JP2004048298A - 配列要素操作装置および配列要素操作の方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】機器の状態などを表すデータが、一つのデータでなく、配列要素の形で多数のデータで表現されている場合、所望の配列データを、ネットワーク上の各種機器間で、少ない通信量で、効率的にやり取りする装置や方法が必要である。
【解決手段】配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち少なくとも内容指定を、EDTエリアに格納した要求電文を作成し、これに対して、全配列要素数、全配列要素のそれぞれのサイズ、全配列要素番号と全配列要素データ、あるいは、指定された各配列要素のサイズ、指定された配列要素番号とその配列要素データを、EDTエリアに格納した応答電文を作成して、応答することにより、配列要素操作を効率的に行なう。
【選択図】 図4
【解決手段】配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち少なくとも内容指定を、EDTエリアに格納した要求電文を作成し、これに対して、全配列要素数、全配列要素のそれぞれのサイズ、全配列要素番号と全配列要素データ、あるいは、指定された各配列要素のサイズ、指定された配列要素番号とその配列要素データを、EDTエリアに格納した応答電文を作成して、応答することにより、配列要素操作を効率的に行なう。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続された機器やコントローラ間で、配列形式の要素データを読み出したり、書き込んだりする配列要素操作装置および配列要素操作の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明が適用されるネットワークとしては、主にホームネットワークがある。ホームネットワークに接続される機器は、安価な家電製品であり、その動作においては高い信頼性が要求される。また、ホームネットワークに接続される機器は、同一の機器がセキュリティシステムと遠隔制御システムなどホームネットワークを介して複数の用途に利用される。
【0003】
一般家庭におけるシステムの構成例を図1に概念的に示す。図1において、冷蔵庫1、洗濯機2、エアコン3、TV4、コントローラ11等が電灯線15に接続され、電子レンジ5、風呂(給湯器)6、ガスレンジ7等が無線16に接続され、睡眠センサ8、侵入センサ9、電話機10等セキュリティ機器が専用線14に接続され、電灯線15と専用線14はルータ装置12で接続され、電灯線15と無線16はルータ装置13で接続され、これにより宅内のネットワークを構成している。
【0004】
以上のほかに、接続される機器は照明機器など家庭内の各種家電が考えられ、また伝送媒体も、電灯線、無線、専用線以外に赤外線なども考えられる。また、コントローラも、本図のように一つではなく、サービスの目的別に複数のものが接続される構成が考えられる。
【0005】
これらのネットワークの効果的な作用発揮のために、日本電子機械工業会やECHONETコンソーシアムなどにて各種規格やその案も定められたり、発表されたりしている(例えば、ET−2010、ECHONET規格Ver.1.00等)。これらのシステムにおいて、機器の内部の種々の機能の設定状態、たとえば、家庭用エアコンにおいては、冷房、暖房、除湿機能の指定、室内温度の設定、相対湿度の設定などのための、種々の指令や応答の電文形式と命令コマンド体系が考えられている。
【0006】
これらの中には、データ形式が、配列形式であって、複数の配列要素の集合で表現されるようにしたものがある。このように、やや複雑な形式のデータを読み書きする方法としては、これまで、各要素を1回に1つずつ取り扱うようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような、従来の方式及び装置では、多数の配列要素のデータを読み書きしたい場合に、各個々のデータ毎に、毎回、読み書きの電文をやり取りするために、ネットワーク上を多数の電文が行き交うことになり、通信の輻輳が起こり易いという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した従来のこのような課題を解決し、複数の配列要素データから効率的に、所望のデータを少ない通信量で読み書きできる配列要素操作装置および配列要素操作の方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するために、以下のような装置や方法を提供する。
(1)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも内容指定とをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(2)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも内容指定とをEDTエリアに格納し、上記内容指定は、配列要素数、全配列内容、個別配列内容を少なくとも区分するコードとした要求電文を送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(3)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素操作要素の指定に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも操作対象配列要素番号とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(4)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素操作要素の指定に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、配列要素番号マスク情報、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも配列要素番号マスク情報とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(5)配列要素データを送信するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、配列要素のサイズ、配列要素番号と配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも配列要素数とを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(6)配列要素データを送信するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、全配列要素数、各配列要素のサイズ、配列要素番号と配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも全配列要素数、全配列要素のそれぞれのサイズ、全配列要素番号と全配列要素データとを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(7)配列要素データを送信するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、指定された配列要素数、指定された各配列要素のサイズ、指定された配列要素番号とその配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも指定された各配列要素のサイズ、指定された配列要素番号とその配列要素データとを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(8)配列要素データを送信するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、通知操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、送信する配列要素数、送信する各配列要素のサイズ、送信する配列要素番号とその配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも送信する各配列要素のサイズ、送信する配列要素番号とその配列要素データとを、EDTエリアに格納した通知電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(9)配列要素データの設定操作を要求するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、設定操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、設定操作する配列要素数、設定操作する各配列要素のサイズ、設定操作する対象の配列要素番号とその配列要素データ、配列要素数、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも内容指定と、設定操作する各配列要素のサイズと、設定操作する対象の配列要素番号とその配列要素データとをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(10)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも操作対象EPCコードとをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(11)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも操作対象EPCコードと操作対象配列要素番号とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(12)上記(1)〜(11)のいずれかに記載の方法を、コンピュータに機能させるためのプログラムを記録した記録媒体である。
(13)上記(1)〜(11)のいずれかに記載の方法を、コンピュータに機能させるためのプログラムである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、各機器やコントローラ間の通信に用いる電文の例について説明する。
【0011】
図2は、本発明の配列要素操作装置および、方法で使用する電文の一構成例である。図1のネットワークに接続されているコントローラ装置、ルータ装置、各ネットワーク機器は、ネット番号と機器番号の組みEA、即ち、ネット内の識別符号情報によって、一意にアドレスが決まる。ネット番号と機器番号の組をネットアドレスと呼ぶこともある。SEAは送信元の識別符号、DEAは受信先の識別符号である。EBCは、EDATA領域のバイト数で、通信電文は、EDATAエリアに格納される。
【0012】
EDATAエリアには、オブジェクト電文ヘッダOHD、送信元オブジェクト指定SEOJ、相手先オブジェクト指定DEOJ、オブジェクトプロパティコードEPC、オブジェクトサービスコードESV、オブジェクトデータ値EDTなどが格納される。
【0013】
SEOJは、送信元の装置が送出するオブジェクトの指定コード、DEOJは、相手先の装置に向けたオブジェクト指定コードである。EPCは、サービス対象機能を規定する。オブジェクト全体に共通のものから、機器グループ毎、各機器毎の決めるものなどがある。相手に対して各種情報やデータの操作を要求する「要求」、要求に対する応答としての「送付」(送付操作)、自発的な「通知」(通知操作)、相手に対する「設定」(設定操作)の要求、などの操作内容を指定するものがオブジェクトサービスコードESVである。オブジェクトデータ値はEDTエリアに格納される。
【0014】
オブジェクトとプロパティについて、具体例で説明する。
第13図は、家庭用エアコンの例である。各機器は、クラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードの3階層で指定される。家庭用エアコンは、クラスグループコード:0x01、クラスコード:0x30、インスタンスコード:0x01〜0x7Fである。家庭用エアコンでは、運転モード、温度自動設定、急速動作設定、温度設定値、除湿モード相対湿度設定値などのプロパティがある。運転モードの場合は、EPC:0xB0により、プロパティ内容に示した自動/冷房/暖房/除湿/送風/その他のモードを、データサイズ1バイトの0x41/0x42 / 0x43 / 0x44 / 0x45 / 0x40のデータにより、外部から設定することができる。また、外部のコントラーラなどから、この家庭用エアコンの内部の運転モードを問い合わせて調べることができる。読み出し専用か、書き込み専用か、読み書き両用かは、アクセスルールに示され、Setは書き込み、Getは読み出しを意味する。
【0015】
第13図に示した各プロパティは、プロパティ内容が、1バイトのデータひとつからなるが、第14図に示すように、プロパティ内容が、配列形式になっているものがある。第14図において、空気清浄機能動作状態は、EPCコード:0xC7で表され、そのデータは配列構造になっており、第0要素から第7要素までの8個の各1バイトの配列要素を有する。ここでは、複数方式の空気清浄機能から1つまたは複数種類を選択できる構造であって、その動作状態を表現できる。各1バイトは、対応する空気清浄方式が、ONかOFFかと、その動作レベル(たとえば弱から強までの強さ)を表す。配列要素の数は、2バイトで表すことになっており、最大では、65536個まで取れる。また配列要素の各内容も、1バイトとは限らず、複数バイトとすることができる。配列要素の読み書きは、アクセスルールのSetM、GetMにより示される。Mは、配列を示す。
【0016】
このような配列要素について、そのデータを書き込んだり、読み出したりする場合、従来、図3に示すような電文が使われていた。すなわち、EPCが配列要素に関するプロパティの場合、EDTエリアの最初の2バイトにおいて、配列要素の番号を指定し、そのあとに、指定された配列要素の内容データを格納できるようにしていた。このようにすると、1つの電文では、ひとつの配列要素しか扱えないので、多数の配列要素について、読み書きする場合は、電文数が増加する問題があった。
【0017】
本発明では、配列要素を複数個扱えるようにした特別のプロパティを提供することにより、上記問題を解決する。
【0018】
図4に、その一例を示す。
配列要素操作のEPCコード:0x83(仮)を、新たに設ける。EPCコード:0x83では、EDTエリアの最初の2バイトのエリア(従来例の配列要素番号エリア)に、操作の内容指定と、操作対象のEPCコードとを格納し、以下の機能を持たせる。
【0019】
操作の内容指定としては、0x41:配列要素数を扱う、0x42:全配列要素の内容を扱う、0x43:個別配列要素内容について指定して扱う3種類を用意しておく。操作対象のEPCコードは、配列要素形式のデータを扱うプロパティコードである。以下の説明では、EPC=0xD0は、配列要素形式のプロパティであるものとする。
1)「配列要素操作」EPCコード:0x83(仮)、配列要素番号エリア=0x41D0の場合、
【0020】
内容指定に応じた内容:EPC=0xD0において配列要素が存在する数を2バイトで示す。
2)「配列要素操作」EPCコード:0x83(仮)、配列要素番号エリア=0x42D0の場合、
【0021】
内容指定に応じた内容: 1〜2バイト目:EPC=0xD0において存在する配列要素すべての数。3バイト目〜Nバイト目:それぞれのデータサイズを列挙する。(N+1)バイト目〜:EPC=0xD0の「(配列要素番号)+(その配列要素のデータ部)」を列挙する。
【0022】
なお、この形式は、EDTに、バイトサイズの異なる複数のデータが並べられるので、複合電文の形式になり、複合電文の同様の処理、すなわち、複数のプロパティ内容の参照、変更などの処理と同様になる。
3)「配列要素操作」EPCコード:0x83(仮)、配列要素番号エリア=0x43D0の場合、
【0023】
内容指定に応じた内容:1〜2バイト目:EPC=0xD0における配列要素の中から選択した配列要素の数。3バイト目〜Nバイト目:それぞれのデータサイズを列挙する。(N+1)バイト目〜:EPC0xD0の「(配列要素番号)+(その配列要素のデータ部)」を列挙する。
【0024】
なお、この形式は、EDTに、バイトサイズの異なる複数のデータが並べられるので、複合電文の形式になり、複合電文の同様の処理、すなわち、複数のプロパティ内容の参照、変更などの処理と同様になる。
【0025】
図9に、上記、1)の場合の具体的なコードの例で示す。
コントローラは、EPC/ESV/EDTとして、図9の「要求」に示した、0x83/0x66/0x41/0xC7を、家庭用エアコンに送る。ESV:0x66は、プロパティ値要素指定読み出し要求であり、GetMの記号でも表されるものである。この電文を受取った家庭用エアコンは、空気清浄機能動作状態の配列要素に関し、その配列要素数を要求されたので、0x83/0x76/0x41/0xC7/0x0002を応答返信する。ESV:0x76は、プロパティ値の要素指定読み出し応答である。0x41/0xC7は、なくともよいが、ここでは、要求された内容を添付して返すことにより、この電文の内容がどのような要求に対するものであるのかを分かるようにしている。0x0002は、現在、設定されている配列要素数で、第0要素と第1要素の2個を表している。
【0026】
図10に、上記の2)の具体的なコードの例を示す。
コントローラは、EPC/ESV/EDTとして、図10の「要求」に示した、0x83/0x66/0x42/0xC7を、家庭用エアコンに送る。ESV:0x66は、プロパティ値要素指定読み出し要求であり、GetMの記号でも表されるものである。この電文を受取った家庭用エアコンは、空気清浄機能動作状態の配列要素に関し、その全配列要素のデータを要求されたので、0x83 /0x76/0x0002/0x03/0x03/0x0000/0x31/0x0001/0x37を応答返信する。ESV:0x76は、プロパティ値の要素指定読み出し応答である。0x0002は、現在定義されて存在する配列要素の総数であり、0xC7では、2個である。0x03/0x03は、第0要素と第1要素が、このあとに3バイトずつの区切りで並んでいることを表す。0x0000/0x31は、第0要素の配列要素データが0x31であることを示す。0x0001/0x37は、第1要素の配列要素データが0x37であることを示す。なお、配列要素数0x0002の前に、0x41/0xC7を挿入するようにして、要求された内容を添付して返すことにより、この電文の内容がどのような要求に対するものであるのかを分かるようにしてもよい。また、配列要素形式の配列要素データのサイズが一定の場合は、配列要素のデータサイズのデータは、省略してもよい。
【0027】
上記3)の「配列要素操作」EPCコード:0x83(仮)、配列要素番号エリア=0x43D0の場合には、選択する配列要素を指定しなければならないので、図5に示す「配列要素操作要素」EPCコード:0x84を設ける。配列要素数エリアには、操作を希望する配列要素の総数を2バイトで表して、格納する。操作対象配列要素番号には、操作を希望する配列要素の番号を列挙する。2バイト毎のデータになる。なお、「配列要素操作要素」とは、配列要素操作の対象となる要素を指定するという意味である。「操作配列要素指定」と名付けてもよいものである。
【0028】
「配列要素操作」EPCコード:0x83(仮)と「配列要素操作要素」EPCコード:0x84とを用いて、希望する配列要素のみを操作する場合の、具体的電文の例を、図11に示す。この例では、EPCコード:0xC7のプロパティは、配列要素が、第0要素から第3要素までの4個の要素が定義されているものとする。
【0029】
まず、「要求1」の電文において、0x84/0x60/0x0002
0x0001/0x0003を送信する。0x60は、0x61でもよい。
【0030】
ここで、0x84は、プロパティが「配列要素操作要素」プロパティであり、0x60は、プロパティ値書き込み要求(応答不要)を表すESVであり、0x0002は、今回の操作を希望する配列総数が2個であること、0x0001/0x0003は、配列要素番号で第1要素と第3要素の指定を行なっていること表している。
【0031】
つぎに「要求2」の電文、0x83/0x66/0x43/0xC7を送信する。0x83は、「配列要素操作」プロパティの宣言を行ない、0x66は、プロパティ値配列要素指定読み出し要求、GetMであり、0x43は、個別配列内容であるので、「配列要素操作」が配列要素指定読み出しであることを示し、0xC7は操作対象プロパティを示している。
【0032】
コントローラが、「要求1」、「要求2」の電文を家庭用エアコンに送信すると、家庭用エアコンは、図11の「応答」電文、0x83/0x76/0x0002/0x03/0x03/0x0001/0x11/0x0003/0x47を返信する。0x83は、「配列要素操作」プロパティに関することを示す。0x76は、プロパティ値の要素指定読み出し応答であることを示す。0x0002は、読み出した配列要素の総数が2個であることを示す。0x03/0x03は、各配列要素のデータサイズが、この後ろに、3バイトずつ並んでいることを示す。3バイトのデータ:0x0001/0x11は、第1要素の配列要素データが0x11であることを示す。0x0003/0x47は、第3要素の配列要素データが0x47であることを示す。
【0033】
コントローラ1が、家庭用エアコン2に対して配列要素のデータを設定したい場合には、図4の電文の3)を用いて、内容指定に応じた内容エリアに、設定する[配列要素数(n)、各配列要素のデータサイズ(n個分)、設定する配列要素番号と配列要素データ(n個分)]を格納して送信すればよい。
【0034】
図6は、「配列要素操作要素」EPCコード:0x84(仮)において、誤ったEPCコードのプロパティの配列要素に対して操作が行なわれることを防止する仕組みを付け加えた例である。図6において、EDTエリアの最初の部分に操作対象EPCコードを挿入するようにする。このようにすれば、操作対象配列要素番号エリアで指定された配列要素は、操作対象EPCコードエリアのプロパティに限られるので、上記誤操作の恐れが少なくなる。
【0035】
誤操作を防止する別の方法を講じた電文の例を、図7に示す。図7において、「配列要素操作要素」EPCコード:0x84(仮)の場合、操作対象配列要素番号=0x0002、0x0130を制御・参照したい場合、「ロック残時間」により、制御・参照したい配列要素をロック元エコネットアドレスEA以外から制御できないようにする。ロック元EAは、ロック元エコネットアドレスEAからのみ、図4の「配列要素操作」プロパティの制御を受付ける。この後ろは、図5の場合のデータが続く。すなわち、配列要素数を2バイトで表す。 残るEDTの構成は、配列要素数=0x0002、操作対象配列要素番号=0x0002/0x0130となる。そして、ロック残時間が0でない場合、ロック元EA以外からの制御は受付けない。このようにすれば、配列要素の操作が行なえる時間をある範囲に限定でき、誤操作の危険性が少なくできる。
【0036】
図5〜図7では、配列要素番号を直接指定できるようにしたので、全配列要素のデータを読み出したり書き込んだりしなくとも、必要な配列要素番号のみに対して操作を行なうことができ、通信でのデータ量を必要なものに限ることができ、通信量をいたずらに増加させない効果が得られる。しかし、操作したい配列要素番号の個数が多い場合には、それらの番号を多数並べる必要がある。
【0037】
図8は、このような場合に更に効率化できる電文の例である。図8において、EDTには、配列要素番号マスク情報を2バイト形式で格納する。一例として、「配列要素操作要素」EPCコード:0x85(仮)とし、配列要素番号マスク情報=0x00FFとする。0x00FFは、配列要素番号の0x0000から0x00FFまでの、256通り、すなわち、第0要素から第255要素までを指定し、第256要素以降はマスク、すなわち除外する。この電文を、図5の電文の代わりに使用すれば、連続した多数の配列要素番号の配列要素を指定するためのデータ量が削減できる。通常、配列要素は、第0要素から番号順に定義されることが多いと思われるので、この電文形式は、有効になる。
【0038】
なお、図6の電文に適用した操作対象EPC、図7の電文に適用したロック残時間、ロック元EAは、どの「配列要素操作要素」プロパティの電文にも導入できる。EDTエリアの最初の部分に配置するのが好ましい。
【0039】
「配列要素操作」:0x83、「配列要素操作要素」:0x84、0x85は、仮に例としてあげたものである。必ずこのコードにしなくともよく、これまでに未だ定義されていないEPCコードの中から選定して決めればよい。
【0040】
以上で、本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の例を説明した。つぎに、上記電文の作成、送信、受信、応答を行なう装置の構成について説明する。図12は、その構成の一例である。
【0041】
図12において、コントローラ1と端末機器である家庭用エアコン2は、ネットワークに接続され、お互いに通信を行なえるようになっている。コントローラ1は、制御部10、電文内容解析部11、受信部12、送信電文作成部13、送信部14、テーブル15を備える。家庭用エアコン2は、制御部20、電文内容解析部21、受信部22、配列要素操作電文作成部23、送信部24、テーブル25を備える。
【0042】
コントローラ1の制御部10において、家庭用エアコン2の配列要素のデータを参照する必要が起こった場合、制御部10は、送信電文作成部13に、上記で説明した「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文を作成するよう指示する。
【0043】
送信電文作成部13は、指示に従い、コントローラ自身のオブジェクトコード、すなわち、クラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードをSEOJに格納し、相手機器である家庭用エアコンのクラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードをDEOJに格納し、操作要求に関するプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)をEPCに格納し、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容をESVに格納する。EDTには、既に説明した、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などを、上記説明の通り、要求電文に応じて格納する。
【0044】
送信電文作成部13は、作成した送信電文を送信部14に渡し、ネットワークに送出する。
【0045】
家庭用エアコン2の受信部22は、上記DEOJにより、送信電文が自分宛ての電文であることを確認して、これを取り込み、電文内容解析部21に渡す。電文内容解析部21は、受信した電文から、電文に格納されている、操作要求に関するEPCプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容であるESV、EDT内の、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などを取り出し、制御部20に渡す。
【0046】
制御部20は、渡された情報から、操作要求や操作対象、配列要素番号などを分析して、テーブル15内のEPCテーブル、ESVテーブル、配列要素数、配列要素データを参照し、要求に対する応答を選択し、返信電文作成部23に、「応答」で説明したような返信電文の作成を指示する。返信電文作成部23は、指示にしたがって、既に説明した「応答」電文を作成し、送信部24に渡す。
【0047】
送信部24は、「応答」電文をネットワークに送出する。
コントローラ1の受信部12は、受信電文のDEOJにより、送信電文が自分宛ての電文であることを確認して、これを取り込み、電文内容解析部11に渡す。電文内容解析部11は、受信した電文から、電文に格納されている、操作要求に関するEPCプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容であるESV、EDT内の、配列要素数、各配列要素のサイズ、配列要素番号、配列要素データ、などを取り出す。内容指定、操作対象EPCコード、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などが返された場合は、これも取り出し、制御部20に渡す。
【0048】
制御部10は、渡された各種コードやデータが、「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文に対応するものであるかどうかを確認し、対応するものであれば、獲得した配列要素数、配列要素番号、配列要素データなどのデータに対して、テーブル15へ格納するなどの所定の処理を行なう。
【0049】
コントローラ1が、相手機器に対して、配列要素データを書き込む場合は、上記、「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文作成において、書き込むべき配列要素データをEDTに格納すればよい。複数の配列要素データは、そのデータの区切りを判別できるようにするために、[配列要素数(n)/各配列要素のデータサイズ(n個分)/(配列要素番号/配列要素データ)(n個分)]の形式で格納すればよい。なお、このとき、ESVは、プロパティ値要素指定書き込み要求0x64、0x65などとする。この電文を受信した家庭用エアコン2は、EPCコードとESVから、配列要素の書き込み要求であることを解析、認識すると、受信電文のEDTエリアに格納された[配列要素数(n)/各配列要素のデータサイズ(n個分)/(配列要素番号/配列要素データ)(n個分)]から、各配列要素番号と配列要素データを取り出し、テーブル25内の、指定されたEPCに対応した配列要素データのテーブルに格納する。
【0050】
家庭用エアコン2が、要求電文の受信がない状態で、自発的に、配列要素データを、コントローラ1に通知する場合も、ESVとして、プロパティ値の要素指定通知コードを利用することにより、電文を作成し、通知できる。
【0051】
つぎに、上記動作を実現する手順について説明する。
コントローラ1の制御部10において、家庭用エアコン2の配列要素のデータを参照する必要が起こった場合、制御部10において、送信電文作成部13に対して、上記で説明した「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文を作成するよう指示する。
【0052】
送信電文作成部13では、指示に従い、コントローラ自身のオブジェクトコード、すなわち、クラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードをSEOJに格納し、相手機器である家庭用エアコンのクラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードをDEOJに格納し、操作要求に関するプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)をEPCに格納し、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容をESVに格納する。EDTには、既に説明した、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などを、上記説明の通り、要求電文に応じて格納する。
【0053】
作成した送信電文を送信部14に渡し、ネットワークに送出する。
家庭用エアコン2は、受信部22は、上記DEOJにより、送信電文が自分宛ての電文であることを確認して、これを取り込み、電文内容解析部21に渡す。電文内容解析部21では、受信した電文から、電文に格納されている、操作要求に関するEPCプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容であるESV、EDT内の、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などを取り出し、制御部20に渡す。
【0054】
制御部20では、渡された情報から、操作要求や操作対象、配列要素番号などを分析して、テーブル25内のEPCテーブル、ESVテーブル、配列要素数、配列要素データを参照し、要求に対する応答を選択し、返信電文作成部23に、「応答」で説明したような返信電文の作成を指示する。返信電文作成部23では、指示にしたがって、既に説明した「応答」電文を作成し、送信部24に渡す。
【0055】
送信部24は、「応答」電文をネットワークに送出する。
コントローラ1は、受信部12において、受信電文のDEOJにより、送信電文が自分宛ての電文であることを確認して、これを取り込み、電文内容解析部11に渡す。電文内容解析部11では、受信した電文から、電文に格納されている、操作要求に関するEPCプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容であるESV、EDT内の、配列要素数、各配列要素のサイズ、配列要素番号、配列要素データ、などを取り出す。内容指定、操作対象EPCコード、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などが返された場合は、これも取り出し、制御部10に渡す。
【0056】
制御部10では、渡された各種コードやデータが、「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文に対応するものであるかどうかを確認し、対応するものであれば、獲得したデータに対して、テーブル15への格納するなどの所定の処理を行なう。
【0057】
コントローラ1が、相手機器に対して、配列要素データを書き込む場合は、上記、「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文作成において、配列要素データをEDTに格納する。複数の配列要素データは、そのデータの区切を判別できるようにするために、[配列要素数(n)/各配列要素のデータサイズ(n個分)/(配列要素番号/配列要素データ)(n個分)]の形式で格納すればよい。この電文を受信した家庭用エアコン2は、EPCコードとESVから、配列要素の書き込み要求であることを解析、認識すると、受信電文のEDTエリアに格納された[配列要素数(n)/各配列要素のデータサイズ(n個分)/(配列要素番号/配列要素データ)(n個分)]から、各配列要素番号と配列要素データを取り出し、EPCコードに対応するように、テーブル25に格納する。
【0058】
家庭用エアコン2が、要求電文の受信がない状態で、自発的に、配列要素データを、コントローラ1に通知する場合も、ESVとして、プロパティ値の要素指定通知コードを利用することにより、上記とほぼ同様の手順により、電文を作成し、通知できる。
【0059】
上記の図12における各手段は、既に説明したそれぞれの動作を果たす専用の電子回路で構成してもよいし、上記手順で説明した処理内容を実行するコンピュータプログラムを用いて、マイクロコンピュータシステムにより実現してもよいことは言うまでもない。
【0060】
なお、本発明の、配列要素操作の方法のプログラムを記録した記録媒体は、プログラムを記録したROM、RAM、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD、メモリカード、ハードディスクなどの記録媒体をいう。また、電話回線、搬送路などの通信媒体も含む概念である。
【0061】
つぎに、配列要素EPCコードと内容指定コードを融合した電文形式について説明する。
電文EPC/ESV/EDTを、0xQQ(コードを特定しないため以降0xQQとして記載)/ESV/操作対象EPCコード、とした場合は、操作対象EPCの配列要素数について、図4の1)のように、ESVにしたがって扱う。応答する場合は、図9の「応答」にならって、0xQQ/ESV’(ESVに対応して応答を示すコードとしてESV’と記載)/存在する配列要素数、とする。
【0062】
電文EPC/ESV/EDTを、0xQQ+1/ESV/操作対象EPCコード、とした場合は、操作対象EPCの全配列要素データに対して、図4の2)のように、ESVにしたがって扱う。応答する場合は、図10の「応答」にならって、0xQQ+1/ESV’/存在する全配列要素数(m)/各配列要素のサイズ(m個分)/各配列要素番号とその配列要素データ(m個分)、とする。
【0063】
電文EPC/ESV/EDTを、0xQQ+2/ESV/操作対象EPCコード/配列要素数(p)/操作対象配列要素番号(p個分)、とした場合は、操作対象EPCの操作対象配列要素番号(p個分)の配列要素データに対して、図4の3)のように、ESVにしたがって扱う。応答する場合は、図11の「応答」にならって、0xQQ+2/ESV’/指定された配列要素の数(q)/各配列要素のサイズ(q個分)/各配列要素番号とその配列要素データ(q個分)、とする。
【0064】
0xQQ、0xQQ+1、0xQQ+2は、これまでに使われていない空きEPCコードを割り振ればよい。この場合は、配列要素操作EPCコードの中に、配列要素操作要素EPCコードの働きを埋め込んでいるので、内容指定のコードは不要となる。このような電文では、要求電文を1つに纏めることができる利点がある。この電文を用いる配列要素操作装置も、図12の構成と同様の構成と手順により実現することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の配列要素操作装置および配列要素操作の方法によれば、
(1)配列要素操作EPCコード、内容指定コードにより、複数個の配列要素について、読み出し、書き込み、通知などの操作を行なうことができるので、通信量、通信時間を削減することができる。
(2)内容指定コードエリアを設けたので、多種の操作内容を選択できる。
操作対象EPCコードを返信すれば、誤って他のプロパティの配列要素を操作することがなくなる。
(3)ロック残時間を設定すれば、所定に時間配列要素の操作を防止できるので、誤った操作の発生を阻止できる。
(4)ロック元EAを設定すれば、ロック元EA以外からの配列操作指令に応答しないので、誤操作が防止できる。
(5)配列要素番号マスク情報を使用すれば、所望の範囲の配列要素データを効率的に指定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明が適用されるホームネットワークの概念図
【図2】本願発明が適用されるホームネットワークの電文構成例を示す図
【図3】配列要素データを扱う電文構成の従来の例を示す図
【図4】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、配列要素操作に関する部分の一構成例を示す図
【図5】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、配列要素操作要素に関する部分の一構成例を示す図
【図6】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、配列要素操作要素に関する部分の別の一構成例を示す図
【図7】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、配列要素操作要素に関する部分の別の一構成例を示す図
【図8】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、配列要素操作要素に関する部分の別の一構成例を示す図
【図9】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、具体的な一構成例を示す図
【図10】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、具体的な一構成例を示す図
【図11】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、具体的な一構成例を示す図
【図12】本発明の配列要素操作装置の一構成例を示す図
【図13】ネットワークに用いるプロパティコードの一構成例を示す図
【図14】ネットワークに用いるプロパティコードのうち配列要素を扱うプロパティコードの一構成例を示す図
【符号の説明】
1 コントローラ
2 家庭用エアコン
10、20 制御部
11、21 電文内容解析部
12、22 受信部
13、23 送信電文作成部
14、24 送信部
15、25 テーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワークに接続された機器やコントローラ間で、配列形式の要素データを読み出したり、書き込んだりする配列要素操作装置および配列要素操作の方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
本発明が適用されるネットワークとしては、主にホームネットワークがある。ホームネットワークに接続される機器は、安価な家電製品であり、その動作においては高い信頼性が要求される。また、ホームネットワークに接続される機器は、同一の機器がセキュリティシステムと遠隔制御システムなどホームネットワークを介して複数の用途に利用される。
【0003】
一般家庭におけるシステムの構成例を図1に概念的に示す。図1において、冷蔵庫1、洗濯機2、エアコン3、TV4、コントローラ11等が電灯線15に接続され、電子レンジ5、風呂(給湯器)6、ガスレンジ7等が無線16に接続され、睡眠センサ8、侵入センサ9、電話機10等セキュリティ機器が専用線14に接続され、電灯線15と専用線14はルータ装置12で接続され、電灯線15と無線16はルータ装置13で接続され、これにより宅内のネットワークを構成している。
【0004】
以上のほかに、接続される機器は照明機器など家庭内の各種家電が考えられ、また伝送媒体も、電灯線、無線、専用線以外に赤外線なども考えられる。また、コントローラも、本図のように一つではなく、サービスの目的別に複数のものが接続される構成が考えられる。
【0005】
これらのネットワークの効果的な作用発揮のために、日本電子機械工業会やECHONETコンソーシアムなどにて各種規格やその案も定められたり、発表されたりしている(例えば、ET−2010、ECHONET規格Ver.1.00等)。これらのシステムにおいて、機器の内部の種々の機能の設定状態、たとえば、家庭用エアコンにおいては、冷房、暖房、除湿機能の指定、室内温度の設定、相対湿度の設定などのための、種々の指令や応答の電文形式と命令コマンド体系が考えられている。
【0006】
これらの中には、データ形式が、配列形式であって、複数の配列要素の集合で表現されるようにしたものがある。このように、やや複雑な形式のデータを読み書きする方法としては、これまで、各要素を1回に1つずつ取り扱うようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような、従来の方式及び装置では、多数の配列要素のデータを読み書きしたい場合に、各個々のデータ毎に、毎回、読み書きの電文をやり取りするために、ネットワーク上を多数の電文が行き交うことになり、通信の輻輳が起こり易いという問題があった。
【0008】
本発明は、上述した従来のこのような課題を解決し、複数の配列要素データから効率的に、所望のデータを少ない通信量で読み書きできる配列要素操作装置および配列要素操作の方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では、上記課題を解決するために、以下のような装置や方法を提供する。
(1)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも内容指定とをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(2)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも内容指定とをEDTエリアに格納し、上記内容指定は、配列要素数、全配列内容、個別配列内容を少なくとも区分するコードとした要求電文を送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(3)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素操作要素の指定に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも操作対象配列要素番号とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(4)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素操作要素の指定に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、配列要素番号マスク情報、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも配列要素番号マスク情報とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(5)配列要素データを送信するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、配列要素のサイズ、配列要素番号と配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも配列要素数とを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(6)配列要素データを送信するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、全配列要素数、各配列要素のサイズ、配列要素番号と配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも全配列要素数、全配列要素のそれぞれのサイズ、全配列要素番号と全配列要素データとを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(7)配列要素データを送信するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、指定された配列要素数、指定された各配列要素のサイズ、指定された配列要素番号とその配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも指定された各配列要素のサイズ、指定された配列要素番号とその配列要素データとを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(8)配列要素データを送信するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、通知操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、送信する配列要素数、送信する各配列要素のサイズ、送信する配列要素番号とその配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも送信する各配列要素のサイズ、送信する配列要素番号とその配列要素データとを、EDTエリアに格納した通知電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(9)配列要素データの設定操作を要求するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、設定操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、設定操作する配列要素数、設定操作する各配列要素のサイズ、設定操作する対象の配列要素番号とその配列要素データ、配列要素数、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも内容指定と、設定操作する各配列要素のサイズと、設定操作する対象の配列要素番号とその配列要素データとをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(10)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも操作対象EPCコードとをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(11)配列要素データの操作を要求するものであって、配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも操作対象EPCコードと操作対象配列要素番号とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作装置、または、配列要素操作方法とする。
(12)上記(1)〜(11)のいずれかに記載の方法を、コンピュータに機能させるためのプログラムを記録した記録媒体である。
(13)上記(1)〜(11)のいずれかに記載の方法を、コンピュータに機能させるためのプログラムである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
まず、各機器やコントローラ間の通信に用いる電文の例について説明する。
【0011】
図2は、本発明の配列要素操作装置および、方法で使用する電文の一構成例である。図1のネットワークに接続されているコントローラ装置、ルータ装置、各ネットワーク機器は、ネット番号と機器番号の組みEA、即ち、ネット内の識別符号情報によって、一意にアドレスが決まる。ネット番号と機器番号の組をネットアドレスと呼ぶこともある。SEAは送信元の識別符号、DEAは受信先の識別符号である。EBCは、EDATA領域のバイト数で、通信電文は、EDATAエリアに格納される。
【0012】
EDATAエリアには、オブジェクト電文ヘッダOHD、送信元オブジェクト指定SEOJ、相手先オブジェクト指定DEOJ、オブジェクトプロパティコードEPC、オブジェクトサービスコードESV、オブジェクトデータ値EDTなどが格納される。
【0013】
SEOJは、送信元の装置が送出するオブジェクトの指定コード、DEOJは、相手先の装置に向けたオブジェクト指定コードである。EPCは、サービス対象機能を規定する。オブジェクト全体に共通のものから、機器グループ毎、各機器毎の決めるものなどがある。相手に対して各種情報やデータの操作を要求する「要求」、要求に対する応答としての「送付」(送付操作)、自発的な「通知」(通知操作)、相手に対する「設定」(設定操作)の要求、などの操作内容を指定するものがオブジェクトサービスコードESVである。オブジェクトデータ値はEDTエリアに格納される。
【0014】
オブジェクトとプロパティについて、具体例で説明する。
第13図は、家庭用エアコンの例である。各機器は、クラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードの3階層で指定される。家庭用エアコンは、クラスグループコード:0x01、クラスコード:0x30、インスタンスコード:0x01〜0x7Fである。家庭用エアコンでは、運転モード、温度自動設定、急速動作設定、温度設定値、除湿モード相対湿度設定値などのプロパティがある。運転モードの場合は、EPC:0xB0により、プロパティ内容に示した自動/冷房/暖房/除湿/送風/その他のモードを、データサイズ1バイトの0x41/0x42 / 0x43 / 0x44 / 0x45 / 0x40のデータにより、外部から設定することができる。また、外部のコントラーラなどから、この家庭用エアコンの内部の運転モードを問い合わせて調べることができる。読み出し専用か、書き込み専用か、読み書き両用かは、アクセスルールに示され、Setは書き込み、Getは読み出しを意味する。
【0015】
第13図に示した各プロパティは、プロパティ内容が、1バイトのデータひとつからなるが、第14図に示すように、プロパティ内容が、配列形式になっているものがある。第14図において、空気清浄機能動作状態は、EPCコード:0xC7で表され、そのデータは配列構造になっており、第0要素から第7要素までの8個の各1バイトの配列要素を有する。ここでは、複数方式の空気清浄機能から1つまたは複数種類を選択できる構造であって、その動作状態を表現できる。各1バイトは、対応する空気清浄方式が、ONかOFFかと、その動作レベル(たとえば弱から強までの強さ)を表す。配列要素の数は、2バイトで表すことになっており、最大では、65536個まで取れる。また配列要素の各内容も、1バイトとは限らず、複数バイトとすることができる。配列要素の読み書きは、アクセスルールのSetM、GetMにより示される。Mは、配列を示す。
【0016】
このような配列要素について、そのデータを書き込んだり、読み出したりする場合、従来、図3に示すような電文が使われていた。すなわち、EPCが配列要素に関するプロパティの場合、EDTエリアの最初の2バイトにおいて、配列要素の番号を指定し、そのあとに、指定された配列要素の内容データを格納できるようにしていた。このようにすると、1つの電文では、ひとつの配列要素しか扱えないので、多数の配列要素について、読み書きする場合は、電文数が増加する問題があった。
【0017】
本発明では、配列要素を複数個扱えるようにした特別のプロパティを提供することにより、上記問題を解決する。
【0018】
図4に、その一例を示す。
配列要素操作のEPCコード:0x83(仮)を、新たに設ける。EPCコード:0x83では、EDTエリアの最初の2バイトのエリア(従来例の配列要素番号エリア)に、操作の内容指定と、操作対象のEPCコードとを格納し、以下の機能を持たせる。
【0019】
操作の内容指定としては、0x41:配列要素数を扱う、0x42:全配列要素の内容を扱う、0x43:個別配列要素内容について指定して扱う3種類を用意しておく。操作対象のEPCコードは、配列要素形式のデータを扱うプロパティコードである。以下の説明では、EPC=0xD0は、配列要素形式のプロパティであるものとする。
1)「配列要素操作」EPCコード:0x83(仮)、配列要素番号エリア=0x41D0の場合、
【0020】
内容指定に応じた内容:EPC=0xD0において配列要素が存在する数を2バイトで示す。
2)「配列要素操作」EPCコード:0x83(仮)、配列要素番号エリア=0x42D0の場合、
【0021】
内容指定に応じた内容: 1〜2バイト目:EPC=0xD0において存在する配列要素すべての数。3バイト目〜Nバイト目:それぞれのデータサイズを列挙する。(N+1)バイト目〜:EPC=0xD0の「(配列要素番号)+(その配列要素のデータ部)」を列挙する。
【0022】
なお、この形式は、EDTに、バイトサイズの異なる複数のデータが並べられるので、複合電文の形式になり、複合電文の同様の処理、すなわち、複数のプロパティ内容の参照、変更などの処理と同様になる。
3)「配列要素操作」EPCコード:0x83(仮)、配列要素番号エリア=0x43D0の場合、
【0023】
内容指定に応じた内容:1〜2バイト目:EPC=0xD0における配列要素の中から選択した配列要素の数。3バイト目〜Nバイト目:それぞれのデータサイズを列挙する。(N+1)バイト目〜:EPC0xD0の「(配列要素番号)+(その配列要素のデータ部)」を列挙する。
【0024】
なお、この形式は、EDTに、バイトサイズの異なる複数のデータが並べられるので、複合電文の形式になり、複合電文の同様の処理、すなわち、複数のプロパティ内容の参照、変更などの処理と同様になる。
【0025】
図9に、上記、1)の場合の具体的なコードの例で示す。
コントローラは、EPC/ESV/EDTとして、図9の「要求」に示した、0x83/0x66/0x41/0xC7を、家庭用エアコンに送る。ESV:0x66は、プロパティ値要素指定読み出し要求であり、GetMの記号でも表されるものである。この電文を受取った家庭用エアコンは、空気清浄機能動作状態の配列要素に関し、その配列要素数を要求されたので、0x83/0x76/0x41/0xC7/0x0002を応答返信する。ESV:0x76は、プロパティ値の要素指定読み出し応答である。0x41/0xC7は、なくともよいが、ここでは、要求された内容を添付して返すことにより、この電文の内容がどのような要求に対するものであるのかを分かるようにしている。0x0002は、現在、設定されている配列要素数で、第0要素と第1要素の2個を表している。
【0026】
図10に、上記の2)の具体的なコードの例を示す。
コントローラは、EPC/ESV/EDTとして、図10の「要求」に示した、0x83/0x66/0x42/0xC7を、家庭用エアコンに送る。ESV:0x66は、プロパティ値要素指定読み出し要求であり、GetMの記号でも表されるものである。この電文を受取った家庭用エアコンは、空気清浄機能動作状態の配列要素に関し、その全配列要素のデータを要求されたので、0x83 /0x76/0x0002/0x03/0x03/0x0000/0x31/0x0001/0x37を応答返信する。ESV:0x76は、プロパティ値の要素指定読み出し応答である。0x0002は、現在定義されて存在する配列要素の総数であり、0xC7では、2個である。0x03/0x03は、第0要素と第1要素が、このあとに3バイトずつの区切りで並んでいることを表す。0x0000/0x31は、第0要素の配列要素データが0x31であることを示す。0x0001/0x37は、第1要素の配列要素データが0x37であることを示す。なお、配列要素数0x0002の前に、0x41/0xC7を挿入するようにして、要求された内容を添付して返すことにより、この電文の内容がどのような要求に対するものであるのかを分かるようにしてもよい。また、配列要素形式の配列要素データのサイズが一定の場合は、配列要素のデータサイズのデータは、省略してもよい。
【0027】
上記3)の「配列要素操作」EPCコード:0x83(仮)、配列要素番号エリア=0x43D0の場合には、選択する配列要素を指定しなければならないので、図5に示す「配列要素操作要素」EPCコード:0x84を設ける。配列要素数エリアには、操作を希望する配列要素の総数を2バイトで表して、格納する。操作対象配列要素番号には、操作を希望する配列要素の番号を列挙する。2バイト毎のデータになる。なお、「配列要素操作要素」とは、配列要素操作の対象となる要素を指定するという意味である。「操作配列要素指定」と名付けてもよいものである。
【0028】
「配列要素操作」EPCコード:0x83(仮)と「配列要素操作要素」EPCコード:0x84とを用いて、希望する配列要素のみを操作する場合の、具体的電文の例を、図11に示す。この例では、EPCコード:0xC7のプロパティは、配列要素が、第0要素から第3要素までの4個の要素が定義されているものとする。
【0029】
まず、「要求1」の電文において、0x84/0x60/0x0002
0x0001/0x0003を送信する。0x60は、0x61でもよい。
【0030】
ここで、0x84は、プロパティが「配列要素操作要素」プロパティであり、0x60は、プロパティ値書き込み要求(応答不要)を表すESVであり、0x0002は、今回の操作を希望する配列総数が2個であること、0x0001/0x0003は、配列要素番号で第1要素と第3要素の指定を行なっていること表している。
【0031】
つぎに「要求2」の電文、0x83/0x66/0x43/0xC7を送信する。0x83は、「配列要素操作」プロパティの宣言を行ない、0x66は、プロパティ値配列要素指定読み出し要求、GetMであり、0x43は、個別配列内容であるので、「配列要素操作」が配列要素指定読み出しであることを示し、0xC7は操作対象プロパティを示している。
【0032】
コントローラが、「要求1」、「要求2」の電文を家庭用エアコンに送信すると、家庭用エアコンは、図11の「応答」電文、0x83/0x76/0x0002/0x03/0x03/0x0001/0x11/0x0003/0x47を返信する。0x83は、「配列要素操作」プロパティに関することを示す。0x76は、プロパティ値の要素指定読み出し応答であることを示す。0x0002は、読み出した配列要素の総数が2個であることを示す。0x03/0x03は、各配列要素のデータサイズが、この後ろに、3バイトずつ並んでいることを示す。3バイトのデータ:0x0001/0x11は、第1要素の配列要素データが0x11であることを示す。0x0003/0x47は、第3要素の配列要素データが0x47であることを示す。
【0033】
コントローラ1が、家庭用エアコン2に対して配列要素のデータを設定したい場合には、図4の電文の3)を用いて、内容指定に応じた内容エリアに、設定する[配列要素数(n)、各配列要素のデータサイズ(n個分)、設定する配列要素番号と配列要素データ(n個分)]を格納して送信すればよい。
【0034】
図6は、「配列要素操作要素」EPCコード:0x84(仮)において、誤ったEPCコードのプロパティの配列要素に対して操作が行なわれることを防止する仕組みを付け加えた例である。図6において、EDTエリアの最初の部分に操作対象EPCコードを挿入するようにする。このようにすれば、操作対象配列要素番号エリアで指定された配列要素は、操作対象EPCコードエリアのプロパティに限られるので、上記誤操作の恐れが少なくなる。
【0035】
誤操作を防止する別の方法を講じた電文の例を、図7に示す。図7において、「配列要素操作要素」EPCコード:0x84(仮)の場合、操作対象配列要素番号=0x0002、0x0130を制御・参照したい場合、「ロック残時間」により、制御・参照したい配列要素をロック元エコネットアドレスEA以外から制御できないようにする。ロック元EAは、ロック元エコネットアドレスEAからのみ、図4の「配列要素操作」プロパティの制御を受付ける。この後ろは、図5の場合のデータが続く。すなわち、配列要素数を2バイトで表す。 残るEDTの構成は、配列要素数=0x0002、操作対象配列要素番号=0x0002/0x0130となる。そして、ロック残時間が0でない場合、ロック元EA以外からの制御は受付けない。このようにすれば、配列要素の操作が行なえる時間をある範囲に限定でき、誤操作の危険性が少なくできる。
【0036】
図5〜図7では、配列要素番号を直接指定できるようにしたので、全配列要素のデータを読み出したり書き込んだりしなくとも、必要な配列要素番号のみに対して操作を行なうことができ、通信でのデータ量を必要なものに限ることができ、通信量をいたずらに増加させない効果が得られる。しかし、操作したい配列要素番号の個数が多い場合には、それらの番号を多数並べる必要がある。
【0037】
図8は、このような場合に更に効率化できる電文の例である。図8において、EDTには、配列要素番号マスク情報を2バイト形式で格納する。一例として、「配列要素操作要素」EPCコード:0x85(仮)とし、配列要素番号マスク情報=0x00FFとする。0x00FFは、配列要素番号の0x0000から0x00FFまでの、256通り、すなわち、第0要素から第255要素までを指定し、第256要素以降はマスク、すなわち除外する。この電文を、図5の電文の代わりに使用すれば、連続した多数の配列要素番号の配列要素を指定するためのデータ量が削減できる。通常、配列要素は、第0要素から番号順に定義されることが多いと思われるので、この電文形式は、有効になる。
【0038】
なお、図6の電文に適用した操作対象EPC、図7の電文に適用したロック残時間、ロック元EAは、どの「配列要素操作要素」プロパティの電文にも導入できる。EDTエリアの最初の部分に配置するのが好ましい。
【0039】
「配列要素操作」:0x83、「配列要素操作要素」:0x84、0x85は、仮に例としてあげたものである。必ずこのコードにしなくともよく、これまでに未だ定義されていないEPCコードの中から選定して決めればよい。
【0040】
以上で、本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の例を説明した。つぎに、上記電文の作成、送信、受信、応答を行なう装置の構成について説明する。図12は、その構成の一例である。
【0041】
図12において、コントローラ1と端末機器である家庭用エアコン2は、ネットワークに接続され、お互いに通信を行なえるようになっている。コントローラ1は、制御部10、電文内容解析部11、受信部12、送信電文作成部13、送信部14、テーブル15を備える。家庭用エアコン2は、制御部20、電文内容解析部21、受信部22、配列要素操作電文作成部23、送信部24、テーブル25を備える。
【0042】
コントローラ1の制御部10において、家庭用エアコン2の配列要素のデータを参照する必要が起こった場合、制御部10は、送信電文作成部13に、上記で説明した「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文を作成するよう指示する。
【0043】
送信電文作成部13は、指示に従い、コントローラ自身のオブジェクトコード、すなわち、クラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードをSEOJに格納し、相手機器である家庭用エアコンのクラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードをDEOJに格納し、操作要求に関するプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)をEPCに格納し、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容をESVに格納する。EDTには、既に説明した、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などを、上記説明の通り、要求電文に応じて格納する。
【0044】
送信電文作成部13は、作成した送信電文を送信部14に渡し、ネットワークに送出する。
【0045】
家庭用エアコン2の受信部22は、上記DEOJにより、送信電文が自分宛ての電文であることを確認して、これを取り込み、電文内容解析部21に渡す。電文内容解析部21は、受信した電文から、電文に格納されている、操作要求に関するEPCプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容であるESV、EDT内の、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などを取り出し、制御部20に渡す。
【0046】
制御部20は、渡された情報から、操作要求や操作対象、配列要素番号などを分析して、テーブル15内のEPCテーブル、ESVテーブル、配列要素数、配列要素データを参照し、要求に対する応答を選択し、返信電文作成部23に、「応答」で説明したような返信電文の作成を指示する。返信電文作成部23は、指示にしたがって、既に説明した「応答」電文を作成し、送信部24に渡す。
【0047】
送信部24は、「応答」電文をネットワークに送出する。
コントローラ1の受信部12は、受信電文のDEOJにより、送信電文が自分宛ての電文であることを確認して、これを取り込み、電文内容解析部11に渡す。電文内容解析部11は、受信した電文から、電文に格納されている、操作要求に関するEPCプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容であるESV、EDT内の、配列要素数、各配列要素のサイズ、配列要素番号、配列要素データ、などを取り出す。内容指定、操作対象EPCコード、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などが返された場合は、これも取り出し、制御部20に渡す。
【0048】
制御部10は、渡された各種コードやデータが、「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文に対応するものであるかどうかを確認し、対応するものであれば、獲得した配列要素数、配列要素番号、配列要素データなどのデータに対して、テーブル15へ格納するなどの所定の処理を行なう。
【0049】
コントローラ1が、相手機器に対して、配列要素データを書き込む場合は、上記、「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文作成において、書き込むべき配列要素データをEDTに格納すればよい。複数の配列要素データは、そのデータの区切りを判別できるようにするために、[配列要素数(n)/各配列要素のデータサイズ(n個分)/(配列要素番号/配列要素データ)(n個分)]の形式で格納すればよい。なお、このとき、ESVは、プロパティ値要素指定書き込み要求0x64、0x65などとする。この電文を受信した家庭用エアコン2は、EPCコードとESVから、配列要素の書き込み要求であることを解析、認識すると、受信電文のEDTエリアに格納された[配列要素数(n)/各配列要素のデータサイズ(n個分)/(配列要素番号/配列要素データ)(n個分)]から、各配列要素番号と配列要素データを取り出し、テーブル25内の、指定されたEPCに対応した配列要素データのテーブルに格納する。
【0050】
家庭用エアコン2が、要求電文の受信がない状態で、自発的に、配列要素データを、コントローラ1に通知する場合も、ESVとして、プロパティ値の要素指定通知コードを利用することにより、電文を作成し、通知できる。
【0051】
つぎに、上記動作を実現する手順について説明する。
コントローラ1の制御部10において、家庭用エアコン2の配列要素のデータを参照する必要が起こった場合、制御部10において、送信電文作成部13に対して、上記で説明した「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文を作成するよう指示する。
【0052】
送信電文作成部13では、指示に従い、コントローラ自身のオブジェクトコード、すなわち、クラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードをSEOJに格納し、相手機器である家庭用エアコンのクラスグループコード、クラスコード、インスタンスコードをDEOJに格納し、操作要求に関するプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)をEPCに格納し、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容をESVに格納する。EDTには、既に説明した、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などを、上記説明の通り、要求電文に応じて格納する。
【0053】
作成した送信電文を送信部14に渡し、ネットワークに送出する。
家庭用エアコン2は、受信部22は、上記DEOJにより、送信電文が自分宛ての電文であることを確認して、これを取り込み、電文内容解析部21に渡す。電文内容解析部21では、受信した電文から、電文に格納されている、操作要求に関するEPCプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容であるESV、EDT内の、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などを取り出し、制御部20に渡す。
【0054】
制御部20では、渡された情報から、操作要求や操作対象、配列要素番号などを分析して、テーブル25内のEPCテーブル、ESVテーブル、配列要素数、配列要素データを参照し、要求に対する応答を選択し、返信電文作成部23に、「応答」で説明したような返信電文の作成を指示する。返信電文作成部23では、指示にしたがって、既に説明した「応答」電文を作成し、送信部24に渡す。
【0055】
送信部24は、「応答」電文をネットワークに送出する。
コントローラ1は、受信部12において、受信電文のDEOJにより、送信電文が自分宛ての電文であることを確認して、これを取り込み、電文内容解析部11に渡す。電文内容解析部11では、受信した電文から、電文に格納されている、操作要求に関するEPCプロパティ名称コード(0x83、0x84、0x85など)、アクセスルールによる読み出し、書き込み、あるいは、通知、などの操作内容であるESV、EDT内の、配列要素数、各配列要素のサイズ、配列要素番号、配列要素データ、などを取り出す。内容指定、操作対象EPCコード、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報などが返された場合は、これも取り出し、制御部10に渡す。
【0056】
制御部10では、渡された各種コードやデータが、「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文に対応するものであるかどうかを確認し、対応するものであれば、獲得したデータに対して、テーブル15への格納するなどの所定の処理を行なう。
【0057】
コントローラ1が、相手機器に対して、配列要素データを書き込む場合は、上記、「要求」、「要求1」、「要求2」などの電文作成において、配列要素データをEDTに格納する。複数の配列要素データは、そのデータの区切を判別できるようにするために、[配列要素数(n)/各配列要素のデータサイズ(n個分)/(配列要素番号/配列要素データ)(n個分)]の形式で格納すればよい。この電文を受信した家庭用エアコン2は、EPCコードとESVから、配列要素の書き込み要求であることを解析、認識すると、受信電文のEDTエリアに格納された[配列要素数(n)/各配列要素のデータサイズ(n個分)/(配列要素番号/配列要素データ)(n個分)]から、各配列要素番号と配列要素データを取り出し、EPCコードに対応するように、テーブル25に格納する。
【0058】
家庭用エアコン2が、要求電文の受信がない状態で、自発的に、配列要素データを、コントローラ1に通知する場合も、ESVとして、プロパティ値の要素指定通知コードを利用することにより、上記とほぼ同様の手順により、電文を作成し、通知できる。
【0059】
上記の図12における各手段は、既に説明したそれぞれの動作を果たす専用の電子回路で構成してもよいし、上記手順で説明した処理内容を実行するコンピュータプログラムを用いて、マイクロコンピュータシステムにより実現してもよいことは言うまでもない。
【0060】
なお、本発明の、配列要素操作の方法のプログラムを記録した記録媒体は、プログラムを記録したROM、RAM、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD、メモリカード、ハードディスクなどの記録媒体をいう。また、電話回線、搬送路などの通信媒体も含む概念である。
【0061】
つぎに、配列要素EPCコードと内容指定コードを融合した電文形式について説明する。
電文EPC/ESV/EDTを、0xQQ(コードを特定しないため以降0xQQとして記載)/ESV/操作対象EPCコード、とした場合は、操作対象EPCの配列要素数について、図4の1)のように、ESVにしたがって扱う。応答する場合は、図9の「応答」にならって、0xQQ/ESV’(ESVに対応して応答を示すコードとしてESV’と記載)/存在する配列要素数、とする。
【0062】
電文EPC/ESV/EDTを、0xQQ+1/ESV/操作対象EPCコード、とした場合は、操作対象EPCの全配列要素データに対して、図4の2)のように、ESVにしたがって扱う。応答する場合は、図10の「応答」にならって、0xQQ+1/ESV’/存在する全配列要素数(m)/各配列要素のサイズ(m個分)/各配列要素番号とその配列要素データ(m個分)、とする。
【0063】
電文EPC/ESV/EDTを、0xQQ+2/ESV/操作対象EPCコード/配列要素数(p)/操作対象配列要素番号(p個分)、とした場合は、操作対象EPCの操作対象配列要素番号(p個分)の配列要素データに対して、図4の3)のように、ESVにしたがって扱う。応答する場合は、図11の「応答」にならって、0xQQ+2/ESV’/指定された配列要素の数(q)/各配列要素のサイズ(q個分)/各配列要素番号とその配列要素データ(q個分)、とする。
【0064】
0xQQ、0xQQ+1、0xQQ+2は、これまでに使われていない空きEPCコードを割り振ればよい。この場合は、配列要素操作EPCコードの中に、配列要素操作要素EPCコードの働きを埋め込んでいるので、内容指定のコードは不要となる。このような電文では、要求電文を1つに纏めることができる利点がある。この電文を用いる配列要素操作装置も、図12の構成と同様の構成と手順により実現することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の配列要素操作装置および配列要素操作の方法によれば、
(1)配列要素操作EPCコード、内容指定コードにより、複数個の配列要素について、読み出し、書き込み、通知などの操作を行なうことができるので、通信量、通信時間を削減することができる。
(2)内容指定コードエリアを設けたので、多種の操作内容を選択できる。
操作対象EPCコードを返信すれば、誤って他のプロパティの配列要素を操作することがなくなる。
(3)ロック残時間を設定すれば、所定に時間配列要素の操作を防止できるので、誤った操作の発生を阻止できる。
(4)ロック元EAを設定すれば、ロック元EA以外からの配列操作指令に応答しないので、誤操作が防止できる。
(5)配列要素番号マスク情報を使用すれば、所望の範囲の配列要素データを効率的に指定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明が適用されるホームネットワークの概念図
【図2】本願発明が適用されるホームネットワークの電文構成例を示す図
【図3】配列要素データを扱う電文構成の従来の例を示す図
【図4】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、配列要素操作に関する部分の一構成例を示す図
【図5】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、配列要素操作要素に関する部分の一構成例を示す図
【図6】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、配列要素操作要素に関する部分の別の一構成例を示す図
【図7】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、配列要素操作要素に関する部分の別の一構成例を示す図
【図8】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、配列要素操作要素に関する部分の別の一構成例を示す図
【図9】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、具体的な一構成例を示す図
【図10】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、具体的な一構成例を示す図
【図11】本発明の配列要素操作装置および操作方法に用いる電文の、具体的な一構成例を示す図
【図12】本発明の配列要素操作装置の一構成例を示す図
【図13】ネットワークに用いるプロパティコードの一構成例を示す図
【図14】ネットワークに用いるプロパティコードのうち配列要素を扱うプロパティコードの一構成例を示す図
【符号の説明】
1 コントローラ
2 家庭用エアコン
10、20 制御部
11、21 電文内容解析部
12、22 受信部
13、23 送信電文作成部
14、24 送信部
15、25 テーブル
Claims (24)
- 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも内容指定とをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作装置。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも内容指定とをEDTエリアに格納し、上記内容指定は、配列要素数、全配列内容、個別配列内容を少なくとも区分するコードとした要求電文を送信する配列要素操作装置。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素操作要素の指定に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも操作対象配列要素番号とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作装置。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素操作要素の指定に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、配列要素番号マスク情報、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも配列要素番号マスク情報とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作装置。 - 配列要素データを送信するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、配列要素のサイズ、配列要素番号と配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも配列要素数とを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作装置。 - 配列要素データを送信するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、全配列要素数、各配列要素のサイズ、配列要素番号と配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも全配列要素数、全配列要素のそれぞれのサイズ、全配列要素番号と全配列要素データとを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作装置。 - 配列要素データを送信するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、指定された配列要素数、指定された各配列要素のサイズ、指定された配列要素番号とその配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも指定された各配列要素のサイズ、指定された配列要素番号とその配列要素データとを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作装置。 - 配列要素データを送信するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、通知操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、送信する配列要素数、送信する各配列要素のサイズ、送信する配列要素番号とその配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも送信する各配列要素のサイズ、送信する配列要素番号とその配列要素データとを、EDTエリアに格納した通知電文を作成し、送信する配列要素操作装置。 - 配列要素データの設定操作を要求するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、設定操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、設定操作する配列要素数、設定操作する各配列要素のサイズ、設定操作する対象の配列要素番号とその配列要素データ、配列要素数、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも内容指定と、設定操作する各配列要素のサイズと、設定操作する対象の配列要素番号とその配列要素データとをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作装置。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも操作対象EPCコードとをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作装置。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも操作対象EPCコードと操作対象配列要素番号とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作装置。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも内容指定とをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作方法。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも内容指定とをEDTエリアに格納し、上記内容指定は、配列要素数、全配列内容、個別配列内容を少なくとも区分するコードとした要求電文を送信する配列要素操作方法。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素操作要素の指定に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも操作対象配列要素番号とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作方法。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素操作要素の指定に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、配列要素番号マスク情報、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも配列要素番号マスク情報とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作方法。 - 配列要素データを送信するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、配列要素数、配列要素のサイズ、配列要素番号と配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも配列要素数とを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作方法。 - 配列要素データを送信するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、全配列要素数、各配列要素のサイズ、配列要素番号と配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも全配列要素数、全配列要素のそれぞれのサイズ、全配列要素番号と全配列要素データとを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作方法。 - 配列要素データを送信するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、応答操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、指定された配列要素数、指定された各配列要素のサイズ、指定された配列要素番号とその配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも指定された各配列要素のサイズ、指定された配列要素番号とその配列要素データとを、EDTエリアに格納した応答電文を作成し、送信する配列要素操作方法。 - 配列要素データを送信するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、通知操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、送信する配列要素数、送信する各配列要素のサイズ、送信する配列要素番号とその配列要素データ、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも送信する各配列要素のサイズ、送信する配列要素番号とその配列要素データとを、EDTエリアに格納した通知電文を作成し、送信する配列要素操作方法。 - 配列要素データの設定操作を要求するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、設定操作を示すESVと、内容指定、操作対象EPCコード、設定操作する配列要素数、設定操作する各配列要素のサイズ、設定操作する対象の配列要素番号とその配列要素データ、配列要素数、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも内容指定と、設定操作する各配列要素のサイズと、設定操作する対象の配列要素番号とその配列要素データとをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作方法。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EA、配列要素番号マスク情報のうち、少なくとも操作対象EPCコードとをEDTエリアに格納した要求電文を作成し、送信する配列要素操作方法。 - 配列要素データの操作を要求するものであって、
配列要素の操作要求に関するEPCコードと、操作内容を示すESVと、操作対象EPCコード、配列要素数、操作対象配列要素番号、ロック残時間、ロック元EAのうち、少なくとも操作対象EPCコードと操作対象配列要素番号とを、EDTエリアに格納した電文を作成し、送信して、操作対象配列要素番号を指定する配列要素操作方法。 - 請求項12〜22のいずれか1項に記載の方法を、コンピュータに機能させるためのプログラムを記録した記録媒体。
- 請求項12〜22のいずれか1項に記載の方法を、コンピュータに機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002201987A JP2004048298A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 配列要素操作装置および配列要素操作の方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002201987A JP2004048298A (ja) | 2002-07-10 | 2002-07-10 | 配列要素操作装置および配列要素操作の方法 |
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