JP2004071130A - 光ディスク記録装置及び方法 - Google Patents

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Kenichiro Aritome
有留 憲一郎
Katsumi Matsuno
松野 克巳
Hiroyuki Miyawaki
宮脇 啓之
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Abstract

【課題】ストリームデータを光ディスクに記録しているときに、電源の供給が遮断されても記録済みのストリームデータの再生を可能とする。
【解決手段】再生管理情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である第3の記憶部11と、第3の記憶部11に記憶されている再生管理情報に基づき不完全に記録されたストリームデータを修復する修復部19とを備える。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、DVD−R(DVD−Recordable)又はDVD−RW(DVD−Rewritable)等のデータの記録再生が可能な光ディスクにデータを記録する光ディスク記録装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、大容量型光ディスクのひとつであるDVD(Digital Versatile Disc)において、データの記録が可能なDVD−R(DVD−Recordable)と、記録したデータの書き換えが可能なDVD−RW(DVD−Rewritable)及びDVD−RAM(DVD−Random Access Memory)等が提供されている。DVD−R又はDVD−RW等で記録したデータは、DVD−ビデオフォーマットにのみ対応する再生装置及びPC(パーソナルコンピュータ)等ではフォーマットが不適合なために再生をすることができない。上記再生装置及びPC等でDVD−R又はDVD−RW等(以下、DVD−R/−RWという。)に記録したデータを再生するためには、DVD−R/−RWに記録したデータをDVD−ビデオフォーマットに準拠した所定のフォーマットに変換する必要がある。なお、PC等でDVD−R/−RWに記録したデータを再生するためには、DVD−R/−RWに記録したデータをユニバーサルディスクフォーマット(UDF、Universal Disk Format)の規格に適合させる必要がある。
【0003】
図14は、データをDVD−ビデオフォーマットに準拠した論理フォーマットで記録した光ディスクのデータ構造を示す図である。DVD−ビデオフォーマットに対応した光ディスクは、図14(A)に示すように、情報記録面が、先頭側である最内側よりリードイン(Lead in)、データゾーン(Data Zone)及びリードアウト(Lead out)に区切られている。上記データゾーンには、所望の実データが記録される。
【0004】
ここでデータゾーンは、リードイン側より、UDFブリッジ構成が記述されたファイルシステムエリアであるUDF(Universal Disk Format)領域A1、DVD管理情報エリアであるVMG(Video Manager)領域A2及びリアルタイムデータ記録エリアA3に区分される。UDF領域A1及びVMG領域A2は、リアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータを管理する情報を記録するための領域である。また、UDF領域A1は、第1の管理情報領域と呼ばれ、VMG領域A2は、第2の管理情報領域と呼ばれている。第2の管理情報領域であるVMG領域A2は、DVD−ビデオフォーマットに固有のファイル管理システムに対応する領域であり、リアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータ全体を管理する情報であるTOC(Table Of Contents)の情報が記録される。これに対して第1の管理情報領域であるUDF領域A1は、PC等によるファイル管理システムに対応する領域であり、PC等におけるファイルシステムとの互換性を図るためのUDF等のフォーマットによりリアルタイムデータ記録エリアA3に記録されたビデオデータ全体を管理する情報が記録される。
【0005】
リアルタイムデータ記録エリアA3は、動画及び静止画等の実データを記録するユーザーエリアであり、図14(B)に示すように、VTS(Video Title Set)を単位にして、動画及び静止画等が記録される。VTSはタイトルと呼ばれており、最大で99個まで設けることができるようになされている。このVTSは、図14(C)に示すように、先頭側よりVTSI(Video Title Set information)、VTSM_VOBS(Video Object Set for the VTSM)、VTSTT_VOBS(Video Object Set For Titles in a VTS)及びVTSI_BUP(Backup ofVTSI)により構成される。VTSTT_VOBSには、実データであるMPEG(Moving Picture Experts Group)2のフォーマットによるビデオデータが記録され、VTSIには、この実データによるビデオデータを管理する情報である記録位置情報等が記録され、VTSM_VOBSには、ビデオデータのタイトルメニューが記録される。なおVTSM_VOBSは、オプションである。VTSI_BUPは、VTSIのバックアップ用のデータが記録される領域である。また、VTSTT_VOBSは、所定量ごとのパケット化されたデータにより形成されており、例えば、記録するデータが動画の場合には、図14(D)に示すように、CELLを単位として、複数のCELLにより構成されている。
【0006】
上述したデータ構造を有する光ディスクをPC等によりアクセスする場合、UDF領域A1により所望するファイルを検索して再生することができるようになされ、DVDプレイヤーにより再生する場合には、VMG領域A2により所望するファイルを検索して再生することができるようになされている。
【0007】
このような光ディスクに動画を書き込む記録方式としては、Incremental Recording方式(以下、INC方式という。)又はRestricted Over Write方式(以下、ROW方式という。)がある。INC方式は、主にDVD−R等に採用されており、シーケンシャルに動画を記録する方式であり、ROW方式は、主にDVD−RW等に採用されており、ランダムに動画を記録する方式である。但し、ROW方式においても、未記録領域にデータを記録する場合には、シーケンシャルに動画を記録する必要がある。これらINC方式及びROW方式においては、リードインよりも内周側に設けられたRMA(Recording Management Area)により、リザーブ等の光ディスクヘの処理が管理されるようになされている。
【0008】
INC方式による記録手順を図15に示す。INC方式においては、一度に書き込むエリアは最大3つまでと定義されており、このエリアをそれぞれRzoneと呼び、各RzoneをRMAで管理する。
【0009】
すなわち、動画を記録する場合、INC方式においては、図15(A)に示すように、始めにRzoneをリザーブする。ここで、Rzoneのリザーブは、管理情報を記録する領域であるUDF領域A1及びVMG領域A2を形成するRzone1の領域を定義し、続いてリアルタイムデータ記録エリアA3を形成する未記録領域に、先頭のVTSのVTSI及びVTSM_VOBSを形成するRzone2の領域を定義し、残る未記録領域をInvisible Rzone(Rzone3)の領域と定義して実行される。INC方式では、このRzone1及びRzone2のリザーブにより、管理情報を記録する領域を確保し、また、先頭のVTSのVTSI及びVTSM_VOBSを形成する領域を確保するようになされている。
【0010】
INC方式においては、Invisible Rzoneの先頭側より順次動画を記録することにより、実データによるVTSTT_VOBSを形成する。さらにユーザーの指示により、1つのVTSについて実データの記録が完了すると、図15(B)に示すように、この実データの記録に続いてVTSI_BUPを記録し、また、図15(C)に示すように、先頭側に戻ってRzone2にVTSI及びVTSM_VOBSを形成し、Rzone2を閉じる。これによりINC方式においては、1つのVTSを光ディスクに記録する。
【0011】
また、続けて次のVTSを記録する場合、INC方式においては、図15(D)に示すように、残りの未記録領域にRzone3をリザーブしてVTSI及びVTSM_VOBSの領域を確保し、Invisible Rzoneを定義する。さらに続いて、図15(E)に示すように、実データの記録によりVTSTT_VOBSを形成した後、VTSI_BUPを形成し、図15(F)に示すように、先に確保した領域にVTSI及びVTSM_VOBSを形成する。これにより光ディスクでは、図15(G)に示すように、続くVTSが記録される。INC方式においては、引き続きVTSを記録する場合、同様に未記録領域を定義して順次VTSが記録される。
【0012】
ところで、上記INC方式でVTSが順次記録され、リアルタイムデータ記録エリアA3が形成された光ディスクは、ファイナライズ処理等によるフォーマット変換を行なわなければ、DVD−ビデオフォーマットにのみ対応する再生装置等で再生することができない。ここで、図15(H)を用いて、ファイナライズ処理について説明する。
【0013】
例えば、光ディスクは、図15(H)に示すように、ファイナライズ処理によりRzone1にUDF領域A2及びVMG領域A3が形成され、最内周にリードイン(Lead In)が形成され、最外周にリードアウト(Lead Out)が形成される。このファイナライズ処理により再生専用の光ディスクとの互換性を図ることができる。なお、このUDF領域A1及びVMG領域A2の形成においては、各VTSのVTSI及びVTSM_VOBSのデータより、UDF領域A1及びVMG領域A2に記録するデータを生成し、このデータをRzone1に記録してRzone1を閉じる作業が行われる。
【0014】
次に、ROW方式による記録手順を図16に示す。ROW方式においては、図16(A)に示すように、リードイン、UDF領域、VMG領域、先頭VTSのVTSI及びVTSM_VOBSの記録領域をパディング(Padding)により事前に確保する。ここでパディングとは、NULL等のダミーデータを記録して領域を確保する処理のことである。
【0015】
このようにしてこれらの領域を確保すると、ROW方式においては、図16(B)に示すように、順次画像を記録することにより、実データによるVTSTT_VOBSが形成され、1つのVTSについて実データの記録が完了すると、続いてVTSI_BUPが記録され、さらに続くVTSのVTSI及びVTSM_VOBSの記録領域の確保のために、パディングの処理が実行される。また、続いて先頭側に戻って、図16(C)に示すように、この実データの記録に対応するVTSI及びVTSM_VOBSが形成される。このようにしてROW方式においては、1つのVTSが光ディスクに記録される。
【0016】
また、続けて次のVTSを記録する場合、ROW方式においては、図16(D)に示すように、直前のVTSにより形成したパディングの領域に続いて、実データが記録されることによりVTSTT_VOBS及びVTSI_BUPが形成され、続くVTSのVTSI及びVTSM_VOBSの記録領域の確保のために、パディングの処理が実行される。また、続いて、図16(E)に示すように、VTSI及びVTSM_VOBSが形成され、これにより、図16(F)に示すように、続くVTSが光ディスクに記録される。ROW方式においては、引き続きVTSを記録する場合、同様にパディング等の処理が実行されて順次VTSが記録される。
【0017】
ところで、上記ROW方式でVTSが順次記録され、リアルタイムデータ記録エリアA3が形成された光ディスクは、INC方式と同様にファイナライズ処理等によるフォーマット変換を行なわなければ、DVD−ビデオフォーマットにのみ対応する再生装置等で再生することができない。ここで、図16(G)を用いて、ファイナライズ処理について説明する。
【0018】
例えば、光ディスクは、図16(G)に示すように、ファイナライズ処理によりパディングした領域にUDF領域及びVMG領域が形成され、最内周にリードイン(Lead In)が形成され、最外周にリードアウト(Lead Out)が形成される。このファイナライズ処理により再生専用の光ディスクとの互換性を図ることができる(特許文献1参照)。
【0019】
【特許文献1】
特開2001−351314号公報
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、入力された動画等のストリームデータは、直接DVD−R等の光ディスクに記録されるのではなく、一旦メモリに記憶され、上記メモリから所定量ごとのデータ(以下、CELLという。)が読み出され、読み出されたCELLごとに光ディスクに記録される。また、CELLが光ディスクに記録される際の物理的な配置等の管理情報(以下、CELL情報という。)がCELLごとに生成され、メモリに記憶される。なお、上記CELL情報は、光ディスクに記録したCELLを再生する際に利用される。
【0021】
上記CELLによりVOBSが形成され、上記CELLに対応するCELL情報によりVTSI及びVTSI_BUPが生成される。生成されたVTSIは、ディスク上のVOBSの先頭に記録され、VTSI_BUPは、ディスク上のVOBSの後方に記録される。
【0022】
例えば、CELLを記録する媒体がHDD(Hard Disc Drive)等の磁気ディスクであれば、シークに時間が掛からないため、CELLとともにCELL情報を直接媒体に記録することができるが、光ディスク等の媒体では、シークに時間が掛かるため、CELLとともにCELL情報を媒体に記録することができず、一旦CELL情報をメモリに記憶する必要がある。なお、CELL情報により生成されるVTSI等が光ディスクに記録されるタイミングは、VTSを閉じるときである。
【0023】
したがって、CELLを光ディスクに記録しているときには、当該CELLを再生するためのCELL情報は、メモリに記憶されたままになっている。したがって、CELLを光ディスクに記録しているときに、電源の供給が遮断された場合、CELL情報を記憶しているメモリが揮発性であるため、CELL情報が消失され、VTSI等の管理情報の生成が不可能となり、光ディスクに記録したCELLを再生することが不可能になってしまう。
【0024】
また、ディスクにCELLを記録しているときに電源の供給が遮断されると、完全に記録しきれなかったCELLが最後尾にできてしまう。不完全に記録されたCELLを含みVTSを閉じると、当該VTSの再生が不可能となる。
【0025】
そこで、本発明の目的は、上述の如き問題点に鑑み、動画等を光ディスクに記録しているときに、電源の供給が遮断されてもCELL情報を消失せず、かつ、上記CELL情報に基づき不完全に記録されたCELLを除外して、電源の供給が遮断される直前までに完全に記録されたCELLを再生することができる光ディスク記録装置及び方法を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る光ディスク記録装置は、上述の課題を解決するために、入力されたストリームデータを記憶する第1の記憶手段と、上記第1の記憶手段に記憶されたストリームデータを所定量ごとに読み出す読出手段と、上記ストリームデータが記録された光ディスクから当該ストリームデータを再生する際に利用する再生管理情報を生成する再生管理情報生成手段と、上記再生管理情報を記憶する第2の記憶手段と、上記第2の記憶手段から読み出された再生管理情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である第3の記憶手段と、上記読出手段で読み出した所定量ごとのストリームデータを光ディスクの第1の領域に記録し、上記ストリームデータの記録を終了する際に上記第2の記憶手段に記憶されている再生管理情報を光ディスクの第2の領域に記録する記録手段と、上記記録手段により再生管理情報の記録が光ディスクの第2の領域に行われる前に当該光ディスク記録装置への電源の供給が遮断され、上記第2の記憶手段から再生管理情報が消失され、上記光ディスクの第1の領域に不完全にストリームデータが記録された後に電源の供給が再開された場合に、上記第3の記憶手段に記憶されている再生管理情報に基づき上記不完全に記録されたストリームデータを修復する修復手段を備え、上記記録手段は、上記修復手段に基づき上記第3の記憶手段から再生管理情報を読み出し、読み出した再生管理情報を光ディスクの第2の領域に記録する。
【0027】
このような光ディスク記録装置は、第2の記憶手段に記憶されている再生管理情報をバックアップする不揮発性の第3の記憶手段と、記録手段で再生管理情報の記録が光ディスクの第2の領域に行われる前に当該光ディスク記録装置の電源の供給が遮断され、第2の記憶手段から再生管理情報が消失され、光ディスクの第1の領域に不完全にストリームデータが記録された後に電源の供給が再開された場合に、第3の記憶手段に記憶されている再生管理情報に基づき上記不完全に記録されたストリームデータを修復する修復手段とを備え、記録手段で上記修復手段に基づき上記第3の記憶手段から再生管理情報を読み出し、読み出した再生管理情報を光ディスクの第2の領域に記録する。
【0028】
本発明に係る光ディスク記録方法は、上述の課題を解決するために、入力されたストリームデータを第1の記憶部に記憶し、上記第1の記憶部に記憶されたストリームデータを所定量ごとに読み出し、読み出した所定量ごとのストリームデータを光ディスクの第1の領域に記録し、上記光ディスクの第1の領域に記録されたストリームデータを再生する際に利用する再生管理情報を生成し、上記再生管理情報を第2の記憶部に記憶し、上記第2の記憶部に記憶されている再生管理情報を読み出し、読み出した再生管理情報を不揮発性の記憶媒体である第3の記憶部に記憶し、上記光ディスクにストリームデータの記録を終了する際に上記第2の記憶部に記憶されている再生管理情報を上記光ディスクの第2の領域に記録し、上記再生管理情報の記録が光ディスクの第2の領域に行われる前に電源の供給が遮断され、上記第2の記憶部から再生管理情報が消失され、上記光ディスクの第1の領域に不完全にストリームデータが記録された後に電源の供給が再開された場合に、上記第3の記憶部に記憶されている再生管理情報に基づき上記不完全に記録されたストリームデータを修復し、上記修復に基づき上記第3の記憶部から再生管理情報を読み出し、読み出した再生管理情報を光ディスクの第2の領域に記録する。
【0029】
このような光ディスク記録方法は、再生管理情報の記録が光ディスクの第2の領域に行われる前に電源の供給が遮断され、上記第2の記憶部から再生管理情報が消失され、上記光ディスクの第1の領域に不完全にストリームデータが記録された後に電源の供給が再開された場合に、上記第3の記憶部に記憶されている再生管理情報に基づき上記不完全に記録されたストリームデータを修復し、上記修復に基づき上記第3の記憶部から再生管理情報を読み出し、読み出した再生管理情報を光ディスクの第2の領域に記録する。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0031】
本発明は、例えば図1に示すような構成の光ディスク記録/再生装置100に適用される。
【0032】
光ディスク記録/再生装置100は、入力されたストリームデータをランダムアクセスメモリ10に記憶し、上記ランダムアクセスメモリ10に記憶されたストリームデータを所定量ごとに読み出し、読み出した所定量ごとのストリームデータを光ディスク1に記録し、上記光ディスク1に記録した所定量ごとのストリームデータを上記光ディスク1から再生する際に利用する再生管理情報を生成して、生成した再生管理情報をランダムアクセスメモリ10に記憶し、上記ランダムアクセスメモリ10に記憶されている再生管理情報を読み出し、読み出した再生管理情報を不揮発性の記憶媒体であるフラッシュメモリ11に記憶する。このような構成にすることで、光ディスク記録/再生装置100は、所定量ごとのストリームデータを光ディスクに記録しているときに、当該光ディスク記録/再生装置100の電源の供給が遮断され、ランダムアクセスメモリ10に記憶されている再生管理情報が光ディスク1に記録される前に消失され、上記光ディスク1に不完全にストリームデータが記録された場合に、フラッシュメモリ11に記憶されている再生管理情報に基づき上記不完全に記録されたストリームデータを修復することができる。
【0033】
図1に示した光ディスク記録/再生装置100は、DVD−R(DVD−Recordable)又はDVD−RW(DVD−Rewritable)の光ディスク1に撮像結果を記録するようにしたものである。
【0034】
この光ディスク記録/装置100は、携帯型のカメラ一体型ビデオレコーダであり、DVD−R(DVD−Recordable)の光ディスク1に撮像結果をINC方式で記録するようにしたものである。
【0035】
この光ディスク記録/再生装置100は、映像信号が入力される映像入力部2と、オーディオ信号が入力されるオーディオ入力部3と、映像入力部2から供給された映像信号及びオーディオ入力部3から供給されたオーディオ信号に圧縮処理(記録時)及び伸長処理(再生時)を行なう圧縮/伸長処理部4と、圧縮/伸長処理部4から出力される所定のデータを記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)5と、圧縮/伸長処理部4により圧縮処理されたデータにヘッダー情報等を付加し(記録時)、DVD信号処理部9から供給されたデータのヘッダー情報等を分離する(再生時)ヘッダー情報処理部6と、ユーザの操作に応じて所定の信号を出力する操作部8と、DVD−ビデオフォーマットに基づいて、ヘッダー情報処理部6から供給されたデータに所定の変換処理を行なうDVD信号処理部9と、所定のデータを記憶するRAM10と、管理情報等を記憶する不揮発性のフラッシュメモリ11と、光学ヘッド4の光量を制御するアナログフロントエンド部12と、光ディスク1にレーザビームを照射する光学ヘッド13と、光ディスク1を回転させるスピンドルモータ15と、光学ヘッド13をスレッドさせるスレッドモータ16と、光学ヘッド13と、スピンドルモータ15と、スレッドモータ16を制御するモータ駆動制御部14と、データのモニタを行なうモニタ部17と、ビデオデータ及びオーディオデータを所定のフォーマットに変換し、外部機器に出力するビデオ/オーディオエンコーダ18と、圧縮/伸長処理部4と、ヘッダー情報処理部6と、DVD信号処理部9と、アナログフロントエンド部12と、ビデオ/オーディオエンコーダ18を制御するシステムコントローラ7とを備える。
【0036】
また、圧縮/伸長処理部4は、映像入力部2から入力されたビデオデータを圧縮処理するビデオ処理部4aと、オーディオ入力部3から入力されたオーディオ信号を圧縮処理するオーディオ処理部4bと、ビデオ処理部4aとオーディオ処理部4bとが接続されており、圧縮されたビデオデータ及び圧縮されたオーディオデータを時分割多重化してヘッダー情報処理部6に出力する多重化処理部4cとを備えている。
【0037】
このような光ディスク記録/再生装置100において、映像入力部2は、図示しない撮像手段より得られる撮像結果である映像信号、又は、外部機器から入力される映像信号をディジタル信号に変換することによりビデオデータを生成して、圧縮/伸長処理部4、モニタ部17及びビデオ/オーディオエンコーダ18に供給する。なお、図示しない撮像手段は、システムコントローラ7による制御により、動画による撮像結果、又は、静止画による撮像結果を出力するようになされ、これにより、この映像入力部2は、システムコントローラ7による撮像手段の制御に応じて、動画又は静止画によるビデオデータを入力するようになされている。
【0038】
オーディオ入力部3は、マイクロフォンで取得される音声信号、又は外部入力による音声信号をディジタル信号に変換することによりオーディオデータを生成して、圧縮/伸長処理部4、モニタ部17及びビデオ/オーディオエンコーダ18に供給する。
【0039】
圧縮/伸長処理部4は、システムコントローラ7の制御により動作が切り換えられ、記録時には、RAM5を用いて、ビデオデータ及びオーディオデータをデータ圧縮して多重化処理し、ヘッダー情報処理部6に出力する。また、再生時、RAM5を用いて、ヘッダー情報処理部6より得られるデータをビデオデータ及びオーディオデータに分離した後、それぞれデータ伸長してモニタ部17及びビデオ/オーディオエンコーダ18に出力する。
【0040】
すなわち圧縮/伸長処理部4において、ビデオ処理部4aは、システムコントローラ7の制御により、記録時に、映像入力部2から出力されるビデオデータをデータ圧縮して出力する。このときビデオデータが動画の場合、MPEG2のフォーマットによりデータ圧縮するのに対し、ビデオデータが静止画の場合、JPEG(Joint Photographic Coding Experts Group)のフォーマットによりデータ圧縮する。また、ビデオ処理部4aは、再生時に、多重化処理部4cから出力されるビデオデータをそのデータ圧縮フォーマットに対応してデータ伸長して出力する。また、オーディオ処理部4bは、記録時に、オーディオ入力部3から入力されるオーディオデータをMPEG、ドルビーオーディオ、又はリニアPCM等のフォーマットによりデータ圧縮して出力する。また、再生時には、多重化処理部4cから得られるオーディオデータをデータ伸長して出力する。さらに、多重化処理部4cは、記録時に、ビデオ処理部4aから出力されるビデオデータ、オーディオ処理部4bから出力されるオーディオデータを時分割多重化してヘッダー情報処理部6に出力する。また、再生時には、ヘッダー情報処理部6から出力される時分割多重化データよりビデオデータ及びオーディオデータを分離し、それぞれビデオ処理部4a及びオーディオ処理部4bに出力する。
【0041】
ヘッダー情報処理部6は、記録時に、圧縮/伸長処理部4から出力される時分割多重化データを受け、システムコントローラ7の制御により、DVDに固有のヘッダー情報や拡張ファイルのヘッダー情報等を付加して出力する。また、システムコントローラ7からの情報により、UDF、VMG及びVTSI等のデータを生成してDVD信号処理部9に出力する。また、ヘッダー情報処理部6は、再生時には、DVD信号処理部9の出力データから、記録時に付加したヘッダー情報を分離して圧縮/伸長処理部4に出力する。さらに、ヘッダー情報処理部6は、この分離したヘッダー情報をシステムコントローラ7に通知する。なお、拡張ファイルとは、この光ディスク1について規格化されたフォーマットであるDVD−ビデオフォーマットで定義されていないファイルであり、この実施の形態ではこの拡張ファイルに静止画のファイルが適用されるようになされている。
【0042】
DVD信号処理部9は、記録時に、RAM10を用いて、ヘッダー情報処理部6の出力データよりエラー訂正符号を生成し、このエラー訂正符号をこの出力データに付加する。また、スクランブル処理及び8/15変調等の処理を実行し、その処理結果によるデータ列をシリアルデータ列によりアナログフロントエンド部12に出力する。また、DVD信号処理部9は、RAM10に記憶した再生管理情報を読み出し、読み出した再生管理情報をフラッシュメモリ11に記憶する。なお、フラッシュメモリ11は、不揮発であれば他の記憶媒体でも良い。
【0043】
また、DVD信号処理部9は、再生時には、上述した記録動作とは逆に、アナログフロントエンド部12の出力データを復号処理、デスクランブル処理及びエラー訂正処理し、処理結果をヘッダー情報処理部6に出力する。また、DVD信号処理部9は、システムコントローラ7から出力されるスピンドル制御用、トラッキング制御用、フォーカス制御用及びスレッド制御用の各種駆動情報をディジタルアナログ変換処理してこれらの駆動信号を生成し、生成した駆動信号をモータ駆動制御部14に出力する。
【0044】
アナログフロントエンド部12は、光学ヘッド13から光ディスク1に照射するレーザービームについて、光量制御信号を生成して出力する。アナログフロントエンド部12は、再生時には、この光量制御信号により光学ヘッド13から光ディスク1に照射するレーザービームの光量を再生用の一定光量に保持するのに対し、記録時には、DVD信号処理部9からの出力データに応じてこの光量制御信号の信号レベルを変化させ、これによりこのDVD信号処理部9からの出力データに応じてレーザービームの光量を再生時の光量から記録の光量に間欠的に立ち上げる。
【0045】
また、アナログフロントエンド部12は、光学ヘッド13から得られる戻り光の受光結果を増幅して演算処理することにより、光ディスク1に形成されたピット列に対応して信号レベルが変化する再生信号を生成し、この再生信号に所定の処理を行い2値識別結果である再生データをDVD信号処理部9に出力する。また、この演算処理により、トラッキングエラー量及びフォーカスエラー量に応じて信号レベルが変化するトラッキングエラー信号及びフォーカスエラー信号等を生成し、これらの信号をディジタル信号によりシステムコントローラ7に出力する。
【0046】
光学ヘッド13は、アナログフロントエンド部12から出力される光量制御信号により内蔵されている半導体レーザーからレーザービームを出射し、対物レンズを介してこのレーザービームを光ディスク1の情報記録面に集光する。また、このレーザービームの照射により光ディスク1から得られる戻り光をこの対物レンズを介して所定の受光素子に導き、この受光素子の受光結果をアナログフロントエンド部12に出力する。光学ヘッド13は、この対物レンズがトラッキング制御用の駆動信号及びフォーカス制御用の駆動信号により駆動されるアクチュエータにより可動するようになされ、これによりトラッキング制御及びフォーカス制御できるようになされている。また、レーザービームの光量が光量制御信号により間欠的に立ち上げられ、これにより光ディスク1の情報記録面を局所的に温度上昇させて所望のデータを記録するようになされている。
【0047】
モータ駆動制御部14は、DVD信号処理部9から出力される各種駆動信号により、光学ヘッド13、スピンドルモータ15及びスレッドモータ16の駆動を制御する。すなわち、モータ駆動制御部14は、これらの駆動信号のうち、スピンドル制御用の駆動信号によりスピンドルモータ15を駆動し、スレッド制御用の駆動信号によりスレッドモータ16を駆動する。また、トラッキング制御用の駆動信号及びフォーカス制御用の駆動信号により光学ヘッド13に搭載されているアクチュエータを駆動する。
【0048】
スピンドルモータ15は、光ディスク1をチャッキングして所定の回転速度により回転駆動する。スレッドモータ16は、光学ヘッド13を光ディスク1の半径方向に可動させる。
【0049】
モニタ部17は、映像入力部2から入力されるビデオデータ、オーディオ入力部3から入力されるオーディオデータ、又は圧縮/伸長処理部4から出力されるビデオデータ及びオーディオデータをモニタする表示機構と、音声処理機構とにより構成されている。光ディスク記録/再生装置100では、モニタ部17により撮像結果と再生結果をモニタすることができる。
【0050】
ビデオ/オーディオエンコーダ18は、オーディオ入力部3から入力されるビデオデータ及びオーディオデータ、又は圧縮/伸長処理部4から出力されるビデオデータ及びオーディオデータを所定フォーマットでデータ圧縮して外部機器に出力する。これによりこの光ディスク記録/再生装置100では、撮像結果と再生結果を外部機器でモニタできるようになされている。
【0051】
システムコントローラ7は、光ディスク記録/再生装置100全体の動作を制御するコンピュータからなり、光ディスク記録/再生装置100に事前にインストールされた処理プログラムを実行することにより、操作部8を介して得られるユーザーの操作入力により、さらには、アナログフロントエンド部12で検出される各種信号等により、各部の動作を制御する。すなわち、システムコントローラ7は、アナログフロントエンド部12で検出されるトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号により、トラッキング制御用の駆動情報及びフォーカス制御用の駆動情報を生成し、DVD信号処理部9でアナログ信号に変換してモータ駆動制御部14に出力し、これによりトラッキング制御の処理及びフォーカス制御の処理を実行する。また、ヘッダー情報処理部6で検出されるヘッダー情報等によりレーザービーム照射位置を検出し、この検出結果よりスレッド制御用の駆動情報を生成してDVD信号処理部9に出力し、これによりシーク等の処理を実行する。また、同様にしてスピンドル制御の処理を実行する。
【0052】
また、これらの光ディスク1に関する処理を前提として、電源の立ち上げにより図2に示す処理手順を実行する。なお、以下の処理手順においては、光ディスク1としてDVD−Rを用いている。
【0053】
システムコントローラ7は、電源が立ち上げられると、ステップST1からステップST2に移り、図示しない光ディスク1の検出機構による検出結果より光ディスク1の有無を判断する。ここで否定結果が得られると、システムコントローラ7は、ステップST2を繰り返す。これに対して光ディスク1が装填された状態で電源が立ち上げられた場合、さらには電源を立ち上げた後、光ディスク1が装填されると、ステップST2で肯定結果が得られることにより、ステップST2からステップST3に移る。なお、システムコントローラ7は、このステップST2の繰り返しにおいて、電源が立ち下げられると、ステップST4に直接移ってこの処理手順を終了する。
【0054】
ステップST3において、システムコントローラ7は、スレッドモータ16を駆動して光学ヘッド13を光ディスク1の最内周に移動させ、この最内周側の再生結果をDVD信号処理部9から取得することにより、VMGのデータを取得する。これは、ファイナライズ処理されている光ディスク1の場合であったが、光ディスク1が未だファイナライズ処理されていない場合には、VMGのデータが生成されていないのでRMAの情報を取得する。また、このRMAの情報により、光ディスク1のリアルタイムデータ記録エリアA3に既にデータが記録されていると判断される場合には、光ディスク1をサーチして各VTSのVTSI、仮VMGI及びVTSM_VOBSのデータを取得する。これによりシステムコントローラ7は、通常のDVDを記録再生する光ディスク装置と同様に、光ディスク1の記録再生に必要な光ディスク1の管理用情報を取得するようになされている。
【0055】
ここで、仮VMGIについて説明する。仮VMGIは、1つのVTSの記録が終了した時点でVTSIとともに記録される仮のVMGIであり、光ディスク1に記録されたVTSの数やディスクネームの情報及び99個分のVTSの物理配置やVTSのネームの情報等を含んでいる。この仮VMGIには、仮VMGIの記録時点で、これまでに記録した全てのVTSに対する最新の情報が含まれている。複数のタイトルをDVD−Rに記録した場合、複数の仮VMGIは複数箇所に記録されることになるが、一番外周側にある仮VMGIが最新の仮VMGIとなっている。なお、仮VMGIは、DVD−ビデオフォーマットの範囲外のデータである。
【0056】
この処理において、システムコントローラ7は、VMGのデータに加えて、UDFのデータも併せて取得する。また、リアルタイムデータ記録エリアA3の再生において、後述する中間管理情報が記録されている場合には、この中間管理情報も併せて取得する。これによりシステムコントローラ7は、DVD−ビデオフォーマットで定義されていない拡張ファイルに関しても光ディスク1より再生可能に、この拡張ファイルの管理用情報についても併せて取得するようになされている。システムコントローラ7は、このようにして取得した一連の管理用情報を内蔵されているメモリに記録して保持する。
【0057】
続いてシステムコントローラ7は、ステップST5に移り、ユーザーにより光ディスク1の排出が指示されたか否かを判断し、ここで肯定結果が得られると、光ディスク1の排出を図示しないローディング機構に指示した後、ステップST2に戻る。
【0058】
これに対してユーザーより光ディスク1の排出以外の指示が得られると、ステップST5からステップST6に移り、システムコントローラー7は、このユーザーによる操作が記録を指示する操作か(RECにより示す)、再生を指示する操作か(PBにより示す)、電源の立ち下げを指示する操作か(Power OFFにより示す)を判断する。ここで、ユーザーによる操作が再生を指示する操作の場合、システムコントローラ7は、ステップST6からステップST7に移り、光ディスク1に記録されたファイルを再生する再生処理手順を実行してステップST5に戻る。なお、ステップST7の再生処理手順の詳細については図8のフローチャートを用いて後述する。
【0059】
これに対してユーザーによる操作が記録を指示する操作の場合、システムコントローラ7は、ステップST6からステップST8に移り、光ディスク1に動画又は静止画を記録する記録処理手順を実行してステップST5に戻る。なお、システムコントローラ7は、光ディスク1がデータを記録できないようにファイナライズ処理されてUDF及びVMGが形成されている場合には、記録処理手順を省略してステップST5に戻る。なお、ステップST8の記録処理手順の詳細については図7のフローチャートを用いて後述する。
【0060】
これに対してユーザーによる操作が電源を立ち下げる操作の場合、システムコントローラ7は、ステップST6からステップST9に移り、電源立ち下げの処理を実行し、ステップST4に移ってこの処理手順を終了する。
【0061】
システムコントローラ7は、このようにして実行される処理手順のうちの記録処理手順において、光ディスク1がDVD−Rの場合、INC方式により動画と静止画のファイルを記録する。
【0062】
図3は、光ディスク1が何らファイルを記録していない、いわゆるバージンディスクの場合を例にとって、このINC方式により動画ファイル及び静止画ファイルの記録処理の説明に供する図である。システムコントローラ7は、図3(A)に示すように、光ディスク1より取得してメモリに保持したRMAの情報を更新することによりRzone1をリザーブする。
【0063】
また、動画を記録する場合には、図3(A)に示すように、RMAの情報を更新することによりRzone2及びInvisible Rzoneをリザーブし、実データであるビデオデータを順次Invisible Rzoneに記録してVTSTT_VOBSを生成する。また、ユーザーにより録画の動作モードが動画モードから静止画モードに切り換えられて静止画モードでの録画開始が指示されると、図3(B)に示すように、VTSI_BUPを生成し、さらに、図3(C)に示すように、VTSI、仮VMGI及びVTSM_VOBSを生成して1つのVTSを生成する。また、このようにして生成したVTSに対応するように、管理用情報をメモリに保持し、また、メモリに保持したRMAの情報を更新する。
【0064】
続いて動画を記録する場合、システムコントローラ7は、同様にメモリに保持したRMAの情報を更新して、Rzone2及びInvisible Rzoneをリザーブした後、実データを順次Invisible Rzoneに記録してVTSTT_VOBS及びVTSI_BUPを生成し、VTSI、仮VMGI及びVTSM_VOBSを生成し、これらに対応するように、管理用情報をメモリに記録し、メモリに保持したRMAの情報を更新する。
【0065】
これによりシステムコントローラ7は、INC方式により動画を記録する場合には、従来のINC方式による場合と同様にして順次タイトルを記録するようになされている。また、未だファイナライズされていない光ディスク1が装填され、この光ディスク1に動画を追記する場合には、図2のステップST2で取得したRMAのデータであって、メモリに保持してあるRMAのデータにより、既に記録済のタイトルの末尾より、同様の処理を実行し、これにより撮像結果である動画を追記する。
【0066】
これに対してファイナライズ処理においては、このようにして生成してメモリに保持した管理用情報によりRzone1のUDF及びVMGを生成し、リードイン及びリードアウトを生成する。なお、未だファイナライズされていない光ディスク1に追記した場合には、既に光ディスク1に記録済のVTSについては、図2のステップST3で取得したVTSI、仮VMGI及びVTSTT_VOBSにより、これらVTSについてのUDF及びVMGのデータを生成することは、言うまでもない。
【0067】
これらによりこの光ディスク記録/再生装置100では、動画のファイルについては、従来と同様のINC方式による処理によりDVDビデオフォーマットにより記録するようになされている。
【0068】
これに対して静止画を記録する場合、図3(E)に示すように、メモリに保持したRMAの更新により、始めにInvisible Rzoneをリザーブし、拡張ファイルである静止画のファイルEFを順次記録する。また、この静止画ファイルEFの記録に対応するように、ファイナライズまでの間、一時的に静止画を管理する管理用情報である中間管理情報を順次作成して内蔵されているメモリに保持する。
【0069】
さらに所望するファイル数だけ静止画ファイルを記録してユーザーにより録画の動作モードが静止画モードから動画モードに切り換えられて動画モードでの録画開始が指示されると、図3(F)に示すように、メモリに保持したRMAの更新により、Invisible Rzoneを閉じ、静止画ファイルに続く領域にRzone3をリザーブする。また、メモリに保持した中間管理情報を光ディスク1への記録のフォーマットに変換し、図3(G)に示すように、この中間管理情報をRzone3に記録する。
【0070】
ここで、この中間管理情報は、拡張ファイルの再生に必要な管理用情報であり、拡張ファイルの属性を示す拡張子による属性情報及び記録位置を示すアドレス情報、ファイルサイズの情報及び光ディスク1に記録した時間情報等により構成され、図4に示すように、連続して記録した拡張ファイルの属性毎にまとめて記録される。すなわち、図4(B)に示すように、中間管理情報は、ヘッダーと、属性毎のファイル管理情報DJ、DM7、DM4とにより構成される。例えば、図4(A)に示すように、ユーザーの指示によりJPEGによる3つのファイルFJ1、FJ2及びFJ3を記録した後、続いてMPEG7による2つのファイルFM71及びFM72を記録し、さらに続いてMPEG4による2つのファイルFM41及びFM42を記録した場合、中間管理情報は、ヘッダーの記録によりこれら3種類のファイルの記録が示され、また、このヘッダーの記録により、続く各ファイル管理情報DJ、DM7及びDM4の記録位置が示される。ここで符号DJ、DM7及びDM4は、それぞれJPEG、MPEG7及びMPEG4によるファイル管理情報を示す。
【0071】
属性毎のファイル管理情報DJは、図4(C)に示すように、各ファイルの管理情報DFJ1、DFJ2及びDFJ3毎に記録され、図4(D)に示すように、この各ファイルの管理情報DFJ1に、対応する拡張ファイルの属性情報、アドレス情報ADDR、サイズの情報及び時間情報等が割り当てられるようになされている。
【0072】
なお、この実施の形態において、光ディスク記録/再生装置100は、この拡張ファイルとしてJPEGによる静止画ファイルが適用されることにより、当該光ディスク記録/再生装置100により記録された光ディスク1においては、上述した属性毎のファイル管理情報として、図4(B)に示すファイル管理情報DJのみが作成されることになる。
【0073】
これによりシステムコントローラ7は、光ディスク1に動画以外のファイルを記録する場合でも、ファイルと対応する管理用情報とを組にしてユーザーエリアに記録する。また、このとき、光ディスク1に記録するファイルが動画のファイルの場合、管理用情報、ファイル及び管理用情報のバックアップ用情報が順次連続するように記録するのに対し、動画以外のファイルである静止画のファイルを光ディスク1に記録する場合、ファイル及び管理用情報を順次記録し、これによりファイルの属性に応じて、管理用情報の記録フォーマットを切り換えるようになされている。
【0074】
システムコントローラ7は、このようにして中間管理情報仮VMGIを記録すると、内蔵されているメモリにこの中間管理情報仮VMGIを記録して保持する。また、このようにして中間管理情報仮VMGIを記録した後、再び静止画によるファイルを記録する場合、システムコントローラ7は、同様に順次拡張ファイルを記録した後、録画の動作モードが動画モードから静止画モードに切り換えられて静止画モードでの録画開始が指示されると、中間管理情報仮VMGIを記録して、図3(H)に示すように、Rzone4及びInvisible Rzoneをリザーブし、図3(I)に示すように、VTSTT_VOBS及びVTSI_BUPを形成し、VTSI、仮VMGI及びVTSM_VOBSを生成し、図3(J)に示すように、これにより中間管理情報仮VMGIに続いてVTSを生成する。
【0075】
これらにより光ディスク記録/再生装置100では、DVDビデオフォーマットによる動画によるファイルとともに、DVDビデオフォーマットによっては定義されていない静止画によるファイルを管理用情報とともに記録するようになされている。このようにして記録した光ディスク1については、RMAによりリアルタイムデータ記録エリアをサーチした場合に、DVDビデオフォーマットのみをサポートする従来の光ディスク装置においては、VTSの管理用情報であるVTSI及びVTSTT_VOBSのみが検出され、何ら定義されていない静止画等による拡張ファイル及び拡張ファイルの中間管理情報については、何ら有意なファイルとして認識されないことになる。これに対してこの種の拡張ファイルをサポートする光ディスク装置においては、VTSの管理用情報に加えて、これら静止画等による拡張ファイル及び拡張ファイルの中間管理情報についても認識されることになる。
【0076】
これによりシステムコントローラ7は、従来の光ディスク装置における動画の再生には何ら影響を与えないようにして、拡張ファイルを記録するようになされている。
【0077】
このようにして拡張ファイルを記録してなる光ディスク1をファイナライズするようユーザーにより指示されると、システムコントローラ7においては、図3(K)に示すように、このようにして作成した全てのVTSの管理用情報(VTSI、仮VMGI及びVTSTT_VOBS)、及び全ての拡張ファイルの中間管理情報からUDFのデータを作成して光ディスク1に記録する。また、全てのVTSの管理用情報(VTSI、仮VMGI及びVTSTT_VOBS)のみからVMGのデータを生成して光ディスク1に記録する。なお、これらUDF及びVMGのデータの生成においては、メモリに保持した中間管理情報等より作成する。また、システムコントローラ7は、このようにしてUDF及びVMGを記録すると、リードイン及びリードアウトを作成する。なお、このようなUDF及びVMGの記録や、リードイン及びリードアウトを作成や、さらには中間管理情報の記録について、システムコントローラ7は、対応するデータをDVD信号処理部9に出力することにより実行する。
【0078】
これにより本発明の実施の形態においては、コンピュータ用の管理用情報であるUDFについては、拡張ファイルについても認識してアクセスできるように、管理用情報を記録するのに対し、DVD再生用の管理用情報であるVMGについては、拡張ファイルに係る情報は何ら記録しないようになされている。この処理において、システムコントローラ7は、図5に示すように、コンピュータによるUDFの再生により、DVDによるタイトルと同一階層である別フォルダに、拡張ファイルのみを表示するように、UDFを作成する。また、図4について上述した中間管理用情報については、ファイル名及び記録位置のアドレス情報等の記述を省略してUDFを作成する。なお、VTSを構成するVTSI、仮VMGI及びVTSM_VOBS等のファイルと同様に、各拡張ファイルをアクセス可能にUDFを作成することは言うまでもない。これによりこの実施の形態においては、コンピュータにより再生する場合、コンピュータにおける光ディスク1の再生で何ら意味の無い一時的な中間管理情報のファイルについては、ユーザーに見せないようにし、その分、使い勝手を向上するようになされている。
【0079】
これらによりDVDを再生する光ディスク装置においては、VMGの記録により光ディスク1に記録された動画ファイルのみを再生する。これに対して、この光ディスク記録/再生装置100において、システムコントローラ7は、図2のステップST3において、UDF及びVMGのデータを取得し、拡張ファイルについては、UDFにより各ファイルをアクセスするように全体の動作を制御するようになされ、これにより拡張ファイルについても再生できるようになされている。なお、この図5において、Rootは、ルートディレクトリであり、VIDEO_TSは、動画のフォルダであり、DSCは、拡張ファイルのフォルダである。また、DSC0001及びDSC0002は、それぞれ拡張ファイルである。
【0080】
また、システムコントローラ7は、光ディスク1がDVD−RWの場合には、ROW方式により動画や静止画のファイルを記録する。以下に図6を用いてシステムコントローラ7の動作について説明する。
【0081】
図6は、光ディスク1が何らファイルを記録していない、いわゆるバージンディスクの場合を例にとって、このROW方式により動画ファイル、静止画ファイルの記録処理の説明に供する図である。システムコントローラ7は、光ディスク1より取得してメモリに保持したRMAの情報を更新することにより、図6(A)に示すように、リードイン、UDF、TMP_VMGI、先頭タイトルのVTSI及びVTSM_VOBSの記録領域をパディングにより事前に確保する。パディングとは、NULL等のダミーデータを記録して領域を確保する処理のことである。
【0082】
そして、動画を記録する場合には、図6(B)に示すように、順次ビデオデータを記録することにより、実データによるVTSTT_VOBSを形成し、1つのタイトルについて実データの記録が完了すると、続いてVTSI_BUPを記録し、さらに続くタイトルのVTSI、VTSM_VOBSの記録領域の確保のために、パディングの処理を実行する。また、続いて先頭側に戻って、図6(C)に示すように、TMP_VMGIを更新するとともに、この実データの記録に対応するVTSI及びVTSM_VOBSを形成する。これにより、1つのVTSを光ディスク1に記録する。
【0083】
また、続けて次のVTSを記録する場合、直前のVTSにより形成したパディングの領域に続いて、実データの記録によりVTSTT_VOBS及びVTSI_BUPを形成し、続くタイトルのVTSI及びVTSM_VOBSの記録領域の確保のために、パディングの処理を実行する。
【0084】
これによりシステムコントローラ7は、順次タイトルを記録するようになされている。また、未だファイナライズされていない光ディスク1が装填され、この光ディスク1に追記する場合には、RMAのデータであって、メモリに保持してなるRMAのデータにより、既に記録済のタイトルの末尾より、同様の処理を実行し、これにより撮像結果である動画を追記する。
【0085】
これに対してファイナライズ処理においては、メモリに保持した管理用情報によりUDF及びVMGを生成し、リードイン及びリードアウトを生成する。
【0086】
なお、未だファイナライズされていない光ディスク1に追記した場合には、既に光ディスク1に記録済のVTSについては、VTSI、TMP_VMGI及びVTSTT_VOBSにより、これらVTSについてのUDF及びVMGのデータを生成する。
【0087】
このようにVTSを順次記録して、リアルタイムデータ記録エリアが形成されてなる光ディスク1について、図6(H)に示すように、ファイナライズ処理によりUDF領域及びVMG領域を形成し、さらにリードイン及びリードアウトを形成し、これにより再生専用の光ディスクとの互換性が図られるようになされている。
【0088】
これに対して静止画等の拡張ファイルを記録する場合、図6(D)に示すように、パディングにより領域が確保されている場合には、この領域の先頭より拡張ファイルEFを順次記録し、中間管理情報TMP_EXTIを記録し、パディングにより続くタイトル記録用の領域を確保する。また、この静止画ファイルEFの記録に対応するように、ファイナライズまでの間、一時的に静止画を管理する管理用情報である中間管理情報TMP_EXTIを順次作成して内蔵されているメモリに保持する。
【0089】
続いて拡張ファイルを記録する場合、システムコントローラ7は、このような拡張ファイルEF及び中間管理情報TMP_EXTIの記録と、パディングによる領域の確保を繰り返す。これに対して、続いて動画を記録する場合、動画のファイルに続いて動画のファイルを記録する場合と同様に、図6(E)、(F)に示すように、パディングの領域に続いて、VTSTT_VOBS及びVTSI_BUP記録し、パディングにより続く領域を確保し、先頭側に戻ってVTSI及びVTSM_VOBSを形成する。これにより、図6(G)に示すように、1つのVTSを光ディスクに記録する。
【0090】
システムコントローラ7は、このようにして中間管理情報TMP_EXTIを記録すると、内蔵されているメモリにこの中間管理情報TMP_EXTIを記録して保持する。また、このようにして中間管理情報TMP_EXTIを記録した後、再び静止画によるファイルを記録する場合、システムコントローラ7は、同様に順次拡張ファイルを記録した後、録画の動作モードが動画モードから静止画モードに切り換えられて静止画モードでの録画開始が指示されると、図6(D)中間管理情報TMP_EXTIを記録して、図6(E)に示すように、パディングの領域を形成する。そして、図6(F)に示すように、パディングの領域に続いて、VTSTT_VOBS及びVTSI_BUP記録し、パディングにより続く領域を確保し、先頭側に戻ってVTSI及びVTSM_VOBSを形成する。これにより、図6(G)に示すように、中間管理情報TMP_EXTIに続いて1つのVTSを光ディスク1に記録する。
【0091】
また、図7は、図2において述べた記録処理手順(ステップST8)の詳細を示すフローチャートである。システムコントローラ7は、この記録処理手順を開始すると、ステップST8からステップST10に移り、ユーザーによる記録の指示が動画の記録に係るものか、静止画の記録に係るものか、ファイナライズの処理に係るものか判断する。
【0092】
ここでユーザーによる記録の指示が動画の記録に係るものの場合、システムコントローラ7は、ステップST10からステップST11に移り、ユーザーにより操作部8のスタート/ストップボタンによる動画の記録開始が指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、システムコントローラ7は、ステップST11を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、ステップST11からステップST12に移り、メモリ上の情報を参照して前回の記録時の動作モードが動画モードであったか否かを判断する。ここで否定結果が得られた場合、すなわち、前回の記録時の動作モードが静止画モードであった場合には、ステップST12からステップST13に移り、システムコントローラ7は、図3について説明したように、静止画ファイルによる拡張ファイルを管理するための中間管理情報TMP_EXTIを記録してから、図3(H)に示すように、Rzone4及びInvisible Rzoneをリザーブし、VTSTT_VOBS、VTSI_BUPを形成し、ステップST14に移って、VTSI、仮VMGI、VTSM_VOBSを生成して、図3(J)に示すように、これにより中間管理情報TMP_EXTIに続いてVTS#2を記録する動画モードの記録動作を開始する。また、上記ステップST12において肯定結果が得られた場合、すなわち、前回の記録時の動作モードが動画モードであった場合には、ステップST14に移って、先に記録されているVTSとして動画の記録を継続する。
【0093】
また、ユーザーにより指示が静止画の記録の場合、システムコントローラ7は、ステップST10からステップST16に移り、ユーザーにより操作部8のシャッタボタンによる静止画の記録開始が指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、システムコントローラ7は、ステップST16を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、ステップST16からステップST17に移り、メモリ上の情報を参照して前回の記録時の動作モードが静止画モードであったか否かを判断する。ここで否定結果が得られた場合、すなわち、前回の記録時の動作モードが動画モードであった場合には、ステップST17からステップST18に移り、図3について説明したように、動画ファイルを管理するための中間管理情報仮VMGIを記録することによりVTSを閉じ、Zone、Invisible Rzoneをリザーブして、ステップST18からステップST19に移り、図3(D)に示すように、静止画ファイルによる拡張ファイルを記録する。また、上記ステップST17において肯定結果が得られた場合、すなわち、前回の記録時の動作モードが静止画モードであった場合には、ステップST19に移って、先に記録されている静止画ファイルEFとして静止画の記録を継続する。
【0094】
これに対してユーザーにより記録の指示がファイナライズの処理に係るものの記録の場合、システムコントローラ7は、ステップST10からステップST20に移り、ユーザーにより記録の開始が指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、システムコントローラ7は、ステップST20を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、ステップST20からステップST21に移り、図3について説明したように、ファイナライズの処理を実行した後、ステップST15に移ってこの処理手順を終了する。
【0095】
これらにより光ディスク記録/再生装置100では、DVDビデオフォーマットによる動画によるファイルとともに、DVDビデオフォーマットによっては定義されていない静止画によるファイルを管理用情報とともに記録するようになされている。このようにして記録した光ディスク1については、RMAによりリアルタイムデータ記録エリアをサーチした場合に、DVDビデオフォーマットのみをサポートする従来の光ディスク装置においては、VTSの管理用情報であるVTSI、VTSTT_VOBSのみが検出され、何ら定義されていない静止画等による拡張ファイル、拡張ファイルの中間管理情報については、何ら有意なファイルとして認識されないことになる。これに対してこの種の拡張ファイルをサポートする光ディスク装置においては、VTSの管理用情報に加えて、これら静止画等による拡張ファイル、拡張ファイルの中間管理情報についても認識されることになる。
【0096】
これに対して図8は、図2において述べた再生処理手順(ステップST7)の詳細を示すフローチャートである。システムコントローラ7は、この再生処理手順を開始すると、ステップST30からステップST31に移り、ユーザーによる再生の指示が動画の記録に係るものか、静止画の記録に係るものか判断する。
【0097】
ここでユーザーによる再生の指示が動画の再生に係るものの場合、システムコントローラ7は、ステップST30からステップST31に移り、ユーザーにより再生の開始が指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、システムコントローラ7は、ステップST31を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、ステップST31からステップST32に移る。ここでシステムコントローラ7は、メモリに記録して保持した管理用情報を基準にして、ユーザーにより指示された動画のファイルを再生するように全体の動作を制御する。
【0098】
すなわち光ディスク1がファイナライズ処理された光ディスクの場合、メモリに保持したVMGのデータにより対応するファイルの記録位置を検出し、この記録位置からの再生を光ディスク記録/再生装置100の各部に指示する。これに対して光ディスク1がファイナライズ処理されていない光ディスクの場合、メモリに保持した各タイトルのVTSI、仮VMGI、VTSTT_VOBSにより対応するファイルの記録位置を検出し、この記録位置からの再生を光ディスク記録/再生装置100の各部に指示する。
【0099】
このように再生を指示すると、システムコントローラ7は、続いてステップST33に移り、ユーザーにより再生の停止が指示されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップST32に戻る。これによりシステムコントローラ7は、ステップST32→ステップST35→ステップST34の処理手順を繰り返し、順次、ユーザーにより指示された動画のファイルを再生する。これに対してステップST33で肯定結果が得られると、再生の動作を終了し、ステップST34に移り、この処理手順を終了する。
【0100】
これに対してユーザーによる再生の指示が拡張ファイルの再生に係るものの場合、システムコントローラ7は、ステップST30からステップST35に移り、ユーザーにより再生の開始が指示されたか否か判断する。ここで否定結果が得られると、システムコントローラ7は、ステップST35を繰り返すのに対し、肯定結果が得られると、ステップST35からステップST36に移る。
【0101】
ここでシステムコントローラ7は、光ディスク1がファイナライズ処理された光ディスクの場合、メモリに保持したUDFのデータにより対応するファイルの記録位置を検出し、この記録位置からの再生を光ディスク記録/再生装置100の各部に指示する。これに対して光ディスク1がファイナライズ処理されていない光ディスクの場合、メモリに保持した中間管理情報より対応するファイルの記録位置を検出し、この記録位置からの再生を光ディスク記録/再生装置100の各部に指示する。
【0102】
このように再生を指示すると、システムコントローラ7は、続いてステップST37に移り、ユーザーにより再生の停止が指示されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップST36に戻る。これによりシステムコントローラ7は、ステップST36→ステップST39→ステップST38の処理手順を繰り返し、順次、ユーザーにより指示された静止画のファイルを再生する。これに対してステップST37で肯定結果が得られると、再生の動作を終了し、ステップST34に移り、この処理手順を終了する。
【0103】
これらによりこの実施の形態において、システムコントローラ7は、記録に供するファイルの管理用情報を生成する管理用情報生成手段を構成し、また、DVD信号処理部9、RAM10、アナログフロントエンド部12、モータ駆動制御部14、光学ヘッド13、スピンドルモータ15は、ファイルと、ファイルに対応する管理用情報とを組にして光ディスク1のユーザーエリアに記録する記録手段を構成するようになされている。また、システムコントローラ7は、この管理用情報生成手段、記録手段の動作を制御する制御手段を構成し、さらには圧縮/伸長処理部4、ヘッダー情報処理部6、DVD信号処理部9、RAM10、アナログフロントエンド部12、モータ駆動制御部14、光学ヘッド13、スピンドルモータ15とともに、このようにファイルとの組により記録された管理用情報に基づいて、光ディスクに記録された各属性のファイルを再生する再生手段を構成するようになされている。
【0104】
以上の構成において、この光ディスク記録/再生装置100では、電源が立ち上げられた状態でユーザーにより光ディスクが装填され、または、光ディスクが装填された状態で電源が立ち上げられると、システムコントローラ7によるDVD信号処理部9、モータ駆動制御部14を介したスレッドモータ16の駆動により、光学ヘッド13が光ディスク1の内周側に移動する。さらに光学ヘッド13により光ディスク1にレーザービームを照射し、戻り光の光学ヘッド13による受光結果がアナログフロントエンド部12、システムコントローラ7で順次処理され、このシステムコントローラ7の処理によるDVD信号処理部9、モータ駆動制御部14を介した光学ヘッド13の制御により、トラッキング制御、フォーカス制御の処理が実行される。また、受光結果のDVD信号処理部9による処理により、光ディスク1に記録されたデータが再生される。光ディスク記録/再生装置100では、この一連の処理により、光ディスク1の内周側に記録された各種情報がシステムコントローラ7で取得され、システムコントローラ7に内蔵されているメモリに保持される。
【0105】
ここで、光ディスク1に動画又は静止画を記録しているときに電源の供給が遮断された場合の光ディスク記録/再生装置100の動作について以下に述べる。
【0106】
光ディスク記録/再生装置100に映像入力部2から動画が入力されると、動画は、圧縮/伸長処理部4、ヘッダー情報処理部6及びDVD信号処理部9を介してRAM10に記憶される。RAM10に記憶された動画は、所定量(以下、CELLという。)ごとに読み出される。上記CELLは、DVD信号処理部9、アナログフロントエンド部12及び光学ヘッド13を介して光ディスク1に記録される。光ディスク記録/再生装置100では、記録したCELLを再生するための再生管理情報であるCELL情報を生成し、生成したCELL情報をRAM10に記憶する。上記CELL情報は、CELLごとに生成され、最大255個までRAM10に記憶される。光ディスク記録/再生装置100は、VTSを閉じる際に、RAM10からCELL情報を読み出し、読み出したCELL情報に基づきVTSIと仮VMGIを生成し、仮VMGIをRAM10に記憶し、VTSI及び仮VMGIを光ディスク1に記録する。なお、CELLにより形成されているVTSTT_VOBSは、VTSIにより管理され、VTSIは、仮VMGIにより管理される。
【0107】
光ディスク1にCELLを記録しているときに電源の供給が遮断されると、RAM10に記憶されているCELL情報が消失されてしまい、VTSI及び仮VMGIを生成することが不可能となってしまう。また、光ディスク1にCELLを記録しているときに電源の供給が遮断された場合、図9(A)に示すように、不完全なCELLが光ディスク1に記録されてしまう。VTSTT_VOBSに不完全に記録されたCELLが含まれていると、VTSTT_VOBS自体が再生が行えず、完全に記録されたCELLの再生ができなくなる。
【0108】
そこで、本発明に係る光ディスク記録/再生装置100では、RAM10に記憶されているCELL情報のバックアップをするために、RAM10からCELL情報を読み出し、読み出したCELL情報を不揮発性メモリであるフラッシュメモリ11に記憶する。光ディスク記録/再生装置100は、フラッシュメモリ11に記憶されたCELL情報に基づき、電源の供給が再開された後に、光ディスク1に記録された不完全なCELLを除外して、完全に記録されたCELLのみによりVTSTT_VOBSを形成し、電源の供給が遮断される直前までに完全に記録されていたCELLを再生する。
【0109】
ここで、光ディスク1に不完全に記録されたCELLを除外する方法の一例を以下に述べる。光ディスク1に不完全に記録されたCELLには対応するCELL情報が生成されていないか、又は不完全に生成されているので、このようなCELL情報を除外し、完全なCELL情報のみによりVTSI及び仮VMGIを生成する。なお、光ディスク1がDVD−Rの場合には、VTSI及び仮VMGIは、光ディスク1に記録され、さらに仮VMGIは、バックアップのためにフラッシュメモリ11に記憶される。また、光ディスクがDVD−RWの場合には、VTSIは、光ディスク1に記録され、仮VMGIは、フラッシュメモリ11に記録され、また、仮VMGIは、光ディスク1が光ディスク記録/再生装置100からイジェクトされる際に光ディスク1に記録される。
【0110】
このようにして、光ディスク記録/再生装置100は、光ディスク1に不完全に記録されたCELLを仮想的に除外する。
【0111】
つぎに、光ディスク記録/再生装置100に映像入力部2から静止画が入力された場合について以下に述べる。光ディスク記録/再生装置100に入力された静止画(以下、JPEGという。)は、圧縮/伸張処理部6、ヘッダー情報処理部6及びDVD信号処理部9を介してRAM10に記憶される。RAM10に記憶されたJPEGは、DVD信号処理部9、アナログフロントエンド部12及び光学ヘッド13を介して光ディスク1に記録される。光ディスク記録/再生装置100では、記録したJPEGを再生するための再生管理情報であるJPEG情報を生成し、生成したJPEG情報をRAM10に記憶する。上記JPEG情報は、JPEGごとに生成され、最大255個までRAM10に記憶される。光ディスク記録/再生装置100は、JPEGファイル群を閉じる際に、RAM10からJPEG情報を読み出し、読み出したJPEG情報に基づきCAT_INFO、仮EXTI及び仮VMGIを生成し、仮VMGIをRAM10に記憶し、CAT_INFO、仮EXTI及び仮VMGIを光ディスク1に記録する。なお、JPEGファイル群は、CAT_INFOにより管理され、CAT_INFOは、仮EXTIにより管理され、仮EXTIは、仮VMGIにより管理される。
【0112】
光ディスク1にJPEGを記録しているときに電源の供給が遮断されると、RAM10に記憶されているJPEG情報が消失されてしまい、CAT_INFO、仮EXTI及び仮VMGIを生成することが不可能となってしまう。また、光ディスク1にJPEGを記録しているときに電源の供給が遮断された場合、図9(B)に示すように、不完全なJPEGが光ディスク1に記録されてしまう。JPEGファイル群に不完全に記録されたJPEGが含まれていると、JPEGファイル群自体の再生が行えず、完全に記録されているJPEGの再生ができなくなる。
【0113】
そこで、本発明に係る光ディスク記録/再生装置100では、RAM10に記憶されているJPEG情報のバックアップをするために、RAM10からJPEG情報を読み出し、読み出したJPEG情報を不揮発性メモリであるフラッシュメモリ11に記憶する。光ディスク記録/再生装置100は、フラッシュメモリ11に記憶されたJPEG情報に基づき、電源の供給が再開された後に、光ディスク1に記録された不完全なJPEGを除外して、電源の供給が遮断される直前までに完全に記録されていたJPEGを再生する。
【0114】
ここで、不完全に記録されたJPEGを除外する方法の一例を以下に述べる。光ディスク1に不完全に記録されたJPEGには対応するJPEG情報が生成されていないか、又は不完全に生成されているので、このようなJPEG情報を除外し、完全なJPEG情報のみによりCAT_INFO、仮EXTI及び仮VMGIを生成する。なお、光ディスク1がDVD−Rの場合には、CAT_INFO、仮EXTI及び仮VMGIは、光ディスク1に記録され、さらに、仮VMGIは、バックアップ用にフラッシュメモリ11に記憶される。また、光ディスク1がDVD−RWの場合には、CAT_INFO及び仮EXTIは、光ディスク1に記録され、仮VMGIは、フラッシュメモリ11に記憶され、また、仮VMGIは、光ディスク1が光ディスク記録/再生装置100からイジェクトされる際に光ディスク1に記録される。
【0115】
このようにして、光ディスク記録/再生装置100は、光ディスク1に不完全に記録されたJPEGを仮想的に除外する。
【0116】
このように構成された光ディスク記録/再生装置100は、不揮発性のフラッシュメモリ11を備え、上記フラッシュメモリ11にRAM10に記憶されている管理情報を記憶するので、当該光ディスク記録/再生装置100の電源の供給が遮断され、光ディスク1に不完全にデータが記録され、RAM10に記憶されている管理情報が消失された後に電源の供給が再開された場合に、フラッシュメモリ11に記憶されている光ディスク1に完全に記録されたデータの管理情報に基づいて再生管理情報を生成するので、上記再生管理情報に応じて光ディスク1に不完全に記録されたデータを除外して、完全に記録されたデータの再生を行うことができる。
【0117】
また、本発明に係る光ディスク記録/再生装置100は、上述したDVD−ビデオフォーマットによるデータの記録/再生だけではなく、DVD−ビデオレコーディング(VR)フォーマットによるデータの記録/再生であっても良い。
【0118】
ここで、DVD−VRフォーマットについて説明する。DVD−VRフォーマットは、図10に示すような構造になっている。DVD_RTAVは、VR_MANGR.IFO、VR_MOVIE.VRO、VR_STILL.VRO、VR_AUDIO.VRO及びVR_MANGR.BUP等からなっている。VR_MOVIE.VROは、ビデオデータを示しており、VR_STILL.VROは、静止画データを示しており、VR_AUDIO.VROは、オーディオデータを示しており、VR_MANGR.IFOは、上記VR_MOVIE.VRO、を管理する管理情報を示しており、VR_MANGR.BUPは、上記VR_MANGR.IFOのバックアップ情報を示している。VR_MOVIE.VROは、複数のVOBからなっており、さらにVOBは、複数のVOBUからなっている。一方、VR_MANGR.IFOは、上記VOBに対応する管理情報であるVOBIからなっており、さらにVOBIは、上記VOBUに対応する管理情報であるVOBUIからなっている。なお、VOBIは、例えば、対応するVOBのサイズ、対応するVOBが記録された日付及びタイムスタンプ等の管理情報であり、VOBUIは、例えば、対応するVOBIのサイズ及び対応するVOBIのフレーム(再生時間)等の管理情報である。したがって、VR_MOVIE.VROを再生するときには必ずVR_MANGR.IFO又はVR_MANGR.BUPが必要となる。
【0119】
上述のようなDVD−VRフォーマットを採用した光ディスク記録/再生装置200の構成と動作について以下に述べる。なお、DVD−VRフォーマットを採用した場合であっても基本的な構成及び動作は、図1で説明したDVD−ビデオフォーマットを採用した光ディスク記録/再生装置100と同様であるので、以下では、図1を参照し、光ディスク記録/再生装置100の形態と同一の部分はその詳細な説明を省略する。
【0120】
光ディスク記録/再生装置200が備えるDVD信号処理部9は、図11に示すように、VR_MANGR.IFO(以下、IFOファイルという。)を生成するIFO処理部9aと、ヘッダー情報処理部6から供給された情報をDVD−VRフォーマットに変換するファイルシステム(FS)部14bを有している。IFO処理部9aは、RAM10とフラッシュメモリ11とが接続されており、FS部9bから供給された情報(VOBU等)に基づきIFOファイルを構成する情報(VOBUI等)を生成し、RAM10とフラッシュメモリ11とに出力する。なお、RAM10は、IFO処理部9aから供給された情報(VOBUI等)をIFOファイルとして記憶し、フラッシュメモリ11は、IFO処理部9aから供給された情報(VOBUI等)を差分ファイルとして記憶する。FS部9bは、ヘッダー情報処理部6とアナログフロントエンド部12に接続されており、ヘッダー情報処理部6から出力されたデータをDVD−VRフォーマットに変換し、アナログフロントエンド部12に出力する。
【0121】
ここで、フラッシュメモリ11について述べる。フラッシュメモリ11は、周知の如く、図12に示すように、所定の領域ごと、いわゆる面ごとに区切られており、情報を各面ごとに記憶する。また、フラッシュメモリ11では、情報の消去を行なうには、面ごとに行なう必要がある。したがって、フラッシュメモリ11では、図12に示すように、IFO処理部9aから供給された情報(VOBUI等)を差分ファイルとしてIFOファイルの下部に記憶していく。また、差分ファイルは、図12に示すように、データの記録開始を示すスタートコード「STA」の後に、IFO処理部9aから供給された情報(VOBUI)が記憶されてなる。
【0122】
つぎに、このようなフラッシュメモリ11の記憶動作について、光ディスク記録/再生装置200の電源が遮断されたとき(POWER OFF)及び供給されたとき(POWER ON)、並びに光ディスク1が取り出されるとき(Eject)及び装填されたとき(Load)を例にとって説明する。
【0123】
フラッシュメモリ11は、不揮発性のメモリであるので、電源が遮断(POWER OFF)されてもIFOファイルと差分ファイルが保持されている。一方、RAM10は、揮発性メモリであるので電源の遮断とともにIFOファイルが消失される。
【0124】
電源が供給(POWER ON)されたときには、光ディスク記録/再生装置200は、フラッシュメモリ11に記憶されているIFOファイルと差分ファイルとからなるIFO’ファイルを、RAM10にコピーする。
【0125】
また、光ディスク1が取り出されるとき(Eject)には、光ディスク記録/再生装置200は、RAM10に記憶されているIFO’ファイルを光ディスク1の所定の領域に記録する。なお、このとき光ディスク記録/再生装置200は、フラッシュメモリ11に記憶されているIFOファイル及び差分情報を消去しても良い。
【0126】
また、光ディスク1が装填されるとき(Load)には、光ディスク記録/再生装置200は、光ディスク1からIFOファイルを読み出し、RAM10にコピーし、RAM10からIFOファイルを読み出し、フラッシュメモリ11にコピーする。
【0127】
つぎに、光ディスク1にデータを記録しているときに、電源が遮断されたときの光ディスク記録/再生装置200の動作について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
【0128】
ステップST40において、光ディスク記録/再生装置200は、フラッシュメモリ11の記憶状態が正常かどうかを確認する。フラッシュメモリ11では、正常に記録動作が終了すれば、差分ファイルの最後にデータの記録終了を示すエンドコード「END」が付されている。光ディスク記録/再生装置200は、フラッシュメモリ11の記録状態を調べ、エンドコードの有無により正常かどうかを判断する。正常でないと判断した場合には、ステップST41に進む。
【0129】
ステップST41において、光ディスク記録/再生装置200は、光ディスク1に記録されているVR_MOVIE.VROのサイズを求める。
【0130】
ステップST42において、光ディスク記録/再生装置200は、ステップST41により求めたVR_MOVIE.VROのサイズに基づき、フラッシュメモリ11に記憶されているIFOファイルからIFO’ファイルを生成する。
【0131】
ステップST43において、IFO’ファイルをRAM10にコピーする。なお、IFO’ファイルは、光ディスク1に記録されているVR_MOVIE.VROに対応するIFOファイルである。
【0132】
ステップST44において、光ディスク記録/再生装置200は、不完全なVR_MOVIE.VROを整形する。
【0133】
ステップST45において、光ディスク記録/再生装置200は、RAM10に記憶されているIFO’ファイルをフラッシュメモリ11の未記憶面にコピーする。なお、このとき、フラッシュメモリ11の既記憶面のIFOファイルを消去しても良い。
【0134】
このように構成された光ディスク記録/再生装置200は、不揮発性のフラッシュメモリ11を備え、上記フラッシュメモリ11にRAM10に記憶されている管理情報であるIFOファイルを記憶するので、当該光ディスク記録/再生装置200の電源の供給が遮断され、光ディスク1に不完全にVR_MOVIE.VROが記録され、RAM10に記憶されているIFO情報が消失され、その後、電源の供給が再開された場合に、フラッシュメモリ11に記憶されているIFOファイルと差分ファイルに基づき、光ディスク1に完全に記憶されているVR_MOVIE.VROのみのIFO’ファイルを生成することができるので、当該IFO’ファイルに応じて光ディスク1に不完全に記録されたVR_MOVIE.VROを除外して、完全に記録されたVR_MOVIE.VROの再生を行うことができる。
【0135】
また、光ディスク記録/再生装置200では、不揮発性のフラッシュメモリ11にIFOファイルを記憶するので、電源が遮断(POWER OFF)されてもIFOファイルを消失することがなく、再び電源が供給(POWER ON)されたときに、フラッシュメモリ11に記憶保持されているIFOファイルをRAM10にコピーするので、従来必要であった光ディスク1に記録されているIFOファイルを読み出し、読み出したIFOファイルをRAM10にコピーする動作に比べて電源供給後の起動を高速化することができる。
【0136】
なお、本発明の実施の形態は、上述例に限らず、光ディスク1としてDVD−RAMを用いても良い。また、本発明の実施の形態として当該光ディスク記録/再生装置100及び光ディスク記録/再生装置200を携帯型のカメラ一体型ビデオレコーダ(DC機器)としたが、AC機器でも良い。
【0137】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る光ディスク記録装置は、再生管理情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である第3の記憶手段と、上記第3の記憶手段に記憶されている再生管理情報に基づき不完全に記録されたストリームデータを修復する修復手段とを備えるので、記録手段により再生管理情報の記録が光ディスクの第2の領域に行われる前に当該光ディスク記録装置の電源の供給が遮断され、上記第2の記憶手段から再生管理情報が消失され、上記光ディスクの第1の領域に不完全にストリームデータが記録された後に電源の供給が再開された場合に、第3の記憶手段に記憶されている再生管理情報に基づき光ディスクに不完全に記録されたデータを除外して、完全に記録されたデータの再生を行うことができる。
【0138】
以上詳細に説明したように、本発明に係る光ディスク記録方法は、再生管理情報を不揮発性の記憶媒体である第3の記憶部に記憶し、上記第3の記憶部に記憶されている再生管理情報に基づき不完全に記録されたストリームデータを修復するので、再生管理情報の記録が光ディスクの第2の領域に行われる前に電源の供給が遮断され、第2の記憶部から再生管理情報が消失され、上記光ディスクの第1の領域に不完全にストリームデータが記録された後に電源の供給が再開された場合に、第3の記憶部に記憶されている再生管理情報に基づき光ディスクに不完全に記録されたデータを除外して、完全に記録されたデータの再生を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した光ディスク記録/再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記光ディスク記録/再生装置において電源の立ち上げ時に実行される処理の手順を示すフローチャートである。
【図3】上記光ディスク記録/再生装置におけるINC方式による動画ファイル及び静止画ファイルの記録処理の説明に供する図である。
【図4】中間管理情報の説明に供する図である。
【図5】DVD−ビデオフォーマットのディレクトリ構造の説明に供する図である。
【図6】上記光ディスク記録/再生装置におけるROW方式による動画ファイル及び静止画ファイルの記録処理の説明に供する図である。
【図7】上記光ディスク記録/再生装置における記録処理の手順を示すフローチャートである。
【図8】上記光ディスク記録/再生装置における再生処理の手順を示すフローチャートである。
【図9】不完全なCELLが記録された場合のデータ構造(A)と、不完全なJPEGが記録された場合のデータ構造(B)とを示す図である。
【図10】DVD−VRフォーマットのディレクトリ構造の説明に供する図である。
【図11】本発明を適用した光ディスク記録/再生装置に備えられているDVD信号処理部の構造を示すブロック図である。
【図12】本発明を適用した光ディスク記録/再生装置に備えられているフラッシュメモリの構造を示す模式図である。
【図13】電源が遮断されたときの光ディスク記録/再生装置200の動作を示すフローチャートである。
【図14】DVD−ビデオフォーマットの説明に供する図である。
【図15】INC方式による記録の説明に供する図である。
【図16】ROW方式による記録の説明に供する図である。
【符号の説明】
1 光ディスク、2 映像入力部、3 オーディオ入力部、4 圧縮/伸長処理部、4a ビデオ処理部、4b オーディオ処理部、4c 多重化処理部、5,10 RAM、6 ヘッダー情報処理部、7 システムコントローラ、8 操作部、9 DVD信号処理部、9a IFO処理部、9b FS部、11 フラッシュメモリ、12 アナログフロントエンド部、13 光学ヘッド、14 モータ駆動制御部、15 スピンドルモータ、16 スレッドモータ、17 モニタ部、18 ビデオ/オーディオエンコーダ、100,200 光ディスク記録/再生装置

Claims (5)

  1. 入力されたストリームデータを記憶する第1の記憶手段と、
    上記第1の記憶手段に記憶されたストリームデータを所定量ごとに読み出す読出手段と、
    上記ストリームデータが記録された光ディスクから当該ストリームデータを再生する際に利用する再生管理情報を生成する再生管理情報生成手段と、
    上記再生管理情報を記憶する第2の記憶手段と、
    上記第2の記憶手段から読み出された再生管理情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である第3の記憶手段と、
    上記読出手段で読み出した所定量ごとのストリームデータを光ディスクの第1の領域に記録し、上記ストリームデータの記録を終了する際に上記第2の記憶手段に記憶されている再生管理情報を光ディスクの第2の領域に記録する記録手段と、
    上記記録手段により再生管理情報の記録が光ディスクの第2の領域に行われる前に当該光ディスク記録装置への電源の供給が遮断され、上記第2の記憶手段から再生管理情報が消失され、上記光ディスクの第1の領域に不完全にストリームデータが記録された後に電源の供給が再開された場合に、上記第3の記憶手段に記憶されている再生管理情報に基づき上記不完全に記録されたストリームデータを修復する修復手段を備え、
    上記記録手段は、上記修復手段に基づき上記第3の記憶手段から再生管理情報を読み出し、読み出した再生管理情報を光ディスクの第2の領域に記録すること
    を特徴とする光ディスク記録装置。
  2. 上記第3の記憶手段は、フラッシュメモリであること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク記録装置。
  3. 上記ストリームデータは、動画又は静止画であること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク記録装置。
  4. 上記光ディスクは、DVD−R又はDVD−RWであること
    を特徴とする請求項1記載の光ディスク記録装置。
  5. 入力されたストリームデータを第1の記憶部に記憶し、
    上記第1の記憶部に記憶されたストリームデータを所定量ごとに読み出し、
    読み出した所定量ごとのストリームデータを光ディスクの第1の領域に記録し、
    上記光ディスクの第1の領域に記録されたストリームデータを再生する際に利用する再生管理情報を生成し、
    上記再生管理情報を第2の記憶部に記憶し、
    上記第2の記憶部に記憶されている再生管理情報を読み出し、
    読み出した再生管理情報を不揮発性の記憶媒体である第3の記憶部に記憶し、
    上記光ディスクにストリームデータの記録を終了する際に上記第2の記憶部に記憶されている再生管理情報を上記光ディスクの第2の領域に記録し、
    上記再生管理情報の記録が光ディスクの第2の領域に行われる前に電源の供給が遮断され、上記第2の記憶部から再生管理情報が消失され、上記光ディスクの第1の領域に不完全にストリームデータが記録された後に電源の供給が再開された場合に、上記第3の記憶部に記憶されている再生管理情報に基づき上記不完全に記録されたストリームデータを修復し、
    上記修復に基づき上記第3の記憶部から再生管理情報を読み出し、読み出した再生管理情報を光ディスクの第2の領域に記録すること
    を特徴とする光ディスク記録方法。
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