JP2004054693A - 情報処理装置および方法、情報処理システム、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

情報処理装置および方法、情報処理システム、記録媒体、並びにプログラム Download PDF

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Masashi Matsuda
松田 將史
Akira Tange
丹下 明
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Abstract

【課題】音楽コンテンツを再生させる度に、異なる広告データを合成させる。
【解決手段】使用者が、携帯端末11を所持している場合、携帯端末11で音楽コンテンツを再生させるとき、携帯端末11は、自らの通信可能範囲であるエリア21−1内に存在する店舗1−1の配信装置12−1から配信される広告データを取得して、音楽コンテンツに合成して再生させる。使用者が移動して、携帯端末11’の位置となった場合、携帯端末11’で音楽コンテンツを再生させるとき、携帯端末11’は、自らの通信可能範囲であるエリア21−2内に存在する店舗1−2の配信装置12−1から配信される広告データを取得して、音楽コンテンツに合成して再生させる。本発明は、音楽コンテンツ配信システムに適用することができる。
【選択図】   図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報処理装置および方法、情報処理システム、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、楽曲データが再生される毎に、音楽コンテンツに添付される広告データを変更させ、広告データの宣伝効果を高めるようにした情報処理装置および方法、情報処理システム、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
コンテンツに広告を添付して、使用者(音楽コンテンツの場合は音楽コンテンツを聴く者)に添付された広告データを聴かせることで、その広告料により音楽コンテンツの費用を賄って、使用者が無料で音楽コンテンツの配信を受けられるようにするサービスが提案されている。
【0003】
このサービスにおいては、例えば、音楽コンテンツの場合、各使用者は、まず、自らの携帯端末に広告データが添付されている音楽コンテンツをダウンロードして記憶させる。この状態で、使用者は、この携帯端末に記憶された音楽コンテンツを再生させると、添付されている広告データが読み出されて、音楽コンテンツを再生する前に広告データが再生され、使用者がその広告データを聴くことになる。
【0004】
また、コンテンツと広告データを別けて配信する場合、各店舗に、自らの店舗の広告データを記憶した配信装置を設置し、携帯端末が、この配信装置が発信する電波が到達する領域に入ったタイミングで、店舗の広告データを受信して記憶する。そして、予め記憶していたコンテンツを再生させるとき、携帯端末は、コンテンツを再生する前に、その受信した広告データを読み出して再生させ、その後、コンテンツを再生する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、コンテンツと共に広告データをダウンロードする場合、再生毎にコンテンツに添付されている同じ広告データが再生されることになるため、広告が合成されているコンテンツを再生するたびに同じ内容の広告データが繰り返し再生されることにより音楽コンテンツを鑑賞する使用者に飽きが生じ、不快感を生じさせる恐れがあった。
【0006】
また、コンテンツと広告データを別けて受信する場合、配信を受けられる範囲に入った時にのみ広告データが配信されるので、広告を添付する機会が少なく広告料金徴収によるコンテンツ配信料金の減額率が低下してしまう恐れがあった。
【0007】
さらに、上述の構成では、使用者の所持する携帯端末は、配信装置から配信される広告データを無差別に取得することになるため、例えば、使用者が既に通り過ぎたところに存在する店舗の広告データをも取得することになり広告データの配信者、および受信者の両者に対して効率が悪いという課題があった。また端末ユーザにとって、すでに通り過ぎた箇所に存在する店舗の広告データを取得しても戻ってまでその店舗に行く確立は少ない。このため、通り過ぎた店舗の広告データを取得するのは煩わしく、さらには、その頻度が高すぎれば、不快なものとなってしまうという課題があった。さらに、広告データの配信者にとっては、無差別に広告データが配信されるだけでは宣伝広告効果を向上させることができないという課題があった。
【0008】
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、コンテンツが再生される毎に、コンテンツに添付される広告データを変更させ、広告を添付する機会を増大させると共に、使用者にとって有用な広告データを優先的に取得できるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の情報処理装置は、再生を指示する再生指示手段と、受信される広告データと再生指示手段により再生が指示されたコンテンツから合成データを生成する合成データ生成手段と、合成データを再生する再生手段と、再生指示手段により再生が指示された場合、合成データ生成手段に合成データを生成させ、再生手段に合成データを再生させるように、合成データ生成手段と再生手段を制御する動作制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
前記コンテンツには、音楽コンテンツ、画像コンテンツ、または動画像コンテンツを含ませるようにすることができる。
【0011】
前記他の情報処理装置より無線回線により配信される広告データを受信する受信手段をさらに設けるようにさせることができる。
【0012】
前記受信手段には、再生指示手段により再生が指示された場合、他の情報処理装置より無線回線により配信される広告データを受信させるようにすることができる。
【0013】
前記複数の他の情報処理装置より無線回線により配信される広告データを受信可能な場合、受信手段には、自らと他の情報処理装置までの距離に応じた順序で、複数の他の情報処理装置より無線回線により配信される広告データを受信させるようにすることができる。
【0014】
前記受信手段により受信された広告データを記憶する広告データ記憶手段をさらに設けるようにさせることができ、合成データ生成手段はに、広告データ記憶手段により記憶されている、受信された広告データと、再生指示手段により再生が指示されたコンテンツから合成データを生成させるようにすることができる。
【0015】
前記再生指示手段により再生が指示された場合、複数の他の情報処理装置より無線回線により配信される広告データを受信可能なとき、受信手段には、複数の他の情報処理装置より無線回線により配信される広告データを受信させるようにすることができ、合成データ生成手段には、受信手段により受信された広告データと再生指示手段により再生が指示されたコンテンツから合成データを生成させるようにすることができ、複数の他の情報処理装置より無線回線により配信される広告データを受信可能ではないとき、合成データ生成手段には、記憶手段により記憶された広告データと再生指示手段により再生が指示されたコンテンツから合成データを生成させるようにすることができる。
【0016】
前記コンテンツと合成した広告データの履歴を記憶する履歴記憶手段をさらに設けるようにさせることができ、広告データ記憶手段には、履歴手段に記憶されている、コンテンツと合成された広告データ以外の広告データを記憶させるようにすることができる。
【0017】
前記広告データ毎にコンテンツと合成した回数を記憶する合成回数記憶手段をさらに設けるようにさせることができ、広告データ記憶手段には、合成回数記憶手段により記憶されている、コンテンツと合成された回数に対応して、広告データを削除させるようにすることができる。
【0018】
前記広告データ記憶手段が記憶している広告データの数が0である場合、再生手段には、広告データが合成されていないコンテンツを再生させるようにすることができ、広告データが合成されていないコンテンツを再生した回数を記憶するコンテンツ再生回数記憶手段をさらに設けるようにさせることができる。
【0019】
前記広告データ記憶手段により記憶されている広告データの数が複数であり、かつ、広告データが合成されていないコンテンツを再生した回数が0回ではない場合、合成手段には、コンテンツ再生回数記憶手段に記憶されている広告データが合成されていないコンテンツを再生した回数に応じた数の広告データとコンテンツを合成させるようにすることができる。
【0020】
前記広告データ記憶手段が記憶している広告データの数が0である場合、再生手段には、広告データが合成されていないコンテンツを通常再生よりも低ビットレートで再生させるようにすることができる。
【0021】
本発明の情報処理方法は、再生を指示する再生指示ステップと、受信される広告データと再生指示ステップの処理で再生が指示されたコンテンツから合成データを生成する合成データ生成ステップと、合成データを再生する再生ステップと、再生指示ステップの処理で再生が指示された場合、合成データ生成ステップの処理で合成データを生成させ、再生ステップの処理で合成データを再生させるように、合成データ生成ステップの処理と前記再生ステップの処理を制御する動作制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0022】
本発明の記録媒体のプログラムは、再生の指示を制御する再生指示制御ステップと、受信される広告データと再生指示制御ステップの処理で再生の指示が制御されたコンテンツから合成データの生成を制御する合成データ生成制御ステップと、合成データの再生を制御する再生制御ステップと、再生指示制御ステップの処理で再生の指示が制御された場合、合成データ生成制御ステップの処理で合成データを生成させ、再生制御ステップの処理で合成データを再生させるように、合成データ生成制御ステップの処理と前記再生制御ステップの処理を制御する動作制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明のプログラムは、再生の指示を制御する再生指示制御ステップと、受信される広告データと再生指示制御ステップの処理で再生の指示が制御されたコンテンツから合成データの生成を制御する合成データ生成制御ステップと、合成データの再生を制御する再生制御ステップと、再生指示制御ステップの処理で再生の指示が制御された場合、合成データ生成制御ステップの処理で合成データを生成させ、再生制御ステップの処理で合成データを再生させるように、合成データ生成制御ステップの処理と前記再生制御ステップの処理を制御する動作制御ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0024】
本発明の情報処理システムは、第1の情報処理装置が、再生を指示する再生指示手段と、第2の情報処理装置から配信された広告データを受信する受信手段と、受信手段により受信された広告データと再生指示手段により再生が指示されたコンテンツから合成データを生成する合成データ生成手段と、合成データを再生する再生手段と、再生指示手段により再生が指示された場合、合成データ生成手段に合成データを生成させ、再生手段に合成データを再生させるように、合成データ生成手段と再生手段を制御する動作制御手段とを備え、第2の情報処理装置が、広告データを記憶する広告データ記憶手段と、広告データ記憶手段により記憶された広告データを、第1の情報処理装置に配信する配信手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の情報処理装置および方法、並びにプログラムにおいては、再生が指示され、受信される広告データと再生が指示されたコンテンツから合成データが生成され、合成データが再生され、再生が指示された場合、合成データが生成され、合成データが再生されように制御される。
【0026】
本発明の情報処理システムにおいては、第1の情報処理装置により、再生が指示され、第2の情報処理装置から配信された広告データが受信され、受信された広告データと再生が指示されたコンテンツから合成データが生成され、合成データが再生され、再生が指示された場合、合成データが生成され、合成データが再生されるように制御され、第2の情報処理装置により、広告データが記憶され、記憶された広告データが、第1の情報処理装置に配信される。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る音楽コンテンツ配信システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【0028】
携帯端末11は、いわゆる、PDA(Personal Digital Assistant)などであり予め無償配信されている音楽コンテンツを記憶している。この音楽コンテンツは、放送番組などと共に無線回線、または有線で配信されるようにしてもよいし、記録媒体、例えば、CD(Compact Disc)やMD(Mini Disc(商標))などに記録して、無償配布するようにしてもよい。
【0029】
また、携帯端末11は、この音楽コンテンツを再生するとき、自らの通信機能を利用して付近の店舗1に設置された配信装置12(自らの通信機能で通信可能な範囲(図1のエリア21)内に設置された配信装置12))から配信されている広告データを受信し、この広告データを再生が指示された音楽コンテンツと合成して(付加して)、広告データと音楽コンテンツとを使用者が必ず聴くように再生する。
【0030】
配信装置12は、各店舗1に設置され、その店舗1の広告データを発信し、携帯端末11に配信する。また、店舗1の配信装置12により配信できる広告データは、店舗1のものに限らず、様々な広告データであってもよい。
【0031】
このような音楽コンテンツ配信システムにより、広告データの配信を希望する広告主などから支払われる広告料が音楽コンテンツの配信にかかる費用として徴収されるため、音楽コンテンツの使用者は、広告を見たり、聞いたりすることにより、無償で音楽コンテンツの配信を受けることができる。
【0032】
図2は、本発明に係る携帯端末11の構成を示す図である。CPU(Central Processing Unit)31は、ROM(Read Only Memory)32、または記憶部38に記憶されているプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM(Random Access Memory)33には、CPU31が実行するプログラムやデータなどが適宜記憶される。これらのCPU31、ROM32、およびRAM33は、バス34により相互に接続されている。
【0033】
CPU31には、また、バス34を介して入出力インタフェース35が接続されている。入出力インタフェース35には、キーボード、マウス、マイクロホンなどよりなる入力部36、ディスプレイ、スピーカなどよりなる出力部37が接続されている。CPU31は、入力部36から入力される指令に対応して各種の処理を実行する。そして、CPU31は、処理の結果得られた画像や音声等を出力部37に出力する。
【0034】
入出力インタフェース35に接続されている記憶部38は、例えばハードディスクなどで構成され、CPU31が実行するプログラムや各種のデータを記憶する。通信部39は、図1の配信装置12などの外部の装置と通信する。
【0035】
また、記憶部38は、各種のプログラムを記憶しており、CPU31は、これらのプログラムを読み出して対応する処理を実行する。さらに、記憶部38は、この他にも、基本プログラムであるOSや、ドライバも記憶している。
【0036】
また、記憶部38に記憶されるプログラムは、上述のほかにも、通信部39を介してプログラムを取得し、記憶部38に記憶してもよい。
【0037】
入出力インタフェース35に接続されているドライブ40は、磁気ディスク51、光ディスク52、光磁気ディスク53、或いは半導体メモリ54などが装着されたとき、それらを駆動し、そこに記録されているプログラムやデータなどを取得する。取得されたプログラムやデータは、必要に応じて記憶部38に転送され、記憶される。
【0038】
次に、図3を参照して、配信装置12の構成について説明する。配信装置12は、基本的に図2で説明した携帯端末11の構成と同様である。すなわち、配信装置12のCPU71,ROM72,RAM73,バス74,入出力インタフェース75,入力部76,出力部77,記憶部78,通信部79,ドライブ80,磁気ディスク91,光ディスク92,光磁気ディスク93、および半導体メモリ94は、図2の携帯端末11のCPU31,ROM32,RAM33,バス34,入出力インタフェース35,入力部36,出力部37,記憶部38,通信部39,ドライブ40,磁気ディスク51,光ディスク52,光磁気ディスク53、および半導体メモリ54に対応するものであり、同様の機能を有するものである。
【0039】
但し、記憶部78に記憶されているプログラムは、図2の携帯端末11の記憶部38に記憶されているプログラムとは異なる。記憶部78は、各種のプログラムを記憶しており、CPU71は、これらのプログラムを適宜読み出して実行する。さらに、記憶部78は、基本プログラムであるOSや、ドライバも記憶している。
【0040】
次に、図4の機能ブロック図を参照して、図2の携帯端末11により実現される機能について説明する。尚、以下の説明において、機能ブロックの各構成は、例えば、記憶部38、または、ROM32に予め組み込まれるプログラムからなるソフトウェアを、CPU31が実行するときに実現されるものとして説明するが、各機能ブロックを実現するハードウェアから構成されるようにしても良い。従って、以下の機能ブロック図は、ハードウェア構成図と見ても、ソフトウェア構成図と見てもよいものである。
【0041】
制御部101は、携帯端末11の全体の動作を制御する。広告記憶部102は、制御部101により制御され、通信部105を介して配信装置12より配信される広告データを記憶する。広告合成部103は、音楽コンテンツを再生するとき、音楽コンテンツDB(データベース)106から読み出された音楽コンテンツに、広告記憶部102より読み出された広告データを合成し、再生部104に出力する。再生部104は、広告合成部103より供給された、広告データが合成されている音楽コンテンツ、または、広告データが合成されていない音楽コンテンツを再生し、スピーカなどから出力させる。
【0042】
通信部105は、図2の通信部39を制御するプログラムであり、自らのID105aを記憶しており、まず、付近に配信装置12の存在を探索するための探索信号を無線回線方式の通信により送信する。この探索信号に応じて配信装置12から発信されてくる配信装置12を識別するIDの有無を検出し、IDが検出されると検出されたIDに基づいて、自らのID105aを送信すると共に通信を確立させる。さらに、通信部105は、通信が確立されると、広告データの配信を要求し、配信装置12から配信される広告データを受信して、広告記憶部102に記憶させる。
【0043】
次に、図5の機能ブロック図を参照して、図3の配信装置12により実現される機能について説明する。制御部121は、配信装置12の全体の動作を制御する。通信部123は、図3の通信部79を制御するプログラムであり、通常は、携帯端末11から送信されてくる探索信号の有無を検出しており、探索信号が検出されると、自らのID123aを発信し、このIDに基づいて、携帯端末11から通信を確立するように要求されると、その携帯端末11との間に通信を確立する。さらに、配信装置12の制御部121は、広告記憶部122に予め記憶されている店舗1の広告データを読み出し、通信部123を介して携帯端末11に配信させる。
【0044】
次に、図6を参照して、携帯端末11と配信装置12との通信について説明する。携帯端末11の通信部105で通信可能な範囲(送受信が可能な範囲)をエリア21−1とする場合、携帯端末11は、音楽コンテンツの再生が指示されると、探索信号を送信し、この探索信号に対応してエリア21−1内で受信可能な店舗1−1の配信装置12−1から発信されるIDを受信して、そのIDに基づいて配信装置12−1との通信を確立して広告データの配信を受ける。
【0045】
さらに、図7Aで示すように、携帯端末11の広告合成部103は、受信された広告データを、再生が指示された音楽コンテンツデータのヘッダ部に、図7Bで示すように付加して合成し、さらに、再生部104が、この広告データが付加された合成データとして音楽コンテンツを再生する。
【0046】
また、携帯端末11を所持した状態で使用者が移動して、例えば、図6の携帯端末11’の位置に移動すると、通信部105で通信可能な範囲は、エリア21−1からエリア21−2に変化する。このタイミングで、使用者が音楽コンテンツの再生を指示すると携帯端末11’の通信部105は、図7Aで示すように、エリア21−2内の店舗1−2に設けられている配信装置12−2から広告データの配信を受けて、図7Bで示すように音楽コンテンツデータと広告データを合成して、その合成データを再生する。
【0047】
尚、以上においては、広告データは、音楽コンテンツのヘッダ部に合成される例について説明してきたが、ヘッダ部に限らず、その他の部分に合成されるようにしてもよく、例えば、末尾や中央付近であってもよい。
【0048】
次に、図8のフローチャートを参照して、携帯端末11による音楽コンテンツ再生処理と、配信装置12による広告データ配信処理について説明する。
【0049】
ステップS1において、携帯端末11の制御部101は、操作部107が使用者により操作されて音楽コンテンツの再生が指定されたか否かを判定し、音楽コンテンツの再生が指示されるまでその処理を繰り返す。
【0050】
ステップS2において、制御部101は、通信部105を制御して探索信号を送信させ、ステップS3において、IDを発信する配信装置12が存在するか否かを判定する。
【0051】
ステップS21において、配信装置12の通信部123は、探索信号が送信されてきているか否かを判定し、送信されてきていると判定されるまでその処理を繰り返し、例えば、ステップS2の処理により、探索信号が送信されてきている場合、ステップS22において、自らのID123aを読み出して、無線回線で送信し、ステップS23において接続要求があるか否かを判定し、接続要求があったと判定されるまで、ステップS21乃至S23の処理を繰り返す。
【0052】
ステップS3において、例えば、ステップS22の処理により、配信装置12の通信部123からID123aが送信されていると、制御部101は、ID123aを発信する配信装置12が存在すると判定し、その処理は、ステップS4に進む。
【0053】
ステップS4において、制御部101は、通信部105を制御し、検出した配信装置12のID123aに基づいて、自らのID105aを送信させ、接続を要求させる。
【0054】
ステップS23において、配信装置12の通信部123は、携帯端末11から接続要求があったと判定し、ステップS24において、携帯端末11の通信部105から送信されてきたID105aに基づいて通信を確立する。ステップS5において、携帯端末11の通信部105は、ステップS24の配信装置12の処理により、配信装置12の通信部123との通信を確立する。
【0055】
ステップS6において、携帯端末11の制御部101は、通信部105を制御して、広告データを送信するように配信装置12に要求する。
【0056】
ステップS25において、配信装置12の制御部121は、通信部123を制御して、携帯端末11より広告データが要求されたか否かを判定し、広告データが要求されるまでその処理を繰り返す。例えば、ステップS6の処理により、携帯端末11より広告データが要求されると、広告データの要求があったと判定され、ステップS26において、制御部121は、広告記憶部122に記憶されている広告データを読み出し、ステップS27において、通信部123を制御して、読み出した広告データを携帯端末11に送信させ、ステップS28において、通信を終了し、その処理は、ステップS21に戻る。
【0057】
ステップS7において、携帯端末11の制御部101は、通信部105を制御して、ステップS27の処理により送信されてきた広告データを受信させ、広告記憶部102に記憶させると共に、ステップS8において、ステップS28の処理に対応して、通信部105を制御して配信装置12との通信を終了させる。
【0058】
ステップS9において、制御部101は、再生が指定された音楽コンテンツを音楽コンテンツDB106より読み出すと共に、広告記憶部102に記憶されている広告データを読み出して、それらを広告合成部103に出力して図7Bで示したように合成させる。
【0059】
ステップS10において、制御部101は、再生部104を制御して広告合成部103により広告データが合成されている音楽コンテンツを再生させる。ステップS11において、制御部101は、再生部104を制御して、音楽コンテンツの再生が終了したか否かを判定し、再生が終了されたと判定されるまでその処理を繰り返し、例えば、音楽コンテンツの再生が終了したと判定された場合、その処理は、ステップS12に進む。
【0060】
ステップS12において、制御部101は、広告記憶部102を制御して、音楽コンテンツの再生に使用した広告データを削除し、その処理は、ステップS1に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0061】
また、ステップS3において、IDを発信する配信装置12が存在しないと判定された場合、ステップS13において、制御部101は、図2の出力部37の例えば、ディスプレイなどに音楽コンテンツを再生させることができないことを表示させ、その処理は、ステップS1に戻る。
【0062】
この処理により、例えば、携帯端末11が図6のエリア21−1に存在する場合、ステップS3において、店舗1−1の配信装置12−1から出力されるID123aが検出されるので、ステップS24,S5において、携帯端末11と配信装置12−1との通信が確立される。さらに、配信装置12−1は、店舗1−1の広告データを携帯端末11に送信する。そして、携帯端末11は、店舗1−1の広告データを指定された音楽コンテンツと合成して再生する。すなわち、図7Bで示すように、広告データが、再生が指定された音楽コンテンツのヘッダ部分に付加された状態で合成され、再生されるとき、広告データが最初に再生されて、引き続き音楽コンテンツが再生される。また、携帯端末11が、図6で示すように携帯端末11’に移動すると、同様の処理により、店舗1−2の広告データを配信装置12−2から受信し、音楽コンテンツを再生する際、店舗1−2の広告データを再生してから、再生が指定された音楽コンテンツを再生することになる。このため、仮に、携帯端末11,11’のいずれの条件において、同じ音楽コンテンツの再生が指定されたとしても、音楽コンテンツが再生される前に再生されることになる広告データは、異なるものとするようにすることができるので、使用者にとって繰り返し同じ広告データを聴かされているといった不快感を低減させることができる。また、音楽コンテンツを再生させる度に、付近の配信装置12から送信されてくる広告データを合成することができるので、広告データを使用者に聞かせる機会を増やすことができ、また、付近の広告データを使用者に配信することができるので、使用者に対しての宣伝広告効果を高めることが可能となる。
【0063】
以上の例においては、携帯端末11において、音楽コンテンツの再生が指示されたタイミングで広告データの配信を受ける場合について説明してきたが、広告データの配信を受ける処理と、音楽コンテンツを再生させる処理を独立して実行させるようにしてもよい。
【0064】
すなわち、携帯端末11と配信装置12との広告データの配信処理は、音楽コンテンツの再生が指定されているか否かに関わらず、携帯端末11が配信装置12と通信できる場合、所定の時間間隔で広告データの配信を受け、音楽コンテンツの再生が指定されたとき、携帯端末11で予め受信していた広告データを、再生が指定された音楽コンテンツと合成させ、再生するようにしてもよい。
【0065】
ここで、図9,図10のフローチャートを参照して、広告データの配信を受ける処理と、音楽コンテンツを再生させる処理が独立している場合の処理について説明する。尚、図9のフローチャートにおけるステップS51乃至S57の処理、および、ステップS71乃至78の処理は、図8のステップS2乃至S8の処理、および、ステップS21乃至S28の処理と同様であるので、その説明は、省略する。
【0066】
ステップS58において、制御部101は、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過した後、その処理は、ステップS51に戻り、それ以降の処理が繰り返される。すなわち,広告データの受信処理は、所定の時間間隔で繰り返されることになる。また、この処理により、音楽コンテンツが指定されていない状態でも、携帯端末11は、配信装置12の付近を通過する度に、広告データを取得することができる。
【0067】
次に、図10のフローチャートを参照して、携帯端末11による音楽コンテンツの再生処理について説明する。尚、図10のフローチャートにおけるステップS91,S94乃至S97の処理は、図8のフローチャートを参照して説明したステップS1,S10乃至S13の処理と同様の処理であるので、その説明は、省略する。
【0068】
ステップS92において、制御部101は、広告記憶部102を参照して、予め広告データが保持されているか否かを判定し、例えば、図9のフローチャートを参照して説明した処理により広告データが取得されて、広告記憶部102に広告データが保持(記憶)されていた場合、その処理は、ステップS93に進む。
【0069】
ステップS93において、制御部101は、再生が指定された音楽コンテンツを音楽コンテンツDB106より読み出すと共に、広告記憶部102に記憶されている広告データのうちのいずれかを読み出して、それらを広告合成部103に出力して図7Bで示したように合成させる。
【0070】
ステップS92において、予め広告データが取得されていない、すなわち、広告記憶部102に広告データが保持されていないと判定された場合、その処理は、ステップS97に進み、それ以降の処理が繰り返される。
【0071】
以上の処理により、携帯端末11は、音楽コンテンツの再生が指示された時点で、自らの通信部105により通信可能な範囲内に店舗1の配信装置12が検出できないような場合でも、予め、図9のフローチャートを参照して説明した処理により広告データが取得されていると、取得した広告データを再生が指定された音楽コンテンツに合成して再生することが可能となる。
【0072】
また、図8のフローチャートを参照して説明した処理の場合、音楽コンテンツの再生が指定された回数しか、広告データを取得する機会がないのに対して、図9のフローチャートを参照して説明した処理の場合、音楽コンテンツの再生が指示されたか否かに関わらず所定の時間間隔で広告データを配信することができるので、広告データを携帯端末11に配信する機会を増やすことが可能となる。
【0073】
さらに、上述のように、音楽コンテンツの再生が指示されたときには、図8のフローチャートの処理を実行するようにして、それ以外の場合は、図9の処理が実行されるようにしてもよい。
【0074】
以上の例においては、携帯端末11が、配信装置12から一度取得した広告データが、再び取得される場合でも、再度音楽コンテンツの再生が指示されると同様の広告データが音楽コンテンツに合成されてしまうため、例えば、図6の携帯端末11を所持した使用者が移動することなく、再び、音楽コンテンツの再生を指示すると、再び店舗1−1の配信装置12−1から配信される店舗1−1の広告データが再度再生されてしまう。そこで、過去に使用した広告データを履歴として記録し、一度使用した広告データは、2度と使用しないようにしてもよい。
【0075】
図11は、音楽コンテンツに合成した広告データの合成履歴を残し、1度使用した広告データを使用しないようにした携帯端末11を示している。尚、図11中、図4における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。図11の携帯端末11と、図4の携帯端末11において異なるのは、広告合成部103に代えて、広告合成部131が設けられている点である。広告合成部131の基本的な動作については、広告合成部103と同様であるが、広告合成部131は、合成履歴131aを有しており、音楽コンテンツと合成した広告データを記録する(より詳細には、広告データそのものが合成履歴131aに記録されるのではなく、合成された広告データを識別する情報が記録される)。制御部101は、通信部105を介して配信装置12から広告データを取得する際に広告合成部131に対して合成履歴131aを参照させ、過去に音楽コンテンツと合成した履歴のある広告データを取得しない(広告記憶部102に記憶させない)ようにする。
【0076】
次に、図12,図13のフローチャートを参照して、図11の携帯端末11を使用した場合の音楽コンテンツ再生処理と、広告データの配信処理について説明する。尚、図12,図13のフローチャートにおけるステップS111,S112,S114乃至S116の処理、ステップS120の処理、ステップS123乃至S126の処理、およびステップS141乃至S148の処理は、図8のフローチャートにおけるステップS1,S2,S4乃至S6の処理、ステップS8の処理、ステップS10乃至S13、および、ステップS21乃至S28の処理と同様であるので、その処理の説明は省略する。
【0077】
ステップS113において、制御部101は、通信部105を制御してIDを発信する配信装置12が存在するか否かを判定し、存在すると判定した場合、その処理は、ステップS114に進み、存在しないと判定した場合、その処理は、ステップS121に進む。
【0078】
ステップS117において、携帯端末11の制御部101は、通信部105を制御して、ステップS147の処理により送信されてきた広告データを受信させる。
【0079】
ステップS118において、制御部101は、広告合成部131に問い合わせて、受信した広告データが合成履歴131aに含まれているものであるか否かを判定し、受信した広告データが合成履歴131aに含まれていないと判定された場合、すなわち、これまでに音楽コンテンツに合成されたことのない広告データであると判定された場合、その処理は、ステップS119に進む。
【0080】
ステップS119において、制御部101は、受信した広告データを広告記憶部102に記憶させる。
【0081】
ステップS121において、制御部101は、広告記憶部102を参照して、広告データが保持されているか否かを判定し、ステップS119の処理により広告データが取得されて、広告記憶部102に広告データが保持(記憶)されていた場合、その処理は、ステップS122に進む。
【0082】
ステップS122において、制御部101は、再生が指定された音楽コンテンツを音楽コンテンツDB106より読み出すと共に、広告記憶部102に記憶されている広告データを読み出して、それらを広告合成部103に出力して図7Bで示したように合成させる。
【0083】
また、ステップS118において、受信した広告データが合成履歴131aに含まれているものであると判定された場合、すなわち、これまでに音楽コンテンツに合成されたことのある広告データであると判定された場合、ステップS119の処理がスキップされる。このため、ステップS121の処理において、広告データが保持されていないと判定され、ステップS126において、制御部101は、図2の出力部37の例えば、ディスプレイなどに音楽コンテンツを再生させることができないことを表示させ、その処理は、ステップS111に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0084】
このような処理により、音楽コンテンツを再生させる際に、過去に音楽コンテンツに合成した広告データが再生されることがなくなるので、使用者は音楽コンテンツを再生させる度に異なる広告データを聴くことが可能となるので、同じ広告データを聴かされることにより生じる不快感を低減させることができる。
【0085】
以上においては、合成履歴を設定し、一度音楽コンテンツに合成した広告データは、記憶されない場合について説明してきたが、合成履歴と同様にして受信履歴を設定し、一度受信した広告データについては、2度と受信しないようにしてもよい。
【0086】
また、このような構成にすると、広告データを繰り返し使用者に聴いてもらうことができず、宣伝効果が低下してしまう恐れがある。そこで、使用者が、1つの広告について繰り返し聴かされることによる不快感を感じない程度の回数だけ繰り返して同じ広告データを音楽コンテンツに合成させて、再生させるようにしてもよい。
【0087】
図14は、予め同じ広告データを繰り返して使用できる回数を設定し、これを利用可能回数カウンタに記憶させ、広告データが使用される度に、そのカウンタを1ずつ減らしながら、最終的に利用可能回数が0となったとき、その広告データを削除するようにした携帯端末11の構成例を示している。
【0088】
尚、図14中、図4における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。図14の携帯端末11と、図4の携帯端末11において異なるのは、広告合成部103に代えて、広告合成部141が設けられている点である。広告合成部141の基本的な動作については、広告合成部103と同様であるが、広告合成部141は、利用可能回数カウンタ141aを有しており、例えば、図15で示すように広告記憶部102に記憶されている広告データの利用可能回数を記憶している。今の場合、広告データAは、利用可能回数が2回、広告データBは、利用可能回数が1回、そして、広告データCは、利用可能回数が0回であることが記憶されている。
【0089】
広告合成部141は、音楽コンテンツと広告データを合成する度に、合成した広告データの利用可能回数を1ずつデクリメントする(1ずつ減らす)。制御部101は、広告合成部141に問い合わせて、利用可能回数カウンタ141aの利用可能回数が0となった広告データを広告記憶部102から削除する。図15の場合、広告データCは、利用可能回数が0となっているので、制御部101は、広告記憶部102に記憶されている広告データを削除することになる。
【0090】
また、利用可能回数は、予め設定することができる回数であり、例えば、各広告データの利用可能回数が最大2回として設定されると、例えば、音楽コンテンツa、音楽コンテンツa、音楽コンテンツb、音楽コンテンツc、音楽コンテンツdの順序で音楽コンテンツの再生が指示された場合、図16で示すように、音楽コンテンツaには、広告データAが合成され、音楽コンテンツaには、広告データAが合成され、音楽コンテンツbには、広告データBが合成され、音楽コンテンツcには、広告データBが合成され、さらに、音楽コンテンツdには、広告データCが合成される。このように、設定された回数までは、同じ広告データが繰り返し音楽コンテンツに合成される。尚、図16においては、利用可能回数が0になるまで繰り返し、同じ広告データが合成される例について説明しているが、必ずしも連続して使用する必要はなく、例えば、広告データA,Bを交互に使用したり、広告データA,B,Cを巡回するように使用してもよいし、さらには、利用可能回数が0になるまでランダムに選択して使用してもよい。
【0091】
次に、図17,図18のフローチャートを参照して、図14の携帯端末11による音楽コンテンツの再生処理と、図3の配信装置12による広告データ配信処理について説明する。尚、図17,図18におけるステップS171乃至S176の処理、ステップS178乃至S182、ステップS186の処理、および、ステップS201乃至S208の処理は、図12,図13のフローチャートにおけるステップS111乃至S116の処理、ステップS120乃至S124、ステップS126の処理、および、ステップS141乃至S148の処理と同様であるので、その処理の説明は省略する。
【0092】
ステップS177において、携帯端末11の制御部101は、通信部105を制御して、ステップS207の処理により送信されてきた広告データを受信させ、広告記憶部102に記憶させると共に、広告合成部141に出力して、利用可能回数カウンタ141aに利用可能な回数として設定された回数を記憶させる。
【0093】
ステップS183において、制御部101は、広告合成部141を制御して、利用可能回数カウンタ141aに記憶されている音楽コンテンツの利用可能回数の情報のうち、ステップS181の処理で再生に使用した広告データの利用可能回数を1だけデクリメントして記憶させる。
【0094】
ステップS184において、制御部101は、広告合成部141に問い合わせて、ステップS183の処理で1デクリメントされた広告データの利用可能回数が1以上であるか否かを判定し、利用可能回数が1以上ではない場合、すなわち、利用することができない広告データであると判定した場合、ステップS185において、ステップS180の処理で使用した広告データを広告記憶部102から削除する。
【0095】
また、ステップS184において、利用可能回数が1以上である場合、すなわち、また利用することができる広告データであると判定した場合、ステップS185の処理がスキップされて、その処理は、ステップS171に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0096】
以上のような処理により、広告データの利用可能回数を使用者にとって不快とならない程度の適度な値に設定することにより、同じ過去に利用した広告データを音楽コンテンツに繰り返し合成して再生させることにより宣伝効果を高めつつ、使用者の不快感を低減させることが可能となる。
【0097】
以上においては、広告データが音楽コンテンツに合成された場合にのみ、音楽コンテンツの再生が可能となっている例について説明してきたが、このような構成であると、広告データが取得できない限り、音楽コンテンツを再生することができないという不都合がある。そこで、広告データが合成されていない状態でも音楽コンテンツを再生することができるようにして、広告データが取得できる状態となったとき、広告データが合成されずに再生された回数分だけ広告データを合成させて音楽コンテンツを再生させるようにしてもよい。
【0098】
図19は、広告データが合成されていない状態でも音楽コンテンツの再生を可能にし、広告データ取得できた後、広告データが合成されなかった回数分だけ音楽コンテンツに合成して再生するようにした携帯端末11の構成例を示している。
【0099】
尚、図19中、図4における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。図19の携帯端末11と、図4の携帯端末11において異なるのは、広告合成部103に代えて、広告合成部151が設けられている点である。広告合成部151の基本的な動作については、広告合成部103と同様であるが、広告合成部151は、広告無回数カウンタ151aを有している点で異なる。
【0100】
例えば、広告データが広告記憶部102に全く記憶されていない場合、図20Aで示すように音楽コンテンツが、音楽コンテンツDB106から読み出されると、広告合成部151は、図20Bで示すように、広告データを合成せずに、音楽コンテンツだけを再生部104に出力して再生させる。このとき、広告合成部151は、広告無回数カウンタ151aのカウンタを1だけインクリメントする。
【0101】
そして、広告記憶部102に広告データが記憶された場合、広告合成部151は、広告無回数カウンタ151aのカウンタ値を読み出して、図21Aで示すように、そのカウンタ値に相当する数の広告データを読み出して、図21Bで示すように、その数の広告データを音楽コンテンツと合成して再生部104に出力する。尚、図21は、広告無回数カウンタ151aのカウンタ値が2であるときの例を示している。また、この例においては、図9のフローチャートを参照して説明したように、音楽コンテンツの再生が指示されたか否かに関わらず、所定の時間間隔で広告データの送受信処理が実行されていることが前提となる。
【0102】
次に、図22,図23のフローチャートを参照して、図19の携帯端末11による音楽コンテンツ配信処理と、図5の配信装置12による広告データ配信処理について説明する。尚、図22,図23のフローチャートのステップS211乃至S218の処理、ステップS224乃至S226の処理、および、ステップS241乃至S248の処理は、図8のフローチャートにおけるステップS1乃至S8の処理、ステップS10乃至S12の処理、および、ステップS21乃至28の処理と同様であるので、その説明は省略する。
【0103】
ステップS219において、制御部101は、広告記憶部102を参照して、広告データが保持されているか否かを判定し、広告記憶部102に広告データが保持(記憶)されていないと判定した場合、その処理は、ステップS220に進む。
【0104】
ステップS220において、制御部101は、音楽コンテンツDB106より再生が指示された音楽コンテンツを読み出して、広告合成部151に出力し、広告合成部151は、広告データが存在しないので、広告データを合成しないまま再生部104に出力して、広告データのない音楽コンテンツを再生させる。
【0105】
ステップS221において、広告合成部151は、広告無回数カウンタ151aのカウンタを1だけインクリメントし、その処理は、ステップS211に戻る。
【0106】
ステップS219において、広告データが取得されて、広告記憶部102に広告データが保持(記憶)されていた場合、その処理は、ステップS222に進む。
【0107】
ステップS222において、制御部101は、広告合成部151に問い合わせて、広告無回数カウンタ151aのカウンタが1以上であるか否かを判定し、カウンタの値が1以上ではないと判定した場合、その処理は、ステップS223に進む。
【0108】
ステップS223において、制御部101は、再生が指定された音楽コンテンツを音楽コンテンツDB106より読み出すと共に、広告記憶部102に記憶されている広告データのうちのいずれかを読み出して、それらを広告合成部151に出力して図7Bで示したように合成させる。
【0109】
ステップS222において、広告無回数カウンタ151aが1以上であると判定された場合、ステップS227において、制御部101は、広告無回数カウンタ151aのカウンタ値より広告記憶部102に記憶されている広告データの数の方が多いか否かを判定し、広告無回数カウンタ151aのカウンタ値より広告記憶部102に記憶されている広告データの数の方が多いと判定した場合、その処理は、ステップS228に進む。
【0110】
ステップS228において、制御部101は、再生が指定された音楽コンテンツを音楽コンテンツDB106より読み出すと共に、図21Aで示すように、広告記憶部102に記憶されている広告データのうち、広告無回数カウンタ151aの値と同じ数の広告データを読み出して、それらを広告合成部151に出力して図21Bで示したように合成させる。
【0111】
ステップS229において、広告合成部151は、広告無回数カウンタ151aの値を0に初期化する。
【0112】
ステップS227において、広告無回数カウンタ151aのカウンタ値より広告記憶部102に記憶されている広告データの数の方が多くないと判定した場合、その処理は、ステップS230に進む。
【0113】
ステップS230において、制御部101は、再生が指定された音楽コンテンツを音楽コンテンツDB106より読み出すと共に、広告記憶部102に記憶されている広告データの全てを読み出して、それらを広告合成部151に出力して合成させる。
【0114】
ステップS230において、広告合成部151は、広告無回数カウンタ151aの値から音楽コンテンツに合成した広告データの数だけ減じる。
【0115】
以上のような処理により、広告データが取得できなかった場合にでも、音楽コンテンツの再生が指示されたとき、音楽コンテンツを再生させることができる。尚、以上の例においては、音楽コンテンツに広告データを合成せず、広告無回数カウンタ151aに、その回数を記録させるようにしていたが、例えば、広告データを合成せずに音楽コンテンツを再生させる場合には、再生する音楽コンテンツのビットレートを下げて再生させるようにすることで、広告データを合成させて再生させるときとの差別化を図るようにしてもよい。このように差別化を図ることにより、使用者は、通常のビットレートで音楽コンテンツを再生させるために広告データを取得できる場所に携帯端末11を所持した状態で移動しようとすることになり、結果として広告データの配信回数を向上させることとなる。
【0116】
以上の例においては、携帯端末11で広告データを受信可能なエリア21内に1個の配信装置12が存在する場合について説明してきたが、例えば、図24で示すように、1個の携帯端末11で広告データを取得することができるエリア21−11内に2個の配信装置12−1,12−11が存在している場合、それぞれの配信装置12−1,12−11の優先順位をつけて広告データを取得するようにしてもよい。
【0117】
すなわち、一般に広告データは、今現在携帯端末11が存在する位置から近い店舗1における広告データの方が使用者には有用である。そこで、図24で示すように、今現在の携帯端末11により近い店舗1−1の配信装置12−1から配信される広告データを優先的に取得し、その後、店舗1−1より離れた位置に存在する店舗1−2の配信装置12−11から配信される広告データを受信するようにしてもよい。
【0118】
図25は、このように複数の店舗1の配信装置12から配信される広告データを取得することができる場合、複数の配信装置12のそれぞれに優先順位をつけて、優先順位の高い配信装置12から配信されている広告データを優先的に取得できるようにした携帯端末11の構成例を示している。
【0119】
尚、図25中、図4における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。図25の携帯端末11と、図4の携帯端末11において異なるのは、通信部105に代えて、通信部161が設けられている点である。通信部161の基本的な動作については、通信部105と同様であるが、通信部161は、ID161aに加えて、順位カウンタ161b、検出カウンタ161cおよび、順位決定部161dを有している点で異なる。
【0120】
順位カウンタ161bは、通信可能な複数の配信装置12が検出された場合、順位決定部161dにより決定された複数の配信装置12のそれぞれの順位に応じた処理を行うためのカウンタである(以下の説明においてYで示す)。検出カウンタ161cは、通信可能な複数の配信装置12の数を示すカウンタである(以下の説明においてXで示す)。順位決定部161dは、図26を参照して後述する配信装置12の通信部171が通信をする際、データを発信する絶対時刻と、自らがそのデータを受信したときに内蔵するクロック(図示せず)の絶対時刻との差分から通信時間を求め、その通信時間が短い順に、すなわち、自らとの距離が近い順に配信装置12の優先順位を設定して、順位カウンタ161bに記憶させる。尚、順位決定部161dに内蔵されるクロックは、例えば、電波時計などであってもよい。
【0121】
次に、図26を参照して、複数の配信装置12との通信が可能な場合、その優先順位をつけて通信できるようにした携帯端末11に対応した配信装置12の構成例を示している。
【0122】
尚、図26中、図5における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。図26の配信装置12と、図5の配信装置12において異なるのは、通信部123に代えて、通信部171が設けられている点である。通信部171の基本的な動作については、通信部123と同様であるが、通信部171は、ID171aに加えて、クロック171bを有している点で異なる。
【0123】
クロック171bは、絶対時刻を常に計測するものであり、例えば、電波時計などである。通信部171は、データを送信する際、送信時刻をクロック171bから絶対時刻を読み出し、その送信時刻情報を付加してデータを送信する。
【0124】
次に、図27を参照して、図25の携帯端末11による広告データの受信処理、および、図26の配信装置12による広告データの配信処理について説明する。
【0125】
尚、以下の説明においては、音楽コンテンツの再生が指示されたか否かに関わらずなされる広告データの送受信のみについて説明するが、言うまでもなく、これらの処理は、音楽コンテンツの再生が指示された場合になされるようにしてもよい。また、図27のフローチャートにおけるステップS262,S263,S268乃至S271の処理、および、ステップS293乃至S298の処理は、図9におけるステップS51,S52,S54乃至S57の処理、および、ステップS73乃至S78の処理と同様であるので、その処理の説明は省略する。
【0126】
ステップS261において、制御部101は、通信部161の処理に必要な検出カウンタYを1に初期化する。
【0127】
ステップS292において、図26の配信装置12の通信部171は、自らのID171aを読み出して、さらに、クロック171bの絶対時刻を送信時刻情報として付して無線回線で送信する。
【0128】
ステップS264において、制御部101は、通信部161により通信可能な範囲内に存在する配信装置12の個数を検出して、検出カウンタXに設定する。例えば、図24の場合、携帯端末11で通信可能な範囲は、エリア21−11で示される範囲であり、通信可能な配信装置12−1,12−11が検出されるので、検出カウンタXは、2に設定される。
【0129】
ステップS265において、通信部161は、各配信装置12から送信されてきたID171aの情報を受信した時刻を内蔵するクロックから読み出して、そこに付されている送信時刻との差分を求め、それぞれの送信に要した時間から距離を求める。
【0130】
ステップS266において、通信部161は、求められたそれぞれの配信装置12からの距離に基づいて近い順に配信装置12の順位を決定する。すなわち、図24の場合、配信装置12−1は、配信装置12−11よりも近い距離にあるので、配信装置12−1が、第1位となり、配信装置12−11が第2位として順位が決定される。
【0131】
ステップS267において、制御部101は、通信部161を制御し、第Y位の配信装置12のID171aに基づいて、自らのID161aを送信させ、接続を要求させる。すなわち、最初の処理では、順位カウンタYは、1であるので、図24の場合、第1位である配信装置12−1に対して自らのID161aを送信させ、接続を要求させる。
【0132】
ステップS272において、制御部101は、現在の順位カウンタYが検出カウンタXの個数と一致するか否かを判定し、一致しない場合、ステップS273において、順位カウンタYを1インクリメントし、その処理は、ステップS267に戻る。すなわち、今の場合、順位カウンタYは1インクリメントされて2となるので、ステップS267において、第2位の配信装置12−11のID171aに基づいて、自らのID161aが送信され、接続が要求される。
【0133】
そして、ステップS272において、順位カウンタYは2であり、また、検出カウンタXも2であるので、一致すると判定され、その処理は、ステップS261に戻り、それ以降の処理が繰り返される。
【0134】
以上のような処理により、複数の配信装置12から広告データを受信することができる場合、携帯端末11から近い距離に存在する配信装置12からの広告データを受信することが可能となる。結果として、携帯端末11を所持する使用者にとって最も有用な広告データから優先的に取得することが可能となる。尚、優先順位の決定方法は、以上のように距離に応じて近い順に設定するのみならず、例えば、遠い位置に存在する配信装置12から順位を設定するようにしてもよいし、また、距離に限らず、例えば、複数の配信装置12にシリアルナンバーを設定し、その小さい順、または、大きい順に取得するようにしてもよいし、さらには、ランダムに広告データを取得するようにしてもよい。
【0135】
また、再生が指示されてから広告データを取得するような場合、優先順位の最も高い発信装置12のみから広告データを取得するようにしてもよい。
【0136】
さらに、以上においては、第1位から最下位までの配信装置12からの広告データを取得するようにしていたが、例えば、検出カウンタXの値を任意に設定することにより、常に上位X位までの配信装置12、または、携帯端末11からの広告データのみを取得するようにしてもよい。このようにすることで、より使用者にとって有用性の高い広告データのみを取得することが可能となる。
【0137】
以上においては、携帯端末11が自らの通信可能範囲内に配信装置12が存在する場合に、その配信装置12から広告データを取得する例について説明してきたが、携帯端末11にも配信装置12と同様に広告データを配信できる機能を持たせて、携帯端末11の通信可能範囲内に配信装置12が存在しない場合でも、自らの通信可能範囲内に存在する他の携帯端末11を介して広告データを取得できるようにしてもよい。
【0138】
すなわち、図28で示すように、携帯端末11−11が、通信可能な範囲であるエリア21−21内には、配信装置12が存在しないため、広告データの配信を受けることができない。しかしながら、エリア21−21内に存在する携帯端末11−12は、自らの通信可能範囲内であるエリア21−22内に配信装置12−21が存在する。そこで、携帯端末11−12に配信装置12と同様の機能を持たせて、取得した配信装置12−21より配信される広告データを携帯端末11−11に転送するようにさせてもよい。
【0139】
図29は、図28で示したように、広告データを転送できるようにした(リレー配信を可能にした)携帯端末11の構成例を示している。
【0140】
尚、図29中、図4における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。図29の携帯端末11と、図4の携帯端末11において異なるのは、新たに転送部181が設けられている点である。
【0141】
転送部181は、実質的には、図5の配信装置12の通信部123と同様に機能するものであり、自らのID181aを記憶しており、他の携帯端末11からの探索信号に対応して、このID181aを送信し、他の携帯端末11との通信を確立して、配信装置12より取得した広告データを転送する。尚、このID181aは、通信部105のID105aと同じ物であってもよい。
【0142】
次に、図30のフローチャートを参照して、図28の携帯端末11−11が、携帯端末11−12から配信装置12−21の広告データの転送を受けるときの処理(リレー配信処理)について説明する。
【0143】
まず、図9のフローチャートを参照して説明した処理により、携帯端末11−12は、店舗1−21の配信装置12−21から配信された広告データを取得する。
【0144】
ステップS311において、携帯端末11−11の制御部101は、通信部105を制御して、探索信号を送信させ、ステップS312において、IDを発信する携帯端末11−12が存在するか否かを判定する。
【0145】
ここで、ステップS331において、携帯端末11−12の転送部181は、探索信号が検出されるか否かを判定し、探索されるまでその処理を繰り返す。例えば、ステップS311の処理により探索信号が送信されてくると、携帯端末11−12の転送部181は、ステップS332において、自らのID181aを読み出して、無線回線で送信し、さらに、ステップS333において接続要求があるか否かを判定し、接続要求があったと判定されるまで、ステップS331乃至S333の処理を繰り返す。
【0146】
ステップS312において、例えば、ステップS332の処理により、携帯端末11−12の転送部181からID181aが送信されていると、携帯端末11−11の制御部101は、ID181aを発信する携帯端末11−12が存在すると判定し、その処理は、ステップS313に進む。
【0147】
ステップS313において、携帯端末11−11の制御部101は、通信部105を制御し、検出した携帯端末11−12のID181aに基づいて、自らのID105aを送信させ、接続を要求させる。
【0148】
ここで、ステップS333において、携帯端末11−12の転送部181は、携帯端末11−11から接続要求があったと判定し、ステップS334において、携帯端末11−11の通信部105から送信されてきたID105aに基づいて通信を確立する。
【0149】
ステップS314において、携帯端末11−11の通信部105は、ステップS334の携帯端末11−12の処理により、携帯端末11−12の転送部181との通信を確立する。
【0150】
ステップS315において、携帯端末11−11の制御部101は、通信部105を制御して、広告データを送信するように携帯端末11−12に要求する。
【0151】
ステップS335において、携帯端末11−12の制御部101は、転送部181を制御して、携帯端末11−11より広告データが要求されたか否かを判定し、広告データが要求されるまでその処理を繰り返す。例えば、ステップS315の処理により、携帯端末11−11より広告データが要求されると、広告データの要求があったと判定され、ステップS336において、携帯端末11−12の制御部101は、広告記憶部102に広告データが記憶されているか否かを判定する。今の場合、配信装置12−21から配信された広告データが記憶されているので、広告データが記憶されていると判定され、その処理は、ステップS337に進む。
【0152】
ステップS337において、携帯端末11−12の制御部101は、広告記憶部102に記憶されている広告データ(配信装置12−21から配信され、図9のフローチャートの処理により取得されている広告データ)を読み出し、ステップS338において、転送部181を制御して、読み出した広告データを携帯端末11−11に送信させ、ステップS339において、通信を終了し、その処理は、ステップS331に戻る。
【0153】
また、ステップS336において、広告データが記憶されていないと判定された場合、すなわち、携帯端末11−12も自らの通信可能範囲内に配信装置12が存在しない場合、ステップS340において、転送部181を制御して、転送する広告データが存在しないことを通知する。
【0154】
ステップS316において、携帯端末11−11の転送部181は、携帯端末11−12から広告データが送信されてきたか否かを判定し、例えば、ステップS338の処理により広告データが送信されてきた場合、ステップS317において、携帯端末11−11の制御部101は、通信部105を制御して、ステップS338の処理により送信されてきた広告データを受信させ、広告記憶部102に記憶させると共に、ステップS318において、ステップS339の処理に対応して、通信部105を制御して携帯端末11−12との通信を終了させる。
【0155】
ステップS316において、広告データが送信されてきていない、すなわち、ステップS340の処理により、広告データが記憶されていないことを示す通知が受信された場合、ステップS317の処理がスキップされて、その処理は、ステップS318に進む。
【0156】
ステップS319において、携帯端末11−11の制御部101は、所定の時間が経過したか否かを判定し、所定の時間が経過するまで、その処理を繰り返し、所定の時間が経過したと判定された場合、その処理は、ステップS311に戻り、それ以降の処理を繰り返す。
【0157】
以上の処理により、携帯端末11−11は、携帯端末11−12を介して、配信装置12−21より配信された、記憶されている広告データの転送を受けることができるので、自らの通信可能範囲内に配信装置12−21が存在しなくても、通信可能範囲内に存在する携帯端末11を介して広告データを取得することができる。また、同様にして、携帯端末11−11は、図28で示すように、配信装置12−22から配信される広告データを、携帯端末11−12,11−13を介して取得することも可能である。また、図9のフローチャートの処理により、予め携帯端末11に広告データを記憶している携帯端末11との通信により、そのタイミングで配信装置12から広告データを取得できない携帯端末間でも、いずれかの携帯端末11に記憶されている広告データの配信が可能となる。
【0158】
さらに、例えば、図30のフローチャートの処理を先に実行し、ステップS336の処理で、広告データが記憶されていないと判定された場合に、ステップS340の処理に替えて、携帯端末11−12が、図9のフローチャートの処理を実行した後、ステップS337の処理に進み、取得された広告データを携帯端末11−11に送信するようにしてもよい。
【0159】
また、このような構成の場合、通信可能な範囲内に携帯端末11が存在する限り、広告データの転送処理が繰り返されてしまうので、ホップ数により転送可能な携帯端末11を制限するようにしてもよい。
【0160】
ここで、ホップ数とは、広告データを配信する配信装置12と広告データを取得する携帯端末間に介在する携帯端末11の数を示すものであり、例えば、図28において、携帯端末11−11が配信装置12−21から広告データを取得する場合、携帯端末11−12が1台介在するのでホップ数は1である。また、携帯端末11−11が配信装置12−22から配信される広告データを取得する場合、携帯端末11−12,11−13の2台が介在するのでホップ数は2となる。
【0161】
以上においては、携帯端末11をリレーして配信装置12からの広告データの配信を受ける例について説明してきたが、上述のようにホップ数の制限を設けないと携帯端末11が存在する限り広告データのリレー配信が繰り返されてしまうため、ホップ数を制限する必要があったが、ホップ数のみならず、進行方向と逆方向に存在する携帯端末11、または、配信装置12から配信される広告データを取得しないようにしてもよい。
【0162】
すなわち、例えば、携帯端末11を所持している使用者の進行方向から配信される広告データは、これから使用者が、その店舗1の付近を通過する可能性があり、広告データの宣伝広告効果が高められる可能性があるが、進行方向とは逆の方向から配信される広告データは、使用者が、その店舗1から離れている可能性が高く、広告データの宣伝広告効果は、進行方向に比べると低くなるものと考えられる。
【0163】
そこで、携帯端末11の進行方向に存在する他の携帯端末11、または、配信装置12から配信される広告データのみを取得するようにしてもよい。
【0164】
例えば、図31で示すように、今、携帯端末11−31を所持した使用者が矢印方向に移動している場合、移動方向とは逆の方向、すなわち、使用者が離れていく方向の携帯端末11−34(店舗1−31の配信装置12−31から配信された広告データを取得している)、または、店舗1−35の配信装置12−35から配信される広告データを取得しないようにする。一方、移動方向に存在する店舗1−32の配信装置12−32、店舗1−33の配信装置12−33、店舗1−34の配信装置12−34、および携帯端末11−32,11−33から配信される広告データは、携帯端末11−31を所持している使用者にとって有用な情報である可能性が高く、宣伝効果も高いことが期待されるので取得する。
【0165】
図32は、進行方向からの広告データのみを取得して記憶するようにした携帯端末11の構成例を示している。
【0166】
尚、図32中、図29における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。図32の携帯端末11と、図29の携帯端末11において異なるのは、通信部105に代えて、通信部191を、転送部181に代えて転送部201をそれぞれ設けた点である。通信部191の基本的な機能は、通信部105と同様であるが、ID191aの他に進行方向認識部191bが設けられている。進行方向認識部191bは、他の携帯端末11、または、配信装置12から送信されてくるデータの送信時間を2回測定し、それらの通信時間の変化に基づいて、データを送信してくる他の携帯端末11、または、配信装置12が、自らの進行方向に存在すものであるか(相対的に接近しつつあるものか)否かを認識する。
【0167】
転送部201は、基本的な機能は転送部181と同様であるが、クロック201bが新たに設けられている。クロック201bは、絶対時刻を求めるものであり、他の携帯端末11に向けてID201aを送信するとき、そのタイミングの絶対時刻が添付されて送信される。
【0168】
以上のような構成により、例えば、図31の携帯端末11−31が携帯端末11−32から送信されてくるデータに基づいて進行方向であるか否かを判定する場合、図33Aで示すように、最初に携帯端末11−32のID201aを受信するときの送信時間T1(ID201aを受信するタイミングを示す内蔵するクロックの絶対時刻とID201aに付されている送信時刻を示す絶対時刻との差分により求められる時間)を計測した後、さらに、図33Bで示すように、携帯端末11−32が接続を確立するタイミングで送信するデータの送信時間T2(通信を確立させる信号を受信するタイミングを示す内蔵するクロックの絶対時刻と通信を確立するときに送信されるデータに付されている送信時刻を示す絶対時刻との差分により求められる時間)を求め、送信時間変化ΔT=T1−T2を求める。図33A,Bの場合、携帯端末11−32は、携帯端末11−31の進行方向に存在するので、送信時間T1よりも送信時間T2の方が短くなるので送信時間変化ΔTは、正の値となり進行方向であることが認識できる。
【0169】
一方、図31の携帯端末11−31から見て、携帯端末11−34は、進行方向とは逆方向に存在するので、携帯端末11−34からのIDを携帯端末11−31が受信するときの送信時間T1が図34Aで示されると、携帯端末11−34が接続を確立するタイミングで送信するデータの送信時間T2は図34Bのように示されることになる。このとき、送信時間変化ΔT=T1−T2は、負の値となり進行方向と逆方向であることを認識することができる。
【0170】
このように、進行方向認識部191bは、送信時間変化ΔTにより進行方向に対しての配信装置12、または、他の携帯端末11との位置関係を認識し、この結果から通信部191は、進行方向に存在する携帯端末11、または、配信装置12からの広告データを取得する。
【0171】
次に、図35のフローチャートを参照して、図32の携帯端末11が、携帯端末による広告データ受信処理について説明する。尚、図31の携帯端末11−31が携帯端末11−32から広告データを受信する処理について説明する。また、図35のフローチャートにおけるステップS351,S352,S354,S357乃至S361の処理、および、ステップS381,S383,S385乃至S390の処理は、図30のステップS311乃至S313,S315乃至S319、および、ステップSS331,S333,S335乃至S340の処理と同様であるので、その処理の説明は、省略する。
【0172】
ステップS382において、携帯端末11−32の転送部201は、自らのID201aを読み出し、クロック201bの絶対時刻に基づいて、送信時刻を付して無線回線で送信する。
【0173】
ステップS353において、携帯端末11−31の通信部191の進行方向認識部191bは、ステップS382の処理で送信されてきたID201aに付されている送信時刻と、ID201aを受信した時刻(内蔵するクロックにより求められた絶対時刻)との差分を求め通信時間T1を求める。
【0174】
ステップS384において、携帯端末11−32の転送部201は、通信を確立させると共に、通信の確立を示す信号(データ)を送信し、このときクロック201bの絶対時刻(送信時刻)を付して携帯端末11−31に送信させる。
【0175】
ステップS355において、携帯端末11−11の通信部105は、ステップS334の携帯端末11−12の処理により、携帯端末11−12の転送部181との通信を確立すると共に、進行方向認識部191bは、携帯端末11−32から送信されてきた通信を確立させる通知に付されている送信時刻と、その通知を受信したときの時刻との差分から送信時間T2を求める。
【0176】
ステップS356において、進行方向認識部191bは、送信時間T1と送信時間T2から送信時間変化ΔT=T1−T2が0以上であるか否かを求める。図31の場合、携帯端末11−32は、携帯端末11−31からみて進行方向に存在するので、送信時間変化ΔTは、図33A,Bで示すように、正の値をとるので、その処理は、ステップS357に進み、広告データの取得がなされ、それ以降の処理が繰り返される。
【0177】
また、ステップS356において、図31の場合、携帯端末11−34は、携帯端末11−31からみて進行方向と逆方向に存在するので、送信時間変化ΔTは、図34A,Bで示すように負の値をとるので、ステップS357乃至S359の処理がスキップされて、広告データを取得する処理がなされないことになる。
【0178】
以上のような処理により、自らの進行方向に存在する携帯端末11からリレー配信される広告データ、または、配信装置12から配信される広告データのみを取得することが可能となる。
【0179】
以上においては、所定の時間間隔で2回の送信時間T1,T2を求めて、その差分から送信時間変化ΔT(=T1−T2)が正であるか否かにより、進行方向に存在する携帯端末11、または、配信装置12であるか否かを判定していたが、所定の時間間隔で2回送信されてくる電波の強度変化ΔPを求め、その値が正であるか否かを判定することで、進行方向に存在する携帯端末11、または、配信装置12であるか否かを判定するようにしてもよい。
【0180】
図36は、受信される電波の強度変化に基づいて、進行方向に存在する他の携帯端末11、または、配信装置12であるか否かを判定するようにした携帯端末11の構成を示している。
【0181】
尚、図36中、図29における場合と対応する部分については、同一の符号を付してあり、以下では、その説明は、適宜省略する。図36の携帯端末11と、図29の携帯端末11において異なるのは、通信部105に代えて、通信部211が設けられている点である。通信部211の基本的な動作については、通信部105と同様であるが、通信部211は、ID211aに加えて、強度検出部211bを有している点で異なる。
【0182】
強度検出部211bは、他の携帯端末11、または、配信装置12から受信される電波の強度の変化を測定する。すなわち、IDを受信したタイミングの受信強度P1と、通信が確立されたことを示す通知を受信したタイミングの受信強度P2との差分を求めて、強度変化ΔP=P2−P1を求める。通信部211は、この強度変化ΔPに応じて、広告データを送信してくる他の携帯端末11、または、配信装置12が進行方向に存在するか否かを判定して、広告データの受信をするか否かを判定する。
【0183】
すなわち、例えば、図31の場合、携帯端末11−31の進行方向に携帯端末11−32が存在している場合、IDを受信するとき、図37Aで示すように受信強度P1で受信されるものとすると、通信が確立されたことを示す通知が受信されるタイミングの受信強度P2は、図37Bで示すように、図37Aの状態よりも相互の距離が近い分だけ受信強度P2の方が、受信強度P1を上回ることになるので、強度変化ΔP=P2−P1は、正の値をとることになる。
【0184】
一方、携帯端末11−31の進行方向に存在しない携帯端末11−34からIDを受信するタイミングの受信強度P1を図38Aで示すものとすると、通信が確立されたことを示す通知が受信されるタイミングの受信強度P2は、図38Bで示すように、図38Aの状態よりも相互の距離が離れる分だけ受信強度P2の方が、受信強度P1よりも下回ることになるので、強度変化ΔP=P2−P1は、負の値を取ることになる。
【0185】
このように強度変化ΔPが正であるか否かにより、広告データを配信する他の携帯端末11、または、配信装置12が、自らの進行方向に存在するのか否かを判定することができる。
【0186】
次に、図39のフローチャートを参照して広告データの送受信処理について説明する。尚、図39のフローチャートにおけるステップS401,S402,S404,S407乃至S411の処理、および、ステップS421乃至S430の処理は、図30のステップS311乃至S313,S315乃至S319の処理、および、ステップS331乃至S340の処理と同様であるので、その処理の説明は省略する。
【0187】
ステップS403において、携帯端末11−31の通信部211の強度検出部211bは、ステップS422の処理で送信されてきたID181aを受信したときの受信強度P1を検出する。
【0188】
ステップS405において、携帯端末11−11の通信部105は、ステップS424の携帯端末11−12の処理により、携帯端末11−12の転送部181との通信を確立すると共に、強度検出部211bは、携帯端末11−32から送信されてきた通信を確立させる通知を受信するときの受信強度P2を検出する。
【0189】
ステップS406において、強度検出部211bは、受信強度P1と受信強度P2から強度変化ΔP=P1−P2が0以上であるか否かを求める。図31の場合、携帯端末11−32は、携帯端末11−31からみて進行方向に存在するので、強度変化ΔTは、図37A,Bで示すように、正の値をとることになるので、その処理は、ステップS407に進み、広告データの取得がなされ、それ以降の処理が繰り返される。
【0190】
また、ステップS406において、例えば、図31の場合、携帯端末11−32は、携帯端末11−34からみて進行方向と逆方向に存在するので、強度変化ΔPは、図38A,Bで示すように負の値をとることになるので、ステップS407乃至S409の処理がスキップされて、広告データを取得する処理がなされないことになる。
【0191】
以上のような処理により、自らの進行方向に存在する携帯端末11からリレー配信される広告データ、または、配信装置12から配信される広告データのみを取得することができるので、例えば、通り過ぎた位置に存在する店舗の広告データなどの使用者にとっては比較的利益の少ない広告データを取得せずに済み、使用者にとって有用な広告データの取得が可能となると共に、不必要な広告データの配信を減らすことができるので通信経路の混雑を緩和させることが可能となる。
【0192】
また、以上の例においては、送信時間変化や受信強度変化に基づいて、他の携帯端末や配信装置が進行方向に存在するか否かを判定していたが、端末間の同期信号のずれなどを利用して検出するようにしてもよいし、相互の位置関係をGPS(Global Positioning System)で計測して、位置情報を交換して進行方向に対しての位置関係から判定するようにしてもよいし、さらには、固定位置に設定されている2箇所以上の配信装置からの受信信号から3点計測するようにして、相互の携帯端末の位置を求めて、その相互の位置関係から進行方向に存在するか否かを判定するようにしてもよい。また、同様の処理により、携帯端末11を所持した使用者から離れていく使用者により所持されている他の携帯端末11からの広告データを受信しないようにしてもよい。
【0193】
また、図25の携帯端末11において、自らの通信可能範囲内に複数の他の携帯端末、または、配信装置が存在する場合に、優先順位を設定する処理においても、上述のように、受信強度変化の計測、GPSによる位置関係の計測、または、3点計測といったような方法で広告データの配信を受ける優先順位を設定するようにしてもよい。
【0194】
さらに、以上の例においては、音楽コンテンツを再生させる場合について説明してきたが、それ以外のコンテンツであってもよく、例えば、静止画像や動画像のコンテンツであってもよい。
【0195】
また、配信装置は、各店舗に設けられた場合について説明してきたが、例えば、商店街などの1箇所に配置し、複数の店舗の広告データを送信させるようにしてもよい。また、携帯端末そのものが配信装置として機能するようにしてもよい。
【0196】
さらに、以上の例、すなわち、図4,図11,図14,図19,図25,図29,図32,および図36で示した携帯端末11の機能の全てを組み合わせたものとしてもよいし、それらの個々の機能を、例えば、動作モードとして切り換えて使用できるようにしてもよい。また、配信装置12についても同様である。
【0197】
以上によれば、音楽コンテンツを再生する度に同じ広告データが再生されないようになるので、使用者に対する不快感を低減させることが可能となる。また、再生する度に、広告データを配信することができるので、広告データの配信の機会が増え、広告データの広告料により、使用者に対して無料の音楽コンテンツの配信が可能となる。さらに、地域的な広告データを店舗に近い位置に存在する使用者が、携帯端末により取得することが可能となるので使用者に対する宣伝広告効果を向上させることが可能となる。
【0198】
また、携帯端末を所持する使用者の移動方向に存在する店舗の配信装置、または、他の携帯端末から優先的に広告データを取得することができ、効率のよい広告データの配信が可能となる。さらに、携帯端末の使用者にとって不必要な広告データを取得することが防止されるので、使用者の不快感を低減させることができる。また、不要な広告データの配信が抑制されるので、通信経路の混雑を緩和することが可能となる。
【0199】
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行させることが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに記録媒体からインストールされる。
【0200】
この記録媒体は、図2,図3に示すように携帯端末11、および、配信装置12に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されている記憶部38,78だけではなく、コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク51,91(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク52,92(CD−ROM(Compact Disk−Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク53,93(MD(Mini−Disc)(登録商標)を含む)、もしくは半導体メモリ54,94(Memory Stickを含む)などよりなるパッケージメディアにより構成される。
【0201】
尚、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理は、もちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理を含むものである。
【0202】
また、本明細書において、システムとは、複数の装置により構成される装置全体を表すものである。
【0203】
【発明の効果】
本発明によれば、使用者に対する不快感を低減させることが可能となる。また、広告データの配信の機会を増やすことが可能となる。さらに、使用者に対する宣伝広告効果を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した音楽コンテンツ配信システムの一実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の配信装置の構成を示すブロック図である。
【図4】図2の携帯端末により実現される機能を示す機能ブロック図である。
【図5】図3の配信装置により実現される機能を示す機能ブロック図である。
【図6】携帯端末が移動したときの広告データの配信を説明する図である。
【図7】音楽コンテンツに広告データを合成する処理を説明する図である。
【図8】音楽コンテンツを再生させる処理と広告データを送信する処理を説明するフローチャートである。
【図9】広告データを送信する処理と受信する処理を説明するフローチャートである。
【図10】音楽コンテンツを再生させる処理を説明するフローチャートである。
【図11】図2の携帯端末により実現されるその他の機能を示す機能ブロックである。
【図12】音楽コンテンツを再生させる処理と広告データを送信する処理を説明するフローチャートである。
【図13】音楽コンテンツを再生させる処理と広告データを送信する処理を説明するフローチャートである。
【図14】図2の携帯端末により実現されるその他の機能を示す機能ブロックである。
【図15】利用可能回数を説明する図である。
【図16】利用可能回数を説明する図である。
【図17】音楽コンテンツを再生させる処理と広告データを送信する処理を説明するフローチャートである。
【図18】音楽コンテンツを再生させる処理と広告データを送信する処理を説明するフローチャートである。
【図19】図2の携帯端末により実現されるその他の機能を示す機能ブロックである。
【図20】広告データがない場合に再生される音楽コンテンツを説明する図である。
【図21】複数の広告データを音楽コンテンツに合成する処理を説明する図である。
【図22】音楽コンテンツを再生させる処理と広告データを送信する処理を説明するフローチャートである。
【図23】音楽コンテンツを再生させる処理と広告データを送信する処理を説明するフローチャートである。
【図24】複数の配信装置から広告データを取得する場合、配信装置の順位を決める処理を説明する図である。
【図25】図2の携帯端末により実現されるその他の機能を示す機能ブロックである。
【図26】図3の配信装置により実現されるその他の機能を示す機能ブロックである。
【図27】広告データを送受信する処理を説明するフローチャートである。
【図28】広告データをリレー方式で送信する処理を説明する図である。
【図29】図2の携帯端末により実現されるその他の機能を示す機能ブロックである。
【図30】広告データを送受信する処理を説明するフローチャートである。
【図31】進行方向に存在する配信装置、または、携帯端末のみから広告データを受信する処理を説明する図である。
【図32】図2の携帯端末により実現されるその他の機能を示す機能ブロックである。
【図33】送信時間変化を説明する図である。
【図34】送信時間変化を説明する図である。
【図35】広告データを送受信する処理を説明するフローチャートである。
【図36】図2の携帯端末により実現されるその他の機能を示す機能ブロックである。
【図37】強度変化を説明する図である。
【図38】強度変化を説明する図である。
【図39】広告データを送受信する処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1,1−1,1−2,1−11,1−21,1−31乃至1−34 店舗, 11,11’,11−11乃至11−13,11−31乃至11−34 携帯端末, 12,12−1,12−2,12−11,12−21,12−22,12−31乃至12−34 配信装置, 21 エリア, 101 制御部, 102 広告記憶部, 103 広告合成部, 104 再生部, 105 通信部, 105a ID, 106 音楽コンテンツDB, 107 操作部, 121制御部, 122 広告記憶部, 123 通信部, 123a ID, 131 広告合成部, 131a 合成履歴, 141 広告合成部, 141a 利用可能回数カウンタ, 151 広告合成部, 151a 広告無回数カウンタ, 161 通信部, 161a ID, 161b 順位カウンタ, 161c 検出カウンタ, 161d 順位決定部, 171 通信部, 171a ID, 171b クロック, 181 転送部, 181a ID, 191 通信部, 191a ID, 191b 進行方向確認部, 201 転送部, 201a ID, 201b クロック, 211 通信部, 211a ID, 211b 強度検出部

Claims (16)

  1. 再生を指示する再生指示手段と、
    受信される広告データと前記再生指示手段により再生が指示されたコンテンツから合成データを生成する合成データ生成手段と、
    前記合成データを再生する再生手段と、
    前記再生指示手段により再生が指示された場合、前記合成データ生成手段に前記合成データを生成させ、前記再生手段に前記合成データを再生させるように、前記合成データ生成手段と前記再生手段を制御する動作制御手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記コンテンツは、音楽コンテンツ、画像コンテンツ、または動画像コンテンツを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 他の情報処理装置より無線回線により配信される広告データを受信する受信手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記受信手段は、前記再生指示手段により再生が指示された場合、前記他の情報処理装置より無線回線により配信される広告データを受信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 複数の前記他の情報処理装置より無線回線により配信される前記広告データを受信可能な場合、前記受信手段は、自らと前記他の情報処理装置までの距離に応じた順序で、複数の前記他の情報処理装置より無線回線により配信される前記広告データを受信する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  6. 前記受信手段により受信された前記広告データを記憶する広告データ記憶手段をさらに備え、
    前記合成データ生成手段は、前記広告データ記憶手段により記憶されている、受信された広告データと、前記再生指示手段により再生が指示された前記コンテンツから前記合成データを生成する
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  7. 前記再生指示手段により再生が指示された場合、
    複数の前記他の情報処理装置より無線回線により配信される前記広告データを受信可能なとき、
    前記受信手段は、複数の前記他の情報処理装置より無線回線により配信される前記広告データを受信し、
    前記合成データ生成手段は、前記受信手段により受信された広告データと前記再生指示手段により再生が指示されたコンテンツから合成データを生成し、
    複数の前記他の情報処理装置より無線回線により配信される前記広告データを受信可能ではないとき、
    前記合成データ生成手段は、前記記憶手段により記憶された広告データと前記再生指示手段により再生が指示されたコンテンツから合成データを生成する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 前記コンテンツと合成した前記広告データの履歴を記憶する履歴記憶手段をさらに備え、
    前記広告データ記憶手段は、前記履歴手段に記憶されている、前記コンテンツと合成された前記広告データ以外の前記広告データを記憶する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  9. 前記広告データ毎に前記コンテンツと合成した回数を記憶する合成回数記憶手段をさらに備え、
    前記広告データ記憶手段は、前記合成回数記憶手段により記憶されている、前記コンテンツと合成された回数に対応して、前記広告データを削除する
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  10. 前記広告データ記憶手段が記憶している前記広告データの数が0である場合、前記再生手段は、前記広告データが合成されていない前記コンテンツを再生し、
    前記広告データが合成されていない前記コンテンツを再生した回数を記憶するコンテンツ再生回数記憶手段をさらに備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  11. 前記広告データ記憶手段により記憶されている前記広告データの数が複数であり、かつ、前記広告データが合成されていない前記コンテンツを再生した回数が0回ではない場合、前記合成手段は、無コンテンツ再生回数記憶手段に記憶されている前記広告データが合成されていない前記コンテンツを再生した回数に応じた数の前記広告データと前記コンテンツを合成する
    ことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
  12. 前記広告データ記憶手段が記憶している前記広告データの数が0である場合、前記再生手段は、前記広告データが合成されていない前記コンテンツを通常再生よりも低ビットレートで再生する。
    ことを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
  13. 再生を指示する再生指示ステップと、
    受信される広告データと前記再生指示ステップの処理で再生が指示されたコンテンツから合成データを生成する合成データ生成ステップと、
    前記合成データを再生する再生ステップと、
    前記再生指示ステップの処理で再生が指示された場合、前記合成データ生成ステップの処理で前記合成データを生成させ、前記再生ステップの処理で前記合成データを再生させるように、前記合成データ生成ステップの処理と前記再生ステップの処理を制御する動作制御ステップと
    を含むことを特徴とする情報処理方法。
  14. 再生の指示を制御する再生指示制御ステップと、
    受信される広告データと前記再生指示制御ステップの処理で再生の指示が制御されたコンテンツから合成データの生成を制御する合成データ生成制御ステップと、
    前記合成データの再生を制御する再生制御ステップと、
    前記再生指示制御ステップの処理で再生の指示が制御された場合、前記合成データ生成制御ステップの処理で前記合成データを生成させ、前記再生制御ステップの処理で前記合成データを再生させるように、前記合成データ生成制御ステップの処理と前記再生制御ステップの処理を制御する動作制御ステップと
    を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  15. 再生の指示を制御する再生指示制御ステップと、
    受信される広告データと前記再生指示制御ステップの処理で再生の指示が制御されたコンテンツから合成データの生成を制御する合成データ生成制御ステップと、
    前記合成データの再生を制御する再生制御ステップと、
    前記再生指示制御ステップの処理で再生の指示が制御された場合、前記合成データ生成制御ステップの処理で前記合成データを生成させ、前記再生制御ステップの処理で前記合成データを再生させるように、前記合成データ生成制御ステップの処理と前記再生制御ステップの処理を制御する動作制御ステップと
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  16. コンテンツを再生する第1の情報処理装置と、広告データを配信する第2の情報処理装置からなる情報処理システムにおいて、
    前記第1の情報処理装置は、
    再生を指示する再生指示手段と、
    前記第2の情報処理装置から配信された広告データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記広告データと前記再生指示手段により再生が指示されたコンテンツから合成データを生成する合成データ生成手段と、
    前記合成データを再生する再生手段と、
    前記再生指示手段により再生が指示された場合、前記合成データ生成手段に前記合成データを生成させ、前記再生手段に前記合成データを再生させるように、前記合成データ生成手段と前記再生手段を制御する動作制御手段と
    を備え、
    前記第2の情報処理装置は、
    前記広告データを記憶する広告データ記憶手段と、
    前記広告データ記憶手段により記憶された広告データを、前記第1の情報処理装置に配信する配信手段と
    を備える
    ことを特徴とする情報処理システム。
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