JP2004063392A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】コンタクトの表面、あるいはフレキシブルプリント基板のパットの表面に生じた汚れ等を除去することができるコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタ10のハウジング12は、底壁16と溝部22を有する1対の側壁とを有する。溝部22の開口幅Bは、フレキシブルプリント基板W1の厚みに補強板Fの厚みを加えた寸法に形成される。溝部22の一端に、突起26が設けられる。コンタクト14は、接触部28が底壁16上に露出する。フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられていない側の両側をコネクタ10の溝部に挿入し、さらにコネクタ10から引き出すことにより、パットP1が接触部28に摺接しながら、フレキシブルプリント基板W1がコネクタ10の底壁16上に進入し、補強板Fの先端が突起26に当接して、フレキシブルプリント基板W1がコネクタ10に位置決め、固定される。
【選択図】 図9
【解決手段】コネクタ10のハウジング12は、底壁16と溝部22を有する1対の側壁とを有する。溝部22の開口幅Bは、フレキシブルプリント基板W1の厚みに補強板Fの厚みを加えた寸法に形成される。溝部22の一端に、突起26が設けられる。コンタクト14は、接触部28が底壁16上に露出する。フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられていない側の両側をコネクタ10の溝部に挿入し、さらにコネクタ10から引き出すことにより、パットP1が接触部28に摺接しながら、フレキシブルプリント基板W1がコネクタ10の底壁16上に進入し、補強板Fの先端が突起26に当接して、フレキシブルプリント基板W1がコネクタ10に位置決め、固定される。
【選択図】 図9
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、端部に補強板を備えたフレキシブルプリント基板に接続するコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
フレキシブルプリント基板を接続するために、例えば、図1に示すコネクタ1が用いられている(特開平10−134907号公報参照)。
【0003】
コネクタ1は、絶縁性のハウジング2と、接触部3aと図示しない他のフレキシブルプリント基板に接続される接触部3bとを有してハウジング2に並設されたコンタクト3と、ハウジング2に挿抜される絶縁性のスライダ4とを備えている。
【0004】
上記のように構成されたコネクタ1は、以下の手順でフレキシブルプリント基板を接続する。
【0005】
スライダ4をハウジング2から抜き出した状態で、端部に補強板d1を配設したフレキシブルプリント基板dがハウジング2の内部に挿入される。ついで、スライダ4をハウジング2に挿入すると、スライダ4が補強板d1をコンタクト3の接触部3aに押しつける。これにより、フレキシブルプリント基板dの表面に形成された回路(図示せず。)がコンタクト3の接触部3aに接触するとともに、スライダ4がハウジング2に係止され、フレキシブルプリント基板dがコネクタ1に接続される。一方、図示しないプリント基板の表面に形成された回路にコンタクト3の接触部3bを接触させ、はんだ付け等により固定することにより、プリント基板がコネクタ1に接続される。
【0006】
このようにして、フレキシブルプリント基板dとプリント基板とが、互いに対面した状態でコネクタ1により電気的に接続される。
【0007】
上記のコネクタ1は、フレキシブルプリント基板dの接続を完了するまでは回路とコンタクト3とが非接触状態にあり、挿入力ゼロの所謂ZIF(Zero Insertion Force)構造となっている。また、例示したコネクタ1に限らず、この種のコネクタは、略同様にZIF構造となっている。
【0008】
このZIF構造のコネクタは、上記したように、コンタクトを挿入する時、コンタクトが回路等と非接触状態にあり、両者が摺接することがないため、摺接によって生じうる、回路等あるいはコンタクトの磨耗、損傷を回避できる点において好ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のZIF構造のコネクタは、コンタクトの表面、あるいはフレキシブルプリント基板のパットの表面に汚れ等があると電気的接続に不良を生じるおそれがある。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、コンタクトの表面、あるいはフレキシブルプリント基板のパットの表面に生じた汚れ等を除去することができるコネクタを提供することを主な目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコネクタは、端部に補強板を備えたフレキシブルプリント基板に接続するコネクタであって、絶縁性のハウジングと、フレキシブルプリント基板に電気的に接続される接触部を有し、該ハウジングに取り付けられた複数のコンタクトとを備え、該ハウジングは、底壁と該底壁の両端に対向して設けられた1対の側壁とを有し、該1対の側壁の該底壁に接続する内側面の部分に接続方向に貫通して延出する溝部が対向して形成され、フレキシブルプリント基板が、両側を該溝部に案内され、該接触部に摺接しながら該底壁上を移動し、補強板を供えた部分が該底壁上に配置されるように構成してなることを特徴とする(請求項1に係る発明)。
【0012】
これにより、フレキシブルプリント基板が接触部に摺接しながらコネクタに取り付けられるため、フレキシブルプリント基板に形成した所定の厚みのパット(端子)とコンタクトの接触部が擦り合わせられ、コンタクトの接触部の表面、あるいはフレキシブルプリント基板のパットの表面に生じた汚れ等を除去(クリーニング)することができ、両者の接続不良を回避することができる。
【0013】
この場合、前記コンタクトは、略ストレート状に形成され、一端部に前記接触部が山形状に突設されるとともに、他端部に接点部を有し、前記複数のコンタクトは、前記側壁と平行に延出して配列され、それぞれのコンタクトの該接触部が該底壁の内側面から突出するとともに、該接触部および該接点部を除く部分が該底壁の内部に設けられてなると(請求項2に係る発明)、コネクタのコンタクトの接触部の周囲に形成される底壁の部分を吸着装置によって吸着することができるため、フレキシブルプリント基板に取り付ける前のコネクタの搬送を吸着装置を用いて好適に行うことができる。ここで、接点部とは、フレキシブルプリント基板と対面して配置されプリント基板にコネクタが接続される部分をいい、接触部と同じ機能を有する。
【0014】
また、この場合、隣り合うコンタクトの前記接点部が前記底壁の両端部から交互に伸び出すように設けられてなると(請求項3に係る発明)、一端部から全ての隣り合うコンタクトの接点部を伸び出すように配設したときに比べて、一端部から伸び出た隣り合う接点部の配設ピッチが倍の大きさになるため、はんだ付け等の方法により接点部をプリント基板のパットに固定するときに、はんだ等が流れて生じうる隣り合うコンタクト間の短絡を回避することができる。
【0015】
また、この場合、前記溝部の一端に、フレキシブルプリント基板の厚みの分を残して補強板の厚みの分だけ該溝部を閉塞する閉塞部材が設けられ、フレキシブルプリント基板が、補強板の設けられていない端部の中央部を撓ませながら、両側が前記溝部に挿入され、該閉塞部材の設けられていない側から引き込まれ、補強板の先端を該閉塞部材に当接させることにより、位置決め、固定されるように構成されてなると(請求項4に係る発明)、フレキシブルプリント基板の補強板の設けられていない端部が何らかの外力によって引っ張られたとしても、フレキシブルプリント基板が、コネクタへの実装位置から移動して位置ずれし、さらには、コネクタから抜け落ちる不具合を生じることがない。また、このとき、フレキシブルプリント基板は、補強板の設けられていない端部の中央部を撓ませながら、両側が溝部に容易に挿入され、フレキシブルプリント基板のコネクタへの仮の取り付けを簡易に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係るコネクタの好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)について、図を参照して、以下に説明する。
【0017】
本実施の形態例に係るコネクタ10およびコネクタ10が接続されるフレキシブルプリント基板W1について、図2〜図4を参照して説明する。
【0018】
まず、コネクタ10が接続されるフレキシブルプリント基板W1について、先に説明する。
【0019】
フレキシブルプリント基板W1は、可撓性を有する樹脂フィルムで形成され、この場合図2中下向きの面に図示しない回路が形成されている。図2中、参照符号P1は、コネクタ10の後述するコンタクトに接続されるパットを示す。フレキシブルプリント基板W1は、上記パットが設けられた下向きの面の部分と対応する上向きの面の端部に補強板Fが配設されている。
【0020】
コネクタ10は、ハウジング12と、複数のコンタクト14を有する。
【0021】
ハウジング12は、絶縁性の例えば樹脂材料で形成され、フレキシブルプリント基板W1が挿入される方向(図2中、X方向)に直交する方向(図2中、Y方向)で切断したときの断面形状が略コ字状に形成されている。すなわち、ハウジング12は、底壁16と底壁16の両端に対向して設けられた1対の側壁18、20とを有する。
【0022】
1対の側壁18、20の底壁16に接続する内側面18a、20aの部分には、接続方向(図2中、X方向)に貫通して延出する溝部22、24が対向して形成されている。溝部22、24の開口幅Bは、フレキシブルプリント基板W1の厚みT1に補強板の厚みT2を加えた寸法に形成されている。溝部22、24のそれぞれの一端に、フレキシブルプリント基板W1の厚みT1の分を残して補強板の厚みT2の分だけ溝部22、24を閉塞する突起(閉塞部材)26、27が設けられている(突起27は、図5参照)。
【0023】
複数のコンタクト14は、ハウジング12の側壁18、20と平行に延出して配列されている。
【0024】
コンタクト14は、銅等の金属により、弾性を有する、略ストレート状に形成されている。コンタクト14は、一端部に接触部28が山形状に突設され、他端部に接点部30が接触部28と反対側の方向に突出する突起状に形成されている。
【0025】
コンタクト14は、接触部28がハウジング12の底壁16の内側面16aから突出するとともに、接触部28および接点部30を除く部分が底壁16の内部にモールドされている(図9参照)。これにより、接触部28の周辺の底壁16の上面には、大きな平面部(図2中、Aで示す。)が形成される。
【0026】
隣り合うコンタクト14は、接点部30が底壁16の両端部から交互に伸び出すように設けられている。すなわち、複数のコンタクト14は、それぞれの接点部30が、図2中、1本置きに底壁16の手前側に取り出されるとともに、1本置きに底壁16の向こう側に取り出されている。このため、隣り合う接点部30の配設ピッチLは、全てのコンタクトの接点部が底壁16の同じ端部側に設けられる場合の倍の距離となっている。
【0027】
上記のように構成した本実施の形態例に係るコネクタ10を用いて、フレキシブルプリント基板W1と後述するプリント基板とを接続する方法について、図5〜図9を参照して説明する。
【0028】
まず、図5に示すように、プリント基板W2の上にコネクタ10を配置して、プリント基板W2にコネクタ10を接続する。すなわち、プリント基板W2の図示しない回路とともに設けられるパットP2にコンタクト14の接点部30を接触させて位置決めし、はんだ付けにより固定する(図示せず。)。
【0029】
このとき、隣り合う接点部30の配設ピッチLが大きいため、はんだ付けの際にはんだが所定の接点部30からはみ出したとしても、隣の接点部30に付くおそれが少なく、したがって、隣り合うコンタクト14間で短絡するおそれも小さい。
【0030】
また、プリント基板W2が置かれた場所にコネクタ10を搬送するとき、図示しない吸着装置を用い、吸着パットをコネクタ10の底壁16の平面部Aに押し付けて吸着させることにより、コネクタ10を容易に吸着して、搬送することができる。なお、後述する、フレキシブルプリント基板W2が置かれた場所にコネクタ10を搬送してフレキシブルプリント基板W2にコネクタ10を接続するときも同様である。
【0031】
つぎに、フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられていない側の端部を両側から中心に向けて押し付けて撓ませて、フレキシブルプリント基板W1の両側をコネクタ10の溝部22、24に挿入する。図6は、フレキシブルプリント基板W1を撓ませて右側の一側を溝部24に挿入した状態を示す。この後、フレキシブルプリント基板W1の左側の一側を溝部22に挿入する。これにより、フレキシブルプリント基板W1の両側が溝部22、24に容易に挿入される。なお、図6および次に説明する図7中、プリント基板W2は表示を省略している。
【0032】
つぎに、フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられていない側の端部を、溝部22、24に案内されながら、手前側に引き出す。このとき、フレキシブルプリント基板W1の両側が溝部22、24に緩挿された状態にあるため、フレキシブルプリント基板W1の下面に形成された図示しない回路はコネクタ10の底壁16やコンタクト14の接触部28に実質的に摺接することがない。したがって、摺接による回路の損傷を招くことがない。なお、この場合、補強板Fの先端および溝部22、24の入り口の何れか一方または双方をテーパ状(傾斜面状)に形成しておくと、傾斜面に案内されて補強板Fが溝部22、24に円滑に挿入され、好適である。
【0033】
フレキシブルプリント基板W1の端部がコネクタ10の手前側に引き出されるに連れて、溝部22、24に案内されながら、フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられた側の端部がコネクタ10の底壁16上に進入する。このとき、フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられた側の端部は開口幅Bの溝部22、24の全体を閉塞しているため、フレキシブルプリント基板W1が底壁16に押しつけられた状態でフレキシブルプリント基板W1が進入する。すなわち、フレキシブルプリント基板W1のパットP1がコンタクト14の接触部28に摺接する。これにより、コンタクト14の接触部28の表面、あるいはフレキシブルプリント基板W1のパットP1の表面に生じた汚れ等を除去(クリーニング)することができ、両者の接続不良を回避することができる。
【0034】
この場合、コンタクト14の接触部28の突出高さと、接触部28に付与されるばね力を適宜調整することにより、あるいはまた、コネクタ10の溝部22、24の開口幅Bと補強板Fの厚みT2との関係を適宜調整することにより、小さな接触力によりコンタクト14の接触部28とフレキシブルプリント基板W1のパットP1が摺接される、所謂LIF(Low Insertion Force)構造とすることができる。
【0035】
フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられていない側の端部を手前側にさらに引き抜くと、図7および図8に示すように、補強板Fの先端がコネクタ10の突起26、27に当接して、フレキシブルプリント基板W1がコネクタ10に位置決めされ、固定される。これにより、フレキシブルプリント基板W1へのコネクタ10の接続が完了する。
【0036】
コネクタ10によってフレキシブルプリント基板W1およびプリント基板W2が電気的に接続された状態を図9に示す。
【0037】
上記のようにコネクタ10に接続されたフレキシブルプリント基板W1は、フレキシブルプリント基板W1の補強板Fの設けられていない端部が何らかの外力によって引っ張られたとしても、補強板Fの先端がハウジング12の突起26、27に係止しているため、フレキシブルプリント基板W1がコネクタ10への実装位置から移動して位置ずれし、さらには、コネクタ10から抜け落ちる不具合を生じることがない。
【0038】
以上説明した本実施の形態例に関わらず、以下の実施態様を採用することもできる。
【0039】
コンタクトは、接点部を湾曲した舌片状に形成してもよい。また、コンタクトは、端部をループ状に折り曲げて接触部としてもよい。
【0040】
コネクタのハウジングの突起は必要に応じて省略してもよい。補強板が設けられたフレキシブルプリント基板の端部はハウジングの溝部に略嵌合されているため、一定程度の固定機能が発揮される。この場合、フレキシブルプリント基板をコネクタに接続するとき、補強板の設けられた端部の側を直接にハウジングに差し込んでもよい。このとき、ハウジングは、底壁と対向する位置に天壁を有する形態であってもよい。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に係るコネクタによれば、端部に補強板を備えたフレキシブルプリント基板に接続するコネクタであって、絶縁性のハウジングと、フレキシブルプリント基板に電気的に接続される接触部を有し、ハウジングに取り付けられた複数のコンタクトとを備え、ハウジングは、底壁と底壁の両端に対向して設けられた1対の側壁とを有し、1対の側壁の底壁に接続する内側面の部分に接続方向に貫通して延出する溝部が対向して形成され、フレキシブルプリント基板が、両側を溝部に案内され、接触部に摺接しながら底壁上を移動し、補強板を供えた部分が底壁上に配置されるように構成してなるため、フレキシブルプリント基板に形成した所定の厚みのパットとコンタクトの接触部が擦り合わせられ、コンタクトの接触部の表面、あるいはフレキシブルプリント基板のパットの表面に生じた汚れ等を除去することができ、両者の接続不良を回避することができる。
【0042】
また、請求項2に係るコネクタによれば、コンタクトは、略ストレート状に形成され、一端部に接触部が山形状に突設されるとともに、他端部に接点部を有し、複数のコンタクトは、側壁と平行に延出して配列され、それぞれのコンタクトの接触部が底壁の内側面から突出するとともに、接触部および接点部を除く部分が底壁の内部に設けられてなるため、コネクタのコンタクトの接触部の周囲に形成される底壁の部分を吸着装置によって吸着することができ、フレキシブルプリント基板に取り付ける前のコネクタの搬送を吸着装置を用いて好適に行うことができる。
【0043】
また、請求項3に係るコネクタによれば、隣り合うコンタクトの接点部が底壁の両端部から交互に伸び出すように設けられてなるため、はんだ付け等の方法により接点部をプリント基板のパットに固定するときに、はんだ等が流れて生じうる隣り合うコンタクト間の短絡を回避することができる。
【0044】
また、請求項4に係るコネクタによれば、溝部の一端に、フレキシブルプリント基板の厚みの分を残して補強板の厚みの分だけ該溝部を閉塞する閉塞部材が設けられ、フレキシブルプリント基板が、補強板の設けられていない端部の中央部を撓ませながら、両側が溝部に挿入され、閉塞部材の設けられていない側から引き込まれ、補強板の先端を該閉塞部材に当接させることにより、位置決め、固定されるように構成されてなるため、フレキシブルプリント基板の補強板の設けられていない端部が何らかの外力によって引っ張られたとしても、フレキシブルプリント基板が、コネクタへの実装位置から移動して位置ずれし、さらには、コネクタから抜け落ちる不具合を生じることがない。また、フレキシブルプリント基板は、補強板の設けられていない端部の中央部を撓ませながら、両側が溝部に容易に挿入され、フレキシブルプリント基板のコネクタへの仮の取り付けを簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコネクタにフレキシブルプリント基板を接続する方法を説明するためのコネクタおよびフレキシブルプリント基板の断面図である。
【図2】本実施の形態例に係るコネクタおよびコネクタが接続されるフレキシブルプリント基板の斜視図である。
【図3】本実施の形態例に係るコネクタの部分拡大図である。
【図4】図3のコネクタのIV−IV線上断面図である。
【図5】本実施の形態例に係るコネクタをプリント基板に接続した状態を示す図である。
【図6】図5のコネクタにフレキシブルプリント基板の端部を挟み込む手順を説明するための図である。
【図7】フレキシブルプリント基板の端部をコネクタから引き抜くことにより、補強板が設けられたフレキシブルプリント基板の部分をコネクタに装着する手順を説明するための図である。
【図8】図7のフレキシブルプリント基板およびコネクタの部分拡大図である。
【図9】フレキシブルプリント基板およびプリント基板にコネクタが接続された状態を説明するための図7中IX−IX線上断面図である。
【符号の説明】
10 コネクタ
12 ハウジング
14 コンタクト
16 底壁
18、20 側壁
26、27 突起
28 接触部
30 接点部
W1 フレキシブルプリント基板
W2 プリント基板
F 補強板
【発明の属する技術分野】
本発明は、端部に補強板を備えたフレキシブルプリント基板に接続するコネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
フレキシブルプリント基板を接続するために、例えば、図1に示すコネクタ1が用いられている(特開平10−134907号公報参照)。
【0003】
コネクタ1は、絶縁性のハウジング2と、接触部3aと図示しない他のフレキシブルプリント基板に接続される接触部3bとを有してハウジング2に並設されたコンタクト3と、ハウジング2に挿抜される絶縁性のスライダ4とを備えている。
【0004】
上記のように構成されたコネクタ1は、以下の手順でフレキシブルプリント基板を接続する。
【0005】
スライダ4をハウジング2から抜き出した状態で、端部に補強板d1を配設したフレキシブルプリント基板dがハウジング2の内部に挿入される。ついで、スライダ4をハウジング2に挿入すると、スライダ4が補強板d1をコンタクト3の接触部3aに押しつける。これにより、フレキシブルプリント基板dの表面に形成された回路(図示せず。)がコンタクト3の接触部3aに接触するとともに、スライダ4がハウジング2に係止され、フレキシブルプリント基板dがコネクタ1に接続される。一方、図示しないプリント基板の表面に形成された回路にコンタクト3の接触部3bを接触させ、はんだ付け等により固定することにより、プリント基板がコネクタ1に接続される。
【0006】
このようにして、フレキシブルプリント基板dとプリント基板とが、互いに対面した状態でコネクタ1により電気的に接続される。
【0007】
上記のコネクタ1は、フレキシブルプリント基板dの接続を完了するまでは回路とコンタクト3とが非接触状態にあり、挿入力ゼロの所謂ZIF(Zero Insertion Force)構造となっている。また、例示したコネクタ1に限らず、この種のコネクタは、略同様にZIF構造となっている。
【0008】
このZIF構造のコネクタは、上記したように、コンタクトを挿入する時、コンタクトが回路等と非接触状態にあり、両者が摺接することがないため、摺接によって生じうる、回路等あるいはコンタクトの磨耗、損傷を回避できる点において好ましい。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のZIF構造のコネクタは、コンタクトの表面、あるいはフレキシブルプリント基板のパットの表面に汚れ等があると電気的接続に不良を生じるおそれがある。
【0010】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、コンタクトの表面、あるいはフレキシブルプリント基板のパットの表面に生じた汚れ等を除去することができるコネクタを提供することを主な目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るコネクタは、端部に補強板を備えたフレキシブルプリント基板に接続するコネクタであって、絶縁性のハウジングと、フレキシブルプリント基板に電気的に接続される接触部を有し、該ハウジングに取り付けられた複数のコンタクトとを備え、該ハウジングは、底壁と該底壁の両端に対向して設けられた1対の側壁とを有し、該1対の側壁の該底壁に接続する内側面の部分に接続方向に貫通して延出する溝部が対向して形成され、フレキシブルプリント基板が、両側を該溝部に案内され、該接触部に摺接しながら該底壁上を移動し、補強板を供えた部分が該底壁上に配置されるように構成してなることを特徴とする(請求項1に係る発明)。
【0012】
これにより、フレキシブルプリント基板が接触部に摺接しながらコネクタに取り付けられるため、フレキシブルプリント基板に形成した所定の厚みのパット(端子)とコンタクトの接触部が擦り合わせられ、コンタクトの接触部の表面、あるいはフレキシブルプリント基板のパットの表面に生じた汚れ等を除去(クリーニング)することができ、両者の接続不良を回避することができる。
【0013】
この場合、前記コンタクトは、略ストレート状に形成され、一端部に前記接触部が山形状に突設されるとともに、他端部に接点部を有し、前記複数のコンタクトは、前記側壁と平行に延出して配列され、それぞれのコンタクトの該接触部が該底壁の内側面から突出するとともに、該接触部および該接点部を除く部分が該底壁の内部に設けられてなると(請求項2に係る発明)、コネクタのコンタクトの接触部の周囲に形成される底壁の部分を吸着装置によって吸着することができるため、フレキシブルプリント基板に取り付ける前のコネクタの搬送を吸着装置を用いて好適に行うことができる。ここで、接点部とは、フレキシブルプリント基板と対面して配置されプリント基板にコネクタが接続される部分をいい、接触部と同じ機能を有する。
【0014】
また、この場合、隣り合うコンタクトの前記接点部が前記底壁の両端部から交互に伸び出すように設けられてなると(請求項3に係る発明)、一端部から全ての隣り合うコンタクトの接点部を伸び出すように配設したときに比べて、一端部から伸び出た隣り合う接点部の配設ピッチが倍の大きさになるため、はんだ付け等の方法により接点部をプリント基板のパットに固定するときに、はんだ等が流れて生じうる隣り合うコンタクト間の短絡を回避することができる。
【0015】
また、この場合、前記溝部の一端に、フレキシブルプリント基板の厚みの分を残して補強板の厚みの分だけ該溝部を閉塞する閉塞部材が設けられ、フレキシブルプリント基板が、補強板の設けられていない端部の中央部を撓ませながら、両側が前記溝部に挿入され、該閉塞部材の設けられていない側から引き込まれ、補強板の先端を該閉塞部材に当接させることにより、位置決め、固定されるように構成されてなると(請求項4に係る発明)、フレキシブルプリント基板の補強板の設けられていない端部が何らかの外力によって引っ張られたとしても、フレキシブルプリント基板が、コネクタへの実装位置から移動して位置ずれし、さらには、コネクタから抜け落ちる不具合を生じることがない。また、このとき、フレキシブルプリント基板は、補強板の設けられていない端部の中央部を撓ませながら、両側が溝部に容易に挿入され、フレキシブルプリント基板のコネクタへの仮の取り付けを簡易に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
本発明に係るコネクタの好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)について、図を参照して、以下に説明する。
【0017】
本実施の形態例に係るコネクタ10およびコネクタ10が接続されるフレキシブルプリント基板W1について、図2〜図4を参照して説明する。
【0018】
まず、コネクタ10が接続されるフレキシブルプリント基板W1について、先に説明する。
【0019】
フレキシブルプリント基板W1は、可撓性を有する樹脂フィルムで形成され、この場合図2中下向きの面に図示しない回路が形成されている。図2中、参照符号P1は、コネクタ10の後述するコンタクトに接続されるパットを示す。フレキシブルプリント基板W1は、上記パットが設けられた下向きの面の部分と対応する上向きの面の端部に補強板Fが配設されている。
【0020】
コネクタ10は、ハウジング12と、複数のコンタクト14を有する。
【0021】
ハウジング12は、絶縁性の例えば樹脂材料で形成され、フレキシブルプリント基板W1が挿入される方向(図2中、X方向)に直交する方向(図2中、Y方向)で切断したときの断面形状が略コ字状に形成されている。すなわち、ハウジング12は、底壁16と底壁16の両端に対向して設けられた1対の側壁18、20とを有する。
【0022】
1対の側壁18、20の底壁16に接続する内側面18a、20aの部分には、接続方向(図2中、X方向)に貫通して延出する溝部22、24が対向して形成されている。溝部22、24の開口幅Bは、フレキシブルプリント基板W1の厚みT1に補強板の厚みT2を加えた寸法に形成されている。溝部22、24のそれぞれの一端に、フレキシブルプリント基板W1の厚みT1の分を残して補強板の厚みT2の分だけ溝部22、24を閉塞する突起(閉塞部材)26、27が設けられている(突起27は、図5参照)。
【0023】
複数のコンタクト14は、ハウジング12の側壁18、20と平行に延出して配列されている。
【0024】
コンタクト14は、銅等の金属により、弾性を有する、略ストレート状に形成されている。コンタクト14は、一端部に接触部28が山形状に突設され、他端部に接点部30が接触部28と反対側の方向に突出する突起状に形成されている。
【0025】
コンタクト14は、接触部28がハウジング12の底壁16の内側面16aから突出するとともに、接触部28および接点部30を除く部分が底壁16の内部にモールドされている(図9参照)。これにより、接触部28の周辺の底壁16の上面には、大きな平面部(図2中、Aで示す。)が形成される。
【0026】
隣り合うコンタクト14は、接点部30が底壁16の両端部から交互に伸び出すように設けられている。すなわち、複数のコンタクト14は、それぞれの接点部30が、図2中、1本置きに底壁16の手前側に取り出されるとともに、1本置きに底壁16の向こう側に取り出されている。このため、隣り合う接点部30の配設ピッチLは、全てのコンタクトの接点部が底壁16の同じ端部側に設けられる場合の倍の距離となっている。
【0027】
上記のように構成した本実施の形態例に係るコネクタ10を用いて、フレキシブルプリント基板W1と後述するプリント基板とを接続する方法について、図5〜図9を参照して説明する。
【0028】
まず、図5に示すように、プリント基板W2の上にコネクタ10を配置して、プリント基板W2にコネクタ10を接続する。すなわち、プリント基板W2の図示しない回路とともに設けられるパットP2にコンタクト14の接点部30を接触させて位置決めし、はんだ付けにより固定する(図示せず。)。
【0029】
このとき、隣り合う接点部30の配設ピッチLが大きいため、はんだ付けの際にはんだが所定の接点部30からはみ出したとしても、隣の接点部30に付くおそれが少なく、したがって、隣り合うコンタクト14間で短絡するおそれも小さい。
【0030】
また、プリント基板W2が置かれた場所にコネクタ10を搬送するとき、図示しない吸着装置を用い、吸着パットをコネクタ10の底壁16の平面部Aに押し付けて吸着させることにより、コネクタ10を容易に吸着して、搬送することができる。なお、後述する、フレキシブルプリント基板W2が置かれた場所にコネクタ10を搬送してフレキシブルプリント基板W2にコネクタ10を接続するときも同様である。
【0031】
つぎに、フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられていない側の端部を両側から中心に向けて押し付けて撓ませて、フレキシブルプリント基板W1の両側をコネクタ10の溝部22、24に挿入する。図6は、フレキシブルプリント基板W1を撓ませて右側の一側を溝部24に挿入した状態を示す。この後、フレキシブルプリント基板W1の左側の一側を溝部22に挿入する。これにより、フレキシブルプリント基板W1の両側が溝部22、24に容易に挿入される。なお、図6および次に説明する図7中、プリント基板W2は表示を省略している。
【0032】
つぎに、フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられていない側の端部を、溝部22、24に案内されながら、手前側に引き出す。このとき、フレキシブルプリント基板W1の両側が溝部22、24に緩挿された状態にあるため、フレキシブルプリント基板W1の下面に形成された図示しない回路はコネクタ10の底壁16やコンタクト14の接触部28に実質的に摺接することがない。したがって、摺接による回路の損傷を招くことがない。なお、この場合、補強板Fの先端および溝部22、24の入り口の何れか一方または双方をテーパ状(傾斜面状)に形成しておくと、傾斜面に案内されて補強板Fが溝部22、24に円滑に挿入され、好適である。
【0033】
フレキシブルプリント基板W1の端部がコネクタ10の手前側に引き出されるに連れて、溝部22、24に案内されながら、フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられた側の端部がコネクタ10の底壁16上に進入する。このとき、フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられた側の端部は開口幅Bの溝部22、24の全体を閉塞しているため、フレキシブルプリント基板W1が底壁16に押しつけられた状態でフレキシブルプリント基板W1が進入する。すなわち、フレキシブルプリント基板W1のパットP1がコンタクト14の接触部28に摺接する。これにより、コンタクト14の接触部28の表面、あるいはフレキシブルプリント基板W1のパットP1の表面に生じた汚れ等を除去(クリーニング)することができ、両者の接続不良を回避することができる。
【0034】
この場合、コンタクト14の接触部28の突出高さと、接触部28に付与されるばね力を適宜調整することにより、あるいはまた、コネクタ10の溝部22、24の開口幅Bと補強板Fの厚みT2との関係を適宜調整することにより、小さな接触力によりコンタクト14の接触部28とフレキシブルプリント基板W1のパットP1が摺接される、所謂LIF(Low Insertion Force)構造とすることができる。
【0035】
フレキシブルプリント基板W1の補強板Fが設けられていない側の端部を手前側にさらに引き抜くと、図7および図8に示すように、補強板Fの先端がコネクタ10の突起26、27に当接して、フレキシブルプリント基板W1がコネクタ10に位置決めされ、固定される。これにより、フレキシブルプリント基板W1へのコネクタ10の接続が完了する。
【0036】
コネクタ10によってフレキシブルプリント基板W1およびプリント基板W2が電気的に接続された状態を図9に示す。
【0037】
上記のようにコネクタ10に接続されたフレキシブルプリント基板W1は、フレキシブルプリント基板W1の補強板Fの設けられていない端部が何らかの外力によって引っ張られたとしても、補強板Fの先端がハウジング12の突起26、27に係止しているため、フレキシブルプリント基板W1がコネクタ10への実装位置から移動して位置ずれし、さらには、コネクタ10から抜け落ちる不具合を生じることがない。
【0038】
以上説明した本実施の形態例に関わらず、以下の実施態様を採用することもできる。
【0039】
コンタクトは、接点部を湾曲した舌片状に形成してもよい。また、コンタクトは、端部をループ状に折り曲げて接触部としてもよい。
【0040】
コネクタのハウジングの突起は必要に応じて省略してもよい。補強板が設けられたフレキシブルプリント基板の端部はハウジングの溝部に略嵌合されているため、一定程度の固定機能が発揮される。この場合、フレキシブルプリント基板をコネクタに接続するとき、補強板の設けられた端部の側を直接にハウジングに差し込んでもよい。このとき、ハウジングは、底壁と対向する位置に天壁を有する形態であってもよい。
【0041】
【発明の効果】
請求項1に係るコネクタによれば、端部に補強板を備えたフレキシブルプリント基板に接続するコネクタであって、絶縁性のハウジングと、フレキシブルプリント基板に電気的に接続される接触部を有し、ハウジングに取り付けられた複数のコンタクトとを備え、ハウジングは、底壁と底壁の両端に対向して設けられた1対の側壁とを有し、1対の側壁の底壁に接続する内側面の部分に接続方向に貫通して延出する溝部が対向して形成され、フレキシブルプリント基板が、両側を溝部に案内され、接触部に摺接しながら底壁上を移動し、補強板を供えた部分が底壁上に配置されるように構成してなるため、フレキシブルプリント基板に形成した所定の厚みのパットとコンタクトの接触部が擦り合わせられ、コンタクトの接触部の表面、あるいはフレキシブルプリント基板のパットの表面に生じた汚れ等を除去することができ、両者の接続不良を回避することができる。
【0042】
また、請求項2に係るコネクタによれば、コンタクトは、略ストレート状に形成され、一端部に接触部が山形状に突設されるとともに、他端部に接点部を有し、複数のコンタクトは、側壁と平行に延出して配列され、それぞれのコンタクトの接触部が底壁の内側面から突出するとともに、接触部および接点部を除く部分が底壁の内部に設けられてなるため、コネクタのコンタクトの接触部の周囲に形成される底壁の部分を吸着装置によって吸着することができ、フレキシブルプリント基板に取り付ける前のコネクタの搬送を吸着装置を用いて好適に行うことができる。
【0043】
また、請求項3に係るコネクタによれば、隣り合うコンタクトの接点部が底壁の両端部から交互に伸び出すように設けられてなるため、はんだ付け等の方法により接点部をプリント基板のパットに固定するときに、はんだ等が流れて生じうる隣り合うコンタクト間の短絡を回避することができる。
【0044】
また、請求項4に係るコネクタによれば、溝部の一端に、フレキシブルプリント基板の厚みの分を残して補強板の厚みの分だけ該溝部を閉塞する閉塞部材が設けられ、フレキシブルプリント基板が、補強板の設けられていない端部の中央部を撓ませながら、両側が溝部に挿入され、閉塞部材の設けられていない側から引き込まれ、補強板の先端を該閉塞部材に当接させることにより、位置決め、固定されるように構成されてなるため、フレキシブルプリント基板の補強板の設けられていない端部が何らかの外力によって引っ張られたとしても、フレキシブルプリント基板が、コネクタへの実装位置から移動して位置ずれし、さらには、コネクタから抜け落ちる不具合を生じることがない。また、フレキシブルプリント基板は、補強板の設けられていない端部の中央部を撓ませながら、両側が溝部に容易に挿入され、フレキシブルプリント基板のコネクタへの仮の取り付けを簡易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコネクタにフレキシブルプリント基板を接続する方法を説明するためのコネクタおよびフレキシブルプリント基板の断面図である。
【図2】本実施の形態例に係るコネクタおよびコネクタが接続されるフレキシブルプリント基板の斜視図である。
【図3】本実施の形態例に係るコネクタの部分拡大図である。
【図4】図3のコネクタのIV−IV線上断面図である。
【図5】本実施の形態例に係るコネクタをプリント基板に接続した状態を示す図である。
【図6】図5のコネクタにフレキシブルプリント基板の端部を挟み込む手順を説明するための図である。
【図7】フレキシブルプリント基板の端部をコネクタから引き抜くことにより、補強板が設けられたフレキシブルプリント基板の部分をコネクタに装着する手順を説明するための図である。
【図8】図7のフレキシブルプリント基板およびコネクタの部分拡大図である。
【図9】フレキシブルプリント基板およびプリント基板にコネクタが接続された状態を説明するための図7中IX−IX線上断面図である。
【符号の説明】
10 コネクタ
12 ハウジング
14 コンタクト
16 底壁
18、20 側壁
26、27 突起
28 接触部
30 接点部
W1 フレキシブルプリント基板
W2 プリント基板
F 補強板
Claims (4)
- 端部に補強板を備えたフレキシブルプリント基板に接続するコネクタであって、
絶縁性のハウジングと、フレキシブルプリント基板に電気的に接続される接触部を有し、該ハウジングに取り付けられた複数のコンタクトとを備え、
該ハウジングは、底壁と該底壁の両端に対向して設けられた1対の側壁とを有し、該1対の側壁の該底壁に接続する内側面の部分に接続方向に貫通して延出する溝部が対向して形成され、
フレキシブルプリント基板が、両側を該溝部に案内され、該接触部に摺接しながら該底壁上を移動し、補強板を供えた部分が該底壁上に配置されるように構成してなることを特徴とするコネクタ。 - 前記コンタクトは、略ストレート状に形成され、一端部に前記接触部が山形状に突設されるとともに、他端部に接点部を有し、
前記複数のコンタクトは、前記側壁と平行に延出して配列され、それぞれのコンタクトの該接触部が該底壁の内側面から突出するとともに、該接触部および該接点部を除く部分が該底壁の内部に設けられてなることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。 - 隣り合うコンタクトの前記接点部が前記底壁の両端部から交互に伸び出すように設けられてなることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
- 前記溝部の一端に、フレキシブルプリント基板の厚みの分を残して補強板の厚みの分だけ該溝部を閉塞する閉塞部材が設けられ、
フレキシブルプリント基板が、補強板の設けられていない端部の中央部を撓ませながら、両側が前記溝部に挿入され、該閉塞部材の設けられていない側から引き込まれ、補強板の先端を該閉塞部材に当接させることにより、位置決め、固定されるように構成されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のコネクタ。
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