JP2004069538A - 計量検査機 - Google Patents

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Abstract

【課題】1台の計量検査機でもって、従来より小秤量から大秤量にわたる多種の計量器の検査ができるようにする。
【解決手段】この計量検査機(20)は、連結部材(40)を用いて基準分銅(30c−30h)を縦列に連結した2つの基準分銅群(B1、B2)を備え、下側にある軽量な基準分銅から計量器に搭載する。軽量な基準分銅は重さに応じて小型に成形され、各基準分銅(30d)は直下にある小型の基準分銅(30c)を収容する凹部(60)が形成される。この凹部の天井には吊下用の係止孔(48)が形成され、この係止孔には、小型の基準分銅(30c)上に固定された連結部材(40)の頭部(38)が係止される。小型の基準分銅は真上の基準分銅の凹部に収容されつつ、ともに計量器(A)に搭載される。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多種の計量器に合う基準分銅を搭載できる計量検査機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の計量検査機は、図3に示すように、基準分銅1、2a、2bの上下に連結部材を設けて各基準分銅を縦列に配置し、計量器Aへの搭載は下段側の基準分銅から選択して、順次搭載するようになっている(実公昭58−831号公報照)。
【0003】
これらの基準分銅1、2a、2bは、耐腐食性、非変形性が要求されており、図3では搭載時に位置ずれしないように外形が同一に形成されている。
【0004】
また、連結手段は図4に示すように、各基準分銅1の下面に吊下用の係止孔11を設け、かつ、各基準分銅1上に断面「T」字形の突起10を固定し、この突起10の頭部を前記係止孔11へ挿入することにより、各基準分銅が相互に連結する。
【0005】
最下段にある基準分銅2bの搭載は、これを計量器Aに搭載した後に、直上の基準分銅2aが基準分銅2bに乗載しないように少しだけ下動し、基準分銅2b内の係止孔11内にある基準分銅2aの突起10を浮かせることによってなされる。
【0006】
すなわち、基準分銅2aから上の基準分銅は計量検査機本体に支持され、基準分銅2bのみを計量器Aに搭載する。
【0007】
計量器の検査は、基準分銅2bの重さと計量値とを比較し、誤差が許容範囲内にあるかで判定される。
【0008】
近年の計量器、例えば、デジタル式秤では、5gの計量用から200kgの重量用まで、多種多様なシリーズ製品が提供されており、計量検査機もこれらのシリーズ製品に使用できるものが待望されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
前述の計量検査機では、基準分銅の重さを係止孔11の大きさで調整し、下側の基準分銅の上に上側の基準分銅が加わる構成であるから、剛性に乏しい軽い基準分銅を重い基準分銅に連結できず、軽量用、中量用、重量用など、秤量に応じた数種類の軽量検査機を必要とする。
【0010】
また、前述した軽量検査機の連結手段では、基準分銅に横ぶれが生じ易く、突起10の摩耗を招いたり、計量器Aへの搭載作業を慎重に行なわなければならないとい問題がある。
【0011】
本発明は、これらの課題を解決することを目的としてなされたものであり、一つは格別に軽い基準分銅を支障なく連結できるようにすることと、二つは搭載する基準分銅の組み合わせをより広げること、三つは基準分銅の横ぶれが極小となる軽量検査機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記一つ目の課題に対し、請求項1記載の発明では、軽い基準分銅ほど小型に成形するとともに、直上となる基準分銅の下面に直下の基準分銅を収容する凹部を設け、基準分銅上に基準分銅が搭載しないようにしたものである。
【0013】
前記搭載の回避により、小型の基準分銅は変形する虞がなく、所望の軽い基準分銅を連結して、従来より多用な計量器に使用することができる。
【0014】
前記二つ目の課題に対し、請求項2記載の発明は、計量器の秤量に応じた基準分銅群を個別に設けたものであり、両基準分銅群の中から搭載すべき基準分銅を選択できるようにし、請求項1に記載の発明よりも多用な計量器に使用できる。
【0015】
前記三つ目の課題に対して、請求項3記載の発明は、搭載する基準分銅の横ぶれを抑制するために、連結部材の頭部を断面「逆台形状」に形成するとともに、該頭部を挿入する基準分銅の係止孔に斜面を設け、頭部を斜面に接触させる。この構成によって、基準分銅には、基準分銅の支点となる突起の遊動を少なくすることによって、前記課題を達成する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、添付した図1及び図2を参照して詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の一実施例に係る計量検査機の概略を示す図である。図2は、前記計量検査機において、複数の基準分銅(以下、単に「分銅」と記載する。)が連結部材により縦列に連結された基準分銅群(以下、単に「分銅群」と記載する。)の細部構造を示す縦断面図である。
【0018】
本実施例の計量検査機20は、フレーム22の上に2つのステップモータ24a、24bを備えている。各ステップモータ24a、24bにはジャッキ26a、26bが連結され、各ジャッキ26a、26bにはロッド25a、25bが螺合し、各ステップモータ24a、24bの回転によりロッド25a、25bを昇降できるようにしてある。ステップモータとは、駆動パルスが1つ入力される度に一定角度回転し、逆極性の駆動パルスが1つ入力される度に一定角度逆転するものである。
【0019】
各ロッド25a、25bの下端には、分銅吊り具27、29が連結され、一方の分銅吊り具27には、複数の重い分銅30e−30hを縦列連結した重量用の第1分銅群B1が吊り下げられている。これらの分銅30e−30hは、上側ほど重く、下側ほど軽くされているが、同じ重量の分銅が含まれていてもよい。他方の分銅吊り具29には、分銅群B1の最下段の分銅30eよりも軽い分銅30dと、この分銅30dの下にさらに軽量小型の分銅30cとを縦列接続した軽量用の第2分銅群B2を吊り下げている。これらの分銅群B1、B2の下に計量器Aを置くための水平台21が備えられる。
【0020】
各分銅は、上面に逆台形状断面の頭部38を有する連結部材40が固定され、下面に連結部材40の頭部38が係合する逆台形状断面部分を有する係止孔48が設けられる。各分銅は、連結部材40と係止孔48とのスライド可能な係止によって連結されるとともに、連結部材40の頭部38は、係止孔48内をスライドすることにより浮動可能になっている。
【0021】
ところで、分銅群B2においては、上段の分銅30dの下面に凹部60が設けられていて、この凹部60の天井に、下段の分銅30cの上面に固定された連結部材40の頭部38が係止する係止孔48が設けられている。
【0022】
この分銅群B2を降下させ、下段の分銅30cを計量器Aに搭載した後に、さらに分銅群B2を降下させていくと、下段の分銅30cが上段の分銅30dの凹部60内に収容され、上段の30dが計量器Aの上面に直接当接する。このため、上段の大きく重い分銅30dが下段の小さく軽い分銅30cの上に載ることがない。
【0023】
図1においては、各分銅群B1、B2に接続される分銅の数を、説明を簡単にするために実際よりも少なくしているが、実際には、分銅群B1は、連結部材40の重量を含めて、下段側から5kgの分銅を4個、10kgの分銅を4個、20kgの分銅を2個連結し、分銅群B2は、図2に示したように、連結部材の重量を含めて、下段側から5g、45g、950g、1kgの4つの分銅64、62、30a、30bを縦列接続している。もちろん、各分銅群B1、B2に接続される分銅数は、検査する計量器の秤量によっては、これより多くしても、逆に少なくしてもよいし、各分銅の重量を変更してもよい。
【0024】
次に、各分銅の細部構造について、図2に示した軽量用の分銅群B2の細部構造を示す縦断面図に基づいて説明する。重量用の分銅群B1の各分銅の構造も、軽量用の分銅群B2の分銅30bとほぼ同じであるので、それらの説明は省略する。
【0025】
分銅30bは、上側部材32と下側部材34とをネジ36によって結合している。分銅30bの上側部材32の上面には、逆台形状断面の頭部38を有する連結部材40が螺合されている。また、上側部材32には、微調整重り挿入孔50が設けられ、この挿入孔50には、この挿入孔50を塞ぐネジ52が螺合されている。
【0026】
分銅30bの下側部材34は、上面に開口した円孔42と、この円孔42と連続し、下面に開口した逆台形状断面のテーパ孔(斜面)46とを有している。円孔42の直径は連結部材40の頭部38の直径より大きく、テーパ孔46の下部の直径は、連結部材40の頭部38の直径よりは小さくされる。そして、テーパ孔46と円孔42とから、連結部材40の頭部38を係止する係止孔48が形成される。
【0027】
分銅30bの上側部材32と下側部材34とを結合する際には、下側の分銅30aの連結部材40を、下側部材34の係止孔48に係合させた後に、上側部材32と下側部材34とをネジ36で結合する。こうして、両分銅30a、30dを縦列に接続したとき、連結部材40の頭部38が、係止孔48内をスライドして、テーパ孔48から浮動可能になっている。
【0028】
分銅吊り具29も、基本的には分銅30bと同様に構成されているので、この構造の説明は省略する。ただし、最上段の分銅30bの連結部材40を係止する係止孔29eは、上側部材29aに形成された円孔29cと、下側部材29bに形成されたテーパ孔(斜面)29dとから構成される。
【0029】
この分銅吊り具29を持ち上げると、2つの分銅30a、30bとの連結部分では、上側の分銅30bの上動に伴い、下側の分銅30aの連結部材40の頭部38が、上側の分銅30bのテーパ孔46に当接して、下側の分銅30も同時に持ち上げられる。逆に、分銅吊り具29を降下させると、下側の分銅30aは計量器Aに搭載され、その後、下側の分銅30aの連結部材40の頭部38が、上側の分銅30bのテーパ孔46から浮動して、両分銅30a、30b間の連結が切れることになり、分銅30a以下の分銅のみを計量器Aに搭載することができる。
【0030】
分銅30aは、下面に凹部60が設けられていて、下段に接続される分銅62全体を凹部60内に収容できるようになっている。上側部材66と下側部材68とをネジ36によって結合し、上側部材66の上面には、逆台形状断面の頭部38を有する連結部材40が螺合され、上側部材66の側面に微調整重り挿入孔50と、これにネジ52が螺合されることは、分銅30bと同じである。ただし、細部構造は、次のようになっている。
【0031】
分銅30aの上側部材66の下面には円孔70が開けられる。分銅30aの下側部材68は、下面に下側の分銅62全体を完全に収容できる凹部60が設けられ、この凹部60の天井61に円孔70と連続し、下面に開口した逆台形状断面のテーパ孔(斜面)72が設けられる。円孔70とテーパ孔72とから、下段の分銅62に固定された連結部材74の頭部76を係止する係止孔78が形成される。
【0032】
分銅62は、図2に示されたように、上側部材80と下側部材82とをネジ36によって結合している。上側部材80は、扁平な円盤で、逆台形状断面の頭部76を有する連結部材74が上方から螺合されている。分銅62の下側部材68は、上面には円孔84が開けられるとともに、下面に下側の分銅64を完全に収容できる凹部94が設けられ、この凹部94の天井96に、円孔84と連続し下面に開口した逆台形状断面のテーパ孔(斜面)86が設けられる。円孔84とテーパ孔86とから、下段の分銅64に固定された連結部材88の頭部90を係止する係止孔92が形成される。
【0033】
最下段の分銅64は、扁平な円盤で、連結部材88が上方から螺合するだけの簡単な構造となっている。このため、この分銅64は、製造が容易で特に軽量小型にすることができる。
【0034】
この計量検査記20は、ステップモータ24a、24bに駆動パルスを送るとともに、計量器Aから重量信号を受取り、測定値が許容誤差の範囲内にあるかどうか調べ、検査結果を記録するとともに、ディスプレイに表示したり、印刷したりする計測制御部(パーソナルコンピュータ)80を備えている。次に、計量器Aを検査する際の計測制御部80の働きについて説明する。
【0035】
計量器Aの検査は、通常、計量器Aの秤量に応じて、次のように搭載する分銅重量の総和を変えて、6回の検査を行う。
Figure 2004069538
ここでは、秤量12kgの計量器Aを例にして説明する。最初に、計量器Aの電源をオンにすると、計量器Aから機種識別信号が計測制御部80に送られて来るので、計量器Aの存在を確認するとともに、機種を識別する。
【0036】
次に、分銅を全く搭載しない状態で、計量器Aが正しく0gを表示しているかどうか、1回目の検査を行う。続いて、識別された機種に応じて、予め設定されている搭載すべき分銅を選択する。
【0037】
次に、ステップモータ24bに駆動パルスを送り、ステップモータ24bを回転させて分銅群B2を徐々に下げていきながら、計量器Aから送られて来る重量信号を監視する。すると、一番下段の分銅64(5g)が計量器Aの上に当接し、続いて、分銅64の連結部材88の頭部90が分銅62の係止孔92から浮動し、計量器Aには一番下段の分銅64のみが搭載される。このとき、計量器Aから送られて来る重量信号は、分銅64の重量分だけ急変し、分銅64が計量器Aに搭載されたことを知る。そこで、ステップモータ24bを停止し、計量器Aから送られて来る重量信号と、予め記憶している分銅64の重量5gとを比較することにより、2回目の検査をする。
【0038】
次に、再びステップモータ24bに駆動パルスを送り、ステップモータ24bを回転させて、分銅群B2を徐々に下げていきながら、計量器Aから送られて来る重量信号を監視する。すると、分銅64が分銅62(45g)下面の凹部94内に収容され、分銅62の下面が計量器Aの上に当接し、続いて、分銅62の連結部材74の頭部76が分銅30aの係止孔78から浮動し、計量器Aには下から1、2段目の分銅64、62のみが搭載される。このとき、計量器Aから送られて来る重量信号は、分銅62の重量分だけ急変し、分銅64及び62が計量器Aに搭載されたことを知る。
【0039】
以下、同様に、ステップモータ24bを回転させて、分銅群B2を徐々に下げていき、分銅30a(950g)及び30b(1kg)を計量器Aに搭載すると、搭載された分銅重量の総和は5g+45g+950g+1kg=2kgとなる。そこで、ステップモータ24bを停止し、計量器Aから送られて来る重量信号と、予め記憶している搭載した分銅の重量の総和2kgとを比較することにより、3回目の検査をする。
【0040】
次に、ステップモータ24bを逆回転させて、分銅群B2を引き上げるとともに、ステップモータ24aを回転させて、分銅群B1を徐々に下げていき、分銅群B1の最下段の5kgの分銅を計量器Aに搭載して、4回目の検査を行う。
【0041】
次に、5kgの分銅を計量器Aに搭載したまま、ステップモータ24bを回転させて、分銅群B2を再び下げて、分銅群B2の全分銅64、62、30a、30b(合計重量2kg)を計量器Aに搭載すると、計量器Aには合計7kgの分銅が搭載される。そこで、計量器Aの5回目の検査を行う。
【0042】
次に、合計7kgの分銅を計量器Aに搭載したまま、ステップモータ24aを回転させて、分銅群B1を再び下げて、分銅群B1の下から2段目の分銅(5kg)を計量器Aに搭載すると、計量器Aには合計12kgの分銅が搭載される。そこで、計量器Aの6回目の検査を行う。以上の無荷重から秤量までの6回の検査で、各測定値が許容誤差内であれば合格となる。
【0043】
本実施例の計量検査機によれば、その他の秤量の計量器も同様に、無荷重から秤量までの6回の検査ができ、秤量12kgから秤量101kgにわたる多種の計量器の検査が可能になる。
【0044】
ここで、機種毎に計量器Aの検査の前に、予め、各分銅群B1、B2を降下させて、検査すべき状態になるまでにステップモータ24a、24bに送った各駆動パルス数を記憶しておくと、計量器Aを実際に検査をする際には、機種に応じて記憶した数の駆動パルスを両ステップモータ24a、24bに送ることにより、分銅群B1、B2を迅速に昇降させることができ、計量器Aの検査時間の短縮を図ることができる。
【0045】
本実施例の効果を列挙すると次のようなものである。(1)分銅30aは、計量器Aに搭載される際、その下面に形成した凹部60に下段に接続した分銅64全体を完全に収容することにより、軽量小型の分銅64の上に重い大形の分銅60が載ることがない。したがって、軽量小型の分銅が変形して、分銅の位置ずれを生じさせ、検査不良を招くこともなくなるので、最下段に格別軽い分銅を接続することができ、1台の計量検査機で、従来より小秤量から大秤量にわたる多種の計量器の検査が可能になる。(2)重量用と軽量用の分銅群B1、B2を別個に備えたので、軽量小型の分銅の上に極端に重い大形の分銅が載ることがなくなり、前記(1)と同様に、1台の計量検査機で、従来より小秤量から大秤量にわたる多種の計量器の検査が可能になる。(3)重量用と軽量用の2つの分銅群B1、B2から計量器Aに搭載する分銅を選択できるので、分銅の組み合わせがより多様化し、さらに多種の計量器の検査ができる。(4)分銅を2群に分けることにより、各分銅群B1、B2の分銅数が少なくなるので、従来より検査時間が短縮するうえ、各分銅群B1、B2の高さが短縮するので、分銅搭載時のバランスがよくなり、検査不良を招くことが少なくなる利点がある。(5)各分銅間の連結は、連結部材40、74、88の逆台形状断面の頭部38、76、90と係止孔48、78、92の斜面との接触によるので、各分銅の横ぶれが抑制され、これにより、各分銅を計量器Aへ静かに円滑に搭載でき、計量器Aの測定値が短時間で得られ、検査時間の短縮が図れる。特に、横ぶれを起こし易い軽い分銅を搭載する場合に効果がある。
【0046】
ところで、本発明は、前記実施例に限られるものではなく、種々の変更が可能である。たとえば、本実施例の計量検査機20において、分銅の連結構造としては、図4に示したような従来の連結構造を用い、ステップモータ24a、24bの代わりに普通のモータを用いることも可能である。また、ある分銅30d、30aの凹部60には、図1に示したように1つの分銅30cのみを収容してもよいし、図2に示したように2つの分銅62、64を入れ子式に収容してもよいし、3つ以上の分銅を入れ子式に収容できるようにしてもよい。さらに、分銅群B1、B2の数は、前記実施例のように2つに限るものではなく、検査する計量器の秤量の範囲に応じて、3つ以上の分銅群を備えてもよいし、分銅群は1つのみとしてもよい。
【0047】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明によれば、小型の基準分銅は真上の基準分銅の凹部に収容されつつ、ともに計量器に搭載されるので、軽量小型の分銅の上に重い大形の分銅が載ることがなくなり、これにより、軽量小型の分銅が変形して、基準分銅の位置ずれを生じさせ、検査不良を招くことがなくなる。したがって、従来よりも格別軽い分銅を連結することにより、1台の計量検査機で、従来より小秤量から大秤量にわたる多種の計量器の検査が可能になる。
【0048】
請求項2に係る発明によれば、重量用と軽量用の分銅群を別個に備えたので、小型の基準分銅の上に極端に大形の基準分銅が載ることがなくなるので、請求項1に係る発明と同様に1台の計量検査機で多種の計量器の検査ができる。また、2つの分銅群から計量器に搭載する分銅を選択できるので、分銅の組み合わせがより多様化し、請求項1に係る発明よりもいっそう多種の計量器の検査ができる。さらに、各分銅群の分銅数が少なくなるので、検査時間が短縮するうえ、各分銅群の高さも短縮するので、分銅搭載時のバランスがよくなり、検査不良を招くことが少なくなる利点がある。
【0049】
請求項3に係る発明によれば、さらに、各分銅間の連結は、連結部材の逆台形状断面の頭部と係止孔の斜面との接触によるので、各分銅の横ぶれが抑制され、これにより、各分銅を計量器Aへ静かに円滑に搭載でき、計量器Aの測定値が短時間で得られ、検査時間の短縮が図れる。特に、横ぶれを起こし易い軽い分銅を搭載する場合に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る計量検査機の概略を示す図である。
【図2】前記計量検査機に用いられるの軽量用の分銅群の縦断面図である。
【図3】従来の計量検査機の概略を示す図である。
【図4】前記従来の計量検査機における分銅の縦断面図である。
【符号の説明】
20     計量検査機
30a−30h、62、64  基準分銅
40、74、88  連結部材
38、76、90  頭部
46、72、86  テーパ孔(斜面)
48、78、92  係止孔
60、94  凹部
61、96  天井
A      計量器
B1     重量用の第1基準分銅群
B2     軽量用の第2基準分銅群

Claims (3)

  1. 連結部材を用いて基準分銅を縦列に連結した基準分銅群を備え、下側にある軽量な基準分銅から計量器に搭載する計量検査機において、
    前記した軽量な基準分銅は重さに応じて小型に成形し、
    各基準分銅は直下にある小型の基準分銅を収容する凹部が形成されるとともに、該凹部の天井には吊下用の係止孔が形成され、
    前記連結部材は前記小型の基準分銅上に固定されつつ、前記係止孔に係止する頭部が設けられ、
    小型の基準分銅は真上の基準分銅の凹部に収容されつつ、ともに計量器に搭載することを特徴とする計量検査機。
  2. 連結部材を用いて基準分銅を縦列に連結した基準分銅群を備え、下側の基準分銅から計量器に搭載する計量検査機において、
    前記基準分銅群は、重量用の第1基準分銅群と軽量用の第2基準分銅群とが別個に配置され、
    両基準分銅群は軽い基準分銅ほど下段に配置され、
    搭載されるべき基準分銅が両基準分銅群から選択されることを特徴とする計量検査機。
  3. 請求項1、2記載の連結部材は全体が皿ビス状であって、断面「逆台形状」の頭部が、基準分銅に設けられた断面「逆台形状」の係止孔の斜面に係止し、各基準分銅が同一軸の線上にあることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の計量検査機。
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JP2006208382A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Mettler Toledo Gmbh モジュール型校正用錘
CN107830953A (zh) * 2017-12-08 2018-03-23 中水北方勘测设计研究有限责任公司 内挂式自动砝码加载装置
CN113984176A (zh) * 2021-11-01 2022-01-28 深圳市乐福衡器有限公司 一种电子秤称量测试设备

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