JP2004058852A - 自動車のトーイン及びキャンバーの角度測定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自動車のタイヤTを固定するハブ部Hにおけるタイヤ固定用のボルト23に螺着するための複数同長の立上げ固定脚軸3と、その立上げ固定脚軸3に固定する平面台盤1と、この平面台盤1に枢支固定される角度定規2と、前記立上げ固定脚軸3と前記平面台盤1とを固定する複数の止めネジ4と、タイヤ固定用のボルト23に固定する糸掛け補正軸19と、前記角度定規2に掛けて目盛を読む下げ振り6と、前記角度定規2と糸掛け補正軸19に掛けて角度定規2の目盛を読む前後のタイヤ間距離よりも長い張り糸7とから構成される。
【選択図】 図1
Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、トーイン(タイヤの水平方向の開き角度)及びキャンバー(タイヤの垂直方向の開き角度)を測定する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまでに、トーインの角度を測定する装置とキンバーの角度を測定する装置とがそれぞれ別々に提案されている。
【0003】
従来のトーインの測定装置としては、自動車を平坦地に置いて、前車輪の両タイヤにそれぞれ取付けられたホイールの周縁に挟むようにスティを固定し、両スティに左右両方のタイヤ面に接した線と平行にゴム紐を掛けて張り、スティに設けた分度器の目盛りに接したゴム紐の位置が示す目盛りを読めば、トーインの傾きがわかるようになっているものがある。
【0004】
また、前車輪の両タイヤにそれぞれ取付けられたホイールの周縁に挟むようにスティを固定し、一方のスティの基準点から他方に設けた鏡を覗き見て、その鏡に写る基準点の位置がずれて示された距離を測定してトーインの傾きがわかるようになっているものもある。
【0005】
それらの測定装置は、いずれも自動車が平坦地に置いてないと測定できず、また、ホイールの周縁にスティなどの装置を取り付けるものであるため、ホイール自体の変形の影響を受けるため精度の高い正確な計測ができなかった。
さらに、測定作業も平坦地を探し、左右両方のタイヤに装置を装着しなければならず、大変面倒であった。
さらにその装置は大変嵩張るものであり、持ち運びしたり収納場所を探したりするのも困難であった。
【0006】
また従来キャンバーの測定装置は、自動車レース場などに、水平な地面を基準にしで角度測定アームをタイヤの上下に当てて、測定アームの上と下の開閉の差でキャンバーを計測する設置型の大掛かりな装置が使用されているが、砂利道や変形した地面上では使用することができず、また、装置の価格も高いうえ大変嵩張るものであったため、一般ユーザーに普及するようなものではなかった。
【0007】
それらの装置はいずれもトーイン又はキャンバーの専用の測定装置であり、両用して測定できるものは従来なかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、自動車のタイヤのトーイン及びキャンバーの角度が兼用して測定でき、且つどのような場所においても、それらの傾斜角度を簡単かつ正確に測定することができる装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のトーイン及びキャバーの角度測定装置は、
自動車のタイヤを固定するハブ部におけるタイヤ固定用のボルト又はボルト孔に螺着するための複数同長の立上げ固定脚軸と、その立上げ固定脚軸に固定する平面台盤と、この平面台盤に枢支固定される角度定規と、前記立上げ固定脚軸と前記平面台盤とを固定する複数の止めネジと、前記角度定規を取り付けた車輪とは別の前又は後の車輪のタイヤ固定用のボルト又はボルト孔に固定する糸掛け補正軸と、前記角度定規に掛けて目盛を読む下げ振りと、前記角度定規と糸掛け補正軸に掛けて角度定規の目盛を読む前後のタイヤ間距離よりも長い張り糸とから構成される。
【0010】
前記平面台盤は、自動車のタイヤを固定するハブ部におけるタイヤ固定用のボルト又はボルト孔の配置部位に対応させて止めネジ挿通孔を複数配設するとともにそれらの止めネジ挿通孔の中心に角度定規を枢着するための定規固定孔を設けて成る。
【0011】
前記角度定規は、中央部に前記平面台盤に密接する平面を有するとともにその平面にネジ差込み孔を設けた回転板部と、その回転板部に対して板面が直立するとともにその板面の両方又は一方の端辺縁の少なくとも1箇所に糸掛部を設けるとともにその糸掛部を基点に他方側の端辺縁には幅方向の角度目盛を設けた計測板部とから成る。
【0012】
前記立上げ固定脚軸は、一方端側にタイヤ固定用のボルト又はボルト孔に螺着する雌ネジ又は雄ネジを有し他方端側に前記止めネジを螺着する雌ネジを有して成る。
【0013】
前記糸掛け補正軸は、一方端側にタイヤ固定用のボルト又はボルト孔に螺着する雌ネジ又は雄ネジを有し他方端側寄りに前記角度定規の糸掛部の立上げ高と等しい高さ位置に1本の基準溝線を設けるとともにその基準溝線に対する距離を示す複数の補正目盛溝線とを設けて成る。
【0014】
前記下げ振りは、一方端部に糸掛部への掛止手段を有し且つ他方端部に錘又は錘と糸掛部を有して成る。
【0015】
前記張り糸は、少なくとも一方端部には角度定規の糸掛部及び/又は下げ振りの糸掛部に対する掛止手段を有するとともに他方端部には糸掛け補正軸の溝線に掛ける輪及び/又は角度定規の糸掛部への掛止手段を有して成る。
【0016】
また、上記構成において、前記角度定規の中央に幅方向の目盛孔を貫設して成るものである。
【0017】
さらに、上記構成において、前記平面台盤の止めネジ挿通孔が、定規固定孔を中心として異なる等分度上の各2箇所以上に形成されているものである。
【0018】
さらにまた、上記構成において、前記糸掛け補正軸が、両端側に異なるタイヤ固定用のボルトに対応する異径の雌ネジをそれぞれ設けるとともに両端側寄りに1本の基準溝線とその基準溝線に対する距離を示す複数の補正目盛溝線とを設けて成るものである。
【0019】
また、上記構成において、前記立上げ固定脚軸が、両端側に異なるタイヤ固定用のボルトに対応する異径の雌ネジをそれぞれ設けるとともにその雌ネジ底に止めネジを螺着する雌ネジを設けて成るものである。
【0020】
さらに、上記構成において、前記張り糸が、ゴム、バネ又は錘による張力保持手段を備えて成るものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明における自動車のタイヤのトーイン及びキャンバーの角度測定装置を、その実施の形態を示す図の実施例に基づいて以下説明する。
【0022】
本発明のトーイン及びキャバーの角度測定装置は、図1及び図2に示すように、自動車のタイヤTを固定するハブ部Hにおけるタイヤ固定用のボルト23又はボルト孔(図省略)に螺着するための複数同長の立上げ固定脚軸3と、その立上げ固定脚軸3に固定する平面台盤1と、この平面台盤1に枢支固定される角度定規2と、前記立上げ固定脚軸3と前記平面台盤1とを固定する複数の止めネジ4と、タイヤ固定用のボルト23に固定する糸掛け補正軸19と、前記角度定規2に掛けて目盛を読む下げ振り6と、前記角度定規2と糸掛け補正軸19に掛けて角度定規2の目盛を読む前後のタイヤ間距離よりも長い張り糸7とから構成される。
【0023】
自動車のタイヤTのハブ部Hには前記タイヤ固定用のボルト23が突設されたタイプとは別にボルト固定孔(図省略)を有するタイプとがあり、ボルト固定孔を有するタイプの場合には立上げ固定脚軸3の基端にボルト固定孔の雌ネジに螺合して連結できる雄ネジ(図省略)を有するものを用意することになる。
また、図3に示すように、取り付け時に取り付け側を間違わないようこの立上げ固定脚軸3に異径識別目印22を付けておくのが望ましい。
さらに、同様に取り付け時に取り付け側サイズを間違わないよう前記糸掛け補正軸19にも異径識別目印22を付けておくのが望ましい。
【0024】
前記平面台盤1は、自動車のタイヤTを固定するハブ部Hにおけるタイヤ固定用のボルト23又はボルト孔(図省略)の配置部位に対応させて止めネジ挿通孔10を複数配設するとともにそれらの止めネジ挿通孔10の中心に角度定規2を枢着するための定規固定孔8を設ける。
【0025】
前記角度定規2は、中央部に前記平面台盤1に密接する平面を有するとともにその平面にネジ差込み孔9を設けた回転板部2bと、その回転板部2bに対して板面をL型直角に屈曲形成(図3に示す)させるとともにその板面の両方又は一方の端辺縁の少なくとも1箇所に糸掛部12を設ける(図3は両方に糸掛溝12設けた態様を示す)とともにその糸掛部12を基点に他方側の端辺縁には幅方向の角度目盛13、25(図7では数字による角度値を示し、キャンバー計測目盛25と、トーイン計測目盛13とが書き込まれる)を設けた計測板部2aとから構成される。
前記キャンバー計測目盛25とトーイン計測目盛13は計測板部2aの表裏の両方またはいずれかの一面に書き込んでも良い(図3ではL型屈曲の外側、図1ではその内側に書いた態様を示す)。
【0026】
前記枢支ボルト5は、前記角度定規2と前記平面台盤1とを固定するもので、前記角度定規2のネジ差込み孔9に差し込んで前記平面台盤1の定規固定孔8に螺着できるようにする。
【0027】
前記立上げ固定脚軸3は前記平面台盤1をその板面がハブ軸方向と垂直状態なってハブ部Hから立上げるとともに角度定規2がタイヤTに当たるのを避けるためにハブ部Hと平面台盤1とに介在させるものであり、図4と図6に示すように、一方端側にハブ部Hのタイヤ固定用のボルト23又はボルト孔(図省略)に螺着する雌ネジ31a又は雄ネジ(図省略)を有し、他方端側に平面台盤1を固定する止めネジ4を螺着する雌ネジ11を有する。
【0028】
前記糸掛け補正軸19は、一端にはタイヤ固定用のボルト23又はボルト孔(図省略)に螺着する雌ネジ35a又は雄ネジ(図省略)が設けられ、他端の寄りの周側面には前記角度定規2の糸掛部12の立上げ高と等しい高さ位置に1本の基準溝線28を設けるとともにその基準溝線28に対する距離を示す複数の補正目盛溝線29とを設ける。
【0029】
前記下げ振り6は、糸16の一方端部に糸掛部への掛止手段17を有し且つ他方端部に錘18又は錘18と糸掛部32を有し、前記定規2よりも長いものを用いる。
この下げ振り6は、角度定規2の糸掛部12に掛止手段17を掛けると前記角度定規2のキャンバー測定目盛25に吊った糸当が当たって傾き角度が読み取れるものである。
掛止手段17は、掛止塊26aとする場合、糸掛溝12aから抜けずに引っかかる程度の大きさとし、たとえば結び目を設けるとか玉状の鉛を潰し固定したものなどが使用できる。
また、その他に止め輪26bを作ってその輪を糸掛溝12aに掛ける方法もある。
【0030】
前記張り糸7は、図3に示すように、少なくとも一方端部には角度定規2の糸掛部12及び下げ振り6の糸掛部32に対する掛止手段33を有するとともに他方端部には糸掛け補正軸19の溝線28、29に掛ける輪36及び角度定規2の糸掛部12又は目盛孔14への掛止手段34を有する。
この張り糸7は、前記角度定規2のトーイン測定目盛13に当てて傾き角度を読み取り計測する。
【0031】
また、前記角度定規2の中央に幅方向の目盛15を付けた目盛孔14を貫設する。
【0032】
さらに、前記平面台盤1の止めネジ挿通孔10を、定規固定孔8を中心として異なる等分度上の各2箇所以上に形成する。
こうすれば、平面台盤1(図では円盤型を示す)を安定させて正確に固定でき、ハブ部Hに対する角度定規2の方向を正確に決めることができる。
なお、図5ではタイヤホイール24を装着したままで、本測定装置を取り付けた状態を示している。本測定装置ではタイヤホイール24を外した状態でも使用することができる。
【0033】
自動車のタイヤTを取り付けるハブ部Hには、通常はタイヤ固定用のボルト23が4本から6本が等角度間隔に突設されていが、内部に雌ネジ(図省略)を形成したタイヤ固定用のボルト孔が4本、5本及び6本が等角度間隔に穿設されているものもある。これらいずれのものにも対応して螺着固定できるようにする。この対応の仕方は、図1に示すように、定規固定孔8を中心にし、止めネジ挿通孔10に対して偶数本のものは角度180度に位置する止めネジ挿通孔10aを、奇数本のもの、例えば5本の場合には144度の異なった角度位置にある止めネジ挿通孔10bを設ける。
【0034】
また、ハブ部Hの径が異なるものに対して説明すると、図5に示すように、径が大きい場合には、止めネジ挿通孔10cに対して偶数本のものは180度に角度位置する止めネジ挿通孔10dを、奇数本例えば5本の場合には144度の異なった角度位置にある止めネジ挿通孔10eを設ける。また径が小さい場合には、止めネジ挿通孔10fに対して偶数本のものは180度に角度位置する止めネジ挿通孔10gを、奇数本例えば5本の場合には144度の異なった角度位置にある止めネジ挿通孔10hの孔を設けて使用することができる。
【0035】
このように、前記ハブ部Hにおけるタイヤ固定用のボルト23又はボルト孔の配置部位に対応させた止めネジ挿通孔10を、定規固定孔8を中心として異なる等分度上の各2箇所以上に設けると、一種類の平面台盤1で、タイヤの固定方法が4本ボルト式や6本ボルト式など、型式の異なるハブ部Hにも対応することが可能となる。
【0036】
さらに、前記糸掛け補正軸19が、両端側に異なるタイヤ固定用のボルト23に対応する異径の雌ネジ35a、35bをそれぞれ設けるとともに両端側寄りに1本の基準溝線28とその基準溝線28に対する距離を示す複数の補正目盛溝線29とを設ける。
【0037】
また、前記立上げ固定脚軸3が、両端側に異なるタイヤ固定用のボルト23に対応する異径の雌ネジ31a、31bをそれぞれ設けるとともにその雌ネジ底に止めネジ4を螺着する雌ネジ11を設ける。
なお、前記止めネジ4を、図3に示すように、皿ネジにすると、図6に示すように、前記平面台盤1の表面から隠れるので、角度定規2の回転の障害とはならなくなる。
【0038】
さらに、前記張り糸7が、ゴム、バネ又は錘による張力保持手段を備えると、糸が張られて正確に測れるようになる。
【0039】
前記張りゴム糸7は、一方端部に角度定規2の糸掛部12へ掛け止める掛止手段17を有し且つ前後のタイヤ間距離よりも長いものを用いる。
前記掛止手段17としては糸掛部12の糸掛溝12aよりも大きな掛止塊26a又は止め輪26bなどが用いられる。
なお、枢支ボルト5による枢支固定により締められる部分には、ワッシャー20を用いる(図3に示す)と良い。
【0040】
【トーイン測定方法】
次に、この装置を用いて行うトーインの測定方法について説明する。
この測定方法は、自動車タイヤTのハブ部Hに着いているタイヤ固定用のボルト23に前記立上げ固定脚軸3を螺着する。そして、その立上げ固定脚軸3の先端に平面台盤1の止めネジ挿通孔10を合わせて止めネジ4で固定する。
そして、平面台盤1の中心の定規固定孔9と前記固定孔8とを合わせて枢支ボルト5を差し込んで角度定規2を水平に固定する。
【0041】
また後方のタイヤには、図7に示すように、前記糸掛け補正軸19をタイヤ固定用のボルト23に螺着する。そして基準溝線28にし込んで角度定規2を水平に固定する。
そして、角度定規2の糸掛溝12に張り糸7の掛止塊27を掛ける。
すると、図2に示すように、トーイン測定目盛13の線上に張り糸21が当たり、そのトーイン測定目盛13を読めば、トーインの傾きbがそのまま計測できる。
例えば図7では1°40′が読み取れる。
スダッド幅が異なる場合には、前記糸掛け補正軸19に掛ける張り糸7の輪36の位置を基準溝線28からスダッド幅差の目盛分だけ補正目盛溝線29に移し変える。こうすることによって、フタッド幅の差から起こる前後方向のズレを解消し正確に角度が測定できるようにする。
【0042】
また、図8に示すように、後方のタイヤにも前方のタイヤと同じものを同様に固定して測定することができる。
この場合、両方の角度定規2の糸掛溝12に張りゴム糸7の掛止塊27を掛ける。
すると、図2に示すように、トーイン測定目盛13の線上に張りゴム糸21が当たり、そのトーイン測定目盛13を読めば、トーインの傾きbがそのまま計測できる。
例えば図7では1°40′が読み取れる。
スダッド幅が異なる場合には、前記糸掛け補正軸19の補正の仕方と同様に、この測定の際、角度定規2の中央に設けた補正目盛溝孔14に基準となる片方側の張り糸7の掛止手段を掛けると、位置の補正をすることができ、より正確に角度を測定することができる。
【0043】
【キャンバー測定方法】
次に、この装置を用いて行うキャンバーの測定方法について説明する。
この測定方法は、図1に示すように、トーインの場合と同様に自動車タイヤTのハブ部Hに着いているタイヤ固定用のボルト23に前記立上げ固定軸3を螺着する。そして、その立上げ固定軸3の先端に平面台盤1の止めネジ挿通孔10を合わせて止めネジ4で固定する。
そして、平面台盤1の中心の枢支孔9と定規固定孔8とを合わせて枢支ボルト5を差し込んでこの角度定規2を糸掛溝12が上になるようにして垂直状態に回転させ固定する。
【0044】
そして、角度定規2の糸掛溝12aに下げ振り6の掛止塊26aを掛ける。
すると、図4に示すように、キャンバー測定目盛25の線上に糸16が当たり、そのキャンバー測定目盛25を読めば、キャンバーの傾きaがそのまま計測できる。
例えば、図7では2°50′が読み取れる。
【0045】
【発明の効果】
本発明は以上のようであり、基準となる固定場所が変形している可能性の高いホイールや地面とは異なり、自動車タイヤTのハブ部Hに直接固定して測定するものなので、極めて高い精度のトーイン及びキャンバーの角度の測定が可能になった。
また、装置の取り付けはハブ部Hへのボルト固定によるものなので、ホイールを付けたままでも外した状態でも、本装置の装着も角度測定も行うことができる。
そして、トーイン測定はこれまではできなかった砂利道、凸凹道及び傾斜地などでも正確に測定でき、またキャンバー測定は水平な土地であれば荒れた地面でも測定できるようになった。
また測定方法も上記説明のように、下げ振りの糸と、張り糸が当たった角度目盛を見ればそのまま正確な測定ができ、取り扱い大変に簡単である。
【0046】
また、この装置を自動車タイヤTのハブ部Hに取付けたままで、角度目盛を見ながらの計測しつつトーイン及びキャンバーの角度の調整ができる利点があり、その際ハンドルを動かしながら測定することもできる。
さらに、各部品が軽量で小さく、全体をコンパクト化することが可能になり、狭いトランクなどにも簡単に収納し持ち運びができるようになった。
特に、一つの装置で、自動車のタイヤのトーイン及びキャンバーの角度が兼用測定できことはこれまでにない大きな特徴である。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャンバーを測定するため角度定規を垂直状態にハブ部へ装着した状態を示す斜視図。
【図2】トーインを測定するため角度定規を水平状態にハブ部へ装着した状態を示す斜視図。
【図3】本発明を分解した状態を示す斜視図。
【図4】平面台盤の異なる複数の止めネジ孔の位置を示す正面図。
【図5】平面台盤に固定した状態を示す立上げ固定脚軸の縦断側面図。
【図6】本発明を組み立てた状態を示す斜視図。
【図7】角度定規の目盛部分を示す正面図。
【図8】前後のタイヤのハブ部に角度定規と糸掛け補正軸を装着してトーインを測定している状態を示す斜視図。
【図9】前後のタイヤのハブ部に角度定規をそれぞれ装着してトーインを測定している状態を示す斜視図。
【符号の説明】
T タイヤ
H ハブ部
1 平面台盤
2 角度定規
2a 目盛板部
2b 回転板部
3 立上げ固定脚軸
4 止めネジ
5 枢支ボルト
6 下げ振り
7 張り糸
8 定規固定孔
9 枢支孔
10 ネジ挿通孔
11 止めネジ用の雌ネジ
12 糸掛部
12a 糸掛溝
13 トーイン測定目盛
14 補正目盛溝孔
15 補正目盛
16 糸
17 掛止手段
18 錘
19 糸掛け補正軸
20 割ワッシャー
21 ゴム糸
22 異径識別目印
23 タイヤ固定用のボルト
24 タイヤホイール
25 キャンバー測定目盛
26a 掛止塊
26b 掛止輪
27 掛止塊
28 基準溝線
29 補正目盛溝線
30 ナット
31a 雌ネジ
31b 雌ネジ
32 糸掛部
33 掛止手段
34 掛止手段
35a 雌ネジ
35b 雌ネジ
36 掛け輪
Claims (6)
- 自動車のタイヤを固定するハブ部におけるタイヤ固定用のボルト又はボルト孔の配置部位に対応させて止めネジ挿通孔を複数配設するとともにそれらの止めネジ挿通孔の中心に角度定規を枢着するための定規固定孔を設けた平面台盤と、
中央部に前記平面台盤に密接する平面を有するとともにその平面にネジ差込み孔を設けた回転板部と、その回転板部に対して板面が直立するとともにその板面の両方又は一方の端辺縁の少なくとも1箇所に糸掛部を設けるとともにその糸掛部を基点に他方側の端辺縁には幅方向の角度目盛を設けた計測板部とから成る角度定規と、
一方端側にタイヤ固定用のボルト又はボルト孔に螺着する雌ネジ又は雄ネジを有し他方端側に止めネジを螺着する雌ネジを有する複数同長の立上げ固定脚軸と、
一方端側にタイヤ固定用のボルト又はボルト孔に螺着する雌ネジ又は雄ネジを有し他方端側寄りに前記角度定規の糸掛部の立上げ高と等しい高さ位置に1本の基準溝線を設けるとともにその基準溝線に対する距離を示す複数の補正目盛溝線とを設けた糸掛け補正軸と、
前記立上げ固定軸と平面台盤とを固定する複数の止めネジと、
一方端部に糸掛部への掛止手段を有し且つ他方端部に錘又は錘と糸掛部を有する下げ振りと、
少なくとも一方端部には角度定規の糸掛部及び/又は下げ振りの糸掛部に対する掛止手段を有するとともに他方端部には糸掛け補正軸の溝線に掛ける輪及び/又は角度定規の糸掛部への掛止手段を有し、且つ前後のタイヤ間距離よりも長い張り糸と、
から成るトーイン及びキャンバーの角度測定装置。 - 角度定規の中央に幅方向の目盛孔を貫設して成る請求項1に記載のトーイン及びキャンバーの角度測定装置。
- 平面台盤の止めネジ挿通孔が、定規固定孔を中心として異なる等分度上の各2箇所以上にある請求項1又は2に記載のトーイン及びキャンバーの角度測定装置。
- 糸掛け補正軸が、両端側に異なるタイヤ固定用のボルトに対応する異径の雌ネジをそれぞれ設けるとともに両端側寄りに1本の基準溝線とその基準溝線に対する距離を示す複数の補正目盛溝線とを設けて成る請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載のトーイン及びキャンバーの角度測定装置。
- 立上げ固定脚軸が、両端側に異なるタイヤ固定用のボルトに対応する異径の雌ネジをそれぞれ設けるとともにその雌ネジ底に止めネジを螺着する雌ネジを設けて成る請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載のトーイン及びキャンバーの角度測定装置。
- 張り糸が、ゴム、バネ又は錘による張力保持手段を備えて成る請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載のトーイン及びキャンバーの角度測定装置。
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