JP2004064504A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮影時または撮影後に画像内の被写体の大きさを容易に推察することを可能にした撮像装置を提供する。
【解決手段】ズーム機能を備えた撮像手段102と、被写体までの距離を測定する測距手段10と、ズーム機能から得えられる倍率データと測距手段から得られる測距データとに対応させて、各種大きさの既知物品のイラストを保存したイラスト保存手段(イラスト保存用メモリ21)と、イラスト保存手段に保存された既知物品のイラストから、倍率データと測距データとに対応した既知物品のイラストを選択するイラスト選択手段(図示省略)と、イラスト選択手段が選択した既知物品のイラストを、撮像手段が撮像した被写体画像に合成するイラスト合成手段30と、イラスト合成手段が合成した画像を表示する画像表示手段108とを有する。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置に関し、特に、撮影時または撮影後に画像内の被写体の大きさを容易に推察することを可能にした撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図15は、従来の一般的なデジタルカメラDC0の構成を示すブロック図である。
図15に示すように、被写体から得られる光信号は、光学レンズ101の焦点距離を変化させることによって、被写体の拡大,縮小およびピント調整が行われ、撮像素子102上に集光し像を形成する。101aは光学レンズ101を駆動するレンズ駆動回路である。
【0003】
ここに、デジタルカメラのピント調整は、撮像素子102に形成された像のコントラストを検出し、最もコントラストの高い位置にレンズを移動させるCCD−AF方式が一般的である。一方で、銀塩カメラ時代から用いられてきた測距装置(オートフォーカス)を用いたピント調整を行う機種も次第に増えてきている。測距装置を用いたピント調整の利点は、フォーカス動作の高速化が挙げられる。
【0004】
前記撮像素子102上には、フォトダイオードを規則正しく2次元に配列し、電荷転送路として垂直CCD(Charge Coupled Device)と水平CCDがあり、フォトダイオードの光電変換機能により、入射した光量に応じた電荷を蓄積し、光信号を電気信号に変換する。
撮像素子102に入射する光量は、撮像素子102手前のメカシャッタ103と撮像素子102内部の電子シャッタ(図示省略)によって調整が可能である。
103aは、シャッタ駆動回路である。
【0005】
1個のフォトダイオードは1画素に相当し、一般的にフォトダイオード上には、R(Red),G(Green),B(Blue)のいずれか1つのカラーフィルタと、より多くの光を取り込むためにマイクロレンズが取り付けられている。フォトダイオードに蓄積された電荷は、読み出しパルスに従って垂直CCDに読み出され、垂直CCDから水平CCDを通って、水平1ラインずつ出力アンプから出力される。
【0006】
撮像素子102からの信号はS/H回路104に入力し、サンプルホールドされて、各画素に対応したデータが抽出される。A/D回路105では、S/H回路104からのアナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D回路105からの信号は、画像データコントローラ106に入力し画像処理が行われる。画像処理時のデータの一時的な記憶場所としてDRAM107が用いられている。
【0007】
画像データコントローラ106での処理内容は、図16にて後述する。画像データコントローラ106では、撮像中及び撮像した画像を画像表示装置108用に信号変換を行ったのち、表示する。画像圧縮回路109では、画像データをJPEGなどのフォーマット規格に準拠した圧縮/伸張を行い、その後画像記録メディア(スマートメディア,コンパクトフラッシュ(登録商標)など。何れも商品名)110に保存する。画像表示装置108は、例えばLCD(液晶)からなる。
【0008】
EEPROM(電気的消去およびプログラム可能なROM)111には、装置(デジタルカメラDC0)を最適に動作させるためのプログラムやデータが保存されており、システムコントローラ112は操作スイッチ113などから得られる信号に応じてEEPROM111からデータを読み出し、システム制御を行っている。ここで操作スイッチ113には、レリーズスイッチ,電源スイッチ,撮影/再生モード切り換えなどが含まれる。
タイミング発生器114は、撮像素子102,S/H回路104,A/D回路105,画像データコントローラ106の動作タイミングを制御している。
【0009】
図16は、一般的なデジタルカメラの画像処理ブロック図である。図15のA/D回路105から出力されたデジタルデータが、画像データコントローラ106に入力すると、まずRGB補間処理が行われる。
一般にフォトダイオード上には、1色のカラーフィルタが付いているため、1画素に対してR,G,Bのいずれか1つの色しかデータを保持していない。そのため、周りの画素の情報から演算で残りの2色の補間(R,G,B補間106a)を行う。次に、ガンマ補正106bを行い画像のトーン(階調)の調整を行う。その後、画像表示用と画像保存用に、RGB信号をYUV変換106cによって輝度信号(Y)と色差信号(U,V)に変換する。この他にも画像のエッジ部分を処理して画像にメリハリをつけるエッジ強調を行っているものもある。
【0010】
ところで、近年のデジタルカメラなどの電子画像撮像装置の普及により、撮影画像を液晶モニタですぐに確認できることで撮影ミスが減り、また自分で手軽に画像加工やプリントができ、画像を扱う機会が増えてきている。
しかし、モニタに表示された画像やプリントされた画像を見たとき、そこに写されている物体の長さや大きさを容易に類推することは難しい。特に最近では高倍率ズーム機能を備えたものも多くなり、例えば、被写体が小石なのかそれとも巨大な岩なのかを判断するのも難しい。
これに対して特開平6−350901号公報などでは、スケールを表示させて被写体の大きさを認識させることが提案されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開平6−350901号公報の提案は、スケール表示機能は詳細な大きさを判断することに優れているが、直感的な大きさの判断に適しているとは言えない。また、電子画像撮像装置の小型化に伴い一般的に画像表示装置108は小さいため、詳細な情報を確認することが困難であるという問題がある。
【0012】
本発明は、上記の事情にかんがみなされたもので、撮影時または撮影後に画像内の被写体の大きさを容易に推察することを可能にした撮像装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため請求項1記載の発明は、光学的またはデジタル的なズーム機能を備えた撮像手段(図1の撮像素子102)と、
被写体までの距離を測定する測距手段(図1の測距装置10)と、
前記ズーム機能から得えられる倍率データと前記測距手段から得られる測距データとに対応させて、各種大きさの既知物品のイラストを保存したイラスト保存手段(図3のイラスト保存用メモリ)と、
該イラスト保存手段に保存された前記既知物品のイラストから、前記倍率データと測距データとに対応した既知物品のイラストを選択するイラスト選択手段(図3のイラスト選択部22)と、
該イラスト選択手段が選択した既知物品のイラストを、前記撮像手段が撮像した被写体画像に合成するイラスト合成手段(図1の画像合成用DRAM30)と、
該イラスト合成手段が合成した画像を表示する画像表示手段(図1の画像表示装置108)とを有する構成としてある。
【0014】
このようにすれば、例えば図6に示すように、モニタリング画像(アナログ式掛時計)に大きさの既知な物品のイラスト(タバコの箱)を合成して表示することにより、ユーザーは表示された既知物品のイラスト(タバコの箱)と被写体(アナログ式掛時計)の大きさを比較することができるので、容易に被写体(アナログ式掛時計)の大きさを判断することができる。
【0015】
次に請求項2記載の発明は、請求項1記載の撮像装置において、
前記画像表示手段に表示した被写体画像に対し、前記既知物品のイラストを表示する位置を任意に設定可能にした構成としてある。
このようにすれば、大きさの既知な物品のイラストの表示位置をユーザーが任意に設定できることにより、既知物品のイラストと被写体の大きさを比較したいとき、既知物品のイラストを被写体に近づけることができ、容易に大きさを比較することができる。
【0016】
次に請求項3記載の発明は、請求項1記載の撮像装置において、
前記ズーム倍率または測距データの変化による実画面サイズの変化に比例して選択した前記既知物品のイラストを、拡大または縮小して表示可能にした構成としてある。
このようにすれば、実画面サイズの変化に応じて既知物品のイラストサイズを対応させて変化させることにより、ユーザーは状況にあった被写体の大きさを確認することができる。
【0017】
次に請求項4記載の発明は、請求項3記載の撮像装置において、
前記既知物品のイラストの種類と大きさを指定し、測距データに応じてズーム倍率を変化可能にした構成としてある。
このようにすれば、既知物品のイラストの種類とイラストサイズの入力から実画面サイズを調整することができるので、ユーザーは自らが希望する被写体の大きさで容易に撮影することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
図1は、以下に説明する各実施形態を適用する「被写体の大きさを認識できる機能を有する」デジタルカメラDCの基本構成のブロック図である。なお、既に説明済みの箇所には同一符号を付し、重複説明を省略する。
デジタルカメラDCを前記図15の一般的なデジタルカメラDC0の構成例と比較すると、新たに測距装置10とイラスト調整回路20と画像合成用DRAM30が追加されている点が異なる。
【0019】
一般的に、測距装置10にはアクティブ方式とパッシブ方式があり、アクティブ方式は、音波や赤外線を被写体に照射し、その跳ね返りの時間や角度から距離を測り、パッシブ方式は、レンズ付きのラインセンサに光を受けて光の入射角度から距離を測る。以下の各実施形態ではどちらの方式でも利用可能である。
イラスト調整回路20は、システムコントローラ112から入力信号を得て、画像合成用DRAM30とデータのやりとりを行う。
画像合成用DRAM30は、DRAM107内に含まれてもよい。
【0020】
以下、各実施形態を説明する。
(1)第1の実施形態…請求項1に対応
本実施形態は、図6に示すように、モニタリング画像(例えばアナログ式掛時計)に大きさの既知な物品のイラスト(例えばタバコの箱)を合成表示することにより、ユーザーは表示された既知物品のイラスト(以下、単に「イラスト」と記す)と被写体の大きさを比較することで、容易に被写体の大きさを判断することができるようにした場合である。
【0021】
図2は、本実施形態における、被写体の大きさを判断するためのイラスト表示処理を含む一連の処理を示したフローチャートである。ここに、イラスト表示処理とは、例えば図6の「合成したモニタリング画像」に示すように、被写体(アナログ時計)とイラスト(タバコの箱)とを同時に画像表示装置に表示することをいう(後述)。
【0022】
図2に示すように、ユーザーは、まずイラスト表示をするかどうかのモード選択を行う。モード選択手段は、ハード的に専用の操作スイッチ113に設けてもよいし、ソフト的に画像表示装置108に設定メニューを表示し、選択する形式にしてもよい。
ユーザーがイラスト表示モードを選択すると(ステップS1:YES)、カメラは、現在の被写体からカメラまでの距離を測距装置10で測定し、その測距結果を測距データとしてシステムコントローラ112からイラスト調整回路20に入力する。また、現在のカメラのズーム倍率も倍率データとしてシステムコントローラ112から取得し、イラスト調整回路20に入力する(ステップS2)。
【0023】
図3は、本実施形態におけるイラスト調整回路20Aとその周辺部のブロック図である。
イラスト調整回路20Aは、イラスト保存用メモリ21とイラスト選択部22を備えて構成されている。
イラスト保存用メモリ21は図1で示したEEPROM111でも代用できる。イラスト保存用メモリ21には、被写体からカメラまでの距離とズーム倍率に対応させた幾つかの大きさのイラスト(例えば、タバコの箱など)を予め保持させておく。そして、システムコントローラ112から取得した測距データと倍率データをもとに対応するイラストの選択を行う(ステップS3)。
【0024】
図4は、被写体からカメラまでの距離(測距データ)とズーム倍率(倍率データ)に対応させた既知物品のイラストの一例である。
例えば、現在の被写体とカメラの距離(測距データ)が1.6mで、ズーム倍率(倍率データ)が2.3倍のとき、2つのデータ(1.6m,2.3倍)より「タバコの箱(B)」のイラストがイラスト選択部22で自動的に選択され、画像合成用DRAM30に呼び出され、画像合成用DRAM30でタバコの箱と被写体(アナログ式掛時計)を合成する。
【0025】
イラストとしては、例えばタバコの箱(縦長:約90mm)、マッチ棒(縦長:約50mm)、標準の80円切手(縦長:約25mm)のように、カメラのユーザーが既知物品の大きさを十分認識している物であることが望ましい。なお、既知物品のイラストには、例えば東京タワーのように、ユーザーがその大きさを認識している建造物を含むものとする。
また、画像表示装置108でモニタリングするモニタリング画像(例えば、アナログ式掛時計の画像)の生成フローは、図1で示した撮像素子102で像を形成し、S/H回路104でサンプルホールドを行い、A/D回路105でアナログ信号からデジタル信号に変換し、画像データコントローラ106で画像処理して画像表示装置108に表示する。
【0026】
画像データコントローラ106での画像処理内容は、図5のブロック図に示すように、DRAM107を一時的な記憶場所としてモニタリング画像用にライン間引き処理106d,RGB補間106a,ガンマ補正106b,YUV変換106cを行い、モニタリング画像を画像合成用DRAM30に記録する。
画像合成用DRAM30内のモニタリング画像(アナログ式掛時計)と選択したイラスト画像(タバコの箱(B))は、図6に示すように画像を重ねて画像合成を行い(ステップS4)、画像表示装置108に表示する(ステップS5)。
【0027】
また、前記ステップS1において、ユーザーがイラスト表示モードを選択しない場合には(ステップS1:NO)、イラスト表示をしないで、通常通り被写体のみを画像表示装置108に表示しての撮影を行う。
このようにすれば、モニタリング画像(アナログ式掛時計)に大きさの既知な物品のイラスト(タバコの箱(B))を表示することにより、ユーザーは表示されたイラストと被写体の大きさを比較することで、容易に被写体の大きさを判断することができる。
【0028】
(2)第2の実施形態…請求項2に対応
本実施形態は、大きさの既知なイラスト(例えば、タバコの箱)の表示位置をユーザーが任意に設定できるようにし、イラストと被写体の大きさを比較したいときに、イラストを被写体に近づけることができ、容易に大きさを比較することができるようにした場合である。
図7は、本実施形態における、イラスト表示位置をユーザーが任意に指定できる処理を含む一連の処理を示したフローチャートである。また図8は、本実施形態におけるイラスト調整回路20Bのブロック図である。
【0029】
図7において、ステップS11〜S13までは、前記第1の実施形態におけるステップS1〜S3の処理と同一である。
次いで、イラスト選択終了後でモニタリング画像と選択したイラストの合成を行うとき(ステップS14)、ユーザーが任意にイラストの表示位置を指定できるように、図1で示したEEPROM111などカメラ内にイラスト表示位置情報をデフォルト値として予め設定しておく。そして、最初にデフォルトの位置にイラストを点滅あるいはゴースト(通常の表示より薄い)表示など、現在の表示位置が一時的であることが認識できるような形態で表示する(ステップS15)。
【0030】
ここで、表示するのは既知物品のイラストに限らず、イラストの大きさが分かる矩形のようなものであってもよい。その後、ユーザーに表示位置の入力を求めるメッセージを表示し、ユーザーの操作スイッチ113によるイラスト表示位置情報の入力に従って、イラスト表示位置を画像表示装置108上で確認できるようにしてもよい。
【0031】
ユーザーの操作スイッチ113による位置決定情報の入力でイラスト表示位置を決定させ(ステップS16)、イラストを決定した表示位置に通常の状態(点滅,ゴーストではない状態)で表示する。
次いで、第1の実施形態と同様に画像合成を行い(ステップS17)、画像表示装置108に画像を表示する(ステップS18)。
なお、最初にイラストを表示する位置のデフォルト値は、ユーザーが入力した位置情報を指定できるようにしてもよい。
【0032】
また、前記ステップS11において、ユーザーがイラスト表示モードを選択しない場合には(ステップS11:NO)、イラスト表示をしないで、通常通り被写体のみを画像表示装置108に表示しての撮影を行う。
このようにすれば、大きさの既知なイラスト(例えば、タバコの箱)の表示位置をユーザーが任意に設定できるので、イラストと被写体の大きさを比較したいときにイラストを被写体に近づけることができ、容易に大きさを比較することができる。
【0033】
(3)第3の実施形態…請求項3に対応
本実施形態は、実画面サイズ(後述)の変化に応じてイラストサイズを対応させて変化させることにより、ユーザーが状況にあった被写体の大きさを確認することができるようにした場合である。
図9は、本実施形態における、ズーム倍率に応じてイラストサイズを変化させる処理を含む一連の処理を示したフローチャートである。図10は本実施形態におけるイラスト調整回路20Cのブロック図である。
【0034】
図9に示すように、まずユーザーがイラスト表示モードを選択すると(ステップS21:YES)、カメラは測距データと倍率データをイラスト調整回路20Cに入力する(ステップS22)。イラスト調整回路20Cは、前述のイラスト保存用メモリ21,イラスト選択部22に加えて、実画面サイズ比較部23とイラストサイズ調整部24を備えて構成されている。
【0035】
イラスト調整回路20Cに入力した測距データと倍率データは、実画面サイズ比較部23で実画面サイズを算出する(ステップS23)。実画面サイズとは、実際に撮像素子に画面として写り込む画像の範囲であり、本実施形態では、図11に示すように、実画面サイズの対角線長を用いて実画面サイズとする。実画面サイズを算出すると、1回目はイラストの初期表示を行うために、実画面サイズデータをイラスト選択部22に入力する(ステップS24)。
【0036】
実画面サイズの対角線長Xは、次式により算出する。
X=L・x/f
x:撮像素子の対角線長
f:焦点距離
L:撮影距離
イラスト保存用メモリ21には、実画面サイズに対して適応範囲を定めた幾つかの大きさの既知なイラストを指定した大きさで、1つずつ保持させておく。
【0037】
図12に具体例を示すと、「タバコの箱」は実画面サイズで適用範囲が0.2〜0.6mまでで、実画面サイズが0.5mに対応した大きさのイラストを、イラスト保存用メモリ21に保存しておく。次に、算出した実画面サイズをもとに適用範囲にあるイラストをイラスト選択部22で選択する(ステップS25)。その後、選択されたイラストをイラストサイズ調整部24で拡大あるいは縮小して、現在の実画面サイズに合ったサイズに調整する(ステップS26)。
【0038】
図12を用いて具体例を示すと、算出された実画像サイズが0.3mであったとき、イラストとして「タバコの箱」が選択される。「タバコの箱」は、実画像サイズが0.5mのときに対応したサイズで保存されているので、実画像サイズが0.3mのときには、保存されているイラストを60%縮小して対応させる。サイズ調整を行ったイラストは画像合成用DRAM30に記録され、画像データコントローラ106でモニタリング画像と合成し(ステップS27)、画像表示装置108に表示する(ステップS28)。
【0039】
その後、実画像サイズの変化を検出できるように、測距データと倍率データの取得は、ある定めた頻度で行う(ステップS29)。
データ取得の頻度は、すべての条件で固定であってもよいし、ズーム動作中は細かく、など条件によって変化をつけてもよい。また取得の頻度をユーザーが設定できてもよい。もし、ズーム動作や被写体までの距離の変化により実画面サイズに変化があったとき、図9のフローチャートのループ1の部分を行い、図13に示すように現在の実画像サイズに対応したサイズのイラストが表示できる。
【0040】
また、前記ステップS21において、ユーザーがイラスト表示モードを選択しない場合には(ステップS21:NO)、イラスト表示をしないで、通常通り被写体のみを画像表示装置108に表示しての撮影を行う。
このようにすれば、実画面サイズの変化に応じてイラストサイズを対応させて変化させるので、ユーザーは状況にあった被写体の大きさを確認することができる。
【0041】
(4)第4の実施形態…請求項4に対応
本実施形態では、図12で示したような実画面サイズに対応させたイラストに対して、イラストの種類や大きさを指定すると、それに対応してカメラのズーム倍率を変化させ、実画面サイズを決定する機能を設ける場合である。
図14に一連のフローチャートを示す。
図14に示すように、イラスト表示を行う場合には(ステップS31:YES)、イラスト表示モード内に、ユーザー自身がイラストを選択するモードを作り、ユーザーがそのモードを選択すると画像表示装置108の画面上にイラスト選択を促すメッセージと選択可能なイラストを表示する。ユーザーは、表示されたイラストから1つだけ選択しイラスト決定の信号を返す(ステップS32)。
【0042】
次に、カメラはイラストのサイズを求めるメッセージを表示する。イラストサイズは、ユーザーが具体的な数字を入力する方法でもよいし、撮影画像サイズの1/2,1/4,1/6のように幾つかの設定を予めカメラに保持させておき、ユーザーに選択させる方法でもよい(ステップS33)。
イラストサイズの入力が終わると、測距データと倍率データの読み込みを行う(ステップS34)。取得した測距データを使って、選択されたイラストを設定された大きさで表示できるように、ズーム倍率を変化させて対応させる(ステップS35)。
【0043】
具体例を示すと、イラストとして「タバコの箱」を選択し、実画面サイズに対してイラストが1/6の大きさになるように選択する。カメラはこの情報を受けて、図12に示した「タバコの箱」の適応範囲から撮影画像サイズに対してイラストが1/6の大きさとなるポイントを算出し、実画面サイズを決定する。決定した実画面サイズと取得した測距データから必要なズーム倍率を算出しレンズを移動する。
レンズ位置決定後、イラストとモニタリング画像を合成し(ステップS36)、画像表示装置108に表示する(ステップS37)。
【0044】
また、前記ステップS31において、ユーザーがイラスト表示モードを選択しない場合には(ステップS31:NO)、イラスト表示をしないで、通常通り被写体のみを画像表示装置108に表示しての撮影を行う。
このようにすれば、イラストの種類とイラストサイズの入力から実画面サイズを調整することができることより、ユーザーは自らが希望する被写体の大きさで容易に撮影することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、以下の効果を発揮することができる。
請求項1記載の発明によれば、モニタリング画像に大きさの既知なイラストを表示することにより、ユーザーは表示されたイラストと被写体の大きさを比較することで容易に被写体の大きさを判断することができる。また、表示されたイラストを基準にして、画像の中で被写体をどの程度の大きさにするかを決める目安とすることができ、撮影技術の向上につながる。さらに、イラストに大きさの既知な身近なものを用いることにより、撮影作業に親近感を抱き、娯楽性が増す。
【0046】
請求項2記載の発明によれば、大きさの既知なイラストの表示位置をユーザーが任意に設定できることにより、イラストと被写体の大きさを比較したいときイラストを被写体に近づけることができ、容易に大きさを比較することができる。
また、イラストが被写体像を遮る場合において、ユーザーがイラストを任意の位置に移動できることでイラスト表示を適切な位置にすることができる。
請求項3記載の発明によれば、実画面サイズの変化に応じてイラストサイズを対応させて変化させることにより、ユーザーは状況にあった被写体の大きさを確認することができる。また、ズーム動作などによる実画面サイズの変化をイラストサイズで連続的に確認することで、どの程度のズーム倍率の変化なのかなど撮影条件の変化を容易に捉えることができる。
【0047】
請求項4記載の発明によれば、イラストの種類とイラストサイズの入力から実画面サイズを調整することができることより、ユーザーは自らが希望する被写体の大きさで容易に撮影することができる。また、実画面サイズを簡単に設定できることにより、実画面サイズの同じ画像を容易に撮影でき、同様に撮影した実画面サイズの等しい画像と被写体の大きさなどを比較することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施形態を適用するデジタルカメラの基本構成のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における、被写体の大きさを判断するためのイラスト表示処理を含む一連の処理を示したフローチャートである。
【図3】同第1の実施形態における、イラスト調整回路とその周辺部のブロック図である。
【図4】同第1の実施形態における、被写体からカメラまでの距離(測距データ)とズーム倍率(倍率データ)に対応させた既知物品のイラストの一例である。
【図5】同第1の実施形態における、画像データコントローラとその周辺部のブロック図である。
【図6】同第1の実施形態における、モニタリング画像(アナログ式掛時計)とイラスト画像(タバコの箱)を重ねて画像合成を行う場合の概念図である。
【図7】同第2の実施形態における、イラスト表示位置をユーザーが任意に指定できる処理を含む一連の処理を示したフローチャートである。
【図8】同第2の実施形態における、イラスト調整回路とその周辺部のブロック図である。
【図9】同第3の実施形態における、ズーム倍率に応じてイラストサイズを変化させる処理を含む一連の処理を示したフローチャートである。
【図10】同第3の実施形態における、イラスト調整回路とその周辺部のブロック図である。
【図11】同第3の実施形態における、実画面サイズを説明する図である。
【図12】同第3の実施形態における、実画面サイズとイラスト物品との適用関係を説明する図である。
【図13】同第3の実施形態における、現在の実画像サイズに対応したサイズのイラストを示した図である。
【図14】
同第4の実施形態における、一連の処理を示したフローチャートである。
【図15】従来の一般的なデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図16】従来の一般的なデジタルカメラの画像処理のブロック図である。
【符号の説明】
DC0…従来のデジタルカメラ
DC…本発明の各実施形態を適用するデジタルカメラ
10…測距装置
20,20A,20B,20C…イラスト調整回路
21…イラスト保存用メモリ
22…イラスト選択部
23…イラスト位置設定部
24…実画面サイズ比較部
25…イラストサイズ調整部
30…画像合成用DRAM
101…光学レンズ
101a…レンズ駆動回路
102…撮像素子
103…メカシャッタ
103a…シャッタ駆動回路
104…S/H回路
105…A/D回路
106…画像データコントローラ
106a…R,G,B補間
106b…ガンマ補正
106c…YUV変換
106d…間引き処理
107…DRAM
108…画像表示装置
109…画像圧縮回路
110…画像記録メディア
111…EEPROM
112…システムコントローラ
113…操作スイッチ
114…タイミング発生器

Claims (4)

  1. 光学的またはデジタル的なズーム機能を備えた撮像手段と、被写体までの距離を測定する測距手段と、
    前記ズーム機能から得えられる倍率データと前記測距手段から得られる測距データとに対応させて、各種大きさの既知物品のイラストを保存したイラスト保存手段と、
    該イラスト保存手段に保存された前記既知物品のイラストから、前記倍率データと測距データとに対応した既知物品のイラストを選択するイラスト選択手段と、
    該イラスト選択手段が選択した既知物品のイラストを、前記撮像手段が撮像した被写体画像に合成するイラスト合成手段と、
    該イラスト合成手段が合成した画像を表示する画像表示手段と
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置において、
    前記画像表示手段に表示した被写体画像に対し、前記既知物品のイラストを表示する位置を任意に設定可能にしたことを特徴とする撮像装置。
  3. 請求項1記載の撮像装置において、
    前記ズーム倍率または測距データの変化による実画面サイズの変化に比例して選択した前記既知物品のイラストを、拡大または縮小して表示可能にしたことを特徴とする撮像装置。
  4. 請求項3記載の撮像装置において、
    前記既知物品のイラストの種類と大きさを指定し、測距データに応じてズーム倍率を変化可能にしたことを特徴とする撮像装置。
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