JP2004054794A - 携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】“漢字混じり文章/ひらがなのみの文章”の2種類の送信先への表示を容易化した携帯型移動通信端末器を得る。
【解決手段】MCPU3内に、制御ブロック31、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34、メールアドレス・文字変換パターン照合部35、ひらがな文字一括変換部36を設ける。新規宛先保存時、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレスとリンクさせて、ひらがな変換有無の情報をメールアドレス・文字変換パターン保存部8に保存する。また、メール作成を行うメール作成部32と、ひらがなに対する漢字情報を読み出して漢字変換を行う文字変換部33と、メール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの振り分けを行った変換有無の情報により、“漢字混じり文章/ひらがなのみの文章”の2種類の同一内容のメールの送信を可能とする。
【選択図】 図1
【解決手段】MCPU3内に、制御ブロック31、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34、メールアドレス・文字変換パターン照合部35、ひらがな文字一括変換部36を設ける。新規宛先保存時、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレスとリンクさせて、ひらがな変換有無の情報をメールアドレス・文字変換パターン保存部8に保存する。また、メール作成を行うメール作成部32と、ひらがなに対する漢字情報を読み出して漢字変換を行う文字変換部33と、メール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの振り分けを行った変換有無の情報により、“漢字混じり文章/ひらがなのみの文章”の2種類の同一内容のメールの送信を可能とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法に関し、たとえば、特に、送信先別に漢字交じり文章とするか、ひらがなのみの文章とするかの、2種類の同一内容のメール送信を可能とした、携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法は、たとえば、携帯型移動通信端末器のメール機能に適用される。近年、移動通信網の普及に伴い、メール機能の他、様々な機能を持つ携帯型移動通信端末器が普及している。その中でも、メール機能はかなりの頻度で使用されている。
【0003】
本発明と技術分野の類似する先願発明例1として、特開平11−306103号公報の「盲人のための電子メールシステムおよび電子メール送受信制御装置」がある。本先願発明例1では、通信経路上にある情報処理装置(サーバ)に、漢字/カタカナをひらがなに変換する手段、ひらがなを点字に変換する手段を有し、点字に変換した後のデータを送信することにより、目の不自由な人が使用する端末での処理負担を軽減することができる、としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のメール機能は、メール内容を漢字等に変換し送信相手に送信するが、同一内容のメールを大人と子供に送信したい場合、文字の変換は大人に合わせ漢字を交えて作成するか、子供に合わせてひらがなで作成するか悩ましいことがある。また、同一内容のメールを大人と老人に送信したい場合、画数の多い文字等は老人には見づらく、ひらがなで作成した場合、目の見える大人にとっては非常に読み難いものとなる。
【0005】
上記の様な問題解決のために、同一内容のメールを、漢字で変換したものと、難しい漢字や画数の多い漢字のみひらがなに変換したものの、2種類作成することも可能である。しかし、文字入力方法がキーボード等に比べ困難である携帯端末で、2種類のメール作成をすることは、非常に面倒であるという問題点を伴う。
【0006】
本発明は、“漢字混じり文章/ひらがなのみの文章”の2種類のメールの送信を容易化した、携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の携帯型移動通信端末器は、メール作成を行うメール作成部と、ひらがなに対する漢字情報を読み出して漢字変換を行う文字変換部と、漢字混じり文章のメール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの振り分けを行った情報を記憶させるメールアドレス・文字変換パターン保存部とを有して構成され、情報により、ひらがなの変換有/無の2種類の同一内容のメールを、峻別して送信可能としたことを特徴としている。
【0008】
また、上記2種類の同一内容のメールの送信は、複数の送信先の各々に対し峻別して実行可能とし、さらに、アドレス情報と関連付けて振り分けを行った情報を記憶する記憶部を有するとよい。
【0009】
本発明の携帯型移動通信端末器のメール文字変換方法は、メールの作成を行うメール作成工程と、ひらがなに対する漢字情報を読み出して漢字変換を行う文字変換工程と、漢字混じり文章のメール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの振り分けを行う振り分け工程と、振り分けた情報を記憶させるメールアドレス・文字変換パターン保存工程とを有して構成され、情報により、ひらがなの変換有/無の2種類の同一内容のメールを、峻別して送信可能としたことを特徴としている。
【0010】
また、上記2種類の同一内容のメールの送信は、複数の送信先の各々に対し峻別して実行可能とし、さらに、アドレス情報と関連付けて振り分けを行った情報を記憶する記憶工程を有するとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明による携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法の実施の形態を詳細に説明する。図1から図9を参照すると、本発明の携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法の一実施形態が示されている。
【0012】
本発明は、携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法に関するものであり、図1におけるMCPU3内に制御ブロック31、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34、メールアドレス・文字変換パターン照合部35、ひらがな文字一括変換部36を設け、また、メールアドレス・文字変換パターン保存部8を設ける。新規宛先保存時、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレスとリンクさせてひらがな変換有無をメールアドレス・文字変換パターン保存部8に保存する。
【0013】
メール送信時、送信宛先(メールアドレス)に対し、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン照合部35は、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に保存された宛先(メールアドレス)にリンクしたひらがな変換の有無を照合し、ひらがな変換有りの場合、作成完了したメール内容をひらがなに一括変換して送信する。ひらがな変換無しの場合は、作成完了したメールを従来の漢字混じり文章そのままを送信する。このことにより、同一メール内容を複数人に送信する場合、送信相手により、漢字を含んだバージョンと、全てひらがなに一括変換したバージョンを送信することを可能とする。
【0014】
図1は、本発明の実施例によるメール機能を有する携帯型移動通信端末器のブロック図である。本実施例の携帯型移動通信端末器は、ANT部1、無線部2、MCPU3、キーボード部4、ユーザIF部5、表示部6、変換文字辞書(メモリ)7、メールアドレス・文字変換パターン保存部8、送信/受信メール保存部9、メモリ部10、クロック回路11、電源12、の各構成部を備えて構成される。
また、演算処理部のMCPU3は、さらに細分化され、制御ブロック31、メール作成部32、文字変換部33、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34、メールアドレス・文字変換パターン照合部35、ひらがな文字一括変換部36、送信メール宛先指定仮保存部37、を有して構成される。
【0015】
まず図1を使用して、上記構成に成る本実施形態のメール機能を有する携帯型移動通信端末器のブロック構成内容を以下に説明する。
図1のANT部1では、無線信号の送受信が行われる。
無線部2では、入力及び出力無線信号の変復調を行う。
MCPU3は、携帯型移動通信端末器全体の機能動作を制御する回路である。
【0016】
MCPU3内の制御ブロック31は、それぞれのブロックの制御を行う。メール作成部32は、制御ブロック31の制御により、メール作成を行う機能ブロックである。メール作成時、複数のキーボタンを有するキーボード部4の入力及び、ユーザIF部5の伝達により、制御ブロック31はメール作成部32でメール作成を行う。また、ユーザによるキー入力及び表示部6の確認に従い、制御ブロック31は、変換文字辞書(メモリ)7に記憶されたひらがなに対する漢字情報を読み出し、文字変換部33で漢字変換を行いながら、メール作成部32でメール作成を行う。
【0017】
メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34は、制御ブロック31の制御により、新規宛先入力時に、宛先(メールアドレス)に対しメール作成完了後メール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの情報の振り分けを行い、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶させる。メールアドレス・文字変換パターン保存部8は、甲さんに対しては、メールアドレス・電話番号・ひらがな文字変換無しとし、乙さんに対しては、メールアドレス・電話番号・ひらがな文字変換有りとし、メールアドレス・電話番号・ひらがな変換の有無をリンクして記憶しているブロックである。
【0018】
メールアドレス・文字変換パターン保存部8の情報により、漢字混じり文章の同一内容のメールを、“ひらがな変換無し”と、“ひらがな変換有り”の、2種類の送信を行うことが可能となる。この2種類の例としては、一方の甲さんに送信するメール内容は“ひらがな変換無し”、他方の乙さんに送信するメール内容は“ひらがな変換有り”、とする等である。
例えば、漢字混じり文章の同一内容のメールを大人(甲さん)と子供(乙さん)に送信する場合、子供は漢字を理解できない可能性があり、大人はひらがなだと読み難いため、メール作成完了後、大人に対してはひらがな変換無し(漢字を含む)でメールを送信し、子供に対してはメール内容を一括でひらがな変換し、夫々を送信することが可能となる。
【0019】
メールアドレス・文字変換パターン照合部35は、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶された送信宛先(メールアドレス)に対し、ひらがな変換を行うか否かの情報を読み出し、照合するブロックである。ひらがな文字一括変換部36は、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン照合部35で特定の宛先(メールアドレス)がひらがな変換有りと照合された場合、変換文字辞書(メモリ)7内の漢字に対するひらがな情報を読み出し、メール作成完了後、その宛先に送信するメール内容をひらがなに一括変換するブロックである。
【0020】
送信メール宛先指定仮保存部37は、制御ブロック31の制御により、作成中の送信メールの宛先(メールアドレス)を仮保存しておくブロックである。宛先指定が複数ある場合、すべて記憶している。メール送信が終了すると、保存内容は消去される。
【0021】
送信/受信メール保存部9は、送信メール・受信メールを保存しているブロックである。一括変換で、ひらがな変換有りで送信したメール内容は、作成時の漢字を含んだ内容で保存されている。
【0022】
メモリ部10は、自己の電話番号及びメールアドレス・自端末固有に設定しているパスワード・辞書機能・ゲーム機能・電卓機能・スケジュール機能・各種着信音・待ち受け画像等を保存しているブロックである。クロック回路11は、MCPU3の動作タイミングクロック及び時間情報の算出に使用される。電源12は、端末の電源である。小型で電池寿命の長いものが使用され、充電式のものが使用される。
【0023】
(動作例)
図2から図5の本発明による実施例の動作を表すフローチャートを使用し、本発明の説明を行う。
図2は、新規に宛先を保存し、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。図3は宛先を選択し、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。図4及び図5は、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。
【0024】
図2における通常モード(ステップ201)から、キーボード部4とユーザIF部5を介したユーザのキー操作により、メール作成モードの選択があった場合(ステップ202)、MCPU3内の制御ブロック31は宛先指定入力、または宛先指定選択を待つ(ステップ203)。ステップ202でメール作成モードの選択が無い場合には、選択を待つ(ステップ202)。ステップ203で宛先指定の選択があった場合には、処理ターミナルAへ移行する。処理ターミナルA以降のフローチャートについては、図3を使用して後段で説明を行う。
【0025】
ユーザにより宛先指定Aの入力が有った場合には(ステップ204)、制御ブロック31は、表示部6を使用して宛先指定Aのメールアドレスに対しメール送信時に、メール内容をひらがな一括変換するか否かを表示し、ユーザの判断を待つ(ステップ205)。ユーザによる宛先指定Aのメールアドレスに対し、メール内容をひらがな一括変換するときのキー入力があった場合には、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換ブロックパターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Aのメールアドレスとメール文字ひらがな変換有りをリンクして保存する(ステップ206)。
【0026】
宛先指定Aのメールアドレスに対しメール内容をひらがな一括変換しないとのキー入力があった場合には、制御ブロック31はメールアドレス・文字変換ブロックパターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Aのメールアドレスとメール文字ひらがな変換無しをリンクして保存する(ステップ207)。
【0027】
次に、ユーザにより、同一メール内容で追加宛先指定が有り(ステップ208)、宛先指定Bが入力された場合(ステップ209)、宛先指定Bのメールアドレスに対しメール送信時にメール内容をひらがな一括変換するか否かを表示し、ユーザの判断を待つ(ステップ210)。
ユーザによる、宛先指定Bのメールアドレスに対しメール内容をひらがな一括変換するとの判断があった場合には、宛先指定Bのメールアドレスとメール文字ひらがな変換有りをリンクして保存する(ステップ211)。
【0028】
宛先指定Bのメールアドレスに対しメール内容をひらがな一括変換しないとの判断があった場合には、宛先指定Bのメールアドレスとメール文字ひらがな変換無しをリンクして保存する(ステップ212)。
また、ステップ208で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定入力は終了し(ステップ214)、制御ブロック31の制御により、宛先指定Aを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、処理ターミナルBに移行する。
【0029】
次に、同様にしてユーザにより、更なる同メール内容での追加宛先指定があった場合(ステップ213)、図2の点線内のステップ208〜212のフローの処理を繰り返す。
ステップ213で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定入力は終了し(ステップ214)、宛先指定A・宛先指定Bを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、処理ターミナルBに移行する。処理ターミナルB以降のフローについては、図4および図5を用いて後段にて説明を行う。
【0030】
ステップ203でユーザにより、宛先指定の選択があった場合には、図3のフローに移行し、MCPU3内制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶されている電話帳呼び出しを行い(ステップ301)、ユーザによる宛先(メールアドレス)の選択を待つ(ステップ302)。ユーザにより、宛先指定Aが選択され(ステップ303)、同一メール内容で追加宛先指定があった場合(ステップ304)、宛先指定Bが入力される(ステップ305)。同様にステップ306で追加宛先指定があった場合には、図3の点線内ステップ304〜305のフローを繰り返す。
【0031】
ステップ304で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定Aを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、宛先指定選択は終了し(ステップ307)、処理ターミナルBに移行する。また、ステップ306で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定A・宛先指定Bを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、宛先指定選択は終了し(ステップ307)、処理ターミナルBへ移行する。
【0032】
次に処理ターミナルB以降のフローは、図4及び図5、メール送信を行う場合の動作を表すフロチャートを使用し、説明を行う。
MCPU3内制御ブロック31は、表示部6に文字表示を行い、メール作成部32を使用し、ユーザのキー入力に従い、変換文字辞書(メモリ)7及び文字変換部33を使用し、文字の漢字変換を行いながら、送信メールの作成を行う(ステップ401)。メール作成完了後、制御ブロック31は、送信メール宛先指定仮保存部37に宛先指定が複数選択されているか確認を行う(ステップ402)。
【0033】
複数選択されていた場合、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶された、それぞれの宛先(メールアドレス)に対するひらがな変換の有無を確認する(ステップ403)。それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、ひらがな変換有りで保存されたものが一つでも含まれていれば(ステップ404)、制御ブロック31は、変換文字辞書(メモリ)7を使用し、ひらがな文字一括変換部36でメール内容をひらがなに一括変換を行う(ステップ405)。
【0034】
次に、制御ブロック31は表示部6にひらがな変換したメール内容を表示し、ユーザに対して変換内容修正有無を確認する(ステップ406)。ステップ407で、ユーザにより修正があると判断された場合、ステップ408でキーボード部4、ユーザIF部5を使用したユーザによるメール内容の修正が行われる。
次に、ステップ406で、制御ブロック31は、ユーザに対して、再びメール内容の修正有無の確認を行い、ステップ407でユーザによる修正無しの判断があるまでフローを繰り返す。
【0035】
ステップ407で修正無しとの判断があった場合、制御ブロック31は、それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、メールアドレス・文字変換パターン照合部35でひらがな変換有りと照合された宛先(メールアドレス)に対しては、ひらがな変換したメール内容を送信し、ひらがな変換無しと照合された宛先(メールアドレス)に対しては、ひらがな変換無しのメール内容を送信する(ステップ409)。
次に、制御ブロック31はメール内容をひらがな変換無しで送信/受信メール保存部9に保存を行い(ステップ410)、メール送信動作は終了する(ステップ411)。
【0036】
ステップ404で、制御ブロック31が、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、それぞれの送信メールの宛先(メールアドレス)に対し、ひらがな変換有りで保存されたものが無いと判断した場合には、それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、作成した(ひらがな変換無し)メールを送信する(ステップ412)。そして、メール内容を送信/受信メール保存部9に保存し(ステップ413)、メール送信動作を終了する(ステップ411)。
【0037】
ステップ402で宛先指定が複数無い場合、処理ターミナルCに移行する。処理ターミナルC以降のフローについては、図5を使用し、説明する。
ステップ414で、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶された、宛先(メールアドレス)に対するひらがな変換の有無を確認する。メールアドレスに対し、ひらがな変換有りで保存されていれば(ステップ415)、制御ブロック31は、変換文字辞書(メモリ)7を使用し、ひらがな文字一括変換部36でメール内容をひらがなに一括変換を行う(ステップ416)。
【0038】
次に、制御ブロック31は表示部6にひらがな変換したメール内容を表示し、ユーザに対して変換内容修正有無を確認する(ステップ417)。
ステップ418で、ユーザにより修正があると判断された場合、ステップ419でキーボード部4、ユーザIF部5を使用したユーザによるメール内容の修正が行われる。
次に、ステップ417で制御ブロック31は、ユーザに対して再び修正有無の確認を行い、ステップ418でユーザによる修正無しの判断があるまでフローを繰り返す。
【0039】
ステップ418で修正無しとの判断があった場合、制御ブロック31は、宛先(メールアドレス)に対し、ひらがな変換したメール内容を送信する(ステップ420)。
次に、制御ブロック31はメール内容をひらがな変換無しで送信/受信メール保存部9に保存を行い(ステップ421)、メール送信動作は終了する(ステップ422)。
【0040】
ステップ415で、制御ブロック31が、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、送信メールの宛先(メールアドレス)に対し、ひらがな変換無しで保存されていると判断した場合には、宛先(メールアドレス)に対し、作成した(ひらがな変換無し)メールを送信する(ステップ423)。そして、メール内容を送信/受信メール保存部9に保存し(ステップ424)、メール送信動作を終了する(ステップ422)。
【0041】
(他の実施例)
図6には本発明の、他の実施例によるメール機能を有する携帯型移動通信端末器のブロック図を示す。図7は、他の実施例による、新規に宛先を保存し、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。図8、図9は、他の実施例によるメール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。
他の実施例では、上記実施例のようにメール内容をひらがなに一括変換させるだけではなく、変換パターンを数種類記憶し、一つのメールアドレスに対しそのうち一種類の変換パターンを指定しておき、メール作成終了後、そのパターンに一括変換する。
【0042】
例えば、変換パターンの例を以下に列挙する。
変換パターン1:小学生3年生程度のひらがな変換レベルのパターン。
変換パターン2:小学生6年生程度のひらがな変換レベルのパターン。
変換パターン3:老人用に画数が多く読みづらい漢字のひらがなパターン。
上記例のように、変換パターンを数種類記憶させておく。そして、同一内容メールを、甲さんに送信するメールは変換パターン1で、乙さんに送信するメールは変換パターン2で、丙さんに送信する場合はパターン3で、丁さんに送信する場合はひらがな変換無しで、メール作成終了後に指定されたパターンに一括変換し、送信することが可能となる。
【0043】
図6のブロック図は、図1の上記実施例のブロック図に対し、変換文字辞書パターンメモリ部13が追加され、MCPU3内のひらがな文字一括変換部36が文字パターン一括変換部38に変更される。
【0044】
変換文字辞書パターンメモリ部13は、それぞの変換パターンレベルの変換辞書(漢字→ひらがな)が保存されているメモリである。文字パターン一括変換部38は、MCPU3内の制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン照合部35で特定の宛先(メールアドレス)が特定パターンと照合された場合、変換文字辞書パターンメモリ部13内の特定パターン情報を読み出し、その宛先に送信するメール内容を特定パターン情報にそった漢字に対するひらがなに一括変換するブロックである。
【0045】
次に図7を使用して、新規に宛先を保存し、メール送信を行う場合の動作を表すフローチャートの説明を行う。
ステップ601〜604のステップは図2のステップ201〜204のステップと同様の動作であるため、説明を省略する。
【0046】
ステップ604でユーザにより宛先指定Aの入力が有った場合には、制御ブロック31は表示部6を使用し、宛先指定Aのメールアドレスに対し、メール送信時にメール内容を一括変換する変換パターンを選択するか否かの画面表示を行い、ユーザの判断を待つ(ステップ605)。
ステップ605でユーザにより、キーボード部4及びユーザIF部5の入力による変換パターンを選択するとの判断があった場合には、制御ブロック31は表示部6にどのパターンを選択するか表示を行い、ユーザの判断を待つ(ステップ606)。
【0047】
ユーザにより、宛先指定Aのメールアドレスに対しメール内容を変換パターン1にするときのキー入力があった場合には、制御ブロック31はメールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Aのメールアドレスとメール文字の変換パターン1をリンクして保存する(ステップ607)。同様にして、ユーザにより文字変換パターン2と選択された場合には、宛先指定Aのメールアドレスとメール文字の変換パターン2をリンクして保存し(ステップ608)、文字変換パターン3と選択された場合には、宛先指定Aのメールアドレスとメール文字の変換パターン3をリンクして保存する(ステップ609)。
【0048】
ステップ605で、ユーザにより、変換パターンを選択しないとの判断があった場合には、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Aのメールアドレスとメール文字ひらがな変換無しをリンクして保存する(ステップ610)。
【0049】
次に、ユーザにより、同一メール内容で追加宛先指定があり(ステップ611)、宛先指定Bが入力された場合(ステップ612)、宛先指定Bのメールアドレスに対しメール送信時にメール内容を一括変換する変換パターンを選択するか否かの画面表示を行い、ユーザの判断を待つ(ステップ613)。
ユーザにより、変換パターンを選択するとの判断があった場合には(ステップ613)、制御ブロック31は表示部6にどのパターンを選択するか表示を行い、ユーザの判断を待つ(ステップ614)。
【0050】
ユーザにより変換パターン1を選択するとの判断があった場合には、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Bのメールアドレスとメール文字の変換パターン1をリンクして保存する(ステップ615)。同様にして、ユーザにより文字変換パターン2と選択された場合には、宛先指定Bのメールアドレスとメール文字の変換パターン2をリンクして保存し(ステップ616)、文字変換パターン3と選択された場合には、宛先指定Aのメールアドレスとメール文字の変換パターン3をリンクして保存する(ステップ617)。
【0051】
ステップ611で、ユーザにより、変換パターンを選択しないとの判断があった場合には、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Bのメールアドレスとメール文字ひらがな変換無しをリンクして保存する(ステップ618)。
また、ステップ611で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定入力は終了し(ステップ620)、制御ブロック31の制御により宛先指定Aを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、ターミナルDに移行する。
【0052】
更に、図6におけるMCPU3内に文字パターン一括変換部38、変換文字辞書パターンメモリ部13を設け、漢字からひらがなへの文字変換パターンを数種類、レベルを分け設定する。
【0053】
新規宛先保存時、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレスとリンクさせて特定文字変換パターンをメールアドレス・文字変換パターン保存部8に保存する。
【0054】
メール送信時、送信宛先(メールアドレス)に対し、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン照合部35は、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に保存された宛先(メールアドレス)にリンクした特定文字変換パターンを確認し、特定変換パターンに作成完了したメール内容を一括変換して送信することにより、同一メール内容を複数人に送信する場合、送信相手により、ひらがな変換レベルを変更して送信することが可能となる。
【0055】
次に、同様にしてユーザにより、更なる同一メール内容での追加宛先指定があった場合(ステップ619)、図7の点線内ステップ611〜618のフローを繰り返す。ステップ611で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定入力は終了し(ステップ620)、宛先指定A・宛先指定Bを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、ターミナルDに移行する。ターミナルD以降のフローについては、図8および図9を使用して後段にて説明を行う。
【0056】
ステップ603でユーザにより、宛先指定の選択があった場合には、図3のフロ−に移行する。図3のフローチャートは前述の実施例の動作と同様である。但し、ステップ306で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定A・宛先指定Bを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、宛先指定選択は終了し(ステップ307)、ターミナルDに移行する。
次にターミナルD以降のフローは、図8及び図9のメール送信を行う場合の動作を表すフロチャートを使用し、説明を行う。
ステップ701〜702のステップは図4のステップ401〜402のステップと同様の動作であるため、説明を省略する。
【0057】
ステップ701でのメール作成完了後、制御ブロック31は、送信メール宛先指定仮保存部37に宛先指定が複数選択されているか確認を行う(ステップ702)。複数選択されていた場合、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶された、それぞれの宛先(メールアドレス)に対する変換パターンの確認を行う(ステップ703)。
【0058】
それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、変換パターン有りで保存されたものが一つ以上含まれていれば(ステップ704)、制御ブロック31は変換文字辞書パターンメモリ部13を使用し、文字パターン一括変換部38でメール内容を記憶された宛先(メールアドレス)にリンクした変換パターンで、それぞれ一括変換を行う(ステップ705)。例えば宛先ターミナルAが変換パターン1、宛先ターミナルBが変換パターン2、宛先ターミナルCが変換パターン3であった場合、それぞれの3つの宛先端末に対応した3つのパターンでメール内容を一括変換する。
【0059】
次に、制御ブロック31は表示部6にそれぞれの変換したメール内容を1つずつ表示し、ユーザに対してそれぞれの変換したメール内容に対し、変換内容修正有無を確認する(ステップ706)。ステップ707で、それぞれの変換したメールに対し、ユーザにより修正があると判断された場合、ステップ708でキーボード部4、ユーザIF部5を使用したユーザによるメール内容の修正が一種類ずつ行われる。次に、ステップ706で、制御ブロック31は、再び修正有無の確認を行い、ステップ707でユーザによるすべての変換したメール内容に修正無しの判断があるまでフローを繰り返す。
【0060】
ステップ707ですべての変換した内容に対し修正無しとの判断があった場合、制御ブロック31は、それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、それぞれ設定された変換パターンで変換したメール内容を送信する(ステップ709)。次に、制御ブロック31はメール内容をひらがな変換無しで送信/受信メール保存部9に保存を行い(ステップ710)、メール送信動作は終了する(ステップ711)。
【0061】
ステップ704で、制御ブロック31によって、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、それぞれの送信メールの宛先(メールアドレス)に対し、変換パターン有りで保存されたものが無いと判断された場合には、それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、作成した(ひらがな変換無し)メールを送信する(ステップ712)。そして、メール内容を送信/受信メール保存部9に保存し(ステップ713)、メール送信動作を終了する(ステップ711)。
【0062】
ステップ702で宛先指定が複数無い場合は、ターミナルEに移行する。ターミナルE以降のフローについては、図9を使用して説明する。ステップ714で、制御ブロック31はメールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶された、宛先(メールアドレス)に対する変換パターンを確認し、変換パターンを有している場合(ステップ715)、制御ブロック31は変換文字辞書パターンメモリ部13を使用し、文字パターン一括変換部38でメール内容を宛先(メールアドレス)に対し記憶された変換パターンに一括変換を行う(ステップ716)。
【0063】
次に、制御ブロック31は、表示部6にひらがな変換したメール内容を表示し、ユーザに対して変換内容修正有無を確認する(ステップ717)。ステップ718で、ユーザにより修正があると判断された場合、ステップ719でキーボード部4、ユーザIF部5を使用したユーザによるメール内容の修正が行われる。次に、ステップ717で、制御ブロック31は、再び修正有無の確認を行い、ステップ718でユーザによる修正無しの判断があるまでフローを繰り返す。
ステップ718で修正無しとの判断があった場合、制御ブロック31は、宛先(メールアドレス)に対し、記憶された変換パターンで変換されたメール内容を送信する(ステップ720)。次に、制御ブロック31は、メール内容を変換無しで送信/受信メール保存部9に保存を行い(ステップ721)、メール送信動作は終了する(ステップ722)。
【0064】
ステップ715で、制御ブロック31によって、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、送信メールの宛先(メールアドレス)に対し、変換パターン無しで保存されていると判断された場合には、宛先(メールアドレス)に対し、作成した(ひらがな変換無し)メールを送信する(ステップ723)。そして、メール内容を送信/受信メール保存部9に保存し(ステップ724)、メール送信動作を終了する(ステップ722)。
【0065】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例である。ただし、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明の携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法は、メールの作成を行い、ひらがなに対する漢字情報を読み出して漢字変換を行い、メール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの振り分けを行い、振り分けた情報を記憶させる。この振り分け情報により、ひらがなの変換有/無の2種類の同一内容のメールの送信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯型移動通信端末器の実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の携帯型移動通信端末器のメール文字変換方法の実施例を示す、新規に宛先を保存し、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。
【図3】宛先を選択し、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。
【図4】メール送信を行う場合の動作例を表す第1のフローチャートである。
【図5】メール送信を行う場合の動作例を表す第2のフローチャートである。
【図6】他の実施例によるメール機能を有する携帯型移動通信端末器のブロック図である。
【図7】他の実施例による、新規に宛先を保存し、メール送信を行う場合の動作を表すフローチャートである。
【図8】他の実施例によるメール送信を行う場合の動作例を表す第1のフローチャートである。
【図9】他の実施例によるメール送信を行う場合の動作例を表す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ANT部
2 無線部
3 MCPU
4 キーボード部
5 ユーザIF部
6 表示部
7 変換文字辞書(メモリ)
8 メールアドレス・文字変換パターン保存部
9 送信/受信メール保存部
10 メモリ部
11 クロック回路
12 電源
31 制御ブロック
32 メール作成部
33 文字変換部
34 メールアドレス・文字変換パターン振り分け部
35 メールアドレス・文字変換パターン照合部
36 ひらがな文字一括変換部
37 送信メール宛先指定仮保存部
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法に関し、たとえば、特に、送信先別に漢字交じり文章とするか、ひらがなのみの文章とするかの、2種類の同一内容のメール送信を可能とした、携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法は、たとえば、携帯型移動通信端末器のメール機能に適用される。近年、移動通信網の普及に伴い、メール機能の他、様々な機能を持つ携帯型移動通信端末器が普及している。その中でも、メール機能はかなりの頻度で使用されている。
【0003】
本発明と技術分野の類似する先願発明例1として、特開平11−306103号公報の「盲人のための電子メールシステムおよび電子メール送受信制御装置」がある。本先願発明例1では、通信経路上にある情報処理装置(サーバ)に、漢字/カタカナをひらがなに変換する手段、ひらがなを点字に変換する手段を有し、点字に変換した後のデータを送信することにより、目の不自由な人が使用する端末での処理負担を軽減することができる、としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のメール機能は、メール内容を漢字等に変換し送信相手に送信するが、同一内容のメールを大人と子供に送信したい場合、文字の変換は大人に合わせ漢字を交えて作成するか、子供に合わせてひらがなで作成するか悩ましいことがある。また、同一内容のメールを大人と老人に送信したい場合、画数の多い文字等は老人には見づらく、ひらがなで作成した場合、目の見える大人にとっては非常に読み難いものとなる。
【0005】
上記の様な問題解決のために、同一内容のメールを、漢字で変換したものと、難しい漢字や画数の多い漢字のみひらがなに変換したものの、2種類作成することも可能である。しかし、文字入力方法がキーボード等に比べ困難である携帯端末で、2種類のメール作成をすることは、非常に面倒であるという問題点を伴う。
【0006】
本発明は、“漢字混じり文章/ひらがなのみの文章”の2種類のメールの送信を容易化した、携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明の携帯型移動通信端末器は、メール作成を行うメール作成部と、ひらがなに対する漢字情報を読み出して漢字変換を行う文字変換部と、漢字混じり文章のメール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの振り分けを行った情報を記憶させるメールアドレス・文字変換パターン保存部とを有して構成され、情報により、ひらがなの変換有/無の2種類の同一内容のメールを、峻別して送信可能としたことを特徴としている。
【0008】
また、上記2種類の同一内容のメールの送信は、複数の送信先の各々に対し峻別して実行可能とし、さらに、アドレス情報と関連付けて振り分けを行った情報を記憶する記憶部を有するとよい。
【0009】
本発明の携帯型移動通信端末器のメール文字変換方法は、メールの作成を行うメール作成工程と、ひらがなに対する漢字情報を読み出して漢字変換を行う文字変換工程と、漢字混じり文章のメール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの振り分けを行う振り分け工程と、振り分けた情報を記憶させるメールアドレス・文字変換パターン保存工程とを有して構成され、情報により、ひらがなの変換有/無の2種類の同一内容のメールを、峻別して送信可能としたことを特徴としている。
【0010】
また、上記2種類の同一内容のメールの送信は、複数の送信先の各々に対し峻別して実行可能とし、さらに、アドレス情報と関連付けて振り分けを行った情報を記憶する記憶工程を有するとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明による携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法の実施の形態を詳細に説明する。図1から図9を参照すると、本発明の携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法の一実施形態が示されている。
【0012】
本発明は、携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法に関するものであり、図1におけるMCPU3内に制御ブロック31、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34、メールアドレス・文字変換パターン照合部35、ひらがな文字一括変換部36を設け、また、メールアドレス・文字変換パターン保存部8を設ける。新規宛先保存時、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレスとリンクさせてひらがな変換有無をメールアドレス・文字変換パターン保存部8に保存する。
【0013】
メール送信時、送信宛先(メールアドレス)に対し、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン照合部35は、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に保存された宛先(メールアドレス)にリンクしたひらがな変換の有無を照合し、ひらがな変換有りの場合、作成完了したメール内容をひらがなに一括変換して送信する。ひらがな変換無しの場合は、作成完了したメールを従来の漢字混じり文章そのままを送信する。このことにより、同一メール内容を複数人に送信する場合、送信相手により、漢字を含んだバージョンと、全てひらがなに一括変換したバージョンを送信することを可能とする。
【0014】
図1は、本発明の実施例によるメール機能を有する携帯型移動通信端末器のブロック図である。本実施例の携帯型移動通信端末器は、ANT部1、無線部2、MCPU3、キーボード部4、ユーザIF部5、表示部6、変換文字辞書(メモリ)7、メールアドレス・文字変換パターン保存部8、送信/受信メール保存部9、メモリ部10、クロック回路11、電源12、の各構成部を備えて構成される。
また、演算処理部のMCPU3は、さらに細分化され、制御ブロック31、メール作成部32、文字変換部33、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34、メールアドレス・文字変換パターン照合部35、ひらがな文字一括変換部36、送信メール宛先指定仮保存部37、を有して構成される。
【0015】
まず図1を使用して、上記構成に成る本実施形態のメール機能を有する携帯型移動通信端末器のブロック構成内容を以下に説明する。
図1のANT部1では、無線信号の送受信が行われる。
無線部2では、入力及び出力無線信号の変復調を行う。
MCPU3は、携帯型移動通信端末器全体の機能動作を制御する回路である。
【0016】
MCPU3内の制御ブロック31は、それぞれのブロックの制御を行う。メール作成部32は、制御ブロック31の制御により、メール作成を行う機能ブロックである。メール作成時、複数のキーボタンを有するキーボード部4の入力及び、ユーザIF部5の伝達により、制御ブロック31はメール作成部32でメール作成を行う。また、ユーザによるキー入力及び表示部6の確認に従い、制御ブロック31は、変換文字辞書(メモリ)7に記憶されたひらがなに対する漢字情報を読み出し、文字変換部33で漢字変換を行いながら、メール作成部32でメール作成を行う。
【0017】
メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34は、制御ブロック31の制御により、新規宛先入力時に、宛先(メールアドレス)に対しメール作成完了後メール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの情報の振り分けを行い、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶させる。メールアドレス・文字変換パターン保存部8は、甲さんに対しては、メールアドレス・電話番号・ひらがな文字変換無しとし、乙さんに対しては、メールアドレス・電話番号・ひらがな文字変換有りとし、メールアドレス・電話番号・ひらがな変換の有無をリンクして記憶しているブロックである。
【0018】
メールアドレス・文字変換パターン保存部8の情報により、漢字混じり文章の同一内容のメールを、“ひらがな変換無し”と、“ひらがな変換有り”の、2種類の送信を行うことが可能となる。この2種類の例としては、一方の甲さんに送信するメール内容は“ひらがな変換無し”、他方の乙さんに送信するメール内容は“ひらがな変換有り”、とする等である。
例えば、漢字混じり文章の同一内容のメールを大人(甲さん)と子供(乙さん)に送信する場合、子供は漢字を理解できない可能性があり、大人はひらがなだと読み難いため、メール作成完了後、大人に対してはひらがな変換無し(漢字を含む)でメールを送信し、子供に対してはメール内容を一括でひらがな変換し、夫々を送信することが可能となる。
【0019】
メールアドレス・文字変換パターン照合部35は、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶された送信宛先(メールアドレス)に対し、ひらがな変換を行うか否かの情報を読み出し、照合するブロックである。ひらがな文字一括変換部36は、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン照合部35で特定の宛先(メールアドレス)がひらがな変換有りと照合された場合、変換文字辞書(メモリ)7内の漢字に対するひらがな情報を読み出し、メール作成完了後、その宛先に送信するメール内容をひらがなに一括変換するブロックである。
【0020】
送信メール宛先指定仮保存部37は、制御ブロック31の制御により、作成中の送信メールの宛先(メールアドレス)を仮保存しておくブロックである。宛先指定が複数ある場合、すべて記憶している。メール送信が終了すると、保存内容は消去される。
【0021】
送信/受信メール保存部9は、送信メール・受信メールを保存しているブロックである。一括変換で、ひらがな変換有りで送信したメール内容は、作成時の漢字を含んだ内容で保存されている。
【0022】
メモリ部10は、自己の電話番号及びメールアドレス・自端末固有に設定しているパスワード・辞書機能・ゲーム機能・電卓機能・スケジュール機能・各種着信音・待ち受け画像等を保存しているブロックである。クロック回路11は、MCPU3の動作タイミングクロック及び時間情報の算出に使用される。電源12は、端末の電源である。小型で電池寿命の長いものが使用され、充電式のものが使用される。
【0023】
(動作例)
図2から図5の本発明による実施例の動作を表すフローチャートを使用し、本発明の説明を行う。
図2は、新規に宛先を保存し、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。図3は宛先を選択し、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。図4及び図5は、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。
【0024】
図2における通常モード(ステップ201)から、キーボード部4とユーザIF部5を介したユーザのキー操作により、メール作成モードの選択があった場合(ステップ202)、MCPU3内の制御ブロック31は宛先指定入力、または宛先指定選択を待つ(ステップ203)。ステップ202でメール作成モードの選択が無い場合には、選択を待つ(ステップ202)。ステップ203で宛先指定の選択があった場合には、処理ターミナルAへ移行する。処理ターミナルA以降のフローチャートについては、図3を使用して後段で説明を行う。
【0025】
ユーザにより宛先指定Aの入力が有った場合には(ステップ204)、制御ブロック31は、表示部6を使用して宛先指定Aのメールアドレスに対しメール送信時に、メール内容をひらがな一括変換するか否かを表示し、ユーザの判断を待つ(ステップ205)。ユーザによる宛先指定Aのメールアドレスに対し、メール内容をひらがな一括変換するときのキー入力があった場合には、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換ブロックパターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Aのメールアドレスとメール文字ひらがな変換有りをリンクして保存する(ステップ206)。
【0026】
宛先指定Aのメールアドレスに対しメール内容をひらがな一括変換しないとのキー入力があった場合には、制御ブロック31はメールアドレス・文字変換ブロックパターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Aのメールアドレスとメール文字ひらがな変換無しをリンクして保存する(ステップ207)。
【0027】
次に、ユーザにより、同一メール内容で追加宛先指定が有り(ステップ208)、宛先指定Bが入力された場合(ステップ209)、宛先指定Bのメールアドレスに対しメール送信時にメール内容をひらがな一括変換するか否かを表示し、ユーザの判断を待つ(ステップ210)。
ユーザによる、宛先指定Bのメールアドレスに対しメール内容をひらがな一括変換するとの判断があった場合には、宛先指定Bのメールアドレスとメール文字ひらがな変換有りをリンクして保存する(ステップ211)。
【0028】
宛先指定Bのメールアドレスに対しメール内容をひらがな一括変換しないとの判断があった場合には、宛先指定Bのメールアドレスとメール文字ひらがな変換無しをリンクして保存する(ステップ212)。
また、ステップ208で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定入力は終了し(ステップ214)、制御ブロック31の制御により、宛先指定Aを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、処理ターミナルBに移行する。
【0029】
次に、同様にしてユーザにより、更なる同メール内容での追加宛先指定があった場合(ステップ213)、図2の点線内のステップ208〜212のフローの処理を繰り返す。
ステップ213で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定入力は終了し(ステップ214)、宛先指定A・宛先指定Bを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、処理ターミナルBに移行する。処理ターミナルB以降のフローについては、図4および図5を用いて後段にて説明を行う。
【0030】
ステップ203でユーザにより、宛先指定の選択があった場合には、図3のフローに移行し、MCPU3内制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶されている電話帳呼び出しを行い(ステップ301)、ユーザによる宛先(メールアドレス)の選択を待つ(ステップ302)。ユーザにより、宛先指定Aが選択され(ステップ303)、同一メール内容で追加宛先指定があった場合(ステップ304)、宛先指定Bが入力される(ステップ305)。同様にステップ306で追加宛先指定があった場合には、図3の点線内ステップ304〜305のフローを繰り返す。
【0031】
ステップ304で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定Aを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、宛先指定選択は終了し(ステップ307)、処理ターミナルBに移行する。また、ステップ306で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定A・宛先指定Bを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、宛先指定選択は終了し(ステップ307)、処理ターミナルBへ移行する。
【0032】
次に処理ターミナルB以降のフローは、図4及び図5、メール送信を行う場合の動作を表すフロチャートを使用し、説明を行う。
MCPU3内制御ブロック31は、表示部6に文字表示を行い、メール作成部32を使用し、ユーザのキー入力に従い、変換文字辞書(メモリ)7及び文字変換部33を使用し、文字の漢字変換を行いながら、送信メールの作成を行う(ステップ401)。メール作成完了後、制御ブロック31は、送信メール宛先指定仮保存部37に宛先指定が複数選択されているか確認を行う(ステップ402)。
【0033】
複数選択されていた場合、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶された、それぞれの宛先(メールアドレス)に対するひらがな変換の有無を確認する(ステップ403)。それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、ひらがな変換有りで保存されたものが一つでも含まれていれば(ステップ404)、制御ブロック31は、変換文字辞書(メモリ)7を使用し、ひらがな文字一括変換部36でメール内容をひらがなに一括変換を行う(ステップ405)。
【0034】
次に、制御ブロック31は表示部6にひらがな変換したメール内容を表示し、ユーザに対して変換内容修正有無を確認する(ステップ406)。ステップ407で、ユーザにより修正があると判断された場合、ステップ408でキーボード部4、ユーザIF部5を使用したユーザによるメール内容の修正が行われる。
次に、ステップ406で、制御ブロック31は、ユーザに対して、再びメール内容の修正有無の確認を行い、ステップ407でユーザによる修正無しの判断があるまでフローを繰り返す。
【0035】
ステップ407で修正無しとの判断があった場合、制御ブロック31は、それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、メールアドレス・文字変換パターン照合部35でひらがな変換有りと照合された宛先(メールアドレス)に対しては、ひらがな変換したメール内容を送信し、ひらがな変換無しと照合された宛先(メールアドレス)に対しては、ひらがな変換無しのメール内容を送信する(ステップ409)。
次に、制御ブロック31はメール内容をひらがな変換無しで送信/受信メール保存部9に保存を行い(ステップ410)、メール送信動作は終了する(ステップ411)。
【0036】
ステップ404で、制御ブロック31が、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、それぞれの送信メールの宛先(メールアドレス)に対し、ひらがな変換有りで保存されたものが無いと判断した場合には、それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、作成した(ひらがな変換無し)メールを送信する(ステップ412)。そして、メール内容を送信/受信メール保存部9に保存し(ステップ413)、メール送信動作を終了する(ステップ411)。
【0037】
ステップ402で宛先指定が複数無い場合、処理ターミナルCに移行する。処理ターミナルC以降のフローについては、図5を使用し、説明する。
ステップ414で、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶された、宛先(メールアドレス)に対するひらがな変換の有無を確認する。メールアドレスに対し、ひらがな変換有りで保存されていれば(ステップ415)、制御ブロック31は、変換文字辞書(メモリ)7を使用し、ひらがな文字一括変換部36でメール内容をひらがなに一括変換を行う(ステップ416)。
【0038】
次に、制御ブロック31は表示部6にひらがな変換したメール内容を表示し、ユーザに対して変換内容修正有無を確認する(ステップ417)。
ステップ418で、ユーザにより修正があると判断された場合、ステップ419でキーボード部4、ユーザIF部5を使用したユーザによるメール内容の修正が行われる。
次に、ステップ417で制御ブロック31は、ユーザに対して再び修正有無の確認を行い、ステップ418でユーザによる修正無しの判断があるまでフローを繰り返す。
【0039】
ステップ418で修正無しとの判断があった場合、制御ブロック31は、宛先(メールアドレス)に対し、ひらがな変換したメール内容を送信する(ステップ420)。
次に、制御ブロック31はメール内容をひらがな変換無しで送信/受信メール保存部9に保存を行い(ステップ421)、メール送信動作は終了する(ステップ422)。
【0040】
ステップ415で、制御ブロック31が、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、送信メールの宛先(メールアドレス)に対し、ひらがな変換無しで保存されていると判断した場合には、宛先(メールアドレス)に対し、作成した(ひらがな変換無し)メールを送信する(ステップ423)。そして、メール内容を送信/受信メール保存部9に保存し(ステップ424)、メール送信動作を終了する(ステップ422)。
【0041】
(他の実施例)
図6には本発明の、他の実施例によるメール機能を有する携帯型移動通信端末器のブロック図を示す。図7は、他の実施例による、新規に宛先を保存し、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。図8、図9は、他の実施例によるメール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。
他の実施例では、上記実施例のようにメール内容をひらがなに一括変換させるだけではなく、変換パターンを数種類記憶し、一つのメールアドレスに対しそのうち一種類の変換パターンを指定しておき、メール作成終了後、そのパターンに一括変換する。
【0042】
例えば、変換パターンの例を以下に列挙する。
変換パターン1:小学生3年生程度のひらがな変換レベルのパターン。
変換パターン2:小学生6年生程度のひらがな変換レベルのパターン。
変換パターン3:老人用に画数が多く読みづらい漢字のひらがなパターン。
上記例のように、変換パターンを数種類記憶させておく。そして、同一内容メールを、甲さんに送信するメールは変換パターン1で、乙さんに送信するメールは変換パターン2で、丙さんに送信する場合はパターン3で、丁さんに送信する場合はひらがな変換無しで、メール作成終了後に指定されたパターンに一括変換し、送信することが可能となる。
【0043】
図6のブロック図は、図1の上記実施例のブロック図に対し、変換文字辞書パターンメモリ部13が追加され、MCPU3内のひらがな文字一括変換部36が文字パターン一括変換部38に変更される。
【0044】
変換文字辞書パターンメモリ部13は、それぞの変換パターンレベルの変換辞書(漢字→ひらがな)が保存されているメモリである。文字パターン一括変換部38は、MCPU3内の制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン照合部35で特定の宛先(メールアドレス)が特定パターンと照合された場合、変換文字辞書パターンメモリ部13内の特定パターン情報を読み出し、その宛先に送信するメール内容を特定パターン情報にそった漢字に対するひらがなに一括変換するブロックである。
【0045】
次に図7を使用して、新規に宛先を保存し、メール送信を行う場合の動作を表すフローチャートの説明を行う。
ステップ601〜604のステップは図2のステップ201〜204のステップと同様の動作であるため、説明を省略する。
【0046】
ステップ604でユーザにより宛先指定Aの入力が有った場合には、制御ブロック31は表示部6を使用し、宛先指定Aのメールアドレスに対し、メール送信時にメール内容を一括変換する変換パターンを選択するか否かの画面表示を行い、ユーザの判断を待つ(ステップ605)。
ステップ605でユーザにより、キーボード部4及びユーザIF部5の入力による変換パターンを選択するとの判断があった場合には、制御ブロック31は表示部6にどのパターンを選択するか表示を行い、ユーザの判断を待つ(ステップ606)。
【0047】
ユーザにより、宛先指定Aのメールアドレスに対しメール内容を変換パターン1にするときのキー入力があった場合には、制御ブロック31はメールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Aのメールアドレスとメール文字の変換パターン1をリンクして保存する(ステップ607)。同様にして、ユーザにより文字変換パターン2と選択された場合には、宛先指定Aのメールアドレスとメール文字の変換パターン2をリンクして保存し(ステップ608)、文字変換パターン3と選択された場合には、宛先指定Aのメールアドレスとメール文字の変換パターン3をリンクして保存する(ステップ609)。
【0048】
ステップ605で、ユーザにより、変換パターンを選択しないとの判断があった場合には、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Aのメールアドレスとメール文字ひらがな変換無しをリンクして保存する(ステップ610)。
【0049】
次に、ユーザにより、同一メール内容で追加宛先指定があり(ステップ611)、宛先指定Bが入力された場合(ステップ612)、宛先指定Bのメールアドレスに対しメール送信時にメール内容を一括変換する変換パターンを選択するか否かの画面表示を行い、ユーザの判断を待つ(ステップ613)。
ユーザにより、変換パターンを選択するとの判断があった場合には(ステップ613)、制御ブロック31は表示部6にどのパターンを選択するか表示を行い、ユーザの判断を待つ(ステップ614)。
【0050】
ユーザにより変換パターン1を選択するとの判断があった場合には、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Bのメールアドレスとメール文字の変換パターン1をリンクして保存する(ステップ615)。同様にして、ユーザにより文字変換パターン2と選択された場合には、宛先指定Bのメールアドレスとメール文字の変換パターン2をリンクして保存し(ステップ616)、文字変換パターン3と選択された場合には、宛先指定Aのメールアドレスとメール文字の変換パターン3をリンクして保存する(ステップ617)。
【0051】
ステップ611で、ユーザにより、変換パターンを選択しないとの判断があった場合には、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレス文字変換パターン保存部8に宛先指定Bのメールアドレスとメール文字ひらがな変換無しをリンクして保存する(ステップ618)。
また、ステップ611で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定入力は終了し(ステップ620)、制御ブロック31の制御により宛先指定Aを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、ターミナルDに移行する。
【0052】
更に、図6におけるMCPU3内に文字パターン一括変換部38、変換文字辞書パターンメモリ部13を設け、漢字からひらがなへの文字変換パターンを数種類、レベルを分け設定する。
【0053】
新規宛先保存時、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン振り分け部34を使用し、メールアドレスとリンクさせて特定文字変換パターンをメールアドレス・文字変換パターン保存部8に保存する。
【0054】
メール送信時、送信宛先(メールアドレス)に対し、制御ブロック31の制御により、メールアドレス・文字変換パターン照合部35は、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に保存された宛先(メールアドレス)にリンクした特定文字変換パターンを確認し、特定変換パターンに作成完了したメール内容を一括変換して送信することにより、同一メール内容を複数人に送信する場合、送信相手により、ひらがな変換レベルを変更して送信することが可能となる。
【0055】
次に、同様にしてユーザにより、更なる同一メール内容での追加宛先指定があった場合(ステップ619)、図7の点線内ステップ611〜618のフローを繰り返す。ステップ611で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定入力は終了し(ステップ620)、宛先指定A・宛先指定Bを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、ターミナルDに移行する。ターミナルD以降のフローについては、図8および図9を使用して後段にて説明を行う。
【0056】
ステップ603でユーザにより、宛先指定の選択があった場合には、図3のフロ−に移行する。図3のフローチャートは前述の実施例の動作と同様である。但し、ステップ306で追加宛先指定が無い場合には、宛先指定A・宛先指定Bを送信メール宛先指定仮保存部37に仮保存し、宛先指定選択は終了し(ステップ307)、ターミナルDに移行する。
次にターミナルD以降のフローは、図8及び図9のメール送信を行う場合の動作を表すフロチャートを使用し、説明を行う。
ステップ701〜702のステップは図4のステップ401〜402のステップと同様の動作であるため、説明を省略する。
【0057】
ステップ701でのメール作成完了後、制御ブロック31は、送信メール宛先指定仮保存部37に宛先指定が複数選択されているか確認を行う(ステップ702)。複数選択されていた場合、制御ブロック31は、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶された、それぞれの宛先(メールアドレス)に対する変換パターンの確認を行う(ステップ703)。
【0058】
それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、変換パターン有りで保存されたものが一つ以上含まれていれば(ステップ704)、制御ブロック31は変換文字辞書パターンメモリ部13を使用し、文字パターン一括変換部38でメール内容を記憶された宛先(メールアドレス)にリンクした変換パターンで、それぞれ一括変換を行う(ステップ705)。例えば宛先ターミナルAが変換パターン1、宛先ターミナルBが変換パターン2、宛先ターミナルCが変換パターン3であった場合、それぞれの3つの宛先端末に対応した3つのパターンでメール内容を一括変換する。
【0059】
次に、制御ブロック31は表示部6にそれぞれの変換したメール内容を1つずつ表示し、ユーザに対してそれぞれの変換したメール内容に対し、変換内容修正有無を確認する(ステップ706)。ステップ707で、それぞれの変換したメールに対し、ユーザにより修正があると判断された場合、ステップ708でキーボード部4、ユーザIF部5を使用したユーザによるメール内容の修正が一種類ずつ行われる。次に、ステップ706で、制御ブロック31は、再び修正有無の確認を行い、ステップ707でユーザによるすべての変換したメール内容に修正無しの判断があるまでフローを繰り返す。
【0060】
ステップ707ですべての変換した内容に対し修正無しとの判断があった場合、制御ブロック31は、それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、それぞれ設定された変換パターンで変換したメール内容を送信する(ステップ709)。次に、制御ブロック31はメール内容をひらがな変換無しで送信/受信メール保存部9に保存を行い(ステップ710)、メール送信動作は終了する(ステップ711)。
【0061】
ステップ704で、制御ブロック31によって、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、それぞれの送信メールの宛先(メールアドレス)に対し、変換パターン有りで保存されたものが無いと判断された場合には、それぞれの宛先(メールアドレス)に対し、作成した(ひらがな変換無し)メールを送信する(ステップ712)。そして、メール内容を送信/受信メール保存部9に保存し(ステップ713)、メール送信動作を終了する(ステップ711)。
【0062】
ステップ702で宛先指定が複数無い場合は、ターミナルEに移行する。ターミナルE以降のフローについては、図9を使用して説明する。ステップ714で、制御ブロック31はメールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、メールアドレス・文字変換パターン保存部8に記憶された、宛先(メールアドレス)に対する変換パターンを確認し、変換パターンを有している場合(ステップ715)、制御ブロック31は変換文字辞書パターンメモリ部13を使用し、文字パターン一括変換部38でメール内容を宛先(メールアドレス)に対し記憶された変換パターンに一括変換を行う(ステップ716)。
【0063】
次に、制御ブロック31は、表示部6にひらがな変換したメール内容を表示し、ユーザに対して変換内容修正有無を確認する(ステップ717)。ステップ718で、ユーザにより修正があると判断された場合、ステップ719でキーボード部4、ユーザIF部5を使用したユーザによるメール内容の修正が行われる。次に、ステップ717で、制御ブロック31は、再び修正有無の確認を行い、ステップ718でユーザによる修正無しの判断があるまでフローを繰り返す。
ステップ718で修正無しとの判断があった場合、制御ブロック31は、宛先(メールアドレス)に対し、記憶された変換パターンで変換されたメール内容を送信する(ステップ720)。次に、制御ブロック31は、メール内容を変換無しで送信/受信メール保存部9に保存を行い(ステップ721)、メール送信動作は終了する(ステップ722)。
【0064】
ステップ715で、制御ブロック31によって、メールアドレス・文字変換パターン照合部35を使用し、送信メールの宛先(メールアドレス)に対し、変換パターン無しで保存されていると判断された場合には、宛先(メールアドレス)に対し、作成した(ひらがな変換無し)メールを送信する(ステップ723)。そして、メール内容を送信/受信メール保存部9に保存し(ステップ724)、メール送信動作を終了する(ステップ722)。
【0065】
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例である。ただし、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施が可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上の説明より明らかなように、本発明の携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法は、メールの作成を行い、ひらがなに対する漢字情報を読み出して漢字変換を行い、メール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの振り分けを行い、振り分けた情報を記憶させる。この振り分け情報により、ひらがなの変換有/無の2種類の同一内容のメールの送信が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の携帯型移動通信端末器の実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の携帯型移動通信端末器のメール文字変換方法の実施例を示す、新規に宛先を保存し、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。
【図3】宛先を選択し、メール送信を行う場合の動作例を表すフローチャートである。
【図4】メール送信を行う場合の動作例を表す第1のフローチャートである。
【図5】メール送信を行う場合の動作例を表す第2のフローチャートである。
【図6】他の実施例によるメール機能を有する携帯型移動通信端末器のブロック図である。
【図7】他の実施例による、新規に宛先を保存し、メール送信を行う場合の動作を表すフローチャートである。
【図8】他の実施例によるメール送信を行う場合の動作例を表す第1のフローチャートである。
【図9】他の実施例によるメール送信を行う場合の動作例を表す第2のフローチャートである。
【符号の説明】
1 ANT部
2 無線部
3 MCPU
4 キーボード部
5 ユーザIF部
6 表示部
7 変換文字辞書(メモリ)
8 メールアドレス・文字変換パターン保存部
9 送信/受信メール保存部
10 メモリ部
11 クロック回路
12 電源
31 制御ブロック
32 メール作成部
33 文字変換部
34 メールアドレス・文字変換パターン振り分け部
35 メールアドレス・文字変換パターン照合部
36 ひらがな文字一括変換部
37 送信メール宛先指定仮保存部
Claims (6)
- メール作成を行うメール作成部と、
ひらがなに対する漢字情報を読み出して漢字変換を行う文字変換部と、
漢字混じり文章のメール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの振り分けを行った情報を記憶させるメールアドレス・文字変換パターン保存部とを有して構成され、
前記情報により、ひらがなの変換有/無の2種類の同一内容のメールを、峻別して送信可能としたことを特徴とする携帯型移動通信端末器。 - 前記2種類の同一内容のメールの送信は、複数の送信先の各々に対し峻別して実行可能としたことを特徴とする請求項1記載の携帯型移動通信端末器。
- アドレス情報と関連付けて前記振り分けを行った情報を記憶する記憶部を、さらに有することを特徴とする請求項1または2記載の携帯型移動通信端末器。
- メールの作成を行うメール作成工程と、
ひらがなに対する漢字情報を読み出して漢字変換を行う文字変換工程と、
漢字混じり文章のメール内容を一括でひらがなに文字変換するか否かの振り分けを行う振り分け工程と、
前記振り分けた情報を記憶させるメールアドレス・文字変換パターン保存工程とを有して構成され、
前記情報により、ひらがなの変換有/無の2種類の同一内容のメールを、峻別して送信可能としたことを特徴とする携帯型移動通信端末器のメール文字変換方法。 - 前記2種類の同一内容のメールの送信は、複数の送信先の各々に対し峻別して実行可能としたことを特徴とする請求項4記載の携帯型移動通信端末器のメール文字変換方法。
- アドレス情報と関連付けて前記振り分けを行った情報を記憶する記憶工程を、さらに有することを特徴とする請求項4または5記載の携帯型移動通信端末器のメール文字変換方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002214468A JP2004054794A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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Family Applications (1)
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JP2002214468A Pending JP2004054794A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | 携帯型移動通信端末器および同端末器のメール文字変換方法 |
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JP (1) | JP2004054794A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007199410A (ja) * | 2006-01-26 | 2007-08-09 | Internatl Business Mach Corp <Ibm> | テキストに付与する発音情報の編集を支援するシステム |
JP2009118125A (ja) * | 2007-11-06 | 2009-05-28 | Sharp Corp | 表示装置、放送受信装置、及び表示文字変換方法 |
-
2002
- 2002-07-23 JP JP2002214468A patent/JP2004054794A/ja active Pending
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