JP2004061698A - 表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

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目見田 裕一
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Abstract

【課題】レーザ光照射作業などの作業の増加がなく、隣接する画素電極間にわたって付着した導電性異物による連結輝点状欠陥により表示品位が低下することを防止する。
【解決手段】複数の信号線11と走査線12とが互いに交叉して設けられ、信号線11と走査線12との交叉部近傍に設けられたTFT1を介して信号線11と画素電極7とが接続されている。さらに、隣接する例えば画素電極7X,7Y間を通って補正信号線13が設けられており、補正信号生成回路15にて生成された補正信号であって、黒表示レベルを発生させる補正信号を補正信号線13に供給することによって、画素電極間に付着した導電性異物を介して補正信号が両画素電極7X,7Yに供給されて連結輝点状欠陥が黒点化される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、隣接する画素電極間にわたって付着した導電性異物により生じる連結輝点状欠陥を黒点化して表示可能とするアクティブマトリクス型液晶表示装置などの表示装置およびその駆動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置は、一対のガラス基板の間に、表示媒体としての液晶層が挟持されており、一方の基板上にマトリクス状に設けられた画素電極と他方の基板上に設けられた対向電極との間に挟持された液晶層部分(画素部)に対して、スイッチング素子を介して表示信号電圧(表示データ)が供給される構成となっている。
【0003】
図4は、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置の要部構成を示す等価回路図である。
【0004】
図4において、この液晶表示装置100は、一方の基板に、複数の信号線111と複数の走査線112とが互いに交叉するように配設されている。各信号線111および走査線112の交叉部近傍には、スイッチング素子として、例えば薄膜トランジスタ(TFT)102が設けられている。TFT102のソース(S)は、交叉部近傍の信号線111と接続され、TFT102のドレイン(D)は、隣接する信号線111および走査線112で囲まれた領域毎に配設された画素電極107に接続されている。また、TFT102のゲート(制御端子G)は、交叉部近傍の走査線112と接続されている。また、他方の基板には、対向電極108が設けられており、画素電極107と対向電極108との間に挟持された液晶層106がマトリクス状の画素部となっている。さらに、画素電極107と対向電極108との間には、液晶層(画素部)106と並列に、蓄電容量105が設けられている。
【0005】
このように構成された従来の液晶表示装置では、ゲートドライバ(走査線駆動回路)110から走査線112を介して供給される走査信号によってスイッチング素子102がオン状態(導通状態)になったときに、ソースドライバ(信号線駆動回路)109から信号線111を介して供給される表示信号がスイッチング素子102を介して画素電極107に供給される。これによって、画素電極107と対向電極108との間に挟持された液晶層(画素部)106に対して表示信号の電圧(表示データ)が印加されて液晶層106の配向状態が変化し、この液晶層106を透過する光の光量が制御されて、画面表示として視認される。液晶層106に供給された表示信号は、液晶層106と並列に設けられた蓄電容量105にも供給されて電荷として蓄積(蓄電)される。
【0006】
このような液晶表示装置の製造において、TFT102を始めとするスイッチング素子の製造工程は極めて複雑であり、数10万に及ぶ全画素を欠陥無く作製することは非常に困難であり、通常の製品レベルにおいても、いくつかの欠陥画素が含まれている。
【0007】
この欠陥画素としては、いくつかの種類が知られているが、最も表示品位を低下させるものとしては、黒表示時における輝点状欠陥が挙げられる。例えば、ノーマリーホワイトモードの液晶表示装置における輝点状欠陥は、基本的に、画素電極に印加された表示信号電圧が何らかの原因によって不足し、液晶層の透過率を黒側へと変化させるための電圧が画素電極に印加されないことによって生じる。
【0008】
このような輝点状欠陥が生じる原因の一つとして、例えば隣接する画素電極間にわたって導電性異物が付着した場合に、両画素電極間に導電性異物を介して電荷の移動(リーク電流)が生じ、連結した輝点状欠陥(連結輝点状欠陥)が発生することがある。
【0009】
この連結輝点状欠陥が生じると、TFTがオフ状態(非導通状態)であるにもかかわらず、両画素電極間に導電性異物を介してリークが発生し、個々の画素電極の電位が両画素電極電位の中点である平均電位へと変化してしまう。また、ノーマリーホワイトモードの表示装置では、個々の画素電極の電位が白表示側(液晶印加電圧“0V”側)に変化することになり、導電性異物が付着した両画素電極は連結した輝点状欠陥となり、表示品位が著しく低下する。
【0010】
以下では、この連結輝点状欠陥について、さらに詳しく説明する。
【0011】
図5は、一般的な液晶表示装置における液晶層への印加電圧(液晶印加電圧)と透過率との関係を示すグラフである。なお、この図5では、ノーマリーホワイトモードの液晶表示装置に対して上記関係を求めている。この場合、液晶印加電圧が0Vの場合に最も明るい表示(白表示)が得られ、液晶印加電圧が大きくなるほど暗い表示(黒表示)となる。
【0012】
例えば、液晶表示装置において、フリッカを減らすために1水平ライン毎に反転駆動を行う場合には、ある画素部において、信号線およびスイッチング素子を介して画素電極(画素)に正極性(+極性)の表示信号電圧(表示データ)を書き込み、その画素部と走査線を挟んで隣接する画素部においては、反転駆動のため、負極性(−極性)の表示信号電圧(−極性表示データ)を信号線およびスイッチング素子を介して画素電極に書き込む。
【0013】
ここで、ある画素部と、それに隣接する画素部との間に導電性異物が付着している場合には、正極性(+極性)の表示データが書き込まれた画素電極と、負極性(−極性)の表示データが書き込まれた画素電極とが導電性異物を介して接続され、各画素電極に接続されたスイッチング素子がオフ状態であるにも関わらず、画素部間にリーク電流が発生して、両画素電極の電位は共に、両画素電極電位の中点レベル(白表示側)へと変化する。
【0014】
このとき、ある画素電極の電位(画素電圧)Vlcnは、ある画素電極に表示データが書き込まれたときの電位(画素電圧)VlcXと、それに隣接する画素電極に表示データが書き込まれたときの電位(画素電圧)VlcYとの間で電荷移動が生じることにより、
Vlcn=(VlcX+VlcY)/2 ・・・ (式1)
となる。また、同様に、それに隣接する画素電極の電位(画素電圧)についても、Vlcnとなる。
【0015】
したがって、図5に示すような特性を有するノーマリーホワイトモードの液晶表示装置において、黒表示状態(Vlc=4Vとする)にて、導電性異物の付着による連結画素欠陥が発生した場合には、個々の画素電極の電位は、
Vlc=(+4V−4V)/2=0V
となり、輝点状(白表示状態)欠陥となる。
【0016】
さらに、次のフィールドで交流駆動のために各信号線に供給される表示データが極性反転した場合でも、同様に、走査線を挟んで隣接する画素電極の間に導電性異物が付着した場合に、両画素電極の電位が変化して、輝点状(白表示状態)欠陥を表示することになる。
【0017】
このような輝点状欠陥による表示品位低下を防ぐための従来技術として、例えば特開平7−20829号公報「液晶表示装置」に記載されている技術が知られている。
【0018】
この従来技術では、ノーマリーホワイトモードの液晶表示装置において、画素電極下部に黒表示レベルの信号を供給する信号バスラインを配置し、輝点状欠陥画素に対してレーザ光照射などを行う。これによって、輝点欠陥画素電極と上記信号バスラインとを接続(ショート)させ、その輝点状欠陥部の画素電極に対して上記信号バスラインからの黒表示レベルの信号を供給して、輝点状欠陥部における画素電極の電位を強制的に黒表示側にすることによって、欠陥の黒点化を行うことができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
上記特開平7−20829号公報「液晶表示装置」に記載されている従来技術では、導電性異物が付着した画素電極に対してレーザ光などを照射して、画素電極とその下部に配されている信号バスラインとを接続することによって、欠陥部の画素電極に黒表示レベルの信号を供給して、その輝点状欠陥画素部の黒色表示化(黒点化)を行っている。
【0020】
このため、画素電極間にわたって導電性異物が付着した連結欠陥画素部を黒色表示化するためには、その連結欠陥画素部の位置を正確に検出して、個々の欠陥画素部に対してレーザ光照射などの作業を行う必要があり、作業時間の増加により製造コストが高くなるという問題がある。
【0021】
本発明は、上記従来の問題を解決するためのものであり、レーザ光照射作業などの作業の増加がなく、隣接する画素電極間に導電性異物が付着して生じる連結欠陥を補正して表示品位の低下を防ぐことができる表示装置およびその駆動方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、複数の走査線および複数の信号線が互いに交叉して設けられ、これらの走査線および信号線の交叉部近傍毎にスイッチング素子が設けられ、隣接する該走査線および信号線で囲まれた領域毎に設けられた画素部がスイッチング素子を介して交叉部近傍の信号線に接続され、スイッチング素子の制御端子は交叉部近傍の走査線に接続されており、走査線に供給される走査信号によって導通状態になったスイッチング素子を介して、表示信号が該信号線から画素部に供給されることにより画面表示する表示装置において、隣接する各画素電極間を通ってそれぞれ配設された補正信号線と、隣接する各画素電極間にわたって導電性異物が付着して生じる連結欠陥を補正するための補正信号を該補正信号線に出力する補正信号生成手段とを有するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0023】
また、好ましくは、本発明の表示装置においては、画素部に表示信号電圧が印加されないときに白表示状態となるノーマリホワイトモードである。
【0024】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置における補正信号はフレーム周期と同一周期以上の周期で極性が反転する信号である。
【0025】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置における補正信号生成手段は、黒表示時に画素電極に供給される表示信号電圧値以上の電圧値となるように補正信号の電圧値を設定する。
【0026】
本発明の表示装置の駆動方法は、複数の走査線および複数の信号線が互いに交叉して設けられ、走査線および信号線の交叉部近傍毎にスイッチング素子が設けられ、隣接する走査線および信号線で囲まれた領域毎に設けられた画素部がスイッチング素子を介して交叉部近傍の信号線に接続され、スイッチング素子の制御端子は交叉部近傍の走査線に接続されており、走査線に供給される走査信号によって導通状態になったスイッチング素子を介して、表示信号が信号線から画素部に供給されることにより画面表示する表示装置を表示駆動する表示装置の駆動方法において、隣接する画素電極間にわたって導電性異物が付着して生じる連結欠陥を補正するための補正信号を生成し、隣接する各画素電極の間を通ってそれぞれ設けられた各補正信号線に補正信号を供給することによって、隣接する画素電極間にわたって付着した導電性異物を介して連結欠陥部の画素電極に補正信号を供給するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
【0027】
また、好ましくは、本発明の表示装置の駆動方法において、表示信号は1水平期間毎に極性が反転する信号であり、補正信号はフレーム周期と同一周期以上の周期で極性が反転する信号である。
【0028】
さらに、好ましくは、本発明の表示装置の駆動方法において、補正信号は、黒表示時に画素電極に供給される表示信号電圧値以上の電圧値となるように設定されている。
【0029】
以下に、本発明の作用について説明する。
【0030】
本発明においては、補正信号生成手段によって生成された補正信号が、隣接する各画素電極間を通ってそれぞれ設けられた各補正信号線に供給される。隣接する画素電極間にわたって導電性異物が付着した場合には、導電性異物が上記補正信号線とも接続される。これによって、液晶層や蓄電容量に表示信号が供給された後で、隣接する画素電極間で導電性異物を介しての電荷移動により連結欠陥(例えば連結輝点状欠陥)が生じても、補正信号線から導電性異物を介して、例えば黒色表示時の表示信号電圧以上の補正信号を各画素電極に供給して、各画素電極の電位を黒色表示レベルの電位にすることが可能となる。その結果、欠陥画素に対するレーザ光などの照射を行うことなく、上記連結輝点状欠陥を黒点化して目立たなくすることができ、連結輝点状欠陥による表示装置の表示品位の低下を防ぐことができる。
【0031】
また、導電性異物を介したリーク電流による画素電極の電位変動は、ある程度の大きさになると、人間の目にフリッカ現象として見える。そこで、フレーム周波数(一般的には1/60秒)以上の周波数で極性反転する補正信号であれば、導電性異物を介したリーク電流による画素電極の電位変動を抑えるだけでなく、補正信号による画素電極の電位変動を抑えることが可能となる。したがって、フリッカ現象を人間の目に感じさせることなく、液晶表示装置を表示駆動させることが可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の表示装置の実施形態を液晶表示装置に適用した場合について図面を参照しながら説明する。なお、ここでは、スイッチング素子としてTFTを用いた液晶表示装置について説明するが、表示媒体およびスイッチング素子はこれに限られない。
【0033】
図1は、本発明の一実施形態である液晶表示装置の要部構成を示す等価回路図である。
【0034】
図1において、この液晶表示装置10において、一対の基板間に表示媒体としての液晶層6が挟持されて構成されている。一方の基板には、複数の信号線11と複数の走査線12とが互いに交叉して配設されている。これらの信号線11と走査線12の交叉部近傍にはスイッチング素子としてTFT1が設けられている。TFT1のソース(S)は、交叉部近傍の信号線11と接続され、TFT1のドレイン(D)は、隣接する信号線11と走査線12で囲まれた領域毎に設けられた画素電極7と接続されている。また、TFT1のゲート(制御端子G)は、交叉部近傍の走査線12と接続されている。複数の画素電極7がマトリクス状に配設されている。
【0035】
また、他方の基板には対向電極8が設けられている。この画素電極7と対向電極8との間に液晶層6が挟持されてマトリクス状の画素部となっている。さらに、画素電極7と対向電極8との間には、等価回路として、液晶層(画素部)6と並列に蓄電容量5が設けられている。
【0036】
また、表示領域の周囲には、表示信号を生成するソースドライバ(信号線駆動回路)21および走査信号を生成するゲートドライバ(走査線駆動回路)22が設けられ、それぞれ信号線11および走査線12と接続されている。
【0037】
この液晶表示装置10において、ゲートドライバ22から走査線12を介して供給される走査信号(オン電圧)によってTFT1がオン状態(導通状態)となったときに、ソースドライバ21から信号線11を介して供給される表示信号(表示データ)がTFT1を介して画素電極7に供給される。これによって、画素電極7と対向電極8との間に挟持された液晶層(画素部)6に対して表示信号の電圧(表示データ)が印加されて液晶層6の配向状態が変化し、この液晶層6を透過する光の光量が制御されて、画面表示として視認される。液晶層6に供給された表示信号は、液晶層6と並列に設けられた蓄電容量5にも供給されて電荷として蓄積(蓄電)される。
【0038】
さらに、本実施形態1の液晶表示装置10には、例えば、画素電極7Xと、走査線12Yを挟んで上下に隣接する画素電極7Yとの間を通って補正信号線13が配設されている。この補正信号線13は正信号生成回路15に接続されており、正信号生成回路15は、生成した補正信号を補正信号線13に出力する。正信号生成回路15は表示領域の周囲に設けられていてもよいし、表示領域の周囲外に設けられていてもよい。
【0039】
上記補正信号は、隣接する画素電極間に導電性異物が付着して生じる連結輝点状欠陥を補正するための信号であり、例えば対向電極8の電位を基準として、一定周期(例えば、1F(1フレーム)期間毎)で、正(+)極性または負(−)極性に反転する信号である。また、補正信号の極性反転電位は、+/−ともに、黒表示レベルの電位となっている。
【0040】
このような補正信号における逆極性反転駆動および電圧値の設定は、補正信号生成回路15によって行われる。
【0041】
図2は、図1の補正信号生成回路15の一例を示す回路図である。
【0042】
図2において、補正信号生成回路15は、クロック入力端子CK、データ入力端子Dおよび出力端子Qを有するフリップフロップ16と、出力端子Qに入力端子が接続されたP型トランジスタ17aおよびN型トランジスタ17bからなるインバータ17とを有している。
【0043】
フリップフロップ16には、1水平期間毎(1H)毎にTFT1に対する走査信号(オン信号)を生成する一般的なゲートドライバ22から、タイミング制御に使用されるスタート信号(垂直同期信号)がクロック入力端子CKに入力され、1フレーム期間毎に反転する信号が出力端子Qから出力される。出力端子Qからの出力信号は、フリップフロップ16のデータ入力端子Dに入力されると共に、インバータ17に入力される。このフリップフロップ16からの出力信号によって、補正信号の極性が1フレーム期間毎に反転制御される。
【0044】
インバータ17は、P型トランジスタ17aとN型トランジスタ17bとが正(+)極性の黒表示信号電圧(黒表示レベルの電圧)および負(−)極性の黒表示信号電圧との間に直列に接続されており、フリップフロップ16から入力される信号がHレベルであるときにP型トランジスタ17aがオフ状態となり、N型トランジスタ17bがオン状態となって、負(−)極性の黒表示信号が出力される。また、フリップフロップ16から入力される信号がLレベルであるときにP型トランジスタ17aがオン状態となり、N型トランジスタ17bがオフ状態となって、正(+)極性の黒表示信号が出力される。この正(+)極性の黒表示信号電圧(黒表示レベルの電圧)および負(−)極性の黒表示信号電圧としては、画素電極7に供給される黒表示信号電圧(黒表示レベルの電圧)範囲を外部からインバータ17に供給することができる。
【0045】
インバータ17から出力される補正信号は、補正信号生成回路15からの補正信号として、導電性異物の有無に関わらず、常に、補正信号線13に供給されている。
【0046】
上記構成により、本実施形態の液晶表示装置10において、ある任意の画素部X、この画素部Xと走査線12Yを挟んで隣接する画素部Yの動作について説明する。
【0047】
図3は、図1の画素部(X)および画素部(Y)の動作を説明するための信号波形図である。
【0048】
図3において、例えば走査信号VgXおよびVgYはそれぞれ第1番目と第2番目の各走査線12をそれぞれ伝送し、1H期間毎に一度オンするパルス信号である。走査信号VgXは画素部XのTFT1のゲート(G)と接続されている走査線12Xを伝送してTFT1がオン状態になるタイミングを制御し、走査信号VgYは画素部YのTFT1のゲート(G)と接続されている走査線12Yを伝送してTFT1がオン状態となるタイミングを制御する。
【0049】
また、表示信号Vsigは信号線11を伝送し、表示データに基づいて、1H(水平ライン)期間に表示電圧が変化するとともに、1H(水平ライン)期間毎にその極性が反転(振動)する反転信号である。さらに、表示信号Vsigの極性は、フレーム周期と同一周期で極性反転しており、ある任意のフレームで画素電極に供給される表示信号が正極性であった場合には、次のフレームでは負極性の表示信号が供給されて交流駆動が行われる。
【0050】
また、補正信号Vhsigは、補正信号線13を伝送し、隣接する画素電極の間に導電性異物が付着することにより生じる連結輝点状欠陥を補正するための信号であり、例えば一定周期(遅くともフレーム周期と同一周期、例えば、1フレーム毎)で極性反転する信号である。この補正信号Vhsigは、導電性異物の有無にかかわらず、常時、補正信号線13に供給される。
【0051】
また、VlcXは、画素電極7Xに接続されている蓄電容量5Xおよび液晶層6Xの電圧変化であり、VlcYは、画素電極7Yに接続されている蓄電容量5Yおよび液晶層6Yの電圧変化である。
【0052】
この液晶表示装置10においては、走査信号VgXのオン電圧がTFT1Xのゲート(G)に印加されるタイミングで、1H毎に変化する表示信号Vsigが、TFT1を介して、画素電極7Xに供給される。この表示信号Vsigの電圧が画素電極7Xと対向電極8との間に設けられた蓄電容量5Xおよび液晶層6Xに保持されると共に、液晶層6Xの配向状態が変化して表示データが画面表示される。
【0053】
このように走査信号VgXのオン電圧が所定のパルス幅で印加された後に、TFT1Xのゲート(G)には、次のフレーム期間において画素電極7Xに表示データを書き込むタイミングまで、オフ電圧が印加される。このオフ電圧印加期間には、表示信号VsigはTFT1Xを介して画素電極7Xに供給されない。
【0054】
また、走査信号VgYのオン電圧がTFT1のゲート(G)に印加されるタイミングで、1H毎に変化する表示信号Vsigが、TFT1を介して、画素電極7に供給される。そして、この画素電極37と対向電極8との間に設けられた蓄電容量35および液晶層36に保持されると共に、液晶層36の配向状態が変化して表示データが表示される。
【0055】
このように走査信号VgYのオン電圧が所定のパルス幅で印加された後、TFT1Yのゲート(G)には、次の1H期間において画素電極7Yに表示データを書き込むタイミングまでオフ電圧が印加される。このオフ電圧印加期間には、表示信号Vsigは、TFT1Yを介して画素電極7Yに供給されない。
【0056】
ここで、隣接する画素電極7X,7Y間にわたって導電性異物が付着して、画素電極7X,7Yが導電性異物により接続されている場合には、画素電極7X,7Yを介して、例えば液晶層6X,6Yと蓄電容量5X,5Yに表示信号(表示データ)が蓄電された後で、画素電極7Xとこれに隣接する画素電極7Yとの間で導電性異物を介して電荷移動(リーク電流)が生じる。図3のVlcXおよびVlcYに示すように、画素電極7Xに接続されている蓄電容量5Xおよび液晶層6Xに保持された電圧(表示データ)と、画素電極7Yに接続されている蓄電容量5Yおよび液晶層6Yに保持された電圧(表示データ)とが、対向電極8の電位レベルVcomに近い側(白表示側)に変化する。
【0057】
そこで、本実施形態では、図3の補正信号Vhsigに示すように、画素電極Xおよび画素電極Yが黒表示相当の信号レベルになるような補正信号を、隣接する画素電極X,Y間に配された補正信号線13および導電性異物を介して、画素電極7Xおよび画素電極7Yに供給する。これによって、画素電極7Xに接続されている蓄電容量5Xおよび液晶層6Xに保持された電圧(表示データ)と、画素電極7Yに接続されている蓄電容量5Yおよび液晶層6Yに保持された電圧(表示データ)とは、図3の補正前の画素電極信号VlcXおよび補正前の次画素電極信号VlcYのように輝点(白表示側)へと変化することなく、図3の補正後の画素電極信号VlcX’および補正後の次画素電極信号VlcY’に示すように、黒表示電圧へと変化する。その結果、上記連結輝点状欠陥を黒点化して目立たなくすることができ、連結輝点状欠陥による液晶表示装置10の表示品位の低下を防ぐことができる。
【0058】
また、本実施形態では、従来のように、欠陥画素に対してレーザ光照射を行うことなく、導電性異物の付着により生じる連結輝点状欠陥による液晶表示装置10の表示品位低下を防ぐことができる。
【0059】
また、上記補正信号Vhsigは、表示信号Vsigと同様に、上記フレーム周期と同一周期で極性反転する信号であるため、導電性異物を介したリーク電流による画素電極の電位変動を抑えるだけでなく、補正信号による画素電極の電位変動を抑えることができる。したがって、フリッカ現象を人間の目に感じさせることなく、液晶表示装置10を表示駆動させることができる。
【0060】
また、上記補正信号Vhsigは、常に補正信号線13に供給されるようになっているため、隣接する画素電極7X,7Y間に付着した導電性異物によりリーク電流が発生した直後に、黒表示レベルの電圧を導電性異物を介して各画素電極7X,7Yに供給して、画素部X,Yを黒表示化することができる。
【0061】
なお、本実施形態では、走査線12と平行な方向に補正信号線13を設けて、信号線方向に隣接する画素電極7X,7Y間に導電性異物が付着した場合の連結輝点欠陥を補正する方法について説明したが、これに限らず、信号線11と平行な方向に補正信号線を設けて、走査線方向に隣接する各画素電極間に生じる欠陥を補正することも可能である。
【0062】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、隣接する画素電極間にわたって導電性異物が付着することにより生じる連結輝点状欠陥に対して、画素電極の電位が黒表示レベルの電位(表示信号電圧)になるような補正信号を生成して、隣接する画素電極間を通って設けられた補正信号線に供給する。これによって、その導電性異物にて接続された両画素電極に、導電性異物を介して補正信号が供給される。その結果、両画素電極の電位を黒表示レベルとして、連結輝点状欠陥を黒点化することができ、液晶表示装置の表示品位の低下を防ぐことができる。
【0063】
また、従来のように、液晶表示装置内の欠陥画素電極部にレーザ照射を行うことなく、導電性異物の付着による液晶表示装置の表示品位の低下を防ぐことができる。
【0064】
さらに、補正信号は、遅くともフレーム周期と同一周期の信号とすることによって、フリッカ現象を人間の目に感じさせることなく、液晶表示装置を表示駆動させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である液晶表示装置の要部構成を示す等価回路図である。
【図2】図1の補正信号生成回路の一例を示す回路図である。
【図3】図1の液晶表示装置の動作を説明するための信号波形図である。
【図4】従来の液晶表示装置の要部構成を示す等価回路図である。
【図5】液晶印加電圧と透過率レベルとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1,1X,1Y  TFT
5,5X,5Y  蓄電容量
6,6X,6Y  液晶層
7,7X,7Y  画素電極
8  対向電極
10  液晶表示装置
11  信号線
12,12X,12Y  走査線
13  補正信号線
15  補正信号生成回路
16  フリップフロップ
17  インバータ
21  ソースドライバ
22  ゲートドライバ
Vsig  表示信号
VgX  走査信号
VgY  次走査信号
VlcX  画素電極信号(補正前)
VlcY  次画素電極信号(補正前)
VlcX’  画素電極信号(補正後)
VlcY’  次画素電極信号(補正後)
Vhsig  補正信号

Claims (7)

  1. 複数の走査線および複数の信号線が互いに交叉して設けられ、該走査線および信号線の交叉部近傍毎にスイッチング素子が設けられ、隣接する該走査線および信号線で囲まれた領域毎に設けられた画素部が該スイッチング素子を介して該交叉部近傍の信号線に接続され、該スイッチング素子の制御端子は該交叉部近傍の走査線に接続されており、該走査線に供給される走査信号によって導通状態になった該スイッチング素子を介して、表示信号が該信号線から該画素部に供給されることにより画面表示する表示装置において、
    隣接する各画素電極間を通ってそれぞれ配設された補正信号線と、
    隣接する各画素電極間にわたって導電性異物が付着して生じる連結欠陥を補正するための補正信号を該補正信号線に出力する補正信号生成手段とを有する表示装置。
  2. 前記画素部に表示信号電圧が印加されないときに白表示状態となるノーマリホワイトモードである請求項1記載の表示装置。
  3. 前記補正信号はフレーム周期と同一周期以上の周期で極性が反転する信号である請求項1記載の表示装置。
  4. 前記補正信号生成手段は、黒表示時に前記画素電極に供給される表示信号電圧値以上の電圧値となるように前記補正信号の電圧値を設定する請求項1記載の表示装置。
  5. 複数の走査線および複数の信号線が互いに交叉して設けられ、該走査線および信号線の交叉部近傍毎にスイッチング素子が設けられ、隣接する該走査線および信号線で囲まれた領域毎に設けられた画素部が該スイッチング素子を介して該交叉部近傍の信号線に接続され、該スイッチング素子の制御端子は該交叉部近傍の走査線に接続されており、該走査線に供給される走査信号によって導通状態になった該スイッチング素子を介して、表示信号が該信号線から該画素部に供給されることにより画面表示する表示装置を表示駆動する表示装置の駆動方法において、
    隣接する画素電極間にわたって導電性異物が付着して生じる連結欠陥を補正するための補正信号を生成し、隣接する各画素電極の間を通ってそれぞれ設けられた各補正信号線に該補正信号を供給することによって、隣接する画素電極間にわたって付着した導電性異物を介して連結欠陥部の画素電極に該補正信号を供給する表示装置の駆動方法。
  6. 前記表示信号は1水平期間毎に極性が反転する信号であり、前記補正信号はフレーム周期と同一周期以上の周期で極性が反転する信号である請求項5に記載の表示装置の駆動方法。
  7. 前記補正信号は、黒表示時に前記画素電極に供給される表示信号電圧値以上の電圧値となるように設定されている請求項5または6記載の表示装置。
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