JP2004073632A - 遊技機および遊技盤の構成部品 - Google Patents
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Abstract
【課題】プロジェクタを用いた演出表示を行う遊技機において、遊技盤の構成部品に反射した光がスクリーンに映る事態を防止すること。
【解決手段】パチンコ機1は、遊技盤面10に備えられる大入賞口11等の部品の背面部分に、プロジェクタ20の投影光に対する反射防止手段が施される。したがって、プロジェクタ20を用いて演出表示を行う場合であっても、投影光が大入賞口11等の部品の背面部分に反射する事態を防止することができるため、背面部分に反射した光がスクリーンに映り込み、スクリーン上の映像が乱される事態を防止することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】パチンコ機1は、遊技盤面10に備えられる大入賞口11等の部品の背面部分に、プロジェクタ20の投影光に対する反射防止手段が施される。したがって、プロジェクタ20を用いて演出表示を行う場合であっても、投影光が大入賞口11等の部品の背面部分に反射する事態を防止することができるため、背面部分に反射した光がスクリーンに映り込み、スクリーン上の映像が乱される事態を防止することができる。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタを用いて遊技盤面の背面から映像を投影するパチンコ機等の遊技機および遊技盤の構成部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の遊技機において、遊技盤面全体による演出表示を可能とする目的等のため、プロジェクタを用いた演出表示を行う遊技機が知られている。このような遊技機として、例えば、特開平6−35066号公報に記載された遊技機が挙げられる。
【0003】
プロジェクタを用いた遊技機は、一般に、スクリーンとして機能する遊技盤面の背面側から、演出表示のための映像をプロジェクタによって投影する方法や、透明な遊技盤面の背後に設けられたスクリーンに、遊技盤面の背面側から、演出表示のための映像をプロジェクタによって投影する方法によって、映像を映し出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プロジェクタを用いた演出表示を行う場合、大入賞口あるいは始動口等の部品を備えた遊技盤面の背面側から映像を投影するため、投影光の一部は、大入賞口あるいは始動口等の部品の背面等に反射する事態が生ずる。
したがって、遊技盤の構成部品の背面等に反射した光がスクリーンに映り込み、スクリーン上の映像が乱されるという問題が発生し得る。
【0005】
本発明の課題は、プロジェクタを用いた演出表示を行う遊技機において、遊技盤の構成部品に反射した光がスクリーンに映る事態を防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
遊技盤面の背面側から投影光を投射して演出表示を行う遊技機であって、遊技盤の構成部品の背面部分において、前記投影光の反射光が発生することを防止するための反射防止手段を備えることを特徴としている。
【0007】
ここで、背面部分とは、遊技盤の背面から突出する部分の後面の他、突出部分の上面、下面および側面等を含むものである。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の遊技機であって、
前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分を覆う被覆部材(例えば、図4のカバー12)であり、該被覆部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材(例えば、黒色の部材や表面に反射防止のための凹凸加工がなされた部材等)によって構成されていることを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の発明は、
請求項1記載の遊技機であって、
前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色(例えば、黒色あるいは濃紺等の明度の低い色)を、該背面部分に塗装することにより実現されることを特徴としている。
【0009】
請求項4記載の発明は、
請求項1記載の遊技機であって、
前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色のシール部材を、該背面部分に貼付することにより実現されることを特徴としている。
【0010】
請求項5記載の発明は、
請求項1記載の遊技機であって、
前記反射防止手段は、遊技盤面に投射する投影光において、前記背面部分の位置を暗色の映像(例えば、黒色の映像等)とすることにより実現されることを特徴としている。
【0011】
請求項6記載の発明は、
請求項1記載の遊技機であって、
前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分に前記投影光の影を形成する遮光部材であり、該遮光部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材によって構成されていることを特徴としている。
【0012】
請求項7記載の発明は、
遊技盤面の背面側から投影光を投射して演出表示を行う遊技機の遊技盤の構成部品であって、前記投影光の反射光が発生することを防止するための反射防止手段を備えることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、
請求項7記載の遊技盤の構成部品であって、
前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分を覆う被覆部材であり、該被覆部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材によって構成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項9記載の発明は、
請求項7記載の遊技盤の構成部品であって、
前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色を、該背面部分に塗装することにより実現されることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、
請求項7記載の遊技盤の構成部品であって、
前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色のシール部材を、該背面部分に貼付することにより実現されることを特徴としている。
【0014】
請求項11記載の発明は、
請求項7記載の遊技盤の構成部品であって、
前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分に前記投影光の影を形成する遮光部材であり、該遮光部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材によって構成されていることを特徴としている。
【0015】
本発明によれば、遊技盤に備えられる大入賞口等の構成部品の背面部分に、プロジェクタ等からの投影光に対する反射防止手段が施される。
したがって、プロジェクタ等による投影光を用いて演出表示を行う場合であっても、投影光が大入賞口等の構成部品の背面部分に反射する事態を防止することができるため、背面部分に反射した光が、演出表示が行われるスクリーンに映り込み、スクリーン上の映像が乱される事態を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係るパチンコ機の実施の形態を詳細に説明する。図1は、パチンコ機1の前面図である。図1において、遊技盤面10には、図2に示すように、プロジェクタ20によって照射された光が、反射板30を介して背面側から投影される。そして、遊技盤面10は、プロジェクタ20によって照射された光を映し出すスクリーンとして機能する。即ち、遊技盤面10に背面側から投影された映像は、遊技盤面10の前面(遊技者側)から視認される。
【0017】
このような機能を実現するため、遊技盤面10は、透明な樹脂板等の部材とスクリーンとを重ね合わせた構成や、半透明な樹脂板等の部材による構成とし、この樹脂板がスクリーンとして機能する構成とすることが可能である。
また、遊技盤面10前面には、大入賞口11が備えられ、その他に、不図示のアウト口および複数の釘が所定の配列で設けられている。大入賞口11は、遊技盤面10上の種々の位置に配設することが可能であるが、遊技盤面10全体によって演出表示を行うことに鑑み、演出表示の妨げとならない位置(例えば、中央付近でなく周辺部分)に配設することが望ましい。
【0018】
大入賞口11は、入球した遊技球の数を検出するためのセンサを内部に備え、パチンコ機を制御する制御部(不図示)にセンサの検出信号を出力する。
このような構成の下、遊技盤面10には、パチンコ機1が行う遊技の種類に対応して、遊技盤面を構成する種々の飾りや役物といった映像がプロジェクタ20から投影されると共に、大入賞口11は、遊技の種類に対応して、所定の機能を構成する。
【0019】
次に、大入賞口11に施される反射防止手段について説明する。
大入賞口11は、遊技盤面10に備えられ、背面からプロジェクタ20による投影光が照射される。したがって、何等対策を講じない場合、図3に示すように、大入賞口11の背面部分に反射した投影光が、スクリーンに映り込み、映像に乱れを生じさせることとなる。そこで、このような事態を防止するため、大入賞口11の背面には、投影光の反射を防ぐための反射防止手段が施される。
【0020】
ここで、大入賞口11の背面部分とは、遊技盤面10の背面から突出する部分の後面の他、突出部分の上面、下面および側面等を含むものであり、具体的には、大入賞口11の背面に備えられているソレノイド、プレス部材、Eリング、シャフトあるいはメッキシール等の部材が大入賞口の背面部分を構成する。
このように、反射防止手段を施すことにより、大入賞口11の背面に備えられるソレノイド等の金属部分や、成型部材に投影光が反射することを防止でき、スクリーン上の映像に乱れを生じさせる事態を回避できる。
【0021】
具体的には、投影光の反射を防止する方法として、以下のような例が挙げられる。
第1に、図4に示すように、光の反射率が低い色のカバー12で大入賞口11の背面部分を覆う方法が挙げられる。これにより、大入賞口11の背面に到達した投影光は、ほぼ反射されることがないため、スクリーンに反射光が映り込むことを確実に防ぐことができる。
【0022】
なお、投影光の光路を妨げることがないように、カバー12は、大入賞口11の背面部分に整合する形状とすることが望ましい。また、カバー12の色を光の反射率が低い色とする方法のほか、表面に光の反射を防止するための凹凸加工を施す方法等が可能である。
第2に、図5に示すように、大入賞口11の背面部分を黒色等、光の反射率の低い塗料で塗装する方法が挙げられる。これにより、大入賞口11の背面を容易に投影光を反射しないものとすることができ、スクリーンに反射光が映り込むことを防ぐことができる。
【0023】
第3に、大入賞口11の背面部分に黒色等、光の反射率の低い色のシールを貼付する方法が挙げられる。これにより、大入賞口11の背面部分に対し、事後的に、また、容易に反射防止手段を施すことが可能となる。
第4に、プロジェクタ20による投影光において、大入賞口11の位置に投影される映像を予め黒色等、大入賞口11の背面部分に反射し難い映像とする方法が挙げられる。このような方法によれば、大入賞口11の背面部分に塗装等の反射防止手段が何等施されていない場合であっても、ソフトウェアの処理により、反射防止手段を施すことができる。
【0024】
この場合、プロジェクタ20に表示させる図柄を制御する制御部が、遊技盤面10の大入賞口11の位置を予め把握しておき、その位置における映像を黒色等とすることにより実現可能である。
なお、大入賞口11の他、始動口あるいは風車等の部品を備える場合にも、同様の反射防止手段を施すことが可能である。
【0025】
以上のように、本発明を適用したパチンコ機1は、遊技盤面10に備えられる大入賞口11等の部品の背面部分に、プロジェクタ20の投影光に対する反射防止手段が施される。
具体的には、大入賞口11等の部品の背面部分を光の反射率の低い色のカバー12で覆う方法、大入賞口11等の部品の背面部分を光の反射率の低い色で塗装する方法および光の反射率の低い色のシールを貼付する方法、プロジェクタ20の投影光のうち、大入賞口11等の部品の位置に投影される映像を、背面部分に反射し難い映像とする方法等が可能である。
【0026】
したがって、プロジェクタ20を用いて演出表示を行う場合であっても、投影光が大入賞口11等の部品の背面部分に反射する事態を防止することができるため、背面部分に反射した光がスクリーンに映り込み、スクリーン上の映像が乱される事態を防止することができる。
なお、遊技盤面10の構成部品の背面部分における反射を防止する方法として、大入賞口12の背面部分をカバー12によって完全に覆う方法を例に挙げて説明したが、図6に示すように、アウト口等の背面部分に投影光の影を形成するような遮光部材を備える方法によっても同様の効果を得ることができる。
【0027】
このとき、遮光部材は、アウト口等の背面部分に整合する形の影を形成するものとすることが望ましい。例えば、遮光部材の支持部分が投影光の光路を妨げることを防ぐため、遮光部材の支持部分を、形成される影の領域内に設けたり、遮光部材の支持部分が投影光の照射領域外に固着されるといった形態が考えられる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技盤に備えられる大入賞口等の構成部品の背面部分に、プロジェクタ等からの投影光に対する反射防止手段が施される。
したがって、プロジェクタ等による投影光を用いて演出表示を行う場合であっても、投影光が大入賞口等の構成部品の背面部分に反射する事態を防止することができるため、背面部分に反射した光が、演出表示が行われるスクリーンに映り込み、スクリーン上の映像が乱される事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機1の前面図である。
【図2】プロジェクタ20によって照射された光が、反射板30を介して背面側から投影される様子を示す図である。
【図3】大入賞口11の背面部分に反射した投影光が、スクリーンに映り込み、映像に乱れを生じさせる原理を示す図である。
【図4】光の反射率が低い色のカバー12で大入賞口11の背面部分を覆う方法を示す図である。
【図5】大入賞口11の背面部分を黒色等、光の反射率の低い塗料で塗装する方法を示す図である。
【図6】大入賞口11の背面部分に投影光の影を形成するような遮光部材を備える方法を示す図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
10 遊技盤面
11 大入賞口
12 カバー
20 プロジェクタ
30 反射板
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロジェクタを用いて遊技盤面の背面から映像を投影するパチンコ機等の遊技機および遊技盤の構成部品に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パチンコ機等の遊技機において、遊技盤面全体による演出表示を可能とする目的等のため、プロジェクタを用いた演出表示を行う遊技機が知られている。このような遊技機として、例えば、特開平6−35066号公報に記載された遊技機が挙げられる。
【0003】
プロジェクタを用いた遊技機は、一般に、スクリーンとして機能する遊技盤面の背面側から、演出表示のための映像をプロジェクタによって投影する方法や、透明な遊技盤面の背後に設けられたスクリーンに、遊技盤面の背面側から、演出表示のための映像をプロジェクタによって投影する方法によって、映像を映し出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、プロジェクタを用いた演出表示を行う場合、大入賞口あるいは始動口等の部品を備えた遊技盤面の背面側から映像を投影するため、投影光の一部は、大入賞口あるいは始動口等の部品の背面等に反射する事態が生ずる。
したがって、遊技盤の構成部品の背面等に反射した光がスクリーンに映り込み、スクリーン上の映像が乱されるという問題が発生し得る。
【0005】
本発明の課題は、プロジェクタを用いた演出表示を行う遊技機において、遊技盤の構成部品に反射した光がスクリーンに映る事態を防止することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1記載の発明は、
遊技盤面の背面側から投影光を投射して演出表示を行う遊技機であって、遊技盤の構成部品の背面部分において、前記投影光の反射光が発生することを防止するための反射防止手段を備えることを特徴としている。
【0007】
ここで、背面部分とは、遊技盤の背面から突出する部分の後面の他、突出部分の上面、下面および側面等を含むものである。
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の遊技機であって、
前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分を覆う被覆部材(例えば、図4のカバー12)であり、該被覆部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材(例えば、黒色の部材や表面に反射防止のための凹凸加工がなされた部材等)によって構成されていることを特徴としている。
【0008】
請求項3記載の発明は、
請求項1記載の遊技機であって、
前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色(例えば、黒色あるいは濃紺等の明度の低い色)を、該背面部分に塗装することにより実現されることを特徴としている。
【0009】
請求項4記載の発明は、
請求項1記載の遊技機であって、
前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色のシール部材を、該背面部分に貼付することにより実現されることを特徴としている。
【0010】
請求項5記載の発明は、
請求項1記載の遊技機であって、
前記反射防止手段は、遊技盤面に投射する投影光において、前記背面部分の位置を暗色の映像(例えば、黒色の映像等)とすることにより実現されることを特徴としている。
【0011】
請求項6記載の発明は、
請求項1記載の遊技機であって、
前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分に前記投影光の影を形成する遮光部材であり、該遮光部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材によって構成されていることを特徴としている。
【0012】
請求項7記載の発明は、
遊技盤面の背面側から投影光を投射して演出表示を行う遊技機の遊技盤の構成部品であって、前記投影光の反射光が発生することを防止するための反射防止手段を備えることを特徴としている。
請求項8記載の発明は、
請求項7記載の遊技盤の構成部品であって、
前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分を覆う被覆部材であり、該被覆部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材によって構成されていることを特徴としている。
【0013】
請求項9記載の発明は、
請求項7記載の遊技盤の構成部品であって、
前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色を、該背面部分に塗装することにより実現されることを特徴としている。
請求項10記載の発明は、
請求項7記載の遊技盤の構成部品であって、
前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色のシール部材を、該背面部分に貼付することにより実現されることを特徴としている。
【0014】
請求項11記載の発明は、
請求項7記載の遊技盤の構成部品であって、
前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分に前記投影光の影を形成する遮光部材であり、該遮光部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材によって構成されていることを特徴としている。
【0015】
本発明によれば、遊技盤に備えられる大入賞口等の構成部品の背面部分に、プロジェクタ等からの投影光に対する反射防止手段が施される。
したがって、プロジェクタ等による投影光を用いて演出表示を行う場合であっても、投影光が大入賞口等の構成部品の背面部分に反射する事態を防止することができるため、背面部分に反射した光が、演出表示が行われるスクリーンに映り込み、スクリーン上の映像が乱される事態を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明に係るパチンコ機の実施の形態を詳細に説明する。図1は、パチンコ機1の前面図である。図1において、遊技盤面10には、図2に示すように、プロジェクタ20によって照射された光が、反射板30を介して背面側から投影される。そして、遊技盤面10は、プロジェクタ20によって照射された光を映し出すスクリーンとして機能する。即ち、遊技盤面10に背面側から投影された映像は、遊技盤面10の前面(遊技者側)から視認される。
【0017】
このような機能を実現するため、遊技盤面10は、透明な樹脂板等の部材とスクリーンとを重ね合わせた構成や、半透明な樹脂板等の部材による構成とし、この樹脂板がスクリーンとして機能する構成とすることが可能である。
また、遊技盤面10前面には、大入賞口11が備えられ、その他に、不図示のアウト口および複数の釘が所定の配列で設けられている。大入賞口11は、遊技盤面10上の種々の位置に配設することが可能であるが、遊技盤面10全体によって演出表示を行うことに鑑み、演出表示の妨げとならない位置(例えば、中央付近でなく周辺部分)に配設することが望ましい。
【0018】
大入賞口11は、入球した遊技球の数を検出するためのセンサを内部に備え、パチンコ機を制御する制御部(不図示)にセンサの検出信号を出力する。
このような構成の下、遊技盤面10には、パチンコ機1が行う遊技の種類に対応して、遊技盤面を構成する種々の飾りや役物といった映像がプロジェクタ20から投影されると共に、大入賞口11は、遊技の種類に対応して、所定の機能を構成する。
【0019】
次に、大入賞口11に施される反射防止手段について説明する。
大入賞口11は、遊技盤面10に備えられ、背面からプロジェクタ20による投影光が照射される。したがって、何等対策を講じない場合、図3に示すように、大入賞口11の背面部分に反射した投影光が、スクリーンに映り込み、映像に乱れを生じさせることとなる。そこで、このような事態を防止するため、大入賞口11の背面には、投影光の反射を防ぐための反射防止手段が施される。
【0020】
ここで、大入賞口11の背面部分とは、遊技盤面10の背面から突出する部分の後面の他、突出部分の上面、下面および側面等を含むものであり、具体的には、大入賞口11の背面に備えられているソレノイド、プレス部材、Eリング、シャフトあるいはメッキシール等の部材が大入賞口の背面部分を構成する。
このように、反射防止手段を施すことにより、大入賞口11の背面に備えられるソレノイド等の金属部分や、成型部材に投影光が反射することを防止でき、スクリーン上の映像に乱れを生じさせる事態を回避できる。
【0021】
具体的には、投影光の反射を防止する方法として、以下のような例が挙げられる。
第1に、図4に示すように、光の反射率が低い色のカバー12で大入賞口11の背面部分を覆う方法が挙げられる。これにより、大入賞口11の背面に到達した投影光は、ほぼ反射されることがないため、スクリーンに反射光が映り込むことを確実に防ぐことができる。
【0022】
なお、投影光の光路を妨げることがないように、カバー12は、大入賞口11の背面部分に整合する形状とすることが望ましい。また、カバー12の色を光の反射率が低い色とする方法のほか、表面に光の反射を防止するための凹凸加工を施す方法等が可能である。
第2に、図5に示すように、大入賞口11の背面部分を黒色等、光の反射率の低い塗料で塗装する方法が挙げられる。これにより、大入賞口11の背面を容易に投影光を反射しないものとすることができ、スクリーンに反射光が映り込むことを防ぐことができる。
【0023】
第3に、大入賞口11の背面部分に黒色等、光の反射率の低い色のシールを貼付する方法が挙げられる。これにより、大入賞口11の背面部分に対し、事後的に、また、容易に反射防止手段を施すことが可能となる。
第4に、プロジェクタ20による投影光において、大入賞口11の位置に投影される映像を予め黒色等、大入賞口11の背面部分に反射し難い映像とする方法が挙げられる。このような方法によれば、大入賞口11の背面部分に塗装等の反射防止手段が何等施されていない場合であっても、ソフトウェアの処理により、反射防止手段を施すことができる。
【0024】
この場合、プロジェクタ20に表示させる図柄を制御する制御部が、遊技盤面10の大入賞口11の位置を予め把握しておき、その位置における映像を黒色等とすることにより実現可能である。
なお、大入賞口11の他、始動口あるいは風車等の部品を備える場合にも、同様の反射防止手段を施すことが可能である。
【0025】
以上のように、本発明を適用したパチンコ機1は、遊技盤面10に備えられる大入賞口11等の部品の背面部分に、プロジェクタ20の投影光に対する反射防止手段が施される。
具体的には、大入賞口11等の部品の背面部分を光の反射率の低い色のカバー12で覆う方法、大入賞口11等の部品の背面部分を光の反射率の低い色で塗装する方法および光の反射率の低い色のシールを貼付する方法、プロジェクタ20の投影光のうち、大入賞口11等の部品の位置に投影される映像を、背面部分に反射し難い映像とする方法等が可能である。
【0026】
したがって、プロジェクタ20を用いて演出表示を行う場合であっても、投影光が大入賞口11等の部品の背面部分に反射する事態を防止することができるため、背面部分に反射した光がスクリーンに映り込み、スクリーン上の映像が乱される事態を防止することができる。
なお、遊技盤面10の構成部品の背面部分における反射を防止する方法として、大入賞口12の背面部分をカバー12によって完全に覆う方法を例に挙げて説明したが、図6に示すように、アウト口等の背面部分に投影光の影を形成するような遮光部材を備える方法によっても同様の効果を得ることができる。
【0027】
このとき、遮光部材は、アウト口等の背面部分に整合する形の影を形成するものとすることが望ましい。例えば、遮光部材の支持部分が投影光の光路を妨げることを防ぐため、遮光部材の支持部分を、形成される影の領域内に設けたり、遮光部材の支持部分が投影光の照射領域外に固着されるといった形態が考えられる。
【0028】
【発明の効果】
本発明によれば、遊技盤に備えられる大入賞口等の構成部品の背面部分に、プロジェクタ等からの投影光に対する反射防止手段が施される。
したがって、プロジェクタ等による投影光を用いて演出表示を行う場合であっても、投影光が大入賞口等の構成部品の背面部分に反射する事態を防止することができるため、背面部分に反射した光が、演出表示が行われるスクリーンに映り込み、スクリーン上の映像が乱される事態を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機1の前面図である。
【図2】プロジェクタ20によって照射された光が、反射板30を介して背面側から投影される様子を示す図である。
【図3】大入賞口11の背面部分に反射した投影光が、スクリーンに映り込み、映像に乱れを生じさせる原理を示す図である。
【図4】光の反射率が低い色のカバー12で大入賞口11の背面部分を覆う方法を示す図である。
【図5】大入賞口11の背面部分を黒色等、光の反射率の低い塗料で塗装する方法を示す図である。
【図6】大入賞口11の背面部分に投影光の影を形成するような遮光部材を備える方法を示す図である。
【符号の説明】
1 パチンコ機
10 遊技盤面
11 大入賞口
12 カバー
20 プロジェクタ
30 反射板
Claims (11)
- 遊技盤面の背面側から投影光を投射して演出表示を行う遊技機であって、
遊技盤の構成部品の背面部分において、前記投影光の反射光が発生することを防止するための反射防止手段を備えることを特徴とする遊技機。 - 前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分を覆う被覆部材であり、該被覆部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色を、該背面部分に塗装することにより実現されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色のシール部材を、該背面部分に貼付することにより実現されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記反射防止手段は、遊技盤面に投射する投影光において、前記背面部分の位置を暗色の映像とすることにより実現されることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分に前記投影光の影を形成する遮光部材であり、該遮光部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材によって構成されていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
- 遊技盤面の背面側から投影光を投射して演出表示を行う遊技機の遊技盤の構成部品であって、
前記投影光の反射光が発生することを防止するための反射防止手段を備えることを特徴とする遊技盤の構成部品。 - 前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分を覆う被覆部材であり、該被覆部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材によって構成されていることを特徴とする請求項7記載の遊技盤の構成部品。
- 前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色を、該背面部分に塗装することにより実現されることを特徴とする請求項7記載の遊技盤の構成部品。
- 前記反射防止手段は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い色のシール部材を、該背面部分に貼付することにより実現されることを特徴とする請求項7記載の遊技盤の構成部品。
- 前記反射防止手段は、遊技盤の構成部品の背面部分に前記投影光の影を形成する遮光部材であり、該遮光部材は、前記背面部分の少なくとも一部より光を反射し難い素材によって構成されていることを特徴とする請求項7記載の遊技盤の構成部品。
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-
2002
- 2002-08-21 JP JP2002240505A patent/JP2004073632A/ja active Pending
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