JP2004061291A - 経路探索方法及び経路探索プログラム - Google Patents

経路探索方法及び経路探索プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車を利用した経路をバランス良く求めることができる経路探索方法を提供する。
【解決手段】地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するグループ毎に分けられた複数のネットワークを作成し(S101)、検索条件を読み込み(S102)、検索に必要なデータを読み込む(S103)。次に、最短パス木の作成を行い(S104)、最短パス木をもとに複数のネットワークを用いてバランスの良い複数の最短パスを探索する(S105)。次に、複数の最短経路を求め(S106)、複数の最短経路に対して時間を割り当て(S107)、料金を計算する(S108)。そして、優先基準に基づき、上位複数の経路を選択して表示する(S109)。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータを用いて出発地と目的地間の経路を1つ又は複数検索できる経路探索方法及び経路探索プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、コンピュータを用いて出発地、目的地、出発希望時刻等を入力すると、出発地から目的地に至る1つ又は複数の経路を表示(案内)するソフトウェアが存在する。例えば、列車の乗り換え案内の場合、表示される経路は、出発駅、乗換駅、目的駅、利用路線又は利用列車等からなり、更に、出発駅での発時刻、乗換駅での発/着時刻、目的駅での着時刻や、所要時間、料金等も表示されることが多い。このような検索サービスは、パッケージソフトあるいはサービス提供会社のWebページ上で行われている。
【0003】
この経路探索は、通常、各ノード間をアークで接続し、各アークに重み(コスト)が割り振られたグラフであるネットワークをもとに考える。ネットワークにおいて、出発ノードsから目的ノードtへのパスを考えるとき、sからtへの第i番目に短いパスをsからtへの第i最短パスと言う。第1最短パスがいわゆる最短パスである。最短パスは、良く知られているようにダイクストラ法によって高速に求められる。第2最短パス以降の最短パスを求めるアルゴリズムについても古くから研究され、種々の効率良いアルゴリズムが提案されている。
【0004】
第1〜K最短パスを求めるアルゴリズムとしては、例えば、マーチンのアルゴリズム(「複数のループレスパスを短い順に列挙するためのアルゴリズム(An algorithm for ranking loopless paths)」, イー・キュー・ブイ・マーチン他(E.Q.V.Martins et al.,)、コインブラ大学研究レポート(Research Report, Univ. de Coimbra)、1999など)が知られている。第1〜K最短パスを求める場合、ループ(閉路)を許す場合と許さない場合とがある。ループを許すというのは、同じノードを2度以上通るような冗長なパスも第i最短パスとして採用しようというものである。ループを許した方が問題としては扱いやすいが、一般にはループを許さない場合の方が実用的である。マーチンのアルゴリズムは、ループを許さない場合のアルゴリズムの1つである。
【0005】
各アークの重みが非負の連結なネットワークにおいて、各ノードから目的ノードtへの最短パスは、同一のノードを2度通ることのないパスとなる。そして、全てのノードからtへの最短パスはtを根とする根付き木で表現できる。この根付き木を最短パス木という(「情報の構造(下)」、浅野孝夫著、日本評論社、p.241参照)。 又、条件「根以外の各節点vに対して、親の要素の方が子の要素よりも小さいか等しい」を満すように、木の各節点vに順序集合Sの要素が割り当てられた根付き木をヒープという(「情報の構造(上)」、浅野孝夫著、日本評論社、p.45参照)。
【0006】
マーチンのアルゴリズムにおいては、出発ノードsから目的ノードtへのパスがヒープの節点に相当し、パスのコスト(パス上のアークの重みの和)が順序集合Sの要素に相当する。マーチンのアルゴリズムの概要を説明すると、まずダイクストラ法で目的ノードtを根に持つ最短パス木を作り、最短パスをヒープに蓄える。次に、k=0として次の処理(i)、(ii) を繰り返す。
【0007】
(i) ヒープからコスト最小のパスpを抜き出す。もしpがループを含まないならば、pを第k+1最短パスとして登録し、kに1を加算する。k=Kなら終了。
【0008】
(ii)pがループを含む/含まないに関わらず、pに対する派生パス(1歩横にそれて、そこから最短パス木上のアークを一気に進むパス)をp上の各ノードにつき高々1つずつ求め、ヒープに蓄える。(i) に戻る。
【0009】
派生パスを作る際のアーク、つまり元のパスpから1歩横にそれる際のアークの選び方がポイントである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した経路探索アルゴリズムにおいて、駅(空港、バス停も可)をノードに持ち、駅間の路線および徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車を利用した経路をバランスよく求めることが難しかった。又、上述した経路探索アルゴリズムは、平均所要時間に関して小さい経路から順に探索するため、類似の経路ばかり多数求まる可能性がある。経路の良さの評価基準には、平均所要時間の他に、料金や乗り換え回数等もあるため、できるだけ多様で且つ便利な代替経路を案内したいという課題があった。
【0011】
よって、上記の問題を鑑み、本発明は、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車を利用した経路をバランス良く求めることができ、多様な経路や乗り換え回数の少ない経路を求めることができる経路探索方法及び経路探索プログラムを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴は、(イ)データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う地点間の路線を複数のアークで表現し、ノードの一部がクリーク化され、アークのグループ毎に切り替えられるネットワークを読み込むステップと、(ロ)入力された検索条件に基づき、ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行うステップと、(ハ)最短パス木をもとに、ネットワークを利用して、出発地点から目的地点までの複数の最短パスの検索を行うステップと、(ニ)複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求めるステップと、(ホ)優先基準に基づき、複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力するステップとを含む経路探索方法であることを要旨とする。ここで、「地点」とは、列車の駅、空港、バス停、あるいは道路などの特定の地点を指す。「クリーク化」とは、一つの地点を、その地点に接続する路線数に相当する複数のノードとして表し、それらのノード間に路線変更のためのアークを設けることである。この路線変更のためのアークを、「路線変更アーク」という。又、ネットワークは、複数のアークを各アークに付されたグループの番号に関して昇順に並べ、グループ番号が切り替わる箇所を記憶することによって切り替えられても良い。
【0013】
第1の特徴に係る経路探索方法によると、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車等を利用した経路をバランス良く求めることができる。
【0014】
又、第1の特徴に係る経路探索方法は、有料短区間を含む経路を特定のグループ番号の路線を利用した区間を含む経路に置き換えるステップを更に含んでも良い。この経路探索方法によると、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車を利用した経路をバランス良く求めることができ、短距離区間に新幹線や有料特急を利用するような部分経路を、各駅停車や快速に置き換えることができる。
【0015】
本発明の第2の特徴は、(イ)データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う地点間の路線を複数のアークで表現し、ノードの一部がクリーク化されたネットワークを読み込むステップと、(ロ)入力された検索条件に基づき、ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行うステップと、(ハ)最短パス木をもとに、ネットワークを利用して、出発地点から目的地点までの複数の最短パスの検索を行うステップと、(ニ)複数の最短パスにおいて使用頻度が高いアークがある場合、使用頻度が高いアークの重みを増加し、再度複数の最短パスの検索を行うステップと、(ホ)複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求めるステップと、(へ)優先基準に基づき、複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力するステップとを含む経路探索方法であることを要旨とする。
【0016】
第2の特徴に係る経路探索方法によると、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、多様な経路を求めることができる。
【0017】
本発明の第3の特徴は、(イ)データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う地点間の路線を複数のアークで表現し、ノードの一部がクリーク化されたネットワークを読み込むステップと、(ロ)入力された検索条件に基づき、ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行うステップと、(ハ)最短パス木をもとに、ネットワークを利用して、出発地点から目的地点までの複数の最短パスの検索を行うステップと、(ニ)徒歩アークと路線変更アークに重みを加算した後、複数の最短パスの検索を行うステップと、(ホ)複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求めるステップと、(へ)優先基準に基づき、複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力するステップとを含む経路探索方法であることを要旨とする。
【0018】
第3の特徴に係る経路探索方法によると、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、乗り換え回数の少ない経路を求めることができる。
【0019】
又、第3の特徴に係る経路探索方法は、乗り入れのある路線変更アークの重みを元に戻した後、複数の最短パスの検索を行うステップを更に含んでも良い。この経路探索方法によると、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、乗り入れのある列車を考慮した乗り換え回数の少ない経路を求めることができる。
【0020】
本発明の第4の特徴は、出発地点から目的地点までの経路を探索する装置に対して、(イ)データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う地点間の路線を複数のアークで表現し、ノードの一部がクリーク化され、アークのグループ毎に切り替えられるネットワークを読み込む命令と、(ロ)入力された検索条件に基づき、ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行う命令と、(ハ)最短パス木をもとに、ネットワークを利用して、出発地点から目的地点までの複数の最短パスの検索を行う命令と、(ニ)複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求める命令と、(ホ)優先基準に基づき、複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力する命令とを与える経路探索プログラムであることを要旨とする。
【0021】
上記の命令を実現させる経路探索プログラムは、経路探索装置の処理制御装置(CPU)に接続されているプログラム記憶装置に保存される。本発明の第4の特徴に係る経路探索プログラムを読み出すことにより、経路探索装置に上記の命令を実現させることが可能となる。
【0022】
本発明の第5の特徴は、出発地点から目的地点までの経路を探索する装置に対して、(イ)データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う地点間の路線を複数のアークで表現し、ノードの一部がクリーク化されたネットワークを読み込む命令と、(ロ)入力された検索条件に基づき、ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行う命令と、(ハ)最短パス木をもとに、ネットワークを利用して、出発地点から目的地点までの複数の最短パスの検索を行う命令と、(ニ)複数の最短パスにおいて使用頻度が高いアークがある場合、使用頻度が高いアークの重みを増加し、再度複数の最短パスの検索を行う命令と、(ホ)複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求める命令と、(へ)優先基準に基づき、複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力する命令とを与える経路探索プログラムであることを要旨とする。
【0023】
上記の命令を実現させる経路探索プログラムは、経路探索装置の処理制御装置(CPU)に接続されているプログラム記憶装置に保存される。本発明の第5の特徴に係る経路探索プログラムを読み出すことにより、経路探索装置に上記の命令を実現させることが可能となる。
【0024】
本発明の第6の特徴は、出発地点から目的地点までの経路を探索する装置に対して、(イ)データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う地点間の路線を複数のアークで表現し、ノードの一部がクリーク化されたネットワークを読み込む命令と、(ロ)入力された検索条件に基づき、ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行う命令と、(ハ)最短パス木をもとに、ネットワークを利用して、出発地点から目的地点までの複数の最短パスの検索を行う命令と、(ニ)徒歩アークと路線変更アークに重みを加算した後、複数の最短パスの検索を行う命令と、(ホ)複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求める命令と、(へ)優先基準に基づき、複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力する命令とを与える経路探索プログラムであることを要旨とする。
【0025】
上記の命令を実現させる経路探索プログラムは、経路探索装置の処理制御装置(CPU)に接続されているプログラム記憶装置に保存される。本発明の第6の特徴に係る経路探索プログラムを読み出すことにより、経路探索装置に上記の命令を実現させることが可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであることに留意すべきである。
【0027】
本発明の実施の形態に係る経路探索方法として、まず、複数の「ノード」とノード間を接続する「アーク」からなるネットワークについて説明する。経路探索で用いるネットワークは、基本的には、駅を「ノード」とみなし、線路上で隣り合う駅間に「アーク」を設けて作成する。「アーク」には駅間の移動時間が付されており、これを「重み」という。この例として、X駅とY駅のネットワークを図3に示す。ここでは、X駅、Y駅がノードとなり、記号A、B、C、D、Eを付した実線で示す両端矢印がアークを表す(上り/下りの2本のアークを1本にまとめて表している)。アークに付された記号A、B、C、D、Eは路線名を表す。この他に、路線の各アークには、上り/下りのフラグ、平均所要時間等が付されている。又、図3では、X駅とY駅の間を破線のアークで示し、徒歩13分の位置にあるとしている。
【0028】
路線間の乗り換えには、同じ駅で乗り換える場合と、異なる駅間を移動して乗り換える場合とがある。同じ駅での乗り換えについては、駅をクリーク化する。「クリーク」とは、与えられたグラフに含まれる複数の点(ノード)からなる完全部分グラフのことである。「クリーク化」とは、一つの駅を、その駅に接続する路線数に相当するノードで表し、ノード間に乗り換えのためのアークを設けることである。クリーク化された複数のノード間にはアークを張って乗り換え時間を付す。図4は、X駅、Y駅をクリーク化した例である。X駅は、A路線のX駅(A)、B路線のX駅(B)、C路線のX駅(C)からなる3点完全グラフ(三角形)にクリーク化されており、ノード間の乗り換え時間はすべて3分となっている。又、Y駅は、D路線のY駅(D)、E路線のY駅(E)からなる2点完全グラフにクリーク化されており、ノード間の乗り換え時間は2分となっている。クリーク内のノードを「クリーク駅」と呼び、クリーク駅間のアークを「路線変更アーク」と呼ぶ。列車の場合の路線変更とは、路線を乗り換えることを指す。異なる駅間での徒歩による乗り換えについては、新たに「徒歩アーク」を設ける。路線変更アークも徒歩アークも徒歩による移動であるが、便宜上、区別して用いる。図4において、太線は路線変更アークを、破線は徒歩アークを表す。徒歩アークは、X駅とY駅のクリーク駅のすべてのペアに対して張られる。徒歩アーク又は路線変更アークには、それを識別するためのフラグや、移動又は乗り換え時間等が付されている。
【0029】
又、本来の駅とクリーク駅を区別するために、本来の駅を本来駅と呼ぶことにする。例えば、X駅やY駅は本来駅であり、X駅(A)、X駅(B)、X駅(C)はクリーク駅である。X駅は複数のクリーク駅としてネットワークに残る。
【0030】
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態では、駅(空港、バス停も可)をノードに持ち、駅間の路線および徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車を利用した多様な経路をバランスよく求めることができる経路探索方法について説明する。
【0031】
本発明の第1の実施の形態に係る経路探索装置は、図2に示すように、処理制御装置(CPU)5に入力装置11、出力装置12、データ記憶装置13、一時記憶装置14、プログラム記憶装置15、最短パス木記憶装置20、複数パス記憶装置21、複数経路記憶装置22が接続されている。CPU5は、アークのグループ毎に分けられた複数のネットワークを作成するネットワーク作成モジュール5a、検索条件及び検索に必要なデータを読み込むデータ読み込みモジュール5b、最短パス木の作成を行う最短パス木作成モジュール5c、最短パス木をもとに、複数のネットワークを用いてバランス良く複数の最短パスを探索する複数パス探索モジュール5d、複数の最短パスに対して路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求めるパス短縮モジュール5e、複数の最短経路に対して時間を割り当てる時間割当モジュール5f、複数の最短経路に対して料金を計算する料金計算モジュール5g、優先基準に基づき、複数のネットワークから求められた上位複数の経路をバランス良く選択して表示する表示モジュール5hを備える。以下の経路探索の説明においては、K通りの最短経路を求めることを前提とする。
【0032】
ネットワーク作成モジュール5aは、路線図や駅間の所要時間等のデータをもとに、上述したクリーク化したネットワークを作成する。このとき、作成されるネットワークは、アークのグループ毎に分けられた複数のネットワークである。例えば、飛行機、新幹線、有料特急、その他の列車のアーク、徒歩アーク、路線変更アークを含むネットワークを「ネットワークA」とする。ネットワークAを用いて経路探索を行うと、飛行機や新幹線を利用した経路ばかり求まってしまうことがある。経路探索のアルゴリズムは基本的にコスト(平均所要時間)の小さい経路から順に求めるからである。しかし、たとえ、乗車駅と下車駅が遠く離れていても、別料金の不要な快速や各駅停車で行く経路も欲しいし、あるいは在来線特急だけで行くような経路も欲しい。
【0033】
この問題を解消するために、予め各アークに次のようなグループ番号を付す:
グループ3:飛行機のアーク;
グループ2:新幹線のアーク;
グループ1:有料特急のアーク;
グループ0:その他の列車のアーク、徒歩アーク、路線変更アーク;
そして、ネットワークA2、A1、A0を、次のように定義する:
A2:グループ0、1、2のアークからなるネットワーク;
A1:グループ0、1のアークからなるネットワーク;
A0:グループ0のアークからなるネットワーク;
ネットワークAのアークの全体を、各アークに付された上記グループ番号に関して昇順に並べて、各アークに通し番号(アーク番号)をふる。各ノードに接続するアークのリスト(アークの集まり)も、上記グループ番号に関して昇順に並べておく。そして、グループ番号が1増える直前のアーク番号あるいは1増える直前までのアーク数を覚えておけば、ネットワークA、A2、A1、A0の間の切り替えは容易に実現できる。即ち、A2、A1、A0のそれぞれはAの一部分として容易に(仮想的に)実現できる。例えばA2はAからグループ番号3のアークをすべて除去したものであるが、上述したように、グループ番号が切り替わる箇所を記憶してあるので、A2はAから容易に切り替えが実現できる。ネットワーク作成モジュール5aは、上記のようなネットワークAを作成し、A、A2、A1、A0間のグループ番号が切り替わる箇所を記憶する。
【0034】
データ読み込みモジュール5bは、入力装置11から入力された検索条件を読み込み、ネットワーク、時刻表データ、料金データ等の必要なデータをデータ記憶装置13から読み込む。このとき、検索条件である乗車駅名と下車駅名に対して、それらの本来駅番号をそれぞれ求める。乗車駅あるいは下車駅がクリーク化されている場合は、クリーク駅の中の代表クリーク駅の番号を求める。クリーク内の他のクリーク駅の番号は、代表クリーク駅の番号に続く連番であるとする。乗車駅あるいは下車駅がクリーク化されていない場合は、本来駅を代表クリーク駅とみなす。
【0035】
最短パス木作成モジュール5cは、ダイクストラ法等を用いて、最短パス木の作成を行う。複数パス探索モジュール5dは、マーチンのアルゴリズム等を用いて、乗車駅の代表クリーク駅から下車駅の代表クリーク駅に至る第1〜K最短パスを求める。このとき、ネットワークA、A2、A1、A0を用いて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車等を利用したパス群をバランスよく求める。即ち、飛行機を利用するパス、新幹線を利用するパス、有料特急を利用するパス、普通列車等を利用するパスをそれぞれ複数本ずつ求める。これらのパス群の中にはたまたま同一のパスが含まれることもあるので、それらを除去し、最終的に第1〜K最短パスを得る。
【0036】
パス短縮モジュール5eは、上記のようにして得られた第1〜K最短パスに対して、路線変更アークをすべて除去し、更に連続する同一路線名のアークをすべて短縮する。例えば、J駅からN駅までを検索した際、第i最短パスとして、「J駅;H路線;K駅;H路線;L駅(乗り換え);I路線;M駅;I路線;N駅」が検索されたとする。路線変更アークと連続する同一路線名のアークを短縮して、「J駅;H路線;L駅;I路線;N駅」が求められる。このように得られたパスを「経路」と呼ぶ。又、以下の説明において、第i最短パスに対応するものを第i経路と呼ぶ。
【0037】
時間割当モジュール5fは、求められた第1〜K経路に対して、時刻表データ等により、乗車駅、下車駅、乗換駅等における時間を割り当てる。料金計算モジュール5gは、求められた第1〜K経路に対して、料金データ等により、料金を計算する。表示モジュール5hは、時刻と料金が割り当てられた経路の中から、所要時間等の優先基準に基づき、上位複数の経路を選択して、出力装置12あるいはインターネット上のWebページ等に表示する。上位複数の経路を選択する際には、ネットワークA、A2、A1、A0を用いて求められた経路それぞれから、経路を選択する。
【0038】
入力装置11は、キーボード、マウス等の機器を指す。入力装置11から入力操作が行われると対応するキー情報がCPU5に伝達される。出力装置12は、モニタなどの画面を指し、液晶表示装置(LCD)、発光ダイオード(LED)パネル、エレクトロルミネッセンス(EL)パネル等が使用可能である。データ記憶装置13は、ネットワークや時刻表データ、料金データ等を保存する。一時記憶装置14は、CPU5における演算において、計算途中や解析途中のデータを一時的に保存する。プログラム記憶装置15は、ネットワークの作成や最短パス木の作成、複数最短パスの検索などをCPU5に実行させるためのプログラムを保存する。最短パス木記憶装置20は、最短パス木作成モジュール5cが作成した最短パス木を保存する。複数パス記憶装置21は、複数パス探索モジュール5dが探索した複数パスを保存する。複数経路記憶装置22は、パス短縮モジュール5eが求めた複数経路を保存する。
【0039】
次に、本発明の第1の実施の形態に係る経路探索方法について、図1及び図2を用いて説明する。
(イ)まず、経路探索を行う前提として、ステップS101において、駅をノードに持ち、駅間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークの作成を行う。このとき、作成されるネットワークは、例えばネットワークAであり、A、A2、A1、A0等の間のグループ番号が切り替わる箇所を記憶する。作成されたネットワークはデータ記憶装置13に保存される。尚、これら複数のネットワークは、別の装置で予め作成され、データ記憶保存装置13に保存されていても良い。次に、ステップS102において、入力装置11から入力された乗車駅、下車駅、出発・到着時刻等の検索条件を読み込む。ステップS103において、ネットワークや時刻表データ、料金データ等の必要なデータをデータ記憶装置13から読み込む。
【0040】
(ロ)次に、ステップS104において、ダイクストラ法等を用いて、最短パス木の作成を行う。作成された最短パス木は、最短パス木記憶装置20に保存される。そして、ステップS105において、マーチンのアルゴリズム等を用いて、最短パス木記憶装置20から読み出された最短パス木をもとに、乗車駅の代表クリーク駅から下車駅の代表クリーク駅に至る第1〜K最短パスの検索を行う。このとき、ネットワークA、A2、A1、A0を用いて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車等を利用したパス群をバランスよく求める。これらのパス群の中にはたまたま同一のパスが含まれることもあるので、それらを除去し、最終的に第1〜K最短パスを得る。得られた第1〜K最短パスは、複数パス記憶装置21に保存される。
【0041】
(ハ)次に、ステップS106において、第1〜K最短パスを短縮して第1〜K経路を得る。具体的には、第1〜K最短パスそれぞれに対して、路線変更アークをすべて除去し、更に連続する同一路線名のアークをすべて短縮する。求められた複数経路は、複数経路記憶装置22に保存される。
【0042】
(ニ)次に、ステップS107において、第1〜K経路それぞれに対して時刻表を照らしあわせながら時間割り当てを行い、ステップS108において、料金を計算する。時刻と料金が割り当てられた第1〜K経路の中から、所要時間等の優先基準に基づき、ステップS109において、上位複数の経路を選択して出力装置12に出力(表示)する。上位複数の経路を選択する際には、ネットワークA、A2、A1、A0を用いて求められた経路それぞれから、バランス良く経路を選択する。
【0043】
第1の実施の形態に係る経路探索方法によると、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車等を利用した経路をバランス良く求めることができる。
【0044】
(第1の実施の形態の変形例)
第1の実施の形態で説明した経路探索方法は、平均所要時間に関して小さい経路から探索するため、短距離区間において新幹線や有料特急を利用するような部分経路を含む場合が起こりうる。例えば、上野から大阪へ行く場合、上野−東京間に新幹線を利用したり、新大阪−大阪間にJR在来線特急を利用したりすることがある。そこで、有料短区間を含む経路については、その区間をその他の列車(快速、各駅停車等)に置き換えた経路を求めることができる経路探索方法について説明する。
【0045】
第1の実施の形態の変形例に係る経路探索装置は、図5に示すように、処理制御装置(CPU)5に入力装置11、出力装置12、データ記憶装置13、一時記憶装置14、プログラム記憶装置15、最短パス木記憶装置20、複数パス記憶装置21、複数経路記憶装置22が接続されている。CPU5は、アークのグループ毎に分けられた複数のネットワークを作成するネットワーク作成モジュール5a、検索条件及び検索に必要なデータを読み込むデータ読み込みモジュール5b、最短パス木の作成を行う最短パス木作成モジュール5c、最短パス木をもとに、複数のネットワークを用いてバランス良く複数の最短パスを探索する複数パス探索モジュール5d、複数の最短パスに対して路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークを短縮を行い、複数の最短経路を求めるパス短縮モジュール5e、複数の最短経路に対して時間を割り当てる時間割当モジュール5f、複数の最短経路に対して料金を計算する料金計算モジュール5g、優先基準に基づき、複数のネットワークから求められた上位複数の経路をバランス良く選択して表示する表示モジュール5h、有料短区間を含む経路を別料金(特急料金等)が不要な区間を含む経路に置き換える区間置き換えモジュール5iを備える。以下の経路探索の説明においては、K通りの最短経路を求めることを前提とする。
【0046】
区間置き換えモジュール5iは、有料短区間を含む経路について、その区間をその他の列車(快速、各駅停車等)に置き換えた経路を求める。有料短区間とは、距離が或閾値以下であり、且つ特急料金等の別料金が必要な区間を指す。この置き換え経路を求める際に、第1の実施の形態で説明したネットワークA0を用いてもよい。得られた置き換え経路は、置き換え前の経路と入れ替えてもよいし、新たな経路として経路群に第K+1経路として追加してもよい。
【0047】
ネットワーク作成モジュール5a、データ読み込みモジュール5b、最短パス木作成モジュール5c、複数パス探索モジュール5d、パス短縮モジュール5e、時間割当モジュール5f、料金計算モジュール5g、表示モジュール5h、入力装置11、出力装置12、データ記憶装置13、一時記憶装置14、プログラム記憶装置15、最短パス木記憶装置20、複数パス記憶装置21、複数経路記憶装置22は第1の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0048】
次に、本発明の第1の実施の形態の変形例に係る経路探索方法について、図6を用いて説明する。
(イ)まず、ステップS201〜S206は、図1のステップS101〜S106と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0049】
(ロ)次に、ステップS207において、有料短区間を含む経路について、その区間を普通列車(快速、各駅停車等)に置き換えた経路を求める。この置き換え経路を求める際に、第1の実施の形態で説明したネットワークA0を用いてもよい。得られた置き換え経路は、置き換え前の経路と入れ替えてもよいし、新たな経路として経路群に第K+1経路として追加してもよい。
【0050】
(ハ)次に、ステップS208〜S210は、図1のステップS107〜S109と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0051】
第1の実施の形態の変形例に係る経路探索方法によると、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車を利用した経路をバランス良く求めることができ、短距離区間に新幹線や有料特急を利用するような部分経路を、各駅停車や快速に置き換えることができる。
【0052】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、駅をノードに持ち、駅間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、検索された複数のパス群の中で、使用頻度が或閾値より大きいアークの重みを増加させ、再度ネットワーク上で複数のパスを求めることにより、多様な経路を求めることができる経路探索方法について説明する。
【0053】
本発明の第2の実施の形態に係る経路探索装置は、図7に示すように、処理制御装置(CPU)5に入力装置11、出力装置12、データ記憶装置13、一時記憶装置14、プログラム記憶装置15、最短パス木記憶装置20、複数パス記憶装置21、複数経路記憶装置22が接続されている。CPU5は、ネットワークを作成するネットワーク作成モジュール5a、検索条件及び検索に必要なデータを読み込むデータ読み込みモジュール5b、最短パス木の作成を行う最短パス木作成モジュール5c、最短パス木をもとに、複数のネットワークを用いてバランス良く複数の最短パスを探索する複数パス探索モジュール5d、複数の最短パスに対して路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークを短縮を行い、複数の最短経路を求めるパス短縮モジュール5e、複数の最短経路に対して時間を割り当てる時間割当モジュール5f、複数の最短経路に対して料金を計算する料金計算モジュール5g、優先基準に基づき、複数のネットワークから求められた上位複数の経路をバランス良く選択して表示する表示モジュール5h、使用頻度が高いアークの重みを増加する重み変更モジュール5jを備える。以下の経路探索の説明においては、K通りの最短経路を求めることを前提とする。
【0054】
ネットワーク作成モジュール5aは、路線図や駅間の所要時間等のデータをもとに上述したクリーク化したネットワークを作成し、ネットワークをデータ記憶装置13に保存する。尚、ネットワークは予め設定され、データ記憶装置13に保存されていても良い。重み変更モジュール5jは、ネットワーク上でパス群を求めた後で、それらパス群において使用頻度が或閾値より高いアークの重みを増加する。使用頻度とは、あるアークが最短パス上で使用される頻度を指す。例えば、aというアークが第2、第11、第35、第72、第98最短パスで使用されている場合は、アークaの使用頻度は5となる。アークの重みの増加方法としては、例えば、一律n%(例えばn=50)増加させる、あるいは使用頻度に応じて増加率を変化させてもよい。アーク上の重みに関する三角不等式をなるべく崩さない為に、徒歩アーク及び路線変更アークについては、重みを増加しないとしても構わない。各駅停車や快速等の多様性だけ増やしたいという場合は、第1の実施の形態で説明したグループ番号が0のアークに限定して重みを増加させてもよい。その他、増加の対象とするアーク群を適宜限定してもよい。このように重みを増加させたアークは、移動時間が余計にかかるということになり、再検索の際には避けて通る可能性が高くなる。
【0055】
複数パス探索モジュール5dは、マーチンのアルゴリズム等を用いて、乗車駅の代表クリーク駅から下車駅の代表クリーク駅に至る第1〜K最短パスを求める。又、重み変更モジュール5jによって、重みが変更された場合、再度ネットワーク上で第1〜K最短パスを求める。重みを増加して、再度ネットワーク上で探索して得られた経路の中には、既に求めた経路と同一の経路が含まれることもあるが、そのような経路は新たな経路として採用することはしない。このネットワーク上での再探索が終わったら、増加したアークの重みを元に戻す。
【0056】
データ読み込みモジュール5b、最短パス木作成モジュール5c、パス短縮モジュール5e、時間割当モジュール5f、料金計算モジュール5g、表示モジュール5h、入力装置11、出力装置12、データ記憶装置13、一時記憶装置14、プログラム記憶装置15、最短パス木記憶装置20、複数パス記憶装置21、複数経路記憶装置22は第1の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0057】
次に、本発明の第2の実施の形態に係る経路探索方法について、図8を用いて説明する。
(イ)まず、経路探索を行う前提として、ステップS301において、複数の駅をそれぞれノードで、複数の駅間の接続を複数のアークで表現し、複数の駅の一部のノードがクリーク化されたネットワークの作成を行う。作成されたネットワークはデータ記憶装置13に保存される。
【0058】
(ロ)まず、ステップS302〜S305は、図1のステップS102〜S105と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0059】
(ハ)次に、ステップS306において、第1〜K最短パスを求めた後で、それらパス群において使用頻度が或閾値より高いアークがあるか判断する。高いアークが存在する場合、ステップS311に進み、そのアークの重みを増加する。そして、再びステップS305に進み、再度第1〜K最短パスを求める。ステップS306において、使用頻度が或閾値より高いアークが存在しない場合、ステップS307に進む。
【0060】
(ニ)次に、ステップS307〜S310は、図1のステップS106〜S109と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0061】
第2の実施の形態に係る経路探索方法によると、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、多様な経路を求めることができる。
【0062】
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、駅をノードに持ち、駅間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、平均所要時間は増えるが乗り換え回数の少ないパスを求めることができる経路探索方法について説明する。
【0063】
本発明の第3の実施の形態に係る経路探索装置は、図7に示すように、処理制御装置(CPU)5に入力装置11、出力装置12、データ記憶装置13、一時記憶装置14、プログラム記憶装置15、最短パス木記憶装置20、複数パス記憶装置21、複数経路記憶装置22が接続されている。CPU5は、ネットワークを作成するネットワーク作成モジュール5a、検索条件及び検索に必要なデータを読み込むデータ読み込みモジュール5b、最短パス木の作成を行う最短パス木作成モジュール5c、最短パス木をもとに、複数のネットワークを用いてバランス良く複数の最短パスを探索する複数パス探索モジュール5d、複数の最短パスに対して路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークを短縮を行い、複数の最短経路を求めるパス短縮モジュール5e、複数の最短経路に対して時間を割り当てる時間割当モジュール5f、複数の最短経路に対して料金を計算する料金計算モジュール5g、優先基準に基づき、複数のネットワークから求められた上位複数の経路をバランス良く選択して表示する表示モジュール5h、徒歩アーク及び路線変更アークの重みを増加する重み変更モジュール5jを備える。以下の経路探索の説明においては、K通りの最短経路を求めることを前提とする。
【0064】
重み変更モジュール5jは、ネットワーク上でパス群を求めた後で、徒歩アークと路線変更アークの全てに所定の時間を加算する。即ち、徒歩アーク及び路線変更アークの重みを変更する。ここで加算する時間は任意であり、例えば、一律n分(例えばn=20)という時間を加算する。
【0065】
複数パス探索モジュール5dは、マーチンのアルゴリズム等を用いて、乗車駅の代表クリーク駅から下車駅の代表クリーク駅に至る第1〜K最短パスを求める。又、重み変更モジュール5jによって、重みが変更された後、再度ネットワーク上で1つ又は複数の最短パスを求める。再度ネットワーク上で探索して得られた経路の中には、既に求めた経路と同一の経路が含まれることもあるが、そのような経路は新たな経路として採用することはしない。このネットワーク上での再探索が終わったら、増加したアークの重みを元に戻す。
【0066】
ネットワーク作成モジュール5a、データ読み込みモジュール5b、最短パス木作成モジュール5c、パス短縮モジュール5e、時間割当モジュール5f、料金計算モジュール5g、表示モジュール5h、入力装置11、出力装置12、データ記憶装置13、一時記憶装置14、プログラム記憶装置15、最短パス木記憶装置20、複数パス記憶装置21、複数経路記憶装置22は第2の実施の形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0067】
次に、本発明の第3の実施の形態に係る経路探索方法について、図9を用いて説明する。
(イ)まず、ステップS401〜S405は、図8のステップS301〜S305と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0068】
(ロ)次に、ステップS406において、第1〜K最短パスを求めた後で、徒歩アークと路線変更アークの全てに所定の時間を加算する。即ち、徒歩アーク及び路線変更アークの重みを変更する。次に、ステップS407において、再びネットワーク上で1つ又は複数の最短パスを求める。徒歩アーク及び路線変更アークの重みが増加しているので、ここで得られた最短パスは乗り換えの少ない経路となっている。再検索が終了した後は、増加したアークの重みを元に戻す。
【0069】
(ハ)次に、ステップS408〜S411は、図8のステップS307〜S310と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0070】
第3の実施の形態に係る経路探索方法によると、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、乗り換え回数の少ない経路を求めることができる。
【0071】
(第3の実施の形態の変形例)
列車には他社路線に乗り入れる列車も多い。例えば、京浜急行本線→都営浅草線→京成本線に乗り入れる列車もある。ここでは、第3の実施の形態で説明した経路探索方法に、乗り入れのある列車を考慮した場合について説明する。
【0072】
第3の実施の形態の変形例に係る経路探索装置は、図7に示すように、第3の実施の形態と同様である。重み変更モジュール5jは、ネットワーク上でパス群を求めた後で、徒歩アークと路線変更アークの全てに所定の時間を加算する。即ち、徒歩アーク及び路線変更アークの重みを変更する。又、乗り入れのある路線変更アークについては元の重みに戻す処理を行う。複数パス探索モジュール5dは、重み変更モジュール5jによって、重みが変更された後、再度ネットワーク上で1つ又は複数の最短パスを求める。又、乗り入れのある路線変更アークについて元の重みに戻す処理を行った場合は、再々度ネットワーク上で1つ又は複数の最短パスを求める。
【0073】
次に、本発明の第3の実施の形態の変形例に係る経路探索方法について、図10を用いて説明する。
(イ)まず、ステップS501〜S507は、図9のステップS401〜S407と同様であるのでここでは説明を省略する。なお、ステップS507の再検索が終了した後で、増加したアークの重みを元に戻すという処理は行わない。
【0074】
(ロ)次に、ステップS508において、第1〜K最短パスを求めた後で、乗り入れのある路線変更アークについては元の重みに戻す処理を行う。そして、ステップS509において、再々度ネットワーク上で1つ又は複数の最短パスを求める。ここで得られた最短パスは、乗り入れのある路線変更アークを考慮した乗り換えの少ない経路となっている。再検索が終了した後は、増加したアークの重みを元に戻す。
【0075】
(ハ)次に、ステップS510〜S513は、図9のステップS408〜S411と同様であるのでここでは説明を省略する。
【0076】
第3の実施の形態の変形例に係る経路探索方法によると、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、乗り入れのある列車を考慮した乗り換え回数の少ない経路を求めることができる。
【0077】
(その他の実施の形態)
本発明は上記の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0078】
例えば、本発明の第1〜第3の実施の形態において、入力装置11等から入力された乗車駅、下車駅、出発・到着時刻等の検索条件を読み込むと説明したが、入力装置11からの入力に限らず、本発明に係る経路探索装置をインターネットに接続し、インターネット利用者の端末装置から検索条件を入力しても構わない。同様に、求められた第1〜K経路の中から上位複数の経路を選択して経路探索装置の出力装置12に出力すると説明したが、本発明に係る経路探索装置をインターネットに接続し、検索結果の経路をWebページ等に表示しても構わない。
【0079】
又、図6において、有料短区間の置き換え(S207)は、最短パスの短縮(S206)の後に行うと説明したが、複数最短パスの検索(S205)の後に行っても構わない。
【0080】
又、本発明の第1〜第3の実施の形態それぞれで説明した経路探索方法は、組み合わせて利用しても構わない。例えば、第1の実施の形態におけるグループ毎の複数のネットワークを用い、第3の実施の形態におけるアークの重みの変更を行ってもよい。
【0081】
又、本発明の第1〜第3の実施の形態に係る経路探索装置は、データ記憶装置13、一時記憶装置14、プログラム記憶装置15、最短パス木記憶装置20、複数パス記憶装置21、複数経路記憶装置22を分けて備えると記述したが、これらの記憶装置を一つの記憶装置で代用しても構わない。同様に、CPU5内の各モジュールは、一つのCPU5内にあると記述したが、複数のCPU5に分けて備えられていても良い。その際、複数のCPU5間でデータのやりとりが行えるようにバスなどで装置間を接続する。
【0082】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、地点をノードに持ち、地点間の路線及び徒歩乗り換えをアークで表現するネットワークにおいて、飛行機、新幹線、有料特急、普通列車を利用した経路をバランス良く求めることができ、多様な経路や乗り換え回数の少ない経路を求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る経路検索方法のフローチャートである。
【図2】第1の実施に形態に係る経路探索装置のブロック図である。
【図3】第1〜第3の実施の形態に係る経路探索方法のネットワークの一例である。
【図4】第1〜第3の実施の形態に係る経路探索方法のクリーク化されたネットワークの一例である。
【図5】第1の実施の形態の変形例に係る経路探索装置のブロック図である。
【図6】第1の実施の形態の変形例に係る経路探索方法のフローチャートである。
【図7】第2〜第3の実施の形態に係る経路探索装置のブロック図である。
【図8】第2の実施の形態に係る経路探索方法のフローチャートである。
【図9】第3の実施の形態に係る経路探索方法のフローチャートである。
【図10】第3の実施の形態の変形例に係る経路探索方法のフローチャートである。
【符号の説明】
5 CPU(処理制御装置)
5a ネットワーク作成モジュール
5b データ読み込みモジュール
5c 最短パス木作成モジュール
5d 複数パス探索モジュール
5e パス短縮モジュール
5f 時間割当モジュール
5g 料金計算モジュール
5h 表示モジュール
5i 区間置き換えモジュール
5j 重み変更モジュール
11 入力装置
12 出力装置
13 データ記憶装置
14 一時記憶装置
15 プログラム記憶装置
20 最短パス木記憶装置
21 複数パス記憶装置
22 複数経路記憶装置

Claims (9)

  1. データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う前記地点間の路線を複数のアークで表現し、前記ノードの一部がクリーク化され、アークのグループ毎に切り替えられるネットワークを読み込むステップと、
    入力された検索条件に基づき、前記ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行うステップと、
    前記最短パス木をもとに、前記ネットワークを利用して、前記出発地点から前記目的地点までの複数の最短パスの検索を行うステップと、
    前記複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求めるステップと、
    優先基準に基づき、前記複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力するステップ
    とを含むことを特徴とする経路探索方法。
  2. 前記ネットワークは、前記複数のアークを各アークに付された前記グループの番号に関して昇順に並べ、前記グループ番号が切り替わる箇所を記憶することによって切り替えられることを特徴とする請求項1に記載の経路探索方法。
  3. 有料短区間を含む経路を特定のグループ番号の路線を利用した区間を含む経路に置き換えるステップを更に含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の経路探索方法。
  4. データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う前記地点間の路線を複数のアークで表現し、前記ノードの一部がクリーク化されたネットワークを読み込むステップと、
    入力された検索条件に基づき、前記ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行うステップと、
    前記最短パス木をもとに、前記ネットワークを利用して、前記出発地点から前記目的地点までの複数の最短パスの検索を行うステップと、
    前記複数の最短パスにおいて使用頻度が高いアークがある場合、該使用頻度が高いアークの重みを増加し、再度複数の最短パスの検索を行うステップと、
    前記複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求めるステップと、
    優先基準に基づき、前記複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力するステップ
    とを含むことを特徴とする経路探索方法。
  5. データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う前記地点間の路線を複数のアークで表現し、前記ノードの一部がクリーク化されたネットワークを読み込むステップと、
    入力された検索条件に基づき、前記ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行うステップと、
    前記最短パス木をもとに、前記ネットワークを利用して、前記出発地点から前記目的地点までの複数の最短パスの検索を行うステップと、
    徒歩アークと路線変更アークに重みを加算した後、複数の最短パスの検索を行うステップと、
    前記複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求めるステップと、
    優先基準に基づき、前記複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力するステップ
    とを含むことを特徴とする経路探索方法。
  6. 乗り入れのある前記路線変更アークの重みを元に戻した後、複数の最短パスの検索を行うステップを更に含むことを特徴とする請求項5に記載の経路探索方法。
  7. 出発地点から目的地点までの経路を探索する装置に対して、
    データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う前記地点間の路線を複数のアークで表現し、前記ノードの一部がクリーク化され、アークのグループ毎に切り替えられるネットワークを読み込む命令と、
    入力された検索条件に基づき、前記ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行う命令と、
    前記最短パス木をもとに、前記ネットワークを利用して、前記出発地点から前記目的地点までの複数の最短パスの検索を行う命令と、
    前記複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求める命令と、
    優先基準に基づき、前記複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力する命令
    とを与えることを特徴とする経路探索プログラム。
  8. 出発地点から目的地点までの経路を探索する装置に対して、
    データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う前記地点間の路線を複数のアークで表現し、前記ノードの一部がクリーク化されたネットワークを読み込む命令と、
    入力された検索条件に基づき、前記ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行う命令と、
    前記最短パス木をもとに、前記ネットワークを利用して、前記出発地点から前記目的地点までの複数の最短パスの検索を行う命令と、
    前記複数の最短パスにおいて使用頻度が高いアークがある場合、該使用頻度が高いアークの重みを増加し、再度複数の最短パスの検索を行う命令と、
    前記複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求める命令と、
    優先基準に基づき、前記複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力する命令
    とを与えることを特徴とする経路探索プログラム。
  9. 出発地点から目的地点までの経路を探索する装置に対して、
    データ記憶装置に保存されている、複数の地点をそれぞれノードで、隣り合う前記地点間の路線を複数のアークで表現し、前記ノードの一部がクリーク化されたネットワークを読み込む命令と、
    入力された検索条件に基づき、前記ネットワーク上で出発地点から目的地点までの最短パスに関わる最短パス木の作成を行う命令と、
    前記最短パス木をもとに、前記ネットワークを利用して、前記出発地点から前記目的地点までの複数の最短パスの検索を行う命令と、
    徒歩アークと路線変更アークに重みを加算した後、複数の最短パスの検索を行う命令と、
    前記複数の最短パスに対して、路線変更アークの除去及び連続した同一路線名のアークの短縮を行い、複数の最短経路を求める命令と、
    優先基準に基づき、前記複数の最短経路の一部を選択して出力装置に出力する命令
    とを与えることを特徴とする経路探索プログラム。
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