JP2004074619A - Mold temperature control device and method - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、樹脂の成形加工を行うための金型温度制御装置及び金型温度制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、樹脂の成形加工を行うための金型温度制御装置による金型を加熱する方法として、汎用のカートリッジヒータ(棒状抵抗加熱ヒータ)を金型内に組み込み、そのカートリッジヒータをON・OFF制御することにより、金型温度のコントロールを行っているものがある。
【0003】
即ち、樹脂の成形加工を行う場合、まず始めに前記カートリッジヒータをON制御して、成形品のウェルドラインやヘジテーションが生じやすい部分に対応する金型における部位を加熱する。そして、金型の上記部位を加熱した後、金型内に溶融樹脂を射出充填することにより、成形品のウェルドラインやヘジテーションが生じやすい部分に対応する金型内部の金型転写性及び流動性を向上させる。
【0004】
そして、金型内に射出充填した溶融樹脂を冷却する際には、前記カートリッジヒータをOFF制御し、金型に埋設した冷却管内を冷却水が温調機により一定温度で還流することにより金型と共に溶融樹脂を冷却し、その後、金型から成形品を取り出す。この結果、ウェルドラインやヘジテーションが少ない外観品位のよい成形品が成形される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、金型内に射出充填した溶融樹脂を冷却する際には、前記カートリッジヒータをOFF制御した状態で冷却水により金型を冷却するため、金型の温度が冷却水の温度まで下がろうとして金型が所望以上に冷却されてしまう。
【0006】
従って、金型から成形品を取り出した後、次のサイクル工程のために前記金型を前記カートリッジヒータにより加熱する際に、加熱時間がかかり、この結果、成形サイクルが長くなってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は金型加熱手段が設けられた金型における加熱部位の冷却しすぎを防ぐことができる金型温度制御装置及び金型温度制御方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電力が供給されることにより金型の加熱部位を加熱する金型加熱手段と、前記金型を冷却する冷却手段と、前記金型加熱手段へ供給する電力量を制御する制御手段を備えた金型温度制御装置において、前記制御手段は、前記金型内に射出充填した溶融樹脂を冷却する際には、前記加熱部位の温度が前記冷却手段の冷却温度より高くかつ前記金型内に射出充填する前記溶融樹脂の温度より低い第1温度となるように電力量を制御することを要旨とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の金型温度制御装置において、前記制御手段は、前記金型内に前記溶融樹脂を射出充填する際には、前記加熱部位の温度が前記第1温度よりも高くかつ前記金型内に射出充填する前記溶融樹脂の温度より低くなる第2温度となるように電力量を制御することを要旨とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、電力が供給されることにより金型の加熱部位を加熱する金型加熱手段と、前記金型を冷却する冷却手段とを備えた金型温度制御方法において、前記金型内に射出充填した溶融樹脂を冷却する際には、前記冷却手段の冷却温度より高くかつ前記金型内に射出充填する前記溶融樹脂の温度より低い第1温度となるように前記金型加熱手段へ供給する電力量を制御することを要旨とする。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の金型温度制御方法において、前記金型に溶融樹脂を射出充填する際には、前記第1温度よりも高くかつ前記金型内に射出充填する前記溶融樹脂の温度より低くなる第2温度となるように前記金型加熱手段へ供給する電力量を制御することを要旨とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
以下、本発明を具体化した第1実施形態を図1〜図2に従って説明する。
【0013】
図1に示すように、金型装置11は、固定金型12と、可動金型13とを備えている。
前記両金型12,13の互いに対向する面には、キャビティ形成面14,15が形成され、両キャビティ形成面14,15にてキャビティCが形成されている。前記固定金型12にはその外側面(前記可動金型13に対向する面に対して反対側の面)からキャビティCを挿通するようにランナ16が形成され、同ランナ16によりキャビティC内へ溶融樹脂を充填可能とされている。前記溶融樹脂の温度は、例えば230〜260°Cである。
【0014】
前記可動金型13のキャビティ形成面15には、凸部15aが形成されている。前記両金型12,13を突き合わせた際に、前記凸部15aの先端と前記キャビティ形成面14との間に空隙ができるようにキャビティ形成面15は形成されている。この凸部15aにより、キャビティC内に溶融樹脂を射出充填して成形した成形品S1における前記凸部15aに対応する部分には、凹状部(薄肉部)S1aが形成される。
【0015】
前記固定金型12には、前記成形品S1の凹状部S1aに対応する部分近傍に金型加熱手段としてのカートリッジヒータ(棒状抵抗加熱ヒータ)20が埋設されている。
【0016】
そして、そのカートリッジヒータ20近傍における固定金型12内には、そのカートリッジヒータ20を挟むようにして一対の熱電対21,22が埋設されている。
【0017】
また、固定金型12において、熱電対21におけるカートリッジヒータ20の反対側近傍、及び熱電対22におけるカートリッジヒータ20の反対側近傍には、一対の伝熱抑制溝23,24がそれぞれ形成されている。前記一対の伝熱抑制溝23,24は、その両伝熱抑制溝23,24が互いに対向する方向に対して直交する方向へ沿って形成されている。
【0018】
以下、「両伝熱抑制溝23,24が互いに対向する方向」を第1方向という。また、「両伝熱抑制溝23,24が互いに対向する方向に対して直交する方向」を第2方向という。即ち、第1方向と第2方向は互いに直交する方向であると共に、第2方向は図1における紙面に対して直交する方向である。
【0019】
前記固定金型12において、一対の伝熱抑制溝23,24を基準として可動金型13とは反対側の位置には、入駒25を収容するための入駒収容凹部26が第2方向に沿って形成されている。その入駒収容凹部26には、前記入駒25が収容されている。
【0020】
なお、前記固定金型12、前記可動金型13、及び前記入駒25により金型Kが構成されている。
前記伝熱抑制溝23,24は、前記入駒収容凹部26の底面26aに対して開口されている。また、前記入駒25における前記底面26aと対応する側面には、伝熱抑制凹部27が第2方向に沿って形成されている。前記伝熱抑制凹部27における第1方向両端はそれぞれ前記伝熱抑制溝23と伝熱抑制溝24とが形成された位置とされている。
【0021】
そして、前記一対の伝熱抑制溝23,24及び前記伝熱抑制凹部27により、第2方向に直交する方向に切断した際に断面コの字形状をなす加熱規制手段としての断熱空間28が形成されている。
【0022】
以下、前記固定金型12において、前記キャビティ形成面14と断熱空間28とにより囲まれた部位を加熱部位12aという。前記加熱部位12aは金型Kにおける加熱部位領域に相当する。即ち、前記断熱空間28により金型Kにおける加熱部位領域が規制されている。
【0023】
前記断熱空間28により、カートリッジヒータ20にて加熱された前記加熱部位12aの熱が、断熱空間28を跨いで固定金型12の加熱部位12a以外の部位、及び入駒25へ伝達することを抑制している。
【0024】
前記両金型12,13において、キャビティ形成面14,15近傍には、複数の冷却管30が埋設されており、その冷却管30内には冷却媒体としての冷却水31が環流されている。前記冷却水31は図示しない温調機により一定温度で冷却管30内を環流されている。前記加熱部位12aには、前記冷却管30が2つ埋設されている。その複数の冷却管30内を環流する冷却水31により前記キャビティC内に射出充填した溶融樹脂を冷却するように構成されている。
【0025】
なお、前記冷却管30及び冷却水31にて冷却手段としての冷却機構32が構成されている。以下、前記冷却水31の温度を冷却温度という。前記冷却温度とは、例えば60〜80°Cである。
【0026】
前記カートリッジヒータ20には、制御手段としての制御装置35が接続され、同制御装置35には電源36が接続されている。前記制御装置35はCPU(中央処理装置)35aと、電圧調整手段としての電圧調整機35bとを備えている。前記電圧調整機35bは電源36から供給された電力を電圧制御することにより、カートリッジヒータ20へ供給する電力量を制御する。前記CPU35aには、前記熱電対21,22が接続されている。前記制御装置35には前記CPU35aに接続された表示部37が形成されている。前記CPU35aは前記熱電対21,22からの検出信号に応じて前記表示部37に加熱部位12aの温度を表示する。
【0027】
図2に示すように、前記CPU35aは、冷却開始から冷却終了までの間、及び冷却終了から成形品S1取り出し終了までの間には、制御装置35からカートリッジヒータ20へLレベルの電力を供給するように制御する。即ち、前記CPU35aは、冷却開始から成形品S1取り出し終了までの間には、制御装置35からカートリッジヒータ20へLレベルの電力を供給し続けるように制御する。
【0028】
前記カートリッジヒータ20はLレベルの電力(本実施形態では電圧をローレベル)が供給(印加)されると、加熱部位12aを冷却水31の温度より高く、かつ前記溶融樹脂の温度より低い第1温度としての凝固温度t1となるように加熱する。前記凝固温度t1は、例えば約110°Cである。
【0029】
さらに、前記CPU35aは、成形品S1取り出し終了から型締め終了の間、型締め終了から溶融樹脂充填開始までの間、及び溶融樹脂充填開始から冷却開始までの間には、制御装置35からカートリッジヒータ20へHレベルの電力(本実施形態では電圧をハイレベル)を供給(印加)するように制御する。即ち、前記CPU35aは、成形品S1取り出し終了から冷却開始までの間には、制御装置35からカートリッジヒータ20へHレベルの電力を供給し続けるように制御する。
【0030】
なお、前記「Hレベルの電力」は前記「Lレベルの電力」より電力量が多い電力のことを言う。
前記カートリッジヒータ20はHレベルの電力が供給されると、前記凝固温度t1より高く、かつ前記溶融樹脂の温度より低い第2温度としての凝固遅延温度t2となるように加熱する。前記凝固遅延温度t2は、例えば約120°Cである。
【0031】
前記カートリッジヒータ20、前記冷却機構32、及び前記制御装置35により金型温度制御装置38が構成されている。
次に、本実施形態の金型温度制御装置38を備えた金型装置11による成形品S1の成形工程について説明する。
【0032】
前記CPU35aの制御により前記カートリッジヒータ20にHレベルの電力を供給している状態で、両金型12,13を突き合わせる(型締め終了)。
この結果、ランナ16からキャビティCへ溶融樹脂を射出充填する際には、固定金型12の加熱部位12aの温度が既に凝固遅延温度t2に達しているようにする。
【0033】
そして、前記ランナ16からキャビティCへ溶融樹脂を射出充填する(溶融樹脂充填開始)。
すると、キャビティC内に射出充填した溶融樹脂において、加熱部位12aに対応する部位は、加熱部位12aの温度が凝固遅延温度t2となっていることから、この加熱部位12aの温度が凝固遅延温度t2よりも低い場合と比べてスキン層の形成が遅くなる。このように、スキン層の形成を遅くさせることにより、成形品S1における凹状部S1aの金型転写性を向上させる。
【0034】
前記キャビティC内へ溶融樹脂を充填後、そのキャビティC内に射出充填した溶融樹脂を冷却すべく前記CPU35aの制御により、制御装置35からカートリッジヒータ20への電力供給をHレベルからLレベルにする(冷却開始)。
【0035】
すると、キャビティC内に射出充填した溶融樹脂において、加熱部位12aに対応する部位は、他の部位と比べてゆっくりと冷却されるため前記加熱部位12aを加熱していない場合と比べて金型転写性が向上し、この結果、外観品位が向上する。
【0036】
また、この際、加熱部位12aは凝固温度t1よりも低くならないようにカートリッジヒータ20にて加熱されているため、その加熱部位12aの温度が冷却水31の温度である冷却温度まで下がらない。
【0037】
そして、前記キャビティC内の溶融樹脂が冷却されることにより、成形品S1が成形される(冷却終了)。
前記成形品S1が成形された後、固定金型12から可動金型13を引き離して同成形品S1を両金型12,13から取り出す(成形品取り出し終了)。
【0038】
次に、前記成形品S1を両金型12,13から取り出した後、前記CPU35aの制御により、制御装置35からカートリッジヒータ20への電力供給をLレベルからHレベルとなるようにする。そして、次の成形品S1を成形すべく両金型12,13の突き合わせ(型締め終了)、ランナ16からキャビティCへ溶融樹脂を射出充填する(溶融樹脂充填開始)。
【0039】
この際、「成形品S1取り出し終了」から「溶融樹脂充填開始」までの時間は、固定金型12の加熱部位12aが凝固温度t1から凝固遅延温度t2までの上昇に要する時間でよい。即ち、カートリッジヒータ20にて同じ加熱量にて加熱する場合において、例えば、加熱部位12aが冷却温度から凝固遅延温度t2までの上昇に要する時間と比べて、本実施形態の金型装置11は固定金型12の加熱部位12aが短時間で加熱される。
【0040】
従って、本実施形態の金型温度制御装置38を備えた金型装置11によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)本実施形態では、制御装置35は、金型K内に射出充填した溶融樹脂を冷却する際には、固定金型12の加熱部位12aの温度が冷却機構32の冷却温度より高くかつ金型K内に射出充填する溶融樹脂の温度より低い凝固温度t1となるようにカートリッジヒータ20へ供給する電力量を制御した。従って、カートリッジヒータ20が埋設された金型Kにおける加熱部位12aの冷却しすぎを防ぐことができる。
【0041】
(2)本実施形態では、制御装置35は、金型K内に溶融樹脂を射出充填する際には、加熱部位12aの温度が前記凝固温度t1よりも高くかつ金型K内に射出充填する溶融樹脂の温度より低くなる凝固遅延温度t2となるように電力量を制御した。従って、金型K内に射出充填した溶融樹脂において、加熱部位12aに対応する部位は、他の部位と比べてゆっくりと冷却されるため前記加熱部位12aを加熱していない場合と比べて金型転写性及び流動性を向上させることができる。
【0042】
(3)本実施形態では、冷却機構32は、金型K内に埋設された冷却管30と、冷却管30内を環流する冷却水31を備えた。そして、冷却管30内を冷却水31が環流することにより、金型K内に射出充填した溶融樹脂を、金型Kを介して冷却できる。
【0043】
(4)本実施形態では、固定金型12及び入駒25に断熱空間28を形成した。従って、前記断熱空間28を形成しない場合と比べて、カートリッジヒータ20の発熱量を少なくしても、効率的に固定金型12の加熱部位12aを加熱できる。
【0044】
(5)本実施形態では、CPU35aは熱電対21,22からの検出信号に応じて前記表示部37に加熱部位12aの温度を表示するようにした。このため、金型装置11の状態を管理する管理者は、この表示部37を目視することにより前記加熱部位12aの温度を確認することができる。
【0045】
(第2実施形態)
以下、本発明を具体化した第2実施形態を図3及び図4に従って説明する。なお、第2実施形態の金型装置41は、前記第1実施形態の金型装置11を変更したものであり、前記第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付して、その詳細な説明を省略し、異なるところのみを説明する。
【0046】
図3及び図4に示すように、本実施形態の金型装置41は、金型装置11における凸部15aの代わりに孔成形部42をキャビティ形成面15に形成している。前記両金型12,13を突き合わせた際に、前記孔成形部42の先端が前記キャビティ形成面14に当接するように前記孔成形部42は形成されている。
【0047】
この孔成形部42により、キャビティC内に溶融樹脂を射出充填して成形した成形品S2における前記孔成形部42に対応する部分には、貫通孔S2aが形成される。
【0048】
前記成形品S2において、キャビティCにおける孔成形部42を基準としてランナ16とは反対側の空間と対応する部位は、溶融樹脂合流部S2bとされている。前記溶融樹脂合流部S2bはランナ16からキャビティCへ射出充填された溶融樹脂が、孔成形部42にて二股状に分かれて、その後、その二股状に分かれた溶融樹脂が合流する部位である。
【0049】
前記固定金型12及び前記入駒25には、前記成形品S2の溶融樹脂合流部S2bに対応する部分近傍に前記加熱部位12a、前記カートリッジヒータ20、前記熱電対21,22、及び前記断熱空間28が配置されている。
【0050】
上記金型装置41においても、キャビティC内に溶融樹脂を射出充填した際に、加熱部位12aの温度が凝固遅延温度t2よりも低い場合と比べてスキン層の形成が遅くなり、成形品S2における溶融樹脂合流部S2bの金型転写性が向上する。この結果、溶融樹脂合流部S2bにウェルドラインが少なく外観品位がよい成形品S2が成形される。
【0051】
従って、本実施形態の金型温度制御装置38を備えた金型装置41によれば、前記第1実施形態における効果(1)〜(5)と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
なお、上記実施形態は以下のような他の実施形態に変更して具体化してもよい。
【0052】
・前記各実施形態では、ランナ16よりキャビティC内へ充填する溶融樹脂の温度を230〜260°C、冷却機構32の冷却温度を60〜80°C、凝固温度t1を約110°C、凝固遅延温度t2を約120°Cとしていた。これに限らず、前記各温度は、キャビティC内へ充填する溶融樹脂の種類などにより適宜変更してもよい。即ち、キャビティC内へ射出充填する溶融樹脂の温度は、ガラス移転温度や熱変形温度以上であり、凝固温度t1はガラス移転温度や熱変形温度未満である。
【0053】
・前記各実施形態では、制御装置35は電圧調整機35bを備え、電源36から供給された電力を電圧調整し、この結果、制御装置35からカートリッジヒータ20へ供給する電力量を調整するようにしていた。これに限らず、制御装置35は電流調整することにより、制御装置35からカートリッジヒータ20へ供給する電力量を調整するようにしてもよい。即ち、制御装置35には、電圧調整機35bの変わりに、電流量を可変することができる電流可変回路を備えるようにしてもよい。この場合、電流可変回路は電流調整手段に相当する。
【0054】
・前記各実施形態では、固定金型12及び入駒25に断熱空間28を形成していたが、この断熱空間28を省略してもよい。
・前記各実施形態では、冷却管30内を冷却水31が環流するように構成していたが、冷却水31の変わりに冷却媒体としてのエチレングリコールなどを用いてもよい。
【0055】
・前記各実施形態では、金型K内に冷却管30を埋設し、その冷却管30内を冷却水31が環流することにより、金型K内に射出充填した溶融樹脂を冷却していた。これに限らず、前記冷却管30を省略し、その代わりに、冷却管30が埋設されていた部位に冷却水環流孔を形成し、その冷却水環流孔に前記冷却水31を環流させるようにしてもよい。この場合、前記冷却水31及び前記冷却水環流孔にて冷却手段が構成される。
【0056】
次に、上記実施形態及び他の実施形態から把握できる技術的思想について以下に追記する。
(イ)前記冷却手段は、前記金型内に設けられた冷却管と、同冷却管内を環流する冷却媒体とを備え、前記冷却温度とは冷却媒体の温度であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の金型温度制御装置。
【0057】
(ロ)前記金型には、前記金型加熱手段の加熱による同金型における加熱部位領域を規制する加熱規制手段を備えたことを特徴とする請求項1及び請求項2、技術的思想(イ)のうちいずれか1項に記載の金型温度制御装置。
【0058】
(ハ)前記制御手段は、電圧制御又は電流制御により前記金型加熱手段へ供給する電力量を制御することを特徴とする請求項1、請求項2、技術的思想(イ)、技術的思想(ロ)のうちいずれか1項に記載の金型温度制御装置。
【0059】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、金型加熱手段が設けられた金型における加熱部位の冷却しすぎを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態における金型装置の概略説明図。
【図2】第1実施形態における成形工程と制御装置からカートリッジヒータへ供給する電力量との関係を示すタイムチャート。
【図3】第2実施形態における金型装置の概略説明図。
【図4】図3におけるA−A線矢視断面図。
【符号の説明】
12a…加熱部位、20…金型加熱手段としてのカートリッジヒータ、
32…冷却手段としての冷却機構、35…制御手段としての制御装置、
38…金型温度制御装置、K…金型、t1…第1温度としての凝固温度、
t2…第2温度としての凝固遅延温度。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a mold temperature control device and a mold temperature control method for performing resin molding.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as a method of heating a mold by a mold temperature control device for molding a resin, a general-purpose cartridge heater (a rod-shaped resistance heater) is incorporated in the mold, and the cartridge heater is ON / OFF controlled. In some cases, the mold temperature is controlled.
[0003]
That is, when performing the resin molding process, first, the cartridge heater is controlled to be ON to heat a portion of the mold corresponding to a weld line or a portion of the molded product where hesitation is likely to occur. Then, after heating the above-mentioned part of the mold, the molten resin is injected and filled into the mold, so that the mold transferability and fluidity inside the mold corresponding to the weld line and the portion where the hesitation easily occurs in the molded product. Improve.
[0004]
When cooling the molten resin injected and filled in the mold, the cartridge heater is controlled to be OFF, and the cooling water is returned at a constant temperature by a temperature controller in the cooling pipe embedded in the mold, so that the mold is cooled. At the same time, the molten resin is cooled, and then the molded product is taken out of the mold. As a result, a molded product with good appearance quality with less weld lines and hesitation is formed.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, when cooling the molten resin injected and filled into the mold, the mold is cooled by the cooling water while the cartridge heater is controlled to be OFF, so that the temperature of the mold will drop to the temperature of the cooling water. As a result, the mold is cooled more than desired.
[0006]
Therefore, when the mold is heated by the cartridge heater for the next cycle step after removing the molded article from the mold, it takes a long time to heat the mold, and as a result, the molding cycle becomes longer. there were.
[0007]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has as its object to provide a mold temperature control device and a mold capable of preventing overheating of a heated portion in a mold provided with mold heating means. It is to provide a temperature control method.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 includes a mold heating unit that heats a heating portion of a mold by supplying electric power, a cooling unit that cools the mold, and a mold that cools the mold. In a mold temperature control device provided with a control means for controlling an amount of electric power supplied to a mold heating means, the control means, when cooling the molten resin injected and filled in the mold, the temperature of the heated portion The gist is to control the amount of electric power so that the first temperature is higher than the cooling temperature of the cooling means and lower than the temperature of the molten resin to be injected and filled into the mold.
[0009]
According to a second aspect of the present invention, in the mold temperature control apparatus according to the first aspect, the control unit is configured such that when the molten resin is injected and filled into the mold, the temperature of the heating portion is set to the temperature. The gist of the present invention is to control the amount of electric power so that the second temperature is higher than the first temperature and lower than the temperature of the molten resin to be injected and filled into the mold.
[0010]
The invention according to claim 3 is a mold temperature control method comprising: a mold heating unit that heats a heating portion of the mold by supplying power; and a cooling unit that cools the mold. When cooling the molten resin injected and filled in the mold, the mold is set to a first temperature higher than the cooling temperature of the cooling means and lower than the temperature of the molten resin injected and filled in the mold. The gist is to control the amount of electric power supplied to the heating means.
[0011]
According to a fourth aspect of the present invention, in the mold temperature control method according to the third aspect, when the molten resin is injected and filled in the mold, the temperature is higher than the first temperature and injected into the mold. The gist of the present invention is to control the amount of electric power supplied to the mold heating means so that the second temperature becomes lower than the temperature of the molten resin to be filled.
[0012]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
(1st Embodiment)
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS.
[0013]
As shown in FIG. 1, the
[0014]
On the
[0015]
In the fixed
[0016]
A pair of
[0017]
Further, in the fixed
[0018]
Hereinafter, the “direction in which the two heat
[0019]
In the fixed
[0020]
Note that the fixed
The heat
[0021]
The pair of heat
[0022]
Hereinafter, in the fixed
[0023]
The
[0024]
In the two dies 12 and 13, a plurality of cooling
[0025]
The cooling
[0026]
A
[0027]
As shown in FIG. 2, the
[0028]
When the
[0029]
Further, the
[0030]
The “H-level power” refers to power having a larger amount of power than the “L-level power”.
When the H level electric power is supplied, the
[0031]
A
Next, a molding process of the molded product S1 by the
[0032]
While the H level power is being supplied to the
As a result, when the molten resin is injected and filled into the cavity C from the
[0033]
Then, the molten resin is injected and filled into the cavity C from the runner 16 (start of filling of the molten resin).
Then, in the molten resin injected and filled into the cavity C, the temperature of the
[0034]
After filling the cavity C with the molten resin, the power supply from the
[0035]
Then, in the molten resin injected and filled in the cavity C, the portion corresponding to the
[0036]
Further, at this time, since the
[0037]
Then, the molded resin S1 is molded by cooling the molten resin in the cavity C (cooling is completed).
After the molded article S1 is molded, the
[0038]
Next, after removing the molded product S1 from both the dies 12, 13, the power supply from the
[0039]
At this time, the time from “the end of taking out the molded product S1” to “the start of filling of the molten resin” may be the time required for the
[0040]
Therefore, according to the
(1) In the present embodiment, when cooling the molten resin injected and filled in the mold K, the
[0041]
(2) In the present embodiment, when injecting and filling the molten resin into the mold K, the
[0042]
(3) In the present embodiment, the
[0043]
(4) In the present embodiment, the
[0044]
(5) In the present embodiment, the
[0045]
(2nd Embodiment)
Hereinafter, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. The
[0046]
As shown in FIGS. 3 and 4, in the
[0047]
By the
[0048]
In the molded product S2, a portion corresponding to the space on the opposite side to the
[0049]
In the fixed
[0050]
Also in the
[0051]
Therefore, according to the
(Other embodiments)
The above embodiment may be embodied by being changed to another embodiment as described below.
[0052]
In each of the above embodiments, the temperature of the molten resin charged into the cavity C from the
[0053]
In each of the above embodiments, the
[0054]
In the above embodiments, the
In the above embodiments, the cooling
[0055]
In the above embodiments, the cooling
[0056]
Next, technical ideas that can be grasped from the above embodiment and other embodiments will be additionally described below.
(B) The cooling means includes a cooling pipe provided in the mold and a cooling medium circulating in the cooling pipe, and the cooling temperature is a temperature of the cooling medium. The mold temperature control device according to
[0057]
(B) The mold is provided with a heating regulating means for regulating a heating portion area in the mold by heating of the mold heating means. The mold temperature control device according to any one of (a) and (d).
[0058]
(C) The control means controls the amount of electric power supplied to the mold heating means by voltage control or current control, wherein the technical idea (A) and the technical idea are controlled. (2) The mold temperature control device according to any one of (1) to (4).
[0059]
【The invention's effect】
As described above in detail, according to the present invention, it is possible to prevent the heating portion in the mold provided with the mold heating means from being excessively cooled.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic explanatory view of a mold device according to a first embodiment.
FIG. 2 is a time chart illustrating a relationship between a molding process and an amount of power supplied from a control device to a cartridge heater in the first embodiment.
FIG. 3 is a schematic explanatory view of a mold apparatus according to a second embodiment.
FIG. 4 is a sectional view taken along line AA in FIG. 3;
[Explanation of symbols]
12a: heating part, 20: cartridge heater as mold heating means,
32: a cooling mechanism as cooling means, 35: a control device as control means,
38: mold temperature controller, K: mold, t1: solidification temperature as first temperature,
t2: Coagulation delay temperature as the second temperature.
Claims (4)
前記制御手段は、前記金型内に射出充填した溶融樹脂を冷却する際には、前記加熱部位の温度が前記冷却手段の冷却温度より高くかつ前記金型内に射出充填する前記溶融樹脂の温度より低い第1温度となるように電力量を制御することを特徴とする金型温度制御装置。A mold comprising: a mold heating means for heating a heating portion of the mold by supplying electric power; a cooling means for cooling the mold; and a control means for controlling an amount of electric power supplied to the mold heating means. In the mold temperature control device,
The control means, when cooling the molten resin injected and filled in the mold, the temperature of the heating portion is higher than the cooling temperature of the cooling means and the temperature of the molten resin to be injected and filled in the mold. A mold temperature control device for controlling an amount of electric power so as to have a lower first temperature.
前記金型内に射出充填した溶融樹脂を冷却する際には、前記冷却手段の冷却温度より高くかつ前記金型内に射出充填する前記溶融樹脂の温度より低い第1温度となるように前記金型加熱手段へ供給する電力量を制御することを特徴とする金型温度制御方法。In a mold temperature control method including a mold heating unit that heats a heating portion of a mold by supplying power, and a cooling unit that cools the mold,
When cooling the molten resin injected and filled in the mold, the metal is cooled to a first temperature higher than the cooling temperature of the cooling means and lower than the temperature of the molten resin injected and filled in the mold. A mold temperature control method comprising controlling an amount of electric power supplied to a mold heating means.
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- 2002-08-20 JP JP2002239181A patent/JP2004074619A/en active Pending
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