JP2004048218A - 遠隔制御機器、被制御機器及びそれらに用いられる制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明の目的は、リモコンアプリケーションを搭載した遠隔制御機器である携帯端末と、被制御機器において、無駄な通信をせずに被制御機器の状態が携帯端末で把握できることにある。
【解決手段】被制御機器110に被制御機器の状態を記録した最終状態対応表301を用意し、携帯端末100からの制御コマンドを実行する度に前記最終状態対応表301と被制御機器の現状態を比較し、状態が変っている場合は現状態が変化している旨のエラーを返し、前記携帯端末100はこの場合にのみ状態を問い合わせる。また、携帯端末100と被制御機器100を接続する場合は、前記携帯端末100からの接続コマンドに対し、上記の手段によってエラーが返ってきたときのみ状態を問い合わせ、エラーが返ってこない場合は被制御機器状態記憶装置103に保持された状態を被制御機器の状態と認識する。
【選択図】 図2
【解決手段】被制御機器110に被制御機器の状態を記録した最終状態対応表301を用意し、携帯端末100からの制御コマンドを実行する度に前記最終状態対応表301と被制御機器の現状態を比較し、状態が変っている場合は現状態が変化している旨のエラーを返し、前記携帯端末100はこの場合にのみ状態を問い合わせる。また、携帯端末100と被制御機器100を接続する場合は、前記携帯端末100からの接続コマンドに対し、上記の手段によってエラーが返ってきたときのみ状態を問い合わせ、エラーが返ってこない場合は被制御機器状態記憶装置103に保持された状態を被制御機器の状態と認識する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家電機器などを遠隔操作する際に用いる双方向リモコンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、家電製品はネットワーク機能が搭載されたり、高度な情報処理を行えるものが登場してきており、情報家電と呼ばれている。このような情報家電を操作する際には、専用のリモート・コントローラ(以下リモコン)だけではなく、リモコンアプリケーションを搭載した携帯電話やPDAといった携帯端末から制御することも考えられており、今後このような制御形態の双方向リモコンが増えると予測される。
【0003】
従来の双方向リモコンシステムは多くの場合、リモコンである遠隔制御機器(携帯電話を含む携帯端末等)から制御のための制御コマンドを情報家電などの被制御機器に送信し、この制御コマンドを被制御機器が受信することによって、被制御機器はこの制御コマンドに応じた制御が行われる。また、被制御機器が携帯端末から送られた制御コマンドを受信すると、被制御機器は携帯端末に受信確認信号を送信する、又は携帯端末から被制御機器の状態を問い合わせるコマンドを受信すると、被制御機器は被制御機器の状態を携帯端末に送信するなどといった携帯端末から被制御機器への一方向だけでなく、被制御機器から携帯端末への信号の送受信も行われるものである。
例えば被制御機器としてエアー・コンディショナ(以下エアコン)があるが、この場合、リモコンに表示部を備えており、リモコンの室温ボタンを押すと、リモコンからエアコンに室温を問い合わせるコマンドが送信され、エアコンはそのコマンドを受信すると現在の室温情報をリモコンに返信し、リモコンの表示部に現在の室温が表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のような従来の双方向リモコンシステムでは、図1のように、他のリモコン携帯端末や手動によって被制御機器の状態が変化した場合、携帯端末における被制御機器の状態情報と被制御機器の状態が異なる場合がある。この場合、携帯端末は被制御機器の状態を受動的に把握することはできないので、その都度携帯端末から被制御機器へ状態を問い合わせるコマンドを送信し、被制御機器から返信される状態情報を受信しなければならないが、携帯端末は被制御機器の状態が変ったことがわからないので、常に被制御機器の状態情報を問い合わせる必要がある。しかし、被制御機器の状態が変化していない場合でも問い合わせることになり、無駄な通信を要することになる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、遠隔制御機器である携帯電話などの携帯端末と被制御機器における双方向リモコンシステムにおいて、無駄な通信をせずに携帯端末が被制御機器の状態を把握でき、被制御機器の現状態と携帯端末が保持する被制御機器状態とのミスマッチを無くすことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、少なくとも被制御機器の状態情報を保持する手段を遠隔制御機器である携帯端末に設け、最後に被制御機器の状態情報を通信した時の被制御機器の状態を記録した最終状態対応表を保持する手段と、制御コマンドを受信後被制御機器の現状態と最終状態対応表の状態と比較し異なる場合はエラー信号を返す手段を被制御機器に設けることによって達成される。
【0007】
また、これらの遠隔制御機器または被制御機器を制御する機能は、プログラムによって実現される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の一実施例を説明する。
まず、全体のシステム構成を説明する。図2は本発明の一実施例によるリモコンシステムの構成を示すブロック図である。このリモコンシステムは、リモコン機能を搭載した携帯端末100と被制御機器110から構成される。
携帯端末100は、プログラムを実行するためのCPU101と主記憶装置104、通信部102、被制御機器状態記憶装置103が装備されている。リモコンコマンド等を送受信するリモコンアプリケーションを主記憶装置104にロードしCPU101で実行する。
【0009】
通信部102は、小電力無線によって被制御機器と通信する機能を有する。被制御機器状態記憶装置103は、携帯端末と被制御機器が切断しても被制御機器の状態を保持する不揮発性の記憶装置であり、被制御機器IDとその被制御機器と切断した時の被制御機器の状態を記録した被制御機器状態表を保持する。
被制御機器110は、通信部111とプログラムを実行するためのCPU112、主記憶装置114、最終状態表記憶装置113が装備されている。被制御機器の制御プログラムを主記憶装置114にロードしCPU112で実行する。通信部111は、小電力無線によって携帯端末と通信する機能を有する。最終状態表記憶装置113では、携帯端末IDとその携帯端末と最後に機器状態情報を通信した時の被制御機器の状態を記録した最終状態対応表を保持する。
【0010】
図3は本発明の一実施例による被制御機器110に装備された最終状態対応表記憶装置113に記録されている最終状態対応表301であり、携帯端末100の端末IDとその携帯端末100に最後に機器状態情報を送信した時の被制御機器110の状態を格納している。端末IDは携帯端末100固有のものであり、携帯端末100から送信されるコマンドに埋め込まれている。端末IDを保持することによって、複数の携帯端末に対応することができる。
【0011】
図4は本発明の一実施例による携帯端末100に装備された被制御機器状態記憶装置103に記録されている被制御機器状態表351であり、被制御機器110の被制御機器IDと携帯端末と被制御機器の切断時における被制御機器110の状態を格納している。被制御機器IDは被制御機器110固有のものであり、被制御機器と接続する時に携帯端末は被制御IDを取得できる。被制御機器IDを保持することによって、複数の被制御機器に対応することができる。
【0012】
携帯端末100から被制御機器110を制御する場合、携帯端末100から通信部102を介して被制御機器110に制御コマンドを送信し、被制御機器110の通信部111から制御部112に制御コマンドを渡すが、この際、被制御機器110は図5の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。携帯端末100から制御コマンドを受信する(ステップ400)と、まず最終状態対応表301の対応する端末ID300の最終状態310と被制御機器の現在の状態を比較し(ステップ410)、状態が変化していたら通信部111を介して携帯端末100に状態が変っている旨のエラー信号(以下エラーとする)を返す(ステップ420)。状態が変化していない場合は、受け取った制御コマンドを実行し(ステップ430)、最終状態対応表301の対応する端末ID300の最終状態310の欄に被制御機器110の現状態を更新する(ステップ440)。
【0013】
また、携帯端末100から被制御機器110に状態を問い合わす場合、被制御機器110は図6の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。携帯端末100から通信部102を介して送られた状態要求コマンドを、被制御機器110が通信部111を介して受信すると(ステップ500)、最終状態対応表301の対応する端末ID300の最終状態310の欄に被制御機器110の現状態を更新し(ステップ510)、通信部111を介して携帯端末100に現状態を返す(ステップ520)。
【0014】
次に、携帯端末100の処理を示す。携帯端末100から被制御機器110を制御する場合、携帯端末100は図7の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。まず被制御機器110を制御する為の制御コマンドを被制御機器110に送信する(ステップ600)。その後、被制御機器110から状態が違う旨のエラーが返ってきたか判定する(ステップ610)。エラーが返ってきた場合は、状態要求コマンドを被制御機器110に送信して状態を問い合わせる(ステップ620)。その後、被制御機器110から被制御機器110の状態情報を受信し(ステップ630)、処理を終了する。この場合、携帯端末100から送信された制御コマンドは被制御機器110において実行されていないので、携帯端末100から被制御機器110に制御コマンドを再送する必要がある。なお、ステップ610でエラーが返って来なかった場合は、制御コマンドが被制御機器110で実行されたと判断し処理を終了する。
【0015】
次に、携帯端末100と被制御機器110を切断する場合について述べる。この場合、携帯端末100は図8の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。まず被制御機器と切断する為の切断コマンドを被制御機器に送信する(ステップ700)。その後、被制御機器110から状態が違う旨のエラーが返ってきたか判定する(ステップ710)。エラーが返ってきた場合は、状態要求コマンドを被制御機器に送信して状態を問い合わせる(ステップ720)。その後、被制御機器から被制御機器の状態情報を受信し(ステップ730)、処理を終了する。この場合、携帯端末100から送信された切断コマンドは被制御機器110において実行されていないので、携帯端末100から被制御機器110に切断コマンドを再送する必要がある。ステップ710でエラーが返って来なかった場合は、切断は成功したと判断され、被制御機器状態表351の対応する被制御機器ID350の被制御機器状態360の欄に、携帯端末100の主記憶装置104に保持されている被制御機器110の状態情報を書き込み、被制御機器状態記憶装置103に保持する(ステップ740)。なお、被制御機器110は切断コマンドを制御コマンドとみなして図5のフローチャートに示す処理を行う。
【0016】
次に、携帯端末100と被制御機器110を接続する場合について述べる。この場合、携帯端末100は図9の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。携帯端末100は被制御機器110と接続するために接続コマンドを送信する(ステップ800)。次に、この接続コマンドに対して被制御機器110から状態が違う旨のエラーが返ってきたか判定する(ステップ810)。エラーが返ってきた場合は、状態要求コマンドを携帯端末100から被制御機器110に送信して状態を問い合わせる(ステップ820)。その後、被制御機器から被制御機器の状態情報を受信し(ステップ830)、処理を終了する。エラーが返って来なかった場合は、被制御機器状態記憶装置103に状態情報が保持されているか判定し(ステップ840)、保持されていない場合は状態要求コマンドを携帯端末100から被制御機器110に送信して状態を問い合わせる(ステップ820)。その後、被制御機器から被制御機器の状態情報を受信し(ステップ830)、処理を終了する。ステップ840にて状態情報が保持されている場合は、被制御機器状態記憶装置103の対応する被制御機器IDの状態情報を読むことで被制御機器110の状態を把握する(ステップ850)。
【0017】
次に、被制御機器110の処理を示す。携帯端末100と被制御機器110を接続する場合、被制御機器110は図10の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。まず携帯端末100から被制御機器110に送信された接続コマンドを受信し(ステップ900)、接続処理を行う(ステップ910)。なお、このときに被制御機器固有の被制御機器IDを携帯端末に教える。その後、被制御機器110の最終状態対応表記憶装置113に記憶されている最終状態表301の対応する端末ID300の最終状態310と被制御機器110の現状態が違うかを判定し(ステップ920)、違っておれば状態が違う旨のエラーを携帯端末100に返信する(ステップ930)。
【0018】
本実施例により、常に携帯端末から状態を監視する必要がなく、無駄な通信を行わずに被制御機器の状態が携帯端末で把握できる。例えば、図1のように複数の携帯端末から家電機器を制御する場合、従来では、端末100aで制御した後端末100bで制御すると端末100aは機器200の状態が変ったことは把握できないが、本発明のリモコンシステムを用いると端末100aが次回機器にコマンドを送信した際に機器の状態が変化したことがわかり、またこの場合にのみ状態を問い合わせることで無駄な通信をせずに機器の状態が把握できる。
【0019】
なお、本実施例におけるリモコンシステムでは、携帯端末と被制御機器間の通信に小電力無線を用いているが、赤外線やその他の無線を用いることもできる。また、本実施例におけるリモコンシステムでは、被制御機器はコマンドを受信した際に現状態と最終状態対応表の状態と比較し、異なっていれば状態が違う旨のエラーを返すが、エラーを返す代わりに被制御機器の状態情報を返すこともできる。この場合、携帯端末から状態要求コマンドを送る必要がなく、さらに無駄な通信を省くことができる。
また、本実施例におけるリモコンシステムでは、携帯端末からのコマンドをトリガーにして状態比較しているが、被制御機器の状態変化をトリガーにして状態情報を各携帯端末に送信することも可能である。この場合、携帯端末は常に状態情報を受け取れる準備が必要である。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、できるだけ無駄な通信を省いて被制御機器の現状態が把握でき、かつ、複数の携帯端末からの操作にも通信コストがかからずに、被制御機器の現状態と携帯端末のアプリケーションが保持する被制御機器状態とのミスマッチを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の携帯端末及び手動で操作したときのイメージ図である。
【図2】本発明一実施例によるリモコンシステムを構成するブロック図である。
【図3】本発明の一実施例による被制御機器に装備された最終状態対応表である。
【図4】本発明の一実施例による携帯端末に装備された被制御機器状態表である。
【図5】本発明の一実施例による被制御機器の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例による被制御機器の動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例による携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例による携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の一実施例による携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の一実施例による被制御機器の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
100…携帯端末、101…携帯端末側CPU、102…携帯端末側通信部、103…被制御機器状態記憶装置、110…被制御機器、111…被制御機器側通信部、112…被制御機器側CPU、113…最終状態対応表記憶装置
【発明の属する技術分野】
本発明は、家電機器などを遠隔操作する際に用いる双方向リモコンシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、家電製品はネットワーク機能が搭載されたり、高度な情報処理を行えるものが登場してきており、情報家電と呼ばれている。このような情報家電を操作する際には、専用のリモート・コントローラ(以下リモコン)だけではなく、リモコンアプリケーションを搭載した携帯電話やPDAといった携帯端末から制御することも考えられており、今後このような制御形態の双方向リモコンが増えると予測される。
【0003】
従来の双方向リモコンシステムは多くの場合、リモコンである遠隔制御機器(携帯電話を含む携帯端末等)から制御のための制御コマンドを情報家電などの被制御機器に送信し、この制御コマンドを被制御機器が受信することによって、被制御機器はこの制御コマンドに応じた制御が行われる。また、被制御機器が携帯端末から送られた制御コマンドを受信すると、被制御機器は携帯端末に受信確認信号を送信する、又は携帯端末から被制御機器の状態を問い合わせるコマンドを受信すると、被制御機器は被制御機器の状態を携帯端末に送信するなどといった携帯端末から被制御機器への一方向だけでなく、被制御機器から携帯端末への信号の送受信も行われるものである。
例えば被制御機器としてエアー・コンディショナ(以下エアコン)があるが、この場合、リモコンに表示部を備えており、リモコンの室温ボタンを押すと、リモコンからエアコンに室温を問い合わせるコマンドが送信され、エアコンはそのコマンドを受信すると現在の室温情報をリモコンに返信し、リモコンの表示部に現在の室温が表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記のような従来の双方向リモコンシステムでは、図1のように、他のリモコン携帯端末や手動によって被制御機器の状態が変化した場合、携帯端末における被制御機器の状態情報と被制御機器の状態が異なる場合がある。この場合、携帯端末は被制御機器の状態を受動的に把握することはできないので、その都度携帯端末から被制御機器へ状態を問い合わせるコマンドを送信し、被制御機器から返信される状態情報を受信しなければならないが、携帯端末は被制御機器の状態が変ったことがわからないので、常に被制御機器の状態情報を問い合わせる必要がある。しかし、被制御機器の状態が変化していない場合でも問い合わせることになり、無駄な通信を要することになる。
【0005】
そこで、本発明の目的は、遠隔制御機器である携帯電話などの携帯端末と被制御機器における双方向リモコンシステムにおいて、無駄な通信をせずに携帯端末が被制御機器の状態を把握でき、被制御機器の現状態と携帯端末が保持する被制御機器状態とのミスマッチを無くすことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、少なくとも被制御機器の状態情報を保持する手段を遠隔制御機器である携帯端末に設け、最後に被制御機器の状態情報を通信した時の被制御機器の状態を記録した最終状態対応表を保持する手段と、制御コマンドを受信後被制御機器の現状態と最終状態対応表の状態と比較し異なる場合はエラー信号を返す手段を被制御機器に設けることによって達成される。
【0007】
また、これらの遠隔制御機器または被制御機器を制御する機能は、プログラムによって実現される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図を用いて本発明の一実施例を説明する。
まず、全体のシステム構成を説明する。図2は本発明の一実施例によるリモコンシステムの構成を示すブロック図である。このリモコンシステムは、リモコン機能を搭載した携帯端末100と被制御機器110から構成される。
携帯端末100は、プログラムを実行するためのCPU101と主記憶装置104、通信部102、被制御機器状態記憶装置103が装備されている。リモコンコマンド等を送受信するリモコンアプリケーションを主記憶装置104にロードしCPU101で実行する。
【0009】
通信部102は、小電力無線によって被制御機器と通信する機能を有する。被制御機器状態記憶装置103は、携帯端末と被制御機器が切断しても被制御機器の状態を保持する不揮発性の記憶装置であり、被制御機器IDとその被制御機器と切断した時の被制御機器の状態を記録した被制御機器状態表を保持する。
被制御機器110は、通信部111とプログラムを実行するためのCPU112、主記憶装置114、最終状態表記憶装置113が装備されている。被制御機器の制御プログラムを主記憶装置114にロードしCPU112で実行する。通信部111は、小電力無線によって携帯端末と通信する機能を有する。最終状態表記憶装置113では、携帯端末IDとその携帯端末と最後に機器状態情報を通信した時の被制御機器の状態を記録した最終状態対応表を保持する。
【0010】
図3は本発明の一実施例による被制御機器110に装備された最終状態対応表記憶装置113に記録されている最終状態対応表301であり、携帯端末100の端末IDとその携帯端末100に最後に機器状態情報を送信した時の被制御機器110の状態を格納している。端末IDは携帯端末100固有のものであり、携帯端末100から送信されるコマンドに埋め込まれている。端末IDを保持することによって、複数の携帯端末に対応することができる。
【0011】
図4は本発明の一実施例による携帯端末100に装備された被制御機器状態記憶装置103に記録されている被制御機器状態表351であり、被制御機器110の被制御機器IDと携帯端末と被制御機器の切断時における被制御機器110の状態を格納している。被制御機器IDは被制御機器110固有のものであり、被制御機器と接続する時に携帯端末は被制御IDを取得できる。被制御機器IDを保持することによって、複数の被制御機器に対応することができる。
【0012】
携帯端末100から被制御機器110を制御する場合、携帯端末100から通信部102を介して被制御機器110に制御コマンドを送信し、被制御機器110の通信部111から制御部112に制御コマンドを渡すが、この際、被制御機器110は図5の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。携帯端末100から制御コマンドを受信する(ステップ400)と、まず最終状態対応表301の対応する端末ID300の最終状態310と被制御機器の現在の状態を比較し(ステップ410)、状態が変化していたら通信部111を介して携帯端末100に状態が変っている旨のエラー信号(以下エラーとする)を返す(ステップ420)。状態が変化していない場合は、受け取った制御コマンドを実行し(ステップ430)、最終状態対応表301の対応する端末ID300の最終状態310の欄に被制御機器110の現状態を更新する(ステップ440)。
【0013】
また、携帯端末100から被制御機器110に状態を問い合わす場合、被制御機器110は図6の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。携帯端末100から通信部102を介して送られた状態要求コマンドを、被制御機器110が通信部111を介して受信すると(ステップ500)、最終状態対応表301の対応する端末ID300の最終状態310の欄に被制御機器110の現状態を更新し(ステップ510)、通信部111を介して携帯端末100に現状態を返す(ステップ520)。
【0014】
次に、携帯端末100の処理を示す。携帯端末100から被制御機器110を制御する場合、携帯端末100は図7の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。まず被制御機器110を制御する為の制御コマンドを被制御機器110に送信する(ステップ600)。その後、被制御機器110から状態が違う旨のエラーが返ってきたか判定する(ステップ610)。エラーが返ってきた場合は、状態要求コマンドを被制御機器110に送信して状態を問い合わせる(ステップ620)。その後、被制御機器110から被制御機器110の状態情報を受信し(ステップ630)、処理を終了する。この場合、携帯端末100から送信された制御コマンドは被制御機器110において実行されていないので、携帯端末100から被制御機器110に制御コマンドを再送する必要がある。なお、ステップ610でエラーが返って来なかった場合は、制御コマンドが被制御機器110で実行されたと判断し処理を終了する。
【0015】
次に、携帯端末100と被制御機器110を切断する場合について述べる。この場合、携帯端末100は図8の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。まず被制御機器と切断する為の切断コマンドを被制御機器に送信する(ステップ700)。その後、被制御機器110から状態が違う旨のエラーが返ってきたか判定する(ステップ710)。エラーが返ってきた場合は、状態要求コマンドを被制御機器に送信して状態を問い合わせる(ステップ720)。その後、被制御機器から被制御機器の状態情報を受信し(ステップ730)、処理を終了する。この場合、携帯端末100から送信された切断コマンドは被制御機器110において実行されていないので、携帯端末100から被制御機器110に切断コマンドを再送する必要がある。ステップ710でエラーが返って来なかった場合は、切断は成功したと判断され、被制御機器状態表351の対応する被制御機器ID350の被制御機器状態360の欄に、携帯端末100の主記憶装置104に保持されている被制御機器110の状態情報を書き込み、被制御機器状態記憶装置103に保持する(ステップ740)。なお、被制御機器110は切断コマンドを制御コマンドとみなして図5のフローチャートに示す処理を行う。
【0016】
次に、携帯端末100と被制御機器110を接続する場合について述べる。この場合、携帯端末100は図9の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。携帯端末100は被制御機器110と接続するために接続コマンドを送信する(ステップ800)。次に、この接続コマンドに対して被制御機器110から状態が違う旨のエラーが返ってきたか判定する(ステップ810)。エラーが返ってきた場合は、状態要求コマンドを携帯端末100から被制御機器110に送信して状態を問い合わせる(ステップ820)。その後、被制御機器から被制御機器の状態情報を受信し(ステップ830)、処理を終了する。エラーが返って来なかった場合は、被制御機器状態記憶装置103に状態情報が保持されているか判定し(ステップ840)、保持されていない場合は状態要求コマンドを携帯端末100から被制御機器110に送信して状態を問い合わせる(ステップ820)。その後、被制御機器から被制御機器の状態情報を受信し(ステップ830)、処理を終了する。ステップ840にて状態情報が保持されている場合は、被制御機器状態記憶装置103の対応する被制御機器IDの状態情報を読むことで被制御機器110の状態を把握する(ステップ850)。
【0017】
次に、被制御機器110の処理を示す。携帯端末100と被制御機器110を接続する場合、被制御機器110は図10の本発明の一実施例によるフローチャートに示す処理を行う。まず携帯端末100から被制御機器110に送信された接続コマンドを受信し(ステップ900)、接続処理を行う(ステップ910)。なお、このときに被制御機器固有の被制御機器IDを携帯端末に教える。その後、被制御機器110の最終状態対応表記憶装置113に記憶されている最終状態表301の対応する端末ID300の最終状態310と被制御機器110の現状態が違うかを判定し(ステップ920)、違っておれば状態が違う旨のエラーを携帯端末100に返信する(ステップ930)。
【0018】
本実施例により、常に携帯端末から状態を監視する必要がなく、無駄な通信を行わずに被制御機器の状態が携帯端末で把握できる。例えば、図1のように複数の携帯端末から家電機器を制御する場合、従来では、端末100aで制御した後端末100bで制御すると端末100aは機器200の状態が変ったことは把握できないが、本発明のリモコンシステムを用いると端末100aが次回機器にコマンドを送信した際に機器の状態が変化したことがわかり、またこの場合にのみ状態を問い合わせることで無駄な通信をせずに機器の状態が把握できる。
【0019】
なお、本実施例におけるリモコンシステムでは、携帯端末と被制御機器間の通信に小電力無線を用いているが、赤外線やその他の無線を用いることもできる。また、本実施例におけるリモコンシステムでは、被制御機器はコマンドを受信した際に現状態と最終状態対応表の状態と比較し、異なっていれば状態が違う旨のエラーを返すが、エラーを返す代わりに被制御機器の状態情報を返すこともできる。この場合、携帯端末から状態要求コマンドを送る必要がなく、さらに無駄な通信を省くことができる。
また、本実施例におけるリモコンシステムでは、携帯端末からのコマンドをトリガーにして状態比較しているが、被制御機器の状態変化をトリガーにして状態情報を各携帯端末に送信することも可能である。この場合、携帯端末は常に状態情報を受け取れる準備が必要である。
【0020】
【発明の効果】
本発明によれば、できるだけ無駄な通信を省いて被制御機器の現状態が把握でき、かつ、複数の携帯端末からの操作にも通信コストがかからずに、被制御機器の現状態と携帯端末のアプリケーションが保持する被制御機器状態とのミスマッチを無くすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数の携帯端末及び手動で操作したときのイメージ図である。
【図2】本発明一実施例によるリモコンシステムを構成するブロック図である。
【図3】本発明の一実施例による被制御機器に装備された最終状態対応表である。
【図4】本発明の一実施例による携帯端末に装備された被制御機器状態表である。
【図5】本発明の一実施例による被制御機器の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の一実施例による被制御機器の動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の一実施例による携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の一実施例による携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の一実施例による携帯端末の動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の一実施例による被制御機器の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
100…携帯端末、101…携帯端末側CPU、102…携帯端末側通信部、103…被制御機器状態記憶装置、110…被制御機器、111…被制御機器側通信部、112…被制御機器側CPU、113…最終状態対応表記憶装置
Claims (11)
- 被制御機器を遠隔操作するための制御信号送出手段と被制御機器からの信号を受信する信号受信手段を備えた遠隔制御機器であって、前記被制御機器の状態を取得する被制御機器状態取得手段と、前記被制御機器の状態情報を記憶し保持する被制御機器状態保持手段を具備したことを特徴とする遠隔制御機器。
- 前記被制御機器状態保持手段は、被制御機器識別子と前記被制御機器の状態情報を保持することを特徴とする請求項1記載の遠隔制御機器。
- 前記被制御機器識別子と前記被制御機器の状態情報を対応させて複数の被制御機器の状態情報を保持することを特徴とする請求項2記載の遠隔制御機器。
- 前記信号受信手段が前記被制御機器からエラー信号を受信した場合に前記被制御機器状態取得手段によって機器状態を取得する信号を送出する被制御機器状態取得信号送出手段を具備したことを特徴とする請求項1記載の遠隔制御機器。
- 遠隔制御機器からの制御信号を受信する制御信号受信手段と遠隔制御機器に信号を送出する信号送出手段を備えた遠隔制御機器により制御される被制御機器であって、被制御機器の状態情報を記憶し保持する機器状態保持手段を具備したことを特徴とする被制御機器。
- 前記機器状態保持手段は、遠隔制御機器識別子と前記被制御機器の状態情報を保持することを特徴とする請求項5記載の被制御機器。
- 前記遠隔制御機器識別子と前記被制御機器の状態情報を対応づけて複数の遠隔制御機器に対応することを特徴とする請求項6記載の遠隔制御機器。
- 前記機器状態保持手段は、前記信号送出手段によって被制御機器の状態情報を送出した時の被制御機器の状態を記録した最終状態対応表を保持することを特徴とする請求項5記載の被制御機器。
- 前記制御信号受信手段が制御信号を受信した場合に前記被制御機器の現状態と前記最終状態対応表における被制御機器の状態情報とを比較し、異なる場合に前記信号送出手段によってエラー信号を送出するエラー判定手段を具備したことを特徴とする請求項5記載の被制御機器。
- 被制御機器を遠隔操作するための遠隔制御機器に、被制御機器を遠隔操作するための制御信号送出機能と被制御機器からの信号を受信する信号受信機能と、被制御機器の状態を取得する被制御機器状態取得機能と、前記被制御機器の状態情報を記憶し保持する被制御機器状態保持機能、とを実現させるためのプログラム。
- 遠隔制御機器により制御される被制御機器に、遠隔制御機器からの制御信号を受信する制御信号受信機能と、遠隔制御機器に信号を送出する信号送出機能と、被制御機器の状態情報を記憶し保持する機器状態保持機能、とを実現させるためのプログラム。
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2002
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