【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、グリース等の粘性流動体をドラム缶やペール缶等の容器に充填するのに用いて好適な粘性流動体の充填装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
グリースをドラム缶やペール缶等の容器に自動的に充填するための充填装置が知られている。図６を参照して、従来の充填装置について説明する。同図に示すように、グリースが満たされたタンクＴにポンプＰが接続し、ポンプＰにより吸込、吐出されるグリースが供給管１１の先端開口から供給される。
【０００３】
供給管１１は支持部１２により支持され、先端開口を下方に向けた状態で所定個所に置かれたドラム缶やペール缶等の容器１３の上方に配置される。供給管１１を支持する支持部１２は、電動モータＭの駆動力によりチェーン１４を介して昇降可能とされる。
【０００４】
このようにした充填装置では、容器１３を所定個所に置くとともに、支持部１２を下降させて供給管１１の先端を容器１３の底に近接させる。そして、ポンプＰを駆動して供給管１１の先端開口からグリースを供給するとともに、電動モータＭを駆動して供給管１１を一定速度で上昇させる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、作業状況等によってグリースの粘度等は変化するものであり、グリースの粘度等が変化するとポンプＰの吐出量等も変化するため、上記従来例のように供給管１１を一定速度で上昇させるのでは、供給管１１の先端と容器１３内のグリースの液面との距離がばらつき、両者が離れると、流下するグリースにより液面が凹んでエアが混入しやすくなってしまう。このようにエアが混入すると、グリースが酸化しやすくなり品質劣化の一要因となるため、特に高級グリースを充填するような場合には、作業者が監視しながら作業しなければならない。
【０００６】
また、上記従来例のように供給管１１を一定速度で上昇させる場合、例えば供給管１１が一定高さに達したらグリースの供給を停止するといった制御を行うと、上記のようにグリースの粘度等が変化すると供給量も変化することから、容器１３に充填されるグリースの充填レベルにばらつきが生じてしまう。
【０００７】
また、細長い供給管１１の先端開口からグリースを供給するのでは、グリースが棒状となり、「とぐろ」をまいてエアを巻き込んでしまう。このようにエアが混入すると、グリースが酸化しやすくなり品質劣化の一要因となるため、特に高級グリースを充填するような場合には、作業者が監視しながら作業しなければならない。
【０００８】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、グリース等の粘性流動体をドラム缶やペール缶等の容器に充填するに際してエアの混入を防ぐことを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明の粘性流動体の充填装置は、供給管の先端開口から粘性流動体を供給して容器に充填するための粘性流動体の充填装置であって、前記容器に対して略垂直に配置された前記供給管を昇降させる流体圧シリンダ装置と、前記供給管の先端を前記容器内に位置させた状態で、前記容器に供給される粘性流動体により先端が押し上げられて前記供給管が上昇するように前記流体圧シリンダ装置を制御する制御手段とを備えた点に特徴を有する。
【００１０】
また、本発明の粘性流動体の充填装置の他の特徴とするところは、前記制御手段は前記流体圧シリンダ装置内のピストンに作用する自重と前記流体圧シリンダ装置内の圧力とをバランスさせて、前記ピストンをフリーな状態とする点にある。
【００１１】
また、本発明の粘性流動体の充填装置の他の特徴とするところは、前記制御手段は、前記供給管を上昇させる上昇位置と、前記供給管を下降させる下降位置と、前記ピストンをフリーな状態とするバランス位置とを有する切換バルブを含む点にある。
【００１２】
また、本発明の粘性流動体の充填装置の他の特徴とするところは、前記容器に充填される粘性流動体の重さを測る秤量手段を備えた点にある。
【００１３】
また、本発明の粘性流動体の充填装置の他の特徴とするところは、前記秤量手段の秤量値が規定値に達すると、前記粘性流動体の供給を自動的に停止する構成とした点にある。
【００１４】
また、本発明の粘性流動体の充填装置の他の特徴とするところは、前記供給管の先端部分が徐々に拡がる形状とされている点にある。
【００１５】
本発明の別の粘性流動体の充填装置は、供給管の先端開口から粘性流動体を供給して容器に充填するための粘性流動体の充填装置であって、前記供給管の先端部分が徐々に拡がる形状とされている点に特徴を有する。
【００１６】
また、本発明の別の粘性流動体の充填装置の他の特徴とするところは、前記供給管の先端部分は、先端に向かうにつれて断面円形が徐々に拡径する円錐形状とされている点にある。
【００１７】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の粘性流動体の充填装置の好適な実施の形態について説明する。
【００１８】
図１には、本実施の形態の粘性流動体の充填装置の概略構成を示す。同図に示すように、グリースが満たされたタンクＴにポンプＰが接続し、ポンプＰにより吸込、吐出されるグリースが供給管１の先端開口から供給される。
【００１９】
供給管１は支持部２により支持され、先端開口を下方に向けた状態で秤量機８の上方に配置される。秤量機８の上にはドラム缶やペール缶等の容器３が置かれ、供給管１が容器３に対して垂直に配置される。
【００２０】
供給管１の先端部分１ａは、先端に向かうにつれて断面円形が徐々に拡径する円錐形状（ラッパ形状）とされている。
【００２１】
供給管１を支持する支持部２はエアシリンダ装置４のロッド４ａに支持されており、供給管１がエアシリンダ装置４により昇降可能とされる。エアシリンダ装置４のシリンダ４ｅ内はピストン４ｄによりロッド側室４ｂとボトム側室４ｃとに区画され、ロッド側室４ｂはマフラ５に接続し、ボトム側室４ｃは制御部６を介してエア源７に接続する。
【００２２】
制御部６は、詳細は後述するが、上昇位置、バランス位置、下降位置を有する切換バルブを有する。切換バルブが上昇位置にある場合、エアシリンダ装置４のボトム側室４ｃの圧力を高くして供給管１を上昇させることができる。また、下降位置にある場合、エアシリンダ装置４のボトム側室４ｃの圧力を低くして供給管１を下降させることができる。さらに、バランス位置にある場合、ピストン４ｄに作用する自重（ロッド４ａ及びピストン４ｄ、支持部２、供給管１等の重量によるもの）とボトム側室４ｃの圧力とをバランスさせて、ピストン４ｄをフリーな状態とすることができる。
【００２３】
このようにした充填装置では、グリースをドラム缶やペール缶等の容器３に充填するに際して、容器３を秤量機８上に置くとともに、制御部６の切換バルブを下降位置に切り換えて、図２（ａ）に示すように、供給管１の先端を容器３の底に近接させる（具体的には５ｍｍ〜１ｃｍ程度）。なお、供給管１は可撓性を有する接続パイプ９を介してポンプＰ側に接続するので、供給管１の昇降が妨げられることはない。
【００２４】
次に、制御部６の切換バルブをバランス位置に切り換えるとともに、ポンプＰを駆動して供給管１の先端開口からグリースを供給する。最初は、図２（ａ）に示すように、供給されるグリースが供給管１の先端と容器３の底との隙間に充填される。
【００２５】
グリースの供給が進むと、供給管１の先端がグリースの液面に埋まり、エアシリンダ装置４のピストン４ｄはフリーな状態となっているので順次供給されるグリースにより先端が押し上げられて、液面の上昇とともに供給管１が上昇する（図２（ｂ）を参照）。
【００２６】
上記のようにしてグリースを充填し、秤量機８の秤量値が規定値に達すると、自動的にポンプＰが停止、或いは、ポンプＰからの供給を休止するバルブ（不図示）が作動して、容器３へのグリースの充填作業が終了する。
【００２７】
以上述べた充填作業を繰り返す場合は、制御部６の切換バルブを上昇位置に切り換えて供給管１を上昇させ、グリース充填済みの容器３を移動させるとともに、新たな容器３を秤量機８上に置いて、上述した動作を行う。
【００２８】
図３には、制御部６を構成する空気圧回路の一例を示す。エア源７は主管路１０１を介してエアシリンダ装置４のボトム側室４ｃに接続する。主管路１０１上にはレギュレータバルブ１０２、スピードコントローラ１０３が配置される。例えば、エア元圧が７ｋｇｆ／ｃｍ２であり、図示しないレギュレータにより４ｋｇｆ／ｃｍ２に減圧（整流）されて主管路１０１に導かれるようにする。
【００２９】
主管路１０１上のレギュレータバルブ１０２は、下流側圧とパイロット室１０２ａに導かれるパイロット圧との作用により作動し、下流側圧がパイロット室１０２ａのパイロット圧と同じになるように制御する。
【００３０】
レギュレータバルブ１０２の上流側において主管路１０１からパイロットライン１０４が分岐し、パイロットライン１０４に手動切換バルブ１０５が接続する。手動切換バルブ１０５は上昇位置１０５ａ、バランス位置１０５ｂ、下降位置１０５ｃを有する３位置４ポートバルブとして構成され、レバー操作により所望の切換位置に切り換えることにより、オペレーションバルブ１０６、１０７のパイロット圧室１０６ａ、１０７ａにパイロットライン１０４の圧力を導いたり、パイロット圧室１０６ａ、１０７ａをマフラ１０８に接続したりする。
【００３１】
パイロットライン１０４には手動切換バルブ１０５の上流側において上昇用レギュレータバルブ１０９及びバランス用レギュレータバルブ１１０が並列に接続する。各レギュレータバルブ１０９、１１０は下流側圧がスプリング１０９ａ、１１０ａによって定められる設定圧となるように作動し、主管路１０１上のレギュレータバルブ１０２に対するパイロット圧を生成する。
【００３２】
ここで、上昇用レギュレータバルブ１０９の設定圧はバランス用レギュレータバルブ１１０の設定圧より高く設定されている。上昇用レギュレータバルブ１０９の設定圧については、供給管１を上昇させるための最適値を設定し、例えば１ｋｇｆ／ｃｍ２と設定されている。また、バランス用レギュレータバルブ１１０の設定圧については、エアシリンダ装置４のピストン４ｄに作用する自重とボトム側室４ｃの圧力とがバランスするための最適値を設定し、例えば、ピストン４ｄに作用する自重が２５ｋｇｆであり、エアシリンダ内径が８０ｍｍであるとしたら、それがバランスするように０．５ｋｇｆ／ｃｍ２（π×（８／２）２×０．５＝２５）と設定されている。
【００３３】
これら上昇用レギュレータバルブ１０９及びバランス用レギュレータバルブ１１０はオペレーションバルブ１０６、１０７を介してレギュレータバルブ１０２のパイロット圧室１０２ａに接続する。
【００３４】
次に、図３に示した空気圧回路の動作について説明する。手動切換バルブ１０５を上昇位置１０５ａに切り換えた場合、オペレーションバルブ１０６のパイロット圧室１０６ａにパイロットライン１０４の圧力が導かれるとともに、オペレーションバルブ１０７のパイロット圧室１０７ａがマフラ１０８に接続する。したがって、オペレーションバルブ１０６が切換位置１０６ｂに、オペレーションバルブ１０７がスプリング１０７ｄの作用により切換位置１０７ｃに切り換わる。
【００３５】
この状態では、レギュレータバルブ１０２のパイロット圧室１０２ａに上昇用レギュレータバルブ１０９により生成された圧力がパイロット圧として導かれる。したがって、レギュレータバルブ１０２の下流側圧が上昇用レギュレータバルブ１０９の設定圧となり、供給管１を上昇させることができる。
【００３６】
また、手動切換バルブ１０５を下降位置１０５ｃに切り換えた場合、オペレーションバルブ１０６のパイロット圧室１０６ａがマフラ１０８に接続するとともに、オペレーションバルブ１０７のパイロット圧室１０７ａにパイロットライン１０４の圧力が導かれる。したがって、オペレーションバルブ１０６がスプリング１０６ｄの作用により切換位置１０６ｃに、オペレーションバルブ１０７が切換位置１０７ｂに切り換わる。
【００３７】
この状態では、レギュレータバルブ１０２のパイロット圧室１０２ａがマフラ１１１に接続する。したがって、レギュレータバルブ１０２が排気状態となり、供給管１を自重により下降させることができる。
【００３８】
また、手動切換バルブ１０５をバランス位置１０５ｂに切り換えた場合、オペレーションバルブ１０６、１０７のパイロット圧室１０６ａ、１０７ａがマフラ１０８に接続する。したがって、オペレーションバルブ１０６、１０７がスプリング１０６ｄ、１０７ｄの作用によりそれぞれ切換位置１０６ｃ、１０７ｃに切り換わる。
【００３９】
この状態では、レギュレータバルブ１０２のパイロット圧室１０２ａにバランス用レギュレータバルブ１１０により生成された圧力がパイロット圧として導かれる。したがって、レギュレータバルブ１０２の下流側圧がバランス用レギュレータバルブ１１０の設定圧となり、ピストン４ｄに作用する自重とボトム側室４ｃの圧力とをバランスさせて、ピストン４ｄをフリーな状態とすることができる。
【００４０】
以上述べた充填装置では、容器３内において順次供給されるグリースにより先端が押し上げられて、液面の上昇とともに供給管１が上昇するので、グリースの粘度等が変化したとしても、供給管１の先端と容器３内のグリースの液面とが離れることがなく、エアの混入を防ぐことができる。
【００４１】
また、秤量機８の秤量値が規定値に達するとグリースの供給が停止するので、容器３に充填されるグリースの充填レベルや秤量値を一定にすることができる。また、本実施の形態の充填装置では、供給管１が一定高さに達したらグリースの供給を停止するといった制御を行う場合でも、液面の上昇とともに供給管１が上昇する、すなわち供給管１の上昇速度が液面の上昇速度により定まるので、容器３に充填されるグリースの充填レベルにばらつきが生じることはない。
【００４２】
また、供給管１の先端部分１ａが、先端に向かうにつれて断面円形が徐々に拡径する円錐形状（ラッパ形状）とされているので、この円錐形状の内面をつたって広がるようにグリースが供給されることになり、グリースが「とぐろ」をまくのを避けて、エアを巻き込こむのを防ぐことができる。
【００４３】
図４には、ペール缶用の自動充填装置の一例を示す。フレームにより構成される基台２０１上にペール缶３を置くローラテーブル２０２が設置される。ローラテーブル２０２上にペール缶３が置かれた状態では、秤２０３によってペール缶３に充填される充填物の重さを測ることができるようにされている。
【００４４】
充填装置にはキャスタ２０４が取り付けられ、移動可能とされる。また、ハンマーロック２０５が取り付けられ、所望の位置で固定可能とされる。
【００４５】
基台２０１には昇降フレーム２０６が立設され、昇降フレーム２０６に略Ｌ字型の支持部材２０７が昇降可能に組み付けられる。支持部材２０７には、サニタリーパイプ２１０を支持するための支持板部２０７ａが水平に設けられる。
【００４６】
また、昇降フレーム２０６に沿ってエアシリンダ装置４が設置される。エアシリンダ装置４の下部にはシリンダ４ｅに対して回転可能な支持部２０８が設けられ、この支持部２０８が揺動可能に支持される。また、エアシリンダ装置４の上部から突出するロッド４ａにはロッド４ａに対して回転可能な支持部２０９が設けられ、この支持部２０９が支持部材２０７に揺動可能に連結する。
【００４７】
支持部材２０７の支持板部２０７ａにより支持されるサニタリーパイプ２１０が供給管１に相当するものであり、ステンレス鋼製とされている。サニタリーパイプ２１０には、ストレナー２１１、電動バルブ２１２が配設される。
【００４８】
サニタリーパイプ２１０の先端部分は、ペール缶３の大きさに合わせて、先端に向かうにつれて断面円形が徐々に拡径する円錐形状（ラッパ形状）とされている。また、サニタリーパイプ２１０の後端はＬ字状に湾曲し、可撓性を有する接続パイプ９が接続する。
【００４９】
図５には、ドラム缶用の自動充填装置の一例を示す。一対の昇降フレーム３０１が立設され、これら昇降フレーム３０１間にドラム缶３が配置される。
【００５０】
各昇降フレーム３０１に昇降部材３０２が昇降可能に組み付けられる。これら一対の昇降部材３０２間に横架部材３０３が掛け渡され、横架部材３０３にはサニタリーパイプ３０７を支持するための支持部３０４が設けられる。
【００５１】
また、各昇降フレーム３０２に沿ってエアシリンダ装置４が設置される。エアシリンダ装置４の下部にはシリンダ４ｅに対して回転可能な支持部３０５が設けられ、この支持部３０５が揺動可能に支持される。また、エアシリンダ装置４の上部から突出するロッド４ａにはロッド４ａに対して回転可能な支持部３０６が設けられ、この支持部３０６が昇降部材３０２に揺動可能に連結する。
【００５２】
支持部材３０４により支持されるサニタリーパイプ３０７が供給管１に相当するものであり、ステンレス鋼製とされている。サニタリーパイプ３０７には、ストレナー３０８、図示しない電動バルブが配設される。
【００５３】
サニタリーパイプ３０７の先端部分は、ドラム缶３の大きさに合わせて、先端に向かうにつれて断面円形が徐々に拡径する円錐形状（ラッパ形状）とされている。また、サニタリーパイプ３０７の後端には可撓性を有する接続パイプ９が接続する。
【００５４】
なお、上記実施の形態において示した各部の形状及び構造は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならない。すなわち、本発明はその精神、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【００５５】
例えば、上記実施の形態では、供給管１の先端部分を先端に向かうにつれて断面円形が徐々に拡径する円錐形状（ラッパ形状）としたが、徐々に拡がる形状であれば、例えば角錐形状、半球形状等としてもよい。
【００５６】
また、上記実施の形態では、グリースの充填装置を例にして説明したが、他の種類の粘性流動体、例えばシリコン、はちみつ、ワックス等の充填装置に適用することも可能である。
【００５７】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、容器内において順次供給されるグリースにより先端が押し上げられて、液面の上昇とともに供給管が上昇するので、グリースの粘度等が変化したとしても、供給管の先端と容器内のグリースの液面とが離れることがなく、エアの混入を防ぐことができる。
【００５８】
また、供給管の先端部分が先端に徐々に拡がる形状とされているので、その内面をつたって広がるようにしてグリースが供給されることになり、グリースが「とぐろ」をまくのを避けて、エアを巻き込こむのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本実施の形態の粘性流動体の充填装置の概略構成を示す図である。
【図２】グリース供給時の供給管１の動きを説明するための図である。
【図３】制御部６を構成する空気圧回路の一例を示す図である。
【図４】充填装置の一具体例を示す図である。
【図５】充填装置の一具体例を示す図である。
【図６】従来の粘性流動体の充填装置の概略構成を示す図である。
【符号の説明】
１ 供給管
１ａ 先端部分
２ 支持部
３ 容器
４ エアシリンダ装置
４ａ ロッド
４ｂ ロッド側室
４ｃ ボトム側室
４ｄ ピストン
４ｅ シリンダ
６ 制御部
７ エア源
８ 秤量機[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a viscous fluid filling apparatus suitable for filling a viscous fluid such as grease into a container such as a drum or a pail.
[0002]
[Prior art]
A filling device for automatically filling grease into a container such as a drum or a pail is known. A conventional filling device will be described with reference to FIG. As shown in the figure, a pump P is connected to a tank T filled with grease, and grease to be sucked and discharged by the pump P is supplied from an end opening of a supply pipe 11.
[0003]
The supply pipe 11 is supported by a support portion 12 and is disposed above a container 13 such as a drum or pail which is placed at a predetermined location with its tip opening directed downward. The support portion 12 that supports the supply pipe 11 can be moved up and down via a chain 14 by the driving force of the electric motor M.
[0004]
In such a filling device, the container 13 is placed at a predetermined position, and the support portion 12 is lowered to bring the tip of the supply pipe 11 close to the bottom of the container 13. Then, the pump P is driven to supply grease from the leading end opening of the supply pipe 11, and the electric motor M is driven to raise the supply pipe 11 at a constant speed.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, the viscosity and the like of the grease change depending on the working conditions and the like, and when the viscosity and the like of the grease change, the discharge amount and the like of the pump P also change. In this case, the distance between the tip of the supply pipe 11 and the liquid level of the grease in the container 13 varies. If the two are separated, the liquid level is depressed by the grease flowing down, and air tends to enter. When air is mixed in this way, the grease is easily oxidized, which causes a deterioration in quality. Therefore, particularly when high-grade grease is filled, the operator must work while monitoring.
[0006]
In addition, when the supply pipe 11 is raised at a constant speed as in the above-described conventional example, for example, when the supply of the grease is stopped when the supply pipe 11 reaches a certain height, the viscosity of the grease or the like is increased as described above. Changes, the supply amount also changes, so that the filling level of the grease filled in the container 13 varies.
[0007]
In addition, if grease is supplied from the distal end opening of the elongated supply pipe 11, the grease becomes a rod-like shape, so that the air is entrained by "tongues". When air is mixed in this way, the grease is easily oxidized, which causes a deterioration in quality. Therefore, particularly when high-grade grease is filled, the operator must work while monitoring.
[0008]
The present invention has been made in view of the above points, and has as its object to prevent air from being mixed when filling a viscous fluid such as grease into a container such as a drum or pail.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The viscous fluid filling device of the present invention is a viscous fluid filling device for supplying a viscous fluid from a distal end opening of a supply pipe to fill a container, and is disposed substantially perpendicular to the container. And a fluid pressure cylinder device for raising and lowering the supply pipe, and in a state where the tip of the supply pipe is positioned in the container, the tip is pushed up by viscous fluid supplied to the container to raise the supply pipe. Control means for controlling the fluid pressure cylinder device as described above.
[0010]
Another feature of the viscous fluid filling device of the present invention is that the control means balances the own weight acting on the piston in the hydraulic cylinder device and the pressure in the hydraulic cylinder device. And that the piston is in a free state.
[0011]
In another feature of the viscous fluid filling device of the present invention, the control means includes a raising position for raising the supply pipe, a lowering position for lowering the supply pipe, and setting the piston free. And a switching valve having a balance position to be set.
[0012]
Another feature of the viscous fluid filling device of the present invention resides in that a weighing means for measuring the weight of the viscous fluid filled in the container is provided.
[0013]
Another feature of the filling device of the viscous fluid of the present invention is that the supply of the viscous fluid is automatically stopped when the weighed value of the weighing means reaches a specified value. is there.
[0014]
Another feature of the device for filling a viscous fluid of the present invention is that a tip portion of the supply pipe has a shape gradually expanding.
[0015]
Another viscous fluid filling apparatus of the present invention is a viscous fluid filling apparatus for supplying a viscous fluid from a distal end opening of a supply pipe and filling the container with the viscous fluid, wherein the distal end portion of the supply pipe is gradually reduced. It is characterized in that it has a shape that spreads out.
[0016]
Another feature of the viscous fluid filling device according to the present invention is that the distal end portion of the supply pipe has a conical shape in which a circular cross section gradually increases in diameter toward the distal end. is there.
[0017]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of a viscous fluid filling device of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0018]
FIG. 1 shows a schematic configuration of an apparatus for filling a viscous fluid according to the present embodiment. As shown in the figure, a pump P is connected to a tank T filled with grease, and grease sucked and discharged by the pump P is supplied from an opening at the end of the supply pipe 1.
[0019]
The supply pipe 1 is supported by the support unit 2 and is disposed above the weighing machine 8 with the tip opening directed downward. The container 3 such as a drum or a pail is placed on the weighing machine 8, and the supply pipe 1 is arranged perpendicular to the container 3.
[0020]
The distal end portion 1a of the supply pipe 1 has a conical shape (flapper shape) whose cross-sectional shape gradually increases in diameter toward the distal end.
[0021]
The support section 2 supporting the supply pipe 1 is supported by a rod 4a of the air cylinder device 4, and the supply pipe 1 can be moved up and down by the air cylinder device 4. The inside of the cylinder 4e of the air cylinder device 4 is partitioned into a rod side chamber 4b and a bottom side chamber 4c by a piston 4d. .
[0022]
As will be described in detail later, the control unit 6 has a switching valve having an ascending position, a balance position, and a descending position. When the switching valve is at the raised position, the supply pipe 1 can be raised by increasing the pressure of the bottom chamber 4c of the air cylinder device 4. In addition, when in the lowered position, the supply pipe 1 can be lowered by lowering the pressure of the bottom chamber 4c of the air cylinder device 4. Furthermore, when the piston 4d is in the balance position, the self-weight acting on the piston 4d (depending on the weight of the rod 4a and the piston 4d, the support portion 2, the supply pipe 1, etc.) and the pressure in the bottom chamber 4c are balanced to free the piston 4d. State.
[0023]
In such a filling device, when filling the container 3 such as a drum can or a pail can with the grease, the container 3 is placed on the weighing machine 8 and the switching valve of the control unit 6 is switched to the lower position, and FIG. As shown in a), the tip of the supply pipe 1 is brought close to the bottom of the container 3 (specifically, about 5 mm to 1 cm). In addition, since the supply pipe 1 is connected to the pump P via the flexible connection pipe 9, the elevation of the supply pipe 1 is not hindered.
[0024]
Next, the switching valve of the controller 6 is switched to the balance position, and at the same time, the pump P is driven to supply grease from the leading end opening of the supply pipe 1. First, as shown in FIG. 2A, the grease to be supplied is filled in a gap between the tip of the supply pipe 1 and the bottom of the container 3.
[0025]
As the supply of grease proceeds, the tip of the supply pipe 1 is buried in the liquid level of the grease, and the piston 4d of the air cylinder device 4 is in a free state. The supply pipe 1 rises as the pressure rises (see FIG. 2B).
[0026]
When the grease is filled as described above and the weighing value of the weighing machine 8 reaches the specified value, the pump P automatically stops or a valve (not shown) for stopping the supply from the pump P operates. Then, the filling operation of the grease into the container 3 is completed.
[0027]
When the filling operation described above is repeated, the switching valve of the control unit 6 is switched to the raised position, the supply pipe 1 is raised, the container 3 filled with grease is moved, and the new container 3 is placed on the weighing machine 8. Then, the operation described above is performed.
[0028]
FIG. 3 shows an example of a pneumatic circuit constituting the control unit 6. The air source 7 is connected to the bottom chamber 4c of the air cylinder device 4 via the main conduit 101. On the main line 101, a regulator valve 102 and a speed controller 103 are arranged. For example, the air source pressure is 7 kgf / cm 2, it is reduced to 4 kgf / cm 2 by an unshown regulator (rectifier) is guided to the main line 101.
[0029]
The regulator valve 102 on the main line 101 operates by the action of the downstream pressure and the pilot pressure guided to the pilot chamber 102a, and controls the downstream pressure to be equal to the pilot pressure of the pilot chamber 102a.
[0030]
A pilot line 104 branches off from the main pipeline 101 on the upstream side of the regulator valve 102, and a manual switching valve 105 is connected to the pilot line 104. The manual switching valve 105 is configured as a three-position four-port valve having an ascending position 105a, a balance position 105b, and a descending position 105c, and by switching to a desired switching position by operating a lever, the pilot pressure chambers 106a, The pressure of the pilot line 104 is led to 107a, and the pilot pressure chambers 106a and 107a are connected to the muffler 108.
[0031]
A rising regulator valve 109 and a balancing regulator valve 110 are connected in parallel to the pilot line 104 on the upstream side of the manual switching valve 105. Each of the regulator valves 109 and 110 operates so that the downstream pressure becomes a set pressure determined by the springs 109a and 110a, and generates a pilot pressure for the regulator valve 102 on the main pipeline 101.
[0032]
Here, the set pressure of the rising regulator valve 109 is set higher than the set pressure of the balance regulator valve 110. With respect to the set pressure of the raising regulator valve 109, an optimal value for raising the supply pipe 1 is set, for example, 1 kgf / cm 2 . As for the set pressure of the balance regulator valve 110, an optimum value for balancing the self-weight acting on the piston 4d of the air cylinder device 4 and the pressure of the bottom chamber 4c is set, for example, the self-weight acting on the piston 4d. Is 25 kgf, and if the inner diameter of the air cylinder is 80 mm, it is set to 0.5 kgf / cm 2 (π × (8/2) 2 × 0.5 = 25) so as to balance them.
[0033]
The rising regulator valve 109 and the balancing regulator valve 110 are connected to the pilot pressure chamber 102a of the regulator valve 102 via operation valves 106 and 107.
[0034]
Next, the operation of the pneumatic circuit shown in FIG. 3 will be described. When the manual switching valve 105 is switched to the raised position 105a, the pressure of the pilot line 104 is guided to the pilot pressure chamber 106a of the operation valve 106, and the pilot pressure chamber 107a of the operation valve 107 is connected to the muffler 108. Therefore, the operation valve 106 switches to the switching position 106b, and the operation valve 107 switches to the switching position 107c by the action of the spring 107d.
[0035]
In this state, the pressure generated by the rising regulator valve 109 is guided to the pilot pressure chamber 102a of the regulator valve 102 as the pilot pressure. Therefore, the downstream pressure of the regulator valve 102 becomes the set pressure of the rising regulator valve 109, and the supply pipe 1 can be raised.
[0036]
When the manual switching valve 105 is switched to the lowered position 105c, the pilot pressure chamber 106a of the operation valve 106 is connected to the muffler 108, and the pressure of the pilot line 104 is guided to the pilot pressure chamber 107a of the operation valve 107. Therefore, the operation valve 106 is switched to the switching position 106c and the operation valve 107 is switched to the switching position 107b by the action of the spring 106d.
[0037]
In this state, the pilot pressure chamber 102a of the regulator valve 102 is connected to the muffler 111. Therefore, the regulator valve 102 is in the exhaust state, and the supply pipe 1 can be lowered by its own weight.
[0038]
When the manual switching valve 105 is switched to the balance position 105b, the pilot pressure chambers 106a and 107a of the operation valves 106 and 107 are connected to the muffler 108. Therefore, the operation valves 106 and 107 are switched to the switching positions 106c and 107c by the action of the springs 106d and 107d, respectively.
[0039]
In this state, the pressure generated by the balancing regulator valve 110 is guided to the pilot pressure chamber 102a of the regulator valve 102 as the pilot pressure. Therefore, the downstream pressure of the regulator valve 102 becomes the set pressure of the balancing regulator valve 110, and the self-weight acting on the piston 4d and the pressure of the bottom chamber 4c are balanced, so that the piston 4d can be in a free state.
[0040]
In the filling device described above, the tip is pushed up by the grease sequentially supplied in the container 3, and the supply pipe 1 rises as the liquid level rises. Therefore, even if the viscosity of the grease changes, the supply pipe 1 The tip and the liquid level of the grease in the container 3 do not separate from each other, so that the entry of air can be prevented.
[0041]
When the weighed value of the weighing machine 8 reaches the specified value, the supply of grease is stopped, so that the filling level and the weighed value of the grease filled in the container 3 can be kept constant. Further, in the filling device of the present embodiment, even when the supply of the grease is stopped when the supply pipe 1 reaches a certain height, the supply pipe 1 rises as the liquid level rises, that is, the supply pipe 1 Is determined by the rising speed of the liquid level, so that the filling level of the grease filled in the container 3 does not vary.
[0042]
Further, since the distal end portion 1a of the supply pipe 1 has a conical shape (wrapper shape) whose cross-sectional shape gradually increases in diameter toward the distal end, grease is supplied so as to spread along the inner surface of the conical shape. In other words, the grease can be prevented from spilling the "tongue", and the air can be prevented from being entrained.
[0043]
FIG. 4 shows an example of an automatic filling device for a pail can. A roller table 202 for placing the pail 3 on a base 201 constituted by a frame is installed. When the pail 3 is placed on the roller table 202, the weight of the filling material to be filled in the pail 3 can be measured by the scale 203.
[0044]
A caster 204 is attached to the filling device and is movable. Further, a hammer lock 205 is attached and can be fixed at a desired position.
[0045]
An elevating frame 206 is erected on the base 201, and a substantially L-shaped support member 207 is assembled to the elevating frame 206 so as to be able to elevate and lower. The support member 207 is horizontally provided with a support plate 207a for supporting the sanitary pipe 210.
[0046]
The air cylinder device 4 is installed along the lifting frame 206. A support portion 208 rotatable with respect to the cylinder 4e is provided at a lower portion of the air cylinder device 4, and the support portion 208 is swingably supported. The rod 4a protruding from the upper portion of the air cylinder device 4 is provided with a support portion 209 rotatable with respect to the rod 4a. The support portion 209 is swingably connected to the support member 207.
[0047]
The sanitary pipe 210 supported by the support plate 207a of the support member 207 corresponds to the supply pipe 1 and is made of stainless steel. The sanitary pipe 210 is provided with a strainer 211 and an electric valve 212.
[0048]
The distal end portion of the sanitary pipe 210 has a conical shape (flapper shape) whose cross-sectional shape gradually increases in diameter toward the distal end in accordance with the size of the pail can 3. The rear end of the sanitary pipe 210 is curved in an L-shape, and the flexible connection pipe 9 is connected.
[0049]
FIG. 5 shows an example of an automatic filling device for drums. A pair of elevating frames 301 are erected, and the drum 3 is arranged between the elevating frames 301.
[0050]
A lifting member 302 is assembled to each lifting frame 301 so as to be able to move up and down. A horizontal member 303 is bridged between the pair of elevating members 302, and the horizontal member 303 is provided with a support portion 304 for supporting the sanitary pipe 307.
[0051]
The air cylinder device 4 is installed along each lifting frame 302. A support portion 305 rotatable with respect to the cylinder 4e is provided below the air cylinder device 4, and the support portion 305 is swingably supported. The rod 4a protruding from the upper part of the air cylinder device 4 is provided with a support portion 306 rotatable with respect to the rod 4a. The support portion 306 is swingably connected to the elevating member 302.
[0052]
The sanitary pipe 307 supported by the support member 304 corresponds to the supply pipe 1 and is made of stainless steel. The sanitary pipe 307 is provided with a strainer 308 and an electric valve (not shown).
[0053]
The distal end portion of the sanitary pipe 307 has a conical shape (flapper shape) whose cross-section gradually increases in diameter toward the distal end in accordance with the size of the drum 3. A flexible connection pipe 9 is connected to the rear end of the sanitary pipe 307.
[0054]
It should be noted that the shapes and structures of the respective parts shown in the above-described embodiments are merely examples of the specific embodiments for carrying out the present invention, and the technical scope of the present invention is limited by these. Must not be interpreted. That is, the present invention can be embodied in various forms without departing from the spirit or main features thereof.
[0055]
For example, in the above-described embodiment, the conical shape (the trumpet shape) in which the circular cross section gradually increases in diameter toward the front end portion of the supply pipe 1 is used. The shape may be used.
[0056]
In the above embodiment, the grease filling device has been described as an example. However, the present invention can be applied to a filling device for other types of viscous fluids such as silicon, honey, and wax.
[0057]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the tip is pushed up by the grease sequentially supplied in the container, and the supply pipe rises as the liquid level rises. The tip of the grease and the liquid level of the grease in the container do not separate from each other, so that the intrusion of air can be prevented.
[0058]
In addition, since the tip of the supply pipe is shaped to gradually spread to the tip, grease will be supplied by extending the inner surface and spreading it, avoiding grease spilling `` Tuna '', Entrainment of air can be prevented.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a schematic configuration of a viscous fluid filling device according to an embodiment.
FIG. 2 is a diagram for explaining the movement of a supply pipe 1 when supplying grease.
FIG. 3 is a diagram showing an example of a pneumatic circuit constituting the control unit 6.
FIG. 4 is a diagram showing a specific example of a filling device.
FIG. 5 is a diagram showing a specific example of a filling device.
FIG. 6 is a diagram showing a schematic configuration of a conventional viscous fluid filling apparatus.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Supply pipe 1a Tip part 2 Support part 3 Container 4 Air cylinder device 4a Rod 4b Rod side chamber 4c Bottom side chamber 4d Piston 4e Cylinder 6 Control part 7 Air source 8 Weighing machine
