JP2004061052A - Feeding method for corrosion inhibitor - Google Patents

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JP2004061052A JP2002222949A JP2002222949A JP2004061052A JP 2004061052 A JP2004061052 A JP 2004061052A JP 2002222949 A JP2002222949 A JP 2002222949A JP 2002222949 A JP2002222949 A JP 2002222949A JP 2004061052 A JP2004061052 A JP 2004061052A
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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To feed without wasting a corrosion inhibitor necessary for preventing corrosion of steam piping and condensation piping, and prevent trouble of water level control. <P>SOLUTION: It is characterized by that in a boiler facility provided with the condensation piping 5, the corrosion inhibitor comprising morpholine fatty acid salt is fed to either one or both of the steam piping 3 and the condensation piping 5. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、腐食抑制剤の薬注方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ボイラから蒸気を負荷機器へ供給し、負荷機器における熱交換後の蒸気を復水として回収して、これをボイラ給水として再利用するようにしたボイラ設備がある。この種のボイラ設備は、図3に示すように、ボイラ21から蒸気配管22を介して負荷機器23へ供給された蒸気は、この負荷機器23で熱交換し、熱交換後の復水は、復水配管24を介して給水タンク25内で補給水配管26から供給された補給水と混合し、給水ライン27から前記ボイラ21へ給水されるように構成されている。
【0003】
このボイラ設備における蒸気配管22および復水配管24は、給水に含まれている重炭酸イオン,二酸化炭素等による復水のpHの低下作用や、溶存酸素による酸化作用により、蒸気および復水と接触する部分に全面腐食および孔食が生じることがある。
【0004】
この全面腐食および孔食の発生を防止する対策としては、一般的に化学薬品を用いて防食する化学的処理がとられている。化学的処理には、金属配管等へ皮膜を形成させて配管の腐食を防止する皮膜型の防食剤を用いる方法や、酸性物質を中和して配管の腐食を防止する中和型の防食剤を用いる方法等の腐食抑制剤を用いる方法等がある。
【0005】
ここで、この化学的処理について、図3を用いて説明する。まず、腐食抑制剤は、通常、薬注装置28を用いて、給水タンク25からボイラ21へ供給する給水ライン27へ薬注されている。ここにおいて、問題となるのが、前記ボイラ21内で、腐食抑制剤が蒸気中とボイラ水中とに分配されることが挙げられる。つまり、蒸気配管22および復水配管24を防食するために注入する腐食抑制剤の全てが蒸気配管22および復水配管24へ流入せず、ボイラ水に残留し、蒸気配管22および復水配管24の防食に関与しない腐食抑制剤が存在する。そのため、このボイラ水に残留する腐食抑制剤を考慮してボイラ給水へ薬注するため、過多量の薬注をしている。
【0006】
また、他にも、皮膜型の防食剤を用いる場合であれば、前記ボイラ21内の水位を制御する水位電極(図示省略)に皮膜を形成し、水位制御のトラブルを引き起こす事例が報告されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
この発明が解決しようとする課題は、蒸気配管および復水配管の防食に必要な腐食抑制剤を無駄無く薬注することができ、かつ水位制御のトラブルを引き起こさないようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明は、前記課題を解決するためになされたものであって、請求項1に記載の発明は、復水配管を備えたボイラ設備において、蒸気配管および復水配管のいずれか一方または両方へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注することを特徴としている。
【0009】
さらに、請求項2に記載の発明は、復水配管を備えたボイラ設備において、蒸気配管に設けた蒸気ヘッダおよび復水配管のいずれか一方または両方へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注することを特徴としている。
【0010】
【発明の実施の形態】
つぎに、この発明の実施の形態について説明する。この発明は、蒸気ボイラ等の復水配管を備えたボイラ設備において、蒸気配管および復水配管の防食に好適に実施することができる。この発明は、蒸気配管および復水配管のいずれか一方または両方へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注するものである。
【0011】
まず、蒸気配管について説明する。この蒸気配管は、通常、ボイラ稼働中、蒸気で満たされているため、腐食する可能性は低い。しかし、ボイラの稼動を停止すると、前記蒸気配管の温度が低下し、前記蒸気配管中の蒸気が凝縮して水になる。この凝縮した水に二酸化炭素等が溶け込むことにより酸性物質が生じ、pHの低下による腐食が起きる。
【0012】
つぎに、復水配管について説明する。この復水配管には、スチームトラップが設けられており、このスチームトラップにより前記負荷機器で使用して凝縮した水と蒸気を分離し、水のみを排出する。そして、この凝縮した水に二酸化炭素等が溶け込むことにより酸性物質が生じ、pHの低下による腐食が起きる。
【0013】
そこで、この酸性物質による腐食を抑制するために、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注する。このモルホリン脂肪酸塩は、熱によりモルホリンと脂肪酸とに分解し、モルホリンが中和型防食剤として作用し、また脂肪酸が皮膜型防食剤として作用するため、中和作用と皮膜作用の両方の機能をもった腐食抑制剤である。ここで、モルホリン脂肪酸塩の脂肪酸としては、例えばラウリン酸,ミリスチン酸,パルチミン酸およびステアリン酸等の飽和脂肪酸や、オレイン酸,リノール酸およびリノレン酸等の不飽和脂肪酸等が挙げられる。
【0014】
そして、前記蒸気配管および前記復水配管を防食するために、このモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を用いている。このモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤の薬注位置としては、前記蒸気配管の上流側で行うことが好ましい。また、蒸気ヘッダを備えているボイラ設備においては、蒸気ヘッダへ薬注することが好ましい。
【0015】
まず、前記蒸気配管の上流側でモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注する場合について説明する。前記蒸気配管は、酸性物質により腐食されやすい。
つまり、この酸性物質を含んだ蒸気が存在する部分は、蒸気が凝縮したときに腐食が起きると考えられる。そのため、蒸気が通過する最初の位置で薬注することにより、前記蒸気配管およびその後流側にある全ての配管の腐食を抑制することができる。つまり、前記蒸気配管以降の全ての配管における腐食を抑制するために、前記蒸気配管において、できる限り上流側でモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注することが好ましい。
【0016】
前記蒸気配管の上流側でモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注する利点としては、まず前記蒸気配管以降の全ての配管を防食できることにある。つまり、前記蒸気配管および前記復水配管の防食を行うことができる。また、前記蒸気配管へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注するため、ボイラ内の水位電極に皮膜を形成して水位制御にトラブルを引き起こす可能性もなくすることができる。さらに、前記蒸気配管へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注することになるため、薬注するモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤全てを腐食抑制因子として用いることができ、前記ボイラの蒸発量に合わせて薬注することができる。つまり、蒸発量にあった薬注が可能になり、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤の過多薬注を防ぐことができる。
【0017】
つぎに、前記蒸気ヘッダへモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注する場合について説明する。この蒸気ヘッダは、単数または複数のボイラの蒸気を集めて、単数または複数の負荷機器へ供給する装置である。つまり、各ボイラから発生した蒸気は、前記蒸気ヘッダへ集められる。そのため、前記蒸気ヘッダへ薬注することにより、前記蒸気ヘッダから複数の負荷機器へ供給するために使用する各蒸気配管の腐食を一度に抑制することができる。また、前記負荷機器通過後の前記復水配管も同時に防食することができる。
【0018】
前記蒸気ヘッダへモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注する利点としては、まず前記蒸気ヘッダから給水タンクまでの蒸気配管および復水配管をまとめて防食することができる。つまり、薬注装置を前記蒸気ヘッダに1台備えるだけで、前記給水タンクへ戻るまでの配管の防食をすることができるため、薬注装置の台数を減らすことができる。また、前記蒸気ヘッダへモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注するため、ボイラ内の水位電極に皮膜を形成して水位制御にトラブルを引き起こす可能性もなくすることができる。さらに、前記蒸気ヘッダへモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注することになるため、薬注するモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤全てを腐食抑制因子として用いることができ、前記蒸気ヘッダ内の蒸発量に合わせて薬注することができる。つまり、蒸発量にあった薬注が可能になり、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤の過多薬注を防ぐことができる。
【0019】
他にも、前記蒸気ヘッダから前記負荷機器へ供給する蒸気配管中へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注する方法もある。この場合は、前記蒸気ヘッダから前記負荷機器までの各蒸気配管全てに薬注装置を設け、それぞれ別々に薬注する。この方法においても、前記蒸気配管および前記復水配管を防食することができる。また、ボイラ内の水位電極に皮膜を形成して水位制御にトラブルを引き起こす可能性もなくすることができる。そして、全ての前記蒸気配管へ薬注するため、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤全てを腐食抑制因子として用いることができる。さらに、各負荷機器の使用蒸発量に基づいて、それぞれ薬注することができるため、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤の過多薬注を防ぐことができる。
【0020】
また、前記負荷機器以降の前記復水配管へ薬注する方法もある。この場合も、前記スチームトラップの後流側で薬注するため、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を使用することができる。この方法においても、前記復水配管を防食することができる。また、ボイラ内の水位電極に皮膜を形成して水位制御にトラブルを引き起こす可能性もなくすることができる。そして、全ての前記復水配管へ薬注するため、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤全てを腐食抑制因子として用いることができる。さらに、各負荷機器の使用蒸発量に基づいて、それぞれ薬注することができるため、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤の過多薬注を防ぐことができる。
【0021】
さらに、前記蒸気配管および前記復水配管の両方へ薬注する方法もある。たとえば、前記蒸気配管の全長が長い場合、前記蒸気配管内でモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤が消費されたり、前記蒸気配管の途中に設けたドレン排出用のドレン排出手段(図示省略)からドレン水とともにモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤も排出されたりすることで、前記復水配管へ供給されるモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤が減少する可能性がある。このような場合、前記蒸気配管で消費したモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤の消費量の分を前記復水配管へ薬注することにより、前記復水配管の腐食をより効果的に抑制することができる。
【0022】
以上のように、この発明によれば、蒸気配管および復水配管の防食に必要なモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を無駄無く薬注することができ、かつ水位制御のトラブルを未然に防止することができる。また、蒸気ヘッダへ薬注する場合においては、薬注装置の台数を減らすことができる。
【0023】
【実施例】
つぎに、この発明の具体的実施例について説明する。図1は、この発明における第一実施例の構成を概略的に示す説明図である。また、これらは例示であって、この発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0024】
まず、図1において、ボイラ1と負荷機器2を蒸気配管3で接続するとともに、前記負荷機器2と給水タンク4を復水配管5で接続し、前記給水タンク4と前記ボイラ1の下部とを給水ポンプ6を備えた給水配管7で接続している。また、前記給水タンク4内で、補給水配管8から供給された補給水と前記復水配管5から供給された復水とを混合する。また、前記復水配管5には、スチームトラップ9を設けており、このスチームトラップ9で蒸気と水を分離し、水のみを排出させる。そして、この発明におけるモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤は、薬注装置10を用いて、前記蒸気配管3へ薬注する。ここにおいて、前記蒸気配管3におけるモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤の薬注位置は、前記蒸気配管3の上流側が好ましく、上流側の位置へ供給するほど、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤が、前記蒸気配管3および前記復水配管5全体の腐食を抑制することができる。
【0025】
つぎに、この発明の第二実施例について図2に基づいて説明する。図2は、この発明における第二実施例の構成を概略的に示す説明図で、第一実施例の蒸気配管3に蒸気ヘッダ11を設けている。この蒸気ヘッダ11を設けた場合、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤は、前記薬注装置10を用いて、前記蒸気ヘッダ11へ薬注する。そして、複数の負荷機器2,2,・・・へ蒸気を分配供給する場合には、前記各負荷機器2へ供給する前記蒸気配管3,3,・・・それぞれに前記薬注装置10を設けなくて良く、前記薬注装置10の設置台数を減少させることができる。
【0026】
また、前記各負荷機器2側の用途に応じて、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を変更する必要がある場合は、その用途に応じて、前記蒸気ヘッダ11から、前記各負荷機器2へ供給する前記各蒸気配管3のそれぞれに前記薬注装置10を設ける構成とすることもできる。
【0027】
つぎに、前記復水配管5へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注する場合について説明する。前記復水配管5には、前記スチームトラップ9が設けられており、前記スチームトラップ9により、水と蒸気が分離され、水のみが排出される。そのため、前記スチームトラップ9の後流側では、復水として存在する。第一実施例の図1においては、前記スチームトラップ9の直後の位置へ薬注することが好ましい。すなわち、図1において、一点鎖線で示すように、前記薬注装置10を設ける。第二実施例の図2においては、前記各スチームトラップ9の直後の位置へそれぞれ薬注することが好ましい。すなわち、図2において、一点鎖線で示すように、それぞれ前記薬注装置10を設ける。前記スチームトラップ9の下流側へそれぞれ前記薬注装置10を設けることにより、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤全てを腐食抑制因子として使用することができる。
【0028】
また、前記蒸気配管3あるいは前記蒸気ヘッダ11と前記復水配管5との両方へ薬注する場合について説明する。第一実施例の図1において、前記蒸気配管3の上流側の位置(図2において、前記蒸気ヘッダ11以降の前記蒸気配管3にあっては、前記蒸気ヘッダ11を出た直後の位置)と前記スチームトラップ9の直後の位置との両方へ薬注することが好ましい。すなわち、図1において、実線および一点鎖線で示すように、前記薬注装置10を両方に設ける。第二実施例の図2においては、前記蒸気ヘッダ11と前記スチームトラップ9の直後の位置との両方へ薬注することが好ましい。すなわち、図2において、実線および一点鎖線で示すように、それぞれ前記薬注装置10を設ける。前記蒸気配管3および前記復水配管5の両方へそれぞれ前記薬注装置10を設けることで、前記蒸気配管3で消費したモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤の消費量の分を前記復水配管5へ薬注することにより、前記復水配管5の腐食をより効果的に抑制することができる。
【0029】
以下、この発明の具体的実験例について説明するが、まず具体的実験例で用いる腐食抑制剤の調整方法について説明する。
【0030】
腐食抑制剤1
モルホリン脂肪酸塩としてのモルホリンオレイン酸塩を水に溶解させ、5重量%の乳化液Aを得た。
【0031】
腐食抑制剤2
モルホリン脂肪酸塩としてのモルホリンラウリン酸塩を水に溶解させ、3重量%の乳化液Bを得た。
【0032】
腐食抑制剤3
モルホリン脂肪酸塩としてのモルホリンステアリン酸塩を水に溶解させ、3重量%の乳化液Cを得た。
【0033】
第一実験例
蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。そして、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Aを蒸気配管へ300mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水1リットルに対して乳化液Aを蒸気配管へ300mg薬注する)。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0034】
第二実験例
蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。そして、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Bを蒸気配管へ500mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水1リットルに対して乳化液Bを蒸気配管へ500mg薬注する)。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0035】
第三実験例
蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。そして、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Cを蒸気配管へ500mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水1リットルに対して乳化液Cを蒸気配管へ500mg薬注する)。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0036】
第四実験例
蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。そして、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Aを蒸気ヘッダへ300mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水1リットルに対して乳化液Aを蒸気ヘッダへ300mg薬注する)。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0037】
第五実験例
蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。そして、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Bを蒸気ヘッダへ500mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水1リットルに対して乳化液Bを蒸気ヘッダへ500mg薬注する)。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0038】
第六実験例
蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。そして、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Cを蒸気ヘッダへ500mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水1リットルに対して乳化液Cを蒸気ヘッダへ500mg薬注する)。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0039】
第七実験例
蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。そして、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Aを復水配管へ300mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水1リットルに対して乳化液Aを復水配管へ300mg薬注する)。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0040】
第八実験例
蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。そして、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Bを復水配管へ500mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水1リットルに対して乳化液Bを復水配管へ500mg薬注する)。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0041】
第九実験例
蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。そして、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Cを復水配管へ500mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した(給水1リットルに対して乳化液Cを復水配管へ500mg薬注する)。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0042】
第一比較例
モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Aを蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ300mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0043】
第二比較例
モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Bを蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ500mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0044】
第三比較例
モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤として乳化液Cを蒸発量500kg/hの小型貫流ボイラへ500mg/リットル(給水1リットル当り)薬注した軟水を給水し、圧力8kg/cmで蒸気を連続的に発生させながら運転を行った。この際、テストピース(軟鋼50mm×25mm×1mm)を復水中に浸漬し、48時間の腐食速度(mdd)を測定した。その結果を表1に示す。ここにおいて、給水に用いた水は、愛媛県松山市の水道水を軟水化処理して使用した。また、その水質は、pH:8.1,電気伝導度:250μS/cm,Mアルカリ度:50mgCaCO/リットルである。
【0045】
【表1】

Figure 2004061052
【0046】
表1から明らかなように、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を給水へ薬注したほうが蒸気配管,蒸気ヘッダおよび復水配管へ薬注するよりも腐食速度が大きく、腐食抑制効果が低いことが分かる。一般に、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤は、ボイラ中で蒸気中とボイラ水中とに分配される。そのため、蒸気配管および復水配管で腐食抑制効果を示すモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤の量が薬注時より減少する。これにより、腐食抑制効果が弱まり、腐食速度が増加するのである。つまり、蒸気配管,蒸気ヘッダおよび復水配管へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注すると、給水へ薬注するモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤より少ない薬注量で同等の腐食抑制効果を得ることができる。また、モルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤の脂肪酸部分は、被膜型防食剤として作用するため、蒸気配管,蒸気ヘッダおよび復水配管へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注することで、ボイラ内の水位電極に皮膜を形成して水位制御にトラブルを引き起こす可能性もなくすることができる。さらに、第二実施例のように、蒸気ヘッダへ薬注する場合には、薬注装置を1台設けるだけで良いので薬注装置の台数を減らすことができる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、蒸気配管および復水配管の防食に必要なモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を無駄無く薬注することができ、かつ水位制御のトラブルを引き起こさなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第一実施例を概略的に示す説明図である。
【図2】この発明の第二実施例を概略的に示す説明図である。
【図3】従来の薬注方法を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
3 蒸気配管
5 復水配管
11 蒸気ヘッダ[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a method for injecting a corrosion inhibitor.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART Conventionally, there is a boiler facility in which steam is supplied from a boiler to a load device, steam after heat exchange in the load device is collected as condensate water, and this is reused as boiler feedwater. As shown in FIG. 3, in this type of boiler equipment, steam supplied from a boiler 21 to a load device 23 via a steam pipe 22 exchanges heat with the load device 23. The water is supplied to the boiler 21 from the water supply line 27 by mixing with the make-up water supplied from the make-up water pipe 26 in the water supply tank 25 through the water condensing pipe 24.
[0003]
The steam pipe 22 and the condensate pipe 24 in the boiler equipment are in contact with steam and condensate by the action of lowering the pH of the condensate water due to bicarbonate ions and carbon dioxide contained in the feed water and the action of oxidation by dissolved oxygen. May cause general corrosion and pitting corrosion.
[0004]
As a countermeasure for preventing the occurrence of such general corrosion and pitting corrosion, a chemical treatment for preventing corrosion using a chemical is generally employed. For chemical treatment, use a film-type anticorrosive to form a film on metal pipes to prevent corrosion of pipes, or a neutralization-type anticorrosive to neutralize acidic substances to prevent pipe corrosion. A method using a corrosion inhibitor such as a method using
[0005]
Here, this chemical treatment will be described with reference to FIG. First, the corrosion inhibitor is usually injected into the water supply line 27 that supplies the boiler 21 from the water supply tank 25 using the chemical injection device 28. Here, the problem is that the corrosion inhibitor is distributed between steam and boiler water in the boiler 21. That is, all of the corrosion inhibitor injected to prevent corrosion of the steam pipe 22 and the condensate pipe 24 does not flow into the steam pipe 22 and the condensate pipe 24 but remains in the boiler water, and the steam pipe 22 and the condensate pipe 24 There are corrosion inhibitors that do not contribute to the corrosion protection of steel. Therefore, in consideration of the corrosion inhibitor remaining in the boiler water, an excessive amount of the chemical is injected into the boiler feedwater.
[0006]
In addition, in the case of using a film-type anticorrosive, a case has been reported in which a film is formed on a water level electrode (not shown) for controlling the water level in the boiler 21 to cause trouble in water level control. I have.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
It is an object of the present invention to provide a corrosion inhibitor required for preventing corrosion of steam pipes and condensate pipes without waste, and to prevent troubles in water level control.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made to solve the above-described problem, and the invention according to claim 1 is directed to a boiler facility provided with a condensate pipe, in which one or both of a steam pipe and a condensate pipe are provided. It is characterized in that a corrosion inhibitor comprising a morpholine fatty acid salt is injected.
[0009]
Further, the invention according to claim 2 is a boiler facility provided with a condensate pipe, wherein one or both of the steam header and the condensate pipe provided on the steam pipe are injected with a corrosion inhibitor comprising a morpholine fatty acid salt. It is characterized by doing.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described. INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention can be suitably implemented in a boiler facility including a condensing pipe such as a steam boiler for preventing corrosion of a steam pipe and a condensing pipe. According to the present invention, a corrosion inhibitor comprising a morpholine fatty acid salt is injected into one or both of a steam pipe and a condensate pipe.
[0011]
First, the steam pipe will be described. Since the steam pipe is usually filled with steam during the operation of the boiler, the possibility of corrosion is low. However, when the operation of the boiler is stopped, the temperature of the steam pipe decreases, and the steam in the steam pipe condenses into water. When carbon dioxide or the like dissolves in the condensed water, an acidic substance is generated, and corrosion occurs due to a decrease in pH.
[0012]
Next, the condensing pipe will be described. A steam trap is provided in the condensate pipe, and the steam trap separates water and steam condensed by the load equipment and discharges only water. When carbon dioxide or the like dissolves in the condensed water, an acidic substance is generated, and corrosion occurs due to a decrease in pH.
[0013]
Therefore, in order to suppress the corrosion due to the acidic substance, a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected. This morpholine fatty acid salt is decomposed into morpholine and a fatty acid by heat, and morpholine acts as a neutralizing anticorrosive, and the fatty acid acts as a film anticorrosive. It is a corrosion inhibitor. Here, examples of the fatty acid of the morpholine fatty acid salt include saturated fatty acids such as lauric acid, myristic acid, palmitic acid and stearic acid, and unsaturated fatty acids such as oleic acid, linoleic acid and linolenic acid.
[0014]
Then, in order to prevent corrosion of the steam pipe and the condensate pipe, a corrosion inhibitor composed of this morpholine fatty acid salt is used. The injection position of the corrosion inhibitor composed of the morpholine fatty acid salt is preferably set upstream of the steam pipe. Further, in a boiler facility provided with a steam header, it is preferable to perform chemical injection to the steam header.
[0015]
First, a case will be described in which a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected on the upstream side of the steam pipe. The steam pipe is easily corroded by an acidic substance.
In other words, it is considered that the portion where the steam containing the acidic substance exists corrodes when the steam condenses. Therefore, by pouring the chemical at the first position through which the steam passes, corrosion of the steam pipe and all the pipes downstream thereof can be suppressed. That is, in order to suppress corrosion in all pipes after the steam pipe, it is preferable that a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into the steam pipe as upstream as possible.
[0016]
The advantage of pouring a corrosion inhibitor comprising a morpholine fatty acid salt upstream of the steam pipe is that all pipes subsequent to the steam pipe can be protected from corrosion. That is, corrosion prevention of the steam pipe and the condensate pipe can be performed. Further, since the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into the steam pipe, it is possible to eliminate the possibility of forming a film on the water level electrode in the boiler and causing trouble in water level control. Further, since a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into the steam pipe, all the corrosion inhibitor composed of the morpholine fatty acid salt to be injected can be used as a corrosion inhibitor, and the amount of evaporation of the boiler can be reduced. Can be injected according to the drug. That is, the chemical injection corresponding to the evaporation amount can be performed, and the excessive chemical injection of the corrosion inhibitor composed of the morpholine fatty acid salt can be prevented.
[0017]
Next, a case where a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into the steam header will be described. The steam header is a device that collects steam from one or more boilers and supplies the steam to one or more load devices. That is, the steam generated from each boiler is collected in the steam header. Therefore, by pouring the chemical into the steam header, corrosion of each steam pipe used for supplying the steam header to a plurality of load devices can be suppressed at once. In addition, the condensate piping after passing through the load device can be simultaneously protected.
[0018]
As an advantage of pouring the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt into the steam header, first, the steam pipe and the condensate pipe from the steam header to the water supply tank can be collectively protected. In other words, only by providing one chemical injection device in the steam header, it is possible to prevent corrosion of the piping until returning to the water supply tank, so that the number of chemical injection devices can be reduced. Further, since the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into the steam header, it is possible to eliminate the possibility of forming a film on the water level electrode in the boiler and causing trouble in water level control. Further, since a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is to be injected into the steam header, all of the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt to be injected can be used as a corrosion inhibitor, and the inside of the steam header can be used. The medicine can be injected according to the amount of evaporation. That is, the chemical injection corresponding to the evaporation amount can be performed, and the excessive chemical injection of the corrosion inhibitor composed of the morpholine fatty acid salt can be prevented.
[0019]
In addition, there is a method in which a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into a steam pipe supplied from the steam header to the load device. In this case, a chemical injection device is provided in all of the steam pipes from the steam header to the load device, and the chemical injection is performed separately. Also in this method, the steam pipe and the condensate pipe can be protected from corrosion. Further, it is possible to eliminate the possibility of causing a trouble in water level control by forming a film on the water level electrode in the boiler. Then, all of the corrosion inhibitors composed of morpholine fatty acid salts can be used as corrosion inhibition factors because the chemicals are injected into all the steam pipes. Furthermore, since each chemical | medical injection can be performed based on the used evaporation amount of each load apparatus, it is possible to prevent excessive chemical injection of a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt.
[0020]
There is also a method of injecting chemicals into the condensate piping after the load device. Also in this case, a chemical inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt can be used because the chemical is injected downstream of the steam trap. Also in this method, the condensing pipe can be prevented from being corroded. Further, it is possible to eliminate the possibility of causing a trouble in water level control by forming a film on the water level electrode in the boiler. Then, since the chemical is injected into all the condensate pipes, all of the corrosion inhibitor composed of morpholine fatty acid salt can be used as a corrosion inhibitor. Furthermore, since each chemical | medical injection can be performed based on the used evaporation amount of each load apparatus, it is possible to prevent excessive chemical injection of a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt.
[0021]
Furthermore, there is a method of injecting chemicals into both the steam pipe and the condensate pipe. For example, when the entire length of the steam pipe is long, a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is consumed in the steam pipe, or drainage is provided from drain discharge means (not shown) for drain discharge provided in the middle of the steam pipe. By discharging the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt together with water, the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt supplied to the condensate pipe may be reduced. In such a case, corrosion of the condensate pipe is more effectively suppressed by injecting into the condensate pipe the amount of the consumption of the corrosion inhibitor composed of the morpholine fatty acid salt consumed in the steam pipe. Can be.
[0022]
ADVANTAGE OF THE INVENTION As mentioned above, according to this invention, the corrosion inhibitor which consists of a morpholine fatty acid salt required for anticorrosion of a steam pipe and a condensate pipe can be infused without waste, and the trouble of water level control is prevented beforehand. be able to. Further, in the case of injecting chemicals into the steam header, the number of chemical injecting devices can be reduced.
[0023]
【Example】
Next, specific examples of the present invention will be described. FIG. 1 is an explanatory diagram schematically showing the configuration of the first embodiment of the present invention. These are only examples and do not limit the scope of the present invention.
[0024]
First, in FIG. 1, a boiler 1 and a load device 2 are connected by a steam pipe 3, and the load device 2 and a water supply tank 4 are connected by a condensate pipe 5, and the water supply tank 4 and a lower portion of the boiler 1 are connected to each other. It is connected by a water supply pipe 7 provided with a water supply pump 6. In the water supply tank 4, the make-up water supplied from the make-up water pipe 8 and the condensate supplied from the condensate water pipe 5 are mixed. Further, a steam trap 9 is provided in the condensate pipe 5, and the steam trap 9 separates steam and water and discharges only water. Then, the corrosion inhibitor comprising a morpholine fatty acid salt according to the present invention is injected into the steam pipe 3 by using an injection device 10. Here, the chemical injection position of the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt in the steam pipe 3 is preferably on the upstream side of the steam pipe 3, and the more the supply to the upstream position, the more the corrosion inhibitor composed of the morpholine fatty acid salt, Corrosion of the steam pipe 3 and the condensing pipe 5 as a whole can be suppressed.
[0025]
Next, a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. FIG. 2 is an explanatory view schematically showing the configuration of a second embodiment of the present invention, in which a steam header 11 is provided in the steam pipe 3 of the first embodiment. When the steam header 11 is provided, the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into the steam header 11 using the injection device 10. When distributing and supplying steam to a plurality of load devices 2, 2,..., The chemical injection device 10 is provided in each of the steam pipes 3, 3,. It is not necessary, and the number of the medicine injection devices 10 to be installed can be reduced.
[0026]
Further, when it is necessary to change the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt according to the use of each of the load devices 2, it is supplied from the steam header 11 to each of the load devices 2 according to the use. It is also possible to adopt a configuration in which the chemical injection device 10 is provided in each of the steam pipes 3 to be used.
[0027]
Next, a case where a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into the condensate pipe 5 will be described. The condensing pipe 5 is provided with the steam trap 9. The steam trap 9 separates water and steam, and discharges only water. Therefore, on the downstream side of the steam trap 9, there is condensed water. In FIG. 1 of the first embodiment, it is preferable that the chemical is injected to a position immediately after the steam trap 9. That is, in FIG. 1, the medicine injection device 10 is provided as shown by a dashed line. In FIG. 2 of the second embodiment, it is preferable to perform chemical injection to the position immediately after each of the steam traps 9. That is, in FIG. 2, as shown by a dashed line, each of the chemical injection devices 10 is provided. By providing the chemical injection devices 10 on the downstream side of the steam trap 9, all of the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt can be used as a corrosion inhibitor.
[0028]
Further, a case in which the chemical is injected into the steam pipe 3 or both the steam header 11 and the condensate pipe 5 will be described. In FIG. 1 of the first embodiment, a position on the upstream side of the steam pipe 3 (in FIG. 2, in the steam pipe 3 after the steam header 11, a position immediately after leaving the steam header 11) and It is preferable to inject the medicine into both the position immediately after the steam trap 9 and the position immediately after the steam trap 9. That is, in FIG. 1, as shown by a solid line and an alternate long and short dash line, the medicine injection device 10 is provided on both. In FIG. 2 of the second embodiment, it is preferable to perform chemical injection to both the steam header 11 and the position immediately after the steam trap 9. That is, in FIG. 2, as shown by a solid line and a dashed line, the chemical injection device 10 is provided. By providing the chemical injection device 10 to both the steam pipe 3 and the condensate pipe 5, the consumption of the corrosion inhibitor composed of morpholine fatty acid salt consumed in the steam pipe 3 can be reduced by the condensate pipe 5. The corrosion of the condensate pipe 5 can be suppressed more effectively by injecting the chemical into the condensate pipe 5.
[0029]
Hereinafter, specific experimental examples of the present invention will be described. First, a method of adjusting the corrosion inhibitor used in the specific experimental examples will be described.
[0030]
Corrosion inhibitor 1
Morpholine oleate as a morpholine fatty acid salt was dissolved in water to obtain 5% by weight of an emulsion A.
[0031]
Corrosion inhibitor 2
Morpholine laurate as a morpholine fatty acid salt was dissolved in water to obtain a 3% by weight emulsion B.
[0032]
Corrosion inhibitor 3
Morpholine stearate as a morpholine fatty acid salt was dissolved in water to obtain 3% by weight of an emulsion C.
[0033]
First experimental example
Soft water is supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. Then, 300 mg / liter (per 1 liter of water supply) of the emulsion A was injected into the steam pipe as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt (300 mg of the emulsion A was injected into the steam pipe per 1 liter of water). At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0034]
Second experimental example
Soft water is supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. Then, 500 mg / liter (per 1 liter of feed water) of the emulsion B was injected into the steam pipe as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt (500 mg of the emulsion B was injected into the steam pipe per 1 liter of feed water). At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0035]
Third experimental example
Soft water is supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. Then, as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt, 500 mg / liter (per liter of feed water) of the emulsified liquid C was injected into the steam pipe (500 mg of the emulsified liquid C was injected into the steam pipe per 1 liter of feed water). At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0036]
Fourth experimental example
Soft water is supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. Then, 300 mg / liter (per 1 liter of feed water) of the emulsion A was injected into the steam header as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt (300 mg of the emulsion A was injected into the steam header per 1 liter of feed water). At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0037]
Fifth experimental example
Soft water is supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. Then, as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt, 500 mg / liter (per 1 liter of feed water) of the emulsion B was injected into the steam header (500 mg of the emulsion B was injected into the steam header per 1 liter of feed water). At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0038]
Sixth experimental example
Soft water is supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. Then, 500 mg / liter (per liter of feed water) of the emulsified liquid C was injected into the steam header as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt (500 mg of the emulsified liquid C was injected into the steam header per 1 liter of water supplied). At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0039]
Seventh experimental example
Soft water is supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. Then, 300 mg / liter (per liter of feed water) of the emulsified liquid A was injected into the condensate piping as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt (300 mg of the emulsified liquid A was injected into the condensate pipe per 1 liter of feed water). ). At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0040]
Eighth experimental example
Soft water is supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. Then, 500 mg / liter (per liter of feed water) of the emulsified liquid B was injected into the condensate pipe as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt (500 mg of the emulsified liquid B was injected into the condensate pipe per 1 liter of feed water). ). At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0041]
Example 9
Soft water is supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. Then, 500 mg / liter (per 1 liter of feed water) of the emulsified liquid C was injected into the condensate pipe as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt (500 mg of the emulsified liquid C was injected into the condensate pipe per 1 liter of feed water). ). At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0042]
First comparative example
Emulsion A as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt was supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h with soft water of 300 mg / liter (per liter of feed water), and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0043]
Second comparative example
Emulsified liquid B as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt was supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h, into which soft water of 500 mg / liter (per liter of feed water) was injected, and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0044]
Third comparative example
Emulsified liquid C as a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt was supplied to a small once-through boiler having an evaporation amount of 500 kg / h, into which soft water of 500 mg / liter (per liter of feed water) was injected, and a pressure of 8 kg / cm. 2 The operation was carried out while continuously generating steam at. At this time, a test piece (mild steel 50 mm × 25 mm × 1 mm) was immersed in condensed water, and the corrosion rate (mdd) for 48 hours was measured. Table 1 shows the results. Here, the water used for water supply was tap water from Matsuyama city, Ehime prefecture, which was softened. The water quality is pH 8.1, electric conductivity 250 μS / cm, M alkalinity 50 mg CaCO 3 3 / Liter.
[0045]
[Table 1]
Figure 2004061052
[0046]
As is evident from Table 1, when the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into the water supply, the corrosion rate is higher and the corrosion inhibitory effect is lower than when the injection is made into the steam pipe, the steam header and the condensate pipe. I understand. Generally, a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is distributed between steam and boiler water in a boiler. Therefore, the amount of the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt having a corrosion inhibitory effect in the steam pipe and the condensate pipe is reduced from that at the time of injection. As a result, the corrosion inhibiting effect is weakened, and the corrosion rate is increased. In other words, when a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into a steam pipe, a steam header, and a condensate pipe, the same corrosion inhibition effect can be obtained with a smaller injection amount than the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt injected into a water supply. Obtainable. In addition, since the fatty acid portion of the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt acts as a coating-type anticorrosive, the corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into a steam pipe, a steam header, and a condensate pipe. It is possible to eliminate the possibility of causing a trouble in water level control by forming a film on the water level electrode inside. Further, when the chemical is injected into the steam header as in the second embodiment, it is only necessary to provide one chemical injection device, so that the number of the chemical injection devices can be reduced.
[0047]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, it is possible to inject a corrosion inhibitor consisting of a morpholine fatty acid salt required for corrosion prevention of a steam pipe and a condensate pipe without waste, and to prevent trouble in water level control. Can be.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an explanatory view schematically showing a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is an explanatory view schematically showing a second embodiment of the present invention.
FIG. 3 is an explanatory view schematically showing a conventional chemical injection method.
[Explanation of symbols]
3 Steam piping
5 Condensate piping
11 Steam header

Claims (2)

復水配管5を備えたボイラ設備において、蒸気配管3および復水配管5のいずれか一方または両方へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注することを特徴とする腐食抑制剤の薬注方法。In a boiler facility provided with a condensate pipe 5, a corrosion inhibitor comprising a morpholine fatty acid salt is injected into one or both of the steam pipe 3 and the condensate pipe 5, and a method for chemical injection of a corrosion inhibitor. . 復水配管5を備えたボイラ設備において、蒸気配管3に設けた蒸気ヘッダ11および復水配管5のいずれか一方または両方へモルホリン脂肪酸塩からなる腐食抑制剤を薬注することを特徴とする腐食抑制剤の薬注方法。In a boiler facility provided with a condensate pipe 5, a corrosion inhibitor composed of a morpholine fatty acid salt is injected into one or both of the steam header 11 and the condensate pipe 5 provided in the steam pipe 3. How to inject inhibitor.
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