JP2004072803A - 電源システム - Google Patents
電源システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004072803A JP2004072803A JP2002206844A JP2002206844A JP2004072803A JP 2004072803 A JP2004072803 A JP 2004072803A JP 2002206844 A JP2002206844 A JP 2002206844A JP 2002206844 A JP2002206844 A JP 2002206844A JP 2004072803 A JP2004072803 A JP 2004072803A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- power supply
- voltage
- external power
- external
- battery
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Power Sources (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
【課題】本発明は安全性が高く利用性の良好な電源システムを提供する。
【解決手段】電源システム1は、電子機器2の本体筐体5内に、外部電池電源部3の接続を端子部10の電圧が所定の第1の規定電圧レベル越えているか否かで検出するVD6と、外部電池電源部3から供給される外部電源電圧を検出する外部電源電圧検出部としての抵抗R1と抵抗R2と、を設け、当該外部電源接続検出部が外部電池電源部3が接続されていることを検出すると、CPU9が、内部回路10を内部電池8から外部電池電源部3に切り換えて接続し、外部電源電圧検出部が外部電源電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなったことを検出すると、内部回路10を外部電池電源部3から内部電池8に切り換えて接続する。したがって、外部電池電源部3を電子機器2に接続した際に、切れ目のない動作を行うことができ、電源システム1の利用性を向上させることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】電源システム1は、電子機器2の本体筐体5内に、外部電池電源部3の接続を端子部10の電圧が所定の第1の規定電圧レベル越えているか否かで検出するVD6と、外部電池電源部3から供給される外部電源電圧を検出する外部電源電圧検出部としての抵抗R1と抵抗R2と、を設け、当該外部電源接続検出部が外部電池電源部3が接続されていることを検出すると、CPU9が、内部回路10を内部電池8から外部電池電源部3に切り換えて接続し、外部電源電圧検出部が外部電源電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなったことを検出すると、内部回路10を外部電池電源部3から内部電池8に切り換えて接続する。したがって、外部電池電源部3を電子機器2に接続した際に、切れ目のない動作を行うことができ、電源システム1の利用性を向上させることができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源システムに関し、詳細には、安全性が高く利用性の良好な電源システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からノート型パーソナルコンピュータや携帯型ワードプロセッサ等の可搬型電子機器においては、本体に取り付ける電池としては、必要最小限の容量の電池を採用して、本体を小型化、低価格化しており、屋内の机上等では、ラインフィルタや安全回路を備えたACアダプタを用いて動作させ、また、屋外等でも、必要に応じて、より容量の大きい電池や電源電圧の高い電池を用いて動作させている。
【0003】
そして、電池駆動される電子機器にとっては、より長時間動作させるために、電池容量が大きいに越したことはないが、多くのユーザの必要としている電池容量に対して、業務用等の特殊用途で必要としている電池容量は、極端に大きなものであり、このような大きな容量の電池を電子機器に取り付けると、機器が大型化、高価格化して、一般のユーザにとっては、不必要な料金の支払いを強いられるだけでなく、可搬性が損なわれて、利用性が悪化することとなる。
【0004】
また、ACアダプタを使用する際に必要な機能として、ラインノイズに対するフィルタや誤って本来のACアダプタと異なるACアダプタが接続されたときのための安全回路等を本体内部に組み込むと、機器本体を携帯して出かけるときに、ACアダプタを接続しないときには不必要なこれらの機能部を持ち歩くことになり、機器本体が大型化、重量化して、利用性が悪化するという問題がある。
【0005】
そして、従来、電池と昇圧部を設け、電池電圧が低下したときに昇圧させる電池パックが提案されている(特開平7−334257号公報参照)。また、この電池パックでは、電池と昇圧部の間にスイッチ部とスイッチ部をオン/オフを制御する制御信号線を設け、パックが本体に接続されたときにスイッチ部をオンする電池パック、また、スイッチ部が、本体の電源がオンになったときにオンする電池パック及び本体への電力供給を、電池から直接か、電池電圧を昇圧した後かを切り替える回路を備えた電池パックが提案されている。
【0006】
すなわち、この電池パックは、電池電圧が十分にあるときは、電池端子電圧そのものを供給し、電圧が低下して、電池電圧そのままでは本体側の動作に支障を来すときには、昇圧回路を動作させて、電池から電力を供給している。したがって、電池電圧の低く、本体の回路の性能が十分に出せないときに、電池が、その容量的にはまだ十分に残っていても、動作時の端子電圧が低下してきたとき、電池の残り容量を使い切るために、電池側の電圧を昇圧回路によって本体側の動作が可能な電圧まで昇圧して供給する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電池パックにあっては、電池パック内に昇圧回路を設けて必要に応じて昇圧回路で電池電圧を昇圧して、本体に供給しているため、通常の電子機器には、不具合が生じるおそれがある。
【0008】
すなわち、DCDCコンバータを備えた機器では、内部電池の十分に低い電圧まで動作できるように設計されており、外部電池においても同様の電池を用いると、従来例のような昇圧回路をあえて備えている必要はなく、外部電池としては、逆に、大容量の電池を接続することが通常であり、この場合、その最大電圧が高すぎることの方が問題となる。
【0009】
すなわち、DCDCコンバータとしては、一般的に、その入力耐圧が、内部電池用にしか用意されておらず、外部電池としては、内部電池と同じ仕様のものが接続されるものとしている。ところが、接続される外部電池としては、どのような容量で、どのような電圧のものが接続されるかは、分からず、DCDCコンバータとしては、コスト及びスペース上の問題から、このような外部電池を考慮した回路構成は、考慮されていない。
【0010】
したがって、このようなDCDCコンバータを備えた機器に、外部電池としてその仕様に合わない、例えば、大容量、高電圧の外部電池が接続されると、機器の動作に支障を来すだけでなく、機器の損傷を招くおそれがある。
【0011】
そこで、請求項1記載の発明は、本体筐体内に内蔵されている内部電池で内部回路が動作し、また、接続端子を通して外部電源部が接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して内部回路が動作する機器本体に、外部電源部の接続される接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部を設け、当該接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、制御部が、内部回路を内部電池から外部電源部に切り換えて接続し、接続端子の電圧が電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、内部回路を外部電源部から内部電池に切り換えて接続することにより、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を可能とし、利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0012】
請求項2記載の発明は、端子電圧検出部を、接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果を制御部に出力することにより、回路構成を単純化して、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を安価にかつ適切に可能とし、利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0013】
請求項3記載の発明は、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の接続端子の電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、電圧変換回路を動作させて接続端子の電圧を降圧させ、外部電源動作時の接続端子の電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、電圧変換回路の動作を停止させることにより、外部電源部の種類に関わらず、内部回路を保護しつつ適切に当該外部電源で動作させ、外部電源の制限をなくして、より一層利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0014】
請求項4記載の発明は、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の外部電源電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、外部電源部を内部回路から切り離した状態で、電圧変換回路を動作させて外部電源部出力電圧を降圧させて、外部電源部を内部回路に接続し、動作時の外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなると、電圧変換回路の動作を停止させて、内部回路を外部電源に直接接続することにより、電圧低下時に内部電池から外部電源に電源が漏れるのを防止し、外部電源を繋いでいても内部電池の消費をなくして、より一層利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0015】
請求項5記載の発明は、制御部が、機器本体での消費電力量が所定量以下に低下すると、電圧変換回路の動作を停止させることにより、機器本体側の消費電力が低くなって制御部のみの消費電力であるような動作状態時の外部電源部の消費電力を低く抑え、外部電源部の消費電力を抑制して、より一層利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0016】
請求項6記載の発明は、外部電源部を、内部電池の電圧よりも高い電圧、または、内部電池の容量よりも大きい容量を有する外部電池を備えている外部電池部とすることにより、外部電源部として、電池の種類、接続しているセルの方式(直列、並列の数)に関係なく電池内蔵タイプの外部電池部を用いることができるようにし、より一層利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0017】
請求項7記載の発明は、外部電源部を、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタとすることにより、ACアダプタを接続する際にのみ必要な部品を本体機器から外部電源部であるACアダプタに設けて本体機器から取り外し、内部電池のみで使用する際の構成部品のみを機器本体に設けて、機器本体の構成を最小限にして、機器本体を小型化、軽量化することができるとともに、本体機器内に内部電池を内蔵したままACアダプタを使用できるようにし、利用性のより一層良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の電源システムは、本体筐体内に内蔵されている内部電池で内部回路の動作する機器本体に、接続端子を通して外部電源部が接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して前記内部回路が動作する電源システムにおいて、前記機器本体が、前記接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部と、前記接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、前記内部回路を前記内部電池から前記外部電源部に切り換えて接続し、前記外部電源電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、前記内部回路を前記外部電源部から前記内部電池に切り換えて接続する制御部と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
【0019】
上記構成によれば、本体筐体内に内蔵されている内部電池で内部回路が動作し、また、接続端子を通して外部電源部が接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して内部回路が動作する機器本体に、外部電源部の接続される接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部を設け、当該接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、制御部が、内部回路を内部電池から外部電源部に切り換えて接続し、接続端子の電圧が電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、内部回路を外部電源部から内部電池に切り換えて接続するので、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を可能とすることができ、利用性を向上させることができる。
【0020】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記端子電圧検出部は、前記接続端子の電圧が前記所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで前記外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果を前記制御部に出力するもおのであってもよい。
【0021】
上記構成によれば、端子電圧検出部を、接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果を制御部に出力するものとしているので、回路構成を単純化して、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を安価にかつ適切に可能とすることができ、利用性を向上させることができる。
【0022】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記外部電源部は、前記機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を備え、前記制御部は、無負荷状態時の前記接続端子の電圧が前記内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、前記電圧変換回路を動作させて前記接続端子の電圧を降圧させ、前記外部電源動作時の前記接続端子の電圧が前記第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、前記電圧変換回路の動作を停止させるものであってもよい。
【0023】
上記構成によれば、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の接続端子の電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、電圧変換回路を動作させて接続端子の電圧を降圧させ、外部電源動作時の接続端子の電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、電圧変換回路の動作を停止させるので、外部電源部の種類に関わらず、内部回路を保護しつつ適切に当該外部電源で動作させることができ、外部電源の制限をなくして、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0024】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記外部電源部は、前記機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を備え、前記制御部は、無負荷状態時の前記外部電源電圧が前記内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、前記外部電源部を前記内部回路から切り離した状態で、前記電圧変換回路を動作させて前記外部電源部出力電圧を降圧させて、前記外部電源部を前記内部回路に接続し、動作時の前記外部電源電圧が前記第1の規定電圧レベルよりも低くなると、前記電圧変換回路の動作を停止させて、前記内部回路を前記外部電源に直接接続するものであってもよい。
【0025】
上記構成によれば、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の外部電源電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、外部電源部を内部回路から切り離した状態で、電圧変換回路を動作させて外部電源部出力電圧を降圧させて、外部電源部を内部回路に接続し、動作時の外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなると、電圧変換回路の動作を停止させて、内部回路を外部電源に直接接続するので、電圧低下時に内部電池から外部電源に電源が漏れるのを防止することができ、外部電源を繋いでいても内部電池の消費をなくして、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0026】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記制御部は、前記機器本体での消費電力量が所定量以下に低下すると、前記電圧変換回路の動作を停止させてるものであってもよい。
【0027】
上記構成によれば、制御部が、機器本体での消費電力量が所定量以下に低下すると、電圧変換回路の動作を停止させるので、機器本体側の消費電力が低くなって制御部のみの消費電力であるような動作状態時の外部電源部の消費電力を低く抑えることができ、外部電源部の消費電力を抑制して、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0028】
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記外部電源部は、前記内部電池の電圧よりも高い電圧、または、前記内部電池の容量よりも大きい容量を有する外部電池を備えている外部電池部であってもよい。
【0029】
上記構成によれば、外部電源部を、内部電池の電圧よりも高い電圧、または、内部電池の容量よりも大きい容量を有する外部電池を備えている外部電池部としているので、外部電源部として、電池の種類、接続しているセルの方式(直列、並列の数)に関係なく電池内蔵タイプの外部電池部を用いることができ、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0030】
また、例えば、請求項7に記載するように、前記外部電源部は、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタであってもよい。
【0031】
上記構成によれば、外部電源部を、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタとしているので、ACアダプタを接続する際にのみ必要な部品を本体機器から外部電源部であるACアダプタに設けて本体機器から取り外すことができ、内部電池のみで使用する際の構成部品のみを機器本体に設けて、機器本体の構成を最小限にして、機器本体を小型化、軽量化することができるとともに、本体機器内に内部電池を内蔵したままACアダプタを使用できるようにすることができ、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0033】
図1及び図2は、本発明の電源システムの一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の電源システムの一実施の形態を適用した電源システム1の概略回路構成図である。
【0034】
図1において、電源システム1は、電子機器(機器)2に外部電池電源部(外部電源部)3が接続され、また、図2に示すACアダプタ(外部電源部)4が図示しない電源コードで接続される。
【0035】
まず、図1の外部電源部として外部電池電源部3が接続される場合について説明する。図1において、電子機器2の本体筐体5内には、VD(端子電圧検出部)6、スイッチSW1、SW2、SW3、ダイオードD1、D2、レギュレータ(Reg)7、内部電池8、抵抗R1、R2、CPU(Central Processing Unit )9及び内部回路10等が収納されており、本体筐体5の外部電池電源部3との接続用に端子部(接続端子)11が設けられている。
【0036】
一方、外部電池電源部3は、筐体21内に外部電池22と降圧回路(電圧変換回路)23が収納されており、筐体21には、電子機器2の端子部11に接続される端子部24が設けられている。外部電池22は、所定の容量を有して、所定の電圧値を供給し、降圧回路13には、外部電池22の出力が接続されており、降圧回路13は、外部電池22の出力電圧が内部電池8の出力電圧よりも高いときに、CPU9の制御下で、外部電池22の出力電圧を降圧して、電子機器2に出力する。
【0037】
この降圧回路23としては、例えば、並列に電池直結直列接続されたスイッチと抵抗、または、直列接続されたスイッチとダイオード回路、あるいは、スイッチングによるダウンコンバータ回路を外部電池22に並列に接続したものを用いることができる。降圧回路23として、ダウンコンバータを用いたものを利用すると、外部電源電圧が出力電圧よりも低くなったときに、回路を完全にオン状態にすることができ、回路としての挿入ロスを最小限にすることができる。
【0038】
VD6は、端子部11の高圧側に接続されて、端子部11に接続された外部電池電源部3から供給される外部電源電圧を検出し、当該外部電池電源部3の電圧を所定の第1の規定電圧レベルと比較して、外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも高いと、CPU9へ割り込みを発生させる。CPU9は、VD6から割り込みが発生すると、外部電池電源部3が端子部11に接続されたことを認識する。
【0039】
スイッチSW1は、端子部11と内部回路10との間に接続されており、CPU9の制御下で、オン/オフして、端子部11と内部回路10、すなわち、外部電池電源部3と内部回路10との接続/切り離しを行う。
【0040】
内部回路10は、電子機器2の内部回路を総称したものであり、内部電池8または、外部電池電源部3からの電源の供給を受けて動作する外部電源電圧検出部として動作する。
【0041】
また、端子部11には、スイッチSW3、抵抗R1及び抵抗R2が直列に接続されており、スイッチSW3は、CPU9の制御下で、オン/オフして、端子部11と抵抗R1、R2との接続/切り離しを行う。
【0042】
抵抗R1と抵抗R2は、スイッチSW3を介して端子部11に接続された外部電池電源部3からの入力電圧を分圧してCPU9のAD端子に入力し、CPU9は、この入力電圧に基づいて、外部電池電源部3の電圧値を検出する。
【0043】
内部電池8には、スイッチSW2が接続されており、スイッチSW2は、CPU9の制御下で、内部電池8の内部回路10との接続/切り離しを行う。
【0044】
そして、CPU9には、端子部11にダイオードD1とレギュレータ7を介して接続されることで、外部電池電源部3が接続されているときには、外部電池電源部3から電源が供給され、また、ダイオードD2及びレギュレータ7を介して内部電池8に接続されていることで、内部電池8からも電源が供給される。
【0045】
CPU(制御部)9は、電子機器2の各部を制御して、電子機器2としての処理を実行するとともに、外部電源制御処理を行う。
【0046】
上記ACアダプタ4は、筐体31に、ACジャック32と端子部33が設けられ、筐体31内に、ラインフィルタ(電源フィルタ)34及び降圧回路(電圧変換回路)35等が収納されている。また、ACアダプタ4は、図示しないが、商用電源を整流して電子機器2に供給可能な電圧値の直流電源に変換するアダプタ部を備えている。
【0047】
ACジャック32には、商用電源からの電源コードが接続され、ラインフィルタ34は、商用電源のノイズを除去する。
【0048】
降圧回路35は、電子機器2に接続された際に、必要に応じて、CPU9の制御下で動作して、電圧を降圧して、端子部33を介して電子機器2に供給する。
【0049】
次に、本実施の形態の作用を説明する。電源システム1は、外部電池電源部3及びACアダプタ4の接続を適切に認識するとともに、外部電池電源部3やACアダプタ4として、内部電池8の電圧よりも高い電圧の仕様のものが接続されても適切にその電圧値を調整して、内部回路10を保護している。
【0050】
すなわち、電子機器2は、例えば、外部電池電源部3の端子部24が本体筐体5の端子部11に接続されると、VD6が端子部11に接続された外部電池電源部3から供給される外部電源電圧を検出し、当該外部電池電源部3の電圧を所定の第1の規定電圧レベルと比較して、外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも高いと、CPU9へ割り込みを発生させる。
【0051】
CPU9は、VD6から割り込みが発生すると、外部電池電源部3が端子部11に接続されたことを認識し、スイッチSW1をオンにするとともに、スイッチSW2をオフにして、内部電池8からの電源の供給を絶つとともに、内部回路10への電源の供給を内部電池8から外部電池電源部3に切り換える。
【0052】
したがって、外部電池電源部3から内部電池8に不用意に充電してしまうことを防止するとともに、内部電池8から外部電池電源部3に適切に切り換えることができる。
【0053】
そして、外部電池電源部3からの電源で動作している時、CPU9は、スイッチSW3をオンにして、外部電池電源部3からの外部電源電圧を抵抗R1と抵抗R2の分圧電圧に基づいて検出し、この外部電源電圧を予め設定されている第2の規定電圧レベルと比較して、外部電源電圧が第2の規定電圧レベルよりも低くなると、外部電池電源部3側の電力が不足したと判断して、スイッチSW1をオフにするとともに、スイッチSW2をオンにして、内部回路10と外部電池電源部3との接続を断つとともに、内部回路10と内部電池8を接続して、内部電池8からの電源で内部回路10を動作させる。
【0054】
また、外部電池電源部3側の電圧監視としては、外部電源電圧が第2の規定電圧レベル以下になると、CPU9がスイッチSW1をオフにして外部電池電源部3を切り離しているが、外部電池電源部3の外部電池22は、負荷が解放されると端子電圧が復帰し、電圧レベルとしては、外部を接続可能な第2の規定電圧レベルに戻ってしまうことがある。
【0055】
このようなときに、CPU9が外部電源電圧を検出していて、外部電池電源部3を再度接続してしまうと、外部電源電圧が瞬時に第2の規定電圧レベルを下まわってしまい、電源の接続が不安定になる。
【0056】
そこで、CPU9は、第2の規定電圧レベル以下になって、スイッチSW1をオフにして、外部電池電源部3を切り離しても、外部電源電圧が外部電池電源部3が端子部11から取り外されたことを示す十分に低い第3の規定電圧レベル、例えば、約0Vになったことを検出した後、再度、外部電源電圧が第2の規定電圧レベルを上回らないと、スイッチSW1をオンにして外部電池電源部3からの電源供給を行うことを禁止する。
【0057】
さらに、外部電池電源部3としては、内部電池8の電圧よりも高い電圧状態のときがあり、このような場合、CPU9は、上述のように、スイッチSW3をオンにして、抵抗R1と抵抗R2の分圧電圧に基づいて、外部電源電圧を監視する。
【0058】
そして、CPU9は、検出する外部電源電圧が内部回路10の耐圧を超えていると、スイッチSW1をオンする前に、外部電池電源部3の降圧回路23に制御信号を出力して、降圧回路23を動作させ、外部電源電圧が内部回路10の耐圧以下になると、はじめてスイッチSW1をオンにする。
【0059】
また、CPU9は、外部電池電源部3からの外部電源で動作しているとき、外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなると、降圧回路23を停止し、外部電池22を直結させて、当該外部電池22の電源電圧で動作させる。
【0060】
このとき、降圧回路23として、上記ダウンコンバータを用いたものを利用すると、外部電源電圧が出力電圧よりも低くなったときに、回路を完全にオン状態にすることができ、回路としての挿入ロスを最小限にすることができる。
【0061】
そして、CPU9は、上述のように、外部電池電源部3からの電力供給を受けるに際して、外部電源電圧が内部回路10の耐圧を超えていると、降圧回路23を動作させて、外部電源電圧が内部回路10の耐圧以下になった後に、スイッチSW1をオンにし、外部電池電源部3からの電力の供給を停止するときには、オフにする。
【0062】
さらに、CPU9には、ダイオードD1とレギュレータ7を通して、また、ダイオードD2とレギュレータ7を通して、外部電池電源部3からも、また、内部電池8からも給電可能となっているが、CPU9は、大きな電力を必要ないときは、スイッチSW1をオフにして、電子機器2側から外部電池電源部3への逆流を防止する。
【0063】
また、CPU9は、大きな消費電力が必要なくなった状態では、スイッチSW1をオフにするとともに、降圧回路23の動作も停止させ、レギュレータ7を通して供給される電力だけで、CPU9自身の動作を確保して、降圧回路23を動作させる電力をも節約する。
【0064】
なお、外部電池電源部3としては、上述のように、内部電池8よりも電圧の高い外部電池22を内蔵している場合と、内部電池8と同じ種類(電圧)の電池で容量の大きい外部電池を内蔵するものであっても、適用することができ、この場合には、端子電圧(外部電源電圧)が内部電池8と同じになるため、降圧回路23は不要になる。
【0065】
次に、ACアダプタ4を接続した場合について説明する。ACアダプタ4は、ACジャック32に接続された電源コードからの商用電源を整流して、電子機器2の端子部11に供給するが、この場合、ラインフィルタ34で外部ノイズを除去して安定した電源供給を行う。また、ACアダプタ4は、降圧回路35を備えており、電子機器2のCPU9の制御下で必要に応じて動作して、外部電源電圧を内部回路10の耐圧以下の電圧に降圧させて、電子機器2に供給する。
【0066】
そして、電子機器2の電源制御動作、すなわち、CPU9の電源制御動作としては、上記外部電池電源部3を接続した場合と同様である。
【0067】
なお、外部電源として、ACアダプタ4を接続した場合には、スイッチSW2をオン状態として、内部電池8をACアダプタ4からの電源で充電させるようにする。そして、この場合には、CPU9は、ACアダプタ4からの供給電圧を、この内部電池8への充電を考慮した電圧値に設定する。
【0068】
このように、本実施の形態の電源システム1は、本体筐体5内に内蔵されている内部電池8で内部回路10が動作し、また、端子部11を通して外部電池電源部3またはACアダプタ4が外部電源部として接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して内部回路10が動作する電子機器2に、外部電源部の接続される端子部11の電圧を検出するVD6を設け、当該端子部11の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、CPU9が、内部回路10を内部電池8から外部電源部に切り換えて接続し、端子部11の電圧が電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、内部回路10を外部電源部から内部電池8に切り換えて接続している。
【0069】
したがって、外部電源部を電子機器2に接続した際に、切れ目のない動作を可能とすることができ、電源システム1の利用性を向上させることができる。
【0070】
また、本実施の形態の電源システム1は、端子電圧検出部として、端子部11の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果をCPU9に出力するVD6を用いている。
【0071】
したがって、回路構成を単純化して、外部電源部を電子機器2に接続した際に、切れ目のない動作を安価にかつ適切に可能とすることができ、利用性を向上させることができる。
【0072】
さらに、本実施の形態の電源システム1は、外部電源部に、電子機器2に供給する電源電圧を変換する降圧回路23、35を設け、無負荷状態時の端子部11の電圧が内部回路10の耐圧電圧よりも高い場合に、降圧回路23、35を動作させて端子部11の電圧を降圧させ、外部電源動作時の端子部11の電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、降圧回路23、35の動作を停止させている。
【0073】
したがって、外部電源部の種類に関わらず、内部回路10を保護しつつ適切に当該外部電源で動作させることができ、外部電源の制限をなくして、電源システム1の利用性をより一層向上させることができる。
【0074】
また、本実施の形態の電源システム1は、外部電源部に、電子機器2に供給する電源電圧を変換する降圧回路23、35を設け、無負荷状態時の外部電源電圧が内部回路10の耐圧電圧よりも高い場合に、外部電源部を内部回路10から切り離した状態で、降圧回路23、35を動作させて外部電源部出力電圧を降圧させて、外部電源部を内部回路10に接続し、動作時の外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなると、降圧回路23、35の動作を停止させて、内部回路10を外部電源に直接接続している。
【0075】
したがって、電圧低下時に内部電池8から外部電源に電源が漏れるのを防止することができ、外部電源を繋いでいても内部電池8の消費をなくして、電源システム1の利用性をより一層向上させることができる。
【0076】
さらに、本実施の形態の電源システム1は、電子機器2での消費電力量が所定量以下に低下すると、CPU9が、降圧回路23、35の動作を停止させている。
【0077】
したがって、電子機器2側の消費電力が低くなってCPU9のみの消費電力であるような動作状態時の外部電源部の消費電力を低く抑えることができ、外部電源部の消費電力を抑制して、電源システム1の利用性をより一層向上させることができる。
【0078】
また、本実施の形態の電源システム1は、外部電源部を、内部電池8の電圧よりも高い電圧、または、内部電池8の容量よりも大きい容量を有する外部電池22を備えている外部電池電源部3としている。
【0079】
したがって、外部電源部として、電池の種類、接続しているセルの方式(直列、並列の数)に関係なく電池内蔵タイプの外部電池電源部を用いることができ、電源システム1の利用性をより一層向上させることができる。
【0080】
さらに、本実施の形態の電源システム1は、外部電源部を、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタ4としている。
【0081】
したがって、ACアダプタ4を接続する際にのみ必要な部品を電子機器2から外部電源部であるACアダプタ4に設けて電子機器2から取り外すことができ、内部電池8のみで使用する際の構成部品のみを機器本体に設けて、電子機器2の構成を最小限にして、電子機器2を小型化、軽量化することができるとともに、電子機器2内に内部電池8を内蔵したままACアダプタ4を使用できるようにすることができ、電源システム1の利用性をより一層向上させることができる。
【0082】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0083】
例えば、上記実施の形態においては、外部電源部の接続の有無を、外部電源部の接続される端子部11の電圧を検出するVD6が、行っているが、端子部11の電圧を検出する検出部とは別に、外部電源部の接続の有無を検出する接続検出部を設けてもよく、この接続検出部としては、端子部11の電圧を検出するものに限るものではなく、例えば、外部電源部の接続端子でオン/オフされるメカニカルスイッチ等であってもよい。
【0084】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の電源システムによれば、本体筐体内に内蔵されている内部電池で内部回路が動作し、また、接続端子を通して外部電源部が接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して内部回路が動作する機器本体に、外部電源部の接続される接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部を設け、当該接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、制御部が、内部回路を内部電池から外部電源部に切り換えて接続し、接続端子の電圧が電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、内部回路を外部電源部から内部電池に切り換えて接続するので、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を可能とすることができ、利用性を向上させることができる。
【0085】
請求項2記載の発明の電源システムによれば、端子電圧検出部を、接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果を制御部に出力するものとしているので、回路構成を単純化して、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を安価にかつ適切に可能とすることができ、利用性を向上させることができる。
【0086】
請求項3記載の発明の電源システムによれば、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の接続端子の電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、電圧変換回路を動作させて接続端子の電圧を降圧させ、外部電源動作時の接続端子の電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、電圧変換回路の動作を停止させるので、外部電源部の種類に関わらず、内部回路を保護しつつ適切に当該外部電源で動作させることができ、外部電源の制限をなくして、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0087】
請求項4記載の発明の電源システムによれば、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の外部電源電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、外部電源部を内部回路から切り離した状態で、電圧変換回路を動作させて外部電源部出力電圧を降圧させて、外部電源部を内部回路に接続し、動作時の外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなると、電圧変換回路の動作を停止させて、内部回路を外部電源に直接接続するので、電圧低下時に内部電池から外部電源に電源が漏れるのを防止することができ、外部電源を繋いでいても内部電池の消費をなくして、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0088】
請求項5記載の発明の電源システムによれば、制御部が、機器本体での消費電力量が所定量以下に低下すると、電圧変換回路の動作を停止させるので、機器本体側の消費電力が低くなって制御部のみの消費電力であるような動作状態時の外部電源部の消費電力を低く抑えることができ、外部電源部の消費電力を抑制して、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0089】
請求項6記載の発明の電源システムによれば、外部電源部を、内部電池の電圧よりも高い電圧、または、内部電池の容量よりも大きい容量を有する外部電池を備えている外部電池部としているので、外部電源部として、電池の種類、接続しているセルの方式(直列、並列の数)に関係なく電池内蔵タイプの外部電池部を用いることができ、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0090】
請求項7記載の発明の電源システムによれば、外部電源部を、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタとしているので、ACアダプタを接続する際にのみ必要な部品を本体機器から外部電源部であるACアダプタに設けて本体機器から取り外すことができ、内部電池のみで使用する際の構成部品のみを機器本体に設けて、機器本体の構成を最小限にして、機器本体を小型化、軽量化することができるとともに、本体機器内に内部電池を内蔵したままACアダプタを使用できるようにすることができ、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源システムの一実施の形態を適用した電源システムの概略回路構成図。
【図2】図1の電気機器に外部電源として接続されるACアダプタの概略構成図。
【符号の説明】
1 電源システム
2 電子機器
3 外部電池電源部
4 ACアダプタ
5 本体筐体
6 VD
SW1、SW2、SW3 スイッチ
D1、D2 ダイオード
7 レギュレータ
8 内部電池
R1、R2 抵抗
9 CPU
10 内部回路
11 端子部
21 筐体
22 外部電池
23 降圧回路
24 端子部
31 筐体
32 ACジャック
33 端子部
34 ラインフィルタ
35 降圧回路
【発明の属する技術分野】
本発明は、電源システムに関し、詳細には、安全性が高く利用性の良好な電源システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からノート型パーソナルコンピュータや携帯型ワードプロセッサ等の可搬型電子機器においては、本体に取り付ける電池としては、必要最小限の容量の電池を採用して、本体を小型化、低価格化しており、屋内の机上等では、ラインフィルタや安全回路を備えたACアダプタを用いて動作させ、また、屋外等でも、必要に応じて、より容量の大きい電池や電源電圧の高い電池を用いて動作させている。
【0003】
そして、電池駆動される電子機器にとっては、より長時間動作させるために、電池容量が大きいに越したことはないが、多くのユーザの必要としている電池容量に対して、業務用等の特殊用途で必要としている電池容量は、極端に大きなものであり、このような大きな容量の電池を電子機器に取り付けると、機器が大型化、高価格化して、一般のユーザにとっては、不必要な料金の支払いを強いられるだけでなく、可搬性が損なわれて、利用性が悪化することとなる。
【0004】
また、ACアダプタを使用する際に必要な機能として、ラインノイズに対するフィルタや誤って本来のACアダプタと異なるACアダプタが接続されたときのための安全回路等を本体内部に組み込むと、機器本体を携帯して出かけるときに、ACアダプタを接続しないときには不必要なこれらの機能部を持ち歩くことになり、機器本体が大型化、重量化して、利用性が悪化するという問題がある。
【0005】
そして、従来、電池と昇圧部を設け、電池電圧が低下したときに昇圧させる電池パックが提案されている(特開平7−334257号公報参照)。また、この電池パックでは、電池と昇圧部の間にスイッチ部とスイッチ部をオン/オフを制御する制御信号線を設け、パックが本体に接続されたときにスイッチ部をオンする電池パック、また、スイッチ部が、本体の電源がオンになったときにオンする電池パック及び本体への電力供給を、電池から直接か、電池電圧を昇圧した後かを切り替える回路を備えた電池パックが提案されている。
【0006】
すなわち、この電池パックは、電池電圧が十分にあるときは、電池端子電圧そのものを供給し、電圧が低下して、電池電圧そのままでは本体側の動作に支障を来すときには、昇圧回路を動作させて、電池から電力を供給している。したがって、電池電圧の低く、本体の回路の性能が十分に出せないときに、電池が、その容量的にはまだ十分に残っていても、動作時の端子電圧が低下してきたとき、電池の残り容量を使い切るために、電池側の電圧を昇圧回路によって本体側の動作が可能な電圧まで昇圧して供給する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電池パックにあっては、電池パック内に昇圧回路を設けて必要に応じて昇圧回路で電池電圧を昇圧して、本体に供給しているため、通常の電子機器には、不具合が生じるおそれがある。
【0008】
すなわち、DCDCコンバータを備えた機器では、内部電池の十分に低い電圧まで動作できるように設計されており、外部電池においても同様の電池を用いると、従来例のような昇圧回路をあえて備えている必要はなく、外部電池としては、逆に、大容量の電池を接続することが通常であり、この場合、その最大電圧が高すぎることの方が問題となる。
【0009】
すなわち、DCDCコンバータとしては、一般的に、その入力耐圧が、内部電池用にしか用意されておらず、外部電池としては、内部電池と同じ仕様のものが接続されるものとしている。ところが、接続される外部電池としては、どのような容量で、どのような電圧のものが接続されるかは、分からず、DCDCコンバータとしては、コスト及びスペース上の問題から、このような外部電池を考慮した回路構成は、考慮されていない。
【0010】
したがって、このようなDCDCコンバータを備えた機器に、外部電池としてその仕様に合わない、例えば、大容量、高電圧の外部電池が接続されると、機器の動作に支障を来すだけでなく、機器の損傷を招くおそれがある。
【0011】
そこで、請求項1記載の発明は、本体筐体内に内蔵されている内部電池で内部回路が動作し、また、接続端子を通して外部電源部が接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して内部回路が動作する機器本体に、外部電源部の接続される接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部を設け、当該接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、制御部が、内部回路を内部電池から外部電源部に切り換えて接続し、接続端子の電圧が電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、内部回路を外部電源部から内部電池に切り換えて接続することにより、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を可能とし、利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0012】
請求項2記載の発明は、端子電圧検出部を、接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果を制御部に出力することにより、回路構成を単純化して、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を安価にかつ適切に可能とし、利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0013】
請求項3記載の発明は、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の接続端子の電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、電圧変換回路を動作させて接続端子の電圧を降圧させ、外部電源動作時の接続端子の電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、電圧変換回路の動作を停止させることにより、外部電源部の種類に関わらず、内部回路を保護しつつ適切に当該外部電源で動作させ、外部電源の制限をなくして、より一層利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0014】
請求項4記載の発明は、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の外部電源電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、外部電源部を内部回路から切り離した状態で、電圧変換回路を動作させて外部電源部出力電圧を降圧させて、外部電源部を内部回路に接続し、動作時の外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなると、電圧変換回路の動作を停止させて、内部回路を外部電源に直接接続することにより、電圧低下時に内部電池から外部電源に電源が漏れるのを防止し、外部電源を繋いでいても内部電池の消費をなくして、より一層利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0015】
請求項5記載の発明は、制御部が、機器本体での消費電力量が所定量以下に低下すると、電圧変換回路の動作を停止させることにより、機器本体側の消費電力が低くなって制御部のみの消費電力であるような動作状態時の外部電源部の消費電力を低く抑え、外部電源部の消費電力を抑制して、より一層利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0016】
請求項6記載の発明は、外部電源部を、内部電池の電圧よりも高い電圧、または、内部電池の容量よりも大きい容量を有する外部電池を備えている外部電池部とすることにより、外部電源部として、電池の種類、接続しているセルの方式(直列、並列の数)に関係なく電池内蔵タイプの外部電池部を用いることができるようにし、より一層利用性の良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0017】
請求項7記載の発明は、外部電源部を、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタとすることにより、ACアダプタを接続する際にのみ必要な部品を本体機器から外部電源部であるACアダプタに設けて本体機器から取り外し、内部電池のみで使用する際の構成部品のみを機器本体に設けて、機器本体の構成を最小限にして、機器本体を小型化、軽量化することができるとともに、本体機器内に内部電池を内蔵したままACアダプタを使用できるようにし、利用性のより一層良好な電源システムを提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の電源システムは、本体筐体内に内蔵されている内部電池で内部回路の動作する機器本体に、接続端子を通して外部電源部が接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して前記内部回路が動作する電源システムにおいて、前記機器本体が、前記接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部と、前記接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、前記内部回路を前記内部電池から前記外部電源部に切り換えて接続し、前記外部電源電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、前記内部回路を前記外部電源部から前記内部電池に切り換えて接続する制御部と、を備えていることにより、上記目的を達成している。
【0019】
上記構成によれば、本体筐体内に内蔵されている内部電池で内部回路が動作し、また、接続端子を通して外部電源部が接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して内部回路が動作する機器本体に、外部電源部の接続される接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部を設け、当該接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、制御部が、内部回路を内部電池から外部電源部に切り換えて接続し、接続端子の電圧が電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、内部回路を外部電源部から内部電池に切り換えて接続するので、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を可能とすることができ、利用性を向上させることができる。
【0020】
この場合、例えば、請求項2に記載するように、前記端子電圧検出部は、前記接続端子の電圧が前記所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで前記外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果を前記制御部に出力するもおのであってもよい。
【0021】
上記構成によれば、端子電圧検出部を、接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果を制御部に出力するものとしているので、回路構成を単純化して、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を安価にかつ適切に可能とすることができ、利用性を向上させることができる。
【0022】
また、例えば、請求項3に記載するように、前記外部電源部は、前記機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を備え、前記制御部は、無負荷状態時の前記接続端子の電圧が前記内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、前記電圧変換回路を動作させて前記接続端子の電圧を降圧させ、前記外部電源動作時の前記接続端子の電圧が前記第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、前記電圧変換回路の動作を停止させるものであってもよい。
【0023】
上記構成によれば、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の接続端子の電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、電圧変換回路を動作させて接続端子の電圧を降圧させ、外部電源動作時の接続端子の電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、電圧変換回路の動作を停止させるので、外部電源部の種類に関わらず、内部回路を保護しつつ適切に当該外部電源で動作させることができ、外部電源の制限をなくして、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0024】
さらに、例えば、請求項4に記載するように、前記外部電源部は、前記機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を備え、前記制御部は、無負荷状態時の前記外部電源電圧が前記内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、前記外部電源部を前記内部回路から切り離した状態で、前記電圧変換回路を動作させて前記外部電源部出力電圧を降圧させて、前記外部電源部を前記内部回路に接続し、動作時の前記外部電源電圧が前記第1の規定電圧レベルよりも低くなると、前記電圧変換回路の動作を停止させて、前記内部回路を前記外部電源に直接接続するものであってもよい。
【0025】
上記構成によれば、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の外部電源電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、外部電源部を内部回路から切り離した状態で、電圧変換回路を動作させて外部電源部出力電圧を降圧させて、外部電源部を内部回路に接続し、動作時の外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなると、電圧変換回路の動作を停止させて、内部回路を外部電源に直接接続するので、電圧低下時に内部電池から外部電源に電源が漏れるのを防止することができ、外部電源を繋いでいても内部電池の消費をなくして、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0026】
また、例えば、請求項5に記載するように、前記制御部は、前記機器本体での消費電力量が所定量以下に低下すると、前記電圧変換回路の動作を停止させてるものであってもよい。
【0027】
上記構成によれば、制御部が、機器本体での消費電力量が所定量以下に低下すると、電圧変換回路の動作を停止させるので、機器本体側の消費電力が低くなって制御部のみの消費電力であるような動作状態時の外部電源部の消費電力を低く抑えることができ、外部電源部の消費電力を抑制して、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0028】
さらに、例えば、請求項6に記載するように、前記外部電源部は、前記内部電池の電圧よりも高い電圧、または、前記内部電池の容量よりも大きい容量を有する外部電池を備えている外部電池部であってもよい。
【0029】
上記構成によれば、外部電源部を、内部電池の電圧よりも高い電圧、または、内部電池の容量よりも大きい容量を有する外部電池を備えている外部電池部としているので、外部電源部として、電池の種類、接続しているセルの方式(直列、並列の数)に関係なく電池内蔵タイプの外部電池部を用いることができ、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0030】
また、例えば、請求項7に記載するように、前記外部電源部は、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタであってもよい。
【0031】
上記構成によれば、外部電源部を、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタとしているので、ACアダプタを接続する際にのみ必要な部品を本体機器から外部電源部であるACアダプタに設けて本体機器から取り外すことができ、内部電池のみで使用する際の構成部品のみを機器本体に設けて、機器本体の構成を最小限にして、機器本体を小型化、軽量化することができるとともに、本体機器内に内部電池を内蔵したままACアダプタを使用できるようにすることができ、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0033】
図1及び図2は、本発明の電源システムの一実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の電源システムの一実施の形態を適用した電源システム1の概略回路構成図である。
【0034】
図1において、電源システム1は、電子機器(機器)2に外部電池電源部(外部電源部)3が接続され、また、図2に示すACアダプタ(外部電源部)4が図示しない電源コードで接続される。
【0035】
まず、図1の外部電源部として外部電池電源部3が接続される場合について説明する。図1において、電子機器2の本体筐体5内には、VD(端子電圧検出部)6、スイッチSW1、SW2、SW3、ダイオードD1、D2、レギュレータ(Reg)7、内部電池8、抵抗R1、R2、CPU(Central Processing Unit )9及び内部回路10等が収納されており、本体筐体5の外部電池電源部3との接続用に端子部(接続端子)11が設けられている。
【0036】
一方、外部電池電源部3は、筐体21内に外部電池22と降圧回路(電圧変換回路)23が収納されており、筐体21には、電子機器2の端子部11に接続される端子部24が設けられている。外部電池22は、所定の容量を有して、所定の電圧値を供給し、降圧回路13には、外部電池22の出力が接続されており、降圧回路13は、外部電池22の出力電圧が内部電池8の出力電圧よりも高いときに、CPU9の制御下で、外部電池22の出力電圧を降圧して、電子機器2に出力する。
【0037】
この降圧回路23としては、例えば、並列に電池直結直列接続されたスイッチと抵抗、または、直列接続されたスイッチとダイオード回路、あるいは、スイッチングによるダウンコンバータ回路を外部電池22に並列に接続したものを用いることができる。降圧回路23として、ダウンコンバータを用いたものを利用すると、外部電源電圧が出力電圧よりも低くなったときに、回路を完全にオン状態にすることができ、回路としての挿入ロスを最小限にすることができる。
【0038】
VD6は、端子部11の高圧側に接続されて、端子部11に接続された外部電池電源部3から供給される外部電源電圧を検出し、当該外部電池電源部3の電圧を所定の第1の規定電圧レベルと比較して、外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも高いと、CPU9へ割り込みを発生させる。CPU9は、VD6から割り込みが発生すると、外部電池電源部3が端子部11に接続されたことを認識する。
【0039】
スイッチSW1は、端子部11と内部回路10との間に接続されており、CPU9の制御下で、オン/オフして、端子部11と内部回路10、すなわち、外部電池電源部3と内部回路10との接続/切り離しを行う。
【0040】
内部回路10は、電子機器2の内部回路を総称したものであり、内部電池8または、外部電池電源部3からの電源の供給を受けて動作する外部電源電圧検出部として動作する。
【0041】
また、端子部11には、スイッチSW3、抵抗R1及び抵抗R2が直列に接続されており、スイッチSW3は、CPU9の制御下で、オン/オフして、端子部11と抵抗R1、R2との接続/切り離しを行う。
【0042】
抵抗R1と抵抗R2は、スイッチSW3を介して端子部11に接続された外部電池電源部3からの入力電圧を分圧してCPU9のAD端子に入力し、CPU9は、この入力電圧に基づいて、外部電池電源部3の電圧値を検出する。
【0043】
内部電池8には、スイッチSW2が接続されており、スイッチSW2は、CPU9の制御下で、内部電池8の内部回路10との接続/切り離しを行う。
【0044】
そして、CPU9には、端子部11にダイオードD1とレギュレータ7を介して接続されることで、外部電池電源部3が接続されているときには、外部電池電源部3から電源が供給され、また、ダイオードD2及びレギュレータ7を介して内部電池8に接続されていることで、内部電池8からも電源が供給される。
【0045】
CPU(制御部)9は、電子機器2の各部を制御して、電子機器2としての処理を実行するとともに、外部電源制御処理を行う。
【0046】
上記ACアダプタ4は、筐体31に、ACジャック32と端子部33が設けられ、筐体31内に、ラインフィルタ(電源フィルタ)34及び降圧回路(電圧変換回路)35等が収納されている。また、ACアダプタ4は、図示しないが、商用電源を整流して電子機器2に供給可能な電圧値の直流電源に変換するアダプタ部を備えている。
【0047】
ACジャック32には、商用電源からの電源コードが接続され、ラインフィルタ34は、商用電源のノイズを除去する。
【0048】
降圧回路35は、電子機器2に接続された際に、必要に応じて、CPU9の制御下で動作して、電圧を降圧して、端子部33を介して電子機器2に供給する。
【0049】
次に、本実施の形態の作用を説明する。電源システム1は、外部電池電源部3及びACアダプタ4の接続を適切に認識するとともに、外部電池電源部3やACアダプタ4として、内部電池8の電圧よりも高い電圧の仕様のものが接続されても適切にその電圧値を調整して、内部回路10を保護している。
【0050】
すなわち、電子機器2は、例えば、外部電池電源部3の端子部24が本体筐体5の端子部11に接続されると、VD6が端子部11に接続された外部電池電源部3から供給される外部電源電圧を検出し、当該外部電池電源部3の電圧を所定の第1の規定電圧レベルと比較して、外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも高いと、CPU9へ割り込みを発生させる。
【0051】
CPU9は、VD6から割り込みが発生すると、外部電池電源部3が端子部11に接続されたことを認識し、スイッチSW1をオンにするとともに、スイッチSW2をオフにして、内部電池8からの電源の供給を絶つとともに、内部回路10への電源の供給を内部電池8から外部電池電源部3に切り換える。
【0052】
したがって、外部電池電源部3から内部電池8に不用意に充電してしまうことを防止するとともに、内部電池8から外部電池電源部3に適切に切り換えることができる。
【0053】
そして、外部電池電源部3からの電源で動作している時、CPU9は、スイッチSW3をオンにして、外部電池電源部3からの外部電源電圧を抵抗R1と抵抗R2の分圧電圧に基づいて検出し、この外部電源電圧を予め設定されている第2の規定電圧レベルと比較して、外部電源電圧が第2の規定電圧レベルよりも低くなると、外部電池電源部3側の電力が不足したと判断して、スイッチSW1をオフにするとともに、スイッチSW2をオンにして、内部回路10と外部電池電源部3との接続を断つとともに、内部回路10と内部電池8を接続して、内部電池8からの電源で内部回路10を動作させる。
【0054】
また、外部電池電源部3側の電圧監視としては、外部電源電圧が第2の規定電圧レベル以下になると、CPU9がスイッチSW1をオフにして外部電池電源部3を切り離しているが、外部電池電源部3の外部電池22は、負荷が解放されると端子電圧が復帰し、電圧レベルとしては、外部を接続可能な第2の規定電圧レベルに戻ってしまうことがある。
【0055】
このようなときに、CPU9が外部電源電圧を検出していて、外部電池電源部3を再度接続してしまうと、外部電源電圧が瞬時に第2の規定電圧レベルを下まわってしまい、電源の接続が不安定になる。
【0056】
そこで、CPU9は、第2の規定電圧レベル以下になって、スイッチSW1をオフにして、外部電池電源部3を切り離しても、外部電源電圧が外部電池電源部3が端子部11から取り外されたことを示す十分に低い第3の規定電圧レベル、例えば、約0Vになったことを検出した後、再度、外部電源電圧が第2の規定電圧レベルを上回らないと、スイッチSW1をオンにして外部電池電源部3からの電源供給を行うことを禁止する。
【0057】
さらに、外部電池電源部3としては、内部電池8の電圧よりも高い電圧状態のときがあり、このような場合、CPU9は、上述のように、スイッチSW3をオンにして、抵抗R1と抵抗R2の分圧電圧に基づいて、外部電源電圧を監視する。
【0058】
そして、CPU9は、検出する外部電源電圧が内部回路10の耐圧を超えていると、スイッチSW1をオンする前に、外部電池電源部3の降圧回路23に制御信号を出力して、降圧回路23を動作させ、外部電源電圧が内部回路10の耐圧以下になると、はじめてスイッチSW1をオンにする。
【0059】
また、CPU9は、外部電池電源部3からの外部電源で動作しているとき、外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなると、降圧回路23を停止し、外部電池22を直結させて、当該外部電池22の電源電圧で動作させる。
【0060】
このとき、降圧回路23として、上記ダウンコンバータを用いたものを利用すると、外部電源電圧が出力電圧よりも低くなったときに、回路を完全にオン状態にすることができ、回路としての挿入ロスを最小限にすることができる。
【0061】
そして、CPU9は、上述のように、外部電池電源部3からの電力供給を受けるに際して、外部電源電圧が内部回路10の耐圧を超えていると、降圧回路23を動作させて、外部電源電圧が内部回路10の耐圧以下になった後に、スイッチSW1をオンにし、外部電池電源部3からの電力の供給を停止するときには、オフにする。
【0062】
さらに、CPU9には、ダイオードD1とレギュレータ7を通して、また、ダイオードD2とレギュレータ7を通して、外部電池電源部3からも、また、内部電池8からも給電可能となっているが、CPU9は、大きな電力を必要ないときは、スイッチSW1をオフにして、電子機器2側から外部電池電源部3への逆流を防止する。
【0063】
また、CPU9は、大きな消費電力が必要なくなった状態では、スイッチSW1をオフにするとともに、降圧回路23の動作も停止させ、レギュレータ7を通して供給される電力だけで、CPU9自身の動作を確保して、降圧回路23を動作させる電力をも節約する。
【0064】
なお、外部電池電源部3としては、上述のように、内部電池8よりも電圧の高い外部電池22を内蔵している場合と、内部電池8と同じ種類(電圧)の電池で容量の大きい外部電池を内蔵するものであっても、適用することができ、この場合には、端子電圧(外部電源電圧)が内部電池8と同じになるため、降圧回路23は不要になる。
【0065】
次に、ACアダプタ4を接続した場合について説明する。ACアダプタ4は、ACジャック32に接続された電源コードからの商用電源を整流して、電子機器2の端子部11に供給するが、この場合、ラインフィルタ34で外部ノイズを除去して安定した電源供給を行う。また、ACアダプタ4は、降圧回路35を備えており、電子機器2のCPU9の制御下で必要に応じて動作して、外部電源電圧を内部回路10の耐圧以下の電圧に降圧させて、電子機器2に供給する。
【0066】
そして、電子機器2の電源制御動作、すなわち、CPU9の電源制御動作としては、上記外部電池電源部3を接続した場合と同様である。
【0067】
なお、外部電源として、ACアダプタ4を接続した場合には、スイッチSW2をオン状態として、内部電池8をACアダプタ4からの電源で充電させるようにする。そして、この場合には、CPU9は、ACアダプタ4からの供給電圧を、この内部電池8への充電を考慮した電圧値に設定する。
【0068】
このように、本実施の形態の電源システム1は、本体筐体5内に内蔵されている内部電池8で内部回路10が動作し、また、端子部11を通して外部電池電源部3またはACアダプタ4が外部電源部として接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して内部回路10が動作する電子機器2に、外部電源部の接続される端子部11の電圧を検出するVD6を設け、当該端子部11の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、CPU9が、内部回路10を内部電池8から外部電源部に切り換えて接続し、端子部11の電圧が電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、内部回路10を外部電源部から内部電池8に切り換えて接続している。
【0069】
したがって、外部電源部を電子機器2に接続した際に、切れ目のない動作を可能とすることができ、電源システム1の利用性を向上させることができる。
【0070】
また、本実施の形態の電源システム1は、端子電圧検出部として、端子部11の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果をCPU9に出力するVD6を用いている。
【0071】
したがって、回路構成を単純化して、外部電源部を電子機器2に接続した際に、切れ目のない動作を安価にかつ適切に可能とすることができ、利用性を向上させることができる。
【0072】
さらに、本実施の形態の電源システム1は、外部電源部に、電子機器2に供給する電源電圧を変換する降圧回路23、35を設け、無負荷状態時の端子部11の電圧が内部回路10の耐圧電圧よりも高い場合に、降圧回路23、35を動作させて端子部11の電圧を降圧させ、外部電源動作時の端子部11の電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、降圧回路23、35の動作を停止させている。
【0073】
したがって、外部電源部の種類に関わらず、内部回路10を保護しつつ適切に当該外部電源で動作させることができ、外部電源の制限をなくして、電源システム1の利用性をより一層向上させることができる。
【0074】
また、本実施の形態の電源システム1は、外部電源部に、電子機器2に供給する電源電圧を変換する降圧回路23、35を設け、無負荷状態時の外部電源電圧が内部回路10の耐圧電圧よりも高い場合に、外部電源部を内部回路10から切り離した状態で、降圧回路23、35を動作させて外部電源部出力電圧を降圧させて、外部電源部を内部回路10に接続し、動作時の外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなると、降圧回路23、35の動作を停止させて、内部回路10を外部電源に直接接続している。
【0075】
したがって、電圧低下時に内部電池8から外部電源に電源が漏れるのを防止することができ、外部電源を繋いでいても内部電池8の消費をなくして、電源システム1の利用性をより一層向上させることができる。
【0076】
さらに、本実施の形態の電源システム1は、電子機器2での消費電力量が所定量以下に低下すると、CPU9が、降圧回路23、35の動作を停止させている。
【0077】
したがって、電子機器2側の消費電力が低くなってCPU9のみの消費電力であるような動作状態時の外部電源部の消費電力を低く抑えることができ、外部電源部の消費電力を抑制して、電源システム1の利用性をより一層向上させることができる。
【0078】
また、本実施の形態の電源システム1は、外部電源部を、内部電池8の電圧よりも高い電圧、または、内部電池8の容量よりも大きい容量を有する外部電池22を備えている外部電池電源部3としている。
【0079】
したがって、外部電源部として、電池の種類、接続しているセルの方式(直列、並列の数)に関係なく電池内蔵タイプの外部電池電源部を用いることができ、電源システム1の利用性をより一層向上させることができる。
【0080】
さらに、本実施の形態の電源システム1は、外部電源部を、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタ4としている。
【0081】
したがって、ACアダプタ4を接続する際にのみ必要な部品を電子機器2から外部電源部であるACアダプタ4に設けて電子機器2から取り外すことができ、内部電池8のみで使用する際の構成部品のみを機器本体に設けて、電子機器2の構成を最小限にして、電子機器2を小型化、軽量化することができるとともに、電子機器2内に内部電池8を内蔵したままACアダプタ4を使用できるようにすることができ、電源システム1の利用性をより一層向上させることができる。
【0082】
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0083】
例えば、上記実施の形態においては、外部電源部の接続の有無を、外部電源部の接続される端子部11の電圧を検出するVD6が、行っているが、端子部11の電圧を検出する検出部とは別に、外部電源部の接続の有無を検出する接続検出部を設けてもよく、この接続検出部としては、端子部11の電圧を検出するものに限るものではなく、例えば、外部電源部の接続端子でオン/オフされるメカニカルスイッチ等であってもよい。
【0084】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の電源システムによれば、本体筐体内に内蔵されている内部電池で内部回路が動作し、また、接続端子を通して外部電源部が接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して内部回路が動作する機器本体に、外部電源部の接続される接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部を設け、当該接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、制御部が、内部回路を内部電池から外部電源部に切り換えて接続し、接続端子の電圧が電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、内部回路を外部電源部から内部電池に切り換えて接続するので、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を可能とすることができ、利用性を向上させることができる。
【0085】
請求項2記載の発明の電源システムによれば、端子電圧検出部を、接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果を制御部に出力するものとしているので、回路構成を単純化して、外部電源部を機器本体に接続した際に、切れ目のない動作を安価にかつ適切に可能とすることができ、利用性を向上させることができる。
【0086】
請求項3記載の発明の電源システムによれば、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の接続端子の電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、電圧変換回路を動作させて接続端子の電圧を降圧させ、外部電源動作時の接続端子の電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、電圧変換回路の動作を停止させるので、外部電源部の種類に関わらず、内部回路を保護しつつ適切に当該外部電源で動作させることができ、外部電源の制限をなくして、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0087】
請求項4記載の発明の電源システムによれば、外部電源部に、機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を設け、制御部が、無負荷状態時の外部電源電圧が内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、外部電源部を内部回路から切り離した状態で、電圧変換回路を動作させて外部電源部出力電圧を降圧させて、外部電源部を内部回路に接続し、動作時の外部電源電圧が第1の規定電圧レベルよりも低くなると、電圧変換回路の動作を停止させて、内部回路を外部電源に直接接続するので、電圧低下時に内部電池から外部電源に電源が漏れるのを防止することができ、外部電源を繋いでいても内部電池の消費をなくして、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0088】
請求項5記載の発明の電源システムによれば、制御部が、機器本体での消費電力量が所定量以下に低下すると、電圧変換回路の動作を停止させるので、機器本体側の消費電力が低くなって制御部のみの消費電力であるような動作状態時の外部電源部の消費電力を低く抑えることができ、外部電源部の消費電力を抑制して、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0089】
請求項6記載の発明の電源システムによれば、外部電源部を、内部電池の電圧よりも高い電圧、または、内部電池の容量よりも大きい容量を有する外部電池を備えている外部電池部としているので、外部電源部として、電池の種類、接続しているセルの方式(直列、並列の数)に関係なく電池内蔵タイプの外部電池部を用いることができ、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【0090】
請求項7記載の発明の電源システムによれば、外部電源部を、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタとしているので、ACアダプタを接続する際にのみ必要な部品を本体機器から外部電源部であるACアダプタに設けて本体機器から取り外すことができ、内部電池のみで使用する際の構成部品のみを機器本体に設けて、機器本体の構成を最小限にして、機器本体を小型化、軽量化することができるとともに、本体機器内に内部電池を内蔵したままACアダプタを使用できるようにすることができ、電源システムの利用性をより一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源システムの一実施の形態を適用した電源システムの概略回路構成図。
【図2】図1の電気機器に外部電源として接続されるACアダプタの概略構成図。
【符号の説明】
1 電源システム
2 電子機器
3 外部電池電源部
4 ACアダプタ
5 本体筐体
6 VD
SW1、SW2、SW3 スイッチ
D1、D2 ダイオード
7 レギュレータ
8 内部電池
R1、R2 抵抗
9 CPU
10 内部回路
11 端子部
21 筐体
22 外部電池
23 降圧回路
24 端子部
31 筐体
32 ACジャック
33 端子部
34 ラインフィルタ
35 降圧回路
Claims (7)
- 本体筐体内に内蔵されている内部電池で内部回路の動作する機器本体に、接続端子を通して外部電源部が接続され、当該外部電源部から供給される外部電源を利用して前記内部回路が動作する電源システムにおいて、前記機器本体が、前記接続端子の電圧を検出する端子電圧検出部と、前記接続端子の電圧が所定の第1の規定電圧レベルを越えている場合に、前記内部回路を前記内部電池から前記外部電源部に切り換えて接続し、前記外部電源電圧が所定の第2の電圧レベルよりも低くなった場合に、前記内部回路を前記外部電源部から前記内部電池に切り換えて接続する制御部と、を備えていることを特徴とする電源システム。
- 前記端子電圧検出部は、前記接続端子の電圧が前記所定の第1の規定電圧レベルを超えているか否かで前記外部電源部の接続の有無を検出して、当該外部電源部の接続の有無の検出結果を前記制御部に出力することを特徴とする請求項1記載の電源システム。
- 前記外部電源部は、前記機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を備え、前記制御部は、無負荷状態時の前記接続端子の電圧が前記内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、前記電圧変換回路を動作させて前記接続端子の電圧を降圧させ、前記外部電源動作時の前記接続端子の電圧が前記第1の規定電圧レベルよりも低くなった場合に、前記電圧変換回路の動作を停止させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の電源システム。
- 前記外部電源部は、前記機器本体に供給する電源電圧を変換する電圧変換回路を備え、前記制御部は、無負荷状態時の前記外部電源電圧が前記内部回路の耐圧電圧よりも高い場合に、前記外部電源部を前記内部回路から切り離した状態で、前記電圧変換回路を動作させて前記外部電源部出力電圧を降圧させて、前記外部電源部を前記内部回路に接続し、動作時の前記外部電源電圧が前記第1の規定電圧レベルよりも低くなると、前記電圧変換回路の動作を停止させて、前記内部回路を前記外部電源に直接接続することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電源システム。
- 前記制御部は、前記機器本体での消費電力量が所定量以下に低下すると、前記電圧変換回路の動作を停止させることを特徴とする請求項3または請求項4記載の電源システム。
- 前記外部電源部は、前記内部電池の電圧よりも高い電圧、または、前記内部電池の容量よりも大きい容量を有する外部電池を備えている外部電池部であることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の電源システム。
- 前記外部電源部は、少なくとも商用電源の接続されるACジャックと電源フィルタを備えているACアダプタであることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の電源システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002206844A JP2004072803A (ja) | 2002-06-11 | 2002-07-16 | 電源システム |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002169926 | 2002-06-11 | ||
JP2002206844A JP2004072803A (ja) | 2002-06-11 | 2002-07-16 | 電源システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004072803A true JP2004072803A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32032213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002206844A Pending JP2004072803A (ja) | 2002-06-11 | 2002-07-16 | 電源システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004072803A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008115622A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 電気錠コントローラ |
US7589519B2 (en) * | 2004-08-25 | 2009-09-15 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electronic apparatus with driving power having different voltage levels |
JP2013243857A (ja) * | 2012-05-21 | 2013-12-05 | Nec Personal Computers Ltd | 電力制御装置、情報処理装置及びプログラム |
-
2002
- 2002-07-16 JP JP2002206844A patent/JP2004072803A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7589519B2 (en) * | 2004-08-25 | 2009-09-15 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Electronic apparatus with driving power having different voltage levels |
JP2008115622A (ja) * | 2006-11-06 | 2008-05-22 | Matsushita Electric Works Ltd | 電気錠コントローラ |
JP2013243857A (ja) * | 2012-05-21 | 2013-12-05 | Nec Personal Computers Ltd | 電力制御装置、情報処理装置及びプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4572018B2 (ja) | 電池パックおよび電子機器システム | |
KR101445011B1 (ko) | 장치 충전 동안의 슬리프 모드와 정상 모드 간의 토글링 시에 감소된 전력 소모를 갖는 전력 컨버터 | |
TWI327807B (en) | Replaceable battery pack, information handling system and method of charging battery cells | |
US7839119B2 (en) | Charging device for portable electronic device battery and portable phone battery | |
US8207628B2 (en) | Output power port management control | |
US7989981B2 (en) | Power adaptor and storage unit for portable devices | |
US6657415B2 (en) | Portable apparatus | |
US7436149B2 (en) | Systems and methods for interfacing a battery-powered information handling system with a battery pack of a physically separable battery-powered input or input/output device | |
US20120187897A1 (en) | Battery charger for use with low voltage energy harvesting device | |
US20080290731A1 (en) | Energy Efficient Power Supply | |
JP3946155B2 (ja) | 無停電電源装置 | |
JP2007143397A (ja) | 電源制御方法、電流・電圧変換回路及び電子装置 | |
WO2014105230A1 (en) | Power management system and method | |
TWI488407B (zh) | 電池模組 | |
US20100060237A1 (en) | Battery discharge circuit and discharge method thereof | |
US20070096692A1 (en) | Electric power storage device with multiple voltage outputs | |
KR100584324B1 (ko) | 복합 단말기의 전원 제어 장치 | |
US20090251010A1 (en) | Power conversion circuit for reducing power loss and electronic device having such power conversion circuit | |
KR20070109017A (ko) | 이동형 전자기기의 외부 보조 배터리 | |
JP2005080491A (ja) | 電源装置 | |
EP1521344A1 (en) | Power supply apparatus | |
JP2004072803A (ja) | 電源システム | |
CN110504738A (zh) | 双电池切换方法、电路、移动终端及存储介质 | |
JP2004086647A (ja) | 情報伝達コネクタの電力供給機構及び情報伝達コネクタ | |
JP2006166670A (ja) | 電源装置 |