JP2004071513A - 電池 - Google Patents
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Abstract
【課題】高価であり、製造コストを上げるホログラムシールを使用せずに、低コストで模造品の防止ができる電池を提供することにある。
【解決手段】多数の微小な凹凸が形成された表面を有し、その表面に表示が設けられた外装ケースを備えた電池において、前記表示は前記凹凸と異形の第二の多数の微小な凹凸によって形成されていることを特徴とする。ここで「微小」とは、表面方向の平均直径が1mm以下を言う。また、「異形」とは、サイズのみ異なる相似形も異形に該当するものとする。
【選択図】図1
【解決手段】多数の微小な凹凸が形成された表面を有し、その表面に表示が設けられた外装ケースを備えた電池において、前記表示は前記凹凸と異形の第二の多数の微小な凹凸によって形成されていることを特徴とする。ここで「微小」とは、表面方向の平均直径が1mm以下を言う。また、「異形」とは、サイズのみ異なる相似形も異形に該当するものとする。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電池に属し、特に安価で模造品の防止ができる電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話に代表される小型電子機器には、その内部に電源として小型の電池を内蔵している。一方、自動車には、大型の電池が搭載されている。ここでは、小型電子機器に内蔵されている一般的な電池について説明する。
【0003】
図5は、携帯電話用の従来の電池を分解したところを示した斜視図である。電池11は主に蓄電要素を内蔵する電池本体12と、過充電、過放電及び/又は過電流を防止する保護回路15と、それらを収納するケース本体13と、ケース本体13を閉じる蓋14とを備えている。電池本体12は蓄電要素を収納するためにアルミニウムなどの金属製容器を有している。また、ケース本体13や蓋14は、ポリカーボネイトなどの樹脂でできている。組立状態では、図3に斜視図として示すように、ケース本体13及び蓋14からなる外装ケース17全体の外形に等しい直方体の外観を呈する。尚、近年では電池本体12の安全性が向上してきたことから、保護回路15が必須でなく、備えられていない構成の電池11も開発されている。
【0004】
そして、外装ケース17の表面にはロゴマークなどの表示16が設けられている場合がある。表示16を設ける一つの態様は、図4の断面図に示されるように、外装ケース17の表面になし地加工などの微細な凹凸を均一に形成させたつや消し面と、前記加工を行わずに表面が滑らかなつやのある面とを組み合わせることである。通常、表示16が形成されている外装ケース17は樹脂であることから、樹脂を成形する金型につや消し面とつやのある面の表面処理を施すことにより、前記つや消し面とつやのある面とが形成される。
一方、電池には、海外などでの模倣品防止の目的のために、表示用に模造しにくいホログラムシールを貼り付けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記つや消し面とつやあり面との組み合わせによる表示は、加工が容易であることから、模倣を受けやすい。一方、ホログラムシールは、特殊な感光処理をされたもので模造しにくい反面、高価であるため電池の製品コストを上げていた。また、電池にホログラムシールを貼り付ける工程も必要であり、これもコストを上げる要因となる。更に、ホログラムシールの生産や在庫等の管理も必要となり、これも又、同様にコスト増を招く。
【0006】
それ故に、この発明の課題は、高価であり、製造コストを上げるホログラムシールを使用せずに、低コストで模造品の防止ができる電池を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明の電池は、
多数の微小な凹凸が形成された表面を有し、その表面に表示が設けられた外装ケースを備えた電池において、
前記表示は前記凹凸と異形の第二の多数の微小な凹凸によって形成されていることを特徴とする。ここで「微小」とは、表面方向の平均直径が1mm以下を言う。また、「異形」とは、サイズのみ異なる相似形も異形に該当するものとする。
【0008】
この特徴を備えることにより、この発明の電池は、表面に異形の凹凸、例えば高低差の異なる凹凸を用いて表示を設けることができる。つまり、外装ケース表面の表示の面とそれ以外の面との多数の微小な凹凸の高低差等を変えることにより、互いの凹凸による面の光の反射と影との見え方の違いを利用して表示を設けることができる。そして、この発明における表示の構成は、外装ケース表面の第一の凹凸と表示とすべき第二の凹凸の形質を変えることにより無数に組み合わせることができるので、従来の表示方法と比べ模倣品製造者が真似をすることが極めて困難となり、模倣品を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
本発明の実施形態1を図面とともに説明する。図1は電池1が組立られた状態を示す斜視図である。これは蓄電要素が内蔵された電池本体(図示略)を収納して組み立てられたケース本体3と蓋4との状態を表している。組立状態ではケース本体3及び蓋4からなる外装ケース7全体の外形に等しい直方体の外観を呈する。
【0010】
この実施形態1のケース本体3と蓋4は、ポリカーボネイトの樹脂でつくられている。蓋4の外側表面は、微細な凹凸(第一の凹凸)からなるなし地に仕上げられ、その主面には、「GSMT」なるロゴマーク(以下、表示6とする。)が幅広の字体で表示されている。この実施形態1では、そのロゴマークを表示すべき部分が、前記蓋4のなし地の凹凸より高低差が小さい凹凸(第二の凹凸)のなし地に成形されている。
【0011】
次に、前記のような樹脂の表面をなし地に成形する方法について説明する。この実施形態1の蓋4は、金型により成形され、なし地はその金型の表面性状を樹脂に転写することにより形成される。まず樹脂を成形する金型の表面のうち前記ロゴマークの転写元となる部分にマスクを被せる。この状態でなし地仕上げを施す。通常、金型の表面になし地仕上げを施す場合、金型表面に微粒の研磨材を加えた水又はそれに適当な腐食抑制剤を加えたものを吹き付ける。それにより、金型表面のマスクされていない部分が清浄にされると同時に、均一ななし地仕上げ(第一の凹凸に対応)が形成される。
【0012】
次にマスクを除去するとともになし地仕上げされた部分に別のマスクを被せる。この状態で前記研磨剤よりも粒径の小さい研磨剤を吹き付けてロゴマークの転写元となる部分に第二のなし地仕上げ(第二の凹凸に対応)を施す。最後に、加熱され溶融した樹脂を、第一、第二のなし地が表面に施された金型に注入することにより、樹脂が蓋4に成形されると同時に金型の各なし地が樹脂に転写される。
【0013】
そして、前記のように成形された蓋4は、図2の断面図に示されるように、表示6を表す部分のなし地とその周辺部分のなし地の高低差が違う。この2種類のなし地の高低差の違いのため光の反射や影に差異が生じ、蓋4のほぼ全面に施されたなし地に対して表示6が浮かびあがって見える。
【0014】
異なるなし地の組み合わせによる表示6は、無数の組み合わせを実施できるため、なし地を施した面となし地を施さない面との組み合わせによる従来の表示と比べ、格段に他人が模造品を作ることが困難となる。一方、正規の製造者はマスターの金型及びなし地の仕上げ加工のデータ(研磨材の種類、水と腐食抑制剤の比率等)を所有しているので、簡単にこの実施形態1を再現することができる。尚、この実施形態1の製造で使用する金型は、従来のものと比べマスキングとなし地加工の工程が増えその分コストアップとなる。しかし、前記コストアップは、金型を作るときだけのことであり、ホログラムシールを製品毎に貼ることと比較すると微小である。よって、本発明の電池1は、今までホログラムシールを貼ることにより模造品を防止していたことによるコストがかからず、安価に模造品を防止できる。
【0015】
[実施形態2]
本発明の実施形態2を図面とともに説明する。図6は電池21が組立られた状態を示す斜視図である。これは蓄電要素が内蔵され、組み立てられたケース本体23と蓋24との状態を表している。電池21は、自動車などに内蔵されている大型電池に、本発明が適用されているところを表している。ケース本体23は、高さ方向の長い直方体形状で、上面が開放されている。蓋24は、ケース本体23の幅と奥行きより僅かに大きい内径側面を持ち、高さ方向の短い直方体形状で、その下面が開放されている。そして、電池21は、深い容器状に形成されたケース本体23にほとんどの蓄電要素が収納され、ケース本体23の開放側と蓋24の開放側を嵌合して閉ざされた構造になっている。また、ケース本体23と蓋24は、ポリプロピレンなどのプラスチックで成形されていて、前記嵌合後は熱溶着で接合して密封されている。
【0016】
そして、ケース本体23の外側表面は、微細な凹凸(第一の凹凸)からなるなし地に仕上げられ、その主面には、「GS」なるロゴマーク(以下、表示26とする。)が幅広の字体で表示されている。この実施形態2では、そのロゴマークを表示すべき部分が、前記ケース本体23のなし地の凹凸より高低差が小さい凹凸(第二の凹凸)のなし地に成形されている。尚、樹脂の表面になし地に成形する方法、作用及び効果は実施形態1と同様である。
【0017】
以上の実施形態では、二種類のなし地の高低差による見え方の違いを利用した表示について述べたが、本発明はこれに限定されるものでなく、他に形状が違う二種類の微細な凹凸の組み合わせや三種類以上の微細な凹凸の組み合わせも適用可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明の電池によれば、安価に模造品の防止ができるので、小型携帯電子機器をより安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である電池の組み立てた状態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】従来の電池を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】従来の電池を分解した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態2である電池の組み立てた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,11,21 電池
12 電池本体
3,13,23 ケース本体
4,14,24 蓋
15 保護回路
6,16,26 表示
7,17 外装ケース
【発明の属する技術分野】
この発明は、電池に属し、特に安価で模造品の防止ができる電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話に代表される小型電子機器には、その内部に電源として小型の電池を内蔵している。一方、自動車には、大型の電池が搭載されている。ここでは、小型電子機器に内蔵されている一般的な電池について説明する。
【0003】
図5は、携帯電話用の従来の電池を分解したところを示した斜視図である。電池11は主に蓄電要素を内蔵する電池本体12と、過充電、過放電及び/又は過電流を防止する保護回路15と、それらを収納するケース本体13と、ケース本体13を閉じる蓋14とを備えている。電池本体12は蓄電要素を収納するためにアルミニウムなどの金属製容器を有している。また、ケース本体13や蓋14は、ポリカーボネイトなどの樹脂でできている。組立状態では、図3に斜視図として示すように、ケース本体13及び蓋14からなる外装ケース17全体の外形に等しい直方体の外観を呈する。尚、近年では電池本体12の安全性が向上してきたことから、保護回路15が必須でなく、備えられていない構成の電池11も開発されている。
【0004】
そして、外装ケース17の表面にはロゴマークなどの表示16が設けられている場合がある。表示16を設ける一つの態様は、図4の断面図に示されるように、外装ケース17の表面になし地加工などの微細な凹凸を均一に形成させたつや消し面と、前記加工を行わずに表面が滑らかなつやのある面とを組み合わせることである。通常、表示16が形成されている外装ケース17は樹脂であることから、樹脂を成形する金型につや消し面とつやのある面の表面処理を施すことにより、前記つや消し面とつやのある面とが形成される。
一方、電池には、海外などでの模倣品防止の目的のために、表示用に模造しにくいホログラムシールを貼り付けている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記つや消し面とつやあり面との組み合わせによる表示は、加工が容易であることから、模倣を受けやすい。一方、ホログラムシールは、特殊な感光処理をされたもので模造しにくい反面、高価であるため電池の製品コストを上げていた。また、電池にホログラムシールを貼り付ける工程も必要であり、これもコストを上げる要因となる。更に、ホログラムシールの生産や在庫等の管理も必要となり、これも又、同様にコスト増を招く。
【0006】
それ故に、この発明の課題は、高価であり、製造コストを上げるホログラムシールを使用せずに、低コストで模造品の防止ができる電池を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、この発明の電池は、
多数の微小な凹凸が形成された表面を有し、その表面に表示が設けられた外装ケースを備えた電池において、
前記表示は前記凹凸と異形の第二の多数の微小な凹凸によって形成されていることを特徴とする。ここで「微小」とは、表面方向の平均直径が1mm以下を言う。また、「異形」とは、サイズのみ異なる相似形も異形に該当するものとする。
【0008】
この特徴を備えることにより、この発明の電池は、表面に異形の凹凸、例えば高低差の異なる凹凸を用いて表示を設けることができる。つまり、外装ケース表面の表示の面とそれ以外の面との多数の微小な凹凸の高低差等を変えることにより、互いの凹凸による面の光の反射と影との見え方の違いを利用して表示を設けることができる。そして、この発明における表示の構成は、外装ケース表面の第一の凹凸と表示とすべき第二の凹凸の形質を変えることにより無数に組み合わせることができるので、従来の表示方法と比べ模倣品製造者が真似をすることが極めて困難となり、模倣品を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
[実施形態1]
本発明の実施形態1を図面とともに説明する。図1は電池1が組立られた状態を示す斜視図である。これは蓄電要素が内蔵された電池本体(図示略)を収納して組み立てられたケース本体3と蓋4との状態を表している。組立状態ではケース本体3及び蓋4からなる外装ケース7全体の外形に等しい直方体の外観を呈する。
【0010】
この実施形態1のケース本体3と蓋4は、ポリカーボネイトの樹脂でつくられている。蓋4の外側表面は、微細な凹凸(第一の凹凸)からなるなし地に仕上げられ、その主面には、「GSMT」なるロゴマーク(以下、表示6とする。)が幅広の字体で表示されている。この実施形態1では、そのロゴマークを表示すべき部分が、前記蓋4のなし地の凹凸より高低差が小さい凹凸(第二の凹凸)のなし地に成形されている。
【0011】
次に、前記のような樹脂の表面をなし地に成形する方法について説明する。この実施形態1の蓋4は、金型により成形され、なし地はその金型の表面性状を樹脂に転写することにより形成される。まず樹脂を成形する金型の表面のうち前記ロゴマークの転写元となる部分にマスクを被せる。この状態でなし地仕上げを施す。通常、金型の表面になし地仕上げを施す場合、金型表面に微粒の研磨材を加えた水又はそれに適当な腐食抑制剤を加えたものを吹き付ける。それにより、金型表面のマスクされていない部分が清浄にされると同時に、均一ななし地仕上げ(第一の凹凸に対応)が形成される。
【0012】
次にマスクを除去するとともになし地仕上げされた部分に別のマスクを被せる。この状態で前記研磨剤よりも粒径の小さい研磨剤を吹き付けてロゴマークの転写元となる部分に第二のなし地仕上げ(第二の凹凸に対応)を施す。最後に、加熱され溶融した樹脂を、第一、第二のなし地が表面に施された金型に注入することにより、樹脂が蓋4に成形されると同時に金型の各なし地が樹脂に転写される。
【0013】
そして、前記のように成形された蓋4は、図2の断面図に示されるように、表示6を表す部分のなし地とその周辺部分のなし地の高低差が違う。この2種類のなし地の高低差の違いのため光の反射や影に差異が生じ、蓋4のほぼ全面に施されたなし地に対して表示6が浮かびあがって見える。
【0014】
異なるなし地の組み合わせによる表示6は、無数の組み合わせを実施できるため、なし地を施した面となし地を施さない面との組み合わせによる従来の表示と比べ、格段に他人が模造品を作ることが困難となる。一方、正規の製造者はマスターの金型及びなし地の仕上げ加工のデータ(研磨材の種類、水と腐食抑制剤の比率等)を所有しているので、簡単にこの実施形態1を再現することができる。尚、この実施形態1の製造で使用する金型は、従来のものと比べマスキングとなし地加工の工程が増えその分コストアップとなる。しかし、前記コストアップは、金型を作るときだけのことであり、ホログラムシールを製品毎に貼ることと比較すると微小である。よって、本発明の電池1は、今までホログラムシールを貼ることにより模造品を防止していたことによるコストがかからず、安価に模造品を防止できる。
【0015】
[実施形態2]
本発明の実施形態2を図面とともに説明する。図6は電池21が組立られた状態を示す斜視図である。これは蓄電要素が内蔵され、組み立てられたケース本体23と蓋24との状態を表している。電池21は、自動車などに内蔵されている大型電池に、本発明が適用されているところを表している。ケース本体23は、高さ方向の長い直方体形状で、上面が開放されている。蓋24は、ケース本体23の幅と奥行きより僅かに大きい内径側面を持ち、高さ方向の短い直方体形状で、その下面が開放されている。そして、電池21は、深い容器状に形成されたケース本体23にほとんどの蓄電要素が収納され、ケース本体23の開放側と蓋24の開放側を嵌合して閉ざされた構造になっている。また、ケース本体23と蓋24は、ポリプロピレンなどのプラスチックで成形されていて、前記嵌合後は熱溶着で接合して密封されている。
【0016】
そして、ケース本体23の外側表面は、微細な凹凸(第一の凹凸)からなるなし地に仕上げられ、その主面には、「GS」なるロゴマーク(以下、表示26とする。)が幅広の字体で表示されている。この実施形態2では、そのロゴマークを表示すべき部分が、前記ケース本体23のなし地の凹凸より高低差が小さい凹凸(第二の凹凸)のなし地に成形されている。尚、樹脂の表面になし地に成形する方法、作用及び効果は実施形態1と同様である。
【0017】
以上の実施形態では、二種類のなし地の高低差による見え方の違いを利用した表示について述べたが、本発明はこれに限定されるものでなく、他に形状が違う二種類の微細な凹凸の組み合わせや三種類以上の微細な凹凸の組み合わせも適用可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明の電池によれば、安価に模造品の防止ができるので、小型携帯電子機器をより安価に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1である電池の組み立てた状態を示す斜視図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】従来の電池を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】従来の電池を分解した状態を示す斜視図である。
【図6】本発明の実施形態2である電池の組み立てた状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,11,21 電池
12 電池本体
3,13,23 ケース本体
4,14,24 蓋
15 保護回路
6,16,26 表示
7,17 外装ケース
Claims (2)
- 多数の微小な凹凸が形成された表面を有し、その表面に表示が設けられた外装ケースを備えた電池において、
前記表示は前記凹凸と異形の第二の多数の微小な凹凸によって形成されていることを特徴とする電池。 - 前記第一の凹凸の高低差よりも第二の凹凸の高低差が小さくされていることにより、両者が異形にされている請求項1に記載の電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002233226A JP2004071513A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002233226A JP2004071513A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004071513A true JP2004071513A (ja) | 2004-03-04 |
Family
ID=32018404
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002233226A Pending JP2004071513A (ja) | 2002-08-09 | 2002-08-09 | 電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004071513A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005302635A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 二次電池 |
JP2007026879A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Nec Tokin Tochigi Ltd | 電池用識別体および電池パック |
-
2002
- 2002-08-09 JP JP2002233226A patent/JP2004071513A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005302635A (ja) * | 2004-04-15 | 2005-10-27 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 二次電池 |
JP2007026879A (ja) * | 2005-07-15 | 2007-02-01 | Nec Tokin Tochigi Ltd | 電池用識別体および電池パック |
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