JP2004070883A - キャッシュレス自動販売方法およびシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャッシュレス自動販売機システム100のセンタ装置30は、利用者Aの所持する携帯通信端末30から受信した第2のコードの正当性をチェックした際、正当であれば、第3のコードを生成し、販売対象商品の決済処理を行い、他方、正当でなければ第3のコードの生成及び決済処理を中止する。また、センタ装置30は、決済処理後に、利用者Aからの指示に応じて返却コードを受け付け、返金処理を行う。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、利用者が所持する携帯通信端末を用いてセンタ装置と通信を行うことにより自動販売機からの商品の販売処理を行うことで利用者が所持する携帯通信端末を用いて商品の販売処理を行うキャッシュレス自動販売方法およびシステムに関し、特に、利用者の操作を煩雑化することなく、決済処理後に商品が購入できない或いは現金を返金できない等の発生を防ぎ、これにより信頼性の高い販売処理を行うことを可能としたキャッシュレス自動販売機方法およびシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在利用されている多くの自動販売機においては、利用者は貨幣若しくはプリペイドカード等の価値を投入して所望の商品を購入したり、サービスを受けたりしている。
【0003】
しかしながら、このような自動販売機においては、利用者は現金若しくはカードを常に携行している必要があり、特にプリペイドカードを利用する場合には、各種サービスを受けるシステムそれぞれに応じて多数のカードを携行しなければならない、という煩わしさがある。
【0004】
また、上述の自動販売機では、販売者は釣銭不足等によって販売機会を逸し、また、カードを利用できる自動販売機においては、カードリーダ/ライタを設置して多数のカードを発行しなければならない為、その手間と費用は膨大なものとなっている。
【0005】
ところで、近年では、携帯電話機やPHS等の小型で高機能な携帯通信端末が広く普及し、これら携帯通信端末を用いた自動販売機のキャッシュレスシステム(例えば、特願平2001−36279号公報など)が知られている。
【0006】
ところが、このようなキャッシュレス自動販売機システムにおいては、携帯通信端末とセンタ装置間の通信では、インターネット、メール等を利用することが可能になったが、携帯通信端末と自動販売機間の通信では、有望視されているものに赤外線通信やBlueTooth等があるものの、現状においてはあまり普及しているとは言えず、それゆえ利用者に自動販売機で提示されたコード情報等を手で携帯通信端末に入力させるものがほとんである。
【0007】
この為、このような従来のものにおいては、入力間違いが起こる可能性があり、実際に入力間違いが起きると、センタ装置側で決済処理されたにもかかわらず自動販売機にて商品が販売されず、利用者が商品を購入できないものとなっている。また、入力間違いが起きると、決済処理後に利用者が商品の購入をやめたくても返金処理を行うことができないものとなっている。
【0008】
また、従来のものにあっては、センタ装置側で自動販売機で提示されたコード情報等の誤りを検出する仕組みが無いものとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、従来のキャッシュレス自動販売機システムにあっては、利用者が自動販売機で提示されたコード情報等を携帯通信端末に手で入力する際に誤って入力してしまうと、センタ装置側で決済処理されたにもかかわらず自動販売機で商品が販売されず、利用者が商品を購入できない、或いは入力間違いが起きると、決済処理後に利用者が商品の購入をやめたくても返金処理を行うことができない、という不都合がある。
【0010】
そこで、本発明は上記実情を鑑み、利用者の操作を煩雑化する事無く、決済処理後に商品が購入できない或いは現金を返金できない等の発生を防ぎ、これにより信頼性の高い販売処理を行うことが可能なキャッシュレス自動販売方法およびシステムの提供を目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、利用者が所持する携帯通信端末を用いてセンタ装置と通信を行うことにより自動販売機からの商品の販売処理を行うキャッシュレス自動販売方法において、前記利用者は前記携帯通信端末を用いて前記センタ装置と通信を行なうことにより前記センタ装置から第1のコード情報を取得して該取得した第1のコードを前記自動販売機に入力し、該第1のコード情報の入力を受けた前記自動販売機は、該第1のコード情報に基づき第2のコード情報を前記利用者に対して提示し、該第2のコード情報の提示を受けた前記利用者は、該第2のコード情報を前記携帯通信端末に入力することにより該第2のコード情報を前記携帯通信端末を用いて前記センタ装置に送信し、該第2のコード情報を受信した前記センタ装置は、該第2のコード情報に基づき所定の決済処理を行った後、第3のコード情報を発生し、前記携帯通信端末は、前記センタ装置で発生された第3のコード情報を前記センタ装置から取得して該取得した第3のコードを前記自動販売機に入力し、前記自動販売機は、該入力された第3のコード情報の正当性を確認することで商品の販売処理を行うことを特徴とする。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記利用者が前記センタ装置と通信するに際して、前記センタ装置に対して前記自動販売機の識別情報を通知し、前記センタ装置は、前記利用者からの前記自動販売機の識別情報の通知に基づき前記第1のコード情報を発生することを特徴とする。
【0013】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記自動販売機に対する前記第1のコード情報および前記第3のコード情報の入力は、前記第1のコード情報および前記第3のコード情報に対応する画像情報を前記携帯通信端末の表示部に表示して前記自動販売機に対してかざし、前記自動販売機は、前記携帯通信端末の表示部に表示された前記第1のコード情報および前記第3のコード情報に対応する画像情報を読み取ることにより行われることを特徴とする。
【0014】
また、請求項4の発明は、請求項1の発明において、前記センタ装置は、前記携帯通信端末を用いて送信された前記第2のコードの正当性を前記第1のコード情報に基づき確認することを特徴とする。
【0015】
また、請求項5の発明は、利用者が所持する携帯通信端末を用いてセンタ装置と通信を行うことにより自動販売機からの商品の販売処理を行うキャッシュレス自動販売システムにおいて、前記携帯通信端末は、前記自動販売機からの商品の購入に際して前記センタ装置と通信して前記センタ装置から第1のコード情報を取得する第1のコード情報取得手段と、前記センタ装置から取得した前記第1のコード情報を前記自動販売機に入力する第1のコード情報入力手段と、前記第1のコード情報入力手段による前記自動販売機に対する前記第1のコード情報の入力に基づき前記自動販売機から提示された第2のコード情報を入力して前記センタ装置に送信する第2のコード情報送信手段と、前記第2のコード情報に基づき前記センタ装置で発生された第3のコード情報を前記自動販売機に入力する第3のコード情報入力手段とを具備し、前記自動販売機は、前記第1のコード情報入力手段による前記第1のコード情報の入力に基づき前記第2のコード情報を発生する第2のコード情報発生手段と、前記第3のコード情報入力手段による前記第3のコード情報の入力に基づき該入力された第3のコード情報の正当正を確認することで商品の販売処理を行う販売処理手段とを具備し、前記センタ装置は、前記携帯通信端末との通信に基づき前記第1のコード情報を発生する第1のコード情報発生手段と、前記携帯通信端末からの前記第2のコード情報の受信に基づき所要の決済処理を行う決済処理手段と、前記決済処理手段による決済に基づき前記第3のコード情報を発生する第3のコード情報発生手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記第1のコード情報取得手段は、前記センタ装置に対して前記自動販売機の識別情報を通知することにより前記第1のコード情報を取得することを特徴とする。
【0017】
また、請求項7の発明は、請求項5の発明において、前記第1のコード情報入力手段および前記第3のコード情報入力手段は、前記第1のコード情報および前記第3のコード情報に対応する画像情報を前記携帯通信端末の表示部に表示して前記自動販売機に対してかざし、該第1のコード情報および第3のコード情報に対応する画像情報を前記自動販売機に設けた画像読取手段で読み取らせることにより前記第1のコード情報および前記第3のコード情報を前記自動販売機に入力することを特徴とする。
【0018】
また、請求項8の発明は、請求項5の発明において、前記決済処理手段は、前記携帯通信端末からの前記第2のコードの正当性を前記第1のコード情報に基づき確認することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明を適用したキャッシュレス自動販売機システム100の一構成例を示す図である。
【0021】
図1に示すように、このキャッシュレス自動販売機システム100は、自動販売機10と、携帯通信端末20と、センタ装置30と、通信網40とを具えて構成される。
【0022】
ここで、自動販売機10は、該自動販売機10を利用する利用者が所持する携帯通信端末20を用いて缶飲料や、タバコ等の商品の販売処理を行う。尚、本実施例では、利用者Aによりセンタ装置30で発行された第1のコードが入力されると、第2のコードを発行し、該利用者Aに提示する。また、利用者Aによりセンタ装置30で発行された第3のコードが入力されると、商品の販売処理を行う。
【0023】
携帯通信端末20は、該自動販売機10を利用する利用者が所持する携帯電話機や、PHS等の端末であり、利用者は、この端末を用いて商品をキャッシュレスにて購入する。尚、本実施例では、利用者Aの操作に基づきセンタ装置30から受信した第1のコードを表示或いは音声にて自動販売機10に入力する機能を具える。
【0024】
センタ装置30は、上記自動販売機10を管理する会社や販売を代行する会社等に設置され、インターネット等の通信ネットワークに接続されて上記携帯通信端末20との情報授受を行い販売商品に関する各種情報を管理したり、利用者に販売する商品の決済処理等を管理する。尚、本実施例では、利用者Aの商品販売要求に応じて第1のコードを発行し、該利用者Aが所持する携帯通信端末20に送信する。また、該携帯通信端末20から第2のコードを受信すると、第3のコードを発行して該携帯通信端末20に送信する。
【0025】
通信網40は、上記携帯通信端末20と上記センタ装置30との間で各種情報(特に、本実施例では、第1のコード、第2のコード、第3のコード等の情報)を伝送中継する公衆回線等のネットワークである。
【0026】
次に、このようなシステム構成において、携帯通信端末20を用いて自動販売機10での商品の販売許可を得て販売処理へ移行するまでにシステム間で送受信される第1、第2及び第3コードの大まかな送受信の流れについて説明する。
【0027】
まず、利用者Aが商品を購入する際、自己の所持する携帯通信端末20を用いて商品販売要求を行う。すると、センタ装置30がその要求に対応して利用対象の自販機コードを含む第1のコードを発行し、該携帯通信端末20に送信する。
【0028】
そして、利用者Aは、携帯通信端末20で受信した第1のコードを自動販売機10に入力する。
【0029】
すると、自動販売機10が入力された第1のコードに含まれる自販機コードと自機の自販機コードとを照合し、一致すれば第2のコードを発行して利用者Aに提示する。
【0030】
ここで、利用者Aが提示された第2のコードを携帯通信端末20に入力すると、携帯通信端末20がセンタ装置30に第2のコードを送信する。
【0031】
すると、センタ装置30が入力された第2のコードの正当性をチェックし、正当であれば、所定の変換処理を施して第3のコードを生成し、該携帯通信端末20に送信する。
【0032】
そして、利用者Aが携帯通信端末20で受信した第3のコードを自動販売機10に入力することにより、自動販売機10が利用者が所望する商品、サービスを排出する。
【0033】
図2は、上記図1に示したキャッシュレス自動販売機システム100における自動販売機10のシステム機能ブロックを示す図である。尚、この場合、キャッシュレスにて商品販売を行うのみでなく、現金でも商品販売を行うことが可能な自動販売機の構成を例にして示している。
【0034】
図2に示すように、この自動販売機10は、CPU(主制御部)101と、第1及び第3コード入力部102と、第2コード発行部103と、記憶部104と、操作部105と、表示器106と、キーボード端末部107と、硬貨処理部108と、紙幣処理部109と、商品搬送部110と、コラム111a〜111と、システムバス112とを具えて構成される。
【0035】
ここで、CPU101は、この自動販売機10全体を統括制御し、商品の販売処理を制御する。
【0036】
第1及び第3コード入力部102は、利用者Aの商品販売要求に応じてセンタ装置30で生成され該利用者Aが所持する携帯通信端末20に送信された第1のコードを利用者の操作に基づいて入力する。また、後述の第2コード発行部103にて発行された第2のコードが利用者Aの所持する携帯通信端末20を介してセンタ装置30に送られ、このセンタ装置30で正当性をチェックされ、正当であった場合に生成された第3のコードを利用者Aの携帯通信端末20を介して入力する。
【0037】
具体的には、この第1及び第3コード入力部102は、画像認識装置102−1、音声認識装置102−2のいずれか、又は両方を備える。ここで、画像認識装置102−1を備える場合には、利用者Aによって携帯通信端末20の表示画面が上記画像認識装置102−1に近づけられ、これによりその表示画面上にバーコード化して表示された第1或いは第3のコードを読み取り内部に入力する。そして、この入力した画像データに基づき第1或いは第3のコードを認識し、該認識した第1及び第3のコードを主制御部101に受け渡す。
【0038】
また、他方、音声認識装置102−2を備える場合には、利用者Aによって携帯通信端末20のスピーカ部分が上記音声認識装置102−2に近づけられ、これによりスピーカから発声された第1或いは第3のコードを示す音声を内部に入力する。そして、この入力した音声情報から第1或いは第3のコードを認識し、該認識した第1或いは第3のコード情報を主制御部101に受け渡す。
【0039】
第2コード発行部103は、利用者Aの操作に基づいて上記第1及び第3コード入力部102を介して第1のコードを入力した後、CPU101において、該入力した第1のコードの正当性がチェックされ(即ち、自機の自販機コードと第1のコードに含まれる自販機コードの照合が行われる)、正当(OK)であると判断された場合にCPU101にて該第1のコードに所定の変換処理を施し生成された第2のコードを利用者に提示する。
【0040】
具体的には、この第2コード発行部103は、表示器103−1、印字装置103−2のいずれか、又は両方を備える。ここで、表示器103−1を備える場合には、この表示器103−1を用いて表示画面上に上記生成された第2のコードを利用者Aが認識可能に表示する。これにより、第2のコードが利用者Aに提示される。
【0041】
また、他方、印字装置103−2を備える場合には、この印字装置103−2を用いて上記生成された第2のコードを利用者Aが認識可能に印字出力する。これにより、第2のコードが利用者Aに提示される。
【0042】
記憶部104は、この自動販売機10にて使用される各種制御プログラムや各種情報を記憶する。特に、本実施例では、第1、第2及び第3のコードを処理する為の処理制御プログラムが格納される。
【0043】
操作部105は、利用者Aが各種指示を入力する操作インタフェースであり、具体的には、利用者Aが所望の商品を選択する選択ボタン105−1や、返却レバー105−2等を備えて構成される。尚、返却レバー105−2が利用者により下げられた場合には、CPU(主制御部)101にて返金コードが生成され、表示器106に返金コードを表示して利用者に提示される。
【0044】
表示器106は、利用者Aに通知する金額情報等の各種情報を表示する。特に、本実施例では、上記操作部105に具わる返却レバー105−2を利用者Aが下げる等の操作をした場合に、返却コードを利用者に提示すべく表示する。
【0045】
キーボード端末部107は、販売業者側で販売する商品の価格等の各種設定を行う為の入力インタフェース部分である。
【0046】
硬貨処理部108は、商品の対価となる硬貨の受け入れ処理や、釣銭の返却処理等を行う。
【0047】
紙幣処理部109は、紙幣の受け入れ、返却処理等を行う。
【0048】
商品搬送部110は、CPU101の制御信号に基づいて商品の排出処理を行い、コラム(1)〜(m)に格納されている商品の排出を制御する。
【0049】
コラム111a〜111nは、上記記憶部104に記憶された情報に一致した商品、即ち、コラム番号に応じて対応付けられた商品を販売業者によって供給され、格納する。
【0050】
システムバス112は、上記CPU101とその他の各構成要素(102〜111)間の信号のやりとりを行うための共通信号線である。
【0051】
尚、上記実施例では、第2のコード発行部103が第2コードを表示する為の専用の表示器103−1を備えるように示したが、この専用の表示器103−1を設けず、上記表示器106を共有するようにしても良い。
【0052】
また、上記実施例では、現金でも商品を販売可能な場合を示しているが、本発明は、これに限らず、硬化処理部108及び紙幣処理部109を取り除き、キャッシュレスでのみ商品販売が可能な構成にしても良い。
【0053】
次に、上述してきた構成において、利用者Aが実際に商品を購入する場合のシステム間の処理動作について説明する。
【0054】
図3は、利用者Aが実際に商品を購入する場合の処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【0055】
図3に示すように、まず、利用者Aが自己の所持する携帯通信端末20に対して商品購入開始指示を入力すると(S101)、該携帯通信端末20から通信網40経由でセンタ装置30に対して商品販売要求が行われる(S102)。即ち、所定のHP(ホームページ)にアクセスし、電話番号や利用者個々に割り当てられた番号から成るユーザID(ユーザ識別子)を用いてログイン処理が行われる。
【0056】
すると、センタ装置30では、上記ユーザIDの正当性がチェックされ(S103)、ここで、正当(OK)であると判断されると、該携帯通信端末20に対してMy Pageデータが送信される(S104)。
【0057】
その後、携帯通信端末20では、My Pageの表示が行われる(S105)。そして、利用者Aがこの表示ページを用いて自販機の選択または自販機コード(vc)の新規入力を行う(S106)。これにより、携帯通信端末20からセンタ装置30へ選択された自販機コード(vc)が送信される(S107)。
【0058】
すると、センタ装置30では、受信した自販機コード(vc)を含む第1のコードが生成される(S108)。尚、ここで生成される第1のコードとしては、自動販売機10側に具わる第1及び第3コード入力部102(図2参照)の構成に応じて、表示情報形式と音声情報形式の2つの構成を採ることが可能である。具体的には、第1及び第3コード入力部102が画像認識装置102−1を備える場合には、携帯通信端末20の表示画面上にバーコード化して表示される為の第1のコード情報が生成される。また他方、第1及び第3コード入力部102が音声認識装置102−2を備える場合には、携帯通信端末20にてスピーカを介して音声にて発声される為の第1のコード情報が生成される。
【0059】
そして、生成された第1のコード情報がセンタ装置30から携帯通信端末20に送信される(S109)。
【0060】
携帯通信端末20では、第1のコード情報を受信すると利用者Aに対して第1のコードが通知される(S110)。具体的には、表示の場合には、第1のコードを受信した旨が利用者Aに音声或いは表示にて通知されると共に、携帯通信端末20の表示画面上にバーコード化された第1のコード情報が表示される[図5(a)参照]。また、他方、音声の場合には、第1のコードを受信した旨が利用者Aに通知されると共に、自動販売機10の音声認識部102−2にスピーカ部分を近づけ、コード発声ボタンを押下して鳴動させ、音声を認識させるように促す情報が通知される[図5(b)参照]。尚、表示以外にも音声にて通知しても良い。
【0061】
その後、利用者Aが第1のコードを自動販売機10に入力する為の所定の操作を行う(S111)。具体的には、携帯通信端末20の表示画面上に表示されたバーコード部分を画像認識部102−1に読み取らせるべく該画像認識部102−1に表示画面を対向させる。或いは、携帯通信端末20のスピーカから発声される音声を認識させるべく該スピーカ部分を音声認識部102−2に対向させる。
【0062】
すると、自動販売機10では、入力された第1コードの正当性がチェックされる。そして、正当である場合に第2のコードが生成され、該第2のコードが利用者に対して提示される(S112)。具体的には、自機の自販機コードと入力された第1コードに含まれる自販機コード(vc)の照合が行われる。そして、一致した場合に、第1のコードに所定の変換処理を施し第2のコードが生成される。そして、この第2のコードを利用者に提示する。具体的に第2のコードの提示方法としては、第2のコード発行部103にて、第2のコードを利用者Aが認識可能に表示器103−1に表示する方法と、第2のコードを利用者Aが認識可能に印字装置103−2にてコード情報の印字を行う方法とがある。
【0063】
これにより、利用者Aは、自動販売機10にて提示された第2のコードを自己の所持する携帯通信端末20に入力する。また、この時、利用者は、購入対象の商品の利用金額(money)を入力する(S113)。
【0064】
その後、携帯通信端末20からセンタ装置30に第2のコード及び利用金額情報が送信される(S114)。
【0065】
すると、センタ装置30では、受信した第2のコードの正当性がチェックされる。ここで、正当であると判断されると、第2のコードに所定の変換処理を施し第3のコードが生成される。また、正当である場合には、利用金額情報に基づいて決済処理、即ち利用金額を利用者の残高から引き落とす減算処理が行われる。また、他方、正当でないと判断された場合には、第3のコードの生成及び決済処理が中止される。そして、その旨が利用者Aに通知される(S115)。即ち、本発明では、このS115の処理で、利用者Aが第2のコードを入力ミスしたことを検出することができるので、安全で確実な取引及び決済が可能となる。
【0066】
その後、センタ装置30から携帯通信端末20に第3のコードが送信される(S116)。
【0067】
携帯通信端末20では、第3のコードを受信すると利用者Aに対して第3のコードの受信及び内容が通知される(S117)。具体的には、上述した(S110)と同じような方法で通知される。即ち、表示の場合には、第3のコードを受信した旨が利用者Aに音声或いは表示にて通知されると共に、携帯通信端末20の表示画面上にバーコード化された第3のコード情報が表示される[図5(a)参照]。また、他方、音声の場合には、第3のコードを受信した旨が利用者Aに通知されると共に、自動販売機10の音声認識部にスピーカ部分を近づけ、コード発声ボタンを押下して鳴動させ、音声を認識させるように促す情報が通知される[図5(b)参照]。
【0068】
その後、利用者Aが第1のコードを自動販売機10に入力する為の所定の操作を行う(S118)。具体的には、携帯通信端末20の表示画面上に表示されたバーコード部分を画像認識装置102−1に読み取らせるべく該画像認識装置102−1に表示画面を対向させる。或いは、携帯通信端末20のスピーカから発声される音声を認識させるべく該スピーカ部分を音声認識装置102−2に対向させる。
【0069】
すると、自動販売機10では、入力された第3のコードの正当性がチェックされる。ここで、正当であると判断されると、利用者により選択された商品の販売処理が行われる(S119)。具体的に自動販売機10では、第3のコードのチェックを行って正当であると判断した場合、money(利用金額)の入金情報がCPU101に通知される。そして、その後、利用者Aにより商品選択ボタン105−1が押下されたら、該当する商品の排出が行われる(S120)。
【0070】
次に、上記図3の処理において、センタ装置30にて決済処理をした後に利用者Aが商品購入を止め返金処理を行う場合の処理手順について説明する。
【0071】
図4は、センタ装置30側で決済処理が正常に行われた後に、利用者Aにより返却レバー105−2が下げられ、返金処理を行う場合の流れを示すシーケンスチャート図である。
【0072】
図4に示すように、まず、センタ装置30で決済処理が行われた後に、利用者Aが自動販売機10に備わる返却レバー105−2を下げる(S201)。
【0073】
すると、自動販売機10では、CPU101にて返金コードが生成され、表示器106にて返金コードが表示される(S202)。
【0074】
これにより、利用者Aがその表示された返金コードを認識して自己の所持する携帯通信端末20に入力する(S203)。
【0075】
その後、携帯通信端末20からセンタ装置30に返金コードが送信される(S204)。
【0076】
すると、センタ装置30側では、返金コードの正当性がチェックされ、正当であると判断されると、残金を元に戻す処理、即ち、上記図3に示したS115の決済処理において減算した利用金額を利用者の残高に戻す処理が行われる(S205)。
【0077】
そして、利用者Aに対して返金処理完了通知が行われる(S206)。
【0078】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、利用者の操作を煩雑化する事無く、決済処理後に商品が購入できない或いは現金を返金できない等の発生を防ぎ、これにより信頼性の高い販売処理を行うことが可能となる。
【0079】
具体的には、利用者は携帯電話を1台携行するだけで煩雑な操作をすることなく自動販売機にて所望の物品の購入或いは所望のサービスを受けることができる。一方、販売者側でも、釣銭不足等による販売機会の喪失を回避できるうえに、自動販売機のオンライン化若しくはカードの発行およびカードリーダ/ライタの設置を行うことなく、比較的安価に自動販売機のキャッシュレス化を計ることができるというメリットがある。また、利用者の手入力による入力間違いが有った場合でも、これを検出し安全で確実な取引および決済が可能となる。さらには、決済処理後に気が変わっても購入を取りやめた場合にも返金が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したキャッシュレス自動販売機システムの一構成例を示す図。
【図2】図1に示したキャッシュレス自動販売機システムにおける自動販売機のシステム機能ブロックを示す図。
【図3】利用者が実際に商品を購入する場合の処理の流れを示すシーケンスチャート。
【図4】センタ装置側で決済処理が正常に行われた後に、利用者により返却レバーが下げられ返金処理を行う場合の流れを示すシーケンスチャート図。
【図5】第1コード或いは第3コードをセンタ装置から受信した場合に携帯通信端末の表示画面上に表示される表示内容の一例を示す図。
【符号の説明】
100 キャッシュレス自動販売機システム
10 自動販売機
20 携帯通信端末
30 センタ装置
40 通信網
A 利用者
101 CPU(主制御部)
102 第1及び第3コード入力部
102−1 画像認識装置
102−2 音声認識装置
103 第2コード発行部
103−1 表示器
103−2 印字装置
104 記憶部
105 操作部
106 表示器
106−1 商品選択ボタン
106−2 返却レバー
107 キーボード端末部
108 硬化処理部
109 紙幣処理部
110 商品搬送部
111a〜111n コラム部
112 システムバス
Claims (8)
- 利用者が所持する携帯通信端末を用いてセンタ装置と通信を行うことにより自動販売機からの商品の販売処理を行うキャッシュレス自動販売方法において、
前記利用者は前記携帯通信端末を用いて前記センタ装置と通信を行なうことにより前記センタ装置から第1のコード情報を取得して該取得した第1のコードを前記自動販売機に入力し、
該第1のコード情報の入力を受けた前記自動販売機は、該第1のコード情報に基づき第2のコード情報を前記利用者に対して提示し、
該第2のコード情報の提示を受けた前記利用者は、該第2のコード情報を前記携帯通信端末に入力することにより該第2のコード情報を前記携帯通信端末を用いて前記センタ装置に送信し、
該第2のコード情報を受信した前記センタ装置は、該第2のコード情報に基づき所定の決済処理を行った後、第3のコード情報を発生し、
前記携帯通信端末は、前記センタ装置で発生された第3のコード情報を前記センタ装置から取得して該取得した第3のコードを前記自動販売機に入力し、
前記自動販売機は、該入力された第3のコード情報の正当性を確認することで商品の販売処理を行う
ことを特徴とするキャッシュレス自動販売方法。 - 前記利用者が前記センタ装置と通信するに際して、前記センタ装置に対して前記自動販売機の識別情報を通知し、
前記センタ装置は、前記利用者からの前記自動販売機の識別情報の通知に基づき前記第1のコード情報を発生する
ことを特徴とする請求項1記載のキャッシュレス自動販売方法。 - 前記自動販売機に対する前記第1のコード情報および前記第3のコード情報の入力は、
前記第1のコード情報および前記第3のコード情報に対応する画像情報を前記携帯通信端末の表示部に表示して前記自動販売機に対してかざし、
前記自動販売機が前記携帯通信端末の表示部に表示された前記第1のコード情報および前記第3のコード情報に対応する画像情報を読み取ることにより行われる
ことを特徴とする請求項1記載のキャッシュレス自動販売方法。 - 前記センタ装置は、
前記携帯通信端末を用いて送信された前記第2のコードの正当性を前記第1のコード情報に基づき確認する
ことを特徴とする請求項1記載のキャッシュレス自動販売方法。 - 利用者が所持する携帯通信端末を用いてセンタ装置と通信を行うことにより自動販売機からの商品の販売処理を行うキャッシュレス自動販売システムにおいて、
前記携帯通信端末は、
前記自動販売機からの商品の購入に際して前記センタ装置と通信して前記センタ装置から第1のコード情報を取得する第1のコード情報取得手段と、
前記センタ装置から取得した前記第1のコード情報を前記自動販売機に入力する第1のコード情報入力手段と、
前記第1のコード情報入力手段による前記自動販売機に対する前記第1のコード情報の入力に基づき前記自動販売機から提示された第2のコード情報を入力して前記センタ装置に送信する第2のコード情報送信手段と、
前記第2のコード情報に基づき前記センタ装置で発生された第3のコード情報を前記自動販売機に入力する第3のコード情報入力手段と
を具備し、
前記自動販売機は、
前記第1のコード情報入力手段による前記第1のコード情報の入力に基づき前記第2のコード情報を発生する第2のコード情報発生手段と、
前記第3のコード情報入力手段による前記第3のコード情報の入力に基づき該入力された第3のコード情報の正当正を確認することで商品の販売処理を行う販売処理手段と
を具備し、
前記センタ装置は、
前記携帯通信端末との通信に基づき前記第1のコード情報を発生する第1のコード情報発生手段と、
前記携帯通信端末からの前記第2のコード情報の受信に基づき所要の決済処理を行う決済処理手段と、
前記決済処理手段による決済に基づき前記第3のコード情報を発生する第3のコード情報発生手段と
を具備することを特徴とするキャッシュレス自動販売システム。 - 前記第1のコード情報取得手段は、
前記センタ装置に対して前記自動販売機の識別情報を通知することにより前記第1のコード情報を取得する
ことを特徴とする請求項5記載のキャッシュレス自動販売システム。 - 前記第1のコード情報入力手段および前記第3のコード情報入力手段は、
前記第1のコード情報および前記第3のコード情報に対応する画像情報を前記携帯通信端末の表示部に表示して前記自動販売機に対してかざし、該第1のコード情報および第3のコード情報に対応する画像情報を前記自動販売機に設けた画像読取手段で読み取らせることにより前記第1のコード情報および前記第3のコード情報を前記自動販売機に入力する
ことを特徴とする請求項5記載のキャッシュレス自動販売システム。 - 前記決済処理手段は、
前記携帯通信端末からの前記第2のコードの正当性を前記第1のコード情報に基づき確認する
ことを特徴とする請求項5記載のキャッシュレス自動販売システム。
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