JP2004063061A - 記録及び/又は再生装置 - Google Patents

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阿武 良介
Kazuhito Kurita
栗田 和仁
Tokio Kanouda
叶田 冬希郎
Mikinori Matsuda
松田 幹憲
Tadami Nakamura
中村 忠実
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Abstract

【課題】装置本体2の下面部とベースシャーシ7との間に生じているデッドスペースをなくす。
【解決手段】装置本体2内に挿入された情報記録媒体5を保持するホルダ6と、情報記録媒体5を回転駆動する回転駆動機構59と、情報記録媒体5に対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップ64と、ホルダ6の下方に配設され、回転駆動機構59及び光ピックアップ64が配設されたベースシャーシ7と、ホルダ6及びベースシャーシ7を上下方向に近接離間させるローディング機構とを備え、ローディング機構は、ホルダ6に情報記録媒体5が挿入されると、ホルダ6及びベースシャーシ7を互いに近接させ、情報記録媒体5の駆動を停止するとき、ホルダ6及びベースシャーシ7を互いに離間させる。
【選択図】図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録媒体のローディング機構を備えた記録及び/又は再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光ディスク、光磁気ディスク等の情報記録媒体に対して情報信号の記録又は再生を行う記録及び/又は再生装置がある。この種の記録及び/又は再生装置は、情報記録媒体が挿入、保持されるホルダと、このホルダの下方側に配設され、ホルダに保持されている情報記録媒体を回転駆動する回転駆動機構と、情報記録媒体に対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップと、回転駆動機構及び光ピックアップが設けられたベースシャーシと、情報記録媒体のローディング又はアンローディングを行うローディング機構を備える。
【0003】
そして、この記録及び/又は再生装置は、装置本体に設けられた情報記録媒体の挿入口より情報記録媒体がホルダ内に挿入されると、ローディング機構によりホルダを回転駆動機構が設けられたベースシャーシ側へ下降させる。これにより、記録及び/又は再生装置は、ホルダ内に挿入されている情報記録媒体をベースシャーシに設けられている回転駆動機構に回転可能に装着させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような記録及び/又は再生装置においては、ベースシャーシと装置本体の下面部との間に、ベースシャーシに配設されている光ピックアップの駆動回路等が形成されたフレキシブル回路基板等が配設されている。このフレキシブル回路基板は、装置本体の下面部に配設されている回路基板と接続されるとともに、光ピックアップのピックアップベースと接続され、光ピックアップが情報記録媒体の径方向に駆動されると、装置本体の下面部とベースシャーシとの間を撓みながら移動される。このため、この記録及び/又は再生装置は、装置本体とベースシャーシとの間にフレキシブル回路基板をスムーズに移動させるための所定のクリアランスを設ける必要がある。
【0005】
しかし、かかる装置本体の下面部とベースシャーシとのクリアランスは、情報記録媒体の駆動時において、フレキシブル回路基板の移動スペースとして設けられているものであり、情報記録媒体が装着されていないときにはフレキシブル回路基板を収納する高ささえ有していれば足り、スムーズに移動させる程の高さは必要ない。このため、装置本体の下面部とベースシャーシとの間にデッドスペースが生じていた。
【0006】
そこで、本発明は、かかる装置本体の下面部とベースシャーシとの間に生じているデッドスペースをなくし、装置本体の小型化、薄型化を実現することができる記録及び/又は再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、本発明に係る記録及び/又は再生装置は、装置本体内に挿入された情報記録媒体を保持するホルダと、上記情報記録媒体を回転駆動する回転駆動機構と、上記情報記録媒体に対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップと、上記ホルダの下方に配設され、上記回転駆動機構及び光ピックアップが配設されたベースシャーシと、上記ホルダ及びベースシャーシを上下方向に近接離間させるローディング機構とを備え、上記ローディング機構は、上記ホルダに上記情報記録媒体が挿入されると、上記ホルダ及びベースシャーシを互いに近接させ、上記情報記録媒体の駆動を停止するとき、上記ホルダ及びベースシャーシを互いに離間させるものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明が適用された記録再生装置について図面を参照しながら説明する。この記録再生装置1は、例えば光磁気ディスクに対して情報信号の記録及び再生を行うディスク記録再生装置であり、図1に示すように、全体が略矩形状に形成された装置本体2と、装置本体2内に配設される記録再生機構3とを備える。記録再生機構3は、記録再生装置1内に挿入された光磁気ディスク4のディスクカートリッジ5を保持するカートリッジホルダ6と、カートリッジホルダ6内に挿入されたディスクカートリッジ4の光磁気ディスク4が載置されるベースシャーシ7と、これらカートリッジホルダ6とベースシャーシ7を近接離間させるスライダー8及びガイドシャーシ9とを有する。
【0009】
そして、この記録再生装置1は、パーソナルコンピュータ、PDA、AV機器等の図示しない情報処理装置の装置本体に組み込まれ、当該情報処理装置との間でデータの送受信を行うことによりディスクカートリッジ5内に収納された光磁気ディスク4に対して情報信号の記録又は再生を行う。
【0010】
ここで、この記録再生装置1に装着できるディスクカートリッジ5について図2を参照して説明する。このディスクカートリッジ5は、上下一対のハーフ12,13を突き合わせ結合して形成したカートリッジ本体14内に楽音信号等の情報信号の記録を可能とする光磁気ディスク4を回転自在に収納している。カートリッジ本体14の下面側の中央部には、このカートリッジ本体14に収納した光磁気ディスク4の中心部に取り付けたマグネットにより磁気吸引が可能な磁性材料よりなるクランピングプレート16を外方に臨ませる中央開口部17が形成されている。また、カートリッジ本体14の上下面の相対向する位置には、このカートリッジ本体14に収納した光磁気ディスク4の主面に形成された信号記録領域の一部を内外周に亘って外方に臨ませる記録再生用開口部18,19が形成されている。これら記録再生用開口部18,19は、カートリッジ本体14の左右方向の中央部に位置してカートリッジ本体14の中央部近傍から一側面14a側に亘って形成されている。
【0011】
また、カートリッジ本体14の一側面14aには、記録再生用開口部18,19を開閉するシャッタ部材21が図2中矢印B方向及び反矢印B方向に移動可能に取り付けられている。シャッタ部材21は、記録再生用開口部18を閉塞する第1のシャッタ部22と記録再生用開口部19を閉塞する第2のシャッタ部23と第1のシャッタ部22と第2のシャッタ部23とを連結する連結部24とからなり、薄い金属板を断面コ字状に折り曲げて形成されている。カートリッジ本体14の相対向する上下面の対向する位置には、記録再生用開口部18,19の周囲から背面14b側に亘ってシャッタ取付凹部25が設けられており、シャッタ部材21は、カートリッジ本体14の一側面14a側から嵌合するようにシャッタ取付凹部25に取り付けられ、カートリッジ本体14の一側面14aに沿って移動操作される。このシャッタ部材30は、各記録再生用開口部18,19を閉塞した位置にあるとき、カートリッジ本体14内に配設された図示しないシャッタロック部材によりロックされ移動が規制された状態にある。そして、シャッタ部材21は、ディスクカートリッジ5が記録再生装置1に挿入されるとき、記録再生装置1側のシャッタ開放片によりシャッタロック部材によるロックが解除され、各記録再生用開口部18,19を開放する図2中矢印B方向に移動操作される。
【0012】
また、カートリッジ本体14の下面には、前面14c側と背面14b側に、記録再生装置1側の位置決めピン53が係合される位置決め凹部28,29が設けられ、位置決め凹部28は、記録再生装置1側の位置決め基準ピンが係合される基準孔となっている。
【0013】
このように形成されたディスクカートリッジ5は、シャッタ部材21の移動方向と直交する前面14cを挿入端として、図2中矢印C方向から記録再生装置1に挿入される。すると、シャッタ部材21は、図2中矢印B方向に移動され、記録再生用開口部18,19より光磁気ディスク4の一部を径方向に亘って外方に臨ませる。これと同時に、カートリッジ本体14内に回転可能に収納された光磁気ディスク4は、記録再生装置1側のディスク回転駆動機構により磁気吸引され、回転される。そして、光磁気ディスク4は、一方の記録再生用開口部18から記録再生装置1側の磁気ヘッド装置71の先端部に設けられた磁気ヘッド部73が進入し光磁気ディスク4に外部磁界を印加すると共に、記録再生装置1の光ピックアップ装置64より出射された光ビームが他方の記録再生開口部19を介して光磁気ディスク4に照射されることで、情報信号の書き込みが行われる。
【0014】
以上のようなディスクカートリッジ5を記録媒体に用いる記録再生装置1は、図1に示すように、ディスクカートリッジ5が装着され情報信号の記録再生を行う記録再生機構3と、この記録再生機構3が取り付けられる取付部材42と、記録再生機構3が取り付けられた取付部材42の上面を覆うカバー43とを備え、取付部材42とカバー43とが突き合わせ結合されることにより装置本体2を構成する。
【0015】
この記録再生機構3は、図3及び図4に示すように、ディスクカートリッジ5が装着されるベースシャーシ7と、挿入されたディスクカートリッジ5を保持するカートリッジホルダ6とを備える。ベースシャーシ7とカートリッジホルダ6は、ディスクカートリッジ5を保持した状態で互いに近接離間するものであり、ディスクカートリッジ5が挿入されると、互いに近接する方向に移動し、カートリッジホルダ6が保持しているディスクカートリッジ5をベースシャーシ7に装着する。また、ベースシャーシ7とカートリッジホルダ6は、ベースシャーシ7に装着されているディスクカートリッジ5をイジェクトするとき、互いに離間する方向に移動する。
【0016】
図4及び図5に示すように、ベースシャーシ7は、剛性の高い金属板を用いて平板な略矩形状に形成されている。このベースシャーシ7には、一方の主面部に、ディスクカートリッジ5が装着される装着部52が設けられる。この装着部52には、ディスクカートリッジ5を位置決めして装着できるように、ディスクカートリッジ5の位置決め凹部29に係合する位置決めピン53が突設されている。ディスクカートリッジ5は、位置決め凹部29を位置決めピン53に係合させることで、装着位置が位置決めされて装着部52に装着される。
【0017】
また、ベースシャーシ7の上面側には、装着部52にディスクカートリッジ5が装着されたことを検出する図示しないカートリッジ検出スイッチが配設されている。カートリッジ検出スイッチは、カートリッジホルダ6がベースシャーシ7に近接したとき、カートリッジホルダ6によって押圧され、ディスクカートリッジ5が装着部52に装着されたことを検出する。カートリッジ検出スイッチは、ベースシャーシ7の下面側に配設されるプリント配線基板256に実装され、ベースシャーシ7に設けられた開口部よりベースシャーシ7の上面側に突出されている。
【0018】
ベースシャーシ7の略中央部には、図5に示すように、装着部52に装着されたディスクカートリッジ5に収納された光磁気ディスク4を回転駆動するディスク回転駆動機構59が取り付けられている。ディスク回転駆動機構59は、スピンドルモータ61とスピンドルモータ61のスピンドル62に一体に取り付けられるディスクテーブル63とを備える。スピンドルモータ61は、スピンドル62をベースシャーシ7の上面側に突出させるようにしてベースシャーシ7の下面側に取り付けられている。ディスクテーブル63は、ベースシャーシ7の上面側に突出されたスピンドル62の先端側に一体的に取り付けられている。
【0019】
ディスクカートリッジ5に収納された光磁気ディスク4は、ディスクカートリッジ5が装着部52に装着されたとき、中央開口部17よりカートリッジ本体14内に進入したディスク回転駆動機構59のディスクテーブル63上に載置され、ディスクテーブル63に内蔵されたマグネットによりクランピングプレート16が吸引されることによりセンタリングが図られてディスクテーブル63と一体に回転可能な状態にクランプされる。
【0020】
また、ベースシャーシ7には、図5に示すように、ディスクテーブル63にクランプされ、ディスクテーブル63と一体に回転駆動される光磁気ディスク4の信号記録領域を走査する光ビームを出射する光ピックアップ装置64が取り付けられている。光ピックアップ装置64は、光磁気ディスク4の信号記録領域を走査する光ビームを出射する光源である半導体レーザ、光磁気ディスク4から反射された戻りの光ビームを検出する光検出素子、半導体レーザから出射された光ビームと光ディスクから反射された戻りの光ビームを分離するビームスプリッタなどの光学素子を内蔵した光学ブロック65と、半導体レーザから出射された光ビームを光磁気ディスク4の信号領域に収束させて照射する対物レンズ66と、対物レンズ66を介して光磁気ディスク4に照射される光ビームが光磁気ディスク4の信号記録領域に合焦されて照射されると共に光磁気ディスク4に形成された記録トラックに追従するように対物レンズ66をこの対物レンズ66の光軸方向及び光軸方向に直交する平面方向に駆動変位させる2軸アクチュエータとを備える。
【0021】
光ピックアップ装置64は、ベースシャーシ7に形成したピックアップ用開口部67を介して対物レンズ66をディスクテーブル63上の光磁気ディスク4の主面に対向させるようにしてベースシャーシ7の下面側に配設されている。この光ピックアップ装置64は、光学ブロック65の一端側に設けた軸挿通孔をベースシャーシ7の下面側に取り付けたガイド軸68にディスクテーブル63に近接離間する方向に移動可能に支持されている。また、光学ブロック65の他端には、ガイド軸68と平行に設けられた送りねじ69が挿通されている。送りねじ69は、スレッド送りモータ70により回転され、これにより、送りねじ69に挿通された光ピックアップ装置64は、光磁気ディスク4の径方向に送り操作される。
【0022】
また、光学ブロック65には、取付部材42に配設されたプリント配線基板と接続されたフレキシブル回路基板77が接続されている。光学ブロック65は、フレキシブル回路基板77を介して取付部材42のプリント配線基板253に構成された制御部から駆動信号を受信して光磁気ディスク4の径方向に送り操作される。
【0023】
図5に示すように、光ピックアップ装置64の光学ブロック65には、光ピックアップ装置64と共同して光磁気ディスク4に情報信号を記録する磁気ヘッド装置71が取り付けられている。この磁気ヘッド装置71は、ディスク回転駆動機構59によって回転駆動される光磁気ディスク4を挟んで光ピックアップ装置64に対向して配置され、また、光磁気ディスク4の光ピックアップ装置64から出射される光ビームが照射される位置に記録すべき情報信号に基づいて変調された外部磁界を印加するようになすため、光ピックアップ装置64と同期して光磁気ディスク4の径方向に移動操作される。
【0024】
この磁気ヘッド装置71は、図3に示すように、連結部材72を介して光ピックアップ装置64の光学ブロック65に連結されている。磁気ヘッド装置71を光学ブロック65に連結する連結部材72は、剛性の高い金属板をコ字状に折り曲げて形成され、下端側が光学ブロック65の下面側に固定され、上端側に磁気ヘッド装置71が固定される。連結部材72は、磁気ヘッド装置71を、ディスクカートリッジ5を保持するカートリッジホルダ6の天板部82上に臨むようにして、光ピックアップ装置64と連結する。
【0025】
光ピックアップ装置64に連結された連結部材72に支持される磁気ヘッド装置71は、図3に示すように、光磁気ディスク4の信号記録面に摺接され移動操作されるスライダ内部に磁気ヘッド素子が内蔵された磁気ヘッド部73と、この磁気ヘッド部73が先端側に支持されたヘッド支持アーム74と、ヘッド支持アーム74の過剰な変位を規制するアーム支持板75とを備える。
【0026】
磁気ヘッド部73を先端側で支持したヘッド支持アーム74は、弾性を有する薄い金属板を打ち抜いて形成されている。磁気ヘッド部73は、弾性変位可能なヘッド支持アーム74の先端側に支持されることにより、光磁気ディスク4の信号記録領域を走査するとき、光磁気ディスク4が面振れを発生させて回転駆動されたときにも、ヘッド支持アーム74が弾性変形することにより光磁気ディスク4の主面からの浮き上がりが防止され正確に信号記録領域を走査することができる。
【0027】
以上のように光ピックアップ装置64に連結部材72を介して連結され、ディスク回転駆動機構59によって回転される光磁気ディスク4を挟んで光ピックアップ装置64に対向して配置される磁気ヘッド装置71は、ヘッド支持アーム74をカートリッジホルダ6の天板部82上に延在させている。そして、ヘッド支持アーム74の先端部に支持された磁気ヘッド部73は、光磁気ディスク4に対し情報信号を記録するとき、光磁気ディスク4の信号記録領域に大きな磁界強度で外部磁界を印加するため、ヘッド昇降機構101により、光磁気ディスク4に摺接するように近接される。そして、ヘッド支持アーム74の先端側に支持された磁気ヘッド部73は、ベースシャーシ7上の装着部52に装着されたディスクカートリッジ5のカートリッジ本体14内に記録再生用開口部18より進入し、カートリッジ本体14内で回転駆動される光磁気ディスク4の主面に摺接する。
【0028】
また、光磁気ディスク4に記録された情報信号の再生を行うときは、磁気ヘッド装置71からの外部磁界の印加は不要とされ、光ピックアップ装置64から出射される光ビームで光磁気ディスク4の信号記録領域を走査するのみで足りるので、磁気ヘッド部73と光磁気ディスク4が摺接することに発生する摩耗や摩耗に起因する損傷を防止するため、ヘッド昇降機構101により、磁気ヘッド部73が光磁気ディスク4の主面から離間される。光磁気ディスク4の回転が停止された停止状態のときも、磁気ヘッド部73が光磁気ディスク4の主面から離間され、ヘッド支持アーム74は、カートリッジ本体14の外方に移動される。更に、ディスクカートリッジ5をイジェクトする際、或いはディスクカートリッジ5を挿入操作する際にも、磁気ヘッド部73がディスクカートリッジ5と衝突して損傷を受けることを防止するため、ヘッド支持アーム74はカートリッジ本体14の外方に移動される。このヘッド支持アーム74を昇降操作するヘッド昇降機構101については後に詳述する。
【0029】
また、ベースシャーシ7は、主面部に後述するガイドシャーシ9に配設されている駆動機構221のギア列224、第1及び第2の駆動ギヤ226,227及びDCモータ222が挿通される挿通開口76が形成されている。挿通開口76は、ガイドシャーシ9の主面部に配設されているギア列224、第1及び第2の駆動ギヤ226,227及びDCモータ222よりやや大きく開口されている。そして、挿通開口76は、記録再生機構3内にディスクカートリッジ5が挿入されておらずベースシャーシ7がカートリッジホルダ6と離間された状態においては、ベースシャーシ7とガイドシャーシ9とが近接されるため、ギア列224、第1及び第2の駆動ギヤ226,227及びDCモータ222が挿通され、ベースシャーシ7の主面部上に臨まされる。また、挿通開口76は、記録再生機構3内にディスクカートリッジ5が挿入されベースシャーシ7がカートリッジホルダ6と近接されると、ガイドシャーシ9より上昇し、ギア列224、第1及び第2の駆動ギヤ226,227及びDCモータ222が下面側に下降され、ベースシャーシ7の主面部上より退避される。したがってベースシャーシ7は、ディスクカートリッジ5を駆動ギヤやモータと干渉させることなく、装着部52に装着することができる。
【0030】
このように、ディスクカートリッジ5が挿入されていない状態では、ベースシャーシ7がガイドシャーシ9側に下降されてガイドシャーシ9に配設された駆動機構221がベースシャーシ7の装着部52上に臨まされ、ディスクカートリッジ5が挿入されると、ベースシャーシ7がガイドシャーシ9より上昇され、ガイドシャーシ9に配設された駆動機構221がベースシャーシ7の装着部52上より退避されるよう構成されているため、記録再生装置1は、駆動機構221が備える高さ分のクリアランスを、常時ガイドシャーシ9とベースシャーシ7との間に設ける必要はなく、装置本体2の薄型化を図ることができる。
【0031】
また、ベースシャーシ7は、ディスクカートリッジ5の挿通方向と直交する方向の両側縁より側壁78,78が立ち上がり形成されている。この側壁78,78は、それぞれ前後に離間して後述するスライダ8に形成されたベースガイド溝139,140に挿通されるガイド軸79,80が形成されている。ベースシャーシ7は、ガイド軸79,80がスライダ8のベースガイド溝139,140にガイドされることにより上下方向に移動され、カートリッジホルダ6と近接離間される。
【0032】
次いで、ディスクカートリッジ5を装着部52にローディングするカートリッジホルダ6について説明する。
【0033】
このカートリッジホルダ6は、図4及び図6に示すように、ステンレス等のバネ弾性を有する薄い金属板を折り曲げて形成され、ディスクカートリッジ5を収納保持するに足る大きさに形成されている。このカートリッジホルダ6は、ディスクカートリッジ5の上面側を覆うに足る大きさを有する略矩形状に形成された天板部82を有し、天板部82の相対向する両側に、このカートリッジホルダ6の挿入されるディスクカートリッジ5の両側を支持する第1及び第2のカートリッジ保持部83,84が設けられている。これら第1及び第2のカートリッジ保持部83,84は、天板部82の両側を垂直に折り曲げて形成されたカートリッジホルダ6の側壁85,86と、これら側壁85,86の先端側を天板部82と平行となるように折り曲げて形成されたカートリッジ支持片87,88とから構成されている。
【0034】
カートリッジホルダ6は、第1及び第2のカートリッジ保持部83,84が形成された両側に直交する前面6a側の第1及び第2のカートリッジ保持部83,84との間の開放された部分がカートリッジ挿脱口89となされ、このカートリッジ挿脱口89を介してディスクカートリッジ5が第1及び第2のカートリッジ保持部83,84間に挿入される。このとき、ディスクカートリッジ5は、前面14cを挿入端としてカートリッジ挿脱口89よりカートリッジホルダ6内に挿入され、シャッタ部材21が取り付けられた一側面14a側と、この一側面14aに対向する他側面側が第1及び第2のカートリッジ保持部83,84に支持される。
【0035】
なお、カートリッジホルダ6の第1のカートリッジ保持部83を構成する側壁86の長手方向の略中央部には、ディスクカートリッジ5の一側面側に形成したシャッタ開放部材進入溝に進入し、シャッタロック部材を弾性変形させてシャッタ部材21のロックを解除するとともに、シャッタ部材21を図2中矢印B方向に移動させて記録再生用開口部18,19を開放する方向に移動させるシャッタ開放片92がカートリッジホルダ6の内方に向かって折り返し形成されている。
【0036】
また、側壁86のシャッタ開放片が設けられた位置よりカートリッジ挿脱口89側の位置には、シャッタ部材21をディスクカートリッジ5の記録再生用開口部18,19を開放した位置に保持すると共に、ディスクカートリッジ5をカートリッジホルダ6からイジェクトする際、カートリッジホルダ6から突出される方向に移動されるカートリッジ本体14に対しシャッタ部材21を保持し、シャッタ部材21を記録用開口部18,19を閉塞する方向に移動させるシャッタ保持片93が設けられている。このシャッタ保持片は、側壁85にU字状の切り込みを穿設することによって側壁85に一体に形成されている。シャッタ保持片は、側壁85の基端部から先端部側に向かって延長するように形成され、先端部側にシャッタ部材21の係合孔に係合する係合突部が形成されている。係合突部は、シャッタ保持片93の先端部側の一部をカートリッジホルダ6の内方に突出するように折り曲げて形成されている。
【0037】
また側壁85,86には、前後に離間してそれぞれスライダ8に形成されたホルダガイド溝139,140に係合されるガイド突部98,99が突設されている。カートリッジホルダ6は、ガイド突部98,99がスライダ8のホルダガイド溝139,140にガイドされることにより、ベースシャーシ7と近接離間される。
【0038】
カートリッジホルダ6の天板部82には、カートリッジホルダ6に挿入されるディスクカートリッジ5の挿入端側の上面を押圧支持するカートリッジ押圧片95が一体に形成されている。カートリッジ押圧片95は、天板部82にU字状の切り込みを穿設することによって、ディスクカートリッジ5のカートリッジホルダ6への挿入方向に向かって延長するように天板部82と一体に形成されている。カートリッジ押圧片95は、カートリッジホルダ6に挿入されたディスクカートリッジ5をカートリッジホルダ6の内方に押圧するように、先端側がカートリッジホルダ6の内方に突出するように変位されている。カートリッジ押圧片95の先端側には、カートリッジホルダ6の内方に向かって突出する突出部が設けられている。このカートリッジ押圧片95は、ディスクカートリッジ5をカートリッジ支持片87,88からの浮き上がりを防止して安定した状態でカートリッジホルダ6に挿入させる。またカートリッジ押圧片95は、カートリッジホルダ6がベースシャーシ7に近接した位置にあるとき、カートリッジホルダ6に保持されたディスクカートリッジ5を装着部52側に押圧する。
【0039】
また、カートリッジホルダ6の天板部82には、上述した磁気ヘッド装置71の磁気ヘッド部73がカートリッジホルダ6内に進入されるヘッド挿入用開口部96が形成されている。ヘッド挿入用開口部96は、カートリッジホルダ6内に挿入されたディスクカートリッジ5の記録再生用開口部18上に対応して形成され、シャッタ開放片92によってシャッタ部材21が移動されることにより開放された記録再生用開口部18及び磁気ディスク4の径方向に亘る一部を天板部82より外方に臨ませる。
【0040】
以上のようなカートリッジホルダ6の天板部82には、操作モードに応じて磁気ヘッド部73を光磁気ディスク4に近接離間させるため、ヘッド支持アーム74を昇降操作させるヘッド昇降機構101が設けられている。このヘッド昇降機構101は、図6及び図7に示すように、カートリッジホルダ6の天板部82上に回動可能に支持されてヘッド支持アーム74を昇降操作する昇降操作部材102と、昇降操作部材102を回動操作する操作レバー103とを備える。
【0041】
昇降操作部材102は、ヘッド支持アーム74の下面側に位置してヘッド支持アーム74を回動操作する略矩形状の回動操作板104を有し、この回動操作板104のヘッド支持アーム74の延設方向と直交する方向の両側に一対の支持アーム105,105が形成されている。支持アーム105,105は、磁気ヘッド装置71のヘッド支持アーム74の延設方向と平行に延設され、主面部に当該支持アーム105,105の延設方向に伸びる長孔105aが形成され、天板部82より突設する固定軸106が摺動自在に係合されている。支持アーム105,105は、長孔105aが固定軸106を摺動しながら長孔105aの形成方向に沿って移動可能とされている。したがって、回動操作板104は、支持アーム105,105の延設方向、すなわち磁気ヘッド装置71のヘッド支持アーム74の延設方向に移動可能とされている。
【0042】
また、昇降操作部材102は、回動操作板104が天板部82に設けられたヘッド挿入用開口部96に掛け渡すように配設されるとともに、カートリッジホルダ6の背面6b側側縁よりヘッド挿入用開口部96に張り出して配設されている。回動操作板104は、前面6a側側縁がカートリッジホルダ6内側に下がった段差部104aが形成されている。この回動操作板104は、支持アーム105,105が延設方向に移動されることにより、ヘッド挿入用開口部96上を移動する。
【0043】
この回動操作板104は、上面に磁気ヘッド装置71のアーム支持板75及びヘッド支持アーム74が延設されている。そして、回動操作板104の段差部104aがヘッド支持アーム74を支持することにより磁気ヘッド部73をカートリッジホルダ6のヘッド挿入用開口部96上に保持している。
【0044】
カートリッジホルダ6の天板部82には、昇降操作部材102を操作する操作レバー103が磁気ヘッド装置71のヘッド支持アーム74の延設方向と同じ前後方向へ回動可能に取り付けられている。操作レバー103は、先端部が側壁85側に延在される操作突部114と、この操作突部114から昇降操作部材102側に延在されるアーム部115と、操作突部114とアーム部115との間に設けられ操作レバー103を回動可能に支持する回動支持部116とが一体的に形成されている。
【0045】
操作突部114は、第2のカートリッジ保持部84側に延在され、先端部を後述する変換部材に狭持されている。アーム部115は、上記昇降操作部材102の支持アーム105と固定軸117によって回動可能に接続されている。この操作レバー103は、固定軸によって回動可能とされた回動支持部116を中心にカートリッジホルダ6の前後方向に回動可能とされている。そして、操作レバー103は、操作突部114が後述する駆動レバー181によって前後方向にスライドされると、回動支持部116を介してアーム部115が回動され、アーム部115と接続されている昇降操作部材102を前後方向に操作する。
【0046】
具体的に、カートリッジホルダ6内に挿入されたディスクカートリッジ5の光磁気ディスク4に情報信号の記録を行う場合には、駆動レバー181によって操作突部114が図7中矢印D方向に移動される。操作レバー103は操作突部114が移動されると回動支持部116を介してアーム部115がカートリッジホルダ6の背面6b側に回動される。これにより、アーム部115の先端部に接続されている回動操作部材102の支持アーム105及び回動操作板104も背面6b側に移動される。回動操作板104が背面6b側に移動されることにより、段差部104aに支持されていたヘッド支持アーム74は下方に撓み、先端部に設けられた磁気ヘッド部73が光磁気ディスク4と摺接される。
【0047】
また、光磁気ディスク4に対して情報信号の記録を行わない場合には、駆動レバー181によって操作突部114が図7中反矢印D方向に移動され、アーム部115がカートリッジホルダ6の前面6a側に回動される。これにより、回動操作部材102の支持アーム105及び回動操作板104も前面6a側に移動され、段差部104aによってヘッド支持アーム74が支持されるため、光磁気ディスク4と摺接されている磁気ヘッド部73がヘッド挿入用開口部96上に上昇される。
【0048】
カートリッジホルダ6には、図4及び図6に示すように、スライダ8が前後方向へ移動自在に支持されている。スライダ8は、左右に長い連結部125とこの連結部125の左右両端部からそれぞれ後方へ突出された延設部126,127とこの延設部126,127の側縁からそれぞれ垂設された側面部128,129とが一体に形成されている。一方の側面部128には、バネ係止片131が突設されている。このバネ係止片131には、ガイドシャーシ9の側面部のバネ係止片168に一端が係止されたコイルバネ169の他端が係止され、これによりスライダ8は、ガイドシャーシ9の前方に付勢される。
【0049】
延設部126の後端部には、後述するイジェクト部材147と係合する規制片133が設けられている。規制片133は、略矩形状に形成され、スライダ8の内方側に折り曲げられてなる。
【0050】
側面部128,129には、それぞれ前後に離間してガイドピン135,136が設けられている。これらガイドピン135,136には、ガイドシャーシ9のガイド壁154,155に設けられた水平ガイド溝157,158に内側から係合される。
【0051】
また、側面部128,129には、それぞれ前後に離間してホルダガイド溝137,138及びベースガイド溝139,140が形成されている。ホルダガイド溝137,138には、スライダ8にカートリッジホルダ6が組み付けられることにより、図8に示すように、カートリッジホルダ6の側壁85,86に突設されたガイド突部98,99が内側から係合される。また、ベースガイド溝139,140には、ベースシャーシ7の側壁78に突設されたガイド軸79,80が内側から係合される。
【0052】
前側に位置するホルダガイド溝137は、後側から順に下側水平部137a、傾斜部137b、上側水平部137cが連続して形成されている。後側に位置するホルダガイド溝138は、後側から順に下側水平部138a、傾斜部138b、上側水平部138cが連続して形成されている。また、前側に位置するベースガイド溝139は、後ろ側から順に上側水平部139a、傾斜部139b、下側水平部139cが連続して形成されている。後ろ側に位置するベースガイド溝140は、後ろ側から順に上側水平部140a、傾斜部140b、下側水平部140cが連続して形成されている。
【0053】
更に、一方の側面部128には、バネ係止片131よりやや前面側に、後述するスライドレバーの押圧部によって押圧される被押圧片144が設けられている。スライダ8は、ディスクカートリッジの排出時に、被押圧片144がスライドレバーに背面側へ押圧されることによりコイルバネ169の付勢力に対抗して背面側へスライドされる。
【0054】
このようなスライダ8は、コイルバネ169によって前面側にスライドされることにより、ホルダガイド溝137,138及びベースガイド溝139,140に係合されたカートリッジホルダ6及びベースシャーシ7を近接する方向にガイドする。すなわち、スライダ8が前面側にスライドされると、ホルダガイド溝137,138に係合しているカートリッジホルダ6の側壁85,86に突設されたガイド突部98,99が、上側水平部137c,138cから傾斜部137b,138bを経て下側水平部137a,138aへ移動され、カートリッジホルダ6は下降される。また、スライダ8が前面側にスライドされると、ベースガイド溝139,140に係合しているベースシャーシ7の側壁78に突設されたガイド軸79,80が、下側水平部139c,140cから傾斜部139b,140bを経て上側水平部139a,140aへ移動され、ベースシャーシ7は上昇される。
【0055】
またスライダ8は、後述するスライドレバー163によって背面側にスライドされると、ホルダガイド溝137,138及びベースガイド溝139,140に係合されたカートリッジホルダ6及びベースシャーシ7を互いに離間する方向にガイドする。すなわち、スライダ8が背面側にスライドされると、ホルダガイド溝137,138に係合しているカートリッジホルダ6の側壁85,86に突設されたガイド突部98,99が、下側水平部137a,138aから傾斜部137b,138bを経て上側水平部137c,138cへ移動され、カートリッジホルダ6は上昇される。また、スライダ8が背面側にスライドされると、ベースガイド溝139,140に係合しているベースシャーシ7の側壁78に突設されたガイド軸79,80が、上側水平部139a,140aから傾斜部139b,140bを経て下側水平部139c,140cへ移動され、ベースシャーシ7は下降される。
【0056】
次いで、スライダ8の水平方向のスライド及びカートリッジホルダ6及びベースシャーシ7の上下方向の移動をガイドするガイドシャーシ9について説明する。
【0057】
ガイドシャーシ9は、図3に示すカートリッジホルダ6、ベースシャーシ7及びスライダ8が組み付けられた組立品に外方より組み付けられるものであり、図9に示すように、略矩形の主面部153と、主面部153のディスクカートリッジ5の挿入方向と直交する方向の側面より立ち上がり形成されスライダ8、カートリッジホルダ6及びベースシャーシ7の移動をガイドする一対のガイド壁154,155が形成されている。ガイド壁154,155は、それぞれ前後に離間してスライダ8の水平方向の移動をガイドする水平ガイド溝157,158が形成されている。また、ガイド壁154,155は、後端部にカートリッジホルダ6とベースシャーシ7の垂直方向の移動をガイドする垂直ガイド溝159,160が形成されている。
【0058】
スライダ8の水平方向の移動をガイドする水平ガイド溝157,158は、ガイド壁154,155の長手方向の前端部154a,155a及び後端部154b,155bに形成されている。この水平ガイド溝157,158は、ガイド壁154,155の後端部154b,155b側を開放端とされた略水平状の溝からなる。この水平ガイド溝157,158は、スライダ8の側面部128,129に前後に離間してそれぞれ突設されたガイドピン135,136が摺動可能に係合されている。したがって、ガイドシャーシ9は、スライダ8を確実に水平方向へ移動させることができる。
【0059】
また、カートリッジホルダ6及びベースシャーシ7の垂直方向の移動をガイドする垂直ガイド溝159,160は、ガイド壁154,155の長手方向の後端部154b,155bに形成されている。この垂直ガイド溝159,160は、上方を開放端とされた略垂直方向の溝からなる。この垂直ガイド溝159,160は、カートリッジホルダ6の側壁85,86に突設されたガイド突部99及びベースシャーシ7の側壁78,78に突設されたガイド軸80が摺動可能に係合されている。垂直ガイド溝159,160は、ガイド突部99及びガイド軸80が係合されることにより、カートリッジホルダ6及びベースシャーシ7の前後方向への移動を規制し、上下方向にのみ移動させることができる。
【0060】
なお、垂直ガイド溝159,160は、開放端側である上方側より下方側が幅狭に形成するようにしてもよい。すなわち、垂直ガイド溝159,160は、上方側に幅広に形成されたカートリッジホルダ6のガイド突部99が係合され、下方側に幅狭に形成されたベースシャーシ7のガイド軸80が係合される。これにより、垂直ガイド溝159,160は、カートリッジホルダ6がベースシャーシ7側に下げられたときにも、カートリッジホルダ6の係合突部46が幅狭に形成された下方側まで下がることがないため、カートリッジホルダ6が必要以上にベースシャーシ7側に近接することを防止することができる。
【0061】
また、主面部153には、ベースシャーシ7に配設されたスピンドルモータ61やディスクテーブル63等のディスク回転駆動機構59や、光ピックアップ装置64の光学ブロック65やスレッド送りモータ70が挿通される開口部161が形成されている。開口部161は、記録再生機構3内にディスクカートリッジ5が挿入されておらずベースシャーシ7がカートリッジホルダ6と離間された状態において、ベースシャーシ7がガイドシャーシ9と近接されると、ベースシャーシ7の下面側に取り付けられたディスク回転駆動機構59や光ピックアップ装置64の下面部が挿通される。したがって、ベースシャーシ7の下面側に取り付けられたディスク回転駆動機構59や光ピックアップ装置64とガイドシャーシ9の主面部153との間に、ディスク回転駆動機構59や光ピックアップ装置64の下方への突出分に相当する所定のクリアランスを設けることなくベースシャーシ7とガイドシャーシ9の近接時におけるディスク回転駆動機構59及び光ピックアップ装置64とガイドシャーシ9の主面部153との干渉を回避することができる。また、ベースシャーシ7とガイドシャーシ9との間に所定のクリアランスを設けることを不要とするため、装置全体の薄型化を図ることができる。
【0062】
また、ガイドシャーシ9には、図7及び図9に示すように、カートリッジホルダ6が保持したディスクカートリッジ5をイジェクトするイジェクト部材147が設けられている。イジェクト部材147は、主面部153のガイド壁154側の後端部近傍に回動可能に設けられ、捻りコイルバネ148により前方に付勢されている。
【0063】
このイジェクト部材147は、図9に示すように、ガイドシャーシ9の主面部153に回動可能に設けられる回動部149と、回動部149より立ち上がり形成されディスクカートリッジ5と当接する当接部150と、当接部150より折り曲げ形成されイジェクト部材147の回動を規制する規制部151とを有する。
【0064】
回動部149は、ガイドシャーシ9の主面部153に突設されている回動軸162に挿通され、当該回動軸162を回動中心としてディスクカートリッジ5の挿脱が行われるカートリッジ挿脱口89側に回動自在とされている。
【0065】
当接部150は、回動部149より垂直に形成され、カートリッジホルダ6内に挿入されたディスクカートリッジ5の挿入端側の側面14cと当接される。また、当接部150は、回動軸162に挿通されている捻りコイルバネ148の一端が係止されることにより、常時ディスクカートリッジ5を排出させるガイドシャーシ9の前面側へ付勢されている。当接部150は、ディスクカートリッジ5がカートリッジホルダ6内に挿入されると捻りコイルバネ148の付勢力に対抗してカートリッジ本体14に押圧されることにより後方に回動され、またディスクカートリッジ5を排出する際には捻りコイルバネ148の付勢力により前方に回動されカートリッジ本体14をカートリッジ挿脱口89側へ押し出す。
【0066】
イジェクト部材147の回動を規制する規制部151は、当接部150より折り曲げられスライダ8と略同一の高さに形成されている。この規制部151は、先端部にスライダ8の延設部126に形成された規制片133の外側縁を転動するローラ152が回転自在に形成されている。ローラ152は、スライダ8の規制片133と転動自在に係合することにより、イジェクト部材147の回動を規制している。すなわち、イジェクト部材147は、ディスクカートリッジ5が挿入された状態においては、当接部150がカートリッジ本体14に押圧されて規制部151が後方に回動される。このとき、スライダ8も、ローラ152が規制片133をスライダ8の前方へのスライドを規制する前面部133aから側面部133bへ転動されるため、コイルバネ169によって前方にスライドされる。そして、イジェクト部材147は、ローラ152が前方へスライドされた規制片133の側面部133bと当接されることにより、規制片133により回動が規制され、ガイドシャーシ9の後方に保持される。また、ディスクカートリッジ5を排出する際には、後述するギヤ機構及びスライドレバーによりスライダ8が後方にスライドされるため、ローラ152が規制片133の側面部133bから前面部133aへ転動可能となる。したがって、イジェクト部材147は、捻りコイルバネ148の付勢力によって前方に付勢されることにより前方へ回動され、ディスクカートリッジ5と当接している当接部150がカートリッジ本体14をカートリッジ挿脱口89側へ押し出して排出する。
【0067】
スライダ8を後方へスライドさせるスライドレバー163は、図3及び図9に示すように、ガイドシャーシ9のガイド壁154に前後方向に移動可能に取り付けられている。スライドレバー163は、前後に長く形成され、前後に離間してガイド孔165,165が形成されている。スライドレバー163は、これらガイド孔165,165にガイドピン166,166が係合されることによって、ガイド壁154に取り付けられている。
【0068】
スライドレバー163には、図10に示すように、後端よりの下縁に係合片164が設けられている。この係合片164は、後述する駆動機構221を構成する駆動ギヤ226の押圧突部226aの回転軌跡上に位置され、押圧突部226aに押圧されることにより、駆動ギヤ226の回転に応じてスライドレバー163全体をガイド孔165,165に係合されたガイドピン166,166に沿って移動させる。また、スライドレバー163には、一対のガイド孔165,165間の上縁に上方へ突出された押圧部174が設けられている。この押圧部174は、スライドレバー163全体が前方に移動することにより、スライダ8の被押圧片144を押圧し、スライダ8をコイルバネ169の付勢力に抗して後方へ移動させる。スライドレバー163には、後側の下側にバネ係止部175が設けられている。バネ係止部175には、一端がガイドシャーシ9のガイド壁154に設けられたバネ係止部176に係止された付勢部材であるコイルバネ177の他端が係止される。したがって、スライドレバー163は、このコイルバネ177の付勢力によって常時前方側に移動されている。そして、スライドレバー163は、後述する駆動機構221を構成する駆動ギヤ226の押圧突部226aによって、コイルバネ177の付勢力に抗して後方へ移動され、押圧部174がスライダ8を後方へスライドさせる。
【0069】
図9に示すように、ガードシャーシ9の主面部153の左端部には、後述する駆動機構221とヘッド昇降機構101を構成する操作レバー103とをリンクさせ、駆動機構221の駆動力を操作レバー103に伝達するリンク機構180が設けられている。このリンク機構180は、ヘッド昇降機構101を構成する操作レバー103を制御する駆動レバー181と、この駆動レバー181の移動量を規制するためのリミットレバー191と、駆動レバー181とリミットレバー191とを接続する変換部材202と、リミットレバー191に取り付けられるリミッタバネ211とを備える。
【0070】
駆動レバー181は、ガイドシャーシ9のガイド壁154の後端に、前後方向に移動自在に取り付けられている。駆動レバー181は、図3及び図9に示すように、前後方向に長く形成され、前後両端部にそれぞれガイド孔182,182が形成されるとともにガイドピン184,184によってスライド可能に係止されている。
【0071】
また、駆動レバー181の前後方向における略中央部には、バネ係止片185が下面側に突出して設けられている。このバネ係止片185には、一端がガイドシャーシ9のガイド壁154の下面に設けられたバネ係止片186に係止された付勢部材である引張コイルバネ187の他端が係止される。したがって、駆動レバー181は、常時後方へ付勢されている。また、駆動レバー181は、前端部にリミットレバー191に押圧される被押圧部188が下方に突設されている。駆動レバー181は、被押圧部188がリミットレバー191に押圧されることにより、引張コイルバネ187の付勢力に抗して前方にスライドされる。駆動レバー181の前後方向の移動に伴って、変換部材202を介して操作レバー103が前後に移動される。
【0072】
なお駆動レバー181は、前後方向における略中間部に、後述する変換部材202との間で引張コイルバネ189が懸架されるバネ係止片190が上面側に突出して設けられている。
【0073】
また、ガイドシャーシ9の下面には、図10に示すように、駆動レバー181に隣接してリミットレバー191が回動自在に支持されている。リミットレバー191は、ガイドシャーシ9のガイド壁154側に突出し駆動レバー181の被押圧部188を押圧する押圧部192と、駆動機構221の駆動ギヤ227と係合する係合凹部193と、リミットレバー191を回動付勢するリミッタバネ211が係止される係止部194とを有する。
【0074】
リミットレバー191は、係合凹部193が駆動ギヤ227の係合凸部227aの回転軌跡上に位置され、係合凸部227aと係合可能とされている。また、リミットレバー191は、リミッタバネ211が係止されることにより、係合凸部227aと係合されて駆動ギヤ227の回転方向に回転された場合にも、係合凸部227aとの係合が外れると、リミッタバネ211によって、再度係合凹部193が係合凸部227aと係合可能な初期位置に弾性復帰される。
【0075】
このリミットレバー191は、駆動機構221により駆動ギヤ227が回転駆動されると、駆動ギヤ227の係合凸部227aが係合凹部193に係合され、図10中矢印F方向に回動される。これによりリミットレバー191は、押圧部192が図10中矢印D方向に回動され、駆動レバー181の被押圧部188をガイドシャーシ9の前方にスライドさせ、変換部材202を介して操作レバー103及び昇降操作部材102を移動させて磁気ヘッド装置71のヘッド支持アーム74をヘッド挿入用開口部96内に下降させる。
【0076】
リミットレバー191は、さらに駆動ギヤ227が回転されると、駆動ギヤ227の係合凸部227aと係合凹部193との係合が外れ、駆動レバー181への押圧力が解かれる。したがって、駆動レバー181は、引張コイルバネ187により図10中反矢印D方向にスライドされる。これにより、変換部材202を介して操作レバー103及び昇降操作部材102が移動され、磁気ヘッド装置71のヘッド支持アーム74がヘッド挿入用開口部96上へ上昇される。
【0077】
駆動レバー181と操作レバー103は、図3及び図12に示すように、変換部材202によって連結されている。変換部材202は、ガイドシャーシ9のガイド壁154と駆動レバー181との間に配設され、図示しないガイド孔が形成されると共にガイドピン184によってスライド可能に係止されている。変換部材202は、駆動レバー181と略同一の大きさに形成されており、前後方向の前端部には、操作レバー103を狭持する係合部203が上辺部に突出して形成されている。係合部203には、カートリッジホルダ6の天板部82に前後方向に回動可能に取り付けられた操作レバー103の操作突部114が摺動自在に狭持されている。
【0078】
また、変換部材202は、後端部の上縁部には駆動レバー181との間に懸架される引張コイルバネ189が上面側に突出して設けられている。変換部材202は、引張コイルバネ189を介して駆動レバー181と接続されることによって、駆動レバー181がガイドシャーシ9の前方にスライドされると、ともにガイドシャーシ9の前方にスライドされる。
【0079】
また、変換部材202は、後端部が外方に折り曲げられると共に駆動レバー181の後端部を係止する係止部204が形成されている。変換部材202は、係止部204が駆動レバー181の後端部が係止されることにより、駆動レバー181が後方へスライドされると、係止部204が駆動レバー181に押圧され、後方へスライドされる。
【0080】
このような変換部材202は、リミットレバー191を介して駆動レバー181がガイドシャーシ9の前方へスライドされると、引張コイルバネ189によって前方へスライドされる。これにより、変換部材202は、係合部203において狭持している操作レバー103の操作突部114を前面側に回動させる。操作レバー103は、アーム部115が回動支持部116を介して操作突部114と反対側の背面側に回動され、回動操作板104をカートリッジホルダ6の背面6b側へスライドさせる。これにより、回動操作板104に支持されている磁気ヘッド装置71のヘッド支持アーム74がヘッド挿入用開口部96内へ下降される。
【0081】
また、変換部材202は、駆動レバー181がリミットレバー191との係合が外れ、引張コイルバネ187によって後方へスライドされると、係止部204が駆動レバー181に押圧され、後方へスライドされる。これにより、変換部材202は、係合部203において狭持している操作レバー103の操作突部114を後方にスライドさせる。操作レバー103は、アーム部115が回動支持部116を介して操作突部114と反対側の前面側に回動され、回動操作板104をカートリッジホルダ6の前面6a側へスライドさせる。これにより、回動操作板104に支持されている磁気ヘッド装置71の支持アーム74がヘッド挿入用開口部96上へ退避される。
【0082】
次に、以上のようなリンク機構180を構成する駆動レバー181やリミットレバー191を直接的に移動させる駆動機構221について図9を用いて説明する。この駆動機構221は、駆動源となる駆動モータ222と、この駆動モータ222の駆動軸に取り付けられたウォーム223に噛合される複数のギヤからなるギヤ列224と、このギヤ列224の最終段のギヤに噛合される第1の駆動ギヤ226と、第1の駆動ギヤ226と噛合される第2の駆動ギヤ227とが、ガイドシャーシにかしめられた軸部材によって回転可能に形成されている。
【0083】
駆動モータ222は、ガイドシャーシ9の下面に配設され、駆動軸に取り付けられたウォーム223に噛合されたギヤ列224を介して第1及び第2の駆動ギヤ226,227を回転する。
【0084】
ギヤ列224に噛合されている第1の駆動ギヤ226は、上面に押圧突部226aが一体に設けられている。この押圧突部226aは、第1の駆動ギヤ226が図13中矢印G方向に回転されることにより、スライドレバー163の係合片164に前面側より当設し、スライドレバー163を同図13中反矢印D方向にスライドさせる。これにより第1の駆動ギヤ226は、スライドレバー163及びスライダ8を背面側へスライドさせ、イジェクト部材147を前面側へ回動させる。
【0085】
また、第1の駆動ギヤ226と噛合する第2の駆動ギヤ227は、上面に係合凸部227aが一体に設けられている。この係合凸部227aは、第2の駆動ギヤ27が図10中矢印H方向に回転されることにより、リミットレバー191の係合凹部193に係合し、リミットレバー191を同図10中矢印F方向に回動させる。これにより第2の駆動ギヤ227は、リミッタバネ191の押圧部192を図10中矢印D方向へ回動させ、駆動レバー181及び変換部材202を前面側へスライドさせることにより、操作レバー103及び昇降操作部材102をスライドさせ、磁気ヘッド部73を光磁気ディスク4に摺接させる。
【0086】
なお、図3に示すように、ガイドシャーシ9の一対のガイド壁154,155の前方には、カートリッジホルダ6のカートリッジ挿脱口89を開閉し、内部に塵埃等の異物が侵入することを防止する開閉蓋215が取り付けられている。
【0087】
次に、以上のように構成された記録再生機構3の上記図1に示した取付部材42への取付を説明する。この取付部材42は、金属板を折曲して、上面が開放された略矩形の箱状に形成されている。この取付部材42の底面には、前面側に記録再生機構3が配設される第1の配設部251が設けられ、背面側にリジットなプリント配線基板253が配設される第2の配設部252が設けられている。なお、第2の配設部252に配設されるプリント配線基板253には、記録再生機構3を駆動制御するための制御回路や情報処理装置とUSB規格に従ってデータのやり取りを行うためのインタフェース回路等が組み込まれている。
【0088】
第1の配設部251は、第2の配設部252より1段低い位置に略矩形に形成されている。第1の配設部251には、各コーナ部近傍に、底面から離間して記録再生機構3の取付片254が形成されている。これら取付片254は、中心に取付孔254aが穿設されている。また第1の配設部251は、プリント配線基板253よりフレキシブル回路基板を介して接続されたプリント配線基板256が配設されている。このプリント配線基板256は、上記ベースシャーシ7に設けられた光学ブロック65に一端が接続されたフレキシブル配線基板77の他端が接続されている。
【0089】
一方、記録再生機構3を構成する略矩形のガイドシャーシ9には、各コーナ部近傍に取付支持片255が設けられている。これら取付支持片255は、中心部に貫通孔255aが設けられ、貫通孔255aは、一部が切り欠かれ開放されている。記録再生機構3は、貫通孔255aに記録再生機構3を取付部材42に対してフローティング状態とするための図示しないダンパ部材が取り付けられ、当該ダンパ部材を介して取付片254に接続されている。
【0090】
ところで、以上のように構成された記録再生装置1は、上記取付部材42に配設されるプリント配線基板253及びプリント配線基板256に、記録再生機構3の動作を制御する制御回路が組み込まれている。この制御回路は、マイクロコンピュータ等で構成された制御部を有する。この制御部には、ディスクカートリッジ5の挿入を検出するカートリッジ検出スイッチのオンオフが入力されると共に、駆動機構221の駆動状態を検出する検出スイッチからの信号が入力される。また、この制御部は、ディスク回転駆動機構59を構成するスピンドルモータ61、光ピックアップ装置64、光ピックアップ装置64の送りモータ、磁気ヘッド部73等を制御すると共に、駆動機構221の駆動源となる駆動モータ222を制御する。
【0091】
制御部は、カートリッジ検出スイッチがオンとなったかを検出することでディスクカートリッジ5が装着部52に装着されたかどうかを検出し、ディスクカートリッジ5が装着部52に装着されているときに限って、光磁気ディスク4を回転するためのスピンドルモータ61、光ピックアップ装置64、磁気ヘッド部73等の駆動を許可する。そして、制御部は、記録再生装置1が組み付けられる情報処理装置からの入力に応じてスピンドルモータ61、光ピックアップ装置64、光ピックアップ装置64の送りモータ、磁気ヘッド73等を駆動し、情報信号の記録や再生を行うことができるようにする。
【0092】
また、制御部は、検出スイッチからの入力に応じて駆動モータ222の駆動を停止する。また、制御部は、カートリッジホルダ6に保持しているディスクカートリッジ5に対してデータを記録するとき、磁気ヘッド部73を光磁気ディスク4に摺接させるために正転駆動し、カートリッジホルダ6に保持しているディスクカートリッジ5をイジェクトするとき、逆転駆動する。
【0093】
このように、制御部は、装置全体の動作を制御するものであり、記録動作中にイジェクト操作信号が入力されたとき、適宜、記録データの管理情報であるTOC(Table Of Contents)を更新してから記録動作を停止する。すなわち、制御部は、スピンドルモータ61、光ピックアップ装置64、磁気ヘッド部73の駆動を停止する。そして、制御部は、駆動モータ222を逆転駆動し、磁気ヘッド部74をカートリッジ本体14内から待避させる。この後、制御部は、駆動モータ222を逆転駆動し、装着部52に装着されているディスクカートリッジ5のイジェクトを開始するように制御する。
【0094】
このように、制御部は、記録動作中にイジェクト操作信号の入力があったとき、記録動作を一端終了、すなわちTOCを更新してからディスクカートリッジ5のイジェクトを行うようにし、TOCが更新されないことで光ディスクに記録されたデータが破損しないようにしている。
【0095】
なお、この制御は、記録再生装置1側で行うようにするほか、情報処理装置側のソフトウェアで行うようにしてもよい。
【0096】
以上のように構成された記録再生装置1は、次のようにディスクカートリッジ5が挿入されて情報信号の記録再生を行い、ディスクカートリッジ5をイジェクトする。先ず、ディスクカートリッジ5がローディングされる前の状態について説明する。
【0097】
イジェクト部材147は、図16に示すように、捻りコイルバネ148の付勢力によって図16中矢印R方向の回動端に位置されており、イジェクト部材147の規制部151のローラ152が、スライダ124の規制片133の前面部133aに当接されている。これによって、スライダ8は、捻りコイルバネ169の付勢力に抗してカートリッジホルダ6の後方側に保持されている。
【0098】
スライダ8がカートリッジホルダ6の後方側に保持されていることで、図17に示すように、カートリッジホルダ6のガイド突部98,99は、それぞれスライダ8のホルダガイド溝137,138の上側水平部137c,138cに係合されている。したがって、カートリッジホルダ6は、ベースシャーシ7に対して離間したディスクカートリッジ5の挿脱が行われる挿脱位置に保持されている。このとき、カートリッジホルダ6とカバー43とのクリアランスは、略0.1mmとされ、このクリアランス内にカートリッジホルダ12の天板82上に配設されている磁気ヘッド装置71が配設されている。ここで、ディスクカートリッジ5が収納されていない状態においては、磁気ヘッド装置71が駆動されることはないため、磁気ヘッド装置71を収納するのに必要なスペースは確保されている。
【0099】
同様に、スライダ8がカートリッジホルダ6の後方側に保持されていることで、ベースシャーシ7のガイド軸79,80は、それぞれスライダ8のベースガイド溝139,140の下側水平部139c,140cに係合されている。したがって、ベースシャーシ7は、カートリッジホルダ6に対して離間した位置に保持されている。このとき、ベースシャーシ7と取付部材42の下面部に配設されたプリント配線基板256とのクリアランスは略0.1mmとされ、このクリアランス内にベースシャーシ7に配設されている光ピックアップ装置64の光学ブロック65とプリント回路基板256とを接続するフレキシブル回路基板77が収納されている。ここで、ディスクカートリッジ5が収納されていない状態においては、光学ブロック65が駆動されることはないため、フレキシブル回路基板77を収納するのに必要なスペースは確保されている。
【0100】
また、このときガイドシャーシ9のガイド壁154に取り付けられたイジェクト操作部材153は、コイルバネ177の付勢力によって前方側の移動端に保持されている。また、図22に示すように、駆動機構224の第1の駆動ギヤ226は、押圧突部226aがスライドレバー163の係合片164と離間した位置にあり、第2の駆動ギヤ227は、係合凸部227aがリミットレバー191の係合凹部193と離間した位置とされている。
【0101】
また、図14に示すように、駆動レバー181は、引張コイルバネ187によってガイドシャーシ9の後方へスライドされており、変換部材202も駆動レバー181と共にガイドシャーシ9の後方へスライドされている。したがって、変換部材202の係合部203に狭持されている操作レバー103の操作突部114が図16中反矢印D方向にスライドされ、回動支持部116を介してアーム部115及び昇降操作部材102が図16中矢印I方向にスライドされ、ヘッド支持アーム74をカートリッジホルダ6の天板82に形成されたヘッド挿入用開口部96の上方に支持している。これにより、磁気ヘッド部73をカートリッジホルダ6内に挿入されるディスクカートリッジ5に干渉しない位置に退避させることができる。
【0102】
図8に示すように、ディスクカートリッジ5は、カートリッジ本体14の前面14cを挿入端としてカートリッジホルダ6のカートリッジ挿脱口89より挿入される。そして、ディスクカートリッジ5は、先ず、カートリッジ本体14の前面14c側の下ハーフ13により構成される下面部がカートリッジ挿脱口89に近接した位置にあるカートリッジホルダ6のカートリッジ支持片87,88の前端部によりガイドされながら、更にユーザにより押し込まれることにより、カートリッジホルダ6内に進入していく。
【0103】
ディスクカートリッジ5がカートリッジ挿脱口89よりカートリッジホルダ6に挿入されていくと、シャッタ開放片92が相対的にディスクカートリッジ5を構成するカートリッジ本体14の一側面14aに設けられたガイド溝に係合し、このガイド溝内を前面14c側に移動することによって、シャッタ部材21のロックを解除し、引き続きシャッタ部材21の端縁を押圧してこのシャッタ部材21をシャッタ取付凹部25内をカートリッジ本体14の背面14b側に移動させる。シャッタ部材21がスライドされていくとシャッタ保持片93の係合突部94がシャッタ部材21の係合孔に係合され、シャッタ部材21が記録再生用開口部18,19を開放した状態に保持される。
【0104】
また、図20に示すように、挿入されたディスクカートリッジ5によってイジェクト部材147の回動部150が後方へ押圧され、イジェクト部材147が捻りコイルバネ148の付勢力に抗して図20中反矢印R方向へ回動される。
【0105】
図20に示すように、イジェクト部材147が図20中反矢印R方向へ回動され規制部151のローラ152がスライダ124の規制片133の前面部133aから側面部133bへ転動されると、コイルバネ169の付勢力によってスライダ8がカートリッジホルダ6の前方へスライドされる。なお、イジェクト部材147は、スライダ8が前方へスライドされることにより、規制部151のローラ152がスライダ8の規制片133の側面部133bに当接されて、ディスクカートリッジ5を排出する図20中矢印R方向への回動が規制される。
【0106】
そして、スライダ124が前方へ移動されていくと、カートリッジホルダ6のガイド突部98,99が、それぞれホルダガイド溝137,138の上側水平部137c,138cから傾斜部137b,138bを経て下側水平部137a,138aまで移動しベースシャーシ7に近接される。このとき、カートリッジホルダ6は、ガイド突部99がガイドシャーシ9のガイド壁154,155に形成された垂直ガイド溝159,160にガイドされるため、前後方向にスライドすることなく、下降される。また、図18に示すように、カートリッジホルダ6は、ベースシャーシ7側へ略0.6mm移動され、カバー43との間に0.7mmのクリアランスが形成される。したがって、カートリッジホルダ6とカバー42との間にはカートリッジホルダ6の天板82上に配設されている磁気ヘッド装置71が駆動するに十分なスペースが確保される。
【0107】
また、スライダ8が前方へ移動されていくと、同時にベースシャーシ7のガイド軸79,80がそれぞれベースガイド溝139,140の下側水平部139c,140cから傾斜部139b,140bを経て上側水平部139a,140aまで移動しカートリッジホルダ6に近接される。このとき、ベースシャーシ7は、ガイド軸80がガイドシャーシ9のガイド壁154,155に形成された垂直ガイド溝159,160にガイドされるため、前後方向にスライドすることなく、上昇される。また、図18に示すように、ベースシャーシ7は、カートリッジホルダ6側へ略1.8mm移動され、取付部材42に配設されたプリント配線基板256との間に1.9mmのクリアランスが形成される。したがって、ベースシャーシとプリント配線基板256との間にはプリント配線基板256とベースシャーシ7に配設された光学ブロック65とを接続するフレキシブル回路基板77が光学ブロック65とともに移動するに十分なスペースが確保される。
【0108】
以上のように、ディスクカートリッジ5が挿入され、カートリッジホルダ6とベースシャーシ7とが近接されるとき、カートリッジホルダ6の下降量よりもベースシャーシ7の上昇量が大きくされている。したがって、記録再生装置1は、カートリッジ挿脱口89内にディスクカートリッジを挿入させたユーザの指等の障害物が挿入され、カートリッジホルダ6の下降が妨害された場合にも、ベースシャーシ7が上昇されることにより、ディスクカートリッジ5を装着部52に装着させることができ、また、カートリッジホルダ6の下降量が比較的短いため、記録再生機構3にかかる負荷が少なくてすむ。
【0109】
また、カートリッジホルダ6及びベースシャーシ7が互いに近接され、装着位置に至ると、カートリッジホルダ6に保持されているディスクカートリッジ5は、ベースシャーシ7に構成された装着部52に装着される。ここで、カートリッジ本体14の下ハーフ13側の主面に設けられた位置決め凹部29には、ベースシャーシ7に突設された位置決めピン53が係合され、これによって、ディスクカートリッジ5は、装着部52に位置決めがされた状態で装着される。このとき、図7に示すように、ディスクカートリッジ5の位置決め凹部29は、その中心が位置決めピン53の中心よりややずれた位置、例えば1mmずれた位置にあるため、位置決めピン53の傾斜面に沿って引き込まれる。これによりディスクカートリッジ5は、カートリッジホルダ6の最深部まで挿入されない状態でも位置決めピン53に引き込まれ、ベースシャーシ7の装着部52に装着される。したがって、ディスクカートリッジ5がカートリッジホルダ6の最深部まで挿入されない状態でカートリッジホルダ6とベースシャーシ7とが近接されることにより、カートリッジホルダ6とベースシャーシ7とでディスクカートリッジ5を挟み込んでしまう事態を回避することができる。
【0110】
そして、カートリッジホルダ6とベースシャーシ7とが近接方向の移動端まで移動されると、カートリッジホルダ6に保持されたディスクカートリッジ5のカートリッジ本体14の中央開口部17からは、ディスク回転駆動機構59を構成するディスクテーブル63が進入し、カートリッジ本体14内の光磁気ディスク4のクランピングプレート16を磁気吸引し、センタリングを図った状態で保持する。これにより、光磁気ディスク4は、ディスクテーブル63と一体的に回転可能な状態となる。
【0111】
次に、光磁気ディスク4に記録された情報信号の再生動作について説明する。ユーザによって情報信号の再生操作が行われると、スピンドルモータ61が駆動され、光磁気ディスク4は、CLV(Constant Linear Velocity)、CAV(Constant Angular Velocity)等で回転される。そして、光ピックアップ装置64は、スレッド送りモータ70が駆動されることにより送りねじ69が回転され、ガイド軸68にガイドされながら光磁気ディスク4の径方向に送り操作される。光ピックアップ装置64は、光ビームを半導体レーザより出射し、対物レンズ66で収束し、光磁気ディスク4の信号記録面に照射する。そして、光ピックアップ装置64は、光磁気ディスク4で反射された戻りの光ビームを光検出器で検出することによって、光磁気ディスク4に記録されている情報信号の読み出しを行う。なお、このとき、光ピックアップ装置64は、2軸アクチュエータを駆動し、フォーカシングサーボ信号及びトラッキングサーボ信号に基づいて対物レンズ66のフォーカシング方向及びトラッキング方向に駆動変位する。例えば、先ず、光ピックアップ装置64は、光磁気ディスク4の最内周側に移動されて光磁気ディスク4の最内周に記録されているTOCの読み出しを行う。そして、TOCの読み出しの後、ユーザによって指定されたトラックにトラックジャンプし、ユーザ指定の情報信号の読み出しを行う。なお、ユーザによって再生を停止する操作が行われると、スピンドルモータ61は、ディスクテーブル63の回転を停止すると共に光ピックアップ装置64の駆動を停止する。
【0112】
なお、このとき、記録再生機構3は、図19に示すように、スライドレバー163は、コイルバネ169により前方にスライドされており、また駆動レバー181は、引張コイルバネ187による後方にスライドされている。また、図21に示すように、駆動機構221は停止されており、第1の駆動ギヤ226の押圧突部226aはスライドレバー163の係合片164と離間され、第2の駆動ギヤ227の係合凸部227aはリミットレバー191の係合凹部193との係合が解除されている。
【0113】
次に、光磁気ディスク4にユーザが情報処理装置を用いて処理し、ハードディスク等に保存されている処理データ、例えば楽曲データや画像データを光磁気ディスク4に記録する記録動作について説明する。ユーザによって情報信号の記録操作が行われると、駆動モータ222が逆転駆動され、ギヤ列224及び駆動ギヤ226を介して駆動ギヤ227が一方向に回転される。すると、図10に示すように、回転する駆動ギヤ227の係合凸部227aと、リミットレバー191の係合凹部193とが係合され、リミットレバー191が図10中矢印F方向へ回転されて、押圧部192が前方へ移動される。リミットレバー191の押圧部192が前方へ移動されると、図11に示すように、駆動レバー181の被押圧部188が前方へ移動され、駆動レバー181及び変換部材202が前方へスライドされる。
【0114】
変換部材202の前方への移動により、図12に示すように、係合部203に狭持された操作レバー103の操作突部114が前方へスライドし、アーム部115が回動支持部116を介して後方へ移動される。したがって、アーム部115と支持アーム105で接続されている昇降操作部材102の回動操作板104は、カートリッジホルダ6の背面6b側に移動する。これにより、回動操作板104の段差部104aも背面6b側に後退し、段差部104aに支持されていた磁気ヘッド装置71のヘッド支持アーム74がカートリッジホルダ6のヘッド挿入用開口部96内に進入して磁気ヘッド部73が光磁気ディスク4の信号記録面に摺接される。
【0115】
次いで、スピンドルモータ61によってディスクテーブル63と一体的に光磁気ディスク4が回転されると共にスレッド送りモータ70により光ピックアップ装置64がガイド軸68にガイドされて光磁気ディスク4の径方向へ移動される。このとき、光ピックアップ装置64の2軸アクチュエータの対物レンズ66を介してカートリッジ本体14の記録再生用開口部19から光磁気ディスク4に光ビームが照射されると共に磁気ヘッド部73を介して光磁気ディスク4に磁界が印加され、情報信号の記録が行われる。
【0116】
ユーザによって記録再生装置1の記録動作の停止操作がされると、記録再生装置1は、磁気ヘッド部73と光磁気ディスク4の最内周側にアクセスし、磁気ヘッド部73と光ピックアップ装置67は、TOCの更新を行う。そして、駆動モータ222が先程とは反対に正転駆動されギヤ列224、駆動ギヤ226を介して駆動ギヤ227が他方向へ回転される。これによって、駆動ギヤ227の係合凸部227aは、図21に示すように、リミットレバー191の係合凹部192との係合が解除されるとともに、リミットレバー191の押圧部192が後方に移動される。押圧部192からの押圧力が解かれた駆動レバー181は、ガイドシャーシ9との間に懸架されている引張コイルバネ187によって後方にスライドされる。また、駆動レバー181が後方にスライドされることにより、駆動レバー181の後端部が係止部204に係止されている変換部材202も後方にスライドされる。
【0117】
したがって、変換部材202の係合部203に狭持されている操作レバー103も、操作突部114が後方に移動し、アーム部115が回動支持部116を介して前方へ移動される。したがって、アーム部115と支持アーム105で接続されている昇降操作部材102の回動操作板104は、カートリッジホルダ6の前面6a側に移動する。これにより、回動操作板104の段差部104aも前面6a側に後退し、磁気ヘッド装置71のヘッド支持アーム74が段差部104aに支持され、カートリッジホルダ6のヘッド挿入用開口部96上に上昇され磁気ヘッド部73がカートリッジホルダ6より退避される。
【0118】
これと同時に、スピンドルモータ61の駆動が停止し光磁気ディスク4の回転が停止し、また、光ピックアップ装置64の駆動が停止することによって、情報信号の記録動作が終了する。
【0119】
次に、ベースシャーシ7の装着部52に装着されているディスクカートリッジ5をイジェクトするときの動作を説明する。記録再生装置1又は記録再生装置1が組み込まれた情報処理装置に設けられているイジェクト操作釦が操作されると、駆動モータ222が正転駆動され、駆動ギヤ226が図13中矢印G方向へ回転され押圧突部226aによってスライドレバー163の係合片164が後方へ押圧される。スライドレバー163は、図23に示すように、コイルバネ177の付勢力に抗して後方にスライドしながら、押圧部174でスライダ8を図15中反矢印D方向にスライドさせていく。
【0120】
スライダ8が後方へ移動されていくと、図17に示すように、カートリッジホルダ6のガイド突部98,99が、それぞれホルダガイド溝137,138の下側水平部137a,138aから傾斜部137b,138bを経て上側水平部137c,138cまで移動され、ベースシャーシ7と離間されていく。このとき、カートリッジホルダ6は、ガイド突部99がガイドシャーシ9のガイド壁154,155に形成された垂直ガイド溝159,160にガイドされるため、前後方向にスライドすることなく、確実に上昇される。カートリッジホルダ6がベースシャーシ7と離間する方向に移動されることにより、カートリッジホルダ6とカバー43とのクリアランスは、略0.1mmとされ、このクリアランス内にカートリッジホルダ6の天板82上に配設されている磁気ヘッド装置71が配設される。ここで、ディスクカートリッジ5がイジェクトされた状態においては、磁気ヘッド装置71が駆動されることはないため、磁気ヘッド装置71を収納するのに必要なスペースは確保されている。
【0121】
また、スライダ8が後方へ移動されていくと、同時にベースシャーシ7のガイド軸79,80がそれぞれベースガイド溝139,140の上側水平部139a,140aから傾斜部139b,140bを経て下側水平部139c,140cまで移動されカートリッジホルダ6と離間される。このとき、ベースシャーシ7は、ガイド軸80がガイドシャーシ9のガイド壁154,155に形成された垂直ガイド溝159,160にガイドされるため、前後方向にスライドすることなく、上昇される。ベースシャーシ7がカートリッジホルダ6と離間する方向に移動されることにより、ベースシャーシ7と取付部材42に配設されたプリント配線基板256とのクリアランスは略0.1mmとされ、このクリアランス内に光学ブロック65とプリント配線基板256とを接続するフレキシブル回路基板77が配設される。ここで、ディスクカートリッジ5がイジェクトされた状態においては、光学ブロック65が駆動されることはないため、フレキシブル回路基板77を収納するのに必要なスペースは確保されている。
【0122】
また、スライダ8が後方にスライドされることにより、イジェクトレバー147は、ローラ152と当設している規制片133も後方にスライドされ、図15中矢印R方向への回動の規制が解除される。イジェクトレバー147は、捻りコイルバネ148に付勢されて、ローラ152が規制片133の側面部133bから前面部133a側へ転動されながら図15中矢印R方向へ回動される。これにより、イジェクトレバー147は、当接部150に当接されているディスクカートリッジ5をカートリッジ挿脱口89側へ押し出す。
【0123】
ここで、スライダ8は、後方にスライドされるにつれて、先ずスライダ8に形成されているホルダガイド溝137,138及びベースガイド溝139,140によってカートリッジホルダ6とベースシャーシ7とを離間させ、次いでイジェクト部材147のローラ152と規制片133の前面部133bとの係合が解除するように形成されている。すなわち、スライダ8のホルダガイド溝137,138及びベースガイド溝139,140は、カートリッジホルダ6及びベースガイド7を近接離間するようにガイドする傾斜部137b〜140bを設けると共に、傾斜部137b〜140bの上下端部に、それぞれ水平方向に上側水平部137c,138c,139a,140a及び下側水平部137a,138a,139c,140cを設け、カートリッジホルダ6及びベースガイド7を近接離間した後、さらにスライダ8がスライド可能とされている。
【0124】
そして、スライダ8は、後方にスライドされることにより傾斜部137b〜140bによってカートリッジホルダ6及びベースシャーシ7を離間させた後、さらに後方にスライドすることにより、イジェクト部材147の回動を規制している規制片133の側面部133aとローラ152との当接が外れるように形成されている。したがって、スライダ8が後方にスライドされると、先ずカートリッジホルダ6が挿脱位置まで上昇され、その後イジェクト部材147が回動されてディスクカートリッジ5が排出される。これにより、カートリッジホルダ6が挿脱位置まで上昇される前にディスクカートリッ5がイジェクト部材147に押し出され、ディスクカートリッジ5とベースシャーシ7に設けられたディスク回転駆動機構59とが係合されたままディスクカートリッジ5が押し出される事態や、ディスクカートリッジ5が記録再生装置1やホスト機器となる情報処理装置等のカートリッジ排出口の近傍に衝突される事態を防止することができる。
【0125】
このように、カートリッジホルダ6は挿脱位置まで移動されているため、イジェクト部材147が図15中矢印R方向へ回動されることにより、当接部150によってディスクカートリッジ5のカートリッジ本体14の前面14cが前方へ押圧されディスクカートリッジ5の一部が記録再生装置1から排出される。
【0126】
ディスクカートリッジ5がカートリッジホルダ6から排出されるとき、シャッタ部材21の係合孔にシャッタ保持片93の係合突部94が係合されているため、シャッタ部材21が図2中反矢印B方向にスライドされてカートリッジ本体14に形成された記録再生用開口部18,19が閉塞される。
【0127】
駆動ギヤ226は、駆動モータ222より引き続き回転され、これにより、駆動ギヤ226の押圧突部226aは、スライドレバー163の係合片164との当接が外れる。スライドレバー163は、ガイドシャーシ9との間に懸架されているコイルバネ177によってガイドシャーシ9の前方へスライドされ、初期位置に戻される。
【0128】
このように、本発明が適用された記録再生装置1によれば、ディスクカートリッジ5を保持するカートリッジホルダ6とともに、光ピックアップ装置64が配設されたベースシャーシ7を互いに近接離間させる方向に移動させることができるため、光ピックアップ装置64の光学ブロック65を駆動させない状態においてはベースシャーシ7と取付部材42に配設されたプリント配線基板256とのクリアランスを、光学ブロック65と共に移動されるフレキシブル回路基板77を収納するに必要な高さに抑えることができる。
【0129】
従って、ディスクカートリッジを保持するカートリッジホルダのみが上下方向に移動され、光ピックアップ装置が配設されたベースシャーシは固定された装置においては、光ピックアップと装置本体の下面部との間に、常にフレキシブル回路基板の移動に十分なクリアランスを確保する必要があるのに対して、本発明によれば、フレキシブル回路基板77を収納するのに必要なクリアランスを確保すれば足りるため、装置本体2の高さを抑えることができ、装置本体2の薄型化を図ることができ、装置本体2の携帯性を向上させることができる。
【0130】
また、この記録再生装置1は、ディスクカートリッジ5が挿入されると、カートリッジホルダ6の下降量よりもベースシャーシ7の上昇量が大きく形成されている。したがって、記録再生装置1は、カートリッジ挿脱口89何ディスクカートリッジ5を挿入させたユーザの指等の障害物が挿入されたときにも、カートリッジホルダ6が下降されないことによるチャキング不良を防止でき、ベースシャーシ7が上昇することによりディスクカートリッジ5を装着部52に装着させることができる。
【0131】
さらに、ベースシャーシ7には挿通開口76が形成され、ガイドシャーシ9に設けられたギア列及び駆動モータが挿通可能とされれているため、ベースシャーシ7がガイドシャーシ9側へ下降されたときにはベースシャーシ7の主面部上にギア列及び駆動モータを臨ませることで、ギヤ列及び駆動モータが有する高さ分のクリアランスを設ける必要がなく、また、ベースシャーシ7がガイドシャーシ9より上昇されたときにはベースシャーシ7の主面部よりギア列及び駆動モータが退避され、ディスクカートリッジ5と干渉することがない。
【0132】
また、スライダ8は、ディスクカートリッジ5の排出時に、先ずカートリッジホルダ6とベースシャーシ7とを離間させ排出位置に移動させた後に、イジェクト部材147を回動させる。したがって、カートリッジホルダ6が挿脱位置まで上昇される前にディスクカートリッジ5がイジェクト部材147に押し出され、ディスクカートリッジ5とベースシャーシ7のディスク回転駆動機構59とが係合されたままディスクカートリッジ5が押し出される事態を防止することができる。
【0133】
また、本発明が適用された記録再生装置1によれば、カートリッジホルダ6とともに、光ピックアップ装置64が配設されたベースシャーシ7を移動させるため、カートリッジホルダのみが上下方向に移動され、ベースシャーシは固定された装置に比して、ローディングに要する時間が短くてすむ。
【0134】
また、本発明が適用された記録再生装置1は、一のスライダー8をスライドさせることによりカートリッジホルダ6及びベースシャーシ7を近接離間させることができるため、カートリッジホルダ及びベースシャーシを別個に移動させるローディング機構に比して部品点数を削減することができる。
【0135】
以上、光磁気ディスク4を記録媒体に用いるディスクカートリッジ5の記録再生装置1を例に取り説明したが、本発明は、光ディスクやフレキシブル磁気ディスクを記録媒体に用いるディスクカートリッジの記録再生装置にも適用することができる。
【0136】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明が適用された記録再生装置によれば、情報記録媒体を保持するホルダとともに、光ピックアップが配設されたベースシャーシを互いに近接離間させる方向に移動させることができるため、光ピックアップを駆動させない状態においては光ピックアップと装置本体の下面部とのクリアランスを、フレキシブル回路基板を収納するに必要な高さに抑えることができる。従って、情報記録媒体を保持するホルダのみが上下方向に移動され、光ピックアップが配設されたベースシャーシは固定された装置においては、光ピックアップと装置本体の下面部との間に、常にフレキシブル回路基板の移動に十分なクリアランスを確保する必要があるのに対して、本発明によれば、フレキシブル回路基板を収納するのに必要なクリアランスを確保すれば足りるため、装置本体の高さを抑えることができ、装置本体の薄型化を図ることができ、装置本体の携帯性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された記録再生装置を示す斜視図である。
【図2】ディスクカートリッジを示す斜視図である。
【図3】記録再生機構を示す斜視図である。
【図4】記録再生機構を示す分解斜視図である。
【図5】ベースシャーシを示す斜視図である。
【図6】スライダー及びカートリッジホルダを示す斜視図である。
【図7】記録再生機構を示す平面図である。
【図8】スライダー、カートリッジホルダ及びベースシャーシが組み付けられた組立体を示す斜視図である。
【図9】ガイドシャーシを示す斜視図である。
【図10】記録操作中のギヤ機構を示す図である。
【図11】記録操作中の記録再生機構を示す図である。
【図12】記録操作中の記録再生機構を示す図である。
【図13】イジェクト操作中のギヤ機構を示す図である。
【図14】ディスクカートリッジが挿入されていない状態における記録再生機構を示す図である。
【図15】ディスクカートリッジが排出されたときの記録再生機構を示す図である。
【図16】ディスクカートリッジを排出操作中の記録再生機構を示す図である。
【図17】カートリッジホルダとディスク基板とが離間した状態を示す断面図である。
【図18】カートリッジホルダとディスク基板とが近接した状態を示す断面図である。
【図19】再生操作中の記録再生装置を示す図である。
【図20】再生操作中の記録再生装置を示す図である。
【図21】再生操作中のギヤ機構を示す図である。
【図22】ディスクカートリッジが挿入されていない状態におけるギヤ機構を示す図である。
【図23】ディスクカートリッジの排出動作中の記録再生装置を示す図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置、2 装置本体、3 記録再生機構、4 光磁気ディスク、5ディスクカートリッジ、6 カートリッジホルダ、7 ベースシャーシ、8 スライダ、9 ガイドシャーシ、29 位置決め凹部、42 取付部材、43 カバー、52 装着部、53 位置決めピン、59 ディスク回転駆動機構、64 光ピックアップ装置、65 光学ブロック、67 ピックアップ用開口部、71 磁気ヘッド部、72 連結部材、73 磁気ヘッド部、74 ヘッド支持アーム、75 アーム支持板、76 挿通開口、77 フレキシブル回路基板、78 側壁、79,80 ガイド軸、82 天板部、85,86 側壁、89 カートリッジ挿脱口、96 ヘッド挿入用開口部、98,99 ガイド突部、101 ヘッド昇降機構、102 昇降操作板、103 操作レバー、104 回動操作板、105 支持アーム、114 操作突部、115 アーム部、125連結部、126,127 延設部、128,129 側面部、133 規制片、135,136 ガイドピン、137,138 ホルダガイド溝、139,140 ベースガイド溝、144 被押圧片、147 イジェクト部材、148 捻りコイルバネ、149 回動部、150 当接部、151 規制部、152 ローラ、154,155 ガイド壁、157,158 水平ガイド溝、159,160 垂直ガイド溝、163 スライドレバー、174 押圧部、180 リンク機構、181 駆動レバー、188 被押圧部、191 リミットレバー、202 変換部材、203 係合部、211 リミッタバネ、221 駆動機構、226 第1のギヤ、227 第2のギヤ、253,256 プリント配線基板

Claims (10)

  1. 装置本体内に挿入された情報記録媒体を保持するホルダと、
    上記情報記録媒体を回転駆動する回転駆動機構と、
    上記情報記録媒体に対して情報信号の記録又は再生を行う光ピックアップと、
    上記ホルダの下方に配設され、上記回転駆動機構及び光ピックアップが配設されたベースシャーシと、
    上記ホルダ及びベースシャーシを上下方向に近接離間させるローディング機構とを備え、
    上記ローディング機構は、上記ホルダに上記情報記録媒体が挿入されると、上記ホルダ及びベースシャーシを互いに近接させ、上記情報記録媒体の駆動を停止するとき、上記ホルダ及びベースシャーシを互いに離間させる記録及び/又は再生装置。
  2. 上記ホルダは、上記ローディング機構により上記ベースシャーシと近接した位置に移動されたとき、上記装置本体の上面部との間に磁気ヘッド装置が駆動するのに十分な間隙を有し、上記ベースシャーシと離間した位置に移動されたとき、上記装置本体の上面部との間に磁気ヘッド装置を配設するのに必要な間隙を有することを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
  3. 上記ベースシャーシは、上記ローディング機構により上記ホルダと近接した位置に移動されたとき、上記装置本体の下面部との間に上記光ピックアップと接続されたフレキシブル回路基板が移動するに十分な間隙を有し、上記ホルダと離間した位置に移動されたとき、上記装置本体の下面部との間に上記フレキシブル回路基板を収納するのに必要な間隙を有することを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
  4. 上記ホルダ及びベースシャーシは、上記情報記録媒体の挿脱方向の両側縁部に突部が形成され、
    上記ローディング機構は、上記情報記録媒体の挿脱方向に亘って形成されるとともに段差部が設けられ、上記ホルダ及びベースシャーシに形成された各突部と摺動可能に係合したガイド溝が形成されたスライド板を有し、該スライド板を上記情報記録媒体の挿脱方向に亘って駆動させることにより上記突部を上記ガイド溝に摺動させ、上記ホルダ及びベースシャーシを近接離間させることを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
  5. 上記スライド板は、上記情報記録媒体の挿脱方向の両側縁部にスライド突部が形成され、
    上記ローディング機構は、上記情報記録媒体の挿脱方向に亘って上記スライド突部と摺動可能に係合したスライドガイド溝が形成されたガイドシャーシを有し、上記スライド板を上記情報記録媒体の挿脱方向にガイドすることを特徴とする請求項4記載の記録及び/又は再生装置。
  6. 上記ガイドシャーシは、上記情報記録媒体の挿脱方向と直交する略垂直方向に亘って形成された垂直ガイド溝が形成され、該垂直ガイド溝は、上記ホルダ及びベースシャーシの両側縁部に形成された突部が摺動可能に係合され、上記ホルダ及びベースシャーシを近接離間させることを特徴とする請求項5記載の記録及び/又は再生装置。
  7. 上記ローディング機構は、上記情報記録媒体が上記ホルダに所定位置まで挿入されると該ホルダを上記ベースシャーシに近接させることを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
  8. 上記ベースシャーシは、上記ホルダよりも上下方向の移動量が大きいことを特徴とする請求項1記載の記録及び/又は再生装置。
  9. 上記ガイドシャーシは、主面部に上記ベースシャーシ上に配設された上記回転駆動機構及び光ピックアップが挿通される挿通開口部が形成され、
    上記ベースシャーシは、主面部に上記ガイドシャーシ上に配設されたギヤ機構及び駆動モータが挿通される挿通開口部が形成されていることを特徴とする請求項5記載の記録及び/又は再生装置。
  10. 上記ローディング機構は、上記スライド板の移動に同期して上記情報記録媒体を排出する押出部材を備え、
    上記スライド板が移動することにより上記ホルダと上記ベースシャーシとを上下方向に離間させた後に、上記押出部材によって上記情報記録媒体を排出することを特徴とする請求項4記載の記録及び/又は再生装置。
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