JP2004049297A

JP2004049297A - Aldehyde removing member with life span display

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Publication number: JP2004049297A
Application number: JP2002207244A
Authority: JP
Inventors: Yasuhiro Aso; 麻生　康弘; Takeyoshi Kaminishizono; 上西園　武良; Keiko Moriyasu; 森安　恵子; Shinsuke Inoue; 井上　慎介; Kazuhiro Fukumoto; 福本　和広; Kenichiro Suzuki; 鈴木　賢一郎
Original assignee: Aisin Seiki Co Ltd; Toyota Central R&D Labs Inc
Current assignee: Toyota Central R&D Labs Inc; Aisin Corp
Priority date: 2002-07-16
Filing date: 2002-07-16
Publication date: 2004-02-19
Anticipated expiration: 2022-07-16
Also published as: JP3806374B2

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide an aldehydes removing member with a life span display that is improved so as to grasp discoloration of an indicator component and to accurately grasp the life span of a main adsorbing member adsorbing aldehydes. <P>SOLUTION: This aldehyde removing member with the life span display is composed of the main adsorbing member 1 adsorbing aldehydes exposed to an atmosphere and contained in the atmosphere, an indicator 4 adsorbing aldehydes and discoloring by, changing the pH value with the adsorption of aldehydes. The main adsorbing member 1 carries a first adsorbing substance adsorbing aldehydes. The indicator 4 carries a second adsorbing substance adsorbing aldehydes and a pH indicator component discoloring in accordance with the pH value changing with the adsorption of aldehydes. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明はホルムアルデヒドやアセトアルデヒド等の低級のアルデヒド類を吸着する寿命を表示する機能を有するアルデヒド類除去部材に関する。本発明に係るアルデヒド類除去部材は、例えば、住宅建材や家具等から放出されるアルデヒド類を吸着させるのに利用できる。
【０００２】
【従来の技術】
近年、住宅建材や家具等から放出されるホルムアルデヒドが室内空気質を汚染させるため、環境上問題となっている。特に、新築した家屋では室内においてホルムアルデヒドの発生が多く、環境面から問題となっている。ホルムアルデヒドは悪臭物質の一つであり、空気中に０．０５ｐｐｍという非常に低い濃度で残留していたとしても、その臭気が感じられ、更に２〜５ｐｐｍ程度となれば、目や人体の気道に強い刺激が与えられ、くしゃみ、咳が出る等し、人体への刺激が強くなる。
【０００３】
そこで、従来、文献１（特開平１１ー２２７８２４号公報）には、ホルムアルデヒド捕足機能を有するアンモニウム塩を担持させた養生床面シートを住宅工事中の施工床面に敷設し、工事期間中においてホルムアルデヒドの捕足除去を図るホルムアルデヒドの除去方法が開示されている。
【０００４】
また文献２（特開平１１ー１２８３２９号公報）には、アンモニウム塩を使いホルムアルデヒドと反応させ分解除去するホルムアルデヒド捕捉材が開示されている。そして文献２では、アンモニウム塩によりホルムアルデヒドを捕捉可能に形成された捕捉紙において、ホルムアルデヒドの捕捉により生成された酸性物質を検知し、変色し、変色に伴い捕捉部の捕捉状況を知られるｐＨ指示薬を担持させている。
【０００５】
更に文献３（特公昭５６ー５６２６０号公報）には、アミノ酸とｐＨ指示薬を担持した紙を用い、ホルムアルデヒドによって消毒するときの消毒完了時間をｐＨ指示薬の変色により知らせる消毒指示物が開示されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
文献１は、養生床面シートがホルムアルデヒドを捕捉している状況を表示するインジケータ機能を有するものではない。
【０００７】
文献２は、捕捉紙の捕捉状況をｐＨ指示薬の変色で表示するインジケータ機能を有しているものの、ホルムアルデヒドを吸着する吸着物質を担持した捕捉紙と、捕捉紙の捕捉状況をユーザーに知らせるｐＨ指示薬を担持するインジケータとは分かれておらず、従ってホルムアルデヒドを捕捉する捕捉紙の全体にｐＨ指示薬を担持させ、捕捉紙の全体を変色させるものである。このように文献２によれば、ホルムアルデヒドを捕捉する捕捉紙と、捕捉紙の捕捉状況をユーザーに知らせるｐＨ指示薬を担持するインジケータとが分かれていない方式を採用しているため、捕捉紙に担持されているホルムアルデヒド吸着用の吸着物質の種類によっては、ｐＨ指示薬が変色作用を行ったときであっても、吸着物質自体の色等の影響を受けて、変色の鮮明性が低下するおそれがあり、捕捉紙の変色状況がユーザーに明確に視認できないおそれがある。この場合、捕捉紙の捕捉機能の寿命がきていても、ユーザーは捕捉紙の寿命を正確に認識できないおそれがあり、好ましくない。
【０００８】
文献３は、文献２の場合と同様に、消毒指示物を構成する紙における捕捉状況をｐＨ指示薬の変色で表示するインジケータ機能を有しているものの、ホルムアルデヒドを吸着する吸着物質を担持した紙と、紙におけるホルムアルデヒドの捕捉状況をユーザーに知らせるｐＨ指示薬を担持したインジケータとは分かれておらず、従ってホルムアルデヒドを捕捉する紙の全体にｐＨ指示薬を担持させ、消毒指示物を構成する紙の全体を変色させるものである。このように文献３によれば、ホルムアルデヒドを捕捉する紙と、紙におけるホルムアルデヒドの捕捉状況をユーザーに知らせるｐＨ指示薬を担持したインジケータとが分かれていない方式を採用しているため、ホルムアルデヒド吸着用の吸着物質の種類によっては、ｐＨ指示薬が変色したときであっても、変色の鮮明性が低下し、インジケータの変色状況がユーザーに明確に視認できないおそれがある。この場合、捕捉紙の寿命がきていても、消毒完了時間の正確な検知を誤認識するおそれがある。例えば、インジケータに担持されている吸着物質の色彩が暗いときには、ｐＨ値の変化に伴いｐＨ指示薬が変色したとしても、ｐＨ指示薬の変色が鮮明に現れず、ユーザーは変色状況を把握しにくく、消毒完了時間の誤認識が生じるおそれがある。更に文献３は、アミノ酸とｐＨ指示薬を使い、ホルムアルデヒドによる消毒終了時間をユーザーに知らせるもので、使用目的が異なっている。また、実際使用する場合、この方式ではかなり高濃度のホルムアルデヒドでなければ反応しないので、家屋等で問題としているｐｐｍオーダーのアルデヒド類に対しては使用することができない。
【０００９】
なお文献２では、硫酸アンモニウム塩がホルムアルデヒドと反応して、ホルムアルデヒドはヘキサメチレンテトラミンに変換されると同時に硫酸が生成する。変換されたヘキサメチレンテトラミンは酸が存在すると、［ＣＨ_２）_６Ｎ_４］_２のＨ_２ＳＯ_４のような塩を作り、ついで加水分解してホルムアルデヒドとアンモニアになる問題がある。即ち、ホルムアルデヒドの再放出の問題と、ｐＨ値が変化し、変・退色が生じる問題も生じる。更に生成した硫酸等の酸は、担体であるパルプ、ポリエステル不織布等を劣化、変色させる問題もあり、担体の強度低下やインジケータの色の変化をわかりにくくさせる欠点もある。文献３には、上記した問題点を解決する方策についての既述はない。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記した実情に鑑みてなされたものであり、ｐＨ指示薬の変色状況の把握を良好に行うことができ、アルデヒド類を吸着する主吸着部材の寿命を正確に把握できるように改良した寿命表示付きアルデヒド類除去部材を提供することを課題とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る寿命表示付きアルデヒド類除去部材は、雰囲気に晒され雰囲気に含まれているアルデヒド類を吸着する主吸着部材と、
アルデヒド類を吸着すると共に、アルデヒド類の吸着に伴い変色するインジケータとで構成されており、
主吸着部材は、アルデヒド類を吸着する第１の吸着物質を含み、
インジケータは、アルデヒド類を吸着する第２の吸着物質と、アルデヒド類の吸着に伴なって変化するｐＨ値により変色するｐＨ指示薬とを担持していることを特徴とするものである。
【００１２】
本発明によれば、主吸着部材における第１の吸着物質は、アルデヒド類の吸着除去機能を良好に発揮できるように選択される。従って、主吸着部材における第１の吸着物質を選択するにあたり、ｐＨ指示薬の変色状況を考慮せずとも良い。即ち、ｐＨ指示薬の変色状況に対して独立して、主吸着部材における第１の吸着物質を選択することができる。
【００１３】
インジケータは、アルデヒド類を吸着する第２の吸着物質と、アルデヒド類の吸着に伴いｐＨ値を変化させて変色するｐＨ指示薬とを担持する。主吸着部材の寿命をユーザーに知らせるように、インジケータのｐＨ指示薬が変色することにより、インジケータは変色する。従って、インジケータに担持される第２の吸着物質は、ｐＨ指示薬の変色状況を考慮して選択される。即ち、インジケータに担持されているｐＨ指示薬が変色したとき、第２の吸着物質の存在がｐＨ指示薬の変色状況をなるべく損なわないように、インジケータに担持される第２の吸着物質は選択される。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、次の実施形態の少なくとも一つを採用することができる。
【００１５】
・主吸着部材はホルムアルデヒドやアセトアルデヒド等のアルデヒド類を吸着できるものであればよく、その形状はシート状でも、板状でも、ハニカム状、顆粒状、粉末状のいずれでも良い。インジケータについては、変色するインジケータ機能は期待されているものの、アルデヒド類を除去する機能は主吸着部材ほど必要とされない。このため、インジケータの表出面積は主吸着部材の表出面積よりも小さくすることができる。インジケータは、主吸着部材に対して一体的に接合されている形態、接合可能な形態、分離されている形態のいずれかの形態で、主吸着部材と共に雰囲気に晒される。主吸着部材の基材、インジケータの基材としては、紙、布、不織布等を例示することができ、これらに限定されるものではない。なお、紙としては、洋紙紙、和紙紙でも良い。
【００１６】
・本発明によれば、主吸着部材はアルデヒド類の吸着除去機能を期待されており、インジケータは主吸着部材の寿命を知らせるインジケータ機能を期待されている。このように主吸着部材及びインジケータは、期待されている機能が異なるため、主吸着部材に担持されている第１の吸着物質と、インジケータに担持されている第２の吸着物質とを、それらの機能を十分に発揮できるように異材質とすることができる。場合によっては、主吸着部材及びインジケータの双方の機能が大きく損なわれない限り、同系材質とすることもできる。
【００１７】
・主吸着部材の第１の吸着物質は、多孔質の粒子状の担体と第１のアミノ酸類とで形成されている実施形態を採用することができる。第１のアミノ酸類としては、中性アミノ酸、酸性アミノ酸、塩基性アミノ酸のいずれでも良い。また脂肪族アミノ酸、芳香族アミノ酸のいずれでも良い。具体的には、グリシン、アラニン、リシン（Ｌーリシン）、チロシン、システイン、フェニルアラニン、セリン、ヒドロキシリシン、アミノ安息香酸及び／又はその塩類のうちの少なくとも１種が例示される。２種以上を混在させても良い。芳香族アミノ酸としては、ｏ−芳香族アミノ酸、ｍ−芳香族アミノ酸、ｐ−芳香族アミノ酸、Ｐ−アミノサリチル酸、ｍ−アミノサリチル酸のいずれも用いることができる。場合によっては、主吸着部材に担持されている第１の吸着物質としては、グアニジノ基を含有するグアニジノ基含有化合物を採用することもできる。グアニジノ基含有化合物は、アルギニン及びその塩類のうちの少なくとも１種とすることができる。例えば、アルギニン及びアルギニン−グルタミン酸塩のうちの一方を用いても良いし、双方を用いても良い。更にアルギニンの塩類としては、その炭酸塩、塩酸塩、硝酸塩、リン酸塩、硫酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩等も含まれる。
【００１８】
多孔質の粒子状の担体としては、粘土鉱物である実施形態を採用することができる。多孔質の粘土鉱物として含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物等の含水珪酸塩系粘土鉱物を例示できる。含水珪酸塩系粘土鉱物としては、具体的には、セピオライト、アタパルジャイト、ゼオライト、ラフリナイト、ファルコンドアイト、パリゴルスカイトのうちの少なくとも１種を主要成分とすることができ、これらは微細な多数の細孔を有する。含水珪酸マグネシウム質粘土鉱物としては、マグネシウムや珪素の一部がアルミニウム、鉄、ニッケル、ナトリウム等で置換されている形態も含む。
【００１９】
上記した粘土鉱物自体もアルデヒド類の吸着能を有するが、アミノ酸系物質を粘土鉱物体自体に担持すれば、アルデヒド類の吸着除去能が一層向上する。粘土鉱物とアミノ酸系物質とアルデヒド類との反応によるものと推察される。粘土鉱物はそれ自体がバインダ機能を有するため、別のバインダを用いずとも、主吸着部材に担持される。但し必要に応じて、別のバインダを配合することもできる。多孔質の粒子状の担体としては活性炭、ケイソウ土、活性白土、アルミナ、シリカゲル等のうちの少なくとも１種の多孔質の粒子状の担体を用いることもできる。粘土鉱物等の担体は粒状であり、平均粒径が例えば３０μｍ以下、２０μｍ以下のもの、１０μｍ以下、５μｍ以下、１μｍ以下のものを採用できる。よって粘土鉱物等の担体は一般的には粉末粒子状、殊に微粉末粒子状で用いることができる。なお粘土鉱物等の担体の粉砕は、ミキサー、ボールミル、振動ミル、ハンマーミル等の公知の粉砕手段を用いて、湿式粉砕、乾式粉砕とすることができる。
【００２０】
・主吸着部材において、粘土鉱物等の多孔質の担体の量が相対的に過剰になれば、第１のアミノ酸類を担持した粘土鉱物等の多孔質の担体が主吸着部材から脱落する頻度が増加することがあり、粘土鉱物等の多孔質の担体が無駄になるおそれがある。また粘土鉱物等の多孔質の担体の量が相対的に過少になれば、第１のアミノ酸類を担持できる粘土鉱物等の多孔質の担体の量が低下し、ひいては第１のアミノ酸類の担持量が低下し、アルデヒド類に対する除去性が低下する。上記した点を考慮し、本発明に係る主吸着部材によれば、粘土鉱物等の多孔質の担体が担持されるときには、主吸着部材の単位面積あたり、粘土鉱物等の多孔質の担体の担持量は、重量で、１０ｇ／ｍ^２〜１００ｇ／ｍ^２、殊に４０ｇ／ｍ^２〜８０ｇ／ｍ^２、なかでも５０ｇ／ｍ^２〜７０ｇ／ｍ^２とすることができる。ただし、上記した範囲に限定されるものではない。
【００２１】
第１のアミノ酸類の担持量が過少であれば、アルデヒド類に対する除去性が低下する。第１のアミノ酸類の担持量が過多であれば、コスト高となる。従って主吸着部材の単位面積当たりについては、アルデヒド類に対する除去性を考慮し、第１のアミノ酸類の担持量は重量比で、０．６ｇ／ｍ^２〜２４ｇ／ｍ^２、殊に２．４ｇ／ｍ^２〜１８ｇ／ｍ^２、なかでも６ｇ／ｍ^２〜１２ｇ／ｍ^２とすることができる。ただし、上記した範囲に限定されるものではない。
【００２２】
・本発明によれば、インジケータに担持されている第２の吸着物質は、第１のアミノ酸類と異なる第２のアミノ酸類である実施形態を採用することができる。第２のアミノ酸類は、グアニジノ基を含有するグアニジノ基含有化合物を採用することができる。グアニジノ基含有化合物は、アルギニン及びその塩類のうちの少なくとも１種とすることができる。例えば、アルギニン及びアルギニン−グルタミン酸塩のうちの一方を用いても良いし、双方を用いても良い。因みに、文献（化学辞典　東京化学同人社）によれば、アルギニンは２−アミノ−５−グアニジノ吉草酸とされている。更にアルギニンの塩類としては、その炭酸塩、塩酸塩、硝酸塩、リン酸塩、硫酸塩、ナトリウム塩、カリウム塩等も含まれる。グアニジノ基含有化合物は、飲食品としても使用されており、幼児等が誤まって舐めたときであっても、安全である。なお、従来技術に係る文献１，２で使用されているアンモニウム塩は一般的に人体に有害であり、更にアンモニウム塩として記載されている硫酸アンモニウムは、化学肥料にもよく使用されるものであり、毒物ではないにしろ、人体に有害である。
【００２３】
・本発明によれば、好ましくは、インジケータの第２の吸着物質は、塩基性をもち、ｐＨ指示薬はｐＨ値が塩基性域から中性または酸性域に向けて変化するとき変色する実施形態を採用することができる。
【００２４】
・本発明によれば、インジケータに含まれているｐＨ指示薬は、使用開始前のインジケータに担持されている第２のアミノ酸のｐＨ値、インジケータにアルデヒド類が担持されたときのｐＨ値変化等を考慮して選択される。例えば、インジケータに含まれているｐＨ指示薬はフェノールレッド、オーリン、ニュートラルレッド、ナイルブルー、ニトロフェノールスルホンフタレイン、ｏークレゾールベンゼイン、ジブロムバニリデンシクロヘキサノン、ｏ−クレゾールレッド、αーナフトールフタレイン、インドオキシン、アリザリンブルー、ブロムチモールブルー、ｍークレゾールパープル、ｐーキシレノールブルーのうちの少なくとも１種である実施形態を採用することができる。フェノールレッドは酸塩基ｐＨ指示薬であり、フェノールスルホンフタレインとも呼ばれ、変色域はｐＨ８．４（赤色）〜ｐＨ６．８（黄色）である。ｐＨ指示薬の色変化時期は、アルデヒド類を吸着する性能を有する主吸着部材の寿命に連動していることが好ましい。即ち、主吸着部材の寿命がきたとき、あるいは、寿命の少し手前、寿命の少し後で、インジケータに含まれているｐＨ指示薬が変色することが好ましい。主吸着部材の寿命は、主吸着部材に吸着されるアルデヒド類の飽和吸着状態、または、飽和吸着状態に近い状態を意味する。
【００２５】
・本発明によれば、好ましくは、インジケータのｐＨ指示薬は、主吸着部材の寿命を意味する文字、図形、数字のうちの少なくとも一つを有する形状にインジケータに担持されており、変色に伴い、主吸着部材の寿命に関する情報を意味する文字、図形、数字のうちの少なくとも一つを表示する実施形態を採用することができる。この場合、主吸着部材の寿命に関する情報を意味する文字、図形または数字によって、ユーザーは、主吸着部材の寿命に関する情報を、確実に且つ具体的に認識することができる。
【００２６】
・本発明によれば、インジケータの基材のｐＨ値はｐＨ指示薬の変色に影響することがある。インジケータが紙を基材とする場合には、ｐＨ指示薬によっても相違するものの、紙のｐＨ値は例えば６〜１０、殊に６．５〜８．０を例示することができる。
【００２７】
【実施例】
以下、本発明の第１実施例について図１を参照して具体的に説明する。本実施例に係る寿命表示付きアルデヒド類除去部材は、ホルムアルデヒドを含有するかあるいは発生させる雰囲気に含まれているホルムアルデヒドを吸着する主吸着部材としての主シート１と、ホルムアルデヒドを吸着すると共にホルムアルデヒドの吸着に伴いｐＨ値を変化させて変色するインジケータ４とで構成されている。
【００２８】
主シート１は広い表出面積を有しており、建築物の空間や、床壁、天井壁等の壁に設置したり、家具に収容可能となっており、ホルムアルデヒドを吸着する第１の吸着物質を担持している。第１の吸着物質は、多孔質の微粒子状の担体としての粘土鉱物と、粘土鉱物に担持された第１のアミノ酸類とで形成されている。具体的には、粘土鉱物はセピオライトであり、第１のアミノ酸はグリシンである。セピオライトとグリシンとの相性は良く、ホルムアルデヒドの吸着除去能を高めることができる。なお文献（特開昭５６−６６２６０号公報）によれば、グリシンのｐＨ値は６．０とされている。
【００２９】
図１に示すように、インジケータ４は小片状をなしており、インジケータ４の表出面積は主シート１の表出面積よりも小さい。インジケータ４は主シート１と共に、ホルムアルデヒドを発生させるかあるいはホルムアルデヒドが含有されている雰囲気に晒されるものであり、主シート１の周辺部等の一部に両面テープ等の接着部材を介して主シート１に貼り付けて使用され、主シート１と同一の空間内に一体的に置くことができるようにされている。
【００３０】
インジケータ４は、ホルムアルデヒドを吸着する第２の吸着物質と、ホルムアルデヒドの吸着に伴いｐＨ値を変化させて変色するｐＨ指示薬とを担持している。第２の吸着物質は、主シート１に担持されている第１のアミノ酸類とは異なる第２のアミノ酸類とされており、具体的にはグアニジノ基を含有するグアニジノ基含有化合物とされている。本実施例ではグアニジノ基含有化合物はアルギニンとされている。アルギニンは塩基性を示す物質であり、文献（特開昭５６−６６２６０号公報）によればｐＨ１０．８とされている。このようにアルギニンを用いれば、塩基性であるため、インジケータ４へのホルムアルデヒドの吸着が進行するにつれて、インジケータ４が塩基性域から中性域に変化することができ、インジケータ４に担持されているｐＨ指示薬の変色を良好に行なわしめるのに有利である。
【００３１】
インジケータ４に担持されているｐＨ指示薬は具体的にはフェノールレッドである。フェノールレッドは、一般的には変色域がｐＨ値８．４（赤色）〜６．８（黄色）とされている。インジケータ４にホルムアルデヒドが吸着される量が増加すると、インジケータ４に担持されているアルギニンがホルムアルデヒドと反応してインジケータ４が塩基性域から中性域に変化する。これによりインジケータ４に担持されているｐＨ指示薬であるフェノールレッドは、赤色域から黄色域に変色する。このように塩基性域から中性域に変化する反応では、可逆反応が起こりにくいので、ホルムアルデヒドの再放出がないのはもちろん、変色したインジケータ４の変色・退色も抑制される。
【００３２】
インジケータ４に担持されるアルギニン濃度としては、インジケータ４となる紙に担持する前の溶液状態のとき、重量比で、０．３〜３０％、殊に１％〜２０％、２％〜１５％とすることができる。
【００３３】
本実施例によれば、インジケータ４におけるアルギニンの担持量（重量）としては、アルデヒド類の吸着性能等を考慮すると、インジケータ４の単位面積あたり、（０．４ｇ／ｍ^２）〜（４２ｇ／ｍ^２）、殊に（１．４ｇ／ｍ^２）〜（２８ｇ／ｍ^２）、（２．８ｇ／ｍ^２）〜（２１ｇ／ｍ^２）とされている。
【００３４】
このようにすれば、住宅室内や家具収納・梱包内等の低濃度（例えば０．００１ｐｐｍ〜１００ｐｐｍ、０．０１ｐｐｍ〜２０ｐｐｍ）のホルムアルデヒドを除去する際において、主シート１の吸着寿命にほぼ対応してフェノールレッドが変色するように調整することができる。
【００３５】
上記したようにフェノールレッドが変色するタイミングは、主シート１の吸着寿命とほぼ一致するようにされている。この場合、使用用途に応じて、フェノールレッドが変色するタイミングについては、インジケータ４におけるアルギニンの担持量を変えることにより、主シート１の吸着寿命の少し前にしたり、主シート１の吸着寿命の少し後にしたりすることは可能である。
【００３６】
本実施例によれば、主シート１は次のように製造できる。まず、主シート１を形成する基材であるパルプと、粘土鉱物である微小粒状のセピオライト（平均粒径：２μｍ〜２５０μｍ）と、水とを含有するスラリー状混合物１００（図２参照）を形成する。このスラリー状混合物１００の配合割合としては、パルプを３０〜７０重量％、殊に４０〜６０重量％とすることができ、セピオライトを３０〜７０重量％、殊に４０〜６０重量％とすることができる。但しこれに限定されるものではなく、必要に応じて変更できることは勿論である。
【００３７】
このように形成したスラリー状混合物１００を網状の抄紙部材１１０（図２参照）の上面に供給する。スラリー状混合物１００に含まれている水は、抄紙部材１１０の下方に落下するものの、混合物に含まれているパルプやセピオライト等の固形残留物は、網状の抄紙部材１１０の上面に連続シート１２０として残る。即ち抄紙処理が行われる。このように抄紙処理で形成された連続シート１２０は、基本的には、パルプと粘土鉱物であるセピオライトとで形成されている。なお、必要に応じて、スラリー状混合物１００に他の配合剤を配合することもできる。
【００３８】
この連続シート１２０を抄紙部材１１０から剥離させ、約１２０℃で約３分間乾燥させる。連続シート１２０に含まれていた水分は、乾燥により除去される。その後、連続シート１２０は、案内ローラにより案内されつつ後工程に向けて搬送され、搬送途中において、連続シート１２０の上方に配置されているシャワー装置１４０から、第１のアミノ酸類（グリシン）１０重量％を含有させたアミノ酸類含有液状物１５０を連続シート１２０の上面に供給する。これによりアミノ酸類含有液状物１５０と連続シート１２０とを接触させる接触工程が実施される。この結果、第１のアミノ酸類は主シート１の基材であるパルプにも担持されるが、パルプに担持されているセピオライトの細孔に多量に担持される。
【００３９】
上記したように本実施例によれば、第１のアミノ酸類を含有するアミノ酸類含有液状物１５０を連続シート１２０に接触させることにより、第１アミノ酸類をセピオライトの細孔に含浸させる接触工程を実施するに先だって、連続シート１２０を乾燥させる乾燥工程を行なうことにしている。
【００４０】
仮に、第１のアミノ酸類を含有するアミノ酸類含有液状物１５０を連続シート１２０に接触させて第１アミノ酸類をセピオライトの細孔に含浸させる接触工程を実施する際に、連続シート１２０が含む水分量が過剰であれば、第１のアミノ酸類を含有するアミノ酸類含有液状物１５０が連続シート１２０の内部に浸透することが抑えられる。更に連続シート１２０に一旦担持させた第１のアミノ酸類が水を介して外部に溶出するおそれがあり、この場合、第１のアミノ酸類の担持率が高まらないおそれがある。この点本実施例によれば、第１のアミノ酸類を含有するアミノ酸類含有液状物１５０を連続シート１２０に接触させて含浸させる接触工程に先だって、連続シート１２０を乾燥させて連続シート１２０の内部の水分が低減されているため、接触工程において、アミノ酸類含有液状物１５０を連続シート１２０に含浸させ易い利点が得られ、ひいては主シート１における第１のアミノ酸類の担持率を高めるのに有利である。
【００４１】
上記したように第１アミノ酸類（グリシン）を含有する水系のアミノ酸類含有液状物１５０を連続シート１２０に接触させて連続シート１２０の内部に含浸させた後に、乾燥工程を再び行い、連続シート１２０に含有されている余剰の水分を除去し、その後、連続シート１２０を適宜のサイズに切断し、以て紙質の主シート１を形成する。
【００４２】
上記したセピオライトは多数の細孔を有する多孔質体であり、第１のアミノ酸類（グリシン）を担持することで、有害なホルムアルデヒドに対し有効に反応を起こし、ホルムアルデヒドを除去することができる。セピオライトに含まれている水分、マグネシウム、アミノ酸がホルムアルデヒドと反応するものと推察される。
【００４３】
次にインジケータ４の製造について説明を加える。まず、第２のアミノ酸類（アルギニン）とフェノールレッドとアルコールと水とを含有する水溶液を形成する。この場合、水溶液の配合としては、具体的には、アルギニンを０．３〜３０重量％、殊に１〜２０重量％とすることができ、フェノールレッドを０．０１〜１重量％、殊に０．０２〜０．５重量％とすることができ、このようにアルギニン及びフェノールレッドを、液状物としての水に混合させる。なお配合割合としてはこれに限定されるものではなく、必要に応じて変更できることは勿論である。
【００４４】
そして、インジケータ４となる紙と、この水溶液（第２のアミノ酸類を含有するアミノ酸含有液状物）とを接触させる。具体的には、インジケータ４となる紙をこの水溶液に所定時間（例えば１〜１０分間）浸漬させる。その後、水溶液から取り出した紙を約１０５℃で約３０分間度乾燥させ、所定のサイズに切断し、インジケータ４を形成する。製造後のインジケータ４は塩基性域であり、ｐＨ値１０〜１１であると推察される。
【００４５】
本実施例によれば、インジケータ４は製造時には主シート１と別体とされている。使用時には主シート１は、ホルムアルデヒドを発生させるか含有する建築物の内部、家具の内部等の雰囲気に晒される。この場合、図１に示すように、インジケータ４は両面テープ等の接着部材で主シート１に接着される。なお、主シート１について、アルギニン及びフェノールレッドを担持させていない状態で基材のｐＨ値は、一般的に６．５〜８．０である。
【００４６】
なお、グアニジノ基を有するアルギニンと、ホルムアルデヒドとが反応したときにおける反応を、化学式１として示す。化学式１で示すように、シッフ塩基が生成されると共に水が生成される。
【００４７】
【化１】

【００４８】
本実施例によれば、主シート１における第１の吸着物質は、ホルムアルデヒドの吸着除去機能を充分に発揮できるように、セピオライトとグリシンとに選択されている。ここで、主シート１にはｐＨ指示薬が担持されていないため、主シート１に担持される第１の吸着物質を選択するにあたり、ｐＨ指示薬の変色状況を肉眼で認識できるようにする条件を考慮せずとも良い。即ち、ｐＨ指示薬の変色から独立して、主シート１における第１の吸着物質の種類、担持量を選択することができる利点が得られる。従って吸着性能が良好な第１の吸着物質の種類、その担持量を選択することができる。
【００４９】
インジケータ４は、前記したように、ホルムアルデヒドを吸着する第２の吸着物質と、ホルムアルデヒドの吸着に伴って変化するｐＨ値に基づいて変色するｐＨ指示薬とを担持している。主シート１の寿命（吸着飽和状態）をユーザーに知らせるように、インジケータ４は変色する。従って、インジケータ４における第２の吸着物質は、ｐＨ指示薬の変色状況を考慮して選択されている。
【００５０】
即ち、インジケータ４に担持されているｐＨ指示薬が変色したとき、第２の吸着物質の存在がｐＨ指示薬の変色の鮮明性状況をなるべく損なわないように、第２の吸着物質の種類、担持量は選択されている。仮に、インジケータ４に担持される第２の吸着物質として、第１の吸着物質と同様に、セピオライトと第１のアミノ酸類（グリシン）とが選択されている場合には、セピオライトは灰色気味であるためインジケータ４もその影響を受けた色となる。更にインジケータ４に担持される第２の吸着物質として活性炭と第１のアミノ酸類を用いたときには、インジケータ４も活性炭自体の黒色の影響を受けた色となる。このような場合、インジケータ４へのホルムアルデヒドの吸着に伴いｐＨ指示薬が変色したとしても、ｐＨ指示薬の変色状況が明瞭になりにくく、ユーザーに寿命判定時期を誤認識させるおそれがある。
【００５１】
この点本実施例によれば、前述したようにインジケータ４は、主シート１の第１の吸着物質と異なる第２の吸着物質と、ホルムアルデヒドの吸着に伴って変化するｐＨ値に基づいて変色するｐＨ指示薬とを担持しており、ホルムアルデヒドの吸着に伴いｐＨ指示薬が変色したとき、第２の吸着物質の存在がｐＨ指示薬の変色の鮮明性をなるべく損なわないように、インジケータ４に担持される第２の吸着物質の種類、担持量は選択されている。このため本実施例によれば、ホルムアルデヒドを吸着する主シート１の本来の性能を充分に確保しつつ、インジケータ４の変色状況の明瞭化を図ることができる。
【００５２】
更に本実施例によれば、インジケータ４に担持されている第２のアミノ酸類としてはアルギニンが使用されており、主シート１の第１のアミノ酸類としてはグリシンが使用されている。一般的にアルギニンはグリシンよりもコスト高であるため、表出面積が大きい主シート１で用いるよりも、表出面積が小さいインジケータ４で用いるのに適する。
【００５３】
主シート１の基材は紙質であるため、使用後には、焼却廃棄が容易である。なお、主シート１に吸着された有害なホルムアルデヒド（ＨＣＨＯ）は、アミノ酸（アミノ基：−ＮＨ_２）と反応し、ホルムアルデヒドとしては実質的に残っていない。
【００５４】
（第２実施例）
図３は第２実施例を示す。本実施例は前記した第１実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。本実施例においても、図３に示すように、インジケータ４Ｂの表出面積は、主シート１Ｂの表出面積よりも小さい。インジケータ４Ｂは、主シート１Ｂの周縁に一体的に外側に向けて突出して形成されている。本実施例においても、インジケータ４Ｂは主シート１Ｂと共に、ホルムアルデヒドを発生させるかホルムアルデヒドを含有する雰囲気に晒される。本実施例によれば、主シート１Ｂの単位面積あたり、セピオライトの担持量は４０〜８０ｇ／ｍ^２であり、グリシンは担持量は５〜１３ｇ／ｍ^２である。インジケータ４Ｂの単位面積あたり、アルギニンの担持量は１．４〜２８ｇ／ｍ^２である。
【００５５】
（第３実施例）
図４は第３実施例を示す。本実施例は前記した第１実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。本実施例においても、図４に示すように、インジケータ４Ｃは、主シート１Ｃの内部に一体的に配置されている。インジケータ４Ｃは主シート１Ｃと共に、ホルムアルデヒドを発生させるかホルムアルデヒドを含有する雰囲気に晒される。インジケータ４Ｃの表出面積は、主シート１Ｃの表出面積よりも小さい。この場合には、主シート１Ｃに第１の吸着物質（セピオライトとグリシン）を担持させるときに、主シート１Ｃの一部にマスキング材を貼り合わせてマスキング処理をし、主シート１Ｃにマスキング部を形成する。主シート１のマスキング部１ｘには第１の吸着物質は担持されない。そして、第２吸着物質（アルギニン）とｐＨ指示薬（フェノールレッド）とを含む液を、マスキング材を外した主シート１Ｃのマスキング部１ｘのみに接触させて含浸させる。これにより第２吸着物質とｐＨ指示薬を、マスキング材を外したマスキング部１ｘに担持させて、主シート１Ｃの内部に部分的に且つ一体的にインジケータ４Ｃを形成する。本実施例によれば、主シート１Ｃの単位面積あたり、セピオライトの担持量は４０〜８０ｇ／ｍ^２であり、グリシンの担持量は５〜１３ｇ／ｍ^２である。インジケータ４Ｃの単位面積あたり、アルギニンの担持量は１．４〜２８ｇ／ｍ^２である。
【００５６】
（第４実施例）
図５は第４実施例を示す。本実施例は前記した第１実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。本実施例においては、図５に示すように、インジケータ４ＤのｐＨ指示薬は、主シート１Ｄの寿命を意味する文字を有する形状にインジケータ４Ｄに担持されており、変色に伴い、主シート１Ｄの寿命を意味する文字である『おわり』を表示する。これによりユーザーは主シート１Ｄの寿命を正確に認識することができる。『おわり』に代えて『ＥＮＤ』『終了』、主シート１Ｄの交換を意味する『交換』、あるいは、他の語句でも良い。文字に代えて、主シート１Ｄの寿命を意味する図形、数字にしても良い。本実施例によれば、主シート１Ｄの単位面積あたり、セピオライトの担持量は４０〜８０ｇ／ｍ^２であり、グリシンの担持量は５〜１３ｇ／ｍ^２である。インジケータ４Ｄについては、単位面積で換算すると、アルギニンの担持量は１．４〜２８ｇ／ｍ^２である。
【００５７】
（第５実施例）
図６は第５実施例を示す。本実施例は前記した第１実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。以下、第１実施例と相違する部分を中心として説明する。本実施例によれば、主シート１Ｅにおいては、第１のアミノ酸類としてのＬ−リシンを担持したセピオライトが担持されている。主シート１Ｅの単位面積あたり、セピオライトの担持量は４０〜８０ｇ／ｍ^２であり、Ｌ−リシンの担持量は５〜３０ｇ／ｍ^２である。インジケータ４Ｅの単位面積あたり、アルギニンの担持量は１．４〜２８ｇ／ｍ^２である。
【００５８】
（第６実施例）
図７は第６実施例を示す。本実施例は前記した第１実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。以下、第１実施例と相違する部分を中心として説明する。本実施例においては、インジケータ４Ｆは主シート１Ｆと分離されており、主シート１Ｆの近傍において使用される。インジケータ４Ｆに担持されている第２のアミノ酸類としては、グアニジノ基含有化合物であるＬ−アルギニンＬ−グルタミン酸塩が使用されている。Ｌ−アルギニンＬ−グルタミン酸塩はグリシンよりもコスト高であるため、表出面積が大きい主シート１Ｆで用いるよりも、表出面積が小さいインジケータ４Ｆで用いるのに適する。製造の際には、Ｌ−アルギニンＬ−グルタミン酸塩及びフェノールレッドを含む水溶液を紙に浸透させる工程、乾燥させる工程を経て、インジケータ４Ｆを形成した。本実施例によれば、主シート１Ｆの単位面積あたり、セピオライトの担持量は例えば中央値で５０ｇ／ｍ^２であり、グリシンは担持量は例えば中央値で３．８ｇ／ｍ^２である。インジケータ４Ｆの単位面積あたり、Ｌ−アルギニンＬ−グルタミン酸塩の担持量は例えば中央値で４．２ｇ／ｍ^２である。
【００５９】
（第７実施例）
図８は第７実施例を示す。本実施例は前記した第１実施例と基本的には同様の構成であり、基本的には同様の作用効果を奏する。以下、第１実施例と相違する部分を中心として説明する。本実施例においては、主吸着部材１Ｇに担持されている第１の吸着物質、インジケータ４Ｇに担持されている第２の吸着物質としては、グアニジノ基を含有するグアニジノ基含有化合物とされており、具体的には、アルギニンとされている。この場合、主シート１Ｇにはセピオライトは担持されていない。主シート１Ｇの単位面積あたり、アルギニンの担持量は０．４〜４２ｇ／ｍ^２である。インジケータ４Ｇの単位面積あたり、アルギニンの担持量は１．４〜２８ｇ／ｍ^２である。
【００６０】
（試験）
ホルムアルデヒドを含有する空気雰囲気（ホルムアルデヒド濃度：０．１ｐｐｍ）に、第１実施例に基づいて形成したインジケータ４及び主シート１を晒す試験を行った。この試験では、インジケータ４のなる紙と、アルギニン及びフェノールレッドを含む水溶液とを用い、水溶液に紙に１分間浸漬させた後に、１０５℃で３０分間乾燥させてインジケータ４を形成した。この水溶液ではアルギニンの濃度は重量比で５％とした。試験結果を図９に示す。図９の縦軸は、主シート１におけるホルムアルデヒドの吸着量を示す。図９の特性線Ｗ１は主シート１におけるホルムアルデヒドの吸着量の増加状況を推定して示す。図９の横軸はインジケータ４におけるｐＨ変化を示す。図９の特性線Ｗ１に示すように、吸着時間が経過するにつれて、主シート１におけるホルムアルデヒドの吸着量は次第に増加する。吸着開始からある時間Ｔ１経過すると、主シート１における吸着量はほぼ飽和状態となり、主シート１をそれ以上使用しても、雰囲気中のホルムアルデヒドの除去は実質的に行われないと判断される。即ち主シート１の寿命となる。主シート１にホルムアルデヒドが吸着される量が増加するにつれて、インジケータ４にホルムアルデヒドが吸着される量も増加する。このようにインジケータ４にホルムアルデヒドが吸着される量も増加すると、インジケータ４に担持されている第２のアミノ酸類（アルギニン）がホルムアルデヒドと反応し、インジケータ４が当初の塩基性域から中性域に変化する。これによりインジケータ４に担持されているフェノールレッドは赤色から橙色を経て黄色に変色する。即ち、図９に示すように、当初のインジケータ４はｐＨ値８．４よりも塩基性域であり、インジケータ４は赤色気味であったが、ホルムアルデヒドの吸着の進行につれてインジケータ４のｐＨ値が次第に低下し、変色した。即ち、主シート１の寿命が近づくにつれて、インジケータ４は赤色域から橙色域に変色を開始し、主シート１の寿命がきたときには、インジケータ４は黄色域に変色した。このように主シート１の寿命と、インジケータ４の変色とが対応していた。
【００６１】
（その他）
上記した実施例においては、ｐＨ指示薬としてフェノールレッドを用いているが、これに限られるものではなく、使用前のインジケータのｐＨ値に応じて他のｐＨ指示薬に代えることができる。場合によっては、塩基性域で青色、中性域で緑、酸性域で黄色を示すブロモチモールブルー（ＢＴＢ）、変色域が８．８〜７．２のクレゾールレッド、フェノールフタレインを用いても良い。複数のｐＨ指示薬を混合して用いることもできる。その他、本発明は上記した実施例のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できるものである。発明の実施の形態、実施例に記載の語句は一部であっても、請求項に記載できるものである。
【００６２】
上記した記載から次の技術的思想も把握できる。
（付記項１）各請求項において、インジケータに担持されている第２の吸着物質は、塩基性をもち、インジケータに担持されているｐＨ指示薬はｐＨ値が塩基性域から中性域または酸性域に向けて変化するとき変色することを特徴とする寿命表示付きアルデヒド類除去部材。
（付記項２）雰囲気に晒され雰囲気に含まれているアルデヒド類を吸着する吸着部材であって、吸着部材の少なくとも一部に、ｐＨ指示薬等の変色可能な指示薬を担持すると共に吸着部材の寿命を示すインジケータが設けられており、
インジケータのｐＨ指示薬等の変色可能な指示薬は、吸着部材の寿命に関する情報を意味する文字、図形、数字のうちの少なくとも一つを有する形状に前記インジケータに担持されており、変色に伴い、前記吸着部材の寿命に関する情報を意味する文字、図形、数字のうちの少なくとも一つを表示することを特徴とする寿命表示付きアルデヒド類除去部材。吸着部材の寿命に関する情報について、文字、図形または数字で表示されるため、ユーザーの誤認識を確実に防止できる。
（付記項３）雰囲気に晒され雰囲気に含まれているアルデヒド類を吸着するものであって、アルデヒド類を吸着除去するアミノ酸類を担持しており、アミノ酸類は、グアニジノ基を含有する化合物であることを特徴とするアルデヒド類吸着部材。この場合、雰囲気中のアルデヒド類を吸着でき、しかも安全性が高い。アルデヒド類吸着部材はシート状を例示できる。
（付記項４）付記項３において、前記グアニジノ基を含有する化合物は、アルギニン及びその塩類のうちの少なくとも１種であることを特徴とするアルデヒド類除去部材。この場合、雰囲気中のアルデヒド類を吸着除去でき、しかも安全性が高い。
（付記項５）各請求項において、主吸着部材はｐＨ指示薬を担持しておらず、インジケータはｐＨ指示薬を担持していることを特徴とするアルデヒド類吸着部材。主吸着部材はｐＨ指示薬を担持していないため、アルデヒド類の吸着除去機能を発揮しつつ、ｐＨ指示薬の使用量が節約される。
（付記項６）各請求項において、主吸着部材は粘土鉱物等の粒子状の担体を担持しており、インジケータは粘土鉱物等の粒子状の担体を担持していないことを特徴とするアルデヒド類吸着部材。粘土鉱物は多孔質であり、主吸着部材における第１の吸着物質の担持性を高めることができる。粘土鉱物はそれ特有の色合を有するため、ｐＨ指示薬の変色の鮮明性を低下させるおそれがある。このような粘土鉱物はインジケータには含まれていないため、インジケータのインジケータ機能を損なうことが抑えられる。
（付記項７）各請求項において、インジケータに担持されているｐＨ指示薬の変色域は、主吸着部材におけるアルデヒド類の吸着飽和状態によるｐＨ値の変化に対応して設定されていることを特徴とするアルデヒド類吸着部材。
（付記項８）雰囲気に晒され雰囲気に含まれているアルデヒド類を吸着するインジケータであり、前記インジケータは、アルデヒド類を吸着するアミノ酸類と、アルデヒド類の吸着に伴なって変化するｐＨ値により変色するｐＨ指示薬とを担持していることを特徴とする寿命表示付きアルデヒド類除去部材。アミノ酸類としてグアニジノ基を含有する化合物を例示できる。
【００６３】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、変色するｐＨ指示薬は、インジケータに担持されているものの、アルデヒド類の吸着除去を主機能とする主吸着部材には担持されていない。このため主吸着部材に担持される第１の吸着物質は、主吸着部材におけるアルデヒド類の吸着除去機能を良好に発揮できるように選択することができる。従って、主吸着部材に担持される第１の吸着物質を選択するにあたり、ｐＨ指示薬の変色を考慮せずとも良い。即ち、ｐＨ指示薬の変色状況の如何にかかわらず、ｐＨ指示薬の変色から独立して、主吸着部材に担持される第１の吸着物質を選択することができ、アルデヒド類の吸着除去機能を向上させるのに有利である。
【００６４】
また本発明によれば、ｐＨ指示薬はインジケータに担持されているものの、アルデヒド類の吸着除去を主機能とする主吸着部材には担持されていないため、主吸着部材によるアルデヒド類の吸着除去機能を確保しつつ、ｐＨ指示薬の使用量を減少させるのに有利であり、価格の低廉化に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】第１実施例に係る主シートとインジケータを示す正面図である。
【図２】主シートの製造過程を模式的に示す工程図である。
【図３】第２実施例に係る主シートとインジケータを示す正面図である。
【図４】第３実施例に係る主シートとインジケータを示す正面図である。
【図５】第４実施例に係る主シートとインジケータを示す正面図である。
【図６】第５実施例に係る主シートとインジケータを示す正面図である。
【図７】第６実施例に係る主シートとインジケータを示す正面図である。
【図８】第７実施例に係る主シートとインジケータを示す正面図である。
【図９】主シートにおける吸着されたホルムアルデヒドの吸着量とインジケータとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
図中、１は主シート（主吸着部材）、４はインジケータを示す。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
TECHNICAL FIELD The present invention relates to an aldehyde removing member having a function of indicating a life of adsorbing lower aldehydes such as formaldehyde and acetaldehyde. The aldehydes removing member according to the present invention can be used, for example, to adsorb aldehydes released from house building materials and furniture.
[0002]
[Prior art]
BACKGROUND ART In recent years, formaldehyde released from house building materials, furniture, and the like pollutes indoor air quality, and thus poses an environmental problem. In particular, in newly built houses, formaldehyde is frequently generated indoors, which is an environmental problem. Formaldehyde is one of the malodorous substances. Even if it remains in the air at a very low concentration of 0.05 ppm, the odor is felt. Strong irritation is given, resulting in sneezing, coughing, etc., and increased irritation to the human body.
[0003]
Therefore, conventionally, in the literature 1 (Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-227824), a curing floor sheet supporting an ammonium salt having a formaldehyde scavenging function is laid on a construction floor surface during house construction, and during the construction period, A method for removing formaldehyde for trapping and removing formaldehyde is disclosed.
[0004]
Reference 2 (Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-128329) discloses a formaldehyde scavenger which reacts with formaldehyde using an ammonium salt to decompose and remove the formaldehyde. According to Reference 2, a pH indicator that detects an acidic substance generated by capturing formaldehyde and changes its color in a capturing paper formed so as to capture formaldehyde with an ammonium salt, and that detects the capturing state of the capturing unit with the discoloration is used as a pH indicator. It is carried.
[0005]
Further, Reference 3 (Japanese Patent Publication No. 56-26060) discloses a disinfection indicator which uses paper carrying an amino acid and a pH indicator and informs the completion time of disinfection when disinfected with formaldehyde by discoloration of the pH indicator. .
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
Document 1 does not have an indicator function for displaying a situation in which the cured floor sheet is capturing formaldehyde.
[0007]
Literature 2 has an indicator function of displaying the capturing state of the capturing paper by discoloration of the pH indicator, but has a capturing paper carrying an adsorbing substance that absorbs formaldehyde, and a pH indicator that informs the user of the capturing status of the capturing paper. Is not separated from the indicator carrying, and therefore, the pH indicator is carried on the entirety of the capture paper that captures formaldehyde, and the entirety of the capture paper is discolored. As described above, according to Document 2, since a method is used in which the capturing paper that captures formaldehyde and the indicator that carries the pH indicator that informs the user of the capturing status of the capturing paper are not separated, the paper is supported by the capturing paper. Depending on the type of the adsorbing substance for formaldehyde adsorption, even when the pH indicator has performed a discoloration action, the sharpness of the discoloration may be affected by the influence of the color of the adsorbing substance itself, The user may not be able to clearly see the discoloration state of the capture paper. In this case, even if the life of the capturing function of the capturing paper has expired, the user may not be able to accurately recognize the life of the capturing paper, which is not preferable.
[0008]
Literature 3 has an indicator function of displaying the state of capture on the paper constituting the disinfecting indicator by discoloration of the pH indicator, as in Literature 2, but paper carrying an adsorbing substance that adsorbs formaldehyde is used. However, the indicator that carries the pH indicator that informs the user of the formaldehyde trapping state on the paper is not separated, so the pH indicator is carried on the entire paper that captures formaldehyde, and the entire paper that constitutes the disinfection indicator is discolored. It is to let. As described above, according to Reference 3, since a method for separating paper for capturing formaldehyde and an indicator carrying a pH indicator for notifying a user of the capturing status of formaldehyde on the paper are employed, the adsorption for formaldehyde adsorption is performed. Depending on the type of the substance, even when the pH indicator is discolored, the sharpness of the discoloration may be reduced and the discoloration state of the indicator may not be clearly visible to the user. In this case, even if the life of the capture paper has expired, there is a risk that the accurate detection of the disinfection completion time is erroneously recognized. For example, when the color of the adsorbing substance carried on the indicator is dark, even if the pH indicator changes color with a change in the pH value, the discoloration of the pH indicator does not appear clearly, and it is difficult for the user to grasp the discoloration state and disinfection. Erroneous recognition of the completion time may occur. Further, Document 3 uses an amino acid and a pH indicator to inform the user of the end time of disinfection with formaldehyde, and the purpose of use is different. Further, in actual use, this method does not react unless the concentration of formaldehyde is extremely high, so that it cannot be used for aldehydes on the ppm order, which is a problem in houses and the like.
[0009]
In Reference 2, the ammonium sulfate reacts with formaldehyde to convert formaldehyde into hexamethylenetetramine and, at the same time, generate sulfuric acid. The converted hexamethylenetetramine can be converted to [CH ₂ ) ₆ N ₄ ] ₂ H ₂ SO ₄ There is a problem that a salt such as is formed and then hydrolyzed to formaldehyde and ammonia. That is, there arises a problem of re-release of formaldehyde and a problem of a change in pH value and a change or fading. Further, the generated acid such as sulfuric acid has a problem of deteriorating and discoloring the pulp, polyester non-woven fabric and the like as a carrier, and also has a disadvantage of making the strength of the carrier lower and a change in the color of the indicator difficult to recognize. Reference 3 does not describe a measure for solving the above problem.
[0010]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, and has an improved life so that the discoloration state of the pH indicator can be satisfactorily grasped and the life of the main adsorption member that adsorbs aldehydes can be accurately grasped. An object of the present invention is to provide an aldehydes removing member with a display.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
The aldehydes removal member with a life indicator according to the present invention is a main adsorption member that is exposed to the atmosphere and adsorbs aldehydes contained in the atmosphere,
It consists of an indicator that absorbs aldehydes and changes color with the adsorption of aldehydes.
The main adsorption member includes a first adsorption substance that adsorbs aldehydes,
The indicator carries a second adsorbing substance that adsorbs aldehydes and a pH indicator that changes color with a pH value that changes with the adsorption of aldehydes.
[0012]
According to the present invention, the first adsorbing substance in the main adsorbing member is selected so that the function of adsorbing and removing aldehydes can be favorably exhibited. Therefore, it is not necessary to consider the discoloration state of the pH indicator when selecting the first adsorbing substance in the main adsorbing member. That is, the first adsorbing substance in the main adsorbing member can be selected independently of the discoloration state of the pH indicator.
[0013]
The indicator carries a second adsorbent that adsorbs aldehydes, and a pH indicator that changes its pH value and changes color with the adsorption of aldehydes. The indicator changes color as the pH indicator of the indicator changes color to inform the user of the life of the main adsorption member. Therefore, the second adsorbing substance carried on the indicator is selected in consideration of the discoloration state of the pH indicator. That is, when the pH indicator carried on the indicator changes color, the second adsorbent carried on the indicator is selected such that the presence of the second adsorbent does not impair the discoloration of the pH indicator as much as possible.
[0014]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
According to the present invention, at least one of the following embodiments can be adopted.
[0015]
The main adsorbing member may be any one capable of adsorbing aldehydes such as formaldehyde and acetaldehyde, and may be in the form of a sheet, a plate, a honeycomb, a granule, or a powder. The indicator is expected to have a function of discoloring, but the function of removing aldehydes is not required as much as the main adsorption member. For this reason, the exposed area of the indicator can be made smaller than the exposed area of the main suction member. The indicator is exposed to the atmosphere together with the main suction member in any of a form integrally joined to the main suction member, a form that can be joined, and a form that is separated. Examples of the base material of the main adsorption member and the base material of the indicator include, but are not limited to, paper, cloth, nonwoven fabric, and the like. The paper may be Western paper or Japanese paper.
[0016]
According to the present invention, the main adsorbing member is expected to have a function of adsorbing and removing aldehydes, and the indicator is expected to have an indicator function for indicating the life of the main adsorbing member. As described above, since the main adsorbing member and the indicator have different expected functions, the first adsorbing material carried on the main adsorbing member and the second adsorbing material carried on the indicator are separated from each other. Different materials can be used so that the function can be sufficiently exhibited. In some cases, similar materials can be used as long as the functions of both the main adsorption member and the indicator are not significantly impaired.
[0017]
The embodiment in which the first adsorbing substance of the main adsorbing member is formed of a porous particulate carrier and first amino acids can be adopted. The first amino acids may be neutral amino acids, acidic amino acids, or basic amino acids. Further, any of an aliphatic amino acid and an aromatic amino acid may be used. Specifically, glycine, alanine, lysine (L-lysine), tyrosine, cysteine, phenylalanine, serine, hydroxylysine, aminobenzoic acid and / or salts thereof are exemplified. Two or more kinds may be mixed. As the aromatic amino acid, any of o-aromatic amino acid, m-aromatic amino acid, p-aromatic amino acid, P-aminosalicylic acid, and m-aminosalicylic acid can be used. In some cases, a guanidino group-containing compound containing a guanidino group can be used as the first adsorbing substance carried on the main adsorbing member. The guanidino group-containing compound can be at least one of arginine and salts thereof. For example, one of arginine and arginine-glutamate may be used, or both may be used. Furthermore, the salts of arginine include carbonates, hydrochlorides, nitrates, phosphates, sulfates, sodium salts, potassium salts and the like.
[0018]
As the porous particulate carrier, an embodiment in which a clay mineral is used can be employed. Examples of the porous clay mineral include hydrous silicate clay minerals such as hydrous magnesium silicate clay mineral. As the hydrated silicate clay mineral, specifically, at least one of sepiolite, attapulgite, zeolite, lafrinite, falconite, and palygorskite can be used as a main component, and these are fine fine pores. Having. The hydrous magnesium silicate clay mineral includes a form in which part of magnesium or silicon is replaced by aluminum, iron, nickel, sodium, or the like.
[0019]
Although the above-mentioned clay mineral itself has the ability to adsorb aldehydes, the ability to adsorb and remove aldehydes is further improved by supporting the amino acid-based substance on the clay mineral body itself. It is presumed to be due to the reaction between the clay mineral, the amino acid-based substance, and the aldehyde. Since the clay mineral itself has a binder function, it is supported on the main adsorption member without using another binder. However, if necessary, another binder can be blended. As the porous particulate carrier, at least one kind of porous particulate carrier of activated carbon, diatomaceous earth, activated clay, alumina, silica gel and the like can be used. Carriers such as clay minerals are granular, and those having an average particle diameter of, for example, 30 μm or less, 20 μm or less, 10 μm or less, 5 μm or less, 1 μm or less can be employed. Accordingly, carriers such as clay minerals can be generally used in the form of powder particles, particularly fine powder particles. The carrier such as clay mineral can be pulverized by wet pulverization or dry pulverization using a known pulverization means such as a mixer, a ball mill, a vibration mill, and a hammer mill.
[0020]
If the amount of the porous carrier such as a clay mineral in the main adsorption member becomes relatively excessive, the frequency of the drop of the porous carrier such as the clay mineral carrying the first amino acid from the main adsorption member is increased. There is a possibility that porous carriers such as clay minerals may be wasted. Also, if the amount of the porous carrier such as a clay mineral becomes relatively small, the amount of the porous carrier such as a clay mineral capable of supporting the first amino acids decreases, and thus the amount of the first amino acids supported. The amount decreases, and the removability of aldehydes decreases. In consideration of the above, according to the main adsorption member according to the present invention, when a porous carrier such as a clay mineral is supported, per unit area of the main adsorption member, the porous carrier such as a clay mineral is supported. The amount is 10 g / m by weight ² ~ 100g / m ² , Especially 40 g / m ² ~ 80g / m ² , Especially 50g / m ² ~ 70g / m ² It can be. However, it is not limited to the above range.
[0021]
If the amount of the first amino acid carried is too small, the removability of the aldehydes decreases. If the amount of the first amino acid carried is excessive, the cost increases. Therefore, with respect to the unit area of the main adsorption member, the amount of the first amino acid to be carried is 0.6 g / m2 by weight in consideration of the removability of aldehydes. ² ~ 24g / m ² , Especially 2.4 g / m ² ~ 18g / m ² , Especially 6g / m ² ~ 12g / m ² It can be. However, it is not limited to the above range.
[0022]
According to the present invention, it is possible to adopt an embodiment in which the second adsorbent carried on the indicator is a second amino acid different from the first amino acid. As the second amino acids, a guanidino group-containing compound containing a guanidino group can be employed. The guanidino group-containing compound can be at least one of arginine and salts thereof. For example, one of arginine and arginine-glutamate may be used, or both may be used. Incidentally, according to the literature (Chemical Dictionary Tokyo Kagaku Dojinsha), arginine is 2-amino-5-guanidinovaleric acid. Furthermore, the salts of arginine include carbonates, hydrochlorides, nitrates, phosphates, sulfates, sodium salts, potassium salts and the like. The guanidino group-containing compound is also used as a food or drink, and is safe even when an infant or the like accidentally licks it. In addition, the ammonium salt used in the

literatures

1 and 2 according to the prior art is generally harmful to the human body, and ammonium sulfate described as the ammonium salt is also commonly used in chemical fertilizers. Harmful to humans if not poisonous.
[0023]
According to the present invention, preferably, the second adsorbent of the indicator is basic, and the pH indicator changes color when the pH value changes from the basic range to the neutral or acidic range. Can be adopted.
[0024]
According to the present invention, the pH indicator contained in the indicator indicates the pH value of the second amino acid carried on the indicator before the start of use, the pH value change when the aldehyde is carried on the indicator, and the like. It is selected in consideration of. For example, the pH indicators contained in the indicator are phenol red, aurin, neutral red, nile blue, nitrophenol sulfone phthalein, o-cresol benzein, dibromo vanidene cyclohexanone, o-cresol red, α-naphthol phthalein , Indoxine, alizarin blue, bromthymol blue, m-cresol purple, p-xylenol blue. Phenol red is an acid-base pH indicator, also called phenolsulfonephthalein, and its discoloration range is pH 8.4 (red) to pH 6.8 (yellow). The color change time of the pH indicator is preferably linked to the life of the main adsorption member having the ability to adsorb aldehydes. That is, it is preferable that the pH indicator contained in the indicator is discolored when the life of the main adsorption member comes, or slightly before or after the life. The life of the main adsorption member means a saturated adsorption state of aldehydes adsorbed by the main adsorption member or a state close to the saturated adsorption state.
[0025]
According to the present invention, preferably, the pH indicator of the indicator is carried on the indicator in a shape having at least one of letters, graphics, and numbers that mean the life of the main adsorption member, and with the discoloration, An embodiment may be adopted in which at least one of characters, graphics, and numbers indicating information relating to the life of the main suction member is displayed. In this case, the user can surely and specifically recognize the information on the life of the main suction member by using a character, a graphic, or a number meaning the information on the life of the main suction member.
[0026]
According to the present invention, the pH value of the substrate of the indicator may affect the discoloration of the pH indicator. When the indicator is based on paper, the pH value of the paper may be, for example, from 6 to 10, especially from 6.5 to 8.0, depending on the pH indicator.
[0027]
【Example】
Hereinafter, a first embodiment of the present invention will be specifically described with reference to FIG. The aldehydes removing member with a life indicator according to the present embodiment includes a main sheet 1 serving as a main adsorbing member for adsorbing formaldehyde contained in an atmosphere containing or generating formaldehyde, and adsorbing formaldehyde and adsorbing formaldehyde. And an indicator 4 that changes color by changing the pH value.
[0028]
The main sheet 1 has a large exposed area, and can be installed on a space in a building, a wall such as a floor wall or a ceiling wall, or housed in furniture, and is a first adsorbent for adsorbing formaldehyde. Carrying substance. The first adsorbent is formed of a clay mineral as a porous fine-particle carrier and first amino acids supported on the clay mineral. Specifically, the clay mineral is sepiolite, and the first amino acid is glycine. The compatibility between sepiolite and glycine is good, and the ability to adsorb and remove formaldehyde can be enhanced. According to the literature (JP-A-56-66260), the pH value of glycine is 6.0.
[0029]
As shown in FIG. 1, the indicator 4 has a small piece shape, and the exposed area of the indicator 4 is smaller than the exposed area of the main sheet 1. The indicator 4, together with the main sheet 1, generates formaldehyde or is exposed to an atmosphere containing formaldehyde. The main sheet 1 is partially exposed to the peripheral portion or the like through an adhesive member such as a double-sided tape. 1 and is used so that it can be placed integrally in the same space as the main sheet 1.
[0030]
The indicator 4 carries a second adsorbing substance that adsorbs formaldehyde, and a pH indicator that changes its pH value and changes color with the adsorption of formaldehyde. The second adsorbing substance is a second amino acid different from the first amino acid supported on the main sheet 1, and specifically, a guanidino group-containing compound containing a guanidino group. . In this embodiment, the guanidino group-containing compound is arginine. Arginine is a substance showing basicity, and according to the literature (JP-A-56-66260), pH is set to 10.8. When arginine is used as described above, since it is basic, as the adsorption of formaldehyde to the indicator 4 progresses, the indicator 4 can change from a basic region to a neutral region, and is supported by the indicator 4. This is advantageous for facilitating discoloration of the pH indicator.
[0031]
The pH indicator carried on the indicator 4 is specifically phenol red. Phenol red generally has a discoloration range of pH 8.4 (red) to 6.8 (yellow). When the amount of formaldehyde adsorbed on the indicator 4 increases, the arginine carried on the indicator 4 reacts with formaldehyde to change the indicator 4 from a basic region to a neutral region. As a result, phenol red, which is a pH indicator carried on the indicator 4, changes its color from a red range to a yellow range. Thus, in the reaction changing from the basic region to the neutral region, a reversible reaction is unlikely to occur, so that there is no re-emission of formaldehyde, and also the discoloration / fading of the discolored indicator 4 is suppressed.
[0032]
The concentration of arginine carried on the indicator 4 is 0.3 to 30%, particularly 1% to 20%, and 2% to 15% by weight in a solution state before being carried on the paper to be the indicator 4. It can be.
[0033]
According to the present embodiment, the amount (weight) of arginine carried on the indicator 4 is (0.4 g / m 2) per unit area of the indicator 4 in consideration of the adsorption performance of aldehydes and the like. ² ) To (42 g / m ² ), Especially (1.4 g / m ² ) To (28 g / m ² ), (2.8 g / m ² ) To (21 g / m ² ).
[0034]
In this manner, when removing low-concentration (for example, 0.001 ppm to 100 ppm, 0.01 ppm to 20 ppm) formaldehyde in a house room, furniture storage / packaging, or the like, it substantially corresponds to the adsorption life of the main sheet 1. Phenol red can be adjusted to change color.
[0035]
As described above, the timing at which the phenol red discolors is set to substantially coincide with the adsorption life of the main sheet 1. In this case, the phenol red discoloration timing is changed depending on the intended use by changing the amount of arginine supported on the indicator 4 to make the adsorption life of the main sheet 1 short or short. It is possible to do later.
[0036]
According to this embodiment, the main sheet 1 can be manufactured as follows. First, a slurry-like mixture 100 (see FIG. 2) containing pulp as a base material forming the main sheet 1, fine-grained sepiolite (average particle size: 2 μm to 250 μm) as a clay mineral, and water is formed. I do. The mixing ratio of the slurry mixture 100 is such that pulp can be 30 to 70% by weight, particularly 40 to 60% by weight, and sepiolite is 30 to 70% by weight, particularly 40 to 60% by weight. Can be. However, the present invention is not limited to this, and can be changed as needed.
[0037]
The slurry mixture 100 thus formed is supplied to the upper surface of a net-like papermaking member 110 (see FIG. 2). Although the water contained in the slurry-like mixture 100 falls below the papermaking member 110, solid residues such as pulp and sepiolite contained in the mixture form a continuous sheet 120 on the upper surface of the mesh-like papermaking member 110. Will remain. That is, a paper making process is performed. The continuous sheet 120 thus formed by the papermaking process is basically formed of pulp and sepiolite which is a clay mineral. In addition, if necessary, another compounding agent can be added to the slurry mixture 100.
[0038]
The continuous sheet 120 is peeled off from the papermaking member 110, ° C About 3 Minute Allow to dry. The moisture contained in the continuous sheet 120 is removed by drying. Thereafter, the continuous sheet 120 is conveyed toward a subsequent process while being guided by the guide rollers. During the conveyance, the first amino acid (glycine) 10 weights from the shower device 140 disposed above the continuous sheet 120. % Is supplied to the upper surface of the continuous sheet 120. Thus, a contact step of bringing the amino acid-containing liquid 150 into contact with the continuous sheet 120 is performed. As a result, the first amino acids are supported on the pulp, which is the base material of the main sheet 1, but are supported in large amounts on the pores of sepiolite supported on the pulp.
[0039]
As described above, according to the present embodiment, the contact step of impregnating the first amino acids into the pores of the sepiolite by bringing the amino acid-containing liquid 150 containing the first amino acids into contact with the continuous sheet 120 is performed. Prior to the execution, a drying step of drying the continuous sheet 120 is performed.
[0040]
If the contacting step of contacting the amino acid-containing liquid material 150 containing the first amino acids with the continuous sheet 120 to impregnate the first amino acids into the pores of the sepiolite is performed, the moisture contained in the continuous sheet 120 may be reduced. If the amount is excessive, the permeation of the amino acid-containing liquid 150 containing the first amino acid into the continuous sheet 120 can be suppressed. Furthermore, the first amino acids once carried on the continuous sheet 120 may be eluted outside via water, and in this case, the carrying ratio of the first amino acids may not increase. According to this point, according to the present embodiment, prior to the contacting step of bringing the amino acid-containing liquid material 150 containing the first amino acid into contact with and impregnating the continuous sheet 120, the continuous sheet 120 is dried and the inside of the continuous sheet 120 is dried. , The advantage that the continuous sheet 120 can be easily impregnated with the amino acid-containing liquid material 150 in the contacting step, which is advantageous for increasing the loading rate of the first amino acid on the main sheet 1. It is.
[0041]
As described above, the aqueous amino acid-containing liquid material 150 containing the first amino acid (glycine) is brought into contact with the continuous sheet 120 to impregnate the inside of the continuous sheet 120, and then the drying step is performed again. Is removed, and then the continuous sheet 120 is cut into an appropriate size to form the main sheet 1 of paper quality.
[0042]
The above-mentioned sepiolite is a porous body having a large number of pores, and by carrying a first amino acid (glycine), it can effectively react with harmful formaldehyde to remove formaldehyde. It is presumed that water, magnesium and amino acids contained in sepiolite react with formaldehyde.
[0043]
Next, the manufacture of the indicator 4 will be described. First, an aqueous solution containing a second amino acid (arginine), phenol red, alcohol and water is formed. In this case, as the composition of the aqueous solution, specifically, arginine can be 0.3 to 30% by weight, particularly 1 to 20% by weight, and phenol red is 0.01 to 1% by weight, particularly The arginine and phenol red can be mixed with water as a liquid. The mixing ratio is not limited to this, and can be changed as required.
[0044]
Then, the paper serving as the indicator 4 is brought into contact with this aqueous solution (an amino acid-containing liquid containing the second amino acids). Specifically, the paper which becomes the indicator 4 is immersed in this aqueous solution for a predetermined time (for example, 1 to 10 minutes). Thereafter, the paper taken out of the aqueous solution is dried at about 105 ° C. for about 30 minutes, cut into a predetermined size, and the indicator 4 is formed. The indicator 4 after the manufacture is in a basic range, and is assumed to have a pH value of 10 to 11.
[0045]
According to this embodiment, the indicator 4 is separate from the main sheet 1 at the time of manufacture. At the time of use, the main sheet 1 is exposed to an atmosphere such as the inside of a building or the interior of furniture that generates or contains formaldehyde. In this case, as shown in FIG. 1, the indicator 4 is bonded to the main sheet 1 with an adhesive member such as a double-sided tape. In addition, the pH value of the base material of the main sheet 1 in a state where arginine and phenol red are not supported is generally 6.5 to 8.0.
[0046]
The reaction when arginine having a guanidino group reacts with formaldehyde is shown as a chemical formula 1. As shown in Chemical Formula 1, water is generated together with Schiff base.
[0047]
Embedded image

[0048]
According to this embodiment, the first adsorbing substance in the main sheet 1 is selected from sepiolite and glycine so that the function of adsorbing and removing formaldehyde can be sufficiently exhibited. Here, since the pH indicator is not carried on the main sheet 1, in selecting the first adsorbing substance carried on the main sheet 1, a condition that allows the color change state of the pH indicator to be visually recognized is considered. You don't have to. That is, there is obtained an advantage that the type and amount of the first adsorbing substance in the main sheet 1 can be selected independently of the discoloration of the pH indicator. Therefore, it is possible to select the type of the first adsorbent having good adsorption performance and the amount of the first adsorbent.
[0049]
As described above, the indicator 4 carries the second adsorbing substance that adsorbs formaldehyde and the pH indicator that changes color based on the pH value that changes with the adsorption of formaldehyde. The indicator 4 changes color so as to inform the user of the life (adsorption saturated state) of the main sheet 1. Therefore, the second adsorbing substance in the indicator 4 is selected in consideration of the discoloration state of the pH indicator.
[0050]
That is, when the pH indicator carried on the indicator 4 is discolored, the type and amount of the second adsorbent are set so that the presence of the second adsorbent does not impair the sharpness of the discoloration of the pH indicator as much as possible. Selected. If sepiolite and a first amino acid (glycine) are selected as the second adsorbent carried on the indicator 4 as in the case of the first adsorbent, the sepiolite is slightly gray. Therefore, the indicator 4 also becomes a color affected by the influence. Further, when activated carbon and first amino acids are used as the second adsorbing substance carried on the indicator 4, the indicator 4 also has a color affected by the black of the activated carbon itself. In such a case, even if the pH indicator is discolored due to the adsorption of formaldehyde to the indicator 4, the discoloration state of the pH indicator is hard to be clear, and the user may erroneously recognize the life determination time.
[0051]
In this regard, according to this embodiment, as described above, the indicator 4 changes color based on the second adsorbent different from the first adsorbent of the main sheet 1 and the pH value that changes with the adsorption of formaldehyde. The pH indicator is carried by the indicator 4 so that when the pH indicator is discolored due to the adsorption of formaldehyde, the presence of the second adsorbed substance does not impair the sharpness of the discoloration of the pH indicator as much as possible. The type and amount of the adsorbed substance 2 are selected. Therefore, according to the present embodiment, the discoloration state of the indicator 4 can be clarified while sufficiently maintaining the original performance of the main sheet 1 that adsorbs formaldehyde.
[0052]
Further, according to the present embodiment, arginine is used as the second amino acids carried on the indicator 4, and glycine is used as the first amino acids of the main sheet 1. In general, arginine is more expensive than glycine, and therefore is more suitable for use in the indicator 4 having a small exposed area than that used in the main sheet 1 having a large exposed area.
[0053]
Since the base material of the main sheet 1 is made of paper, it is easy to dispose by incineration after use. The harmful formaldehyde (HCHO) adsorbed on the main sheet 1 contains amino acids (amino group: -NH ₂ ) And substantially no formaldehyde remains.
[0054]
(Second embodiment)
FIG. 3 shows a second embodiment. This embodiment has basically the same configuration as the above-described first embodiment, and basically has the same operation and effect. Also in this embodiment, as shown in FIG. 3, the exposed area of the indicator 4B is smaller than the exposed area of the main sheet 1B. The indicator 4B is formed integrally with the periphery of the main sheet 1B so as to protrude outward. Also in this embodiment, the indicator 4B, together with the main sheet 1B, emits formaldehyde or is exposed to an atmosphere containing formaldehyde. According to the present embodiment, the supported amount of sepiolite per unit area of the main sheet 1B is 40 to 80 g / m. ² Glycine is supported in an amount of 5 to 13 g / m 2. ² It is. The amount of arginine carried per unit area of the indicator 4B is 1.4 to 28 g / m. ² It is.
[0055]
(Third embodiment)
FIG. 4 shows a third embodiment. This embodiment has basically the same configuration as the above-described first embodiment, and basically has the same operation and effect. Also in this embodiment, as shown in FIG. 4, the indicator 4C is integrally disposed inside the main sheet 1C. The indicator 4C, together with the main sheet 1C, generates formaldehyde or is exposed to an atmosphere containing formaldehyde. The exposed area of the indicator 4C is smaller than the exposed area of the main sheet 1C. In this case, when the first adsorbing substance (sepiolite and glycine) is supported on the main sheet 1C, a masking material is attached to a part of the main sheet 1C to perform a masking process, and a masking portion is formed on the main sheet 1C. Form. The masking portion 1x of the main sheet 1 does not carry the first adsorbed substance. Then, a liquid containing the second adsorbent (arginine) and a pH indicator (phenol red) is brought into contact with and impregnated only in the masking portion 1x of the main sheet 1C from which the masking material has been removed. As a result, the second adsorption substance and the pH indicator are carried on the masking portion 1x from which the masking material has been removed, and the indicator 4C is formed partially and integrally inside the main sheet 1C. According to the present embodiment, the supported amount of sepiolite per unit area of the main sheet 1C is 40 to 80 g / m. ² And the loading amount of glycine is 5 to 13 g / m ² It is. The amount of arginine supported per unit area of the indicator 4C is 1.4 to 28 g / m. ² It is.
[0056]
(Fourth embodiment)
FIG. 5 shows a fourth embodiment. This embodiment has basically the same configuration as the above-described first embodiment, and basically has the same operation and effect. In this embodiment, as shown in FIG. 5, the pH indicator of the indicator 4D is carried on the indicator 4D in a shape having characters indicating the life of the main sheet 1D. "End" is displayed. Thus, the user can accurately recognize the life of the main sheet 1D. Instead of "end", "END", "end", "exchange" meaning exchange of the main sheet 1D, or other words may be used. In place of the characters, figures or numbers indicating the life of the main sheet 1D may be used. According to this embodiment, the supported amount of sepiolite per unit area of the main sheet 1D is 40 to 80 g / m. ² And the loading amount of glycine is 5 to 13 g / m ² It is. As for the indicator 4D, the amount of arginine supported is 1.4 to 28 g / m2 in terms of unit area. ² It is.
[0057]
(Fifth embodiment)
FIG. 6 shows a fifth embodiment. This embodiment has basically the same configuration as the above-described first embodiment, and basically has the same operation and effect. Hereinafter, a description will be given focusing on portions different from the first embodiment. According to this embodiment, sepiolite supporting L-lysine as the first amino acid is supported on the main sheet 1E. The loading amount of sepiolite per unit area of the main sheet 1E is 40 to 80 g / m. ² And the loading amount of L-lysine is 5 to 30 g / m ² It is. The amount of arginine carried per unit area of the indicator 4E is 1.4 to 28 g / m. ² It is.
[0058]
(Sixth embodiment)
FIG. 7 shows a sixth embodiment. This embodiment has basically the same configuration as the above-described first embodiment, and basically has the same operation and effect. Hereinafter, a description will be given focusing on portions different from the first embodiment. In this embodiment, the indicator 4F is separated from the main sheet 1F and is used near the main sheet 1F. As the second amino acids carried on the indicator 4F, L-arginine L-glutamate, which is a guanidino group-containing compound, is used. Since L-arginine L-glutamate is more expensive than glycine, it is more suitable for use in the indicator 4F having a smaller exposed area than in the main sheet 1F having a larger exposed area. During the production, the indicator 4F was formed through a process of allowing an aqueous solution containing L-arginine L-glutamate and phenol red to penetrate the paper and a process of drying. According to this embodiment, the supported amount of sepiolite per unit area of the main sheet 1F is, for example, a median value of 50 g / m 2. ² Glycine is carried at a median value of, for example, 3.8 g / m2. ² It is. The amount of L-arginine L-glutamate carried per unit area of the indicator 4F is, for example, 4.2 g / m2 as the median value. ² It is.
[0059]
(Seventh embodiment)
FIG. 8 shows a seventh embodiment. This embodiment has basically the same configuration as the above-described first embodiment, and basically has the same operation and effect. Hereinafter, a description will be given focusing on portions different from the first embodiment. In the present embodiment, the first adsorbing substance carried on the main adsorbing member 1G and the second adsorbing substance carried on the indicator 4G are guanidino group-containing compounds containing a guanidino group, Specifically, it is arginine. In this case, the main sheet 1G does not carry sepiolite. The amount of arginine carried per unit area of the main sheet 1G is 0.4 to 42 g / m. ² It is. The amount of arginine carried per unit area of the indicator 4G is 1.4 to 28 g / m. ² It is.
[0060]
(test)
A test was performed in which the indicator 4 and the main sheet 1 formed based on the first example were exposed to an air atmosphere containing formaldehyde (formaldehyde concentration: 0.1 ppm). In this test, the indicator 4 was formed by using paper serving as the indicator 4 and an aqueous solution containing arginine and phenol red, immersing the paper in the aqueous solution for 1 minute, and then drying at 105 ° C. for 30 minutes. In this aqueous solution, the concentration of arginine was 5% by weight. The test results are shown in FIG. The vertical axis in FIG. 9 indicates the amount of formaldehyde adsorbed on the main sheet 1. The characteristic line W1 in FIG. 9 shows an estimated increase in the amount of formaldehyde adsorbed on the main sheet 1. The horizontal axis of FIG. As shown by the characteristic line W1 in FIG. 9, as the adsorption time elapses, the amount of formaldehyde adsorbed on the main sheet 1 gradually increases. When a certain time T1 has elapsed from the start of the adsorption, the amount of adsorption on the main sheet 1 becomes substantially saturated, and it is determined that even if the main sheet 1 is used any more, formaldehyde in the atmosphere is not substantially removed. That is, the life of the main sheet 1 is reached. As the amount of formaldehyde adsorbed on the main sheet 1 increases, the amount of formaldehyde adsorbed on the indicator 4 also increases. When the amount of formaldehyde adsorbed on the indicator 4 increases as described above, the second amino acids (arginine) carried on the indicator 4 react with formaldehyde, and the indicator 4 shifts from the initial basic region to the neutral region. Change. As a result, the phenol red carried on the indicator 4 changes from red to orange through yellow. That is, as shown in FIG. 9, the initial indicator 4 was in a more basic range than the pH value of 8.4, and the indicator 4 was slightly red. However, as the adsorption of formaldehyde progressed, the pH value of the indicator 4 gradually increased. Degraded and discolored. That is, as the life of the main sheet 1 approaches, the indicator 4 starts discoloring from the red range to the orange range, and when the main sheet 1 reaches the end of life, the indicator 4 changes color to the yellow range. Thus, the life of the main sheet 1 and the discoloration of the indicator 4 corresponded.
[0061]
(Other)
In the above-described embodiment, phenol red is used as the pH indicator, but the pH indicator is not limited to this, and another pH indicator can be used according to the pH value of the indicator before use. In some cases, bromothymol blue (BTB) showing blue in a basic range, green in a neutral range, and yellow in an acidic range, cresol red having a discoloration range of 8.8 to 7.2, or phenolphthalein may be used. good. A plurality of pH indicators may be used in combination. In addition, the present invention is not limited to only the above-described embodiments, and can be implemented with appropriate modifications without departing from the scope of the present invention. Even if the phrases described in the embodiments and examples of the invention are only a part, they can be described in the claims.
[0062]
The following technical idea can be understood from the above description.
(Appendix 1) In each claim, the second adsorbent carried on the indicator has basicity, and the pH indicator carried on the indicator has a pH value ranging from a basic range to a neutral range or an acidic range. An aldehydes removing member with a life indicator, which changes color when changing toward the surface.
(Additional Item 2) An adsorbing member that is exposed to the atmosphere and adsorbs aldehydes contained in the atmosphere, wherein at least a part of the adsorbing member carries a discolorable indicator such as a pH indicator and the life of the adsorbing member. There is an indicator that indicates
A discolorable indicator such as a pH indicator of the indicator is carried on the indicator in a shape having at least one of characters, graphics, and numerals that mean information on the life of the adsorbing member. An aldehydes-removing member with a life indicator, wherein at least one of a character, a graphic, and a number meaning information relating to the life of the member is displayed. Since the information regarding the life of the suction member is displayed in characters, figures or numbers, it is possible to reliably prevent the user from erroneously recognizing the information.
(Supplementary Note 3) A substance which is exposed to the atmosphere and adsorbs aldehydes contained in the atmosphere, and carries an amino acid which adsorbs and removes the aldehyde, and the amino acid is a compound containing a guanidino group. An aldehyde adsorbing member, characterized in that: In this case, aldehydes in the atmosphere can be adsorbed and safety is high. The aldehyde adsorbing member can be in the form of a sheet.
(Additional Item 4) The aldehyde removing member according to Additional Item 3, wherein the guanidino group-containing compound is at least one of arginine and salts thereof. In this case, aldehydes in the atmosphere can be adsorbed and removed, and safety is high.
(Supplementary note 5) The aldehydes adsorbing member according to any one of the claims, wherein the main adsorbing member does not carry a pH indicator, and the indicator carries a pH indicator. Since the main adsorption member does not carry the pH indicator, the function of adsorbing and removing aldehydes is exhibited and the amount of the pH indicator used is reduced.
(Supplementary Note 6) In each claim, the main adsorbing member supports a particulate carrier such as a clay mineral, and the indicator does not support a particulate carrier such as a clay mineral. Suction member. The clay mineral is porous and can increase the ability of the main adsorbing member to carry the first adsorbing substance. Since the clay mineral has a unique color tone, there is a possibility that the sharpness of the discoloration of the pH indicator is reduced. Since such a clay mineral is not included in the indicator, it is possible to prevent the indicator function of the indicator from being impaired.
(Supplementary Note 7) In each claim, the discoloration range of the pH indicator carried on the indicator is set in accordance with a change in pH value due to the saturated state of adsorption of aldehydes in the main adsorption member. Aldehyde adsorbing member.
(Supplementary Item 8) An indicator for adsorbing aldehydes contained in the atmosphere by being exposed to the atmosphere, wherein the indicator comprises an amino acid that adsorbs the aldehyde and a pH value that changes with the adsorption of the aldehyde. An aldehyde-removing member with a life indicator, which carries a pH indicator that changes color. Examples of amino acids include compounds containing a guanidino group.
[0063]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the discolored pH indicator is carried on the indicator, but is not carried on the main adsorption member whose main function is to adsorb and remove aldehydes. For this reason, the first adsorbing substance carried on the main adsorbing member can be selected so that the function of adsorbing and removing aldehydes in the main adsorbing member can be favorably exhibited. Therefore, it is not necessary to consider the discoloration of the pH indicator when selecting the first adsorption substance carried on the main adsorption member. That is, regardless of the discoloration state of the pH indicator, the first adsorbent carried on the main adsorbing member can be selected independently of the discoloration of the pH indicator, and the function of adsorbing and removing aldehydes is improved. It is advantageous for
[0064]
According to the present invention, the pH indicator is carried on the indicator, but is not carried on the main adsorbing member whose main function is to adsorb and remove aldehydes. It is advantageous to reduce the amount of the pH indicator used while securing, and it can contribute to cost reduction.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a main sheet and indicators according to a first embodiment.
FIG. 2 is a process diagram schematically showing a manufacturing process of a main sheet.
FIG. 3 is a front view showing a main seat and indicators according to a second embodiment.
FIG. 4 is a front view showing a main seat and indicators according to a third embodiment.
FIG. 5 is a front view showing a main seat and indicators according to a fourth embodiment.
FIG. 6 is a front view showing a main sheet and indicators according to a fifth embodiment.
FIG. 7 is a front view showing a main seat and indicators according to a sixth embodiment.
FIG. 8 is a front view showing a main seat and indicators according to a seventh embodiment.
FIG. 9 is a graph showing the relationship between the amount of formaldehyde adsorbed on the main sheet and the indicator.
[Explanation of symbols]
In the drawing, 1 indicates a main sheet (main suction member), and 4 indicates an indicator.

Claims

A main adsorption member that is exposed to the atmosphere and adsorbs aldehydes contained in the atmosphere;
It consists of an indicator that absorbs aldehydes and changes color with the adsorption of aldehydes.
The main adsorption member supports a first adsorption substance that adsorbs aldehydes,
Wherein said indicator carries a second adsorbent for adsorbing aldehydes and a pH indicator which changes color by a pH value which changes with the adsorption of aldehydes, characterized in that it has a lifetime display Element.

2. The device according to claim 1, wherein the first adsorbing material carried on the main adsorbing member is made of a different material or a similar material to the second adsorbing material carried on the indicator, and the indicator comprises the main adsorbing member. And being exposed to the atmosphere together with the main adsorbing member in one of a form integrally joined, a form which can be joined, and a form which is separated from the main adsorption member. An aldehydes removing member with a life indicator, wherein an area is smaller than an exposed area of the main adsorption member.

The aldehyde with a lifetime indication according to claim 1 or 2, wherein the first adsorbing substance of the main adsorbing member is formed of a porous particulate carrier and first amino acids. Class removal member.

4. The method according to claim 3, wherein the first amino acids are at least one of glycine, alanine, lysine, tyrosine, cysteine, phenylalanine, serine, hydroxylysine, aminobenzoic acid and / or salts thereof. Aldehydes removal member with lifetime indication.

4. The aldehydes removing member with a life indicator according to claim 3, wherein the porous particulate carrier is at least one of clay mineral, activated carbon, diatomaceous earth, activated clay, alumina, and silica gel.

6. The aldehyde removal member with a life indicator according to claim 5, wherein the clay mineral is at least one of sepiolite, attapulgite, zeolite, laphrinite, falconite, and palygorskite.

The aldehyde removal member with a life indicator according to any one of claims 1 to 6, wherein the second adsorbent of the indicator is a second amino acid.

The aldehydes-removing member according to claim 7, wherein the second amino acids are compounds containing a guanidino group.

9. The aldehyde removing member with a life indicator according to claim 8, wherein the compound containing a guanidino group is at least one of arginine and salts thereof.

The method according to any one of claims 1 to 9, wherein the pH indicator is phenol red, aurin, neutral red, nile blue, nitrophenolsulfonephthalein, o-cresol benzein, dibromovanylidenecyclohexanone, o An aldehyde-removing member with a life indicator, which is at least one selected from cresol red, α-naphtholphthalein, indoxine, alizarin blue, bromthymol blue, m-cresol purple, and p-xylenol blue .

The pH indicator of the indicator according to any one of claims 1 to 10, wherein the pH indicator has a shape having at least one of a character, a graphic, and a number indicating information on the life of the main adsorption member. An aldehydes removing member with a life indicator, which is carried by the indicator and displays at least one of characters, graphics, and numbers indicating the life of the main adsorption member as the color changes.