JP2004072171A - 画像処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水平方向の画素数H、垂直方法の画素数Vの画像データを入力し、且つ、許容最大タイルサイズX、Yが与えられたとき、求めるタイルサイズx、yは、H、Xの小さい方をx、V、Yの小さい方をyとして決定する。
【選択図】 図8
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は画像を離散ウェーブレット変換を用いて圧縮する画像処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、離散ウェーブレット変換を用いた画像圧縮/符号化が注目されている。例えば、符号化対象画像をあるサイズのタイルに分割した後、分割されたタイルを離散ウェーブレット変換することにより、複数の周波数帯域(サブバンド)に分割した後、各周波数帯域の変換係数を量子化し、更に各量子化結果をエントロピー符号化するものである。
【0003】
上記画像データを離散ウェーブレット変換する方法としては、例えば、元の画像に対して1次元フィルタリングによる高周波、低周波の分離処理を水平方向に対して施し、続いて垂直方向に対しても1次元フィルタを施すことにより4つのサブバンドLL、LH、HL、HHに分割し、低周波成分に相当するLLに対しては更に同様の4分割処理が繰り返されるものが知られている。
【0004】
上記4分割の繰り返し処理の回数については、例えば特開2000−69292公報等において画像の内容等によって最適化を行う方法及び装置が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこの文献では、画像サイズ、タイルサイズ、離散ウェーブレット変換の回数、後段で符号化する単位サイズ等の組み合わせによっては、符号化する度に生成される付随データの生成を増大させるという課題を有している。
【0006】
本発明は上記従来例に鑑みて成されたものであり、離散ウェーブレット変換により得られたサブバンドを後段で符号化する単位であるコードブロック毎に、生成される付随データ(コードブロックアトリビュートデータ)の量を最小限に抑え、それにかかる処理・時間、圧縮データ量を抑えることを考慮して良好な分割タイルサイズを決定可能な画像処理装置及び方法、並びにコンピュータプログラム及びコンピュータ可読記憶媒体を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、例えば本発明の画像処理装置は以下の構成を備える。すなわち、
水平方向の画素数H、垂直方法の画素数Vの画像データを入力する入力手段と、
入力した画像データを、x×yサイズのタイルに分割する分割手段と、
前記タイルに2次元離散ウェーブレット変換を施して所定のレベルまでの複数の周波数成分へ変換する変換手段と、
前記変換手段により得られた各周波数成分を、予め設定されたM×Nサイズ毎にエントロピー符号化するエントロピー符号化手段とを有し、
前記分割手段で分割するサイズであるx、yとして、
x≦X、y≦Y、x≦H、y≦Vを満たす最大値をそれぞれ選んで分割を施すことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に従って本発明に係る実施形態を詳細に説明する。
【0009】
図1は、本実施形態に適応される画像処理装置の全体構造を示す図である。1は画像入力部であり、2は離散ウェーブレット変換部であり、3は量子化部であり、4はエントロピー符号化部であり、5は符号出力部である。以下、各部の動作の順に説明する。
【0010】
[画像入力部]
まず、画像入力部1には符号化対象となる画像データ(サイズをH×Vとする)が入力される。ここでHは水平方向の画素数、Vは垂直方向の画素数を示している。画像入力部1での入力対象は、例えばデジタルカメラ、スキャナ等であっても良いし、データを受信するためのインターフェース、更には、画像ファイルを格納している外部記憶装置であっても良い。入力された画像データは後段の離散ウェーブレット変換部2に転送される。
【0011】
本実施形態においては、説明の簡略化の為、符号化される画像データはモノクロの多値画像画像(1画素当たり例えば8ビットの階調画像)を表現するものとして説明するが、本発明はこれに限らない。例えばカラー画像を表現する複数の色成分データを符号化する場合にも本発明は適応可能である。この場合、各色成分をデータ、或いは輝度、色度成分データの各々を上記単一画像データとして複数回に分けて圧縮すればよい。
【0012】
[離散ウェーブレット変換部]
離散ウェーブレット変換部2は、入力した画像データに対して2次元の離散ウェーブレット変換処理を行うことにより、変換係数を生成するものである。
【0013】
図2は離散ウェーブレット変換部2の内部構成を簡単に示したものである。入力された画像データはメモリ201に一旦記憶される。次に処理部202により所定のアルゴリズムによって決定されたサイズ(x×yとする)のタイルデータがメモリ201から順次読み出され、離散ウェーブレット変換が施された後、再度メモリ201に書き込まれる(この所定のアルゴリズムについては各部の動作を説明した後で詳しく説明する)。
【0014】
又、画像データの左上から順に、決定されたタイルサイズ毎に離散ウェーブレット変換処理を行うが、対象としている画像のサイズが必ずしもタイルサイズの整数倍とは限らない。すなわち、画像の右辺又は/及び下辺に、半端タイルを生じる場合がある。この場合には、その半端なサイズのままタイル分割する。
【0015】
図3の例の場合、決定されたタイルサイズは160×120であって、画像の右辺と下辺に水平が160以下もしくは垂直が120以下の半端タイルT3、T6、T7、T8、T9が生成された場合を示している。
【0016】
なお、離散ウェーブレット変換の手法自体については、特開平11−103460号等に示される様に公知であるので詳細は省略するが、例えば、入力画像データを離散ウェーブレット変換することにより、図4(b)或いは図4(c)に示すような変換係数が得られる。
【0017】
まず、メモリ201から読み出されたタイルデータに対して1次元(例えば水平方向)のフィルタを用いることで離散ウェーブレット変換を施し、図4(a)に示されるような高周波成分H及び低周波成分Lを得る。そして得られた各成分に対して、もう一方の方向(垂直方向)に1次元の離散ウェーブレットを施すことにより図4(b)に示される様な2次元の離散ウェーブレット変換係数を得る。
【0018】
図4(b)において、水平、垂直方向共に高周波成分を抽出したものがHH1に相当し、水平方向から低周波成分を抽出し、垂直方向から高周波成分を抽出したものがLH1に相当し、水平方向から高周波成分を抽出し、垂直成分から低周波成分を抽出したものがHL1に相当し、水平、垂直方向共に低周波成分を抽出したものがLL1に相当する。離散ウェーブレット変換を用いた符号化において、ここで得られた図4(b)の係数は元のタイルデータを構成する画素数と通常同じ個数存在する。
【0019】
なお、上記LL1は実質上、入力タイルデータの縮小画像になっている為、符号化効率を高めることを目的に、LL1のみに対して再度2次元の離散ウェーブレット変換を行うことが知られている。これにより図4(c)に示されるような形態の係数が得られる。
【0020】
図4(c)において、LL1の水平、垂直方向共に高周波成分を抽出したものがHH2に相当し、LL1の水平方向から低周波成分を抽出し、垂直方向から高周波成分を抽出したものがLH2に相当し、LL1の水平方向から高周波成分を抽出し、垂直方向から低周波成分を抽出したものがHL2に相当し、LL1の水平、垂直方向共に低周波成分を抽出したものがLL2(オリジナルのタイルの水平、垂直とも1/4サイズの画像)に相当する。ここで得られた図4(c)の係数も、図4(b)と同様、元のタイルデータを構成する画素数と通常同じ個数存在する。
【0021】
以下、同様にして所定の回数だけ低周波数成分LL2を離散ウェーブレット変換することが知られており、LLn(n=1、2、3、4、5…)に対して同様の処理を繰り返すことも知られている。
【0022】
[量子化部]
量子化部3では、離散ウェーブレット変換部2から順次転送されてくる各周波数成分データを量子化し、後段のエントロピー符号化部4に転送する。離散ウェーブレット変換部から転送されてくる周波数成分データの転送単位は所定のサイズM×Nであるが、周波数成分がM×Nに対して半端を生じる場合は、次のタイルの同じ周波数成分に半端分の残りを持ち越す。
【0023】
上記動作について、離散ウェーブレット変換回数が3回、符号化する際の単位であるコードブロックが64×64での、図3の画像データを適応した場合のLH1、HL1、HH1について図5に示す(簡単のため、半端タイルは除く)。160×120画素ブロックをタイルとした場合、図5に示すように、タイルT1におけるHL1の周波数成分では、水平が16余るので残りの64−16=48がT2に持ち越されることになる。
【0024】
[エントロピー符号化部]
エントロピー符号化部4では、量子化された周波数成分データ(量子化インデックス)をビットプレーンに分解し、ビットプレーン単位に2値算術符号化を行うことにより符号化データを出力する。
【0025】
図6は説明を単純にするため4×4の、ある周波数成分データ(量子化インデックス)をビットプレーン毎に符号化する様子を示したものである。同図においては、3つの量子化インデックス(−6、+3、+13)以外は0である。同図の場合には、4つのビットプレーン(i)〜(iv)に分解され(最も大きな量子化インデックスの“1”となっているビット位置に依存する)、MSBからLSBに向かって順に2値算術符号化が施される。
【0026】
なお、正負符号を示す1ビットについては、各ビットプレーンを符号化している最中に16個に分割された各位置において初めて非0でない値が検出された場合、即ち量子化インデックスの各々が0以外の値を有することが検出された直後に正負符号を示す1ビット「1(正)」又は「0(負)」を付加し、同時にエントロピー符号化(算術符号化)する。同図では、(i)の太枠で示される「1」の直後に正であることを示す「1」を続けて付加して符号化し、(ii)の太枠で示される「1」の直後に負であることを示す「0」を続けて付加して符号化し、(iii)の太枠で示される「1」の直後に正であることを示す「1」を続けて付加して符号化することになる。
【0027】
[符号出力部]
以上の様にして得られる1画像或いは複数画像に相当する符号化データは、符号出力部5から伝送路を介して外部機器に送信されるか、或いは内部/外部の記憶装置に転送される。
【0028】
本発明では、画像入力部1にて実行される、入力画像に対するタイル分割のサイズを、コードブロックの個数が少なくなるように可変制御することを特徴とする。それを実現するための手段を以下に示す。以下の説明で、タイルの水平サイズの制御と垂直サイズの制御は独立であるものとする。つまり、タイルのサイズの決定する原理は同じであるので、ここでは水平方向のタイルサイズの決定する原理を説明し、垂直方向のタイルサイズの決定手段については説明を省略する。
【0029】
図7(a)は水平に関してn回離散ウェーブレット変換を施したときの各サブバンドを示している。aはサブバンドHn(Ln)の水平サイズである。図7(b)はその中の任意のサブバンドH(n−m)について、水平に関して全タイル分並べた様子を示している(T1’、T2’、・・・、T(l−1)’、Tl’)。このとき仮想で画像水平サイズを考えてそれをH’とする。サブバンドH(n−m)の水平サイズ、仮想画像水平サイズH’に(a・2n)/(a・2m−1)を乗算すると、それぞれ、水平タイルサイズxと水平画像サイズHになる。離散ウェーブレット変換部2から転送されるデータの水平サイズMについては、(a・2n)/(a・2m−1)を乗算したM×2n−m+1=Meq(m)を定義し等価的なMとして扱う。
【0030】
サブバンドH(n−m)における水平方向のコードブロック数は図7(b)において実線と破線で区切られている矩形の数に相当する。つまり実線と破線の本数を少なくすればコードブロックの数は減るので、水平サイズxを大きくすればサブバンドH(n−m)における水平方向のコードブロック数は減る。
【0031】
又、サブバンドH(n−m)におけるコードブロック数をNsb(m)、全コードブロック数をNとしたとき、N= Nsb(m)となるので、xを大きくすれば水平方向のコードブロック数は減る。
【0032】
図8に水平方向のタイルサイズxを大きくすることで水平方向のコードブロック数Nを減らすための簡単な手順を示す。
【0033】
この処理は離散ウェーブレット変換部2の内部で行っても良いし、図1の構成を備える画像処理装置内の不図示のCPUが行っても良い。又、図8の手順であらかじめ所定の水平サイズHに対して水平タイルサイズxを計算しておいて、その結果を図1の構成を備える画像処理装置内の不図示のROMに記憶しておいてそれを読み出しても構わない。
【0034】
まず、処理する画像の水平サイズHが処理可能な水平タイルサイズの最大値Xより大きいかを判定する(ステップS801)。処理する画像の水平サイズHが処理可能な水平タイルサイズの最大値Xより大きい場合、水平タイルサイズの最大値Xを水平タイルサイズxとする(ステップS802)。そうでない場合は、画像の水平サイズHを水平タイルサイズxとする(ステップS803)。
【0035】
上記動作について具体例を用いて説明する。入力画像の水平サイズH=256、水平タイルサイズの最大値X=160、水平コードブロックのサイズM=16、離散ウェーブレット変換の回数n=3において、図10(a)はx=160とした場合の水平コードブロックの様子を、図10(b)はx=120とした場合の水平コードブロックの様子を示している。それぞれ一番右のタイルは水平タイルサイズxに満たない半端タイルである。本実施形態によれば、図8の手順によりx=160となり水平方向のコードブロック数はN=19となる。これはx=120におけるN=24よりも水平コードブロックの数が少ない。
【0036】
以上は水平方向のタイルサイズの決定する内容であったが、垂直方向のサイズyを決定する場合にも同様に行えばよい。
【0037】
そして、上記処理に従い、例えば、デジタルカメラ等の画像処理装置において離散ウェーブレット変換を用いた画像圧縮を行う際に、1600×1200(200万画素クラス)、2048×1536(300万画素クラス)、2272×1704(400万画素クラス)等のサイズの画像をタイル分割する場合を説明する。このような画像処理装置として例えばコードブロックのサイズが16×16、処理可能なタイルサイズが160×128であるようなものを考えると、x=160、y=128と決定される。
【0038】
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態では、単純にタイルサイズを大きくすることでタイル数を減らし、コードブロック数を減らすようにしたが、更に効率を良くする例を第2の実施形態として説明する。
【0039】
図7のサブバンドH(n−m)における水平方向のコードブロック数は図7(b)において実線と破線で区切られている矩形の数に相当するが、水平タイルサイズxを大きくして実線の本数を減らすだけでなく、加えて実線と破線が重なる様に水平タイルサイズxを選べば実質破線の本数を減らすことになり水平コードブロックの数は更に減る。
【0040】
図9に水平タイルサイズxを大きくした後、図7(b)において実線と破線が重なる様に水平タイルサイズxを再度最適化する簡単な手順を示す。この処理は離散ウェーブレット変換部2の内部で行っても良いし、図1の構成を備える画像処理装置内の不図示のCPUが行っても良い。又、図8の手順であらかじめ所定の水平サイズH、水平コードブロックサイズMに対して水平タイルサイズxを計算しておいて、その結果を図1の構成を備える画像処理装置内の不図示のROMに記憶しておいてそれを読み出しても構わない。
【0041】
まず、処理する画像の水平サイズHが処理可能な水平タイルサイズの最大値Xより大きいかを判定する(ステップS901)。処理する画像の水平サイズHが処理可能な水平タイルサイズの最大値Xより大きい場合、水平タイルサイズの最大値Xを水平タイルサイズxとする(ステップS902)。そうでない場合は、画像の水平サイズHを水平タイルサイズxとする(ステップS903)。ここまでは第1の実施形態と同様である。
【0042】
次に、x≧2Mであるかを判定する(ステップS904)。x≧2Mであれば、ステップS905に進み、図7(b)において実線と破線が重なる様に水平タイルサイズxが選ばれているかを判定する。その様になっていなければ、水平タイルサイズxを1ずつ小さくして(ステップS906)判定を繰り返し、実線と破線が重なる様に水平タイルサイズxを選ぶ。
【0043】
一方、x<2Mであれば、ステップS907で、図7(b)において実線と破線が重なる様に水平タイルサイズxが選ばれているかを判定する。その様になっていなければ、水平タイルサイズxを1ずつ小さくして(ステップS908)判定を繰り返し、実線と破線が重なる様に水平タイルサイズxを選ぶ。
【0044】
上記動作について具体例を用いて説明する。入力画像の水平サイズH=256、水平タイルサイズの最大値X=160、水平コードブロックのサイズM=16、離散ウェーブレット変換の回数n=3において、図10(a)はx=160とした場合の水平コードブロックの様子を、図10(b)はx=120とした場合の水平コードブロックの様子を示している。それぞれ一番右のタイルは水平タイルサイズxに満たない半端タイルである。又、図11は同じく入力画像の水平サイズH=256、水平タイルサイズの最大値X=160、水平コードブロックのサイズM=16、離散ウェーブレット変換の回数n=3において、x=128とした場合を示している。本実施の形態によれば、図9の手順によりx=160→128となり水平方向のコードブロック数はN=16となる。この値はx=160におけるN=19、x=120におけるN=24よりも水平コードブロックの数が少ない。
【0045】
以上説明してきた手段でデジタルカメラ等の画像処理装置において離散ウェーブレット変換を用いた画像圧縮を行う際に、1600×1200(200万画素クラス)、2048×1536(300万画素クラス)、2272×1704(400万画素クラス)等のサイズの画像をタイル分割する場合を説明する。このような画像処理装置として例えばコードブロックのサイズが16×16、処理可能なタイルサイズが160×128であるようなものを考えると、x=128、y=128と決定される。
【0046】
以上説明した様に本実施形態によれば、単純な判定方法でタイル分割のサイズを制御してコードブロックの数を最小限に抑えることが可能となる。それによってコードブロックアトリビュート生成にかかる処理能力・時間、圧縮データ量を抑えることが可能となる。さらにコードブロックアトリビュート生成にかかる処理能力・時間、圧縮データ量を抑えることが可能となる。また、画像サイズの約数にとらわれることなくタイルサイズを選ぶことが可能となる。
【0047】
なお、実施形態ではコードブロックのサイズを16×16として説明したが、これに限るものではない。例えば、64×64としても構わない。
【0048】
また、各サブバンドの水平サイズ、垂直サイズが符号化の単位水平サイズM、単位垂直サイズNの約数あるいは倍数になるようにタイルサイズを選ぶ必要が無く、その制約にとらわれることなくタイルサイズを選ぶことが可能である。更に、エントロピー符号化する前に、符号化サイズ毎に各周波数成分を量子化することで、人間の視覚特性上重要度が低い情報を画像データから削除することで圧縮効率を向上させることが可能となる。
【0049】
なお、上記実施形態からも明らかなように、本願発明の主要な部分は、ソフトウェアでもって実現できるものであり、汎用の情報処理装置(例えばパーソナルコンピュータ等)で稼動可能なものである。また、通常、そのような情報処理装置でコンピュータプログラムを動作させるには、そのコンピュータプログラムを格納した可読記憶媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスクや、CDROM等)をセットし、システムにコピーもしくはインストールすることで実現するものであるから、かかるコンピュータ可読記憶媒体も本願発明の範疇にある。
【0050】
【発明の効果】
以上説明した様に本発明によれば、単純な判定方法でタイル分割のサイズを制御してコードブロックの数を最小限に抑え、コードブロックアトリビュート生成にかかる処理能力・時間、圧縮データ量を抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態における画像処理装置の全体構成図である。
【図2】離散ウェーブレット変換部2の内部構造を示す図である。
【図3】タイル分割の様子を示す図である。
【図4】離散ウェーブレット変換を行う様子を示す図である。
【図5】図3の各タイルにおけるサブバンドHL1をコードブロックに分割する様子を示す図である。
【図6】エントロピー符号化の様子を示す図である。
【図7】任意の画像データについて任意の水平方向サブバンドを水平方向コードブロックに分割する様子を示す図である。
【図8】実施形態におけるタイルの水平サイズを決定するためのフローチャートである。
【図9】第2の実施形態おけるイルの水平サイズを決定するためのフローチャートである。
【図10】実施形態におけるウェーブレット変換する際のタイルサイズとコードブロック数との関係を示す図である。
【図11】第2の実施形態におけるウェーブレット変換する際のタイルサイズとコードブロック数との関係を示す図である。
Claims (9)
- 水平方向の画素数H、垂直方法の画素数Vの画像データを入力する入力手段と、
入力した画像データを、x×yサイズのタイルに分割する分割手段と、
前記タイルに2次元離散ウェーブレット変換を施して所定のレベルまでの複数の周波数成分へ変換する変換手段と、
前記変換手段により得られた各周波数成分を、予め設定されたM×Nサイズ毎にエントロピー符号化するエントロピー符号化手段とを有し、
前記分割手段で分割するサイズであるx、yとして、
x≦X、y≦Y、x≦H、y≦Vを満たす最大値をそれぞれ選んで分割を施すことを特徴とする画像処理装置。 - 前記分割手段が更に、x、yとしてx≧2M、y≧2Nならばx/M=2P、y/N=2Q(P、Qは自然数)、x<2M、y<2NならばM/x=R、N/y=S(R、Sは自然数)を満たす最大値をそれぞれ選んで分割を施すことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記分割手段は前記画像の右辺や下辺で半端が生じる場合は半端なままで分割を施すことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 前記変換手段は前記タイルの右上に低周波成分、左下に高周波成分を配置し、前記エントロピー符号化手段は前記各周波数成分を左上から右下へM×Nサイズごとにエントロピー符号化し、前記各周波数成分の右辺や下辺で半端が生じる場合については半端なままエントロピー符号化し、右と下、そして右下に隣接する前記タイルの同じ周波数成分について半端分の残りを持ち越してエントロピー符号化することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記エントロピー符号化は算術符号化であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記エントロピー符号化する前に、符号化のサイズ毎に各周波数成分を量子化する量子化手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 水平方向の画素数H、垂直方法の画素数Vの画像データを入力する入力工程と、
入力した画像データを、x×yサイズのタイルに分割する分割工程と、
前記タイルに2次元離散ウェーブレット変換を施して所定のレベルまでの複数の周波数成分へ変換する変換工程と、
前記変換工程により得られた各周波数成分を、予め設定されたM×Nサイズ毎にエントロピー符号化するエントロピー符号化工程とを有し、
前記分割工程で分割するサイズであるx、yとして、
x≦X、y≦Y、x≦H、y≦Vを満たす最大値をそれぞれ選んで分割を施すことを特徴とする画像処理方法。 - コンピュータが読取り実行することで、画像データを圧縮符号化する装置として機能するコンピュータプログラムであって、
水平方向の画素数H、垂直方法の画素数Vの画像データを入力する入力手段と、
入力した画像データを、x×yサイズのタイルに分割する分割手段と、
前記タイルに2次元離散ウェーブレット変換を施して所定のレベルまでの複数の周波数成分へ変換する変換手段と、
前記変換手段により得られた各周波数成分を、予め設定されたM×Nサイズ毎にエントロピー符号化するエントロピー符号化手段として機能し、
前記分割手段で分割するサイズであるx、yとして、
x≦X、y≦Y、x≦H、y≦Vを満たす最大値をそれぞれ選んで分割を施すことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 請求項8に記載のコンピュータプログラムを格納することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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