JP2004071479A - 配線材の接続構造およびコネクタ - Google Patents

配線材の接続構造およびコネクタ Download PDF

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Abstract

【課題】内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材を接続する際の絶縁性能を向上させた配線材の接続構造およびコネクタを提供する。
【解決手段】内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材を接続する配線材の接続構造において、前記内部導体に電気的に接続された端子と、前記端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備えたコネクタ同士が接続されてなる構造とする。絶縁ブロックの先端は、シールド部材の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長されていることが望ましい。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材(例えばシールドケーブル)を接続する配線材の接続構造および配線材の接続に用いられるコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材、例えばシールドケーブルを接続するために、シールド構造のコネクタを用いることが一般的である。
【0003】
このコネクタは、前記内部導体の先端に端子が接続されたシールドケーブルの端末部を覆うシールド部材を有する。そして、シールド部材と端子との間に設けられた空隙によって相互間の絶縁が図られる。
【0004】
従来のコネクタとして、1本のシールドケーブルの接続に用いられる単極シールドコネクタと、複数本のシールドケーブルの接続に用いられる多極シールドコネクタが知られている。
【0005】
図10は、従来の単極シールドコネクタのオスコネクタ側の一例を示す断面図であって、(イ)は全体断面図、(ロ)は部分断面図である。
【0006】
図10(イ)において、ケーブル端末部の内部導体1、絶縁体2、外部導体3、外被4が先端からこの順に露出され、内部導体1にはオス端子100が取り付けられている。
【0007】
オス端子100が取り付けられたケーブル端末部は、シールド部材101が設けられたハウジング102に組みつけられる。シールド部材101は、ケーブル端末部の外部導体3と接続されている。
【0008】
また、シールド部材101の先端は、オス端子100の先端より接続相手のコネクタ方向に延長されている。これは、オス端子100とシールド部材101との間に異物が入り込んで短絡事故が発生することを防ぐために従来から行われていることである。
【0009】
また、図10(ロ)のように、オス端子100に絶縁体のキャップ103が取り付けられることがある。このキャップ103は、オス端子100とシールド部材101との間に異物が入り込んで短絡事故が発生することを防ぐための部材として従来から用いられている。
【0010】
図11は、従来の単極シールドコネクタのメスコネクタ側の一例を示す断面図である。ここで、図11のメスコネクタは、図10のオスコネクタと接続されるものを図示している。
【0011】
図11において、ケーブル端末部の内部導体1、絶縁体2、外部導体3、外被4が先端からこの順に露出され、内部導体1にはメス端子110が取り付けられている。
【0012】
メス端子110が取り付けられたケーブル端末部は、シールド部材111が設けられたハウジング112に組みつけられる。シールド部材111は、ケーブル端末部の外部導体3と接続されている。
【0013】
図12は、従来のオスコネクタと従来のメスコネクタとの接続の状態を示す断面図である。なお、図12には、接続途中の状態を示している。
【0014】
図12において、オスコネクタとメスコネクタとは、オスコネクタ側のシールド部材101の内側に、メスコネクタ側のシールド部材111が接触するように接続される。
【0015】
また、従来のシールドコネクタとして、例えば特開平11−219758号公報に開示されたものが知られている。このコネクタは、複数本のシールドケーブルの接続に用いられる多極コネクタである。
【0016】
図13は、従来の多極シールドコネクタの一例を示す断面図である。図13において、ケーブル端末部の内部導体1、絶縁体2、外部導体3、外被4が先端からこの順に露出され、内部導体1には端子130が取り付けられている。
【0017】
そして、端子130が取り付けられたケーブル端末部は、インナーハウジング131とアウターハウジング132とシールド部材133とを有するコネクタとして組みつけられ、ゴム栓134で固定されている。
【0018】
シールドケーブルの外部導体3とシールド部材133とは、シールド接触部材135、導通ブロック136を通して導通されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来のシールドコネクタが使用される電圧について、例えば自動車用電気配線の場合は電圧が12〜24Vであることが多く、各端子間およびシールド部材と各端子との間の絶縁性能が事実上問題となることはなかった。
【0020】
しかし、最近では電気自動車等の検討が進んでおり、電圧が数十V〜数百Vとなる自動車用電気配線の検討もあわせて進められている。同時に、コネクタの高耐圧化の検討も必要となり、また信頼性向上の観点からも、シールドコネクタにおけるシールド部材と端子との間および各端子間の絶縁が重要になっており、この部分の絶縁性能を更に向上させることが求められている。
【0021】
ここで、図10ないし図13のシールドコネクタの絶縁性能について、例えばコネクタ内に導電性異物が入り込んだ場合、コネクタ内部で結露した場合、オスメスコネクタ嵌合解除後に異物が混入した場合等を考慮すると、端子とシールド部材との空間距離および沿面距離を可能な限り大きくとることが望ましい。
【0022】
一方、前述の空間距離および沿面距離を単純に大きくとろうとすると、必然的にコネクタが大型化し、コネクタの小型化の要求と相反することとなる。
【0023】
そこで、本発明では、上記課題を解決するため、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材を接続する際の絶縁性能を向上させた配線材の接続構造を提供することを目的とする。
【0024】
また、上記配線材の接続構造に用いられるコネクタ内におけるシールド部材と端子との間の絶縁性能を高めたコネクタを提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明における請求項1の発明は、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材を接続する配線材の接続構造において、前記内部導体に電気的に接続された端子と、前記端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備えたコネクタ同士が接続されてなることを特徴とする。
【0026】
本発明における請求項2の発明は、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材の接続に用いられるコネクタにおいて、前記内部導体に電気的に接続されたオス端子と、前記オス端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備えてなることを特徴とする。
【0027】
本発明における請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記絶縁ブロックは、その先端が前記オス端子の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長されていることを特徴とする。
【0028】
本発明における請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記絶縁ブロックは、その先端が前記シールド部材の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長されていることを特徴とする。
【0029】
本発明における請求項5の発明は、請求項2の発明において、前記オス端子を複数有することを特徴とする。
【0030】
本発明における請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記絶縁ブロックは、複数の前記オス端子をそれぞれ独立に包囲するように配置されていることを特徴とする。
【0031】
本発明における請求項7の発明は、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材の接続に用いられるコネクタにおいて、前記内部導体に電気的に接続されたメス端子と、前記オス端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備え、前記絶縁ブロックと前記シールド部材との間に間隙が設けられてなることを特徴とする。
【0032】
本発明における請求項8の発明は、請求項7の発明において、前記絶縁ブロックは、その先端が前記シールド部材の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長されていることを特徴とする。
【0033】
本発明における請求項9の発明は、請求項7の発明において、前記メス端子を複数有することを特徴とする。
【0034】
本発明における請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記絶縁ブロックは、複数の前記メス端子をそれぞれ独立に包囲するように配置されていることを特徴とする。
【0035】
請求項1の配線材の接続構造の発明は、内部導体に電気的に接続された端子と、前記端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備えたコネクタ同士が接続されてなるため、コネクタ内におけるシールド部材と端子との間の空間距離および沿面距離を大きくすることが可能となり、配線材の接続構造としての絶縁性能を高めることが可能となる。
【0036】
また、請求項2のコネクタの発明は、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材の接続に用いられるコネクタにおいて、前記内部導体に電気的に接続されたオス端子と、前記オス端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備えてなるため、コネクタ内におけるシールド部材とオス端子との間の空間距離および沿面距離を大きくすることが可能となり、小型化を図りつつ絶縁性能が向上したオスコネクタを得ることが可能となる。
【0037】
また、請求項3ないし請求項6のコネクタの発明は、請求項2のコネクタの発明の効果をさらに高める発明であって、絶縁性能がさらに向上したオスコネクタを得ることが可能となる。
【0038】
また、請求項7のコネクタの発明は、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材の接続に用いられるコネクタにおいて、前記内部導体に電気的に接続されたメス端子と、前記オス端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備え、前記絶縁ブロックと前記シールド部材との間に間隙が設けられてなるため、コネクタ内におけるシールド部材とメス端子との間の空間距離および沿面距離を大きくすることが可能となり、小型化を図りつつ絶縁性能が向上したメスコネクタを得ることが可能となる。
【0039】
また、請求項8ないし請求項10のコネクタの発明は、請求項7のコネクタの発明の効果をさらに高める発明であって、絶縁性能がさらに向上したメスコネクタを得ることが可能となる。
【0040】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、図面を用いて説明する。
【0041】
図1は本発明の実施形態であるコネクタのオスコネクタ側の一例を示す断面図である。図1は、1本のシールドケーブルの接続に用いられる単極シールドコネクタを示している。
【0042】
図1において、ケーブル端末部の内部導体1、絶縁体2、外部導体3、外被4が先端からこの順に露出され、内部導体1にはオス端子5が取り付けられている。
【0043】
オス端子5が取り付けられたケーブル端末部は、絶縁ブロック6に組み付けられる。絶縁ブロック6の外部には、シールド部材7が設けられている。シールド部材7は、ケーブル端末部の外部導体3と接続されている。
【0044】
なお、必要に応じて、シールド部材7の外側に図示しない絶縁物を配置したり、図示しないコネクタハウジングを設けたりすることも可能である。
【0045】
ここで、オス端子5の先端の位置と、絶縁ブロック6の先端の位置と、シールド部材7の先端の位置との関係は、要求される絶縁性能に応じて適宜設定することが可能である。
【0046】
具体的には、絶縁ブロック6の先端を、接続相手のコネクタ方向に延長することにより、従来のシールドコネクタと比較して、オス端子5とシールド部材7との間の沿面距離を長くすることができ、コネクタの小型化を図りつつ絶縁性能を向上させることが可能となる。その一例を以下に説明する。
【0047】
図2は、図1のコネクタの先端を示す図であって、(イ)(ロ)はそれぞれ一例を示す断面図である。
【0048】
図2(イ)のように、絶縁ブロック6の先端を、オス端子5の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長すると、オス端子5とシールド部材7との間の沿面距離を長くすることができ、コネクタの小型化を図りつつ絶縁性能を向上させることが可能となる。
【0049】
また、絶縁ブロック6の先端をさらに接続相手のコネクタ方向に延長することにより、オス端子5とシールド部材7との間の空間距離を長くすることも可能となる。
【0050】
また、図2(ロ)のように、絶縁ブロック6の先端を、さらにシールド部材7の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長すると、オス端子5とシールド部材7との間の沿面距離および空間距離を長くすることができ、絶縁性能をさらに向上させることが可能となる。
【0051】
上記のとおり、本発明の実施形態は単極シールドコネクタのオスコネクタ側に適用することが可能であるが、単極シールドコネクタのメスコネクタ側にも適用可能である。
【0052】
図3は、本発明の実施形態であるコネクタのメスコネクタ側の一例を示す断面図である。図3は、図1のオスコネクタと接続可能な形状のメスコネクタを示している。
【0053】
図3において、ケーブル端末部の内部導体1、絶縁体2、外部導体3、外被4が先端からこの順に露出され、内部導体1にはメス端子8が取り付けられている。
【0054】
メス端子8が取り付けられたケーブル端末部は、絶縁ブロック9に組み付けられる。絶縁ブロック9の外部には、シールド部材10が設けられている。シールド部材10は、ケーブル端末部の外部導体3と接続されている。
【0055】
また、絶縁ブロック9とシールド部材10との間には間隙が設けられている。この間隙が設けられる目的は、接続相手のオスコネクタを収容するためであり、さらにメス端子8とシールド部材10との間の沿面距離を長くするためである。この構成により、コネクタの小型化を図りつつコネクタの絶縁性能を向上させることが可能となる。
【0056】
なお、必要に応じて、シールド部材10の外側に図示しない絶縁物を配置したり、図示しないコネクタハウジングを設けたりすることも可能である。
【0057】
ここで、メス端子8の先端の位置と、絶縁ブロック9の先端の位置と、シールド部材10の先端の位置との関係は、要求される絶縁性能に応じて適宜設定することが可能である。
【0058】
具体的には、絶縁ブロック9の先端を、接続相手のコネクタ方向に延長することにより、従来のシールドコネクタと比較して、メス端子8とシールド部材10との間の沿面距離を長くすることができ、絶縁性能を向上させることが可能となる。
【0059】
特に、絶縁ブロック9の先端を、シールド部材10の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長すると、メス端子8とシールド部材10との間の沿面距離および空間距離を長くすることができ、絶縁性能をさらに向上させることが可能となる。
【0060】
このように、本発明の実施形態は単極シールドコネクタに適用することが可能であるが、多極シールドコネクタにも同様に適用可能である。以下、その一例を説明する。
【0061】
図4は本発明の実施形態である多極シールドコネクタのオスコネクタ側の組立状態を示す斜視図である。
【0062】
図4において、41はオス端子5を含むケーブル端末部、42は絶縁ブロック、43はシールド部材、44はハウジング、45はリテーナである。
【0063】
図4における絶縁ブロック42は、複数のケーブル端末部41をそれぞれ独立に包囲する形状となっている。この絶縁ブロック42により、シールド部材43とオス端子5との間、各オス端子5相互間の空間距離および沿面距離を長くすることが可能となり、コネクタの小型化を図りつつコネクタの絶縁性能を向上させることが可能となる。
【0064】
なお、図4に図示された多極シールドコネクタは、防水機能を有するものであるが、これはあくまでも一例であって、非防水コネクタにも本発明は適用可能である。すなわち、ハウジング44、リテーナ45は、実際の使用形態により省略することも可能である。
【0065】
次に、図4における組立状態を説明する。オス端子5が取り付けられた端末部41は、絶縁ブロック42にそれぞれ独立に組み込まれる。絶縁ブロック42の外側にはシールド部材43が配置され、さらにその外側にはハウジング44が配置され、一体化される。その後、ハウジング44のシールドケーブル取り付け側からリテーナ45を取り付けてオスコネクタの組み立てが完了する。
【0066】
次に、図4の多極シールドコネクタのオスコネクタ側と接続されるメスコネクタ側について説明する。
【0067】
図5は本発明の実施形態である多極シールドコネクタのメスコネクタ側の組立状態を示す斜視図である。
【0068】
図5において、51はメス端子8を含むケーブル端末部、52は絶縁ブロック、53はシールド部材、54はハウジング、55はリテーナ、56は防水パッキンである。
【0069】
図5における絶縁ブロック52は、複数のケーブル端末部51をそれぞれ独立に包囲する形状となっている。この絶縁ブロック52により、各メス端子8相互間の空間距離および沿面距離を長くすることが可能となり、コネクタの小型化を図りつつ絶縁性能を向上させることが可能となる。
【0070】
さらに、絶縁ブロック52とシールド部材53との間には間隙が設けられている。この間隙が設けられる目的は、接続相手のオスコネクタを収容するためであり、さらにメス端子8とシールド部材53との間の沿面距離を長くするためである。この構成により、コネクタの絶縁性能を向上させることが可能となる。
【0071】
なお、図5に図示された多極シールドコネクタは、防水機能を有するものであるが、これはあくまでも一例であって、非防水コネクタにも本発明は適用可能である。すなわち、ハウジング54、リテーナ55、防水パッキン56は、実際の使用形態により省略することも可能である。
【0072】
図5における絶縁ブロック52は、ケーブル端末部51をそれぞれ独立に包囲する形状となっている。この絶縁ブロック52により、シールド部材53と各メス端子8との間、各メス端子8相互間の空間距離および沿面距離を長くすることが可能となり絶縁性能を向上させることが可能となる。
【0073】
次に、図5における組立状態を説明する。メス端子8が取り付けられた端末部51は、絶縁ブロック52にそれぞれ独立に組み込まれる。絶縁ブロック52の外側にはシールド部材53が配置され、さらにその外側にはハウジング54が配置され、一体化される。その後、ハウジング54のシールドケーブル取り付け側からリテーナ55を取り付けてメスコネクタの組み立てが完了する。
【0074】
ここで、図4におけるオス端子5、図5におけるメス端子8として、ファストン端子を示しているが、本実施形態における端子の種類はこれに限られない。
【0075】
さらに、図4のオスコネクタ側の絶縁ブロック42は、図5のメスコネクタ側の絶縁ブロック52と嵌合可能な形状となっていることが、絶縁性能を向上させる観点から望ましい。
【0076】
図6は本発明のオスコネクタ側のハウジングにオス端子が収容された状態を示す断面図であって、(イ)は上断面図、(ロ)は側断面図である。
【0077】
図6において、シールドケーブルの端末部41は、内部導体1、絶縁体2、外部導体3、外被4、外部導体3を押さえる金具61、防水栓62を有する。
【0078】
また、63はシールド部材端部であって、シールド部材端部63はカール状となってバネ性を有しており、金具61を介してシールドケーブルの外部導体3と電気的に接続されるようになっている。
【0079】
図6(イ)に示されるように、絶縁ブロック42が各オス端子5をそれぞれ独立に包囲することにより、各オス端子5がそれぞれ独立に包囲されない場合に比較して、オス端子5とシールド部材43との間の空間距離および沿面距離を長くすることが可能となる。
【0080】
また、絶縁ブロック42の先端を、各オス端子5の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長することにより、オス端子5とシールド部材43との間、各オス端子5相互間の空間距離および沿面距離をさらに長くすることが可能となり、コネクタの小型化を図りつつ絶縁性能を高めることができる。
【0081】
具体的には、絶縁ブロック42により各オス端子5をそれぞれ独立に包囲することにより、各オス端子5がそれぞれ独立に包囲されない場合に比較して約3倍以上の沿面距離を取ることが可能となる。
【0082】
図7は本発明の実施形態である多極シールドコネクタのオスコネクタ側とメスコネクタ側とが嵌合した状態を示す断面図であって、(イ)が上断面図、(ロ)側断面図である。
【0083】
図7において、71はメスコネクタ側のケーブル端末部の外部導体3を押さえる金具、72は防水栓、73はオスメス両コネクタに設けられているシールド部材同士の電気的接続を図るためのロック部、74はシールド部材53の端末部である。その他の記号は図4ないし図6を用いて既に説明しているため、ここでは説明を省略する。
【0084】
図7のように、オスコネクタの絶縁ブロック42により形成される空間が、メスコネクタの絶縁ブロック52をほぼ隙間なく収容する形状となっているので、コネクタ内のオス端子5とメス端子8との接続部の周囲が絶縁物で満たされ、コネクタの小型化を図りつつ絶縁性能を高めることができる。
【0085】
なお、本実施形態において、ハウジングはインナーハウジングとアウターハウジングとを組み合わせて構成されるものを例示したが、ハウジングは一括成形されたものであってもよく、3つ以上の部材を組み合わせたものであってもよい。
【0086】
図8は本発明の実施形態である多極シールドコネクタのオスコネクタ側の一例を示す斜視図である。
【0087】
図8において、絶縁ブロック42は、オス端子5をそれぞれ独立に収容するように設けられ、その外側にシールド部材43が配置され、さらにその外側にはハウジング44が配置されている。
【0088】
図9は本発明の実施形態である多極シールドコネクタのメスコネクタ側の一例を示す斜視図である。
【0089】
図9において、絶縁ブロック52は、メス端子8をそれぞれ独立に収容するように設けられ、その外側にシールド部材53が配置され、さらにその外側にはハウジング54が配置されている。また、図9において、絶縁ブロック52とシールド部材53との間には間隙が設けられている。
【0090】
そして、図8のオスコネクタと図9のメスコネクタとが嵌合した状態においては、図7に図示した状態と同様、オスコネクタの絶縁ブロック42により形成される空間が、メスコネクタに設けられた絶縁ブロック43をほぼ隙間なく収容する形状となっているので、コネクタ内のオス端子5とメス端子8との接続部の周囲が絶縁物で満たされ、コネクタの小型化を図りつつ絶縁性能を向上させることが可能となる。
【0091】
また、絶縁ブロック52とシールド部材53との間隙は、図8のオスコネクタの絶縁ブロック42およびシールド部材43をほぼ隙間なく収容するために設けられるものであって、図9のメスコネクタの絶縁ブロック52とシールド部材53との間も絶縁物で満たされるため、さらに絶縁性能を向上させることが可能となる。
【0092】
ここで、図1ないし図9における絶縁ブロック、ハウジングの材料としては、例えばポリブチレンテレフタレート(PBT)、ナイロン、ポリプロピレン(PP)などの合成樹脂材料、またはこれらにガラス繊維等を混合したもの等を用いることができる。これらの材料を選択することにより、本発明の実施形態のコネクタを好適に実現することが可能となる。
【0093】
また、図1ないし図9に示されたコネクタを用いて、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材を接続する配線材の接続構造を構成すると、コネクタ内におけるシールド部材と端子との間の空間距離および沿面距離を大きくすることが可能となり、配線材の接続構造としての絶縁性能を高めることが可能となる。
【0094】
なお、本発明の実施形態は、上述したものに限らず、特許請求の範囲に記載された事項の範囲内で適宜変更が可能であることはいうまでもない。
【0095】
例えば、図1ないし図9には、すべて配線材がシールドケーブルであるコネクタが図示されているが、配線材はシールドケーブルには限らず、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材であれば、どのような配線材であってもよい。
【0096】
具体的には、平面状の配線材なども適用可能であり、ストリップ線路またはマイクロストリップ線路などが形成された回路基板、シールド構造の平面状配線材などを適用することが可能である。
【0097】
【発明の効果】
以上のとおり、本発明によれば、下記の優れた効果を奏する。
【0098】
請求項1の配線材の接続構造の発明によれば、内部導体に電気的に接続された端子と、前記端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備えたコネクタ同士が接続されてなるため、コネクタ内におけるシールド部材と端子との間の空間距離および沿面距離を大きくすることが可能となり、コネクタの小型化を図りつつ配線材の接続構造としての絶縁性能を高めることが可能となる。
【0099】
また、請求項2のコネクタの発明によれば、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材の接続に用いられるコネクタにおいて、前記内部導体に電気的に接続されたオス端子と、前記オス端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備えてなるため、コネクタ内におけるシールド部材とオス端子との間の空間距離および沿面距離を大きくすることが可能となり、小型化を図りつつ絶縁性能が向上したオスコネクタを得ることが可能となる。
【0100】
また、請求項3ないし請求項6のコネクタの発明によれば、請求項2のコネクタの発明の効果をさらに高めることが可能となり、絶縁性能がさらに向上したオスコネクタ、多極コネクタなどを得ることが可能となる。
【0101】
また、請求項7のコネクタの発明によれば、内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材の接続に用いられるコネクタにおいて、前記内部導体に電気的に接続されたメス端子と、前記オス端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備え、前記絶縁ブロックと前記シールド部材との間に間隙が設けられてなるため、コネクタ内におけるシールド部材とメス端子との間の空間距離および沿面距離を大きくすることが可能となり、小型化を図りつつ絶縁性能が向上したメスコネクタを得ることが可能となる。
【0102】
また、請求項8ないし請求項10のコネクタの発明によれば、請求項7のコネクタの発明の効果をさらに高めることが可能となり、絶縁性能がさらに向上したメスコネクタ、多極コネクタなどを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態であるコネクタのオスコネクタ側の一例を示す断面図である。
【図2】図1のコネクタの先端を示す図であって、(イ)(ロ)はそれぞれ一例を示す断面図である。
【図3】本発明の実施形態であるコネクタのメスコネクタ側の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の実施形態である多極シールドコネクタのオスコネクタ側の組立状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施形態である多極シールドコネクタのメスコネクタ側の組立状態を示す斜視図である。
【図6】本発明のオスコネクタ側のハウジングにオス端子が収容された状態を示す断面図であって、(イ)は上断面図、(ロ)は側断面図である。
【図7】本発明の実施形態である多極シールドコネクタのオスコネクタ側とメスコネクタ側とが嵌合した状態を示す断面図であって、(イ)が上断面図、(ロ)側断面図である。
【図8】本発明の実施形態である多極シールドコネクタのオスコネクタ側の一例を示す斜視図である。
【図9】本発明の実施形態である多極シールドコネクタのメスコネクタ側の一例を示す斜視図である。
【図10】従来の単極シールドコネクタのオスコネクタ側の一例を示す断面図であって、(イ)は全体断面図、(ロ)は部分断面図である。
【図11】従来の単極シールドコネクタのメスコネクタ側の一例を示す断面図である。
【図12】従来のオスコネクタと従来のメスコネクタとの接続の状態を示す断面図である。
【図13】従来の多極シールドコネクタの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 内部導体
2 絶縁体
3 外部導体
4 外被
5 オス端子
6 絶縁ブロック
7 シールド部材
8 メス端子
9 絶縁ブロック
10 シールド部材
41、51 ケーブル端末部
42、52 絶縁ブロック
43、53 シールド部材
44、54 ハウジング
45、55 リテーナ
56 防水パッキン
61、71 金具
62、72 防水栓
63、74 シールド部材端部
73 ロック部
100 オス端子
101、111 シールド部材
102、112 ハウジング
103 キャップ
110 メス端子
130 端子
131 インナーハウジング
132 アウターハウジング
133 シールド部材
134 ゴム栓
135 シールド接触部材
136 導通ブロック

Claims (10)

  1. 内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材を接続する配線材の接続構造において、前記内部導体に電気的に接続された端子と、前記端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備えたコネクタ同士が接続されてなることを特徴とする配線材の接続構造。
  2. 内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材の接続に用いられるコネクタにおいて、前記内部導体に電気的に接続されたオス端子と、前記オス端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備えてなることを特徴とするコネクタ。
  3. 前記絶縁ブロックは、その先端が前記オス端子の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長されていることを特徴とする、請求項2記載のコネクタ。
  4. 前記絶縁ブロックは、その先端が前記シールド部材の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長されていることを特徴とする、請求項3記載のコネクタ。
  5. 前記オス端子を複数有することを特徴とする、請求項2記載のコネクタ。
  6. 前記絶縁ブロックは、複数の前記オス端子をそれぞれ独立に包囲するように配置されていることを特徴とする、請求項5記載のコネクタ。
  7. 内部導体と外部導体との間に絶縁体が介在された構造の配線材の接続に用いられるコネクタにおいて、前記内部導体に電気的に接続されたメス端子と、前記オス端子を包囲する絶縁ブロックと、前記外部導体に電気的に接続され前記絶縁ブロックの外側に配置されたシールド部材とを備え、前記絶縁ブロックと前記シールド部材との間に間隙が設けられてなることを特徴とするコネクタ。
  8. 前記絶縁ブロックは、その先端が前記シールド部材の先端よりも接続相手のコネクタ方向に延長されていることを特徴とする、請求項7記載のコネクタ。
  9. 前記メス端子を複数有することを特徴とする、請求項7記載のコネクタ。
  10. 前記絶縁ブロックは、複数の前記メス端子をそれぞれ独立に包囲するように配置されていることを特徴とする、請求項9記載のコネクタ。
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JP2019110076A (ja) * 2017-12-20 2019-07-04 矢崎総業株式会社 コネクタ及びコネクタ付き電線

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