JP2004064323A - コンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置およびそのプログラム並びにプログラム記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザがフロー優先制御を必要とするアプリケーションをコンテンツ配信装置から得ようとする際の手続きを簡略化する。
【解決手段】本発明のコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信装置10は、コンテンツの配信に要する帯域制御情報を記録したコンテンツ情報データベース1007と、コンテンツデータベース1008と、端末装置20と通信を行うユーザアクセス部1000と、フロー管理サーバ30と通信を行うフロー管理システムアクセス部1005と、コンテンツ情報データベース1007の帯域制御情報を参照し、端末装置20から要求されたコンテンツのフロー設定要求をフロー管理システムアクセス部1005を介してフロー管理サーバ30へ行うフロー設定要求部1003と、要求されたコンテンツをユーザアクセス部1000を介して端末装置20へ配信するコンテンツ配信部1004とを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】本発明のコンテンツ配信システムにおいて、コンテンツ配信装置10は、コンテンツの配信に要する帯域制御情報を記録したコンテンツ情報データベース1007と、コンテンツデータベース1008と、端末装置20と通信を行うユーザアクセス部1000と、フロー管理サーバ30と通信を行うフロー管理システムアクセス部1005と、コンテンツ情報データベース1007の帯域制御情報を参照し、端末装置20から要求されたコンテンツのフロー設定要求をフロー管理システムアクセス部1005を介してフロー管理サーバ30へ行うフロー設定要求部1003と、要求されたコンテンツをユーザアクセス部1000を介して端末装置20へ配信するコンテンツ配信部1004とを有する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝送路に帯域制御装置を配置したコネクションレス型ネットワークにおけるコンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信装置プログラムおよびプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットプロトコル(以後、IPと記す)を用いたイントラネット環境のようなコネクションレス型ネットワークにおいて、アプリケーションフローの優先/非優先制御を行う帯域制御装置の導入が進んでいる。このような帯域制御装置は、例えばローカルエリアネットワーク(以後、LANと記す)をバックボーン回線に接続するルータなどの中継装置と、LAN上の端末装置とを接続する伝送路上に配置され、あらかじめ設定された条件でアプリケーションフローごとに帯域制御を行う。これにより、重要なアプリケーションフローの伝送には広い帯域を割り当て、優先的に伝送することができるので、通信品質の保証されないコネクションレス型ネットワークにおいても通信回線を増強することなく、重要アプリケーションの反応速度を向上することが可能となる。
【0003】
帯域制御装置の条件設定は、ネットワーク管理者が帯域制御装置に附属のオペレーティングソフトウェアを用いて、伝送路のトラヒック測定値を元にLANに接続する各ユーザのフロー利用状況を推定して個々に行っている。したがって、フロー利用状況を帯域制御装置の条件設定に正確に反映させるためには、設定と測定を繰り返して設定を最適化する必要がある。このため、帯域制御装置の運用稼働が大きくなるとともに、即応性に欠けるという問題があった。
【0004】
また、ネットワーク管理者が帯域制御装置の設定を一括して行うため、各ユーザが随時フローの優先割当てを要求することが困難であった。さらに、同一の運用ポリシに基づき管理されるネットワークに複数の帯域制御装置を設置した場合、1つのアプリケーションフローが複数の帯域制御装置を通過する可能性があるが、帯域制御装置の条件設定は個々の装置ごとに行われるため、ネットワーク内の各帯域制御装置の設定が連携されずに意図しないフロー廃棄が発生する問題があった。
【0005】
これらの問題点を解決するために図13に示すフロー管理システムが提案されている。従来のフロー管理システムは、フロー管理サーバ310と複数の端末装置320〜323と複数の中継装置330〜333と複数の帯域制御装置340〜343とユーザ端末350とネットワーク管理者端末360とこれらを接続する物理的又は論理的伝送路であるリンク400〜411,420〜423,425,426とから構成されている。このような構成において、従来のフロー管理システムは図14に示すように動作する。図14は、従来のフロー管理システムにおけるフロー設定の要求および設定の流れを示す説明図である。
【0006】
図14において、初期設定の段階では、ネットワーク管理者がネットワーク管理者端末からフロー管理サーバに対し、経路情報、リンク帯域情報およびフロー利用ポリシを設定する。フロー設定要求の段階では、ユーザがユーザ端末からフロー管理サーバに対し、送信元となる端末装置と送信先となる端末装置とを指定し、所望の帯域と優先使用時間とを含むフロー設定要求を行う。フロー管理サーバは、フロー設定要求を受け付けると、初期設定の段階で設定されたフロー利用ポリシと要求されたフローおよび要求ユーザの属性を照合し、要求ユーザの属性がフロー利用ポリシに違反していないか確認する。
【0007】
違反していない場合、フロー管理サーバは要求されたフローの帯域がリンク帯域を超過していないか確認し、確認結果をユーザ端末へ送信するとともに、帯域制御装置への設定情報を作成し、送信元となる端末装置と送信先となる端末装置との伝送路に配置された帯域制御装置に対しフロー設定を行う。帯域制御装置は設定されたフローの優先制御を行う。また、フロー管理サーバはフロー終了時に帯域制御装置に対しフロー設定削除を行い、帯域制御装置は設定削除されたフローの優先制御を停止する。このフロー管理システムは、端末装置に代えて一部にコンテンツ配信装置を配置することにより、コンテンツ配信時に端末装置とコンテンツ配信装置との間の伝送路において優先制御を行うことが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフロー管理システムを用いたコンテンツ配信では、ユーザがフロー管理装置を利用してフロー優先制御を必要とするアプリケーションをコンテンツ配信装置から得ようとする際の手続きが煩雑であるという問題があった。これは、ユーザがコンテンツ配信装置の提供するコンテンツを端末装置で受信する場合、このコンテンツが帯域制御を必要とするアプリケーションであるときは、ユーザはまず、端末装置からフロー管理サーバへフロー設定要求を行った後、コンテンツ配信装置に対しアプリケーション操作を行う必要があり、異なる2種類の操作が要求されるためである。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、フロー優先制御を必要とするアプリケーション動作時に、ユーザがフロー設定要求を行うことなくアプリケーションに連動して自動的にフロー管理システムへフロー優先制御を要求するコンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信装置プログラムおよびこのプログラムを記録したプログラム記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明のコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信装置と、このコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信し配信されたコンテンツを受信する端末装置と、コンテンツ配信装置と端末装置とを接続する伝送路と、この伝送路に配置されコンテンツ配信装置から端末装置へ配信されるコンテンツを識別しフローの帯域制御を行う帯域制御装置と、この帯域制御装置と接続され帯域制御装置が行う帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバとを有するコンテンツ配信システムであって、コンテンツ配信装置は、コンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続され、フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索し、コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段とを有することによって特徴づけられる。なお、ここでいう伝送路は、物理的伝送路と論理的伝送路のいずれをも含む概念である。
【0011】
また、本発明のコンテンツ配信方法は、コンテンツ配信装置と、このコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信し配信されたコンテンツを受信する端末装置と、コンテンツ配信装置と端末装置とを接続する伝送路と、この伝送路に配置されコンテンツ配信装置から端末装置へ配信されるコンテンツを識別しフローの帯域制御を行う帯域制御装置と、この帯域制御装置と接続され帯域制御装置が行う帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバとから構成されるシステムにおけるコンテンツ配信方法であって、伝送路を介して端末装置よりコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信するステップと、コンテンツ要求を受信すると要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定情報をコンテンツ配信装置からフロー管理サーバへ送信するステップと、コンテンツ配信装置より受信した帯域制御にかかる設定情報に基づいてフロー管理サーバから帯域制御装置の設定を行うステップと、設定情報に基づいて設定された帯域制御装置による帯域制御開始をフロー管理サーバに通知するステップと、帯域制御装置から通知された帯域制御開始通知をフロー管理サーバからコンテンツ配信装置に送信するステップと、フロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると、コンテンツ配信装置からコンテンツ要求で要求されたコンテンツを要求元の端末装置へ配信するステップとを有することによって特徴づけられる。
【0012】
また、本発明のコンテンツ配信装置は、フローの帯域制御を行う帯域制御装置の配置された伝送路を介してコンテンツを受信する端末装置と接続され、端末装置からのコンテンツ要求に応じてコンテンツを配信するとともに、帯域制御装置にフローの帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバにコンテンツの配信に要する帯域制御情報を送信するコンテンツ配信装置であって、コンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続され、フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索し、コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段とを有することによって特徴づけられる。なお、このコンテンツ配信装置は、1つのサーバで構成してもよいし、前述した手段を複数のサーバに分散配置して構成してもよい。
【0013】
また、本発明のプログラムは、フローの帯域制御を行う帯域制御装置の配置された伝送路を介してコンテンツを受信する端末装置と接続され、端末装置からのコンテンツ要求に応じてコンテンツを配信するとともに、帯域制御装置にフローの帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバにコンテンツの配信に要する帯域制御情報を送信するコンテンツ配信装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータをコンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続され、フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索し、コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段として機能させることによって特徴づけられる。また、本発明の記録媒体は、前述した本発明のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に図を用いて発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明にかかるコンテンツ配信システムの第1の実施の形態を示すブロック図である。この実施の形態のコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信装置を1つのコンテンツサーバで構成した例を示すものであり、コンテンツ配信装置10と端末装置20とフロー管理サーバ30とネットワーク管理者端末40と複数の帯域制御装置50,60と中継装置70とを有し、これらの装置は接続装置間を相互に通信可能とする複数の物理的あるいは論理的伝送路であるリンク100〜103,200〜204に接続されている。
【0015】
図1において、コンテンツ配信装置10はリンク100により帯域制御装置60と接続され、帯域制御装置60はリンク101により中継装置70に接続され、中継装置70はリンク102により帯域制御装置50と接続され、帯域制御装置50はリンク103により端末装置20と接続されている。また、コンテンツ配信装置10は、リンク200によりネットワーク管理者端末40に接続されるとともに、リンク201によりフロー管理サーバ30と接続されている。フロー管理サーバ30は、リンク202によりネットワーク管理者端末40に接続され、リンク203により帯域制御装置60に接続され、リンク204により帯域制御装置50に接続されている。
【0016】
このような構成において、このコンテンツ配信システムは、端末装置20やコンテンツ配信装置10から送出されたパケットが途中のリンク100〜103、帯域制御装置50,60及び中継装置70を経由して送信先に転送される。転送されるパケットは、途中の帯域制御装置50,60により優先/非優先制御され、転送速度が変化する。帯域制御装置50,60による優先/非優先制御は、フロー管理サーバ30により設定されるが、コンテンツ配信装置10は、端末装置20からの要求によりコンテンツを配信するに先立ち、フロー管理サーバ30に配信先端末装置20までの伝送経路における優先制御の設定を要求し、優先制御が開始された後、配信先の端末装置20へコンテンツを配信する。なお、図1では、図を見やすくするため、リンク100で帯域制御装置50に接続される端末装置20を1つとしたが、帯域制御装置50に接続される端末装置20の数は複数でもよい。
【0017】
図2は、図1のコンテンツ配信装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。図2において、コンテンツ配信装置10は、ユーザアクセス部1000、ユーザ認証部1001、コンテンツリスト配信部1002、フロー設定要求部1003、コンテンツ配信部1004、フロー管理システムアクセス部1005、ユーザ情報データベース1006、コンテンツ情報データベース1007、コンテンツデータベース1008およびネットワーク管理者端末アクセス部1009を有する。
【0018】
ユーザアクセス部1000は、コンテンツ配信装置10における端末装置20との通信インタフェースとして機能する。この場合、ユーザアクセス部1000は端末装置20と通信を行い、ユーザが端末装置20を操作して送信したコンテンツ閲覧要求やコンテンツ要求を受信し、コンテンツ閲覧要求をユーザ認証部1001に、コンテンツ要求をコンテンツリスト配信部1002にそれぞれ入力する。また、端末装置20から送信されたコンテンツ配信終了通知を受信し、コンテンツ配信部1004に入力する。また、後述するコンテンツリスト配信部1002から入力されたコンテンツリストや後述するコンテンツ配信部1004から入力されたコンテンツ要求に対する諾否応答やコンテンツを配信先の端末装置20に送信する。
【0019】
ユーザ認証部1001は、ユーザアクセス部1000から入力されたコンテンツ閲覧要求に基づいてユーザ認証を行う機能を有する。ここで、コンテンツ閲覧要求には、ユーザIDとパスワードが含まれており、ユーザ認証部1001はコンテンツ閲覧要求からユーザIDとパスワードを取り出し、ユーザ情報データベース1006に格納されているユーザIDとパスワードの組合せを参照して一致検出を行い、コンテンツ閲覧要求と認証結果をコンテンツリスト配信部1002に入力する。
【0020】
コンテンツリスト配信部1002は、ユーザ情報に基づいてコンテンツリストを作成する機能と、ユーザアクセス部1000から入力されたコンテンツ要求をフロー設定要求部1003とコンテンツ配信部1004とに通知する機能とを有する。この場合、コンテンツリスト配信部1002は、ユーザ認証部1001から入力された認証結果が可であれば認証されたユーザIDをキーにしてユーザ情報データベース1006を検索し、当該ユーザIDに関連づけられた当該ユーザが閲覧可能なコンテンツのコンテンツTag−IDを読み出した後、このコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース1008を検索し、このコンテンツTag−IDを有するコンテンツ名を読み出してコンテンツTag−IDとコンテンツ名とを含むコンテンツリストを作成し、ユーザアクセス部1000に入力する。一方、コンテンツ閲覧要求の認証結果が否のときは、この要求を無視する。
【0021】
また、コンテンツリスト配信部1002は、ユーザアクセス部1000から入力されたコンテンツ要求について要求元のユーザが認証済か否かを判定し、認証済であれば当該コンテンツ要求をフロー設定要求部1003とコンテンツ配信部1004とに通知する。この場合、コンテンツ要求はユーザIDとコンテンツTag−IDとを含み、コンテンツリスト配信部1002がユーザアクセス部1000から入力されたコンテンツ要求に含まれるユーザIDを取り出し、認証済か否かを判定し、認証済であれば当該コンテンツ要求からコンテンツTag−IDを取り出し、ユーザIDとともにフロー設定要求部1003とコンテンツ配信部1004とに入力する。なお、コンテンツ要求に含まれるユーザIDが認証済でない場合は、この要求を無視する。
【0022】
フロー設定要求部1003は、ユーザから要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定をフロー管理システムアクセス部1005を介してフロー管理サーバ30に要求する機能と、フロー管理システムアクセス部1005を介してフロー管理サーバ30から通知される優先制御諾否応答や優先制御開始通知をコンテンツ配信部1004に入力する機能とを有する。この場合、フロー設定要求部1003は、コンテンツリスト配信部1002からユーザIDとコンテンツTag−IDとが入力されると、このコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツ情報データベース1007を検索し、当該コンテンツTag−IDに関連づけられた送信帯域と送信時間とを読み出し、ユーザID、送信帯域および送信時間を含むフロー設定要求を作成し、フロー管理システムアクセス部1005に入力する。また、コンテンツ配信部1004から配信終了通知が入力されると、先のフロー設定要求に対応したユーザIDを含むフロー設定削除要求をフロー管理システムアクセス部1005に入力する。
【0023】
また、フロー設定要求部1003は、フロー管理システムアクセス部1005から、フロー管理サーバ30から通知された優先制御諾否応答や優先制御開始通知が入力されるとコンテンツ配信部1004に入力する。この場合、優先制御諾否応答や優先制御開始通知には、ユーザIDとコンテンツTag−IDとが含まれており、フロー設定要求ごとの識別が可能となっている。
【0024】
コンテンツ配信部1004は、要求元の端末装置20へユーザアクセス部1000を介してコンテンツ要求に対する諾否応答やコンテンツ配信を行う機能を有する。この場合、コンテンツ配信部1004は、フロー設定要求部1003から優先制御諾否応答が入力されると、これに基づいてコンテンツ要求に対する諾否応答を生成し、ユーザアクセス部1000に入力する。また、コンテンツリスト配信部1002からユーザIDとコンテンツTag−IDとが入力され、かつフロー設定要求部1003から優先制御諾否応答が入力されると、このコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース1008から対応するコンテンツを読み出して一時保管しておき、フロー設定要求部1003から優先制御開始通知が入力されると、ユーザアクセス部1000に一時保管しておいたコンテンツの転送を開始する。さらに、ユーザアクセス部1000を介して端末装置20からコンテンツ配信終了通知が入力されると、コンテンツの転送を終了し、フロー設定要求部1003に配信終了通知を入力する。
【0025】
フロー管理システムアクセス部1005は、コンテンツ配信装置10におけるフロー管理サーバ30との通信インタフェースとして機能する。この場合、フロー管理システムアクセス部1005は、フロー設定要求部1003からフロー設定要求が入力されると、フロー設定要求に含まれたユーザIDをキーにしてユーザ情報データベース1006を検索し、ユーザIDに関連づけられた端末装置IPアドレスを読み出し、このコンテンツ配信装置10のIPアドレスとともにフロー設定要求に添付してフロー管理サーバ30ヘ送信する。また、フロー管理サーバ30から送信される優先制御諾否応答や優先制御開始通知を受信し、フロー設定要求部1003へ入力する。
【0026】
ネットワーク管理者端末アクセス部1009は、コンテンツ配信装置10におけるネットワーク管理者端末40との通信インタフェースとして機能する。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部1009は、ネットワーク管理者端末40から送信されるユーザ情報やコンテンツ情報を受信し、ユーザ情報データベース1006にユーザ情報を格納し、コンテンツデータベース1008にコンテンツ情報を格納する。
【0027】
ユーザ情報データベース1006、コンテンツ情報データベース1007およびコンテンツデータベース1008は、いずれも記憶装置に記録されたデータベースである。ユーザ情報データベース1006には、ネットワーク管理者が設定したユーザ情報が格納されている。ここで、ユーザ情報データベース1006の格納情報の一例を図3に示す。この場合、ユーザ情報データベース1006にはユーザID、ユーザパスワード、ユーザポリシおよび端末装置IPアドレスが関連づけられ、格納されている。ユーザIDとユーザパスワードは、ユーザの識別と認証に用いられる。ユーザポリシは、コンテンツ配信装置10の配信するコンテンツの中で、ユーザに閲覧が許可されたコンテンツを示し、ここでは閲覧が許可されたコンテンツのコンテンツTag−IDが格納されている。端末装置IPアドレスは、コンテンツ配信先となる端末装置のIPアドレスが格納されている。
【0028】
コンテンツ情報データベース1007には、ネットワーク管理者が設定したコンテンツ情報が格納されている。ここで、コンテンツ情報データベース1007の格納情報の一例を図4に示す。この場合、コンテンツ情報データベース1007にはコンテンツTag−ID、送信帯域および送信時間が関連づけられ、格納されている。コンテンツTag−IDは、コンテンツの識別に用いられるコンテンツごとに定められた識別子である。送信帯域と送信時間は、コンテンツ配信に当たり、配信先の端末装置20までの伝送経路に配置された帯域制御装置50,60で確保されるべき当該コンテンツに対する帯域とこの帯域を確保しておく時間である。
【0029】
コンテンツデータベース1008には、コンテンツ配信装置10の配信するコンテンツが格納されている。ここで、コンテンツデータベース1008の格納情報の一例を図5に示す。この場合、コンテンツデータベース1008には、コンテンツTag−ID、コンテンツ名およびコンテンツが関連づけられ、格納されている。
【0030】
次に、図2と図6を参照してこのコンテンツ配信装置10の動作を説明する。図6は、このコンテンツ配信装置10の動作を示すフローチャートである。このコンテンツ配信装置10は、初期設定としてネットワーク管理者端末40の送信したユーザ情報とコンテンツ情報をデータベースに格納する(ステップS01)。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部1009が受信したユーザ情報をユーザ情報データベース1006に格納し、コンテンツ情報をコンテンツ情報データベース1007に格納する。
【0031】
初期設定終了後、端末装置20の送信したコンテンツ閲覧要求を受信し(ステップS02)、このコンテンツ閲覧要求に含まれるユーザIDとパスワードがユーザ情報と一致するか否か確認する(ステップS03)。この場合、ユーザアクセス部1000がコンテンツ閲覧要求を受信し、ユーザ認証部1001に通知する。ユーザ認証部1001は、通知された要求データからユーザIDとユーザパスワードを取り出し、ユーザ情報データベース1006に格納されたユーザ情報のユーザIDとユーザパスワードの組合せと一致するか否か確認する。一致しない場合、動作は終了し、ユーザのアクセスを拒否する。
【0032】
一致した場合は、ユーザ情報で指定されたコンテンツTag−IDをもつコンテンツのリストを端末装置20へ配信する(ステップS04)。この場合、ユーザ認証部1001からコンテンツリスト配信部1002へ認証可が通知され、コンテンツリスト配信部1002がユーザ情報データベース1006を参照し、当該ユーザが閲覧可能なコンテンツTag−IDを取得する。さらに、コンテンツリスト配信部1002は、コンテンツデータベース1008を参照し、当該ユーザが閲覧可能なコンテンツTag−IDを持つコンテンツリストを作成し、ユーザアクセス部1000を介して端末装置20へ配信する。
【0033】
次に、端末装置20の送信したコンテンツ要求を受信すると(ステップS05)、要求されたコンテンツのフロー設定要求情報を作成し、フロー管理サーバ30へフロー設定要求を送信する(ステップS06)。この場合、ユーザアクセス部1000が端末装置20の送信したコンテンツ要求を受信し、コンテンツリスト配信部1002に通知する。コンテンツリスト配信部1002は、要求データをフロー設定要求部1003とコンテンツ配信部1004に通知する。フロー設定要求部1003は、要求データに基づいてコンテンツ情報データベース1007を検索し、要求されたコンテンツのフロー設定要求情報を作成した後、フロー管理システムアクセス部1005を介してフロー管理サーバ30へフロー設定要求を送信する。
【0034】
フロー設定要求に対してフロー管理サーバ30から許可が通知されると(ステップS07−YES)、要求元の端末装置20へ配信可を送信する(ステップS08)。この場合、フロー管理システムアクセス部1005がフロー管理サーバ30の送信したフロー設定要求に対する優先制御諾否応答を受信し、フロー設定要求部1003に通知すると、フロー設定要求部1003は諾否をコンテンツ配信部1004に通知する。コンテンツ配信部1004は、フロー設定要求が許可された場合、ユーザアクセス部1000を介して端末装置20へ配信可を送信する。また、コンテンツ配信部1004は、フロー設定要求が許可された後、コンテンツデータベース1008から要求されたコンテンツの読み出しを開始し、読み出したコンテンツを一時保管しておく。
【0035】
次に、フロー管理サーバ30からフロー優先制御開始通知を受信後、コンテンツ配信を開始する(ステップS09)。この場合、フロー管理サーバ30の送信したフロー優先制御開始通知をフロー管理システムアクセス部1005が受信し、フロー設定要求部1003を介してコンテンツ配信部1004に通知する。コンテンツ配信部1004は、一時保管しておいたコンテンツをユーザアクセス部1000を介して端末装置20へ配信する。
【0036】
コンテンツ配信開始後に、端末装置20からコンテンツ配信終了通知を受信後、コンテンツ配信を終了し(ステップS10)、フロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を送信し(ステップS11)、処理を終了する。この場合、ユーザアクセス部1000は端末装置20の送信したコンテンツ配信終了通知を受信すると、コンテンツ配信部1004に通知する。コンテンツ配信部1004は、コンテンツ配信終了通知を受け取るとコンテンツ配信を終了し、フロー設定要求部1003へコンテンツ配信終了通知を行う。
【0037】
フロー設定要求部1003は、コンテンツ配信部1004からコンテンツ配信終了通知を受け取ると、フロー管理システムアクセス部1005を介してフロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を行い、処理を終了する。一方、ステップS07において、フロー設定要求が不許可となった場合(ステップS07−NO)、端末装置20へ配信不可を送信し(ステップS12)、処理を終了する。この場合、コンテンツ配信部1004は、ユーザアクセス部1000を介して端末装置20へ配信不可を送信する。
【0038】
このコンテンツ配信装置10は、周知のサーバコンピュータとこのサーバコンピュータをコンテンツ配信装置10として機能させるコンピュータプログラムとから構成されている。この場合、コンピュータプログラムは、ユーザアクセス部1000、ユーザ認証部1001、コンテンツリスト配信部1002、フロー設定要求部1003、コンテンツ配信部1004、フロー管理システムアクセス部1005、ユーザ情報データベース1006、コンテンツ情報データベース1007、コンテンツデータベース1008およびネットワーク管理者端末アクセス部1009の機能を実現する個々のプログラムからなり、これらのプログラムはプログラム記録媒体として機能するサーバコンピュータの記憶装置に記録されている。この記憶装置には、ハードディスクや光ディスクなどのデジタルデータ記録媒体を用いることができる。
【0039】
ここで、ユーザアクセス部1000、フロー管理システムアクセス部1005およびネットワーク管理者端末アクセス部1009は、これらの機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの通信インタフェースとが共働することにより実現する。ユーザ認証部1001、コンテンツリスト配信部1002、フロー設定要求部1003およびコンテンツ配信部1004は、これらの機能を実現するプログラムがサーバコンピュータにより実行されることにより実現する。ユーザ情報データベース1006、コンテンツ情報データベース1007およびコンテンツデータベース1008は、これらの機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの記憶装置とが共働することにより実現する。
【0040】
端末装置20は、コンテンツ配信装置10にアクセスしてパケットの送受信を行い、コンテンツ配信装置10の配信するコンテンツリストを受信する機能と、コンテンツリストに基づいてコンテンツを要求し、コンテンツ配信装置10の配信するコンテンツを受信する機能とを有する。端末装置20の一例としては、例えば一般的なOSを搭載したコンピュータなどを用いることができる。
【0041】
フロー管理サーバ30は、コンテンツ配信装置10からの要求によりコンテンツ配信先端末装置20へ伝送経路上にある帯域制御装置50,60に対し、フロー設定を行う機能を有する。この場合、フロー管理サーバ30は、コンテンツ配信装置10から送信されるフロー設定要求を受信し、このフロー設定要求に含まれるコンテンツ配信装置IPアドレスと端末装置IPアドレスに基づいてコンテンツ配信装置10と端末装置20を結ぶ伝送経路(リンク)上の帯域制御装置50,60を割り出し、これらの帯域制御装置50,60に要求された帯域を割当て可能か否か判定し、可否をコンテンツ配信装置10に返信する。さらに、要求された帯域が割当て可能なときは、これらの帯域制御装置50,60に端末装置IPアドレスを宛先とするパケットを要求された帯域で伝送するように設定する。また、これらの帯域制御装置50,60からフロー優先制御開始通知を受信すると、コンテンツ配信装置10に通知する。
【0042】
また、フロー管理サーバ30は、コンテンツ配信装置10から送信されるフロー設定削除要求を受信し、このフロー設定削除要求に含まれるコンテンツ配信装置IPアドレスと端末装置IPアドレスに基づいてコンテンツ配信装置10と端末装置20を結ぶ伝送経路(リンク)上の帯域制御装置50,60を割り出し、これらの帯域制御装置50,60に設定した端末装置IPアドレスを宛先とするパケットに対する優先制御設定を解除する。なお、フロー設定削除要求が受信されなかったときは、フロー設定要求に含まれる送信時間経過後、これらの帯域制御装置50,60に設定した端末装置IPアドレスを宛先とするパケットに対する優先制御設定を解除する。フロー管理サーバ30は、周知のサーバコンピュータとこのサーバコンピュータをフロー管理サーバ30として機能させるコンピュータプログラムとから構成されている。
【0043】
ネットワーク管理者端末40は、コンテンツ配信装置10にアクセスしてユーザ情報やコンテンツ情報を設定あるいは変更する機能と、フロー管理サーバ30にアクセスして経路情報、リンク帯域情報およびフロー利用ポリシなどのフロー制御に係る情報を設定あるいは変更する機能とを有する。ネットワーク管理者端末40の一例としては、例えば一般的なOSを搭載したコンピュータなどを用いることができる。
【0044】
帯域制御装置50,60は、パケットの種別を識別し、フロー管理サーバ10により設定されたフロー制御を行う機能を有する。ここでは、IPを用いたイントラネット環境のようなコネクションレス型ネットワークにおいて、トラフィックをIPアドレス、プロトコル、アプリケーション、URL等で分類し、アプリケーションフローの優先/非優先制御を行う機能や、優先/非優先制御をHTTP(HyperText Transfer Protocol)やtelnet、SNMPなどにより設定する機能を有する市販の帯域制御装置を用いる。中継装置70は、パケットに記載された宛先アドレスに基づきパケットの転送を行う機能を有する。中継装置70の一例としては、例えばルータなどを用いることができる。
【0045】
リンク100〜103は、コンテンツ配信装置10、端末装置20、帯域制御装置50,60および中継装置70を相互に接続する伝送路であり、例えば専用線やLAN、バックボーン回線などで構成される。リンク200はコンテンツ配信装置10とネットワーク管理者端末40とを接続する伝送路であり、リンク201はコンテンツ配信装置10とフロー管理サーバ30とを接続する伝送路である。リンク202はフロー管理サーバ30とネットワーク管理者端末40とを接続する伝送路であり、リンク203,204はそれぞれフロー管理サーバ30と帯域制御装置50,60とを接続する伝送路である。これらのリンク200〜204は、例えば専用線やLANなどで構成される。
【0046】
次に、このコンテンツ配信システムの動作について図7を参照して説明する。まず、ネットワーク管理者がネットワーク管理者端末40を用いてコンテンツ配信装置10とフロー管理サーバ30の初期設定を行う。この場合、ネットワーク管理者端末40からコンテンツ配信装置10へユーザ情報とコンテンツ情報とが送信され、それぞれユーザ情報データベース1006とコンテンツ情報データベース1007に格納されコンテンツ配信装置10の初期設定が行われる。また、ネットワーク管理者端末40からフロー管理サーバ30へ経路情報、リンク帯域情報およびユーザのフロー設定に関する運用ルールであるフロー利用ポリシが送信され、フロー管理サーバ30の初期設定が行われる。
【0047】
初期設定終了後、コンテンツ配信処理に移行する。ここで、ユーザが端末装置20を用いてコンテンツ配信装置10へコンテンツ閲覧要求を送信すると、コンテンツ配信装置10はこのコンテンツ閲覧要求を受信してユーザ認証を行う。ユーザが認証されると、コンテンツ配信装置10はコンテンツデータベースを参照し、当該ユーザの閲覧可能なコンテンツリストを作成し端末装置20へ送信する。端末装置20は、配信されたコンテンツリストを受信し、ユーザに提供する。ユーザが端末装置20を操作し、提供されたコンテンツリストに含まれるコンテンツを選択すると、端末装置20は選択されたコンテンツについてコンテンツ配信装置10へコンテンツ要求を送信する。コンテンツ配信装置10は、コンテンツ要求を受信するとコンテンツ情報データベース1007を参照し、当該コンテンツについてのフロー設定要求を作成し、フロー管理サーバ30へ送信する。
【0048】
フロー管理サーバ30は送信されたフロー設定要求について、フロー利用ポリシの照合と帯域確認とを行い、コンテンツ配信装置10に諾否応答を行う。さらに、フロー設定可能なときは、帯域を割り当てた後、帯域制御装置50,60への設定情報を作成し、コンテンツ配信装置10から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置された帯域制御装置50,60に対し、設定情報に基づくフロー設定を行う。フロー設定された帯域制御装置50,60はフロー優先制御を開始した後、フロー管理サーバ30にフロー優先制御開始通知を送信する。フロー管理サーバ30は、コンテンツ配信装置10から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置されたすべての帯域制御装置50,60からフロー優先制御開始通知を受信すると、コンテンツ配信装置10へフロー優先制御開始通知を送信する。
【0049】
コンテンツ配信装置10は、フロー管理サーバ30から送信された諾否応答を要求元の端末装置20へ送信する。さらに、諾否応答がフロー設定可能であるときは、フロー管理サーバ30からフロー優先制御開始通知が送信されるのを待ち、フロー優先制御開始通知を受信すると要求元の端末装置20へコンテンツ配信を開始する。要求元の端末装置20はコンテンツ配信装置10から配信されるコンテンツを受信し、ユーザにコンテンツ受信を知らせる。ユーザは、端末装置20を操作し、配信されたコンテンツの配信終了通知をコンテンツ配信装置10に送信する。
【0050】
コンテンツ配信装置10は、コンテンツ配信終了通知を受信するとコンテンツ配信を終了し、フロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を送信する。フロー管理サーバ30は、フロー設定削除要求を受信するとコンテンツ配信装置10から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置された帯域制御装置50,60のフロー優先制御のフロー設定を削除する。フロー設定を削除された帯域制御装置50,60は、優先制御を終了する。
【0051】
以上説明したように、この実施の形態によればコンテンツ配信装置10がフロー設定要求部1003とコンテンツ情報データベース1007とを有し、かつコンテンツリスト配信部1002とフロー設定要求部1003が連携して動作するため、ユーザが端末装置20に配信されたコンテンツリストに基づいてコンテンツを要求することにより、コンテンツ配信装置10が要求されたコンテンツのフロー設定要求をフロー管理サーバ30に対して行うので、従来のようにユーザがフロー管理サーバ30に対してフロー設定要求を行う必要がなく、ユーザはコンテンツ配信装置に対しアプリケーション操作のみを行えばよい。
【0052】
また、このコンテンツ配信装置10は、コンテンツ配信部1004とフロー設定要求部1003が連携して動作するため、端末装置20からのコンテンツ配信終了通知を受けて、コンテンツ配信終了と同期してフロー管理サーバ30にフロー設定削除要求を行うことができるので、ユーザがフロー管理サーバ30に対してフロー設定削除要求の操作を行う必要がない。
【0053】
さらに、このコンテンツ配信装置10は、ユーザ認証部1001を有しており、コンテンツリストをユーザに提供する時点でユーザ認証が終了しているので、コンテンツの要求ごとにユーザ認証を行う必要がない。このため、課金を伴うコンテンツ提供サービスの場合でもユーザはコンテンツ閲覧要求時の1回のみユーザ認証を行うことでサービスを利用することができる。このように、この実施の形態にかかるコンテンツ配信装置10によれば、コンテンツ受信にかかる煩雑な操作を減らすことができるのでユーザの利便性を高める効果が得られる。
【0054】
次に、本発明にかかるコンテンツ配信システムの第2の実施の形態について説明する。図8は、本発明にかかるコンテンツ配信システムの第2の実施の形態を示すブロック図である。図8に示すコンテンツ配信システムが図1で示したコンテンツ配信システムと異なる点は、コンテンツ配信装置11をフロー設定を行うフロー設定管理サーバ80とコンテンツ配信を行うコンテンツサーバ90とから構成したことである。なお、図8において図1と同一符号は同一部分を示す。
【0055】
この実施の形態のコンテンツ配信システムは、端末装置20とフロー管理サーバ30とネットワーク管理者端末40と複数の帯域制御装置50,60と中継装置70とフロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90とを有し、これらの装置は接続装置間を相互に通信可能とする複数の物理的あるいは論理的伝送路であるリンク100〜103,200〜206に接続されている。ここで、フロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90とはリンク205で接続され、連携動作することによりコンテンツ配信装置11として機能する。また、フロー設定管理サーバ80はリンク200によりネットワーク管理者端末40に接続されるとともに、リンク201によりフロー管理サーバ30と接続されており、コンテンツサーバ90はリンク206によりネットワーク管理者端末40に接続されている。
【0056】
さらに、フロー設定管理サーバ80はリンク100により帯域制御装置60と接続され、帯域制御装置60はリンク101により中継装置70に接続され、中継装置70はリンク102により帯域制御装置50と接続され、帯域制御装置50はリンク103により端末装置20と接続されている。また、フロー管理サーバ30は、リンク202によりネットワーク管理者端末40に接続され、リンク203により帯域制御装置60に接続され、リンク204により帯域制御装置50に接続されている。
【0057】
図9は、図8のコンテンツ配信装置11の機能構成を示す機能ブロック図である。図9において、コンテンツ配信装置11は、リンク205で接続されたフロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90とから構成されている。フロー設定管理サーバ80は、ユーザアクセス部2000、ユーザ認証部2001、コンテンツリスト配信部2002、フロー設定要求部2003、コンテンツサーバインタフェース(以後、コンテンツサーバIFと記す)2004、フロー管理システムアクセス部2005、ユーザ情報データベース2006およびネットワーク管理者端末アクセス部2007を有する。ここで、ユーザ認証部2001とフロー管理システムアクセス部2005とユーザ情報データベース2006とは、第1の実施の形態で説明したものと同じであるから説明を省略する。
【0058】
ユーザアクセス部2000は、フロー設定管理サーバ80における端末装置20との通信インタフェースとして機能する。この場合、ユーザアクセス部2000は端末装置20と通信を行い、ユーザが端末装置20を介して入力したコンテンツ閲覧要求やコンテンツ要求を受信し、コンテンツ閲覧要求をユーザ認証部2001に、コンテンツ要求をコンテンツリスト配信部2002にそれぞれ入力する。さらに、端末装置20から送信されたコンテンツ配信終了通知を受信し、コンテンツサーバIF2004に入力する。また、後述するコンテンツリスト配信部2002から入力されたコンテンツリストや後述するコンテンツサーバIF2004から入力されたコンテンツ要求に対する諾否応答やコンテンツを配信先の端末装置20に送信する。
【0059】
コンテンツリスト配信部2002は、ユーザ情報に基づいてコンテンツリストを作成する機能と、ユーザアクセス部2000から入力されたコンテンツ要求をフロー設定要求部2003とコンテンツサーバIF2004とに通知する機能とを有する。この場合、コンテンツリスト配信部2002は、ユーザ認証部2001から入力された認証結果が可であれば認証されたユーザIDをキーにしてユーザ情報データベース2006を検索し、当該ユーザIDに関連づけられた当該ユーザが閲覧可能なコンテンツのコンテンツTag−IDを読み出す。さらに、コンテンツサーバIF2004に読み出したコンテンツTag−IDとともにコンテンツ情報を要求し、コンテンツサーバIF2004から通知されるコンテンツ情報より、コンテンツTag−IDとコンテンツ名とを含むコンテンツリストを作成し、ユーザアクセス部2000に入力する。コンテンツ閲覧要求の認証結果が否のときは、この要求を無視する。
【0060】
また、コンテンツリスト配信部2002は、ユーザアクセス部2000から入力されたコンテンツ要求について要求元のユーザが認証済か否かを判定し、認証済であれば当該コンテンツ要求をフロー設定要求部2003とコンテンツサーバIF2004とに通知する。この場合、コンテンツ要求はユーザIDとコンテンツTag−IDとを含み、コンテンツリスト配信部2002がユーザアクセス部2000から入力されたコンテンツ要求に含まれるユーザIDを取り出し、認証済か否かを判定し、認証済であれば当該コンテンツ要求からコンテンツTag−IDを取り出し、ユーザIDとともにフロー設定要求部2003とコンテンツサーバIF2004とに入力する。なお、コンテンツ要求に含まれるユーザIDが認証済でない場合は、この要求を無視する。
【0061】
フロー設定要求部2003は、ユーザから要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定をフロー管理システムアクセス部2005を介してフロー管理サーバ30に要求する機能と、フロー管理システムアクセス部2005を介してフロー管理サーバ30から通知される優先制御諾否応答や優先制御開始通知をコンテンツサーバIF2004に入力する機能とを有する。この場合、フロー設定要求部2003は、コンテンツリスト配信部2002からユーザIDとコンテンツTag−IDとが入力されると、コンテンツサーバIF2004へフロー設定情報を要求し、コンテンツサーバIF2004から通知されるフロー設定情報に基づいてユーザID、コンテンツTag−ID、送信帯域および送信時間を含むフロー設定要求を作成し、フロー管理システムアクセス部2005に入力する。また、コンテンツサーバIF2004から配信終了通知が入力されると、先のフロー設定要求に対応したユーザIDを含むフロー設定削除要求をフロー管理システムアクセス部2005に入力する。
【0062】
また、フロー設定要求部2003は、フロー管理システムアクセス部2005から、フロー管理サーバ30から通知された優先制御諾否応答や優先制御開始通知が入力されるとコンテンツサーバIF2004に入力する。この場合、優先制御諾否応答や優先制御開始通知には、ユーザIDとコンテンツTag−IDとが含まれており、フロー設定要求ごとの識別が可能となっている。
【0063】
コンテンツサーバIF2004は、フロー設定管理サーバ80におけるコンテンツサーバ90との通信インタフェースとして機能する。この場合、コンテンツサーバIF2004は後述するコンテンツサーバ90のコンテンツ配信インタフェース(以後、コンテンツ配信IFと記す)2010と通信を行い、コンテンツリスト配信部2002からの要求に基づいてコンテンツ情報を要求し、コンテンツ配信IF2010から通知されたコンテンツ情報をコンテンツリスト配信部2002へ入力する。
【0064】
また、コンテンツサーバIF2004は、コンテンツリスト配信部2002からコンテンツ要求に基づいてユーザIDとコンテンツTag−IDとが入力され、かつフロー設定要求部2003から優先制御可の優先制御諾否応答が入力されると、コンテンツ配信IF2010へコンテンツ要求を送信し、コンテンツ配信IF2010から送信されるコンテンツを一時保管しておき、フロー設定要求部2003から優先制御開始通知を受け取り次第、一時保管しておいたコンテンツをユーザアクセス部2000へ入力する。なお、コンテンツ配信IF2010からコンテンツが送信される前に優先制御開始通知を受け取ったときは、コンテンツが送信され次第、ユーザアクセス部2000へ入力する。
【0065】
また、コンテンツサーバIF2004は、フロー設定要求部2003からの要求に基づいてコンテンツ配信IF2010へフロー設定情報を要求し、コンテンツ配信IF2010から通知されたフロー設定情報をフロー設定要求部2003へ入力する。また、コンテンツサーバIF2004は、ユーザアクセス部2000からコンテンツ配信終了通知が入力されると、コンテンツ配信を終了すると共に、フロー設定要求部2003とコンテンツ配信IF2010へ配信終了通知を入力する。
【0066】
ネットワーク管理者端末アクセス部2007は、フロー設定管理サーバ80におけるネットワーク管理者端末40との通信インタフェースとして機能する。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部2007は、ネットワーク管理者端末40から送信されるユーザ情報を受信し、ユーザ情報データベース2006にユーザ情報を格納する。
【0067】
コンテンツサーバ90は、コンテンツ配信IF2010、コンテンツ配信部2011、コンテンツ情報データベース2012、コンテンツデータベース2013およびネットワーク管理者端末アクセス部2014を有する。ここで、コンテンツサーバ90におけるコンテンツ情報データベース2012とコンテンツデータベース2013とは、第1の実施の形態で説明したものと同じであるから、説明を省略する。
【0068】
コンテンツ配信IF2010は、コンテンツサーバ90におけるフロー設定管理サーバ80との通信インタフェースとして機能する。この場合、コンテンツ配信IF2010は、フロー設定管理サーバ80のコンテンツサーバIF2004と通信を行い、コンテンツサーバIF2004から送信される要求や通知をコンテンツ配信部2011へ入力するとともに、コンテンツ配信部2011から入力される通知やコンテンツをコンテンツサーバIF2004へ送信する。
【0069】
コンテンツ配信部2011は、コンテンツ配信IF2010から転送される要求や通知を処理し、これらに対する応答として通知やコンテンツをコンテンツサーバIF2004へ入力する機能を有する。この場合、コンテンツ配信部2011は、コンテンツ配信IF2010からコンテンツ情報を要求されると、要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース2013を検索し、合致するコンテンツTag−IDとこのコンテンツTag−IDに関連づけられたコンテンツ名とをコンテンツ情報通知としてコンテンツ配信IF2010へ入力する。
【0070】
また、コンテンツ配信部2011は、コンテンツ配信IF2010からフロー設定情報を要求されると、要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツ情報データベース2012を検索し、合致するコンテンツTag−IDとこのコンテンツTag−IDに関連づけられた送信帯域と送信時間とをフロー設定情報通知としてコンテンツ配信IF2010へ入力する。
【0071】
また、コンテンツ配信部2011は、コンテンツ配信IF2010からコンテンツを要求されると、要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース2013を検索し、合致するコンテンツTag−IDに関連づけられたコンテンツの読み出しを開始し、順次コンテンツ配信IF2010へ転送する。また、コンテンツ配信部2011は、コンテンツ配信IF2010から配信終了通知が入力されると、コンテンツの読み出しとコンテンツ配信IF2010への転送を終了する。
【0072】
ネットワーク管理者端末アクセス部2014は、コンテンツサーバ90におけるネットワーク管理者端末40との通信インタフェースとして機能する。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部2014は、ネットワーク管理者端末40から送信されるコンテンツ情報を受信し、コンテンツ情報データベース2012にコンテンツ情報を格納する。
【0073】
次に、このコンテンツ配信装置11を構成するフロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90の動作を説明する。まず、図9と図10を参照してフロー設定管理サーバ80の動作を説明する。図10は、フロー設定管理サーバ80の動作を示すフローチャートである。フロー設定管理サーバ80は、初期設定としてネットワーク管理者端末40の送信したユーザ情報を受信し、ユーザ情報データベース2006に格納する(ステップS21)。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部2007がユーザ情報を受信すると、ユーザ情報データベース2006に格納する。
【0074】
次に、端末装置20の送信したコンテンツ閲覧要求を受信し(ステップS22)、このコンテンツ閲覧要求に含まれるユーザIDとパスワードがユーザ情報と一致するか否か確認する(ステップS23)。この場合、ユーザアクセス部2000がコンテンツ閲覧要求を受信し、ユーザ認証部2001に通知する。ユーザ認証部2001は、通知された要求データからユーザIDとユーザパスワードを取り出し、ユーザ情報データベース2006に格納されたユーザ情報のユーザIDとユーザパスワードの組合せと一致するか否か確認する。一致しない場合、動作は終了し、ユーザのアクセスを拒否する。
【0075】
一致した場合は、コンテンツサーバ90へコンテンツ情報を要求し(ステップS24)、コンテンツサーバ90から通知されたコンテンツ情報に基づき、当該ユーザが閲覧可能なコンテンツリストを作成し、端末装置20へ配信する(ステップS25)。この場合、ユーザ認証部2001からコンテンツリスト配信部2002へ認証可が通知され、コンテンツリスト配信部2002がユーザ情報データベース2006を参照し、当該ユーザが閲覧可能なコンテンツTag−IDを取得する。さらに、コンテンツリスト配信部2002は、コンテンツサーバIF2004を介してコンテンツサーバ90へ読み出したコンテンツTag−IDとともにコンテンツ情報を要求し、コンテンツサーバ90からコンテンツサーバIF2004を介して通知されるコンテンツ情報より、コンテンツTag−IDとコンテンツ名とを含むコンテンツリストを作成し、ユーザアクセス部2000を介して端末装置20へ配信する。
【0076】
次に、端末装置20の送信したコンテンツ要求を受信すると(ステップS26)、要求されたコンテンツのフロー設定情報をコンテンツサーバ90へ要求し(ステップS27)、コンテンツサーバ90から通知されたフロー設定情報に基づいてフロー設定要求を作成し、フロー管理サーバ30へフロー設定要求を行う(ステップS28)。この場合、ユーザアクセス部2000が端末装置20の送信したコンテンツ要求を受信し、コンテンツリスト配信部2002に通知する。コンテンツリスト配信部2002は、要求データをフロー設定要求部2003とコンテンツサーバIF2004に通知する。フロー設定要求部2003は、コンテンツサーバIF2004を介してコンテンツサーバ90へ要求されたコンテンツのコンテンツTag−IDとともにフロー設定情報を要求し、コンテンツサーバ90からコンテンツサーバIF2004を介して通知されるフロー設定情報よりフロー設定要求を作成した後、フロー管理システムアクセス部2005を介してフロー管理サーバ30へフロー設定要求を送信する。
【0077】
フロー設定要求に対してフロー管理サーバ30から許可が通知されると(ステップS29−YES)、要求元の端末装置20へ配信可を送信する(ステップS30)。この場合、フロー管理システムアクセス部2005がフロー管理サーバ30の送信したフロー設定要求に対する優先制御諾否応答を受信し、フロー設定要求部2003に通知すると、フロー設定要求部2003は諾否をコンテンツサーバIF2004に通知する。コンテンツサーバIF2004は、フロー設定要求が許可された場合、ユーザアクセス部2000を介して端末装置20へ配信可を送信する。
【0078】
次に、コンテンツサーバ90にコンテンツ要求を送信し(ステップS31)、フロー管理サーバ30からフロー優先制御開始通知を受信後、端末装置20へコンテンツサーバ90から配信されたコンテンツの配信を開始する(ステップS32)。この場合、コンテンツサーバIF2004は、フロー設定要求が許可された後、コンテンツサーバ90に要求されたコンテンツのコンテンツTag−IDとともにコンテンツの配信を要求し、コンテンツサーバ90から配信されるコンテンツを一時保管しておく。その後、フロー管理システムアクセス部2005がフロー管理サーバ30の送信したフロー優先制御開始通知を受信し、フロー設定要求部2003を介してコンテンツサーバIF2004に通知する。コンテンツサーバIF2004は、一時保管しておいたコンテンツをユーザアクセス部2000を介して端末装置20へ送信する。
【0079】
フロー設定管理サーバ80は、コンテンツ配信開始後に端末装置20からコンテンツ配信終了通知を受信した後、コンテンツ配信を終了しコンテンツサーバ90に配信終了通知を送信する(ステップS33)。さらに、フロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を行い(ステップS34)、処理を終了する。この場合、ユーザアクセス部2000は端末装置20の送信したコンテンツ配信終了通知を受信すると、コンテンツサーバIF2004に通知する。コンテンツサーバIF2004は、コンテンツ配信終了通知を受け取るとコンテンツ配信を終了し、フロー設定要求部2003とコンテンツサーバ90とに配信終了通知を入力する。フロー設定要求部2003は、コンテンツサーバIF2004から配信終了通知を受け取ると、フロー管理システムアクセス部2005を介してフロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を行い、処理を終了する。
【0080】
一方、ステップS29において、フロー設定要求が不許可となった場合(ステップS29−NO)、端末装置20へ配信不可を送信し(ステップS35)、処理を終了する。この場合、コンテンツサーバIF2004は、ユーザアクセス部2000を介して端末装置20へ配信不可を送信する。
【0081】
次に、図9と図11を参照してコンテンツサーバ90の動作を説明する。図11は、コンテンツサーバ90の動作を示すフローチャートである。コンテンツサーバ90は、初期設定としてネットワーク管理者端末40の送信したコンテンツ情報を受信し、コンテンツ情報データベース2012に格納する(ステップS41)。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部2014がコンテンツ情報を受信すると、コンテンツ情報データベース2012に格納する。
【0082】
次に、フロー設定管理サーバ80の送信したコンテンツ情報要求を受信すると(ステップS42)、要求されたコンテンツ情報がコンテンツデータベース2013に存在するか否か確認し(ステップS43)、コンテンツ情報が存在するときはコンテンツ情報をフロー設定管理サーバ80に通知する(ステップS44)。要求されたコンテンツ情報が存在しないときはコンテンツ情報が存在しないことをフロー設定管理サーバ80に通知し(ステップS51)、動作を終了する。
【0083】
この場合、コンテンツ配信IF2010がコンテンツ情報要求を受信し、コンテンツ配信部2011に通知する。コンテンツ配信部2011は、通知されたコンテンツ情報要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース2013を検索し、合致するコンテンツTag−IDの有無を確認する。合致するコンテンツTag−IDがある場合は、合致したコンテンツTag−IDとこのコンテンツTag−IDに関連づけられたコンテンツ名とを読み出し、コンテンツ情報通知としてコンテンツ配信IF2010を介してフロー設定管理サーバ80へ送信する。合致するコンテンツTag−IDが存在しないときは、コンテンツ情報が存在しないことをコンテンツ情報通知としてコンテンツ配信IF2010を介してフロー設定管理サーバ80へ送信する。
【0084】
コンテンツ情報通知後、フロー設定管理サーバ80からフロー設定情報要求が入力されると(ステップS45)、フロー設定情報をフロー設定管理サーバ80に通知する(ステップS46)。この場合、コンテンツ配信IF2010がフロー設定情報要求を受信し、コンテンツ配信部2011に通知する。コンテンツ配信部2011は、通知されたフロー設定情報要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツ情報データベース2012を検索し、合致するコンテンツTag−IDに関連づけられた送信帯域と送信時間とを読み出し、フロー設定情報としてコンテンツ配信IF2010を介してフロー設定管理サーバ80へ送信する。
【0085】
フロー設定情報通知後、フロー設定管理サーバ80からコンテンツ要求が入力されると(ステップS47)、フロー設定管理サーバ80にコンテンツ配信を開始する(ステップS48)。この場合、コンテンツ配信IF2010がコンテンツ要求を受信し、コンテンツ配信部2011に通知する。コンテンツ配信部2011は、通知されたコンテンツ要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース2013を検索し、合致するコンテンツTag−IDに関連づけられたコンテンツを読み出し、コンテンツ配信IF2010を介してフロー設定管理サーバ80へ送信する。
【0086】
フロー設定管理サーバ80から配信終了通知が入力されると(ステップS49)、コンテンツ配信を終了し(ステップS50)、処理を終了する。この場合、コンテンツ配信IF2010が配信終了通知を受信し、コンテンツ配信部2011に通知する。コンテンツ配信部2011は、配信終了通知によりコンテンツ配信を終了する。
【0087】
この実施の形態のコンテンツ配信装置11は、2つの周知のサーバコンピュータと、一方のサーバコンピュータをフロー設定管理サーバ80として機能させるコンピュータプログラムと、他方のサーバコンピュータをコンテンツサーバ90として機能させるコンピュータプログラムとから構成されている。この場合、サーバコンピュータをフロー設定管理サーバ80として機能させるコンピュータプログラムは、ユーザアクセス部2000、ユーザ認証部2001、コンテンツリスト配信部2002、フロー設定要求部2003、コンテンツサーバIF2004、フロー管理システムアクセス部2005、ユーザ情報データベース2006およびネットワーク管理者端末アクセス部2007の機能を実現する個々のプログラムからなり、これらのプログラムはプログラム記録媒体として機能するサーバコンピュータの記憶装置に記録されている。この記憶装置には、ハードディスクや光ディスクなどのデジタルデータ記録媒体を用いることができる。
【0088】
ここで、ユーザアクセス部2000、コンテンツサーバIF2004、フロー管理システムアクセス部2005およびネットワーク管理者端末アクセス部2007は、これらの機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの通信インタフェースとが共働することにより実現する。ユーザ認証部2001、コンテンツリスト配信部2002およびフロー設定要求部2003は、これらの機能を実現するプログラムがサーバコンピュータにより実行されることにより実現する。ユーザ情報データベース2006は、この機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの記憶装置とが共働することにより実現する。
【0089】
また、サーバコンピュータをコンテンツサーバ90として機能させるコンピュータプログラムは、コンテンツ配信IF2010、コンテンツ配信部2011、コンテンツ情報データベース2012、コンテンツデータベース2013およびネットワーク管理者端末アクセス部2014の機能を実現する個々のプログラムからなり、これらのプログラムはプログラム記録媒体として機能するサーバコンピュータの記憶装置に記録されている。この記憶装置にも、ハードディスクや光ディスクなどのデジタルデータ記録媒体を用いることができる。
【0090】
ここで、コンテンツ配信IF2010とネットワーク管理者端末アクセス部2014は、これらの機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの通信インタフェースとが共働することにより実現する。コンテンツ配信部2011は、この機能を実現するプログラムがサーバコンピュータにより実行されることにより実現する。コンテンツ情報データベース2012とコンテンツデータベース2013は、これらの機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの記憶装置とが共働することにより実現する。なお、端末装置20、フロー管理サーバ30、ネットワーク管理者端末40、複数の帯域制御装置50,60、中継装置70およびリンク100〜103,200〜206は、第1の実施の形態で説明したものと同じであるので説明を省略する。
【0091】
次に、このコンテンツ配信システムの動作について図12を参照して説明する。まず、ネットワーク管理者がネットワーク管理者端末40を用いてフロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90とフロー管理サーバの初期設定を行う。この場合、ネットワーク管理者端末40からフロー設定管理サーバ80へユーザ情報が送信され、ユーザ情報データベース2006に格納されてフロー設定管理サーバ80の初期設定が行われる。また、ネットワーク管理者端末40からコンテンツサーバ90へコンテンツ情報が送信され、コンテンツ情報データベース2012に格納されてコンテンツサーバ90の初期設定が行われる。さらに、ネットワーク管理者端末40からフロー管理サーバ30へ経路情報、リンク帯域情報およびユーザのフロー設定に関する運用ルールであるフロー利用ポリシが送信され、フロー管理サーバ30の初期設定が行われる。
【0092】
初期設定終了後、コンテンツ配信処理に移行する。ユーザが端末装置20を用いてフロー設定管理サーバ80へコンテンツ閲覧要求を送信すると、フロー設定管理サーバ80はこのコンテンツ閲覧要求を受信してユーザ認証を行う。ユーザが認証されると、フロー設定管理サーバ80はコンテンツ情報要求をコンテンツサーバ90へ送信する。コンテンツサーバ90は、コンテンツ情報要求を受信するとコンテンツデータベース2013を参照し、このコンテンツ情報要求に対応するコンテンツ情報をコンテンツデータベース2013から読み出し、コンテンツ情報通知としてフロー設定管理サーバ80へ送信する。ここで、コンテンツ情報要求に対応するコンテンツ情報が存在しないときは、コンテンツ情報が存在しないことを示す情報をコンテンツ情報通知としてフロー設定管理サーバ80へ送信する。フロー設定管理サーバ80は、コンテンツ情報通知を受信するとこの情報に基づいてコンテンツリストを作成し、端末装置20に配信する。
【0093】
端末装置20は、配信されたコンテンツリストを受信し、ユーザに提供する。ユーザが端末装置20を操作し、提供されたコンテンツリストに含まれるコンテンツを選択すると、端末装置20は選択されたコンテンツについてフロー設定管理サーバ80へコンテンツ要求を送信する。フロー設定管理サーバ80は、コンテンツ要求を受信すると当該コンテンツについてのフロー設定情報要求をコンテンツサーバ90へ送信する。コンテンツサーバ90は、フロー設定情報要求を受信するとコンテンツ情報データベース2012を参照し、このフロー設定情報要求に対応するフロー設定情報をコンテンツ情報データベース2012から読み出し、フロー設定情報通知としてフロー設定管理サーバ80へ送信する。
【0094】
フロー設定管理サーバ80は、フロー設定情報通知を受信するとこの情報に基づいてフロー設定要求を作成し、フロー管理サーバ30に送信する。フロー管理サーバ30は、送信されたフロー設定要求を受信すると、このフロー設定要求に基づいて、フロー利用ポリシの照合と帯域確認とを行い、フロー設定管理サーバ80に諾否応答を送信する。さらに、フロー設定可能なときは、帯域を割り当てた後、帯域制御装置50,60への設定情報を作成し、フロー設定管理サーバ80から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置された帯域制御装置50,60に対し、設定情報に基づくフロー設定を行う。フロー設定された帯域制御装置50,60はフロー優先制御を開始した後、フロー管理サーバ30にフロー優先制御開始通知を送信する。フロー管理サーバは、フロー設定管理サーバ80から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置されたすべての帯域制御装置50,60からフロー優先制御開始通知を受信すると、フロー設定管理サーバ80へフロー優先制御開始通知を転送する。
【0095】
一方、フロー設定管理サーバ80は、フロー管理サーバ30から送信された諾否応答を受信すると、配信先端末装置20へ転送するとともに、コンテンツサーバ90へ要求されたコンテンツについてのコンテンツ要求を送信する。コンテンツサーバ90はコンテンツ要求を受信すると、コンテンツデータベース2013を参照し、このコンテンツ要求に対応するコンテンツをコンテンツデータベース2013から読み出し、フロー設定管理サーバ80へ配信を開始する。
【0096】
フロー設定管理サーバ80は、コンテンツサーバ90から配信されたコンテンツを受信し一時保管するとともに、フロー管理サーバ30から転送されるフロー優先制御開始通知を受信すると、一時保管しておいたコンテンツを配信先端末装置20に配信する。配信先端末装置20は、フロー設定管理サーバ80から配信されるコンテンツを受信し、ユーザにコンテンツ受信を知らせる。ユーザは、端末装置20を操作し、配信されたコンテンツの配信終了通知をフロー設定管理サーバ80に送信する。
【0097】
フロー設定管理サーバ80はコンテンツ配信を終了し、コンテンツサーバ90に配信終了通知を送信すると同時に、フロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を送信する。フロー管理サーバ30は、フロー設定削除要求を受信するとフロー設定管理サーバ80から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置された帯域制御装置50,60のフロー優先制御のフロー設定を削除する。フロー設定を削除された帯域制御装置50,60は、優先制御を終了する。
【0098】
以上説明したように、この実施の形態によればコンテンツ配信装置11がフロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90とから構成されているため、フロー設定管理サーバ相当の機能を有するサーバを用いることにより、一般的なコンテンツサーバの内部機能構成を変更することなく、本発明に適用することが可能であり、市場で一般的に使用されているコンテンツサーバ全般に容易に本発明を適用できる。このため、従来のコンテンツサーバを用いたコンテンツ配信サービスを実施中のコンテンツ提供業者においても、低コストで帯域制御装置が配置された伝送路におけるフロー優先制御サービスを提供することが可能となる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信装置がコンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続されフロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索しコンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段とを有するので、コンテンツ配信に際しフロー管理サーバに帯域制御装置をフロー優先制御させることが可能である。これにより、ユーザがフロー優先制御を必要とするアプリケーションをコンテンツ配信装置から得ようとする際の手続きを簡略化する効果が得られる。
【0100】
本発明のコンテンツ配信方法は、伝送路を介して端末装置よりコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信するステップと、コンテンツ要求を受信すると要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定情報をコンテンツ配信装置からフロー管理サーバへ送信するステップと、コンテンツ配信装置より受信した帯域制御にかかる設定情報に基づいてフロー管理サーバから帯域制御装置の設定を行うステップと、設定情報に基づいて設定された帯域制御装置による帯域制御開始をフロー管理サーバに通知するステップと、帯域制御装置から通知された帯域制御開始通知をフロー管理サーバからコンテンツ配信装置に送信するステップと、フロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると、コンテンツ配信装置からコンテンツ要求で要求されたコンテンツを要求元の端末装置へ配信するステップとを有するので、コンテンツ配信装置からのコンテンツ配信に際しフロー管理サーバに帯域制御装置をフロー優先制御させることが可能である。これにより、ユーザがフロー優先制御を必要とするアプリケーションをコンテンツ配信装置から得ようとする際の手続きを簡略化する効果が得られる。
【0101】
本発明のコンテンツ配信装置は、コンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続され、フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索し、コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段とを有するので、コンテンツ配信装置と、このコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信し配信されたコンテンツを受信する端末装置と、コンテンツ配信装置と端末装置とを接続する伝送路と、この伝送路に配置されコンテンツ配信装置から端末装置へ配信されるコンテンツを識別しフローの帯域制御を行う帯域制御装置と、この帯域制御装置と接続され帯域制御装置が行う帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバとを有するコンテンツ配信システムに適用することにより、フロー優先制御を必要とするアプリケーション動作時に、ユーザがフロー設定要求を行うことなくアプリケーションに連動して自動的にフロー管理サーバへフロー優先制御を要求することが可能である。このため、ユーザがフロー優先制御を必要とするアプリケーションをコンテンツ配信装置から得ようとする際の手続きを簡略化する効果が得られる。
【0102】
本発明のプログラムは、コンピュータをコンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続され、フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索し、コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段として機能させるので、フローの帯域制御を行う帯域制御装置の配置された伝送路を介してコンテンツを受信する端末装置と接続され、端末装置からのコンテンツ要求に応じてコンテンツを配信するとともに、帯域制御装置にフローの帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバにコンテンツの配信に要する帯域制御情報を送信するコンテンツ配信装置としてコンピュータを機能させることが可能であり、ユーザがフロー優先制御を必要とするアプリケーションを得ようとする際の手続きを簡略化したコンテンツ配信装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンテンツ配信システムの第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1のコンテンツ配信装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図2のユーザ情報データベースの格納情報を示す説明図である。
【図4】図2のコンテンツ情報データベースの格納情報を示す説明図である。
【図5】図2のコンテンツデータベースの格納情報を示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態におけるコンテンツ配信装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態におけるコンテンツ配信システムの動作を示す説明図である。
【図8】本発明にかかるコンテンツ配信システムの第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図9】図8のコンテンツ配信装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図10】第2の実施の形態におけるコンテンツ配信装置を構成するフロー設定管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態におけるコンテンツ配信装置を構成するコンテンツサーバの動作を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態におけるコンテンツ配信システムの動作を示す説明図である。
【図13】従来のフロー管理システムの構成を示すブロック図である。
【図14】従来のフロー管理システムにおけるフロー設定の要求および設定の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
10,11…コンテンツ配信装置、20…端末装置、30…フロー管理サーバ、40…ネットワーク管理者端末、50,60…帯域制御装置、70…中継装置、80…フロー設定管理サーバ、90…コンテンツサーバ、100〜103,200〜206…リンク、1000,2000…ユーザアクセス部、1001,2001…ユーザ認証部、1002,2002…コンテンツリスト配信部、1003,2003…フロー設定要求部、1004,2011…コンテンツ配信部、1005,2005…フロー管理システムアクセス部、1006,2006…ユーザ情報データベース、1007,2012…コンテンツ情報データベース、1008,2013…コンテンツデータベース、1009,2007,2014…ネットワーク管理者端末アクセス部、2004…コンテンツサーバインタフェース(コンテンツサーバIF)、2010…コンテンツ配信インタフェース(コンテンツ配信IF)。
【発明の属する技術分野】
本発明は、伝送路に帯域制御装置を配置したコネクションレス型ネットワークにおけるコンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信装置プログラムおよびプログラム記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、インターネットプロトコル(以後、IPと記す)を用いたイントラネット環境のようなコネクションレス型ネットワークにおいて、アプリケーションフローの優先/非優先制御を行う帯域制御装置の導入が進んでいる。このような帯域制御装置は、例えばローカルエリアネットワーク(以後、LANと記す)をバックボーン回線に接続するルータなどの中継装置と、LAN上の端末装置とを接続する伝送路上に配置され、あらかじめ設定された条件でアプリケーションフローごとに帯域制御を行う。これにより、重要なアプリケーションフローの伝送には広い帯域を割り当て、優先的に伝送することができるので、通信品質の保証されないコネクションレス型ネットワークにおいても通信回線を増強することなく、重要アプリケーションの反応速度を向上することが可能となる。
【0003】
帯域制御装置の条件設定は、ネットワーク管理者が帯域制御装置に附属のオペレーティングソフトウェアを用いて、伝送路のトラヒック測定値を元にLANに接続する各ユーザのフロー利用状況を推定して個々に行っている。したがって、フロー利用状況を帯域制御装置の条件設定に正確に反映させるためには、設定と測定を繰り返して設定を最適化する必要がある。このため、帯域制御装置の運用稼働が大きくなるとともに、即応性に欠けるという問題があった。
【0004】
また、ネットワーク管理者が帯域制御装置の設定を一括して行うため、各ユーザが随時フローの優先割当てを要求することが困難であった。さらに、同一の運用ポリシに基づき管理されるネットワークに複数の帯域制御装置を設置した場合、1つのアプリケーションフローが複数の帯域制御装置を通過する可能性があるが、帯域制御装置の条件設定は個々の装置ごとに行われるため、ネットワーク内の各帯域制御装置の設定が連携されずに意図しないフロー廃棄が発生する問題があった。
【0005】
これらの問題点を解決するために図13に示すフロー管理システムが提案されている。従来のフロー管理システムは、フロー管理サーバ310と複数の端末装置320〜323と複数の中継装置330〜333と複数の帯域制御装置340〜343とユーザ端末350とネットワーク管理者端末360とこれらを接続する物理的又は論理的伝送路であるリンク400〜411,420〜423,425,426とから構成されている。このような構成において、従来のフロー管理システムは図14に示すように動作する。図14は、従来のフロー管理システムにおけるフロー設定の要求および設定の流れを示す説明図である。
【0006】
図14において、初期設定の段階では、ネットワーク管理者がネットワーク管理者端末からフロー管理サーバに対し、経路情報、リンク帯域情報およびフロー利用ポリシを設定する。フロー設定要求の段階では、ユーザがユーザ端末からフロー管理サーバに対し、送信元となる端末装置と送信先となる端末装置とを指定し、所望の帯域と優先使用時間とを含むフロー設定要求を行う。フロー管理サーバは、フロー設定要求を受け付けると、初期設定の段階で設定されたフロー利用ポリシと要求されたフローおよび要求ユーザの属性を照合し、要求ユーザの属性がフロー利用ポリシに違反していないか確認する。
【0007】
違反していない場合、フロー管理サーバは要求されたフローの帯域がリンク帯域を超過していないか確認し、確認結果をユーザ端末へ送信するとともに、帯域制御装置への設定情報を作成し、送信元となる端末装置と送信先となる端末装置との伝送路に配置された帯域制御装置に対しフロー設定を行う。帯域制御装置は設定されたフローの優先制御を行う。また、フロー管理サーバはフロー終了時に帯域制御装置に対しフロー設定削除を行い、帯域制御装置は設定削除されたフローの優先制御を停止する。このフロー管理システムは、端末装置に代えて一部にコンテンツ配信装置を配置することにより、コンテンツ配信時に端末装置とコンテンツ配信装置との間の伝送路において優先制御を行うことが可能である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のフロー管理システムを用いたコンテンツ配信では、ユーザがフロー管理装置を利用してフロー優先制御を必要とするアプリケーションをコンテンツ配信装置から得ようとする際の手続きが煩雑であるという問題があった。これは、ユーザがコンテンツ配信装置の提供するコンテンツを端末装置で受信する場合、このコンテンツが帯域制御を必要とするアプリケーションであるときは、ユーザはまず、端末装置からフロー管理サーバへフロー設定要求を行った後、コンテンツ配信装置に対しアプリケーション操作を行う必要があり、異なる2種類の操作が要求されるためである。
【0009】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、フロー優先制御を必要とするアプリケーション動作時に、ユーザがフロー設定要求を行うことなくアプリケーションに連動して自動的にフロー管理システムへフロー優先制御を要求するコンテンツ配信システム、コンテンツ配信方法、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信装置プログラムおよびこのプログラムを記録したプログラム記録媒体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明のコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信装置と、このコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信し配信されたコンテンツを受信する端末装置と、コンテンツ配信装置と端末装置とを接続する伝送路と、この伝送路に配置されコンテンツ配信装置から端末装置へ配信されるコンテンツを識別しフローの帯域制御を行う帯域制御装置と、この帯域制御装置と接続され帯域制御装置が行う帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバとを有するコンテンツ配信システムであって、コンテンツ配信装置は、コンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続され、フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索し、コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段とを有することによって特徴づけられる。なお、ここでいう伝送路は、物理的伝送路と論理的伝送路のいずれをも含む概念である。
【0011】
また、本発明のコンテンツ配信方法は、コンテンツ配信装置と、このコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信し配信されたコンテンツを受信する端末装置と、コンテンツ配信装置と端末装置とを接続する伝送路と、この伝送路に配置されコンテンツ配信装置から端末装置へ配信されるコンテンツを識別しフローの帯域制御を行う帯域制御装置と、この帯域制御装置と接続され帯域制御装置が行う帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバとから構成されるシステムにおけるコンテンツ配信方法であって、伝送路を介して端末装置よりコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信するステップと、コンテンツ要求を受信すると要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定情報をコンテンツ配信装置からフロー管理サーバへ送信するステップと、コンテンツ配信装置より受信した帯域制御にかかる設定情報に基づいてフロー管理サーバから帯域制御装置の設定を行うステップと、設定情報に基づいて設定された帯域制御装置による帯域制御開始をフロー管理サーバに通知するステップと、帯域制御装置から通知された帯域制御開始通知をフロー管理サーバからコンテンツ配信装置に送信するステップと、フロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると、コンテンツ配信装置からコンテンツ要求で要求されたコンテンツを要求元の端末装置へ配信するステップとを有することによって特徴づけられる。
【0012】
また、本発明のコンテンツ配信装置は、フローの帯域制御を行う帯域制御装置の配置された伝送路を介してコンテンツを受信する端末装置と接続され、端末装置からのコンテンツ要求に応じてコンテンツを配信するとともに、帯域制御装置にフローの帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバにコンテンツの配信に要する帯域制御情報を送信するコンテンツ配信装置であって、コンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続され、フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索し、コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段とを有することによって特徴づけられる。なお、このコンテンツ配信装置は、1つのサーバで構成してもよいし、前述した手段を複数のサーバに分散配置して構成してもよい。
【0013】
また、本発明のプログラムは、フローの帯域制御を行う帯域制御装置の配置された伝送路を介してコンテンツを受信する端末装置と接続され、端末装置からのコンテンツ要求に応じてコンテンツを配信するとともに、帯域制御装置にフローの帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバにコンテンツの配信に要する帯域制御情報を送信するコンテンツ配信装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、コンピュータをコンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続され、フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索し、コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段として機能させることによって特徴づけられる。また、本発明の記録媒体は、前述した本発明のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に図を用いて発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明にかかるコンテンツ配信システムの第1の実施の形態を示すブロック図である。この実施の形態のコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信装置を1つのコンテンツサーバで構成した例を示すものであり、コンテンツ配信装置10と端末装置20とフロー管理サーバ30とネットワーク管理者端末40と複数の帯域制御装置50,60と中継装置70とを有し、これらの装置は接続装置間を相互に通信可能とする複数の物理的あるいは論理的伝送路であるリンク100〜103,200〜204に接続されている。
【0015】
図1において、コンテンツ配信装置10はリンク100により帯域制御装置60と接続され、帯域制御装置60はリンク101により中継装置70に接続され、中継装置70はリンク102により帯域制御装置50と接続され、帯域制御装置50はリンク103により端末装置20と接続されている。また、コンテンツ配信装置10は、リンク200によりネットワーク管理者端末40に接続されるとともに、リンク201によりフロー管理サーバ30と接続されている。フロー管理サーバ30は、リンク202によりネットワーク管理者端末40に接続され、リンク203により帯域制御装置60に接続され、リンク204により帯域制御装置50に接続されている。
【0016】
このような構成において、このコンテンツ配信システムは、端末装置20やコンテンツ配信装置10から送出されたパケットが途中のリンク100〜103、帯域制御装置50,60及び中継装置70を経由して送信先に転送される。転送されるパケットは、途中の帯域制御装置50,60により優先/非優先制御され、転送速度が変化する。帯域制御装置50,60による優先/非優先制御は、フロー管理サーバ30により設定されるが、コンテンツ配信装置10は、端末装置20からの要求によりコンテンツを配信するに先立ち、フロー管理サーバ30に配信先端末装置20までの伝送経路における優先制御の設定を要求し、優先制御が開始された後、配信先の端末装置20へコンテンツを配信する。なお、図1では、図を見やすくするため、リンク100で帯域制御装置50に接続される端末装置20を1つとしたが、帯域制御装置50に接続される端末装置20の数は複数でもよい。
【0017】
図2は、図1のコンテンツ配信装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。図2において、コンテンツ配信装置10は、ユーザアクセス部1000、ユーザ認証部1001、コンテンツリスト配信部1002、フロー設定要求部1003、コンテンツ配信部1004、フロー管理システムアクセス部1005、ユーザ情報データベース1006、コンテンツ情報データベース1007、コンテンツデータベース1008およびネットワーク管理者端末アクセス部1009を有する。
【0018】
ユーザアクセス部1000は、コンテンツ配信装置10における端末装置20との通信インタフェースとして機能する。この場合、ユーザアクセス部1000は端末装置20と通信を行い、ユーザが端末装置20を操作して送信したコンテンツ閲覧要求やコンテンツ要求を受信し、コンテンツ閲覧要求をユーザ認証部1001に、コンテンツ要求をコンテンツリスト配信部1002にそれぞれ入力する。また、端末装置20から送信されたコンテンツ配信終了通知を受信し、コンテンツ配信部1004に入力する。また、後述するコンテンツリスト配信部1002から入力されたコンテンツリストや後述するコンテンツ配信部1004から入力されたコンテンツ要求に対する諾否応答やコンテンツを配信先の端末装置20に送信する。
【0019】
ユーザ認証部1001は、ユーザアクセス部1000から入力されたコンテンツ閲覧要求に基づいてユーザ認証を行う機能を有する。ここで、コンテンツ閲覧要求には、ユーザIDとパスワードが含まれており、ユーザ認証部1001はコンテンツ閲覧要求からユーザIDとパスワードを取り出し、ユーザ情報データベース1006に格納されているユーザIDとパスワードの組合せを参照して一致検出を行い、コンテンツ閲覧要求と認証結果をコンテンツリスト配信部1002に入力する。
【0020】
コンテンツリスト配信部1002は、ユーザ情報に基づいてコンテンツリストを作成する機能と、ユーザアクセス部1000から入力されたコンテンツ要求をフロー設定要求部1003とコンテンツ配信部1004とに通知する機能とを有する。この場合、コンテンツリスト配信部1002は、ユーザ認証部1001から入力された認証結果が可であれば認証されたユーザIDをキーにしてユーザ情報データベース1006を検索し、当該ユーザIDに関連づけられた当該ユーザが閲覧可能なコンテンツのコンテンツTag−IDを読み出した後、このコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース1008を検索し、このコンテンツTag−IDを有するコンテンツ名を読み出してコンテンツTag−IDとコンテンツ名とを含むコンテンツリストを作成し、ユーザアクセス部1000に入力する。一方、コンテンツ閲覧要求の認証結果が否のときは、この要求を無視する。
【0021】
また、コンテンツリスト配信部1002は、ユーザアクセス部1000から入力されたコンテンツ要求について要求元のユーザが認証済か否かを判定し、認証済であれば当該コンテンツ要求をフロー設定要求部1003とコンテンツ配信部1004とに通知する。この場合、コンテンツ要求はユーザIDとコンテンツTag−IDとを含み、コンテンツリスト配信部1002がユーザアクセス部1000から入力されたコンテンツ要求に含まれるユーザIDを取り出し、認証済か否かを判定し、認証済であれば当該コンテンツ要求からコンテンツTag−IDを取り出し、ユーザIDとともにフロー設定要求部1003とコンテンツ配信部1004とに入力する。なお、コンテンツ要求に含まれるユーザIDが認証済でない場合は、この要求を無視する。
【0022】
フロー設定要求部1003は、ユーザから要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定をフロー管理システムアクセス部1005を介してフロー管理サーバ30に要求する機能と、フロー管理システムアクセス部1005を介してフロー管理サーバ30から通知される優先制御諾否応答や優先制御開始通知をコンテンツ配信部1004に入力する機能とを有する。この場合、フロー設定要求部1003は、コンテンツリスト配信部1002からユーザIDとコンテンツTag−IDとが入力されると、このコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツ情報データベース1007を検索し、当該コンテンツTag−IDに関連づけられた送信帯域と送信時間とを読み出し、ユーザID、送信帯域および送信時間を含むフロー設定要求を作成し、フロー管理システムアクセス部1005に入力する。また、コンテンツ配信部1004から配信終了通知が入力されると、先のフロー設定要求に対応したユーザIDを含むフロー設定削除要求をフロー管理システムアクセス部1005に入力する。
【0023】
また、フロー設定要求部1003は、フロー管理システムアクセス部1005から、フロー管理サーバ30から通知された優先制御諾否応答や優先制御開始通知が入力されるとコンテンツ配信部1004に入力する。この場合、優先制御諾否応答や優先制御開始通知には、ユーザIDとコンテンツTag−IDとが含まれており、フロー設定要求ごとの識別が可能となっている。
【0024】
コンテンツ配信部1004は、要求元の端末装置20へユーザアクセス部1000を介してコンテンツ要求に対する諾否応答やコンテンツ配信を行う機能を有する。この場合、コンテンツ配信部1004は、フロー設定要求部1003から優先制御諾否応答が入力されると、これに基づいてコンテンツ要求に対する諾否応答を生成し、ユーザアクセス部1000に入力する。また、コンテンツリスト配信部1002からユーザIDとコンテンツTag−IDとが入力され、かつフロー設定要求部1003から優先制御諾否応答が入力されると、このコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース1008から対応するコンテンツを読み出して一時保管しておき、フロー設定要求部1003から優先制御開始通知が入力されると、ユーザアクセス部1000に一時保管しておいたコンテンツの転送を開始する。さらに、ユーザアクセス部1000を介して端末装置20からコンテンツ配信終了通知が入力されると、コンテンツの転送を終了し、フロー設定要求部1003に配信終了通知を入力する。
【0025】
フロー管理システムアクセス部1005は、コンテンツ配信装置10におけるフロー管理サーバ30との通信インタフェースとして機能する。この場合、フロー管理システムアクセス部1005は、フロー設定要求部1003からフロー設定要求が入力されると、フロー設定要求に含まれたユーザIDをキーにしてユーザ情報データベース1006を検索し、ユーザIDに関連づけられた端末装置IPアドレスを読み出し、このコンテンツ配信装置10のIPアドレスとともにフロー設定要求に添付してフロー管理サーバ30ヘ送信する。また、フロー管理サーバ30から送信される優先制御諾否応答や優先制御開始通知を受信し、フロー設定要求部1003へ入力する。
【0026】
ネットワーク管理者端末アクセス部1009は、コンテンツ配信装置10におけるネットワーク管理者端末40との通信インタフェースとして機能する。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部1009は、ネットワーク管理者端末40から送信されるユーザ情報やコンテンツ情報を受信し、ユーザ情報データベース1006にユーザ情報を格納し、コンテンツデータベース1008にコンテンツ情報を格納する。
【0027】
ユーザ情報データベース1006、コンテンツ情報データベース1007およびコンテンツデータベース1008は、いずれも記憶装置に記録されたデータベースである。ユーザ情報データベース1006には、ネットワーク管理者が設定したユーザ情報が格納されている。ここで、ユーザ情報データベース1006の格納情報の一例を図3に示す。この場合、ユーザ情報データベース1006にはユーザID、ユーザパスワード、ユーザポリシおよび端末装置IPアドレスが関連づけられ、格納されている。ユーザIDとユーザパスワードは、ユーザの識別と認証に用いられる。ユーザポリシは、コンテンツ配信装置10の配信するコンテンツの中で、ユーザに閲覧が許可されたコンテンツを示し、ここでは閲覧が許可されたコンテンツのコンテンツTag−IDが格納されている。端末装置IPアドレスは、コンテンツ配信先となる端末装置のIPアドレスが格納されている。
【0028】
コンテンツ情報データベース1007には、ネットワーク管理者が設定したコンテンツ情報が格納されている。ここで、コンテンツ情報データベース1007の格納情報の一例を図4に示す。この場合、コンテンツ情報データベース1007にはコンテンツTag−ID、送信帯域および送信時間が関連づけられ、格納されている。コンテンツTag−IDは、コンテンツの識別に用いられるコンテンツごとに定められた識別子である。送信帯域と送信時間は、コンテンツ配信に当たり、配信先の端末装置20までの伝送経路に配置された帯域制御装置50,60で確保されるべき当該コンテンツに対する帯域とこの帯域を確保しておく時間である。
【0029】
コンテンツデータベース1008には、コンテンツ配信装置10の配信するコンテンツが格納されている。ここで、コンテンツデータベース1008の格納情報の一例を図5に示す。この場合、コンテンツデータベース1008には、コンテンツTag−ID、コンテンツ名およびコンテンツが関連づけられ、格納されている。
【0030】
次に、図2と図6を参照してこのコンテンツ配信装置10の動作を説明する。図6は、このコンテンツ配信装置10の動作を示すフローチャートである。このコンテンツ配信装置10は、初期設定としてネットワーク管理者端末40の送信したユーザ情報とコンテンツ情報をデータベースに格納する(ステップS01)。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部1009が受信したユーザ情報をユーザ情報データベース1006に格納し、コンテンツ情報をコンテンツ情報データベース1007に格納する。
【0031】
初期設定終了後、端末装置20の送信したコンテンツ閲覧要求を受信し(ステップS02)、このコンテンツ閲覧要求に含まれるユーザIDとパスワードがユーザ情報と一致するか否か確認する(ステップS03)。この場合、ユーザアクセス部1000がコンテンツ閲覧要求を受信し、ユーザ認証部1001に通知する。ユーザ認証部1001は、通知された要求データからユーザIDとユーザパスワードを取り出し、ユーザ情報データベース1006に格納されたユーザ情報のユーザIDとユーザパスワードの組合せと一致するか否か確認する。一致しない場合、動作は終了し、ユーザのアクセスを拒否する。
【0032】
一致した場合は、ユーザ情報で指定されたコンテンツTag−IDをもつコンテンツのリストを端末装置20へ配信する(ステップS04)。この場合、ユーザ認証部1001からコンテンツリスト配信部1002へ認証可が通知され、コンテンツリスト配信部1002がユーザ情報データベース1006を参照し、当該ユーザが閲覧可能なコンテンツTag−IDを取得する。さらに、コンテンツリスト配信部1002は、コンテンツデータベース1008を参照し、当該ユーザが閲覧可能なコンテンツTag−IDを持つコンテンツリストを作成し、ユーザアクセス部1000を介して端末装置20へ配信する。
【0033】
次に、端末装置20の送信したコンテンツ要求を受信すると(ステップS05)、要求されたコンテンツのフロー設定要求情報を作成し、フロー管理サーバ30へフロー設定要求を送信する(ステップS06)。この場合、ユーザアクセス部1000が端末装置20の送信したコンテンツ要求を受信し、コンテンツリスト配信部1002に通知する。コンテンツリスト配信部1002は、要求データをフロー設定要求部1003とコンテンツ配信部1004に通知する。フロー設定要求部1003は、要求データに基づいてコンテンツ情報データベース1007を検索し、要求されたコンテンツのフロー設定要求情報を作成した後、フロー管理システムアクセス部1005を介してフロー管理サーバ30へフロー設定要求を送信する。
【0034】
フロー設定要求に対してフロー管理サーバ30から許可が通知されると(ステップS07−YES)、要求元の端末装置20へ配信可を送信する(ステップS08)。この場合、フロー管理システムアクセス部1005がフロー管理サーバ30の送信したフロー設定要求に対する優先制御諾否応答を受信し、フロー設定要求部1003に通知すると、フロー設定要求部1003は諾否をコンテンツ配信部1004に通知する。コンテンツ配信部1004は、フロー設定要求が許可された場合、ユーザアクセス部1000を介して端末装置20へ配信可を送信する。また、コンテンツ配信部1004は、フロー設定要求が許可された後、コンテンツデータベース1008から要求されたコンテンツの読み出しを開始し、読み出したコンテンツを一時保管しておく。
【0035】
次に、フロー管理サーバ30からフロー優先制御開始通知を受信後、コンテンツ配信を開始する(ステップS09)。この場合、フロー管理サーバ30の送信したフロー優先制御開始通知をフロー管理システムアクセス部1005が受信し、フロー設定要求部1003を介してコンテンツ配信部1004に通知する。コンテンツ配信部1004は、一時保管しておいたコンテンツをユーザアクセス部1000を介して端末装置20へ配信する。
【0036】
コンテンツ配信開始後に、端末装置20からコンテンツ配信終了通知を受信後、コンテンツ配信を終了し(ステップS10)、フロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を送信し(ステップS11)、処理を終了する。この場合、ユーザアクセス部1000は端末装置20の送信したコンテンツ配信終了通知を受信すると、コンテンツ配信部1004に通知する。コンテンツ配信部1004は、コンテンツ配信終了通知を受け取るとコンテンツ配信を終了し、フロー設定要求部1003へコンテンツ配信終了通知を行う。
【0037】
フロー設定要求部1003は、コンテンツ配信部1004からコンテンツ配信終了通知を受け取ると、フロー管理システムアクセス部1005を介してフロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を行い、処理を終了する。一方、ステップS07において、フロー設定要求が不許可となった場合(ステップS07−NO)、端末装置20へ配信不可を送信し(ステップS12)、処理を終了する。この場合、コンテンツ配信部1004は、ユーザアクセス部1000を介して端末装置20へ配信不可を送信する。
【0038】
このコンテンツ配信装置10は、周知のサーバコンピュータとこのサーバコンピュータをコンテンツ配信装置10として機能させるコンピュータプログラムとから構成されている。この場合、コンピュータプログラムは、ユーザアクセス部1000、ユーザ認証部1001、コンテンツリスト配信部1002、フロー設定要求部1003、コンテンツ配信部1004、フロー管理システムアクセス部1005、ユーザ情報データベース1006、コンテンツ情報データベース1007、コンテンツデータベース1008およびネットワーク管理者端末アクセス部1009の機能を実現する個々のプログラムからなり、これらのプログラムはプログラム記録媒体として機能するサーバコンピュータの記憶装置に記録されている。この記憶装置には、ハードディスクや光ディスクなどのデジタルデータ記録媒体を用いることができる。
【0039】
ここで、ユーザアクセス部1000、フロー管理システムアクセス部1005およびネットワーク管理者端末アクセス部1009は、これらの機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの通信インタフェースとが共働することにより実現する。ユーザ認証部1001、コンテンツリスト配信部1002、フロー設定要求部1003およびコンテンツ配信部1004は、これらの機能を実現するプログラムがサーバコンピュータにより実行されることにより実現する。ユーザ情報データベース1006、コンテンツ情報データベース1007およびコンテンツデータベース1008は、これらの機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの記憶装置とが共働することにより実現する。
【0040】
端末装置20は、コンテンツ配信装置10にアクセスしてパケットの送受信を行い、コンテンツ配信装置10の配信するコンテンツリストを受信する機能と、コンテンツリストに基づいてコンテンツを要求し、コンテンツ配信装置10の配信するコンテンツを受信する機能とを有する。端末装置20の一例としては、例えば一般的なOSを搭載したコンピュータなどを用いることができる。
【0041】
フロー管理サーバ30は、コンテンツ配信装置10からの要求によりコンテンツ配信先端末装置20へ伝送経路上にある帯域制御装置50,60に対し、フロー設定を行う機能を有する。この場合、フロー管理サーバ30は、コンテンツ配信装置10から送信されるフロー設定要求を受信し、このフロー設定要求に含まれるコンテンツ配信装置IPアドレスと端末装置IPアドレスに基づいてコンテンツ配信装置10と端末装置20を結ぶ伝送経路(リンク)上の帯域制御装置50,60を割り出し、これらの帯域制御装置50,60に要求された帯域を割当て可能か否か判定し、可否をコンテンツ配信装置10に返信する。さらに、要求された帯域が割当て可能なときは、これらの帯域制御装置50,60に端末装置IPアドレスを宛先とするパケットを要求された帯域で伝送するように設定する。また、これらの帯域制御装置50,60からフロー優先制御開始通知を受信すると、コンテンツ配信装置10に通知する。
【0042】
また、フロー管理サーバ30は、コンテンツ配信装置10から送信されるフロー設定削除要求を受信し、このフロー設定削除要求に含まれるコンテンツ配信装置IPアドレスと端末装置IPアドレスに基づいてコンテンツ配信装置10と端末装置20を結ぶ伝送経路(リンク)上の帯域制御装置50,60を割り出し、これらの帯域制御装置50,60に設定した端末装置IPアドレスを宛先とするパケットに対する優先制御設定を解除する。なお、フロー設定削除要求が受信されなかったときは、フロー設定要求に含まれる送信時間経過後、これらの帯域制御装置50,60に設定した端末装置IPアドレスを宛先とするパケットに対する優先制御設定を解除する。フロー管理サーバ30は、周知のサーバコンピュータとこのサーバコンピュータをフロー管理サーバ30として機能させるコンピュータプログラムとから構成されている。
【0043】
ネットワーク管理者端末40は、コンテンツ配信装置10にアクセスしてユーザ情報やコンテンツ情報を設定あるいは変更する機能と、フロー管理サーバ30にアクセスして経路情報、リンク帯域情報およびフロー利用ポリシなどのフロー制御に係る情報を設定あるいは変更する機能とを有する。ネットワーク管理者端末40の一例としては、例えば一般的なOSを搭載したコンピュータなどを用いることができる。
【0044】
帯域制御装置50,60は、パケットの種別を識別し、フロー管理サーバ10により設定されたフロー制御を行う機能を有する。ここでは、IPを用いたイントラネット環境のようなコネクションレス型ネットワークにおいて、トラフィックをIPアドレス、プロトコル、アプリケーション、URL等で分類し、アプリケーションフローの優先/非優先制御を行う機能や、優先/非優先制御をHTTP(HyperText Transfer Protocol)やtelnet、SNMPなどにより設定する機能を有する市販の帯域制御装置を用いる。中継装置70は、パケットに記載された宛先アドレスに基づきパケットの転送を行う機能を有する。中継装置70の一例としては、例えばルータなどを用いることができる。
【0045】
リンク100〜103は、コンテンツ配信装置10、端末装置20、帯域制御装置50,60および中継装置70を相互に接続する伝送路であり、例えば専用線やLAN、バックボーン回線などで構成される。リンク200はコンテンツ配信装置10とネットワーク管理者端末40とを接続する伝送路であり、リンク201はコンテンツ配信装置10とフロー管理サーバ30とを接続する伝送路である。リンク202はフロー管理サーバ30とネットワーク管理者端末40とを接続する伝送路であり、リンク203,204はそれぞれフロー管理サーバ30と帯域制御装置50,60とを接続する伝送路である。これらのリンク200〜204は、例えば専用線やLANなどで構成される。
【0046】
次に、このコンテンツ配信システムの動作について図7を参照して説明する。まず、ネットワーク管理者がネットワーク管理者端末40を用いてコンテンツ配信装置10とフロー管理サーバ30の初期設定を行う。この場合、ネットワーク管理者端末40からコンテンツ配信装置10へユーザ情報とコンテンツ情報とが送信され、それぞれユーザ情報データベース1006とコンテンツ情報データベース1007に格納されコンテンツ配信装置10の初期設定が行われる。また、ネットワーク管理者端末40からフロー管理サーバ30へ経路情報、リンク帯域情報およびユーザのフロー設定に関する運用ルールであるフロー利用ポリシが送信され、フロー管理サーバ30の初期設定が行われる。
【0047】
初期設定終了後、コンテンツ配信処理に移行する。ここで、ユーザが端末装置20を用いてコンテンツ配信装置10へコンテンツ閲覧要求を送信すると、コンテンツ配信装置10はこのコンテンツ閲覧要求を受信してユーザ認証を行う。ユーザが認証されると、コンテンツ配信装置10はコンテンツデータベースを参照し、当該ユーザの閲覧可能なコンテンツリストを作成し端末装置20へ送信する。端末装置20は、配信されたコンテンツリストを受信し、ユーザに提供する。ユーザが端末装置20を操作し、提供されたコンテンツリストに含まれるコンテンツを選択すると、端末装置20は選択されたコンテンツについてコンテンツ配信装置10へコンテンツ要求を送信する。コンテンツ配信装置10は、コンテンツ要求を受信するとコンテンツ情報データベース1007を参照し、当該コンテンツについてのフロー設定要求を作成し、フロー管理サーバ30へ送信する。
【0048】
フロー管理サーバ30は送信されたフロー設定要求について、フロー利用ポリシの照合と帯域確認とを行い、コンテンツ配信装置10に諾否応答を行う。さらに、フロー設定可能なときは、帯域を割り当てた後、帯域制御装置50,60への設定情報を作成し、コンテンツ配信装置10から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置された帯域制御装置50,60に対し、設定情報に基づくフロー設定を行う。フロー設定された帯域制御装置50,60はフロー優先制御を開始した後、フロー管理サーバ30にフロー優先制御開始通知を送信する。フロー管理サーバ30は、コンテンツ配信装置10から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置されたすべての帯域制御装置50,60からフロー優先制御開始通知を受信すると、コンテンツ配信装置10へフロー優先制御開始通知を送信する。
【0049】
コンテンツ配信装置10は、フロー管理サーバ30から送信された諾否応答を要求元の端末装置20へ送信する。さらに、諾否応答がフロー設定可能であるときは、フロー管理サーバ30からフロー優先制御開始通知が送信されるのを待ち、フロー優先制御開始通知を受信すると要求元の端末装置20へコンテンツ配信を開始する。要求元の端末装置20はコンテンツ配信装置10から配信されるコンテンツを受信し、ユーザにコンテンツ受信を知らせる。ユーザは、端末装置20を操作し、配信されたコンテンツの配信終了通知をコンテンツ配信装置10に送信する。
【0050】
コンテンツ配信装置10は、コンテンツ配信終了通知を受信するとコンテンツ配信を終了し、フロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を送信する。フロー管理サーバ30は、フロー設定削除要求を受信するとコンテンツ配信装置10から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置された帯域制御装置50,60のフロー優先制御のフロー設定を削除する。フロー設定を削除された帯域制御装置50,60は、優先制御を終了する。
【0051】
以上説明したように、この実施の形態によればコンテンツ配信装置10がフロー設定要求部1003とコンテンツ情報データベース1007とを有し、かつコンテンツリスト配信部1002とフロー設定要求部1003が連携して動作するため、ユーザが端末装置20に配信されたコンテンツリストに基づいてコンテンツを要求することにより、コンテンツ配信装置10が要求されたコンテンツのフロー設定要求をフロー管理サーバ30に対して行うので、従来のようにユーザがフロー管理サーバ30に対してフロー設定要求を行う必要がなく、ユーザはコンテンツ配信装置に対しアプリケーション操作のみを行えばよい。
【0052】
また、このコンテンツ配信装置10は、コンテンツ配信部1004とフロー設定要求部1003が連携して動作するため、端末装置20からのコンテンツ配信終了通知を受けて、コンテンツ配信終了と同期してフロー管理サーバ30にフロー設定削除要求を行うことができるので、ユーザがフロー管理サーバ30に対してフロー設定削除要求の操作を行う必要がない。
【0053】
さらに、このコンテンツ配信装置10は、ユーザ認証部1001を有しており、コンテンツリストをユーザに提供する時点でユーザ認証が終了しているので、コンテンツの要求ごとにユーザ認証を行う必要がない。このため、課金を伴うコンテンツ提供サービスの場合でもユーザはコンテンツ閲覧要求時の1回のみユーザ認証を行うことでサービスを利用することができる。このように、この実施の形態にかかるコンテンツ配信装置10によれば、コンテンツ受信にかかる煩雑な操作を減らすことができるのでユーザの利便性を高める効果が得られる。
【0054】
次に、本発明にかかるコンテンツ配信システムの第2の実施の形態について説明する。図8は、本発明にかかるコンテンツ配信システムの第2の実施の形態を示すブロック図である。図8に示すコンテンツ配信システムが図1で示したコンテンツ配信システムと異なる点は、コンテンツ配信装置11をフロー設定を行うフロー設定管理サーバ80とコンテンツ配信を行うコンテンツサーバ90とから構成したことである。なお、図8において図1と同一符号は同一部分を示す。
【0055】
この実施の形態のコンテンツ配信システムは、端末装置20とフロー管理サーバ30とネットワーク管理者端末40と複数の帯域制御装置50,60と中継装置70とフロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90とを有し、これらの装置は接続装置間を相互に通信可能とする複数の物理的あるいは論理的伝送路であるリンク100〜103,200〜206に接続されている。ここで、フロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90とはリンク205で接続され、連携動作することによりコンテンツ配信装置11として機能する。また、フロー設定管理サーバ80はリンク200によりネットワーク管理者端末40に接続されるとともに、リンク201によりフロー管理サーバ30と接続されており、コンテンツサーバ90はリンク206によりネットワーク管理者端末40に接続されている。
【0056】
さらに、フロー設定管理サーバ80はリンク100により帯域制御装置60と接続され、帯域制御装置60はリンク101により中継装置70に接続され、中継装置70はリンク102により帯域制御装置50と接続され、帯域制御装置50はリンク103により端末装置20と接続されている。また、フロー管理サーバ30は、リンク202によりネットワーク管理者端末40に接続され、リンク203により帯域制御装置60に接続され、リンク204により帯域制御装置50に接続されている。
【0057】
図9は、図8のコンテンツ配信装置11の機能構成を示す機能ブロック図である。図9において、コンテンツ配信装置11は、リンク205で接続されたフロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90とから構成されている。フロー設定管理サーバ80は、ユーザアクセス部2000、ユーザ認証部2001、コンテンツリスト配信部2002、フロー設定要求部2003、コンテンツサーバインタフェース(以後、コンテンツサーバIFと記す)2004、フロー管理システムアクセス部2005、ユーザ情報データベース2006およびネットワーク管理者端末アクセス部2007を有する。ここで、ユーザ認証部2001とフロー管理システムアクセス部2005とユーザ情報データベース2006とは、第1の実施の形態で説明したものと同じであるから説明を省略する。
【0058】
ユーザアクセス部2000は、フロー設定管理サーバ80における端末装置20との通信インタフェースとして機能する。この場合、ユーザアクセス部2000は端末装置20と通信を行い、ユーザが端末装置20を介して入力したコンテンツ閲覧要求やコンテンツ要求を受信し、コンテンツ閲覧要求をユーザ認証部2001に、コンテンツ要求をコンテンツリスト配信部2002にそれぞれ入力する。さらに、端末装置20から送信されたコンテンツ配信終了通知を受信し、コンテンツサーバIF2004に入力する。また、後述するコンテンツリスト配信部2002から入力されたコンテンツリストや後述するコンテンツサーバIF2004から入力されたコンテンツ要求に対する諾否応答やコンテンツを配信先の端末装置20に送信する。
【0059】
コンテンツリスト配信部2002は、ユーザ情報に基づいてコンテンツリストを作成する機能と、ユーザアクセス部2000から入力されたコンテンツ要求をフロー設定要求部2003とコンテンツサーバIF2004とに通知する機能とを有する。この場合、コンテンツリスト配信部2002は、ユーザ認証部2001から入力された認証結果が可であれば認証されたユーザIDをキーにしてユーザ情報データベース2006を検索し、当該ユーザIDに関連づけられた当該ユーザが閲覧可能なコンテンツのコンテンツTag−IDを読み出す。さらに、コンテンツサーバIF2004に読み出したコンテンツTag−IDとともにコンテンツ情報を要求し、コンテンツサーバIF2004から通知されるコンテンツ情報より、コンテンツTag−IDとコンテンツ名とを含むコンテンツリストを作成し、ユーザアクセス部2000に入力する。コンテンツ閲覧要求の認証結果が否のときは、この要求を無視する。
【0060】
また、コンテンツリスト配信部2002は、ユーザアクセス部2000から入力されたコンテンツ要求について要求元のユーザが認証済か否かを判定し、認証済であれば当該コンテンツ要求をフロー設定要求部2003とコンテンツサーバIF2004とに通知する。この場合、コンテンツ要求はユーザIDとコンテンツTag−IDとを含み、コンテンツリスト配信部2002がユーザアクセス部2000から入力されたコンテンツ要求に含まれるユーザIDを取り出し、認証済か否かを判定し、認証済であれば当該コンテンツ要求からコンテンツTag−IDを取り出し、ユーザIDとともにフロー設定要求部2003とコンテンツサーバIF2004とに入力する。なお、コンテンツ要求に含まれるユーザIDが認証済でない場合は、この要求を無視する。
【0061】
フロー設定要求部2003は、ユーザから要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定をフロー管理システムアクセス部2005を介してフロー管理サーバ30に要求する機能と、フロー管理システムアクセス部2005を介してフロー管理サーバ30から通知される優先制御諾否応答や優先制御開始通知をコンテンツサーバIF2004に入力する機能とを有する。この場合、フロー設定要求部2003は、コンテンツリスト配信部2002からユーザIDとコンテンツTag−IDとが入力されると、コンテンツサーバIF2004へフロー設定情報を要求し、コンテンツサーバIF2004から通知されるフロー設定情報に基づいてユーザID、コンテンツTag−ID、送信帯域および送信時間を含むフロー設定要求を作成し、フロー管理システムアクセス部2005に入力する。また、コンテンツサーバIF2004から配信終了通知が入力されると、先のフロー設定要求に対応したユーザIDを含むフロー設定削除要求をフロー管理システムアクセス部2005に入力する。
【0062】
また、フロー設定要求部2003は、フロー管理システムアクセス部2005から、フロー管理サーバ30から通知された優先制御諾否応答や優先制御開始通知が入力されるとコンテンツサーバIF2004に入力する。この場合、優先制御諾否応答や優先制御開始通知には、ユーザIDとコンテンツTag−IDとが含まれており、フロー設定要求ごとの識別が可能となっている。
【0063】
コンテンツサーバIF2004は、フロー設定管理サーバ80におけるコンテンツサーバ90との通信インタフェースとして機能する。この場合、コンテンツサーバIF2004は後述するコンテンツサーバ90のコンテンツ配信インタフェース(以後、コンテンツ配信IFと記す)2010と通信を行い、コンテンツリスト配信部2002からの要求に基づいてコンテンツ情報を要求し、コンテンツ配信IF2010から通知されたコンテンツ情報をコンテンツリスト配信部2002へ入力する。
【0064】
また、コンテンツサーバIF2004は、コンテンツリスト配信部2002からコンテンツ要求に基づいてユーザIDとコンテンツTag−IDとが入力され、かつフロー設定要求部2003から優先制御可の優先制御諾否応答が入力されると、コンテンツ配信IF2010へコンテンツ要求を送信し、コンテンツ配信IF2010から送信されるコンテンツを一時保管しておき、フロー設定要求部2003から優先制御開始通知を受け取り次第、一時保管しておいたコンテンツをユーザアクセス部2000へ入力する。なお、コンテンツ配信IF2010からコンテンツが送信される前に優先制御開始通知を受け取ったときは、コンテンツが送信され次第、ユーザアクセス部2000へ入力する。
【0065】
また、コンテンツサーバIF2004は、フロー設定要求部2003からの要求に基づいてコンテンツ配信IF2010へフロー設定情報を要求し、コンテンツ配信IF2010から通知されたフロー設定情報をフロー設定要求部2003へ入力する。また、コンテンツサーバIF2004は、ユーザアクセス部2000からコンテンツ配信終了通知が入力されると、コンテンツ配信を終了すると共に、フロー設定要求部2003とコンテンツ配信IF2010へ配信終了通知を入力する。
【0066】
ネットワーク管理者端末アクセス部2007は、フロー設定管理サーバ80におけるネットワーク管理者端末40との通信インタフェースとして機能する。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部2007は、ネットワーク管理者端末40から送信されるユーザ情報を受信し、ユーザ情報データベース2006にユーザ情報を格納する。
【0067】
コンテンツサーバ90は、コンテンツ配信IF2010、コンテンツ配信部2011、コンテンツ情報データベース2012、コンテンツデータベース2013およびネットワーク管理者端末アクセス部2014を有する。ここで、コンテンツサーバ90におけるコンテンツ情報データベース2012とコンテンツデータベース2013とは、第1の実施の形態で説明したものと同じであるから、説明を省略する。
【0068】
コンテンツ配信IF2010は、コンテンツサーバ90におけるフロー設定管理サーバ80との通信インタフェースとして機能する。この場合、コンテンツ配信IF2010は、フロー設定管理サーバ80のコンテンツサーバIF2004と通信を行い、コンテンツサーバIF2004から送信される要求や通知をコンテンツ配信部2011へ入力するとともに、コンテンツ配信部2011から入力される通知やコンテンツをコンテンツサーバIF2004へ送信する。
【0069】
コンテンツ配信部2011は、コンテンツ配信IF2010から転送される要求や通知を処理し、これらに対する応答として通知やコンテンツをコンテンツサーバIF2004へ入力する機能を有する。この場合、コンテンツ配信部2011は、コンテンツ配信IF2010からコンテンツ情報を要求されると、要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース2013を検索し、合致するコンテンツTag−IDとこのコンテンツTag−IDに関連づけられたコンテンツ名とをコンテンツ情報通知としてコンテンツ配信IF2010へ入力する。
【0070】
また、コンテンツ配信部2011は、コンテンツ配信IF2010からフロー設定情報を要求されると、要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツ情報データベース2012を検索し、合致するコンテンツTag−IDとこのコンテンツTag−IDに関連づけられた送信帯域と送信時間とをフロー設定情報通知としてコンテンツ配信IF2010へ入力する。
【0071】
また、コンテンツ配信部2011は、コンテンツ配信IF2010からコンテンツを要求されると、要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース2013を検索し、合致するコンテンツTag−IDに関連づけられたコンテンツの読み出しを開始し、順次コンテンツ配信IF2010へ転送する。また、コンテンツ配信部2011は、コンテンツ配信IF2010から配信終了通知が入力されると、コンテンツの読み出しとコンテンツ配信IF2010への転送を終了する。
【0072】
ネットワーク管理者端末アクセス部2014は、コンテンツサーバ90におけるネットワーク管理者端末40との通信インタフェースとして機能する。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部2014は、ネットワーク管理者端末40から送信されるコンテンツ情報を受信し、コンテンツ情報データベース2012にコンテンツ情報を格納する。
【0073】
次に、このコンテンツ配信装置11を構成するフロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90の動作を説明する。まず、図9と図10を参照してフロー設定管理サーバ80の動作を説明する。図10は、フロー設定管理サーバ80の動作を示すフローチャートである。フロー設定管理サーバ80は、初期設定としてネットワーク管理者端末40の送信したユーザ情報を受信し、ユーザ情報データベース2006に格納する(ステップS21)。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部2007がユーザ情報を受信すると、ユーザ情報データベース2006に格納する。
【0074】
次に、端末装置20の送信したコンテンツ閲覧要求を受信し(ステップS22)、このコンテンツ閲覧要求に含まれるユーザIDとパスワードがユーザ情報と一致するか否か確認する(ステップS23)。この場合、ユーザアクセス部2000がコンテンツ閲覧要求を受信し、ユーザ認証部2001に通知する。ユーザ認証部2001は、通知された要求データからユーザIDとユーザパスワードを取り出し、ユーザ情報データベース2006に格納されたユーザ情報のユーザIDとユーザパスワードの組合せと一致するか否か確認する。一致しない場合、動作は終了し、ユーザのアクセスを拒否する。
【0075】
一致した場合は、コンテンツサーバ90へコンテンツ情報を要求し(ステップS24)、コンテンツサーバ90から通知されたコンテンツ情報に基づき、当該ユーザが閲覧可能なコンテンツリストを作成し、端末装置20へ配信する(ステップS25)。この場合、ユーザ認証部2001からコンテンツリスト配信部2002へ認証可が通知され、コンテンツリスト配信部2002がユーザ情報データベース2006を参照し、当該ユーザが閲覧可能なコンテンツTag−IDを取得する。さらに、コンテンツリスト配信部2002は、コンテンツサーバIF2004を介してコンテンツサーバ90へ読み出したコンテンツTag−IDとともにコンテンツ情報を要求し、コンテンツサーバ90からコンテンツサーバIF2004を介して通知されるコンテンツ情報より、コンテンツTag−IDとコンテンツ名とを含むコンテンツリストを作成し、ユーザアクセス部2000を介して端末装置20へ配信する。
【0076】
次に、端末装置20の送信したコンテンツ要求を受信すると(ステップS26)、要求されたコンテンツのフロー設定情報をコンテンツサーバ90へ要求し(ステップS27)、コンテンツサーバ90から通知されたフロー設定情報に基づいてフロー設定要求を作成し、フロー管理サーバ30へフロー設定要求を行う(ステップS28)。この場合、ユーザアクセス部2000が端末装置20の送信したコンテンツ要求を受信し、コンテンツリスト配信部2002に通知する。コンテンツリスト配信部2002は、要求データをフロー設定要求部2003とコンテンツサーバIF2004に通知する。フロー設定要求部2003は、コンテンツサーバIF2004を介してコンテンツサーバ90へ要求されたコンテンツのコンテンツTag−IDとともにフロー設定情報を要求し、コンテンツサーバ90からコンテンツサーバIF2004を介して通知されるフロー設定情報よりフロー設定要求を作成した後、フロー管理システムアクセス部2005を介してフロー管理サーバ30へフロー設定要求を送信する。
【0077】
フロー設定要求に対してフロー管理サーバ30から許可が通知されると(ステップS29−YES)、要求元の端末装置20へ配信可を送信する(ステップS30)。この場合、フロー管理システムアクセス部2005がフロー管理サーバ30の送信したフロー設定要求に対する優先制御諾否応答を受信し、フロー設定要求部2003に通知すると、フロー設定要求部2003は諾否をコンテンツサーバIF2004に通知する。コンテンツサーバIF2004は、フロー設定要求が許可された場合、ユーザアクセス部2000を介して端末装置20へ配信可を送信する。
【0078】
次に、コンテンツサーバ90にコンテンツ要求を送信し(ステップS31)、フロー管理サーバ30からフロー優先制御開始通知を受信後、端末装置20へコンテンツサーバ90から配信されたコンテンツの配信を開始する(ステップS32)。この場合、コンテンツサーバIF2004は、フロー設定要求が許可された後、コンテンツサーバ90に要求されたコンテンツのコンテンツTag−IDとともにコンテンツの配信を要求し、コンテンツサーバ90から配信されるコンテンツを一時保管しておく。その後、フロー管理システムアクセス部2005がフロー管理サーバ30の送信したフロー優先制御開始通知を受信し、フロー設定要求部2003を介してコンテンツサーバIF2004に通知する。コンテンツサーバIF2004は、一時保管しておいたコンテンツをユーザアクセス部2000を介して端末装置20へ送信する。
【0079】
フロー設定管理サーバ80は、コンテンツ配信開始後に端末装置20からコンテンツ配信終了通知を受信した後、コンテンツ配信を終了しコンテンツサーバ90に配信終了通知を送信する(ステップS33)。さらに、フロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を行い(ステップS34)、処理を終了する。この場合、ユーザアクセス部2000は端末装置20の送信したコンテンツ配信終了通知を受信すると、コンテンツサーバIF2004に通知する。コンテンツサーバIF2004は、コンテンツ配信終了通知を受け取るとコンテンツ配信を終了し、フロー設定要求部2003とコンテンツサーバ90とに配信終了通知を入力する。フロー設定要求部2003は、コンテンツサーバIF2004から配信終了通知を受け取ると、フロー管理システムアクセス部2005を介してフロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を行い、処理を終了する。
【0080】
一方、ステップS29において、フロー設定要求が不許可となった場合(ステップS29−NO)、端末装置20へ配信不可を送信し(ステップS35)、処理を終了する。この場合、コンテンツサーバIF2004は、ユーザアクセス部2000を介して端末装置20へ配信不可を送信する。
【0081】
次に、図9と図11を参照してコンテンツサーバ90の動作を説明する。図11は、コンテンツサーバ90の動作を示すフローチャートである。コンテンツサーバ90は、初期設定としてネットワーク管理者端末40の送信したコンテンツ情報を受信し、コンテンツ情報データベース2012に格納する(ステップS41)。この場合、ネットワーク管理者端末アクセス部2014がコンテンツ情報を受信すると、コンテンツ情報データベース2012に格納する。
【0082】
次に、フロー設定管理サーバ80の送信したコンテンツ情報要求を受信すると(ステップS42)、要求されたコンテンツ情報がコンテンツデータベース2013に存在するか否か確認し(ステップS43)、コンテンツ情報が存在するときはコンテンツ情報をフロー設定管理サーバ80に通知する(ステップS44)。要求されたコンテンツ情報が存在しないときはコンテンツ情報が存在しないことをフロー設定管理サーバ80に通知し(ステップS51)、動作を終了する。
【0083】
この場合、コンテンツ配信IF2010がコンテンツ情報要求を受信し、コンテンツ配信部2011に通知する。コンテンツ配信部2011は、通知されたコンテンツ情報要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース2013を検索し、合致するコンテンツTag−IDの有無を確認する。合致するコンテンツTag−IDがある場合は、合致したコンテンツTag−IDとこのコンテンツTag−IDに関連づけられたコンテンツ名とを読み出し、コンテンツ情報通知としてコンテンツ配信IF2010を介してフロー設定管理サーバ80へ送信する。合致するコンテンツTag−IDが存在しないときは、コンテンツ情報が存在しないことをコンテンツ情報通知としてコンテンツ配信IF2010を介してフロー設定管理サーバ80へ送信する。
【0084】
コンテンツ情報通知後、フロー設定管理サーバ80からフロー設定情報要求が入力されると(ステップS45)、フロー設定情報をフロー設定管理サーバ80に通知する(ステップS46)。この場合、コンテンツ配信IF2010がフロー設定情報要求を受信し、コンテンツ配信部2011に通知する。コンテンツ配信部2011は、通知されたフロー設定情報要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツ情報データベース2012を検索し、合致するコンテンツTag−IDに関連づけられた送信帯域と送信時間とを読み出し、フロー設定情報としてコンテンツ配信IF2010を介してフロー設定管理サーバ80へ送信する。
【0085】
フロー設定情報通知後、フロー設定管理サーバ80からコンテンツ要求が入力されると(ステップS47)、フロー設定管理サーバ80にコンテンツ配信を開始する(ステップS48)。この場合、コンテンツ配信IF2010がコンテンツ要求を受信し、コンテンツ配信部2011に通知する。コンテンツ配信部2011は、通知されたコンテンツ要求に含まれるコンテンツTag−IDをキーにしてコンテンツデータベース2013を検索し、合致するコンテンツTag−IDに関連づけられたコンテンツを読み出し、コンテンツ配信IF2010を介してフロー設定管理サーバ80へ送信する。
【0086】
フロー設定管理サーバ80から配信終了通知が入力されると(ステップS49)、コンテンツ配信を終了し(ステップS50)、処理を終了する。この場合、コンテンツ配信IF2010が配信終了通知を受信し、コンテンツ配信部2011に通知する。コンテンツ配信部2011は、配信終了通知によりコンテンツ配信を終了する。
【0087】
この実施の形態のコンテンツ配信装置11は、2つの周知のサーバコンピュータと、一方のサーバコンピュータをフロー設定管理サーバ80として機能させるコンピュータプログラムと、他方のサーバコンピュータをコンテンツサーバ90として機能させるコンピュータプログラムとから構成されている。この場合、サーバコンピュータをフロー設定管理サーバ80として機能させるコンピュータプログラムは、ユーザアクセス部2000、ユーザ認証部2001、コンテンツリスト配信部2002、フロー設定要求部2003、コンテンツサーバIF2004、フロー管理システムアクセス部2005、ユーザ情報データベース2006およびネットワーク管理者端末アクセス部2007の機能を実現する個々のプログラムからなり、これらのプログラムはプログラム記録媒体として機能するサーバコンピュータの記憶装置に記録されている。この記憶装置には、ハードディスクや光ディスクなどのデジタルデータ記録媒体を用いることができる。
【0088】
ここで、ユーザアクセス部2000、コンテンツサーバIF2004、フロー管理システムアクセス部2005およびネットワーク管理者端末アクセス部2007は、これらの機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの通信インタフェースとが共働することにより実現する。ユーザ認証部2001、コンテンツリスト配信部2002およびフロー設定要求部2003は、これらの機能を実現するプログラムがサーバコンピュータにより実行されることにより実現する。ユーザ情報データベース2006は、この機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの記憶装置とが共働することにより実現する。
【0089】
また、サーバコンピュータをコンテンツサーバ90として機能させるコンピュータプログラムは、コンテンツ配信IF2010、コンテンツ配信部2011、コンテンツ情報データベース2012、コンテンツデータベース2013およびネットワーク管理者端末アクセス部2014の機能を実現する個々のプログラムからなり、これらのプログラムはプログラム記録媒体として機能するサーバコンピュータの記憶装置に記録されている。この記憶装置にも、ハードディスクや光ディスクなどのデジタルデータ記録媒体を用いることができる。
【0090】
ここで、コンテンツ配信IF2010とネットワーク管理者端末アクセス部2014は、これらの機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの通信インタフェースとが共働することにより実現する。コンテンツ配信部2011は、この機能を実現するプログラムがサーバコンピュータにより実行されることにより実現する。コンテンツ情報データベース2012とコンテンツデータベース2013は、これらの機能を実現するプログラムとサーバコンピュータの記憶装置とが共働することにより実現する。なお、端末装置20、フロー管理サーバ30、ネットワーク管理者端末40、複数の帯域制御装置50,60、中継装置70およびリンク100〜103,200〜206は、第1の実施の形態で説明したものと同じであるので説明を省略する。
【0091】
次に、このコンテンツ配信システムの動作について図12を参照して説明する。まず、ネットワーク管理者がネットワーク管理者端末40を用いてフロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90とフロー管理サーバの初期設定を行う。この場合、ネットワーク管理者端末40からフロー設定管理サーバ80へユーザ情報が送信され、ユーザ情報データベース2006に格納されてフロー設定管理サーバ80の初期設定が行われる。また、ネットワーク管理者端末40からコンテンツサーバ90へコンテンツ情報が送信され、コンテンツ情報データベース2012に格納されてコンテンツサーバ90の初期設定が行われる。さらに、ネットワーク管理者端末40からフロー管理サーバ30へ経路情報、リンク帯域情報およびユーザのフロー設定に関する運用ルールであるフロー利用ポリシが送信され、フロー管理サーバ30の初期設定が行われる。
【0092】
初期設定終了後、コンテンツ配信処理に移行する。ユーザが端末装置20を用いてフロー設定管理サーバ80へコンテンツ閲覧要求を送信すると、フロー設定管理サーバ80はこのコンテンツ閲覧要求を受信してユーザ認証を行う。ユーザが認証されると、フロー設定管理サーバ80はコンテンツ情報要求をコンテンツサーバ90へ送信する。コンテンツサーバ90は、コンテンツ情報要求を受信するとコンテンツデータベース2013を参照し、このコンテンツ情報要求に対応するコンテンツ情報をコンテンツデータベース2013から読み出し、コンテンツ情報通知としてフロー設定管理サーバ80へ送信する。ここで、コンテンツ情報要求に対応するコンテンツ情報が存在しないときは、コンテンツ情報が存在しないことを示す情報をコンテンツ情報通知としてフロー設定管理サーバ80へ送信する。フロー設定管理サーバ80は、コンテンツ情報通知を受信するとこの情報に基づいてコンテンツリストを作成し、端末装置20に配信する。
【0093】
端末装置20は、配信されたコンテンツリストを受信し、ユーザに提供する。ユーザが端末装置20を操作し、提供されたコンテンツリストに含まれるコンテンツを選択すると、端末装置20は選択されたコンテンツについてフロー設定管理サーバ80へコンテンツ要求を送信する。フロー設定管理サーバ80は、コンテンツ要求を受信すると当該コンテンツについてのフロー設定情報要求をコンテンツサーバ90へ送信する。コンテンツサーバ90は、フロー設定情報要求を受信するとコンテンツ情報データベース2012を参照し、このフロー設定情報要求に対応するフロー設定情報をコンテンツ情報データベース2012から読み出し、フロー設定情報通知としてフロー設定管理サーバ80へ送信する。
【0094】
フロー設定管理サーバ80は、フロー設定情報通知を受信するとこの情報に基づいてフロー設定要求を作成し、フロー管理サーバ30に送信する。フロー管理サーバ30は、送信されたフロー設定要求を受信すると、このフロー設定要求に基づいて、フロー利用ポリシの照合と帯域確認とを行い、フロー設定管理サーバ80に諾否応答を送信する。さらに、フロー設定可能なときは、帯域を割り当てた後、帯域制御装置50,60への設定情報を作成し、フロー設定管理サーバ80から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置された帯域制御装置50,60に対し、設定情報に基づくフロー設定を行う。フロー設定された帯域制御装置50,60はフロー優先制御を開始した後、フロー管理サーバ30にフロー優先制御開始通知を送信する。フロー管理サーバは、フロー設定管理サーバ80から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置されたすべての帯域制御装置50,60からフロー優先制御開始通知を受信すると、フロー設定管理サーバ80へフロー優先制御開始通知を転送する。
【0095】
一方、フロー設定管理サーバ80は、フロー管理サーバ30から送信された諾否応答を受信すると、配信先端末装置20へ転送するとともに、コンテンツサーバ90へ要求されたコンテンツについてのコンテンツ要求を送信する。コンテンツサーバ90はコンテンツ要求を受信すると、コンテンツデータベース2013を参照し、このコンテンツ要求に対応するコンテンツをコンテンツデータベース2013から読み出し、フロー設定管理サーバ80へ配信を開始する。
【0096】
フロー設定管理サーバ80は、コンテンツサーバ90から配信されたコンテンツを受信し一時保管するとともに、フロー管理サーバ30から転送されるフロー優先制御開始通知を受信すると、一時保管しておいたコンテンツを配信先端末装置20に配信する。配信先端末装置20は、フロー設定管理サーバ80から配信されるコンテンツを受信し、ユーザにコンテンツ受信を知らせる。ユーザは、端末装置20を操作し、配信されたコンテンツの配信終了通知をフロー設定管理サーバ80に送信する。
【0097】
フロー設定管理サーバ80はコンテンツ配信を終了し、コンテンツサーバ90に配信終了通知を送信すると同時に、フロー管理サーバ30へフロー設定削除要求を送信する。フロー管理サーバ30は、フロー設定削除要求を受信するとフロー設定管理サーバ80から配信先端末装置20までの伝送経路上に配置された帯域制御装置50,60のフロー優先制御のフロー設定を削除する。フロー設定を削除された帯域制御装置50,60は、優先制御を終了する。
【0098】
以上説明したように、この実施の形態によればコンテンツ配信装置11がフロー設定管理サーバ80とコンテンツサーバ90とから構成されているため、フロー設定管理サーバ相当の機能を有するサーバを用いることにより、一般的なコンテンツサーバの内部機能構成を変更することなく、本発明に適用することが可能であり、市場で一般的に使用されているコンテンツサーバ全般に容易に本発明を適用できる。このため、従来のコンテンツサーバを用いたコンテンツ配信サービスを実施中のコンテンツ提供業者においても、低コストで帯域制御装置が配置された伝送路におけるフロー優先制御サービスを提供することが可能となる。
【0099】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のコンテンツ配信システムは、コンテンツ配信装置がコンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続されフロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索しコンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段とを有するので、コンテンツ配信に際しフロー管理サーバに帯域制御装置をフロー優先制御させることが可能である。これにより、ユーザがフロー優先制御を必要とするアプリケーションをコンテンツ配信装置から得ようとする際の手続きを簡略化する効果が得られる。
【0100】
本発明のコンテンツ配信方法は、伝送路を介して端末装置よりコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信するステップと、コンテンツ要求を受信すると要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定情報をコンテンツ配信装置からフロー管理サーバへ送信するステップと、コンテンツ配信装置より受信した帯域制御にかかる設定情報に基づいてフロー管理サーバから帯域制御装置の設定を行うステップと、設定情報に基づいて設定された帯域制御装置による帯域制御開始をフロー管理サーバに通知するステップと、帯域制御装置から通知された帯域制御開始通知をフロー管理サーバからコンテンツ配信装置に送信するステップと、フロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると、コンテンツ配信装置からコンテンツ要求で要求されたコンテンツを要求元の端末装置へ配信するステップとを有するので、コンテンツ配信装置からのコンテンツ配信に際しフロー管理サーバに帯域制御装置をフロー優先制御させることが可能である。これにより、ユーザがフロー優先制御を必要とするアプリケーションをコンテンツ配信装置から得ようとする際の手続きを簡略化する効果が得られる。
【0101】
本発明のコンテンツ配信装置は、コンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続され、フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索し、コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段とを有するので、コンテンツ配信装置と、このコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信し配信されたコンテンツを受信する端末装置と、コンテンツ配信装置と端末装置とを接続する伝送路と、この伝送路に配置されコンテンツ配信装置から端末装置へ配信されるコンテンツを識別しフローの帯域制御を行う帯域制御装置と、この帯域制御装置と接続され帯域制御装置が行う帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバとを有するコンテンツ配信システムに適用することにより、フロー優先制御を必要とするアプリケーション動作時に、ユーザがフロー設定要求を行うことなくアプリケーションに連動して自動的にフロー管理サーバへフロー優先制御を要求することが可能である。このため、ユーザがフロー優先制御を必要とするアプリケーションをコンテンツ配信装置から得ようとする際の手続きを簡略化する効果が得られる。
【0102】
本発明のプログラムは、コンピュータをコンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、伝送路を介して端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、フロー管理サーバと接続され、フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を記録手段から読み出し、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、フロー管理サーバ通信手段を介してフロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると記録手段を検索し、コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、端末装置通信手段を介して要求元の端末装置へ配信するコンテンツ配信手段として機能させるので、フローの帯域制御を行う帯域制御装置の配置された伝送路を介してコンテンツを受信する端末装置と接続され、端末装置からのコンテンツ要求に応じてコンテンツを配信するとともに、帯域制御装置にフローの帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバにコンテンツの配信に要する帯域制御情報を送信するコンテンツ配信装置としてコンピュータを機能させることが可能であり、ユーザがフロー優先制御を必要とするアプリケーションを得ようとする際の手続きを簡略化したコンテンツ配信装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるコンテンツ配信システムの第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1のコンテンツ配信装置10の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図2のユーザ情報データベースの格納情報を示す説明図である。
【図4】図2のコンテンツ情報データベースの格納情報を示す説明図である。
【図5】図2のコンテンツデータベースの格納情報を示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態におけるコンテンツ配信装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態におけるコンテンツ配信システムの動作を示す説明図である。
【図8】本発明にかかるコンテンツ配信システムの第2の実施の形態を示すブロック図である。
【図9】図8のコンテンツ配信装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
【図10】第2の実施の形態におけるコンテンツ配信装置を構成するフロー設定管理サーバの動作を示すフローチャートである。
【図11】第2の実施の形態におけるコンテンツ配信装置を構成するコンテンツサーバの動作を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態におけるコンテンツ配信システムの動作を示す説明図である。
【図13】従来のフロー管理システムの構成を示すブロック図である。
【図14】従来のフロー管理システムにおけるフロー設定の要求および設定の流れを示す説明図である。
【符号の説明】
10,11…コンテンツ配信装置、20…端末装置、30…フロー管理サーバ、40…ネットワーク管理者端末、50,60…帯域制御装置、70…中継装置、80…フロー設定管理サーバ、90…コンテンツサーバ、100〜103,200〜206…リンク、1000,2000…ユーザアクセス部、1001,2001…ユーザ認証部、1002,2002…コンテンツリスト配信部、1003,2003…フロー設定要求部、1004,2011…コンテンツ配信部、1005,2005…フロー管理システムアクセス部、1006,2006…ユーザ情報データベース、1007,2012…コンテンツ情報データベース、1008,2013…コンテンツデータベース、1009,2007,2014…ネットワーク管理者端末アクセス部、2004…コンテンツサーバインタフェース(コンテンツサーバIF)、2010…コンテンツ配信インタフェース(コンテンツ配信IF)。
Claims (5)
- コンテンツ配信装置と、このコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信し配信されたコンテンツを受信する端末装置と、前記コンテンツ配信装置と前記端末装置とを接続する伝送路と、この伝送路に配置され前記コンテンツ配信装置から前記端末装置へ配信されるコンテンツを識別しフローの帯域制御を行う帯域制御装置と、この帯域制御装置と接続され前記帯域制御装置が行う帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバとを有するコンテンツ配信システムであって、
前記コンテンツ配信装置は、
コンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、
前記伝送路を介して前記端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、
前記フロー管理サーバと接続され、前記フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、
前記端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を前記記録手段から読み出し、前記フロー管理サーバ通信手段を介して前記フロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、
前記フロー管理サーバ通信手段を介して前記フロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると前記記録手段を検索し、前記コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、前記端末装置通信手段を介して要求元の前記端末装置へ配信するコンテンツ配信手段と
を有することを特徴とするコンテンツ配信システム。 - コンテンツ配信装置と、このコンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信し配信されたコンテンツを受信する端末装置と、前記コンテンツ配信装置と前記端末装置とを接続する伝送路と、この伝送路に配置され前記コンテンツ配信装置から前記端末装置へ配信されるコンテンツを識別しフローの帯域制御を行う帯域制御装置と、この帯域制御装置と接続され前記帯域制御装置が行う帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバとから構成されるシステムにおけるコンテンツ配信方法であって、
前記伝送路を介して前記端末装置より前記コンテンツ配信装置にコンテンツ要求を送信するステップと、
前記コンテンツ要求を受信すると要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定情報を前記コンテンツ配信装置から前記フロー管理サーバへ送信するステップと、
前記コンテンツ配信装置より受信した前記帯域制御にかかる設定情報に基づいて前記フロー管理サーバから前記帯域制御装置の設定を行うステップと、
前記設定情報に基づいて設定された前記帯域制御装置による帯域制御開始を前記フロー管理サーバに通知するステップと、
前記帯域制御装置から通知された前記帯域制御開始通知を前記フロー管理サーバから前記コンテンツ配信装置に送信するステップと、
前記フロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると、前記コンテンツ配信装置から前記コンテンツ要求で要求されたコンテンツを要求元の前記端末装置へ配信するステップと
を有することを特徴とするコンテンツ配信方法。 - フローの帯域制御を行う帯域制御装置の配置された伝送路を介してコンテンツを受信する端末装置と接続され、前記端末装置からのコンテンツ要求に応じてコンテンツを配信するとともに、前記帯域制御装置にフローの帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバにコンテンツの配信に要する帯域制御情報を送信するコンテンツ配信装置であって、
コンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、
前記伝送路を介して前記端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、
前記フロー管理サーバと接続され、前記フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、
前記端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を前記記録手段から読み出し、前記フロー管理サーバ通信手段を介して前記フロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、
前記フロー管理サーバ通信手段を介して前記フロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると前記記録手段を検索し、前記コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、前記端末装置通信手段を介して要求元の前記端末装置へ配信するコンテンツ配信手段と
を有することを特徴とするコンテンツ配信装置。 - フローの帯域制御を行う帯域制御装置の配置された伝送路を介してコンテンツを受信する端末装置と接続され、前記端末装置からのコンテンツ要求に応じてコンテンツを配信するとともに、前記帯域制御装置にフローの帯域制御にかかる設定を行うフロー管理サーバにコンテンツの配信に要する帯域制御情報を送信するコンテンツ配信装置としてコンピュータを機能させるプログラムであって、
前記コンピュータを
コンテンツとこのコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定とを記録した記録手段と、
前記伝送路を介して前記端末装置と通信を行う端末装置通信手段と、
前記フロー管理サーバと接続され、前記フロー管理サーバと通信を行うフロー管理サーバ通信手段と、
前記端末装置通信手段の受信したコンテンツ要求により要求されたコンテンツの配信に要する帯域制御にかかる設定を前記記録手段から読み出し、前記フロー管理サーバ通信手段を介して前記フロー管理サーバへ送信するフロー設定要求手段と、
前記フロー管理サーバ通信手段を介して前記フロー管理サーバの送信する帯域制御開始通知を受信すると前記記録手段を検索し、前記コンテンツ要求で要求されたコンテンツを読み出し、前記端末装置通信手段を介して要求元の前記端末装置へ配信するコンテンツ配信手段
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項4に記載されたプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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