JP2004065069A - 畜舎用床材撒き装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】人力を極力使用しないで床材を撒くことが可能な、家畜舎用床材撒き装置を提供すること。
【解決手段】家畜舎の所定箇所に家畜用床材Fを撒き可能な床材撒き装置1。床材Fを撒く箇所の上方に配置されるレール3と、床材Fを貯留して、レール3に吊り下げられて移動可能とするとともに、床材Fを排出する排出口9を有し、かつ、排出口9から床材Fを排出可能な排出手段14を内蔵させたタンク4と、を備えている。
【選択図】図4
【解決手段】家畜舎の所定箇所に家畜用床材Fを撒き可能な床材撒き装置1。床材Fを撒く箇所の上方に配置されるレール3と、床材Fを貯留して、レール3に吊り下げられて移動可能とするとともに、床材Fを排出する排出口9を有し、かつ、排出口9から床材Fを排出可能な排出手段14を内蔵させたタンク4と、を備えている。
【選択図】図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、畜舎の所定箇所に家畜用床材を撒き可能な床材撒き装置に関するものであり、特に、牛舎に床材を撒くのに、好適な床材撒き装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
通常、牛舎に撒かれる床材としては、牛の糞を再生して製造される乾燥したリサイクル再生糞や、おがくず等が用いられている。この床材は、牛舎内において、牛が寝るための寝床を構成するもので、牛は、その習性として、常に乾燥した高い位置にある寝床を好む。そのため、従来では、床材を、牛舎内において、嵩高く、積み上げるように、撒いていた。そして、牛舎に床材を撒く際においては、主として、人力に頼っていた。具体的には、床材をショベルカーに載せて運び、ショベルカーのショベルを利用して、床材を所定箇所に撒いたり、あるいは、スコップ等を利用して、撒く等していた。しかしながら、寝床を常に清潔に保つためには、頻繁に、汚れた床材をショベルやスコップ等を利用して除き、新しい床材を撒く作業が必要となることから、多大な人力を必要としていた。
【0003】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、人力を極力使用しないで床材を撒くことが可能な、畜舎用床材撒き装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る畜舎用床材撒き装置は、畜舎の所定箇所に家畜用床材を撒き可能な床材撒き装置であって、
床材を撒く箇所の上方に配置されるレールと、
床材を貯留して、レールに吊り下げられて移動可能とするとともに、床材を排出する排出口を有し、かつ、排出口から床材を排出可能な排出手段を内蔵させたタンクと、
を備えて構成されていることを特徴とする。
【0005】
本発明の畜舎用床材撒き装置は、床材を撒く箇所の上方に配置されるレールに吊り下げられて移動可能とされていることから、タンク内に床材を貯留させた状態で、畜舎内における床材を撒く箇所に沿って、排出口から床材を撒きつつ、移動させることができる。そのため、従来のような床材をショベルカーに載せて移動させたり、スコップで床材を撒く等の作業が不要となる。
【0006】
従って、本発明の畜舎用床材撒き装置は、人力を極力使用しないで床材を撒くことが可能である。
【0007】
また、排出手段が、タンクにおける底部付近において並設され、相互に逆回転する螺旋状羽根を有した2本のスクリューコンベヤを具備して、
スクリューコンベヤの回転駆動時に、床材を排出口へ、搬送可能とされている構成とすることが好ましい。
【0008】
畜舎用床材撒き装置を上記のような構成とすれば、タンクに内蔵された床材を、スクリューコンベヤを用いて、簡便に排出口から排出させることができる。また、2本のスクリューコンベヤは、相互に逆回転する螺旋状羽根を有していることから、タンク内で床材をほぐすようにして、詰まることなく円滑に、排出させることができる。
【0009】
なお、スクリューコンベヤの螺旋状羽根は、床材のほぐしを考慮すれば、回転軸部との間に隙間を設けたリボン状のものを使用することが望ましい。
【0010】
さらに、上記構成の畜舎用床材撒き装置において、タンクが、上方を開口させた略四角筒状の周壁部と、周壁部の下部側を塞ぐ底壁部と、を備えて構成され、
排出口が、各スクリューコンベヤの床材の搬送方向側における周壁部の下端に、配設され、
底壁部が、各スクリューコンベヤの側方側と下部側とを覆うように、スクリューコンベヤの軸回り方向に沿って湾曲する2つの凹部を、スクリューコンベヤの軸方向に沿って、配設させたガイド部を備え、
ガイド部が、排出口側の端部に、排出口の下端側に向かって下降するように、ガイド部の凹部周縁における上端側から下端側にかけて傾斜して、床材を案内する傾斜壁部を、配設させている構成とすることが好ましい。
【0011】
畜舎用床材撒き装置を上記のような構成とすれば、スクリューコンベヤの螺旋状羽根によって直接的に押される床材だけでなく、螺旋状羽根から離れている床材も、傾斜壁部に案内されて、排出口から円滑に排出されることから、床材を、排出口付近において詰まらせることなく、迅速に、排出させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
本発明の一実施形態である床材撒き装置1は、牛舎内において床材Fを撒くのに使用されるもので、図1〜5に示すように、牛舎内における床材Fを撒く箇所の上方に配置されるレール3と、レール3に吊り下げられるタンク4と、を備えて構成されており、タンク4内に貯留される床材Fを、タンク4内部に配設される排出手段14としてのスクリューコンベヤ15によって、タンク4下部に配設された排出口9から排出させることにより、撒く構成である。実施形態の場合、床材Fとしては、乾燥させたリサイクル再生糞やおがくず、若しくは、その混合物等が、用いられる。
【0014】
タンク4は、床材Fを貯留するタンク本体5と、タンク本体5をレール3に吊り下げるための吊り下げ部材27と、を備えている。タンク本体5は、略直方体状とされて、上方を開口させた略四角筒状の周壁部6と、周壁部6の下部側を塞ぐ底壁部7と、を備えて構成されている。底壁部7は、実施形態の場合、周壁部6と連続的に配設される外壁部8と、外壁部8の上部側に配設されて外壁部8と別体とされる後述するガイド部18と、から構成されている。
【0015】
このタンク本体5は、図1・3・4に示すように、長手方向を進行方向Gに沿わせて配置されるもので、周壁部6における長手方向の一端側となる壁部6aの下端付近に、排出口9が、配設されている。排出口9は、壁部6aの下端側を切り欠くようにして構成される開口10と、開口10を塞ぎ可能に配設される扉部11と、から構成されている。開口10は、実施形態の場合、左右方向の幅寸法を、壁部6aの左右方向の幅寸法と同一として、周壁部6の短手方向の壁部6c・6d間の全域に、形成されている。扉部11は、図3に示すように、上端側を、スクリューコンベヤ15の後述する回転軸部15aの下部側に配設されるヒンジ12を利用して、壁部6aに対して回動可能に連結されている。この扉部11は、ヒンジ部12に配設される図示しないばねにより、通常時において、閉塞状態に付勢された状態で、下端側を開閉可能な構成とされている。
【0016】
排出手段14としては、実施形態の場合、図5に示すように、タンク本体5の底壁部7付近において、進行方向Gと略平行となるように、並設される2本のリボンスクリューコンベヤ15L・15Rが、配設されている。各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rは、回転軸部15aと、回転軸部15aとの間に隙間を設けて回転軸部15aの周囲にリボン状(帯状)で、かつ、螺旋状に配設される螺旋状羽根15bと、螺旋状羽根15bを回転軸部15aに対して支持可能に連結する多数の支持部15cと、を備えて構成されており、相互に干渉しない程度に、接近して配設されている。また、各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rは、その両端を、周壁部6における長手方向で対向する壁部6a・6bに配設される軸受(図符号省略)により、回動可能に支持されている。各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rは、螺旋状羽根15bが左右対称となるように配置されて、相互に接近する側を上方に回転させるように、駆動される(図5参照)。各螺旋状羽根15bは、図2・4に示すように、排出口9側にかけて相互の間隔を広げるように、進行方向Gにおける前方側の部位のピッチPfを、進行方向Gにおける後方側の部位のピッチPbよりも、徐々に大きくして、配設されている。これは、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rにより押し出された床材Fが、排出口9付近において不必要に溜まるのを防止するためである。
【0017】
さらに、実施形態のリボンスクリューコンベヤ15L・15Rでは、極力、排出口9からの床材Fの排出量を安定させるために、それぞれ、排出口9側の端部に、複数状の螺旋状羽根を配設させている。実施形態の場合、螺旋状羽根15bと外径寸法を略同一として、螺旋状羽根15bと半ピッチずらした螺旋状羽根15baを、1ピッチ分、配設させている(図2・4参照)。
【0018】
各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rと外壁部8との間に配設されているガイド部18は、進行方向Gと直交する断面形状を略W字形状とされて、各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの側方側と下部側とを覆うように、各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの軸回り方向に沿って湾曲する2つの凹部18a・18aを並設させて構成さている(図5・6参照)。このガイド部18は、実施形態の場合、図5に示すように、リボンスクリューコンベヤ15L・15R間の下方に配設される部位の上端18bを、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの回転軸部15aより下部側に位置させ、左右方向の両端側における上端18c・18cを、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの回転軸部15aより上部側に位置させるように、構成されている。
【0019】
また、ガイド部18は、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの軸方向に沿って、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの略全長にわたって、配設されている。そして、実施形態の場合、ガイド部18は、左右方向の両端側を、壁部6c・6dに当接させ、下端側を外壁部8に当接させている。このガイド部18は、タンク本体5内において、リボンスクリューコンベヤ15L・15R間の下方や、外壁部8と周壁部6との隅部分に、床材Fが侵入して固まるのを防止し、タンク本体5内における床材Fの流れを良好とするために、配設されている。
【0020】
そして、ガイド部18における排出口9近傍となる部位には、傾斜壁部20が、ガイド部18と一体的に、配設されている。この傾斜壁部20は、排出口9の下端側に向かって下降するように、ガイド部18の凹部18a周縁における上端側から下端側にかけて傾斜して、構成されている。この傾斜壁部20は、床材Fを、排出口9付近において詰まらせることなく、迅速に、排出させるために配設されるものであり、実施形態の場合、各傾斜壁部20の傾斜角度αは、10〜40゜(望ましくは15〜30゜)に設定されている。
【0021】
また、図1・4に示すように、タンク本体5の進行方向Gにおける後端側(壁部6b側)には、ギヤボックス23が配設されている。このギヤボックス23内には、各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rを回転駆動させるためのモータ24及びギヤ(図符号省略)が、それぞれ、配置されて、このモータ24によって、各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rが回転駆動されることとなる。また、タンク本体5の進行方向Gにおける前端側(壁部6a側)の扉部11上方となる位置には、図1・4に示すように、床材撒き装置1の運転スピードや、床材Fの撒き量等を制御する制御ボックス25が、配設されている。この制御ボックス25内には、床材撒き装置1を走行させるためのバッテリ26が、内蔵されている。
【0022】
吊り下げ部材27は、上端側に、床材撒き装置1をレール3に沿って走行させるための走行装置30を、備えて構成されている。実施形態の場合、レール3として、断面I字形状のモノレールが使用されている。吊り下げ部材27は、タンク本体5の周壁部6において、進行方向Gと略直交して配置される壁部6a・6bの上端中央付近に、それぞれ、配設されている。各吊り下げ部材27は、進行方向Gに沿った両側を開口させた長方形筒状とされて、進行方向Gに沿って配設される部位に、複数(実施形態では3個)の固定孔27aを、垂直方向に沿って配設させている。これらの固定孔27aは、タンク本体5に吊り下げ部材27を固定させるために配設されるもので、実施形態では、床材撒き装置1の高さ位置を調節可能なように、複数個配設されている。また、実施形態では、吊り下げ部材27・27間は、連結棒28により連結されている。この連結棒28は、走行装置30の後述するガイド部32を駆動部31に円滑に追従させて、床材撒き装置1の走行状態をスムーズに保つために、配設されている。
【0023】
走行装置30は、進行方向Gにおける前方側の吊り下げ部材27Aに配置される駆動部31と、進行方向Gにおける後方側の吊り下げ部材27Bに配置されるガイド部32と、を備えている。駆動部31は、図1・3・4に示すように、レール3を挟むように配置される2個のカバー部34と、各カバー部34の内部側に配設されてレール3の凹部に両側からそれぞれ2個ずつ嵌合される4個の車輪35と、カバー部34に連結されて車輪35を駆動させるための走行モータ36と、を備えている。ガイド部32は、図1・4・5に示すように、カバー部34と、4個の車輪35と、を備えている。走行装置30は、駆動部31及びガイド部32を、それぞれ、吊り下げ部材27A・27Bの上端に配設される取付リング38にボルト止めすることによリ、吊り下げ部材27A・27Bに取り付けられる構成である。すなわち、実施形態の床材撒き装置1では、吊り下げ部材27A・27Bが取付リング38を介して走行装置30に取り付けられていることから、レール3に対して揺動可能に走行させることができる。
【0024】
次に、実施形態の床材撒き装置1の使用態様について説明をする。実施形態の床材撒き装置1を、図8に示す。レール3は、タンク4を、牛舎内の床材撒き場所P3となる柵Rの周囲を走行可能とするように、柵Rを囲んで、配設されている。なお、実施形態の場合、タンク4は、制御ボックス24による制御に基づいて、自動運転を行なう。
【0025】
まず、タンク4を、充電装置Bが配設されている充電場所P1に停止させて、バッテリ26を充電させる。次いで、所定時間になったら、タンク4を、おがくずと乾燥させたリサイクル再生糞とが貯留されている床材F積み込み場所P2に移動させ、所定量の床材Fを、タンク本体5内にショベルカー等を利用して投入する。そして、タンク4を床材撒き場所P3に移動させて、排出口9から所定量の床材Fを排出させて、図7に示すように、床材Fを撒く。そして、床材撒き作業が終了したら、タンク4を充填場所P1に戻して、バッテリ26を充電させる。実施形態の床材撒き装置1では、このようなサイクルを繰り返して、定期的な床材撒き作業を行なうことができる。なお、実施形態において、タンク4は、地面からタンク本体5の底壁部7までの距離が略1200mmとなるように、レール3に吊り下げられている。これは、図8の二点鎖線で示すごとく、仮に、床材撒き場所P3に牛が寝ていても、タンク4が牛と干渉せず、支障なく床材Fを撒き可能とするためである。
【0026】
すなわち、実施形態の床材撒き装置1では、タンク4は、床材Fを撒く箇所の上方に配置されるレール3に吊り下げられて移動可能とされていることから、タンク本体5内に床材Fを貯留させた状態で、畜舎内における床材Fを撒く箇所に沿って、排出口9から床材Fを撒きつつ、移動させることができる。そのため、従来のような床材Fをショベルカーに載せて移動させたり、スコップで床材Fを撒く等の作業が不要となる。
【0027】
従って、実施形態の畜舎用床材撒き装置1は、人力を極力使用しないで床材Fを撒くことが可能である。
【0028】
また、実施形態の床材撒き装置1では、タンク4内に配設される排出手段14として、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rを配設させていることから、タンク本体5に内蔵された床材をF、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rを用いて、簡便に排出口9から排出させることができる。また、2本のリボンスクリューコンベヤ15L・15Rは、相互に逆回転する螺旋状羽根15bを有していることから、タンク本体5内で床材Fをほぐすようにして、詰まることなく円滑に、排出させることができる。
【0029】
なお、実施形態の床材撒き装置1では、スクリューコンベヤとして、螺旋状羽根15bと回転軸部15aとの間に隙間を設けたリボンスクリューコンベヤ15L・15Rを用いていることから、床材Fを適度にほぐした状態で、排出口9から排出させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、スクリューコンベヤとして、螺旋状羽根と回転軸部との間に隙間を設けないオーガスクリューコンベヤ等を使用してもよい。さらには、排出手段として、スクリューコンベヤではなく、ベルトコンベヤ等を配設させる構成としてもよい。また、スクリューコンベヤを配設させる場合にも、2本ではなく、1本あるいは3本以上配設させる構成としてもよい。
【0030】
さらに、実施形態の床材撒き装置1では、ガイド部18における排出口9付近に、傾斜壁部20が配設されている。そのため、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの螺旋状羽根15bによって直接的に押される床材Fだけでなく、螺旋状羽根15bから離れている床材Fも、傾斜壁部20の上面20aに案内されて、排出口9から円滑に排出されることとなる。そのため、床材Fを、排出口9付近において詰まらせることなく、迅速に、排出させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、ガイド部18として、傾斜壁部20を配設させない構成のものを使用してもよい。また、実施形態の床材撒き装置1では、タンク本体5の底壁部7として、外壁部8とガイド部18とからなる構成のものを使用しているが、タンク本体5の底壁部として、スクリューコンベヤの軸回り方向に沿って湾曲する2つの凹部を備えた構成のものを、周壁部と別体あるいは一体的に配設させる構成としてもよい。
【0031】
なお、実施形態の床材撒き装置1では、駆動源としてバッテリ26を使用するとともに、吊り下げ部材27に走行装置30を配設させて、自動走行可能な構成としている。床材撒き装置の駆動方法はこれに限られるものではなく、例えば、バッテリを配設させずに、レール3から電源を供給させて、自動走行させる構成としてもよく、さらには、レール3に吊り下げられた床材撒き装置1を、人が、コントローラを操作して、床材撒き作業等を制御しつつ、走行させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である床材撒き装置の正面図である。
【図2】図1の床材撒き装置の平面図である。
【図3】図1の床材撒き装置の左側面図である。
【図4】図2のIV−IV部位における断面図である。
【図5】図1のV−V部位における断面図である。
【図6】同実施形態の床材撒き装置において使用するガイド部材の概略斜視図である。
【図7】同実施形態の床材撒き装置の使用態様を示す概略斜視図である。
【図8】同実施形態の床材撒き装置を使用する床材撒き設備を示す概略図である。
【符号の説明】
1…床材撒き装置、
3…レール、
4…タンク、
5…タンク本体、
6…周壁部、
7…底壁部、
8…外壁部、
9…排出口、
10…開口、
11…扉部、
14…排出手段、
15(15L・15R)…リボンスクリューコンベヤ、
18…ガイド部、
18a…凹部、
20…傾斜壁部、
27(27A・27B)…吊り下げ部材、
F…床材、
S…床材撒き設備。
【発明の属する技術分野】
本発明は、畜舎の所定箇所に家畜用床材を撒き可能な床材撒き装置に関するものであり、特に、牛舎に床材を撒くのに、好適な床材撒き装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
通常、牛舎に撒かれる床材としては、牛の糞を再生して製造される乾燥したリサイクル再生糞や、おがくず等が用いられている。この床材は、牛舎内において、牛が寝るための寝床を構成するもので、牛は、その習性として、常に乾燥した高い位置にある寝床を好む。そのため、従来では、床材を、牛舎内において、嵩高く、積み上げるように、撒いていた。そして、牛舎に床材を撒く際においては、主として、人力に頼っていた。具体的には、床材をショベルカーに載せて運び、ショベルカーのショベルを利用して、床材を所定箇所に撒いたり、あるいは、スコップ等を利用して、撒く等していた。しかしながら、寝床を常に清潔に保つためには、頻繁に、汚れた床材をショベルやスコップ等を利用して除き、新しい床材を撒く作業が必要となることから、多大な人力を必要としていた。
【0003】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、人力を極力使用しないで床材を撒くことが可能な、畜舎用床材撒き装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る畜舎用床材撒き装置は、畜舎の所定箇所に家畜用床材を撒き可能な床材撒き装置であって、
床材を撒く箇所の上方に配置されるレールと、
床材を貯留して、レールに吊り下げられて移動可能とするとともに、床材を排出する排出口を有し、かつ、排出口から床材を排出可能な排出手段を内蔵させたタンクと、
を備えて構成されていることを特徴とする。
【0005】
本発明の畜舎用床材撒き装置は、床材を撒く箇所の上方に配置されるレールに吊り下げられて移動可能とされていることから、タンク内に床材を貯留させた状態で、畜舎内における床材を撒く箇所に沿って、排出口から床材を撒きつつ、移動させることができる。そのため、従来のような床材をショベルカーに載せて移動させたり、スコップで床材を撒く等の作業が不要となる。
【0006】
従って、本発明の畜舎用床材撒き装置は、人力を極力使用しないで床材を撒くことが可能である。
【0007】
また、排出手段が、タンクにおける底部付近において並設され、相互に逆回転する螺旋状羽根を有した2本のスクリューコンベヤを具備して、
スクリューコンベヤの回転駆動時に、床材を排出口へ、搬送可能とされている構成とすることが好ましい。
【0008】
畜舎用床材撒き装置を上記のような構成とすれば、タンクに内蔵された床材を、スクリューコンベヤを用いて、簡便に排出口から排出させることができる。また、2本のスクリューコンベヤは、相互に逆回転する螺旋状羽根を有していることから、タンク内で床材をほぐすようにして、詰まることなく円滑に、排出させることができる。
【0009】
なお、スクリューコンベヤの螺旋状羽根は、床材のほぐしを考慮すれば、回転軸部との間に隙間を設けたリボン状のものを使用することが望ましい。
【0010】
さらに、上記構成の畜舎用床材撒き装置において、タンクが、上方を開口させた略四角筒状の周壁部と、周壁部の下部側を塞ぐ底壁部と、を備えて構成され、
排出口が、各スクリューコンベヤの床材の搬送方向側における周壁部の下端に、配設され、
底壁部が、各スクリューコンベヤの側方側と下部側とを覆うように、スクリューコンベヤの軸回り方向に沿って湾曲する2つの凹部を、スクリューコンベヤの軸方向に沿って、配設させたガイド部を備え、
ガイド部が、排出口側の端部に、排出口の下端側に向かって下降するように、ガイド部の凹部周縁における上端側から下端側にかけて傾斜して、床材を案内する傾斜壁部を、配設させている構成とすることが好ましい。
【0011】
畜舎用床材撒き装置を上記のような構成とすれば、スクリューコンベヤの螺旋状羽根によって直接的に押される床材だけでなく、螺旋状羽根から離れている床材も、傾斜壁部に案内されて、排出口から円滑に排出されることから、床材を、排出口付近において詰まらせることなく、迅速に、排出させることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0013】
本発明の一実施形態である床材撒き装置1は、牛舎内において床材Fを撒くのに使用されるもので、図1〜5に示すように、牛舎内における床材Fを撒く箇所の上方に配置されるレール3と、レール3に吊り下げられるタンク4と、を備えて構成されており、タンク4内に貯留される床材Fを、タンク4内部に配設される排出手段14としてのスクリューコンベヤ15によって、タンク4下部に配設された排出口9から排出させることにより、撒く構成である。実施形態の場合、床材Fとしては、乾燥させたリサイクル再生糞やおがくず、若しくは、その混合物等が、用いられる。
【0014】
タンク4は、床材Fを貯留するタンク本体5と、タンク本体5をレール3に吊り下げるための吊り下げ部材27と、を備えている。タンク本体5は、略直方体状とされて、上方を開口させた略四角筒状の周壁部6と、周壁部6の下部側を塞ぐ底壁部7と、を備えて構成されている。底壁部7は、実施形態の場合、周壁部6と連続的に配設される外壁部8と、外壁部8の上部側に配設されて外壁部8と別体とされる後述するガイド部18と、から構成されている。
【0015】
このタンク本体5は、図1・3・4に示すように、長手方向を進行方向Gに沿わせて配置されるもので、周壁部6における長手方向の一端側となる壁部6aの下端付近に、排出口9が、配設されている。排出口9は、壁部6aの下端側を切り欠くようにして構成される開口10と、開口10を塞ぎ可能に配設される扉部11と、から構成されている。開口10は、実施形態の場合、左右方向の幅寸法を、壁部6aの左右方向の幅寸法と同一として、周壁部6の短手方向の壁部6c・6d間の全域に、形成されている。扉部11は、図3に示すように、上端側を、スクリューコンベヤ15の後述する回転軸部15aの下部側に配設されるヒンジ12を利用して、壁部6aに対して回動可能に連結されている。この扉部11は、ヒンジ部12に配設される図示しないばねにより、通常時において、閉塞状態に付勢された状態で、下端側を開閉可能な構成とされている。
【0016】
排出手段14としては、実施形態の場合、図5に示すように、タンク本体5の底壁部7付近において、進行方向Gと略平行となるように、並設される2本のリボンスクリューコンベヤ15L・15Rが、配設されている。各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rは、回転軸部15aと、回転軸部15aとの間に隙間を設けて回転軸部15aの周囲にリボン状(帯状)で、かつ、螺旋状に配設される螺旋状羽根15bと、螺旋状羽根15bを回転軸部15aに対して支持可能に連結する多数の支持部15cと、を備えて構成されており、相互に干渉しない程度に、接近して配設されている。また、各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rは、その両端を、周壁部6における長手方向で対向する壁部6a・6bに配設される軸受(図符号省略)により、回動可能に支持されている。各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rは、螺旋状羽根15bが左右対称となるように配置されて、相互に接近する側を上方に回転させるように、駆動される(図5参照)。各螺旋状羽根15bは、図2・4に示すように、排出口9側にかけて相互の間隔を広げるように、進行方向Gにおける前方側の部位のピッチPfを、進行方向Gにおける後方側の部位のピッチPbよりも、徐々に大きくして、配設されている。これは、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rにより押し出された床材Fが、排出口9付近において不必要に溜まるのを防止するためである。
【0017】
さらに、実施形態のリボンスクリューコンベヤ15L・15Rでは、極力、排出口9からの床材Fの排出量を安定させるために、それぞれ、排出口9側の端部に、複数状の螺旋状羽根を配設させている。実施形態の場合、螺旋状羽根15bと外径寸法を略同一として、螺旋状羽根15bと半ピッチずらした螺旋状羽根15baを、1ピッチ分、配設させている(図2・4参照)。
【0018】
各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rと外壁部8との間に配設されているガイド部18は、進行方向Gと直交する断面形状を略W字形状とされて、各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの側方側と下部側とを覆うように、各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの軸回り方向に沿って湾曲する2つの凹部18a・18aを並設させて構成さている(図5・6参照)。このガイド部18は、実施形態の場合、図5に示すように、リボンスクリューコンベヤ15L・15R間の下方に配設される部位の上端18bを、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの回転軸部15aより下部側に位置させ、左右方向の両端側における上端18c・18cを、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの回転軸部15aより上部側に位置させるように、構成されている。
【0019】
また、ガイド部18は、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの軸方向に沿って、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの略全長にわたって、配設されている。そして、実施形態の場合、ガイド部18は、左右方向の両端側を、壁部6c・6dに当接させ、下端側を外壁部8に当接させている。このガイド部18は、タンク本体5内において、リボンスクリューコンベヤ15L・15R間の下方や、外壁部8と周壁部6との隅部分に、床材Fが侵入して固まるのを防止し、タンク本体5内における床材Fの流れを良好とするために、配設されている。
【0020】
そして、ガイド部18における排出口9近傍となる部位には、傾斜壁部20が、ガイド部18と一体的に、配設されている。この傾斜壁部20は、排出口9の下端側に向かって下降するように、ガイド部18の凹部18a周縁における上端側から下端側にかけて傾斜して、構成されている。この傾斜壁部20は、床材Fを、排出口9付近において詰まらせることなく、迅速に、排出させるために配設されるものであり、実施形態の場合、各傾斜壁部20の傾斜角度αは、10〜40゜(望ましくは15〜30゜)に設定されている。
【0021】
また、図1・4に示すように、タンク本体5の進行方向Gにおける後端側(壁部6b側)には、ギヤボックス23が配設されている。このギヤボックス23内には、各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rを回転駆動させるためのモータ24及びギヤ(図符号省略)が、それぞれ、配置されて、このモータ24によって、各リボンスクリューコンベヤ15L・15Rが回転駆動されることとなる。また、タンク本体5の進行方向Gにおける前端側(壁部6a側)の扉部11上方となる位置には、図1・4に示すように、床材撒き装置1の運転スピードや、床材Fの撒き量等を制御する制御ボックス25が、配設されている。この制御ボックス25内には、床材撒き装置1を走行させるためのバッテリ26が、内蔵されている。
【0022】
吊り下げ部材27は、上端側に、床材撒き装置1をレール3に沿って走行させるための走行装置30を、備えて構成されている。実施形態の場合、レール3として、断面I字形状のモノレールが使用されている。吊り下げ部材27は、タンク本体5の周壁部6において、進行方向Gと略直交して配置される壁部6a・6bの上端中央付近に、それぞれ、配設されている。各吊り下げ部材27は、進行方向Gに沿った両側を開口させた長方形筒状とされて、進行方向Gに沿って配設される部位に、複数(実施形態では3個)の固定孔27aを、垂直方向に沿って配設させている。これらの固定孔27aは、タンク本体5に吊り下げ部材27を固定させるために配設されるもので、実施形態では、床材撒き装置1の高さ位置を調節可能なように、複数個配設されている。また、実施形態では、吊り下げ部材27・27間は、連結棒28により連結されている。この連結棒28は、走行装置30の後述するガイド部32を駆動部31に円滑に追従させて、床材撒き装置1の走行状態をスムーズに保つために、配設されている。
【0023】
走行装置30は、進行方向Gにおける前方側の吊り下げ部材27Aに配置される駆動部31と、進行方向Gにおける後方側の吊り下げ部材27Bに配置されるガイド部32と、を備えている。駆動部31は、図1・3・4に示すように、レール3を挟むように配置される2個のカバー部34と、各カバー部34の内部側に配設されてレール3の凹部に両側からそれぞれ2個ずつ嵌合される4個の車輪35と、カバー部34に連結されて車輪35を駆動させるための走行モータ36と、を備えている。ガイド部32は、図1・4・5に示すように、カバー部34と、4個の車輪35と、を備えている。走行装置30は、駆動部31及びガイド部32を、それぞれ、吊り下げ部材27A・27Bの上端に配設される取付リング38にボルト止めすることによリ、吊り下げ部材27A・27Bに取り付けられる構成である。すなわち、実施形態の床材撒き装置1では、吊り下げ部材27A・27Bが取付リング38を介して走行装置30に取り付けられていることから、レール3に対して揺動可能に走行させることができる。
【0024】
次に、実施形態の床材撒き装置1の使用態様について説明をする。実施形態の床材撒き装置1を、図8に示す。レール3は、タンク4を、牛舎内の床材撒き場所P3となる柵Rの周囲を走行可能とするように、柵Rを囲んで、配設されている。なお、実施形態の場合、タンク4は、制御ボックス24による制御に基づいて、自動運転を行なう。
【0025】
まず、タンク4を、充電装置Bが配設されている充電場所P1に停止させて、バッテリ26を充電させる。次いで、所定時間になったら、タンク4を、おがくずと乾燥させたリサイクル再生糞とが貯留されている床材F積み込み場所P2に移動させ、所定量の床材Fを、タンク本体5内にショベルカー等を利用して投入する。そして、タンク4を床材撒き場所P3に移動させて、排出口9から所定量の床材Fを排出させて、図7に示すように、床材Fを撒く。そして、床材撒き作業が終了したら、タンク4を充填場所P1に戻して、バッテリ26を充電させる。実施形態の床材撒き装置1では、このようなサイクルを繰り返して、定期的な床材撒き作業を行なうことができる。なお、実施形態において、タンク4は、地面からタンク本体5の底壁部7までの距離が略1200mmとなるように、レール3に吊り下げられている。これは、図8の二点鎖線で示すごとく、仮に、床材撒き場所P3に牛が寝ていても、タンク4が牛と干渉せず、支障なく床材Fを撒き可能とするためである。
【0026】
すなわち、実施形態の床材撒き装置1では、タンク4は、床材Fを撒く箇所の上方に配置されるレール3に吊り下げられて移動可能とされていることから、タンク本体5内に床材Fを貯留させた状態で、畜舎内における床材Fを撒く箇所に沿って、排出口9から床材Fを撒きつつ、移動させることができる。そのため、従来のような床材Fをショベルカーに載せて移動させたり、スコップで床材Fを撒く等の作業が不要となる。
【0027】
従って、実施形態の畜舎用床材撒き装置1は、人力を極力使用しないで床材Fを撒くことが可能である。
【0028】
また、実施形態の床材撒き装置1では、タンク4内に配設される排出手段14として、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rを配設させていることから、タンク本体5に内蔵された床材をF、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rを用いて、簡便に排出口9から排出させることができる。また、2本のリボンスクリューコンベヤ15L・15Rは、相互に逆回転する螺旋状羽根15bを有していることから、タンク本体5内で床材Fをほぐすようにして、詰まることなく円滑に、排出させることができる。
【0029】
なお、実施形態の床材撒き装置1では、スクリューコンベヤとして、螺旋状羽根15bと回転軸部15aとの間に隙間を設けたリボンスクリューコンベヤ15L・15Rを用いていることから、床材Fを適度にほぐした状態で、排出口9から排出させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、スクリューコンベヤとして、螺旋状羽根と回転軸部との間に隙間を設けないオーガスクリューコンベヤ等を使用してもよい。さらには、排出手段として、スクリューコンベヤではなく、ベルトコンベヤ等を配設させる構成としてもよい。また、スクリューコンベヤを配設させる場合にも、2本ではなく、1本あるいは3本以上配設させる構成としてもよい。
【0030】
さらに、実施形態の床材撒き装置1では、ガイド部18における排出口9付近に、傾斜壁部20が配設されている。そのため、リボンスクリューコンベヤ15L・15Rの螺旋状羽根15bによって直接的に押される床材Fだけでなく、螺旋状羽根15bから離れている床材Fも、傾斜壁部20の上面20aに案内されて、排出口9から円滑に排出されることとなる。そのため、床材Fを、排出口9付近において詰まらせることなく、迅速に、排出させることができる。勿論、このような点を考慮しなければ、ガイド部18として、傾斜壁部20を配設させない構成のものを使用してもよい。また、実施形態の床材撒き装置1では、タンク本体5の底壁部7として、外壁部8とガイド部18とからなる構成のものを使用しているが、タンク本体5の底壁部として、スクリューコンベヤの軸回り方向に沿って湾曲する2つの凹部を備えた構成のものを、周壁部と別体あるいは一体的に配設させる構成としてもよい。
【0031】
なお、実施形態の床材撒き装置1では、駆動源としてバッテリ26を使用するとともに、吊り下げ部材27に走行装置30を配設させて、自動走行可能な構成としている。床材撒き装置の駆動方法はこれに限られるものではなく、例えば、バッテリを配設させずに、レール3から電源を供給させて、自動走行させる構成としてもよく、さらには、レール3に吊り下げられた床材撒き装置1を、人が、コントローラを操作して、床材撒き作業等を制御しつつ、走行させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である床材撒き装置の正面図である。
【図2】図1の床材撒き装置の平面図である。
【図3】図1の床材撒き装置の左側面図である。
【図4】図2のIV−IV部位における断面図である。
【図5】図1のV−V部位における断面図である。
【図6】同実施形態の床材撒き装置において使用するガイド部材の概略斜視図である。
【図7】同実施形態の床材撒き装置の使用態様を示す概略斜視図である。
【図8】同実施形態の床材撒き装置を使用する床材撒き設備を示す概略図である。
【符号の説明】
1…床材撒き装置、
3…レール、
4…タンク、
5…タンク本体、
6…周壁部、
7…底壁部、
8…外壁部、
9…排出口、
10…開口、
11…扉部、
14…排出手段、
15(15L・15R)…リボンスクリューコンベヤ、
18…ガイド部、
18a…凹部、
20…傾斜壁部、
27(27A・27B)…吊り下げ部材、
F…床材、
S…床材撒き設備。
Claims (3)
- 畜舎の所定箇所に家畜用床材を撒き可能な床材撒き装置であって、
前記床材を撒く箇所の上方に配置されるレールと、
前記床材を貯留して、前記レールに吊り下げられて移動可能とするとともに、前記床材を排出する排出口を有し、かつ、該排出口から前記床材を排出可能な排出手段を内蔵させたタンクと、
を備えて構成されていることを特徴とする畜舎用床材撒き装置。 - 前記排出手段が、前記タンクにおける底部付近において並設され、相互に逆回転する螺旋状羽根を有した2本のスクリューコンベヤを具備して、
該スクリューコンベヤの回転駆動時に、前記床材を前記排出口へ、搬送可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の畜舎用床材撒き装置。 - 前記タンクが、上方を開口させた略四角筒状の周壁部と、該周壁部の下部側を塞ぐ底壁部と、を備えて構成され、
前記排出口が、前記各スクリューコンベヤの前記床材の搬送方向側における前記周壁部の下端に、配設され、
前記底壁部が、前記各スクリューコンベヤの側方側と下部側とを覆うように、前記スクリューコンベヤの軸回り方向に沿って湾曲する2つの凹部を、前記スクリューコンベヤの軸方向に沿って、配設させたガイド部を備え、
該ガイド部が、前記排出口側の端部に、前記排出口の下端側に向かって下降するように、前記ガイド部の前記凹部周縁における上端側から下端側にかけて傾斜して、前記床材を案内する傾斜壁部を、配設させていることを特徴とする請求項2に記載の畜舎用床材撒き装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2002227393A JP2004065069A (ja) | 2002-08-05 | 2002-08-05 | 畜舎用床材撒き装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002227393A Withdrawn JP2004065069A (ja) | 2002-08-05 | 2002-08-05 | 畜舎用床材撒き装置 |
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-
2002
- 2002-08-05 JP JP2002227393A patent/JP2004065069A/ja not_active Withdrawn
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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