JP2004070051A - 光スイッチ及び光スイッチアレー - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で量産性に優れた光アッテネータを提供すること。
【解決手段】光ファイバ11a,13aを対向させて配置し、その間にM1,M2の反射面を持つ反射ユニット20を設ける。光ファイバ11aからの光を反射ユニット20の反射面M1で反射し、チルトミラー26aで反射し、反射面M2を介して光ファイバ13aに入射する。チルトミラー26aの角度を変化させることによって光ファイバ13aへの入射量が変化するため、減衰量を連続的に変化させることができる。
【選択図】    図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ネットワークシステムの分岐ノードに用いられる集積化した光スイッチ及び光スイッチアレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光通信システムにおいて光波長多重分割及び伝送技術の進展に伴い多様で柔軟で光伝送システムが要求されている。光伝送システムにおいては、任意のノードで波長多重された光信号から所望の波長の光を取り出し、又は所望の波長の光を加えて波長多重光として伝送することが求められる。
【0003】
図12は従来の4チャンネルの光アドドロップ装置の構成を示している。本図において波長多重光は光分波器101に加えられ、多重化された波長λ1 〜λn から所望の波長、例えばλ1 ,λ2 ,λ3 ,λ4 が分波される。分波された波長の光は光スイッチ102a〜102dに夫々入射される。光スイッチ102a〜102dには新たに変調された波長λ1 〜λ4 の信号も同時に入射される。光スイッチ102a〜102dは2つの入力、2つの出力端を有しており、外部からの制御信号に基づいて光分波器で分波された信号と新たに変調されたλ1 〜λ4 の信号とを選択して、2つの出力端より出力する。光スイッチ102a〜102dの夫々の出力は光可変アッテネータ103a〜103d及び分波器104a〜104dを介して合波器105に与えられる。分波器104a〜104dは光可変アッテネータ103a〜103dの出力の一部を抽出してモニタ106に出力する。そしてモニタ106にて光可変アッテネータからの出力を調整することにより、信号光の光強度を夫々同一あるいは最適となるように設定するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
最近の波長多重伝送技術の進歩に伴い光ファイバを伝送されてくる情報が各波長の信号として分配(クロスコネクト)されたり、選択され、又は新たな信号がアドドロップされたりして必要な経路に伝送されていく。このようなノードでは、合分波器や光スイッチ,光アッテネータ等の光部品が用いられるが、これらの部品は極めて低損失であることが求められている。又これに加えて小型で安価な光部品が求められている。
【0005】
又既に確立された半導体プロセス技術を利用したMEMS(Micro Electronics and Mechanical Systems)技術に基づく2次元型及び3次元型の光スイッチが提案されている。2次元型のスイッチは光の通路を平面上に沿って配置し、ポップ型のミラーを設けて出力側の受光レンズに導くようにした構造のものが提案されている。このスイッチではN×Nのスイッチを構成するためにN2 のミラーが必要で大規模なスイッチの構成が難しいという欠点があった。又光の空間を通過する距離が経路によって変化するため、挿入損失も変化することがあるという欠点があった。
【0006】
一方3次元型の光スイッチは3次元に入出力レンズアレイを配置し、ミラーを設けて光を3次元上に移動させて所望の入出力部を空間上に配置した構造のものが提案されている。このスイッチはN×Nのスイッチを実現するために2N個のミラーがあればよく、大規模なスイッチに有利であるが、素子の制御が複雑になるという欠点があった。又これらはいずれも波長多重光通信において用いられるアド、ドロップのスイッチングに適したものではなかった。
【0007】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、2×2アドドロップスイッチを2次元上に配置可能として入出力光を短距離で結合できる光学構成をとることによって、このような問題点を解決するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願の請求項1の光スイッチは、ベースに対して平行に互いに隣接して配置された第1,第2の入射部と、前記第1,第2の入射部と対向し互いに隣接して配置された第1,第2の出射部と、前記第1,第2の入射部と前記1,第2の出射部との間の側方に配置され、回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、前記第1,第2の入射部と前記第1,第2の出射部との間に配置され、前記第1,第2の入射部からの光を夫々反射する第1,第2の反射面、及び前記チルトミラーで反射された光を夫々反射する第3,第4の反射面を有する反射ユニットと、を具備し、前記チルトミラー制御部は、前記第1の入射部から入射され、前記反射ユニットの第1の反射面で反射された光を前記反射ユニットの第3の反射面に反射し、前記第2の出射部に入射する第1の位置と、前記第1の入射部より出射され、前記反射ユニットの第1の反射面で反射された反射光を前記反射ユニットの第4の反射面に向けて反射し、前記第1の出射部に入射すると共に、前記第2の入射部から出射され前記反射ユニットの第2の反射面で反射された反射光を前記反射ユニットの第3の反射面に向けて反射し、前記第2の出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とするものである。
【0009】
本願の請求項2の光スイッチは、ベースに対して水平に配置された入射部と、前記入射部と対向し互いに隣接して配置された第1,第2の出射部と、前記入射部と前記1,第2の出射部との間の側方に配置され、回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、前記入射部と前記第1,第2の出射部との間に配置され、前記入射部からの光を反射する第1の反射面、及び前記チルトミラーで反射された光を夫々反射する第3,第4の反射面を有する反射ユニットと、を具備し、前記チルトミラー制御部は、前記入射部から入射され、前記反射ユニットの第1の反射面で反射された光を前記反射ユニットの第3の反射面に反射し、前記第2の出射部に入射する第1の位置と、前記入射部より出射され、前記反射ユニットの第1の反射面で反射された反射光を前記反射ユニットの第4の反射面に向けて反射し、前記第1の出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とするものである。
【0010】
本願の請求項3の光スイッチは、ベースに対して水平に互いに隣接して配置された第1,第2の入射部と、前記第1,第2の入射部と対向して配置された出射部と、前記第1,第2の入射部と前記出射部との間の側方に配置され、回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、前記第1,第2の入射部と前記出射部との間に配置され、前記第1,第2の入射部からの光を夫々反射する第1,第2の反射面、及び前記チルトミラーで反射された光を反射する第3の反射面を有する反射ユニットと、を具備し、前記チルトミラー制御部は、前記第1の入射部から入射され、前記反射ユニットの第1の反射面で反射された光を前記反射ユニットの第3の反射面に向けて反射し、前記出射部に入射する第1の位置と、前記第2の入射部から出射され前記反射ユニットの第2の反射面で反射された反射光を前記反射ユニットの第3の反射面に向けて反射し、前記出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とするものである。
【0011】
本願の請求項4の発明は、請求項1の光スイッチにおいて、前記第1, 第2の入射部及び前記第1, 第2の出射部は、光ファイバとその先端に設けられ光ファイバからの出射光をコリメートするレンズ部であることを特徴とするものである。
【0012】
本願の請求項5の発明は、請求項4の光スイッチにおいて、前記各入射部及び出射部は、前記光ファイバをV字形溝に収納するブロックにより保持されていることを特徴とするものである。
【0013】
本願の請求項6の発明は、請求項1の光スイッチにおいて、前記反射ユニットは、その下面に前記第1〜第4の反射面を有する反射ユニットであり、前記第1,第2の反射面は前記第1,第2の入射部に向けて形成され、前記第3,第4の反射面は第1, 第2の出射部に向けて形成されたものであり、前記第1の反射面と水平面とのなす角度をθa、前記第2の反射面と水平面とのなす角度をθbとし、前記第3の反射面と水平面とのなす角度をθc、前記第4の反射面と水平面とのなす角度をθdとすると、以下の関係
θb=θa+φ
θd=θa−φ
θc=θa
が成り立つことを特徴とするものである。
【0014】
本願の請求項7の発明は、請求項1の光スイッチにおいて、前記第1, 第2の入射部及び前記第1, 第2の出射部は、前記ベースに垂直の面内に、その光軸が前記ベースに平行になるように配置されたことを特徴とするものである。
【0015】
本願の請求項8の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載の光スイッチにおいて、前記ミラーユニットは、上面に反射面が形成された可動部の一部がヒンジ部でベース基板と接続され、そのヒンジを中心に回転するチルトミラーと、基板上に形成された電極との間に電圧を加えることによって、前記チルトミラーを回転させるものであることを特徴とするものである。
【0016】
本願の請求項9の発明は、前記ベースに請求項1〜8のいずれか1項記載の光スイッチを複数並列に配置したことを特徴とする光スイッチアレーである。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の形態1による2×2アドドロップスイッチを4つ並列に配置した光スイッチアレーを示す斜視図であり、図2はその断面図である。これらの図に示すように、本実施の形態による光スイッチアレーはベース1上に重ねてプリント基板2、ミラー基板3が固定されており、この上部に左右にスペーサ4,5が設けられる。以後の説明を容易にするため、ベース1、プリント基板2、ミラー基板3はX−Y平面に平行に配置されているものとする。スペーサ4の上部には図3に断面図を示すように、同一位置に複数のV字形の溝を有するブロック6a,6bが2段に配置されている。又スペーサ5の上部には図4に断面図を示すように、同一位置にV字形の溝を有するブロック6c,6dが2段に配置されている。ブロック6aにはX軸方向に向いたV字形の溝7a,7b,7c,7d・・・がY軸に沿って並列に形成されている。ブロック6bにも同様にX軸方向に向いたV字形溝8a,8b,8c,8d・・・が上下方向に位置を合わせて設けられる。同様にしてブロック6cにも図4に示すようにX軸方向に向いたV字形の溝9a,9b・・・がY軸に沿って並列に形成されている。又これと上下方向に位置を合わせてブロック6dにV字形溝10a,10b・・・が設けられている。
【0018】
さてブロック6aのV字形溝7a,7b・・・にちょうど高さが一致する光ファイバ11a,11b・・・が入力用の光ファイバとして平行に配置されており、この先端部分にはコリメートレンズ12a,12b・・・が一体に形成されている。又これより下方のブロック6bのV字形溝8a,8b・・・内に、これと同様の径を有し複数チャンネルの合波(アッド)用光ファイバ13a,13b・・・が設けられる。各ファイバの先端にはコリメートレンズ14a,14b・・・が設けられる。光ファイバ11a,11b・・・とその先端のコリメートレンズ12a,12b・・・とは第1の入射部を構成しており、光ファイバ13a,13b・・・とその先端のコリメートレンズ14a,14b・・・とは第2の入射部を構成している。
【0019】
さてブロック6cのV字形溝9a,9b・・・にはその溝とちょうど高さが一致する光ファイバ15a,15b・・・が出力用の光ファイバとして平行に配置されており、この先端部分にはコリメートレンズ16a,16b・・・が一体に形成されている。又これより下方のブロック6dのV字形溝10a,10b・・・内にこれと同様の径を有し複数チャンネルの分波(ドロップ)用光ファイバ17a,17b・・・が設けられ、その先端にはコリメートレンズ18a,18b・・・が設けられる。ここで光ファイバ15a,15b・・・とコリメートレンズ16a,16b・・・とは第1の出射部を構成しており、光ファイバ17a,17b・・・とコリメートレンズ18a,18b・・・とは第2の出射部を構成している。
【0020】
ここで光ファイバ11a, 13a, 15a,17aとコリメートレンズ12a,14a,16a,18aは、ベース1に垂直なX−Z平面と平行な面内に形成された第1チャンネルのスイッチの入出射部を構成している。又光ファイバ11b, 13b,15b,17bとコリメートレンズ12b,14b,16b,18bは、第2チャンネルのスイッチの入出射部を構成しており、以下同様である。このように入出射部をブロック6a〜6dのV字形溝に挿入して固定しておくことによって、光軸の位置決めを正確に行うことができる。
【0021】
そしてブロック6a,6dの上部にはこれらのブロックに跨るように反射ユニット20が設けられる。反射ユニット20は図1,図2に示すように、直方体状の部材であり、下面に複数の反射面が設けられる。反射ユニット20の反射面は、図5に示すように、光ファイバ11、コリメートレンズ12からの光が入射される第1の反射面M1、光ファイバ13、コリメートレンズ14からの光が入射される第2の反射面M2を有している。光ファイバ11a,13aからの光軸を夫々L1a,L2aとすると、光軸L2aと同軸上の光軸L3aを貫く位置に第3の反射面M3、光軸L1aと同軸上の光軸L4aを貫く位置に第4の反射面M4が設けられる。ここで第1, 第2の反射面M1,M2は入射部の光を反射する入射側の反射面であり、第3, 第4の反射面M3,M4は後述するチルトミラーからの光を反射する出射側の反射面である。そしてベースと平行な水平線と反射面M1との成す角をθa、反射面M2の成す角をθbとする。又水平線と第3の反射面M3との成す角をθc、第4の反射面M4と水平面との成す角をθdとする。この角度θa,θb,θc,θdの間は以下の関係とする。
θb=θa+φ
θd=θa−φ
θc=θa
【0022】
又ミラー基板3の上面には光軸L1a, L2a, L3a,L4aでなす面と交わる位置、及び光軸L1b, L2b, L3b,L4bでなす面と交わる位置・・・に多数のミラーユニット21a,21b・・・が配置される。以下ミラーユニット21の周辺部分について図6に基づいて説明する。ミラーユニット21はミラー基板3の上面に、図示のように対称に第1, 第2の電極22a,22bが形成されている。又その側方にはスペーサ23a,23bを介して第3, 第4の電極24a,24bが配置されており、この中心からヒンジ25を介してチルトミラー26が回動自在に保持されている。ヒンジ25とチルトミラー26を貫くラインは回動軸となっており、この回動軸に沿ってミラー基板3の第1, 第2の電極22a,22bが分断されるようになっている。チルトミラー26は直径約90μmの円形又は六角形状の部材であり、その表面はミラーであり、且つ電極ともなっている。そして図7に示すように、チルトミラー26に電気的に接続されている電極24a,24bと電極22a,22bの一方との間に、電圧が電圧源27、スイッチ28を介して印加できるように構成される。
【0023】
図7(a)は電圧を印加しない状態であり、(b)は電圧を印加した状態である。図7(b)に示すように電圧を印加することによって静電気力がチルトミラー26aと一方の電極22aとの間に働き、チルトミラー26をヒンジ25に沿って回動させることができる。そしてこの電圧を変化させることによって傾き角度を外部の電圧で設定することができる。ここで電圧源27と電圧のオンオフを制御するスイッチ28とは、チルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部を構成している。そしてチルトミラーの回動軸はY軸に平行な軸とし、回動角度はθaとθb及びθaとθdとの差φとする。
【0024】
ここで用いられる回動可能なミラーユニット21a,21b・・・として、例えばMEMSオプティカル社のSERIES8001を用いてもよい。
【0025】
次に本実施の形態の動作原理について、図8, 図9を用いて説明する。以下では第1チャンネルについて説明するが、他のチャンネルについても同様である。まず反射基板20の下方の回動自在のチルトミラー26aは、図7(a)に示すようにベース1と平行な状態にあるとする。このとき光ファイバ11aからの入力光Inは、コリメートレンズ12aより光軸L1aを通って反射ユニット20の第1の反射面M1に入射する。この反射面M1とベースに平行な光軸L1aとの角度はθaである。合波( アッド)される入射光が光ファイバ13aから加えられる。この光はコリメートレンズ14aより光軸L2aを通って反射ユニット20の第2の反射面M2に入射する。
【0026】
図8に示すようにチルトミラー26aがベース1と平行な状態を第1の状態とする。この状態では第1の入射部の光ファイバ11aから出射した光は、反射面M1で反射されてチルトミラー26aに加わる。ここでチルトミラー26aに対する入射角度は90°−2θaとなり、この光はチルトミラー26aで反射される。この反射光の光軸は水平面に対して2θa傾いており、反射ユニット20の反射面M3に反射される。この反射面の角度θcは反射面M1と同じくθaであるため、反射面M3への入射角は90°−θaとなる。従って反射面M3で反射された光は図示のように水平となって、第2の出射部であるコリメートレンズ18a,光ファイバ17aに加わることとなる。
【0027】
この場合に光ファイバ13aから出射した光は光軸L2aを通って反射面M2で反射され、チルトミラー26aでも反射されるが、この反射光は反射ユニット20の反射面M3により更に下方に反射されることとなる。従っていずれの光ファイバにも入射することはない。
【0028】
さて図9に示すように、チルトミラー26aをφ傾けた第2の状態について説明する。この場合には、光ファイバ11aからの光は反射面M1で反射した後、チルトミラー26aに加わる。このときベース3に対して垂直なZ軸とその反射光との角度は90°−2θaであり、チルトミラー26aへの入射角は90°−2θa+φとなる。この光はチルトミラー26aによって再び反射される。従ってZ軸とその反射光との間の角度は90°−2θa+2φとなる。この反射光は第4の反射面M4に入射される。従って反射面M4で水平線とこの反射光との成す角度は2θa−2φとなる。反射面M4への入射角は90°−2θa+2φ+θdとなり、反射した光は90°−θdとなる。θd=θa−φであるので、これらの角度は等しく、この反射光はベースと平行な反射光となって、第1の出射部であるコリメートレンズ16a,光ファイバ15aに加わることとなる。
【0029】
一方光ファイバ13aから出射した光は反射面M2で反射し、この反射光はチルトミラー26aに入射する。この入射角は90°−2θb+φであり、チルトミラー26aで図示のように反射する。ここでZ軸とチルトミラー26aでの反射光との角度は図示のように90°−2θb+2φとなる。そしてこの反射光は反射面M3に入射する。反射面M3は水平面との角度がθa、即ちθb−φであるため、その反射面M3での反射光は水平となり、コリメータ18aを介して光ファイバ17aに入射させることができる。
【0030】
このようにチルトミラー26aを回動させることにより、光ファイバ11aからの入力光を光ファイバ17aの出力(out)に出射する第1の状態と、光ファイバ11aの光を光ファイバ15a(Drop)に入射すると共に、光ファイバ13a(Add)からの光を光ファイバ17a(Out)に出射する第2の状態とに切換えることができる。
【0031】
ここで図5に示すように、光軸L1aとL2aとの間隔をD、光軸L2aとチルトミラー26aとの回動中心との間隔をH、光軸L1aと反射面M1との交点と回動中心との間隔をX1、反射面M4と光軸L4aとの交点と回動中心との間隔をX2とする。例えばDを0.5mm、Hを1.5mm、X1,X2を夫々1.15mm,1.35mmとし、θaを30°、φを2°とすれば、光ファイバ11aから光ファイバ15a又は17aに達するまでの間隔はX軸に平行なラインを考慮しない場合は2〜5mm以下となり、コリメートレンズ間のワーキングディスタンスを極めて小さくすることができる。このためレンズファイバやボールレンズファイバ等を採用することができ、挿入損失を小さくすることができる。このためチルトミラーとして直径の小さい小型のミラーを使用することができる。チルトミラーが小型であれば低電圧駆動で高速に回動を行うことができるため、スイッチング速度を高速にすることができる。
【0032】
尚、上記の説明は4本の光ファイバ11a,13a,15a,17aの間の1チャンネルの2×2のスイッチングについてのものである。図1, 図2に示すように4本の光ファイバの対が横方向に多数配列されているアレー型の光スイッチにあっては、各チルトミラー26a, 26b, 26c,26dの角度を変化させることによって2×2のスイッチングを4チャンネル並列に実行することができる。又4チャンネルに限らず、任意の自然数をnチャンネルとすると、n×4の光ファイバを並列に配列して光スイッチアレーとすることにより、2×2×nのスイッチングを実現することができる。
【0033】
又前述したように複数チャンネル分をスイッチングする光スイッチアレーだけでなく、光ファイバ11a, 13a, 15a,17aの4本の光ファイバのみを用いて2×2の光スイッチとすることもできる。更に光ファイバ17aを除いて2×1のスイッチングを行う光スイッチとすることもできる。入力側の光ファイバを11a又は13aのみとし、その光をチルトミラーの傾きによって光ファイバ15aと17aのいずれかの光ファイバに入射させる1×2のスイッチングを行う光スイッチとすることも可能である。
【0034】
尚前述した反射ユニット20は対となる光ファイバの光軸の上部に配置されており、その下面が反射面M1〜M4となっているが、図10に示すように反射ユニット40を光軸L1,L2の間に配置するようにしてもよい。この場合には反射ユニット40はガラスブロックとし、その上面を第1〜第4の反射面M1〜M4とする。反射ユニット40の光ファイバ11a,13aに対向する面は垂直面として無反射コーティングを施しておき、同様に光ファイバ15a,17aに対向する面も垂直面として無反射コーティングを施しておく。更に反射ユニット40の下面にも無反射コーティングを施しておく。この場合にも反射ユニット40の下方にチルトミラーを配置することによって同様の機能を達成することができる。この場合には光ファイバ11a,13aから反射ユニット40への入射、及び出射は垂直な入出射となるが、チルトミラーへの入射及びチルトミラーからの反射については、光軸が直角でないため屈折する。従って反射ユニットの反射面M1〜M4の角度θa〜θdは屈折率を考慮した角度とする必要がある。
【0035】
又前述の実施の形態では図11(a)に示すように、各光ファイバの先端にレンズファイバをコリメートレンズとして取り付けたものについて説明している。これに代えて図11(b)に示すように、光ファイバの先端に小型ボールレンズのコリメータ51a,52aをつけた光ファイバとしてよい。この場合にはワーキングディスタンスはレンズファイバより比べて長くすることができる。又通常の非球面レンズ、GRINレンズ、あるいはマイクロレンズアレーなどをコリメートレンズとして各光ファイバを接続したコリメータを採用しても良い。
【0036】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように本願の請求項1〜9の発明によれば、入出力光を短距離で結合することができ、小型で安価の光スイッチを実現することができる。又光軸合わせが容易で信頼性の高い光スイッチとすることができる。又請求項1では2×2の光スイッチ、請求項2では1×2の光スイッチ、請求項3では2×1の光スイッチを小型で安価に実現することができる。更に請求項5に示すように入出射部をV字形溝を有するブロック内で保持することによって、入出射部の位置決めを容易に行うことができる。又この光スイッチをアレー状に形成することによって(1×2)×n、( 2×2)×nのスイッチを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による光スイッチの全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1による光スイッチの主要部の構成を示す断面図である。
【図3】本実施の形態の一方のブロックとその上部に配置される光ファイバを示す断面図である。
【図4】本実施の形態の他方のブロックとその上部に配置される光ファイバを示す断面図である。
【図5】本実施の形態による光ファイバと反射ユニットの関係を示す側面図である。
【図6】本実施の形態によるミラーユニットの構造を示す斜視図である。
【図7】本実施の形態によるミラーユニットの電圧を印加しない状態、及び印加した状態の回動を示す断面図である。
【図8】実施の形態1によるチルトミラーを回動させない状態での反射面と光の経路を示す図である。
【図9】実施の形態1によるチルトミラーを回動させた状態での反射面と光の経路を示す図である。
【図10】本発明の他の実施の形態による反射ブロックと光の経路を示す断面図である。
【図11】本発明の各実施の形態による光ファイバとその先端のコリメートレンズを示す概略図である。
【図12】従来の4チャンネルの光アドドロップの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ベース
2 プリント基板
3 ミラー基板
4,5 スペーサ
6a,6b,6c,6d ブロック
7a,7b・・8a,8b・・9a,9b・・10a,10b・・ V字形溝11a,11b・・13a,13b・・15a,15b・・17a,17b・・ 光ファイバ
12a,12b・・14a,14b・・16a,16b・・18a,18b・・ コリメートレンズ
20,40 反射ユニット
M1〜M4 反射面
21a,21b・・ ミラーユニット
22a,22b, 24a,24b・・ 電極
23a,23b スペーサ
25 ヒンジ
26a,26b・・ チルトミラー
27 電圧源
28 スイッチ
51a,51b コリメータ

Claims (9)

  1. ベースに対して平行に互いに隣接して配置された第1,第2の入射部と、
    前記第1,第2の入射部と対向し互いに隣接して配置された第1,第2の出射部と、
    前記第1,第2の入射部と前記1,第2の出射部との間の側方に配置され、回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、
    前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、
    前記第1,第2の入射部と前記第1,第2の出射部との間に配置され、前記第1,第2の入射部からの光を夫々反射する第1,第2の反射面、及び前記チルトミラーで反射された光を夫々反射する第3,第4の反射面を有する反射ユニットと、を具備し、
    前記チルトミラー制御部は、前記第1の入射部から入射され、前記反射ユニットの第1の反射面で反射された光を前記反射ユニットの第3の反射面に反射し、前記第2の出射部に入射する第1の位置と、
    前記第1の入射部より出射され、前記反射ユニットの第1の反射面で反射された反射光を前記反射ユニットの第4の反射面に向けて反射し、前記第1の出射部に入射すると共に、前記第2の入射部から出射され前記反射ユニットの第2の反射面で反射された反射光を前記反射ユニットの第3の反射面に向けて反射し、前記第2の出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とする光スイッチ。
  2. ベースに対して水平に配置された入射部と、
    前記入射部と対向し互いに隣接して配置された第1,第2の出射部と、
    前記入射部と前記1,第2の出射部との間の側方に配置され、回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、
    前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、
    前記入射部と前記第1,第2の出射部との間に配置され、前記入射部からの光を反射する第1の反射面、及び前記チルトミラーで反射された光を夫々反射する第3,第4の反射面を有する反射ユニットと、を具備し、
    前記チルトミラー制御部は、前記入射部から入射され、前記反射ユニットの第1の反射面で反射された光を前記反射ユニットの第3の反射面に反射し、前記第2の出射部に入射する第1の位置と、
    前記入射部より出射され、前記反射ユニットの第1の反射面で反射された反射光を前記反射ユニットの第4の反射面に向けて反射し、前記第1の出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とする光スイッチ。
  3. ベースに対して水平に互いに隣接して配置された第1,第2の入射部と、
    前記第1,第2の入射部と対向して配置された出射部と、
    前記第1,第2の入射部と前記出射部との間の側方に配置され、回動自在のチルトミラーを含むミラーユニットと、
    前記ミラーユニットのチルトミラーの反射角度を切換えるチルトミラー制御部と、
    前記第1,第2の入射部と前記出射部との間に配置され、前記第1,第2の入射部からの光を夫々反射する第1,第2の反射面、及び前記チルトミラーで反射された光を反射する第3の反射面を有する反射ユニットと、を具備し、
    前記チルトミラー制御部は、前記第1の入射部から入射され、前記反射ユニットの第1の反射面で反射された光を前記反射ユニットの第3の反射面に向けて反射し、前記出射部に入射する第1の位置と、
    前記第2の入射部から出射され前記反射ユニットの第2の反射面で反射された反射光を前記反射ユニットの第3の反射面に向けて反射し、前記出射部に入射する第2の位置とに切換えることを特徴とする光スイッチ。
  4. 前記第1, 第2の入射部及び前記第1, 第2の出射部は、光ファイバとその先端に設けられ光ファイバからの出射光をコリメートするレンズ部であることを特徴とする請求項1記載の光スイッチ。
  5. 前記各入射部及び出射部は、前記光ファイバをV字形溝に収納するブロックにより保持されていることを特徴とする請求項4記載の光スイッチ。
  6. 前記反射ユニットは、その下面に前記第1〜第4の反射面を有する反射ユニットであり、
    前記第1,第2の反射面は前記第1,第2の入射部に向けて形成され、前記第3,第4の反射面は第1, 第2の出射部に向けて形成されたものであり、
    前記第1の反射面と水平面とのなす角度をθa、前記第2の反射面と水平面とのなす角度をθbとし、前記第3の反射面と水平面とのなす角度をθc、前記第4の反射面と水平面とのなす角度をθdとすると、以下の関係
    θb=θa+φ
    θd=θa−φ
    θc=θa
    が成り立つことを特徴とする請求項1記載の光スイッチ。
  7. 前記第1, 第2の入射部及び前記第1, 第2の出射部は、前記ベースに垂直の面内に、その光軸が前記ベースに平行になるように配置されたものであることを特徴とする請求項1記載の光スイッチ。
  8. 前記ミラーユニットは、
    上面に反射面が形成された可動部の一部がヒンジ部でベース基板と接続され、そのヒンジを中心に回転するチルトミラーと、基板上に形成された電極との間に電圧を加えることによって、前記チルトミラーを回転させるものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の光スイッチ。
  9. 前記ベースに請求項1〜8のいずれか1項記載の光スイッチを複数並列に配置したことを特徴とする光スイッチアレー。
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