【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、延伸ブロー成形された薄肉のボトルの底部に、逆さに吊下げ可能な吊り具を一体に有するボトルと、その成形方法及び射出金型とに関するものである。
【０００２】
【発明が解決しようとする課題】
吊下げできる輸液ボトルとしては、ダイレクトブロー成形によるボトルの底部にピンチオフを利用して吊下げ片を一体成形したものがあが、吊下げ片が接地面よりも外側に突出形成されるために、吊下げ片が折曲自在なものであっても、それが障害となって、通常ボトルのように自立させて搬送や充填が行えない課題を有する。
【０００３】
また射出成形したプリフォームを延伸ブロー成形して製造したボトルでも、底面を上げ底に形成し、底に生じた凹所内に吊下げ片を折曲自在に形成したり、あるいはスプルーを偏平に押し潰して吊下げ片に形成したものもあるが、凹所の高さに制限があることから吊下げ片の大きさも限定されて、満足なものを成形することができず、その吊下げ片の成形にも特別な底型を必要とし、穴明けなどの二次加工を要するのでコスト高となり易い。
【０００４】
ボトル底部の吊り具としては、形態が傘状のフックが最もシンプルで確実性を有するがよいのであるが、延伸ブロー成形によるボトルの底部傘状フックを垂直に成形することは、成形時の底部変形から極めて困難で、僅な傾斜でも不良品としてと取り扱われることから歩留りが悪く、実施し難い課題を有する。
【０００５】
この発明は、上記事情から考えられたものであって、その目的は、プリフォームの底部構造と延伸ブロー手段の改良とによって、スプルを真っすぐな傘状フックによる吊り具として備えることができるボトルと、そのボトルの成形方法及び射出金型とを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記目的によるこの発明のボトルは、射出成形されたプリフォームを延伸ブローして成形された薄肉のボトルと、ボトル内に凹設された底部に突設した吊り具とからなり、その吊り具はプリフォーム底部のスプル周囲に一体形成したフランジと、該フランジの支柱として残置したスプル基端部とによる傘状フックからなる、というものである。
【０００７】
この発明の成形方法は、プリフォーム底部を胴部よりも薄肉に形成して冷却硬化し易くするとともに、プリフォーム底部のスプル周囲に傘状フックとなるフランジを一体形成し、そのフランジの収容穴を型面に穿設した底型を有するブロー型と延伸ロッドとにより、プリフォームを薄肉のボトルに延伸ブロー成形する際に、延伸ロッドによるプリフォームの延伸を先行し、その延伸をプリフォーム外底面がプローキャビティ内における底型の型面上に、所要スペースを空けて位置するところまで制限して、延伸ロッドと底型とによるプリフォーム底面の圧縮変形を防止してなる、というものである。
【０００８】
この発明の射出金型は、プリフォームの胴部を成形する射出キャビティ型と、プリフォームの底部及び胴部との接続部とを成形する底型と、射出キャビティの開口部と型閉してプリフォームの首部を成形するネック型と、そのネック型を貫通して底型まで挿入された射出コア型とからなり、上記底型を一対の割型により開閉自在に構成し、その割型の開閉面にボトル底部の傘状フックとなるフランジの成形凹所を有するスプル成形部を設けてなる、というものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
図１及び図２は、ポリプロピレン（ＰＰ）による輸液用のボトル１で、首部１１に連なる胴部１２及びボトル内に凹設された底部１３が、首部１１よりも薄肉に延伸ブロー成形され、その底部１３の中央に支柱１４とフランジ１５とからなる傘状フックの吊り具を一体成形したものからなる。
【００１０】
この吊り具付きボトル１は、図３に示す射出金型を用いて、首部２１及び胴部２２と底部２３とを一体に射出成形したプリフォーム２を、図５以下に示すブロー金型１００を用いて延伸ブロー成形した薄肉のものからなり、プリフォーム２の底部中央に突設したスプル２４の基端部と、スプル周囲に一体成形したフランジ２５とが、それぞれボトル底部１３の外底面に突出形成した上記支柱１４とフランジ１５となって、傘状フックの吊り具を形成している。
【００１１】
図３はプリフォーム２の射出金型を示すもので、プリフォーム２の胴部２２を成形する射出キャビティ型３１と、底部２３及び胴部との接続部とを成形する底型３３と、射出キャビティ型３１の開口部と型閉してプリフォーム２の首部２１を成形するネック型４と、そのネック型４を貫通して底型３３まで挿入された射出コア型３２とからなる。
【００１２】
上記ネック型４は、射出キャビティ型３１の上部に昇降自在に設けた移送盤５の下面に、部材５１をもって側方に開閉自在に取付けた一対の型部材からなり、その内部に上方から嵌合した昇降自在なコア部材６の下側に、上記射出コア型３２が取付けてある。
【００１３】
上記底型３３は、射出キャビティ型３１の下端と、その真下に設けた上端が凸形の支持台８との間に嵌装した開閉自在な一対の割型３３ａ、３３ｂからなり、その割型３３ａ、３３ｂの開閉面に、フランジ成形凹所を周囲に設けた樹脂の通路となるスプル成形部２４が設けてある。また開閉面の下側は上記支持台８の上端と嵌合して、型閉面が射出キャビティ型３１の中心に位置するように凹所に形成してある。
【００１４】
また支持台８は中空で内部にバルブノズル７が挿入してある。このバルブノズル７の先端は、上記スプル成形部２４の延長端として位置する支持台８の上端中央の開口に断熱紙を介して当接され、これによりバルブノズル７からの溶融樹脂はスプル成形部２４を通って、射出キャビティ型３１と射出コア型３２とにより形成されたキャビティに流入する。
【００１５】
射出充填された溶融樹脂は、キャビティ内において首部２１、胴部２２、平底の底部２３が上記ネック型４、射出キャビティ型３１、底型３３のそれぞれにより一体形成されたプリフォーム２となる。また図４に示すように、スプル成形部２４では、フランジ２５が周囲に形成されたスプル２４が、底部２３の外底面中央に接続形成される。
【００１６】
射出成形されたプリフォーム２の離型は、底型３３の型開を先行し、次に射出コア型３２を上昇したてプリフォーム２から抜き取った後、ネック型４を上方へ型開してプリフォーム２を射出キャビティ型３１から抜き取るか、または射出キャビティ型３１からの抜取りを先に行うかして離型する。底型３３の型開は割型３３ａ，３３ｂのそれぞれの外端にピストン１０を連結して、シリンダ本体９を射出キャビティ型３１の外体３４に止着したエア又は油圧作動の開閉シリンダにより行う。
【００１７】
上記プリフォーム２の底部２３は、延伸ブロー成形時に延伸ロッドの押圧力により変形すると、スプル２４の垂直度が損なわれるので、これを防止するために首部２１よりも著しく厚肉（例えば３．４ｍｍ）に形成された胴部２２よりも薄肉（１．２ｍｍ）に形成して、プリフォーム２が高温離型されたときに、既に冷却硬化して変形しないようにしてある。離型後のプリフォーム２は、首部２１をネック型４により保持して、図示しない予備成形型又はブロー金型１００に移送され、上記ボトル１に延伸吹込成形される。
【００１８】
図５以下に示すように、ブロー型１００は一対の開閉自在な割型によるキャビティ１０１と、割型１０１の型閉により形成された上部開口のブローキャビティ１０２と、キャビティ底部に形成した底部開口１０３に昇降自在に収容して、下側に連結したピストンロッド１０４により、型面をキャビティ内に出入自在に臨ませた底型１０５とからなり、その底型１０５の型面中央に上記フランジ２５よりも若干大径で、延伸ロッド１０７の先端部材１０７ａの当接面内に収まる口径の縦穴が、スプル２４の収容穴１０６として穿設してある。
【００１９】
このようなブロー型１００では、底型１０５の降下により型面を下部開口内に位置させた状態で型閉が行われ、また図では省略したが、ブローキャビティ１０２の上部開口と上記ネック型４とが型閉して、キャビティティ１０２の中央に上記プリフォーム２が保持される。この型閉後にネック型４に延伸ロッド１０７を内装したブローコア（図示せず）が嵌合され、延伸ロッド１０７の先端部材１０７がプリフォーム内底面に当接されて、延伸ロッド１０７の伸長による軸方向延伸と、ブローコアからのエアブローによる膨張とによる延伸ブロー成形が行われて、上記ボトル１が成形されることになる。軸方向延伸時においてプリフォーム底部２３は既に硬化しているので伸長力により変形せず、射出成形時の肉厚と形状とを保っている。
【００２０】
通常の延伸ブロー成形では、延伸ロッド１０７によるプリフォーム２の軸方向延伸を、プリフォーム２の底部２３がキャビティ内に突出位置した底型１０５の型面に接して圧縮延伸されるところまで行っている。しかし、そのような延伸では底部２３が変形してスプル２４が傾斜することから、圧縮延伸による変形を避けるために、軸方向延伸は図５に示すように、キャビティ内に突出した型面上に所要スペースＳ（例えば１．２ｍｍ程度）を空けて位置するところまでに制限する。
【００２１】
この状態でエアブローを行うと、図６に示すように、プリフォーム２の胴部２２が上部から下部へとキャビティ一杯に膨張してゆく、また冷却硬化した底部２３は底部周囲の膨張により、底型１０５の型面まで降りて押圧されるようになるが、底部２３は硬化により射出成形されたときの肉厚を保つ、またスプル２４は収容穴１０６の真上に位置していることから、その周囲のフランジ２５と共に収容穴１０６に収まる。この収容の過程でもフランジ２５がスプル２４のガイドを兼ねるので、スプル２４は傾斜することなく収容穴１０６に収まるようになる。またエアブロー時に底部２３が底型１０５と延伸ロッド１０７とにより挟持固定されていなくとも、フランジ２５が位置ずれを防止するので、エアブローによるスプル２４の心ずれが生じ難いものとなる。
【００２２】
エアブロー後に内圧を掛けたまま底型１０５を上昇して型面をキャビティ内の設定位置まで押し上げると、底部２３はその周囲と共にボトル内に押し込められて、図７に示すように、薄肉に成形された胴部１２と接続したボトル１の底部１３となる。また底型１０５の押上げによる底部１３の成形に際して、上記延伸ロッド１０７は伸長制限位置に止まっているので、底型上昇時の延伸ロッド１０７の同調移動を行う必要がなく、底型１０５の型面が設定位置に達した際にも、伸長時のスペースＳがボトル１の底部１３と、延伸ロッド１０７の先端部材１０７ａとの間のスペースＳ’として確保されるので、延伸ロッド１０７をその位置に停止させ置いても、延伸ロッド１０７に負荷が掛かるようなこともない。
【００２３】
ブロー成形後の型開は、底型１０５の降下による底部１３の離型を先行し、その後に、ボトル１をネック型４に保持してブローコアの抜き取り及びキャビティ型の型開を行う。ボトル１にはフランジ１５から突出したスプル余長部のカット処理が施されて、図１に示すような傘状フックによる吊り具が、外底面に真っすぐに成形されたボトル１が完成される。このようなことから成形困難とされていた傘状フックの吊り具を備えた良品ボトルの延伸ブロー成形が可能となる。
【００２４】
なお、上記実施形態はブロー後に底型１０５を上昇してボトル底部を成形しているが、底型はブロー前に型面をキャビティ内に突出位置させてもよく、この場合にも延伸時のスペースＳにより、ブロー成形後のスペースＳ’が確保される。また成形材料はポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ）、ポリエチレン（ＰＥ）などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明に係わる吊り具を底部に有するボトルの要部縦断正面図である。
【図２】同上の底面図である。
【図３】射出金型の縦断面図である。
【図４】同上の底型部分の拡大断面図である。
【図５】軸方向延伸の制限位置を示すブロー金型の要部縦断面図である。
【図６】エアプロー状態を示すブロー金型の要部縦断面図である。
【図７】ボトル底部の成形状態を示すブロー金型の要部縦断面図である。
【符号の説明】
１ ボトル
１１ 首部
１２ 胴部
１３ 底部
１４ 支柱
１５ フランジ
２ プリフォーム
２３ 底部
２４ スプル
２５ フランジ
３ 射出金型
３１ 射出キャビティ型
３２ 射出コア型
３３ 底型
４ ネック型
６ コア部材
７ バルブノズル
８ 支持台
９ 底型の開閉シリンダ
１００ ブロー型
１０１ キャビティ型
１０２ ブローキャビティ
１０３ 下部開口
１０５ 底型
１０７ 延伸ロッド[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a bottle having a hanger that can be hung upside down integrally at the bottom of a stretch-blown thin-walled bottle, a molding method thereof, and an injection mold.
[0002]
[Problems to be solved by the invention]
As an infusion bottle that can be hung, there is one in which a hanging piece is integrally formed using a pinch-off at the bottom of the bottle by direct blow molding, but since the hanging piece is formed to protrude outside the ground surface, Even if the hanging piece is freely bendable, it becomes an obstacle, so that there is a problem that it is not possible to carry and fill it by itself as a normal bottle.
[0003]
Also, for bottles manufactured by stretch-blowing injection molded preforms, the bottom surface is raised to the bottom, and hanging pieces can be bent freely in the recesses formed on the bottom, or the sprue is crushed flat. Some are formed as hanging pieces, but the size of the hanging pieces is also limited due to the limitation of the height of the recess, making it impossible to mold satisfactory pieces. In addition, a special bottom mold is required, and secondary processing such as drilling is required, so that the cost tends to be high.
[0004]
As a hanging tool for the bottom of the bottle, an umbrella-shaped hook is the simplest and the most reliable, but it is better to form the bottom umbrella-shaped hook vertically by stretch blow molding. It is extremely difficult to deform, and even a slight inclination is treated as a defective product.
[0005]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object of the present invention is to provide a bottle that can be provided with a sprue as a hanger by a straight umbrella-shaped hook by improving the bottom structure of a preform and improving stretch blow means. And a method for molding the bottle and an injection mold.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The bottle of the present invention according to the above object comprises a thin-walled bottle formed by stretch-blowing an injection-molded preform, and a hanging member projecting from the bottom recessed in the bottle. An umbrella-shaped hook consisting of a flange integrally formed around the sprue at the bottom of the preform and a sprue base end left as a support of the flange.
[0007]
According to the molding method of the present invention, the preform bottom portion is formed thinner than the body portion to facilitate cooling and hardening, and a flange serving as an umbrella-shaped hook is integrally formed around the sprue of the preform bottom portion. When the preform is stretch blow-molded into a thin-walled bottle by a blow mold having a bottom mold and a stretch rod formed in the mold surface, the stretch of the preform is preceded by stretching the preform by the stretch rod, and the stretching is performed outside the preform. By limiting the bottom surface to a position on the mold surface of the bottom mold in the procavity with a required space, the compression deformation of the bottom surface of the preform by the stretching rod and the bottom mold is prevented. .
[0008]
An injection mold according to the present invention includes an injection cavity mold for molding a body of a preform, a bottom mold for molding a connection between a bottom and a body of the preform, and a mold with an opening of an injection cavity closed. It consists of a neck mold that forms the neck of the preform, and an injection core mold that penetrates the neck mold and is inserted to the bottom mold. The bottom mold is configured to be openable and closable by a pair of split molds. The opening and closing surface is provided with a sprue forming portion having a forming recess of a flange serving as an umbrella-shaped hook at the bottom of the bottle.
[0009]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
FIGS. 1 and 2 show a bottle 1 for infusion made of polypropylene (PP), in which a body 12 connected to a neck 11 and a bottom 13 recessed in the bottle are stretch blow-molded to be thinner than the neck 11. An umbrella-shaped hook suspender comprising a support post 14 and a flange 15 is integrally formed at the center of the bottom portion 13.
[0010]
This bottle 1 with a hanging tool is a blow mold 100 shown in FIG. 5 and the following, in which a preform 2 in which a neck 21, a body 22 and a bottom 23 are injection-molded integrally using an injection mold shown in FIG. The base end of the sprue 24 projecting from the center of the bottom of the preform 2 and the flange 25 integrally formed around the sprue project from the outer bottom surface of the bottle bottom 13 respectively. The support 14 and the flange 15 thus formed form an umbrella-shaped hook suspender.
[0011]
FIG. 3 shows an injection mold for the preform 2, an injection cavity mold 31 for molding the body 22 of the preform 2, a bottom mold 33 for molding the bottom 23 and a connection portion with the body, and an injection mold. A neck mold 4 for molding the neck 21 of the preform 2 by closing the opening of the cavity mold 31 and an injection core mold 32 penetrating through the neck mold 4 to the bottom mold 33.
[0012]
The neck mold 4 is composed of a pair of mold members which are attached to the lower surface of a transfer board 5 provided on the upper part of the injection cavity mold 31 so as to be movable up and down with members 51 so as to be openable and closable laterally. The injection core mold 32 is attached to the lower side of the vertically movable core member 6.
[0013]
The bottom mold 33 is composed of a pair of openable and closable split dies 33a and 33b fitted between a lower end of the injection cavity die 31 and a support base 8 having an upper end provided immediately below the lower end thereof. A sprue forming portion 24 serving as a resin passage having a flange forming recess around it is provided on the opening and closing surfaces of 33a and 33b. The lower side of the opening / closing surface is fitted in the upper end of the support base 8 and is formed in a recess so that the mold closing surface is located at the center of the injection cavity mold 31.
[0014]
The support base 8 is hollow and has the valve nozzle 7 inserted therein. The distal end of the valve nozzle 7 is in contact with an opening at the center of the upper end of the support base 8 positioned as an extension end of the sprue forming section 24 via heat insulating paper. Through 24, it flows into the cavity formed by the injection cavity mold 31 and the injection core mold 32.
[0015]
The injection-filled molten resin becomes a preform 2 in which a neck 21, a body 22, and a flat bottom 23 are integrally formed by the neck mold 4, the injection cavity mold 31, and the bottom mold 33 in the cavity. Further, as shown in FIG. 4, in the sprue forming section 24, the sprue 24 having the flange 25 formed therearound is connected to the center of the outer bottom surface of the bottom portion 23.
[0016]
The mold release of the injection-molded preform 2 precedes the mold opening of the bottom mold 33, then raises the injection core mold 32 and removes it from the preform 2, and then opens the neck mold 4 upward. The preform 2 is released from the injection cavity mold 31 or the extraction from the injection cavity mold 31 is performed first. The opening of the bottom mold 33 is performed by an air- or hydraulic-operated opening / closing cylinder having the cylinder body 9 fixed to the outer body 34 of the injection cavity mold 31 by connecting the piston 10 to the outer ends of the split molds 33a and 33b. .
[0017]
If the bottom portion 23 of the preform 2 is deformed by the pressing force of the stretching rod during the stretch blow molding, the verticality of the sprue 24 is impaired. Therefore, in order to prevent this, the bottom portion 23 is significantly thicker than the neck portion 21 (for example, 3.4 mm). ) Is formed so as to be thinner (1.2 mm) than the body portion 22 formed so as to prevent the preform 2 from being cooled and hardened and deformed when the preform 2 is released from the mold at a high temperature. The preform 2 after release is transferred to a preforming die or a blow mold 100 (not shown) while holding the neck portion 21 by the neck die 4, and stretch-blown into the bottle 1.
[0018]
As shown in FIG. 5 and subsequent figures, a blow mold 100 includes a pair of cavities 101 that can be opened and closed, a blow cavity 102 having an upper opening formed by closing the mold of the split mold 101, and a bottom opening 103 formed at the bottom of the cavity. And a bottom die 105 having a mold surface facing the cavity by a piston rod 104 connected to the lower side so that the mold surface can freely enter and exit the cavity. Also, a vertical hole having a slightly larger diameter and a diameter that fits within the contact surface of the distal end member 107 a of the extension rod 107 is formed as a receiving hole 106 for the sprue 24.
[0019]
In such a blow mold 100, the mold is closed with the mold surface positioned in the lower opening by the lowering of the bottom mold 105, and although not shown in the drawing, the upper opening of the blow cavity 102 and the neck mold 4 are omitted. Is closed, and the preform 2 is held at the center of the cavity tee 102. After the mold is closed, a blow core (not shown) containing the extension rod 107 is fitted into the neck mold 4, and the tip member 107 of the extension rod 107 is brought into contact with the inner bottom surface of the preform. Stretch blow molding by directional stretching and expansion by air blow from the blow core is performed, and the bottle 1 is molded. Since the preform bottom 23 is already hardened during the axial stretching, the preform bottom 23 is not deformed by the elongation force and maintains the thickness and shape at the time of injection molding.
[0020]
In normal stretch blow molding, the preform 2 is axially stretched by the stretching rod 107 until the bottom 23 of the preform 2 comes into contact with the mold surface of the bottom mold 105 projecting into the cavity and is compressed and stretched. I have. However, in such stretching, since the bottom 23 is deformed and the sprue 24 is inclined, in order to avoid deformation due to compression stretching, the axial stretching is performed on the mold surface projecting into the cavity as shown in FIG. It is limited to a position where a required space S (for example, about 1.2 mm) is left.
[0021]
When air blowing is performed in this state, as shown in FIG. 6, the body portion 22 of the preform 2 expands from the upper portion to the lower portion to fill the cavity, and the cooled and hardened bottom portion 23 expands around the bottom portion. Although it comes down and is pressed down to the mold surface of the mold 105, the bottom portion 23 keeps the thickness when injection-molded by curing, and the sprue 24 is located right above the accommodation hole 106, It fits in the accommodation hole 106 together with the surrounding flange 25. Since the flange 25 also serves as a guide for the sprue 24 during this housing process, the sprue 24 fits in the housing hole 106 without being inclined. Further, even if the bottom portion 23 is not pinched and fixed by the bottom mold 105 and the extension rod 107 during the air blow, the misalignment of the sprue 24 due to the air blow hardly occurs because the flange 25 prevents the displacement.
[0022]
When the bottom mold 105 is raised with the internal pressure applied after the air blow and the mold surface is pushed up to a set position in the cavity, the bottom 23 is pushed into the bottle together with its surroundings, and is formed into a thin wall as shown in FIG. The bottom portion 13 of the bottle 1 connected to the body portion 12 is formed. Further, when the bottom 13 is formed by pushing up the bottom mold 105, the stretching rod 107 is stopped at the extension limit position, so that it is not necessary to perform the synchronous movement of the stretching rod 107 when the bottom mold rises. Even when the surface reaches the set position, the space S at the time of extension is secured as the space S ′ between the bottom portion 13 of the bottle 1 and the tip member 107a of the extension rod 107. Even if the extension rod 107 is stopped, no load is applied to the stretching rod 107.
[0023]
The opening of the mold after blow molding precedes the release of the bottom portion 13 due to the lowering of the bottom mold 105, after which the bottle 1 is held in the neck mold 4 to remove the blow core and open the cavity mold. The bottle 1 is subjected to a cutting process of the excess sprue portion protruding from the flange 15, thereby completing the bottle 1 in which a hanging tool using an umbrella-shaped hook as shown in FIG. 1 is formed straight on the outer bottom surface. For this reason, it is possible to perform stretch blow molding of a good-quality bottle provided with an umbrella-shaped hook hanging tool, which has been considered difficult to mold.
[0024]
In the above embodiment, the bottom mold 105 is raised to form the bottom of the bottle after blowing, but the bottom mold may have the mold surface protruding into the cavity before blowing. The space S secures a space S ′ after blow molding. The molding material may be polyethylene terephthalate (PET), polyethylene (PE), or the like.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional front view of a main part of a bottle having a hanging device according to the present invention at the bottom.
FIG. 2 is a bottom view of the same.
FIG. 3 is a vertical sectional view of an injection mold.
FIG. 4 is an enlarged cross-sectional view of a bottom mold portion of the above.
FIG. 5 is a longitudinal sectional view of a main part of a blow mold showing a restriction position of axial stretching.
FIG. 6 is a vertical sectional view of a main part of a blow mold showing an air blow state.
FIG. 7 is a vertical sectional view of a main part of a blow mold showing a molding state of a bottle bottom.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Bottle 11 Neck 12 Body 13 Bottom 14 Support 15 Flange 2 Preform 23 Bottom 24 Spruce 25 Flange 3 Injection mold 31 Injection cavity mold 32 Injection core mold 33 Bottom mold 4 Neck mold 6 Core member 7 Valve nozzle 8 Support stand 9 Bottom mold opening / closing cylinder 100 Blow mold 101 Cavity mold 102 Blow cavity 103 Lower opening 105 Bottom mold 107 Extension rod
