【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓄熱式空気調和機に係り、特に複数系統の冷凍サイクルを有する蓄熱式空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機において、例えば時間帯の違いによる要求空調能力の変動に対して、消費電力の平準化を図ることが要望されている。
【0003】
このような消費電力の平準化を図るものとして、いわゆる蓄熱式の空気調和機が提案されている。蓄熱式空気調和機は、要求空調能力の低い例えば夜間等に蓄熱槽内に貯留された蓄熱媒体を冷却または加熱して熱を蓄え、この熱を例えば日中の要求空調能力が高い時間帯に空調に利用することによって消費電力の低減を図り、消費電力変動の平準化を図るものである。蓄熱媒体は例えば水であり、冷房運転の場合には要求空調能力が低い夜間等に蓄熱槽内の水を冷却し、氷または冷水を蓄える蓄熱運転を行い、要求空調能力が高い日中等に蓄熱槽内の氷または冷水によって冷媒を冷却して凝縮圧力を下げ、圧縮機の負荷を軽減する蓄熱利用冷房運転を行う。一方、暖房運転の場合には、夜間等に蓄熱槽内の水を加熱し、日中等にこの温水によって冷媒を加熱して蒸発圧力を上げ、圧縮機の負荷を軽減する蓄熱利用運転を行う。このような蓄熱式空気調和機によって消費電力のピークを低減することが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、例えば工場等で用いられる設備用の空気調和機は、24時間連続して冷房または暖房運転を行うことが要求されるので、上述した蓄熱運転を行うことができない。このような場合に、同じ空調対象領域について複数の系統の冷凍サイクルを有する空気調和機を設ければ、空調負荷の低い時間帯に一部の系統については冷房または暖房運転を中止して蓄熱運転を行えるから、この系統は蓄熱利用運転をすることができる。しかし、最低1系統は冷房または暖房運転を継続しなければならない。この系統については、空調機能力が室内負荷よりも大きい場合に、室内温度を制御するため一時的に運転を停止するいわゆるサーモ・オフを行うことはあり得るが、室内機負荷が空調機能力よりも大きくなると直ちに運転を再開(サーモ・オン)しなければならないから、通常十分な蓄熱利用運転をすることができない。このような空気調和機において、消費電力変動をさらに平準化することが要望されている。
【0005】
上述した問題点に鑑み、本発明の課題は、消費電力のピークをさらに低減することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、室内機と、室外機と、前記室内機と前記室外機とにわたして設けられた液側冷媒配管および気側冷媒配管と、液側冷媒配管と気側冷媒配管とにわたして設けられた配管を蓄熱媒体中に配置してなる蓄熱熱交換器と、蓄熱熱交換器をバイパスして形成されたバイパス配管とを有してなる冷凍サイクルを複数有し、複数の冷凍サイクルの蓄熱媒体が共通である空気調和機によって上述した課題を解決する。
【0007】
本発明によれば、複数系統の冷凍サイクルのうち一部が冷房または暖房運転中であっても、他の冷凍サイクルによって蓄熱運転を行うことができ、ここで蓄えられた熱は同じ蓄熱槽を共用する全てのサイクルが利用することができる。これによれば、連続運転が必要な結果蓄熱運転ができない冷凍サイクルであっても、他のサイクルが蓄えた蓄熱を利用して蓄熱利用運転ができるから、消費電力のピークをさらに低減することができる。
【0008】
このような空気調和機においては、複数の冷凍サイクルのうち一部の冷凍サイクルによって冷房運転を行うとともに、他の冷凍サイクルによって蓄熱媒体を冷却する蓄熱運転を行う第1の運転状態と、一部の冷凍サイクルおよび他の冷凍サイクルともに蓄熱利用冷房運転を行う第2の運転状態とを選択する機能を有する制御部を備える構成としてもよい。これによれば、第1の運転状態において一部のサイクルが冷房運転中に他のサイクルが蓄えた蓄熱量を第2の運転状態において両サイクルで利用できるから、ピーク消費電力の低減を図ることができる。
【0009】
また、暖房運転においても同様の効果を奏するため、複数の冷凍サイクルのうち一部の冷凍サイクルによって暖房運転を行うとともに、他の冷凍サイクルによって蓄熱媒体を加熱する蓄熱運転を行う第1の運転状態と、一部の冷凍サイクルおよび他の冷凍サイクルともに蓄熱利用暖房運転を行う第2の運転状態とを選択する機能を有する制御部を備える構成としてもよい。
【0010】
また、これら第1の運転状態の実施時間、つまり蓄熱運転を行う時間は、例えば室外機が設置される領域の気温を検出する外気温検出手段を設け、その出力に基づいて設定するようにしてもよい。これによれば、通年の外気温変動に対応して適切な蓄熱量を設定することができる。
【0011】
また、第1の運転状態の実施時間は、室内機が設置される領域の気温を検出する室内気温検出手段を設け、その出力に基づいて制御部が設定するようにしてもよい。これによれば、空調対象領域内の熱負荷の変動に応じて蓄熱量を設定することができる。
【0012】
また、第2の運転状態の実施時間は、蓄熱媒体の蓄熱量を検出する蓄熱量検出手段を設け、その出力に基づいて制御部が設定するようにしてもよい。これにより、第1の運転状態において蓄えられた蓄熱量を有効に利用することを考慮した蓄熱利用運転の時間を設定することができる。なお、蓄熱量検出手段としては、例えば水等の蓄熱媒体の温度を検出する温度計であってもよいし、また氷蓄熱を行う場合には、氷の生成による蓄熱槽内の水圧の変化を検出する微差圧計を用いてもよい。
【0013】
また、複数の冷凍サイクルに接続された蓄熱熱交換器は、それぞれ共通の蓄熱槽内に配置される複数のコイルを有してなり、各冷凍サイクルのコイルが蓄熱槽内に互い違いに配置されるようにしてもよい。この場合、蓄熱槽の氷充填率を向上して蓄熱槽をコンパクトにし、かつ複数の冷凍サイクルで蓄熱を効率良く利用するため、ある冷凍サイクルに接続されたコイルを格子状に配列し、他の冷凍サイクルに接続されたコイルをこの格子の間隔に配列するようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用してなる空気調和機の一実施形態について説明する。図1は、本実施形態の空気調和機のシステムの構成を示す図である。図1に示すように、空気調和機は、室内機ユニット1と、室内機ユニット1につながれた2つの室外機ユニット3a、3bと、蓄熱ユニット5とを有してなる。
【0015】
そして、図1に示すように、本実施形態の空気調和機は、2系統の冷凍サイクルを有する。すなわち、室外機ユニット3aに設けられた圧縮機7a、室外機側の熱交換器9aおよび室外機側の膨張弁11aと、室内機ユニット1に設けられた室内機側の熱交換器13aおよび室内機側の膨張弁15aとを有して第1の冷凍サイクル(以下、「サイクルA」と称する。)が構成される。同様に、室外機ユニット3bに設けられた圧縮機7b、室外機側の熱交換器9bおよび室外機側の膨張弁11bと、室内機ユニット1に設けられた室内機側の熱交換器13bおよび室内機側の膨張弁15bとを有して第2の冷凍サイクル(以下、「サイクルB」と称する。)が構成される。これらサイクルA,Bは同一の構成を有するので、サイクルAについてのみ詳細な構成を説明し、サイクルBについては省略する。なお、同様の部分については符号として同一の数字を付し、サイクルA,Bの各構成要素にそれぞれ添字a、bを付して表わす。
【0016】
圧縮機7aの吸入口および吐出口にはそれぞれ冷凍サイクル内を通流する冷媒の循環方向を切換える四方弁17aが設けられている。そして、四方弁17aから、冷房運転時の冷媒の循環方向に沿って順に、室外機側の熱交換器9a、室外機側の膨張弁11a、室内機側の膨張弁15a、室内機側の熱交換器13aが配置され、冷房運転の場合には熱交換器13aから排出された冷媒は再び四方弁17aに戻る。
【0017】
また、室内機ユニット1と室外機ユニット3aとの間の2本の冷媒配管は、蓄熱ユニット5内を通過するように配置されている。そして、蓄熱ユニット5の内部には、サイクルA、Bで共用する蓄熱槽19と、蓄熱槽19内に配置された蓄熱熱交換器21aとが設けられている。蓄熱熱交換器21aの両方の冷媒出入口は、室外機側の膨張弁11aと室内機側の膨張弁15aとの間の配管(以下、「液側配管」と称する。)と、室内機側熱交換器13aと四方弁17aとの間の配管(以下、「気側配管」と称する。)とにそれぞれ接続されている。この蓄熱槽19および蓄熱熱交換器21aの詳細な構成については後述する。そして、蓄熱熱交換器21aと液側配管23aとの間には膨張弁25aが設けられている。そして、液側配管23a上において、膨張弁25aに至る配管との接続部より室内機側に、開閉弁27aが挿入されている。また、気側配管29aと蓄熱熱交換器21aとの間の配管には、開閉弁31aが挿入されている。そして、開閉弁31aと蓄熱熱交換器21aとの間の配管と、液側配管23aの室内機側の膨張弁15aと開閉弁27aとの間とを結ぶバイパス配管32aが設けられ、このバイパス配管32aには開閉弁33aが挿入されている。
【0018】
また、室外機ユニット3a内において、四方弁17aから熱交換器9aまでの間の配管と、膨張弁11aから蓄熱ユニット5までの間の液側配管23aとを接続するホットガスバイパス配管35aが設けられ、その途中に開閉弁37aが配置されている。
【0019】
なお、本実施形態においては、2つの系統の冷凍サイクルがそれぞれ有する室内機側の熱交換器13a、13bは同じケーシング39内に配置され、ともに同じ空間の冷暖房に使用されるようになっている。また、各サイクルの蓄熱熱交換器21a、21bは、同じ蓄熱媒体を共用する同じ蓄熱槽19内に配置されている。本実施形態においては蓄熱媒体は水であり、蓄熱槽19は水を貯留する水槽として形成されている。そして、蓄熱熱交換器21a、21bはそれぞれ蓄熱槽19内を巡らせて配管され、内部に冷凍サイクルの冷媒が流されるコイルを有して構成されている。図2は、蓄熱槽19と、蓄熱熱交換器21aおよび21bの構成を示す図である。図2に示すように、蓄熱熱交換器21aは、膨張弁25aから供給される冷媒を各コイルに分配する管寄せ40aと、管寄せ40aから排出される冷媒が通流される複数のコイル41aと、コイル41aから出た冷媒が流入し、後流側の配管に排出される管寄せ42aとを有してなる。同様に、蓄熱熱交換器21bは、膨張弁25bから供給される冷媒を各コイル41bに分配する管寄せ40bと、管寄せ40bから排出される冷媒が通流される複数のコイル41bと、コイル41bから出た冷媒が流入し、後流側の配管に排出される管寄せ42bとを有してなる。なお、これらの冷媒の流れは冷房運転時のものであって、暖房運転時には冷媒の流れが逆となる。
【0020】
図3は、蓄熱槽19内のコイルの配列を示す図である。図3に示す様に、蓄熱槽19内には、サイクルAのコイル41aと、サイクルBのコイル41bとが互い違いに配列されている。コイル41a、コイル41bはともに伝熱管を折り返し、相互に平行に延在する直線部を有して形成されている。各コイルの直線部は、それぞれコイルの長手方向からみて列状に配列されている。このようなコイル41aおよびコイル41bの列はそれぞれ互い違いに略平行に配列される。コイル41a、41bの各列における配置に着目すると、各列のコイルは等間隔かつジグザグまたは千鳥状に並べられ、列の長手方向はほぼ水平となっている。そして、同じ伝熱管を折り返してなる隣接するコイルは、隣接する折り返されたコイル間の間隔の1/2だけ列の長手方向からオフセットして配置されている。そして、この隣接する各コイルの間隔は、サイクルAのコイルからなる列とサイクルBのコイルからなる列との間隔と等しく形成され、また、各列の長手方向と直交する方向においては、各列のコイルは一致する位置に配列されている。その結果、コイルの筒軸方向からみて、ある列の隣接する2本のコイルと、隣り合った列の1本のコイルとを線で結ぶと、正三角形となるような状態に配列されている。
【0021】
また、空気調和機は、上述した各圧縮機、膨張弁、開閉弁等を総括的に制御する図示しない制御部を有する。また、室内機ユニット1および室外機ユニット3a,3bには、それぞれ図示しない室内気温センサおよび室外気温センサが備えられ、これらは制御部に接続されている。また、蓄熱槽19には、図示しない蓄熱量検出手段が設けられている。蓄熱量検出手段は、冷房運転用と暖房運転用についてそれぞれ設けられる。冷房運転用の蓄熱量検出手段としては、例えば蓄熱槽19内の水の一部がサイクルBのコイル41bの周囲で氷となり、容量が増す結果、蓄熱槽19の水かさが上がり、その結果蓄熱槽内の水圧が上昇することを検知する微差圧計が用いられる。一方、暖房運転用の蓄熱量検出手段としては、蓄熱槽内の水温を検出する水温計が用いられる。
【0022】
次に、上述した空気調和機の動作について説明する。先ず、冷房運転を行う際の各サイクルの動作について、サイクルAの場合を例にとって説明する。はじめに、圧縮機7aは、高温、高圧のガス冷媒を吐出する。この高温、高圧のガス冷媒は四方弁17aを介して室外機側の熱交換器9aに供給される。熱交換器9a内において、ガス冷媒は周囲の空気との間の熱交換によって冷やされ、凝縮する。凝縮した液冷媒は、最大開度に開かれた膨張弁11aを通過し、液側配管23aを経由して室内機ユニット1の膨張弁15aに送られる。このとき膨張弁15aは減圧機構として作用するように流量を絞られており、ここで液冷媒は減圧されて熱交換器13aに送られる。そして、熱交換器13aにおいて、液冷媒は室内の空気との熱交換によって蒸発し、このとき室内の空気から蒸発熱を奪うことによって室内の空気を冷却する。そして、熱交換器13aからでた低温、低圧のガス冷媒は気側配管29aおよび四方弁17aを介して、圧縮機7aの吸入側に戻される。なお、蓄熱ユニット5の膨張弁25aおよび開閉弁31aおよび33aはいずれも閉じられている。
【0023】
次に、蓄熱運転時の各サイクルの動作について説明する。圧縮機7aが吐出した高温、高圧のガス冷媒は、四方弁17aを介して室外機側の熱交換器9aに供給され、ここで凝縮し、液冷媒となる。この液冷媒は、最大開度とされた膨張弁11aおよび液側配管23aを介して蓄熱ユニット5の膨張弁25aに供給され、ここで減圧される。膨張弁25から出た減圧後の液冷媒は、蓄熱槽19内に設けられた蓄熱熱交換器21aに入り、ここで蓄熱槽内の水との熱交換によって蒸発する。このとき、冷媒が熱を奪うことによって、蓄熱槽19内の水は冷却され、その結果コイル41aの回りに氷43が形成される。図3に示すように、氷43は、コイルの周囲に略同芯の円柱状に形成される。そして、蓄熱熱交換器21aから出たガス冷媒は、開閉弁31a、気側配管29aおよび四方弁17aを経て圧縮機7aの吸入側に戻る。なお、このとき、室内機側の膨張弁15aおよび蓄熱ユニット5内の開閉弁33aは閉じられている。
【0024】
次に、蓄熱利用冷房運転時の各サイクルの動作について説明する。圧縮機7aが吐出した高温、高圧のガス冷媒は、四方弁17aを介して室外機側の熱交換器9aに供給され、ここで凝縮し、液冷媒となる。この液冷媒は、最大開度とされた膨張弁11aおよび膨張弁25aを経て蓄熱熱交換器21aに入る。蓄熱熱交換器21aにおいて、液冷媒は過冷却され、これによって凝縮圧力が低下し、圧縮機7aの負荷が軽減される。そして、蓄熱熱交換器21aを出た液冷媒は、バイパス配管32aおよび開閉弁33aを経て室内機側の膨張弁15aに供給される。膨張弁15aにおいて、液冷媒は流量を絞られて減圧され、減圧後の液冷媒は室内機側の熱交換器13a内において室内の空気との熱交換によって蒸発し、ガス冷媒となる。そして、このとき、室内の空気から熱を奪うことによって室内の空気を冷却する。なお、このとき開閉弁27aおよび開閉弁31aは閉じられている。なお、蓄熱利用冷房運転の際、凝縮圧力をさらに低減したい場合には、開閉弁37aを開いていわゆるホットガスバイパスを行う場合もある。
【0025】
そして、本実施形態の空気調和機においては、サイクルAとサイクルBの運転状態を、以下説明するように異ならせることを特徴とする。図4は、本実施形態の空気調和機における各サイクルの運転状態および消費電力を示す図である。図中、横軸は時間であり、時間T1からT8までの1サイクルが例えば24時間に相当する。そして、時間T1およびT8が例えば深夜に相当する。要求空調能力は、時間T1において最小となり、その後T2からT4にかけて徐々に増大し、T4とT5との間において最大となる。その後要求空調能力は逐次減少し、時間T8においてT1のときと等しい最小値をとる。そして、縦軸は消費電力を示し、その変動パターンは各サイクルの空調能力の変動パターンと近似する関係にある。なお、図中、消費電力は実線で示すが、仮にサイクルAおよびBが蓄熱運転を行わない空気調和機であると仮定した場合の消費電力推移を破線で示している。
【0026】
図4に示すように、先ずT1からT2においては、サイクルAは冷房運転を行っている。一方、サイクルBは蓄熱運転を行い、蓄熱槽19内の水を冷却し、製氷を行なう。
【0027】
ところで、このとき冷房運転を行っているサイクルAは、膨張弁25a、開閉弁31aおよび33aを閉じかつ開閉弁27aを開いて運転しているが、わずかな弁漏れが発生することによって蓄熱熱交換器21aに冷媒が侵入し、この冷媒がサイクルBの蓄熱運転によって冷却される結果、蓄熱熱交換器21aに液冷媒が貯留し、サイクルA内で冷媒不足が生ずる場合があり得る。このような場合には、膨張弁25aおよび開閉弁14aを一時的に開くことによって、蓄熱熱交換器14a内に貯留した冷媒を排出して本来の冷房サイクル中に戻すことができる。
【0028】
そして、T2において、サイクルBは蓄熱運転を中止し、運転を停止する。なお、T2は、蓄熱量検出手段によって検出された蓄熱量が十分であると制御部が判断したときである。蓄熱量が十分であるか否かは、例えば室内気温センサによって検出される空調対象領域の熱負荷や、室外気温センサによって検出される外気温に応じて設定される。T2からT3において、サイクルAの消費電力は、要求空調能力の上昇に伴なって徐々に増加する。
【0029】
次に、T3において、サイクルAのみでは冷房能力が不十分になると、サイクルBもまた冷房運転を開始する。T3からT4において、サイクルAおよびサイクルBの消費電力は、要求空調能力の増大に伴なって徐々に増加する。なお、本実施形態の場合、T3において、サイクルAの消費電力、つまり冷房能力は連続的に増加する一方、サイクルBの消費電力は段階的に増加する結果、サイクルA、Bの冷房能力の総和は段階的に増加することとなる。冷房能力が連続的に増加することが要求されるのであれば、T3においてサイクルBを微弱な消費電力で運転開始するか、さもなければサイクルAの消費電力を下げる制御をするとよい。そして、T4になると、サイクルA、サイクルBともに蓄熱利用冷房運転に切換える。この状態は、T5に至るまで続く。ここで、T4およびT5は、所定の時刻または要求冷房能力が所定値となるタイミングであり、この時刻または要求冷房能力は、T2までに行われた蓄熱運転によって蓄えられた熱量を有効に利用することを考慮し、蓄熱量検出手段の出力に応じて制御部が求める。
【0030】
そして、T5において、サイクルAおよびサイクルBはともに蓄熱利用冷房運転をやめ、通常の冷房運転に戻る。T5からT6において、サイクルA、Bの消費電力は、要求空調能力の低下に伴なって徐々に低下する。そして、T6において、制御部が現在の要求空調能力をサイクルAのみで負担できると判断した場合にサイクルBは運転を停止する。なお、このときT3の場合と逆に、サイクルAの消費電力冷房能力が連続的に変化する一方サイクルBの消費電力は段階的にゼロになる結果、サイクルA、Bの冷房能力の総和は段階的に減少することとなる。冷房能力が連続的に増加することが要求されるのであれば、T6においてサイクルBの消費電力が微弱となるようにT5からT6にかけてサイクルBを制御するか、あるいはT6においてサイクルAの消費電力を増加する制御をするとよい。
【0031】
そして、T6からT7においては、サイクルAの消費電力は要求空調能力の低減に伴なって徐々に低減する。そして、T7において、サイクルBは蓄熱運転を開始する。T7のタイミングは、次のサイクルのT2に至るまでに、蓄熱槽19において十分な蓄熱量を蓄積することを考慮して設定される。
【0032】
なお、以上の動作は冷房運転について説明したが、本実施形態の空気調和機は、周知のように四方弁を切換えて冷媒の循環方向を変えることによって暖房運転にも用いることができる。すなわち、サイクルAを例にとって説明すると、暖房運転時には、圧縮機7aから吐出された高温、高圧のガス冷媒は四方弁17aによって室内機ユニット1の熱交換器13aに供給される。熱交換器13aにおいて、ガス冷媒は室内空気との熱交換によって冷却され、凝縮して液冷媒となる。熱交換器13aから出た液冷媒は、膨張弁15a、開閉弁27aを含む液側配管23aを介して室外側の膨張弁11aに供給される。膨張弁11aにおいて、冷媒は減圧されてから熱交換器9aに供給され、ここで蒸発する。そして、蒸発したガス冷媒は、四方弁17aを経て圧縮機7aの吸入側に戻される。このとき、開閉弁31a、膨張弁25aおよび開閉弁33aはいずれも閉じられている。
【0033】
次に、暖房蓄熱運転について説明する。この場合、圧縮機7aから吐出された高温、高圧のガス冷媒は、開閉弁31aを経て蓄熱熱交換器21aに供給される。そして、ガス冷媒は蓄熱槽19内の水との熱交換によって冷却され、凝縮して液冷媒となる。このとき、水は加熱される。そして、蓄熱熱交換器21aから出た液冷媒は、膨張弁25a、液配管23aを経て室外機側の膨張弁11aに供給される。膨張弁11aにおいて減圧された液冷媒は熱交換器9aにおいて室外の空気との熱交換によって蒸発し、ガス冷媒となり、このガス冷媒は四方弁17aを経て圧縮機7aの吸入側に戻される。なお、このとき膨張弁15aおよび開閉弁33aは閉じられている。
【0034】
次に、蓄熱利用暖房運転について説明する。圧縮機7aから吐出された高温、高圧のガス冷媒は、四方弁17aを経て室内機ユニット1の熱交換器13aに送られる。熱交換器13aにおいて、ガス冷媒は室内の空気との熱交換によって凝縮し、凝縮した液冷媒は全開された膨張弁15a、バイパス配管32aおよび開閉弁33aを経て蓄熱熱交換器21aに供給される。蓄熱熱交換器21aにおいて液冷媒は加熱され、これによって室外機側の蒸発圧力は高くなる。その結果、圧縮機7aの負荷が軽減される。そして、蓄熱熱交換器21aを出た液冷媒は全開された膨張弁25a、液配管23aおよび膨張弁11aを経て熱交換器9aに供給される。膨張弁11aにおいて、液冷媒はさらに減圧される。熱交換器9aにおいて外気との熱交換によって蒸発し、蒸発後のガス冷媒は四方弁17aを経て圧縮機7aの吸入側に戻る。
【0035】
そして、各サイクルの運転状態は、図4において説明した冷房運転の場合と同様にして制御される。すなわち、冷房運転が暖房運転に相当し、暖房蓄熱運転が冷房蓄熱運転に相当し、蓄熱利用冷房運転が蓄熱利用暖房運転に相当する。
【0036】
以上のように、本実施形態によれば、サイクルAとサイクルBとで蓄熱槽を共用し、各サイクルの蓄熱熱交換器が同じ蓄熱媒体との間で熱交換を行なう構成としたから、一方のサイクルが連続して冷房または暖房運転を行わなければならない結果蓄熱運転ができない場合であっても、他のサイクルが蓄熱運転をすることによって蓄えられた蓄熱を両サイクルで利用して蓄熱利用運転をすることができる。これによって、消費電力のピークを低減することができる。
【0037】
また、一方のサイクルで冷房または暖房運転をするとともに他のサイクルで蓄熱運転をする運転状態と、両方のサイクルで蓄熱利用運転を行う運転状態とを、外気温、室内気温および蓄熱量に基づいて切換える制御部を設けているから、上述した効果を自動的に得られる効果がある。
【0038】
なお、上述した冷房運転および暖房運転は、冷房または暖房能力が室内負荷を上回った場合に冷房または暖房運転を間欠的に行ういわゆるサーモオフ、サーモオンを含むものとする。これらは、空気調和機の能力が室内負荷よりも大きい場合に、運転(サーモオン)、停止(サーモオフ)を振り返すことによって室内温度を制御するものである。
【0039】
次に、本発明を適用してなる空気調和機の第2の実施形態について説明する。上述した第1の実施形態と共通する部分については同一の符号を付して説明を省略し、相違点についてのみ説明する。本実施形態の空気調和機は、蓄熱槽19’内のコイル41a’およびコイル41b’の配列に特徴を有する。図5は、本実施形態の蓄熱槽19’内のコイルの配列を示す図である。図5に示すように、コイル41a’およびコイル41b’は、それぞれ同じピッチで折り返され、コイルの折り返し部間の直線部における配列を長手方向からみると、各直線部は等間隔かつ直線状に配列されるように形成されている。そして、コイル41a’のそれぞれは、相互に等間隔に離間して平行に配列され、その結果各コイル41a’の直線部は、図5に示すように、直線部の長手方向からみると正方形の格子状に配列されている。そして、コイル41b’の直線部は、それぞれこのコイル41a’が形成する正方形の格子の中央に、コイル41a’の直線部と平行して配置されるようになっている。
【0040】
本実施形態によれば、上述した第1の実施形態の場合と比較して、いわゆる氷充填率(IPF)が大きくなり、蓄熱槽の容量が小さい場合であっても同等の量の氷を形成することができる。
【0041】
また、上述した各実施形態に代えて、ある系統の冷凍サイクルに係るコイルを略正三角形の格子状に配列し、他の系統の冷凍サイクルに係るコイルがそれぞれ正三角形の略中心を通るように構成してもよい。これによれば、氷をいわゆる最密配置となるように形成することができるから、IPFがさらに大きくなり、蓄熱槽の容量をさらに小さくすることができる。
【0042】
また、上述した各実施形態は、2系統の冷凍サイクルを組み合わせて構成されているが、3系統以上の冷凍サイクルを組合せ、それらの蓄熱槽を共用する構成としてもよい。この場合にも、外気温、空調対象領域の気温、蓄熱槽の蓄熱量に応じて各サイクルの運転、停止および運転状態の切換を決定するとよい。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、消費電力のピークをさらに低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる空気調和機のシステムの構成を示す図である。
【図2】図1の空気調和機の蓄熱槽の構成を示す図である。
【図3】図1の空気調和機の蓄熱槽内におけるコイルの配列を示す図である。
【図4】図1の空気調和機の運転方法を示す図である。
【図5】本発明を適用してなる空気調和機の第2の実施形態における蓄熱槽内のコイルの配列を示す図である。
【符号の説明】
1 室内機ユニット
3a,3b 室外機ユニット
5 蓄熱ユニット
7a,7b 圧縮機
9a,9b 室外機側の熱交換器
11a,11b 室外機側の膨張弁
13a,13b 室内機側の熱交換器
15a,15b 室内機側の膨張弁
17a,17b 四方弁
19 蓄熱槽
21a,21b 蓄熱熱交換器[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a regenerative air conditioner, and more particularly to a regenerative air conditioner having a plurality of refrigeration cycles.
[0002]
[Prior art]
In an air conditioner, for example, there is a demand to level power consumption with respect to fluctuations in required air conditioning capacity due to differences in time zones.
[0003]
A so-called regenerative air conditioner has been proposed to achieve such power consumption leveling. The heat storage type air conditioner cools or heats the heat storage medium stored in the heat storage tank at a low required air conditioning capacity, for example, at night or the like to store heat, and stores this heat during, for example, a daytime when the required air conditioning capacity is high. By using it for air conditioning, power consumption is reduced and power consumption fluctuations are leveled. The heat storage medium is, for example, water.In the cooling operation, the water in the heat storage tank is cooled at night when the required air conditioning capacity is low, and a heat storage operation for storing ice or cold water is performed. Cooling operation is performed by cooling the refrigerant with ice or cold water in the tank to lower the condensing pressure and reduce the load on the compressor. On the other hand, in the case of the heating operation, the water in the heat storage tank is heated at night or the like, and the refrigerant is heated by the hot water during the day or the like to increase the evaporation pressure, thereby performing a heat storage utilization operation to reduce the load on the compressor. It has been proposed to reduce the peak of power consumption by such a heat storage type air conditioner.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, for example, an air conditioner for equipment used in a factory or the like is required to perform cooling or heating operation continuously for 24 hours, and thus cannot perform the above-described heat storage operation. In such a case, if an air conditioner having a refrigeration cycle of a plurality of systems for the same air conditioning target area is provided, the cooling or heating operation is stopped for some systems during a time period when the air conditioning load is low, and the heat storage operation is performed. Therefore, this system can perform heat storage operation. However, at least one system must continue cooling or heating operation. In this system, when the air conditioning function is larger than the indoor load, it is possible to perform so-called thermo-off, which temporarily stops operation to control the indoor temperature, but the indoor unit load is smaller than the air conditioning function. As soon as the temperature increases, the operation must be restarted (thermo-on), so that it is usually not possible to perform sufficient heat storage operation. In such an air conditioner, there is a demand for further leveling power consumption fluctuations.
[0005]
In view of the above problems, an object of the present invention is to further reduce the peak of power consumption.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to an indoor unit, an outdoor unit, a liquid-side refrigerant pipe and a gas-side refrigerant pipe provided between the indoor unit and the outdoor unit, and a liquid-side refrigerant pipe and a gas-side refrigerant pipe. A plurality of refrigeration cycles having a heat storage heat exchanger in which the provided pipes are arranged in the heat storage medium, and a bypass pipe formed by bypassing the heat storage heat exchanger; The object described above is solved by an air conditioner having a common heat storage medium.
[0007]
According to the present invention, even when a part of the refrigeration cycles of a plurality of systems is in the cooling or heating operation, the heat storage operation can be performed by another refrigeration cycle, and the heat stored here is stored in the same heat storage tank. All shared cycles can be used. According to this, even in a refrigeration cycle in which the heat storage operation cannot be performed as a result of the need for continuous operation, the heat storage use operation can be performed using the heat storage stored in another cycle, so that the peak of power consumption can be further reduced. it can.
[0008]
In such an air conditioner, a first operation state in which a cooling operation is performed by a part of a plurality of refrigeration cycles and a heat storage operation in which a heat storage medium is cooled by another refrigeration cycle; It is good also as a structure provided with the control part which has the function which selects the 2nd operation state which performs the heat storage cooling operation with both the refrigeration cycle and other refrigeration cycles. According to this, the amount of heat stored in some cycles in the first operation state during the cooling operation can be used in both cycles in the second operation state during the cooling operation, so that the peak power consumption can be reduced. Can be.
[0009]
In addition, in order to achieve the same effect in the heating operation, the first operation state in which the heating operation is performed by a part of the plurality of refrigeration cycles and the heat storage operation of heating the heat storage medium by the other refrigeration cycles. A configuration may also be provided that includes a control unit having a function of selecting a second operation state in which a heating operation using heat storage is performed in both a part of the refrigeration cycle and another refrigeration cycle.
[0010]
Further, the execution time of the first operation state, that is, the time for performing the heat storage operation, is set based on the output thereof, for example, by providing an outside air temperature detecting means for detecting the temperature of the area where the outdoor unit is installed. Is also good. According to this, it is possible to set an appropriate amount of heat storage in accordance with the year-round outside temperature fluctuation.
[0011]
Further, the execution time of the first operating state may be provided with an indoor air temperature detection means for detecting the air temperature in the area where the indoor unit is installed, and the control unit may set the execution time based on the output. According to this, the heat storage amount can be set according to the change in the heat load in the air conditioning target area.
[0012]
Further, the execution time of the second operating state may be provided with a heat storage amount detecting means for detecting the heat storage amount of the heat storage medium, and may be set by the control unit based on the output thereof. Thus, it is possible to set the time of the heat storage operation in consideration of the effective use of the heat storage amount stored in the first operation state. The heat storage amount detecting means may be, for example, a thermometer that detects the temperature of a heat storage medium such as water, or, when performing ice heat storage, detects a change in water pressure in the heat storage tank due to generation of ice. A fine differential pressure gauge for detection may be used.
[0013]
Further, the heat storage heat exchanger connected to the plurality of refrigeration cycles has a plurality of coils arranged in a common heat storage tank, and the coils of each refrigeration cycle are alternately arranged in the heat storage tank. You may do so. In this case, in order to increase the ice filling rate of the heat storage tank to make the heat storage tank compact, and to efficiently use heat storage in a plurality of refrigeration cycles, coils connected to a certain refrigeration cycle are arranged in a grid pattern, The coils connected to the refrigeration cycle may be arranged at intervals of this lattice.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of an air conditioner to which the present invention is applied will be described. FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration of a system of the air conditioner of the present embodiment. As shown in FIG. 1, the air conditioner includes an indoor unit 1, two outdoor units 3 a and 3 b connected to the indoor unit 1, and a heat storage unit 5.
[0015]
And as shown in FIG. 1, the air conditioner of this embodiment has two refrigeration cycles. That is, the compressor 7a provided in the outdoor unit 3a, the heat exchanger 9a on the outdoor unit side and the expansion valve 11a on the outdoor unit side, the indoor unit side heat exchanger 13a provided on the indoor unit 1 and the indoor unit A first refrigeration cycle (hereinafter, referred to as “cycle A”) includes the expansion valve 15a on the machine side. Similarly, the compressor 7b provided in the outdoor unit 3b, the heat exchanger 9b on the outdoor unit side and the expansion valve 11b on the outdoor unit, the indoor unit side heat exchanger 13b provided on the indoor unit 1 The second refrigeration cycle (hereinafter, referred to as “cycle B”) includes the indoor unit-side expansion valve 15b. Since these cycles A and B have the same configuration, only the detailed configuration of the cycle A will be described and the cycle B will be omitted. The same parts are denoted by the same reference numerals, and the components of the cycles A and B are denoted by subscripts a and b, respectively.
[0016]
The suction port and the discharge port of the compressor 7a are each provided with a four-way valve 17a for switching the circulation direction of the refrigerant flowing through the refrigeration cycle. The heat exchanger 9a on the outdoor unit side, the expansion valve 11a on the outdoor unit side, the expansion valve 15a on the indoor unit side, and the heat on the indoor unit side are sequentially arranged from the four-way valve 17a in the circulation direction of the refrigerant during the cooling operation. An exchanger 13a is provided, and in a cooling operation, the refrigerant discharged from the heat exchanger 13a returns to the four-way valve 17a again.
[0017]
Two refrigerant pipes between the indoor unit 1 and the outdoor unit 3a are arranged so as to pass through the heat storage unit 5. The heat storage unit 5 includes a heat storage tank 19 shared by the cycles A and B, and a heat storage heat exchanger 21 a disposed in the heat storage tank 19. Both refrigerant inlets and outlets of the heat storage heat exchanger 21a have a pipe between the outdoor unit-side expansion valve 11a and the indoor unit-side expansion valve 15a (hereinafter, referred to as a "liquid-side pipe") and an indoor unit-side heat. It is connected to a pipe between the exchanger 13a and the four-way valve 17a (hereinafter, referred to as an "air-side pipe"). Detailed configurations of the heat storage tank 19 and the heat storage heat exchanger 21a will be described later. An expansion valve 25a is provided between the heat storage heat exchanger 21a and the liquid side pipe 23a. On the liquid side pipe 23a, an opening / closing valve 27a is inserted on the indoor unit side from the connection with the pipe leading to the expansion valve 25a. An on-off valve 31a is inserted into a pipe between the air-side pipe 29a and the heat storage heat exchanger 21a. A bypass pipe 32a is provided for connecting a pipe between the on-off valve 31a and the heat storage heat exchanger 21a, and the liquid-side pipe 23a between the indoor-unit-side expansion valve 15a and the on-off valve 27a. An on-off valve 33a is inserted into 32a.
[0018]
In the outdoor unit 3a, a hot gas bypass pipe 35a for connecting a pipe between the four-way valve 17a and the heat exchanger 9a and a liquid-side pipe 23a between the expansion valve 11a and the heat storage unit 5 is provided. An opening / closing valve 37a is arranged in the middle of the operation.
[0019]
In the present embodiment, the indoor unit-side heat exchangers 13a and 13b of the two systems of refrigeration cycles are disposed in the same casing 39, and are both used for cooling and heating the same space. . Further, the heat storage heat exchangers 21a and 21b of each cycle are arranged in the same heat storage tank 19 sharing the same heat storage medium. In the present embodiment, the heat storage medium is water, and the heat storage tank 19 is formed as a water tank for storing water. Each of the heat storage heat exchangers 21a and 21b is piped around the heat storage tank 19, and has a coil through which the refrigerant of the refrigeration cycle flows. FIG. 2 is a diagram showing the configuration of the heat storage tank 19 and the heat storage heat exchangers 21a and 21b. As shown in FIG. 2, the heat storage heat exchanger 21a includes a header 40a that distributes the refrigerant supplied from the expansion valve 25a to each coil, and a plurality of coils 41a through which the refrigerant discharged from the header 40a flows. And a header 42a into which the refrigerant flowing out of the coil 41a flows and is discharged to the downstream pipe. Similarly, the heat storage heat exchanger 21b includes a header 40b for distributing the refrigerant supplied from the expansion valve 25b to each coil 41b, a plurality of coils 41b through which the refrigerant discharged from the header 40b flows, and a coil 41b. And a header 42b through which the refrigerant flowing out of the inlet flows and is discharged to the downstream pipe. Note that the flow of these refrigerants is for the cooling operation, and the flow of the refrigerant is reversed during the heating operation.
[0020]
FIG. 3 is a diagram showing an arrangement of coils in the heat storage tank 19. As shown in FIG. 3, in the heat storage tank 19, the coils 41a of the cycle A and the coils 41b of the cycle B are alternately arranged. Both the coil 41a and the coil 41b are formed by folding the heat transfer tube and having linear portions extending in parallel with each other. The linear portions of each coil are arranged in a row when viewed from the longitudinal direction of the coil. The rows of the coils 41a and the coils 41b are alternately arranged substantially in parallel with each other. Focusing on the arrangement of the coils 41a and 41b in each row, the coils in each row are arranged in a zigzag or staggered pattern at equal intervals, and the longitudinal direction of the rows is substantially horizontal. Adjacent coils formed by folding the same heat transfer tube are arranged offset from the longitudinal direction of the row by の of the interval between the adjacent folded coils. The interval between the adjacent coils is formed to be equal to the interval between the row consisting of the coils of cycle A and the row consisting of the coils of cycle B, and in the direction orthogonal to the longitudinal direction of each row, Are arranged at corresponding positions. As a result, when viewed from the cylinder axis direction, two adjacent coils in a certain row and one coil in the adjacent row are connected by a line so as to form an equilateral triangle. .
[0021]
In addition, the air conditioner has a control unit (not shown) that comprehensively controls the above-described compressors, expansion valves, on-off valves, and the like. The indoor unit 1 and the outdoor units 3a and 3b are provided with an indoor air temperature sensor and an outdoor air temperature sensor (not shown), respectively, and these are connected to the control unit. Further, the heat storage tank 19 is provided with a heat storage amount detecting means (not shown). The heat storage amount detection means is provided for each of the cooling operation and the heating operation. As the heat storage amount detecting means for the cooling operation, for example, a part of the water in the heat storage tank 19 becomes ice around the coil 41b of the cycle B, and as a result, the water capacity of the heat storage tank 19 increases, and as a result, the heat storage tank A differential pressure gauge that detects an increase in the internal water pressure is used. On the other hand, as the heat storage amount detecting means for the heating operation, a water temperature gauge for detecting the water temperature in the heat storage tank is used.
[0022]
Next, the operation of the above-described air conditioner will be described. First, the operation of each cycle when performing the cooling operation will be described by taking the case of cycle A as an example. First, the compressor 7a discharges a high-temperature, high-pressure gas refrigerant. This high-temperature, high-pressure gas refrigerant is supplied to the outdoor unit-side heat exchanger 9a via the four-way valve 17a. In the heat exchanger 9a, the gas refrigerant is cooled by heat exchange with surrounding air and condenses. The condensed liquid refrigerant passes through the expansion valve 11a opened to the maximum opening, and is sent to the expansion valve 15a of the indoor unit 1 via the liquid side pipe 23a. At this time, the flow rate of the expansion valve 15a is reduced so as to act as a pressure reducing mechanism. Here, the liquid refrigerant is reduced in pressure and sent to the heat exchanger 13a. Then, in the heat exchanger 13a, the liquid refrigerant evaporates by heat exchange with the indoor air, and at this time, the indoor air is cooled by removing the evaporation heat from the indoor air. Then, the low-temperature and low-pressure gas refrigerant from the heat exchanger 13a is returned to the suction side of the compressor 7a via the gas side pipe 29a and the four-way valve 17a. The expansion valve 25a and the on-off valves 31a and 33a of the heat storage unit 5 are all closed.
[0023]
Next, the operation of each cycle during the heat storage operation will be described. The high-temperature, high-pressure gas refrigerant discharged from the compressor 7a is supplied to the outdoor-unit-side heat exchanger 9a via the four-way valve 17a, where it is condensed to become a liquid refrigerant. This liquid refrigerant is supplied to the expansion valve 25a of the heat storage unit 5 through the expansion valve 11a and the liquid side pipe 23a that have been set to the maximum opening degree, where the pressure is reduced. The decompressed liquid refrigerant coming out of the expansion valve 25 enters the heat storage heat exchanger 21a provided in the heat storage tank 19, where it evaporates by heat exchange with water in the heat storage tank. At this time, the water in the heat storage tank 19 is cooled by the heat taken by the refrigerant, and as a result, ice 43 is formed around the coil 41a. As shown in FIG. 3, the ice 43 is formed in a substantially concentric cylindrical shape around the coil. Then, the gas refrigerant that has exited from the heat storage heat exchanger 21a returns to the suction side of the compressor 7a via the on-off valve 31a, the gas side pipe 29a, and the four-way valve 17a. At this time, the expansion valve 15a on the indoor unit side and the on-off valve 33a in the heat storage unit 5 are closed.
[0024]
Next, the operation of each cycle during the cooling operation using heat storage will be described. The high-temperature, high-pressure gas refrigerant discharged from the compressor 7a is supplied to the outdoor-unit-side heat exchanger 9a via the four-way valve 17a, where it is condensed to become a liquid refrigerant. This liquid refrigerant enters the heat storage heat exchanger 21a via the expansion valve 11a and the expansion valve 25a which are set to the maximum opening degree. In the heat storage heat exchanger 21a, the liquid refrigerant is supercooled, thereby reducing the condensing pressure and reducing the load on the compressor 7a. The liquid refrigerant that has exited the heat storage heat exchanger 21a is supplied to the indoor unit-side expansion valve 15a via the bypass pipe 32a and the on-off valve 33a. In the expansion valve 15a, the flow rate of the liquid refrigerant is reduced by reducing the flow rate, and the decompressed liquid refrigerant evaporates by heat exchange with indoor air in the indoor-unit-side heat exchanger 13a to become a gas refrigerant. At this time, the indoor air is cooled by removing heat from the indoor air. At this time, the open / close valve 27a and the open / close valve 31a are closed. In order to further reduce the condensing pressure during the cooling operation using the heat storage, the so-called hot gas bypass may be performed by opening the on-off valve 37a.
[0025]
The air conditioner according to the present embodiment is characterized in that the operation states of the cycle A and the cycle B are made different as described below. FIG. 4 is a diagram illustrating an operation state and power consumption of each cycle in the air conditioner of the present embodiment. In the figure, the horizontal axis is time, and one cycle from time T1 to T8 corresponds to, for example, 24 hours. The times T1 and T8 correspond to, for example, midnight. The required air conditioning capacity becomes minimum at time T1, then gradually increases from T2 to T4, and becomes maximum between T4 and T5. Thereafter, the required air-conditioning capacity gradually decreases and takes the minimum value at time T8 equal to that at T1. The vertical axis indicates the power consumption, and the variation pattern thereof has a relationship similar to the variation pattern of the air conditioning capacity in each cycle. In the drawing, the power consumption is indicated by a solid line, but the transition of the power consumption when the cycles A and B are assumed to be air conditioners that do not perform the heat storage operation is indicated by a broken line.
[0026]
As shown in FIG. 4, first, from T1 to T2, the cycle A performs the cooling operation. On the other hand, in cycle B, the heat storage operation is performed, the water in the heat storage tank 19 is cooled, and ice making is performed.
[0027]
By the way, in the cycle A in which the cooling operation is performed at this time, the operation is performed with the expansion valve 25a and the on-off valves 31a and 33a closed and the on-off valve 27a opened. As a result of the refrigerant entering the heat exchanger 21a and being cooled by the heat storage operation of the cycle B, the liquid refrigerant may be stored in the heat storage heat exchanger 21a, and shortage of the refrigerant may occur in the cycle A. In such a case, by temporarily opening the expansion valve 25a and the on-off valve 14a, the refrigerant stored in the heat storage heat exchanger 14a can be discharged and returned to the original cooling cycle.
[0028]
Then, at T2, the cycle B stops the heat storage operation and stops the operation. Note that T2 is a time when the control unit determines that the heat storage amount detected by the heat storage amount detection unit is sufficient. Whether or not the heat storage amount is sufficient is set, for example, according to the heat load of the air-conditioning target area detected by the indoor air temperature sensor or the outside air temperature detected by the outdoor air temperature sensor. From T2 to T3, the power consumption of the cycle A gradually increases as the required air conditioning capacity increases.
[0029]
Next, at T3, if the cooling capacity becomes insufficient only with the cycle A, the cycle B also starts the cooling operation. From T3 to T4, the power consumption in cycle A and cycle B gradually increases as the required air conditioning capacity increases. In the case of the present embodiment, at T3, the power consumption of cycle A, that is, the cooling capacity continuously increases, while the power consumption of cycle B increases stepwise. Will increase step by step. If it is required that the cooling capacity be continuously increased, it is preferable to start the operation of the cycle B with weak power consumption at T3, or to control to reduce the power consumption of the cycle A otherwise. Then, at T4, both the cycle A and the cycle B are switched to the cooling operation using heat storage. This state continues until T5. Here, T4 and T5 are a predetermined time or a timing when the required cooling capacity becomes a predetermined value, and the time or the required cooling capacity effectively uses the amount of heat stored by the heat storage operation performed up to T2. In consideration of this, the control unit obtains the value according to the output of the heat storage amount detection means.
[0030]
Then, at T5, both cycle A and cycle B stop the cooling operation using the heat storage, and return to the normal cooling operation. From T5 to T6, the power consumption in cycles A and B gradually decreases as the required air conditioning capacity decreases. Then, at T6, when the control unit determines that the current required air conditioning capacity can be covered only by cycle A, the operation of cycle B is stopped. At this time, contrary to the case of T3, the power consumption cooling capacity of cycle A continuously changes, while the power consumption of cycle B becomes stepwise zero. As a result, the total cooling capacity of cycle A and cycle B becomes stepwise. Will be reduced. If it is required that the cooling capacity be continuously increased, the cycle B is controlled from T5 to T6 so that the power consumption of the cycle B is weak at T6, or the power consumption of the cycle A is reduced at T6. It is better to increase the control.
[0031]
Then, from T6 to T7, the power consumption in cycle A gradually decreases as the required air conditioning capacity decreases. Then, in T7, the cycle B starts the heat storage operation. The timing of T7 is set in consideration of accumulating a sufficient amount of heat storage in the heat storage tank 19 until T2 of the next cycle.
[0032]
Although the above operation has been described for the cooling operation, the air conditioner of the present embodiment can be used also for the heating operation by switching the four-way valve to change the circulation direction of the refrigerant as is well known. In other words, taking the cycle A as an example, during the heating operation, the high-temperature, high-pressure gas refrigerant discharged from the compressor 7a is supplied to the heat exchanger 13a of the indoor unit 1 by the four-way valve 17a. In the heat exchanger 13a, the gas refrigerant is cooled by heat exchange with room air, condensed and becomes a liquid refrigerant. The liquid refrigerant flowing out of the heat exchanger 13a is supplied to the outdoor expansion valve 11a via the liquid side pipe 23a including the expansion valve 15a and the on-off valve 27a. In the expansion valve 11a, the refrigerant is decompressed and then supplied to the heat exchanger 9a where it is evaporated. Then, the evaporated gas refrigerant is returned to the suction side of the compressor 7a via the four-way valve 17a. At this time, the on-off valve 31a, the expansion valve 25a, and the on-off valve 33a are all closed.
[0033]
Next, the heating heat storage operation will be described. In this case, the high-temperature, high-pressure gas refrigerant discharged from the compressor 7a is supplied to the heat storage heat exchanger 21a via the on-off valve 31a. Then, the gas refrigerant is cooled by heat exchange with water in the heat storage tank 19 and condensed to become a liquid refrigerant. At this time, the water is heated. Then, the liquid refrigerant flowing out of the heat storage heat exchanger 21a is supplied to the expansion valve 11a on the outdoor unit side via the expansion valve 25a and the liquid pipe 23a. The liquid refrigerant decompressed in the expansion valve 11a evaporates by heat exchange with outdoor air in the heat exchanger 9a to become a gas refrigerant, and this gas refrigerant is returned to the suction side of the compressor 7a via the four-way valve 17a. At this time, the expansion valve 15a and the on-off valve 33a are closed.
[0034]
Next, the heating operation using heat storage will be described. The high-temperature, high-pressure gas refrigerant discharged from the compressor 7a is sent to the heat exchanger 13a of the indoor unit 1 via the four-way valve 17a. In the heat exchanger 13a, the gas refrigerant is condensed by heat exchange with indoor air, and the condensed liquid refrigerant is supplied to the heat storage heat exchanger 21a through the fully opened expansion valve 15a, the bypass pipe 32a, and the on-off valve 33a. . The liquid refrigerant is heated in the heat storage heat exchanger 21a, thereby increasing the evaporation pressure on the outdoor unit side. As a result, the load on the compressor 7a is reduced. The liquid refrigerant that has exited the heat storage heat exchanger 21a is supplied to the heat exchanger 9a via the fully opened expansion valve 25a, liquid pipe 23a, and expansion valve 11a. In the expansion valve 11a, the liquid refrigerant is further reduced in pressure. In the heat exchanger 9a, the gas refrigerant is evaporated by heat exchange with the outside air, and the evaporated gas refrigerant returns to the suction side of the compressor 7a via the four-way valve 17a.
[0035]
The operation state of each cycle is controlled in the same manner as in the cooling operation described with reference to FIG. That is, the cooling operation corresponds to the heating operation, the heating heat storage operation corresponds to the cooling heat storage operation, and the cooling operation using the heat storage corresponds to the heating operation using the heat storage.
[0036]
As described above, according to the present embodiment, the heat storage tank is shared between the cycle A and the cycle B, and the heat storage heat exchanger in each cycle exchanges heat with the same heat storage medium. Even if heat storage operation cannot be performed as a result of continuous cooling or heating operation in one cycle, heat storage operation is performed by using heat stored in another cycle in both cycles. Can be. Thereby, the peak of power consumption can be reduced.
[0037]
Further, an operation state in which the cooling or heating operation is performed in one cycle and a heat storage operation is performed in the other cycle, and an operation state in which the heat storage operation is performed in both cycles are determined based on the outside air temperature, the indoor air temperature, and the heat storage amount. Since the switching control section is provided, there is an effect that the above-described effects can be obtained automatically.
[0038]
Note that the above-described cooling operation and heating operation include so-called thermo-off and thermo-on in which the cooling or heating operation is intermittently performed when the cooling or heating capacity exceeds the indoor load. These control the indoor temperature by looking back at operation (thermo-on) and stop (thermo-off) when the capacity of the air conditioner is larger than the indoor load.
[0039]
Next, a second embodiment of an air conditioner to which the present invention is applied will be described. Portions common to the first embodiment described above are denoted by the same reference numerals, description thereof will be omitted, and only different points will be described. The air conditioner of the present embodiment is characterized by the arrangement of the coils 41a 'and 41b' in the heat storage tank 19 '. FIG. 5 is a diagram showing an arrangement of coils in the heat storage tank 19 'of the present embodiment. As shown in FIG. 5, the coil 41a 'and the coil 41b' are each folded at the same pitch, and when the arrangement of the linear portions between the coil folds is viewed from the longitudinal direction, the linear portions are equally spaced and linear. It is formed to be arranged. Then, each of the coils 41a 'is arranged in parallel at equal intervals from each other, and as a result, the linear portion of each coil 41a' has a square shape when viewed from the longitudinal direction of the linear portion as shown in FIG. They are arranged in a grid. The linear portion of the coil 41b 'is arranged at the center of the square lattice formed by the coil 41a' in parallel with the linear portion of the coil 41a '.
[0040]
According to this embodiment, as compared with the case of the above-described first embodiment, the so-called ice filling rate (IPF) is increased, and the same amount of ice is formed even when the capacity of the heat storage tank is small. can do.
[0041]
Further, instead of the above-described embodiments, the coils related to the refrigeration cycle of a certain system are arranged in a substantially equilateral triangular lattice shape, and the coils related to the refrigeration cycles of the other systems each pass through the approximate center of the equilateral triangle. You may comprise. According to this, since the ice can be formed so as to be in a so-called close-packed arrangement, the IPF is further increased, and the capacity of the heat storage tank can be further reduced.
[0042]
Further, each of the above-described embodiments is configured by combining two refrigeration cycles, but may be configured to combine three or more refrigeration cycles and share the heat storage tanks. In this case as well, the operation, stop, and switching of the operation state of each cycle may be determined according to the outside air temperature, the air temperature in the air conditioning target area, and the amount of heat stored in the heat storage tank.
[0043]
【The invention's effect】
According to the present invention, the peak of power consumption can be further reduced.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of an air conditioner system to which the present invention is applied.
FIG. 2 is a diagram showing a configuration of a heat storage tank of the air conditioner of FIG.
FIG. 3 is a diagram showing an arrangement of coils in a heat storage tank of the air conditioner of FIG.
FIG. 4 is a diagram showing a method of operating the air conditioner of FIG.
FIG. 5 is a diagram showing an arrangement of coils in a heat storage tank in a second embodiment of the air conditioner to which the present invention is applied.
[Explanation of symbols]
1 indoor unit
3a, 3b outdoor unit
5 Heat storage unit
7a, 7b compressor
9a, 9b Heat exchanger on the outdoor unit side
11a, 11b Expansion valve on outdoor unit side
13a, 13b Indoor unit side heat exchanger
15a, 15b Expansion valve on indoor unit side
17a, 17b Four-way valve
19 Thermal storage tank
21a, 21b heat storage heat exchanger