JP2004051386A - 分散補償ファイバの製造方法 - Google Patents

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竹田 亨
Tetsuya Yamamoto
山本 哲也
Akihito Suzuki
鈴木 聡人
Moriyuki Fujita
藤田 盛行
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Abstract

【課題】プリフォームにおいて厚さの非常に厚い第1クラッド形成部を精度よく形成することができる分散補償ファイバの製造方法を提供する。
【解決手段】分散補償ファイバの製造方法は、第1コアとなるロッド状の第1コア形成部21を形成するステップと、第1コア形成部21が軸位置に位置付けられるように所定外径の第1クラッド用石英管22”に第1コア形成部21を嵌入してそれらを一体化させることにより第1コア形成部21上に第1クラッドとなる均一厚さの第1クラッド形成部22を形成するステップと、第1クラッド形成部22上に上記第2コアとなる第2コア形成部及び上記第2クラッドとなる第2クラッド形成部を形成してプリフォームを作製するステップと、プリフォームを線引きしてファイバ化するステップと、を備える。
【選択図】図9

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファイバ中心をなす第1コアと、その第1コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、その第1クラッドを被覆するように設けられた第2コアと、その第2コアを被覆するように設けられた第2クラッドと、を備え、第1コア及び第2コアのそれぞれのモード屈折率が同一となる波長の光を伝搬するときに分散値が極値を示す分散補償ファイバの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
分散補償ファイバには、図13(a)及び(b)にその屈折率分布プロファイルを示すように、比屈折率差(Δn)が通常のシングルモードファイバに比べて高い第1コアと、その外側の純石英の第1クラッドと、第1クラッドの外側の比屈折率差(Δn)が比較的小さい第2コアと、第2コアの外側の純石英の第2クラッドと、からなるセグメントコア型のものや、第1クラッドの屈折率を第2クラッドよりも下げたデュプレスト型のものがある。
【0003】
ところで、IEEE PHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS,VOL8,NO.11 NOVEMBER 1996 p.1510−1512 ”A Novel Design of a Dispersion Compensation Fiber” by K.Thyagarajan et.alには、第1クラッドの厚さの非常に厚いものであって、第1コア及び第2コアのそれぞれのモード屈折率が同一となる波長においてスーパーモードの急激なモード屈折率変化が生じるのを利用し、それまでの分散補償ファイバに比べてはるかに大きい負の分散値を示す分散補償ファイバが提案されている。
【0004】
かかる分散補償ファイバを製造する方法として、従来から広く用いられているVAD法(vapor−phase axial deposition method)やMCVD法(modified  chemical vapor deposition method)によってプリフォームを作製することが考えられる。例えば、ELECTRONIC LETTERS,VOL36,NO.20 SEPTEMBER 2000 p.1689−1691 ”−1800ps/(nm.km)chromatic dispersion at 1.55μm in dual concentric core fiber” by J.L.Auguste et.alには、上記の分散補償ファイバをMCVD法で製造したことが記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、第1クラッドの厚さによって分散特性が大きく影響を受けるところ、VAD法のみでプリフォームを作製する場合、第1クラッドに対応してプリフォームに第1クラッドとなる厚さの厚い第1クラッド形成部を精度よく形成することが非常に困難である。
【0006】
また、MCVD法のみでプリフォームを作製する場合、VAD法に比較して第1クラッド形成部の厚さの制御は多少容易になるもののやはり困難を伴い、加えて、厚さの厚い第1クラッド形成部を得るにはそれだけの石英を堆積させる必要があるため製造効率が低く、また、作製原理より大型のプリフォームを作製することができない。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プリフォームにおいて厚さの非常に厚い第1クラッド形成部を精度よく形成することができる分散補償ファイバの製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明は、第1クラッド形成部の形成のために石英を堆積させながらその厚さ制御を行うのではなく、第1クラッド形成部の形成のために石英を堆積させるのとその厚さ制御とを別々に行うようにしたものである。
【0009】
第1の解決手段は、ロッドインチューブ法を応用し、第1クラッド形成部の所定の厚さが得られるように予め形成された第1クラッド用石英管に第1コア形成部を嵌入するようにしたものである。
【0010】
具体的には、第1の解決手段は、ファイバ中心をなす第1コアと、該第1コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、該第1クラッドを被覆するように設けられた第2コアと、該第2コアを被覆するように設けられた第2クラッドと、を備え、該第1コア及び該第2コアのそれぞれのモード屈折率が同一となる波長を伝搬するときに分散値が極値を示す分散補償ファイバの製造方法であって、
上記第1コアとなるロッド状の第1コア形成部を形成するステップと、
上記第1コア形成部が軸位置に位置付けられるように所定外径の第1クラッド用石英管に該第1コア形成部を嵌入してそれらを一体化させることにより該第1コア形成部上に上記第1クラッドとなる均一厚さの第1クラッド形成部を形成するステップと、
上記第1クラッド形成部上に上記第2コアとなる第2コア形成部及び上記第2クラッドとなる第2クラッド形成部を形成してプリフォームを作製するステップと、
上記プリフォームを線引きしてファイバ化するステップと、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
第1の解決手段の場合、第1クラッド形成部を直接そのまま第1クラッド用石英管に嵌入してそれらを一体化させたのでは両者の屈折率差に起因する歪みによって割れが発生する虞がある。
【0012】
従って、第1の解決手段は、上記第1コア形成部上に上記第1クラッド用石英管と同一組成の石英層を形成したものを該第1クラッド用石英管に嵌入することが好ましい。
【0013】
ここで、第1コア形成部を形成するステップと石英層を形成するステップとは同時進行的に行われてもよい。
【0014】
第2の解決手段は、第1コア形成部上に石英層を形成し、その外周面部削ることにより所定厚さの第1クラッド形成部を形成するようにしたものである。
【0015】
具体的には、第2の解決手段は、ファイバ中心をなす第1コアと、該第1コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、該第1クラッドを被覆するように設けられた第2コアと、該第2コアを被覆するように設けられた第2クラッドと、を備え、該第1コア及び該第2コアのそれぞれのモード屈折率が同一となる波長を伝搬するときに分散値が極値を示す分散補償ファイバの製造方法であって、
上記第1コアとなるロッド状の第1コア形成部を形成するステップと、
上記第1コア形成部上に石英層を形成するステップと、
上記石英層の外周面部を除去することにより上記第1コア形成部上に上記第1クラッドとなる均一厚さの第1クラッド形成部を形成するステップと、
上記第1クラッド形成部上に上記第2コアとなる第2コア形成部及び上記第2クラッドとなる第2クラッド形成部を形成してプリフォームを作製するステップと、
上記プリフォームを線引きしてファイバ化するステップと、
を備えたことを特徴とする。
【0016】
ここで、第1コア形成部を形成するステップと石英層を形成するステップとは同時進行的に行われてもよい。
【0017】
第1及び第2の解決手段のいずれの場合でも、MCVD法を応用することにより、管状の第2クラッド形成部の内側に層状の第2コア形成部を形成した円筒体を構成し、それに第1コア形成部及び第1クラッド形成部で構成された円柱体を嵌入することにより、各部分を順次形成する必要がなく効率的にプリフォームを作製することができる。
【0018】
従って、第2の解決手段は、上記第2クラッドとなる第2クラッド形成部である第2クラッド用石英管の内側に上記第2コアとなる層状の第2コア形成部を形成した円筒体を構成し、該円筒体に上記第1コア形成部上に上記第1クラッド形成部を形成して構成された円柱体を嵌入してそれらを一体化させることによりプリフォームを作製するようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、第1クラッド形成部の形成のために石英を堆積させながらその厚さ制御を行うのではなく、第1クラッド形成部の形成のために石英を堆積させるのとその厚さ制御とを別々に行うようにしているので、プリフォームにおいて厚さの非常に厚い第1クラッド形成部を精度よく形成することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0021】
(分散補償ファイバの構成)
図1は、本発明の実施形態に係る分散補償ファイバ10を示す。図2は、その屈折率分布プロファイルを示す。
【0022】
この分散補償ファイバ10は、石英で形成された光ファイバであり、ファイバ中心をなす第1コア11と、その第1コア11を被覆する第1クラッド12と、その第1クラッド12を被覆する第2コア13と、その第2コア13を被覆する第2クラッド14と、が同心状に配設されて一体となったものである。
【0023】
第1コア11は、その外径2aが例えば5μm程度であり、ゲルマニウム(Ge)等の屈折率を高める成分がドープされた石英で形成されている。
【0024】
第1クラッド12は、その外径2bから第1コア11の外径2aを引いて半分にしたもの(b−a)、すなわち、その厚さが例えば5μm以上であり、純粋石英で形成されている。
【0025】
第2コア13は、その外径2cから第1クラッド12の外径2bを引いて半分にしたもの(c−b)、すなわち、その厚さが例えば5μm以上であり、ゲルマニウム(Ge)等の屈折率を高める成分がドープされた石英で形成されている。
【0026】
第2クラッド14は、その外径であるファイバ径dが例えば125μmであり、純粋石英で形成されている。
【0027】
この分散補償ファイバ10は、ファイバ中心の第1コア11で最も屈折率が高く、その外側の第1クラッド12で純粋石英の屈折率となり、その外側の第2クラッド14でまたやや屈折率が高くなり、その外側の第2クラッド14で再び純粋石英の屈折率となっており、例えば、第1コア11の比屈折率差(Δn)が1.0%以上で、第2コア13の比屈折率差(Δn)が0.4%程度である。
【0028】
次に、この分散補償ファイバ10の特性について説明する。
【0029】
図3は、分散補償ファイバ10、並びに、第1コア11のみ及び第2コア13のみがそれぞれ存在した場合についての伝搬する光の波長とモード屈折率との関係を示す。また、図4は、分散補償ファイバ10の伝搬する光の波長と分散値との関係を示す。
【0030】
この分散補償ファイバ10は、図3に示すように、短波長域では第1コア11のモード屈折率を示し、波長λcで第1コア11及び第2コア13のそれぞれのモード屈折率が同一となり、長波長域では第2コア13のモード屈折率を示す。そして、この分散補償ファイバ10は、図4に示すように、第1コア11及び第2コア13のそれぞれのモード屈折率が同一となる波長λcにおいて分散値が負の極値を示す。その分散値の負の極値の大きさは従来のものに比べて数倍〜数十倍も大きいものである。
【0031】
次に、この分散補償ファイバ10の各部分の寸法精度が分散値の極値に及ぼす影響について説明する。
【0032】
図5は、分散補償ファイバ10のファイバ径の設計からのずれと波長λcでの分散値との関係を示す。図6は、第1コア11の半径aと波長λcでの分散値との関係を示す。図7は、第1クラッド12の厚さb−aと波長λcでの分散値との関係を示す。図8は、第2コア13の厚さc−bと波長λcでの分散値との関係を示す。
【0033】
この分散補償ファイバ10は、図5に示すように、ファイバ径の僅かのずれによって分散値が大きく異なるものとなってしまう特性を有し、各部分毎では、図6〜8に示すように、第1クラッド12や第2コア13よりも第1コア11の寸法のずれが分散値に大きな影響を及ぼす。従って、この分散補償ファイバ10は、いずれの部分も高い寸法精度が要求されるものの、第1コア11に対して最も高い寸法精度が要求される。但し、従来のものに比べて厚さの厚い第1クラッド12を高精度で形成する必要があることより、製造上は第1クラッド12の高精度な形成が必要となる。
【0034】
(分散補償ファイバの製造方法)
次に、本発明の実施形態に係る分散補償ファイバ10の製造方法について説明する。
【0035】
<第1の製造方法>
−第1コア形成部の形成ステップ−
図9(a)に示すように、所定濃度のゲルマニウム(Ge)がドープされた石英の第1コア11となるコア形成部上に純粋石英の石英層22’を形成したロッド材25をVAD法により作製する。なお、このロッド材25は、OVD法(outside vapor deposition method)により形成して作製してもよく、また、VAD法により形成したコア形成部上にOVD法により石英層22’を形成して作製してもよい。
【0036】
−第1クラッドの形成ステップ−
図9(b)に示すように、ロッド材25の直径に略等しい孔を有し且つ所定外径を有する純粋石英の第1クラッド12となる第1クラッド形成部22である第1クラッド用石英管22”にそのロッド材25を嵌入し、コラプスすることによりそれらを一体化させる。これによって、図9(c)に示すように、軸位置に位置付けられた第1コア形成部21とそれを被覆する均一厚さの第1クラッド形成部22とからなる円柱体26が作製される。
【0037】
−円筒体の形成ステップ−
図10(a)に示すように、純粋石英の第2クラッド14となる第2クラッド形成部24である第2クラッド用石英管24”の内側にMCVD法により所定濃度のゲルマニウム(Ge)がドープされた石英の第2コア13となる第2コア形成部23を層状に形成する。このとき、円筒体27の孔径が円柱体26の直径に略等しくなるようにする。これによって、図10(b)に示すように、第2コア形成部23及び第2クラッド形成部24がそれぞれ内側層及び外側層に位置付けられた円筒体27が作製される。
【0038】
−プリフォームの形成ステップ−
図10(c)に示すように、円柱体26を円筒体27に嵌入し、コラプスすることによりそれらを一体化させる。これによって、図10(d)に示すように、第1コア形成部21、第1クラッド形成部22、第2コア形成部23及び第2クラッド形成部24が順に同心状に配設されたプリフォーム20が作製される。
【0039】
−線引きステップ−
図11に示すように、プリフォーム20を線引き機にセットし、そのプリフォーム20を加熱炉30によって加熱すると共に高速で延伸することによりファイバ化させる。これによって、本発明の実施形態に係る分散補償ファイバ10が製造される。
【0040】
分散補償ファイバ10のこの第1の製造方法によれば、第1クラッド形成部22の形成のために石英を堆積させながらその厚さ制御を行うのではなく、第1クラッド形成部22が第1クラッド用石英管22”で形成され、その第1クラッド用石英管22”の段階で厚さ制御をし、第1クラッド形成部22の形成のために石英を堆積させるのとその厚さ制御とを別々に行うようにしているので、プリフォーム20において厚さの非常に厚い第1クラッド形成部22を精度よく形成することができる。
【0041】
また、第1クラッド形成部22を直接そのまま第1クラッド用石英管22”に嵌入してそれらを一体化させたのでは両者の屈折率差に起因する歪みによって割れが発生する虞があるが、第1クラッド形成部22上に石英層22’を形成したロッド材25を第1クラッド用石英管22”に嵌入するようにしているので、かかる割れの発生を回避することができる。
【0042】
さらに、第2クラッド形成部24である第2クラッド用石英管24”の内側に層状の第2コア形成部23を形成した円筒体27を形成し、それに第1コア形成部21及び第1クラッド形成部22からなる円柱体26を嵌入するようにしているので、各部分を順次形成する必要がなく効率的にプリフォーム20を作製することができる。
【0043】
<第2の製造方法>
−第1コア形成部の形成ステップ−
図12(a)に示すように、所定濃度のゲルマニウム(Ge)がドープされた石英の第1コア11となる第1コア形成部21上に純粋石英の石英層22’を形成したロッド材25をVAD法により作製する。このとき、第1クラッド12となる第1クラッド形成部22として必要な厚さよりも石英層22’の厚さが厚くなるようにする。なお、このロッド材25は、OVD法により形成して作製してもよく、また、VAD法により形成したコア形成部上にOVD法により石英層22’を形成して作製してもよい。
【0044】
−第1クラッドの形成ステップ−
ロッド材25の外周面部をフッ化水素酸等によりエッチングしたり、研磨等することにより除去することによって石英層22’が所定の均一厚さとなるようにする。これによって、図12(b)に示すように、軸位置に位置付けられた第1コア形成部21とそれを被覆する均一厚さの第1クラッド形成部22とからなる円柱体26が作製される。
【0045】
以降の円筒体27の形成ステップ、プリフォーム20の形成ステップ及び線引きステップは第1の製造方法と同一である。
【0046】
分散補償ファイバ10のこの第2の製造方法によれば、第1クラッド形成部22の形成のために石英を堆積させながらその厚さ制御を行うのではなく、第1コア形成部21上に形成された石英層22’の外周面部を除去してその厚さ制御をし、第1クラッド形成部22の形成のために石英を堆積させるのとその厚さ制御とを別々に行うようにしているので、プリフォーム20において厚さの非常に厚い第1クラッド形成部22を精度よく形成することができる。
【0047】
また、第2クラッド形成部24である第2クラッド用石英管24”の内側に第2コア形成部23を形成した円筒体27を形成し、それに第1コア形成部21及び第1クラッド形成部22からなる円柱体26を嵌入するようにしているので、各部分を順次形成する必要がなく効率的にプリフォーム20を作製することができる。
【0048】
なお、上記実施形態の第1及び第2の製造方法では、第2コア形成部及び第2クラッド形成部からなる円筒体をMCVD法で形成したが、特にこれに限定されるものではなく、第1クラッド形成部上に第2コア形成部及び第2クラッド形成部を順にOVD法で形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの屈折率分布プロファイルを示す図である。
【図3】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの伝搬する光の波長とモード屈折率との関係を示すグラフである。
【図4】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの伝搬する光の波長と分散値との関係を示すグラフである。
【図5】図5は、分散補償ファイバのファイバ径の設計からのずれと波長λcでの分散値との関係を示すグラフである。
【図6】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの第1コアの半径aと波長λcでの分散値との関係を示すグラフである。
【図7】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの第1クラッドの厚さb−aと波長λcでの分散値との関係を示すグラフである。
【図8】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの第2コアの厚さc−bと波長λcでの分散値との関係を示すグラフである。
【図9】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの第1の製造方法の円柱体の作製手順を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの第1の製造方法のプリフォームの作製手順を示す説明図である。
【図11】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの第1の製造方法の線引きを示す説明図である。
【図12】本発明の実施形態に係る分散補償ファイバの第2の製造方法の円柱体の作製手順を示す説明図である。
【図13】従来の分散補償ファイバの屈折率分布プロファイルを示す図である。
【符号の説明】
10 分散補償ファイバ
11 第1コア
12 第1クラッド
13 第2コア
14 第2クラッド
20 プリフォーム
21 第1コア形成部
22 第1クラッド形成部
22’ 石英層
22” 第1クラッド用石英管
23 第2コア形成部
24 第2クラッド形成部
24” 第2クラッド用石英管
25 ロッド材
26 円柱体
27 円筒体
30 加熱炉

Claims (4)

  1. ファイバ中心をなす第1コアと、該第1コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、該第1クラッドを被覆するように設けられた第2コアと、該第2コアを被覆するように設けられた第2クラッドと、を備え、該第1コア及び該第2コアのそれぞれのモード屈折率が同一となる波長の光を伝搬するときに分散値が極値を示す分散補償ファイバの製造方法であって、
    上記第1コアとなるロッド状の第1コア形成部を形成するステップと、
    上記第1コア形成部が軸位置に位置付けられるように所定外径の第1クラッド用石英管に該第1コア形成部を嵌入してそれらを一体化させることにより該第1コア形成部上に上記第1クラッドとなる均一厚さの第1クラッド形成部を形成するステップと、
    上記第1クラッド形成部上に上記第2コアとなる第2コア形成部及び上記第2クラッドとなる第2クラッド形成部を形成してプリフォームを作製するステップと、
    上記プリフォームを線引きしてファイバ化するステップと、
    を備えたことを特徴とする分散補償ファイバの製造方法。
  2. 請求項1に記載された分散補償ファイバの製造方法において、
    上記第1コア形成部上に上記第1クラッド用石英管と同一組成の石英層を形成したものを該第1クラッド用石英管に嵌入することを特徴とする分散補償ファイバの製造方法。
  3. ファイバ中心をなす第1コアと、該第1コアを被覆するように設けられた第1クラッドと、該第1クラッドを被覆するように設けられた第2コアと、該第2コアを被覆するように設けられた第2クラッドと、を備え、該第1コア及び該第2コアのそれぞれのモード屈折率が同一となる波長の光を伝搬するときに分散値が極値を示す分散補償ファイバの製造方法であって、
    上記第1コアとなるロッド状の第1コア形成部を形成するステップと、
    上記第1コア形成部上に石英層を形成するステップと、
    上記石英層の外周面部を除去することにより上記第1コア形成部上に上記第1クラッドとなる均一厚さの第1クラッド形成部を形成するステップと、
    上記第1クラッド形成部上に上記第2コアとなる第2コア形成部及び上記第2クラッドとなる第2クラッド形成部を形成してプリフォームを作製するステップと、
    上記プリフォームを線引きしてファイバ化するステップと、
    を備えたことを特徴とする分散補償ファイバの製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載された分散補償ファイバの製造方法であって、
    上記第2クラッドとなる第2クラッド形成部である第2クラッド用石英管の内側に上記第2コアとなる層状の第2コア形成部を形成した円筒体を構成し、該円筒体に第1コア形成部上に第1クラッド形成部を形成して構成された円柱体を嵌入してそれらを一体化させることによりプリフォームを作製することを特徴とする分散補償ファイバの製造方法。
JP2002207772A 2002-07-17 2002-07-17 分散補償ファイバの製造方法 Pending JP2004051386A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006267100A (ja) * 2005-03-22 2006-10-05 General Electric Co <Ge> 光ファイバ検知装置およびその製造および操作方法
JP2011514551A (ja) * 2008-02-14 2011-05-06 ショット アクチエンゲゼルシャフト 側面光放射ステップ・インデックス型ファイバ

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