JP2004066817A - 印刷版の製造方法および印刷版調製用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】平版印刷に適した印刷版の製造方法を提供する。
【解決手段】支持体の表面に、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物を支持体に適用することによって、親油性画像を支持体の表面上にインクジェット印刷することを含んでなり、その際、前記水可溶化基が前記支持体の表面と相互作用し、それにより前記ポリマーを前記支持体に結合させ、そして前記ポリマーを不溶性にする、印刷版の製造方法であって、ポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物がそこに分散された顔料粒子を含むことをを特徴とする製造方法。
【選択図】 なし
【解決手段】支持体の表面に、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物を支持体に適用することによって、親油性画像を支持体の表面上にインクジェット印刷することを含んでなり、その際、前記水可溶化基が前記支持体の表面と相互作用し、それにより前記ポリマーを前記支持体に結合させ、そして前記ポリマーを不溶性にする、印刷版の製造方法であって、ポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物がそこに分散された顔料粒子を含むことをを特徴とする製造方法。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷版を調製するための方法および組成物に関し、また前記方法によって調製された印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】
平版印刷の技術は、油と水の非混和性に基づき、油性材料またはインクが画像領域により優先的に保持され、水またはファウンテン溶液が非画像領域により優先的に保持される。適当に製造された表面が水で湿らされ、次いでインクが適用されると、背景または非画像領域は水を保持してインクをはじき、一方、画像領域はインクを受け入れて水をはじく。次に、画像領域上のインクは、画像が再生されるべき材料、例えば紙もしくは布の表面に移される。
【0003】
一般にインクはブランケットと呼ばれる中間材料に移され、これは今度は、画像が再生されるべき材料の表面にインクを移す。
インクジェット法は、デジタル信号に応答した、インク滴の基体へ付着によって画像を生じる非衝撃的方法である。
【0004】
特開昭53−015,905号公報は、有機溶媒中のアルコール可溶性樹脂をアルミニウムの印刷版上にインクジェットすることによる印刷版の製造を記載する。
特開昭56−105,960号公報は、支持体、例えば陽極酸化処理したアルミニウム版上に、親油性の画像を形成することができ、硬化物質例えば過酸化ベンゾイルと共にエポキシ大豆油、または光硬化物質例えば不飽和ポリエステルを含むことができるインクをインクジェットすることによる印刷版の形成を記載する。
【0005】
欧州特許出願公開EP−A−0,882,584号明細書は、疎水性の有機酸、例えばオレイン酸の水性溶液もしくは塩の水性溶液を用いて、画像を表面上にインクジェット印刷することによって親油性画像を支持体表面上に生成することを含む印刷版の製造方法を記載する。
【0006】
米国特許第6,131,514号明細書は、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液もしくは水性コロイド分散物を用いて、画像を表面上にインクジェット印刷することによって親油性画像を支持体の表面上に生成することを含み、水可溶化基が支持体の表面と相互作用し、それによってポリマーを支持体に結合し、ポリマーを不溶性にする印刷版の製造方法を記載する。
【0007】
国際公開公報WO/0037261号明細書は、分子中に親水性基および疎水性基の両方を有するオリゴマーの水性分散物を用いて表面に画像をインクジェットすることによって付着させて親水性支持体の面上に親油性画像を形成することを含んでなる平版印刷版の調製方法を記載する。
【0008】
国際公開公報WO/0037254号明細書は、乳化重合によって調製された有機フィルム形成性ポリマーの水性エマルジョンを用いて表面に画像をインクジェットすることによって付着させて親水性支持体の面上に親油性画像を形成することを含んでなる平版印刷版の調製方法であって、前記ポリマーが印刷版の表面に接着して親油性フィルムを形成する平版印刷版の調製方法を記載する。
【0009】
米国特許第6,025,022号明細書は、少なくとも2種類の反応組成物、即ち、アジリジンおよびアジリジンと反応する少なくとも1つの官能基が結合したポリマーからなるインクジェット印刷システムを記載する。印刷版を調製する方法は、(1)ガラス板が、着色剤、カルボン酸官能化ポリマー、触媒およびキャリア媒体を含む組成物で被覆されており、(2)画像が、アジリジンおよびキャリア媒体を含む組成物で被覆された版上に印刷されることを開示する。
【0010】
【特許文献1】
特開昭53−015905号公報
【特許文献2】
特開昭56−105960号公報
【特許文献3】
欧州特許出願公開0882584号明細書
【特許文献4】
米国特許第6,131,514号明細書
【特許文献5】
国際公開公報WO/0037261明細書
【特許文献6】
国際公開公報WO/0037254明細書
【特許文献7】
米国特許第6,025,022号明細書
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
水性ライティング流体を用いる従来の方法は、平版印刷版を作製して平版印刷する簡便、迅速で、比較的低コストの方法を提供する。しかし、印刷版によって提供される印刷物および刷りの数が、その性能の重要な特徴である。本発明の方法は負電荷を有するポリマーの水性溶液または水性分散物を親水性基体上にインクジェットすることによって作製した版を印刷することによって、提供される刷りの数を驚くほど改善することができる。
【0012】
【課題を解決しようとする手段】
本発明は、支持体の表面に、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物を支持体に適用することによって、親油性画像を支持体の表面上にインクジェット印刷することを含んでなり、その際、前記水可溶化基が前記支持体の表面と相互作用し、それにより前記ポリマーを前記支持体に結合させ、そして前記ポリマーを不溶性にする、印刷版の製造方法であって、ポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物がそこに分散された顔料粒子を含むことをを特徴とする製造方法を提供する。
【0013】
また、本発明は、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物を含む、インクジェット印刷によって印刷版を調製するのに好適な組成物であって、前記水性溶液または水性コロイド分散物がそこに分散された顔料粒子をさらに含むことを特徴とする組成物も提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
印刷版の表面上の画像を、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液または水性分散物を用いて作製する。印刷版に書かれた画像は疎水性かつインク受容性となって、オフセット平版印刷に適した版を提供する。
【0015】
好ましくは、このポリマーは、水可溶化基を有するペンダント基を付けた実質的に非極性または疎水性主鎖を含む。
【0016】
水可溶化基および支持体を、当該水可溶化基が支持体の表面と相互作用し、それにより当該ポリマーを支持体に結合させるように選択する。種々の相互作用の形態が可能であり、イオン相互作用、共有結合、水素結合および配位錯体の形成等の化学的または物理的相互作用が含まれる。支持体表面と相互作用することにより、それらの基がポリマーに水溶性を付与するその能力を失って、当該ポリマーを不溶性にする。
【0017】
好適な水可溶化基には、イオン性酸基、例えば、カルボン酸基およびスルホン酸基が含まれる。これらの基はポリマーが塩の形態となるようにイオン化されていてもよい。塩はアルカリ金属またはアンモニウム塩となることができる。アルカリ金属はナトリウムまたはカリウムとなることができ、アンモニウムイオンは四級化されていてもよく、例えば、テトラメチルまたはテトラブチルアンモニウムのようなテトラアルキルアンモニウムとなることができる。
【0018】
水可溶化基の比率は、ポリマーに水溶性をまたは水分散性を付与するのに十分でなければならないが、当該ポリマーが印刷版上に吸着したとき親油性表面を与えるのに十分な低さである。遊離水可溶化基の比率は、ポリマーを形成するのに用いるモノマーの比率によって、または当該ポリマー中に存在する水可溶化基の部分の誘導によって変わることができる。例えば、遊離カルボン酸基の比率はエステル化によって変わる。
【0019】
疎水性主鎖は、エチレン系不飽和モノマーの重合によって調製されるポリマーまたはコポリマーのように、本質的に炭化水素鎖となることができる。好適なモノマーの例には、エチレン、プロピレン、スチレン、ビニルエーテル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、および2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸が含まれる。あるいは、疎水性主鎖はポリエステル鎖のような別のタイプの鎖となることができる。
【0020】
好適なポリマーには、エチレンおよびアクリル酸のコポリマー、スチレンとアクリル酸またはマレイン酸とのコポリマーが含まれる。
オリゴマーとして知られている短鎖ポリマーを含めた他の好適なポリマーが、国際公開公報WO/0037254明細書および国際公開公報WO/0037261明細書に記載されている。
【0021】
特に好ましいポリマーは、スルホン化ポリエステル、例えば、スルホン化ポリエステルAQ55S(Eastman Chemical Corporation製)およびスチレン−アクリレートコポリマー、例えば、Jonrez IJ4655(Westvaco Corporation 製)である。
【0022】
インクジェットプリンタに用いられる溶液中のポリマーの濃度は、0.02〜8質量%、好ましくは0.2〜3.0質量%の範囲となることができる。
プリンターヘッドのジェットを通過することができるように、前記ポリマーが、水性溶液または安定なコロイド分散物の形態であることが必要である。
本発明が、所望の画像の形成に単独の塗布組成物またはライティング流体を用いることは、米国特許第6,025,022号の開示とは全く反対であることに留意されたい。特に、本発明の方法および組成物は、アジリジンおよび/または触媒を使用しない。
【0023】
本発明に使用されるライティング流体は、水性媒体中の安定な懸濁物の形態である分散顔料も含有する。この粒径はそれがプリンタヘッドのジェットを通過することができるように十分に小さくなければならない。10〜100nmの範囲の粒径が好ましく、特に、20〜50nmの範囲が好ましい。
【0024】
多種多様の有機および無機顔料を、単独または組合せて本発明の用途に選択することができる。本発明に用いることができる着色剤粒子には、例えば、米国特許第5,026,427号、同第5,086,698号、同第5,141,556号、同第5,160,370号および同第5,169,436号明細書に記載されているような顔料を含む。顔料の正確な選定は、特定の用途および性能要件、例えば、色再現および画像安定性に従う。
【0025】
本発明の使用に好適な顔料には、例えば、アゾ顔料、モノアゾ顔料、ジアゾ顔料、β−ナフトール顔料、ナフトールAS顔料、ベンズイミダゾロン顔料、ジアゾ縮合顔料、金属錯体顔料、イソインドリノン及びイソインドリン顔料、多環式顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、チオインジゴ顔料、アントラピリミドン顔料、フラバントロン顔料、アンテアンテロン(anthanthrone)顔料、ジオキサジン顔料、トリアリールカルボニウム顔料、キノフタロンおよびジケトピローロピロール顔料、アゾ顔料レーキ、二酸化チタン、酸化鉄、ならびにカーボンブラックが含まれる。
【0026】
使用できる顔料の典型的な例には、カラーインデックス(C.I.)ピグメントイエロー1〜3、5、6、10、12〜14、16、17、62、65、73〜75、81、83、87、90、93〜95、97〜101、104、106、108〜111、113、114、116、117、120〜124、126〜130、133、136、138、139、147、148、150〜155、165〜177、179〜185、187、188および190〜194;C.I.ピグメントオレンジ1、2、5、6、13、15、16、17、17:1、19、22、24、31、34、36、38、40、43、44、46、48、49、51、59〜62および64〜69;C.I.ピグメントレッド1〜18、21〜23、31、32、38、48:l、48:2、48:3、48:4、49:l、49:2、49:3、50:l、51、52:1、52:2、53:1、57:1、60:1、63:1、66〜68、81、95、112、114、119、122、136、144、146〜151、164、166、168〜172、175〜179、181、184、185、187、188、190、192、194、200、202、204、206、207、210〜214、216、220、222、237〜240、242、243、245、247、248、251〜256、258、261および264;C.I.ピグメントバイオレット1〜3、5:l、13、19、23、25、27、29、31、32、37、39、42、44および50;C.I.ピグメントブルー1、2、9、l0、14、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、15、16、18、19、24:1、25、56、60〜64および66;C.I.ピグメントグリーン1、2、4、7、8、10、36および45;C.I.ピグメントブラック1、7、20、31および32、ならびにC.I.ピグメントブラウンl、5、22、23、25、38、41、42が含まれる。
【0027】
本発明の好ましい態様では、顔料は、米国特許第4,311,775号明細書に記載するように、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー74 、C.I.ピグメントブラック7またはビス(フタロシアニルアルミノ)テトラフェニルジシロキサンである。本発明の特に好ましい態様では、顔料はピグメントイエロー155である。
【0028】
顔料は、本発明に用いられるライティング流体に有効な量、一般的には、ポリマーの水性溶液または水性分散物の質量基準で、0.1〜10質量%、好ましくは約0.5〜約6質量%で存在することができる。
【0029】
水は好ましい水性担体媒体であるが、水性組成物は、1種以上の水混和性の溶媒、例えば多価アルコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールまたはトリメチロールプロパンを含むことができる。水性組成物中の水性担体媒体の量は、30〜99.995質量%、好ましくは50〜95質量%の範囲となることができる。
【0030】
噴射速度、液滴の分離長さ、液滴の大きさおよび流れ安定性は、水性組成物の表面張力および粘度に大きく影響される。インクジェット印刷系と共に使用されるのに適当なインクジェットライティング流体は、0.02〜0.06N/m(20〜60ダイン/cm)、好ましくは0.03〜0.05N/m(30〜50ダイン/cm)の範囲の表面張力を有することができる。水性ライティング流体における表面張力の調節は、少量の界面活性剤(複数可)の添加により達成することができる。使用されるべき界面活性剤の濃度は、簡単な試行錯誤の実験によって決定することができる。アニオンおよび非イオン界面活性剤を、米国特許第5,324,349号、第4,156,616号および第5,279,654号に開示されたもの、ならびにインクジェットの技術分野で公知の多くの他の界面活性剤から選択することができる。市販の界面活性剤としては、エア プロダクツ(Air Products)製のSURFYNOL(商標)系列;デュポン(DuPont)製のZONYL(商標)系列;3M製のFLUORAD(商標)系列およびシアナミド(Cyanamid)からのAEROSOL(商標)系列が包含される。
【0031】
ライティング流体の粘度は好ましくは、室温で0.02Pa秒(20センチポイズ)以下、例えば0.001〜0.01 Pa秒(1〜10センチポイズ)、好ましくは0.001〜0.005
Pa秒(1〜5センチポイズ)である。
【0032】
インクジェットプリンターに用いられる溶液は他の成分、インクが乾くことを防ぎ、またはプリンターヘッドのオリフィスでインクが固まってつまるのを防ぐのを助けるために、例えば、実質的に水より高い沸点を有する水溶性流体または固体、例えば、エタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールまたは他の湿潤剤を含むことができる。殺生物剤、例えばゼネカ カラーズ(Zeneca Colours)からのPROXEL(商標)GXLを添加して、期間を過ぎたインクで生じる場合がある望まない微生物の増殖を防ぐことができる。インクに任意的に存在することができるさらなる添加剤としては、増粘剤、pH調節剤、緩衝剤、伝導率上昇剤、アンチコゲーション剤(anti−kogation agent)、乾燥剤および消泡剤が挙げられる。
【0033】
水性組成物は、インクジェットプリンターのプリントヘッドの複数のノズルもしくはオリフィスから液滴を噴出することによって組成物の液滴が制御された方式で支持体の表面に適用される、インクジェット印刷において使用される。
【0034】
市販されていて入手可能なインクジェットプリンターは、インク滴の付着を制御するために、幾つかの異なるスキームを使用する。そのようなスキームは一般に2つのタイプがある:連続流およびオンデマンド滴下(drop−on−demand)。
【0035】
オンデマンド滴下系においては、インクの液滴が、例えばデジタル信号に従って制御された圧電装置、音響装置またはサーマルプロセスによって作られる圧力によって、オリフィスからインク受容層の位置へ直接噴出される。インク滴は、必要とされなければ、プリントヘッドのオリフィスを通して生成されず、噴出されない。インクジェット印刷法および関連するプリンターは市販されていて入手可能であり、詳細に記載する必要はないであろう。
【0036】
水性組成物は、広範囲の噴出条件、例えばサーマルインクジェットプリンターについては運転電圧およびパルス幅、オンデマンド滴下装置または連続装置については圧電素子の運転周波数ならびに、ノズルの形状および大きさと適合性の特性を有することができる。
【0037】
親水性基板は印刷版に好適ないずれの支持体も含むことができる。典型的な支持体には、金属およびポリマー支持体、例えば、シートもしくは箔が含まれる。あるいは、支持体は紙系支持体であってもよい。支持体の表面を処理または被覆して、ポリマーとの必要な相互作用を提供することができる。表面被膜の例には、金属酸化物およびゼラチン塗膜が含まれる。
【0038】
好適な基体1つのクラスは、1層または2層以上の層をその表面に有する支持体であって、それらの層の少なくとも1層が親水性であり、架橋カチオン性ポリマーを含む支持体を含んでなる。好ましくは、親水性層は最外層である。
【0039】
カチオン性ポリマーは、第一級、第二級、第三級または第四級アミノ基から選ばれるアミノ基を含むことができる。
【0040】
好ましいカチオン性ポリマーは、ポリアルキレンポリアミンおよびそれらのアルキル化誘導体、アルキルカルボン酸およびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、ケトンおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、アルデヒドおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、イソシアネートおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、イソチオシアネートおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、アルキレンオキシドおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、ならびにポリアルキレンオキシドブロックコポリマーおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物が含まれる。
特に好ましいカチオン性ポリマーはポリエチレンイミンである。
【0041】
このカチオン性ポリマーは、0.01〜10g/m2の量、好ましくは、0.05〜1.0g/m2の量で親水性層中に存在することができる。
カチオン性ポリマーを含有する層はさらに、無機粒状材料を含むことができる。好適な無機粒状材料の例には、シリカ、アルミナ、二酸化チタンおよびカオリンが含まれる。
この無機粒状材料は、0.1〜30g/m2の量、好ましくは、0.5〜10g/m2の量で存在することができる。
【0042】
そのような基体は我々の同時出願の英国特許出願第0217979.4号明細書に記載されている。
別の好適なクラスの基体は金属支持体を含んでなる。この金属面が酸化されていることが好ましい。
【0043】
本発明の特に好ましい態様では、陽極酸化処理したアルミニウム面を有する支持体を用いる。そのような支持体は、典型的に、例えば電気化学的研摩によって砂目立てされ、そして例えば、硫酸および/またはリン酸を用いる陽極酸化技法によって陽極酸化されたアルミニウムから形成される。砂目立て方法および陽極酸化方法は両方とも当該技術分野では非常によく知られており、ここで詳細に説明する必要はないであろう。
【0044】
【実施例】
本発明をさらに、以下の例によって説明する。これらの例では、特に断らないかぎりパーセンテージは全て質量基準である。
例1
イエロー顔料分散物 :
本発明のライティング流体に用いたイエロー顔料を以下のように調製した。
以下の組成を有する混合物を調製した:
8000g、ポリマービーズ、平均径50μm(粉砕媒体)、
1600g、ピグメントイエロー155 (Clariant Corp.)、
400g、オレオイルメチルタウリン(OMT)カリウム塩、および
4880g、脱イオン水。
【0045】
上記組成物を、BYK−Gardner製の40L二重壁容器で、高エネルギー媒体ミル(Morehouse−Cowles Hochmeyer製)を用いて粉砕した。この粉砕処理を室温で約8時間行った。このミル粉砕物を4〜8μmのKIMAX(商標)ブフナーロート(VWR Scientific Products製)を通して濾過して、粉砕媒体と分離した。濾過した分散物にさらに8000gの希釈水を加え、次いで殺生剤、PROXEL(商標)GXL(Zeneca Corp.)を添加した。この顔料は最終の全分散物の約9.91質量%であり、殺生剤は最終の全分散物の質量基準で、約230ppmであった。MICROTRAC II超微粒子分析計(UPA)(Leeds & Northrup製)で測定すると、顔料粒径の中央値は約38nmである。
【0046】
表1に示すように、スルホン化ポリエステルAQ55(Eastman Chemical Corporation製)(水に、10.5%w/w溶液として)、イエロー顔料分散物、湿潤剤トリエチレングリコールならびにグリセロールの種々の量の溶液を一緒に混合してライティング流体を調製した。
【0047】
小さいリス毛のペイントブラシを用いて、砂目立てした陽極酸化処理アルミニウム版の別々の部分に、マークまたは模様を形成するように、各溶液を適用し、乾燥させた。テストパターンが乾燥したら、得られた印刷版をハイデルベルグ T−オフセット印刷機(Heidelberg T−Offset printing press)の版シリンダーに取り付け、ファウンテン溶液(Varn International(商標)ユニバーサル ピンクフォント ソリューション(Universal Pink Fount Solution)、水で1+15に希釈した)およびK&E(商標)Novaquick 123W油性黒インクを用いて、プレスローラーにインクを入れ、印刷を開始した。最初の刷りからきれいなプリントが得られ、6200枚印刷または刷りまで印刷を係属した。テストマークが退色し始めた刷りの数を見つけて、表に記録した。
【0048】
【表1】
【0049】
本発明にしたがって調製し、そしてイエロー顔料を含有するライティング流体組成物が、顔料を含有しない比較組成物よりも非常に長い刷り数を与えたことが判った。
【0050】
例2
この例は、例1に記載したイエロー顔料分散物およびシアン顔料分散物を用いた。
シアン顔料分散物
ピグメントイエロー155の代わりにピグメントブルー15:3(Clariant Corp.)を用いた以外は、例1に記載したイエロー顔料分散物と同様に、シアン顔料分散物を調製した。OMTカリウム塩の量は、顔料に対して25質量%であった。この顔料は最終の全分散物の約9.97質量%であった。MICROTRAC II超微粒子分析計(UPA)(Leeds & Northrup製)で測定すると、顔料粒径の中央値は約32nmであった。
【0051】
イエローライティング流体
イエローライティング流体を調製するために、24.97gイエロー顔料分散物(上記のもの、9.91%活性)、0.2gSURFYNOL(商標)465(Air Products Inc.)、8.40gグリセロール、14.5gトリエチレングリコールならびに3.00gジ(プロピレングリコール)メチルエーテル(DOWANOL(商標)DPM)および9.52gのAQ55(商標)(10.5%活性)を、蒸留水と一緒に加えて、インクの最終量を100.0gとした。最終インクは、ピグメントイエロー155 を2.48%、SURFYNOL(商標)465を0.50%、グリセロールを8.40%、トリエチレングリコールを14.5%、ジ(プロピレングリコール)メチルエーテルを3%、そしてAQ55(商標)を1%含んでいた。この溶液を3μmポリテトラフルオロエチレンフィルターを通して濾過した。
【0052】
シアンライティング流体
シアンライティング流体を調製するために、16.55gシアン顔料分散物(上記のもの、9.97%活性)、0.2gSURFYNOL(商標)465(Air Products Inc.)、6.50gグリセロール、18.7gトリエチレングリコールならびに3.50gジ(プロピレングリコール)メチルエーテル(DOWANOL(商標)DPM)および9.52gのAQ55(商標)(10.5%活性)を、蒸留水と一緒に加えて、インクの最終量を100.0gとした。最終インクは、ピグメントブルー15:3 を1.65%、SURFYNOL(商標)465を0.50%、グリセロールを6.50%、トリエチレングリコールを18.70%、ジ(プロピレングリコール)メチルエーテルを3.50%、そしてAQ55(商標)を1.0%含んでいた。この溶液を3μmポリテトラフルオロエチレンフィルターを通して濾過した。
【0053】
Lexmark Z43インクジェットプリンターの黒カートリッジを空にし、プラスチックフォームを除去し、残留インクを洗い流した。上記のライティング流体を満たし、フォームの代わりに脱脂綿の塊を入れた。カートリッジをプリンターに戻し、上述した親水性基体のシートにテストパターンを印刷した。この基体は、以下の被覆量の記載物質を有する水性溶液から塗布されたポリエチレンテレフタレート写真用フィルムベースを含む。
【0054】
カチオンコロイドシリカLudox CL(商標) 4.0g/m2
ポリエチレンイミン(5%w/wの溶液として使用し、硫酸でpH6.5に調整した) 0.4g/m2
ビス(ビニルスルホニル)メタン(硬化剤) 0.024g/m2
【0055】
得られた画像形成された印刷版を例1に記載したように印刷機に取付けた。各ライティング流体を用いて作製された版では、優れた解像度を有する良好なシャープな印刷が得られ、テストパターンの損失または退色もなく4500枚を印刷した。
【0056】
本発明を、特にある好ましい実施態様によって詳細に記載したが、本発明の意図および範囲内で種々の変更および変形を行うことができることが理解されよう。
【発明の属する技術分野】
本発明は印刷版を調製するための方法および組成物に関し、また前記方法によって調製された印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】
平版印刷の技術は、油と水の非混和性に基づき、油性材料またはインクが画像領域により優先的に保持され、水またはファウンテン溶液が非画像領域により優先的に保持される。適当に製造された表面が水で湿らされ、次いでインクが適用されると、背景または非画像領域は水を保持してインクをはじき、一方、画像領域はインクを受け入れて水をはじく。次に、画像領域上のインクは、画像が再生されるべき材料、例えば紙もしくは布の表面に移される。
【0003】
一般にインクはブランケットと呼ばれる中間材料に移され、これは今度は、画像が再生されるべき材料の表面にインクを移す。
インクジェット法は、デジタル信号に応答した、インク滴の基体へ付着によって画像を生じる非衝撃的方法である。
【0004】
特開昭53−015,905号公報は、有機溶媒中のアルコール可溶性樹脂をアルミニウムの印刷版上にインクジェットすることによる印刷版の製造を記載する。
特開昭56−105,960号公報は、支持体、例えば陽極酸化処理したアルミニウム版上に、親油性の画像を形成することができ、硬化物質例えば過酸化ベンゾイルと共にエポキシ大豆油、または光硬化物質例えば不飽和ポリエステルを含むことができるインクをインクジェットすることによる印刷版の形成を記載する。
【0005】
欧州特許出願公開EP−A−0,882,584号明細書は、疎水性の有機酸、例えばオレイン酸の水性溶液もしくは塩の水性溶液を用いて、画像を表面上にインクジェット印刷することによって親油性画像を支持体表面上に生成することを含む印刷版の製造方法を記載する。
【0006】
米国特許第6,131,514号明細書は、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液もしくは水性コロイド分散物を用いて、画像を表面上にインクジェット印刷することによって親油性画像を支持体の表面上に生成することを含み、水可溶化基が支持体の表面と相互作用し、それによってポリマーを支持体に結合し、ポリマーを不溶性にする印刷版の製造方法を記載する。
【0007】
国際公開公報WO/0037261号明細書は、分子中に親水性基および疎水性基の両方を有するオリゴマーの水性分散物を用いて表面に画像をインクジェットすることによって付着させて親水性支持体の面上に親油性画像を形成することを含んでなる平版印刷版の調製方法を記載する。
【0008】
国際公開公報WO/0037254号明細書は、乳化重合によって調製された有機フィルム形成性ポリマーの水性エマルジョンを用いて表面に画像をインクジェットすることによって付着させて親水性支持体の面上に親油性画像を形成することを含んでなる平版印刷版の調製方法であって、前記ポリマーが印刷版の表面に接着して親油性フィルムを形成する平版印刷版の調製方法を記載する。
【0009】
米国特許第6,025,022号明細書は、少なくとも2種類の反応組成物、即ち、アジリジンおよびアジリジンと反応する少なくとも1つの官能基が結合したポリマーからなるインクジェット印刷システムを記載する。印刷版を調製する方法は、(1)ガラス板が、着色剤、カルボン酸官能化ポリマー、触媒およびキャリア媒体を含む組成物で被覆されており、(2)画像が、アジリジンおよびキャリア媒体を含む組成物で被覆された版上に印刷されることを開示する。
【0010】
【特許文献1】
特開昭53−015905号公報
【特許文献2】
特開昭56−105960号公報
【特許文献3】
欧州特許出願公開0882584号明細書
【特許文献4】
米国特許第6,131,514号明細書
【特許文献5】
国際公開公報WO/0037261明細書
【特許文献6】
国際公開公報WO/0037254明細書
【特許文献7】
米国特許第6,025,022号明細書
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
水性ライティング流体を用いる従来の方法は、平版印刷版を作製して平版印刷する簡便、迅速で、比較的低コストの方法を提供する。しかし、印刷版によって提供される印刷物および刷りの数が、その性能の重要な特徴である。本発明の方法は負電荷を有するポリマーの水性溶液または水性分散物を親水性基体上にインクジェットすることによって作製した版を印刷することによって、提供される刷りの数を驚くほど改善することができる。
【0012】
【課題を解決しようとする手段】
本発明は、支持体の表面に、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物を支持体に適用することによって、親油性画像を支持体の表面上にインクジェット印刷することを含んでなり、その際、前記水可溶化基が前記支持体の表面と相互作用し、それにより前記ポリマーを前記支持体に結合させ、そして前記ポリマーを不溶性にする、印刷版の製造方法であって、ポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物がそこに分散された顔料粒子を含むことをを特徴とする製造方法を提供する。
【0013】
また、本発明は、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物を含む、インクジェット印刷によって印刷版を調製するのに好適な組成物であって、前記水性溶液または水性コロイド分散物がそこに分散された顔料粒子をさらに含むことを特徴とする組成物も提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】
印刷版の表面上の画像を、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液または水性分散物を用いて作製する。印刷版に書かれた画像は疎水性かつインク受容性となって、オフセット平版印刷に適した版を提供する。
【0015】
好ましくは、このポリマーは、水可溶化基を有するペンダント基を付けた実質的に非極性または疎水性主鎖を含む。
【0016】
水可溶化基および支持体を、当該水可溶化基が支持体の表面と相互作用し、それにより当該ポリマーを支持体に結合させるように選択する。種々の相互作用の形態が可能であり、イオン相互作用、共有結合、水素結合および配位錯体の形成等の化学的または物理的相互作用が含まれる。支持体表面と相互作用することにより、それらの基がポリマーに水溶性を付与するその能力を失って、当該ポリマーを不溶性にする。
【0017】
好適な水可溶化基には、イオン性酸基、例えば、カルボン酸基およびスルホン酸基が含まれる。これらの基はポリマーが塩の形態となるようにイオン化されていてもよい。塩はアルカリ金属またはアンモニウム塩となることができる。アルカリ金属はナトリウムまたはカリウムとなることができ、アンモニウムイオンは四級化されていてもよく、例えば、テトラメチルまたはテトラブチルアンモニウムのようなテトラアルキルアンモニウムとなることができる。
【0018】
水可溶化基の比率は、ポリマーに水溶性をまたは水分散性を付与するのに十分でなければならないが、当該ポリマーが印刷版上に吸着したとき親油性表面を与えるのに十分な低さである。遊離水可溶化基の比率は、ポリマーを形成するのに用いるモノマーの比率によって、または当該ポリマー中に存在する水可溶化基の部分の誘導によって変わることができる。例えば、遊離カルボン酸基の比率はエステル化によって変わる。
【0019】
疎水性主鎖は、エチレン系不飽和モノマーの重合によって調製されるポリマーまたはコポリマーのように、本質的に炭化水素鎖となることができる。好適なモノマーの例には、エチレン、プロピレン、スチレン、ビニルエーテル、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、マレイン酸無水物、および2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸が含まれる。あるいは、疎水性主鎖はポリエステル鎖のような別のタイプの鎖となることができる。
【0020】
好適なポリマーには、エチレンおよびアクリル酸のコポリマー、スチレンとアクリル酸またはマレイン酸とのコポリマーが含まれる。
オリゴマーとして知られている短鎖ポリマーを含めた他の好適なポリマーが、国際公開公報WO/0037254明細書および国際公開公報WO/0037261明細書に記載されている。
【0021】
特に好ましいポリマーは、スルホン化ポリエステル、例えば、スルホン化ポリエステルAQ55S(Eastman Chemical Corporation製)およびスチレン−アクリレートコポリマー、例えば、Jonrez IJ4655(Westvaco Corporation 製)である。
【0022】
インクジェットプリンタに用いられる溶液中のポリマーの濃度は、0.02〜8質量%、好ましくは0.2〜3.0質量%の範囲となることができる。
プリンターヘッドのジェットを通過することができるように、前記ポリマーが、水性溶液または安定なコロイド分散物の形態であることが必要である。
本発明が、所望の画像の形成に単独の塗布組成物またはライティング流体を用いることは、米国特許第6,025,022号の開示とは全く反対であることに留意されたい。特に、本発明の方法および組成物は、アジリジンおよび/または触媒を使用しない。
【0023】
本発明に使用されるライティング流体は、水性媒体中の安定な懸濁物の形態である分散顔料も含有する。この粒径はそれがプリンタヘッドのジェットを通過することができるように十分に小さくなければならない。10〜100nmの範囲の粒径が好ましく、特に、20〜50nmの範囲が好ましい。
【0024】
多種多様の有機および無機顔料を、単独または組合せて本発明の用途に選択することができる。本発明に用いることができる着色剤粒子には、例えば、米国特許第5,026,427号、同第5,086,698号、同第5,141,556号、同第5,160,370号および同第5,169,436号明細書に記載されているような顔料を含む。顔料の正確な選定は、特定の用途および性能要件、例えば、色再現および画像安定性に従う。
【0025】
本発明の使用に好適な顔料には、例えば、アゾ顔料、モノアゾ顔料、ジアゾ顔料、β−ナフトール顔料、ナフトールAS顔料、ベンズイミダゾロン顔料、ジアゾ縮合顔料、金属錯体顔料、イソインドリノン及びイソインドリン顔料、多環式顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ペリレン及びペリノン顔料、チオインジゴ顔料、アントラピリミドン顔料、フラバントロン顔料、アンテアンテロン(anthanthrone)顔料、ジオキサジン顔料、トリアリールカルボニウム顔料、キノフタロンおよびジケトピローロピロール顔料、アゾ顔料レーキ、二酸化チタン、酸化鉄、ならびにカーボンブラックが含まれる。
【0026】
使用できる顔料の典型的な例には、カラーインデックス(C.I.)ピグメントイエロー1〜3、5、6、10、12〜14、16、17、62、65、73〜75、81、83、87、90、93〜95、97〜101、104、106、108〜111、113、114、116、117、120〜124、126〜130、133、136、138、139、147、148、150〜155、165〜177、179〜185、187、188および190〜194;C.I.ピグメントオレンジ1、2、5、6、13、15、16、17、17:1、19、22、24、31、34、36、38、40、43、44、46、48、49、51、59〜62および64〜69;C.I.ピグメントレッド1〜18、21〜23、31、32、38、48:l、48:2、48:3、48:4、49:l、49:2、49:3、50:l、51、52:1、52:2、53:1、57:1、60:1、63:1、66〜68、81、95、112、114、119、122、136、144、146〜151、164、166、168〜172、175〜179、181、184、185、187、188、190、192、194、200、202、204、206、207、210〜214、216、220、222、237〜240、242、243、245、247、248、251〜256、258、261および264;C.I.ピグメントバイオレット1〜3、5:l、13、19、23、25、27、29、31、32、37、39、42、44および50;C.I.ピグメントブルー1、2、9、l0、14、15:1、15:2、15:3、15:4、15:6、15、16、18、19、24:1、25、56、60〜64および66;C.I.ピグメントグリーン1、2、4、7、8、10、36および45;C.I.ピグメントブラック1、7、20、31および32、ならびにC.I.ピグメントブラウンl、5、22、23、25、38、41、42が含まれる。
【0027】
本発明の好ましい態様では、顔料は、米国特許第4,311,775号明細書に記載するように、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー74 、C.I.ピグメントブラック7またはビス(フタロシアニルアルミノ)テトラフェニルジシロキサンである。本発明の特に好ましい態様では、顔料はピグメントイエロー155である。
【0028】
顔料は、本発明に用いられるライティング流体に有効な量、一般的には、ポリマーの水性溶液または水性分散物の質量基準で、0.1〜10質量%、好ましくは約0.5〜約6質量%で存在することができる。
【0029】
水は好ましい水性担体媒体であるが、水性組成物は、1種以上の水混和性の溶媒、例えば多価アルコール、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールまたはトリメチロールプロパンを含むことができる。水性組成物中の水性担体媒体の量は、30〜99.995質量%、好ましくは50〜95質量%の範囲となることができる。
【0030】
噴射速度、液滴の分離長さ、液滴の大きさおよび流れ安定性は、水性組成物の表面張力および粘度に大きく影響される。インクジェット印刷系と共に使用されるのに適当なインクジェットライティング流体は、0.02〜0.06N/m(20〜60ダイン/cm)、好ましくは0.03〜0.05N/m(30〜50ダイン/cm)の範囲の表面張力を有することができる。水性ライティング流体における表面張力の調節は、少量の界面活性剤(複数可)の添加により達成することができる。使用されるべき界面活性剤の濃度は、簡単な試行錯誤の実験によって決定することができる。アニオンおよび非イオン界面活性剤を、米国特許第5,324,349号、第4,156,616号および第5,279,654号に開示されたもの、ならびにインクジェットの技術分野で公知の多くの他の界面活性剤から選択することができる。市販の界面活性剤としては、エア プロダクツ(Air Products)製のSURFYNOL(商標)系列;デュポン(DuPont)製のZONYL(商標)系列;3M製のFLUORAD(商標)系列およびシアナミド(Cyanamid)からのAEROSOL(商標)系列が包含される。
【0031】
ライティング流体の粘度は好ましくは、室温で0.02Pa秒(20センチポイズ)以下、例えば0.001〜0.01 Pa秒(1〜10センチポイズ)、好ましくは0.001〜0.005
Pa秒(1〜5センチポイズ)である。
【0032】
インクジェットプリンターに用いられる溶液は他の成分、インクが乾くことを防ぎ、またはプリンターヘッドのオリフィスでインクが固まってつまるのを防ぐのを助けるために、例えば、実質的に水より高い沸点を有する水溶性流体または固体、例えば、エタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコールまたは他の湿潤剤を含むことができる。殺生物剤、例えばゼネカ カラーズ(Zeneca Colours)からのPROXEL(商標)GXLを添加して、期間を過ぎたインクで生じる場合がある望まない微生物の増殖を防ぐことができる。インクに任意的に存在することができるさらなる添加剤としては、増粘剤、pH調節剤、緩衝剤、伝導率上昇剤、アンチコゲーション剤(anti−kogation agent)、乾燥剤および消泡剤が挙げられる。
【0033】
水性組成物は、インクジェットプリンターのプリントヘッドの複数のノズルもしくはオリフィスから液滴を噴出することによって組成物の液滴が制御された方式で支持体の表面に適用される、インクジェット印刷において使用される。
【0034】
市販されていて入手可能なインクジェットプリンターは、インク滴の付着を制御するために、幾つかの異なるスキームを使用する。そのようなスキームは一般に2つのタイプがある:連続流およびオンデマンド滴下(drop−on−demand)。
【0035】
オンデマンド滴下系においては、インクの液滴が、例えばデジタル信号に従って制御された圧電装置、音響装置またはサーマルプロセスによって作られる圧力によって、オリフィスからインク受容層の位置へ直接噴出される。インク滴は、必要とされなければ、プリントヘッドのオリフィスを通して生成されず、噴出されない。インクジェット印刷法および関連するプリンターは市販されていて入手可能であり、詳細に記載する必要はないであろう。
【0036】
水性組成物は、広範囲の噴出条件、例えばサーマルインクジェットプリンターについては運転電圧およびパルス幅、オンデマンド滴下装置または連続装置については圧電素子の運転周波数ならびに、ノズルの形状および大きさと適合性の特性を有することができる。
【0037】
親水性基板は印刷版に好適ないずれの支持体も含むことができる。典型的な支持体には、金属およびポリマー支持体、例えば、シートもしくは箔が含まれる。あるいは、支持体は紙系支持体であってもよい。支持体の表面を処理または被覆して、ポリマーとの必要な相互作用を提供することができる。表面被膜の例には、金属酸化物およびゼラチン塗膜が含まれる。
【0038】
好適な基体1つのクラスは、1層または2層以上の層をその表面に有する支持体であって、それらの層の少なくとも1層が親水性であり、架橋カチオン性ポリマーを含む支持体を含んでなる。好ましくは、親水性層は最外層である。
【0039】
カチオン性ポリマーは、第一級、第二級、第三級または第四級アミノ基から選ばれるアミノ基を含むことができる。
【0040】
好ましいカチオン性ポリマーは、ポリアルキレンポリアミンおよびそれらのアルキル化誘導体、アルキルカルボン酸およびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、ケトンおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、アルデヒドおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、イソシアネートおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、イソチオシアネートおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、アルキレンオキシドおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物、ならびにポリアルキレンオキシドブロックコポリマーおよびポリアルキレンポリアミンの付加生成物が含まれる。
特に好ましいカチオン性ポリマーはポリエチレンイミンである。
【0041】
このカチオン性ポリマーは、0.01〜10g/m2の量、好ましくは、0.05〜1.0g/m2の量で親水性層中に存在することができる。
カチオン性ポリマーを含有する層はさらに、無機粒状材料を含むことができる。好適な無機粒状材料の例には、シリカ、アルミナ、二酸化チタンおよびカオリンが含まれる。
この無機粒状材料は、0.1〜30g/m2の量、好ましくは、0.5〜10g/m2の量で存在することができる。
【0042】
そのような基体は我々の同時出願の英国特許出願第0217979.4号明細書に記載されている。
別の好適なクラスの基体は金属支持体を含んでなる。この金属面が酸化されていることが好ましい。
【0043】
本発明の特に好ましい態様では、陽極酸化処理したアルミニウム面を有する支持体を用いる。そのような支持体は、典型的に、例えば電気化学的研摩によって砂目立てされ、そして例えば、硫酸および/またはリン酸を用いる陽極酸化技法によって陽極酸化されたアルミニウムから形成される。砂目立て方法および陽極酸化方法は両方とも当該技術分野では非常によく知られており、ここで詳細に説明する必要はないであろう。
【0044】
【実施例】
本発明をさらに、以下の例によって説明する。これらの例では、特に断らないかぎりパーセンテージは全て質量基準である。
例1
イエロー顔料分散物 :
本発明のライティング流体に用いたイエロー顔料を以下のように調製した。
以下の組成を有する混合物を調製した:
8000g、ポリマービーズ、平均径50μm(粉砕媒体)、
1600g、ピグメントイエロー155 (Clariant Corp.)、
400g、オレオイルメチルタウリン(OMT)カリウム塩、および
4880g、脱イオン水。
【0045】
上記組成物を、BYK−Gardner製の40L二重壁容器で、高エネルギー媒体ミル(Morehouse−Cowles Hochmeyer製)を用いて粉砕した。この粉砕処理を室温で約8時間行った。このミル粉砕物を4〜8μmのKIMAX(商標)ブフナーロート(VWR Scientific Products製)を通して濾過して、粉砕媒体と分離した。濾過した分散物にさらに8000gの希釈水を加え、次いで殺生剤、PROXEL(商標)GXL(Zeneca Corp.)を添加した。この顔料は最終の全分散物の約9.91質量%であり、殺生剤は最終の全分散物の質量基準で、約230ppmであった。MICROTRAC II超微粒子分析計(UPA)(Leeds & Northrup製)で測定すると、顔料粒径の中央値は約38nmである。
【0046】
表1に示すように、スルホン化ポリエステルAQ55(Eastman Chemical Corporation製)(水に、10.5%w/w溶液として)、イエロー顔料分散物、湿潤剤トリエチレングリコールならびにグリセロールの種々の量の溶液を一緒に混合してライティング流体を調製した。
【0047】
小さいリス毛のペイントブラシを用いて、砂目立てした陽極酸化処理アルミニウム版の別々の部分に、マークまたは模様を形成するように、各溶液を適用し、乾燥させた。テストパターンが乾燥したら、得られた印刷版をハイデルベルグ T−オフセット印刷機(Heidelberg T−Offset printing press)の版シリンダーに取り付け、ファウンテン溶液(Varn International(商標)ユニバーサル ピンクフォント ソリューション(Universal Pink Fount Solution)、水で1+15に希釈した)およびK&E(商標)Novaquick 123W油性黒インクを用いて、プレスローラーにインクを入れ、印刷を開始した。最初の刷りからきれいなプリントが得られ、6200枚印刷または刷りまで印刷を係属した。テストマークが退色し始めた刷りの数を見つけて、表に記録した。
【0048】
【表1】
【0049】
本発明にしたがって調製し、そしてイエロー顔料を含有するライティング流体組成物が、顔料を含有しない比較組成物よりも非常に長い刷り数を与えたことが判った。
【0050】
例2
この例は、例1に記載したイエロー顔料分散物およびシアン顔料分散物を用いた。
シアン顔料分散物
ピグメントイエロー155の代わりにピグメントブルー15:3(Clariant Corp.)を用いた以外は、例1に記載したイエロー顔料分散物と同様に、シアン顔料分散物を調製した。OMTカリウム塩の量は、顔料に対して25質量%であった。この顔料は最終の全分散物の約9.97質量%であった。MICROTRAC II超微粒子分析計(UPA)(Leeds & Northrup製)で測定すると、顔料粒径の中央値は約32nmであった。
【0051】
イエローライティング流体
イエローライティング流体を調製するために、24.97gイエロー顔料分散物(上記のもの、9.91%活性)、0.2gSURFYNOL(商標)465(Air Products Inc.)、8.40gグリセロール、14.5gトリエチレングリコールならびに3.00gジ(プロピレングリコール)メチルエーテル(DOWANOL(商標)DPM)および9.52gのAQ55(商標)(10.5%活性)を、蒸留水と一緒に加えて、インクの最終量を100.0gとした。最終インクは、ピグメントイエロー155 を2.48%、SURFYNOL(商標)465を0.50%、グリセロールを8.40%、トリエチレングリコールを14.5%、ジ(プロピレングリコール)メチルエーテルを3%、そしてAQ55(商標)を1%含んでいた。この溶液を3μmポリテトラフルオロエチレンフィルターを通して濾過した。
【0052】
シアンライティング流体
シアンライティング流体を調製するために、16.55gシアン顔料分散物(上記のもの、9.97%活性)、0.2gSURFYNOL(商標)465(Air Products Inc.)、6.50gグリセロール、18.7gトリエチレングリコールならびに3.50gジ(プロピレングリコール)メチルエーテル(DOWANOL(商標)DPM)および9.52gのAQ55(商標)(10.5%活性)を、蒸留水と一緒に加えて、インクの最終量を100.0gとした。最終インクは、ピグメントブルー15:3 を1.65%、SURFYNOL(商標)465を0.50%、グリセロールを6.50%、トリエチレングリコールを18.70%、ジ(プロピレングリコール)メチルエーテルを3.50%、そしてAQ55(商標)を1.0%含んでいた。この溶液を3μmポリテトラフルオロエチレンフィルターを通して濾過した。
【0053】
Lexmark Z43インクジェットプリンターの黒カートリッジを空にし、プラスチックフォームを除去し、残留インクを洗い流した。上記のライティング流体を満たし、フォームの代わりに脱脂綿の塊を入れた。カートリッジをプリンターに戻し、上述した親水性基体のシートにテストパターンを印刷した。この基体は、以下の被覆量の記載物質を有する水性溶液から塗布されたポリエチレンテレフタレート写真用フィルムベースを含む。
【0054】
カチオンコロイドシリカLudox CL(商標) 4.0g/m2
ポリエチレンイミン(5%w/wの溶液として使用し、硫酸でpH6.5に調整した) 0.4g/m2
ビス(ビニルスルホニル)メタン(硬化剤) 0.024g/m2
【0055】
得られた画像形成された印刷版を例1に記載したように印刷機に取付けた。各ライティング流体を用いて作製された版では、優れた解像度を有する良好なシャープな印刷が得られ、テストパターンの損失または退色もなく4500枚を印刷した。
【0056】
本発明を、特にある好ましい実施態様によって詳細に記載したが、本発明の意図および範囲内で種々の変更および変形を行うことができることが理解されよう。
Claims (6)
- 支持体の表面に、水可溶化基を有するポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物を支持体に適用することによって、親油性画像を支持体の表面上にインクジェット印刷することを含んでなり、その際、前記水可溶化基が前記支持体の表面と相互作用し、それにより前記ポリマーを前記支持体に結合させ、そして前記ポリマーを不溶性にする、印刷版の製造方法であって、ポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物がそこに分散された顔料粒子を含むことをを特徴とする製造方法。
- 前記水可溶化基が、カルボン酸基およびスルホン酸基からなる群より選ばれるイオン性酸基である請求項1記載の方法。
- 前記ポリマーがスルホン化ポリエステルである請求項1記載の方法。
- 前記顔料が、アゾ顔料、モノアゾ顔料、ジアゾ顔料、β−ナフトール顔料、ナフトールAS顔料、ベンズイミダゾロン顔料、ジアゾ縮合顔料、金属錯体顔料、イソインドリノン顔料、イソインドリン顔料、多環式顔料、フタロシアニン顔料、キナクリドン顔料、ペリレン顔料、ペリノン顔料、チオインジゴ顔料、アントラピリミドン顔料、フラバントロン顔料、アンテアンテロン顔料、ジオキサジン顔料、トリアリールカルボニウム顔料、キノフタロンおよびジケトピローロピロール顔料、アゾ顔料レーキ、二酸化チタン、酸化鉄、およびカーボンブラックから選ばれる請求項1から3のいずれか一項記載の方法。
- 前記顔料が、C.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメントイエロー155、C.I.ピグメントイエロー74 、C.I.ピグメントブラック7およびビス(フタロシアニルアルミノ)テトラフェニルジシロキサンから選ばれる請求項1から4のいずれか一項記載の方法。
- 水可溶化基を有するポリマーの水性溶液または水性コロイド分散物を含む、インクジェット印刷によって印刷版を調製するのに適した組成物であって、前記水性溶液または水性コロイド分散物がそこに分散された顔料粒子をさらに含むことを特徴とする組成物。
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