JP2004066023A

JP2004066023A - Biological deodorization apparatus

Info

Publication number: JP2004066023A
Application number: JP2002225011A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Oi; 大井　康裕
Original assignee: Kurita Water Industries Ltd
Current assignee: Kurita Water Industries Ltd
Priority date: 2002-08-01
Filing date: 2002-08-01
Publication date: 2004-03-04

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a biological deodorization apparatus which dispenses with a power source for sprinkling water, a water supplying source and their incidental facilities and the maintenance of which is almost unnecessitated and in which a gas containing a sulfide-based malodorous substance is deodorized biologically over a long period of time. <P>SOLUTION: This biological deodorization apparatus is constituted so that the gas containing the sulfide-based malodorous substance is deodorized by making the gas pass through a microbe-immobilized packed layer. The packed layer is a packed layer of non-sprinkling type formed by using a packing material containing calcium carbonate. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硫化物系臭気物質含有ガスを生物が固定された充填層に通気させて脱臭する生物脱臭装置に係り、特に、非散水式であることから、充填層への散水のための動力及び水源や、そのための付帯設備が不要な生物脱臭装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、硫化水素、メチルメルカプタン等の硫化物系臭気物質を含むガスの処理方法として、生物脱臭装置が広く採用されている。生物脱臭装置は、微生物が固定された充填層が形成された反応塔内に被処理ガスを通気して、ガス中の硫化物系臭気物質を微生物により酸化分解するものである。硫化水素、メチルメルカプタン等の硫化物系臭気物質は、微生物により生物酸化を受けて硫酸を生成する。硫酸が生成すると、充填層内のｐＨが著しく低下し、微生物による生物脱臭が困難になる。このため、従来の生物脱臭装置にあっては、生成した硫酸を洗浄除去するために、充填層に散水するための散水手段が設けられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
充填層の散水手段を有する従来の生物脱臭装置では、散水のための動力及び制御用電源と、給水源が必要となる。また、装置の運転、制御、給水等のための付帯設備が多く、装置が大型化する。更には、これらの電源設備や給水設備の保守管理も必要である。
【０００４】
一方で、硫化物系臭気物質を含むガスは、一般に下水、その他の排水溝のマンホール内や汚泥等の滞留部、或いはゴミ、汚泥等の埋め立て地のガス抜き管の排気口等といった、電源や水源の確保が困難であり、かつ狭小な場所で発生する。
【０００５】
従って、従来の生物脱臭装置では、マンホール内等に直接設置して、長期間保守管理を行うことなく硫化物系臭気物質含有ガスの生物脱臭を行うことは困難であった。
【０００６】
本発明は、上記従来の問題点を解決し、散水のための電源及び給水源とその付帯設備が不要であり、このため、小型で、保守管理が殆ど不要な生物脱臭装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
本発明の生物脱臭装置は、硫化物系臭気物質含有ガスを微生物が固定された充填層に通気して脱臭する生物脱臭装置において、該充填層は、炭酸カルシウムを含む充填材を用いて形成された非散水式の充填層であることを特徴とする。
【０００８】
本発明の生物脱臭装置の充填層は非散水式であるため、散水のための動力源、給水源、そのための付帯設備がすべて不要となる。このため装置の小型化が可能であり、また保守管理も軽減される。
【０００９】
即ち、微生物による生物脱臭反応のためには水分が必要であるが、一般に、マンホールや埋め立て地のガス抜き管等から発生する硫化物系臭気物質含有ガスは水蒸気を大量に含んでおり（一般に、このガスの相対湿度は９０％前後である。）、生物反応に必要な水分は、被処理ガス中の水分で十分に供給可能である。
【００１０】
また、硫化物系臭気物質の生物酸化で発生する硫酸は充填層内の炭酸カルシウムとの反応で硫酸カルシウムとなるため、充填層の大きなｐＨ低下の問題はない。この炭酸カルシウム自体もほぼ中性のものであり、充填層がアルカリ性になることはないため、生物反応を阻害することはない。
【００１１】
なお、炭酸カルシウムと硫酸とは等モル比で反応するため、炭酸カルシウム（分子量１００）１００ｇで硫酸（分子量９８）９８ｇを中和することができる。仮りに、被処理ガスの最大規模の硫化水素発生量を濃度１００ｐｐｍでガス量として１６７Ｌ／ｍｉｎ（１０ｍ^３／ｈｒ）とし、これがすべて硫酸に生物酸化されると仮定すると、１年間の硫酸発生量は３５．８ｋｇであり、この硫酸の中和に必要な炭酸カルシウム（石灰石）量は３６．５ｋｇとなる。この量は、石灰石破砕物の見掛け比重を１．５とすると２４Ｌであり、例えばマンホール内に設置した容器内に十分収まる量である。
【００１２】
また、マンホール等では降雨等で生物脱臭装置が水没することが想定される。この場合、反応生成物の硫酸カルシウムとそれに付着する脱臭微生物が一部流出することにより、一時的に脱臭能力が低下するが、このような場合であっても、脱臭能力は１週間程度で回復する。
【００１３】
以上のことから、本発明の生物脱臭装置によれば、長期間保守管理を全く行うことなく生物脱臭を行うことができる。
【００１４】
このような本発明の生物脱臭装置では、被処理ガスを、発生源からの自然な気流により充填層に通気するようにすることにより、通気のための動力をも不要としても良く、この場合、被処理ガスは空間速度２０ｈｒ^−１以下、好ましくは１０ｈｒ^−１以下で充填層に通気される。
【００１５】
また、本発明の生物脱臭装置では、散水を行わないことから、被処理ガスは十分に水分を含んでいるものであることが必要であり、湿度８０％以上の高湿ガスであることが好ましい。
【００１６】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の生物脱臭装置の実施の形態を詳細に説明する。
【００１７】
本発明の生物脱臭装置において、充填層の形成に用いられる炭酸カルシウムを含む充填材（以下、「炭酸カルシウム系充填材」と称す場合がある。）としては、石灰石、方解石、大理石、サンゴ等のコーラル、貝殻、その他炭酸カルシウムを含むコンクリート廃材等の１種又は２種以上を用いることができる。この充填層の形状には特に制限はなく、粒状、棒状、その他不定形状等のいずれであっても良い。炭酸カルシウム系充填材の大きさは、取り扱い性、微生物の担持効率、形成される充填層の通気性等の点から１〜５０ｍｍ程度であることが好ましい。
【００１８】
本発明の生物脱臭装置の充填層は、上述のような炭酸カルシウム系充填材のみで形成されるものであっても良く、これらの炭酸カルシウム系充填材と共に、通常の生物脱臭装置に使用される他の充填材を用いて形成されたものであっても良い。この場合他の充填材としては、ピート、合成樹脂加工したピート、セラミック、プラスチック、セメントボール等を用いることができる。更に、活性炭、合成又は天然ゼオライト、高分子担体、ピートモス等の微生物担体を併用しても良い。これらの炭酸カルシウム系充填材以外の充填材や微生物担体を併用する場合、非散水式充填層のｐＨ低下を防止するために、炭酸カルシウム系充填材と炭酸カルシウム系充填材以外の充填材や微生物担体は、均一に混合した状態で充填することが好ましい。
【００１９】
炭酸カルシウム系充填材を含む充填層に微生物を担持させるには、排水の生物処理で使用される活性汚泥を用い、これを充填層に散布することが好ましい。このような活性汚泥を用いることにより、微生物の基本栄養素となるリンや窒素、カリウムなども供給することができ、好ましい。なお、これらの微生物の基本栄養素を補給するために、充填層には、更に、リン含有物質、例えばリン酸アパタイト、ヒドロキシアパタイト等の人工、又は燐鉱石等の天然の燐含有鉱物等を充填しても良い。
【００２０】
充填層に微生物を担持させた後は、硫化物系臭気物質で馴養した後使用に供しても良いが、硫化物系臭気物質を含有する被処理ガスを通気することにより、微生物は次第に馴養されて硫化物系臭気物質の生物分解能を有するようになるため、そのまま使用に供しても良い。
【００２１】
本発明の生物脱臭装置は、一般的には、硫化物系臭気物質を含む被処理ガスが導入されるガス導入口と処理ガスが排出されるガス排出口とを有する脱臭塔内に、炭酸カルシウム系充填材を含む充填層を形成した構成とされる。このような生物脱臭装置の炭酸カルシウム系充填材の充填量には特に制限はなく、通気される被処理ガス量及びその硫化物系臭気物質濃度と、保守管理の頻度等を考慮して適宜決定される。
【００２２】
なお、一般に、生物脱臭装置には、被処理ガスの通気のための吸気ファン等が設けられるが、本発明の生物脱臭装置にあっては、この吸気ファン等の通気のための手段も省略し、被処理ガス気流を自然通気させるようにしても良い。この場合の被処理ガスの通気速度（空間速度）は２０ｈｒ^−１以下、一般的には０．３〜２０ｈｒ^−１特に１〜１０ｈｒ^−１程度である。
【００２３】
また、本発明の生物脱臭装置は、非散水式であることから、生物反応のための水分を被処理ガスから補給する必要がある。このため、被処理ガスは湿度８０％以上の高湿ガスであることが好ましい。なお、通常、排水溝や埋め立て地等で発生する硫化物系臭気物質含有ガスは、湿度９０％程度の高含水率ガスであるため、これらのガスはそのまま、本発明の生物脱臭装置に通気して処理することが可能である。
【００２４】
このような本発明の生物脱臭装置は、下水、その他の排水のマンホール内や、ゴミ、汚泥等の埋め立て地のガス抜き管等の、動力源、給水源の確保が困難であり、かつ狭小な場所に設置する生物脱臭装置として特に好適であり、小型な生物脱臭装置により保守管理を必要とすることなく長期間被処理ガスの生物脱臭処理を行うことができ、これらの施設の周辺環境を良好に維持することができる。
【００２５】
【実施例】
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
【００２６】
実施例１〜３、比較例１
１０ｃｍ×１０ｃｍの角型カラムに、各々表１に示す充填材を高さ５０ｃｍに充填し（充填層容積５０００ｃｍ^３）、充填層に排水の生物処理施設から採取した活性汚泥を１Ｌ散布した後、このカラムに湿度８０〜９０％に加湿した空気に硫化水素（Ｈ_２Ｓ）１００ｐｐｍを加えたガスを６７０ｍＬ／ｍｉｎ（見掛空間速度（＝６７０×６０÷５０００≒８．０ｈｒ^−１））で１２０日間通気した。この通気速度は、被処理ガスの通気のための吸気を行わない場所を想定したものであり、通常の生物脱臭装置の通気速度（空間速度）の１／１０〜１／２０に相当する。
【００２７】
なお、実施例１〜３で用いた石灰石等の充填材は、いずれも粒径２ｃｍ程度の不定形に破砕したものである。
【００２８】
各充填材により形成された充填層の空隙率、空隙容積は表１に示す通りであった。
【００２９】
１２０日間の通気実験における処理ガスのＨ_２Ｓ濃度の経時変化を調べ、結果を表２に示した。また、１２０日間通気後、カラムから充填材の全量を取り出し、水１０Ｌを加えたときの水層のｐＨを測定し、結果を表２に示した。
【００３０】
【表１】

【００３１】
【表２】

【００３２】
以上の結果より、次のことが明らかである。
【００３３】
即ち、炭酸カルシウムを含む充填材を用いた実施例１〜３では、散水を行うことなく、微生物による生物脱臭効果が現れた６０日通気以降では、処理ガスのＨ_２Ｓはすべて不検出（ＮＤ）となった。これに対して、ピートモスを用いた比較例１では、通気開始から１週間程度でＨ_２Ｓが除去されるようになったが、３０日以降は殆ど除去されなかった。これは、ピートモスの充填層に硫酸が蓄積し、ｐＨが低下したことにより、生物反応が阻害されたためと考えられる。
【００３４】
１２０日通気後の充填材のｐＨの測定結果から明らかなように、実施例１〜３では、充填材はほぼ中性ないし弱酸性であったのに対し、比較例１では、ｐＨ０．４と強酸性となっていた。
【００３５】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明の生物脱臭装置によれば、非散水式の充填層を設けた小型な装置により、散水のための動力源、給水源及びその付帯設備を必要とすることなく、また、これらの保守管理を殆ど必要とすることなく、長期に亘り、硫化物系臭気物質含有ガスの生物脱臭処理を行うことができる。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to a biological deodorizing apparatus for deodorizing a sulfide-based odorant-containing gas by passing a gas containing a sulfide through a packed bed in which organisms are fixed, and in particular, since it is a non-watering type, a power supply for watering the packed bed. And a biological deodorization device that does not require a water source or ancillary facilities therefor.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, biological deodorizing apparatuses have been widely used as a method for treating a gas containing a sulfide-based odorant such as hydrogen sulfide and methyl mercaptan. The biological deodorizing device is a device in which a gas to be treated is passed through a reaction tower in which a packed bed in which microorganisms are fixed is formed, and the sulfide-based odor substances in the gas are oxidized and decomposed by the microorganisms. Sulfide-based odor substances such as hydrogen sulfide and methyl mercaptan undergo bio-oxidation by microorganisms to produce sulfuric acid. When sulfuric acid is generated, the pH in the packed bed is significantly lowered, and it becomes difficult for microorganisms to deodorize organisms. For this reason, in the conventional biological deodorizing apparatus, a watering means for watering the packed bed is provided in order to wash and remove generated sulfuric acid.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In a conventional biological deodorizing apparatus having a watering means for a packed bed, a power supply and a control power supply for watering and a water supply source are required. In addition, there are many ancillary facilities for operation, control, water supply, etc. of the apparatus, and the apparatus becomes large. Furthermore, maintenance management of these power supply facilities and water supply facilities is also necessary.
[0004]
On the other hand, gases containing sulfide-based odorous substances are generally supplied to power sources such as sewage, other manholes in drains, stagnant portions of sludge, etc., or exhaust ports of gas vent pipes in landfills for garbage, sludge, etc. It is difficult to secure a water source and it occurs in a small place.
[0005]
Therefore, in the conventional biological deodorizing device, it is difficult to directly install the device in a manhole or the like and perform biological deodorizing of the sulfide-based odorant-containing gas without performing long-term maintenance.
[0006]
The present invention solves the above-mentioned conventional problems, and does not require a power supply and a water supply source for sprinkling water and ancillary facilities thereof. Therefore, it is possible to provide a small-sized biological deodorizing apparatus that requires almost no maintenance. Aim.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The biological deodorizing device of the present invention is a biological deodorizing device in which a sulfide-based odorant-containing gas is passed through a packed layer in which microorganisms are fixed to deodorize, wherein the packed layer is formed using a filler containing calcium carbonate. It is a non-watering type packed bed.
[0008]
Since the packed bed of the biological deodorization apparatus of the present invention is of a non-water spray type, a power source for watering, a water supply source, and ancillary equipment therefor are all unnecessary. Therefore, the size of the apparatus can be reduced, and the maintenance management can be reduced.
[0009]
That is, water is necessary for the biological deodorization reaction by microorganisms, but generally, sulfide-based odorant-containing gas generated from manholes or landfill gas vent pipes contains a large amount of water vapor (generally, The relative humidity of this gas is around 90%.), And the water necessary for the biological reaction can be sufficiently supplied by the water in the gas to be treated.
[0010]
Further, sulfuric acid generated by the biological oxidation of the sulfide-based odorous substance is converted into calcium sulfate by a reaction with calcium carbonate in the packed bed, so that there is no problem of a large decrease in pH of the packed bed. This calcium carbonate itself is almost neutral, and the packed bed does not become alkaline, so that it does not inhibit biological reactions.
[0011]
Since calcium carbonate and sulfuric acid react at an equimolar ratio, 98 g of sulfuric acid (molecular weight 98) can be neutralized with 100 g of calcium carbonate (molecular weight 100). Assuming that the maximum amount of hydrogen sulfide generated from the gas to be treated is 167 L / min (10 m ³ / hr) at a concentration of 100 ppm as a gas amount, and that all of this is biooxidized to sulfuric acid, the amount of sulfuric acid generated in one year Is 35.8 kg, and the amount of calcium carbonate (limestone) required for neutralization of the sulfuric acid is 36.5 kg. This amount is 24 L when the apparent specific gravity of the limestone crushed material is 1.5, and is, for example, an amount that can be sufficiently accommodated in a container installed in a manhole.
[0012]
Also, in a manhole or the like, it is assumed that the biological deodorization device is submerged due to rainfall or the like. In this case, the reaction product calcium sulfate and the deodorizing microorganisms adhering to the reaction product partially flow out, thereby temporarily reducing the deodorizing ability. However, even in such a case, the deodorizing ability recovers in about one week. I do.
[0013]
As described above, according to the biological deodorizing apparatus of the present invention, biological deodorizing can be performed without performing any maintenance for a long time.
[0014]
In such a biological deodorization apparatus of the present invention, the gas to be treated may be passed through the packed bed by a natural gas flow from the generation source, so that power for ventilation may not be necessary. The gas to be treated is passed through the packed bed at a space velocity of 20 hr ^-1 or less, preferably 10 hr ^-1 or less.
[0015]
Further, in the biological deodorizing apparatus of the present invention, since water is not sprayed, the gas to be treated needs to contain a sufficient amount of water, and is preferably a high-humidity gas having a humidity of 80% or more. .
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the biological deodorizing apparatus of the present invention will be described in detail.
[0017]
In the biological deodorizing apparatus of the present invention, as a filler containing calcium carbonate used for forming a packed bed (hereinafter, sometimes referred to as “calcium carbonate-based filler”), limestone, calcite, marble, coral, and the like are used. One or more kinds of coral, shells, and other concrete waste materials containing calcium carbonate can be used. The shape of the filling layer is not particularly limited, and may be any of a granular shape, a rod shape, and other irregular shapes. The size of the calcium carbonate-based filler is preferably about 1 to 50 mm from the viewpoints of handleability, microorganism carrying efficiency, air permeability of the formed packed layer, and the like.
[0018]
The packing layer of the biological deodorizing device of the present invention may be formed of only the calcium carbonate-based filler as described above, and is used together with these calcium carbonate-based fillers in a normal biological deodorizing device. It may be formed using another filler. In this case, as the other filler, peat, peat processed with a synthetic resin, ceramic, plastic, cement ball, or the like can be used. Further, a microbial carrier such as activated carbon, synthetic or natural zeolite, a polymer carrier, and peat moss may be used in combination. When these fillers other than the calcium carbonate-based filler and the microorganism carrier are used in combination, in order to prevent a decrease in the pH of the non-water-spreading packed bed, the fillers and microorganisms other than the calcium carbonate-based filler and the calcium carbonate-based filler are used. The carrier is preferably filled in a state of being uniformly mixed.
[0019]
In order to support microorganisms in the packed bed containing the calcium carbonate-based filler, it is preferable to use activated sludge used in biological treatment of wastewater and spray it on the packed bed. By using such activated sludge, phosphorus, nitrogen, potassium, etc., which are basic nutrients of microorganisms, can be supplied, which is preferable. In order to replenish the basic nutrients of these microorganisms, the packed bed is further filled with a phosphorus-containing substance, for example, an artificial or natural phosphate-containing mineral such as phosphate apatite or hydroxyapatite. May be.
[0020]
After the microorganisms are supported on the packed bed, the microorganisms may be gradually acclimated by passing the gas to be treated containing the sulfide-based odor substance after acclimating with the sulfide-based odor substance. As a result, the sulfide-based odorant has the biodegradability, and may be used as it is.
[0021]
The biological deodorization apparatus of the present invention generally includes calcium carbonate in a deodorization tower having a gas inlet through which a gas to be treated containing a sulfide-based odorant is introduced and a gas outlet through which a treatment gas is discharged. It is configured such that a filling layer containing a system filler is formed. The filling amount of the calcium carbonate-based filler in such a biological deodorizing device is not particularly limited, and is appropriately determined in consideration of the amount of the gas to be processed to be ventilated, its sulfide-based odorant concentration, the frequency of maintenance management, and the like. Is done.
[0022]
In addition, generally, the biological deodorizing apparatus is provided with an intake fan or the like for ventilation of the gas to be treated, but in the biological deodorizing apparatus of the present invention, the means for ventilation of the intake fan or the like is also omitted. Alternatively, the gas flow to be processed may be naturally ventilated. Aeration rate of the gas to be treated in this case (space velocity) of 20 hr ^-1 or less, it is generally a 0.3～20Hr ^-1 particularly 1~10hr about ^-1.
[0023]
In addition, since the biological deodorizing device of the present invention is a non-water spray type, it is necessary to replenish moisture for a biological reaction from the gas to be treated. Therefore, it is preferable that the gas to be treated is a high-humidity gas having a humidity of 80% or more. In addition, since the sulfide-based odorous substance-containing gas generated in a drain or a landfill is a gas having a high moisture content of about 90% humidity, these gases are directly passed through the biological deodorization apparatus of the present invention. Can be processed.
[0024]
In such a biological deodorizing apparatus of the present invention, it is difficult to secure a power source and a water supply source in a manhole for sewage and other wastewater, and a gas vent pipe in a landfill for garbage and sludge, and it is difficult and narrow. It is particularly suitable as a biological deodorizing device to be installed in a place, and a small biological deodorizing device can carry out biological deodorizing treatment of a gas to be treated for a long period of time without requiring maintenance, thereby improving the surrounding environment of these facilities. Can be maintained.
[0025]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to Examples and Comparative Examples.
[0026]
Examples 1 to 3, Comparative Example 1
Each of the 10 cm × 10 cm square columns was filled with the packing material shown in Table 1 to a height of 50 cm (packed bed volume 5000 cm ³ ), and 1 L of activated sludge collected from a biological treatment facility for drainage was sprayed on the packed bed. A gas obtained by adding 100 ppm of hydrogen sulfide (H ₂ S) to air humidified to 80 to 90% humidity at 670 mL / min (apparent space velocity (= 670 × 60 ÷ 5000 ≒ 8.0 hr ⁻¹ )) is applied to this column. Vent for 120 days. This ventilation speed assumes a place where air is not taken in for ventilation of the gas to be treated, and corresponds to 1/10 to 1/20 of the ventilation speed (space velocity) of a normal biological deodorization device.
[0027]
The fillers such as limestone used in Examples 1 to 3 were all crushed into irregular shapes having a particle size of about 2 cm.
[0028]
The porosity and void volume of the packed layer formed by each filler were as shown in Table 1.
[0029]
The time-dependent change of the H ₂ S concentration of the processing gas in the aeration experiment for 120 days was examined, and the results are shown in Table 2. After aeration for 120 days, the entire amount of the filler was taken out of the column, and the pH of the aqueous layer when 10 L of water was added was measured. The results are shown in Table 2.
[0030]
[Table 1]

[0031]
[Table 2]

[0032]
The following is clear from the above results.
[0033]
That is, in Examples 1 to 3 using a filler comprising calcium carbonate, without performing water spray, in the biological deodorization effect 60 days vent after appearing by microorganisms, H _{2 S} in the process gas are all not detected (ND ). On the other hand, in Comparative Example 1 using peat moss, H ₂ S was removed in about one week after the start of aeration, but hardly removed after 30 days. This is presumably because the accumulation of sulfuric acid in the packed bed of peat moss and the decrease in pH inhibited biological reactions.
[0034]
As is clear from the results of measuring the pH of the filler after aeration for 120 days, in Examples 1 to 3, the filler was almost neutral to weakly acidic, whereas in Comparative Example 1, the pH was 0.4. It had become strongly acidic.
[0035]
【The invention's effect】
As described in detail above, according to the biological deodorizing device of the present invention, a small-sized device provided with a non-watering type packed bed does not require a power source for watering, a water supply source, and ancillary equipment thereof. In addition, the sulfide-based odor-containing gas can be biologically deodorized for a long period of time with almost no need for maintenance.

Claims

In a biological deodorization device that deodorizes by passing a sulfide-based odorant-containing gas through a packed layer where microorganisms are fixed,
The biological deodorizing device, wherein the packed bed is a non-watering type packed bed formed using a filler containing calcium carbonate.

2. The biological deodorization apparatus according to claim 1, wherein the gas flow rate of the sulfide-based odorant-containing gas is 20 hr ^-1 or less at a space velocity.

3. The biological deodorization apparatus according to claim 1, wherein the sulfide-based odorant-containing gas has a humidity of 80% or more.