JP2004070372A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】 カメラ本体前面の省スペース化を図り、デザイン上の自由度を向上させ、更なるカメラの小型化を促進し、小型の測光素子で広い範囲の測光を可能とするカメラを提供すること。
【解決手段】 被写体側から順に、正のパワーを有する入射面51と、光路を分割する光路分割面52とを有する第1プリズム50と、第2プリズム53とを備え、測光光学系の光路と前記測距光学系の投光系又は受光系の光路とが光路分割面52を通るようにし、光路分割面52は、分割した光のうち一方を測光素子54へ、他方を第2プリズム53を介して赤外線を投光又は受光する測距素子55へ導き、測光用の光路中には正のパワーを有する素子56を配置した。
【選択図】 図7
【解決手段】 被写体側から順に、正のパワーを有する入射面51と、光路を分割する光路分割面52とを有する第1プリズム50と、第2プリズム53とを備え、測光光学系の光路と前記測距光学系の投光系又は受光系の光路とが光路分割面52を通るようにし、光路分割面52は、分割した光のうち一方を測光素子54へ、他方を第2プリズム53を介して赤外線を投光又は受光する測距素子55へ導き、測光用の光路中には正のパワーを有する素子56を配置した。
【選択図】 図7
Description
本発明は、赤外線等を用いるアクティブ測距装置及び測光装置を備えたカメラ、特にコンパクトカメラに関する。
一般に、コンパクトカメラでは、図9に示すように、撮影レンズ101,ファインダーレンズ102,測光光学系103,測距光学系104及びフラッシュ105等は、カメラ本体100の前面に配置されて構成されている。
しかし、近年のカメラの小型化に伴い、ファインダーレンズや測光光学系,測距光学系の配置領域が狭まるという問題が生じている。これらカメラ本体の前面に配置されるべき光学系等は何れも被写体に向けた開口部が必要であり、撮影レンズを除いても、フラッシュ,ファインダー系,測光光学系及び測距光学系において少なくとも計5つの開口部が必要となる。
このため、カメラ本体前面のスペースに配置しなければならない前記光学系の一部を互いに共通化して小型化することが考えられており、実際、ファインダー系と測光光学系とを組み合わせて構成されたものとして、例えば特許文献1が提案されている。
又、ファインダー系と測距用の赤外線投光装置とを組み合わせたものとして、特許文献2も提案されている。
特開昭58−178332号公報
特開平5−188281号公報
特開昭63−70835号公報
しかし、近年のカメラの小型化に伴い、ファインダーレンズや測光光学系,測距光学系の配置領域が狭まるという問題が生じている。これらカメラ本体の前面に配置されるべき光学系等は何れも被写体に向けた開口部が必要であり、撮影レンズを除いても、フラッシュ,ファインダー系,測光光学系及び測距光学系において少なくとも計5つの開口部が必要となる。
このため、カメラ本体前面のスペースに配置しなければならない前記光学系の一部を互いに共通化して小型化することが考えられており、実際、ファインダー系と測光光学系とを組み合わせて構成されたものとして、例えば特許文献1が提案されている。
又、ファインダー系と測距用の赤外線投光装置とを組み合わせたものとして、特許文献2も提案されている。
しかしながら、前述のファインダー系と測光光学系とを組み合わせたものでは、同じ可視光をファインダー系と測光光学系とで分け合うようになっているため、共に光量が不足して得られる像が暗くなってしまうとういう欠点がある。
又、特許文献2に開示されているものは、ファインダー系と測距光学系の投光光学系とにおいて光学系の一部を共有させて構成したものであって、元来、双方の視差をなくすことに主眼が置かれたものである。確かに、これによっても、カメラ本体前面の省スペース化に対応できるが、共有の光学系中に配置されている光路分割面を高精度に製作する必要があるため、その光路分割面の製作には困難が伴って、あまり実用的ではない。
又、特許文献2に開示されているものは、ファインダー系と測距光学系の投光光学系とにおいて光学系の一部を共有させて構成したものであって、元来、双方の視差をなくすことに主眼が置かれたものである。確かに、これによっても、カメラ本体前面の省スペース化に対応できるが、共有の光学系中に配置されている光路分割面を高精度に製作する必要があるため、その光路分割面の製作には困難が伴って、あまり実用的ではない。
そこで、このような問題点を解決するために、測光光学系と赤外線測距光学系とを組み合わせて構成することも考えられる。実際、このような構成は、特許文献1及び特許文献3により提案されている。これらは、図10に示すように、測光光学系201及び測距光学系202において、光学系の一部を共有して構成し、夫々の測光光学系201及び測距光学系202に用いるための光路が夫々分割されて形成されたものである。
ところが、これらは何れも一眼レフカメラ用の光学系であり、測距は可視光で行っており、赤外線測距光学系を備えたコンパクトカメラには適用できないものである。
ところが、これらは何れも一眼レフカメラ用の光学系であり、測距は可視光で行っており、赤外線測距光学系を備えたコンパクトカメラには適用できないものである。
そこで、本発明は、上記のような従来技術の有する問題点に鑑み、赤外線アクティブ測距装置の光学系と測光光学系とを一部の光路を共有化させて構成することにより、一層小型のカメラを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によるカメラは、撮影光学系とは別体に構成された測光光学系と測距光学系とを有するカメラにおいて、
前記測光光学系の光路と前記測距光学系の投光系又は受光系の光路とが1つの窓を通るようにし、
前記窓を通る光路中に光路分割手段を設け、分割した光路の一方を前記測光光学系用に用い、他方を前記測距光学系用に用いるようにし、
前記測光用の光路中のみに配される正のパワーを有する素子を備えたことを特徴とする。
前記測光光学系の光路と前記測距光学系の投光系又は受光系の光路とが1つの窓を通るようにし、
前記窓を通る光路中に光路分割手段を設け、分割した光路の一方を前記測光光学系用に用い、他方を前記測距光学系用に用いるようにし、
前記測光用の光路中のみに配される正のパワーを有する素子を備えたことを特徴とする。
また、本発明によるカメラは、前記測距光学系は赤外線アクティブ測距装置の光学系であることを特徴とする。
また、本発明によるカメラは、前記測距光学系は赤外線アクティブ測距装置の光学系であり、
前記光路分割手段が、赤外線を選択的に透過または反射し得る素子により構成されていることを特徴とする。
前記光路分割手段が、赤外線を選択的に透過または反射し得る素子により構成されていることを特徴とする。
また、本発明によるカメラは、前記正のパワーを有する素子は平面光学素子レンズであることを特徴とする。
また、本発明によるカメラは、前記正のパワーを有する素子はフレネルレンズであることを特徴とする。
また、本発明によるカメラは、前記正のパワーを有する素子は凸レンズであることを特徴とする。
また、本発明によるカメラは、前記光路分割手段は、被写体側から順に、凸の非球面入射面と光路分割面とを備えた第1プリズムと、前記光路分割面を透過した光を測距素子へ導く第2プリズムとにより構成されていることを特徴とする。
また、本発明によるカメラは、前記光路分割手段は、被写体側から順に、凸の非球面入射面と光路分割面とを備えたプリズムにより構成されていることを特徴とする。
また、本発明によるカメラは、前記光路分割面の法線と光軸とのなす角をi、プリズムの屈折率をNとするとき、
i<sin-1(1/N)
を満足し、分割する光量の配分を決定することを特徴とする。
i<sin-1(1/N)
を満足し、分割する光量の配分を決定することを特徴とする。
また、本発明によるカメラは、前記光路分割面にコーティングを施したことを特徴とする。
更に、本発明によるカメラは、前記光路分割手段は、被写体側から順に、正のパワーを有する凸レンズと、光路分割面とが配置されて構成されていることを特徴とする。
本発明によるカメラは、測光光学系と測距光学系の入射窓を1つにしてカメラ本体前面の省スペース化を図ることができるため、デザイン上の自由度を向上させることが可能なうえ、更なるカメラの小型化を促進することができる。また、測光用の光路中に正のパワーを有する素子を配置したので、小型の測光素子で広い範囲の測光が可能となる。
本発明のコンパクトカメラに備えられている測光,測距光学系は、図8に示した従来例に用いられているような互いに独立した測光光学系103と測距光学系104とによる構成とはせず、図7に示すように、図示しない被写体側から順に、正のパワーを有する入射面51と、光路を分割する光路分割面52とを有する第1プリズム50と、第2プリズム53とを備えて構成されている。この光路分割面52は、分割した光のうち一方を測光素子54へ、他方を第2プリズム53を介して赤外線を投光又は受光する測距素子55へ導き得るように配置されている。
又、測光用の光路中には正のパワーを有する素子56が配置されている。この素子56は、回折型格子やフレネルレンズの如き平面光学素子レンズである。尚、このレンズに代えて通常のレンズを用いることも可能である。
又、測光用の光路中には正のパワーを有する素子56が配置されている。この素子56は、回折型格子やフレネルレンズの如き平面光学素子レンズである。尚、このレンズに代えて通常のレンズを用いることも可能である。
又、本発明のカメラでは、測距は主に視野の中心近傍で行われるため、広い画角を必要としないが、測光は視野がほぼカバーされなければならないため、測光範囲は測距範囲より広い画角を確保する必要がある。尚、図7において、測光用の光路中に配置されている正のパワーを有する素子56は、小型の測光素子で広い範囲の測光を可能とするものである。
このように、本発明のカメラでは、測光光学系と測距光学系との光路の一部を共有化しているので、測光光学系及び測距光学系へ入射光を導くための入射窓を共有することができる。よって、カメラ本体前面の省スペース化を促進でき、一層のカメラのコンパクト化を図ることができる。
以下、図示した実施例に基づき、本発明を詳細に説明する。
図1は、本実施例のカメラに用いられる測光,測距光学系の構成を示す図である。図のように、本実施例に用いられる測光光学系と測距光学系とは、その光路の一部を光学系10を設けることにより共有させて構成される。光学系10は、図示しない被写体側から順に、凸の非球面の入射面1と光軸に対し約45°の角度をなす光路分割面2とを備えた第1プリズム3と、光路分割面2を透過した光を測距素子5へ導く第2プリズム4とにより構成されている。又、光路分割面2には、測距用の赤外線を選択的に透過し得るコールドミラーが用いられている。
一方、光路分割面2により反射された光の射出面にはフレネルレンズ6が形成されている。そして、このフレネルレンズ6を通過した光は、フレネルレンズ6の下方に配置されている測光素子7に入射するようになっている。
一方、光路分割面2により反射された光の射出面にはフレネルレンズ6が形成されている。そして、このフレネルレンズ6を通過した光は、フレネルレンズ6の下方に配置されている測光素子7に入射するようになっている。
光路分割面2には、前述のように、コールドミラーが用いられているため、入射した光線を赤外光と可視光とに分割することができ、測距素子5へは赤外光のみを、測光素子7へは可視光のみを夫々導くことができるようになっている。このため、各素子へ導かれる入射光線の利用効率を向上させることができる。更に、測距素子5及び測光素子7の夫々前方に、可視光カットフィルター,赤外光カットフィルターを配置する必要がなく、測光,測距光学系の小型化を図ることができる。
又、光路分割面2により反射された光の射出面にフレネルレンズ6を形成したことにより、小型の測光素子で広い視野範囲の測光が可能になる。尚、このフレネルレンズ6に代えて、回折作用を用いた作用面(以下、DOEという)を用いても同様の効果を得ることができる。又、通常のレンズに置き換えても差し支えない。
又、光路分割面2により反射された光の射出面にフレネルレンズ6を形成したことにより、小型の測光素子で広い視野範囲の測光が可能になる。尚、このフレネルレンズ6に代えて、回折作用を用いた作用面(以下、DOEという)を用いても同様の効果を得ることができる。又、通常のレンズに置き換えても差し支えない。
更に、図2に示す光学系10'のように、光軸に対する光路分割面2の角度を図1に示したものとは変えて構成することや、測光素子7と測距素子5との配置位置を逆にすることも可能である。
但し、このように構成する場合には、光路分割面2には、赤外線を選択的に反射し得る特性を有しているものを用い、フレネルレンズ6も第2プリズム4の射出面4aと測光素子7との間に配置することになる。
又、この場合には、第2プリズム4側の光路長を第1プリズム3の反射側の光路長よりも短く形成することができる。
従って、図1中に示した測距素子5のような、結像光学系のバックフォーカスを長く形成しなければならない凸レンズを備えた狭窄型の赤外発光ダイオード(以下、IRLEDという)を測距素子として用いる場合には、測距素子を光路分割面2の透過側の光路中に配置する方が有利である。
但し、このように構成する場合には、光路分割面2には、赤外線を選択的に反射し得る特性を有しているものを用い、フレネルレンズ6も第2プリズム4の射出面4aと測光素子7との間に配置することになる。
又、この場合には、第2プリズム4側の光路長を第1プリズム3の反射側の光路長よりも短く形成することができる。
従って、図1中に示した測距素子5のような、結像光学系のバックフォーカスを長く形成しなければならない凸レンズを備えた狭窄型の赤外発光ダイオード(以下、IRLEDという)を測距素子として用いる場合には、測距素子を光路分割面2の透過側の光路中に配置する方が有利である。
又、測光光学系中に正のパワーを有する素子(例えばフレネルレンズ6)を配置する場合には、第1プリズム3の結像位置から離れた位置に配置することが好ましく、光路分割面2を透過又は反射した後のプリズムの光路長も短く形成する方がよい。
よって、図2に示した構成において、測距素子5が受光素子或いは平面型のIRLEDの投光素子を用いたものである場合、測距素子5を光路分割面2の反射側に配置することが可能であれば、測光素子7は光路分割面2の透過側に配置することが好ましい。
よって、図2に示した構成において、測距素子5が受光素子或いは平面型のIRLEDの投光素子を用いたものである場合、測距素子5を光路分割面2の反射側に配置することが可能であれば、測光素子7は光路分割面2の透過側に配置することが好ましい。
図3は、本実施例のカメラに用いられる測光,測距光学系の構成を示す図である。図のように、本実施例に用いられる測光光学系と測距光学系とは、その光路の一部を光学系20を設けることにより共有させて構成される。光学系20は、図示しない被写体側から順に、凸の非球面の入射面1と光軸に対し約45°の角度をなす光路分割面2とを備えた第1プリズム3と、光路分割面2を透過した光を測光素子7へ導く第2プリズム4とにより構成されている。光路分割面2には、ハーフミラーが用いられている。
又、第2プリズム4の射出面4aと測光素子7との間には、凸レンズ8が配置されている。本実施例では、光路分割面2にはハーフミラーが用いられているため、入射光を赤外光と可視光とに分割することはできない。
しかし、光路分割面2に反射膜を施し、凸レンズ8と測光素子7との間に赤外光カットフィルター9を、光路分割面2による反射光の射出面3aと測距素子5との間に可視光カットフィルター11を夫々配置すれば、第1実施例に示した光学系10と同様の効果を得ることができる。
尚、このとき、測距用の光量確保のため、測距素子5に多めに光が届くように、光路分割面2に施す反射膜により光の反射量を透過量よりも多く設定するとよい。特に、本実施例では、凸レンズ8を測光素子7側に配置したことによって、小型の測光素子で広い視野範囲の測光が可能になっている。
又、第2プリズム4の射出面4aと測光素子7との間には、凸レンズ8が配置されている。本実施例では、光路分割面2にはハーフミラーが用いられているため、入射光を赤外光と可視光とに分割することはできない。
しかし、光路分割面2に反射膜を施し、凸レンズ8と測光素子7との間に赤外光カットフィルター9を、光路分割面2による反射光の射出面3aと測距素子5との間に可視光カットフィルター11を夫々配置すれば、第1実施例に示した光学系10と同様の効果を得ることができる。
尚、このとき、測距用の光量確保のため、測距素子5に多めに光が届くように、光路分割面2に施す反射膜により光の反射量を透過量よりも多く設定するとよい。特に、本実施例では、凸レンズ8を測光素子7側に配置したことによって、小型の測光素子で広い視野範囲の測光が可能になっている。
尚、本実施例においても、測距素子5が受光素子或いは平面型のIRLEDの投光素子を用いたものである場合、測距素子5を光路分割面2の反射側に配置することが可能であれば、測光素子7を光路分割面2の透過側に配置することが好ましい。
図4は、本実施例のカメラに用いられる測光,測距光学系の構成を示す図である。図のように、本実施例に用いられる測光光学系と測距光学系とは、その光路の一部を光学系30を設けることにより共有させて構成される。
光学系30は、図示しない被写体側から順に、凸の非球面の入射面21と光軸に対し約30°の角度をなす光路分割面22とを備えたプリズム23のみにより構成されている。
光路分割面22は、特にコーティング等を施さずとも、光路分割面22と光軸とのなす角度を調整して分割する光量の配分を決定することができるようになっている。このとき、光路分割面22の法線と光軸とのなす角度をi,プリズム23の屈折率をNとすると、i<sin-1(1/N)を満足するように前記光路分割面22を形成しないと、光路分割面22において入射光が全反射してしまうことになる。
本実施例に用いる光学系30では、第1,第2実施例において示したような第2プリズム4を用いていないため、光路分割面22から測距素子5に至る光路をその光軸が斜めに傾くように形成でき、奥行き方向を短くすることができる。
又、光路分割面22による反射光の射出面には、他の実施例と同様にフレネルレンズ6を配置しているが、これに代えてDOEやレンズ等の素子を配置してもよいことは云うまでもない。
尚、フレネルレンズ6と測光素子7との間には、赤外光カットフィルター9が配置されている。
光学系30は、図示しない被写体側から順に、凸の非球面の入射面21と光軸に対し約30°の角度をなす光路分割面22とを備えたプリズム23のみにより構成されている。
光路分割面22は、特にコーティング等を施さずとも、光路分割面22と光軸とのなす角度を調整して分割する光量の配分を決定することができるようになっている。このとき、光路分割面22の法線と光軸とのなす角度をi,プリズム23の屈折率をNとすると、i<sin-1(1/N)を満足するように前記光路分割面22を形成しないと、光路分割面22において入射光が全反射してしまうことになる。
本実施例に用いる光学系30では、第1,第2実施例において示したような第2プリズム4を用いていないため、光路分割面22から測距素子5に至る光路をその光軸が斜めに傾くように形成でき、奥行き方向を短くすることができる。
又、光路分割面22による反射光の射出面には、他の実施例と同様にフレネルレンズ6を配置しているが、これに代えてDOEやレンズ等の素子を配置してもよいことは云うまでもない。
尚、フレネルレンズ6と測光素子7との間には、赤外光カットフィルター9が配置されている。
又、本実施例のカメラに用いられる光学系30は、図5に示すように、光路分割面22にコーティングを施すことにより、入射光の全反射を防止し、更に光路分割面22に任意の特性を備えることにより、測距素子5及び測光素子7夫々へ到達する光路を適切に分割することが可能である。
尚、このとき、光路分割面22が全反射の条件を満たしていない場合でも、かかる分割面の特性をより任意にコントロールするために、コーティングを施すことは有用である。又、光路分割面22にコールドミラーを用いてもよい。
図6は、本実施例のカメラに用いられる測光,測距光学系の構成を示す図である。図のように、本実施例に用いられる測光光学系と測距光学系とは、その光路の一部を光学系40を設けることにより共有させて構成される。
光学系40は、図示しない被写体側から順に、正のパワーを有する凸レンズ31と、光路を分割する光路分割面32とが配置されて構成される。光路分割面32には、測距用の赤外光を選択的に透過するコールドミラーが用いられている。そして、光路分割面32の透過側には、測距素子5が配置されており、又、光路分割面32の反射により形成される光路側には測光素子7が配置されている。
光路分割面32と測光素子7との間には凸レンズ8が配置されている。
光学系40は、図示しない被写体側から順に、正のパワーを有する凸レンズ31と、光路を分割する光路分割面32とが配置されて構成される。光路分割面32には、測距用の赤外光を選択的に透過するコールドミラーが用いられている。そして、光路分割面32の透過側には、測距素子5が配置されており、又、光路分割面32の反射により形成される光路側には測光素子7が配置されている。
光路分割面32と測光素子7との間には凸レンズ8が配置されている。
前述のように、本実施例では、光路分割面32にコールドミラーを用いているため、入射した光を赤外光と可視光とに分割することができ、測距素子5へは赤外光のみを、測光素子7へは可視光のみが導かれるようになっている。このため、入射光線の利用効率を向上させることが可能になる。
更に、光路分割面32と測距素子5との間に赤外光カットフィルターを配置する必要がなく、又、測光素子7と凸レンズ8との間に可視光カットフィルターを配置する必要もないため、測光,測距光学系の小型化を図ることができる。
又、測光素子7側に凸レンズ8を配置したことにより、小型の測光素子で広い視野範囲の測光が可能になる。
更に、光路分割面32と測距素子5との間に赤外光カットフィルターを配置する必要がなく、又、測光素子7と凸レンズ8との間に可視光カットフィルターを配置する必要もないため、測光,測距光学系の小型化を図ることができる。
又、測光素子7側に凸レンズ8を配置したことにより、小型の測光素子で広い視野範囲の測光が可能になる。
更に、本実施例に示した光学系40は、被写体からの光の入射面を凸レンズ31を用いて構成しているので、光路分割面32の前側にレンズ面を2面有することになる。従って、この面毎の曲率半径をプリズムを用いて構成したものよりも大きくすることが可能になるため、被写体側への出っ張りを小さくとどめることができ、カメラへ搭載する際にレイアウト上有利である。
1,21,51 入射面
2,22,32,52 光路分割面
3,50 第1プリズム
4,53 第2プリズム
4a 射出面
5,55 測距素子
6,56 フレネルレンズ
7,54 測光素子
8,31 凸レンズ
9 赤外光カットフィルター
10,10',20,30,40 光学系
11 可視光カットフィルター
23 プリズム
2,22,32,52 光路分割面
3,50 第1プリズム
4,53 第2プリズム
4a 射出面
5,55 測距素子
6,56 フレネルレンズ
7,54 測光素子
8,31 凸レンズ
9 赤外光カットフィルター
10,10',20,30,40 光学系
11 可視光カットフィルター
23 プリズム
Claims (11)
- 撮影光学系とは別体に構成された測光光学系と測距光学系とを有するカメラにおいて、
前記測光光学系の光路と前記測距光学系の投光系又は受光系の光路とが1つの窓を通るようにし、
前記窓を通る光路中に光路分割手段を設け、分割した光路の一方を前記測光光学系用に用い、他方を前記測距光学系用に用いるようにし、
前記測光用の光路中のみに配される正のパワーを有する素子を備えたことを特徴とするカメラ。 - 前記測距光学系は赤外線アクティブ測距装置の光学系であることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記測距光学系は赤外線アクティブ測距装置の光学系であり、
前記光路分割手段が、赤外線を選択的に透過または反射し得る素子により構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。 - 前記正のパワーを有する素子は平面光学素子レンズであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記正のパワーを有する素子はフレネルレンズであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記正のパワーを有する素子は凸レンズであることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記光路分割手段は、被写体側から順に、凸の非球面入射面と光路分割面とを備えた第1プリズムと、前記光路分割面を透過した光を測距素子へ導く第2プリズムとにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記光路分割手段は、被写体側から順に、凸の非球面入射面と光路分割面とを備えたプリズムにより構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
- 前記光路分割面の法線と光軸とのなす角をi、プリズムの屈折率をNとするとき、
i<sin-1(1/N)
を満足し、分割する光量の配分を決定することを特徴とする請求項8に記載のカメラ。 - 前記光路分割面にコーティングを施したことを特徴とする請求項8に記載のカメラ。
- 前記光路分割手段は、被写体側から順に、正のパワーを有する凸レンズと、光路分割面とが配置されて構成されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003344255A Pending JP2004070372A (ja) | 2003-10-02 | 2003-10-02 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004070372A (ja) |
-
2003
- 2003-10-02 JP JP2003344255A patent/JP2004070372A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060711 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070116 |