JP2004057069A - 牛の乗架検知器の装着具 - Google Patents

牛の乗架検知器の装着具 Download PDF

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久保 一郎
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Abstract

【課題】他の牛の乗架行為を検知する検知器を、雌牛背部上面に装着するための、牛の乗架検知器の装着具を得る。
【解決手段】雌牛の背部上面を覆う装着帯体50と、該装着帯体に連なる雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回す掛け止め部52とを備える。装着帯体50からは、雌牛の脚部、胴部又は首部周囲に巻き回して取り外し可能に装着するフレキシブルなバンド60を延設する。そして、掛け止め部52を雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回すと共に、バンド60を、雌牛の脚部24、胴部26又は首部28周囲に巻き回して、弛み無く締め付けた状態において、雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回された掛け止め部52を基準にして、装着帯体50が雌牛の十字部と呼ばれる背部20上面に位置決め固定される構造とする。装着帯体50には、検知器10を取り出し可能に収容するポケット40を備える。
【選択図】    図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、発情期にある雌牛の背部にその後部から他の牛が乗架した際に、その近くの牛舎の壁等に配置された受信器にその雌牛の背部に他の牛の乗架行為があった旨の信号を伝える検知器を、その雌牛の十字部と呼ばれる背部上面に装着するための装着具に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記検知器としては、例えば、株式会社コムテック製の、製品番号が、IMT401CTの発信器がある。また、その発信器が発する信号を受信するための受信器としては、例えば、同じく株式会社コムテック製の、製品番号が、IFR400TTの受信器がある。
この株式会社コムテック製などの検知器は、図7に示したように、その検知器10を、発情期にある雌牛の背部20上面に装着しておくことにより、その雌牛の背部20に他の牛が乗架(スタンディング)した際に、その雌牛の背部20に加わる他の牛の押圧力を検知して、その近くの牛舎の柱等に配置された、同じく株式会社コムテック製などの上記受信器30にその雌牛の背部20への他の牛の乗架行為があった旨の信号を伝えることができる。受信器30は、電話回線を通じて、パソコンに接続しておくことにより、その受信器30が接続されたパソコンに、何日の何時何分に、上記検知器10が装着された雌牛の背部20に他の牛の乗架行為があったことを、データとして記憶させておくことができる。
【0003】
この株式会社コムテック製などの検知器10と受信器30とを用いれば、畜産家は、パソコンに記憶された上記検知器10が装着された雌牛の背部20への他の牛の乗架行為が何日の何時何分にあった旨のデータを、好きな時間に、パソコンにより、表などにして、集計して見ることができる。
その結果、畜産家は、深夜等に頻繁に行われる発情期にある雌牛背部20への他の牛の乗架行為の回数及び時間を、昼夜を問わずに、観察し続けなくとも、昼間の空いた時間に、その乗架行為のデータが記憶されたパソコンにより、容易かつ正確に把握できる。そして、その発情期にある雌牛の排卵時期を正確に予測できる。そして、その予測された排卵時期に合わせて、その雌牛の人工受精を行うことができる。そして、その雌牛を高確率で妊娠させることが可能となる。
そのために、畜産家は、この株式会社コムテック製などの検知器10と受信器30を用いて、パソコンにより、発情期にある雌牛背部20への他の牛の乗架行為の観察作業や、その雌牛の人工受精時期の想定作業を行えば、その発情期にある雌牛の管理を大幅に容易化、省力化できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記検知器10を発情期にある雌牛の背部20上面に装着する場合には、従来は、図7に示したように、その検知器10が取り出し可能に収容されたポケット40を持つ強靭な装着帯体50を、雌牛の背部20上面に、ボンド等の接着剤を用いて、直接に接着している。具体的には、その装着帯体50を接着する雌牛背部20を覆っている毛をバリカン等で短く刈り取ったり、その装着帯体50を接着する雌牛背部20に残存する抜け毛を金属ブラシ等で掻き落したりした後に、その雌牛の背部20上面に、装着帯体50裏面を接着剤により接着している。
【0005】
そのために、その雌牛の背部20上面に接着された装着帯体50は、その装着帯体50が接着された雌牛の背部20の短く刈り取った毛が再び長く伸びると、その雌牛の背部20上面からその上方に浮き上がってしまった。そして、その浮き上がった装着帯体50に、雌牛が動いた際に、何かが引っ掛かって、外力が加わると、その装着帯体50が、伸びた毛と共に、雌牛の背部20上面から容易に脱落してしまった。そして、その装着帯体のポケット40に収容された検知器10により、その雌牛背部20への他の牛の乗架行為を検知できなくなってしまった。
また、その装着帯体50が背部20上面に接着された雌牛が、寝転んだり、その背部20を牛舎の柱などに擦り付けたりして、その雌牛の背部20上面の装着帯体50に大きな外力が加わった場合には、その装着帯体50と共に、該装着帯体が接着された雌牛の背部20の表皮が、雌牛背部20から剥ぎ取られてしまった。そして、その雌牛の背部20に、痛々しい赤肌が露出してしまった。そして、その大切に飼育されている雌牛背部20が傷ついてしまった。
【0006】
本発明は、このような課題を解消可能な、発情期にある雌牛の背部への他の牛の乗架行為があったことを検知する上記検知器を、その雌牛の十字部と呼ばれる背部上面に容易に脱落しないように、かつ、その雌牛の背部を傷つけぬように、装着するための、牛の乗架検知器の装着具(以下、装着具という)を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的を達成するために、本発明の装着具は、発情期にある雌牛の背部にその後部から他の牛が乗架した際に、その雌牛の背部に加わる他の牛の押圧力を検知して、受信器に他の牛の乗架行為があった旨の信号を伝える検知器を、前記雌牛の十字部と呼ばれる背部上面に装着するための装着具であって、
前記雌牛の十字部と呼ばれる背部上面を覆う装着帯体と、該装着帯体に連なる前記雌牛の尾の根元部周囲に掛け回す掛け止め部とを有し、装着帯体からは、その少なくとも一部が伸縮可能に形成された、前記雌牛の脚部、胴部又は首部周囲に巻き回して取り外し可能に装着するフレキシブルなバンドが延設されて、前記掛け止め部を雌牛の尾の根元部周囲に掛け回してすと共に、前記バンドを、前記雌牛の脚部、胴部又は首部周囲に巻き回して、該バンドの伸縮可能に形成された部分を適宜量伸縮させて、弛み無く締め付けた状態において、前記雌牛の尾の根元部周囲に掛け回された掛け止め部を基準にして、前記装着帯体が雌牛の十字部と呼ばれる背部上面に位置決め固定される構造をしており、
その雌牛の十字部と呼ばれる背部上面を覆う装着帯体には、前記検知器を取り出し可能に収容するポケットが備えられてなることを特徴としている。
【0008】
この装着具においては、その装着帯体により、発情期にある雌牛の十字部と呼ばれる背部上面を覆うことができる。装着帯体に連なる掛け止め部は、雌牛の尾の根元部周囲に掛け回すことができる。装着帯体から延設されたフレキシブルなバンドは、雌牛の脚部、胴部又は首部周囲に巻き回して装着できる。雌牛の脚部、胴部又は首部周囲に巻き回されたバンドは、該バンドの伸縮可能に形成された部分を適宜量伸縮させて、弛み無く締め付けることができる。そして、その雌牛の尾の根元部周囲に掛け回された掛け止め部を基準にして、その雌牛の背部上面を覆う装着帯体を、バンドを用いて、雌牛の十字部と呼ばれる背部上面に、容易に動かぬように位置決め固定できる。
また、その雌牛の十字部と呼ばれる背部上面を覆う装着帯体に備えられたポケットには、検知器を取り出し可能に収容できる。
そして、その装着帯体のポケットに収容された検知器により、その装着帯体が固定された雌牛背部に他の牛の乗架行為があった際に、それを検知して、受信器に信号を発することができる。
【0009】
また、その発情期にあった雌牛の人工受精作業を終えた後には、その雌牛の脚部、胴部又は首部周囲に巻き回されて装着されたバンドを緩めて、そのバンドを雌牛の脚部、胴部又は首部周囲から取り外すことができる。そして、そのバンドが延設された装着帯体を雌牛の背部上面から取り外したり、その装着帯体に連なる掛け止め部を雌牛の尾の根元部周囲から取り外したりできる。また、その装着帯体のポケットからは、検知器を取り出すことができる。そして、その装着帯体、バンド、掛け止め部からなる装着具、又は装着帯体のポケットから取り出した検知器を、他の発情期に入る雌牛に再利用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の装着具の好適な実施の形態を示し、図1はその使用状態説明図である。以下に、この装着具を説明する。
【0011】
この装着具は、発情期にある雌牛の臀部に近い十字部と呼ばれる平らな背部20上面を覆う装着帯体50を備えている。装着帯体50は、重量のある牛が乗っても容易に破れない強靭な帯状布又は帯状皮革から形成されている。
装着帯体50の後部には、雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回すリング状をした掛け止め部52が一連に付設されている。
装着帯体50の前部からは、雌牛の脚部24の根元部周囲に巻き回して、雌牛の胴部26と脚部24とに亙って取り外し可能に装着するフレキシブルなバンド60が延設されている。バンド60は、強靭な帯紐等から形成されている。バンド60の一部は、伸縮可能なゴム紐等で形成されていて、その一部が伸縮可能な構造をしている。バンド60の端部には、該バンドの端部を同じバンドの中途部に離脱可能に固定する止め金具70が備えられている。
具体的には、その装着帯体50の右側前部から1本のバンド60が延設されていて、そのバンド60の先部を、雌牛の右脚部24の根元部周囲に巻き回して、そのバンド60の端部を、雌牛の胴部26右側面を斜め下方に横切る同じバンド60の中途部に、止め金具70を用いて、離脱可能に固定できる構造をしている。
同様にして、その装着帯体の左側前部からも1本のバンド60が延設されていて、そのバンド60の先部を、雌牛の左脚部24の根元部周囲に巻き回して、そのバンド60の端部を雌牛の胴部26左側面を斜め下方に横切る同じバンド60の中途部に、止め金具70を用いて、離脱可能に固定できる構造をしている。
そして、それらのバンド60を、雌牛の右側と左側の胴部26と脚部24とに亙って取り外し可能に装着できるように構成されている。
また、その掛け止め部52を雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回すと共に、その雌牛の右側と左側の胴部26と脚部24とに亙って巻き回したバンド60を、該バンドの伸縮可能に形成された部分62を適宜量伸縮させて、弛み無く締め付けた状態において、雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回された掛け止め部52を基準にして、装着帯体50を、バンド60を用いて、雌牛の十字部と呼ばれる背部20上面に動かぬように位置決め固定できる構造をしている。
装着帯体50には、検知器10を取り出し可能に収容するポケット40が備えられている。そして、そのポケット40に検知器10を収容した状態において、その検知器10周囲を、ポケット40の強靭な布材により覆って保護できる構造をしている。そして、雌牛背部20に重量のある他の牛が乗っても、そのポケット40に収容された検知器10が容易に破損しない構造をしている。
【0012】
図2は本発明の装着具の他の好適な実施の形態を示し、図2はその使用状態説明図である。以下に、この装着具を説明する。
【0013】
この装着具では、その装着帯体50の右前部から1本のバンド60が延設されていて、そのバンド60の先部を、雌牛の右脚部24の根元部裏側を潜り抜けさせて、雌牛の首部28の根元部の右側上部周囲に巻き回すことができる構造をしている。
同様にして、その装着帯体50の左前部からも1本のバンド60が延設されていて、そのバンド60の先部を、雌牛の左脚部24の根元部裏側を潜り抜けさせて、雌牛の首部28の根元部の左側上部周囲に巻き回すことができる構造をしている。
雌牛の首部28の根元部の右側上部周囲に巻き回された右側のバンド60の端部と、雌牛の首部28の根元部の左側上部周囲に巻き回された左側のバンド60の端部とは、止め金具70により、互いに離脱可能に連結できる構造をしている。
そして、それらのバンド60を、雌牛の右側と左側の胴部26と首部28の根元部の上部周囲に亙って取り外し可能に装着できる構造をしている。
また、その掛け止め部52を雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回すと共に、その雌牛の右側と左側の胴部26と首部28とに亙って巻き回したバンド60を、該バンドの伸縮可能に形成された部分62を適宜量伸縮させて、弛み無く締め付けた状態において、雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回された掛け止め部52を基準にして、装着帯体50を、バンド60を用いて、雌牛の十字部と呼ばれる背部20上面に動かぬように位置決め固定できる構造をしている。
この装着具の他の部分は、図1に示した装着具と同様な構造をしている。
【0014】
図3は本発明の装着具のもう一つの好適な実施の形態を示し、図3はその使用状態説明図である。以下に、この装着具を説明する。
【0015】
この装着具では、その装着帯体50の右前部から1本のバンド60が延設されていて、そのバンド60の先部が2本に別れている。そのうちの一方のバンド60の先部は、図1に示したバンド60と同様に、雌牛の右脚部24の根元部周囲に巻き回して、そのバンド60の端部を、雌牛の胴部26右側面を斜め下方に横切る同じバンド60の中途部に、止め金具70を用いて、離脱可能に固定できる構造をしている。
他方のバンド60の先部は、図2に示したバンド60と同様に、雌牛の右脚部24の根元部裏側を潜り抜けさせて、雌牛の首部28の根元部の右側上部周囲に巻き回すことができる構造をしている。
同様にして、その装着帯体50の左前部からも1本のバンド60が延設されていて、そのバンド60の先部が2本に別れている。そのうちの一方のバンド60の先部は、図1に示したバンド60と同様に、雌牛の左脚部24の根元部周囲に巻き回して、そのバンド60の端部を、雌牛の胴部26左側面を斜め下方に横切る同じバンド60の中途部に、止め金具70を用いて、離脱可能に固定できる構造をしている。
他方のバンド60の先部は、図2に示したバンド60と同様に、雌牛の左脚部24の根元部裏側を潜り抜けさせて、雌牛の首部28の根元部の左側上部周囲に巻き回すことができる構造をしている。
雌牛の首部28の根元部の右側上部周囲に巻き回された右側のバンド60の端部と、雌牛の首部28の根元部の左側上部周囲に巻き回された左側のバンド60の端部とは、止め金具70により、互いに離脱可能に連結できる構造をしている。
そして、それらのバンド60を、雌牛の右側と左側の胴部26と脚部24と首部28とに亙って取り外し可能に装着できる構造をしている。
また、その掛け止め部52を雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回すと共に、その雌牛の右側と左側の胴部26と脚部24と首部28とに亙って巻き回したバンド60を、該バンドの伸縮可能に形成された部分62を適宜量伸縮させて、弛み無く締め付けた状態において、雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回された掛け止め部52を基準にして、装着帯体50を、バンド60を用いて、雌牛の十字部と呼ばれる背部20上面に動かぬように位置決め固定できる構造をしている。
この装着具の他の部分は、図1に示した装着具と同様な構造をしている。
【0016】
図4は本発明の装着具のさらにもう一つの好適な実施の形態を示し、図4はその使用状態説明図である。以下に、この装着具を説明する。
【0017】
この装着具では、その装着帯体50の右前部と左前部とから1本の支持バンド64がそれぞれ延設されている。支持バンド64の先部に亙っては、雌牛の胴部26周囲にリング状に巻き回す主バンド66が止め金具70を介して離脱可能に固定されている。主バンド66の左右側部に亙っては、雌牛の首部28の根元部の下部周囲に巻き回す副バンド68が止め金具70を介して離脱可能に支持されている。
支持バンド64、主バンド66、副バンド68の中途部は、ゴム紐等で形成されていて、伸縮可能な構造をしている。
そして、支持バンド64の先部に亙って支持された主バンド66を、雌牛の胴部26周囲にリング状に巻き回すことができる構造をしている。それと共に、その主バンド66の左右側部に亙って支持された副バンド68を、雌牛の首部28の根元部の下部周囲に巻き回すことができる構造をしている。
そして、それらの支持バンド64、主バンド66、副バンド68からなるバンド60を、雌牛の右側と左側の胴部26と首部28とに亙って取り外し可能に装着できる構造をしている。
また、その掛け止め部52を雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回すと共に、その雌牛の右側と左側の胴部26と首部28とに巻き回したバンド60を、該バンド中途部のゴム紐等により伸縮可能に形成された部分62を適宜量伸縮させて、弛み無く締め付けた状態において、雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回された掛け止め部52を基準にして、装着帯体50を、それらの支持バンド64と主バンド66と副バンド68とからなるバンド60を用いて、雌牛の十字部と呼ばれる背部20上面に動かぬように位置決め固定できる構造をしている。
この装着具の他の部分は、図1に示した装着具と同様な構造をしている。
【0018】
以上のような構造をした図1〜図4に示した装着具においては、その装着帯体50により、発情期にある雌牛の十字部と呼ばれる背部20上面を覆うことができる。装着帯体50に連なる掛け止め部52は、雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回すことができる。装着帯体50から延設されたフレキシブルなバンド60は、雌牛の脚部24、胴部26又は首部28周囲に巻き回して取り外し可能に装着できる。雌牛の脚部24、胴部26又は首部28周囲に巻き回したバンド60は、該バンドの伸縮可能に形成された部分62を適宜量伸縮させて、弛み無く締め付けることができる。そして、その雌牛の尾22の根元部周囲に掛け回された掛け止め部52を基準にして、その雌牛の背部20上面を覆う装着帯体50を、バンド60を用いて、雌牛の十字部と呼ばれる背部20上面に、容易に動かぬように位置決め固定できる。
また、その雌牛の十字部と呼ばれる背部20上面を覆う装着帯体50に備えられたポケット40には、検知器10を取り出し可能に収容できる。
そして、その装着帯体のポケット40に収容された検知器10により、その装着帯体50が固定された雌牛背部20に他の牛の乗架行為があった際に、それを検知して、その近く等に配置された受信器30に信号を発することができる。
【0019】
また、その発情期にあった雌牛の人工受精作業を終えた後には、その雌牛の脚部24、胴部26又は首部28の周囲に巻き回されたバンド60を緩めて、そのバンド60を雌牛の脚部24、胴部26又は首部28の周囲から取り外すことができる。そして、そのバンド60が延設された装着帯体50を雌牛の背部20上面から取り外したり、その装着帯体50に連なる掛止め部52を雌牛の尾22の根元部周囲から取り外したりできる。また、その装着帯体のポケット40からは、検知器10を取り出すことができる。そして、その装着帯体50、バンド60、掛け止め部52等からなる装着具、又は装着帯体のポケット40から取り出した検知器10を、次の発情期に入る雌牛に再利用できる。
【0020】
図1〜図4に示した装着具においては、図5と図6に示したように、その装着帯体50上面の検知器10が収容されたポケット40の上方を連続して広く覆う強靭な当て布54を、装着帯体50上面に面ファスナー(図示せず)等を介して剥離可能に備えると良い。そして、その当て布54により、装着帯体50上面に備えられたポケット40に収容された検知器10上方を覆って保護すると良い。その場合には、雌牛の背部20に乗架する他の牛の堅い爪等がポケット40に収容された検知器10に直接に突き当たる等して、その検知器10が破損するのを確実に防ぐことができる。また、ポケット40から検知器10を取り出す際には、図6に破線で示したように、当て布54を装着帯体50上面から剥ぎ取って、その装着帯体50上面のポケット40から検知器10を容易に取り出すことができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の装着具によれば、その雌牛の尾の根元部周囲に掛け回された掛け止め部を基準にして、その雌牛の背部上面を覆う装着帯体を、バンドを用いて、雌牛の十字部と呼ばれる背部上面に、容易に動かぬように位置決め固定できる。
装着帯体に備えられたポケットには、検知器を取り出し可能に収容できる。
そして、その装着帯体のポケットに収容された検知器により、その装着帯体が固定された雌牛背部に他の牛の乗架行為があった際に、それを検知して、その近く等に配置された受信器に信号を的確に発することが可能となる。
また、雌牛の人工受精作業を終えた後には、その雌牛の脚部、胴部又は首部周囲に巻き回されたバンドを緩めて取り外し、装着帯体を雌牛の背部上面から取り外したり、その装着帯体に連なる掛け止め部を雌牛の尾の根元部周囲から取り外したりできる。装着帯体のポケットからは、検知器を取り出すことができる。そして、その装着帯体、バンド、掛け止め部等からなる装着具、又は装着帯体のポケットから取り出した検知器を、次の発情期に入る雌牛に再利用できる。
また、その検知器を収容するポケットを持つ装着帯体が、バンド及び掛け止め部により、雌牛の背部上面に固定される構造のために、その装着帯体直下の雌牛の背部の毛が伸びても、それが原因で、装着帯体が雌牛の背部上面から脱落してしまうのを、防ぐことができる。
さらに、装着帯体が、バンド及び掛け止め部により、雌牛の背部上面に固定される構造のために、その装着帯体が外力により強く引っ張られても、その装着帯体と共に、雌牛背部の表皮が剥がれて、その雌牛の背部が傷つくのを、防ぐことができる。
雌牛の初回の発情期から次回の発情期までの期間は、概ね3週間であって、その次回の発情期にある雌牛背部への他の牛の乗架行為が殆どない場合には、その雌牛が妊娠した可能性が高いことが、経験則上知られている。
従って、本発明の装着具によれば、雌牛背部への他の牛の乗架行為を検知する検知器を発情期にある雌牛背部上面に手数を掛けずに容易に取り外し自在に装着できるために、初回の発情期にある雌牛背部上面に本発明の装着具を用いて装着した検知器を一旦取り外して、概ね3週間経過した後に、その雌牛が次回の発情期に入る際に、その検知器を本発明の装着具を用いて雌牛背部上面に再び手数を掛けずに容易に装着し直すことができる。そして、その検知器で次回の発情期にある雌牛背部への他の牛の乗架行為を観察できる。そして、その雌牛背部への他の牛の乗架行為が殆ど無かった場合には、その雌牛が妊娠していることを、高い確率で判別できる。
また、本発明の装着具によれば、検知器を雌牛背部上面に安定して長期間継続して装着し続けることができるために、初回の発情期にある雌牛背部上面に本発明の装着具を用いて装着した検知器を、その初回の発情期が終わった後も、雌牛背部上面から取り外さずに、その雌牛が次回の発情期に入るまで、その雌牛背部上面に安定して継続して装着し続けることができる。そして、その検知器で初回の発情期に続いて次回の発情期に入った雌牛背部への他の牛の乗架行為を観察できる。そして、その雌牛背部への他の牛の乗架行為が殆ど無かった場合には、その雌牛が妊娠していることを、高い確率で判別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装着具の使用状態説明図である。
【図2】本発明の装着具の使用状態説明図である。
【図3】本発明の装着具の使用状態説明図である。
【図4】本発明の装着具の使用状態説明図である。
【図5】本発明の装着具の装着帯体の平面図である。
【図6】本発明の装着具の装着帯体の側面図である。
【図7】従来の装着具の使用状態説明図である。
【符号の説明】
10 検知器
20 雌牛の背部
22 雌牛の尾
24 雌牛の脚部
26 雌牛の胴部
28 雌牛の首部
30 受信器
40 ポケット
50 装着帯体
52 掛け止め部
60 バンド
62 バンドの伸縮可能に形成された部分
64 支持バンド
66 主バンド
68 副バンド
70 止め金具

Claims (1)

  1. 発情期にある雌牛の背部にその後部から他の牛が乗架した際に、その雌牛の背部に加わる他の牛の押圧力を検知して、受信器に他の牛の乗架行為があった旨の信号を伝える検知器を、前記雌牛の十字部と呼ばれる背部上面に装着するための装着具であって、
    前記雌牛の十字部と呼ばれる背部上面を覆う装着帯体と、該装着帯体に連なる前記雌牛の尾の根元部周囲に掛け回す掛け止め部とを有し、装着帯体からは、その少なくとも一部が伸縮可能に形成された、前記雌牛の脚部、胴部又は首部周囲に巻き回して取り外し可能に装着するフレキシブルなバンドが延設されて、前記掛け止め部を雌牛の尾の根元部周囲に掛け回すと共に、前記バンドを、前記雌牛の脚部、胴部又は首部周囲に巻き回して、該バンドの伸縮可能に形成された部分を適宜量伸縮させて、弛み無く締め付けた状態において、前記雌牛の尾の根元部周囲に掛け回された掛け止め部を基準にして、前記装着帯体が雌牛の十字部と呼ばれる背部上面に位置決め固定される構造をしており、
    その雌牛の十字部と呼ばれる背部上面を覆う装着帯体には、前記検知器を取り出し可能に収容するポケットが備えられてなることを特徴とする牛の乗架検知器の装着具。
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