JP2004052964A - エンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】エンジン始動時にはスタータモータとして機能するとともにエンジン始動後には発電機として機能するモータジェネレータを少なくとも含む補機にクランクシャフトからの動力を伝達するための補機駆動ベルトが巻き掛けられるテンショナプーリと、前記補機駆動ベルトに張力を付与するように前記テンショナプーリを付勢する張力付与手段とを備えるエンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置において、部品点数の低減を可能とするとともにコンパクト化を可能としつつ、補機駆動用ベルトにかかる張力の変化に対処可能とする。
【解決手段】テンショナプーリ5がモータジェネレータ8の回転軸9に設けられ、テンショナプーリ5と平行な軸線まわりの回動を可能として一端が固定の回動支点10に支承される可動支持部材11にモータジェネレータ8が支持され、張力付与手段7が、回動支点10とはずれた位置で可動支持部材11に連結される。
【選択図】 図1
【解決手段】テンショナプーリ5がモータジェネレータ8の回転軸9に設けられ、テンショナプーリ5と平行な軸線まわりの回動を可能として一端が固定の回動支点10に支承される可動支持部材11にモータジェネレータ8が支持され、張力付与手段7が、回動支点10とはずれた位置で可動支持部材11に連結される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン始動時にはスタータモータとして機能するとともにエンジン始動後には発電機として機能するモータジェネレータを少なくとも含む補機にクランクシャフトからの動力を伝達するための補機駆動ベルトが巻き掛けられるテンショナプーリと、前記補機駆動ベルトに張力を付与するように前記テンショナプーリを付勢する張力付与手段とを備えるエンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン始動時にはスタータモータとして機能するとともにエンジン始動後には発電機として機能するモータジェネレータを含む複数の補機に補機駆動ベルトを介してクランクシャフトからの動力を伝達するようにしたものが、たとえば特開2001−59555号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジン始動時およびエンジン始動後では、モータジェネレータがスタータとして機能する状態ならびに発電機として機能する状態を切換えるので、補機駆動ベルトにかかる張力が著しく変化するものであり、上記従来のものでは、モータジェネレータの両側にオートテンショナーを配置することで前記張力の変化に対処するようにしており、部品点数が多くなるとともに補機駆動装置全体の大型化につながっている。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の低減を可能とするとともにコンパクト化を可能としつつ、補機駆動用ベルトにかかる張力の変化に対処し得るようにしたエンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、エンジン始動時にはスタータモータとして機能するとともにエンジン始動後には発電機として機能するモータジェネレータを少なくとも含む補機にクランクシャフトからの動力を伝達するための補機駆動ベルトが巻き掛けられるテンショナプーリと、前記補機駆動ベルトに張力を付与するように前記テンショナプーリを付勢する張力付与手段とを備えるエンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置において、前記テンショナプーリが前記モータジェネレータの回転軸に設けられ、テンショナプーリと平行な軸線まわりの回動を可能として一端が固定の回動支点に支承される可動支持部材に前記モータジェネレータが支持され、前記張力付与手段が、前記回動支点とはずれた位置で前記可動支持部材に連結されることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、張力付与手段で可動支持部材を回動することにより、テンショナプーリの軸線を回動支点のまわりに変位させることができ、エンジン始動時にモータジェネレータがスタータモータとして機能する際と、エンジン始動後にモータジェネレータが発電機として機能する際とで、補機駆動ベルトにかかる張力を適切に制御することができ、複数の張力調整装置を必要とした従来のものと比べて部品点数を低減することができ、しかも補機駆動装置の全体をコンパクト化することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】
図1および図2は本発明の一実施例を示すものであり、図1は補機駆動装置の構成を示す正面図、図2は図1の要部を拡大して示す縦断正面図である。
【0009】
先ず図1において、クランクシャフト1に設けられたクランクプーリ2と、補機3が備える補機プーリ4と、テンショナプーリ5とに無端状の補機駆動ベルト6が巻き掛けられており、テンショナプーリ5は、補機駆動ベルト6に張力を付与するように張力付与手段7で付勢される。
【0010】
テンショナプーリ5は、エンジン始動時にはスタータモータとして機能し、エンジン始動後のエンジン作動状態では発電機として機能するモータジェネレータ8の回転軸9に同軸に設けられる。
【0011】
モータジェネレータ8は、テンショナプーリ5すなわち回転軸9と平行な軸線まわりの回動を可能として一端が固定の回動支点10に支承される可動支持部材11に支持されており、前記回動支点10とはずれた位置、この実施例ではモータジェネレータ8に関して前記回動支点10とは反対側の位置でで可動支持部材11に張力付与手段7が連結される。
【0012】
而して張力付与手段7により可動支持部材11を回動支点10のまわりに図1の反時計方向に回動すると補機駆動ベルト6の張力が増大し、また張力付与手段7により可動支持部材11を回動支点10のまわりに図1の時計方向に回動すると補機駆動ベルト6の張力が減少する。
【0013】
図2において、張力付与手段7は、たとえば従来から油圧式オートテンショナとして用いられているものであり、相互間にオイル貯留室12を形成して相対摺動可能に嵌合される有底円筒状の第1および第2摺動筒13,14と、オイル貯留室12の容積を増大する側に両摺動筒13,14を付勢するばね力を発揮してオイル貯留室12に収納されるばね15とを備え、第1摺動筒13が可動支持部材11に連結され、第2摺動筒14が固定位置に支持される。
【0014】
第1摺動筒13の閉塞端中央部にはピストン16が連設されており、オイル貯留室12の内方に位置する油圧室17を前記ピストン16との間に形成するようにして該ピストン16を相対摺動可能に嵌合せしめるシリンダ18が、第2摺動筒14の閉塞端中央部に連設される。
【0015】
また第2摺動筒14の閉塞端には、オイル貯留室12から油圧室17へのオイルの流通を許容する逆止弁19と、オイル貯留室12および油圧室17間を結ぶオリフィス20とが設けられる。
【0016】
このような張力付与手段7によれば、テンショナプーリ5およびクランクプーリ2間で補機駆動ベルト6の張力が大きくなると、第1摺動筒13に第2摺動筒14に近接させる力が可動支持部材11から作用し、油圧室17の収縮に応じて油圧室17の作動油がオリフィス20を介してオイル貯留室12に流れるようにすることで大きな減衰力で第1摺動筒13が第2摺動筒14に近接し、補機駆動ベルト6の張力を適切な値に調整することになる。
【0017】
またテンショナプーリ5およびクランクプーリ2間の補機駆動ベルト6の張力が小さくなると、ばね15のばね力により第1および第2摺動筒13,14が相互に離反する側に移動し、油圧室17の膨張に応じてオイル貯留室12の作動油が逆止弁19を介して油圧室17に速やかに流入し、小さな減衰力で第1摺動筒13を第2摺動筒14から離反させ、補機駆動ベルト6の張力を適切な値に調整することになる。
【0018】
ところで、エンジン始動時にモータジェネレータ8がスタータモータとして機能してテンショナプーリ5を図1および図2の時計方向に回転せしめたときには該テンショナプーリ5の両側で補機駆動ベルト6には破線矢印で示す張力がそれぞれ作用し、それによりモータジェネレータ8には破線矢印21で示す方向の力が作用することになり、またエンジン始動後にクランクプーリ2が図1の時計方向に回転すると、テンショナプーリ5の両側で補機駆動ベルト6には実線矢印で示す張力がそれぞれ作用し、それによりモータジェネレータ8には実線矢印22で示す方向の力が作用することになる。而して補機駆動ベルト6の張力を調整するためのモータジェネレータ8およびテンショナプーリ5の回動支点10まわりの移動範囲は、前記破線矢印21および実線矢印22とは逆方向の角度範囲α内となるように設定される。
【0019】
次にこの実施例の作用について説明すると、補機3およびモータジェネレータ8にクランクシャフト1からの動力を伝達するための補機駆動ベルト6が、テンショナプーリ5に巻き掛けられ、補機駆動ベルト6に張力を付与するようにテンショナプーリ5が張力付与手段7で付勢されるのであるが、テンショナプーリ5がモータジェネレータ8の回転軸9に設けられ、テンショナプーリ5と平行な軸線まわりの回動を可能として一端が固定の回動支点10に支承される可動支持部材11にモータジェネレータ8が支持され、張力付与手段7が、前記回動支点10とはずれた位置で可動支持部材11に連結されている。
【0020】
したがって、張力付与手段7で可動支持部材11を回動することにより、テンショナプーリ5の軸線を回動支点10のまわりに変位させることができ、エンジン始動時にモータジェネレータ8がスタータモータとして機能する際と、エンジン始動後にモータジェネレータ8が発電機として機能する際とで、補機駆動ベルト6にかかる張力を適切に制御することができ、複数の張力調整装置を必要とした従来のものと比べて部品点数を低減することができ、しかも補機駆動装置の全体をコンパクト化することが可能となる。
【0021】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0022】
たとえばクランクシャフト1の軸線を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンに本発明を適用することも可能である。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、張力付与手段で可動支持部材を回動することにより、テンショナプーリの軸線を回動支点のまわりに変位させて、エンジン始動時にモータジェネレータがスタータモータとして機能する際と、エンジン始動後にモータジェネレータが発電機として機能する際とで、補機駆動ベルトにかかる張力を適切に制御することができ、複数の張力調整装置を必要とした従来のものと比べて部品点数を低減することができ、しかも補機駆動装置の全体をコンパクト化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】補機駆動装置の構成を示す正面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1・・・クランクシャフト
3・・・補機
5・・・テンショナプーリ
6・・・補機駆動ベルト
7・・・張力付与手段
8・・・モータジェネレータ
9・・・回転軸
10・・・回動支点
11・・・可動支持部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジン始動時にはスタータモータとして機能するとともにエンジン始動後には発電機として機能するモータジェネレータを少なくとも含む補機にクランクシャフトからの動力を伝達するための補機駆動ベルトが巻き掛けられるテンショナプーリと、前記補機駆動ベルトに張力を付与するように前記テンショナプーリを付勢する張力付与手段とを備えるエンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エンジン始動時にはスタータモータとして機能するとともにエンジン始動後には発電機として機能するモータジェネレータを含む複数の補機に補機駆動ベルトを介してクランクシャフトからの動力を伝達するようにしたものが、たとえば特開2001−59555号公報等で既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、エンジン始動時およびエンジン始動後では、モータジェネレータがスタータとして機能する状態ならびに発電機として機能する状態を切換えるので、補機駆動ベルトにかかる張力が著しく変化するものであり、上記従来のものでは、モータジェネレータの両側にオートテンショナーを配置することで前記張力の変化に対処するようにしており、部品点数が多くなるとともに補機駆動装置全体の大型化につながっている。
【0004】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、部品点数の低減を可能とするとともにコンパクト化を可能としつつ、補機駆動用ベルトにかかる張力の変化に対処し得るようにしたエンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、エンジン始動時にはスタータモータとして機能するとともにエンジン始動後には発電機として機能するモータジェネレータを少なくとも含む補機にクランクシャフトからの動力を伝達するための補機駆動ベルトが巻き掛けられるテンショナプーリと、前記補機駆動ベルトに張力を付与するように前記テンショナプーリを付勢する張力付与手段とを備えるエンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置において、前記テンショナプーリが前記モータジェネレータの回転軸に設けられ、テンショナプーリと平行な軸線まわりの回動を可能として一端が固定の回動支点に支承される可動支持部材に前記モータジェネレータが支持され、前記張力付与手段が、前記回動支点とはずれた位置で前記可動支持部材に連結されることを特徴とする。
【0006】
このような構成によれば、張力付与手段で可動支持部材を回動することにより、テンショナプーリの軸線を回動支点のまわりに変位させることができ、エンジン始動時にモータジェネレータがスタータモータとして機能する際と、エンジン始動後にモータジェネレータが発電機として機能する際とで、補機駆動ベルトにかかる張力を適切に制御することができ、複数の張力調整装置を必要とした従来のものと比べて部品点数を低減することができ、しかも補機駆動装置の全体をコンパクト化することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【0008】
図1および図2は本発明の一実施例を示すものであり、図1は補機駆動装置の構成を示す正面図、図2は図1の要部を拡大して示す縦断正面図である。
【0009】
先ず図1において、クランクシャフト1に設けられたクランクプーリ2と、補機3が備える補機プーリ4と、テンショナプーリ5とに無端状の補機駆動ベルト6が巻き掛けられており、テンショナプーリ5は、補機駆動ベルト6に張力を付与するように張力付与手段7で付勢される。
【0010】
テンショナプーリ5は、エンジン始動時にはスタータモータとして機能し、エンジン始動後のエンジン作動状態では発電機として機能するモータジェネレータ8の回転軸9に同軸に設けられる。
【0011】
モータジェネレータ8は、テンショナプーリ5すなわち回転軸9と平行な軸線まわりの回動を可能として一端が固定の回動支点10に支承される可動支持部材11に支持されており、前記回動支点10とはずれた位置、この実施例ではモータジェネレータ8に関して前記回動支点10とは反対側の位置でで可動支持部材11に張力付与手段7が連結される。
【0012】
而して張力付与手段7により可動支持部材11を回動支点10のまわりに図1の反時計方向に回動すると補機駆動ベルト6の張力が増大し、また張力付与手段7により可動支持部材11を回動支点10のまわりに図1の時計方向に回動すると補機駆動ベルト6の張力が減少する。
【0013】
図2において、張力付与手段7は、たとえば従来から油圧式オートテンショナとして用いられているものであり、相互間にオイル貯留室12を形成して相対摺動可能に嵌合される有底円筒状の第1および第2摺動筒13,14と、オイル貯留室12の容積を増大する側に両摺動筒13,14を付勢するばね力を発揮してオイル貯留室12に収納されるばね15とを備え、第1摺動筒13が可動支持部材11に連結され、第2摺動筒14が固定位置に支持される。
【0014】
第1摺動筒13の閉塞端中央部にはピストン16が連設されており、オイル貯留室12の内方に位置する油圧室17を前記ピストン16との間に形成するようにして該ピストン16を相対摺動可能に嵌合せしめるシリンダ18が、第2摺動筒14の閉塞端中央部に連設される。
【0015】
また第2摺動筒14の閉塞端には、オイル貯留室12から油圧室17へのオイルの流通を許容する逆止弁19と、オイル貯留室12および油圧室17間を結ぶオリフィス20とが設けられる。
【0016】
このような張力付与手段7によれば、テンショナプーリ5およびクランクプーリ2間で補機駆動ベルト6の張力が大きくなると、第1摺動筒13に第2摺動筒14に近接させる力が可動支持部材11から作用し、油圧室17の収縮に応じて油圧室17の作動油がオリフィス20を介してオイル貯留室12に流れるようにすることで大きな減衰力で第1摺動筒13が第2摺動筒14に近接し、補機駆動ベルト6の張力を適切な値に調整することになる。
【0017】
またテンショナプーリ5およびクランクプーリ2間の補機駆動ベルト6の張力が小さくなると、ばね15のばね力により第1および第2摺動筒13,14が相互に離反する側に移動し、油圧室17の膨張に応じてオイル貯留室12の作動油が逆止弁19を介して油圧室17に速やかに流入し、小さな減衰力で第1摺動筒13を第2摺動筒14から離反させ、補機駆動ベルト6の張力を適切な値に調整することになる。
【0018】
ところで、エンジン始動時にモータジェネレータ8がスタータモータとして機能してテンショナプーリ5を図1および図2の時計方向に回転せしめたときには該テンショナプーリ5の両側で補機駆動ベルト6には破線矢印で示す張力がそれぞれ作用し、それによりモータジェネレータ8には破線矢印21で示す方向の力が作用することになり、またエンジン始動後にクランクプーリ2が図1の時計方向に回転すると、テンショナプーリ5の両側で補機駆動ベルト6には実線矢印で示す張力がそれぞれ作用し、それによりモータジェネレータ8には実線矢印22で示す方向の力が作用することになる。而して補機駆動ベルト6の張力を調整するためのモータジェネレータ8およびテンショナプーリ5の回動支点10まわりの移動範囲は、前記破線矢印21および実線矢印22とは逆方向の角度範囲α内となるように設定される。
【0019】
次にこの実施例の作用について説明すると、補機3およびモータジェネレータ8にクランクシャフト1からの動力を伝達するための補機駆動ベルト6が、テンショナプーリ5に巻き掛けられ、補機駆動ベルト6に張力を付与するようにテンショナプーリ5が張力付与手段7で付勢されるのであるが、テンショナプーリ5がモータジェネレータ8の回転軸9に設けられ、テンショナプーリ5と平行な軸線まわりの回動を可能として一端が固定の回動支点10に支承される可動支持部材11にモータジェネレータ8が支持され、張力付与手段7が、前記回動支点10とはずれた位置で可動支持部材11に連結されている。
【0020】
したがって、張力付与手段7で可動支持部材11を回動することにより、テンショナプーリ5の軸線を回動支点10のまわりに変位させることができ、エンジン始動時にモータジェネレータ8がスタータモータとして機能する際と、エンジン始動後にモータジェネレータ8が発電機として機能する際とで、補機駆動ベルト6にかかる張力を適切に制御することができ、複数の張力調整装置を必要とした従来のものと比べて部品点数を低減することができ、しかも補機駆動装置の全体をコンパクト化することが可能となる。
【0021】
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
【0022】
たとえばクランクシャフト1の軸線を鉛直方向とした船外機などのような船舶推進機用エンジンに本発明を適用することも可能である。
【0023】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、張力付与手段で可動支持部材を回動することにより、テンショナプーリの軸線を回動支点のまわりに変位させて、エンジン始動時にモータジェネレータがスタータモータとして機能する際と、エンジン始動後にモータジェネレータが発電機として機能する際とで、補機駆動ベルトにかかる張力を適切に制御することができ、複数の張力調整装置を必要とした従来のものと比べて部品点数を低減することができ、しかも補機駆動装置の全体をコンパクト化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】補機駆動装置の構成を示す正面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1・・・クランクシャフト
3・・・補機
5・・・テンショナプーリ
6・・・補機駆動ベルト
7・・・張力付与手段
8・・・モータジェネレータ
9・・・回転軸
10・・・回動支点
11・・・可動支持部材
Claims (1)
- エンジン始動時にはスタータモータとして機能するとともにエンジン始動後には発電機として機能するモータジェネレータ(8)を少なくとも含む補機(3,8)にクランクシャフト(1)からの動力を伝達するための補機駆動ベルト(6)に巻き掛けられるテンショナプーリ(5)と、前記補機駆動ベルト(6)に張力を付与するように前記テンショナプーリ(5)を付勢する張力付与手段(7)とを備えるエンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置において、前記テンショナプーリ(5)が前記モータジェネレータ(8)の回転軸(9)に設けられ、テンショナプーリ(5)と平行な軸線まわりの回動を可能として一端が固定の回動支点(10)に支承される可動支持部材(11)に前記モータジェネレータ(8)が支持され、前記張力付与手段(7)が、前記回動支点(10)とはずれた位置で前記可動支持部材(11)に連結されることを特徴とするエンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002213707A JP2004052964A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | エンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002213707A JP2004052964A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | エンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004052964A true JP2004052964A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31936233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002213707A Pending JP2004052964A (ja) | 2002-07-23 | 2002-07-23 | エンジンの補機駆動ベルト用張力調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004052964A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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DE102004012141A1 (de) * | 2004-03-12 | 2005-09-29 | Ina-Schaeffler Kg | Zugmitteltrieb, insbesondere Riementrieb |
DE102006023773A1 (de) * | 2006-05-20 | 2007-11-22 | Schaeffler Kg | Riementrieb |
US9447850B2 (en) | 2012-04-28 | 2016-09-20 | Litens Automotive Partnership | Adjustable tensioner |
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-
2002
- 2002-07-23 JP JP2002213707A patent/JP2004052964A/ja active Pending
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