JP2004050213A - ガラス板のマーキング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】安価な装置でガラス板に簡単にマーキングする方法を提供することを課題とする。
【解決手段】透明なガラス板4,4間に塩ビ系の材料などの透明樹脂シート3を挟み込み、この積層ガラス板2にレーザーマーキング装置1によりレーザー光5を照射して前記透明樹脂シート3を変質・変色させて文字・記号・絵柄等を透明樹脂シート3にマークする。
【選択図】 図1
【解決手段】透明なガラス板4,4間に塩ビ系の材料などの透明樹脂シート3を挟み込み、この積層ガラス板2にレーザーマーキング装置1によりレーザー光5を照射して前記透明樹脂シート3を変質・変色させて文字・記号・絵柄等を透明樹脂シート3にマークする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のフロントガラスなどのガラス板に文字、記号などから成る車体番号や絵柄などをマーキングする方法に関するものである。
【0002】
【従来の枝術】
従来、自動車のフロントガラスの表面に自動車の車体識別や盗難防止のために車体番号をマーキングする方法として、サンドブラストやレーザ照射によるマーキング方法がある。
【0003】
しかし、サンドブラストによるマーキング方法は、マーキングする文字・図形等のマスクを作成して砂を対象物に吹きつける方法であるため、固定記号ならマーキング作業は簡単であるが、シリアル番号などのように文字がガラス板毎に変化するものをマーキングする場合はその都度マスクを作成しなければならず、また吹き付ける砂が散乱するためマーキングは自動車の組立工程におけるガラス板単体の状態で行う必要があり、しかもマーキング後にガラスに付着した砂の洗浄を行わなければならないので加工に手間がかかっていた。
【0004】
一方、レーザによるマーキング方法はガラスインナーマークいというガラス板内部を急激に熱し、気泡などを発生させることによりマーキングする方法であるため、ガラス板内部に焦点を合わせる精密レンズや高出力のレーザーを使用するために高価なレーザーマーキング装置が必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、安価な装置でガラス板内部に簡単にマーキングする方法を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、2枚の透明ガラスで構成される積層ガラス板間に樹脂シートを挟み、適切な波長と出力のレーザを照射して前記樹脂シートを変色させて文字・記号・絵柄等を樹脂シートにマークすることを特徴とするガラス板のマーキング方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例を示す縦断側面図であり、1はレーザーマーキング装置、2は塩ビ系の材料などの透明樹脂シート3を2枚の透明ガラス板4,4間に挟み込んだ積層ガラス板、5はレーザー光である。
【0008】
透明ガラス板4は近赤外線より短い波長の光は吸収せず、高いエネルギー密度で変色変質し、逆に樹脂系のシートは近赤外線より短い波長の光を吸収し、低いエネルギー密度で変色変質するという性質を持っている。本発明はこの知見に基づくものである。
【0009】
レーザーマーキング装置1より透明樹脂シート3を挟んだ透明積層ガラス板2に波長が近赤外線以下の800nm以下のレーザー光5を照射すると、図1に図示するように樹脂シート3のレーザーの照射部6のみが変色するため、レーザー光5を走査することにより積層ガラス板2へ文字や記号又は絵柄等のマーキングがされる。
【0010】
この方法によると、樹脂シート3のみが変質変色するためレーザーの焦点調節をする必要もなく、またサンドブラストによる方法のように、削りカスなどもでないため積層ガラス板を自動車のフロントガラスとしてとりつけた後でもマーキングが可能である。
【0011】
しかも、積層ガラス板内部にマーキングされるため、消去、改竄が困難であり、盗難防止に有効である。
【0012】
また積層ガラス板4,4に挟みこむ樹脂シート3は透明でなくともよく、レーザー光を照射することで本来の色と別の色に変色する不透明または半透明の樹脂シートを使用しても良いことは勿論である。
【0013】
更に、幾何学的模様などの図形をマークしたり、照射するレーザ光により透明化する樹脂シートを用いることにより、シースルーウインドウ化したガラス板を簡単に製造することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、樹脂シートのみが変質変色するため、高価なレーザー装置や煩わしい加工の後の洗浄処理を必要としないので、簡単かつ安価なマーキングを実現でき、ガラス板のマーキング方法として優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 レーザーマーキング装置
2 複合ガラス
3 樹脂シート
4 透明ガラス
5 レーザー光
6 照射部
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車のフロントガラスなどのガラス板に文字、記号などから成る車体番号や絵柄などをマーキングする方法に関するものである。
【0002】
【従来の枝術】
従来、自動車のフロントガラスの表面に自動車の車体識別や盗難防止のために車体番号をマーキングする方法として、サンドブラストやレーザ照射によるマーキング方法がある。
【0003】
しかし、サンドブラストによるマーキング方法は、マーキングする文字・図形等のマスクを作成して砂を対象物に吹きつける方法であるため、固定記号ならマーキング作業は簡単であるが、シリアル番号などのように文字がガラス板毎に変化するものをマーキングする場合はその都度マスクを作成しなければならず、また吹き付ける砂が散乱するためマーキングは自動車の組立工程におけるガラス板単体の状態で行う必要があり、しかもマーキング後にガラスに付着した砂の洗浄を行わなければならないので加工に手間がかかっていた。
【0004】
一方、レーザによるマーキング方法はガラスインナーマークいというガラス板内部を急激に熱し、気泡などを発生させることによりマーキングする方法であるため、ガラス板内部に焦点を合わせる精密レンズや高出力のレーザーを使用するために高価なレーザーマーキング装置が必要であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、安価な装置でガラス板内部に簡単にマーキングする方法を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、2枚の透明ガラスで構成される積層ガラス板間に樹脂シートを挟み、適切な波長と出力のレーザを照射して前記樹脂シートを変色させて文字・記号・絵柄等を樹脂シートにマークすることを特徴とするガラス板のマーキング方法である。
【0007】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例を示す縦断側面図であり、1はレーザーマーキング装置、2は塩ビ系の材料などの透明樹脂シート3を2枚の透明ガラス板4,4間に挟み込んだ積層ガラス板、5はレーザー光である。
【0008】
透明ガラス板4は近赤外線より短い波長の光は吸収せず、高いエネルギー密度で変色変質し、逆に樹脂系のシートは近赤外線より短い波長の光を吸収し、低いエネルギー密度で変色変質するという性質を持っている。本発明はこの知見に基づくものである。
【0009】
レーザーマーキング装置1より透明樹脂シート3を挟んだ透明積層ガラス板2に波長が近赤外線以下の800nm以下のレーザー光5を照射すると、図1に図示するように樹脂シート3のレーザーの照射部6のみが変色するため、レーザー光5を走査することにより積層ガラス板2へ文字や記号又は絵柄等のマーキングがされる。
【0010】
この方法によると、樹脂シート3のみが変質変色するためレーザーの焦点調節をする必要もなく、またサンドブラストによる方法のように、削りカスなどもでないため積層ガラス板を自動車のフロントガラスとしてとりつけた後でもマーキングが可能である。
【0011】
しかも、積層ガラス板内部にマーキングされるため、消去、改竄が困難であり、盗難防止に有効である。
【0012】
また積層ガラス板4,4に挟みこむ樹脂シート3は透明でなくともよく、レーザー光を照射することで本来の色と別の色に変色する不透明または半透明の樹脂シートを使用しても良いことは勿論である。
【0013】
更に、幾何学的模様などの図形をマークしたり、照射するレーザ光により透明化する樹脂シートを用いることにより、シースルーウインドウ化したガラス板を簡単に製造することができる。
【0014】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、樹脂シートのみが変質変色するため、高価なレーザー装置や煩わしい加工の後の洗浄処理を必要としないので、簡単かつ安価なマーキングを実現でき、ガラス板のマーキング方法として優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 レーザーマーキング装置
2 複合ガラス
3 樹脂シート
4 透明ガラス
5 レーザー光
6 照射部
Claims (1)
- 2枚の透明ガラスで構成される積層ガラス板間に樹脂シートを挟み、適切な波長と出力のレーザを照射して前記樹脂シートを変色させて文字・記号・絵柄等を樹脂シートにマークすることを特徴とするガラス板のマーキング方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002209751A JP2004050213A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | ガラス板のマーキング方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002209751A JP2004050213A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | ガラス板のマーキング方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004050213A true JP2004050213A (ja) | 2004-02-19 |
Family
ID=31933519
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002209751A Pending JP2004050213A (ja) | 2002-07-18 | 2002-07-18 | ガラス板のマーキング方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004050213A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009069745A1 (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 板ガラス管理方法 |
JP2010184487A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Inoac Corp | ステッチ模様を設けた部材の製造方法 |
JP2015500749A (ja) * | 2011-11-17 | 2015-01-08 | サン−ゴバン グラス フランスSaint−Gobain Glass France | レーザーマーキングされたポリマー工作物 |
TWI593648B (zh) * | 2011-05-13 | 2017-08-01 | 日本電氣硝子股份有限公司 | 積層體的切斷方法 |
-
2002
- 2002-07-18 JP JP2002209751A patent/JP2004050213A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2009069745A1 (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-04 | Nippon Sheet Glass Company, Limited | 板ガラス管理方法 |
JP2009132572A (ja) * | 2007-11-30 | 2009-06-18 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 板ガラス管理方法 |
JP2010184487A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Inoac Corp | ステッチ模様を設けた部材の製造方法 |
TWI593648B (zh) * | 2011-05-13 | 2017-08-01 | 日本電氣硝子股份有限公司 | 積層體的切斷方法 |
JP2015500749A (ja) * | 2011-11-17 | 2015-01-08 | サン−ゴバン グラス フランスSaint−Gobain Glass France | レーザーマーキングされたポリマー工作物 |
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