JP2004060565A - タービンノズル - Google Patents
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Abstract
【課題】製作誤差によって引き起こされる翼効率低下を防止し、より一層翼効率を向上させたタービンノズルを提供する。
【解決手段】本発明に係るタービンノズルは、ノズル翼14の翼先端部をダイアフラム外輪11に接続し、ノズル翼14の翼根元部をダイアフラム内輪12に接続するとともに、ノズル翼14を周方向に沿って列状に配置したタービンノズルにおいて、ダイアフラム外輪11のダイアフラム外輪用当て板15の穴16に嵌装するノズル翼14の翼先端部を直線状に形成するとともに、ダイアフラム内輪12のダイアフラム内輪用当て板17の穴18に嵌装するノズル翼14の翼根元部を直線状に形成する一方、直線状に形成した翼先端部と直線状に形成した翼根元部との間を結ぶ軸線を腹側に向って凸状の湾曲に形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明に係るタービンノズルは、ノズル翼14の翼先端部をダイアフラム外輪11に接続し、ノズル翼14の翼根元部をダイアフラム内輪12に接続するとともに、ノズル翼14を周方向に沿って列状に配置したタービンノズルにおいて、ダイアフラム外輪11のダイアフラム外輪用当て板15の穴16に嵌装するノズル翼14の翼先端部を直線状に形成するとともに、ダイアフラム内輪12のダイアフラム内輪用当て板17の穴18に嵌装するノズル翼14の翼根元部を直線状に形成する一方、直線状に形成した翼先端部と直線状に形成した翼根元部との間を結ぶ軸線を腹側に向って凸状の湾曲に形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電プラントの蒸気タービン等に適用するタービンノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
火力発電プラント等に適用する蒸気タービンでは、タービンノズル(タービン静翼)とタービン動翼とを組み合せてタービン段落を構成し、このタービン段落を蒸気の流れ方向(タービンロータの軸方向)に沿って複数段にして配置している。蒸気の持つ熱エネルギは、タービンノズルで速度エネルギに変換され、タービン動翼で回転運動として吸収される。
【0003】
蒸気タービンには大別して反動形式と衝動形式との二つの形式がある。
【0004】
この衝動形式は、蒸気の持つ熱エネルギを上述のタービンノズルでより多くの膨張仕事をさせ、膨張仕事後の蒸気を上述のタービン動翼で転向させ、次のタービン段落に案内するようになっている。
【0005】
このように、蒸気の持つ熱エネルギの大部分を速度エネルギに変換するタービンノズルは、その蒸気入口側とその蒸気出口側とで大きな圧力差が発生するため、圧力差に対処してダイアフラム構造を採用しており、その構成として図2に示すものがある。
【0006】
図2に示すダイアフラム構造のタービンノズルは、環状体1を水平継手面HJSで二つに分割し、分割した環状体1,1の周方向に沿って環状列に配置するノズル翼2,2の両端をダイアフラム外輪3とダイアフラム内輪4とで支持するとともに、タービン軸(図示せず)に対峙するダイアフラム内輪4の内周側に形成するラビリンスパッキン取付用溝5を設けてラビリンスパッキン(図示せず)を嵌装する構成になっている。
【0007】
また、タービンノズルは、ノズル翼2,2をダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4のそれぞれに接続させる際、ダイアフラム外輪用当て板6およびダイアフラム内輪用当て板7のそれぞれを介装させて溶接で固設する、いわゆる溶接タイプになっている。
【0008】
このような構成を備えるタービンノズルには、ノズル翼効率を低下させる二次流れが発生しており、その二次流れの発生メカニズムを図4を引用して説明する。
【0009】
蒸気等の作動流体(以下、主流と記す)STは、隣接するノズル翼2,2の翼間に形成する流路8を流れるとき、流路8中で円弧状に曲げられて流れる。このため、ノズル翼2,2の翼間の流路8を流れる主流STに働く遠心力によりノズル翼2,2の腹面Fの圧力は、その背面Bの圧力よりも高くなり圧力勾配が生ずる。
【0010】
一方、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4の壁面側では、主流STの粘性の影響により流速の遅い境界層が発達する。
【0011】
境界層中の圧力勾配は、主流STの圧力勾配と等しいため、境界層中の圧力勾配と主流STに働く遠心力とが釣り合うには、流速が小さい分だけ流線の曲率半径が小さくなる。そして、流線の曲率半径が小さくなった分、主流STは、ノズル翼2,2の腹面Fから背面Bに向って流れる、いわゆる二次流れ9が発生する。
【0012】
この二次流れ9は、ノズル翼2,2の背面B側に衝突して巻き上がり、ノズル翼2,2のダイアフラム外輪3側およびダイアフラム内輪4側のそれぞれの接続部分側に二次渦10a,10bを発生させ、主流STの持つエネルギの一部を失わせる。
【0013】
このように、ノズル翼2,2の流路8間で発生する二次渦10a,10bは、主流STに不均一な流れを生じさせ、ノズル翼効率を低下させることはもとより、下流側のタービン動翼に流入する主流STのエネルギ損失を招来し、タービン段落の効率を著しく低下させる要因になっていた。
【0014】
このような二次渦10a,10bの発生を抑制するタービンノズルが、現在、数多く提案されている。例えば、特開平8−109803号公報に見られるように、ノズル翼2の後縁と隣接するノズル翼2の背面Bとのスロート(最短距離)をSとし、環状ピッチをTとするとき、スロートピッチ比S/Tを、図5に示すように、翼高中央部(PCD)で最大にし、翼根元部および翼先端部のスロートピッチ比S/Tを小さくするタービンノズルがある。
【0015】
また、別の例として、例えば特開平1−106903号公報に提案されているタービンノズルがある。このタービンノズルは、図7に示すように、ダイアフラム外輪3とノズル翼2,2の頂部との接続部分およびダイアフラム内輪4とノズル翼2,2の根元部との接続部分のそれぞれを、ともに直線状の傾斜に形成し、ノズル翼2,2の高さ方向の中間部分を腹面Fに向って凸状に湾曲させたものである。
【0016】
このような形状に形成したタービンノズルでは、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4のそれぞれの接続部分を直線状の傾斜にし、この傾斜を利用して、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4のそれぞれの壁面に向って押圧力を発生させているので、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4のそれぞれの壁面に生成される境界層の発達を低く抑制する利点を持っている。
【0017】
しかし、このような形状のタービンノズルでは、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4とノズル翼2,2とのそれぞれの接続部分(壁面側)への主流STの流量が増加するのに対し、図6に示すように、翼効率損失の最も少ない翼高さ方向の翼中央部分への主流STの流量が減少している。このため、従来、翼高さ方向の翼中央部分でより多くの膨張仕事をさせていたものが、主流STの流量が減少することによって、結果として、タービン段落効率が設計値のとおりに向上できない不具合があった。
【0018】
このような不具合を解決する手段として、図5で示した翼高さ方向の翼中央部分でスロートピッチ比S/Tが最大になる形状のタービンノズルと、図7で示した形状のタービンノズルとを組み合せた新たなタービンノズルの実現が現在、検討されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の三次元形状のノズル翼2,2を備えたタービンノズルでは、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4を製造する場合、ノズル翼2,2の翼根元部および翼先端部の翼断面形状が翼高さ方向に向って変化しているため、図2で示したダイアフラム外輪用当て板6およびダイアフラム内輪用当て板7のそれぞれの穴形状をノズル翼2,2の翼根元部および翼先端部の翼断面形状よりも予め広く、大きく切削することを必要としていた。
【0020】
しかし、ダイアフラム外輪用当て板6およびダイアフラム内輪用当て板7のそれぞれの穴形状を、ノズル翼2,2の翼根元部および翼先端部の翼断面形状よりも広く、大きくすると、組立設置の際、誤差を招来し、ノズル翼流路の断面積が最大となるスロート位置やスロート面積が設計値よりも大きくずれ、ノズル翼効率の低下の要因になっていた。
【0021】
特に、タービンノズルは、スロート面積の適正値か否かの設定がノズル翼効率の向上に直接的な影響を与えるものであり、ノズル翼2,2におけるダイアフラム外輪用当て板6およびダイアフラム内輪用当て板7のそれぞれの僅かな穴寸法形状の大きさの狂いでも翼効率低下を招来する問題を抱えていた。
【0022】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、製作誤差によって引き起こされる翼効率低下を防止し、より一層翼効率を向上させたタービンノズルを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、ノズル翼の翼先端部をダイアフラム外輪に接続し、前記ノズル翼の翼根元部をダイアフラム内輪に接続するとともに、前記ノズル翼を周方向に沿って列状に配置したタービンノズルにおいて、前記ダイアフラム外輪のダイアフラム外輪用当て板の穴に嵌装する前記ノズル翼の翼先端部を直線状に形成するとともに、前記ダイアフラム内輪のダイアフラム内輪用当て板の穴に嵌装する前記ノズル翼の翼根元部を直線状に形成する一方、前記直線状に形成した翼先端部と前記直線状に形成した翼根元部との間を結ぶ軸線を腹側に向って凸状の湾曲に形成するものである。
【0024】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、直線状に形成する翼先端部は、スタッガ角を同一にすることを特徴とするものである。
【0025】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、直線状に形成する翼根元部は、スタッガ角を同一にすることを特徴とするものである。
【0026】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、直線状に形成する翼先端部は、頂部端位置、頂部側中間高さ位置および頂部側翼有効部高さ位置のそれぞれに区分けするとき、頂部端位置から頂部側中間高さ位置までの距離をダイアフラム外輪用当て板の穴に嵌装させるものである。
【0027】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、直線状に形成する翼先端部のうち、ダイアフラム外輪用当て板の穴から飛び出る頂部側翼有効部高さ位置の距離は、5mm〜20mmの範囲に設定したものである。
【0028】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項6に記載したように、直線状に形成する翼根元部は、根元端位置、根元側中間高さ位置および根元側翼有効部高さ位置のそれぞれに区分けするとき、根元端位置から根元側中間高さ位置までの距離をダイアフラム内輪用当て板の穴に嵌装させるものである。
【0029】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項7に記載したように、直線状に形成する翼根元部のうち、ダイアフラム内輪用当て板の穴から飛び出る根元側翼有効部高さ位置の距離は、5mm〜20mmの範囲に設定したものである。
【0030】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、直線状に形成する翼根元部と、直線状に形成する翼根元部とを結び、腹側に向って凸状の湾曲に形成する軸線は、翼中央部分で最大になるように形成するものである。
【0031】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項9に記載したように、直線状に形成する翼先端部と、直線状に形成する翼根元部とを結び、腹側に向って凸状の湾曲に形成する軸線を備えたノズル翼の後縁端と隣りのノズル翼の背側との最短距離とノズル翼の環状ピッチとのスロートピッチ比は、翼中央部分で最大になるよう形成するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るタービンノズルの実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
【0033】
図1は、本発明に係るタービンノズルをノズル翼の後縁の出口側から観察した斜視図である。
【0034】
本発明に係るタービンノズルは、ダイアフラム外輪11とダイアフラム内輪12との間に形成される環状の流路13に複数のノズル翼14,14を周方向に沿って一定間隔を置いて列状に配置し、各ノズル翼14,14の翼先端部および翼根元部のそれぞれをダイアフラム外輪11およびダイアフラム内輪12のそれぞれに接続する構成になっている。
【0035】
ダイアフラム外輪11およびダイアフラム内輪12のそれぞれに接続するノズル翼14,14のうち、ノズル翼14,14の先端部(チップ部)は、ダイアフラム外輪用当て板15の穴16に、正対して片当り等の発生がなく密に嵌装できるよう翼断面の捩りを伴わない直線状で、かつスタッガ角同一の形状に形成される。
【0036】
翼断面の捩りを伴わない直線状で、かつスタッガ角同一の形状に形成されるノズル翼14,14の先端部Tは、頂部端位置をT1、頂部側中間高さ位置をT2、ダイアフラム外輪用当て板15の穴16から飛び出る頂部側翼有効部高さ位置T3と区分けするとき、頂部端位置T1から頂部側中間高さ位置T2までの距離(高さ)の部分をダイアフラム外輪用当て板15の穴16に嵌装させる寸法形状になっている。
【0037】
また、ノズル翼14,14の根元部(ルート部)Rは、ダイアフラム内輪用当て板17の穴18に、上述と同様に、正対して片当り等の発生がなく密に嵌装できるよう翼断面の捩りを伴わない直線状で、かつスタッガ角同一の形状に形成される。
【0038】
翼断面の捩りを伴わない直線状で、かつスタッガ角同一の形状に形成されるノズル翼14,14の根元部は、根元端位置R1、根元側中間高さ位置R2、ダイアフラム内輪用当て板17から飛び出る根元側翼有効部高さ位置R3と区分けするとき、根元端位置R1から根元側中間高さ位置R2までの距離の部分をダイアフラム内輪用当て板17の穴18に嵌装させる寸法形状になっている。
【0039】
また、頂部側中間高さ位置T2から頂部側翼有効部高さ位置T3までの距離(高さ)Ltおよび根元側中間高さ位置R2から根元側翼有効部高さ位置R3までの距離LRのそれぞれは、ともに、図3に示すように、
【数1】
5mm≦Lt,LR≦20mm
の範囲に設定される。これらの範囲は、製作上の誤寸法を考慮して組立て上、経験から求めた寸法である。なお、5mm≦Lt≦20mmの範囲は、スロートピッチ比S/Tが最小値になる範囲でもある。
【0040】
一方、頂部側翼有効部高さ位置T3から根元側翼有効部高さ位置R3までのノズル翼14,14の軸線CL(輪郭線)は、図1に示すように、翼中央部分に向い、かつ腹側(周方向)に向って凸状の湾曲に形成される。
【0041】
また、頂部側翼有効部高さ位置T3から根元側翼有効部高さ位置R3までのノズル翼14,14のスロートピッチ比S/Tのうち、翼中央部分におけるスロートピッチ比S2/T2は、図3に示すように、頂部側翼有効部高さ位置T3におけるスロートピッチ比S3/T3および根元側翼有効部高さ位置R3におけるスロートピッチ比S1/T1に較べて大きく、かつ最大になるように設定される。
【0042】
これは、図6に示すように、翼効率損失の最も少ない翼中央部分におけるスロートピッチ比S2/T2を最大にし、より多くの流体流量を流すことにより、出力をより一層増加させるためである。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明のとおり、本発明に係るタービンノズルは、ノズル翼の翼先端部および翼根元部のそれぞれを翼断面の捩りを伴わない直線形状に形成し、ダイアフラム外輪用当て板およびダイアフラム内輪用当て板のそれぞれの穴に、正対して片当り等の発生がなく密に嵌装できるようにしたから、スロート面積を設計値どおりに確実に確保することができ、翼効率をより一層向上させることができる。
【0044】
また、本発明に係るタービンノズルは、翼中央部分におけるスロートピッチ比を、翼先端部および翼根元部のそれぞれにおけるスロートピッチ比に較べて大きくし、かつ最大にしたから、翼効率損失の最も少ない部分により多くの流体流量を流すことができ、出力をより多く増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタービンノズルの実施形態を示すもので、ノズル翼の後縁の出口側から観察した斜視図。
【図2】半割れ状に形成した従来のダイアフラム外輪およびダイアフラム内輪を示す斜視図。
【図3】本発明に係るタービンノズルに適用するスロートピッチ線図。
【図4】従来のタービンノズルの翼間流路における二次流れを示す概念図。
【図5】従来のタービンノズルに適用するスロートピッチ線図。
【図6】従来のタービンノズルの翼根元部から翼先端部までの翼効率損失を示す翼効率損失線図。
【図7】従来のタービンノズルを示すもので、ノズル翼の後縁の出口側から観察した斜視図。
【符号の説明】
1 環状体
2 ノズル翼
3 ダイアフラム外輪
4 ダイアフラム内輪
5 ラビリンスパッキン取付用溝
6 ダイアフラム外輪用当て板
7 ダイアフラム内輪用当て板
8 流路
9 二次流れ
10a,10b 二次渦
11 ダイアフラム外輪
12 ダイアフラム内輪
13 流路
14 ノズル翼
15 ダイアフラム外輪用当て板
16 穴
17 ダイアフラム内輪用当て板
18 穴
【発明の属する技術分野】
本発明は、発電プラントの蒸気タービン等に適用するタービンノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
火力発電プラント等に適用する蒸気タービンでは、タービンノズル(タービン静翼)とタービン動翼とを組み合せてタービン段落を構成し、このタービン段落を蒸気の流れ方向(タービンロータの軸方向)に沿って複数段にして配置している。蒸気の持つ熱エネルギは、タービンノズルで速度エネルギに変換され、タービン動翼で回転運動として吸収される。
【0003】
蒸気タービンには大別して反動形式と衝動形式との二つの形式がある。
【0004】
この衝動形式は、蒸気の持つ熱エネルギを上述のタービンノズルでより多くの膨張仕事をさせ、膨張仕事後の蒸気を上述のタービン動翼で転向させ、次のタービン段落に案内するようになっている。
【0005】
このように、蒸気の持つ熱エネルギの大部分を速度エネルギに変換するタービンノズルは、その蒸気入口側とその蒸気出口側とで大きな圧力差が発生するため、圧力差に対処してダイアフラム構造を採用しており、その構成として図2に示すものがある。
【0006】
図2に示すダイアフラム構造のタービンノズルは、環状体1を水平継手面HJSで二つに分割し、分割した環状体1,1の周方向に沿って環状列に配置するノズル翼2,2の両端をダイアフラム外輪3とダイアフラム内輪4とで支持するとともに、タービン軸(図示せず)に対峙するダイアフラム内輪4の内周側に形成するラビリンスパッキン取付用溝5を設けてラビリンスパッキン(図示せず)を嵌装する構成になっている。
【0007】
また、タービンノズルは、ノズル翼2,2をダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4のそれぞれに接続させる際、ダイアフラム外輪用当て板6およびダイアフラム内輪用当て板7のそれぞれを介装させて溶接で固設する、いわゆる溶接タイプになっている。
【0008】
このような構成を備えるタービンノズルには、ノズル翼効率を低下させる二次流れが発生しており、その二次流れの発生メカニズムを図4を引用して説明する。
【0009】
蒸気等の作動流体(以下、主流と記す)STは、隣接するノズル翼2,2の翼間に形成する流路8を流れるとき、流路8中で円弧状に曲げられて流れる。このため、ノズル翼2,2の翼間の流路8を流れる主流STに働く遠心力によりノズル翼2,2の腹面Fの圧力は、その背面Bの圧力よりも高くなり圧力勾配が生ずる。
【0010】
一方、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4の壁面側では、主流STの粘性の影響により流速の遅い境界層が発達する。
【0011】
境界層中の圧力勾配は、主流STの圧力勾配と等しいため、境界層中の圧力勾配と主流STに働く遠心力とが釣り合うには、流速が小さい分だけ流線の曲率半径が小さくなる。そして、流線の曲率半径が小さくなった分、主流STは、ノズル翼2,2の腹面Fから背面Bに向って流れる、いわゆる二次流れ9が発生する。
【0012】
この二次流れ9は、ノズル翼2,2の背面B側に衝突して巻き上がり、ノズル翼2,2のダイアフラム外輪3側およびダイアフラム内輪4側のそれぞれの接続部分側に二次渦10a,10bを発生させ、主流STの持つエネルギの一部を失わせる。
【0013】
このように、ノズル翼2,2の流路8間で発生する二次渦10a,10bは、主流STに不均一な流れを生じさせ、ノズル翼効率を低下させることはもとより、下流側のタービン動翼に流入する主流STのエネルギ損失を招来し、タービン段落の効率を著しく低下させる要因になっていた。
【0014】
このような二次渦10a,10bの発生を抑制するタービンノズルが、現在、数多く提案されている。例えば、特開平8−109803号公報に見られるように、ノズル翼2の後縁と隣接するノズル翼2の背面Bとのスロート(最短距離)をSとし、環状ピッチをTとするとき、スロートピッチ比S/Tを、図5に示すように、翼高中央部(PCD)で最大にし、翼根元部および翼先端部のスロートピッチ比S/Tを小さくするタービンノズルがある。
【0015】
また、別の例として、例えば特開平1−106903号公報に提案されているタービンノズルがある。このタービンノズルは、図7に示すように、ダイアフラム外輪3とノズル翼2,2の頂部との接続部分およびダイアフラム内輪4とノズル翼2,2の根元部との接続部分のそれぞれを、ともに直線状の傾斜に形成し、ノズル翼2,2の高さ方向の中間部分を腹面Fに向って凸状に湾曲させたものである。
【0016】
このような形状に形成したタービンノズルでは、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4のそれぞれの接続部分を直線状の傾斜にし、この傾斜を利用して、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4のそれぞれの壁面に向って押圧力を発生させているので、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4のそれぞれの壁面に生成される境界層の発達を低く抑制する利点を持っている。
【0017】
しかし、このような形状のタービンノズルでは、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4とノズル翼2,2とのそれぞれの接続部分(壁面側)への主流STの流量が増加するのに対し、図6に示すように、翼効率損失の最も少ない翼高さ方向の翼中央部分への主流STの流量が減少している。このため、従来、翼高さ方向の翼中央部分でより多くの膨張仕事をさせていたものが、主流STの流量が減少することによって、結果として、タービン段落効率が設計値のとおりに向上できない不具合があった。
【0018】
このような不具合を解決する手段として、図5で示した翼高さ方向の翼中央部分でスロートピッチ比S/Tが最大になる形状のタービンノズルと、図7で示した形状のタービンノズルとを組み合せた新たなタービンノズルの実現が現在、検討されている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の三次元形状のノズル翼2,2を備えたタービンノズルでは、ダイアフラム外輪3およびダイアフラム内輪4を製造する場合、ノズル翼2,2の翼根元部および翼先端部の翼断面形状が翼高さ方向に向って変化しているため、図2で示したダイアフラム外輪用当て板6およびダイアフラム内輪用当て板7のそれぞれの穴形状をノズル翼2,2の翼根元部および翼先端部の翼断面形状よりも予め広く、大きく切削することを必要としていた。
【0020】
しかし、ダイアフラム外輪用当て板6およびダイアフラム内輪用当て板7のそれぞれの穴形状を、ノズル翼2,2の翼根元部および翼先端部の翼断面形状よりも広く、大きくすると、組立設置の際、誤差を招来し、ノズル翼流路の断面積が最大となるスロート位置やスロート面積が設計値よりも大きくずれ、ノズル翼効率の低下の要因になっていた。
【0021】
特に、タービンノズルは、スロート面積の適正値か否かの設定がノズル翼効率の向上に直接的な影響を与えるものであり、ノズル翼2,2におけるダイアフラム外輪用当て板6およびダイアフラム内輪用当て板7のそれぞれの僅かな穴寸法形状の大きさの狂いでも翼効率低下を招来する問題を抱えていた。
【0022】
本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、製作誤差によって引き起こされる翼効率低下を防止し、より一層翼効率を向上させたタービンノズルを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項1に記載したように、ノズル翼の翼先端部をダイアフラム外輪に接続し、前記ノズル翼の翼根元部をダイアフラム内輪に接続するとともに、前記ノズル翼を周方向に沿って列状に配置したタービンノズルにおいて、前記ダイアフラム外輪のダイアフラム外輪用当て板の穴に嵌装する前記ノズル翼の翼先端部を直線状に形成するとともに、前記ダイアフラム内輪のダイアフラム内輪用当て板の穴に嵌装する前記ノズル翼の翼根元部を直線状に形成する一方、前記直線状に形成した翼先端部と前記直線状に形成した翼根元部との間を結ぶ軸線を腹側に向って凸状の湾曲に形成するものである。
【0024】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項2に記載したように、直線状に形成する翼先端部は、スタッガ角を同一にすることを特徴とするものである。
【0025】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項3に記載したように、直線状に形成する翼根元部は、スタッガ角を同一にすることを特徴とするものである。
【0026】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項4に記載したように、直線状に形成する翼先端部は、頂部端位置、頂部側中間高さ位置および頂部側翼有効部高さ位置のそれぞれに区分けするとき、頂部端位置から頂部側中間高さ位置までの距離をダイアフラム外輪用当て板の穴に嵌装させるものである。
【0027】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項5に記載したように、直線状に形成する翼先端部のうち、ダイアフラム外輪用当て板の穴から飛び出る頂部側翼有効部高さ位置の距離は、5mm〜20mmの範囲に設定したものである。
【0028】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項6に記載したように、直線状に形成する翼根元部は、根元端位置、根元側中間高さ位置および根元側翼有効部高さ位置のそれぞれに区分けするとき、根元端位置から根元側中間高さ位置までの距離をダイアフラム内輪用当て板の穴に嵌装させるものである。
【0029】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項7に記載したように、直線状に形成する翼根元部のうち、ダイアフラム内輪用当て板の穴から飛び出る根元側翼有効部高さ位置の距離は、5mm〜20mmの範囲に設定したものである。
【0030】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項8に記載したように、直線状に形成する翼根元部と、直線状に形成する翼根元部とを結び、腹側に向って凸状の湾曲に形成する軸線は、翼中央部分で最大になるように形成するものである。
【0031】
また、本発明に係るタービンノズルは、上述の目的を達成するために、請求項9に記載したように、直線状に形成する翼先端部と、直線状に形成する翼根元部とを結び、腹側に向って凸状の湾曲に形成する軸線を備えたノズル翼の後縁端と隣りのノズル翼の背側との最短距離とノズル翼の環状ピッチとのスロートピッチ比は、翼中央部分で最大になるよう形成するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るタービンノズルの実施形態を図面および図面に付した符号を引用して説明する。
【0033】
図1は、本発明に係るタービンノズルをノズル翼の後縁の出口側から観察した斜視図である。
【0034】
本発明に係るタービンノズルは、ダイアフラム外輪11とダイアフラム内輪12との間に形成される環状の流路13に複数のノズル翼14,14を周方向に沿って一定間隔を置いて列状に配置し、各ノズル翼14,14の翼先端部および翼根元部のそれぞれをダイアフラム外輪11およびダイアフラム内輪12のそれぞれに接続する構成になっている。
【0035】
ダイアフラム外輪11およびダイアフラム内輪12のそれぞれに接続するノズル翼14,14のうち、ノズル翼14,14の先端部(チップ部)は、ダイアフラム外輪用当て板15の穴16に、正対して片当り等の発生がなく密に嵌装できるよう翼断面の捩りを伴わない直線状で、かつスタッガ角同一の形状に形成される。
【0036】
翼断面の捩りを伴わない直線状で、かつスタッガ角同一の形状に形成されるノズル翼14,14の先端部Tは、頂部端位置をT1、頂部側中間高さ位置をT2、ダイアフラム外輪用当て板15の穴16から飛び出る頂部側翼有効部高さ位置T3と区分けするとき、頂部端位置T1から頂部側中間高さ位置T2までの距離(高さ)の部分をダイアフラム外輪用当て板15の穴16に嵌装させる寸法形状になっている。
【0037】
また、ノズル翼14,14の根元部(ルート部)Rは、ダイアフラム内輪用当て板17の穴18に、上述と同様に、正対して片当り等の発生がなく密に嵌装できるよう翼断面の捩りを伴わない直線状で、かつスタッガ角同一の形状に形成される。
【0038】
翼断面の捩りを伴わない直線状で、かつスタッガ角同一の形状に形成されるノズル翼14,14の根元部は、根元端位置R1、根元側中間高さ位置R2、ダイアフラム内輪用当て板17から飛び出る根元側翼有効部高さ位置R3と区分けするとき、根元端位置R1から根元側中間高さ位置R2までの距離の部分をダイアフラム内輪用当て板17の穴18に嵌装させる寸法形状になっている。
【0039】
また、頂部側中間高さ位置T2から頂部側翼有効部高さ位置T3までの距離(高さ)Ltおよび根元側中間高さ位置R2から根元側翼有効部高さ位置R3までの距離LRのそれぞれは、ともに、図3に示すように、
【数1】
5mm≦Lt,LR≦20mm
の範囲に設定される。これらの範囲は、製作上の誤寸法を考慮して組立て上、経験から求めた寸法である。なお、5mm≦Lt≦20mmの範囲は、スロートピッチ比S/Tが最小値になる範囲でもある。
【0040】
一方、頂部側翼有効部高さ位置T3から根元側翼有効部高さ位置R3までのノズル翼14,14の軸線CL(輪郭線)は、図1に示すように、翼中央部分に向い、かつ腹側(周方向)に向って凸状の湾曲に形成される。
【0041】
また、頂部側翼有効部高さ位置T3から根元側翼有効部高さ位置R3までのノズル翼14,14のスロートピッチ比S/Tのうち、翼中央部分におけるスロートピッチ比S2/T2は、図3に示すように、頂部側翼有効部高さ位置T3におけるスロートピッチ比S3/T3および根元側翼有効部高さ位置R3におけるスロートピッチ比S1/T1に較べて大きく、かつ最大になるように設定される。
【0042】
これは、図6に示すように、翼効率損失の最も少ない翼中央部分におけるスロートピッチ比S2/T2を最大にし、より多くの流体流量を流すことにより、出力をより一層増加させるためである。
【0043】
【発明の効果】
以上の説明のとおり、本発明に係るタービンノズルは、ノズル翼の翼先端部および翼根元部のそれぞれを翼断面の捩りを伴わない直線形状に形成し、ダイアフラム外輪用当て板およびダイアフラム内輪用当て板のそれぞれの穴に、正対して片当り等の発生がなく密に嵌装できるようにしたから、スロート面積を設計値どおりに確実に確保することができ、翼効率をより一層向上させることができる。
【0044】
また、本発明に係るタービンノズルは、翼中央部分におけるスロートピッチ比を、翼先端部および翼根元部のそれぞれにおけるスロートピッチ比に較べて大きくし、かつ最大にしたから、翼効率損失の最も少ない部分により多くの流体流量を流すことができ、出力をより多く増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタービンノズルの実施形態を示すもので、ノズル翼の後縁の出口側から観察した斜視図。
【図2】半割れ状に形成した従来のダイアフラム外輪およびダイアフラム内輪を示す斜視図。
【図3】本発明に係るタービンノズルに適用するスロートピッチ線図。
【図4】従来のタービンノズルの翼間流路における二次流れを示す概念図。
【図5】従来のタービンノズルに適用するスロートピッチ線図。
【図6】従来のタービンノズルの翼根元部から翼先端部までの翼効率損失を示す翼効率損失線図。
【図7】従来のタービンノズルを示すもので、ノズル翼の後縁の出口側から観察した斜視図。
【符号の説明】
1 環状体
2 ノズル翼
3 ダイアフラム外輪
4 ダイアフラム内輪
5 ラビリンスパッキン取付用溝
6 ダイアフラム外輪用当て板
7 ダイアフラム内輪用当て板
8 流路
9 二次流れ
10a,10b 二次渦
11 ダイアフラム外輪
12 ダイアフラム内輪
13 流路
14 ノズル翼
15 ダイアフラム外輪用当て板
16 穴
17 ダイアフラム内輪用当て板
18 穴
Claims (9)
- ノズル翼の翼先端部をダイアフラム外輪に接続し、前記ノズル翼の翼根元部をダイアフラム内輪に接続するとともに、前記ノズル翼を周方向に沿って列状に配置したタービンノズルにおいて、前記ダイアフラム外輪のダイアフラム外輪用当て板の穴に嵌装する前記ノズル翼の翼先端部を直線状に形成するとともに、前記ダイアフラム内輪のダイアフラム内輪用当て板の穴に嵌装する前記ノズル翼の翼根元部を直線状に形成する一方、前記直線状に形成した翼先端部と前記直線状に形成した翼根元部との間を結ぶ軸線を腹側に向って凸状の湾曲に形成することを特徴とするタービンノズル。
- 直線状に形成する翼先端部は、スタッガ角を同一にすることを特徴とする請求項1記載のタービンノズル。
- 直線状に形成する翼根元部は、スタッガ角を同一にすることを特徴とする請求項1記載のタービンノズル。
- 直線状に形成する翼先端部は、頂部端位置、頂部側中間高さ位置および頂部側翼有効部高さ位置のそれぞれに区分けするとき、頂部端位置から頂部側中間高さ位置までの距離をダイアフラム外輪用当て板の穴に嵌装させることを特徴とする請求項1記載のタービンノズル。
- 直線状に形成する翼先端部のうち、ダイアフラム外輪用当て板の穴から飛び出る頂部側翼有効部高さ位置の距離は、5mm〜20mmの範囲に設定したことを特徴とする請求項4記載のタービンノズル。
- 直線状に形成する翼根元部は、根元端位置、根元側中間高さ位置および根元側翼有効部高さ位置のそれぞれに区分けするとき、根元端位置から根元側中間高さ位置までの距離をダイアフラム内輪用当て板の穴に嵌装させることを特徴とする請求項1記載のタービンノズル。
- 直線状に形成する翼根元部のうち、ダイアフラム内輪用当て板の穴から飛び出る根元側翼有効部高さ位置の距離は、5mm〜20mmの範囲に設定したことを特徴とする請求項6記載のタービンノズル。
- 直線状に形成する翼根元部と、直線状に形成する翼根元部とを結び、腹側に向って凸状の湾曲に形成する軸線は、翼中央部分で最大になるように形成することを特徴とする請求項1記載のタービンノズル。
- 直線状に形成する翼先端部と、直線状に形成する翼根元部とを結び、腹側に向って凸状の湾曲に形成する軸線を備えたノズル翼の後縁端と隣りのノズル翼の背側との最短距離とノズル翼の環状ピッチとのスロートピッチ比は、翼中央部分で最大になるよう形成することを特徴とする請求項1記載のタービンノズル。
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JP2002221675A JP2004060565A (ja) | 2002-07-30 | 2002-07-30 | タービンノズル |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006207554A (ja) * | 2005-01-31 | 2006-08-10 | Toshiba Corp | タービンノズルおよびそれを用いた軸流タービン |
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2002
- 2002-07-30 JP JP2002221675A patent/JP2004060565A/ja active Pending
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