JP2004057162A - 有用微生物群培養装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】気温に左右されることなく有用微生物群を培養・増殖することができ、安定した品質の培養液を生成することができる有用微生物群培養装置を提供すること。
【解決手段】基台上に、上下方向に伸延する円筒状の培養槽を載設し、同培養槽の天壁に原料投入口を配設するとともに、周壁内側下部に培養液を所定温度に保持するヒーターを配設し、さらに、前記天壁中央から撹拌翼回転軸を垂設し、同撹拌翼回転軸に培養液を攪拌するための攪拌翼を取り付けた。
【選択図】  図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有用微生物群培養装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光合成細菌や乳酸菌や酵母菌などの有用な微生物を組み合わせた有用微生物群であるEMはよく知られており、近年では、このEMの有機物分解作用(発酵作用)を利用して、土壌改良や生ゴミの堆肥化や悪臭の分解や河川の浄化等を行う機会が増えてきている。そして、このように様々な用途に利用可能なEMに対して需要が高まってきている。
【0003】
このEMは、これまで常温で培養が行うのが一般的であり、培養によって増殖させて所定の活性を引き出した培養液をそのまま利用したり、或いはかかる培養液をさらに加工して利用したりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記EMに含まれる有用微生物のほとんどは培養に適した温度が35度前後であるため、従来のように常温でEMを培養した場合には、気温の下がる冬季や寒冷地においては培養が進行せず、所定の活性に至るまでに多大な時間がかかってしまい、十分に活性化した培養液を生成するのが困難であった。
【0005】
従って、気温に左右されることなく安定して活性培養液を生成することができるEMの培養装置が望まれていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は、基台上に、上下方向に伸延する円筒状の培養槽を載設し、同培養槽の天壁に原料投入口を配設するとともに、周壁内側下部に培養液を所定温度に保持するヒーターを配設し、さらに、前記天壁中央から撹拌翼回転軸を垂設し、同撹拌翼回転軸に培養液を攪拌するための攪拌翼を取り付けたことを特徴とする有用微生物群培養装置を提供せんとするものである。
【0007】
また、本発明は、以下の点にも特徴を有するものである。
(1)前記培養槽の周壁内側下部に、前記ヒーターと略対向状態に培養液の温度を検知する温度検知器を配設したこと。
(2)前記培養槽の周壁外側に、培養槽内部の培養液の収容量を確認するためのゲージを設けたこと。
(3)前記培養槽の天壁に、略逆U字状であって、先端開口部に外方にのみ開放可能な逆止弁を設けた排気用配管を連通連設したこと。
(4)前記基台の一側にステップを設けるとともに、同ステップに立設した杆体の先端に前記ヒーターや攪拌翼を制御するコントローラを配設し、しかも、同コントローラが前記原料投入口の近傍に位置するようにしたこと。
(5)培養槽の周壁外側下部に、所定温度で溶解して培養液を強制排出可能な溶解栓を設けたこと。
(6)前記基台の下端にキャスターを配設したこと。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明における有用微生物群培養装置は、有用微生物群を培養・増殖させて、活性を有する培養液を生成するものであり、上下方向に伸延する円筒状の培養槽を基台上に載設している。そして、培養槽には、天壁に原料投入口を配設するとともに、周壁内側下部に培養液を所定温度に保持するヒーターを配設し、さらに、前記天壁中央から撹拌翼回転軸を垂設して、同撹拌翼回転軸に培養液を攪拌するための攪拌翼を取り付けている。
【0009】
このように、本有用微生物群培養装置では、培養槽にヒーターを配設しているので、培養液を有用微生物群の培養に適した温度に加熱・保持することができ、有用微生物群の培養・増殖を促進することができる。特に、ヒーターは培養槽の周壁内側下部に設けているので、ヒーター近傍で加熱された培養液を培養槽内部で対流させて、培養液を効率よく加熱することができる。
【0010】
また、培養槽の天壁中央に撹拌翼回転軸を垂設して、同撹拌翼回転軸に培養液を攪拌するための攪拌翼を取り付けているので、ヒーター近傍の加熱された培養液を効率よく液面方向へ上昇させることができると共に、液面近傍に上昇した培養液が再び培養槽下部へ下降する際に、同培養液を効率よく培養槽下部へ下降させることができ、培養槽内部の培養液の対流を促進して、培養液を一層効率よく加熱することができる。
【0011】
そして、前記培養槽の周壁内側下部に、前記ヒーターと略対向状態に培養液の温度を検知する温度検知器を配設すれば、温度が低くなりがちなヒーターから離れた培養槽下部付近の培養液の温度を検知して、その検知した温度をもとにヒーターの温度を調整することもできる。
【0012】
また、前記培養槽の周壁外側に、培養槽内部の培養液の収容量を確認するためのゲージを設けることもでき、同ゲージを設ければ、培養槽を開放状態にしなくても培養槽の外方から培養槽内部の培養液の収容量を確認でき、培養槽への塵や雑菌の侵入を防ぐことができる。
【0013】
また、前記培養槽の天壁に略逆U字状であって、先端開口部に外方にのみ開放可能な逆止弁を設けた排気用配管を連通連設すれば、培養中に培養槽内部で発生した気体を培養槽の外部に排出することができ、培養中に培養槽の内圧が高まって危険な状態になることを防止することができる。特に、排気用配管の形状を略逆U字状として、同排気用配管の先端開口部が上方を向かないようにするとともに、同先端開口部に外方にのみ開放可能な逆止弁を設けることにより、空気中に浮遊している塵や雑菌が排気用配管から培養槽内部に侵入するのを防止することができる。
【0014】
また、前記基台の一側にステップを設けて、同ステップに立設した杆体の先端に前記ヒーターや攪拌翼を制御するコントローラを配設し、同コントローラを前記原料投入口の近傍に配置することもでき、このようにステップに立設した杆体の先端にコントローラを配設することにより同コントローラを前記原料投入口の近傍に配置すれば、作業者は原料の投入やコントローラの操作を一ヶ所で行うことができるとともに、前記ステップを利用して原料投入口やコントローラの近くから作業を行うことができ、作業の効率や作業性を向上させることができる。
【0015】
また、培養槽の周壁外側下部に、所定温度で溶解して培養液を強制排出可能な溶解栓を設けることもでき、同溶解栓を設ければ、培養槽内部の培養液が高温になって危険を伴う前に、溶解栓を溶解させて培養液を強制的に培養槽外部に排出することができ、安全に有用微生物群の培養を行うことができる。
【0016】
また、前記基台の下端にキャスターを配設することもでき、同キャスターを設ければ、例えばメンテナンスや清掃を行う際等、必要なときに容易に培養槽を任意の場所に移動させることができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明に係る有用微生物群培養装置の一実施例を図面に基づき説明する。
【0018】
図1は本発明に係る有用微生物群培養装置の一実施例の正面図、図2は同右側面図、図3は同平面図である。
【0019】
図示するように、本実施例における有用微生物群培養装置Aは、有用微生物群の培養を行う培養槽1を上下方向に伸延する円筒状に形成し、同培養槽1を基台2上に載設している。
【0020】
前記基台2は、平面視で矩形の四隅を成すように配置した4本の支持柱3と、隣り合う支持柱3,3同士を連結する連結部材4とからなり、かかる連結部材4の1つに矩形板状のステップ5を外方に向かって水平に突設する一方、同ステップ5の端部に上下方向に伸延する杆体6を立設し、同杆体6の上端に培養槽1における処理を制御する制御部を備えたコントローラ7を連設している。図中、8は本有用微生物群培養装置Aを移動可能とすべく支持柱3の下端に取り付けたキャスターである。なお、有用微生物群培養装置Aを固定配置する場合には、キャスター8を無くすこともできる。
【0021】
ここで、上記培養槽1についてさらに詳説すると、培養槽1の天壁1aには、有用微生物群(EM)や同有用微生物群(EM)の培養基を投入する原料投入口9を設け、同原料投入口9の上方を点検窓10aを備えた密閉可能な原料投入蓋10で閉塞している。
【0022】
特に、原料投入口9は前記ステップ5の方向に寄せて配設しており、原料を投入したり培養槽1の内部を点検したりする際に、作業者がステップ5に立って作業し易いようにしている。また、このように原料投入口9をステップ5の方向に寄せて配設しているので、言い換えれば、原料投入口9の方向にステップ5を配設しているので、杆体6を介してステップ5に連設した前記コントローラ7も、原料投入口9の方向に位置している。そして、本実施例では、杆体6の長さを調整することにより、コントローラ7をさらに原料投入口9の近傍に近づけている。
【0023】
また、培養槽1の天壁1aの中央には、培養液を攪拌するための撹拌翼11を先端部に備えた撹拌翼回転軸12を垂設しており、同撹拌翼回転軸12の上端は、培養槽1の天壁1a上方に配設した駆動モータ13の出力軸に連動連結している。特に、攪拌翼11は、後述するヒーター17よりも上方に位置させており、同攪拌翼11により培養液の対流を促して、ヒーター17の熱を効率よく循環させるようにしている。
【0024】
さらに、培養槽1の天壁1aには、略逆U字状であって、先端開口部に外方にのみ開放可能な逆止弁14aを設けた排気用配管14を連通連設している。そして、かかる排気用配管14によって、培養中に培養槽1の内部で発生した気体を排気できるようにしている。
【0025】
培養槽1の周壁1bには、上端部及び下端部にそれぞれ上・下ゲージバルブ15a,15bを連通連設して、両ゲージバルブ15a,15b間に培養槽1中の培養液の量を表示するゲージ15cを取り付けている。
【0026】
また、培養槽1の周壁1bの下部には、培養したEMを取り出すための取り出し用バルブ16と、培養槽1中の培養液の温度を所定温度に保つためのヒーター17と、培養液の温度が所定温度に達すると、一部が溶解して培養槽1中の培養液を強制的に外部に排出する溶解栓18と、培養槽1中の培養液の温度を検知する温度検知器19とを挿設している。
【0027】
特に、取り出し用バルブ16は、前記ステップ5と重ならない方向に取り付けており、周壁1bの外側に突出した取り出し用バルブ16が、作業者がステップ5上で作業する際の邪魔にならないようにしている。また、このように取り出し用バルブ16をステップ5と重ならない方向に取り付けることにより、取り出し用バルブ16の下方に、同取り出し用バルブ16から排出した培養液を収容するための容器Bを配置し易くなる。
【0028】
また、前記ヒーター17と温度検知器19とは、お互いに略対向するように周壁1bの内側に向かって挿設しており、このように両者を略対向状態に配置することによって、温度が低くなりがちなヒーター17から離れた箇所の培養液の温度を温度検知器19によって検知するようにしている。
【0029】
なお、上記培養槽1は、ステンレスで形成すると共に全面に保温材(図示せず)を配し、ヒーター17の熱を逃がさないようにしている。また、上記ヒーター17や撹拌翼11の作動は、前記コントローラ7によって制御する。
【0030】
本実施例における有用微生物群培養装置Aは上記構成からなり、屋内外を問わず設置することができる。そして、かかる有用微生物群培養装置Aを用いて有用微生物群(EM)の例えば100倍希釈液を培養する場合には、まず、培養基である水道水約98重量%を原料投入口9より投入して約12時間放置する。そして、放置終了後にコントローラ7によりヒーター17及び撹拌翼11を作動させて培養槽1の内部の液温を培養に適した所定の温度に安定させ、その後、EMの原液(EM1号液)約1重量%と培養基である糖蜜約1重量%とを同時に投入する。
【0031】
前記したように、本実施例では、基台2の一側にステップ5を設けると共に、同ステップ5に杆体6を介して連設したコントローラ7を原料投入口9の近傍に位置させているので、作業者は、上記原料の投入やコントローラ7の操作等を移動せずに一ヶ所で行うことができる。しかも、前記ステップ5を利用して、原料投入口9やコントローラ7の近くから作業を行うことができる。
【0032】
次に、このままの状態でさらに4〜5日間放置する。この間、培養液は、攪拌翼11によって攪拌するとともに、ヒーター17及び温度検知器19によって35±2度の液温に保持する。そして、万が一、培養液の温度が高くなりすぎた場合には、前記溶解栓18によって培養槽1の外部に培養液を強制排出する。また、培養中に発生した気体は、前記排気用配管14から適宜排出する。
【0033】
そして、培養液の水素イオン濃度がpH3.5前後になったことを目安に、培養液が活性化されたと判断して培養液の使用を開始する。
【0034】
以上のようにして、本有用微生物群培養装置Aでは恒温下で培養を行うので、品質の安定した培養液を生成することができる。しかも、培養槽1はステンレス製なので、上記培養液の活性水準を約1ヶ月という長期間にわたって保つことができ、その間、必要量だけを取り出し用バルブ16から容器B等に取り出して使用することができる。
【0035】
さらに、本実施例では、培養槽1の周壁1bの外側にゲージ15cを設けているので、培養槽1を開放状態にしなくても、培養槽1の外方から培養槽1の内部に残留している培養液の量を簡単に確認することができる。そして、このように、培養槽1を開放状態にしないことにより、培養槽1へ塵や雑菌が侵入する確率を下げることができる。なお、培養液は、活性水準がやや低下するものの、1ヶ月を過ぎた後であっても使用することができる。
【0036】
【発明の効果】
発明は上記のような形態で実施されるもので、以下の効果を奏する。
【0037】
(1)請求項1記載の本発明では、基台上に、上下方向に伸延する円筒状の培養槽を載設し、同培養槽の天壁に原料投入口を配設するとともに、周壁内側下部に培養液を所定温度に保持するヒーターを配設し、さらに、前記天壁中央から撹拌翼回転軸を垂設し、同撹拌翼回転軸に培養液を攪拌するための攪拌翼を取り付けたので、ヒーターによって培養液の液温を有用微生物群の培養に適した所定温度に保持することができ、有用微生物群の培養・増殖を促進することができる。特に、ヒーターは、培養槽の周壁内側下部に設けているので、ヒーター近傍で加熱された培養液を培養槽内部で対流させて、培養液を効率よく加熱することができる。また、培養液を攪拌するための攪拌翼を前記ヒーターよりも上方に設けたので、ヒーター近傍で加熱された培養液を攪拌翼によって効率よく液面方向へ上昇させることができると共に、液面近傍に上昇した培養液が再び培養槽下部へ下降する際には、培養液を攪拌翼によって効率よく培養槽下部へ下降させることができ、培養槽内部の培養液の対流を促進して、培養液を一層効率よく加熱することができる。
【0038】
(2)請求項2記載の本発明では、前記培養槽の周壁内側下部に、前記ヒーターと略対向状態に培養液の温度を検知する温度検知器を配設したので、温度が低くなりやすいヒーターから離れた培養槽下部付近の培養液の温度を検知して、その検知した温度をもとにヒーターの温度を調整することができる。
【0039】
(3)請求項3記載の本発明では、前記培養槽の周壁外側に、培養槽内部の培養液の収容量を確認するためのゲージを設けたので、培養槽を開放状態にしなくても培養槽の外方から培養槽内部の培養液の収容量を知ることができ、培養槽への塵や雑菌の侵入を防止することができる。
【0040】
(4)請求項4記載の本発明では、前記培養槽の天壁に、略逆U字状であって、先端開口部に外方にのみ開放可能な逆止弁を設けた排気用配管を連通連設したので、培養中に培養槽内部で発生した気体を培養槽の外部に排出することができ、培養中に培養槽の内圧が高まって危険な状態になることを防止することができる。特に、排気用配管の形状を略逆U字状として、同排気用配管の先端開口部が上方を向かないようにし、しかも、同先端開口部に外方にのみ開放可能な逆止弁を設けているので、空気中に浮遊している塵や雑菌が排気用配管から培養槽内部に侵入するのを防止することができる。
【0041】
(5)請求項5記載の本発明では、前記基台の一側にステップを設けるとともに、同ステップに立設した杆体の先端に前記ヒーターや攪拌翼を制御するコントローラを配設し、しかも、同コントローラが前記原料投入口の近傍に位置するようにしたので、作業者は原料の投入やコントローラの操作を一ヶ所で行うことができるとともに、前記ステップを利用して原料投入口やコントローラの近くから作業を行うことができ、作業の効率や作業性を向上させることができる。
【0042】
(6)請求項6記載の本発明では、培養槽の周壁外側下部に、所定温度で溶解して培養液を強制排出可能な溶解栓を設けたので、培養槽内部の培養液が高温になって危険を伴う前に、溶解栓を溶解させて培養液を強制的に培養槽外部に排出することができ、安全に有用微生物群の培養を行うことができる。
【0043】
(7)請求項7記載の本発明では、前記基台の下端にキャスターを配設したので、例えばメンテナンスや清掃を行う場合等、必要に応じて作業し易い場所に培養槽を移動させることができ、作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る有用微生物群培養装置の一実施例の正面図である。
【図2】同右側面図である。
【図3】同平面図である。
【符号の説明】
A  有用微生物群培養装置
1  培養槽
2  基台
5  ステップ
6  杆体
7  コントローラ
8  キャスター
9  原料投入口
11  撹拌翼
12  撹拌翼回転軸
14  排気用配管
14a 逆止弁
15c ゲージ
17  ヒーター
19  温度検知器

Claims (7)

  1. 基台上に、上下方向に伸延する円筒状の培養槽を載設し、同培養槽の天壁に原料投入口を配設するとともに、周壁内側下部に培養液を所定温度に保持するヒーターを配設し、さらに、前記天壁中央から撹拌翼回転軸を垂設し、同撹拌翼回転軸に培養液を攪拌するための攪拌翼を取り付けたことを特徴とする有用微生物群培養装置。
  2. 前記培養槽の周壁内側下部に、前記ヒーターと略対向状態に培養液の温度を検知する温度検知器を配設したことを特徴とする請求項1記載の有用微生物群培養装置。
  3. 前記培養槽の周壁外側に、培養槽内部の培養液の収容量を確認するためのゲージを設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の有用微生物群培養装置。
  4. 前記培養槽の天壁に、略逆U字状であって、先端開口部に外方にのみ開放可能な逆止弁を設けた排気用配管を連通連設したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の有用微生物群培養装置。
  5. 前記基台の一側にステップを設けるとともに、同ステップに立設した杆体の先端に前記ヒーターや攪拌翼を制御するコントローラを配設し、しかも、同コントローラが前記原料投入口の近傍に位置するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の有用微生物群培養装置。
  6. 培養槽の周壁外側下部に、所定温度で溶解して培養液を強制排出可能な溶解栓を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の有用微生物群培養装置。
  7. 前記基台の下端にキャスターを配設したことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の有用微生物群培養装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101309637B1 (ko) 2011-11-09 2013-10-14 학교법인 신동아학원 유용미생물 연속발효장치
CN108949513A (zh) * 2018-07-25 2018-12-07 杭州宸祥环境工程有限公司 一种微生物发酵装置

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