JP2004075591A - Hair treatment preparation - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、整髪料、ヘアトリートメント、コンディショニング剤等の毛髪処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
細毛や毛髪量そのものが少ないと感じる人にとって、毛髪に腰の強さ及びボリュームアップ感を付与できるコンディショニング剤は、必要不可欠のものである。また、髪の仕上がりを理想の状態とし、一定期間保持するセット剤などの整髪料も必要性が高いものとなっている。従来、このような毛髪処理剤は、合成樹脂を主原料として用いており、さらには毛髪のぱさつき等を防ぐために油性成分が配合されたものもある。
【0003】
しかしながら、これらの毛髪処理剤は、仕上がり状態がしっとりと濡れており、パリパリとした皮膜感もある。したがって、社会的なニーズとしては、このような人為的な仕上がり感ではなく、より自然な仕上がり感を付与できる毛髪処理剤が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、ケラチン又はコラーゲン等を一定の分子量まで加水分解したペプチド(以下、それぞれ、加水分解ケラチン及び加水分解コラーゲンと称す)を主原料とした毛髪処理剤や、さらに毛髪への執着性を向上させるために、加水分解ケラチン又は加水分解コラーゲンの4級アンモニウム塩を配合した毛髪処理剤がある。これらは、使用時におけるべたつき感を発生させない点で優れている。
【0005】
しかしながら、ケラチンやコラーゲンから誘導されるペプチドは、その分子量の大きさにより性能が大きく変化することが知られている。すなわち、分子量が増加すると、ポリペプチド鎖が長くなり、1分子で毛髪の表面を覆う表面積が大きくなるので、均一な皮膜になりやすく、造膜性が向上するが、吸着性及び保水性は低下する。したがって、分子量が大きい場合、形成される膜は弾力性があって好ましいが、吸着性が低いために毛髪全体に膜を形成することはできない。
【0006】
一方、分子量が低下すると、吸着性は向上するが、ポリペプチド鎖が短くなり、1分子で覆う表面積が小さくなるので、造膜性は低下し、さらに浸透性が大きくなって頭皮への刺激性も生じてしまう。したがって、分子量が小さい場合、吸着性は高いが、形成される皮膜は造膜性が低いために結晶化し、弾力性がなくなってしまうので、膜の質の面で問題がある。
【0007】
このように分子量の大小には長短があり、造膜性及び吸着性の両方を向上させることはできない。現在、市販されている主たる製品の加水分解コラーゲン又は加水分解ケラチンの分子量は500〜2000と、低分子の範囲に設定されている。これは、毛髪への吸着性を重視して設定されたものであるが、低分子であるので、上記のように、造膜性が低く、皮膜の結晶化という欠点を払拭できない。この皮膜の結晶化の傾向は、ペプチドを4級アンモニウム塩とし、カチオン化したもののほうが強い。このようなもので毛髪を処理すると、形成皮膜がやや硬くパリパリ感やごわつき感を与えてしまううえに、頭皮への刺激性も高い。
【0008】
本発明は、上記に鑑み、造膜性及び吸着性を備えた毛髪処理剤を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
分子量の大きなペプチドは、造膜性が高くて膜の質の面では良好であるが、吸着性が低いという欠点があり、この吸着性を高くさせることができれば、すべての面での解決になると考えられる。そこで、上記課題を解決するために、本発明者は、ペプチド又はたんぱく質を構成しているアミノ酸に着目した。
【0010】
アミノ酸は、分子中に極性基としてアミノ基及びカルボキシル基を持っており、アミノ基とカルボキシル基との数が同数の場合は中性アミノ酸、カルボキシル基のほうが多い場合は酸性アミノ酸、アミノ基のほうが多い場合は塩基性アミノ酸と呼ばれている。酸性アミノ酸及び塩基性アミノ酸は、中性アミノ酸に比べて極性基の数が多い。アミノ酸同士がペプチド結合により結合していくことにより、ペプチド又はたんぱく質が構成される。なお、一般的に、分子量が10、000以下のものをペプチドと呼び、10、000以上のものをたんぱく質と呼ぶが、本発明においては特に区別しない。
【0011】
ここで、低分子のペプチドの吸着性が高くなる理由は、ペプチド1分子の大きさに対する分子末端のアミノ基及びカルボキシル基の占める比率が、高分子のペプチドのそれよりも高いことから、毛髪表面とのイオン的な結合が強くなるためであると推定される。
【0012】
したがって、高分子のペプチドでも極性基の含有率が高くなれば、毛髪への吸着性が高くなる傾向を示すと考えられる。すなわち、ペプチドを構成する全アミノ酸中の酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸の含有比率が高くなれば、吸着性が高くなると考えられる。
【0013】
そこで、研究の結果、少なくとも40重量%以上の極性アミノ酸を含有する、重量平均分子量が5000以上のペプチド又はたんぱく質であれば、造膜性及び吸着性の両方を備えたものとなることが分かった。また、このような重量平均分子量が5000以上のペプチド又はたんぱく質を毛髪処理剤に0.2〜1.0重量%、好ましくは0.4〜1.0重量%含有させるのが好適であり、十分に造膜性及び吸着性を発揮できる。
【0014】
ペプチド又はたんぱく質は、上記のように少なくとも40重量%以上の極性アミノ酸を有する重量平均分子量が5000以上のペプチド又はたんぱく質であれば適宜選択可能であるが、アルモンド種子から抽出されるアルモンドエキス(アルモンド抽出物)をペプチド又はたんぱく質源として使用するのが好ましい。アルモンドエキスに含有されるペプチド又はたんぱく質(以下、アルモンドたんぱく質と称す)は、重量平均分子量が約10、000の高分子であり、かつ、表1に示すように、酸性アミノ酸及び塩基性アミノ酸の含有率が非常に高い。表1は、アルモンドたんぱく質(アルモンドの種子より抽出)、加水分解コラーゲン及び加水分解ケラチンのアミノ酸組成及びその含有量を示す。
【0015】
なお、ペプチド又はたんぱく質の重量平均分子量は、高速タンパク液体クロマトグラフ(F.P.L.C)の手法により測定した。なお、カラムはSuperose12を用い、移動層は0.05Mリン酸カリウム緩衝液(pH7.0)を用い、紫外吸収検出器はUV.Detector(検出波長280nm)を用いた。基準物質としては、炭酸アンヒドラーゼ(MW:29000)、牛アルブミン(MW:66000)、アルコール脱水素酵素(MW:150000)、アミラーゼ(MW:200000)を用いた。その他の物質の重量平均分子量もこの手法、条件で測定したものとする。
【0016】
ペプチド又はたんぱく質のアミノ酸の組成及び含有量は、前処理としてペプチド又はタンパク質の遊離のアミノ酸をカチオン性イオン交換樹脂で吸着除去した後、真空封管中、6M塩酸で110℃、24時間加水分解したものを分析試料とし、この分析試料をベックマン型自動アミノ酸定量装置(モデル6300型)を用いて測定した。検出方法は、ニンヒドリン比色法を採用し、570nm、440nmでの吸光度を測定した。
【0017】
【表1】
【0018】
アミノ酸のうち酸性アミノ酸はアスパラギン酸、グルタミン酸であり、塩基性アミノ酸はヒドロキシリジン、リジン、ヒスチジン、アルギニンであり、中性アミノ酸はそれ以外のアミノ酸である。表1に示されるように、加水分解コラーゲン及び加水分解ケラチンは、含有される酸性アミノ酸及び塩基性アミノ酸、いわゆる極性アミノ酸の含有率は低いが、アルモンドたんぱく質は、その50%近くが極性アミノ酸により構成されているため、極性基の含有率が高いことが分かる。したがって、アルモンドたんぱく質は、分子量が約10、000の高分子でありながら、低分子量の加水分解コラーゲンや加水分解ケラチンに匹敵する、良好な吸着性を得ることを可能とすると考えられる。
【0019】
アルモンドはバラ科サクラ属の落葉高木であり、アルモンドエキスは、アルモンドの種子、果実、根、葉、花等のどの部位から抽出したものでも構わないが、特にアルモンドの種子(甘へん桃)より抽出すれば、最も高い効果を発揮し、アルモンドたんぱく質の含有量も豊富であるので好ましい。また、アルモンドエキス(アルモンドたんぱく質)の抽出方法としては、溶媒抽出、蒸留法、圧搾法等、種々の方法を採用可能である。
【0020】
溶媒抽出により抽出する場合は、抽出溶媒としては、例えば水、メチルアルコール、エチルアルコール等のアルコール、グリセリン、プロピレングリコール、1、3−ブリチレングリコールなどを採用可能である。水による溶媒抽出法を用いた場合、アルモンドエキスは、アルモンドの粉末と水とを1.0:3.3の割合で混合してたんぱく質を抽出した後、グリセリンを1加えて混合して濾過し、これをさらにメンブランフィルターで濾過することにより調整される。この場合の製品収率は、約1である。なお、それぞれの数値は、アルモンドの粉末の重量を1としたときの相対値を表す。
【0021】
アルモンドエキスの毛髪処理剤への配合は、3.0〜14.0重量%、すなわちアルモンドエキスに含有されるアルモンドたんぱく質の毛髪処理剤に対する割合が、0.2〜1.0重量%の範囲、好ましくは、0.4〜1.0重量%とするのが好適である。
【0022】
本発明の毛髪処理剤とは、整髪料、シャンプー、コンディショナー、ヘアリンス、ヘアトリートメント、ヘアクリーム、ヘアローション、ヘアトニック、ヘアオイル、ヘアスプレー、ブラッシング剤、ヘアフォーム、ヘアミスト、ポマード、チック、スタイリングジェル、パーマネントウェーブ第1剤、パーマネントウェーブ第2剤、ヘアブリーチ、染毛剤及び育毛・養毛剤等の毛髪に適用される製品すべてに適用可能であるが、本発明の毛髪処理剤は、ボリウムアップ感や形態保持能力を発揮できるので、整髪料やコンディショニング剤などの洗髪後の仕上げに用いる毛髪処理剤として使用するのが好適である。また、本発明の毛髪処理剤は液状に調整してもよいが、目的に応じてエマルジョン、ゲル、液状エアゾール等の形態をとってもよい。
【0023】
また、本毛髪処理剤は、必要に応じて本発明の効果を阻害しない範囲内で、アルモンドたんぱく質以外の第三成分を添加しても構わない。その第三成分として特に限定されないが、例えば、水、アルコール類、中和剤、pH調整剤、香料、安定剤、界面活性剤、乳化剤、着色料、顔料、増粘剤、増量剤、保湿剤、殺菌剤、静菌剤、保存料、防腐剤、油脂類、グリセリン、ポリエチレングリコール、エステル類が挙げられる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、試験例及び実施例を挙げて説明するが、これらは本発明をなんら限定するものではない。
【0025】
【試験例】
表2に、試験に使用した試料(アルモンドエキス、加水分解コラーゲン溶液1及び2、加水分解ケラチン溶液1〜3及び加水分解ケラチン4級アンモニウム塩溶液)に含有されるたんぱく質又はペプチドの分子量及びその含有率を示す。なお、アルモンドエキスは、アルモンド種子を用いて上記の水による溶媒抽出法により調整したものであり、加水分解コラーゲン溶液1及び2は、牛真皮を酸アルカリで加水分解したものであり、加水分解ケラチン溶液1〜3は、羊毛を酸アルカリで加水分解したものであり、加水分解ケラチン4級アンモニウム塩溶液は、加水分解ケラチンの末端アミノ基を4級アンモニウム塩としたものである。
【0026】
【表2】
【0027】
表3は、上段に各試料の配合率、中段にたんぱく質又はペプチドの含有量、下段にパネラーによる使用感の評価を示したものである。表3の上段に示される割合で、試料、エチルアルコール及びグリセリンを配合し、精製水で3mlに定量して調整したサンプル溶液(A1〜K5)を用いて、比較試験を行った。なお、A1〜A4はアルモンドエキスを含有するサンプル溶液、C1〜C3は加水分解コラーゲン溶液1又は2を含有するサンプル溶液、K1〜K4は加水分解ケラチン溶液1、2又は3を含有するサンプル溶液、K5は加水分解ケラチン4級アンモニウム塩を含有するサンプル溶液である。
【0028】
【表3】
【0029】
(試験方法)
20名の女性パネラーを試用対象として、各サンプル溶液3mlを洗髪した毛束20gにまんべんなくスプレーし、コーミングしながらドライヤーで乾燥させ、「毛髪の腰の強さ」、「毛髪の柔軟性」、「毛髪のしっとり感」、「毛髪のなめらかさ」について、官能的に評価させた。
【0030】
表3に、それぞれの項目について良いと答えた人数が18人以上の場合は◎、良いと答えた人数が14〜17人の場合は○、良いと答えた人数が8〜13人の場合は△、良いと答えた人数が7人以下の場合は×で示す。
【0031】
(結果)
表3に示されるように、アルモンドエキス中のアルモンドたんぱく質含有量が0.2〜1.0重量%であると、毛髪の腰が強く、同時に柔軟性に優れ、しっとり感及びなめらかさも演出され、外観的に細毛や毛髪の少ない人には、自然な感じでの毛髪のボリュームアップを実感させることができた(A2及びA3)。しかしながら、アルモンドたんぱく質の含有量が0.2重量%以下又は1.0重量%以上であると、充分な性能を発揮し得なかった(A1及びA4)。
【0032】
低分子の加水分解コラーゲン及び加水分解ケラチンは、吸着量が良いために腰の強さが出ているが、柔軟性及び髪のなめらかさに難がある。つまり、ごわつきを生じることが確認された(C1〜C3、K1及びK2)。低分子の加水分解ケラチン4級アンモニウム塩は、腰の強さは充分すぎるほど強いが、さらに髪の柔軟性が悪いものとなっている(K5)。
【0033】
また、アルモンドたんぱく質と同程度の分子量である高分子の加水分解ケラチンは、吸着量が低いため、腰の強さが出にくい(K3)。ペプチド含有量を多くすると、腰の強さは出てくるが、柔軟性が悪くなり、ごわつきが出てきて、同時になめらかさも少なくなる傾向を示す(K4)。
【0034】
以上の結果から、本発明のアルモンドたんぱく質は、少量の配合でも、毛髪への吸着性が高いために毛髪の表面全体に皮膜を形成することができ、毛髪の腰を充分に出すことができる。また、高分子であるので、皮膜は毛髪表面に均一に形成され、その皮膜の質は、結晶化せずに弾力性のあるものとできる。したがって、毛髪は、柔軟性、しっとり感及びなめらかさまで具備でき、細毛、薄毛の人たちの髪に自然な感じで毛髪のボリュームアップを実感させることが可能となった。
【0035】
本発明の毛髪処理剤を毛髪に使用すると、毛髪処理剤が毛髪の全体に収着し、表面に弾力性がある自然な感触の皮膜を形成できる。この皮膜を利用して、ドライヤーブローによりセット(髪の毛の方向を整え整髪する)を行えば、この皮膜の腰の強さによって形態を保持することができる。
【0036】
【実施例】
本発明に基づく毛髪処理剤の具体例としては、アルモンド種子の抽出物4重量%(すなわち、アルモンドたんぱく質0.3重量%)、エチルアルコール10重量%、グリセリン3重量%、精製水残部の割合で配合した毛髪処理剤が効果の面から推奨できる。
【0037】
但し、必ずしもこの配合量に限定されるものではなく、アルモンドたんぱく質は、0.2〜1.0重量%の範囲、望ましくは、0.4〜1.0重量%の範囲で用いることができ、エチルアルコールは5.0〜15.0重量%、グリセリンは3.0〜7.0重量%の範囲で調節して配合することができる。なお、グリセリンの代わりに、1,3ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、ジプロピレングリコールなどのグリコール類を用いてもよい。
【0038】
【発明の効果】
以上の説明から明らかな通り、本発明に係る毛髪処理剤は、極性アミノ酸を多く含む高分子量のペプチド又はたんぱく質、例えばアルモンドたんぱく質を含有させているので、毛髪への吸着性を高め、毛髪の腰を強くすることができると共に造膜性に優れ、皮膜が結晶化せず、髪の柔軟性及びなめらかさが演出され、頭皮への刺激性もない。
【0039】
したがって、本毛髪処理剤は、髪をより自然な仕上がりとすることができる。さらに、皮膜を利用することにより、充分な髪型の形態保持能力を具備させることができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a hair treatment agent such as a hairdressing agent, a hair treatment, and a conditioning agent.
[0002]
[Prior art]
For a person who feels that the fine hair or the amount of hair itself is small, a conditioning agent capable of imparting stiffness and volume-up feeling to hair is indispensable. There is also a high need for a hair styling material such as a setting agent that keeps the hair in an ideal state and keeps it for a certain period of time. Conventionally, such a hair treatment agent uses a synthetic resin as a main raw material, and further contains an oily component in order to prevent the hair from sticking or the like.
[0003]
However, these hair treatment agents have a moist wet finish and a crisp film feeling. Therefore, as a social need, a hair treatment agent that can impart a more natural finish feeling instead of such an artificial finish feeling is desired.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, in order to improve the adhesion to hair and a hair treatment agent mainly composed of a peptide obtained by hydrolyzing keratin or collagen to a certain molecular weight (hereinafter referred to as hydrolyzed keratin and hydrolyzed collagen, respectively). There is a hair treatment agent containing a hydrolyzed keratin or a quaternary ammonium salt of hydrolyzed collagen. These are excellent in that they do not give a sticky feeling during use.
[0005]
However, it is known that the performance of peptides derived from keratin or collagen greatly changes depending on the molecular weight. That is, when the molecular weight increases, the polypeptide chain becomes longer, and the surface area of the hair covering one molecule with one molecule increases, so that a uniform film is easily formed and the film forming property is improved, but the adsorptivity and water retention are reduced. I do. Therefore, when the molecular weight is large, the formed film has elasticity and is preferable, but the film cannot be formed on the entire hair due to low adsorbability.
[0006]
On the other hand, when the molecular weight is reduced, the adsorptivity is improved, but the polypeptide chain is shortened and the surface area covered by one molecule is reduced, so that the film forming property is reduced, and the permeability is further increased, and the irritation to the scalp is increased. Will also occur. Therefore, when the molecular weight is small, the adsorptivity is high, but the formed film is crystallized due to low film-forming properties and loses elasticity, which is problematic in terms of film quality.
[0007]
As described above, the size of the molecular weight has a length and a length, and it is impossible to improve both the film forming property and the adsorptivity. At present, the molecular weight of hydrolyzed collagen or hydrolyzed keratin, which is the main product on the market, is set to a low molecular range of 500 to 2,000. Although this is set with an emphasis on the adsorptivity to hair, since it is a low molecular weight, it has low film-forming properties and cannot eliminate the drawback of crystallization of the film as described above. The tendency of the film to crystallize is stronger when the peptide is converted to a quaternary ammonium salt and cationized. When the hair is treated with such a material, the formed film is slightly hard, giving a crisp feeling and a firm feeling, and is highly irritating to the scalp.
[0008]
In view of the above, an object of the present invention is to provide a hair treatment agent having film forming properties and adsorptivity.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
Peptides with a high molecular weight have high film-forming properties and are good in terms of membrane quality, but have the drawback of low adsorptivity, and if this adsorptivity can be increased, it will be a solution in all aspects. Conceivable. Then, in order to solve the above-mentioned problems, the present inventors have focused on amino acids constituting peptides or proteins.
[0010]
Amino acids have amino groups and carboxyl groups as polar groups in the molecule.If the number of amino groups and carboxyl groups is the same, neutral amino acids, if there are more carboxyl groups, acidic amino acids, amino groups are more In many cases, it is called a basic amino acid. Acidic amino acids and basic amino acids have more polar groups than neutral amino acids. Peptides or proteins are formed by bonding amino acids through peptide bonds. In general, those having a molecular weight of 10,000 or less are referred to as peptides, and those having a molecular weight of 10,000 or more are referred to as proteins, but are not particularly distinguished in the present invention.
[0011]
Here, the reason why the low molecular weight peptide has a high adsorptivity is that the ratio of the amino group and the carboxyl group at the molecular end to the size of one peptide molecule is higher than that of the high molecular weight peptide, so This is presumed to be due to the strong ionic bond with.
[0012]
Therefore, it is considered that the higher the polar group content of a high molecular peptide, the higher the adsorptivity to hair. That is, it is considered that the higher the content ratio of acidic amino acids and basic amino acids in all the amino acids constituting the peptide, the higher the adsorptivity.
[0013]
Therefore, as a result of research, it has been found that a peptide or protein containing at least 40% by weight or more of polar amino acids and having a weight average molecular weight of 5,000 or more has both film-forming properties and adsorptivity. . It is preferable that such a peptide or protein having a weight average molecular weight of 5000 or more is contained in the hair treatment agent in an amount of 0.2 to 1.0% by weight, preferably 0.4 to 1.0% by weight. It can exhibit film-forming properties and adsorptivity.
[0014]
The peptide or protein can be appropriately selected as described above as long as it has at least 40% by weight or more of polar amino acids and has a weight average molecular weight of 5,000 or more. Almond extract extracted from almond seeds (almond extract) Is preferably used as peptide or protein source. The peptide or protein contained in the almond extract (hereinafter referred to as almond protein) is a polymer having a weight average molecular weight of about 10,000, and contains an acidic amino acid and a basic amino acid as shown in Table 1. The rate is very high. Table 1 shows the amino acid composition and content of almond protein (extracted from almond seeds), hydrolyzed collagen and hydrolyzed keratin.
[0015]
The weight average molecular weight of the peptide or protein was measured by a high-performance protein liquid chromatograph (FPLC). The column used was Superose 12, the mobile layer used a 0.05M potassium phosphate buffer (pH 7.0), and the ultraviolet absorption detector was UV. Detector (detection wavelength: 280 nm) was used. Carbonic anhydrase (MW: 29000), bovine albumin (MW: 66000), alcohol dehydrogenase (MW: 150,000), and amylase (MW: 200000) were used as reference substances. The weight average molecular weights of other substances are also measured by this method and under the same conditions.
[0016]
The composition and content of the amino acid of the peptide or protein were determined by pre-treatment by removing the free amino acid of the peptide or protein by adsorption with a cationic ion exchange resin, and then hydrolyzing with 6M hydrochloric acid in a vacuum sealed tube at 110 ° C for 24 hours. The sample was used as an analysis sample, and the analysis sample was measured using a Beckman-type automatic amino acid quantification device (model 6300). As a detection method, a ninhydrin colorimetric method was adopted, and the absorbance at 570 nm and 440 nm was measured.
[0017]
[Table 1]
[0018]
Among the amino acids, acidic amino acids are aspartic acid and glutamic acid, basic amino acids are hydroxylysine, lysine, histidine and arginine, and neutral amino acids are other amino acids. As shown in Table 1, hydrolyzed collagen and hydrolyzed keratin have a low content of acidic amino acids and basic amino acids, so-called polar amino acids, but nearly 50% of almond proteins are composed of polar amino acids. Therefore, the content of the polar group is high. Therefore, almond protein is considered to be capable of obtaining good adsorptivity comparable to low molecular weight hydrolyzed collagen and hydrolyzed keratin, even though it is a polymer having a molecular weight of about 10,000.
[0019]
Almond is a deciduous tree of the genus Rosaceae, and almond extract may be extracted from any part of almond seeds, fruits, roots, leaves, flowers, etc., especially from almond seeds (sweet peach). Extraction is preferable because it exhibits the highest effect and has a rich content of almond protein. Various methods such as solvent extraction, distillation, and squeezing can be used as the method for extracting almond extract (almond protein).
[0020]
In the case of performing extraction by solvent extraction, for example, water, alcohols such as methyl alcohol and ethyl alcohol, glycerin, propylene glycol, 1,3-butylene glycol and the like can be used as the extraction solvent. When the solvent extraction method using water is used, the almond extract is prepared by mixing almond powder and water at a ratio of 1.0: 3.3 to extract protein, then adding 1 glycerin, mixing and filtering. It is adjusted by further filtering this with a membrane filter. The product yield in this case is about 1. In addition, each numerical value represents the relative value when the weight of the almond powder is set to 1.
[0021]
The amount of the almond extract in the hair treatment agent is 3.0 to 14.0% by weight, that is, the ratio of the almond protein contained in the almond extract to the hair treatment agent is in the range of 0.2 to 1.0% by weight. Preferably, the content is 0.4 to 1.0% by weight.
[0022]
With the hair treatment agent of the present invention, hair styling, shampoo, conditioner, hair rinse, hair treatment, hair cream, hair lotion, hair tonic, hair oil, hair spray, brushing agent, hair foam, hair mist, pomade, tic, styling gel, Although it can be applied to all products applied to hair, such as permanent wave first agent, permanent wave second agent, hair bleach, hair dye and hair growth and hair restoration agent, the hair treatment agent of the present invention has a volume up feeling and Since it can exert its shape-retaining ability, it is preferably used as a hair treatment agent used for finishing after washing the hair, such as a hair styling agent and a conditioning agent. The hair treatment agent of the present invention may be adjusted to a liquid state, but may be in the form of an emulsion, a gel, a liquid aerosol or the like according to the purpose.
[0023]
In addition, the present hair treatment agent may contain a third component other than the almond protein, if necessary, as long as the effect of the present invention is not impaired. Although not particularly limited as the third component, for example, water, alcohols, neutralizers, pH adjusters, fragrances, stabilizers, surfactants, emulsifiers, colorants, pigments, thickeners, bulking agents, humectants Bactericides, bacteriostats, preservatives, preservatives, oils and fats, glycerin, polyethylene glycol and esters.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, the present invention will be described with reference to Test Examples and Examples, which do not limit the present invention at all.
[0025]
[Test example]
Table 2 shows the molecular weights of proteins or peptides contained in the samples (almond extract, hydrolyzed collagen solutions 1 and 2, hydrolyzed keratin solutions 1 to 3 and hydrolyzed keratin quaternary ammonium salt solution) used in the test, and their contents. Indicates the rate. The almond extract was prepared by using the above-mentioned solvent extraction method with water using almond seeds. The hydrolyzed collagen solutions 1 and 2 were obtained by hydrolyzing beef dermis with an acid alkali, and hydrolyzed keratin. Solutions 1 to 3 were obtained by hydrolyzing wool with an acid alkali, and the hydrolyzed keratin quaternary ammonium salt solution was obtained by converting the terminal amino group of hydrolyzed keratin into a quaternary ammonium salt.
[0026]
[Table 2]
[0027]
Table 3 shows the mixing ratio of each sample in the upper part, the content of protein or peptide in the middle part, and the evaluation of the feeling of use by panelists in the lower part. A comparative test was performed using sample solutions (A1 to K5) in which the sample, ethyl alcohol and glycerin were blended at the ratio shown in the upper part of Table 3 and quantified to 3 ml with purified water. A1 to A4 are sample solutions containing almond extract, C1 to C3 are sample solutions containing hydrolyzed collagen solution 1 or 2, K1 to K4 are sample solutions containing hydrolyzed keratin solution 1, 2 or 3, K5 is a sample solution containing a hydrolyzed keratin quaternary ammonium salt.
[0028]
[Table 3]
[0029]
(Test method)
Using 20 female panelists as test subjects, 3 ml of each sample solution is evenly sprayed on 20 g of washed hair bundles, dried with a dryer while combing, and “hair waist strength”, “hair flexibility”, “ "Moist feeling of hair" and "smoothness of hair" were sensually evaluated.
[0030]
In Table 3, when the number of persons who answered that each item was good was 18 or more, ◎, when the number of persons who answered good was 14-17, ○, when the number of persons who answered good was 8-13, △, when the number of people who answered good is 7 or less, is indicated by ×.
[0031]
(result)
As shown in Table 3, when the almond protein content in the almond extract is 0.2 to 1.0% by weight, the stiffness of the hair is strong, and at the same time, the flexibility is excellent, and the moist feeling and smoothness are produced. A person with little fine hair or hair in appearance could feel the natural volume increase of hair (A2 and A3). However, when the almond protein content was 0.2% by weight or less or 1.0% by weight or more, sufficient performance could not be exhibited (A1 and A4).
[0032]
Low molecular weight hydrolyzed collagen and hydrolyzed keratin have high stiffness due to good adsorption, but have difficulty in flexibility and hair smoothness. That is, it was confirmed that stiffness occurred (C1 to C3, K1 and K2). The low-molecular-weight hydrolyzed keratin quaternary ammonium salt has a sufficiently high waist strength, but also has poor hair flexibility (K5).
[0033]
In addition, high-molecular-weight hydrolyzed keratin having a molecular weight similar to that of almond protein has a low adsorbed amount, and thus it is difficult for the stiffness to appear (K3). When the peptide content is increased, the stiffness is increased, but the flexibility is deteriorated, the stiffness is increased, and at the same time, the smoothness tends to be reduced (K4).
[0034]
From the above results, the almond protein of the present invention can form a film on the entire surface of the hair because of its high adsorptivity to the hair even with a small amount of the compound, and the hair can be sufficiently stiff. In addition, since it is a polymer, the film is formed uniformly on the hair surface, and the quality of the film can be elastic without crystallization. Therefore, the hair can be provided with flexibility, moist feeling and smoothness, and it is possible to make the hair of people with fine hair and thin hair feel natural volume increase.
[0035]
When the hair treatment agent of the present invention is used for hair, the hair treatment agent can be sorbed to the entire hair, and a film having a resilient natural feel can be formed on the surface. If the film is used to set (orient and straighten the hair) by a dryer blow, the form can be maintained by the strength of the waist of the film.
[0036]
【Example】
Specific examples of the hair treatment agent according to the present invention include the following ratios: 4% by weight of an almond seed extract (that is, 0.3% by weight of an almond protein); 10% by weight of ethyl alcohol; 3% by weight of glycerin; The formulated hair treatment agent can be recommended in terms of effect.
[0037]
However, it is not necessarily limited to this blending amount, and the almond protein can be used in the range of 0.2 to 1.0% by weight, preferably 0.4 to 1.0% by weight, Ethyl alcohol can be mixed and adjusted in the range of 5.0 to 15.0% by weight and glycerin in the range of 3.0 to 7.0% by weight. In addition, you may use glycols, such as 1,3 butylene glycol, hexylene glycol, and dipropylene glycol, instead of glycerin.
[0038]
【The invention's effect】
As is clear from the above description, the hair treatment agent according to the present invention contains a high molecular weight peptide or protein containing a large amount of polar amino acids, for example, almond protein, so that the hair treatment agent enhances the adsorptivity to hair and reduces the waist of hair. And has excellent film-forming properties, the film does not crystallize, the hair has softness and smoothness, and there is no irritation to the scalp.
[0039]
Therefore, the present hair treatment agent can give the hair a more natural finish. Further, by using the film, it is possible to provide a sufficient hairstyle shape retention ability.
Claims (5)
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2002
- 2002-08-14 JP JP2002236465A patent/JP2004075591A/en active Pending
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