JP2004052729A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置 Download PDF

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日比 勉
Naotaka Nagura
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Abstract

【課題】装置回転に伴う遠心力がリンクに大きなメーメントとして作用しないようにして、作動応答性を高める。
【解決手段】駆動リング3を従動軸部材8に回動可能に組み付け、これら3,8に対して回転可能な中間回転体を設ける。駆動リング3には径方向溝9を設け、中間回転体の径方向溝9に対向する側の面に渦巻き溝17を設ける。径方向溝9と渦巻き溝17にリンク13の先端側の突出部15と球18を夫々係合させる。リンク13の基端を従動軸部材8のレバー11に連結し、中間回転体に付与された回転操作力をリンク13を介して駆動リング3と従動軸部材8の相対回動に変換する。このような装置において、リンク13に付加重量部31を設けることにより、リンク13の重心cを径方向内側の揺動支点pと外側の揺動支点qを結ぶ直線r上からずらすようにした。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、内燃機関の吸気側または排気側の機関弁の開閉タイミングを運転状態に応じて可変制御するバルブタイミング制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のバルブタイミング制御装置として、特開2001−41013号公報に記載されるようなものがある。
【0003】
この装置は、クランクシャフトにタイミングチェーン等を介して連係されたハウジング(駆動回転体)がカムシャフトの端部に回動可能に組み付けられ、ハウジングの内側端面に形成された径方向ガイドに可動案内部が径方向に沿って摺動自在に係合支持されると共に、径方向外側に突出するレバーを有するレバー軸(従動回転体)がカムシャフトの端部にボルト結合され、可動案内部とレバー軸のレバーとがリンクによって枢支連結されている。そして、前記径方向ガイドに対向する位置には、渦巻き状ガイドを有する中間回転体がハウジングとレバー軸に対して相対回動可能に設けられ、前記可動案内部の軸方向の一方の端部に突設された略円弧状の複数の突条が前記渦巻き状ガイドに案内係合されている。また、中間回転体はハウジングに対して回転を進める側にゼンマイばねによって付勢されると共に、電磁ブレーキによって回転を遅らせる側の力を適宜受けるようになっている。
【0004】
この装置の場合、電磁ブレーキがOFF状態のときには、中間回転体がゼンマイばねの付勢力を受けハウジングに対して初期位置に位置されており、渦巻き状ガイドに突条でもって噛合う可動案内部は径方向外側に最大に変位し、リンクを引き起こしてハウジングとカムシャフトの組付角を最遅角位置または最進角位置に維持している。そして、この状態から電磁ブレーキがONにされると、中間回転体が減速されてハウジングに対して遅れ側に相対回転する結果、渦巻き状ガイドに噛合う可動案内部が径方向内側に変位し、今まで引き起こされていたリンクを次第に倒すようにしてハウジングとカムシャフトの組付角を最進角位置または最遅角位置に変更する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来のバルブタイミング制御装置の場合、レバー軸のレバーと可動案内部を連結するリンクが、図9に示すように(同図中、リンクは符号50で示す。)、ほぼストレート状に形成されているため、リンク50の重心cが径方向内側と外側の揺動支点p,qを結ぶ直線上に位置されることとなり、リンク50が装置回転中心oを起点として内側の揺動支点pを通る法線mに対して傾斜しているときに、装置回転(レバー軸51の回転)に伴う遠心力Fがリンク50を回動させる大きなモーメントとして働く。
【0006】
即ち、リンク50に作用する揺動支点p回りのモーメントは、遠心力Fの揺動支点pと重心cを通る直線nと直交する方向の分力Fに比例するが、この分力Fは遠心力Fの作用方向と直線nの成す角度をθとしたときに、F=cos(π/2−θ)で表すことができる。そして、角度θは前記法線mに対する直線nの傾斜角が大きくなるにつれて大きくなるため、法線mと直線nの傾斜角の大きい従来のバルブタイミング制御装置の場合、分力Fが大きくなり、揺動支点p回りのモーメントも大きくなる。このため、装置回転速度が速くなると、リンク50に作用する遠心力Fの影響が大きくなり、リンク50の先端側の可動案内部と渦巻き状ガイドの接触抵抗が増大して、装置の作動応答性が低下することが問題となる。
【0007】
そこでこの出願の発明は、装置回転に伴う遠心力がリンクに大きなメーメントとして作用しないようにして、作動応答性に優れた内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するための手段として、この出願の発明は、リンクに付加重量部を設けることにより、リンクの重心を径方向内側の揺動支点と外側の揺動支点を結ぶ直線上からずらすようにした。
【0009】
したがって、この発明によれば、リンクの径方向内側の揺動支点と重心を結ぶ直線と、前記法線の成す角度をリンクの揺動範囲のほぼ全域で小さくすることが可能となり、その結果、前記重心に作用する遠心力の内側揺動支点回りのモーメント成分を揺動範囲のほぼ全域で小さくすることが可能となる。このため、装置回転に伴う遠心力がリンクにモーメントとして大きく作用しなくなり、装置の作動応答性が確実に向上する。
【0010】
具体的には、例えば、付加重量部は、リンクが最進角位置から最遅角位置に、若しくは、最遅角位置から最進角位置に移動する際に、そのリンクの重心が、装置回転中心を起点としリンクの内側の揺動支点を通る法線を横断するように配置すれば良い。この場合、リンクの重心がリンクの揺動範囲内において前記法線を横断するため、リンクの径方向内側の揺動支点と重心を結ぶ直線と前記法線の成す角度がリンクの揺動範囲の全域で平均的に小さくなる。したがって、リンクに作用する遠心力のモーメント成分をリンクの揺動範囲の全域で全体的に小さくすることができる。
【0011】
また、前記付加重量部は、リンクの本体部が、装置回転中心を起点としリンクの内側の揺動支点を通る法線に対して傾斜しているときに、その法線を挟んでリンクの本体部と逆側に位置されるように配置することが望ましい。このようにした場合、リンクの重心は確実に前記法線に近接した位置に配置されることとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、この出願の発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。尚、この実施形態は、この出願の発明にかかるバルブタイミング制御装置を内燃機関の吸気側の動力伝達系に適用したものであるが、内燃機関の排気側の動力伝達系に同様に適用することも可能である。
【0013】
このバルブタイミング制御装置は、図2に示すように内燃機関のシリンダヘッド(図示せず)に回転自在に支持されたカムシャフト1と、このカムシャフト1の前端部に必要に応じて相対回動できるように組み付けられ、チェーン(図示せず)を介してクランクシャフト(図示せず)に連繋されるタイミングスプロケット2を外周に有する駆動リング3(駆動回転体)と、この駆動リング3とカムシャフト1の前方側(図2中左側)に配置されて、両者3,1の組付角を操作する組付角操作機構4と、この組付角操作機構4のさらに前方側に配置されて、同機構4を駆動する操作力付与手段5と、内燃機関の図外のシリンダヘッドとロッカカバーの前面に跨って取り付けられて組付角操作機構4と操作力付与手段5の前面と周域を覆うVTCカバー6と、を備えている。
【0014】
駆動リング3は、段差状の挿通孔7を備えた短軸円筒状に形成され、この挿通孔7部分が、カムシャフト1の前端部に結合された従動軸部材8(従動回転体)に回転可能に組み付けられている。そして、駆動リング3の前面(カムシャフト1と逆側の面)には、図1に示すように、対面する平行な側壁を有する3つの径方向溝9(径方向ガイド)が同リング3のほぼ半径方向に沿うように形成されている。
【0015】
また、従動軸部材8は、図2に示すように、カムシャフト1の前端部に突き合わされる基部側外周に拡径部10が形成されると共に、その拡径部10よりも前方側の外面に放射状に突出する三つのレバー11が一体に形成され、軸心部を貫通するボルト12によってカムシャフト1に結合されている。各レバー11には、後述するリンク13の本体部30の基端がピン14によって枢支連結され、各リンク13の本体部30の先端には前記各径方向溝9に摺動自在に係合する円柱状の突出部15が一体に形成されている。
【0016】
各リンク13は、突出部15が対応する径方向溝9に係合した状態において、ピン14を介して従動軸部材8に連結されているため、リンク13の本体部30の先端側が外力を受けて径方向溝9に沿って変位すると、駆動リング3と従動軸部材8はリンク13の作用でもって突出部15の変位に応じた方向及び角度だけ相対回動する。
【0017】
また、各リンク13の本体部30の先端には、軸方向前方側に開口する挿通穴16が形成され、この挿通穴16に、後述する渦巻き溝17に係合する球18と、その球18を転動自在に保持する略円柱状のリテーナ19と、このリテーナ19を介して球18を前方側(渦巻き溝17側)に付勢するコイルばね20とが収容されている。尚、この実施形態の場合、リンク13の先端の突出部15と球18、コイルばね20等によってこの出願の発明における可動案内部が構成されている。
【0018】
一方、従動軸部材8のレバー11の突設位置よりも前方側には、中間回転体21が軸受22を介して回転可能に支持されている。この中間回転体21の後部面には断面半円状の渦巻き溝17(渦巻き状ガイド)が形成され、この渦巻き溝17に、前述の各リンク13の先端の球18が転動自在に案内係合されている。渦巻き溝17の渦巻きは、図1,図4,図5に示すように駆動リング3の回転方向Rに沿って次第に縮径するように形成されている。したがって、各リンク13の先端の球18が渦巻き溝17に係合した状態で中間回転体21が駆動リング3に対して遅れ方向に相対回転すると、リンク13の先端部は径方向溝9に案内されつつ、渦巻き溝17の渦巻き形状に誘導されて半径方向内側に移動し、逆に、中間回転体21が進み方向に相対回転すると、半径方向外側に移動する。
【0019】
この実施形態の組付角操作機構4は、以上説明した駆動リング3の径方向溝9、リンク13、突出部15、球18、レバー11、中間回転体21、渦巻き溝17等によって構成されている。この組付操作機構4は、操作力付与手段5から中間回転体21にカムシャフト1に対する相対的な回動操作力が入力されると、その操作力が渦巻き溝17と球18の係合部を通してリンク13の先端を径方向に変位させ、このときリンク13とレバー11の作用でもって駆動リング3と従動軸部材8に相対的な回動力を伝達する。
【0020】
一方、操作力付与手段5は、中間回転体21を駆動リング3の回転方向(R方向)に付勢するゼンマイばね23と、中間回転体21を駆動リング3の回転方向と逆方向(反R方向)に付勢する電磁ブレーキ24と、を備えて成り、内燃機関の運転状態に応じて電磁ブレーキ24の励磁を適宜制御することにより、中間回転体21を駆動リング3に対して相対回動させ、或は、両者の相対回動位置を維持するようになっている。
【0021】
ゼンマイばね23は、駆動リング3に固定された円筒壁にその外周端部が結合される一方で、内周端部が中間回転体21の基部に結合されている。
【0022】
また、電磁ブレーキ24は、中間回転体21の前端部に一体に結合された制動フランジ25と、この制動フランジ25に対峙するように、非回転部材であるVTCカバー6の内面に回動を規制した状態で取付けられた電磁コイルブロック26と、を備え、電磁コイルブロック26のコイルに通電を行うことによって制動フランジ25に制動力を付与するようになっている。
【0023】
尚、図2中27は、中間回転体21と駆動リング3の間に設けられた回動ストッパである。
【0024】
ここで、前記各リンク13は、図1,図3に示すように、両端に揺動支点p,q(ピン14の枢支部と球18の保持部)を有するほぼストレート状の本体部30と、リンク13全体の重心位置cを揺動支点p,qを結ぶ直線r上からずらすための付加重量部31とを備えている。この付加重量部31は、ほぼ円形状の頭部31aと、その頭部31aとリンク13の本体部30を連結するネック部31bとから成り、本体部30の径方向の内側の端部に、リンク13全体が略V字形状を成すように一体に形成されている。このリンク13の成すV字は径方向外側に開き、付加重量部31の成すV字の一辺は本体部30成す他辺よりも短くなっている。尚、図1,図3中mは、装置回転中心oを起点としリンク13の径方向内側の揺動支点pを通る法線である。
【0025】
この実施形態の場合、上述のようにリンク13全体が径方向外側に開くV字形状を成すように付加重量部31が設けられているため、リンク13全体の重心cは、図1,図3に示すように揺動支点p,qを結ぶ直線r上から揺動支点pを中心として同図中時計回転方向にずれた位置に配置されている。このため、揺動支点pと重心cを通る直線nが法線mと成す角度は常に非常に小さい範囲に維持され、リンク13における遠心力Fの作用方向と、揺動支点pと重心cを通る直線nの成す角度θもそれに伴なって小さい角度範囲に維持される。
【0026】
また、この実施形態の場合、付加重量部31は、リンク13が図3中の実線で示す最遅角位置から破線で示す最進角位置に変化するときと、逆に最進角位置から最遅角位置に変化するときに、重心cが法線mを横断する。したがって、重心cが常に法線mの片側に位置されるように設定した場合に比較して、法線mと直線nの成す角度θはリンク13の揺動範囲の全域でより小さい角度に維持されている。つまり、この実施形態の場合、リンク13が最遅角位置から最進角位置、或は、最進角位置から最遅角位置に向かって揺動変位すると、この間、法線mと直線nの成す角度θは0°の前後で変化する。尚、このとき付加重量部31は、リンク13の全揺動範囲において、法線mを挟んで本体部30と逆側に位置されるようにすることが望ましい。
【0027】
このバルブタイミング制御装置は以上のような構成であるため、内燃機関の始動時やアイドル運転時には、電磁ブレーキ24の励磁をオフにしておくことにより、ゼンマイばね23の力によって中間回転体21を駆動リング3に対して正方向(R方向)に最大に回転させておく(図1参照)。これにより、クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相(機関弁の開閉タイミング)は最遅角側に維持され、機関回転の安定化と燃費の向上が図られる。
【0028】
そして、この状態から機関の運転が通常運転に移行し、前記回転位相を最進角側に変更すべく指令が図外のコントローラから発されると、電磁ブレーキ24の励磁がオンにされて、ゼンマイばね23の力に抗する制動力が中間回転体21に付与される。これにより、中間回転体21が駆動リング3に対して逆方向(反R方向)に回転し、それによってリンク13のの先端の球18が渦巻き溝17に誘導されてリンク13の先端部が径方向溝9に沿って径方向内側に変位し、図4,図5に順次示すようにリンク13の作用によって駆動リング3と従動軸部材8の組付角が最進角側に変更される。この結果、クランクシャフトとカムシャフト1の回転位相が最進角側に変更され、それによって機関の高出力化が図られることとなる。
【0029】
また、この状態から前記回転位相を最遅角側に変更すべく指令がコントローラから発されると、電磁ブレーキ24の励磁がオフにされ、再度ゼンマイばね23の力によって中間回転体21が正方向(R方向)に回転させられる。すると、渦巻き溝17による球18の誘導によってリンク13が上記と逆側に揺動し、図1に示すようにそのリンク13の作用によって駆動リング3と従動軸部材8の組付角が再度最遅角側に変更される。
【0030】
ところで、このバルブタイミング制御装置の場合、リンク13に前述した付加重量部31を設けることにより、リンク13に対する遠心力Fの作用方向と、揺動支点pと重心cを通る直線nの成す角度θが小さい角度範囲に維持されるようにしているため、遠心力Fの直線nと直交する方向の分力F(=F・cos(π/2−θ))は非常に小さくなり、遠心力Fによってリンク13の揺動支点p回りに作用するモーメントも非常に小さくなる。したがって、カムシャフト1の回転速度が増大してもリンク13に大きなモーメントが作用しなくなり、リンク13の先端側の球18がリンク13のモーメントによって渦巻き溝17の側壁に強固に押付けられてフリクションの増大を招く不具合も生じない。
【0031】
図6は、この実施形態の装置におけるリンク13の重心cの変位と発生モーメントの関係を図9に示す従来例と比較して示したグラフであり、このグラフから明かなように、従来のものは、モーメントの作用する向きが一方向のみであって全体的に大きな値となっているのに対し、この実施形態のものは、モーメントの作用する向きが重心cの変位と共に反転し、値は全体的に0前後の小さなものとなる。
【0032】
また、図7は、この実施形態の装置におけるリンク13の重心cの変位と渦巻き溝17部分の発生フリクションの関係を図9に示す従来例と比較して示したグラフであり、このグラフから明らかなように、この実施形態のものは重心cが最進角位置と最遅角位置の間で変位したときに発生フリクションが0の近傍で変動する。尚、同図中フリクションが0まで減少して再度増大するのは、リンク13に作用するモーメントの向きが変化するのに伴なって球18に対する渦巻き溝17の当接面が内周壁側と外向壁側とで切り換わるためである。
【0033】
尚、この出願の発明の実施形態は以上で説明したものに限るものではなく、例えば、以上の実施形態では、付加重量部31を単に本体部30の基部に一体形成したものであるが、図8に示すように、本体部130の付加重量部131と逆側の側面にさらに肉抜き35を設けるようにしても良い。この場合、リンク113の全体の重量増加を回避しつつ、より効果的に重心cをずらすことが可能となる。
【0034】
また、付加重量部の形状も種々の形状が採用可能である。
【0035】
次に、上記の実施形態から把握し得る請求項に記載以外の発明について、以下にその作用効果と共に記載する。
【0036】
(イ)リンクを略V字状に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【0037】
この場合、リンク全体の重量増加を最小限に抑えつつ、リンクに作用するモーメントを小さくすることができる。
【0038】
(ロ)リンクは、最進角位置と最遅角位置においても中間回転体の外周面よりも内側に位置されていることを特徴とする請求項1〜3、前記(イ)のいずれかに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【0039】
この場合、発生モーメントを小さく抑えつつ、装置の大型化も回避することができる。
【0040】
(ハ)付加重量部は、円形状の頭部と、その頭部をリンクの本体部の基部に連結するネック部を有することを特徴とする請求項1〜3、前記(イ),(ロ)のいずれかに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【0041】
この場合、付加重量部は重心調整機能を確保しつつ、最も軽量化することができる。
【0042】
(ニ)リンクは、本体部の付加重量部と逆側の側面に肉抜き部を設けたことを特徴とする請求項1〜3、前記(イ)〜(ハ)のいずれかに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
【0043】
この場合、リンク全体の重量増加を回避しつつ、重心位置を効果的にずらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の一実施形態を示す図2のA−A線に沿う断面図。
【図2】同実施形態を示す縦断面図。
【図3】同実施形態のリンクの作動を示す要部の正面図。
【図4】同実施形態を示す図1と同様の断面図。
【図5】同実施形態を示す図1と同様の断面図。
【図6】同実施形態の装置と従来の装置のモーメント−リンク重心変位特性を示すグラフ。
【図7】同実施形態の装置と従来の装置のフリクション−リンク重心変位特性を示すグラフ。
【図8】この出願の発明の他の実施形態を示すリンクの正面図。
【図9】従来の技術を示す正面図。
【符号の説明】
3…駆動リング(駆動回転体)
5…操作力付与手段
8…従動軸部材(従動回転体)
9…径方向溝(径方向ガイド)
13…リンク
15…突出部(可動案内部)
17…渦巻き溝(渦巻き状ガイド)
18…球(可動案内部)
20…コイルばね(可動案内部)
21…中間回転体
30…本体部
31…付加重量部
c…重心
p…揺動支点
q…揺動支点
m…法線
r…揺動支点を結ぶ直線

Claims (3)

  1. 内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動される駆動回転体と、カムシャフト若しくは同シャフトに結合された別体部材から成り、前記駆動回転体から動力を伝達される従動回転体と、前記駆動回転体と従動回転体のいずれか一方に設けられた径方向ガイドと、前記駆動回転体と従動回転体に対して相対回転可能に設けられ、前記径方向ガイドに対峙する側の面に渦巻き状ガイドを有する中間回転体と、前記径方向ガイドと渦巻き状ガイドに変位可能に案内係合される可動案内部と、前記駆動回転体と従動回転体のいずれか他方のものの回転中心から離間した部位と前記可動案内部とを揺動可能に連結するリンクと、前記中間回転体に駆動回転体及び従動回転体に対する相対的な回動操作力を付与する操作力付与手段と、を備え、
    前記操作力付与手段によって中間回転体を駆動回転体及び従動回転体に対して回動操作することにより、渦巻き状ガイドに係合した各可動案内部を径方向ガイドに沿わせて径方向に変位させ、その変位を前記リンクを介して駆動回転体と従動回転体の相対回動に変換する内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記リンクに、リンクの重心を、径方向内側の揺動支点と外側の揺動支点を結ぶ直線上からずらすための付加重量部を設けたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 前記付加重量部は、リンクが最進角位置から最遅角位置に、若しくは、最遅角位置から最進角位置に移動する際に、そのリンクの重心が、装置回転中心を起点としリンクの内側の揺動支点を通る法線を横断するように配置したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 前記付加重量部は、リンクの本体部が、装置回転中心を起点としリンクの内側の揺動支点を通る法線に対して傾斜しているときに、その法線を挟んでリンクの本体部と逆側に位置されるように配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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