JP2004054124A - 画像形成装置 - Google Patents

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Takayuki Maruta
丸田 貴之
Takahiro Yoshikawa
吉川 隆博
Yuji Sawai
澤井 雄次
Hitoshi Ishibashi
石橋 均
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Abstract

【課題】原稿色の判定に基づいて定着時での搬送速度を設定することによりコスト上昇を招くことなく画像生産性の向上させることができる構成を備えた画像形成装置を得る。
【解決手段】複数の潜像担持体を用いて複数色の画像を形成し、形成された画像を順次中間転写体6に転写した後、一括して記録媒体Sに転写する構成7を備えた画像形成装置において、画像形成対象となる原稿毎に走査して該原稿の色判定を行う手段22により判定された結果に応じて上記記録媒体Sに転写された画像の定着時での該記録媒体Sの定着進入速度を切り換える手段16を備えたことを特徴とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置に関し、さらに詳しくは、記録媒体の搬送制御に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置においては、潜像担持体として用いられる感光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を紙やOHPシートなどの記録媒体に静電転写するが、この感光体から記録媒体に静電転写されたトナーは単に静電力により付着しているだけで簡単に記録媒体から剥がれ落ちるので、トナーを加熱又は加圧することにより記録媒体に永久的に固着させることが必要になる。このトナーを記録媒体に永久的に固着させる工程は定着プロセスと呼ばれている。
【0003】
トナーを記録媒体に永久的に固着させる定着方式は様々な方式があるが、そのうちで熱ローラ定着方式は熱効率が高く安全である等の理由で最も広く使われている。
熱ローラ定着方式は、2つのローラを圧接させてそのうちの少なくとも一方を加熱し、この2つのローラの圧接部分(ニップ部)に、未定着のトナーを担持する記録媒体を通過させることにより、未定着トナーを加熱・加圧して融解・浸透を介して記録媒体に定着させる方式である。
【0004】
定着に供されるトナー像には、モノクロトナーに限らず複数の色のトナーを重畳させたカラー画像がある。カラー画像は2色以上4色未満の画像に相当しており、これら画像を対象とした場合の定着条件はモノクロ画像の場合と異なっている。つまり、複数の色のトナーが重畳されたトナー像は、融解・浸透させる際に必要とされる熱量がモノクロ画像の場合と異なる。例えば、フルカラー画像において光沢度や発色性を考慮した場合には、ガラス転移点をその要求に応じた値に設定する必要があることから高い熱量が必要となる場合がある。また、高い熱量を要求される場合としては、トナーの重畳数だけでなく、記録媒体の材質や厚さがある。このため、従来では、定着装置での熱量増加や熱量を一定とした場合には記録媒体の搬送速度を変更して受熱時間を長くするなどの処理が用いられている。
【0005】
従来、フルカラー画像を対象として記録媒体に供与する定着熱量を増加させる手段としては、各色のトナー像が転写された後、転写装置および定着装置の搬送速度を変更する構成(例えば、特開平5−265299号公報、特開平5−100515号公報、特開平6−348146号公報、特開平8−22203号公報)が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記各公報には、転写装置および定着装置を連携させて移動速度を、使用されるトナーの数や材質(例えば、発色性が悪いとされるOHPを用いる場合、光沢性が悪いとされるワックス内包トナーを用いる場合などを含む)などに応じて必要とされる定着熱量が得られる速度に切り替えるようになっているが、この構成には次のような問題がある。
一般に、画像形成装置、特に、カラー画像が形成可能な構成を備えた画像形成装置においては、複数の感光体および現像装置を備えており、これら各部材の駆動源としてモータが備えられている。各モータは、いずれも単独で回転制御されるのでなく、画像形成行程全般にシーケンス動作に従って回転制御されている。このため、転写装置および定着装置の速度を変更した場合には、これら装置以外で関連する装置の駆動源にも影響が及び、速度変更を行わない標準速度のみを対象とするモータ出力のものに比べて複数出力に対応できるような特別な処置および構成が必要となる。特に、定着熱量を多く必要とする記録媒体を対象とした場合には、記録媒体の移動速度を遅くする必要が生じるが、このような処理に対応するモータを用いるには、回転数とトルクとの関係から明らかなように、低速となる反比例して高トルクのモータが必要となる。従って、このような対策は装置のコストを上昇させる原因となる。しかも、転写装置と定着装置とが速度変更の対象となる場合であっても、これら装置で処理される対象である記録シートやOHPなどを繰り出す給送装置も速度変更に対応しなければならないが、記録媒体の繰り出しが終了するまで速度の変更を行うことができず、これによるタイムロスが発生する虞がある。
【0007】
一方、フルカラー画像を形成可能な装置において、走査される原稿の色モード、つまり、モノクロ画像(白黒画像)およびフルカラー画像のいずれかであるかを自動的に判別し、各色モードの対応した画像形成処理を選択することができるオートカラーセレクション(ACS)と称される機能を付加した構成がある(例えば、特開平10−39570号公報、特開000−29266号公報)。
【0008】
色モードに対応して画像形成処理を選択できる機能を用いることにより、ユーザ自身で色モードの指定切換を行う必要がなくなり、原稿の色モードに対応した画像がプリセット操作などを要することなく得られる利点がある。
【0009】
しかし、上述した色モード自動判別処理を上記したOHPやアプリケーション紙に適用する場合には次のような問題がある。
例えば、OHPを対象とした場合には、上述したように発色性を得るために定着時間を長くする意味で低速の搬送速度が設定されている。このため、フルカラー画像を形成する場合にはこの搬送速度条件により十分な透過性が確保でき、色再現性に関しても良好な結果が得られるが、自動的に原稿色を判別してモノクロ(BL:黒)成分のみと判定した場合には、OHPに対してBK画像が形成される際の品質上、透過性そのものはフルカラー画像と違って必要とされない代わりに定着性が要求される。しかも、BK画像ではフルカラー画像のように色毎の重畳処理もなく、トナーの付着領事対の少ないことから熱エネルギー的に判断しても低速の搬送速度でなく通常の搬送速度で十分となるので、敢えて、低速の搬送速度を設定することは画像生産性の低下を来す。このような問題は厚紙モードが選択された場合にも同様である。
【0010】
本発明の目的は、上記従来の画像形成装置、特に記録媒体の移動速度を変更することが要求される構成における問題に鑑み、装置のコスト上昇を招くことなくかつスペースの拡大などもなく迅速に速度変更が行える構成を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0011】
本発明の別の目的は、原稿色の判定に基づいて定着時での搬送速度を設定することによりコスト上昇を招くことなく画像生産性の向上させることができる構成を備えた画像形成装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数の潜像担持体を用いて複数色の画像を形成し、形成された画像を順次中間転写体に転写した後、一括して記録媒体に転写する構成を備えた画像形成装置において、画像形成対象となる原稿毎に走査して該原稿の色判定を行う手段により判定された結果に応じて上記記録媒体に転写された画像の定着時での該記録媒体の定着進入速度を切り換える手段を備えたことを特徴としている。
【0013】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、上記色判定手段により原稿色が黒と判定された場合には、記録媒体の定着進入速度を予め設定されている記録媒体の定着進入速度としての作像速度と同等とすることを特徴としている。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、上記色判定手段により原稿色がカラーと判定された場合には、記録媒体の定着進入速度を予め設定されている記録媒体の定着進入速度としての作像速度よりも低速に切り換えることを特徴としている。
【0015】
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載の発明に加えて、潜像担持体に形成された画像を転写される記録媒体としてOHPを用いるOHPモードが設定されていることを特徴としている。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1乃至3のうちの一つに記載の発明に加えて、潜像担持体に形成された画像を転写される記録媒体として厚紙を用いる厚紙モードが設定されていることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面において本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施形態による画像形成装置の構成を説明するための模式図であり、同図に示す画像形成装置1は、色分解色に対応した補色トナーを用いるフルカラープリンターである。本発明では、このようなプリンターに限らず、複写機、印刷機などの画像形成装置も含むこと勿論である。
【0018】
図1において画像形成装置1は、画像形成処理部Aを境にして上部には原稿読み取り部Bが、下部には給紙部Cがそれぞれ配置されている。
画像形成処理部Aには、シアン、マゼンタ、イエローおよびブラックの色分解色毎の静電潜像を形成可能な潜像担持体としての感光体ドラム(便宜上、符号として用いる数字の後に上記色の意味を示すアルファベットの頭文字を添付する)2C、2M、2Y、2BKが配置されており、これら各感光体ドラムは色毎に画像ユニットを構成している。
【0019】
各画像ユニットには、感光体ドラム(便宜上、シアン用感光体ドラム2Cを対象として構成を説明する)の周囲に帯電行程を実行する帯電装置3C、書込装置LP、現像装置4C、クリーニング装置5Cがそれぞれ配置されている。
【0020】
各画像ユニットは、1次転写装置に相当する中間転写装置6に感光体ドラムの周面の一部を対面させている。
【0021】
中間転写装置6は、各画像ユニットの感光体ドラム2C、2M、2Y、2BKに形成されたトナー像を順自重畳転写する1次転写装置であり、各画像ユニットに展張面の一つが対向する転写ベルト6Aを備えている。転写ベルト6Aは、複数のローラに掛け回されて各画像ユニットにおける感光体ドラムに接触することができるようになっている。
転写ベルト6Aにおける画像ユニットと反対側には、転写バイアスを印加するバイアスローラ6Bが転写ベルト6Aに接触した状態で配置されており、バイアスローラ6Bからの転写バイアスにより転写ベルト6A上に各画像ユニットで形成されたトナー像を重畳転写されるようになっている。
【0022】
転写ベルト6Aが掛け回されているローラの一つには、給紙部Cから繰り出される記録媒体Sに対して重畳転写されたトナー像を一括転写する2次転写装置7が対向して配置されている。
2次転写装置7は転写ローラで構成されており、給紙部Cから繰り出された記録媒体Sを転写ベルト6Aと共に挟持搬送しながら重畳みされているトナー像を記録媒体に一括転写するようになっている。
【0023】
2次転写を終えた記録媒体Sが移動する位置には、定着装置8に向けて記録媒体Sを搬送するための搬送装置9が設けられている。搬送装置9は、一対のローラに掛け回された搬送ベルトを備えて構成されている。
【0024】
本実施形態では、定着装置8が熱源を内蔵した定着ローラ8Aと加圧ローラ8Bとを備えた熱ローラ定着方式を採用した構成とされており、導入さえる記録媒体を挟持搬送しながら加熱・加圧することによりトナーを融解・浸透させて記録媒体Sに定着させるようになっている。定着後の記録媒体Sは排出ローラ10によって図示しないトレイなどの排出部に向けて搬送される。
【0025】
本実施形態では、後で詳しく説明するが、2次転写装置7と定着装置8との配置間隔が、A4横/LT横サイズの記録媒体Sの全長を収容できる長さよりも少し長く設定されている。これにより、この配置間隔を基準として、記録媒体Sの長さに応じた速度切り替えの判定に用いられる。また、この配置間隔により搬送装置9の長さを短くして省スペース化を図っている。
【0026】
給紙部Cは、複数のカセット11を備え、各カセットにおける記録媒体繰り出し位置には繰り出しローラおよび分離ローラを含めた給送部材12(図1では、便宜上、一対のローラで構成されて最上位の記録媒体のみを繰り出せる方向に回転する分離ローラのみが示されている)が配置され、各カセットから繰り出された記録媒体Sの搬送路には複数の搬送ローラ13が設けられている。
【0027】
給紙部Cには、2次転写装置7に記録媒体Sが到達する前の位置にレジストタイミングを設定するためのレジストローラ14が設けられている。記録媒体Sの搬送路としては、給紙部Cからのものだけでなく、装置筐体に対して起倒可能に設けられた手差しトレイ15からの搬送路も含まれ、手差しトレイ15からの搬送路にも搬送ローラ(便宜上、符号13’で示す)が設けられ、この搬送路の末端はレジストローラ14の配置位置に連続している。
【0028】
図1において符号Bで示した原稿読み取り部Bには、自動原稿給送装置(ADAF:オートドキュメントフィーダ)19および原稿読み取り装置20が備えられている。
ADF19は、周知の一枚送りが可能な自動原稿給送機構を備えた装置であり、原稿読み取り装置20は、ADF19により繰り出された原稿を照明するランプ20A、原稿からの反射光を読み取り素子20Bに向けて導く複数の反射鏡20Cおよび結像光学系20Dを備えている。読み取り素子20Bは図2に示すように読み取り制御部20B1を介して出力を制御部16に出力できるようになっている。
【0029】
次に上述した画像形成装置での駆動構造について説明する。
感光体ドラム2C、2M、2Y、2BKは、駆動状況やジター防止他のためのタイミングなどが異なるために独立した駆動源としてモータM1,M2,M3,M4により駆動され、中間転写装置6は駆動源としてモータM5で駆動され、給紙部Cでの給送部材12および搬送ローラ13,13’は駆動源としてモータM6により駆動され、さらにレジストローラ14は駆動源としてモータM7により駆動され、転写行程以降の位置に配置されている搬送装置9および定着装置8は駆動源としてモータM8により駆動されるようになっている。
【0030】
各モータM1〜M8は、図2に示す構成を備えた制御部を手段として速度制御が行われるようになっている。
【0031】
図2は、速度制御手段として用いられる制御部16の構成を説明するためのブロック図であり、同図において制御部16には、図示しないI/Oインターフェースを介して本実施形態に関係するものとして入力側に、操作パネル17,記録媒体Sの搬送状況、つまりジャムを検知するためのジャム検知センサ18,ADF駆動制御部19A,原稿読み取り制御部21B,原稿サイズ検出部19B,自動カラー選択部22およびページメモリ23が接続され、出力側に中間転写装置6の駆動源であるモータM5,給紙に係る駆動源であるモータM6、レジストローラ用のモータM7および定着装置8の駆動源であるM8が図示しないドライバを介して接続されている。
【0032】
図3は、操作パネル17の外観を示す図であり、同図において操作パネル17には、記録媒体Sの種類、本実施形態では、OHPや厚さなどの種類の指定スイッチ17A、17B、予約指定スイッチ17C、枚数指定用のテンキー17Dおよび原稿色を自動的に判定させる自動カラー選択(ACS)スイッチ17Eが設けられている。
【0033】
原稿サイズ検出部19Bは、ADF19に装備されている原稿載置台に設けられて、原稿のセット状態及びセットされた原稿のサイズを検知して制御部16にその情報を出力するようになっている。
自動カラー選択部22は、操作パネル17での自動カラー選択スイッチ17Eが操作された際に動作するようになっており、原稿読み取り装置20により走査されて読み取られた原稿の画像色、つまり、原稿色がブラック(白黒画像)かフルカラー(フルカラー画像)かを判定して判定結果に応じた画像形成処理内容(画像形成シーケンス)を選択するようになっている。
【0034】
制御部16では、4に示す処理が実行される。なお、図4以降の図においては記録媒体を用紙と称して説明する。
図4は、制御部16での作用を説明するためのフローチャートであり、同図において、ADF19の作動により原稿読み取り位置に持ち来された原稿が原稿読み取り装置20により読み取り走査されると、ACSスイッチ17Eの投入時にはその読み取り情報に基づき原稿の色判定、つまりカラー/ブラック判定が自動カラー選択部22において実行される(ST18)。
さらに、原稿サイズ検出部21からの情報に基づき定着速度切り替え指定が行われると、自動カラー選択部22で判定された結果に応じてフルカラー画像形成時とモノクロ画像形成時とは分離され、フルカラー画像形成時には用紙サイズの判定が行われ、用紙サイズが転写装置7と定着装置8との配置間隔以下の長さである場合(ST1)には、定着用モータM8による1分間の通紙枚数(cpm:コピー/分)が算出される(ST2)。算出された通紙枚数はXcpmとして登録される。
【0035】
算出された通紙枚数Xcpmに対応するように給紙部Cから繰り出される用紙(記録媒体)の繰り出しタイミングを変更して用紙の搬送間隔を変更する(ST3)。
図5は、搬送間隔を変更した場合の例を示すタイミングチャートであり、同図には、定着用モータM8の速度が標準速度よりも遅くされて定着進入速度が低速化された場合を対象としている。同図において、標準速度の場合には、用紙間の搬送間隔(TA)は定着装置8側および給紙部C側とも同じである。これに対して、速度変更(遅くした場合)時には、定着装置8での定着時間が長くなるのに合わせて給紙部Cからの用紙の繰り出しタイミングを遅延して用紙間の搬送間隔(TB)を長くする。これにより、定着時間が長くなっても連続して定着装置8に搬送される用紙の枚数を整合させることができる。
【0036】
図4において用紙の搬送間隔を変更すると、搬送されてくる用紙を対象とする画像形成処理部での転写行程以前の行程を実行する装置での用紙搬送間隔を変更(ST4)すると共に搬送間隔に応じて搬送路中でのジャム検知タイミングも変更(ST5)する。ステップST4での変更は、例えば、レジストローラの繰り出しタイミングなどが相当している。
【0037】
ステップST5の処理が終了すると、定着用モータM8の速度が変更され(ST6)、画像形成処理、この場合には、帯電装置による帯電が開始され(ST7)、感光体ドラムへの画像形成処理が実行されて給紙が開始される(ST8)。
【0038】
このような処理により、転写行程以前の行程を実行する装置の駆動源は速度変更をしないままで、動作タイミングのみを変更するだけでよいので、モータの出力変更などが不要でありながら転写および定着装置7,8での速度変更に対応した画像形成処理が可能となる。
【0039】
次に本発明の別実施形態について説明する。
本実施形態は、速度変更の際の変更比率を一定比率として設定することにより演算処理に要する時間を短縮化させることを特徴としている。
定着装置8での速度を変更する必要がある記録媒体(用紙)は、本実施形態の場合、A4横/LT横サイズの記録媒体である。このため、搬送装置9の省スペース化を図るために、転写装置7と定着装置8との配置間隔を上記サイズの記録媒体Sのサイズよりも少し長い程度に設定し、この配置間隔を基準として搬送される記録媒体のサイズに基づく定着装置8での搬送速度を設定する。この場合の搬送速度を変更する際には、一定比率を基準として行われ、この速度変更に対応した転写行程以前の行程を実行する装置での動作タイミングの変更も一定比率で求めることができる。
【0040】
図6は、この場合の制御部16での処理を説明するためのフローチャートであり、同図において定着測度切り替え時には、原稿色の判定、つまりカラー判定が行われ(ST18’)、原稿色がカラーと判定された際には記録媒体(用紙)サイズが判定され、上述した転写装置7と定着装置8との配置間隔(A4横/LT横)よりも短い場合には(ST9)、定着用モータM8の変更速度比率Xが算出されて登録される(ST10)。
変更速度比率Xが算出されると、給紙部Cからの記録媒体(用紙)の標準通紙枚数cpmを新たにXcpmに変更して繰り出しタイミングを新たに設定して記録媒体(用紙)の搬送間隔を変更する(ST11)。
【0041】
ステップST11の処理に対応させて転写行程以前の行程を実行する装置での標準cpmに対応する動作タイミングをXcpmに対応する動作タイミングに変更し(ST12)、定着装置8によって現段階で定着されている記録媒体Sの排出が行われたことを検知した場合には(ST13)、転写行程以降の搬送路でのジャム検知タイミングを定着装置8での速度変更に対応するタイミングに切り替える(ST14)。
【0042】
以上の処理が終了すると、定着用モータM8の速度が変更され(ST15)、給紙部Cでの記録媒体(用紙)の繰り出しが新たな繰り出しタイミング、つまり、定着装置8での搬送速度に対応したレジストタイミングにより開始され(ST16)、転写が開始される(ST17)。
【0043】
定着装置8での速度変更が一定比率で行われ、この比率に対応して転写行程以前の行程を実行する装置での動作タイミングを変更するだけであるので、転写行程以前の行程を実行する装置での速度変更を要することなく動作タイミングの変更処理も比率に応じて行えば良く複雑な演算を必要としない分、短時間での変更処理が可能となる。しかも、定着装置8での速度変更は、記録媒体のサイズ検知が行われた時点の後であるので、それ以前に定着処理されている記録媒体を排出すれば変更が可能となるので、迅速な変更処理が可能となる。
【0044】
次に他の実施形態について説明する。
本実施形態では、上述した比率に関して、色判定結果に基づき標準速度よりも遅くする場合として、ワックス内包トナーを使用した場合での発色性を条件としている。つまり、ワックス内包トナーはトナーが融解したときにだけ表面上にワックスが現出するようにしてあるので、発色性が悪い。このため、OHP透過時の発色性が低く、これを解消するためには定着熱量を多くする必要がある。しかし、定着熱量を多くすると、ホットオフセットの発生が懸念される。そこで、本実施形態では、操作パネル17に設けられているOHPや厚さなどの種類の指定スイッチ17A、17Bを選択することにより、これら選択されたOHPモードあるいは厚紙モードにおいて、上述した色判定の結果および用紙サイズに基づき定着進入速度の切り替え処理を実施する際にホットオフセットを発生しないでOHPの透過発色性を上げるためにどの程度の比率で速度を変更すればよいかを発明者が実験したところ、図7に示す結果を得た。
【0045】
図7からも明らかなように、ワックス内包トナーを用いてOHPを記録媒体として使用した場合の減速率は、標準速度に対して1/2〜1/4が適当であることが判った。このような前提を考慮して、OHPモードあるいは厚紙モードが選択された場合には、制御部16において、上記標準速度に対する減速率を加味した測度切り替え設定が実行される。
【0046】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、原稿の色判定の結果に応じて定着進入速度、つまり、定着装置での記録媒体搬送速度を切り替えることができるので、カラー/ブラックの作像形態に合わせて定着進入速度を設定できることにより、定着熱量の必要性に合わせた搬送形態を得ることができ、これにより、作像の生産性を向上させることが可能となる。しかも、潜像担持体、中間転写体及び給紙関連に用いられる駆動源は特別な速度変更を要せずに速度変更しない場合の標準速度が達成できるものであればよいので、トルクアップや駆動源の出力増加による大型化などを要することがなくコストの上昇を抑えることも可能となる。
【0047】
請求項2記載の発明によれば、色判定手段により原稿色が黒(ブラック)と判定された場合には、定着進入速度を予め設定されている標準速度に相当する速度とすることができるので、カラー画像時と違って、作像生産性を向上させることが可能となる。
【0048】
請求項3記載の発明によれば、原稿色がカラーと判定された場合には請求項2記載の発明と違って、標準速度よりも低速の定着進入速度を設定することができるので、カラー画像を定着するに必要な定着時間を設定できることによりカラー画像の発色性を確保することが可能となる。
【0049】
請求項4記載の発明によれば、OHPモードが選択された場合に、色判定に基づき定着進入速度を設定することができるので、OHPを対象とした場合の透過性の確保と白黒画像時での定着性を確保することが可能となる。
【0050】
請求項5記載の発明によれば、厚紙モードが選択された場合に、色判定に基づき定着進入速度を設定することができるので、厚紙を対象とした場合の色再現性の確保と白黒画像時での定着性を確保することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による画像形成装置の一例を示す模式図である。
【図2】図1に示した画像形成装置に用いられる速度変更手段として用いられる制御部の構成を説明するためのブロック図である。
【図3】図2に示した制御部に用いられる操作パネルの外観図である。
【図4】図2に示した制御部の作用の一つを説明するためのフローチャートである。
【図5】図5に示したフローチャートでの記録媒体の搬送間隔の変更状態を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】図2に示した制御部の作用の他の一つを説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態による画像形成装置で使用される記録媒体およびトナーと速度変更率との関係によるホットオフセットの発生状況および透過発色性を調査した結果を示す表図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
2C、2M、2Y、2BK 潜像担持体である感光体ドラム
6 中間転写装置
7 2次転写装置
8 定着装置
12 給送部材
16 速度変更手段に相当する制御部
17 操作パネル
17A、17B 選択スイッチ
17C 予約スイッチ
17E ACSスイッチ
18 ジャム検知センサ
19 ADF
20 原稿読み取り装置
21 原稿サイズ検出部
22 自動カラー選択部
23 ページメモリ
S 記録媒体
M8 定着用モータ
M6,M7 転写行程以前の行程を実行する装置に用いられるモータ

Claims (5)

  1. 複数の潜像担持体を用いて複数色の画像を形成し、形成された画像を順次中間転写体に転写した後、一括して記録媒体に転写する構成を備えた画像形成装置において、
    画像形成対象となる原稿毎に走査して該原稿の色判定を行う手段により判定された結果に応じて上記記録媒体に転写された画像の定着時での該記録媒体の定着進入速度を切り換える手段を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記色判定手段により原稿色が黒と判定された場合には、記録媒体の定着進入速度を予め設定されている記録媒体の定着進入速度としての作像速度と同等とすることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1記載の画像形成装置において、
    上記色判定手段により原稿色がカラーと判定された場合には、記録媒体の定着進入速度を予め設定されている記録媒体の定着進入速度としての作像速度よりも低速に切り換えることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のうちの一つに記載の画像形成装置において、
    潜像担持体に形成された画像を転写される記録媒体としてOHPを用いるOHPモードが設定されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至3のうちの一つに記載の画像形成装置において、
    潜像担持体に形成された画像を転写される記録媒体として厚紙を用いる厚紙モードが設定されていることを特徴とする画像形成装置。
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CN102200711A (zh) * 2010-03-26 2011-09-28 富士施乐株式会社 图像形成装置

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