1250, 1051, 1028, 966 cm−1
元素分析値 C1819SPとして     計算値 C, 55.38; H, 4.91; N, 7.18
実測値 C, 55.34; H, 4.89; N, 7.21
【0376】
実施例244 [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチルホスホン酸
【化337】
Figure 2004075652
ジエチル [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチルホスホネート (0.20 g, 0.51 mmol) とヨードトリメチルシラン(0.31 g, 1.58 mmol)をジクロロメタン(10 ml)に溶解し、室温で1時間撹拌した。反応混合物にメタノールを加えた後、溶媒を留去し、残留物をジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.05 g, 30 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 254.0 ℃(分解)
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.31 (1H, s), 3.38 (1H, s), 7.69−7.75 (2H, m), 7.84 (1H, m), 7.95 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.03 (1H, m), 8.21 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.36 (1H, dd, J=1.1, 7.9 Hz), 10.90 (2H, br s).
IR(KBr): 2905, 1589, 1570, 1529, 1440, 1317, 1012, 929 cm−1
元素分析値 C1411PS・0.25HOとして   計算値 C, 49.63; H, 3.42; N, 8.27
実測値 C, 49.80; H, 3.36; N, 8.26
【0377】
参考例89 ジエチル (E)−2−(2−ピリジル)エテニルホスホネート
【化338】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム (60%油性, 750 mg, 18 mmol)とテトラヒドロフラン (15 ml)の混合物に、テトラエチルメチレンジホスホネート(3.7 g, 13 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(5 ml)を0℃において滴下して、混合物を同温度で20分間撹拌した。つづいて、2−ピリジンカルバルデヒド(1.3 g, 12 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(5 ml)を0℃において滴下して、室温で30分間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(20:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (2.7 g, 94 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.33 (6H, t, J=7.0 Hz), 4.13 (4H, q, J=7.0 Hz), 6.88 (1H, dd, J=17.1, 19.3 Hz), 7.27 (1H, m), 7.38 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.52 (1H, dd, J=17.1, 21.7 Hz), 7.72 (1H, m), 8.64 (1H, d, J=4.0 Hz).
【0378】
参考例90 ジエチル 2−(2−ピリジル)エチルホスホネート
【化339】
Figure 2004075652
ジエチル (E)−2−(2−ピリジル)エテニルホスホネート (2.7 g, 11.2 mmol) をエタノール(80 ml)に溶解し、これに10 %パラジウム炭素(300 mg)を加えて、水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。パラジウム炭素をろ別した後、ろ液を濃縮して標記化合物 (2.7 g, 100 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.30 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.24 (2H, m), 3.08 (2H, m), 4.09 (4H, m), 7.13 (1H, m), 7.19 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.60 (1H, m), 8.53 (1H, d, J=4.5 Hz).
【0379】
参考例91 ジエチル 2−(2−ピリジル)エチルホスホネート N−オキシド
【化340】
Figure 2004075652
ジエチル 2−(2−ピリジル)エチルホスホネート (2.7 g, 11 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (約77 %含有, 3.2 g, 14 mmol)を酢酸エチル(50 ml)に溶解し、室温で4時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(1:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (2.8 g, 99 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.29 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.23−2.34 (2H, m), 3.13−3.23 (2H, m), 4.08 (4H, m), 7.16−7.25 (2H, m), 7.32 (1H, m), 8.24 (1H, m).
【0380】
参考例92 ジエチル 2−(6−シアノ−2−ピリジル)エチルホスホネート
【化341】
Figure 2004075652
ジエチル 2−(2−ピリジル)エチルホスホネート N−オキシド (2.8 g, 11 mmol) をニトロエタン(30 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(2.2 g, 22 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(2.4 g, 22 mmol)を加えて、室温で28時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(15:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮して標記化合物 (1.7 g, 59 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.31 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.26 (2H, m), 3.14 (2H, m), 4.10 (4H, m), 7.43 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.56 (1H, d, J=7.2 Hz), 7.75 (1H, dd, J=7.2, 7.8 Hz).
IR(KBr): 3447, 2984, 2237, 1589, 1452, 1232, 1055, 1030, 970, 808 cm−1
【0381】
実施例245 ジエチル 2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチルホスホネート
【化342】
Figure 2004075652
ジエチル 2−(6−シアノ−2−ピリジル)エチルホスホネート (0.80 g, 2.9 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.00 g, 5.9 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて5時間加熱還流した。放冷後、析出した結晶をろ取し、ジイソプロピルエーテル−エタノールから再結晶して標記化合物 (0.61 g, 50 %)を白色結晶として得た。
融点 148.8−149.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.33 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.43 (2H, m), 3.21 (2H, m), 4.15 (4H, m), 7.43 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.61−7.71 (3H, m), 7.82 (1H, m), 8.38 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 2978, 1655, 1574, 1537, 1305, 1286, 1242, 1049, 1026, 966 cm−1
元素分析値 C1921SPとして     計算値 C, 56.43; H, 5.23; N, 6.93
実測値 C, 56.40; H, 5.01; N, 6.88
【0382】
実施例246 2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチル ホスホン酸
【化343】
Figure 2004075652
ジエチル 2−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]エチルホスホネート (0.42 g, 1.0 mmol) とヨードトリメチルシラン(0.65 g, 3.2 mmol)をジクロロメタン(10 ml)に溶解し、0℃で1時間撹拌した。反応混合物にメタノールを加えた後、溶媒を留去し、残留物をジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.21 g, 60 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 235.3−237.2 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.02−2.14 (2H, m), 3.04−3.13 (2H, m), 7.67−7.74 (2H,m), 7.82 (1H, m), 7.95−8.03 (2H, m), 8.19 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.35 (1H, d, J=7.8 Hz).
IR(KBr): 2808, 2305, 1631, 1570, 1525, 1163, 1014, 933 cm−1
元素分析値 C1513PS・1.0HOとして   計算値 C, 49.18; H, 4.13; N, 7.65
実測値 C, 49.42; H, 4.33; N, 7.48
【0383】
参考例93 ジエチル (E)−2−(4−ピリジル)エテニルホスホネート
【化344】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム (60 %油性, 2.6 g, 65 mmol)とテトラヒドロフラン (10 ml)の混合物に、テトラエチルメチレンジホスホネート(13.3 g, 46 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(30 ml)を0℃において滴下して、混合物を同温度で30分間撹拌した。つづいて、4−ピリジンカルバルデヒド(4.6 g, 43 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(30 ml)を0℃において滴下して、室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、標記化合物 (10.3 g, 100 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.37 (6H, m), 4.17 (4H, m), 6.51 (1H, dd, J=17.4, 17.4Hz), 7.40 (2H, m), 7.44 (1H, dd, J=17.4, 22.0 Hz), 8.66 (2H, m).
【0384】
参考例94 ジエチル 2−(4−ピリジル)エチルホスホネート
【化345】
Figure 2004075652
ジエチル (E)−2−(4−ピリジル)エテニルホスホネート (10.3 g, 42 mmol) をエタノール(250 ml)に溶解し、これに10%パラジウム炭素(1.0 g)を加えて、水素雰囲気下室温で5時間撹拌した。パラジウム炭素をろ別した後、ろ液を濃縮して標記化合物 (10.3 g, 100 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.32 (6H, m), 2.05 (2H, m), 2.93 (2H, m), 4.09 (4H, m), 7.19 (2H, d, J=5.8 Hz), 8.53 (2H, d, J=5.8 Hz).
【0385】
参考例95 ジエチル 2−(4−ピリジル)エチルホスホネート N−オキシド
【化346】
Figure 2004075652
ジエチル 2−(4−ピリジル)エチルホスホネート (10.3 g, 42 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (約 77 %含有, 12.3 g, 54 mmol)を酢酸エチル(200 ml)に溶解し、室温で5時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、エタノール−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (9.9 g, 90 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.32 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.03 (2H, m), 2.94 (2H, m), 4.09 (4H, q, J=7.0 Hz), 7.16 (2H, d, J=5.7 Hz), 8.17 (2H, d, J=5.7 Hz).
【0386】
参考例96 ジエチル 2−(2−シアノ−4−ピリジル)エチルホスホネート
【化347】
Figure 2004075652
ジエチル 2−(4−ピリジル)エチルホスホネート N−オキシド (9.9 g, 38 mmol) をニトロエタン(200 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(7.5 g,75 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(6.1 g, 56 mmol)を加えて、室温で12時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(15:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮して標記化合物 (7.3 g, 71 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.31 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.06 (2H, m), 2.98 (2H, m), 4.10 (4H, m), 7.38 (1H, dd, J=0.7, 5.0 Hz), 7.57 (1H, d, J=0.7 Hz), 8.62 (1H, d, J=5.0 Hz).
【0387】
実施例247 ジエチル 2−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]エチルホスホネート
【化348】
Figure 2004075652
ジエチル 2−(2−シアノ−4−ピリジル)エチルホスホネート (1.4 g, 5.4 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.8 g, 10.9 mmol)をトルエン(8 ml)に溶解し、トリエチルアミン(4.0 ml, 28.6 mmol)を加えて6時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(10:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルから再結晶して標記化合物 (0.96 g, 43 %)を白色結晶として得た。
融点 102.0−103.2 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.33 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.11 (2H, m), 3.03 (2H, m), 4.13 (4H, m), 7.42 (1H, dd, J=1.6, 4.9 Hz), 7.61−7.70 (3H, m), 8.43 (1H, d, J=1.0 Hz), 8.56 (1H, m), 8.65 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 2982, 2934, 1662, 1570, 1533, 1280, 1236, 1053, 1030, 966, 812 cm−1
元素分析値 C1921SPとして     計算値 C, 56.43; H, 5.23; N, 6.93
実測値 C, 56.23; H, 5.30; N, 6.58
【0388】
実施例248 ジエチル 2−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]エチルホスホネート
【化349】
Figure 2004075652
ジエチル 2−(2−シアノ−4−ピリジル)エチルホスホネート (1.7 g, 6.4 mmol) と4−クロロチオサリチル酸(2.4 g, 12.8 mmol)をピリジン(30 ml)に溶解し、13時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−クロロホルム(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランから再結晶して標記化合物 (0.43 g, 15 %)を白色結晶として得た。
融点 137.7−139.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.33 (6H, t, J=7.1 Hz), 2.11 (2H, m), 3.04 (2H, m), 4.14 (4H, m), 7.42 (1H, d, J=4.8 Hz), 7.56−7.60 (2H, m), 8.40 (1H, s), 8.49 (1H, d, J=8.2 Hz), 8.64 (1H, d, J=4.8 Hz).
IR(KBr): 2982, 1666, 1585, 1566, 1537, 1278, 1240, 1093, 1055, 1028, 964cm−1
元素分析値 C1920SPCl・0.25HOとして  計算値 C, 51.47; H, 4.66; N, 6.32
実測値 C, 51.67; H, 4.40; N, 5.97
【0389】
実施例249 2−[6−[(エチルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化350】
Figure 2004075652
エチルメルカプタン (0.25 g, 3.30mmol)と水素化ナトリウム (60 %油性, 0.15 g, 3.60 mmol)をDMF(30 ml)に溶解し、これに[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (1.05 g, 3.00 mmol)を加えて室温で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.23 g, 24 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 142.0−143.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.32 (3H, t, J=7.3 Hz), 2.59 (2H, q, J=7.3 Hz), 3.95 (2H, s), 7.61 −7.73 (4H, m), 7.87 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54−8.56 (1H, m).
IR(KBr): 1658, 1589, 1570, 1531, 1439, 1300, 1095, 993, 742 cm−1
元素分析値 C1614OSとして   計算値 C, 61.12; H, 4.49; N, 8.91
実測値 C, 60.87; H, 4.41; N, 8.67
【0390】
実施例250 2−[6−[(エチルスルフィニル)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化351】
Figure 2004075652
2−[6−[(エチルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.10 g, 0.32 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.071 g, 0.32 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.095 g, 91 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 188.5−190.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.29 (3H, s), 3.11, 3.30 (2H, qAB, J=13.8 Hz), 4.21, 4.32 (2H, qAB, J=12.8 Hz), 7.59−7.70 (4H, m), 7.94 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.51−8.57 (2H, m).
IR(KBr): 1652, 1568, 1531, 1454, 1437, 1298, 1095, 1028, 995, 744 cm−1
元素分析値 C1614として   計算値 C, 58.16; H, 4.27; N, 8.48
実測値 C, 57.93; H, 4.18; N, 8.20
【0391】
実施例251 2−[6−[(エチルスルホニル)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化352】
Figure 2004075652
2−[6−[(エチルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.10 g, 0.32 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.14g, 0.64 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.043 g, 39 %)を白色結晶として得た。
融点 188.5−190.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.43 (3H, s), 3.57 (2H, q, J=7.3 Hz), 4.55 (2H, s), 7.59−7.70 (4H, m), 7.94 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.51−8.57 (2H, m).
IR(KBr): 1652, 1568, 1531, 1454, 1437, 1298, 1114, 1095, 995, 744 cm−1
元素分析値 C1614として   計算値 C, 55.47; H, 4.07; N, 8.09
実測値 C, 55.53; H, 4.18; N, 8.21
【0392】
実施例252 2−[6−[(n−プロピルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化353】
Figure 2004075652
n−プロピルメルカプタン (0.25 g, 3.30mmol)と水素化ナトリウム (60 %油性,0.15 g, 3.60 mmol)をDMF(30 ml)に溶解し、これに[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (1.05 g, 3.00 mmol)を加えて室温で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.20 g, 20 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 115.5−113.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 0.99 (2H, t, J=7.3 Hz), 1.62−1.74 (2H, m), 2.55 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.92 (2H, s), 7.60 −7.71 (4H, m), 7.87 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54−8.57 (1H, m).
IR(KBr): 1666, 1572, 1537, 1439, 1300, 1095, 993, 746 cm−1
元素分析値 C1614OSとして   計算値 C, 62.16; H, 4.91; N, 8.53
実測値 C, 62.20; H, 4.69; N, 8.44
【0393】
実施例253 2−[6−[( n−プロピルスルフィニル)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化354】
Figure 2004075652
2−[6−[( n−プロピルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.080 g, 0.24 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.055 g, 0.24 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.071 g, 85 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 171.0−173.0  ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.05 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.68−1.70 (2H, m), 3.10, 3.19 (2H, qAB, J=13.8 Hz), 4.16−4.25 (2H, qAB, J=12.8 Hz), 7.60 −7.71 (4H, m), 7.87 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54−8.57 (1H, m).
IR(KBr): 1664, 1572, 1537, 1438, 1300, 1095, 993, 746 cm−1
元素分析値 C1716として   計算値 C, 59.28; H, 4.68; N, 8.13
実測値 C, 59.15; H, 4.72; N, 8.41
【0394】
実施例254 2−[6−[( n−プロピルスルホニル)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化355】
Figure 2004075652
2−[6−[( n−プロピルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.10 g, 0.30 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.14 g, 0.61 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.080 g, 73 %)を白色結晶として得た。
融点 177.0−179.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.07 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.80−1.81 (2H, m), 3.55 (2H, m), 4.52 (2H, s), 7.60 −7.71 (4H, m), 7.87 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54−8.58 (1H, m).
IR(KBr): 1664, 1572, 1537, 1438, 1300, 1114, 1095, 993, 746 cm−1
元素分析値 C1716として   計算値 C, 56.65; H, 4.47; N, 7.77
実測値 C, 56.45; H, 4.72; N, 7.80
【0395】
実施例255 2−[6−[(ベンジルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化356】
Figure 2004075652
ベンジルメルカプタン (0.41 g, 3.30mmol)と水素化ナトリウム (60%油性, 0.15 g, 3.60 mmol)をDMF(30 ml)に溶解し、これに[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (1.05 g, 3.00 mmol)を加えて室温で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.18 g, 16 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 126.0−128.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.80 (2H, s), 3.83 (2H, s), 7.25−7.41 (5H, m), 7.61 −7.69 (4H, m), 7.84 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55−8.58 (1H, m).
IR(KBr): 1658, 1572, 1537, 1439, 1300, 1095, 993, 742 cm−1
元素分析値 C2116OSとして   計算値 C, 66.99; H, 4.28; N, 7.44
実測値 C, 66.89; H, 4.20; N, 7.55
【0396】
実施例256 2−[6−[( ベンジルスルフィニル)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化357】
Figure 2004075652
2−[6−[( ベンジルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.080 g, 0.22 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.037 g, 0.22 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.053 g, 64 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 187.0−189.0  ℃
H−NMR (CDCl)δ: 4.15, 4.24 (2H, qAB, J=13.8 Hz), 4.23, 4.32 (2H, qAB, J=12.6 Hz), 7.25−7.41 (5H, m), 7.61 −7.69 (4H, m), 7.84 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55−8.58 (1H, m).
IR(KBr): 1660, 1572, 1537, 1439, 1300, 1095, 993, 742 cm−1
元素分析値 C2116として   計算値 C, 64.26; H, 4.11; N, 7.14
実測値 C, 64.49; H, 4.20; N, 7.35
【0397】
実施例257 2−[6−[( ベンジルスルホニル)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化358】
Figure 2004075652
2−[6−[( ベンジルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.13 g, 0.35 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.16g, 0.71 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.084 g, 58 %)を白色結晶として得た。
融点 246.0−248.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 4.46 (2H, s), 4.53 (2H, s), 7.25−7.43 (5H, m), 7.61−7.69 (4H, m), 7.84 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.41 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55−8.58 (1H, m).
IR(KBr): 1658, 1572, 1537, 1439, 1300, 1115, 1095, 993, 742 cm−1
元素分析値 C2116として   計算値 C, 61.74; H, 3.95; N, 6.86
実測値 C, 62.01; H, 4.21; N, 6.58
【0398】
実施例258 メチル ([[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]チオ)アセテート
【化359】
Figure 2004075652
チオグリコール酸メチル (0.35 g, 3.30mmol) と水素化ナトリウム (60%油性,0.15 g, 3.60 mmol) をDMF(30 ml)に溶解し、これに[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (1.05 g, 3.00 mmol)を加えて室温で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.55 g, 51 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 108.0−110.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.35 (2H, s), 3.73 (3H, s), 4.06 (2H, s), 7.59 −7.71(4H, m), 7.88 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55 (1H, d, J=8.5 Hz).
IR(KBr): 1730, 1658, 1651, 1572, 1537, 1435, 1300, 1097, 993, 744 cm−1
元素分析値 C1714として   計算値 C, 56.96; H, 3.94; N, 7.82
実測値 C, 56.84; H, 3.99; N, 7.70
【0399】
実施例259 メチル ([[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]スルフィニル)アセテート
【化360】
Figure 2004075652
メチル ([[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]チオ)アセテート (0.10 g, 0.28 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.064 g, 0.28 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.096 g, 92 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 149.5−151.0  ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.70, 4.00 (2H, qAB, J=14.3Hz), 3.83 (3H, s), 4.38, 4.55 (2H, qAB, J=13.1Hz), 7.60−7.73 (4H, m), 7.95 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.52−8.58 (2H, m).
IR(KBr): 1732, 1651, 1570, 1531, 1435, 1277, 1234, 1097, 912, 742 cm−1
元素分析値 C1714として   計算値 C, 54.53; H, 3.77; N, 7.48
実測値 C, 54.43; H, 3.73; N, 7.26
【0400】
実施例260 メチル ([[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]スルホニル)アセテート
【化361】
Figure 2004075652
メチル ([[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メチル]チオ)アセテート (0.20 g, 0.56 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.25g, 1.12 mmol)のクロロホルム(10ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.043 g, 20 %)を白色結晶として得た。
融点 205.0−207.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.73 (3H, s), 4.35 (2H, s), 4.66 (2H, s), 7.59 −7.71(4H, m), 7.88 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55 (1H, d, J=8.5 Hz).
IR(KBr): 1732, 1655, 1570, 1533, 1439, 1302, 1114, 1097, 995, 738 cm−1
元素分析値 C1714として   計算値 C, 52.30; H, 3.64; N, 8.43
実測値 C, 52.15; H, 3.62; N, 8.38
【0401】
実施例261 2−[6−(メチルスルフィニル)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化362】
Figure 2004075652
2−[6−(メチルチオ)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.28 g, 1.00 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.23 g, 1.00 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.085 g, 28 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 195.0−196.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: H−NMR (CDCl)δ: 2.93 (3H, s), 7.59−7.61 (1H, m), 7.69−7.75 (2H, m), 8.21−8.24 (1H, m), 8.56−8.59 (1H, m), 8.69−8.72 (1H, m),9.37−9.38 (1H, m).
IR(KBr): 1660, 1572, 1520, 1439, 1361, 1299, 1095, 1053, 923, 742 cm−1
元素分析値 C1410として   計算値 C, 55.61; H, 3.33; N, 9.26
実測値 C, 55.49; H, 3.27; N, 9.39
【0402】
実施例262 2−[6−(メチルスルホニル)−3−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化363】
Figure 2004075652
2−[6−(メチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.56 g, 2.00 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.90 g, 4.00 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.090 g, 14 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 205.0−207.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.31 (3H, s), 7.60−7.63 (1H, m), 7.71−7.77 (2H, m), 8.25−8.28 (1H, m), 8.57−8.60 (1H, m), 8.72−8.76 (1H, m), 9.44−9.45 (1H, m).
IR(KBr): 1658, 1572, 1520, 1439, 1292, 1238, 1163, 1095, 912, 742 cm−1
元素分析値 C1410として   計算値 C, 52.82; H, 3.17; N, 8.80
実測値 C, 52.89; H, 3.47; N, 8.99
【0403】
実施例263 2−[2−(メチルスルフィニル)−4−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化364】
Figure 2004075652
2−[2−(メチルチオ)−4−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.28 g, 1.00 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.23 g, 1.00 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.096 g, 32 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 172.5−174.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: H−NMR (CDCl)δ: 2.93 (3H, s), 7.60−7.62 (1H, m), 7.70−7.76 (2H, m), 8.21−8.23 (1H, m), 8.56−8.59 (1H, m), 8.64−8.65 (1H, m),8.84−8.86 (1H, m).
IR(KBr): 1666, 1587, 1572, 1518, 1439, 1290, 1242, 1093, 1049, 956, 744 cm−1
元素分析値 C1410として   計算値 C, 55.61; H, 3.33; N, 9.26
実測値 C, 55.45; H, 3.35; N, 9.24
【0404】
実施例264 2−[2−(メチルスルホニル)−4−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化365】
Figure 2004075652
2−[2−(メチルチオ)−4−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.56 g, 2.00 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.90 g, 4.00 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.030 g, 5 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 189.5−191.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.31 (3H, s), 7.61−7.64 (1H, m), 7.70−7.78 (2H, m), 8.34−8.36 (1H, m), 8.56−8.59 (1H, m), 8.72−8.73 (1H, m), 8.96 (1H, d, J=5.0 Hz).
IR(KBr): 1666, 1589, 1572, 1520, 1440, 1294, 1147, 1095, 956, 744 cm−1
元素分析値 C1410・0.25HOとして   計算値 C, 52.08; H, 3.27; N, 8.67
実測値 C, 52.38; H, 3.21; N, 8.42
【0405】
実施例265 2−(6−[[4−(4−フルオロフェニル)−1−ピペラジニル]メチル]−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化366】
Figure 2004075652
[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (0.30 g, 0.86 mmol)、トリエチルアミン(0.20 ml, 1.42mmol)と1−(4−フルオロフェニル)ピペラジン(0.17 g, 0.95 mmol)をDMF(30 ml)に加えて70℃で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.19 g, 50 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 156.0−157.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.78 (2H, t, J=4.7 Hz), 3.18 (2H, t, J=4.7 Hz), 3.88 (2H, s), 6.88−6.99 (4H, m), 7.61−7.75 (4H, m), 7.89 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54−8.55 (1H, m).
IR(KBr): 1658, 1589, 1572, 1531, 1439, 1300, 1277, 1234, 1095, 993, 744 cm−1
元素分析値 C2421FNOSとして   計算値 C, 66.65; H, 4.89; N, 12.99
実測値 C, 66.55; H, 4.80; N, 13.01
【0406】
実施例266 2−[6−(1−ピペリジノメチル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化367】
Figure 2004075652
[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (0.30 g, 0.86 mmol)、トリエチルアミン(0.20 ml, 1.42mmol)とピペリジン(0.081 g, 0.95 mmol)をDMF(30 ml)に加えて70℃で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.16 g, 54 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 162.0−163.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.65−1.62 (6H, m), 2.53−2.55 (4H, m), 3.78 (2H, s), 7.60−7.74 (4H, m), 7.86 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.40 (1H, d, J=7.7 Hz),8.54−8.56 (1H, m).
IR(KBr): 1660, 1589, 1572, 1531, 1439, 1300, 1277, 1234, 1095, 993, 744 cm−1
元素分析値 C1919OSとして   計算値 C, 67.63; H, 5.68; N, 12.45
実測値 C, 67.61; H, 5.72; N, 12.45
【0407】
実施例267 2−[6−[(4−フェニル−1−ピペリジル)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化368】
Figure 2004075652
[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (0.30 g, 0.86 mmol)、トリエチルアミン(0.20 ml, 1.42mmol)と4−フェニルピペリジン(0.15 g, 0.95 mmol)をDMF(30 ml)に加えて70℃で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.16 g, 76 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 207.0−208.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.83−1.89 (4H, m), 2.27−2.36 (2H, m), 3.10 (2H, d, J=11.5 Hz), 3.86 (2H, s), 7.18−7.31 (5H, m), 7.62−7.68 (3H, m), 7.75 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.88 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54−8.57(1H, m).
IR(KBr): 1662, 1589, 1570, 1533, 1439, 1289, 1095, 993, 744 cm−1
元素分析値 C2523OSとして   計算値 C, 72.61; H, 5.61; N, 10.16
実測値 C, 72.55; H, 5.60; N, 10.10
【0408】
実施例268 2−[6−[(4−ベンジル−1−ピペリジル)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化369】
Figure 2004075652
[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (0.30 g, 0.86 mmol)、トリエチルアミン(0.20 ml, 1.42mmol)と4−ベンジルピペリジン(0.17 g, 0.95 mmol)をDMF(30 ml)に加えて70℃で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.25 g, 67 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 151.0−153.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.04−2.15 (2H, m), 2.56 (2H, d, J=6.7 Hz), 2.94(2H, d,J=11.1 Hz), 3.77 (2H, s), 7.13 −7.29 (5H, m), 7.59−7.71 (4H, m),  7.85(1H, t, J=7.8 Hz), 8.39 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54 (1H, d, J=8.5 Hz).
IR(KBr): 1660, 1589, 1572, 1537, 1439, 1296, 1097, 910, 736 cm−1
元素分析値 C2625OSとして    計算値 C, 73.04; H, 5.89; N, 9.83
実測値 C, 72.87; H, 5.94; N, 9.79
【0409】
実施例269 2−(6−[[4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシ−1−ピペリジル]メチル]−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化370】
Figure 2004075652
[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (0.30 g, 0.86 mmol)、トリエチルアミン(0.20 ml, 1.42mmol)と4−(4−クロロフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン(0.20 g, 0.95 mmol)をDMF(30 ml)に加えて70℃で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.20 g, 49 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 151.0−153.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.75−1.79 (2H, m), 2.14−2.24 (2H, m), 2.66−2.73 (2H, m), 2.87−2.95 (2H, m), 3.89 (2H, s), 7.33 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.47 (2H, d,J=8.6 Hz), 7.60−7.75 (4H, m), 7.88 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.53−8.57 (1H, m).
IR(KBr): 1651, 1572, 1537, 1439, 1302, 1097, 910, 734 cm−1
元素分析値 C2522ClNSとして   計算値 C, 64.72; H, 4.78; N, 9.06
実測値 C, 64.43; H, 4.74; N, 8.86
【0410】
参考例97 2−シアノ−6−(2−ピリミジニル)チオピリジン
【化371】
Figure 2004075652
2−メルカプトピリミジン (0.89 g, 7.94mmol)と水素化ナトリウム (60%油性, 0.35 g, 8.66 mmol)をDMF(30 ml)に溶解し、これに 2−クロロ−6−シアノピリジン(1.05 g, 3.00 mmol)を加えて70℃で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (1.32 g, 85 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 7.10 (1H, t, J=4.8 Hz), 7.63−7.66 (1H, m), 8.85 (1H, t, J=4.8 Hz), 8.05−8.08 (1H, m), 8.56 (1H, d, J=4.8 Hz).
IR(KBr): 2231, 1572, 1550, 1433, 1371, 1167, 1147, 1086, 983, 798 cm−1
【0411】
実施例270 2−[6−(2−ピリミジニルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化372】
Figure 2004075652
2−シアノ−6−(2−ピリミジニル)チオピリジン (1.30 g, 6.07 mmol) とチオサリチル酸メチル (1.53 g, 9.10 mmol)をトルエン(100 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.70 ml, 12.1 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.11 g, 5 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 245.2−245.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.10 (1H, t, J=4.8 Hz), 7.60−7.66 (3H, m), 8.93 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.03−8.06 (1H, m), 8.49−8.59 (4H, m).
IR(KBr): 1666, 1554, 1535, 1431, 1383, 1296, 1095, 1062, 802, 746 cm−1
元素分析値 C1710OSとして      計算値 C, 58.27; H, 2.88; N, 15.99
実測値 C, 58.28; H, 3.09; N, 15.85
【0412】
参考例98 2−シアノ−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チオピリジン
【化373】
Figure 2004075652
2−メルカプト−1−メチル−1H−イミダゾール (0.91 g, 7.94 mmol)と水素化ナトリウム (60%油性, 0.35 g, 8.66 mmol)をDMF(30 ml)に溶解し、これに 2−クロロ−6−シアノピリジン(1.05 g, 3.00 mmol)を加えて70℃で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (1.71 g, 約100 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.79 (3H, s), 7.21−7.23 (1H, m), 7.63−7.66 (1H, m), 8.85 (1H, t, J=4.8 Hz), 8.25 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.56 (1H, d, J=4.8 Hz).
IR(KBr): 2231, 1570, 1550, 1433, 1373, 1167, 1152, 1086, 983, 798 cm−1
【0413】
実施例271 2−[6−[(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チオ]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化374】
Figure 2004075652
2−シアノ−6−(1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル)チオピリジン (1.56g, 7.22 mmol) とチオサリチル酸メチル (1.53 g, 9.10 mmol)をトルエン(100ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.70 ml, 12.1mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.14 g, 5 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 171.9−172.3 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.79 (3H, s), 7.22−7.29 (2H, m), 7.34 (1H, s), 7.53−7.55 (1H, m), 7.60−7.76 (3H, m), 8.25 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.53 (1H, d, J=1.6 Hz).
IR(KBr): 1658, 1556, 1537, 1433, 1296, 1095, 964, 746 cm−1
元素分析値 C1712OSとして      計算値 C, 57.93; H, 3.43; N, 15.90
実測値 C, 58.18; H, 3.10; N, 15.75
【0414】
実施例272 2−[6−[(2−ピリジルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化375】
Figure 2004075652
2−メルカプトピリジン (0.21 g, 1.89mmol)と水素化ナトリウム (60 %油性, 0.083 g, 2.06 mmol)をDMF(30 ml)に溶解し、これに[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (0.60 g, 1.72 mmol)を加えて室温で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.54 g, 87 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 151.3−151.9 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 4.70 (2H, s), 6.99−7.03 (1H, m), 7.25−7.28 (1H, m), 7.48−7.53 (1H, m), 7.59−7.70 (4H, m), 7.80 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.46 (1H, d,J=4.1 Hz), 8.47−8.55 (1H, m).
IR(KBr): 1660, 1589, 1574, 1537, 1452, 1439, 1300, 1097, 993, 744 cm−1
元素分析値 C1913OSとして   計算値 C, 62.79; H, 3.61; N, 11.56
実測値 C, 62.87; H, 3.43; N, 11.46
【0415】
実施例273 2−[6−[(4−ピリジルチオ)メチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化376】
Figure 2004075652
4−メルカプトピリジン (0.21 g, 1.89mmol)と水素化ナトリウム (60 %油性, 0.083 g, 2.06 mmol)をDMF(30 ml)に溶解し、これに[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]メタンスルホネート (0.60 g, 1.72 mmol)を加えて室温で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.11 g, 17 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 181.9−182.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 4.45 (2H, s), 7.31−7.33 (2H, m), 7.61−7.71 (4H, m), 7.89 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.41−8.45 (3H, s), 8.54−8.56 (1H, m).
IR(KBr): 1658, 1572, 1535, 1452, 1439, 1300, 1095, 993, 742 cm−1
元素分析値 C1913OSとして   計算値 C, 62.79; H, 3.61; N, 11.56
実測値 C, 62.89; H, 3.50; N, 11.44
【0416】
参考例99 2−シアノ−6−(4−ピリジルチオ)ピリジン
【化377】
Figure 2004075652
4−メルカプトピリジン (0.88 g, 7.94 mmol) と水素化ナトリウム (60 %油性,0.35 g, 8.66 mmol) をTHF(30 ml)に加えて室温で1時間攪拌した。反応液に2−クロロ−6−シアノピリジン (1.00 g, 7.22 mmol) のTHF (10ml) 溶液を加えて室温で18時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (1.54 g, 約100 %)を油状物として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 7.63−7.68 (2H, m), 7.82(1H, t, J=7.5 Hz ), 8.36 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55−8.68 (3H, m).
IR(KBr): 2237, 1556, 1427, 1271, 1138, 983, 800 cm−1
【0417】
実施例274 2−[6−(4−ピリジルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化378】
Figure 2004075652
2−シアノ−6−(4−ピリジルチオ)ピリジン (1.54 g, 7.22 mmol) とチオサリチル酸メチル (1.34 g, 7.94 mmol)をトルエン(50 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.52 ml, 10.83 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.053 g, 2 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 245.2−245.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.49−7.54 (4H, m), 7.62−7.68 (2H, m), 7.82 (1H, t, J=7.5 Hz ), 8.36 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.54 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.55−8.68 (2H, m).
IR(KBr): 1664, 1568, 1531, 1427, 1294, 1157, 1095, 794 cm−1
元素分析値 C1918・0.25HOとして  計算値 C, 61.08; H, 3.27; N, 11.87
実測値 C, 60.87; H, 3.31; N, 11.90
【0418】
参考例100 (6−シアノ−2−ピリジル)チオ酢酸
【化379】
Figure 2004075652
チオグリコール酸(6.91 g, 75.0 mmol) と水素化ナトリウム (60 %油性, 6.00g, 150.0 mmol) をDMF(100 ml)に加えて室温で1時間攪拌した。これに2−クロロ−6−シアノピリジン (7.00 g, 50.0 mmol)を加えて室温で18時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと10%塩酸を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (4.56 g, 47 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.95 (2H, s), 7.38−7.43 (2H, m), 7.61 (1H, t, J=7.9 Hz),
12.84 (1H, br s).
IR(KBr): 3152, 2235, 1730, 1572, 1554, 1433, 1141, 746 cm−1
【0419】
参考例101 tert−ブチル (6−シアノ−2−ピリジル)チオアセテート
【化380】
Figure 2004075652
(6−シアノ−2−ピリジル)チオ酢酸(4.56 g, 23.5 mmol)と濃硫酸(1 ml)をジクロロメタン(300 ml)に加え、これにイソブテンを封入し、密栓して室温で18時間攪拌した。反応液に水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (5.77 g, 98 %)を淡黄色油状物として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.45 (9H, s), 3.95 (2H, s), 7.38−7.43(2H, m), 7.61 (1H, t, J=7.9 Hz).
IR(KBr): 2235, 1732, 1572, 1554, 1433, 1141, 746 cm−1
【0420】
実施例275  tert−ブチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ]アセテート
【化381】
Figure 2004075652
tert−ブチル (6−シアノ−2−ピリジル)チオアセテート (3.00 g, 10.2 mmol) とチオサリチル酸メチル (2.02 g, 12.0 mmol)をトルエン(50 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.52 ml, 18.0 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (2.02 g, 52 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 169.5−170.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.45 (9H, s), 4.09 (2H, s), 7.44−7.47 (1H, m), 7.61−7.74 (4H, m), 8.23−8.26 (1H, m), 8.54−8.57 (1H, m).
IR(KBr): 1730, 1660, 1570, 1573, 1433, 1367, 1296, 1234, 1095, 744 cm−1
元素分析値 C1918として      計算値 C, 59.05; H, 4.69; N, 7.25
実測値 C, 59.18; H, 4.86; N, 6.98
【0421】
実施例276 [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ酢酸
【化382】
Figure 2004075652
tert−ブチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ]アセテート (0.30 g, 0.78 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解して0.5時間攪拌した。ジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.21 g, 83 %)を淡黄色結晶として得た。融点 258.0−260.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 4.41 (2H, s), 7.70−7.75 (2H, m), 7.86 (2H, d, J=3.8 Hz), 7.95 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.08 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.37 (1H, d, J=7.9 Hz), 12.88 (1H, br s).
IR(KBr): 3152, 1732, 1633, 1568, 1525, 1433, 1315, 1246, 1211, 985, 748 cm−1
元素分析値 C1510として      計算値 C, 54.53; H, 3.05; N, 8.48
実測値 C, 54.52; H, 2.79; N, 8.18
【0422】
実施例277 エチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ]アセテート
【化383】
Figure 2004075652
エチル (6−シアノ−2−ピリジル)チオアセテート (0.48 g, 2.15 mmol)
とチオサリチル酸メチル (0.40 g, 2.34 mmol)をトルエン(50 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.51 ml, 3.66 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.40 g, 52 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 124.5−125.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.29 (3H, t, J=7.1 Hz), 4.14 (2H, s), 4.25 (2H, q, J=7.1 Hz),  7.45−7.48 (1H, m), 7.60−7.75 (4H, m), 8.23−8.26 (1H, m), 8.55−8.57 (1H, m).
IR(KBr): 1736, 1655, 1570, 1533, 1431, 1294, 1143, 1095, 1028, 746 cm−1
元素分析値 C1714として      計算値 C, 56.96; H, 3.94; N, 7.82
実測値 C, 56.87; H, 3.90; N, 7.94
【0423】
実施例278 tert−ブチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]スルフィニル]アセテート
【化384】
Figure 2004075652
tert−ブチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ]アセテート (0.34 g, 1.00 mmol) をクロロホルム(20 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.23 g, 1.00 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.30 g, 75 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 158.8−159.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.44 (9H, s), 3.89, 4.17 (2H, qAB, J=14.0 Hz), 7.63−7.73 (3H, m), 8.19 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.26−8.28 (1H, m), 8.55−8.64 (2H, m).
IR(KBr): 1724, 1664, 1572, 1537, 1437, 1369, 1298, 1248, 1095, 734 cm−1
元素分析値 C1918として      計算値 C, 56.70; H, 4.51; N, 6.96
実測値 C, 56.40; H, 4.33; N, 6.79
【0424】
実施例279 [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]スルフィニル酢酸
【化385】
Figure 2004075652
tert−ブチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]スルフィニル]アセテート(0.12 g, 0.30 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解して0.5時間攪拌した。ジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.081 g, 79 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 186.5−188.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 4.02, 4.23 (2H, qAB, J=14.5 Hz), 7.73 (1H, t, J=7.7 Hz), 7.84 (1H, t, J=7.9 Hz), 7.94 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.23 (1H, d, J=7.3 Hz), 8.34−8.47 (2H, m), 13.38 (1H, br s).
IR(KBr): 2850, 1722, 1658, 1570, 1529, 1437, 1288, 1236, 1184, 1095, 734cm−1
元素分析値 C1510として      計算値 C, 52.01; H, 2.91; N, 8.09
実測値 C, 51.85; H, 2.96; N, 8.02
【0425】
実施例280  tert−ブチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]スルホニル]アセテート
【化386】
Figure 2004075652
tert−ブチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ]アセテート (1.00 g, 2.59 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 1.16 g, 5.18 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.13 g, 12 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 159.0−160.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.30 (9H, s), 4.54 (2H, s), 7.66−7.75 (4H, m), 8.23 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.30−8.33 (1H, m), 8.56−8.59 (1H, m), 8.77−8.80 (1H, m).
IR(KBr): 1726, 1662, 1570, 1535, 1439, 1332, 1300, 1170, 1095, 733 cm−1.元素分析値 C1918として      計算値 C, 54.53; H, 4.34; N, 6.69
実測値 C, 54.36; H, 4.29; N, 6.65
【0426】
実施例281 [6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]スルホニル酢酸
【化387】
Figure 2004075652
tert−ブチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]スルホニル]アセテート(0.10 g, 0.24 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解して0.5時間攪拌した。ジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.048 g, 55 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 192.0−193.5 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 4.80 (2H, s), 7.77 (1H, t, J=7.4 Hz), 7.85 (1H, t, J=7.5 Hz), 8.00 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.39 (2H, d, J=7.8 Hz), 8.47 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.65 (1H, t, J=7.7 Hz), 13.49 (1H, br s).IR(KBr): 3071, 1739, 1655, 1572, 1537, 1440, 1340, 1315, 1180, 1095, 733cm−1
元素分析値 C1510として      計算値 C, 49.72; H, 2.78; N, 7.73
実測値 C, 49.52; H, 2.83; N, 7.55
【0427】
参考例102 (6−シアノ−2−ピリジル)チオアセトアミド
【化388】
Figure 2004075652
(6−シアノ−2−ピリジル)チオ酢酸(0.95 g, 4.89 mmol)、イソブチルクロロホルメート(1.05 ml, 7.33 mmol) とトリエチルアミン (1.03 ml, 7.33 mmol) をTHF(150 ml)に加えて氷冷下で2時間攪拌した。これに28%アンモニア水 (100ml)を加えて氷冷下で2時間攪拌した。反応液に酢酸エチルを加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (0.49g, 52 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.85 (2H, s), 5.44(1H, br s), 6.54(1H, br s), 7.43−7.47(2H, m), 7.64−7.69 (1H, m),12.84(1H, br s).
IR(KBr): 3385, 3171, 2231, 1647, 1572, 1545, 1425, 1145, 796 cm−1
【0428】
実施例282 2−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ]アセトアミド
【化389】
Figure 2004075652
(6−シアノ−2−ピリジル)チオアセトアミド (0.47 g, 2.43 mmol) とチオサリチル酸メチル (0.45 g, 2.67 mmol)をトルエン(50 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.51 ml, 3.64 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.33 g, 41 %)を白色結晶として得た。
融点 256.7−257.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 4.00 (2H, s), 7.26(1H, br s), 7.68−7.77 (3H, m), 7.83−7.97 (3H, m), 8.06 (1H, d, J=6.0 Hz), 8.36 (1H, d, J=7.9 Hz).
IR(KBr): 3379, 3173, 1666, 1633, 1570, 1535, 1435, 1367, 1302, 1248, 1095, 752 cm−1
元素分析値 C1511として      計算値 C, 54.69; H, 3.37; N, 12.76
実測値 C, 54.63; H, 3.27; N, 12.71
【0429】
実施例283 2−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]スルフィニル]アセトアミド
【化390】
Figure 2004075652
2−[[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]チオ]アセトアミド (0.12 g, 0.36 mmol) をクロロホルム(300 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.082 g, 0.36 mmol)のクロロホルム(10ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.071 g, 57 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.82, 4.03 (2H, qAB, J=13.8 Hz), 7.47 (1H, br s), 7.75 (2H, t, J=7.8 Hz), 7.86 (1H, t, J=7.1 Hz), 7.98 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.23 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.36−8.48 (3H, m).
IR(KBr): 3360, 1685, 1647, 1570, 1529, 1439, 1307, 1298, 1246, 1099, 746cm−1
元素分析値 C1511・0.25HOとして  計算値 C, 51.49; H, 3.31; N, 12.01
実測値 C, 51.53; H, 3.06; N, 11.85
【0430】
参考例103 6−シアノ−2−メチルチオピリミジン
【化391】
Figure 2004075652
2−クロロ−6−シアノピリミジン (2.20 g, 15.8 mmol) とナトリウム チオメトキシド (1.22 g, 17.3 mmol) をTHF(100 ml)に加えて2時間還流した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (1.57 g, 66 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.58 (3H, s), 7.26(1H, d, J=4.8 Hz), 8.70 (1H, d, J=4.8 Hz).
IR(KBr): 2241, 1554, 1537, 1396, 1348, 1197, 862 cm−1
【0431】
実施例284 2−[2−(メチルチオ)−6−ピリミジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化392】
Figure 2004075652
6−シアノ−2−メチルチオピリミジン (1.37 g, 9.06 mmol) とチオサリチル酸メチル (3.05 g, 18.1 mmol)をトルエン(30 ml)に溶解し、トリエチルアミン(3.80  ml, 27.2 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (1.40 g, 54 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 223.5−224.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.70 (3H, s), 7.62−7.76 (3H, m), 8.03(1H, d, J=5.0 Hz), 8.54−8.57 (1H, m), 8.78 (1H, d, J=5.0 Hz).
IR(KBr): 1655, 1533, 1412, 1346, 1284, 1203, 1093, 748 cm−1
元素分析値 C13OSとして      計算値 C, 54.34; H, 3.16; N, 14.62
実測値 C, 54.57; H, 3.27; N, 14.76
【0432】
実施例285 2−[2−(メチルスルフィニル)−6−ピリミジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化393】
Figure 2004075652
2−[2−(メチルチオ)−6−ピリミジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.30 g,1.50 mmol) をクロロホルム(100 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.23 g, 1.50 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.18 g, 55 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 250.5−252.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: H−NMR (CDCl)δ: 3.08 (3H, s), 7.65−7.79 (3H, m), 8.50(1H, d, J=5.0 Hz), 8.56−8.59 (1H, m), 9.16 (1H, d, J=5.0 Hz).
IR(KBr): 1664, 1566, 1535, 1439, 1377, 1292, 1062, 729 cm−1
元素分析値 C13として   計算値 C, 51.47; H, 2.99; N, 13.85
実測値 C, 51.45; H, 3.06; N, 13.87
【0433】
実施例286 2−[2−(メチルスルホニル)−6−ピリミジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化394】
Figure 2004075652
2−[2−(メチルチオ)−6−ピリミジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.30 g,1.05 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.47 g, 2.10 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.030 g, 9 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 269.5−270.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: H−NMR (CDCl)δ: 3.49 (3H, s), 7.66−7.80 (3H, m), 8.57−8.60 (1H, m), 8.64(1H, d, J=5.2 Hz), 9.20 (1H, d, J=5.2 Hz).
IR(KBr): 1662, 1570, 1539, 1425, 1307, 1290, 1140, 1060, 993, 758 cm−1
元素分析値 C13として   計算値 C, 48.89; H, 2.84; N, 13.16
実測値 C, 48.68; H, 2.77; N, 13.01
【0434】
参考例104 2−シアノ−6−メチルチオピラジン
【化395】
Figure 2004075652
2−クロロ−6−シアノピラジン (1.40 g, 10.0 mmol) とナトリウム チオメトキシド (0.78 g, 11.0 mmol) をTHF(100 ml)に加えて2時間還流した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (1.25 g, 83 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.61 (3H, s), 8.49(1H, s), 8.60 (1H, s).
IR(KBr): 2241, 1670, 1521, 1390, 1190, 1167, 1138, 1108, 887, 734 cm−1
【0435】
実施例287 2−[6−(メチルチオ)−2−ピラジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化396】
Figure 2004075652
2−シアノ−6−メチルチオピラジン (0.80 g, 5.29 mmol) とチオサリチル酸メチル (1.34 g, 7.94 mmol)をトルエン(100 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.48 ml, 10.6 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.35 g, 23 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 202.4−202.9 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.73 (3H, s), 7.60−7.74 (3H, m), 8.55−8.58 (1H, m), 8.67 (1H, s), 9.29 (1H, s).
IR(KBr): 1649, 1570, 1527, 1439, 1292, 1124, 1095, 1062, 1003, 916, 733 cm−1
元素分析値 C13OSとして      計算値 C, 54.34; H, 3.16; N, 14.62
実測値 C, 54.28; H, 3.09; N, 14.55
【0436】
実施例288 2−[6−(メチルスルフィニル)−2−ピラジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化397】
Figure 2004075652
2−[6−(メチルチオ)−2−ピラジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.14 g, 0.50 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.11 g, 0.50 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.12 g, 79 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 228.5−230.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.06 (3H, s), 7.60−7.63 (1H, m), 7.67−7.78 (2H, m), 8.56−8.59 (1H, m), 9.47 (1H, s), 9.81 (1H, s).
IR(KBr): 1658, 1570, 1529, 1288, 1059, 1010, 968, 736 cm−1
元素分析値 C13として   計算値 C, 51.47; H, 2.99; N, 13.85
実測値 C, 51.33; H, 3.04; N, 13.95
【0437】
実施例289 2−[6−(メチルスルホニル)−2−ピラジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化398】
Figure 2004075652
2−[6−(メチルチオ)−2−ピラジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.14 g, 1.0 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.22 g, 0.66 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.040 g, 25 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 232.0−233.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.40 (3H, s), 7.63−7.80 (3H, m), 8.57−8.60 (1H, m), 9.52 (1H, s), 9.96 (1H, s).
IR(KBr): 1660, 1572, 1531, 1331, 1290, 1091, 1014, 978, 740 cm−1.元素分析値 C13として   計算値 C, 48.89; H, 2.84; N, 13.16
実測値 C, 48.83; H, 2.78; N, 13.29
【0438】
参考例105 2−シアノ−6−ジメチルアミノピラジン
【化399】
Figure 2004075652
2−クロロ−6−シアノピラジン (0.85 g, 6.09 mmol) と1.67 N ジメチルアミンのアセトニトリル溶液 (4.00ml, 6.70 mmol) をTHF(100 ml)に加えて室温で2時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (0.50 g, 55 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.16 (6H, s), 8.07 (1H, s), 8.18 (1H, s).
IR(KBr): 2233, 1738, 1680, 1591, 1521, 1367, 1242, 1150, 993, 846 cm−1
【0439】
実施例290 2−[6−(ジメチルアミノ)−2−ピラジニル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化400】
Figure 2004075652
2−シアノ−6−ジメチルアミノピラジン (0.50 g, 3.37 mmol) とチオサリチル酸メチル (1.14 g, 6.75 mmol)をトルエン(100 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.42 ml, 10.1 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.31 g, 32 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 248.0−249.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.25 (6H, s), 7.57−7.68 (3H, m), 8.24 (1H, m), 8.53−8.56 (1H, m), 8.90 (1H, s).
IR(KBr): 1657, 1581, 1570, 1537, 1435, 1290, 1236, 1093, 989, 756 cm−1
元素分析値 C1412OSとして      計算値 C, 59.14; H, 4.25; N, 19.70
実測値 C, 59.01; H, 4.17; N, 19.54
【0440】
参考例106 tert−ブチル [メチル(6−シアノ−2−ピラジニル)アミノ]アセテート
【化401】
Figure 2004075652
2−クロロ−6−シアノピラジン (2.09 g, 15.0 mmol) 、ザルコシン tert−ブチル塩酸塩 (2.72 g, 15.0 mmol)とトリエチルアミン (2.38 ml, 17.0 mmol) をDMF(30 ml)に加えて室温で18時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (1.00 g, 27 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.46 (9H, s), 3.21 (3H, s), 4.18(2H, s), 8.16 (1H, s),8.23 (1H, s).
IR(KBr): 2233, 1734, 1576, 1521, 1419, 1367, 1226, 1153, 993, 842 cm−1
【0441】
実施例291  tert−ブチル [メチル[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピラジニル]アミノ]アセテート
【化402】
Figure 2004075652
tert−ブチル [メチル(6−シアノ−2−ピラジニル)アミノ]アセテート (1.00 g, 4.03 mmol) とチオサリチル酸メチル (1.36 g, 8.06 mmol)をトルエン(50 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.70 ml, 12.1 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.41 g, 26 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 189.0−190.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.47 (9H, s), 3.30 (3H, s), 4.29 (2H, s), 7.56−7.71 (3H, m), 8.30 (1H, s), 8.55 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.99 (1H, s).
IR(KBr): 1736, 1660, 1570, 1537, 1439, 1369, 1294, 1224, 1097, 734 cm−1
元素分析値 C1920Sとして      計算値 C, 59.36; H, 5.24; N, 14.57
実測値 C, 59.21; H, 5.13; N, 14.38
【0442】
実施例292 [メチル[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピラジニル]アミノ]酢酸
【化403】
Figure 2004075652
tert−ブチル [メチル[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピラジニル]アミノ]アセテート (0.20 g, 0.52 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解して0.5時間攪拌した。ジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.15 g, 87 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 283.0 ℃ (分解)
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.24 (3H, s), 4.43 (2H, s), 7.70−7.75 (1H, m), 7.79−7.88 (2H, m), 8.35 (1H, d, J=7.3 Hz), 8.67 (1H, s), 12.83 (1H, br s).
IR(KBr): 3082, 2513, 1703, 1653, 1587, 1572, 1541, 1435, 1421, 1294, 1271, 999, 752 cm−1
元素分析値 C1512Sとして      計算値 C, 54.87; H, 3.68; N, 17.06
実測値 C, 54.67; H, 3.54; N, 16.89
【0443】
参考例107 tert−ブチル [メチル(6−シアノ−2−ピリミジニル)アミノ]アセテート
【化404】
Figure 2004075652
2−クロロ−6−シアノピリミジン (1.45 g, 10.4 mmol) 、ザルコシン tert−ブチル塩酸塩 (1.89 g, 10.4 mmol)とトリエチルアミン (1.60 ml, 11.4 mmol) をDMF(30 ml)に加えて室温で18時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (1.99 g, 77 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.47 (9H, s), 3.24 (3H, d, J=5.5 Hz), 4.22 (2H, d, J=8.7 Hz), 6.80 (1H, d, J=4.7 Hz), 8.43−8.51 (1H, m).
IR(KBr): 2237, 1736, 1574, 1537, 1410, 1365, 1226, 1153, 1033, 815 cm−1
【0444】
実施例293 tert−ブチル [メチル[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリミジニル]アミノ]アセテート
【化405】
Figure 2004075652
tert−ブチル [メチル(6−シアノ−2−ピリミジニル)アミノ]アセテート (1.63 g,6.56 mmol) とチオサリチル酸メチル (3.31 g, 19.7 mmol)をトルエン(50 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.76 ml, 19.7 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (1.20 g, 39%)を淡黄色結晶として得た。
融点 186.5−188.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.47 (9H, s), 3.36 (3H, s), 4.33 (2H, s), 7.60−7.73 (4H, m), 8.53−8.61 (2H, m).
IR(KBr): 1738, 1660, 1568, 1539, 1408, 1365, 1294, 1209, 1153, 1097, 734cm−1
元素分析値 C1920Sとして      計算値 C, 59.36; H, 5.24; N, 14.57
実測値 C, 59.17; H, 5.08; N, 14.39
【0445】
実施例294 [メチル[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリミジニル]アミノ]酢酸
【化406】
Figure 2004075652
tert−ブチル [メチル[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリミジニル]アミノ]アセテート (0.20 g, 0.52 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解して0.5時間攪拌した。ジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.15 g, 87 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 215.0 ℃ (分解)
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.27 (3H, d, J=19.4 Hz), 4.40 (2H, d, J=14.6 Hz), 7.43 (1H, d, J=4.9 Hz), 7.72−7.77 (1H, m), 7.81−7.93 (2H, m), 8.35 (1H, d,J=7.3 Hz), 8.67−8.72 (1H, m), 12.73 (1H, br s).
IR(KBr): 3082, 2515, 1703, 1653, 1589, 1572, 1541, 1435, 1421, 1294, 1271, 752 cm−1
元素分析値 C1512Sとして      計算値 C, 54.87; H, 3.68; N, 17.06
実測値 C, 54.61; H, 3.50; N, 16.89
【0446】
参考例108 tert−ブチル [(6−シアノ−2−ピリミジニル)アミノ]アセテート
【化407】
Figure 2004075652
2−クロロ−6−シアノピリミジン (2.09 g, 15.0 mmol) 、グリシン tert−ブチル塩酸塩 (2.52 g, 15.0 mmol)とトリエチルアミン (2.38 ml, 17.0 mmol) をDMF(30 ml)に加えて室温で18時間攪拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (1.07 g, 45 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.49 (9H, s), 4.08 (2H, d, J=5.6 Hz), 5.90 (1H, br s),6.88 (1H, d, J=4.7 Hz), 8.46 (1H, d, J=4.7 Hz).
IR(KBr): 3261, 2984, 2243, 1734, 1601, 1570, 1535, 1417, 1367, 1228, 1155, 848, 733 cm−1
【0447】
実施例295 tert−ブチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリミジニル]アミノ]アセテート
【化408】
Figure 2004075652
tert−ブチル [ (6−シアノ−2−ピリミジニル)アミノ]アセテート (1.00 g, 4.03mmol) とチオサリチル酸メチル (2.34 g, 13.9 mmol)をトルエン(50 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.95 ml, 13.9 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (1.03 g, 60 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 247.0−248.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.51 (9H, s), 4.20 (2H, d, J=5.5 Hz), 5.84 (1H, br s),7.61−7.74 (4H, m), 8.53−8.57 (2H, m).
IR(KBr): 3261, 2976, 1741, 1651, 1591, 1568, 1531, 1408, 1219, 1143, 1095, 733 cm−1
元素分析値 C1818Sとして      計算値 C, 58.36; H, 4.90; N, 15.12
実測値 C, 58.13; H, 4.77; N, 14.98
【0448】
実施例296 [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリミジニル]アミノ]酢酸
【化409】
Figure 2004075652
tert−ブチル [[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリミジニル]アミノ]アセテート (0.20 g, 0.54 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解して0.5時間攪拌した。ジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.13 g, 75 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 283.0−284.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 4.04 (2H, d, J=12.3 Hz), 7.43 (1H, d, J=4.8 Hz), 7.75 (1H, t, J=6.9 Hz), 7.85 (1H, t, J=7.6 Hz), 7.98 (1H, br s), 8.36 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.64 (1H, d, J=4.8 Hz), 12.58 (1H, br s).
IR(KBr): 3254, 2995, 2567, 1730, 1705, 1653, 1603, 1568, 1537, 1437, 1425, 1398, 1294, 1275, 1095, 823, 752 cm−1
元素分析値 C1410Sとして      計算値 C, 53.50; H, 3.21; N, 17.82
実測値 C, 53.67; H, 3.10; N, 17.89
【0449】
参考例109 2−シアノ−6−[2−(ジメチルアミノ)エチルチオ]ピラジン
【化410】
Figure 2004075652
2−ジメチルアミノエタンチオール塩酸塩 (1.46 g, 10.0mmol)と水素化ナトリウム (60 %油性, 0.88 g, 22.0 mmol)をTHF(50 ml)に加え、これに2−クロロ−6−シアノピラジン (1.40 g, 10.0 mmol)を加えて室温で18時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をn−ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (1.00 g, 48 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.32 (6H, s), 2.62−2.67 (2H, m), 3.31−3.38 (2H, m), 8.48 (1H, s), 8.58 (1H, s).
IR(KBr): 2233, 1576, 1549, 1456, 1143, 794 cm−1
【0450】
実施例297 2−(6−[[2−(ジメチルアミノ)エチル]チオ]−2−ピラジニル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化411】
Figure 2004075652
2−シアノ−6−[2−(ジメチルアミノ)エチルチオ]ピラジン (1.00 g, 4.80 mmol) とチオサリチル酸メチル (1.61 g, 9.60 mmol)をトルエン(50 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.70 ml, 12.0 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.45 g, 27 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 160.5 ℃ (分解)
H−NMR (CDCl)δ: 2.38 (6H, s), 2.77 (2H, t, J=6.9 Hz) , 3.47 (2H, t, J=6.9 Hz) 7.59−7.72 (3H, m), 8.55−8.58 (1H, m), 8.65 (1H, s), 9.29 (1H, s).
IR(KBr): 1655, 1572, 1537, 1435, 1286, 1091, 912, 744 cm−1
元素分析値 C1616OSとして      計算値 C, 55.79; H, 4.68; N, 16.27
実測値 C, 55.40; H, 4.50; N, 16.08
【0451】
参考例110 4−クロロ−2−シアノピリジン
【化412】
Figure 2004075652
4−クロロピリジン N−オキシド(7.53 g, 58.1 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(9.36 g, 87.0 mmol)をアセトニトリル(200 ml)に加え、これにトリメチルシリルシアニド(11.5 g, 116 mmol)を滴下して加えて室温で18時間撹拌した。
反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(200 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、n−ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (8.05 g, 99 %)を淡黄色油状物として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 7.54−7.56 (1H, m), 7.72(1H, s), 8.63 (1H, d, J=5.3 Hz).
IR(KBr): 2239, 1568, 1549, 1462, 1379, 1288, 1215, 844, 704 cm−1
【0452】
参考例111 2−シアノ−4−メチルチオピリジン
【化413】
Figure 2004075652
4−クロロ−2−シアノピリジン (2.18 g, 15.7 mmol) とナトリウム チオメトキシド (2.20 g, 31.4 mmol) をTHF(100 ml)に加えて2時間還流した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去して標記化合物 (2.36 g, 99 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.53 (3H, s), 7.25−7.27 (1H, m), 7.45(1H, s), 8.46 (1H, d, J=5.3 Hz).
IR(KBr): 2233, 1574, 1537, 1462, 1386, 1292, 1099, 987, 962, 844 cm−1
【0453】
実施例298 2−[4−(メチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化414】
Figure 2004075652
2−シアノ−4−メチルチオピリジン (2.36 g, 15.7 mmol) とチオサリチル酸メチル (5.28 g, 31.4 mmol)をトルエン(100 ml)に溶解し、トリエチルアミン(9.9 ml, 70.7 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (3.00 g, 68 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 213.0−214.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.59 (3H, s), 7.30−7.32 (1H, m), 7.62−7.70 (3H, m), 8.34 (1H, s), 8.47−8.49 (1H, m), 8.54−8.55 (1H, m).
IR(KBr): 1651, 1570, 1531, 1456, 1296, 1277, 1255, 1240, 1101, 1066, 831, 734 cm−1
元素分析値 C1410OSとして      計算値 C, 58.72; H, 3.52; N, 9.78
実測値 C, 58.66; H, 3.39; N, 9.55
【0454】
実施例299 2−[4−(メチルスルフィニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化415】
Figure 2004075652
2−[4−(メチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.28 g, 1.00 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.23 g, 1.00 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.23 g, 77 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 205.0−206.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: H−NMR (CDCl)δ: 2.87 (3H, s), 7.63−7.73 (3H, m), 8.04−8.07 (1H, m), 8.58−8.59 (1H, m), 8.96 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 1657, 1570, 1529, 1292, 1236, 1062, 1030, 914, 723 cm−1
元素分析値 C1410として   計算値 C, 55.61; H, 3.33; N, 9.26
実測値 C, 55.55; H, 3.04; N, 9.05
【0455】
実施例300 2−[4−(メチルスルホニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化416】
Figure 2004075652
2−[4−(メチルチオ)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン(0.28 g, 1.00 mmol) をクロロホルム(30 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 0.46 g, 2.00 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.14 g, 45 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 300.0−301.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.46 (3H, s), 7.74−7.79 (1H, m), 7.84−7.87 (1H, m), 7.84−7.87 (1H, m), 8.27−8.29 (1H, m), 8.38−8.40 (1H, m), 8.71 (1H, s), 9.15 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 1651, 1570, 1525, 1439, 1296, 1143, 1089, 981, 783 cm−1
元素分析値 C1410として   計算値 C, 52.82; H, 3.17; N, 8.80
実測値 C, 52.83; H, 3.88; N, 8.56
【0456】
参考例112 酢酸 (3−ピリジル)プロピル
【化417】
Figure 2004075652
2−ピリジンプロパノール (2.0 g, 14.6 mmol) をピリジン(5 ml)に溶解し、これに無水酢酸(3.0 g, 29.2 mmol)を加えて室温で 2.5 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(75 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (2.6 g, 99 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.03 (3H, s), 2.11 (2H, m), 2.88 (2H, t, J=7.5 Hz), 4.12 (2H, t, J=6.3 Hz), 7.11−7.15 (2H, m), 7.61 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.54 (1H, d, J=5.1 Hz).
【0457】
参考例113 酢酸 3−(1−オキシド−2−ピリジル)プロピル
【化418】
Figure 2004075652
酢酸 (3−ピリジル)プロピル (2.6 g, 14.5 mmol) を酢酸エチル(15 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77 %含有, 3.7 g, 15.0 mmol)を加えて室温で 14 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(80 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (2.8 g, 99 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.05 (3H, s), 2.11 (2H, m), 3.01 (2H, t, J=7.5 Hz), 4.15 (2H, t, J=6.3 Hz), 7.13−7.27 (3H, m), 8.25 (1H, d, J=6.0 Hz).
【0458】
参考例114 酢酸 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロピル
【化419】
Figure 2004075652
酢酸 3−(1−オキシド−2−ピリジル)プロピル (2.8 g, 14.3 mmol) をニトロエタン(15 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(2.9 g, 28.7 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(3.1 g, 28.6 mmol)を加えて室温で 39 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (2.5 g, 86 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.05 (3H, s), 2.11 (2H, m), 2.92 (2H, t, J=7.5 Hz), 4.13 (2H, t, J=6.3 Hz), 7.38 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.54 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.74 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0459】
実施例301 酢酸 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピル
【化420】
Figure 2004075652
酢酸 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロピル (1.5 g, 7.3 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.9 g, 11.0 mmol)をトルエン(5 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.1 ml, 15.1 mmol)を加えて 16 時間加熱還流した。反応液を室温で放置し、析出した結晶をトルエンで洗浄した後、エタノールより再結晶して標記化合物(1.4 g, 56 %)を白色結晶として得た。
融点 141.3−141.6 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.07 (3H, s), 2.24 (2H, m), 3.01 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.24 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.39 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.60−7.69 (3H, m), 7.81 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.37 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.8 Hz).
IR(KBr): 1729, 1657, 1572, 1537, 1240 cm−1
元素分析値 C1816Sとして   計算値 C, 63.51; H, 4.74; N, 8.23
実測値 C, 63.26; H, 4.47; N, 8.04
【0460】
参考例115 6−(3−ヒドロキシプロピル)−2−ピリジンカルボニトリル
【化421】
Figure 2004075652
酢酸 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロピル (3.0 g, 14.7 mmol) をメタノール(15 ml)に溶解し、これに炭酸カリウム(0.08 g, 0.58 mmol)を加えて室温で 22 時間撹拌した。反応液を濃縮し、標記化合物 (2.2 g, 92 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.94−2.08 (2H, m), 2.98 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.71 (2H, t, J=6.2 Hz), 7.41 (1H, d, J=7.9 Hz), 7.55 (1H, d, J=7.0 Hz), 7.75 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0461】
実施例302 2−[6−(3−ヒドロキシプロピル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化422】
Figure 2004075652
6−(3−ヒドロキシプロピル)−2−ピリジンカルボニトリル (2.2 g, 13.6 mmol) とチオサリチル酸メチル(3.7 g, 22.0 mmol)をトルエン(15 ml)に溶解し、トリエチルアミン(3.0 ml, 21.7 mmol)を加えて 30 時間加熱還流した。反応液をシリカゲル(170 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.61 g, 15 %)を白色結晶として得た。
融点 145.5−146.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.05−2.18 (2H, m), 3.06 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.79 (2H, q, J=7.6 Hz), 7.42 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.60−7.69 (3H, m), 7.82 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.38 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.53 (1H, d, J=7.9 Hz).
IR(KBr): 3520, 1643, 1572, 1534, 1306 cm−1
元素分析値 C1614Sとして   計算値 C, 64.41; H, 4.73; N, 9.39
実測値 C, 64.28; H, 4.70; N, 9.50
【0462】
参考例116 5−(2−ピリジル)−4−ペンテン酸エチル
【化423】
Figure 2004075652
2−ピリジンカルバルデヒド (3.0 g, 28.0 mmol) と(4−エトキシ−4−オキソブチル)トリフェニルホスホニウム(16.7 g, 36.5 mmol)を1,4−ジオキサン(60 ml)に溶解し、これに炭酸カリウム(5.8 g, 42.0 mmol)の水溶液(6 ml)を加えて 18 時間加熱還流した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(100 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物のZ体 (2.3 g, 40 %)を得た。また、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物のE体 (1.2 g, 21 %)を得た。
(Z体)
H−NMR (CDCl)δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.49 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.96 (2H, m), 4.12 (2H, q, J=7.2 Hz), 5.86 (1H, dt, J=7.2, 11.8 Hz), 6.46 (1H,d, J=11.8 Hz), 7.11 (1H, m), 7.23 (1H, t, J=7.8 Hz), 7.63 (1H, t, J=7.8Hz), 8.60 (1H, d, J=5.7 Hz).
(E体)
H−NMR (CDCl)δ: 1.26 (3H, t, J=7.2 Hz), 2.34−2.63 (4H, m), 4.12 (2H, q, J=7.2 Hz), 6.52 (1H, d, J=15.9 Hz), 6.73 (1H, dt, J=6.6, 15.9 Hz), 7.11 (1H, m), 7.24 (1H, t, J=7.8 Hz), 7.60 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.53 (1H, d, J=5.7 Hz).
【0463】
参考例117 5−(2−ピリジル)吉草酸エチル
【化424】
Figure 2004075652
5−(2−ピリジル)−4−ペンテン酸エチル (1.7 g, 8.2 mmol) をエタノール(20
ml)に溶解し、これに10% パラジウム炭素 (0.22 g) とギ酸アンモニウム(3.1g, 49.0 mmol)の水溶液(5 ml)を加えて 2 時間加熱還流した。パラジウム炭素を濾去した後、反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を濃縮し、標記化合物 (1.6 g, 94 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.24 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.66−1.81 (4H, m), 2.31 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.81 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.12 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.08−7.18 (2H, m), 7.59 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.52 (1H, d, J=6.0 Hz).
【0464】
参考例118 5−(1−オキシド−2−ピリジル)吉草酸エチル
【化425】
Figure 2004075652
5−(2−ピリジル)吉草酸エチル (0.75 g, 3.2 mmol) を酢酸エチル(5 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(0.72 g, 3.3 mmol)を加えて室温で 15 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(40 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.51 g, 64 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.25 (3H, t, J=7.2Hz), 1.68−1.84 (4H, m), 2.37 (2H, t,J=7.2 Hz), 2.95 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.13 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.11−7.26 (3H, m), 8.25 (1H, d, J=6.0 Hz).
【0465】
参考例119 5−(6−シアノ−2−ピリジル)吉草酸エチル
【化426】
Figure 2004075652
5−(1−オキシド−2−ピリジル)吉草酸エチル (0.49 g, 2.2 mmol) をニトロエタン(4 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.45 g, 4.5 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.48 g, 4.5 mmol)を加えて室温で 18 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(20 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.35 g, 69 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.25 (3H, t, J=7.2 Hz), 1.65−1.82 (4H, m), 2.32 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.86 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.13 (2H, q, J=7.2 Hz), 7.36 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.52 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.72 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0466】
実施例303 5−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]吉草酸エチル
【化427】
Figure 2004075652
5−(6−シアノ−2−ピリジル)吉草酸エチル (0.34 g, 1.5 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.40 g, 2.4 mmol)をトルエン(2 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.43 ml, 3.1 mmol)を加えて 14 時間加熱還流した。反応液をシリカゲル(25g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、残留物をエタノール−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.41 g, 76 %)を白色結晶として得た。
融点 87.0−88.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.26 (3H, t, J=7.2Hz), 1.47−1.93 (4H, m), 2.40 (2H, t,J=7.2 Hz), 2.94 (2H, t, J=7.5 Hz), 4.14 (2H, q, J=7.2Hz), 7.38 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.61−7.68 (3H, m), 7.80 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.35 (1H, d, J=7.8Hz), 8.55 (1H, d, J=7.8 Hz).
IR(KBr): 1728, 1658, 1572, 1534, 1238 cm−1
元素分析値 C2020Sとして   計算値 C, 65.20; H, 5.47; N, 7.60
実測値 C, 65.10; H, 5.34; N, 7.58
【0467】
実施例304 5−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]吉草酸
【化428】
Figure 2004075652
5−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]吉草酸2−(トリメチルシリル)エチル (0.23 g, 0.52 mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド(2 ml)に溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウムの 1.0M テトラヒドロフラン溶液(1.3 ml, 1.3 mmol)を加えて15分間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後トリフルオロ酢酸 (2.5 ml) を加えて室温で 1 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(25g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、残留物をエタノール−アセトンより再結晶して標記化合物 (0.10 g, 55 %)を白色結晶として得た。
融点 161.9−162.3 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.28−1.98 (4H, m), 2.47 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.94 (2H,t, J=7.2 Hz), 7.37 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.59−7.70 (3H, m), 7.79 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.34 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=6.9 Hz).
IR(KBr): 3200, 1718, 1655, 1570, 1528, 1304 cm−1
元素分析値 C1816Sとして   計算値 C, 63.51; H, 4.74; N, 8.23
実測値 C, 63.45; H, 4.85; N, 8.49
【0468】
参考例120 5−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]吉草酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化429】
Figure 2004075652
5−(6−シアノ−2−ピリジル)吉草酸 2−(トリメチルシリル)エチル (1.0 g, 3.3mmol) とチオサリチル酸メチル(0.85 g, 5.0 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.85 ml, 8.4 mmol)を加えて 10 時間加熱還流した。反応液をシリカゲル(75 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.38 g, 27 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.03 (9H, s), 0.98 (2H, m), 1.74−1.93 (4H, m), 2.39 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.94 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.16 (2H, m), 7.37 (1H, d, J=7.0 Hz), 7.60−7.69 (3H, m), 7.79 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.36 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.8 Hz).
【0469】
参考例121 5−(6−シアノ−2−ピリジル)吉草酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化430】
Figure 2004075652
5−(1−オキシド−2−ピリジル)吉草酸 2−(トリメチルシリル)エチル (0.94 g, 3.2 mmol) をニトロエタン(5 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.64 g, 6.5 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.69 g, 6.4 mmol)を加えて室温で 15 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (1.0 g, 86 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.04 (9H, s), 0.98 (2H, m), 1.57−1.82 (4H, m), 2.33 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.85 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.16 (2H, m), 7.36 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.52 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.72 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0470】
参考例122 5−(1−オキシド−2−ピリジル)吉草酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化431】
Figure 2004075652
5−(2−ピリジル)吉草酸 2−(トリメチルシリル)エチル (1.1 g, 4.1 mmol) を酢酸エチル(10 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77%, 1.1 g, 4.8mmol)を加えて室温で 15 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−アセトン(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (1.0 g, 83 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.04 (9H, s), 0.98 (2H, m), 1.71−1.81 (4H, m), 2.36 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.95 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.17 (2H, m), 7.14−7.26 (3H, m), 8.26 (1H, d, J=6.0 Hz).
【0471】
参考例123 5−(2−ピリジル)吉草酸 (2−トリメチルシリル)エチル
【化432】
Figure 2004075652
5−(2−ピリジル)吉草酸 (1.5 g, 8.4 mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド(25 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルエタノール(2.0 g, 16.7 mmol)、WSC (3.2 g, 16.7 mmol)、HOBt (2.3 g, 16.7 mmol) を順次加えて室温で 6 時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(60 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (1.1 g, 49 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.03 (9H, s), 0.97 (2H, m), 1.67−1.81 (4H, m), 2.32 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.81 (2H, t, J=7.5 Hz), 4.15 (2H, m), 7.07−7.15 (2H, m), 7.58 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.52 (1H, d, J=5.4 Hz).
【0472】
参考例124 5−(2−ピリジル)吉草酸
【化433】
Figure 2004075652
5−(2−ピリジル)吉草酸エチル (3.6 g, 17.2 mmol) をエタノール(12 ml)に溶解し、これに2M 水酸化ナトリウム水溶液(12.9 ml, 25.8 mmol)を加えて室温で 1.5 時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物にエタノールを加え、不溶物を濾去した後、ろ液を減圧濃縮し、標記化合物 (2.5 g, 82 %)を得た。
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.17−1.72 (4H, m), 2.23 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.72 (2H,t, J=7.2 Hz), 7.16−7.25 (2H, m), 7.68 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.46 (1H, d, J=7.8 Hz).
【0473】
実施例305 2−[6−[2−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)エチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化434】
Figure 2004075652
3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオニトリル (0.25 g, 0.85 mmol) とトリメチルシリルアジド(0.20 g, 1.7 mmol)をトルエン(5 ml)に溶解し、酸化ジブチルすず(IV)(0.02 g, 0.08 mmol)を加えて 48 時間加熱還流した。反応液を室温で放置し、析出した結晶を濾取してトルエンで洗浄した。得られた結晶をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.20 g, 68 %)を白色結晶として得た。
融点 156.6−157.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.37−3.49 (4H, m), 7.67 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.75 (1H,t, J=6.6 Hz), 7.84−7.89 (2H, m), 8.03 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.20 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.36 (1H, d, J=7.8 Hz), 16.10 (1H, bs).
IR(KBr): 3119, 3057, 1658, 1620, 1589, 1523, 1439, 1311 cm−1
元素分析値 C1612OSとして     計算値 C, 57.13; H, 3.60; N, 24.98
実測値 C, 57.31; H, 3.50; N, 24.75
【0474】
実施例306 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオニトリル
【化435】
Figure 2004075652
6−(2−シアノエチル)−2−ピリジンカルボニトリル (0.28 g, 1.8 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.36 g, 2.1 mmol)をトルエン(2 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.37 ml, 2.7 mmol)を加えて 6 時間加熱還流した。反応液を室温で放置し、析出した結晶を濾取してトルエンで洗浄した。得られた結晶をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.28 g, 54 %)を白色結晶として得た。
融点 156.6−157.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 3.02 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.29 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.46 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.61−7.71 (3H, m), 7.88 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.44 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.56 (1H, d, J=7.8 Hz).
IR(KBr): 2247, 1659, 1574, 1537, 1439 cm−1
元素分析値 C1611OS・0.5HOとして   計算値 C, 63.56; H, 4.00; N, 13.90
実測値 C, 63.81; H, 3.83; N, 13.79
【0475】
参考例125 6−(2−シアノエチル)−2−ピリジンカルボニトリル
【化436】
Figure 2004075652
3−(1−オキシド−2−ピリジル)プロピオニトリル (0.42 g, 2.8 mmol) をニトロエタン(4 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.68 g, 6.9 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.74 g, 6.9 mmol)を加えて室温で 19 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(20 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.30 g, 67 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.90 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.19 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.47 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.62 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.82 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0476】
参考例126 3−(1−オキシド−2−ピリジル)プロピオニトリル
【化437】
Figure 2004075652
3−(2−ピリジル)プロピオニトリル (0.41 g, 3.1 mmol) を酢酸エチル(5 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77% , 0.82 g, 3.7 mmol)を加えて室温で 21 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(20 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−アセトン(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.42 g, 91 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.98 (2H, t, J=6.9 Hz), 3.22 (2H, t, J=6.9 Hz), 7.23−7.39 (3H, m), 8.27 (1H, d, J=7.8 Hz).
【0477】
参考例127 3−(2−ピリジル)プロピオニトリル
【化438】
Figure 2004075652
(E)−3−(2−ピリジル)アクリロニトリル (0.50 g, 3.8 mmol) を2−プロパノール(10 ml)に溶解し、これに水素化ホウ素ナトリウム(0.50 g, 13.2 mmol)を加えて 80 ℃で 14 時間撹拌した。反応液に氷冷下、水を加えて半分の量まで減圧濃縮した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(25 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.42 g, 82 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.85 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.13 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.17−7.25 (2H, m), 7.66 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.56 (1H, d, J=4.2 Hz).
【0478】
参考例128 3−(2−ピリジル)アクリロニトリル
【化439】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム(約60% , 1.0 g, 28.1 mmol)をテトラヒドロフラン (12 ml) に懸濁させ、これに氷冷下、ジエチルシアノエチルホスホネート (4.7 g, 26.8 mmol) のテトラヒドロフラン (12 ml) 溶液を加えて 1 時間撹拌した。続いて2−ピリジンカルバルデヒド(2.7 g, 25.0 mmol)のテトラヒドロフラン (10 ml) 溶液を加えて 0 ℃〜室温で 6 時間撹拌した。反応液に氷冷下、水を加えて半分の量まで減圧濃縮した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(100 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物のZ体 (0.50 g, 15 %)を得た。また同時に、ヘキサン−酢酸エチル(3:2, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物のE体 (2.0 g, 61 %)を得た。
(Z体)
H−NMR (CDCl)δ: 5.67 (1H, d, J=12.1 Hz), 7.28 (1H, d, J=12.1 Hz), 7.33(1H, m), 7.78−7.86 (2H, m), 8.74 (1H, d, J=4.8 Hz).
(E体)
H−NMR (CDCl)δ: 6.60 (1H, d, J=16.1 Hz), 7.30−7.35 (2H, m), 7.40 (1H, d, J=16.1 Hz), 7.74 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.64 (1H, d, J=5.4 Hz).
【0479】
実施例307 7−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]ヘプタン酸
【化440】
Figure 2004075652
7−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]ヘプタン酸2−(トリメチルシリル)エチル (0.50 g, 1.1 mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド(4ml)に溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウムの 1.0M テトラヒドロフラン溶液(2.6 ml, 2.6 mmol)を加えて 30 分間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後トリフルオロ酢酸 (5 ml) を加えて室温で 1 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(40 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、残留物をエタノール−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.24 g, 61 %)を白色結晶として得た。
融点 148.6−150.6 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.43−1.48 (4H, m), 1.69 (2H, t, J=7.2 Hz), 1.86 (2H,t, J=7.2 Hz), 2.38 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.91 (2H, t, J=7.5 Hz), 7.36 (1H,d, J=7.5 Hz), 7.59−7.68 (3H, m), 7.79 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.34 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=6.9 Hz).
IR(KBr): 3053, 1703, 1659, 1570, 1537, 1298 cm−1
元素分析値 C2020S・0.25HOとして   計算値 C, 64.41; H, 5.54; N, 7.51
実測値 C, 64.63; H, 5.32; N, 7.46
【0480】
参考例129 7−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]ヘプタン酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化441】
Figure 2004075652
7−(6−シアノ−2−ピリジル)ヘプタン酸 2−(トリメチルシリル)エチル (0.52 g, 1.6 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.43 g, 2.5 mmol)をトルエン(2 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.44 ml, 2.3 mmol)を加えて 16 時間加熱還流した。反応液をシリカゲル(35 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.38 g, 27 %)を黄色油状物として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.03 (9H, s), 0.98 (2H, m), 1.40−1.45 (4H, m), 1.67 (2H, t, J=7.2 Hz), 1.86 (2H, t, J=7.2Hz), 2.30 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.91 (2H, t, J=7.5 Hz), 4.16 (2H, m), 7.36 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.61−7.68 (3H, m),7.79 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.34 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.2 Hz).
【0481】
参考例130 7−(6−シアノ−2−ピリジル)ヘプタン酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化442】
Figure 2004075652
7−(1−オキシド−2−ピリジル)ヘプタン酸 2−(トリメチルシリル)エチル (0.54
g, 1.7 mmol) をニトロエタン(3 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.33 g, 3.3 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.36 g, 3.4 mmol)を加えて室温で 18 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(40 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.52 g, 94 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.04 (9H, s), 0.98 (2H, m), 1.34−1.37 (4H, m), 1.59 (2H, t, J=7.2 Hz), 1.74 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.27 (2H, t, J=7.2 Hz), 2.82 (2H, t, J=7.2 Hz), 4.16 (2H, m), 7.38 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.52 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.72 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0482】
参考例131 7−(1−オキシド−2−ピリジル)ヘプタン酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化443】
Figure 2004075652
7−(2−ピリジル)ヘプタン酸 2−トリメチルシリルエチル (0.77 g, 2.5 mmol)
を酢酸エチル(7 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77%, 0.61 g, 2.8 mmol)を加えて室温で 14 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(25 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−アセトン(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.55 g, 67 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.04 (9H, s), 0.98 (2H, m), 1.39−1.44 (4H, m), 1.62−1.76 (4H, m), 2.28 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.92 (2H, t, J=7.5 Hz), 4.16 (2H, m), 7.12−7.22 (3H, m), 8.26 (1H, t, J=6.0 Hz).
【0483】
参考例132 7−(2−ピリジル)ヘプタン酸 (2−トリメチルシリル)エチル
【化444】
Figure 2004075652
7−(2−ピリジル)ヘプタン酸 (0.89 g, 4.3 mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド(20 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルエタノール (1.5 g, 12.9 mmol)、WSC (2.5 g, 12.9 mmol)、HOBt (1.7 g, 12.9 mmol) を順次加えて室温で 13 時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(40 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.78 g, 59 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.04 (9H, s), 0.97 (2H, m), 1.34−1.39 (4H, m), 1.6−1.75 (4H, m), 2.26 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.78 (2H, t, J=7.5 Hz), 4.16 (2H, m),7.07−7.14 (2H, m), 7.58 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.51 (1H, d, J=5.7 Hz).
【0484】
参考例133 7−(2−ピリジル)ヘプタン酸
【化445】
Figure 2004075652
7−(2−ピリジル)−6−ヘプテン酸 (0.97 g, 4.7 mmol) をエタノール(15 ml)に溶解し、これに10% パラジウム炭素 (0.16 g) とギ酸アンモニウム(1.7 g, 27.0 mmol)の水溶液(2 ml)を加えて 2 時間加熱還流した。パラジウム炭素を濾去した後、反応液に水を加え、半分の量まで減圧濃縮した後酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を減圧濃縮し、標記化合物 (0.89 g, 91 %)を得た。
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.29 (4H, m), 1.45−1.50 (2H, m), 1.60−1.65 (2H ,m), 2.18 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.70 (2H, t, J=7.5 Hz), 7.15−7.28 (2H, m), 7.67 (1H, t, J=7.6 Hz), 8.46 (1H, d, J=4.6 Hz).
【0485】
参考例134 7−(2−ピリジル)−6−ヘプテン酸
【化446】
Figure 2004075652
(5−カルボキシペンチル)トリフェニルホスホニウム(13.7 g, 30.0 mmol)をテトラヒドロフラン (50 ml) に懸濁し、氷冷下カリウム tert−ブトキシド (6.3g, 56.0 mmol)を加えて 1 時間撹拌した。続いて2−ピリジンカルバルデヒド (2.0 g, 18.7 mmol) のテトラヒドロフラン溶液(10 ml)を加えて 0 ℃で 3 時間撹拌した。反応液に2N 水酸化ナトリウム水溶液 (50 ml) を加え、ジエチルエーテルで洗浄した後 6N HCl で中和し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(100 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物のZ体 (2.0 g, 52 %)を得た。また、ヘキサン−酢酸エチル(1:2, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物のE体とZ体の混合物 (0.97 g, 25 %)を得た。
(Z体)
H−NMR (CDCl)δ: 1.40−1.75 (4H, m), 2.35 (2H, m), 2.56 (2H, t, J=7.2 Hz), 5.88 (1H, dt, J=7.5 & 11.8 Hz), 6.49 (1H, d, J=11.8 Hz), 7.14 (1H, m), 7.23 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.66 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.60 (1H, d, J=5.7 Hz).
(E体)
H−NMR (CDCl)δ: 1.50−1.80 (4H, m), 2.20−2.42 (4H, m), 6.52 (1H, d, J=15.8 Hz), 6.73 (1H, dt, J=6.7 & 15.9 Hz), 7.12 (1H, m), 7.27 (1H, t, J=7.8 Hz), 7.63 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.8 Hz).
【0486】
実施例308 3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸
【化447】
Figure 2004075652
3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸tert−ブチル (0.45 g, 1.2 mmol) をトリフルオロ酢酸 (3.0 ml) に溶解し、室温で 2.5 時間撹拌した。反応液にイソプロピルエーテルを加えて析出した結晶を濾取し、エタノール−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.32 g, 84 %)を白色結晶として得た。
融点 215.3−215.9 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.69 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.01 (2H, t, J=7.4 Hz), 7.65(1H, t, J=7.4 Hz), 7.75 (1H, t, J=7.6 Hz), 7.84 (1H, m), 7.90 (1H, m), 8.25 (1H, s), 8.36 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.69 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 3086, 3055, 1714, 1653, 1591, 1568, 1522, 1444 cm−1
元素分析値 C1612Sとして   計算値 C, 61.53; H, 3.87; N, 8.97
実測値 C, 61.42; H, 3.96; N, 8.92
【0487】
実施例309 3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸 tert−ブチル
【化448】
Figure 2004075652
3−(2−シアノ−4−ピリジル)プロピオン酸 tert−ブチル (0.51 g, 2.2 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.55 g, 3.3 mmol)をトルエン(2 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.47 ml, 3.4 mmol)を加えて 8 時間加熱還流した。反応液をシリカゲル(30 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.56 g, 69 %)を白色結晶として得た。
融点 135.8−136.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.43 (9H, s), 2.65 (2H, t, J=7.6 Hz), 3.03 (2H, t, J=7.6 Hz), 7.41 (1H, t, J=4.9 Hz), 7.60−7.70 (3H, m), 8.43 (1H, s), 8.56 (1H, d, J=8.1 Hz), 8.63 (1H, d, J=4.7 Hz).
IR(KBr): 1726, 1664, 1572, 1537, 1365 cm−1
元素分析値 C2020Sとして   計算値 C, 65.20; H, 5.47; N, 7.60
実測値 C, 65.16; H, 5.52; N, 7.51
【0488】
参考例135 3−(2−シアノ−4−ピリジル)プロピオン酸 tert−ブチル
【化449】
Figure 2004075652
3−(4−ピリジル)プロピオン酸 tert−ブチル (0.58 g, 2.8 mmol) を酢酸エチル(4 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77% , 0.65 g, 2.9 mmol)を加えて室温で 18 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(35 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮した。残留物をニトロエタン(4 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.50 g, 5.1 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.54 g, 5.1 mmol)を加えて室温で 16 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(30 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.52 g, 79 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.59 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.97 (2H, t, J=7.4 Hz), 7.37 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.56 (1H, s), 8.61 (1H, d, J=7.8 Hz).
【0489】
参考例136 3−(4−ピリジル)プロピオン酸 tert−ブチル
【化450】
Figure 2004075652
(E)−3−(4−ピリジル)アクリル酸 tert−ブチル (0.88 g, 4.3 mmol) をエタノール(10 ml)に溶解し、これに10% パラジウム炭素 (0.17 g) とギ酸アンモニウム(1.4 g, 21.4 mmol)の水溶液(2.5 ml)を加えて 3 時間加熱還流した。パラジウム炭素を濾去した後、反応液に水を加え、半分の量まで減圧濃縮した後酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮した。残留物をシリカゲル(20 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.58 g, 65 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.56 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.91 (2H, t, J=7.5 Hz), 7.13 (2H, d, J=6.0 Hz), 8.50 (2H, d, J=6.0 Hz).
【0490】
参考例137 (E)−3−(4−ピリジル)アクリル酸 tert−ブチル
【化451】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム (0.43 g, 10.8 mmol) をテトラヒドロフラン (5ml) に懸濁し、氷冷下ジエチルホスホノ酢酸 tert−ブチル (2.5 g, 9.8 mmol) のテトラヒドロフラン (2ml) 溶液を加えて 0.5 時間撹拌した。 続いて4−ピリジンカルバルデヒド(1.0 g, 9.3 mmol)のテトラヒドロフラン (3ml) 溶液を加えて 0 ℃で 2 時間撹拌した。反応液に水を加え、半分の量まで減圧濃縮した後酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去し、標記化合物 (1.8 g, 92 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.54 (9H, s), 6.52 (1H, d, J=16.0 Hz), 7.35 (2H, d, J=4.5 Hz), 7.49 (1H, d, J=16.0 Hz), 8.64 (2H, d, J=4.5 Hz).
【0491】
実施例310 (E)−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]アクリル酸
【化452】
Figure 2004075652
(E)−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]アクリル酸 tert−ブチル (0.14 g, 0.44 mmol) をトリフルオロ酢酸 (2.0 ml) に溶解し、室温で 2.5 時間撹拌した。反応液にイソプロピルエーテルを加えて析出した結晶を濾取し、テトラヒドロフラン−エタノールより再結晶して標記化合物 (0.088 g, 64 %)を白色結晶として得た。
融点 284.3−285.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 6.91 (1H, d, J=16.1 Hz), 7.73 (1H, d, J=16.1 Hz), 7.73 (1H, m), 7.83 (1H, t, J=7.2 Hz), 7.92 (1H, m), 8.05 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.37 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.50 (1H, s), 8.83 (1H, d, J=5.0 Hz).
IR(KBr): 3113, 3061, 1711, 1626, 1572, 1532, 1315 cm−1
元素分析値 C1610Sとして   計算値 C, 61.93; H, 3.25; N, 9.03
実測値 C, 61.68; H, 3.23; N, 8.99
【0492】
実施例311 (E)−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]アクリル酸 tert−ブチル
【化453】
Figure 2004075652
(E)−3−(2−シアノ−4−ピリジル)アクリル酸 tert−ブチル (0.84 g, 3.2 mmol)とチオサリチル酸メチル(0.74 g, 4.4 mmol)をトルエン(3 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.77 ml, 5.5 mmol)を加えて 7 時間加熱還流した。反応液をシリカゲル (50 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、残留物を酢酸エチル−イソプロピルエーテルより再結晶して標記化合物 (0.16 g, 17 %) を白色結晶として得た。
融点 196.0−196.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.56 (9H, s), 6.72 (1H, d, J=16.1 Hz), 7.55−7.71 (5H, m), 8.56 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.64 (1H, s), 8.74 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 1711, 1661, 1572, 1537, 1367, 1325 cm−1
元素分析値 C2018Sとして   計算値 C, 65.55; H, 4.95; N, 7.64
実測値 C, 65.48; H, 4.91; N, 7.58
【0493】
参考例138 (E)−3−(2−シアノ−4−ピリジル)アクリル酸 tert−ブチル
【化454】
Figure 2004075652
(E)−3−(4−ピリジル)アクリル酸 tert−ブチル (0.88 g, 4.3 mmol) を酢酸エチル(4 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77% , 0.95 g, 4.3 mmol)を加えて室温で 45 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(40 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮した。残留物をニトロエタン(5 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.63 g, 6.3 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.68 g, 6.3 mmol)を加えて室温で 20 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル (30 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.73 g, 99 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.54 (9H, s), 6.58 (1H, d, J=16.0 Hz), 7.47 (1H, d, J=16.0 Hz), 7.55 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.75 (1H, s), 8.74 (1H, d, J=5.1 Hz).
【0494】
実施例312 ([3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノイル]アミノ)酢酸
【化455】
Figure 2004075652
([3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノイル]アミノ)酢酸 tert−ブチル (0.27 g, 0.63 mmol) をトリフルオロ酢酸 (1.5 ml)に溶解し、室温で 2.5 時間撹拌した。反応液にイソプロピルエーテルを加えて析出した結晶を濾取し、テトラヒドロフラン−エタノールより再結晶して標記化合物 (0.12 g, 49 %) を白色結晶として得た。
融点 219.2−219.8 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.71 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.14 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.78(2H, d, J=5.9 Hz), 7.64 (1H, t, J=7.3 Hz), 7.73 (1H, t, J=7.3 Hz), 7.83(1H, t, J=7.3 Hz), 7.93−8.03 (2H, m), 8.19 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.29 (1H,m), 8.36 (1H, d, J=7.9 Hz), 12.47 (1H, bs).
IR(KBr): 3055, 1759, 1651, 1589, 1514, 1439 cm−1
元素分析値 C1815Sとして   計算値 C, 58.53; H, 4.09; N, 11.38
実測値 C, 58.40; H, 4.22; N, 11.15
【0495】
参考例139 ([3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノイル]アミノ)酢酸 tert−ブチル
【化456】
Figure 2004075652
3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸(0.20 g, 0.64 mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド(3 ml)に溶解し、グリシン tert−ブチルエステル(0.11 g, 0.67 mmol)、WSC(0.25 g, 1.3 mmol)、およびHOBt(0.18 g, 1.3 mmol)を順次加えて室温で 17 時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル (15 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.27 g, 99 %) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.44 (9H, s), 2.90 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.30 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.96 (2H, d, J=4.9 Hz), 6.31 (1H, bs), 7.43 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.62−7.69 (3H, m), 7.80 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.34 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.56 (1H, d, J=7.5 Hz).
【0496】
実施例313 1−[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノイル]プロリン
【化457】
Figure 2004075652
1−[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノイル]−2−ピロリジンカルボン酸 tert−ブチル (0.25 g, 0.68 mmol) をトリフルオロ酢酸 (2 ml) に溶解し、室温で 2.5 時間撹拌した。反応液にイソプロピルエーテルを加えて析出した結晶を濾取し、エタノール−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.13 g, 45 %) を白色結晶として得た。
融点 210.5−211.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.70−2.20 (4H, m), 2.80−2.90 (2H, m), 3.10−3.16 (2H,m), 3.30−3.70 (2H, m), 4.24 & 4.61 (1H, m), 7.66−7.75 (2H, m), 7.81−7.95 (2H, m), 8.00 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.18 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.36 (1H, d, J=7.8 Hz),  12.45 (1H, bs).
IR(KBr): 3248, 1736, 1659, 1572, 1537, 1439 cm−1
元素分析値 C2119S・0.25HOとして   計算値 C, 60.93; H, 4.75; N, 10.15
実測値 C, 60.92; H, 4.71; N, 10.22
【0497】
参考例140 1−[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノイル]−2−ピロリジンカルボン酸 tert−ブチル
【化458】
Figure 2004075652
3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸(0.25 g, 0.80 mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド(3 ml)に溶解し、プロリン tert−ブチルエステル(0.15 g, 0.88 mmol)、WSC(0.31 g, 1.6 mmol)、およびHOBt(0.22 g, 1.6 mmol)を順次加えて 18 時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をイソプロピルエーテルより再結晶して標記化合物 (0.29 g, 78 %) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.45 (9H, d, J=3.3 Hz), 1.92−2.16 (4H, m), 2.90−2.97 (2H, m), 3.24−3.32 (2H, m), 3.55−3.75 (2H, m), 4.42 (1H, m), 7.46 (1H, d,J=7.6 Hz), 7.60−7.70 (3H, m), 7.78 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.32 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.57 (1H, d, J=8.0 Hz).
【0498】
実施例314 (メチル[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノイル]アミノ)酢酸
【化459】
Figure 2004075652
(メチル[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノイル]アミノ)酢酸 tert−ブチル (0.32 g, 0.73 mmol) をトリフルオロ酢酸 (1.0 ml) に溶解し、室温で 2.5 時間撹拌した。反応液にイソプロピルエーテルを加えて析出した結晶を濾取し、得られた結晶をエタノール−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.25 g, 83 %) を白色結晶として得た。
融点 194.5−194.8 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.78−2.95 (4H, m), 3.33 (2H, s), 4.02 & 4.24 (3H, s), 7.65−7.83 (3H, m), 7.90−8.02 (2H, m), 8.17 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.35 (1H, d, J=7.9 Hz), 12.69 (1H, bs).
IR(KBr): 3055, 1759, 1651, 1603, 1589, 1514, 1439 cm−1
元素分析値 C1917Sとして   計算値 C, 59.52; H, 4.47; N, 10.96
実測値 C, 59.53; H, 4.53; N, 11.12
【0499】
参考例141 (メチル[3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノイル]アミノ)酢酸 tert−ブチル
【化460】
Figure 2004075652
3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸(0.35 g, 1.1 mmol) をN,N−ジメチルホルムアミド(4 ml)に溶解し、N−メチルグリシン tert−ブチルエステル(0.24 g, 1.3 mmol)、WSC (0.43 g, 2.2 mmol)、および HOBt(0.31 g, 2.3 mmol)を順次加えて 20 時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をエタノール−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.33 g, 67 %) を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.45 & 1.47 (9H, s), 2.85−3.05 (2H, m), 3.01 & 3.16 (3H, s), 3.28 (2H, m), 4.04 & 4.05 (2H, s), 7.47 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.60−7.69 (3H, s), 7.79 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.34 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.56 (1H, d, J=7.9 Hz).
【0500】
実施例315 2−メチル−3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸エチル
【化461】
Figure 2004075652
3−(6−シアノ−2−ピリジル)−2−メチルプロピオン酸エチル (0.79 g, 3.6  mmol)とチオサリチル酸メチル(1.2 g, 7.3 mmol)をトルエン(3 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.76 ml, 5.4 mmol)を加えて 21 時間加熱還流した。反応液をシリカゲル(70 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.89 g, 70%) を白色結晶として得た。
融点 120.2−120.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.21 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.31 (3H, d, J=6.9 Hz), 3.00 (1H, dd, J=14.0 & 5.9 Hz), 3.21−3.37 (2H, m), 4.08−4.20 (2H, m), 7.41 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.60−7.70 (3H, m), 7.80 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.37 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.57 (1H, d, J=8.0 Hz).
IR(KBr): 1728, 1651, 1591, 1574, 1537, 1452 cm−1
元素分析値 C1918Sとして   計算値 C, 64.39; H, 5.12; N, 7.90
実測値 C, 64.36; H, 5.10; N, 7.88
【0501】
参考例142 3−(6−シアノ−2−ピリジル)−2−メチルプロピオン酸エチル
【化462】
Figure 2004075652
2−メチル−3−(2−ピリジル)プロピオン酸エチル (1.0 g, 5.2 mmol) を酢酸エチル(4 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77% , 1.2 g, 5.2 mmol)を加えて室温で 14 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(50 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮した。残留物をアセトニトリル(10 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.95 g, 9.6 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.77 g, 7.2 mmol)を加えて室温で 16 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル (50 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.80 g, 76 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.22 (3H, t, J=7.3 Hz), 1.23 (3H, d, J=7.1 Hz), 2.90 (1H, dd, J=13.7 & 6.0 Hz), 3.03−3.27 (2H, m), 4.11 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.38 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.53 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.72 (1H, t, J=7.8 Hz).
【0502】
参考例143 2−メチル−3−(2−ピリジル)プロピオン酸エチル
【化463】
Figure 2004075652
2−メチル−3−(2−ピリジル)アクリル酸エチル (7.8 g, 41.0 mmol) をエタノール(80 ml)に溶解し、これに10% パラジウム炭素 (1.0 g) とギ酸アンモニウム(11.2 g, 178 mmol)の水溶液(20 ml)を加えて 2 時間加熱還流した。パラジウム炭素を濾去した後、反応液に水を加え、半分の量まで減圧濃縮した後酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を濃縮し、標記化合物 (7.2 g, 91 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.18 (3H, d, J=7.1 Hz), 1.19 (3H, t, J=7.1 Hz), 2.83 (1H, dd, J=13.5 & 7.0 Hz), 3.03 (1H, m), 3.19 (1H, dd, J=13.5 & 7.4 Hz), 4.10 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.09−7.15 (2H, m), 7.58 (1H, d, J=7.1 Hz), 8.53 (1H, d, J=4.7 Hz).
【0503】
参考例144 2−メチル−3−(2−ピリジル)アクリル酸エチル
【化464】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム (約60%, 2.0 g, 50.0 mmol) をテトラヒドロフラン (20ml)に懸濁し、氷冷下2−(ジエチルホスホノ)プロピオン酸エチル (11.7 g, 49.1 mmol) のテトラヒドロフラン (8 ml) 溶液を加えて 0.5 時間撹拌した。 続いて2−ピリジンカルバルデヒド(5.0 g, 46.7 mmol)のテトラヒドロフラン (8 ml) 溶液を加えて 0 ℃で 14 時間撹拌した。反応液に水を加え、半分の量まで減圧濃縮した後酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲル (80 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し標記化合物 (7.8 g, 87 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.35 (3H, t, J=7.1 Hz), 2.33 (3H, d, J=1.4 Hz), 4.29 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.20 (1H, m), 7.38 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.64 (1H, d, J=1.4 Hz),  7.71 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.68 (1H, d, J=4.8 Hz).
【0504】
実施例316 2−[4−[2−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−5−イル)エチル]−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化465】
Figure 2004075652
3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオニトリル (0.25 g, 0.85 mmol) とトリメチルシリルアジド(0.20 g, 1.7 mmol)をトルエン(5 ml)に溶解し、酸化ジブチルすず(IV)(0.02 g, 0.08 mmol)を加えて 48 時間加熱還流した。反応液を室温で放置し、析出した結晶を濾取してトルエンで洗浄した。得られた結晶をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.13 g, 44 %) を白色結晶として得た。
融点 250.0 ℃ (decomp.)
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.25−3.34 (4H, m), 7.63 (1H, d, J=3.7 Hz), 7.73 (1H,t, J=7.0 Hz), 7.81−7.93 (2H, m), 8.29 (1H, s), 8.36 (1H, d, J=7.0 Hz), 8.69 (1H, d, J=5.2 Hz), 16.10 (1H, bs).
IR(KBr): 3140, 3063, 1657, 1612, 1601, 1587, 1529, 1518, 1441, 1319 cm−1
元素分析値 C1612OSとして        計算値 C, 57.13; H, 3.60; N, 24.98
実測値 C, 57.31; H, 3.50; N, 24.75
【0505】
実施例317 3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオニトリル
【化466】
Figure 2004075652
4−(2−シアノエチル)−2−ピリジンカルボニトリル (0.70 g, 4.5 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.1 g, 6.2 mmol)をトルエン(3.5 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.2 ml, 8.9 mmol)を加えて 8 時間加熱還流した。反応液を室温で放置し、析出した結晶を濾取してトルエンで洗浄した。得られた結晶をテトラヒドロフラン−エタノールより再結晶して標記化合物 (0.66 g, 51 %) を白色結晶として得た。
融点 178.3−179.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.77 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.10 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.48 (1H, d, J=5.0 Hz), 7.60−7.72 (3H, m), 8.44 (1H, s), 8.58 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.72 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 2247, 1659, 1599, 1570, 1537, 1439, 1298 cm−1
元素分析値 C1611OS・0.5HOとして   計算値 C, 63.56; H, 4.00; N, 13.90
実測値 C, 63.81; H, 3.83; N, 13.79
【0506】
参考例145 4−(2−シアノエチル)−2−ピリジンカルボニトリル
【化467】
Figure 2004075652
3−(1−オキシド−2−ピリジル)プロピオニトリル (0.89 g, 5.9 mmol) をアセトニトリル(10 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(1.2 g, 12.1mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(1.1 g, 10.3 mmol)を加えて室温で 16 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル (20 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.71 g, 76 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.72 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.05 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.45 (1H, d, J=5.0 Hz), 7.60 (1H, s), 8.71 (1H, d, J=5.0 Hz).
【0507】
参考例146 3−(1−オキシド−2−ピリジル)プロピオニトリル
【化468】
Figure 2004075652
3−(4−ピリジル)プロピオニトリル (0.88 g, 6.7 mmol) を酢酸エチル(8 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77% , 1.5 g, 6.7 mmol)を加えて室温で 48 時間撹拌した。反応液をシリカゲル (25 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.89 g, 91 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.67 (2H, t, J=7.1 Hz), 2.97 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.18 (2H, d, J=6.8 Hz), 8.19 (2H, d, J=6.8 Hz).
【0508】
参考例147 3−(4−ピリジル)プロピオニトリル
【化469】
Figure 2004075652
3−(4−ピリジル)アクリロニトリル (1.3 g, 10.0 mmol) をエタノール(10 ml)に溶解し、これに10% パラジウム炭素 (0.13 g) とギ酸アンモニウム(2.5 g,40.0 mmol)の水溶液(3 ml)を加えて 2.5 時間加熱還流した。パラジウム炭素を濾去した後、反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。反応液をシリカゲル (25 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.88 g, 67 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.67 (2H, t, J=7.3 Hz), 2.97 (2H, t, J=7.3 Hz), 7.18 (2H, d, J=6.0 Hz), 8.59 (2H, d, J=6.0 Hz).
【0509】
参考例148 3−(4−ピリジル)アクリロニトリル
【化470】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム(約60% , 1.0 g, 28.1 mmol)をテトラヒドロフラン (10 ml) に懸濁させ、これに氷冷下、ジエチルシアノメチルホスホネート (4.7 g, 26.8 mmol) のテトラヒドロフラン (5 ml) 溶液を加えて 1 時間撹拌した。続いて2−ピリジンカルバルデヒド(2.7 g, 25.0 mmol)のテトラヒドロフラン (5 ml) 溶液を加えて0 ℃〜室温で3 時間撹拌した。反応液に氷冷下、水を加えて半分の量まで減圧濃縮した後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル (100 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (E体とZ体の4.5:1混合物、 2.5 g, 77 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 5.70 (0.18H, d, J=12.1 Hz), 6.10 (0.82H, d, J=16.7 Hz), 7.12 (0.18H, d, J=12.1 Hz), 7.29 (0.82H, d, J=16.7 Hz), 7.30−7.39 (1.6H, m), 7.63 (0.4H, d, J=6.2 Hz), 8.70 (1.6H, d, J=6.2 Hz), 8.75 (0.4H, d, J=6.2 Hz).
【0510】
実施例318 2−メチル−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸エチル
【化471】
Figure 2004075652
3−(2−シアノ−4−ピリジル)−2−メチルプロピオン酸エチル (0.50 g, 2.3  mmol)とチオサリチル酸メチル(0.96 g, 5.7 mmol)をトルエン(2 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.0 ml, 5.7 mmol)を加えて 8 時間加熱還流した。反応液にイソプロピルエーテルを加えて放置し、析出した結晶を濾取した後酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.43 g, 53 %) を白色結晶として得た。
融点 120.3−120.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.19−1.26 (5H, m), 2.75−2.89 (2H, m), 3.14 (1H, dd, J=12.5 & 6.5 Hz), 4.11 (2H, q. J=7.1 Hz), 7.37 (1H, d, J=4.9 Hz), 7.60−7.70 (3H, m), 8.42 (1H, s), 8.56 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.63 (1H, d, J=5.1 Hz).
IR(KBr): 1728, 1661, 1599, 1572, 1537, 1439, 1298 cm−1
元素分析値 C1918Sとして   計算値 C, 64.39; H, 5.12; N, 7.90
実測値 C, 64.31; H, 5.26; N, 7.69
【0511】
参考例149 3−(2−シアノ−4−ピリジル)−2−メチルプロピオン酸エチル
【化472】
Figure 2004075652
2−メチル−3−(4−ピリジル)プロピオン酸エチル (5.9 g, 30.5 mmol) を酢酸エチル(25 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77% , 7.5 g, 33.4 mmol)を加えて室温で 14 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(120 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮した。残留物をアセトニトリル(18 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(4.5 g, 45.0 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(3.5 g, 32.5 mmol)を加えて室温で 18 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル (50 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (3.7 g, 76 %) を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.20 (3H, t, J=7.1 Hz), 1.22 (3H, d, J=6.7 Hz), 2.71−2.82 (2H, m), 3.06 (1H, m), 4.10 (2H, q, J=7.1 Hz), 7.34 (1H, d, J=5.0 Hz), 7.54 (1H, s), 8.60 (1H, d, J=5.0 Hz).
【0512】
参考例150 N,N−ジメチル−2−(2−メチル−4−ピリジル)エテンアミン
【化473】
Figure 2004075652
2,4−ルチジン (5.0 g, 46 mmol) のテトラヒドロフラン溶液(50 ml)に、n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(1.6M, 35 ml, 56 mmol)を−78℃において滴下して、混合物を同温度で30分間撹拌した。つづいて、ジエチルアミン(5.1 g, 69 mmol)を−78℃において加えて、同温度で30分間撹拌した。さらに、DMF(6.8 g,93 mmol)を−78℃において加えて、同温度で1時間撹拌した。反応混合物に塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去し、標記化合物 (7.5 g, 99 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.43 (3H, s), 2.86 (6H, s), 4.96 (1H, m), 6.76−6.84 (2H, m), 6.99 (1H, d, J=13.7 Hz), 8.16 (1H, m).
【0513】
参考例151 2−メチルイソニコチンアルデヒド
【化474】
Figure 2004075652
過ヨウ素酸ナトリウム(25.2 g, 117 mmol)をメタノール(25 ml)に混合し、N,N−ジメチル−2−(2−メチル−4−ピリジル)エテンアミン(6.4 g, 39 mmol)のメタノール溶液(25 ml)を室温において滴下して、混合物を同温度で1時間撹拌した。沈殿物をろ別して、ろ液を濃縮した後、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を留去し、標記化合物 (3.7 g, 78 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 2.68 (3H, s), 7.51 (1H, d, J=4.9 Hz), 7.56 (1H, s), 8.76 (1H, d, J=4.9 Hz), 10.05 (1H, s).
【0514】
参考例152 tert−ブチル (E)−3−(2−メチル−4−ピリジル)−2−プロペノエート
【化475】
Figure 2004075652
水素化ナトリウム (60%油性:2.3 g, 57 mmol)とテトラヒドロフラン (100 ml)の混合物に、tert−ブチルジエチルホスホノアセテート(12.4 g, 49 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(30 ml)を0℃において滴下して、混合物を同温度で30分間撹拌した。つづいて、2−メチルイソニコチンアルデヒド(5.0 g, 41 mmol)のテトラヒドロフラン溶液(20 ml)を0℃において滴下して、混合物を室温で1時間撹拌した。反応混合物に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (4.4 g, 48 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.53 (9H, s), 2.57 (3H, s), 6.49 (1H, d, J=16.1 Hz), 7.16 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.20 (1H, s), 7.46 (1H, d, J=16.1 Hz), 8.51 (1H, d, J=5.1 Hz).
【0515】
参考例153 tert−ブチル 3−(2−メチル−4−ピリジル)プロパノエート
【化476】
Figure 2004075652
tert−ブチル (E)−3−(2−メチル−4−ピリジル)−2−プロペノエート  (4.4 g, 20 mmol) をメタノール(100 ml)に溶解し、これに10%パラジウム炭素(0.45 g)を加えて、水素雰囲気下室温で3時間撹拌した。パラジウム炭素をろ別した後、ろ液を濃縮して標記化合物 (4.4 g, 99 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.52 (3H, s), 2.54 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.86 (2H, t, J=7.5 Hz), 6.94 (1H, d, J=5.1 Hz), 7.00 (1H, s), 8.37 (1H, d,J=5.1 Hz).
【0516】
参考例154 tert−ブチル 3−(2−メチル−4−ピリジル)プロパノエート N−オキシド
【化477】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(2−メチル−4−ピリジル)プロパノエート (4.3 g, 19 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (77%含有, 5.3 g, 23 mmol)を酢酸エチル(100 ml)に溶解し、室温で20時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、エタノール−酢酸エチル(1:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (4.4 g, 94 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.50 (3H, s), 2.54 (2H, t, J=7.3 Hz), 2.86 (2H, t, J=7.3 Hz), 6.99 (1H, d, J=6.6 Hz), 7.10 (1H, s), 8.17 (1H, d,J=6.6 Hz).
【0517】
参考例155 tert−ブチル 3−(2−シアノ−6−メチル−4−ピリジル)プロパノエート
【化478】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(2−メチル−4−ピリジル)プロパノエート N−オキシド (4.4 g,18 mmol) をアセトニトリル(150 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(3.7 g, 37 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(3.0 g, 28 mmol)を加えて、室温で48時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:5, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (2.8 g, 62 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.56 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.56 (3H, s), 2.91 (2H, t, J=7.4 Hz), 7.21 (1H, s), 7.37 (1H, s).
【0518】
実施例319 tert−ブチル 3−[2−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート
【化479】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(2−シアノ−6−メチル−4−ピリジル)プロパノエート (1.2 g, 4.8 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.6 g, 9.9 mmol)をトルエン(10 ml)に溶解し、トリエチルアミン(4.0 ml, 28.6 mmol)を加えて24時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、テトラヒドロフラン−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (1.2 g, 66 %)を白色結晶として得た。
融点 129.4−130.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.62 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.64 (3H, s), 2.97 (2H, t, J=7.5 Hz), 7.25 (1H, s), 7.59−7.68 (3H, m), 8.23 (1H, s), 8.55 (1H, m).
IR: 2976, 2932, 1728, 1660, 1572, 1537, 1493, 1367, 1292, 1151, 1097 cm−1
元素分析値 C2122Sとして      計算値 C, 65.95; H, 5.80; N, 7.32
実測値 C, 65.89; H, 5.89; N, 7.14
【0519】
実施例320 tert−ブチル 3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−6−メチル−4−ピリジル]プロパノエート
【化480】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(2−シアノ−6−メチル−4−ピリジル)プロパノエート (1.6 g, 6.5 mmol) と4−クロロチオサリチル酸(2.4 g, 13.1 mmol)をピリジン(20 ml)に溶解し、24時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (1.2 g, 46 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 186.4−187.6 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.61 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.63 (3H, s), 2.97 (2H, t, J=7.5 Hz), 7.26 (1H, s), 7.56 (1H, dd, J=1.9, 8.4 Hz), 7.60 (1H, d, J=1.9 Hz), 8.20 (1H, s), 8.47 (1H, d, J=8.4 Hz).
IR: 2976, 1726, 1664, 1585, 1564, 1535, 1379, 1284, 1151, 1095 cm−1
元素分析値 C2121SClとして     計算値 C, 60.50; H, 5.08; N, 6.72
実測値 C, 60.45; H, 5.20; N, 6.59
【0520】
実施例321 3−[2−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸
【化481】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート (0.96 g, 2.5 mmol)をトリフルオロ酢酸(8 ml)に溶解し、0℃で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジイソプロピルエーテル−エタノールより再結晶して標記化合物 (0.74 g, 90 %)を白色結晶として得た。
融点 233.2−234.7 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.57 (3H, s), 2.66 (2H, t, J=7.3 Hz), 2.95 (2H, t, J=7.3 Hz), 7.49 (1H, s), 7.71 (1H, m), 7.81 (1H, m), 7.92 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.05 (1H, s), 8.34 (1H, d, J=7.9 Hz), 12.30 (1H, br s).
IR: 3051, 1722, 1518, 1439, 1307, 1188 cm−1
元素分析値 C1714Sとして    計算値 C, 62.56; H, 4.32; N, 8.58
実測値 C, 62.52; H, 4.24; N, 8.43
【0521】
実施例322 3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−6−メチル−4−ピリジル]プロピオン酸
【化482】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−6−メチル−4−ピリジル]プロパノエート (0.90 g, 2.5 mmol)をトリフルオロ酢酸(8ml)に溶解し、0℃で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジイソプロピルエーテル−エタノールより再結晶して標記化合物 (0.74 g, 82 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 273.5 ℃(分解)
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.57 (3H, s), 2.66 (2H, t, J=7.3 Hz), 2.95 (2H, t, J=7.3 Hz), 7.51 (1H, s), 7.74 (1H, dd, J=2.0, 8.6 Hz), 8.04 (1H, s), 8.15(1H, d, J=2.0 Hz), 8.31 (1H, d, J=8.5 Hz), 12.22 (1H, br s).
IR: 3084, 3024, 1724, 1628, 1560, 1523, 1302, 1182 cm−1
元素分析値 C1713SClとして    計算値 C, 56.59; H, 3.63; N, 7.76
実測値 C, 56.48; H, 3.60; N, 7.62
【0522】
参考例156 N−(2−クロロエチル)−N’−(4−ピリジル)ウレア
【化483】
Figure 2004075652
4−アミノピリジン(6.0 g, 63 mmol)とトルエン(40 mL)の混合物に、2−クロロエチルイソシアネート(10.0 g, 94 mmol)を0℃において滴下して、混合物を室温で6時間撹拌した。沈殿物をろ取して、ジイソプロピルエーテルで洗浄し、標記化合物 (11.1 g, 87 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.43 (2H, m), 3.66 (2H, t, J=6.1 Hz), 6.67 (1H, t, J=5.6 Hz), 7.37 (2H, d, J=6.2 Hz), 8.29 (2H, d, J=6.2 Hz), 9.19 (1H, s).
【0523】
参考例157 1−(4−ピリジル)−2−イミダゾリジノン
【化484】
Figure 2004075652
N−(2−クロロエチル)−N’−(4−ピリジル)ウレア(11.1 g, 55 mmol)をテトラヒドロフラン(40 ml)とDMF(40 ml)に混合し、水素化ナトリウム (60%油性:2.4 g, 60 mmol)を0℃において加えて、混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物にメタノールを加えて、つづいて溶媒を留去した後、残留物に水を加えて酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、残留物をテトラヒドロフラン−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (2.4 g, 27 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 3.64 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.94 (2H, t, J=7.2 Hz), 5.39 (1H, br s), 7.48 (2H, d, J=5.0 Hz), 8.47 (2H, d, J=5.0 Hz).
【0524】
参考例158 tert−ブチル [2−オキソ−3−(4−ピリジル)−1−イミダゾリジニル]アセテート
【化485】
Figure 2004075652
1−(4−ピリジル)−2−イミダゾリジノン(1.5 g, 9.2 mmol)とDMF(20 ml)の混合物に、水素化ナトリウム (60%油性:0.40 g, 10.1 mmol)を0℃において加えて、混合物を室温で30分間撹拌した。つづいて、反応混合物にブロモ酢酸tert−ブチル(2.2 g, 11.2 mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(5:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、テトラヒドロフラン−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (1.7 g, 68 %)を白色結晶として得た。
融点 146.8−147.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.48 (9H, s), 3.67 (2H, m), 3.87 (2H, m), 3.97 (2H, s), 7.48 (2H, m), 8.46 (2H, m).
IR: 2980, 2934, 1739, 1711, 1595, 1510, 1471, 1442, 1392, 1282, 1234, 1153 cm−1
元素分析値 C1419として      計算値 C, 60.63; H, 6.91; N, 15.15
実測値 C, 60.57; H, 6.92; N, 15.04
【0525】
参考例159 tert−ブチル [2−オキソ−3−(4−ピリジル)−1−イミダゾリジニル]アセテート N−オキシド
【化486】
Figure 2004075652
tert−ブチル [2−オキソ−3−(4−ピリジル)−1−イミダゾリジニル]アセテート (1.6 g, 5.9 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (77%含有, 2.0 g, 8.9 mmol)をクロロホルム(30 ml)に溶解し、室温で45時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(2:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (1.6 g, 95 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.48 (9H, s), 3.69 (2H, m), 3.86 (2H, m), 3.96 (2H, s), 7.53 (2H, d, J=7.5 Hz), 8.13 (2H, d, J=7.5 Hz).
【0526】
参考例160 tert−ブチル [3−(2−シアノ−4−ピリジル)−2−オキソ−1−イミダゾリジニル]アセテート
【化487】
Figure 2004075652
tert−ブチル [2−オキソ−3−(4−ピリジル)−1−イミダゾリジニル]アセテート N−オキシド (1.6 g, 5.6 mmol) をニトロエタン(50 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(1.1 g, 11.5 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(1.0 g, 9.3 mmol)を加えて、室温で14時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、酢酸エチル−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.93 g, 54 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 139.0−140.1 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.49 (9H, s), 3.70 (2H, m), 3.89 (2H, m), 3.98 (2H, s), 7.61 (1H, dd, J=2.3, 5.7 Hz), 8.00 (1H, d, J=2.3 Hz), 8.51 (1H, d, J=5.7 Hz).
IR: 2978, 2935, 2235, 1718, 1591, 1477, 1437, 1392, 1280, 1234, 1155 cm−1
元素分析値 C1518として      計算値 C, 59.59; H, 6.00; N, 18.53
実測値 C, 59.39; H, 6.00; N, 18.58
【0527】
実施例323 tert−ブチル [2−オキソ−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]−1−イミダゾリジニル]アセテート
【化488】
Figure 2004075652
tert−ブチル [3−(2−シアノ−4−ピリジル)−2−オキソ−1−イミダゾリジニル]アセテート (0.80 g, 2.6 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.33 g, 7.8 mmol)をトルエン(6 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて8時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、テトラヒドロフラン−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.68 g,58 %)を白色結晶として得た。
融点 192.3−194.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.49 (9H, s), 3.72 (2H, m), 4.00 (2H, s), 4.02 (2H, m), 7.60−7.69 (3H, m), 7.96 (1H, d, J=0.6 Hz), 8.53−8.56 (3H, m).
IR: 2978, 2932, 1738, 1714, 1660, 1593, 1572, 1537, 1477, 1435, 1280, 1232, 1155 cm−1
元素分析値 C2222Sとして      計算値 C, 60.26; H, 5.06; N, 12.78
実測値 C, 60.29; H, 5.12; N, 12.58
【0528】
実施例324 [2−オキソ−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]−1−イミダゾリジニル]酢酸
【化489】
Figure 2004075652
tert−ブチル [2−オキソ−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]−1−イミダゾリジニル]アセテート (0.31 g, 0.70 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解し、0℃で2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジエチルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.22 g, 81 %)を白色結晶として得た。
融点 271.0−273.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 3.63 (2H, m), 4.00 (2H, m), 4.01 (2H, s), 7.72−7.91 (4H, m), 8.35 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.57−8.61 (2H, m), 12.93 (1H, br s).
IR: 2899, 1738, 1711, 1622, 1591, 1525, 1487, 1444, 1288, 1195 cm−1
元素分析値 C1814S・0.25HOとして    計算値 C, 55.88; H, 3.78; N, 14.48
実測値 C, 56.10; H, 3.76; N, 14.35
【0529】
参考例161 1−エチル−3−(4−ピリジル)−2−イミダゾリジノン
【化490】
Figure 2004075652
1−(4−ピリジル)−2−イミダゾリジノン(0.94 g, 5.7 mmol)とDMF(15 ml)の混合物に、水素化ナトリウム (60%油性:0.25 g, 6.3 mmol)を0℃において加えて、混合物を室温で30分間撹拌した。つづいて、反応混合物にヨードエタン(1.51 g, 9.6 mmol)を加え、室温で2時間撹拌した。反応混合物に水を加えて、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をジイソプロピルエーテルを用いて結晶化して標記化合物 (0.71 g, 65 %)を淡黄色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.19 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.38 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.55 (2H, m), 3.80 (2H, m), 7.47 (2H, m), 8.44 (2H, m).
【0530】
参考例162 1−エチル−3−(4−ピリジル)−2−イミダゾリジノン N−オキシド
【化491】
Figure 2004075652
1−エチル−3−(4−ピリジル)−2−イミダゾリジノン (0.71 g, 3.7 mmol) と3−クロロ過安息香酸 (77%含有, 1.67 g, 7.4 mmol)を酢酸エチル(20 ml)に溶解し、室温で40時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、メタノール−酢酸エチル(2:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.57 g, 73 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.19 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.38 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.56 (2H, m), 3.81 (2H, m), 7.54 (2H, d, J=7.6 Hz), 8.13 (2H, d, J=7.6 Hz).
【0531】
参考例163 4−(3−エチル−2−オキソ−1−イミダゾリジニル)−2−ピリジンカルボニトリル
【化492】
Figure 2004075652
1−エチル−3−(4−ピリジル)−2−イミダゾリジノン N−オキシド (0.56 g, 2.7 mmol) をニトロエタン(20 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.55 g, 5.5 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.44 g, 4.1 mmol)を加えて、室温で20時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(5:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、テトラヒドロフラン−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.17 g, 29 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.20 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.40 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.60 (2H, m), 3.82 (2H, m), 7.60 (1H, dd, J=2.0, 5.7 Hz), 8.00 (1H, d, J=2.0 Hz), 8.49 (1H, d, J=5.7 Hz).
【0532】
実施例325 2−[4−(3−エチル−2−オキソ−1−イミダゾリジニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化493】
Figure 2004075652
4−(3−エチル−2−オキソ−1−イミダゾリジニル)−2−ピリジンカルボニトリル (0.16 g, 0.76 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.42 g, 2.5 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて9時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチルで溶出される画分を集めて濃縮し、テトラヒドロフラン−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.14 g, 51 %)を白色結晶として得た。
融点 211.5−213.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.21 (3H, t, J=7.2 Hz), 3.40 (2H, q, J=7.2 Hz), 3.60 (2H, m), 3.97 (2H, m), 7.60−7.71 (3H, m), 7.93 (1H, d, J=2.1 Hz), 8.52−8.58 (3H, m).
IR: 3495, 2976, 1707, 1653, 1591, 1527, 1479, 1437, 1273, 991 cm−1
元素分析値 C1816Sとして      計算値 C, 61.35; H, 4.58; N, 15.90
実測値 C, 61.30; H, 4.71; N, 15.84
【0533】
実施例326 2−(6−オキソ−1,6−ジヒドロ−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化494】
Figure 2004075652
2−(6−(ベンジルオキシ)−2−ピリジル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン (0.15 g, 0.43 mmol)をトリフルオロ酢酸(10 ml)に溶解し、室温で15時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をクロロホルム−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.07 g, 69 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 214.2−215.3 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 6.89 (1H, d, J=9.1 Hz), 7.22 (1H, d, J=6.9 Hz), 7.52−7.57 (2H, m), 7.65−7.75 (2H, m), 8.52 (1H, d, J=8.1 Hz), 9.85 (1H, br s).
IR: 3437, 1666, 1645, 1606, 1523, 1440, 1298, 806 cm−1
元素分析値 C13Sとして    計算値 C, 60.93; H, 3.15; N, 10.93
実測値 C, 60.72; H, 3.07; N, 10.80
【0534】
実施例327 tert−ブチル3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロパノエート
【化495】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(6−シアノ−3−ピリジル)プロパノエート (0.46 g, 1.97 mmol) とチオサリチル酸メチル (0.50 g, 2.96 mmol)をトルエン(30 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.55 ml, 3.94 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.71 g, 98 %)を白色結晶として得た。
融点 160.0−161.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.42 (9H, s), 2.62 (2H, t, J=7.5 Hz), 3.03 (2H, t, J=7.4 Hz), 7.59−7.68 (3H, m), 7.74−7.77 (1H, m), 8.47 (1H, d, J=8.2 Hz), 8.53−8.56 (1H, m), 8.60 (1H, d, J=1.7 Hz).IR(KBr): 1722, 1658, 1591, 1572, 1531, 1435, 1363, 1307, 1282, 1159, 1097, 1024, 935, 852, 748cm−1
元素分析値 C2020Sとして      計算値 C, 65.20; H, 5.47; N, 7.60
実測値 C, 65.17; H, 5.55; N, 7.54
【0535】
実施例328 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロピオン酸
【化496】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロパノエート (0.21 g, 0.56 mmol) をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解して、室温で0.5時間撹拌した。反応液にジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.12 g, 68 %)を白色結晶として得た。
融点 232.2−232.4 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.67 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.97 (2H, t, J=7.4 Hz), 7.72(2H, t, J=7.1 Hz), 7.80−7.86 (1H, m), 7.91 (1H, d, J=7.8 Hz), 7.97−8.00(1H, m), 8.28 (1H, d, J=8.1 Hz), 8.35 (1H, d, J=7.4 Hz) , 8.71 (1H, d, J=1.6 Hz), 12.2 (1H, br s).
IR(KBr): 3514, 3024, 2706, 1712, 1699, 1635, 1568, 1518, 1460, 1442, 1311, 1294, 1228, 1178, 1157, b1134, 1103, 1028, 947, 852, 752 cm−1
元素分析値 C1612Sとして   計算値 C, 61.53; H, 3.87; N, 8.97
実測値 C, 61.41; H, 3.66; N, 8.87
【0536】
実施例329 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロパンアミド
【化497】
Figure 2004075652
3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロピオン酸(0.31 g, 1.00 mmol) 、イソブチルクロロホルメート (0.22 ml, 1.50 mmol)  とトリエチルアミン (0.22 ml, 1.50 mmol)をTHF(10 ml)に溶解し、氷冷下で1時間撹拌した。反応液に25 % アンモニア水を加えて氷冷下で0.5時間攪拌して 生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.17 g, 55 %)を白色結晶として得た。
融点 247.5−247.8 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.47 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.96 (2H, t, J=7.4 Hz), 6.83(1H, br s), 7.33 (1H, br s), 7.70−7.75 (1H, m), 7.80−7.85 (1H, m), 7.90− 7.96 (2H, m), 8.28 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.35 (1H, d, J=7.8 Hz) , 8.67 (1H, d, J=1.8 Hz).
IR(KBr): 3393, 3179, 1682, 1647, 1570, 1527, 1439, 1307, 1286, 1244, 1203,
1286, 1244, 1203, 1128, 1099, 1068, 1032, 966, 945, 850, 756 cm−1
元素分析値 C1613Sとして   計算値 C, 61.72; H, 4.21; N, 13.50
実測値 C, 61.64; H, 4.05; N, 13.23
【0537】
実施例330 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパンアミド
【化498】
Figure 2004075652
3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸(0.31 g, 1.00 mmol) 、イソブチルクロロホルメート (0.22 ml, 1.50 mmol)  とトリエチルアミン (0.22 ml, 1.50 mmol)をTHF(10 ml)に溶解し、氷冷下で1時間撹拌した。反応液に25 % アンモニア水を加えて氷冷下で0.5時間攪拌して 生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.20 g, 65 %)を白色結晶として得た。
融点 236.3−236.5 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.62 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.11 (2H, t, J=7.7 Hz), 6.84(1H, br s), 7.40 (1H, br s), 7.63 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.73−7.75 (1H, m),7.84−7.86 (1H, m), 7.94 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.00 (1H, t, J=7.8 Hz) , 8.18 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.34−8.37 (1H, m).
IR(KBr): 3385, 3200, 1651, 1628, 1570, 1537, 1440, 1298, 1126, 1095, 1064, 1028, 995, 815, 548 cm−1
元素分析値 C1613Sとして   計算値 C, 61.72; H, 4.21; N, 13.50
実測値 C, 61.42; H, 4.02; N, 13.28
【0538】
実施例331 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパンアミド
【化499】
Figure 2004075652
3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸(0.31 g, 1.00 mmol) 、イソブチルクロロホルメート (0.22 ml, 1.50 mmol)  とトリエチルアミン (0.22 ml, 1.50 mmol)をTHF(10 ml)に溶解し、氷冷下で1時間撹拌した。反応液に25 % アンモニア水を加えて氷冷下で0.5時間攪拌して 生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.15 g, 49 %)を白色結晶として得た。
融点 237.0−239.7 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.48 (2H, t, J=7.7 Hz), 2.99 (2H, t, J=7.4 Hz), 6.83(1H, br s), 7.36 (1H, br s), 7.61−7.62 (1H, m), 7.73 (1H, t, J=7.2 Hz),7.84 (1H, t, J=7.7 Hz), 7.84 (1H, t, J=7.7 Hz), 7.92 (1H, d, J=7.9 Hz),8.23 (1H, s), 8.36 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.68 (1H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 3404, 3300, 3200, 1662, 1599, 1572, 1537, 1439, 1408, 1304, 1280,
1230, 1165, 1095, 1068, 1030, 999, 835, 742 cm−1.元素分析値 C1613Sとして   計算値 C, 61.72; H, 4.21; N, 13.50
実測値 C, 61.66; H, 4.26; N, 13.48
【0539】
実施例332 2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸
【化500】
Figure 2004075652
2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル (0.11 g, 0.24 mmol) をテトラヒドロフラン(2 ml)に溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウムの1.0M テトラヒドロフラン溶液(0.58 ml, 0.58 mmol)を加えて 2 時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、トリフルオロ酢酸 (1.5 ml) を加えて室温で 13 時間攪拌した。反応液にジイソプロピルエーテルを加えて析出した個体をろ取し、エタノール−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.044 g, 51 %)を白色結晶として得た。
融点 235.3−235.8 ℃
IR: 3358, 3073, 1714, 1693, 1682, 1591, 1631, 1523, 1467 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 0.96 (3H, s), 1.09 (3H, s), 4.99 (1H, d, J=4.3 Hz), 5.99 (1H, d, J=4.3Hz), 7.65 (1H, d, J=4.4 Hz), 7.74 (1H, t, J=7.5 Hz), 7.84 (1H, t, J=7.0Hz), 7.92 (1H, m), 8.32 (1H, s), 8.37 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.74 (1H, d, J=4.9 Hz).
【0540】
参考例164 2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化501】
Figure 2004075652
2,2−ジメチル−3−(2−シアノ−4−ピリジル)−3−ヒドロキシプロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル (0.53 g, 1.7 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.44 g,2.6 mmol)をトルエン(2 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.41 ml, 3.0 mmol)を加えて 50 時間加熱還流した。反応液をシリカゲル(30 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.12 g, 16 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.05 (9H, s), 1.02 (2H, m), 1.16 (3H, s), 1.19 (3H, s), 3.65 (1H, d, J=4.4 Hz), 4.25 (2H, m), 5.01 (1H, d, J=4.4 Hz), 7.57−7.70 (4H, m), 8.45 (1H, s), 8.55 (1H, d, J=8.1 Hz), 8.70 (1H, d, J=4.7 Hz).
【0541】
参考例165 2,2−ジメチル−3−(2−シアノ−4−ピリジル)−3−ヒドロキシプロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化502】
Figure 2004075652
2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)プロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル (0.60 g, 2.0 mmol) を酢酸エチル(4 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77% , 0.50 g, 2.2 mmol)を加えて室温で 16 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(35 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮した。残留物をアセトニトリル(4 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.39 g, 3.9 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.38 g, 3.5 mmol)を加えて室温で 50 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、1N 塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(20 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.54 g, 85 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.05 (9H, s), 0.97 (2H, m), 0.98 (3H, s), 1.16 (3H, s), 4.16 (2H, m), 5.01 (1H, s), 7.44 (1H, d, J=5.4 Hz), 7.64 (1H, s), 8.64(1H, d, J=5.4 Hz).
【0542】
参考例166 2,2−ジメチル−3−ヒドロキシ−3−(4−ピリジル)プロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化503】
Figure 2004075652
ジイソプロピルアミン (2.3 g, 22.4 mmol) をテトラヒドロフラン (15ml) に溶解し、氷冷下 n−ブチルリチウム の 1.6M ヘキサン溶液 (14.0 ml, 22.4 mmol)を加えて 30 分間撹拌した。 反応液を −78 ℃に冷却し、イソ酪酸 2−(トリメチルシリル)エチル (4.0 g, 21.2 mmol) のテトラヒドロフラン (5 ml) 溶液を滴下し、45 分間攪拌した。続いて4−ピリジンカルバルデヒド(2.5 g, 23.3 mmol)のテトラヒドロフラン (10 ml) 溶液を加えて −78 ℃ から室温まで昇温しながら 2.5 時間撹拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲル (100 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (3.2 g, 51 %) を無色油状物として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.05 (9H, s), 1.00 (2H, m), 1.12 (3H, s), 1.14 (3H, s), 3.60 (1H, d, J=4.4Hz), 4.21 (2H, m), 4.86 (1H, d, J=4.4Hz), 7.24 (2H, d, J=6.0 Hz), 8.55 (2H, d, J=6.0 Hz).
【0543】
実施例333 2,2−ジメチル−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸
【化504】
Figure 2004075652
2,2−ジメチル−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル (0.41 g, 0.93 mmol) をテトラヒドロフラン(5 ml)に溶解し、フッ化テトラブチルアンモニウムの 1.0M テトラヒドロフラン溶液(2.2 ml, 2.2 mmol)を加えて 2 時間撹拌した。反応液を減圧濃縮した後、トリフルオロ酢酸 (1.5 ml) を加えて室温で 13 時間攪拌した。反応液にジイソプロピルエーテルを加えて析出した個体をろ取し、エタノール−ヘキサンより再結晶して標記化合物 (0.10 g, 32 %)を白色結晶として得た。
融点 212.3−212.9 ℃
IR: 3514, 3056, 1714, 1620, 1520, 1470, 1318 cm−1
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.15 (6H, s), 3.00 (2H, s), 7.54 (1H, d, J=4.9 Hz), 7.76 (1H, t, J=7.9 Hz), 7.84 (1H, t, J=7.2Hz), 7.92 (1H, m), 8.18 (1H, s), 8.37 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.71 (1H, d, J=4.9 Hz), 12.52 (1H, br s).
【0544】
参考例167 2,2−ジメチル−3−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化505】
Figure 2004075652
2,2−ジメチル−3−(2−シアノ−4−ピリジル)プロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル (0.68 g, 2.2 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.60 g, 3.6 mmol)をトルエン(2.5 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.56 ml, 4.0 mmol)を加えて 16 時間加熱還流した。反応液をシリカゲル(30 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.52 g, 53 %)を白色結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.03 (9H, s), 0.99 (2H, m), 1.23 (6H, s), 2.98 (2H, s), 4.18 (2H, m), 7.34 (1H, d, J=4.9 Hz), 7.60−7.71 (3H, m), 8.35 (1H, s),8.55 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.61 (1H, d, J=4.9 Hz).
【0545】
参考例168 2,2−ジメチル−3−(2−シアノ−4−ピリジル)プロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化506】
Figure 2004075652
2,2−ジメチル−3−(4−ピリジル)プロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル (0.77 g, 2.8 mmol) を酢酸エチル(4 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(約77% , 0.68 g, 3.0 mmol)を加えて室温で 5 時間撹拌した。反応液をシリカゲル(35 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−エタノール(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮した。残留物をアセトニトリル(6 ml)に溶解し、これにトリメチルシリルシアニド(0.49 g, 4.9 mmol)とN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(0.45 g, 4.2 mmol)を加えて室温で 14 時間撹拌した。反応液に酢酸エチルと水を加え、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、1N 塩酸、飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を留去した。残留物をシリカゲル(30 g)を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(5:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.69 g, 91 %)を得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.05 (9H, s), 0.97 (2H, m), 1.20 (6H, s), 2.90 (2H, s), 4.16 (2H, m), 7.30 (1H, d, J=5.0 Hz), 7.50 (1H, s), 8.59 (1H, d, J=5.0Hz).
【0546】
参考例169 2,2−ジメチル−3−(4−ピリジル)プロピオン酸 2−(トリメチルシリル)エチル
【化507】
Figure 2004075652
4−ピリジンメタノール (1.0 g, 9.2 mmol) をテトラヒドロフラン (10 ml) に溶解し、氷冷下トリエチルアミン (1.5 ml, 10.9 mmol) とメタンスルホニルクロリド (0.75 ml, 9.7 mmol) を順次加えて 1 時間攪拌し、系中でメシレートを調製した。一方、ジイソプロピルアミン (0.89 g, 8.8 mmol) をテトラヒドロフラン (10 ml) に溶解し、氷冷下 n−ブチルリチウム の 1.6M ヘキサン溶液 (5.5ml, 8.8 mmol)を加えて 30 分間撹拌した。 反応液を −78 ℃に冷却し、イソ酪酸 2−(トリメチルシリル)エチル (1.6 g, 8.3 mmol) のテトラヒドロフラン (5 ml) 溶液を滴下し、1 時間攪拌した。続いて先に調製したメシレートのテトラヒドロフラン (10 ml) 溶液を −78 ℃ で滴下し、室温まで昇温しながら 3 時間撹拌した。反応液をろ過して不溶物を除去した後、ろ液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加えて酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後溶媒を留去した。残留物をシリカゲル (30 g) を用いたカラムクロマトグラフィーに付し、ヘキサン−酢酸エチル(3:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.77 g, 30 %) を無色油状物として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 0.03 (9H, s), 0.93 (2H, m), 1.18 (6H, s), 2.84 (2H, s), 4.15 (2H, m), 7.06 (2H, d, J=6.0 Hz), 8.48 (2H, d, J=6.0 Hz).
【0547】
実施例334 tert−ブチル 3−[2−(6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル)エトキシ]プロパノエート
【化508】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[(2−シアノ−6−ピリジル)]エトキシプロパノエート (2.76 g, 10 mmol) とチオサリチル酸メチル(2.02 g, 12 mmol)をトルエン(25 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.81 ml, 13 mmol)を加えて窒素気流中20時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2, v/v)で溶出される画分から標記化合物 (1.55 g, 38 %)を結晶として得た。
融点 67.7−68.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.48 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.16 (2H, t, J=6.5 Hz), 3.74 (2H, t, J=6.4 Hz), 3.94 (2H, t, J=6.5 H), 7.45 (1H, dd, J=0.7, 7.9 Hz), 7.52−7.66 (3H, m), 7.79 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.36 (1H, dd, J=0.7, 7.9 Hz), 8.54 (1H, dd, J=1.2, 7.5 Hz).
IR(KBr): 1728, 1663, 1591, 1572, 1535, 1439, 1366, 1298, 1258, 1159, 1113, 1098, 995 cm−1
元素分析値 C2224S・0.2 HOとして     計算値 C, 63.50; H, 5.91; N, 6.73
実測値 C, 64.06; H, 5.86; N, 6.64
【0548】
実施例335 3−[2−(6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル)エトキシ]プロピオン酸
【化509】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル)エトキシ]プロパノエート (0.41 g, 1.0 mmol)及びトリフルオロ酢酸(5 ml)の混合物を0℃で2時間かき混ぜた。減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し、標記化合物(0.30 g, 85 %)を得た。
融点 236.6−236.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.42 (2H, t, J=6.3 Hz), 3.09 (2H, t, J=6.6 Hz), 3.64 (2H, t, J=6.3 Hz), 3.84 (2H, t, J=6.6 Hz), 7.47−7.89 (5H, m), 8.17 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.33 (1H, dd, J=1.3, 7.9 Hz), 12.10 (1H, br).
IR(KBr): 3059, 1713, 1655, 1572, 1534, 1443, 1397, 1306, 1238, 1115, 1084, 1059, 1032, 995, 924 cm−1
元素分析値 C1816Sとして     計算値 C, 60.66; H, 4.53; N, 7.86
実測値 C, 60.22; H, 4.50; N, 7.66
【0549】
実施例336 tert−ブチル 3−[(6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル)メトキシ]プロパノエート
【化510】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[(2−シアノ−6−ピリジル)]メトキシプロパノエート (2.62 g, 10 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.85 g, 11 mmol)をトルエン(30 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.70 ml, 12 mmol)を加えて窒素気流中15時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:2, v/v)で溶出される画分から標記化合物 (2.92 g, 71 %)を得、酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶した。
融点 84.7−84.9 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.36 (9H, s), 2.51 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.77 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.64 (2, s), 7.42−7.61 (4H, m), 7.78 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.27 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.38 (1H, d, J=7.8 Hz).
IR(KBr): 1730, 1667, 1574, 1537, 1441, 1368, 1163, 1096, 1065, 1030, 995, 846, 802, 750 cm−1
元素分析値 C2122Sとして      計算値 C, 63.30; H, 5.56; N, 7.03
実測値 C, 63.15; H, 5.44; N, 7.28
【0550】
実施例337 3−[(6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル)メトキシ]プロピオン酸
【化511】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル)メトキシ]プロパノエート (2.80 g, 6.8 mmol)及びトリフルオロ酢酸(15 ml)の混合物を0℃で3時間かき混ぜた。減圧下に濃縮し、残留物を酢酸エチル−ヘキサンから結晶化し、標記化合物(1.78 g, 74 %)を得た。エタノールから再結晶して、プリズム晶(1.66 g, 69 %)を得た。
融点 176.6−176.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.57 (2H, t, J=6.2 Hz), 3.79 (2H, t, J=6.2 Hz), 4.68 (2H, s), 7.59−7.77 (3H, m), 7.89 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.08 (1H, t, J=7.7 Hz), 8.23 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.32 (1H, dd, J=1.1, 7.8 Hz)
IR(KBr): 3063, 1738, 1647, 1590, 1570, 1526, 1477, 1437, 1304, 1273, 1194, 1121, 1103, 1063, 1046, 995, 866, 802 cm−1
元素分析値 C1714Sとして     計算値 C, 59.64; H, 4.12; N, 8.18
実測値 C, 59.60; H, 3.82; N, 8.07
【0551】
実施例338 tert−ブチル 3−[6−(8−メチル−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロパノエート
【化512】
Figure 2004075652
3−メチルチオサリチル酸(2.52 g, 15 mmol)及びtert−ブチル 3−(6−シアノ−2−ピリジル)プロパノエート(2.32 g, 10 mmol)をピリジン(30 ml)中、窒素気流下20時間加熱還流した。反応混合物を減圧下に濃縮し、残査をシリカゲル(100 g)を用いたカラムクロマトグラフィィーに付した。ヘキサン−酢酸エチル(2:1, v/v)の溶出部から標記化合物(2.79 g, 73 %)を得、酢酸エチル−イソプロピルエーテルから再結晶した。
融点 109.9−110.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.61 (3H, s), 2.88 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.21 (2H, t, J=7.3 Hz), 7.42 (1H, d, J=7.7 Hz), 7.44−7.53 (2H, m), 7.80 (1H, t, J=7.8 Hz), 8.38 (1H, d, J=7.8 Hz), 8.43 (1H, dd, J=2.6, 6.8 Hz).
IR(KBr): 2976, 1728, 1661, 1537, 1454, 1366, 1308, 1152, 1098, 993, 912,847, 814 cm−1
元素分析値 C2122Sとして     計算値 C, 65.95; H, 5.80; N, 7.32
実測値 C, 65.96; H, 5.71; N, 7.24
【0552】
実施例339 tert−ブチル 3−[2−シアノ−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロパノエート
【化513】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(2,6−ジシアノ−3−ピリジル)プロパノエート (0.31 g, 1.20 mmol) とチオサリチル酸メチル (0.40 g, 2.40 mmol)をトルエン(30 ml)に溶解し、トリエチルアミン(0.75 ml, 5.41 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をヘキサン−酢酸エチルで洗浄して標記化合物 (0.12 g, 25 %)を白色アモルファス状固体として得た。
融点 196.3−196.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.41 (9H, s), 2.73 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.25 (2H, t, J=7.1 Hz), 7.64−7.75 (3H, m), 7.99 (1H, d, J=8.2 Hz), 8.55 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.65 (1H, d, J=8.2 Hz).
IR(KBr): 2233, 1712, 1651, 1570, 1529, 1444, 1369, 1348, 1300, 1267, 1161, 1138, 1084, 1064, 979, 856, 750 cm−1
【0553】
実施例340 3−[2−シアノ−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロピオン酸
【化514】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−シアノ−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−3−ピリジル]プロパノエート(0.06 g, 0.15 mmol) をトリフルオロ酢酸(3 ml)に溶解して、室温で0.5時間撹拌した。反応液にジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.037 g, 74 %)を白色結晶として得た。
融点 283.8 ℃  (分解)
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.78 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.15 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.72−7.78 (1H, m), 7.83−7.88 (1H, m), 7.99 (1H, d, J=7.3 Hz), 8.30 (1H, d, J=8.3 Hz), 8.35−8.38 (1H, m), 8.54 (1H, d, J=8.3 Hz), 12.3 (1H, br s).
IR(KBr): 3078, 1732, 1620, 1614, 1591, 1568, 1518, 1442, 1429, 1315, 1271, 1207, 1161, 1130, 1109, 1032, 989, 862, 752 cm−1
Fab Mass(M+1)=338.1   (理論値)=338.1
【0554】
実施例341 tert−ブチル 3−[2−(メチルチオ)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート
【化515】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−シアノ−6−(メチルチオ)−4−ピリジル]プロパノエート (0.70g, 2.50 mmol) とチオサリチル酸メチル (0.84 g, 5.00 mmol)をトルエン(50 ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.40 ml, 10.0 mmol)を加えて18時間還流した。溶媒を留去し、残留物をヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.59 g, 57 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 125.5−126.5 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.43 (9H, s), 2.60 (2H, t, J=7.4 Hz), 2.71 (3H, s), 2.94 (2H, t, J=7.5 Hz), 7.28 (1H, s), 7.60−7.70 (3H, m), 8.09 (1H, s), 8.54−8.57 (1H, m).
IR(KBr): 2974, 1726, 1660, 1593, 1572, 1537, 1439, 1392, 1365, 1294, 1257, 1234, 1149, 1095, 1030, 864, 746 cm−1
元素分析値 C2122として     計算値 C, 60.84; H, 5.35; N, 6.76
実測値 C, 60.56; H, 5.43; N, 6.52
【0555】
実施例342 3−[2−(メチルチオ)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル] プロピオン酸
【化516】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(メチルチオ)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート (0.12 g, 0.29 mmol) をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解して、室温で0.5時間撹拌した。反応液にジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.09 g, 87 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 235.5−236.5 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.66 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.67 (3H, s), 2.94 (2H, t, J=7.3 Hz), 7.56 (1H, s), 7.70−7.75 (1H, m), 7.80−7.85 (1H, m), 7.92−7.96 (2H, m), 8.34−8.37 (1H, m), 12.2 (1H, br s).
IR(KBr): 3067, 1732, 1637, 1595, 1574, 1537, 1431, 1307, 1277, 1234, 1190, 1180, 1163, 1101, 1016, 891, 866, 740 cm−1
元素分析値 C1714として     計算値 C, 56.96; H, 3.94; N, 7.82
実測値 C, 56.77; H, 3.89; N, 7.64
【0556】
実施例343 tert−ブチル 3−[2−(メチルスルフィニル)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート
【化517】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(メチルチオ)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート (0.22 g, 0.53 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(77 % 含有, 0.12 g, 0.53 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で1時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.17 g, 86 %)を白色結晶として得た。
融点 219.5−220.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.44 (9H, s), 2.70 (2H, t, J=7.5 Hz), 2.97 (3H, s), 3.13 (2H, t, J=7.5 Hz), 7.59−7.72 (3H, m), 8.12 (1H, d, J=1.2 Hz), 8.47 (1H, d, J=1.1 Hz), 8.55−8.58 (1H, m).
IR(KBr): 2976, 1722, 1662, 1589, 1572, 1537, 1439, 1367, 1292, 1147, 1095, 1062, 1030, 738 cm−1
元素分析値 C2122・0.25HOとして    計算値 C, 57.98; H, 5.21; N, 6.44
実測値 C, 58.08; H, 5.15; N, 6.25
【0557】
実施例344 3−[2−(メチルスルフィニル)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル] プロピオン酸
【化518】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(メチルスルフィニル)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート (0.12 g, 0.28 mmol) をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解して、室温で0.5時間撹拌した。反応液にジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.095 g,91 %)を白色結晶として得た。
融点 265.5−266.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.74 (2H, t, J=7.3 Hz), 2.93 (3H, s), 3.13 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.75−7.78 (1H, m), 7.83−7.88 (1H, m), 7.96 (1H, d, J=7.4 Hz), 8.12 (1H, d, J=1.1 Hz), 8.34−8.39 (1H, m), 12.3 (1H, br s).
IR(KBr): 2955, 1722, 1657, 1589, 1570, 1537, 1439, 1413, 1340, 1294, 1221, 1176, 1155, 1126, 1097, 1068, 1018, 993, 877, 750 cm−1
元素分析値 C1714として     計算値 C, 54.53; H, 3.77; N, 7.48
実測値 C, 54.38; H, 3.98; N, 7.28
【0558】
実施例345 tert−ブチル 3−[2−(メチルスルホニル)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート
【化519】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(メチルチオ)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート (0.20 g, 0.48 mmol) をクロロホルム(50 ml)に溶解し、これに3−クロロ過安息香酸(77 % 含有, 0.22 g, 0.97 mmol)のクロロホルム(10 ml)溶液を滴下して加えて室温で3時間撹拌した。溶媒を留去し、残留物をヘキサン−酢酸エチルより再結晶して標記化合物 (0.060 g, 28 %)を白色結晶として得た。
融点 223.0 ℃ (分解)
H−NMR (CDCl)δ: 1.44 (9H, s), 2.70 (2H, t, J=7.4 Hz), 3.15 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.37 (3H, s), 7.62−7.74 (3H, m), 8.16 (1H, d, J=0.8 Hz), 8.55−8.59 (1H, m), 8.63 (1H, d, J=0.8 Hz).
IR(KBr): 2976, 1720, 1664, 1591, 1570, 1535, 1439, 1367, 1306, 1292, 1234, 1149, 1128, 1095, 1066, 1030, 960, 748 cm−1
元素分析値 C2122として     計算値 C, 56.48; H, 4.97; N, 6.27
実測値 C, 56.30; H, 5.00; N, 6.18
【0559】
実施例346 3−[2−(メチルスルホニル)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル] プロピオン酸
【化520】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−(メチルスルホニル)−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート (0.20 g, 0.45 mmol) をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解して、室温で0.5時間撹拌した。反応液にジイソプロピルエーテルを加え、生じた沈殿物をエタノールより再結晶して標記化合物 (0.11 g, 63%)を淡黄色結晶として得た。
融点 305.5−306.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.75 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.15 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.45(3H, s), 7.76−7.79 (1H, m), 7.84−7.89 (1H, m), 7.99 (1H, d, J=7.6 Hz), 8.28 (1H, d, J=0.9 Hz), 8.37−8.40 (1H, m), 8.52 (1H, d, J=0.9 Hz), 12.2 (1H, br s).
IR(KBr): 3069, 1741, 1630, 1591, 1568, 1533, 1462, 1439, 1423, 1400, 1305, 1238, 1170, 1155, 1130, 1101, 1066, 1030, 1010, 906, 756 cm−1
元素分析値 C1714として     計算値 C, 52.30; H, 3.61; N, 7.17
実測値 C, 52.16; H, 3.72; N, 6.98
【0560】
実施例347 2−(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化521】
Figure 2004075652
2−メチル−1,3−チアゾール−4−カルボニトリル (0.46 g, 3.7 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.26 g, 7.4 mmol)をトルエン(6 ml)に溶解し、トリエチルアミン(3.0 ml, 21.5 mmol)を加えて15時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、エタノールより再結晶して標記化合物 (0.75 g, 78 %)を白色結晶として得た。
融点 219.0−220.0 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.83 (3H, s), 7.55−7.70 (3H, m), 8.44 (1H, s), 8.55 (1H, m).
IR(KBr): 3098, 1645, 1574, 1531, 1288, 1159, 740 cm−1
元素分析値 C12OSとして       計算値 C, 55.36; H, 3.10; N, 10.76
実測値 C, 55.53; H, 3.25; N, 10.71
【0561】
実施例348 2−(1,3−チアゾール−2−イル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化522】
Figure 2004075652
1,3−チアゾール−2−カルボニトリル (0.32 g, 2.9 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.98 g, 5.8 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて2時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、ジイソプロピルエーテル−エタノールより再結晶して標記化合物 (0.51 g, 70 %)を黄色結晶として得た。
融点 229.1−229.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 7.60 (1H, m), 7.63 (1H, m), 7.68 (1H, m), 7.73 (1H, m), 8.10 (1H, m),8.55 (1H, d, J=7.8 Hz).
IR(KBr): 3126, 1666, 1655, 1535, 1292, 866, 736 cm−1
元素分析値 C11OSとして    計算値 C, 53.64; H, 2.46; N, 11.37
実測値 C, 53.51; H, 2.35; N, 11.21
【0562】
実施例349 2−(4−メチル−1,3−チアゾール−2−イル)−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化523】
Figure 2004075652
4−メチル−1,3−チアゾール−2−カルボニトリル (0.27 g, 2.2 mmol) とチオサリチル酸メチル(0.75 g, 4.4 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて6時間加熱還流した。放冷後、沈殿物をろ取し、エタノールより再結晶して標記化合物 (0.28 g, 49 %)を黄色結晶として得た。
融点 209.6−210.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 2.58 (3H, s), 7.30 (1H, s), 7.56 (1H, d, J=7.6 Hz), 7.60−7.71 (2H, m), 8.54 (1H, dd, J=0.7, 7.6 Hz).
IR(KBr): 3098, 1658, 1525, 1504, 1286, 738 cm−1
元素分析値 C12OSとして       計算値 C, 55.39; H, 3.10; N, 10.76
実測値 C, 55.23; H, 3.11; N, 10.55
【0563】
実施例350 2−[4−(1−ベンゾイル−2−ピロリジニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化524】
Figure 2004075652
4−(1−ベンゾイル−2−ピロリジニル)−2−ピリジンカルボニトリル (0.42 g, 1.5 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.03 g, 6.1 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて14時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(4:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、標記化合物 (0.52 g, 82 %)を非晶質結晶として得た。
H−NMR (CDCl)δ: 1.95−2.02 (3H, m), 2.40 (0.16H, m), 2.56 (0.83H, m), 3.72 (0.83H, m), 3.83−3.91 (1H, m), 4.04 (0.16H, m), 5.01 (0.16H, m), 5.32 (0.83H, m), 7.15 (0.83H, s), 7.30 (0.16H, s), 7.43−7.51 (3H, m), 7.60−7.71 (5H, m), 8.14 (0.16H, m), 8.49 (0.83H, s), 8.55 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.67 (1H, d, J=4.8 Hz).
IR(KBr): 3057, 2974, 2876, 1658, 1631, 1572, 1537, 1408, 1294, 1095 cm−1
元素分析値 C2419S・0.25HOとして  計算値 C, 68.96; H, 4.70; N, 10.05
実測値 C, 68.71; H, 4.79; N,  9.71
【0564】
実施例351 2−[4−(1−アセチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン
【化525】
Figure 2004075652
4−(1−アセチル−2−ピロリジニル)−2−ピリジンカルボニトリル (0.32 g, 1.5 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.02 g, 6.0 mmol)をトルエン(4 ml)に溶解し、トリエチルアミン(2.0 ml, 14.3 mmol)を加えて24時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−メタノール(8:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ジエチルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.25 g, 48 %)を白色結晶として得た。
融点 206.2−207.4 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.64 (1H, s), 1.84−2.07 (3H, m), 2.17 (2H, s), 2.39 (0.67H, m), 2.50 (0.33H, m), 3.67 (0.67H, m), 3.77−3.85 (1.33H, m), 5.03 (0.33H, m), 5.18 (0.67H, m), 7.32−7.35 (1H, m), 7.60−7.71 (3H, m), 8.33 (0.67H, s), 8.45 (0.33H, s), 8.53−8.56 (1H, m), 8.64 (0.67H, d, J=4.9 Hz), 8.72 (0.33H, d, J=4.9 Hz).
IR(KBr): 3437, 2974, 2876, 1651, 1570, 1535, 1439, 1415, 1296, 1282, 1095 cm−1
元素分析値 C1917Sとして   計算値 C, 64.94; H, 4.88; N, 11.96
実測値 C, 64.64; H, 4.98; N, 11.81
【0565】
実施例352 tert−ブチル 2−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]−1−ピロリジンカルボキシレート
【化526】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−(2−シアノ−4−ピリジル)−1−ピロリジンカルボキシレート (1.6g, 6.0 mmol) とチオサリチル酸メチル(3.0 g, 18.3 mmol)をトルエン(10 ml)に溶解し、トリエチルアミン(5.0 ml, 35.8 mmol)を加えて18時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(1:1, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (1.5 g, 63 %)を白色結晶として得た。
融点 194.8−195.8 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.19 (5.4H, s), 1.46 (3.6H, s), 1.80−1.96 (3H, m), 2.41 (1H, m), 3.59 (0.4H, m), 3.67 (1.6H, m), 4.85 (0.6H, m), 4.96 (0.4H, m), 7.36 (1H, m), 7.61−7.71 (3H, m), 8.40 (1H, s), 8.56 (1H, d, J=7.5 Hz), 8.65 (1H, d, J=4.6 Hz).
IR(KBr): 2974, 1693, 1666, 1537, 1392, 1165 cm−1
元素分析値 C2223Sとして   計算値 C, 64.53; H, 5.66; N, 10.26
実測値 C, 64.48; H, 5.64; N, 10.13
【0566】
実施例353 2−[4−(2−ピロリジニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン トリフルオロ酢酸塩
【化527】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]−1−ピロリジンカルボキシレート (0.35 g, 0.85 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解し、室温で3時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をジイソプロピルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.31 g, 85 %)を白色結晶として得た。
融点 187.5−189.0 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 1.97−2.21 (3H, m), 2.56 (1H, m), 3.33−3.50 (2H, m), 4.80 (1H, m), 7.75 (1H, m), 7.83−7.88 (2H, m), 7.95 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.37 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.52 (1H, s), 8.89 (1H, d, J=4.9 Hz), 9.48 (2H, br s).
IR(KBr): 2984, 2762, 1660, 1535, 1203, 1172, 1124, 827 cm−1
元素分析値 C1916SFとして    計算値 C, 53.90; H, 3.81; N, 9.92
実測値 C, 53.74; H, 3.91; N, 9.96
【0567】
実施例354 2−[4−(2−ピロリジニル)−2−ピリジル]−4H−1,3−ベンゾチアジン−4−オン 塩酸塩
【化528】
Figure 2004075652
tert−ブチル 2−[2−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]−1−ピロリジンカルボキシレート (0.40 g, 0.97 mmol) を酢酸エチル(25 ml)に溶解し、これに4N塩化水素−酢酸エチル溶液(8 ml)を室温において滴下して、同温度で30分間撹拌した。沈殿物をろ取し、ジエチルエーテル−メタノールより再結晶して標記化合物 (0.10 g, 31 %)を白色結晶として得た。
融点 219.4−221.4 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.00−2.15 (3H, m), 2.52 (1H, m), 3.34−3.47 (2H, m), 4.77 (1H, m), 7.74 (1H, m), 7.86 (1H, m), 7.93−7.96 (2H, m), 8.38 (1H, m), 8.49 (1H, s), 8.88 (1H, d, J=5.0 Hz), 9.49 (1H, br s), 10.27 (1H, br s).
元素分析値 C1716OSCl・0.25HOとして  計算値 C, 58.28; H, 4.75; N, 11.99
実測値 C, 58.18; H, 4.84; N, 11.94
【0568】
実施例355 tert−ブチル 3−[2−シアノ−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート
【化529】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−(2,6−ジシアノ−4−ピリジル)プロパノエート (1.4 g, 5.5 mmol) とチオサリチル酸メチル(1.7 g, 10.1 mmol)をトルエン(10 ml)に溶解し、トリエチルアミン(5.0 ml, 35.8 mmol)を加えて3時間加熱還流した。溶媒を留去した後、残留物をシリカゲルを用いたカラムクロマトグラフィーに付し、酢酸エチル−ヘキサン(2:3, v/v)で溶出される画分を集めて濃縮し、ヘキサン−テトラヒドロフランより再結晶して標記化合物 (0.79 g, 36 %)を白色結晶として得た。
融点 189.9−190.7 ℃
H−NMR (CDCl)δ: 1.43 (9H, s), 2.67 (2H, t, J=7.2 Hz), 3.08 (2H, t, J=7.2 Hz), 7.64−7.73 (3H, m), 7.79 (1H, d, J=1.4 Hz), 8.56 (1H, m), 8.61 (1H, d, J=1.4 Hz).
IR(KBr): 2978, 2932, 1724, 1664, 1572, 1537, 1294, 1151 cm−1
元素分析値 C2119Sとして   計算値 C, 64.10; H, 4.87; N, 10.68
実測値 C, 64.13; H, 5.10; N, 10.44
【0569】
実施例356 3−[2−シアノ−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸
【化530】
Figure 2004075652
tert−ブチル 3−[2−シアノ−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロパノエート (0.41 g, 1.05 mmol)をトリフルオロ酢酸(5 ml)に溶解し、0℃において2時間撹拌した。溶媒を留去した後、残留物をメタノールより再結晶して標記化合物 (0.27 g, 76 %)を淡黄色結晶として得た。
融点 271.0−272.7 ℃
H−NMR (DMSO−d)δ: 2.74 (2H, t, J=7.3 Hz), 3.06 (2H, t, J=7.3 Hz), 7.74(1H, m), 7.85 (1H, m), 7.97 (1H, d, J=8.0 Hz), 8.32 (1H, s), 8.35 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.50 (1H, s), 12.29 (1H, br s).
IR(KBr): 3074, 1724, 1635, 1589, 1535, 1440, 1317, 1161, 887 cm−1
元素分析値 C1711S・0.25HOとして  計算値 C, 59.73; H, 3.39; N, 12.29
実測値 C, 59.82; H, 3.69; N, 11.97
【0570】
実験例1
心筋細胞アポトーシス抑制作用
日本チャールスリバー社より購入した妊娠ウイスター・ラットより新生仔(生後1日以内のもの)を得、これをエーテル麻酔し、70%エタノールで消毒後、ピンセットで心臓を摘出した。摘出した心臓を、リン酸緩衝生理食塩水(タカラ社製、T900)で洗浄後、手術用のハサミで細片化した。この組織片を、リン酸緩衝生理食塩水で4〜5回洗浄し、大部分の血液由来の非心筋細胞を除去した。この新生仔10匹分の組織片に対し、5mlの酵素液〔リン酸緩衝液(PBS)(1ml)に、トリプシン(1.25mg)(ディフコ社製)およびコラゲナーゼ(0.25mg)(シグマ社製)を溶解したもの〕を加え、37℃に保ちながらスターラーで15分間攪拌した。これに、2.5mlの酵素液を追加し、さらに15分間攪拌し、この操作を2回繰り返した。続いて、10%牛胎仔血清(バイオウィカー社製)を含むMedium 199(ギブコ社製)を、酵素液の1/2量添加して酵素反応を停止させ、これをセルストレイナー(ファルコン社製)で濾過後、400xgで5分間遠心分離して細胞を集めた。
このように集めた新生仔10匹分の細胞を、50mlの10%牛胎仔血清を含むMedium 199に懸濁し、100mmシャーレ(イワキ社製)に10mlずつ播種し、5% CO、37℃に設定したCOインキュベーター中で1時間培養した。その後、細胞を回収してセルストレイナーで濾過後、400xgで5分間遠心分離し、ラット新生仔由来の初代心筋細胞を集めた。
次に、ラット新生仔(10匹分)由来の初代心筋細胞を、2mlの低張液〔水(1L)に、NHCl(8.29g)、KHCO(1.0g)およびEDTA/2Na(ethylenediaminetetraacetic acid disodium;同仁化学研究所製)(37mg)を溶かしたもの〕に懸濁し、3分間放置して赤血球を破砕した。これに10mlの10%牛胎仔血清を含むMedium 199を加え、400xgで5分間遠心分離し、ラット新生仔由来初代心筋細胞を集めた。これを10%牛胎仔血清を含むMedium 199に懸濁してセルストレイナーで濾過した。得られた心筋細胞懸濁液の一部を取り、これに0.3%のトリパンブルーを添加し、軽く混合して心筋細胞数を血球計算板を用いて計数した。
【0571】
ラット新生仔由来初代心筋細胞を3×10個/mlとなるように、10%牛胎仔血清を含むMedium 199に懸濁し、96穴プレートに0.1ml/wellずつ播種し、5% CO、37℃に設定したCOインキュベーター中で1日培養した。これをマイクロミキサー(大洋化学工業社製)で攪拌後、血清を含まないMedium 199と3回交換して血清を除去し、被検化合物(参考例で得られた化合物1〜5)を加えてさらに4日間培養してアポトーシスを誘導した。その後、これに牛胎仔血清を10%となるように添加し、5% CO、37℃に設定したCOインキュベーター中でさらに約17時間培養した後、WST−8〔2−(2−methoxy−4−nitrophenyl)−3−(4−nitrophenyl)−5−(2,4−disulfophenyl)−2H−tetrazolium, monosodium salt〕を発色基質とする細胞数計測キット(同仁化学研究所社製)を用いて生細胞数を測定することにより、心筋細胞アポトーシス抑制作用を調べた。
上記実験を独立して3回行った。
各実験の被検化合物の最小有効濃度の平均値(±SD)を〔表1〕に示す。化合物無添加群の測定値を50%増加させる被検化合物の濃度を最小有効濃度とした。
Figure 2004075652
Figure 2004075652
Figure 2004075652
この結果より、実施例化合物は、心筋細胞アポトーシス抑制活性を有することがわかる。
【0572】
Figure 2004075652
(1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和した後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体をゼラチンカプセルに封入する。
Figure 2004075652
(1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)の1/2を混和した後、顆粒化する。残りの(4)および(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
【0573】
【発明の効果】
本発明により、安全で、優れた細胞死抑制作用、MIF結合作用などを有する心疾患、神経変性疾患、脳血管疾患、中枢神経感染症、外傷性疾患、脱随疾患、骨・関節疾患、腎疾患、肝疾患、骨髄異形成疾患、エイズ、癌などの予防・治療剤として有用な新規1,3−ベンゾチアジノン誘導体が提供される。

Claims (30)


  1. Figure 2004075652
    〔式中、Rは水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン化されていてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、アシルまたは置換基を有していてもよいアミノ、
    はそれぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリル、
    nは1または2を示す。〕で表される化合物またはその塩。
  2. がそれぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニルまたはインドリルである請求項1記載の化合物。

  3. Figure 2004075652
    〔式中、R1aは水素原子、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいアルキルまたはハロゲン化されていてもよいアルコキシ、Rは請求項1記載と同意義を示す。〕で表される請求項1記載の化合物。
  4. がハロゲン原子、ヒドロキシ、ニトロ、ハロゲン化されていてもよいアルキル、置換基を有していてもよいアルコキシ、アシルまたは置換基を有していてもよいアミノである請求項1記載の化合物。
  5. が水素原子である請求項1記載の化合物。
  6. 置換基を有していてもよいピリジルが置換基を有するピリジルである請求項1記載の化合物。
  7. が水素原子のとき、置換基を有していてもよいピリジルが置換基を有するピリジルである請求項1記載の化合物。
  8. がハロゲン原子である請求項1記載の化合物。
  9. が置換基を有していてもよいピリジルである請求項1記載の化合物。
  10. が置換基を有するピリジルである請求項1記載の化合物。
  11. が置換基を有していてもよい2−または4−ピリジルである請求項1記載の化合物。
  12. がそれぞれ置換基を有していてもよいピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリルである請求項1記載の化合物。
  13. が(1)ハロゲン原子、
    (2)(i)ハロゲン原子、(ii)ヒドロキシ、(iii)カルボキシ、(iv)シアノ、(v)カルボキシ−C1−6アルコキシ、(vi)C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、(vii)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルコキシ、(viii)C1−6アルキル−カルボニルオキシ、(ix)C1−6アルコキシ−カルボニル、(x)(a)カルボキシを有していてもよいモノ−またはジ−C1−6アルキル、(b)C1−6アルキルスルホニルおよび(c)C6−10アリールスルホニルから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいカルバモイル、(xi)カルボキシを有していてもよい5または6員飽和環状アミノ−カルボニル、(xii)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルチオ、(xiii)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、(xiv)C1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、(xv)C7−12アラルキルチオ、(xvi)C7−12アラルキルスルフィニル、(xvii)C7−12アラルキルスルホニル、(xviii)5または6員芳香族複素環−チオ、(xix)(a)C1−6アルキル、(b)C1−6アルコキシ−カルボニル、(c)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−カルボニル、(d)C6−10アリール−カルボニル、(e)チエニルカルボニル、(f)C1−6アルキルチオ−C1−6アルキル−カルボニル、(g)モノ−またはジ−C1−6アルキル−カルバモイル、(h)C1−6アルキルスルホニル、(i)C6−10アリールスルホニル、(j)ジ−C1−6アルキルホスホノ、(k)ジ−C1−6アルキルチオホスホノおよび(l)C6−10アリール−カルバモイルから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよいアミノ、(xx)フタルイミド、(xxi)C1−6アルキルスルホニルオキシ、(xxii)5または6員芳香族複素環基、(xxiii)C1−6アルキルを有していてもよいホスホノ、(xxiv)(a)C7−12アラルキル、(b)ハロゲン化されていてもよいC6−10アリールおよび(c)ヒドロキシから選ばれる1または2個の置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノおよび(xxv)5ないし7員環状アミノ−カルボニルから選ばれる1〜5個の置換基を有していてもよいC1−6アルキル、
    (3)カルボキシまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルケニル、
    (4)C1−6アルコキシを有していてもよいC6−10アリール、
    (5)C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、フタルイミド、ジ−C1−6アルキルスルホンアミドおよびジ−C1−6アルキルアミノメチレンスルホンアミドから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ、
    (6)C1−6アルキルチオを有していてもよいC6−10アリールオキシ、
    (7)C7−12アラルキルオキシ、
    (8)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、カルバモイルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキルチオ、
    (9)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシ、カルバモイルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、(10)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ、カルボキシおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、
    (11)ハロゲン原子、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC6−10アリールチオ、
    (12)C1−6アルキルを有していてもよいC6−10アリールスルフィニル、
    (13)C1−6アルキルを有していてもよいC6−10アリールスルホニル、
    (14)カルボキシ、
    (15)C1−6アルコキシ−カルボニル、
    (16)C7−12アラルキルチオ、
    (17)C7−12アラルキルスルフィニル、
    (18)C7−12アラルキルスルホニル、
    (19)C1−6アルキル、C7−12アラルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキル、C1−6アルキル−カルボニル、C6−10アリール−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、チエニルカルボニル、フリルカルボニルおよびモノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいアミノ、
    (20)(i)ハロゲン化されていてもよいC6−10アリール、(ii)C7−12アラルキル、(iii)ヒドロキシ、(iv)C1−6アルコキシ−カルボニルまたはカルボキシを有していてもよいC1−6アルキル、(v)オキソ、(vi)C1−6アルキル−カルボニル、(vii)C6−10アリール−カルボニルおよび(viii)C1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、
    (21)(i)ハロゲン原子、C1−6アルコキシ、アミノ、C1−6アルコキシ−カルボキサミドおよびヒドロキシから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、(ii)C7−12アラルキルおよび(iii)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいカルバモイル、
    (22)5ないし7員環状アミノ−カルボニル、
    (23)C1−6アルキルを有していてもよい5または6員芳香族複素環基、
    (24)シアノ、
    (25)C1−6アルキルを有していてもよい5ないし10員芳香族複素環基−チオ、
    (26)C1−6アルキルカルボニル、および
    (27)オキソから選ばれる1〜3個の置換基をそれぞれ有しているピリジル、フリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリルである請求項1記載の化合物。
  14. が、(1)ハロゲン原子、
    (2)ハロゲン原子、C1−6アルキル−カルボニルオキシ、C1−6アルコキシ−C1−6アルコキシ、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルコキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ、カルボキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルキルチオ、C1−6アルキルスルフィニル、C1−6アルキルスルホニル、C1−6アルキルスルホニルオキシ、5または6員飽和環状アミノ、C1−6アルキルスルホニル−カルバモイル、C6−10アリールスルホニル−カルバモイル、および5ないし7員環状アミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、
    (3)カルボキシまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC2−6アルケニル、
    (4)C6−10アリール、
    (5)C1−6アルコキシ、C1−6アルコキシ−カルボニル、フタルイミド、ジ−C1−6アルキルスルホンアミドおよびジ−C1−6アルキルアミノメチレンスルホンアミドから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ、
    (6)C1−6アルキルチオを有していてもよいC6−10アリールオキシ、
    (7)C7−12アラルキルオキシ、
    (8)モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルチオ、
    (9)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、
    (10)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、
    (11)ハロゲン原子、C1−6アルキルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいC6−10アリールチオ、
    (12)C1−6アルキルを有していてもよいC6−10アリールスルフィニル、
    (13)C1−6アルキルを有していてもよいC6−10アリールスルホニル、
    (14)カルボキシ、
    (15)C1−6アルコキシ−カルボニル、
    (16)C7−12アラルキルチオ、
    (17)C7−12アラルキルスルフィニル、
    (18)C7−12アラルキルスルホニル、
    (19)C1−6アルキル、C7−12アラルキル、C1−6アルコキシ−C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルキル−カルボニル、C6−10アリール−カルボニル、C3−6シクロアルキル−カルボニル、チエニルカルボニル、フリルカルボニルおよびモノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいアミノ、
    (20)ハロゲン化されていてもよいC6−10アリール、C1−6アルキル−カルボニル、C6−10アリール−カルボニルおよびC1−6アルコキシ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよい5ないし7員飽和環状アミノ、
    (21)(i)ハロゲン原子、C1−6アルコキシ、アミノおよびC1−6アルコキシ−カルボキサミドから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、(ii)C7−12アラルキルおよび(iii)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいカルバモイル、
    (22)5ないし7員環状アミノ−カルボニル、
    (23)C1−6アルキルを有していてもよいピリジル、チエニル、フリル、ピラゾリルまたはオキサゾリル、および
    (24)オキソから選ばれる1〜3個の置換基を有している、N−オキシド化されていてもよいピリジルである請求項1または請求項3記載の化合物。
  15. が、(1)C1−6アルキル、(2)C1−6アルキル、C1−6アルコキシ−カルボニル、C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルキルおよびカルボキシ−C1−6アルキルから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいアミノ、(3)C1−6アルキルスルホニル、および(4)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−C1−6アルキルチオから選ばれる1〜2個の置換基を有していてもよいフリル、チエニル、ピロリル、キノリル、ピラジニル、ピリミジニル、インドリル、テトラヒドロキノリルまたはチアゾリルである請求項1記載の化合物。
  16. が、(1)C1−6アルコキシ−カルボニル−C1−6アルコキシ、カルボキシ−C1−6アルコキシ、カルボキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルおよびC1−6アルキルスルホニルオキシから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、
    (2)カルボキシまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC2−6アルケニル、
    (3)モノ−もしくはジ−C1−6アルキルアミノまたはC1−6アルコキシ−カルボニルを有していてもよいC1−6アルキルチオ、
    (4)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルスルフィニル、
    (5)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノを有していてもよいC1−6アルキルスルホニル、
    (6)C7−12アラルキルチオ、
    (7)C7−12アラルキルスルフィニル、
    (8)C7−12アラルキルスルホニル、
    (9)(i)ハロゲン原子、C1−6アルコキシおよびアミノから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルキル、(ii)C7−12アラルキルおよび(iii)モノ−またはジ−C1−6アルキルアミノ−カルボニルから選ばれる置換基を有していてもよいカルバモイルおよび
    (10)5ないし7員環状アミノ−カルボニルから選ばれる1〜2個の置換基を有しているピリジルである請求項1記載の化合物。
  17. が(1)水素原子、(2)ハロゲン原子、(3)ヒドロキシ、(4)ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル、(5)カルボキシ、ヒドロキシ、C1−6アルコキシ−カルボニルおよびC6−10アリールから選ばれる置換基を有していてもよいC1−6アルコキシ、(6)C1−6アルキル−カルバモイル、(7)C3−6シクロアルキル−カルバモイル、(8)5または6員飽和環状アミノ−カルボニルまたは(9)カルボキシである請求項1記載の化合物。
  18. が水素原子またはハロゲン原子である請求項16記載の化合物。
  19. がハロゲン原子または水素原子、RがC1−6アルキル、カルボキシ−C1−6アルキルおよびC1−6アルキルスルホニルから選ばれる1〜2個の置換基を有しているピリジルである請求項1記載の化合物。
  20. 3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸、
    3−[6−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−メチル−2−ピリジル]プロピオン酸、
    3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸、
    3−[6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−2−ピリジル]プロピオン酸、
    3−[2−メチル−6−(4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−4−ピリジル]プロピオン酸、
    3−[2−(7−クロロ−4−オキソ−4H−1,3−ベンゾチアジン−2−イル)−6−メチル−4−ピリジル]プロピオン酸またはそれらの塩。
  21. マクロファージ遊走阻止因子に結合する能力を有する請求項1記載の化合物。
  22. 請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグを含有する医薬。
  23. 細胞死抑制剤または細胞保護剤である請求項22記載の医薬。
  24. アポトーシス抑制剤である請求項22記載の医薬。
  25. 心筋細胞死抑制剤である請求項23記載の医薬。
  26. 細胞死に起因する疾患の予防・治療剤である請求項22記載の医薬。
  27. マクロファージ遊走阻止因子に起因する疾患の予防・治療剤である請求項22記載の医薬。
  28. 循環器系疾患、骨・関節疾患、感染症疾患、炎症性腸疾患または腎疾患の予防・治療剤である請求項22記載の医薬。
  29. 哺乳動物に対して、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの有効量を投与することを特徴とする循環器系疾患、骨・関節疾患、感染症疾患、炎症性腸疾患または腎疾患の予防・治療方法。
  30. 循環器系疾患、骨・関節疾患、感染症疾患、炎症性腸疾患または腎疾患の予防・治療剤を製造するための、請求項1記載の化合物もしくはその塩またはそのプロドラッグの使用。
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JP2012512887A (ja) * 2008-12-19 2012-06-07 ジェネンテック, インコーポレイテッド 化合物と使用法
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