JP2004059065A - 吸収性物品の個別包装体 - Google Patents

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absorbent article
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sealing
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Yoshinori Kumasaka
熊坂 欽典
Kiyoshi Ishita
井下 喜好
Takahisa Takahashi
高橋 隆久
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

【課題】生理用ナプキン等の吸収性物品を内包した個別包装体の幅方向両側を、十分に大きな力で封止することを可能として不用意に開封されるおそれをなくすと共に、吸収性物品を取り出すために個別包装を開封する際には、容易に開封することが出来、しかも開封作業によって包装シートが破損されることがないようにせんとするものである。
【解決手段】吸収性物品を個別に収納包装した包装シートの幅方向両側端を強固な接合による封止部とし、該封止部の内方に位置して平行に易破断部を設けたことを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する分野】
この発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品を個々に包装する個別包装の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生理用ナプキン等の吸収性物品を使用単位である一個毎にフィルム状の包装シートで個別に包装し、使用前における製品の衛生性を保持すると共に、製品を取り出した後の包装シートを使用済の吸収性物品を包んで廃棄するための廃棄用包装材として使用するようにしたものは従来公知であり、例えば特許第3149158号公報に開示されている。かかる吸収性物品の個別包装は、製品使用前における衛生性の保持を達成するために製品である生理用ナプキンを包装シートと共に折り畳んで、幅方向両側を熱融着等の封止手段で封止し、開封部をタブテープ等で止着して個別包装を行っている。
【0003】
製品を内包した包装シートの幅方向両側は、熱融着等の手段で封止されているが、この幅方向両側の封止部は、使用前においては製品の衛生上の安全性を確保するために簡単に開封されることがない程度の封止力を備えている必要がある反面、製品の取出しのために開封する際には薄いフィルムからなる包装シートが破損しない程度の力で封止部を開封可能である必要がある。ところで、包装シートの幅方向両側を封止するための手段である熱融着或いは接着剤による接着は、製品を高速で生産する工程において安定的に制御することが難しく、必ずしも設計した封止力で封止されているとは限らない。封止力が少ないと、パーケージ内や使用者が携行しているときに、外部からの衝撃や摩擦で封止部が外れて開封され、見た目の衛生性が損なわれるばかりでなく、水分や異物の混入を招来するおそれがある。又、逆に封止力が大きすぎると、製品を取り出すために包装を開封する際、必要以上に大きな力を要し包装シートを破損して、使用済の生理用ナプキンを廃棄のために包むことが出来なくなるおそれがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品を内包した個別包装体の幅方向両側を、十分に大きな力で封止することを可能として不用意に開封されるおそれをなくすと共に、吸収性物品を取り出すために個別包装を開封する際には、容易に開封することが出来、しかも開封作業によって包装シートが破損されることがないようにせんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するためにこの発明が採った手段は、吸収性物品を個別に収納包装した包装シートの幅方向両側端を強固な接合による封止部とし、該封止部の内方に位置して平行に易破断部を設けたことを特徴とする。
【0006】
易破断部が、不連続の切断線からなり、易破断部と封止部内縁との間隔が、10mm以下とされていることを特徴とする。
【0007】
易破断部が、包装シートの一部に形成されていないことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の好ましい実施の形態を、以下に詳細に説明する。この発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品を共に折り畳んで内包する薄いフィルム状の包装シートの幅方向両側端に熱融着或いは接着剤等で使用者の開封を不能にする強固な封止部を設けると共に、該強固な封止部の内方に両側縁と平行に易破断部を設け、該易破断部に沿って包装シートを破断し開封するようにしたことを特徴とする。該易破断部は、好ましくは開封時の破断を誘導する不連続の切断線である。しかしながら、意図しない開封を防止でき、開封時にフィルム状の包装シートの破断を誘導し得るような易破断部であれば良く、不連続の切断線に限られるものではない。易破断部は、両側端から離れてしまうと包装体を開く力が切断部にうまく伝わらず、必要以上に大きな力が必要となるので、封止部の内縁と易破断部との間隔は10mm以下、好ましくは2mm以下とする。易破断部は、包装シートの全長に亘って設けても良いが、易破断部が形成されない部分を設けて端部分が分離しないようにしても良い。
【0009】
【実施例】
図1〜4を参照して、この発明にかかる個別包装体(1)は、樹脂フィルム製の包装シート(2)に生理用ナプキン(3)を収納しつつ折り畳んで、長手方向両側をシールして封止する。長手方向両側端部に設けられる封止部(4)は、熱融着或いは接着剤等により強固に接合されており、使用者による開封を不能にしており、該封止部(4)から開封しようとすると薄い包装シートを破損してしまう。この発明は、このように包装シートの長手方向両側端部を強固に封止し開封が行い得ないようにすると共に、該封止部の内縁から離間して封止部と平行に易破断部(5)を設け、該易破断部を破断して包装体(1)の開封を行うようにする。これにより、封止部は十分に大きな力で封止して確実な封止を行いつつ、開封に際しては易破断部に沿って容易に破断して容易な開封を達成することが可能となる。これにより、包装シート(2)を構成している薄い樹脂フィルムが破損するおそれがなくなるため、包装シート(2)を使用済生理用ナプキン使用して良好に包むことが可能となる。
【0010】
易破断部(5)と包装体(1)の幅方向両側縁に形成された封止部(4)の内縁との間隔は、10mm以下とし、好ましくは2mm程度とする。易破断部(5)が、包装体(1)の側端から離れすぎると、包装体を開封する力がうまく易破断部(5)に伝わらず、大きな力が必要となるおそれがある。力が入りすぎると、破断部(5)以外の部分に破断が起こり易く、使用済製品の包装に支障を来すおそれがあるので好ましくない。易破断部(5)は、開封時の破断を誘導し得るミシン目のような不連続の切断線とするのが最も好ましいが、これに限られるものではない。又、易破断部(5)は、包装シートの全長に亘って設けても良いが、一部において易破断部(5)を設けず、破断された端部分が包装シートから分離しないようしても良い。
【0011】
【発明の効果】
この発明によれば、生理用ナプキン等の吸収性物品の個別包装体の幅方向両側端を強固な封止部とし、その内方に平行に易破断部を設けてあるので、包装体の意図しない開封を防止することが出来ると共に、易破断部において容易な破断を行うことが出来、包装シートの破損による使用済製品の包装に支障を生ずるおそれがなくなる
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の個別包装体の平面図
【図2】この発明にかかる個別包装体の平面図
【図3】同縦断面図
【図4】開封状態を示す斜視図
【符号の説明】
(1)個別包装体
(2)包装シート
(3)生理用ナプキン
(4)封止部
(5)易破断部

Claims (4)

  1. 吸収性物品を個別に収納包装した包装シートの幅方向両側端を強固な接合による封止部とし、該封止部の内方に位置して平行に易破断部を設けたことを特徴とする吸収性物品の個別包装体。
  2. 易破断部が、不連続の切断線からなることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品の個別包装体。
  3. 易破断部と封止部内縁との間隔が、10mm以下とされていることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品の個別包装体。
  4. 易破断部が、包装シートの一部に形成されていないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の吸収性物品の個別包装体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007142307A1 (ja) * 2006-06-08 2007-12-13 Uni-Charm Corporation 母乳パッドの包装体及びその包装方法
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