JP2004059095A - 2液混合型エアゾール容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外容器Aは、上部カバー2に、口金3を介し、開閉弁機構4を取り付けられてなる。外容器Aが内容器Bを収容している。開閉弁機構4が、ステム6と、ノズル71を具備する操作体7とを備える。ステム6を押込み操作するとノズル71が内部空間Sを連通し、ステム6が初期位置に復帰すると、ノズル71が内部空間Sに対して遮断される。内容器Bが、ねじ部93を備えかつ封鎖膜によって先端開口が閉塞された首部91を有する。開閉弁機構4に内容器取付部53と液通路56とが備わっている。ステム6の下端に、内容器Bの封鎖膜を突き破るための先尖り状の破断作用部68を形成する。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2液混合型エアゾール容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
実公昭63−126062号公報(先行例1)に複数液混合用エアゾール装置についての記載があり、特開2001−171762号公報(先行例2)に混合型エアゾール用容器についての記載がある。
【0003】
先行例1のものでは、外容器内に、その外容器の内容物とは異なる収納物を充填した破壊可能なアンプル容器状の内容器が装着されている。また、外容器は、円筒状の有底胴体に上部カバーを取り付けることにより形成されていて、その上部カバーに、口金を介し、上記有底胴体と上記上部カバーとによって囲まれた内部空間に位置する開閉弁機構が取り付けられている。さらに、開閉弁機構は、口金の上方へ突出した操作部を有するステムを備えていて、ステムが初期位置から押込み位置に押込み操作されると、そのステムに備わっている吐出通路が開き、ステムが押込み位置から初期位置に復帰する吐出通路が閉じるようになっていると共に、ステムが初期位置に向けて常時弾発付勢されている。また、ステムの吐出通路には、外容器の底部に達する可撓性を備えた細管が連通されていて、上記吐出通路が開いたときには、外容器内の流体が上記細管を上昇して吐出通路に達し、その吐出通路の出口側に連通されたノズルから噴出するようになっている。
【0004】
さらに、先行例1のものでは、開閉弁機構には、上記内容器を保持させておくための特殊構造のホルダーが取り付けられていて、ステムが初期位置から押込み位置に押込み操作されると、ホルダーに保持されている内容器が、ステムによって押し下げられた球状の破壊体によってばらばらに破断され、そのように内容器が破壊されることによって内容器の収納物が外容器の内容物に混合するようになっている。また、この先行例1のものでは、ばらばらに破断した内容器の破片が上記細管に流入して詰まらないようにするために、細管の下端開口にフィルターが装着されている。
【0005】
一方、先行例2のものでは、外容器の上部に、押込み操作によって外容器内の流体を噴出する噴射ノズルが配備されているのに対し、外容器の内側下部に内容器を収容状態で配備し、その内容器に、内容器を突き破って内容器内の流体を外容器内に流出させるための破断部材が取り付けられている。したがって、先行例2の混合型エアゾール用容器では、外容器の上部に流体を噴出させるための操作用噴射ノズルを設け、外容器の下部に破断部材の操作手段を設けられていて、そのために外容器と内容器とが一般的には見られない特殊な構造を有している。また、先行例2のエアゾール用容器は、上下に振り分けて上記した噴射ノズルと破断部材の操作手段とが備わっているので、そのエアゾール容器自体が自立性を持たない。そのため、使用時あるいは保管時には、そのエアゾール容器に自立性を付与すると共に、当該噴射ノズルと破断部材の操作手段を保護し、それら両者を覆うためにキャップを装着することが不可欠である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先行例1のものでは、内容器を保持させるための特殊構造のホルダーや、破壊されてばらばらになった内容器の破片が細管に流入しないようにするためのフィルターなどが余分に必要になり、そのために組立作業が煩雑になったり必要部品点数が増加したりしてコスト高になるという問題があった。
【0007】
そのほか、先行例2のものでは、エアゾール容器が特殊構造を有しているため、容器の上部に開閉弁機構などが取付け可能な口金を有する一般的なエアゾール容器を外容器として使用することはできず、また外容器や内容器の内容物の混合割合或いはその内容量に合わせて特殊な外容器と内容器を新たに作らなければならず、汎用性に欠けるものである。
また、破断部材の操作手段を保護ならびにこのエアゾール容器の自立性を付与するために、破断部材側のキャップが余分に必要となってそれだけコスト高になるという問題があった。
【0008】
本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、第1液を蓄える外容器や第2液を蓄える内容器として、汎用的な構造を持つ安価で入手が容易な容器を用いることが可能で、必要に応じて様々なサイズを提供することのできる2液混合型エアゾール容器を提供することを目的とする。
【0009】
また、本発明は、内容器を外容器に収容させる作業を簡単にかつ容易に行うことのできる2液混合型エアゾール容器を提供することを目的とする。
【0010】
さらに、本発明は、第2液を内容器から流出させて外容器に蓄えられている第1液に混合させるときに、内容器の破片が外容器内に散らばるという事態をなくすることによって、その破片が冒頭で説明した細管などに詰まるという事態の起こる余地を無くすることができ、しかも、第2液を内容器から流出させやすい2液混合型エアゾール容器を提供することを目的とする。
【0011】
さらに、本発明は、流体を噴出させる際に操作される開閉弁機構の内容器取付部に、内容器に具備させたねじ部をねじ込むだけでその内容器を開閉弁機構に装着することができ、しかも、内容器取付部にねじ込み可能な内容器のねじ部のサイズを1種類に定めたとしても、内容器の容量を増減変更することが容易になる2液混合型エアゾール容器を提供することを目的とする。
【0012】
さらに、本発明は、エアゾール容器自体に自立性を持たせることを容易にすることによって、エアゾール容器に自立性を持たせるためにキャップを別途用いる必要のない2液混合型エアゾール容器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る2液混合型エアゾール容器は、円筒状の有底胴体に上部カバーが取り付けられ、この上部カバーに、口金を介し、上記有底胴体と上記上部カバーとによって囲まれた内部空間に位置する開閉弁機構が取り付けられた外容器に、この外容器に蓄えられた第1液に混合される第2液を蓄えた内容器が収容されていて、上記開閉弁機構が、上記口金の上方へ突出した操作部を有するステムと、上記操作部に装着されたノズルを具備する操作体とを備え、上記操作体を介して上記ステムが初期位置から押込み位置に押込み操作されることにより開いて上記ノズルに上記内部空間を連通させ、かつ、上記ステムが押込み位置から初期位置に復帰することにより閉じて上記ノズルを上記内部空間に対して遮断する吐出通路が上記ステムに備わり、そのステムが上記初期位置に向けて常時弾発付勢されている。
【0014】
さらに、上記内容器が、周囲にねじ部を備えかつ封鎖膜によって先端開口が閉塞された首部を有し、上記開閉弁機構に、上記ねじ部をねじ込むことによって内容器が装着された内容器取付部と、上記内容器の首部の先端開口から流出した第2液を上記外容器の内部に流入させる液通路とが備わり、上記ステムの下端に、そのステムが初期位置に位置しているときに上記内容器取付部に装着された上記内容器の封鎖膜に対向し、かつ、そのステムが初期位置から押込み位置に押込み操作されることにより上記封鎖膜を突き破って上記首部の先端開口を開く破断作用部が備わっている。
【0015】
この発明の2液混合型エアゾール容器によれば、内容器に具備されている首部のねじ部を、開閉弁機構の内容器取付部にねじ込むだけで内容器を開閉弁機構に装着することができるので、そのようにして内容器を装着した開閉弁機構を、口金を介して上部カバーに取り付けるだけの簡単な作業で内容器を外容器に収容させることが可能になる。
【0016】
また、当該2液混合型エアゾール容器は、円筒状の有底胴体に上部カバーが取り付けられ、その上部カバーに口金を介し開閉弁機構が取り付けられた構成の外容器を備えており、この構造の外容器は、安価で入手が容易な汎用的なエアゾール容器の容器本体と同じ構造を備えたものである。また、内容器は、周囲にねじ部を備えかつ封鎖膜によって先端開口が閉塞された首部を有していて、この構造は、樹脂チューブやメタルチューブとして汎用されている安価で入手が容易な容器に備わっている構造である。したがって、外容器や内容器に汎用的な構造を持つ安価で入手が容易な容器を用いることが可能になる。そのため、必要に応じて様々なサイズの2液混合型エアゾール容器を安価に提供することが可能になる。その上、内容器として採用することのできる樹脂チューブやメタルチューブは、首部に備わっているねじ部のサイズが一定であっても、内容物を収容するチューブ部分の長さが異なると内容量も異なるので、そのねじ部がねじ合わされる開閉弁機構の上記内容器取付部のサイズを1種類にして内容器の容量を増減変更することができるようになる。このことにより、開閉弁機構の種類を1種類に限定して2液混合型エアゾール容器の製作コストを低減しても、様々な容量の2液混合型エアゾール容器を必要に応じて提供することが可能になるという利便がある。
【0017】
さらに、開閉弁機構に具備されているステムの下端に具備された破断作用部によって内容器の首部の封鎖膜を突き破り、それによって首部の先端開口が開かれるようになっているので、第2液を内容器から流出させて外容器に蓄えられている第1液に混合させるときに、内容器の破片が外容器内に散らばるという事態が起こらず、そのために、内容器の破片が冒頭で説明した細管などに詰まるという事態の起こる余地が無くなって先行例1に用いられているフィルターを用いる必要がなくなる。その上、ステムが初期位置に向けて常時弾発付勢されているため、操作体を介してステムを押込み操作することにより上記封鎖膜を突き破った後その操作力を開放するだけで、ステムが初期位置に自然に復帰して内容器の首部の先端開口が開く。そのため、内容器の首部の封鎖膜にステムの破断作用部が突き刺さったままになって首部の先端開口が破断作用部によって塞がれるということ自体が起こらず、第2液を内容器から流出させやすくなる。
【0018】
さらに、有底胴体の上部カバーに口金を介して開閉弁機構が取り付けられていて、その開閉弁機構の操作体を操作するだけで、内容器の首部の開口を開く作用と、ノズルに上記内部空間を連通させるための吐出通路の開き作用とが行われるので、外容器の円筒状の有底胴体の下部に自立性を損なう凹凸形状を具備させる必要がない。そのため、エアゾール容器自体に自立性を持たせることが容易になる。
【0019】
本発明では、上記内容器が、一体成形された上記首部と上記封鎖膜とを有することが望ましい。また、上記破断作用部が、上記ステムの下端に先尖り状に形成されていると、その破断作用部で内容器の首部の閉鎖膜を突き破らせるために必要な力が少なくて済むので、それだけ使い勝手が向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る2液混合型エアゾール容器の実施形態を示した縦断側面図、図2は図1の要部を拡大した断面図、図3は作用を説明するための断面図である。
【0021】
図1を参照して2液混合型エアゾール容器の基本構成を説明する。Aは外容器である。外容器Aは、円筒状の有底胴体1にドーム状の上部カバー2を取り付け、上部カバー2の中央部に備わっている開口に、開閉弁機構4を取り付けた口金3を挿入してその口金3の外周部と上部カバー2の内周部とを結合してなる。そして、開閉弁機構4が有底胴体1と上部カバー2とによって囲まれた内部空間Sに位置している。そして、この外容器Aに第1液(不図示)が蓄えられている。
【0022】
図2に拡大して示したように、開閉弁機構4は、筐体5とステム6と操作体7と細管8とを備えている。
【0023】
筐体5は、弁室51とその弁室51に連通する入口通路52とを備えている。弁室51に配備されているステム6は、筐体5に形成されたステム挿通孔57に挿通されていると共に、筐体5の上端で開放している弁室51から口金3の上方へ突出された操作部61を有していて、この操作部61に上記操作体7が結合されている。また、ステム6は、上記弁室51内に位置する径大部62と、この径大部62と操作部61との境界部分に形成された括れ部63と、括れ部63の外周面と上記操作部61の上端面とで開口している吐出通路64とを有し、その吐出通路64の括れ部63側の開口65を開閉するためのパッキン66が弁室51の上部に配備されている。さらに、ステム6が、弁室51に配備されたコイルばねでなるばね体67によって常時上向きに弾発付勢されている。そして、上記径大部62が、口金3の内周部に重なり合っている上記パッキン66に当接することによってステム6の上限位置である初期位置が規制される。このステム6が初期位置に位置していると、吐出通路64の括れ部63側の開口65がパッキン66によって密閉され、他方ステム6が初期位置からばね体67の付勢に抗して押し下げられると、上記開口65がパッキン66との対向位置よりも下方に下がって開き、弁室51の空間に臨むようになっている。こうして開口65が弁室51の空間に臨むときのステム6の位置がステム6の押込み位置である。
【0024】
操作体7はノズル71を有し、このノズル71がステム6の上記吐出通路64に連通されている。図例では、操作体7の上面を手の指で押すことにより、ばね体67の付勢に抗してステム6を初期位置からその下方の押込み位置へ押し込むことができるようになっている。
【0025】
細管8は筐体5の入口通路52に連通されて下方に延び出し、図1のようにその下端開口81が外容器Aの底部付近に位置している。
【0026】
以上説明した基本構成において、操作体7を手の指で押し下げてステム6をばね体67の付勢に抗して初期位置から押込み位置まで押込み操作すると、吐出通路64の括れ部63側の開口65がパッキン66との対向位置よりも下方に下がって開くので、細管8の内部通路、筐体の入口通路52及び弁室51、ステム6の吐出通路64を介して、操作体7のノズル71に上記内部空間Sが連通される。また、操作体7から手の指を離すと、ばね体67の付勢によりステム6が押込み位置から初期位置に復帰するので、吐出通路64の括れ部63側の開口65がパッキン66に臨んでその開口がパッキン66によって閉じられ、ノズル71が内部空間Sに対して遮断される。
【0027】
次に、実施形態による2液混合型エアゾール容器の特徴構成を説明する。
【0028】
図1のように、外容器Aには内容器Bが収容されていて、この内容器Bに、外容器Aに蓄えられた第1液に混合される第2液が蓄えられている。
【0029】
図2に示したように、筐体5は、ねじ孔54を有する内容器取付部53と、この内容器取付部53に具備された液通路56とを備え、この液通路56が内容器取付部53の上部に形成された空所55を含んでいる。また、ステム6の下端は、先尖り状の破断作用部68として形成されていて、筐体5のステム挿通孔57を挿通して上記空所55に突出されている。
【0030】
内容器Bは、一端に円筒状の首部91を有する中空のチューブでなり、その下端開口が、チューブ壁を偏平形状に巻回することによって形成された封止部92によって封止されていると共に、首部91にはその周囲にねじ部93が備わり、かつ、首部91の先端開口が封鎖膜(図1に現れていない)によって閉塞されている。この内容器Bは、一般的にメタルチューブとして汎用されている安価で入手の容易な容器が使用されていて、それらの容器では、上記封鎖膜が首部91に一体成形されている。また、首部91は、そのねじ部93を上記筐体5の内容器取付部53のねじ孔54にねじ込んで接続することが可能であり、そのようにして首部91をねじ孔54に接続することによって内容器Bが開閉弁機構4に装着されている。なお、上記内容器Bは樹脂チューブで形成することも可能であるが、その場合上記封止部92は、チューブ壁を熱溶着などによって封止するものである。
【0031】
内容器Bを開閉弁機構4に装着した状態において、ステム6が図2のように初期位置に位置しているときには、内容器Bの封鎖膜にステム6の先尖り状の破断作用部68が対向する。これに対し、図3の矢印のようにステム6が初期位置から押込み位置に押込み操作されると、破断作用部68が封鎖膜94を突き破り、それによって内容器Bの首部91の先端開口が開くようになっている。
【0032】
この実施形態の2液混合型エアゾール容器では、操作体7を手の指で押し下げることにより、ステム6を抗して初期位置から押し下げるという押込み操作を行うことによって、図3のようにステム6の破断作用部68の内容器Bの封鎖膜94を突き破ることができ、封鎖膜94を突き破った後でその押込み操作を止めると、ステム6がばね体67の付勢により初期位置に復帰して破断作用部68が首部91の上方へ退避する。これにより内容器Bの首部91の先端開口が開く。この後、当該エアゾール容器を振ったり揺り動かしたりして内容器Bの首部91の先端開口から第2液を流出させると、その第2液が筐体5の液通路56を通った後、外容器Aの中に入って第1液と混合する。
なお、封鎖膜94を突き破る時、第1液が出てしまうという心配があるが、ステム6をばね体67の付勢に抗して初期位置から押込み位置まで1回押込み操作するだけで簡単に封鎖膜94を開けることが出来るので、その操作1回で噴出する量はわずかであり、第1液と第2液の混合比率に大きく影響を及ぼすほどの量ではない。
【0033】
こうして、第1液に第2液を混合させた後に、再び操作体7を手の指で押し下げることによりステム6を押込み位置まで押し込むと、吐出通路64の括れ部63側の開口65が開き、細管8の内部通路、筐体の入口通路52及び弁室51、ステム6の吐出通路64を介して、操作体7のノズル71に上記内部空間Sが連通されるため、外容器Aにあらかじめ蓄えられている内圧に押された混合液がノズル71から噴出する。第1液と第2液との組合せには、混合することにより発泡する樹脂原液と発泡剤との組合せや、ポリオールとポリイソシアネートのような反応型塗料などに採用することが可能である。
【0034】
実施形態の2液混合型エアゾール容器によると、外容器Aには、安価で入手が容易な汎用的なエアゾール容器の開閉弁機構4を上述した構造のものに取り替えたものを用い、内容器Bに樹脂チューブやメタルチューブとして汎用されている安価で入手が容易な容器を用いたので、それらの外容器Aや内容器Bを安価に入手することができた。また、様々なサイズの2液混合型エアゾール容器を安価に得ることができた。その上、首部に備わっているねじ部のサイズが一定である樹脂チューブやメタルチューブのうち、長さだけが異なるものを用いることが可能になり、そうすることによって、開閉弁機構4の内容器取付部53のサイズを1種類にして内容器の容量を増減変更することができるようになった。
【0035】
また、第2液を内容器Bから流出させて外容器Aの第1液に混合させるときに、内容器Bの破片が外容器A内に散らばらないので、細管8の下端開口81にフィルターを用いる必要がなくなった。さらに、内容器Bの首部91の先端開口をほぼ全開して第2液を流出させることができるため、エアゾール容器を振ったりして第1液に第2液を混合するときの作業を楽に行うことができるようになった。また、エアゾール容器自体にもともと自立性が備わっているので、そのエアゾール容器を起立姿勢に立てて保管することが可能になった。
【0036】
ところで、上記実施形態では、図2のように、ステム6の先尖り状の破断作用部68が封鎖膜94を突き破る時、第1液が出てしまうという心配があるが、外容器Aの第1液がノズル71から無駄に放出される事態を回避することは可能である。すなわち、ステム6の破断作用部68の押し込みを2段階に形成し、第1段階目では封鎖膜94を破るだけで、入口通路52の出口をふさいだ状態にして第1液が出ないようにしておき、次にステム6の破断作用部68を完全に押し込むことによって、吐出通路64の開口65を開口させ、入口通路52と吐出通路64の開口65とを連通させる。その結果、封鎖膜94を破っても、入口通路52の出口をふさいだ状態であるから、内容器Bに収容されている第2液を外容器Aに収容されている第1液に混合する前には、外容器Aの第1液がノズル71から無駄に放出される事態を回避することは可能である。
たとえば、他の実施形態の要部を拡大した断面図である図4に示す如く、ステム6の括れ部63を長くし、かつ、パッキン66の肉厚を厚くすると共に、開閉弁機構4に装着された内容器Bの封鎖膜94と、該封鎖膜94に対するステム6の先尖り状の破断作用部68との対向距離を、ステム6が初期位置から押込み位置まで押し込まれて括れ部63側の開口65がパッキン66との対向位置よりも下方に下がるまでのステム押込み長さよりも短く形成する。かかる構成とすることにより、ステム6が初期位置から押し込まれた場合に、そのステム6が押込み位置に到達して開口65が開くよりも前に、破断作用部68が内容器Bの封鎖膜94を突き破るようになるので、開口65を介して操作体7のノズル71に外容器Aの内部空間Sを連通させることなく、内容器Bの封鎖膜94を突き破ってその先端開口を開くことが可能になる。
【0037】
したがって、この他の実施形態の2液混合型エアゾール容器によると、操作体7に対する最初の段階の押込み操作によって、ステム6を初期位置から押込み位置の手前まで押し込むことにより破断作用部68で内容器Bの封鎖膜94を突き破り、次に、ステム6をばね体67の付勢により初期位置に復帰させることにより内容器Bの先端開口を開き、この後、内容器Bの第2液を外容器Aに流出させて第1液と混合し、次の段階の操作体7の押込み操作によってステム6を押込み位置まで押し込むと、吐出通路64の括れ部63側の開口65が開いて混合液がノズル71から噴出することになる。これにより、外容器Aの第1液がノズル71から無駄に放出されることがなくなる。
【0038】
なお、上記実施形態において、内容器Bの中に、その形状を球状よりも角を形成した歪な形状のパチンコ玉のような金属玉やガラス玉を入れておくと、当該エアゾール容器を振とうしたり揺り動かしたりするとき、この玉が内容器B内を動いて第1液と第2液とを混合する際に内容器Bから第2液が出やすくなるという利点がある。
また、外容器Aの中にパチンコ玉のような金属玉やガラス玉を入れておくと、当該エアゾール容器を振とうしたり揺り動かしたりして第1液と第2液とを混合する際に内容器Bから出た第2液が第1液と混ざりやすい。また、誤操作によって内容器Bの首部の封鎖膜が破られないようにするために、操作体7を覆う保護キャップを外容器Aに装着することができるようにしておくことが望ましい。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、外容器や内容器の価格を抑えてエアゾール容器全体のコストダウンを図りやすくすることができ、しかも、フィルターなどの余分な部品を用いずにその組立を簡単にかつ容易に行うことができるという効果が奏される。また、開閉弁機構の内容器取付部に、内容器の首部のねじ部をねじ込むだけでその内容器を開閉弁機構に装着することができ、しかも、内容器取付部にねじ込み可能な内容器のねじ部のサイズを1種類に定めたとしても、内容器の容量を増減変更することが容易になる。さらに、エアゾール容器に自立性を持たせるためにキャップを別途用いる必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る2液混合型エアゾール容器の実施形態を示した縦断側面図である。
【図2】図1の要部を拡大した断面図である。
【図3】作用を説明するための断面図である。
【図4】他の実施形態の要部を拡大した断面図である。
【符号の説明】
A 外容器
B 内容器
S 内部空間
1 有底胴体
2 上部カバー
3 口金
4 開閉弁機構
6 ステム
7 操作体
53 内容器取付部
56 液通路
61 操作部
64 吐出通路
68 破断作用部
71 ノズル
91 首部
93 ねじ部
94 封鎖膜
Claims (3)
- 円筒状の有底胴体に上部カバーが取り付けられ、この上部カバーに、口金を介し、上記有底胴体と上記上部カバーとによって囲まれた内部空間に位置する開閉弁機構が取り付けられた外容器に、この外容器に蓄えられた第1液に混合される第2液を蓄えた内容器が収容されていて、
上記開閉弁機構が、上記口金の上方へ突出した操作部を有するステムと、上記操作部に装着されたノズルを具備する操作体とを備え
上記操作体を介して上記ステムが初期位置から押込み位置に押込み操作されることにより開いて上記ノズルに上記内部空間を連通させ、かつ、上記ステムが押込み位置から初期位置に復帰することにより閉じて上記ノズルを上記内部空間に対して遮断する吐出通路が上記ステムに備わり、そのステムが上記初期位置に向けて常時弾発付勢されてなる2液混合型エアゾール容器において、
上記内容器が、周囲にねじ部を備えかつ封鎖膜によって先端開口が閉塞された首部を有し、上記開閉弁機構に、上記ねじ部をねじ込むことによって内容器が装着された内容器取付部と、上記内容器の首部の先端開口から流出した第2液を上記外容器の内部に流入させる液通路とが備わり、
上記ステムの下端に、そのステムが初期位置に位置しているときに上記内容器取付部に装着された上記内容器の封鎖膜に対向し、かつ、そのステムが初期位置から押込み位置に押込み操作されることにより上記封鎖膜を突き破って上記首部の先端開口を開く破断作用部が備わっていることを特徴とする2液混合型エアゾール容器。 - 上記内容器が、一体成形された上記首部と上記封鎖膜とを有する請求項1に記載した2液混合型エアゾール容器。
- 上記破断作用部が、上記ステムの下端に先尖り状に形成されている請求項1又は請求項2に記載した2液混合型エアゾール容器。
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