JP2004061613A - 地図上の位置情報取得方法及びそのための装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】地図上の所望の位置が簡単な操作で且つ確実に設定入力できるようにする。
【解決手段】バーコードリーダーでは、地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から任意のバーコードを読み取る操作がユーザにより行われた場合(S1)、読み取られたバーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換する処理が行われる(S2,S3)。バーコードリーダーは、変換された情報を地図上の位置情報としてカーナビゲーション装置本体に送信して、当該地図上の位置情報の示す位置に関連する地図を表示させる(S6)。
【選択図】 図4
【解決手段】バーコードリーダーでは、地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から任意のバーコードを読み取る操作がユーザにより行われた場合(S1)、読み取られたバーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換する処理が行われる(S2,S3)。バーコードリーダーは、変換された情報を地図上の位置情報としてカーナビゲーション装置本体に送信して、当該地図上の位置情報の示す位置に関連する地図を表示させる(S6)。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図上に目的位置を設定するカーナビゲーション装置、或いはネットワークを介して地図サイトにアクセスして地図を表示する端末に代表される地図表示装置に対する指示等を入力する入力機器に係り、特に、地図上の所望の位置を特定するための位置情報が簡単な操作で且つ確実に取得可能な地図上の位置情報取得方法及びそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、カーナビゲーション装置は、地図画面上に現在位置を表示し、目的地へのルートをガイドする装置として普及している。
【0003】
ユーザが、カーナビゲーション装置で、例えば目的地を設定するには、ディスプレイと一体に形成されたタッチパネルまたはリモートコントローラ(いわゆるリモコン)を操作して、電話番号、住所等を1文字単位で入力し、当該カーナビゲーション装置の検索機能を利用するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカーナビゲーション装置において目的地の設定のために、タッチパネルまたはリモコン等を操作して、電話番号、住所等を1文字単位で入力するのは、ユーザにとって煩わしく、また入力誤りを招き得るという問題がある。
【0005】
更に、パーソナルコンピュータ等の端末からインターネットで地図サイトをアクセスして、目的地(目的の企業・店舗・施設等)の近傍の地図を当該端末に表示させる場合にも同様の問題が存在する。
【0006】
一方、最近は、音声認識機能付きのカーナビゲーション装置が出現している。この種のカーナビゲーション装置では、目的地等の設定に必要な電話番号、住所等を音声で入力できることから、入力に伴う煩わしさは解消される。しかしながら、騒音環境下等では音声認識率の点で問題があり、必ずしも満足のいくものではない。
【0007】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、地図上の所望の位置を特定するための位置情報が簡単な操作で且つ確実に取得できる地図上の位置情報取得方法及びそのための装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するものであり、請求項1に係る発明は、地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から任意のバーコードを読み取るバーコードリーダーによる地図上の位置情報取得方法であって、前記バーコードリーダーによりバーコードが読み取られた場合、当該読み取られたバーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換するステップと、前記変換された情報を地図上の位置情報として地図表示装置に送信して、当該地図上の位置情報の示す位置に関連する地図を表示させるステップとを具備することを特徴とする地図上の位置情報取得方法である。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る地図上の位置情報取得方法の前記変換ステップにおいて、バーコードと当該バーコードにより表される地図上の位置に関連付けられる情報とを含むエントリの群から構成される変換テーブルを前記読み取られたバーコードをキーとして参照して、当該バーコードに対応する地図上の位置に関連付けられる情報を取得することを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る地図上の位置情報取得方法において、前記地図表示装置がカーナビゲーション装置であり、前記変換された情報を地図上の位置情報として前記カーナビゲーション装置に送信するに際し、当該情報の情報種別で決まる検索モードの設定を、前記カーナビゲーション装置に要求するステップを更に具備することを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3に係る地図上の位置情報取得方法において、前記変換テーブルの各エントリには、バーコードと当該バーコードにより表される地図上の位置に関連付けられる情報に加えて、当該情報の情報種別が含まれており、前記変換ステップでは、前記読み取られたバーコードをキーとして前記変換テーブルを参照することにより、当該バーコードに対応する地図上の位置に関連付けられる情報の他に、当該情報の情報種別を取得することを特徴とする。
【0012】
請求項5の係る発明は、請求項1に係る地図上の位置情報取得方法において、前記地図表示装置が、インターネットを介して地図サイトをアクセスする端末であり、前記変換された情報を地図上の位置情報として前記端末に送信するに際し、当該情報の情報種別で決まる検索モードの設定を、前記端末に要求するステップを更に具備することを特徴とする。
【0013】
請求項6に係る発明は、地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から任意のバーコードを読み取るための地図表示装置向けバーコードリーダーであって、バーコードを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られたバーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換する変換手段と、前記変換手段により変換された情報を地図上の位置情報として地図表示装置に送信して、当該地図上の位置情報の示す位置に関連する地図を表示させる手段とを具備することを特徴とする地図表示装置向けバーコードリーダーである。
【0014】
請求項7に係る発明は、請求項6に係る地図表示装置向けバーコードリーダーにおいて、バーコードと当該バーコードにより表される地図上の位置に関連付けられる情報とを含むエントリ情報が登録された変換テーブルを更に具備し、前記変換手段では、前記読み取り手段により読み取られたバーコードをキーにして前記変換テーブルを参照することにより、当該バーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換することを特徴とする。
【0015】
請求項1または請求項6に係る発明においては、ユーザはバーコードリーダーを操作して、地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から、目的の情報を表すバーコードを当該バーコードリーダーで読み取るための操作を行うだけで、地図表示装置に対して、当該読み取られたバーコードの示す地図上の位置に関連する地図を表示させることが可能となる。つまり請求項1に係る発明においては、地図上の所望の位置を特定するための位置情報が簡単な操作で且つ確実に取得できる。ここで、バーコードが印刷された印刷物の例としては、道路地図帳または情報誌等であり、バーコードは、道路地図帳の目次もしくは索引に記載されている目的の地名、または地図上の目的のランドマーク、または情報誌上の企業・店舗・施設等に関する記事の近傍に印刷されている。
【0016】
請求項2または請求項7に係る発明においては、バーコードリーダーにより読み取られたバーコードをキーとして変換テーブルを参照するだけで、当該バーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換することができる。
【0017】
請求項3に係る発明においては、カーナビゲーション装置を上記地図表示装置として用いる場合に、上記変換された情報によるバーコードリーダーから当該カーナビゲーション装置への検索要求に際し、その変換された情報(つまり地図上の位置情報)の情報種別から検索モードが決定されて、その決定された検索モードの設定が当該カーナビゲーション装置に対して要求される。このように、請求項3に係る発明においては、カーナビゲーション装置に対する検索モードの設定が、そのためのユーザ操作を必要とせずに、バーコードリーダーからカーナビゲーション装置に対して要求される。
【0018】
請求項4に係る発明においては、バーコードリーダーにより読み取られたバーコードをキーとして変換テーブルを参照するだけで、当該バーコードに対応する地図上の位置に関連付けられる情報の他に、当該情報の情報種別を取得することができるため、当該情報種別から検索モードを自動的に決定できる。
【0019】
請求項5に係る発明においては、インターネットを介して地図サイトをアクセスする端末を上記地図表示装置として用いる場合に、上記変換された情報によるバーコードリーダーから当該端末への検索要求に際し、その変換された情報(つまり地図上の位置情報)の情報種別から検索モードが決定されて、その決定された検索モードの設定が当該端末に対して要求される。このように、請求項5に係る発明においては、端末に対する検索モードの設定が、そのためのユーザ操作を必要とせずに、バーコードリーダーから端末に対して自動的に要求される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をカーナビゲーション装置に適用した実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態に係るカーナビゲーション装置の全体構成を示す図である。
図1に示すように、カーナビゲーション装置は、カーナビゲーション装置本体10と、当該カーナビゲーション装置本体10に対して地図表示に関する各種の指示を与える入力機器としてのバーコードリーダー11とから構成される。バーコードリーダー11は、バーコードを読み取って当該バーコードの示す情報を、カーナビゲーション装置本体10に例えば無線により送信する機能を有する。
【0022】
本実施形態では、バーコードリーダー11は、道路地図帳20の目次もしくは索引に記載されている地名(都道府県市区町村名)、または地図上のランドマークの近傍にそれぞれ印刷された、当該地名またはランドマークを示すバーコード21(つまり地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコード21)を読み取るのに用いられる。また、バーコードリーダー11は、情報誌30に掲載されている企業・店舗・施設情報等の記事の近傍に印刷された、対応する企業・店舗・施設の企業・店舗・施設名、住所または電話番号等を示すバーコード31(つまり地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコード31)を読み取るのにも用いられる。バーコード21,31の大きさは、印字面積上の制約から小さい方が好ましい。そのため本実施形態では、バーコードの長さが文字の高さと同程度もしくはそれ以下の、いわゆるマイクロバーコードが用いられる。また、バーコードのコードには、例えばJAN(Japan Article Number)コードが適用可能であるが、独自のコード形式を適用することも可能である。
【0023】
図2は、バーコードリーダー11の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、バーコードリーダー11は、当該バーコードリーダー11の読み取り部111と、入力インタフェース112と、メモリ113と、CPU(マイクロプロセッサ)114と、出力インタフェース115とを備えている。
【0024】
入力インタフェース112は、読み取り部111により読み取られたバーコードの入力を司る。
メモリ113には、バーコードリーダー11により読み取られたバーコード(の例えば数値列)を当該バーコードの示す情報(都道府県市町村名、企業・店舗・施設の企業・店舗・施設名、住所または電話番号等)に変換するためのエントリ群から構成される変換テーブル113aが予め記憶されている。メモリ113にはまた、制御プログラム113bが予め記憶されている。メモリ113には更に、CPU114の作業領域が確保される。メモリ113は、書き換え可能な不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリである。なお、メモリ113を、変換テーブル113a及び制御プログラム113bが予め記憶されたROMと、作業領域を提供するRAMとから構成することも可能である。
【0025】
CPU114は、バーコードリーダー11を用いたユーザの操作に基づく入力の制御を制御プログラム113bに従って実行する。例えばCPU114は、読み取り部111により読み取られて入力インタフェース112により入力されたバーコード(数値列)を変換テーブル113aに従って当該バーコードの示す情報に変換する。
【0026】
出力インタフェース115は、CPU114により変換された情報、或いは操作部112での操作に伴う入力情報を、例えば無線によりカーナビゲーション装置本体10に送信する。出力インタフェース115は、赤外線インタフェース、ブルートゥースインタフェース等である。なお、出力インタフェース115(を含むバーコードリーダー11)が、有線によりカーナビゲーション装置本体10と接続された構成であっても構わない。
【0027】
本実施形態では、図1中のカーナビゲーション装置本体10のディスプレイの表面にはタッチパネルが積層されているものとする。この種のカーナビゲーション装置では、必ずしもリモートコントローラは必要としない。しかし、リモートコントローラを必要とするならば、バーコードリーダー11に代えて、当該バーコードリーダー11を内蔵するリモートコントローラ(バーコードリーダー付きリモコン)を、カーナビゲーション装置本体10の入力機器として用いることも可能である。ここでは、図2の構成における入力インタフェース112に、テンキー、ジョイスティックキー等を含む入力操作部を接続すればよい。このリモコン、つまりバーコードリーダー付きリモコン(バーコードリーダー機能付きリモコン)を、リモコン付きバーコードリーダー(リモコン機能付きバーコードリーダー)とみることもできる。
【0028】
図3は、バーコードリーダー11のメモリ113に記憶されている変換テーブル113aのデータ構造例を示す。
図3に示すように、変換テーブル113aの各エントリは、バーコード、当該バーコードの示す情報(都道府県市区町村名、企業・店舗・施設の企業・店舗・施設名、住所または電話番号等)、及び当該情報の種別の各項目(フィールド)を含んでいる。ここで、情報種別は、カーナビゲーション装置本体10に対して目的地を設定する際に利用可能な情報(検索)の種別に一致し、例えば、電話番号、住所、地名、企業・店舗・施設名等である。
【0029】
次に、本実施形態の動作について、ユーザがバーコードリーダー11を操作して、目的地をカーナビゲーション装置本体10に対して設定する場合を例に、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0030】
まず、ユーザは、カーナビゲーション装置本体10に対して目的地を設定する必要がある場合、例えば道路地図帳20を参照して、当該道路地図帳20の目次もしくは索引に記載されている目的の地名(都道府県市区町村名)、または地図上の目的のランドマークを探す。そしてユーザは、道路地図帳20上で目的の地名またはランドマークを探すと、その近傍に印刷されたバーコード21をバーコードリーダー11で読み取るための操作を行う。同様に、情報誌30を利用して目的の企業・店舗・施設等を目的地として設定する場合であれば、ユーザは情報誌30上で目的の企業・店舗・施設等に関する記事を探す。そしてユーザは、目的の企業・店舗・施設等に関する記事の近傍に印刷されているバーコード31をバーコードリーダー11で読み取るための操作を行う。
【0031】
バーコードリーダー11(中の読み取り部111)により読み取られたバーコード(の数値列)は入力インタフェース112により取り込まれてCPU114に通知される。
【0032】
CPU114は、バーコードが読み取られた場合(ステップS1)、その読み取られたバーコードをキーにしてメモリ113内の変換テーブル113aを参照して、当該バーコード(の数値列)に対応する都道府県市区町村名、企業・店舗・施設の企業・店舗・施設名、住所または電話番号等の情報と、当該情報の種別を取得する(ステップS2,S3)。
【0033】
次にCPU114は、取得した情報種別から、カーナビゲーション装置本体10に対して要求する当該情報種別での目的地設定のための検索モード(目的地検索モード)を決定する(ステップS4)。ここではCPU114は、情報種別が、都道府県市区町村名であれば地名検索モードを、企業・店舗・施設名であれば企業・店舗・施設名検索モードを、住所であれば住所検索モードを、そして電話番号であれば電話番号検索モードを決定する。
【0034】
CPU114は、目的地検索モードを決定すると、まず決定した目的地検索モード(の設定)を、カーナビゲーション装置本体10に対して出力インタフェース115を介して要求する(ステップS5)。これを受けてカーナビゲーション装置本体10は、従来ユーザがタッチパネルまたはリモートコントローラを操作して目的地検索モードを指定した場合と同様にして、要求された目的地検索モードを設定する。
【0035】
CPU114はカーナビゲーション装置本体10に対して目的地検索モードを要求すると、ステップS3で取得した情報、即ち読み取り部111により読み取られたバーコードの示す情報(都道府県市区町村名、企業・店舗・施設の企業・店舗・施設名、住所または電話番号等)を該当する目的地検索モードでの地図検索情報(つまり地図上の位置を表す情報)として出力インタフェース115からカーナビゲーション装置本体10に送信する(ステップS6)。
【0036】
カーナビゲーション装置本体10は、目的地検索モードにおいて、バーコードリーダー11(内の出力インタフェース115)から送信された情報(地図検索情報)を受信すると、次の判別処理を行う。即ちカーナビゲーション装置本体10は、目的地検索モードが地名検索モードであれば受信地図検索情報は都道府県市区町村名であると判別し、当該地図検索情報、つまり都道府県市区町村名をキーとして目的地域を検索し、目的地域の地図または現在地及び目的地域を含む地図を表示する。またカーナビゲーション装置本体10は、目的地検索モードが企業・店舗・施設名検索モードであれば受信地図検索情報は企業・店舗・施設名であると判別し、当該地図検索情報、つまり企業・店舗・施設名をキーとして目的地を検索し、目的地を示すマークを該当する地図上に表示する。またカーナビゲーション装置本体10は、目的地検索モードが住所検索モードであれば受信情報は住所であると判別し、当該受信情報、つまり住所をキーとして目的地を検索し、目的地を示すマークを該当する地図上に表示する。またカーナビゲーション装置本体10は、目的地検索モードが電話番号検索モードであれば受信地図検索情報は(企業・店舗・施設の)電話番号であると判別し、当該地図検索情報、つまり電話番号をキーとして目的地を検索し、目的地を示すマークを該当する地図上に表示する。
【0037】
このように本実施形態においては、ユーザは、道路地図帳20の目次もしくは索引に記載されている目的の地名(都道府県市区町村名)、または地図上の目的のランドマークを探して、その近傍に印刷されたバーコード21をバーコードリーダー11で読み取るための操作を行うだけで、カーナビゲーション装置本体10に対して、その目的の地名またはランドマークで特定される地図上の位置を目的地(目的地域)として検索させて、簡単且つ確実に設定させることができる。同様にユーザは、情報誌30上で目的の企業・店舗・施設等に関する記事を探し、その記事の近傍に印刷されているバーコード31をバーコードリーダー11で読み取るための操作を行うだけで、カーナビゲーション装置本体10に対して、その目的の企業・店舗・施設等を目的地として、地図上に簡単且つ確実に設定させることができる。
【0038】
本実施形態では、従来とは異なって、検索モードを指定する操作や、地名、住所、電話番号等を1文字ずつ入力する操作を必要としないため、従来に比べて操作が著しく簡略化される。また、道路地図帳20または情報誌30に記載された候補群の中から1つを選択することは、印刷物特有の一覧性の良さから、この種の候補選択をカーナビゲーション装置本体10の画面上で行う場合に比べて、極めて容易に行える。
【0039】
同様の検索は、道路地図帳20または情報誌30等の印刷物に、消防署、駅、イタリア料理店などのジャンル項目を表すバーコードを印刷して、バーコードリーダー11により読み取らせることによっても可能である。即ちユーザは、目的のジャンル項目のバーコードをバーコードリーダー11で読み取る操作を行うだけで、対応するジャンルの施設を検索させることが可能となる。これに対して従来は、まずジャンル検索(のモード)を選択し、次に公共施設、交通機関、グルメスポット等のジャンル種別を選択し、更に選択したジャンル種別に属するジャンル項目を選択する操作が必要である。
【0040】
以上に述べた実施形態では、道路地図帳20または情報誌30からのバーコード読み取りについてのみ述べているが、例えば名詞上に電話番号または住所と共に当該電話番号または住所の近傍に印刷された当該電話番号または住所を表すバーコードをバーコードリーダー11により読み取って、当該電話番号または住所に基づく目的地の検索をカーナビゲーション装置本体10に行わせることも可能である。
【0041】
また、上記実施形態では、本発明をカーナビゲーション装置に適用し、バーコードリーダー11をカーナビゲーション装置本体10に対して地図表示に関する各種の指示を与える入力機器として用いる場合について説明した。しかし、バーコードリーダー11を、パーソナルコンピュータ等の端末からインターネットネット経由で地図サイトをアクセスして、目的地(目的の企業・店舗・施設等)の近傍の地図を当該端末に表示させる指示を与える入力機器として用いる応用も、容易に実現可能である。
【0042】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1または請求項6に係る発明によれば、ユーザはバーコードリーダーを操作して、地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から、目的の情報を表すバーコードを当該バーコードリーダーで読み取るための操作を行うだけで、地図表示装置に対して、当該読み取られたバーコードの示す地図上の位置に関連する地図を表示させることができる。これにより、地図上の所望の位置を特定するための情報(地図上の位置情報)を簡単な操作で且つ確実に取得できる。
【0044】
請求項2または請求項7に係る発明によれば、バーコードリーダーにより読み取られたバーコードをキーとして変換テーブルを参照するだけで、当該バーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換することができる。
【0045】
請求項3に係る発明によれば、カーナビゲーション装置を上記地図表示装置として用いる場合に、当該カーナビゲーション装置に対する検索モードの設定要求を、そのためのユーザ操作を必要とせずに、バーコードリーダーから通知させることができる。
【0046】
請求項4に係る発明によれば、バーコードリーダーにより読み取られたバーコードをキーとして変換テーブルを参照するだけで、当該バーコードに対応する地図上の位置に関連付けられる情報の他に、当該情報の情報種別を取得することができるため、この情報種別から検索モードを自動的に決定できる。
【0047】
請求項5に係る発明によれば、インターネットを介して地図サイトをアクセスする端末を上記地図表示装置として用いる場合に、上記変換された情報によるバーコードリーダーから当該端末への検索要求に際し、その変換された情報(地図上の位置情報)の情報種別から決定される当該端末に対する検索モードの設定要求を、そのためのユーザ操作を必要とせずに、バーコードリーダーから通知させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカーナビゲーション装置の全体構成を示す図。
【図2】図1中のバーコードリーダー11の構成を示すブロック図。
【図3】図1中の変換テーブル113aのデータ構造例を示す図。
【図4】同実施形態におけるバーコードリーダー11の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
10…カーナビゲーション装置本体(地図表示装置)
11…バーコードリーダー
20…道路地図帳
21,31…バーコード
30…情報誌
111…読み取り部
112…入力インタフェース
113…メモリ
113a…変換テーブル
113b…制御プログラム
114…CPU
115…出力インタフェース
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図上に目的位置を設定するカーナビゲーション装置、或いはネットワークを介して地図サイトにアクセスして地図を表示する端末に代表される地図表示装置に対する指示等を入力する入力機器に係り、特に、地図上の所望の位置を特定するための位置情報が簡単な操作で且つ確実に取得可能な地図上の位置情報取得方法及びそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、カーナビゲーション装置は、地図画面上に現在位置を表示し、目的地へのルートをガイドする装置として普及している。
【0003】
ユーザが、カーナビゲーション装置で、例えば目的地を設定するには、ディスプレイと一体に形成されたタッチパネルまたはリモートコントローラ(いわゆるリモコン)を操作して、電話番号、住所等を1文字単位で入力し、当該カーナビゲーション装置の検索機能を利用するのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカーナビゲーション装置において目的地の設定のために、タッチパネルまたはリモコン等を操作して、電話番号、住所等を1文字単位で入力するのは、ユーザにとって煩わしく、また入力誤りを招き得るという問題がある。
【0005】
更に、パーソナルコンピュータ等の端末からインターネットで地図サイトをアクセスして、目的地(目的の企業・店舗・施設等)の近傍の地図を当該端末に表示させる場合にも同様の問題が存在する。
【0006】
一方、最近は、音声認識機能付きのカーナビゲーション装置が出現している。この種のカーナビゲーション装置では、目的地等の設定に必要な電話番号、住所等を音声で入力できることから、入力に伴う煩わしさは解消される。しかしながら、騒音環境下等では音声認識率の点で問題があり、必ずしも満足のいくものではない。
【0007】
本発明は上記事情を考慮してなされたものでその目的は、地図上の所望の位置を特定するための位置情報が簡単な操作で且つ確実に取得できる地図上の位置情報取得方法及びそのための装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するものであり、請求項1に係る発明は、地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から任意のバーコードを読み取るバーコードリーダーによる地図上の位置情報取得方法であって、前記バーコードリーダーによりバーコードが読み取られた場合、当該読み取られたバーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換するステップと、前記変換された情報を地図上の位置情報として地図表示装置に送信して、当該地図上の位置情報の示す位置に関連する地図を表示させるステップとを具備することを特徴とする地図上の位置情報取得方法である。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に係る地図上の位置情報取得方法の前記変換ステップにおいて、バーコードと当該バーコードにより表される地図上の位置に関連付けられる情報とを含むエントリの群から構成される変換テーブルを前記読み取られたバーコードをキーとして参照して、当該バーコードに対応する地図上の位置に関連付けられる情報を取得することを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項2に係る地図上の位置情報取得方法において、前記地図表示装置がカーナビゲーション装置であり、前記変換された情報を地図上の位置情報として前記カーナビゲーション装置に送信するに際し、当該情報の情報種別で決まる検索モードの設定を、前記カーナビゲーション装置に要求するステップを更に具備することを特徴とする。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項3に係る地図上の位置情報取得方法において、前記変換テーブルの各エントリには、バーコードと当該バーコードにより表される地図上の位置に関連付けられる情報に加えて、当該情報の情報種別が含まれており、前記変換ステップでは、前記読み取られたバーコードをキーとして前記変換テーブルを参照することにより、当該バーコードに対応する地図上の位置に関連付けられる情報の他に、当該情報の情報種別を取得することを特徴とする。
【0012】
請求項5の係る発明は、請求項1に係る地図上の位置情報取得方法において、前記地図表示装置が、インターネットを介して地図サイトをアクセスする端末であり、前記変換された情報を地図上の位置情報として前記端末に送信するに際し、当該情報の情報種別で決まる検索モードの設定を、前記端末に要求するステップを更に具備することを特徴とする。
【0013】
請求項6に係る発明は、地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から任意のバーコードを読み取るための地図表示装置向けバーコードリーダーであって、バーコードを読み取る読み取り手段と、前記読み取り手段により読み取られたバーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換する変換手段と、前記変換手段により変換された情報を地図上の位置情報として地図表示装置に送信して、当該地図上の位置情報の示す位置に関連する地図を表示させる手段とを具備することを特徴とする地図表示装置向けバーコードリーダーである。
【0014】
請求項7に係る発明は、請求項6に係る地図表示装置向けバーコードリーダーにおいて、バーコードと当該バーコードにより表される地図上の位置に関連付けられる情報とを含むエントリ情報が登録された変換テーブルを更に具備し、前記変換手段では、前記読み取り手段により読み取られたバーコードをキーにして前記変換テーブルを参照することにより、当該バーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換することを特徴とする。
【0015】
請求項1または請求項6に係る発明においては、ユーザはバーコードリーダーを操作して、地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から、目的の情報を表すバーコードを当該バーコードリーダーで読み取るための操作を行うだけで、地図表示装置に対して、当該読み取られたバーコードの示す地図上の位置に関連する地図を表示させることが可能となる。つまり請求項1に係る発明においては、地図上の所望の位置を特定するための位置情報が簡単な操作で且つ確実に取得できる。ここで、バーコードが印刷された印刷物の例としては、道路地図帳または情報誌等であり、バーコードは、道路地図帳の目次もしくは索引に記載されている目的の地名、または地図上の目的のランドマーク、または情報誌上の企業・店舗・施設等に関する記事の近傍に印刷されている。
【0016】
請求項2または請求項7に係る発明においては、バーコードリーダーにより読み取られたバーコードをキーとして変換テーブルを参照するだけで、当該バーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換することができる。
【0017】
請求項3に係る発明においては、カーナビゲーション装置を上記地図表示装置として用いる場合に、上記変換された情報によるバーコードリーダーから当該カーナビゲーション装置への検索要求に際し、その変換された情報(つまり地図上の位置情報)の情報種別から検索モードが決定されて、その決定された検索モードの設定が当該カーナビゲーション装置に対して要求される。このように、請求項3に係る発明においては、カーナビゲーション装置に対する検索モードの設定が、そのためのユーザ操作を必要とせずに、バーコードリーダーからカーナビゲーション装置に対して要求される。
【0018】
請求項4に係る発明においては、バーコードリーダーにより読み取られたバーコードをキーとして変換テーブルを参照するだけで、当該バーコードに対応する地図上の位置に関連付けられる情報の他に、当該情報の情報種別を取得することができるため、当該情報種別から検索モードを自動的に決定できる。
【0019】
請求項5に係る発明においては、インターネットを介して地図サイトをアクセスする端末を上記地図表示装置として用いる場合に、上記変換された情報によるバーコードリーダーから当該端末への検索要求に際し、その変換された情報(つまり地図上の位置情報)の情報種別から検索モードが決定されて、その決定された検索モードの設定が当該端末に対して要求される。このように、請求項5に係る発明においては、端末に対する検索モードの設定が、そのためのユーザ操作を必要とせずに、バーコードリーダーから端末に対して自動的に要求される。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をカーナビゲーション装置に適用した実施の形態につき図面を参照して説明する。
【0021】
図1は本発明の一実施形態に係るカーナビゲーション装置の全体構成を示す図である。
図1に示すように、カーナビゲーション装置は、カーナビゲーション装置本体10と、当該カーナビゲーション装置本体10に対して地図表示に関する各種の指示を与える入力機器としてのバーコードリーダー11とから構成される。バーコードリーダー11は、バーコードを読み取って当該バーコードの示す情報を、カーナビゲーション装置本体10に例えば無線により送信する機能を有する。
【0022】
本実施形態では、バーコードリーダー11は、道路地図帳20の目次もしくは索引に記載されている地名(都道府県市区町村名)、または地図上のランドマークの近傍にそれぞれ印刷された、当該地名またはランドマークを示すバーコード21(つまり地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコード21)を読み取るのに用いられる。また、バーコードリーダー11は、情報誌30に掲載されている企業・店舗・施設情報等の記事の近傍に印刷された、対応する企業・店舗・施設の企業・店舗・施設名、住所または電話番号等を示すバーコード31(つまり地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコード31)を読み取るのにも用いられる。バーコード21,31の大きさは、印字面積上の制約から小さい方が好ましい。そのため本実施形態では、バーコードの長さが文字の高さと同程度もしくはそれ以下の、いわゆるマイクロバーコードが用いられる。また、バーコードのコードには、例えばJAN(Japan Article Number)コードが適用可能であるが、独自のコード形式を適用することも可能である。
【0023】
図2は、バーコードリーダー11の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、バーコードリーダー11は、当該バーコードリーダー11の読み取り部111と、入力インタフェース112と、メモリ113と、CPU(マイクロプロセッサ)114と、出力インタフェース115とを備えている。
【0024】
入力インタフェース112は、読み取り部111により読み取られたバーコードの入力を司る。
メモリ113には、バーコードリーダー11により読み取られたバーコード(の例えば数値列)を当該バーコードの示す情報(都道府県市町村名、企業・店舗・施設の企業・店舗・施設名、住所または電話番号等)に変換するためのエントリ群から構成される変換テーブル113aが予め記憶されている。メモリ113にはまた、制御プログラム113bが予め記憶されている。メモリ113には更に、CPU114の作業領域が確保される。メモリ113は、書き換え可能な不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリである。なお、メモリ113を、変換テーブル113a及び制御プログラム113bが予め記憶されたROMと、作業領域を提供するRAMとから構成することも可能である。
【0025】
CPU114は、バーコードリーダー11を用いたユーザの操作に基づく入力の制御を制御プログラム113bに従って実行する。例えばCPU114は、読み取り部111により読み取られて入力インタフェース112により入力されたバーコード(数値列)を変換テーブル113aに従って当該バーコードの示す情報に変換する。
【0026】
出力インタフェース115は、CPU114により変換された情報、或いは操作部112での操作に伴う入力情報を、例えば無線によりカーナビゲーション装置本体10に送信する。出力インタフェース115は、赤外線インタフェース、ブルートゥースインタフェース等である。なお、出力インタフェース115(を含むバーコードリーダー11)が、有線によりカーナビゲーション装置本体10と接続された構成であっても構わない。
【0027】
本実施形態では、図1中のカーナビゲーション装置本体10のディスプレイの表面にはタッチパネルが積層されているものとする。この種のカーナビゲーション装置では、必ずしもリモートコントローラは必要としない。しかし、リモートコントローラを必要とするならば、バーコードリーダー11に代えて、当該バーコードリーダー11を内蔵するリモートコントローラ(バーコードリーダー付きリモコン)を、カーナビゲーション装置本体10の入力機器として用いることも可能である。ここでは、図2の構成における入力インタフェース112に、テンキー、ジョイスティックキー等を含む入力操作部を接続すればよい。このリモコン、つまりバーコードリーダー付きリモコン(バーコードリーダー機能付きリモコン)を、リモコン付きバーコードリーダー(リモコン機能付きバーコードリーダー)とみることもできる。
【0028】
図3は、バーコードリーダー11のメモリ113に記憶されている変換テーブル113aのデータ構造例を示す。
図3に示すように、変換テーブル113aの各エントリは、バーコード、当該バーコードの示す情報(都道府県市区町村名、企業・店舗・施設の企業・店舗・施設名、住所または電話番号等)、及び当該情報の種別の各項目(フィールド)を含んでいる。ここで、情報種別は、カーナビゲーション装置本体10に対して目的地を設定する際に利用可能な情報(検索)の種別に一致し、例えば、電話番号、住所、地名、企業・店舗・施設名等である。
【0029】
次に、本実施形態の動作について、ユーザがバーコードリーダー11を操作して、目的地をカーナビゲーション装置本体10に対して設定する場合を例に、図4のフローチャートを参照して説明する。
【0030】
まず、ユーザは、カーナビゲーション装置本体10に対して目的地を設定する必要がある場合、例えば道路地図帳20を参照して、当該道路地図帳20の目次もしくは索引に記載されている目的の地名(都道府県市区町村名)、または地図上の目的のランドマークを探す。そしてユーザは、道路地図帳20上で目的の地名またはランドマークを探すと、その近傍に印刷されたバーコード21をバーコードリーダー11で読み取るための操作を行う。同様に、情報誌30を利用して目的の企業・店舗・施設等を目的地として設定する場合であれば、ユーザは情報誌30上で目的の企業・店舗・施設等に関する記事を探す。そしてユーザは、目的の企業・店舗・施設等に関する記事の近傍に印刷されているバーコード31をバーコードリーダー11で読み取るための操作を行う。
【0031】
バーコードリーダー11(中の読み取り部111)により読み取られたバーコード(の数値列)は入力インタフェース112により取り込まれてCPU114に通知される。
【0032】
CPU114は、バーコードが読み取られた場合(ステップS1)、その読み取られたバーコードをキーにしてメモリ113内の変換テーブル113aを参照して、当該バーコード(の数値列)に対応する都道府県市区町村名、企業・店舗・施設の企業・店舗・施設名、住所または電話番号等の情報と、当該情報の種別を取得する(ステップS2,S3)。
【0033】
次にCPU114は、取得した情報種別から、カーナビゲーション装置本体10に対して要求する当該情報種別での目的地設定のための検索モード(目的地検索モード)を決定する(ステップS4)。ここではCPU114は、情報種別が、都道府県市区町村名であれば地名検索モードを、企業・店舗・施設名であれば企業・店舗・施設名検索モードを、住所であれば住所検索モードを、そして電話番号であれば電話番号検索モードを決定する。
【0034】
CPU114は、目的地検索モードを決定すると、まず決定した目的地検索モード(の設定)を、カーナビゲーション装置本体10に対して出力インタフェース115を介して要求する(ステップS5)。これを受けてカーナビゲーション装置本体10は、従来ユーザがタッチパネルまたはリモートコントローラを操作して目的地検索モードを指定した場合と同様にして、要求された目的地検索モードを設定する。
【0035】
CPU114はカーナビゲーション装置本体10に対して目的地検索モードを要求すると、ステップS3で取得した情報、即ち読み取り部111により読み取られたバーコードの示す情報(都道府県市区町村名、企業・店舗・施設の企業・店舗・施設名、住所または電話番号等)を該当する目的地検索モードでの地図検索情報(つまり地図上の位置を表す情報)として出力インタフェース115からカーナビゲーション装置本体10に送信する(ステップS6)。
【0036】
カーナビゲーション装置本体10は、目的地検索モードにおいて、バーコードリーダー11(内の出力インタフェース115)から送信された情報(地図検索情報)を受信すると、次の判別処理を行う。即ちカーナビゲーション装置本体10は、目的地検索モードが地名検索モードであれば受信地図検索情報は都道府県市区町村名であると判別し、当該地図検索情報、つまり都道府県市区町村名をキーとして目的地域を検索し、目的地域の地図または現在地及び目的地域を含む地図を表示する。またカーナビゲーション装置本体10は、目的地検索モードが企業・店舗・施設名検索モードであれば受信地図検索情報は企業・店舗・施設名であると判別し、当該地図検索情報、つまり企業・店舗・施設名をキーとして目的地を検索し、目的地を示すマークを該当する地図上に表示する。またカーナビゲーション装置本体10は、目的地検索モードが住所検索モードであれば受信情報は住所であると判別し、当該受信情報、つまり住所をキーとして目的地を検索し、目的地を示すマークを該当する地図上に表示する。またカーナビゲーション装置本体10は、目的地検索モードが電話番号検索モードであれば受信地図検索情報は(企業・店舗・施設の)電話番号であると判別し、当該地図検索情報、つまり電話番号をキーとして目的地を検索し、目的地を示すマークを該当する地図上に表示する。
【0037】
このように本実施形態においては、ユーザは、道路地図帳20の目次もしくは索引に記載されている目的の地名(都道府県市区町村名)、または地図上の目的のランドマークを探して、その近傍に印刷されたバーコード21をバーコードリーダー11で読み取るための操作を行うだけで、カーナビゲーション装置本体10に対して、その目的の地名またはランドマークで特定される地図上の位置を目的地(目的地域)として検索させて、簡単且つ確実に設定させることができる。同様にユーザは、情報誌30上で目的の企業・店舗・施設等に関する記事を探し、その記事の近傍に印刷されているバーコード31をバーコードリーダー11で読み取るための操作を行うだけで、カーナビゲーション装置本体10に対して、その目的の企業・店舗・施設等を目的地として、地図上に簡単且つ確実に設定させることができる。
【0038】
本実施形態では、従来とは異なって、検索モードを指定する操作や、地名、住所、電話番号等を1文字ずつ入力する操作を必要としないため、従来に比べて操作が著しく簡略化される。また、道路地図帳20または情報誌30に記載された候補群の中から1つを選択することは、印刷物特有の一覧性の良さから、この種の候補選択をカーナビゲーション装置本体10の画面上で行う場合に比べて、極めて容易に行える。
【0039】
同様の検索は、道路地図帳20または情報誌30等の印刷物に、消防署、駅、イタリア料理店などのジャンル項目を表すバーコードを印刷して、バーコードリーダー11により読み取らせることによっても可能である。即ちユーザは、目的のジャンル項目のバーコードをバーコードリーダー11で読み取る操作を行うだけで、対応するジャンルの施設を検索させることが可能となる。これに対して従来は、まずジャンル検索(のモード)を選択し、次に公共施設、交通機関、グルメスポット等のジャンル種別を選択し、更に選択したジャンル種別に属するジャンル項目を選択する操作が必要である。
【0040】
以上に述べた実施形態では、道路地図帳20または情報誌30からのバーコード読み取りについてのみ述べているが、例えば名詞上に電話番号または住所と共に当該電話番号または住所の近傍に印刷された当該電話番号または住所を表すバーコードをバーコードリーダー11により読み取って、当該電話番号または住所に基づく目的地の検索をカーナビゲーション装置本体10に行わせることも可能である。
【0041】
また、上記実施形態では、本発明をカーナビゲーション装置に適用し、バーコードリーダー11をカーナビゲーション装置本体10に対して地図表示に関する各種の指示を与える入力機器として用いる場合について説明した。しかし、バーコードリーダー11を、パーソナルコンピュータ等の端末からインターネットネット経由で地図サイトをアクセスして、目的地(目的の企業・店舗・施設等)の近傍の地図を当該端末に表示させる指示を与える入力機器として用いる応用も、容易に実現可能である。
【0042】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1または請求項6に係る発明によれば、ユーザはバーコードリーダーを操作して、地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から、目的の情報を表すバーコードを当該バーコードリーダーで読み取るための操作を行うだけで、地図表示装置に対して、当該読み取られたバーコードの示す地図上の位置に関連する地図を表示させることができる。これにより、地図上の所望の位置を特定するための情報(地図上の位置情報)を簡単な操作で且つ確実に取得できる。
【0044】
請求項2または請求項7に係る発明によれば、バーコードリーダーにより読み取られたバーコードをキーとして変換テーブルを参照するだけで、当該バーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換することができる。
【0045】
請求項3に係る発明によれば、カーナビゲーション装置を上記地図表示装置として用いる場合に、当該カーナビゲーション装置に対する検索モードの設定要求を、そのためのユーザ操作を必要とせずに、バーコードリーダーから通知させることができる。
【0046】
請求項4に係る発明によれば、バーコードリーダーにより読み取られたバーコードをキーとして変換テーブルを参照するだけで、当該バーコードに対応する地図上の位置に関連付けられる情報の他に、当該情報の情報種別を取得することができるため、この情報種別から検索モードを自動的に決定できる。
【0047】
請求項5に係る発明によれば、インターネットを介して地図サイトをアクセスする端末を上記地図表示装置として用いる場合に、上記変換された情報によるバーコードリーダーから当該端末への検索要求に際し、その変換された情報(地図上の位置情報)の情報種別から決定される当該端末に対する検索モードの設定要求を、そのためのユーザ操作を必要とせずに、バーコードリーダーから通知させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカーナビゲーション装置の全体構成を示す図。
【図2】図1中のバーコードリーダー11の構成を示すブロック図。
【図3】図1中の変換テーブル113aのデータ構造例を示す図。
【図4】同実施形態におけるバーコードリーダー11の動作を説明するためのフローチャート。
【符号の説明】
10…カーナビゲーション装置本体(地図表示装置)
11…バーコードリーダー
20…道路地図帳
21,31…バーコード
30…情報誌
111…読み取り部
112…入力インタフェース
113…メモリ
113a…変換テーブル
113b…制御プログラム
114…CPU
115…出力インタフェース
Claims (7)
- 地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から任意のバーコードを読み取るバーコードリーダーによる地図上の位置情報取得方法であって、
前記バーコードリーダーによりバーコードが読み取られた場合、当該読み取られたバーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換するステップと、
前記変換された情報を地図上の位置情報として地図表示装置に送信して、当該地図上の位置情報の示す位置に関連する地図を表示させるステップ
とを具備することを特徴とする地図上の位置情報取得方法。 - 前記変換ステップでは、バーコードと当該バーコードにより表される地図上の位置に関連付けられる情報とを含むエントリの群から構成される変換テーブルを前記読み取られたバーコードをキーとして参照して、当該バーコードに対応する地図上の位置に関連付けられる情報を取得することを特徴とする請求項1記載の地図上の位置情報取得方法。
- 前記地図表示装置は、カーナビゲーション装置であり、
前記変換された情報を地図上の位置情報として前記カーナビゲーション装置に送信するに際し、当該情報の情報種別で決まる検索モードの設定を、前記カーナビゲーション装置に要求するステップを更に具備することを特徴とする請求項2記載の地図上の位置情報取得方法。 - 前記変換テーブルの各エントリは、バーコードと当該バーコードにより表される地図上の位置に関連付けられる情報に加えて、当該情報の情報種別を含んでおり、
前記変換ステップでは、前記読み取られたバーコードをキーとして前記変換テーブルを参照することにより、当該バーコードに対応する地図上の位置に関連付けられる情報の他に、当該情報の情報種別を取得することを特徴とする請求項3記載の地図上の位置情報取得方法。 - 前記地図表示装置は、インターネットを介して地図サイトをアクセスする端末であり、
前記変換された情報を地図上の位置情報として前記端末に送信するに際し、当該情報の情報種別で決まる検索モードの設定を、前記端末に要求するステップを更に具備することを特徴とする請求項1記載の地図上の位置情報取得方法。 - 地図上の特定の位置に関連付けられる情報と結び付いたバーコードが印刷された印刷物から任意のバーコードを読み取るための地図表示装置向けバーコードリーダーであって、
バーコードを読み取る読み取り手段と、
前記読み取り手段により読み取られたバーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換する変換手段と、
前記変換手段により変換された情報を地図上の位置情報として地図表示装置に送信して、当該地図上の位置情報の示す位置に関連する地図を表示させる手段
とを具備することを特徴とする地図表示装置向けバーコードリーダー。 - バーコードと当該バーコードにより表される地図上の位置に関連付けられる情報とを含むエントリ情報が登録された変換テーブルを更に具備し、
前記変換手段は、前記読み取り手段により読み取られたバーコードをキーにして前記変換テーブルを参照することにより、当該バーコードを地図上の位置に関連付けられる情報に変換する
ことを特徴とする請求項6記載の地図表示装置向けバーコードリーダー。
Priority Applications (1)
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JP2002216542A JP2004061613A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 地図上の位置情報取得方法及びそのための装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002216542A Pending JP2004061613A (ja) | 2002-07-25 | 2002-07-25 | 地図上の位置情報取得方法及びそのための装置 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20080065380A (ko) * | 2007-01-09 | 2008-07-14 | 에스케이 텔레콤주식회사 | Rfid 리더 기능이 구비된 네비게이션의 지도 표시 장치및 방법 |
-
2002
- 2002-07-25 JP JP2002216542A patent/JP2004061613A/ja active Pending
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