JP2004054379A - 農産物情報開示システム - Google Patents
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Abstract
【課題】農産物の、栽培圃場の土壌データ、栽培管理データ、品質データを通信回線を介して提供する情報開示システムの提供。
【解決手段】通信ネットワークを介して、データ蓄積装置と端末装置が接続され、消費者に対して農産物に関する情報を開示するシステムであって、農産物に関するデータを含むデータベース、該データを検索する手段、該データをネットワーク上で開示する手段を備えたデータ蓄積装置、および通信ネットワークを介して前記データを前記データ蓄積装置に入力する端末装置を有し、該端末装置からの検索要求に基づいて前記データ蓄積装置でデータの検索が行われ、端末装置において該データを開示する農産物情報開示システム。
【選択図】 なし
【解決手段】通信ネットワークを介して、データ蓄積装置と端末装置が接続され、消費者に対して農産物に関する情報を開示するシステムであって、農産物に関するデータを含むデータベース、該データを検索する手段、該データをネットワーク上で開示する手段を備えたデータ蓄積装置、および通信ネットワークを介して前記データを前記データ蓄積装置に入力する端末装置を有し、該端末装置からの検索要求に基づいて前記データ蓄積装置でデータの検索が行われ、端末装置において該データを開示する農産物情報開示システム。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、農産物の、栽培圃場の土壌データ、栽培管理データ、品質データを通信回線を介して提供する情報開示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
健康との関連で食を語ることが常識のようになった現在、体に安全、安心な“良い物”としてあげられる食品は数知れない。消費者は、数ある食品の中から、原産地、品質、添加物などを吟味し、安全、安心な“良い物”を選択し購入する。最近では、JAS法の改正などもあり、消費者の選択の眼はますます強まり、この傾向は、今後も一層強まっていくものと予想される。
【0003】
しかしながら、一方で、虚偽の表示や紛らわしい表示があったりし、必ずしも消費者が安全、安心な“良い物”だけを選択できるものではなかった。また、現行の表示だけでは、安全、安心な“良い物”を選択するための項目としては足りなかった。
【0004】
さらに、食品に多くの情報を開示しようとしても、食品自体またはその包装物の開示スペースには限界があり、消費者が種々の情報を得ることは実際上不可能であった。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、農産物生産者が、情報端末から、インターネット回線等の通信ネットワークを介し、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、収穫データ等に関する栽培管理データと、該農産物の食味や成分等に関する品質データを入力して、データ蓄積装置に転送し、消費者が、情報端末を用いデータ蓄積装置から前記各種データを得ることを特徴とする農産物情報開示システムに関するものであり、当該情報開示システムにより、上述の問題を解決し、消費者が安全な“良い物”を安心して食することを可能にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、消費者が安全、安心な“良い物”を選択するために必要な情報は何かについて検討を行い、特に農産物においては、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬、資材等の施用データ、病歴データ、潅水データ、収穫データ等に関する栽培管理データなどの開示が必要であると結論付けた。消費者は、これらすべての項目を吟味した上で選択し、安全な“良い物”を安心して食することができるのである。
【0007】
そこで、本発明者等はさらに鋭意検討を行った結果、消費者がインターネット等の通信ネットワークを介してこれらの情報を容易に入手できる農産物情報開示システムである本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1) 通信ネットワークを介して、データ蓄積装置と端末装置が接続され、消費者に対して農産物に関する情報を開示するシステムであって、農産物に関するデータを含むデータベース、該データを検索する手段、該データをネットワーク上で開示する手段を備えたデータ蓄積装置、および通信ネットワークを介して前記データを前記データ蓄積装置に入力する端末装置を有し、端末装置から送信される検索要求に基づいて前記データ蓄積装置でデータの検索が行われ、該データが端末装置に送信され開示される農産物情報開示システム、
【0009】
(2) 農産物に関するデータが、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、ならびに収穫データに関するデータを含む栽培管理データと、該農産物の食味や成分に関するデータとを含む品質データである(1)の農産物情報開示システム、
(3) さらに、収穫された農産物を通信ネットワーク上で陳列する手段を有する(1)または(2)の農産物情報開示システム、
【0010】
(4) 農産物に関するデータが互いに関連付けられ、収穫された農産物ごとに定められたコード情報をデータ蓄積装置に入力することによりデータ蓄積装置に対し検索要求が送信され、該コード情報に基づいて農産物に関するデータを検索して開示する(1)〜(3)のいずれかの農産物情報開示システム、
【0011】
(5) 通信ネットワークを利用して農産物に関する情報を開示する方法であって、
農産物に関するデータを通信ネットワークを介してデータ蓄積装置に入力するステップ、
収穫された農産物に付されたコード情報を通信ネットワークを介してデータ蓄積装置に入力するステップ、
入力されたコード情報に基づいてデータ蓄積装置において農産物の該コード情報に関連した農産物に関するデータを検索するステップ、および
該検索されたデータを端末装置に送信し開示するステップを含む農産物情報開示方法、
【0012】
(6) 農産物に関するデータが、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、ならびに収穫データに関するデータを含む栽培管理データと、該農産物の食味や成分に関するデータとを含む品質データである(5)の農産物情報開示方法、
(7) さらに、蓄積装置に入力されたデータがコード情報に基づいて関連付けられるステップ、および通信ネットワーク上のサイトで農産物を陳列するステップを含む(5)または(6)の農産物情報開示方法、
【0013】
(8) ネットワーク上の農産物情報開示システムにおけるデータ蓄積装置であって、入力された農産物に関するデータを蓄積し、コード情報に基づいて関連付けてデータベースを構築し、入力された収穫された農産物に関するコード情報から該コードに関連する農産物に関するデータを検索し、該データを端末装置に送信するデータ蓄積装置、および
(9) 農産物に関するデータが、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、ならびに収穫データに関するデータを含む栽培管理データと、該農産物の食味や成分に関するデータとを含む品質データである(8)のデータ蓄積装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、個人消費者がインターネット、ローカルエリアネットワーク等の通信ネットワークを介して、農産物生産者またはその管理者の提供する農産物に関する各種データを得ることができる農産物情報開示システムであり、情報を蓄積、検索し、情報を通信ネットワーク上で開示し得るデータ蓄積手段であって、農産物ごとの栽培圃場に関するデータ、栽培管理に関するデータおよび品質に関するデータを蓄積したデータ蓄積装置、および通信ネットワークを介して前記データ蓄積装置と接続される端末装置を含む。さらに、本発明は蓄積したデータを表示し、かつ端末装置からの入力を受け付けるための通信ネットワーク上の情報提供サイトを含んでいてもよい。データ蓄積装置において、各データは特定のコードに基づいて収穫された農産物に関連付けてデータベース化されている。農産物に関するデータは端末装置から入力することにより、データ蓄積装置に蓄積することができる。該データ蓄積装置には、農産物の種類、画像等に関するデータ、栽培圃場の土壌に関するデータ、栽培管理データ、農産物の品質データ等の農産物に関する種々のデータが互いに関連付けられて蓄積されており、データベースが構築されている。また蓄積されたデータを通信ネットワーク上の前記情報提供サイトで閲覧することができる。この場合、通信ネットワークにアクセス可能な端末装置により開示情報を閲覧することができる。該端末装置には通信ネットワーク上の情報提供サイトを閲覧できるブラウザがインストールされている必要がある。該情報提供サイトは前記データ蓄積装置により運営されていてもよく、他のサーバにより運営されていてもよい。前者の場合、前記データ蓄積装置は、情報提供サイトを表示する手段を備えている。さらに、情報の開示は、電子メールにより端末装置に送られるようにしてもよく、この場合は前記データ蓄積装置は電子メールを配信する手段を含む。端末装置から農産物ごとに定められた前記コードを入力すると該コードに基づいて前記データ蓄積装置に検索要求がなされ、該データ蓄積装置において農産物の各種データが検索され、その結果は端末装置を用いて入手することができる。また、情報提供サイトは収穫された農産物を前記コード情報と共に陳列することができ、端末装置により該情報提供サイトに陳列された農産物の中から情報提供を受けようとする農産物のコードを入力することにより該農産物に関する各種データを入手することができる。
【0015】
端末装置は農産物生産者もしくは管理者及び消費者が利用し、消費者は小売店に備えられた端末装置を利用することもできる。ここで、農産物生産者又は管理者とは、自ら農産物を栽培する者、肥料、農薬、資材等の製造又は販売業者等を含み、得ようとする農産物を直接的又は間接的に生産する者であれば、いずれの者も含まれる。
これらのデータの詳細は以下に記す通りであり、データ蓄積装置への蓄積は以下のようにして行われる。
【0016】
土壌分析データは、農産物を栽培するための圃場の土壌分析により得られる。土壌分析のデータは、例えば、次の化学性データや微生物性データがあげられる。pH、電気伝導度、可給態窒素量(N)、有効態リン酸量(P2O5)、交換性カリウム量(K2O)、交換性石灰量(CaO)、交換性マグネシウム量(MgO)等。マンガン、鉄、モリブデン、ホウ素等の微量要素量。カルシウム/マグネシウム比(Ca/Mg)、マグネシウム/カリウム比(Mg/K)等。カドミウム、シアン、有機リン、鉛、六価クロム、ヒ素、水銀、PCB、銅、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1−ジクロロエチレン、シス−1,2−ジクロロエチレン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の有害物質量(以上化学性データ)。糸状菌、色素耐性菌、放線菌、細菌、病原菌、有害線虫、ウィルスの属種及びその数量に関する微生物データ。これらのデータのうち、要素、微量要素の量は、例えば単位重量土当たりの質量で表され、微生物の量は、例えば、単位重量土当たりの微生物重量、微生物数、微生物活性等で表すことができる。
これらの数値は、農産物の食味、成分等の品質に与える影響が大きい。また、特に有害物質量は、安全性に与える影響が大きい。
【0017】
農産物生産者又は管理者は、情報端末から、これらのデータ(栽培圃場の土壌データ)を栽培圃場の土壌分析ごとにキーボード等の入力装置を用いて入力し、通信ネットワーク回線を通じデータ蓄積装置に転送入力する。このとき、栽培圃場の土壌分析ごとに、コード化して入力する(土壌分析コード)。データの入力は、通信ネットワーク上の本発明のシステム中のデータ蓄積装置が運営するサイト、または別のサーバが運営するサイト上で行うことができる。
【0018】
その後、当該圃場において、播種又は定植をし、栽培を行う。栽培期間中、農産物生産者又は管理者は、当該圃場において得ようとする農産物の種類ごとに該農産物の種類に関するデータおよび以下に掲げる栽培管理に関するデータを、情報端末から入力し、ネットワーク回線を通じデータ蓄積装置に転送入力する。
(1)圃場に施用した肥料、農薬、資材等の銘柄、成分、施用時期、施用量等に関する施用データ。
(2)発病の有無、発病した場合の病名、発病の時期、処置法、治癒に至るまでの時期等に関する病歴データ。
(3)潅水の時期及びその量に関する潅水データ。
(4)収穫の時期等に関する収穫データ。
【0019】
このとき、単位とする当該圃場における農産物ごとにコード化し(栽培圃場コード)、前述の土壌分析コードに関連付けて入力する。ここで、関連付けとは、上記種々のデータが一定の処理により農産物の出荷単位ごとに出力可能にすることをいい、例えば、栽培圃場の土壌データに圃場ごとに異なる識別コードを付し、さらに、栽培管理データに農産物の出荷単位、圃場ごとにそれぞれ異なる識別コードを付する。さらに、農産物の出荷単位ごとに品質データに異なる識別コードを付する。最後に収穫された農産物に出荷単位ごとに識別コードを付し、この際、その農産物の出荷単位の識別コードとその農産物が得られた圃場の土壌データの識別コード、その農産物の出荷単位の栽培管理データの識別コード、およびその農産物の出荷単位の品質データの識別コードを例えば、農産物の出荷単位の識別コードに圃場の土壌データの識別コード、その農産物の出荷単位の栽培管理データの識別コード、およびその農産物の出荷単位の品質データの識別コードが含まれるようにする等の手段により関連付ける。このようにして種々のデータを関連付けることにより、識別コードを相互に対応させたデータが得られる。
【0020】
このようにして、データ蓄積装置には、土壌分析データ、農産物の種類に関するデータ、播種または定植から出荷に至るまでの肥料、農薬および資材の施用データ、農産物の病歴データ、潅水データ、収穫データが関連付けて蓄積され、データベースが構築される。
【0021】
栽培を行い、収穫された農産物は、出荷される。出荷に際し、農産物生産者は、農産物について、食味や成分等の品質に関する分析を行う。品質に関する分析データとしては、例えば次の項目があげられる。糖度、酸度、熱量、エネルギー、水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、灰分、コレステロール、硝酸イオン等。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン等の無機質類の含有量。レチノール、カロチン等のビタミンA、及びビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビタミンC等のビタミン類の含有量。飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸等の脂肪酸類の含有量。水溶性及び不溶性の食物繊維類。残留農薬、重金属等の有害物質類の含有量。農産物に感染している放線菌、細菌、病原菌等の属種及びその数量。その他、その農産物の品質に影響を与える特異的な成分、機能性成分及びその含有量等である。これらのデータは、食品分析、化学的分析、生物学的分析により得ることができ、公知の方法により分析を行うことができる。
【0022】
得られた農産物に応じ、品質に関し必要となる分析項目を選択することができる。例えば、トマトでは、糖度、酸度、ビタミンC、カロチン、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ホウレンソウでは、ビタミンC、硝酸イオン、シュウ酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅が必要分析項目としてあげられる。
【0023】
農産物生産者又は管理者は、情報端末装置から、これらの品質データを出荷単位ごとに入力し、インターネット回線を通じデータ蓄積装置に転送する。このとき、出荷単位における農産物ごとにコード化し(農産物出荷コード)、前述の当該圃場における農産物コード(栽培圃場コード)に上述のように関連付けて入力する。また、この際収穫され出荷しようとする農産物の画像データも入力することもできる。この結果、前記データ蓄積装置には、農産物に関するデータ、圃場に関するデータ、栽培管理に関するデータが関連付けられたデータベースが構築される。
【0024】
出荷された農産物は、実在の小売店やインターネット等の通信ネットワーク上の仮想の販売所(バーチャルショップ)や仮想の販売所が集合した仮想商店街(サイバーモール)等の情報提供サイトにおいて、陳列がされる。ここで、情報提供サイトにおける陳列とは、該サイトを端末装置で閲覧したときに少なくとも、収穫され出荷が可能な農産物の種類が表示されることをいい、その他該農産物の画像が表示されてもよい。このとき、当該農産物には、パッケージ又はインターネット等の通信ネットワーク上の前記販売所の表示画面において、前述の出荷単位ごとに付された農産物識別コード(農産物出荷コード)を表示する。
消費者は、情報端末装置を用いてこれらのサイトにアクセスすることができ、サイトにおいて種々の農産物を閲覧することができ、情報を得ようとする農産物を選択でき、その農産物コードを入手できる。
【0025】
消費者は、情報端末装置を用いて、農産物のパッケージまたは前記サイトで入手した該農産物の当該出荷単位における農産物識別コード(農産物出荷コード)を前記の農産物が陳列されるサイト、または識別コード入力用のサイトで入力する。入力したコード情報は、農産物に関するデータが蓄積されたデータ蓄積装置に転送され、該蓄積装置において該コード情報に基づいて蓄積された各種データが検索される。検索は、入力したコード情報に基づき関連付けられた一連のデータをデータベースから選択することにより行われる。検索されたデータは、通信ネットワーク上で開示される。すなわち、情報提供サイトにおいて開示され、消費者は端末装置を用いることにより該情報提供サイトのデータを入手することができ、消費者は当該農産物に関連する情報を得ることができる。すなわち、本発明のシステムにより、農産物に関する情報が端末装置で開示され端末装置を利用する消費者は該情報を入手することができる。用いる情報端末は、消費者が有する情報端末、小売店に設置される情報端末等、消費者がインターネット回線を通じデータ蓄積装置に交信できるものであれば、いずれの情報端末でもよい。また、消費者は、当該農産物に関連する情報を、前記の栽培圃場の土壌データ、栽培管理データ又は品質データの一部であっても、これら全てのデータであっても必要に応じて得ることができる。
【0026】
本発明は上記農産物情報開示システムであり、また本発明は上記農産物情報開示システムにおける、キーボード等の外部からの入力手段により入力された農産物に関するデータを蓄積し、コード情報等の一定の情報に基づき関連付けてデータベースを構築し、外部からの入力手段により入力された収穫されて出荷される農産物に関するコード情報から該コードに関連する農産物に関するデータを検索し、該データを端末装置に送信し得るデータ蓄積装置である。すなわち、該データ蓄積装置は、データベースを備え、クライアントからの要求に応じてデータベースのデータを配信し得るサーバであってもよい。前記情報提供サイトは該データ蓄積装置が運営していてもよく、該サーバは端末装置からの入力コード情報を受け付ける手段と、データを公開する手段をも備えている。また、前記情報提供サイトはデータ蓄積装置とは異なるサーバが運営していてもよく、この場合、情報提供サイトからデータ蓄積装置に端末装置からの入力コード情報を転送する手段と、データ蓄積装置から情報提供サイトにデータを転送する手段を備えている。さらに、データは電子メールにより端末装置に送付されても良く、この場合データ蓄積装置は、検索・選択されたデータを端末装置に配信する手段を有する。
【0027】
さらに、本発明は、農産物の栽培圃場の土壌データ、栽培管理データおよび品質データを開示する方法であり、該方法は農産物の栽培圃場の土壌データ、栽培管理データおよび品質データがインターネット等の通信ネットワークを介してデータ蓄積装置に入力されるステップ、収穫され出荷される農産物に付されたコード情報が通信ネットワークを介してデータ蓄積装置に入力されるステップ、入力されたコード情報に基づいてデータ蓄積装置において農産物の該コード情報に関連した栽培圃場の土壌データ、栽培管理データおよび品質データのすべてまたは一部が検索・選択されるステップ、および該検索・選択されたデータを開示するステップを含む。開示は端末装置において行われる。本発明の方法は、さらに蓄積装置の蓄積データがコード情報等の所定の情報に基づいて関連付けられるステップ、通信ネットワーク上のサイトで農産物の種類・画像等を陳列するステップを含んでいてもよい。
【0028】
さらに、本発明の方法は、農産物に関する情報を蓄積、検索する方法であり、インターネット等のネットワークに接続されたデータ蓄積装置に農産物の栽培圃場の土壌データ、栽培管理データおよび品質データを入力しコード情報等の所定の情報に基づいて互いに関連付けて蓄積するステップ、および入力された該農産物のコード情報に関連した前記データを検索するステップを含む。
以下、本発明を図面に基づいて説明するが、本図面によって本発明が限定されるものではない。
【0029】
図1に本発明の農産物情報開示システムの概念を示す。
本発明の農産物情報開示システムは、図に示すようにデータ蓄積装置1と情報端末2がインターネット回線3を介して連絡している。
【0030】
農産物生産者又は管理者、及び消費者はインターネット資源を備え、農産物生産者又は管理者、及び消費者は、それぞれ情報端末からインターネット回線を通じてデータ蓄積装置と交信する。
【0031】
図2に栽培圃場の土壌データの入力画面の一例を示す。
先ず、栽培圃場の土壌分析を行う。分析項目としては、当該圃場において収穫される農産物の品質面及び安全面に影響を及ぼす項目について行う。得られた分析値を情報端末から入力する。栽培圃場の土壌分析を単位としてコード化を行い、土壌分析コードを情報端末から入力する。さらに、圃場の所在地及び、栽培者又は栽培管理者を情報端末から入力する。当該圃場について、これら土壌データをインターネット回線を介しデータ蓄積装置に送信する。
【0032】
図3に栽培管理データの入力画面の一例を示す。
前記土壌データの入力画面で入力された土壌分析コードを情報端末から入力する。さらに、当該圃場において栽培する農産物を情報端末から入力する。土壌分析コードと農産物との組み合わせに固有のコード化を行い、栽培圃場コードとして情報端末から入力する。
【0033】
栽培期間中、肥料、農薬又は資材を施用した場合の、その種類、施用年月日、銘柄、量、成分について、情報端末から入力する。
栽培期間中の病気の発生の有無、発生した場合の病名、発病時期、病気に対する処置方法、治癒に至るまでの期間を情報端末から入力する。
栽培期間中に行った潅水の日時及び量に関するデータ、収穫の日時に関するデータを情報端末から入力する。これら栽培管理データをインターネット回線を介しデータ蓄積装置に送信する。
【0034】
図4に品質データの入力画面の一例を示す。
前記栽培管理データ入力画面で入力された栽培圃場コードを情報端末から入力する。さらに、当該圃場において栽培した農産物を情報端末から入力する。農産物の出荷日を情報端末から入力する。栽培圃場コードと出荷日との組み合わせ固有のコード化を行い、農産物出荷コードとして情報端末から入力する。
【0035】
当該農産物の品質に関する分析を行う。分析項目としては、当該農産物の品質に影響を与える項目について行う。得られた分析値を情報端末から入力する。これら品質データをインターネット回線を介しデータ蓄積装置に送信する。
【0036】
図5に農産物情報検索画面の一例を示す。消費者は、パッケージ又はインターネット通信の表示画面に表示される農産物の農産物出荷コードを情報端末から入力する。インターネットを介し、農産物出荷コードがデータ蓄積装置に送信され、データ蓄積装置内に蓄積されたデータとの照合が行われ、入力した農産物出荷コードに関連する蓄積データが、インターネット回線を介し、消費者に開示される。
【0037】
図6に農産物情報開示画面の一例を示す。
表示される農産物情報開示項目は、全項目とすることもできるし、土壌データ、栽培管理データ又は品質データの一部とすることもできる。消費者は、これらのデータを吟味した上で、当該農産物の品質性、安全性を判断する。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、農産物生産者又は管理者が、情報端末からインターネット回線を介し、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、収穫データ等に関する栽培管理データと、該農産物の食味や成分等に関する品質データを入力して、データ蓄積装置に転送し、消費者が、情報端末を用いデータ蓄積装置から前記各種データを得ることを特徴とする農産物情報開示システムに関するものである。消費者は、本発明の農産物情報開示システムにより、得られた各種データを吟味し、安全な“良い物”を安心して食することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】農産物情報開示システムの概念を示す図である。
【図2】栽培圃場の土壌データの入力画面の一例を示す図である。
【図3】栽培管理データの入力画面の一例を示す図である。
【図4】品質データの入力画面の一例を示す図である。
【図5】農産物情報検索画面の一例を示す図である。
【図6】農産物情報開示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ蓄積装置
2 情報端末
3 インターネット回線
【発明の属する技術分野】
本発明は、農産物の、栽培圃場の土壌データ、栽培管理データ、品質データを通信回線を介して提供する情報開示システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
健康との関連で食を語ることが常識のようになった現在、体に安全、安心な“良い物”としてあげられる食品は数知れない。消費者は、数ある食品の中から、原産地、品質、添加物などを吟味し、安全、安心な“良い物”を選択し購入する。最近では、JAS法の改正などもあり、消費者の選択の眼はますます強まり、この傾向は、今後も一層強まっていくものと予想される。
【0003】
しかしながら、一方で、虚偽の表示や紛らわしい表示があったりし、必ずしも消費者が安全、安心な“良い物”だけを選択できるものではなかった。また、現行の表示だけでは、安全、安心な“良い物”を選択するための項目としては足りなかった。
【0004】
さらに、食品に多くの情報を開示しようとしても、食品自体またはその包装物の開示スペースには限界があり、消費者が種々の情報を得ることは実際上不可能であった。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明は、農産物生産者が、情報端末から、インターネット回線等の通信ネットワークを介し、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、収穫データ等に関する栽培管理データと、該農産物の食味や成分等に関する品質データを入力して、データ蓄積装置に転送し、消費者が、情報端末を用いデータ蓄積装置から前記各種データを得ることを特徴とする農産物情報開示システムに関するものであり、当該情報開示システムにより、上述の問題を解決し、消費者が安全な“良い物”を安心して食することを可能にするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、消費者が安全、安心な“良い物”を選択するために必要な情報は何かについて検討を行い、特に農産物においては、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬、資材等の施用データ、病歴データ、潅水データ、収穫データ等に関する栽培管理データなどの開示が必要であると結論付けた。消費者は、これらすべての項目を吟味した上で選択し、安全な“良い物”を安心して食することができるのである。
【0007】
そこで、本発明者等はさらに鋭意検討を行った結果、消費者がインターネット等の通信ネットワークを介してこれらの情報を容易に入手できる農産物情報開示システムである本発明を完成させるに至った。
【0008】
すなわち、本発明は以下の通りである。
(1) 通信ネットワークを介して、データ蓄積装置と端末装置が接続され、消費者に対して農産物に関する情報を開示するシステムであって、農産物に関するデータを含むデータベース、該データを検索する手段、該データをネットワーク上で開示する手段を備えたデータ蓄積装置、および通信ネットワークを介して前記データを前記データ蓄積装置に入力する端末装置を有し、端末装置から送信される検索要求に基づいて前記データ蓄積装置でデータの検索が行われ、該データが端末装置に送信され開示される農産物情報開示システム、
【0009】
(2) 農産物に関するデータが、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、ならびに収穫データに関するデータを含む栽培管理データと、該農産物の食味や成分に関するデータとを含む品質データである(1)の農産物情報開示システム、
(3) さらに、収穫された農産物を通信ネットワーク上で陳列する手段を有する(1)または(2)の農産物情報開示システム、
【0010】
(4) 農産物に関するデータが互いに関連付けられ、収穫された農産物ごとに定められたコード情報をデータ蓄積装置に入力することによりデータ蓄積装置に対し検索要求が送信され、該コード情報に基づいて農産物に関するデータを検索して開示する(1)〜(3)のいずれかの農産物情報開示システム、
【0011】
(5) 通信ネットワークを利用して農産物に関する情報を開示する方法であって、
農産物に関するデータを通信ネットワークを介してデータ蓄積装置に入力するステップ、
収穫された農産物に付されたコード情報を通信ネットワークを介してデータ蓄積装置に入力するステップ、
入力されたコード情報に基づいてデータ蓄積装置において農産物の該コード情報に関連した農産物に関するデータを検索するステップ、および
該検索されたデータを端末装置に送信し開示するステップを含む農産物情報開示方法、
【0012】
(6) 農産物に関するデータが、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、ならびに収穫データに関するデータを含む栽培管理データと、該農産物の食味や成分に関するデータとを含む品質データである(5)の農産物情報開示方法、
(7) さらに、蓄積装置に入力されたデータがコード情報に基づいて関連付けられるステップ、および通信ネットワーク上のサイトで農産物を陳列するステップを含む(5)または(6)の農産物情報開示方法、
【0013】
(8) ネットワーク上の農産物情報開示システムにおけるデータ蓄積装置であって、入力された農産物に関するデータを蓄積し、コード情報に基づいて関連付けてデータベースを構築し、入力された収穫された農産物に関するコード情報から該コードに関連する農産物に関するデータを検索し、該データを端末装置に送信するデータ蓄積装置、および
(9) 農産物に関するデータが、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、ならびに収穫データに関するデータを含む栽培管理データと、該農産物の食味や成分に関するデータとを含む品質データである(8)のデータ蓄積装置。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、個人消費者がインターネット、ローカルエリアネットワーク等の通信ネットワークを介して、農産物生産者またはその管理者の提供する農産物に関する各種データを得ることができる農産物情報開示システムであり、情報を蓄積、検索し、情報を通信ネットワーク上で開示し得るデータ蓄積手段であって、農産物ごとの栽培圃場に関するデータ、栽培管理に関するデータおよび品質に関するデータを蓄積したデータ蓄積装置、および通信ネットワークを介して前記データ蓄積装置と接続される端末装置を含む。さらに、本発明は蓄積したデータを表示し、かつ端末装置からの入力を受け付けるための通信ネットワーク上の情報提供サイトを含んでいてもよい。データ蓄積装置において、各データは特定のコードに基づいて収穫された農産物に関連付けてデータベース化されている。農産物に関するデータは端末装置から入力することにより、データ蓄積装置に蓄積することができる。該データ蓄積装置には、農産物の種類、画像等に関するデータ、栽培圃場の土壌に関するデータ、栽培管理データ、農産物の品質データ等の農産物に関する種々のデータが互いに関連付けられて蓄積されており、データベースが構築されている。また蓄積されたデータを通信ネットワーク上の前記情報提供サイトで閲覧することができる。この場合、通信ネットワークにアクセス可能な端末装置により開示情報を閲覧することができる。該端末装置には通信ネットワーク上の情報提供サイトを閲覧できるブラウザがインストールされている必要がある。該情報提供サイトは前記データ蓄積装置により運営されていてもよく、他のサーバにより運営されていてもよい。前者の場合、前記データ蓄積装置は、情報提供サイトを表示する手段を備えている。さらに、情報の開示は、電子メールにより端末装置に送られるようにしてもよく、この場合は前記データ蓄積装置は電子メールを配信する手段を含む。端末装置から農産物ごとに定められた前記コードを入力すると該コードに基づいて前記データ蓄積装置に検索要求がなされ、該データ蓄積装置において農産物の各種データが検索され、その結果は端末装置を用いて入手することができる。また、情報提供サイトは収穫された農産物を前記コード情報と共に陳列することができ、端末装置により該情報提供サイトに陳列された農産物の中から情報提供を受けようとする農産物のコードを入力することにより該農産物に関する各種データを入手することができる。
【0015】
端末装置は農産物生産者もしくは管理者及び消費者が利用し、消費者は小売店に備えられた端末装置を利用することもできる。ここで、農産物生産者又は管理者とは、自ら農産物を栽培する者、肥料、農薬、資材等の製造又は販売業者等を含み、得ようとする農産物を直接的又は間接的に生産する者であれば、いずれの者も含まれる。
これらのデータの詳細は以下に記す通りであり、データ蓄積装置への蓄積は以下のようにして行われる。
【0016】
土壌分析データは、農産物を栽培するための圃場の土壌分析により得られる。土壌分析のデータは、例えば、次の化学性データや微生物性データがあげられる。pH、電気伝導度、可給態窒素量(N)、有効態リン酸量(P2O5)、交換性カリウム量(K2O)、交換性石灰量(CaO)、交換性マグネシウム量(MgO)等。マンガン、鉄、モリブデン、ホウ素等の微量要素量。カルシウム/マグネシウム比(Ca/Mg)、マグネシウム/カリウム比(Mg/K)等。カドミウム、シアン、有機リン、鉛、六価クロム、ヒ素、水銀、PCB、銅、ジクロロメタン、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタン、1,1−ジクロロエチレン、シス−1,2−ジクロロエチレン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等の有害物質量(以上化学性データ)。糸状菌、色素耐性菌、放線菌、細菌、病原菌、有害線虫、ウィルスの属種及びその数量に関する微生物データ。これらのデータのうち、要素、微量要素の量は、例えば単位重量土当たりの質量で表され、微生物の量は、例えば、単位重量土当たりの微生物重量、微生物数、微生物活性等で表すことができる。
これらの数値は、農産物の食味、成分等の品質に与える影響が大きい。また、特に有害物質量は、安全性に与える影響が大きい。
【0017】
農産物生産者又は管理者は、情報端末から、これらのデータ(栽培圃場の土壌データ)を栽培圃場の土壌分析ごとにキーボード等の入力装置を用いて入力し、通信ネットワーク回線を通じデータ蓄積装置に転送入力する。このとき、栽培圃場の土壌分析ごとに、コード化して入力する(土壌分析コード)。データの入力は、通信ネットワーク上の本発明のシステム中のデータ蓄積装置が運営するサイト、または別のサーバが運営するサイト上で行うことができる。
【0018】
その後、当該圃場において、播種又は定植をし、栽培を行う。栽培期間中、農産物生産者又は管理者は、当該圃場において得ようとする農産物の種類ごとに該農産物の種類に関するデータおよび以下に掲げる栽培管理に関するデータを、情報端末から入力し、ネットワーク回線を通じデータ蓄積装置に転送入力する。
(1)圃場に施用した肥料、農薬、資材等の銘柄、成分、施用時期、施用量等に関する施用データ。
(2)発病の有無、発病した場合の病名、発病の時期、処置法、治癒に至るまでの時期等に関する病歴データ。
(3)潅水の時期及びその量に関する潅水データ。
(4)収穫の時期等に関する収穫データ。
【0019】
このとき、単位とする当該圃場における農産物ごとにコード化し(栽培圃場コード)、前述の土壌分析コードに関連付けて入力する。ここで、関連付けとは、上記種々のデータが一定の処理により農産物の出荷単位ごとに出力可能にすることをいい、例えば、栽培圃場の土壌データに圃場ごとに異なる識別コードを付し、さらに、栽培管理データに農産物の出荷単位、圃場ごとにそれぞれ異なる識別コードを付する。さらに、農産物の出荷単位ごとに品質データに異なる識別コードを付する。最後に収穫された農産物に出荷単位ごとに識別コードを付し、この際、その農産物の出荷単位の識別コードとその農産物が得られた圃場の土壌データの識別コード、その農産物の出荷単位の栽培管理データの識別コード、およびその農産物の出荷単位の品質データの識別コードを例えば、農産物の出荷単位の識別コードに圃場の土壌データの識別コード、その農産物の出荷単位の栽培管理データの識別コード、およびその農産物の出荷単位の品質データの識別コードが含まれるようにする等の手段により関連付ける。このようにして種々のデータを関連付けることにより、識別コードを相互に対応させたデータが得られる。
【0020】
このようにして、データ蓄積装置には、土壌分析データ、農産物の種類に関するデータ、播種または定植から出荷に至るまでの肥料、農薬および資材の施用データ、農産物の病歴データ、潅水データ、収穫データが関連付けて蓄積され、データベースが構築される。
【0021】
栽培を行い、収穫された農産物は、出荷される。出荷に際し、農産物生産者は、農産物について、食味や成分等の品質に関する分析を行う。品質に関する分析データとしては、例えば次の項目があげられる。糖度、酸度、熱量、エネルギー、水分、たんぱく質、脂質、炭水化物、灰分、コレステロール、硝酸イオン等。ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン等の無機質類の含有量。レチノール、カロチン等のビタミンA、及びビタミンD、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸、パントテン酸、ビタミンC等のビタミン類の含有量。飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸等の脂肪酸類の含有量。水溶性及び不溶性の食物繊維類。残留農薬、重金属等の有害物質類の含有量。農産物に感染している放線菌、細菌、病原菌等の属種及びその数量。その他、その農産物の品質に影響を与える特異的な成分、機能性成分及びその含有量等である。これらのデータは、食品分析、化学的分析、生物学的分析により得ることができ、公知の方法により分析を行うことができる。
【0022】
得られた農産物に応じ、品質に関し必要となる分析項目を選択することができる。例えば、トマトでは、糖度、酸度、ビタミンC、カロチン、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅、マンガン、ホウレンソウでは、ビタミンC、硝酸イオン、シュウ酸、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛、銅が必要分析項目としてあげられる。
【0023】
農産物生産者又は管理者は、情報端末装置から、これらの品質データを出荷単位ごとに入力し、インターネット回線を通じデータ蓄積装置に転送する。このとき、出荷単位における農産物ごとにコード化し(農産物出荷コード)、前述の当該圃場における農産物コード(栽培圃場コード)に上述のように関連付けて入力する。また、この際収穫され出荷しようとする農産物の画像データも入力することもできる。この結果、前記データ蓄積装置には、農産物に関するデータ、圃場に関するデータ、栽培管理に関するデータが関連付けられたデータベースが構築される。
【0024】
出荷された農産物は、実在の小売店やインターネット等の通信ネットワーク上の仮想の販売所(バーチャルショップ)や仮想の販売所が集合した仮想商店街(サイバーモール)等の情報提供サイトにおいて、陳列がされる。ここで、情報提供サイトにおける陳列とは、該サイトを端末装置で閲覧したときに少なくとも、収穫され出荷が可能な農産物の種類が表示されることをいい、その他該農産物の画像が表示されてもよい。このとき、当該農産物には、パッケージ又はインターネット等の通信ネットワーク上の前記販売所の表示画面において、前述の出荷単位ごとに付された農産物識別コード(農産物出荷コード)を表示する。
消費者は、情報端末装置を用いてこれらのサイトにアクセスすることができ、サイトにおいて種々の農産物を閲覧することができ、情報を得ようとする農産物を選択でき、その農産物コードを入手できる。
【0025】
消費者は、情報端末装置を用いて、農産物のパッケージまたは前記サイトで入手した該農産物の当該出荷単位における農産物識別コード(農産物出荷コード)を前記の農産物が陳列されるサイト、または識別コード入力用のサイトで入力する。入力したコード情報は、農産物に関するデータが蓄積されたデータ蓄積装置に転送され、該蓄積装置において該コード情報に基づいて蓄積された各種データが検索される。検索は、入力したコード情報に基づき関連付けられた一連のデータをデータベースから選択することにより行われる。検索されたデータは、通信ネットワーク上で開示される。すなわち、情報提供サイトにおいて開示され、消費者は端末装置を用いることにより該情報提供サイトのデータを入手することができ、消費者は当該農産物に関連する情報を得ることができる。すなわち、本発明のシステムにより、農産物に関する情報が端末装置で開示され端末装置を利用する消費者は該情報を入手することができる。用いる情報端末は、消費者が有する情報端末、小売店に設置される情報端末等、消費者がインターネット回線を通じデータ蓄積装置に交信できるものであれば、いずれの情報端末でもよい。また、消費者は、当該農産物に関連する情報を、前記の栽培圃場の土壌データ、栽培管理データ又は品質データの一部であっても、これら全てのデータであっても必要に応じて得ることができる。
【0026】
本発明は上記農産物情報開示システムであり、また本発明は上記農産物情報開示システムにおける、キーボード等の外部からの入力手段により入力された農産物に関するデータを蓄積し、コード情報等の一定の情報に基づき関連付けてデータベースを構築し、外部からの入力手段により入力された収穫されて出荷される農産物に関するコード情報から該コードに関連する農産物に関するデータを検索し、該データを端末装置に送信し得るデータ蓄積装置である。すなわち、該データ蓄積装置は、データベースを備え、クライアントからの要求に応じてデータベースのデータを配信し得るサーバであってもよい。前記情報提供サイトは該データ蓄積装置が運営していてもよく、該サーバは端末装置からの入力コード情報を受け付ける手段と、データを公開する手段をも備えている。また、前記情報提供サイトはデータ蓄積装置とは異なるサーバが運営していてもよく、この場合、情報提供サイトからデータ蓄積装置に端末装置からの入力コード情報を転送する手段と、データ蓄積装置から情報提供サイトにデータを転送する手段を備えている。さらに、データは電子メールにより端末装置に送付されても良く、この場合データ蓄積装置は、検索・選択されたデータを端末装置に配信する手段を有する。
【0027】
さらに、本発明は、農産物の栽培圃場の土壌データ、栽培管理データおよび品質データを開示する方法であり、該方法は農産物の栽培圃場の土壌データ、栽培管理データおよび品質データがインターネット等の通信ネットワークを介してデータ蓄積装置に入力されるステップ、収穫され出荷される農産物に付されたコード情報が通信ネットワークを介してデータ蓄積装置に入力されるステップ、入力されたコード情報に基づいてデータ蓄積装置において農産物の該コード情報に関連した栽培圃場の土壌データ、栽培管理データおよび品質データのすべてまたは一部が検索・選択されるステップ、および該検索・選択されたデータを開示するステップを含む。開示は端末装置において行われる。本発明の方法は、さらに蓄積装置の蓄積データがコード情報等の所定の情報に基づいて関連付けられるステップ、通信ネットワーク上のサイトで農産物の種類・画像等を陳列するステップを含んでいてもよい。
【0028】
さらに、本発明の方法は、農産物に関する情報を蓄積、検索する方法であり、インターネット等のネットワークに接続されたデータ蓄積装置に農産物の栽培圃場の土壌データ、栽培管理データおよび品質データを入力しコード情報等の所定の情報に基づいて互いに関連付けて蓄積するステップ、および入力された該農産物のコード情報に関連した前記データを検索するステップを含む。
以下、本発明を図面に基づいて説明するが、本図面によって本発明が限定されるものではない。
【0029】
図1に本発明の農産物情報開示システムの概念を示す。
本発明の農産物情報開示システムは、図に示すようにデータ蓄積装置1と情報端末2がインターネット回線3を介して連絡している。
【0030】
農産物生産者又は管理者、及び消費者はインターネット資源を備え、農産物生産者又は管理者、及び消費者は、それぞれ情報端末からインターネット回線を通じてデータ蓄積装置と交信する。
【0031】
図2に栽培圃場の土壌データの入力画面の一例を示す。
先ず、栽培圃場の土壌分析を行う。分析項目としては、当該圃場において収穫される農産物の品質面及び安全面に影響を及ぼす項目について行う。得られた分析値を情報端末から入力する。栽培圃場の土壌分析を単位としてコード化を行い、土壌分析コードを情報端末から入力する。さらに、圃場の所在地及び、栽培者又は栽培管理者を情報端末から入力する。当該圃場について、これら土壌データをインターネット回線を介しデータ蓄積装置に送信する。
【0032】
図3に栽培管理データの入力画面の一例を示す。
前記土壌データの入力画面で入力された土壌分析コードを情報端末から入力する。さらに、当該圃場において栽培する農産物を情報端末から入力する。土壌分析コードと農産物との組み合わせに固有のコード化を行い、栽培圃場コードとして情報端末から入力する。
【0033】
栽培期間中、肥料、農薬又は資材を施用した場合の、その種類、施用年月日、銘柄、量、成分について、情報端末から入力する。
栽培期間中の病気の発生の有無、発生した場合の病名、発病時期、病気に対する処置方法、治癒に至るまでの期間を情報端末から入力する。
栽培期間中に行った潅水の日時及び量に関するデータ、収穫の日時に関するデータを情報端末から入力する。これら栽培管理データをインターネット回線を介しデータ蓄積装置に送信する。
【0034】
図4に品質データの入力画面の一例を示す。
前記栽培管理データ入力画面で入力された栽培圃場コードを情報端末から入力する。さらに、当該圃場において栽培した農産物を情報端末から入力する。農産物の出荷日を情報端末から入力する。栽培圃場コードと出荷日との組み合わせ固有のコード化を行い、農産物出荷コードとして情報端末から入力する。
【0035】
当該農産物の品質に関する分析を行う。分析項目としては、当該農産物の品質に影響を与える項目について行う。得られた分析値を情報端末から入力する。これら品質データをインターネット回線を介しデータ蓄積装置に送信する。
【0036】
図5に農産物情報検索画面の一例を示す。消費者は、パッケージ又はインターネット通信の表示画面に表示される農産物の農産物出荷コードを情報端末から入力する。インターネットを介し、農産物出荷コードがデータ蓄積装置に送信され、データ蓄積装置内に蓄積されたデータとの照合が行われ、入力した農産物出荷コードに関連する蓄積データが、インターネット回線を介し、消費者に開示される。
【0037】
図6に農産物情報開示画面の一例を示す。
表示される農産物情報開示項目は、全項目とすることもできるし、土壌データ、栽培管理データ又は品質データの一部とすることもできる。消費者は、これらのデータを吟味した上で、当該農産物の品質性、安全性を判断する。
【0038】
【発明の効果】
本発明は、農産物生産者又は管理者が、情報端末からインターネット回線を介し、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、収穫データ等に関する栽培管理データと、該農産物の食味や成分等に関する品質データを入力して、データ蓄積装置に転送し、消費者が、情報端末を用いデータ蓄積装置から前記各種データを得ることを特徴とする農産物情報開示システムに関するものである。消費者は、本発明の農産物情報開示システムにより、得られた各種データを吟味し、安全な“良い物”を安心して食することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】農産物情報開示システムの概念を示す図である。
【図2】栽培圃場の土壌データの入力画面の一例を示す図である。
【図3】栽培管理データの入力画面の一例を示す図である。
【図4】品質データの入力画面の一例を示す図である。
【図5】農産物情報検索画面の一例を示す図である。
【図6】農産物情報開示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 データ蓄積装置
2 情報端末
3 インターネット回線
Claims (9)
- 通信ネットワークを介して、データ蓄積装置と端末装置が接続され、消費者に対して農産物に関する情報を開示するシステムであって、農産物に関するデータを含むデータベース、該データを検索する手段、該データをネットワーク上で開示する手段を備えたデータ蓄積装置、および通信ネットワークを介して前記データを前記データ蓄積装置に入力する端末装置を有し、端末装置から送信される検索要求に基づいて前記データ蓄積装置でデータの検索が行われ、該データが端末装置に送信され開示される農産物情報開示システム。
- 農産物に関するデータが、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、ならびに収穫データに関するデータを含む栽培管理データと、該農産物の食味や成分に関するデータとを含む品質データである請求項1記載の農産物情報開示システム。
- さらに、収穫された農産物を通信ネットワーク上で陳列する手段を有する請求項1または2記載の農産物情報開示システム。
- 農産物に関するデータが互いに関連付けられ、収穫された農産物ごとに定められたコード情報をデータ蓄積装置に入力することによりデータ蓄積装置に対し検索要求が送信され、該コード情報に基づいて農産物に関するデータを検索して開示する請求項1〜3のいずれか1項記載の農産物情報開示システム。
- 通信ネットワークを利用して農産物に関する情報を開示する方法であって、
農産物に関するデータを通信ネットワークを介してデータ蓄積装置に入力するステップ、
収穫された農産物に付されたコード情報を通信ネットワークを介してデータ蓄積装置に入力するステップ、
入力されたコード情報に基づいてデータ蓄積装置において農産物の該コード情報に関連した農産物に関するデータを検索するステップ、および
該検索されたデータを端末装置に送信し開示するステップを含む農産物情報開示方法。 - 農産物に関するデータが、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、ならびに収穫データに関するデータを含む栽培管理データと、該農産物の食味や成分に関するデータとを含む品質データである請求項5記載の農産物情報開示方法。
- さらに、蓄積装置に入力されたデータがコード情報に基づいて関連付けられるステップ、および通信ネットワーク上のサイトで農産物を陳列するステップを含む請求項5または6記載の農産物情報開示方法。
- ネットワーク上の農産物情報開示システムにおけるデータ蓄積装置であって、入力された農産物に関するデータを蓄積し、コード情報に基づいて関連付けてデータベースを構築し、入力された収穫された農産物に関するコード情報から該コードに関連する農産物に関するデータを検索し、該データを端末装置に送信するデータ蓄積装置。
- 農産物に関するデータが、栽培圃場の土壌データと、農産物の種類に関するデータと、播種又は定植から出荷に至るまでの肥料、農薬及び資材の施用データ、病歴データ、潅水データ、ならびに収穫データに関するデータを含む栽培管理データと、該農産物の食味や成分に関するデータとを含む品質データである請求項8記載のデータ蓄積装置。
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