JP2004047135A - カラー陰極線管 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピンに対するスプリング圧着力を増加させ、嵌合状態を安定化させることを可能にして、外部振動の影響を低減できるカラー陰極線管を提供する。
【解決手段】色選別電極構体は、スプリング14の孔15にピン19が入り込んだ状態で、フェイスパネル2に取り付けられており、スプリング14と取り付け板13の間に圧着力補助部材として板状弾性体25を取り付けることにより、スプリングの圧着力を向上させ、かつピン9に対するスプリング14の嵌合状態を安定化させることが可能となり、フレーム振動を低減、安定化することができる。
【選択図】 図3
【解決手段】色選別電極構体は、スプリング14の孔15にピン19が入り込んだ状態で、フェイスパネル2に取り付けられており、スプリング14と取り付け板13の間に圧着力補助部材として板状弾性体25を取り付けることにより、スプリングの圧着力を向上させ、かつピン9に対するスプリング14の嵌合状態を安定化させることが可能となり、フレーム振動を低減、安定化することができる。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータモニターやテレビジョンセット等のディスプレー装置に用いられるカラー陰極線管に関し、より詳しくは、前記フェイスパネル内における色選別電極構体の設置において、スプリング部に、フェイスパネルと色選別電極構体の間の圧着力を向上させる補助部材を設けるカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー陰極線管においては、反射外光の範囲を小さくでき、画像の歪みも防止できるといった利点があることからパネルの平面化が進められている。カラー陰極線管では電子銃から発射される3本の電子ビームに対して色選別の役割を果たし、複数の開孔を有する板状の色選別電極(シャドウマスク)が、フレームに固定されて色選別電極構体を形成している。色選別電極構体は、パネルと対向するように配置されており、パネルの平面化に伴い、色選別電極も平面に近い状態で保持される必要がある。
【0003】
陰極線管動作時においては、電子ビームの射突による熱膨張によって、色選別電極の開孔が変位して,開孔を通過する電子ビームが所定の蛍光体に正しく当たらなくなり、色むらが発生するというドーミング現象が生じる。このため、色選別電極の温度上昇による熱膨張を吸収できるような引張力を予め加えて、色選別電極を支持体に架張保持することが行われている。このような架長保持によれば、色選別電極の温度が上昇しても、色選別電極の開孔と蛍光体スクリーン面の蛍光体ストライプとの相互位置のずれを低減することができる。
【0004】
図6(a)は従来の色選別電極構体の一例の斜視図を示している。一対の長辺フレーム31の下面を、一対の短辺フレーム32の上面に溶接により接合して枠状フレーム30が形成されている。枠状フレーム30には、色選別電極36が接合されて色選別電極構体が形成されている。色選別電極36には平板に電極ビーム通過孔である略スロットル形の開口37がエッチングにより形成されている。
【0005】
枠状フレーム30の4コーナーには、短辺フレーム32と一体の取り付け板33が設けられており、取り付け板33には、板状部材を折り曲げたスプリング34が溶接されている。また、一対の各長辺フレーム31の長手方向の中央部にも、取り付け板38a、38bを介して板状部材を折り曲げたスプリング39が取り付けられている。
【0006】
また、色選別電極36両端の無孔部36aには、振動防止を目的としたダンパ41が取り付けられている。ダンパ41は、本図の例では、棒状体を折り曲げた枠状体であり、このダンパ41を色選別電極36の無孔部36aに形成した孔に差し込んで取り付けておくことにより、ダンパ41と色選別電極36との間の摺動により、色選別電極36の振動を吸収することができ、色ずれを防止できる。
【0007】
色選別電極構体の支持は、コーナーサスペンション方式が用いられており、フェイスパネル内壁の4コーナーに固定されたピンをスプリング34の孔35に差し込んで、色選別電極構体はフェイスパネルに支持される。コーナーサスペンション方式によれば温度変化によって、スプリング34が色選別電極構体を持ち上げる方向に弾性変形することによる色選別電極36の色ずれを単純かつ効果的に補正することができる。また、特にビーム位置の変化やばらつきの影響を受け易いコーナー部における色ずれを低減することができる。
【0008】
一対の各長辺フレーム31に設けられたスプリング39は、落下特性を改善するためのものである。図6(b)に、色選別電極構体をフェイスパネル42に取り付けられた状態のスプリング39付近の要部断面図を示している。スプリング39の孔40にピン43の先端部分が差し込まれている。スプリング39には、ピン43の位置決め用のセンタープレート39aが接合されており、ピン43の外周はセンタープレート39aの孔と嵌合している。このことにより、落下衝撃は、上下のスプリング39の弾性変形により吸収されることになる。このような衝撃吸収効果は、重量の大きい大型の陰極線管には、特に有効である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のような従来のカラー陰極線管には、次のような問題があった。陰極線管をテレビジョン等に組み込んだ場合、陰極線管外部のスピーカー等からの振動の伝達経路はフェイスパネル42とファンネル(図示せず)とが接合された外囲器(ガラス管バルブ)、フェイスパネル42に取り付けられたピン43、スプリング39、フレーム31、色選別電極36の順となる。したがって、色選別電極36の振動を抑えるためには、色選別電極36に振動が伝わる前のフレーム31において振動を抑えることが効果的である。しかしながら、図6(a)に示したように色選別電極36にダンパ41を設けた構成では、色選別電極36自体の振動吸収には効果的ではあるが、フレーム31の振動を直接抑えるものではなかった。
【0010】
さらに、色選別電極体は、フェイスパネル内壁に固定されたスプリングの孔を差し込んで支持されている。これは、フェイスパネル内壁に蛍光体スクリーン面を形成する工程において、フェイスパネルからの色選別電極構体の着脱を容易にすることが目的の一つであるが、このとき、色選別電極構体の着脱によるスプリング34の圧縮作業により、スプリング34の塑性変形が発生し、ピン43に対するスプリング34の圧着力が低下する。また、ピン43に対するスプリングの嵌合状態にバラツキが生じる。その結果、フレーム31の振動が増加し、色ずれ、輝度むらが発生するという問題があった。
【0011】
また、このようなフレームが振動した場合、特に、フレーム振動の共振点と、色選別電極の振動の共振点が一致すると、振動が大きくなるという問題もあった。
【0012】
本発明は、前記のような従来の問題を解決するためのものであり、ピン43に対するスプリング34の圧着力を増加させ、嵌合状態を安定化させることを可能にして、外部振動の影響を低減できるカラー陰極線管を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のカラー陰極線管は、フェイスパネルと、フレームに色選別電極が接合された色選別電極構体と、前記フレームに設けられた孔を有する複数のスプリングと、前記フェイスパネルに設けられた複数の突出部とを備え、前記色選別電極構体は前記スプリングの孔に前記突出部の少なくとも一部が入り込んだ嵌合状態で前記フェイスパネルに取り付けられており、前記スプリング部に前記フェイスパネルと前記色選別電極構体の間の圧着力を向上させる補助部材を設けることを特徴とする。
【0014】
前記のようなカラー陰極線管によれば、色選別電極構体の着脱による前記スプリングの圧着力低下を補うことが可能になり、フレーム振動を低減することができる。
【0015】
補助部材の設定位置について、前記カラー陰極線管において、補助部材は前記フェイスパネルに設けられた突出部先端と前記フレームに接触することが好ましい。
【0016】
また、前記カラー陰極線管においては、補助部材は前記スプリングと前記フレームに接触することが好ましい。前記スプリングの圧着力低下を補い、かつ前記フェイスパネルに設けられた突出部に対するスプリングの嵌合状態のばらつきを抑えることができ、フレーム振動を低減、安定化することができる。
【0017】
また、補助部材の形状、構造について、前記補助部材は、少なくとも一つの屈曲点を有する板状弾性体により構成されていることが好ましい。また、前記補助部材は、円管状弾性体により構成されていることが好ましいときもある。さらに、前記補助部材は、孔を設けることが好ましいときや、また、切り欠きを設けることが好ましいときもある。
【0018】
また、前記補助部材の圧着力は10N以上100N以下であることが好ましい。前記のような圧着力であれば、色選別電極講体の着脱工程前のスプリング圧着力を得ることができる。
【0019】
さらにまた、前記フレームと前記スプリングもしくはいずれかに前記補助部材固定のための突起を設けることが好ましい。前記突出部により搬送時等における衝撃あるいは振動による前記板バネの位置ずれを防止することができる。
【0020】
【発明の実施形態】
以下に、本発明の一実施形態について図面を参照にしながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係るカラー陰極線管の断面図を示している。本図に示したカラー陰極線管(1)は、内面に蛍光体スクリーン面(2a)が形成された実質的に長方形のフェイスパネル(2)と、フェイスパネル(2)の後方に接続されたファンネル(3)とで外囲器が形成されている。ファンネル(3)のネック部(3a)には、3本の電子ビームを射出する電子銃(4)が内蔵されており、電子銃(4)から射出した電子ビームは、ファンネル(3)の外周面上に配置された偏向ヨークによって、偏向されてスクリーン面(2a)に到達する。
【0021】
フェイスパネル(2)の内部には、蛍光体スクリーン面(2a)に対向して設けられた色選別電極(シャドウマスク)(16)が配置されている。色選別電極(16)は、電子銃(3)から発射される3本の電子ビームに対して色選別の役割を果たすものである。Aは、電子ビーム軌跡を示している。本実施形態に係る色選別電極(16)には、平板に電子ビーム通過孔である略スロットル形の開孔がエッチングにより多数形成されている。また、支持体であるフレーム(10)には、色選別電極(16)が接合されており、色選別電極(16)及びフレーム(10)により、設けられた孔を有するスプリング(14)と、前記フェイスパネル(2)に設けられた突出部(9)とを備え、前記色選別電極構体(B)は前記スプリング(14)の孔に前記突出部(9)の少なくとも一部が入り込んだ状態で前記フェイスパネルに取り付けられており、色選別電極構体(B)が形成されている。
【0022】
この色選別電極構体(B)は、上下部分がフレーム(10)に設けられたスプリング(14)によってフェイスパネル(2)のピン(9)に掛止されている。本図の図面では、図示されていないが、フレーム(10)の4コーナ部にもスプリング(14)が取り付けられており、これらスプリング(14)がフェイスパネル(2)の4コーナのピン(9)に掛止されている。
【0023】
図2aは、本発明の一実施形態に係るフレームの斜視図を示している。一対の長辺フレーム(11)の下面を、一対の短辺フレーム(12)の上面に溶接により接合して枠状フレーム(10)を形成している。長辺フレーム(11)、短辺フレーム(12)の長手方向は、それぞれ画面水平方向画面垂直方向に相当する。
【0024】
長辺フレーム(11)は、板圧1.4〜1.8mm程度のプレス打ち抜き材料を曲げ加工したものである。また、剛性を高めで所定の強度を確保するため、断面形状が三角状となりような曲げ加工部分(11a)を有している。さらに、曲げ加工の終端部(11b)は長手方向に沿って溶接されている。短辺フレーム(12)は、長辺フレーム(11)と同様に、板圧1.4〜1.8mm程度のプレス打ち抜き材料を曲げ加工したものである。符合(13)は、スプリング(14)(図2(b))の取り付け板である。
【0025】
図2(b)は、本発明の一実施形態に係るフレームの斜視図を示している。図2(a)に示した枠状フレーム(10)のうち、長辺フレーム(11)の上面(11c)には、色選別電極(16)が溶接により接合されている。色選別電極(16)には、電子ビーム通過孔である開孔(17)がエッチングにより形成されている。色選別電極(16)の長辺フレーム(11)への接合は、架張工程において行われ、色選別電極(16)が枠状フレーム(10)に、引張力(矢印aの方向)が印加された状態で接合される。
【0026】
ここで、色選別電極に印加する引張力は中央の張力に対して、周辺の張力を小さくすることが好ましい。例えば、中央の張力が100%に対して、周辺の張力が90%〜65%の範囲である。このような張力分布と合せて、色選別電極の無孔部(16a)に振動防止を目的としたダンパ(21)が取り付けられている。ダンパ(21)は、本図の例では、棒状体を折り曲げた枠状体であり、このダンパ(21)を色選別電極(16)の両端の無孔部(16a)に形成した孔に差し込んで取り付けられている。
【0027】
このような構成としたことにより、色選別電極(16)に生じる振動で端部がより大きく揺れるようにして、その振動をダンパ(21)と色選別電極(16)との間の摺動により減衰させることができ、色選別電極(16)に振動が生じても、その振動を速やかに減衰させることができ、色ずれ、輝度むらを防止できる。
【0028】
また、枠体フレーム(10)の4コーナの取付板には、板状部材を折り曲げたスプリング(14)が溶接されている。各長辺フレーム(11)の長手方向の中央部にも取付板(18a)、(18b)が溶接されており、各取付板(18b)には、板状部材を折り曲げたスプリング(19)(図1のスプリング(14)に相当)が溶接されている。
【0029】
4コーナのスプリング(14)は、色選別電極構体をコーナサスペンション方式で支持するためのものである。すなわち、フェイスパネル内壁の4コーナに固定されたピン(9)をスプリング(14)の孔(15)に差し込んで、色選別電極構体はフェイスパネル(2)に支持される。また、各長辺フレーム(11)に設けられたスプリング(19)は、主に落下特性を改善するためのものである。
【0030】
本発明において、前記スプリング部に前記フェイスパネル(2)と選別電極構体(B)の間の圧着力を向上させる補助部材が設けられる。以下補助部材について詳細に説明する。
【0031】
図3(a)は、色選別電極構体(B)をフェイスパネル(2)に取り付け、フェイスパネル(2)に設けられたピン(9)の先端部と取付板(13)の間に、前記スプリング部に前記フェイスパネル(2)と選別電極構体(B)の間の圧着力を向上させる補助部材として、図3(b)に示すような、一つの屈曲点を有する板状弾性体(22)を取り付けた状態における要部断面図を示している。突出部であるピン(9)の先端部はスピリング(14)の孔(15)を挿通している。弾性体(22)は取付板(13)の平面部とピン(9)の先端部と接触している。
【0032】
このことにより、色選別電極構体(B)の着脱による前記スプリングの圧着力低下を補うことが可能となり、フレーム振動を低減することができる。
【0033】
図3(c)、(d)には、板状弾性体(22)の形態として、前記板状弾性体22の形状の別の実施形態に係る斜視図を示している。この板状弾性体は、一つの屈曲点を有する形状に限るものではなく、図3(c)に示した複数の屈曲点を有する板状弾性体(22a)でもよく、図3(d)に示した円管状弾性体(22b)でもよい。
【0034】
図4は、前記スプリングに圧着力を向上させる補助部材の別の実施形態に係る要部断面図を示している。本図は色選別電極構体をフェイスパネル(2)に取り付け、スプリング(14)と取付板(13)の間に孔(図示略)を設けた板状弾性体(23)を取り付けた状態を示している。孔を設けた前記板状弾性体(25)は取付板(13)の平面部とスプリング(14)の平面部と接触している。このことにより、色選別電極構体(B)の着脱による前記スプリング(14)の圧着力低下を補うことが可能となり、かつピン(9)に対するスプリング(14)の嵌合状態のばらつきを抑えることができるため、フレーム振動特性を向上、安定化させることができる。
【0035】
図4(b)(c)(d)は、前記板状弾性体(23)の形状の別の実施形態に係る斜視図を示している。前記板状弾性体(23)は、孔を有する形状に限るものではなく、図4(b)に示した切り欠きを設けた板状弾性体(23a)、図4(c)に示した複数の屈曲点を有する板状弾性体(23b)でもよく、図4(d)に示した円管状弾性体(23d)でもよい。
【0036】
この図4に示した孔または切り欠きを設けた構造を有する弾性体の場合には、方向を180度変えることによって、図3の実施形態のように、補助部材を、設前記突出部先端と前記フレーム間に、両者に接触するように介在して、前記スプリング部に前記フェイスパネル(2)と選別電極構体(B)の間の圧着力を向上させる補助部材として利用することも可能である。
【0037】
図5は、前記取付板(13)と前記スプリング(14)に、孔を設けた前記板状弾性体(23)を固定するための突起(25)を設け、孔を設けた前記板状弾性体(23)を取り付けた状態における要部断面図を示している。
【0038】
このことにより、搬送時等における衝撃あるいは振動による前記板ばね(14)の位置ずれを防止することができる。なお、前記実施形態においては、板状弾性体を固定するために、前記取付板(13)と前記スプリング(14)に突起を設けた例を説明したが、どちらか一方に突起を設けた構成でもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、スプリング部に圧着力を向上させる補助部材を設けているので、フェイスパネルからの色選別電極構体の着脱工程におけるスプリング圧着力低下、及びピンに対する嵌合状態のばらつきを抑えることになる。このため、フレーム振動を低減、かつ安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラー陰極線管の断面図を示している。
【図2】本発明の一実施形態に係る色選別電極講体の分解図、組立図であり、(a)はフレームの斜視図を示し、(b)は色選別電極講体の斜視図を示している。
【図3】本発明の一実施形態を示す図であり、(a)は板状弾性体を取り付けた状態の要部断面図を示すものであり、(b)は板状弾性体のみの形状の斜視図を示し、別の実施形態として、(c)は複数の屈曲点を有する板状弾性体の斜視図を、(d)は円管状弾性体の斜視図をそれぞれ示す。
【図4】本発明の別の実施形態を示す図であり、(a)は孔を設けた板状弾性体を取り付けた状態における要部断面図を示すものであり、別の実施形態として、(b)は板状弾性体22に切り欠きを設けた構造の斜視図を示し、(c)は複数の屈曲点を有する板状弾性体に切り欠きを設けた構造の斜視図を、(d)は円管状弾性体に切り欠きを設けた構造の斜視図をそれぞれ示す。
【図5】本発明の別の実施形態に係る板状弾性体を取り付けた状態における要部断面図を示している。
【図6】従来の色選別電極講体を示し、(a)は従来の色選別電極講体の一例の斜視図であり、(b)は従来の色選別電極講体をフェイスパネルに取り付けた状態における要部断面図を示す。
【符号の説明】
1 カラー陰極線管
2 フェイスパネル
3 ファンネル
4 電子銃
5 偏向ヨーク
9 ピン
14、19 スプリング
10 枠状フレーム
11 長辺フレーム
12 短辺フレーム
13、18a、18b 取付板
15、20 孔
16 色選別電極
17 電子ビーム通過孔
21 ダンパ
22 一つの屈曲点を有する板状弾性体
22a 複数の屈曲点を有する板状弾性体
22b 円管状弾性体
23 孔を設けた板状弾性体
24 切り欠きを設けた板状弾性体
25 補助部材固定用ピン
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータモニターやテレビジョンセット等のディスプレー装置に用いられるカラー陰極線管に関し、より詳しくは、前記フェイスパネル内における色選別電極構体の設置において、スプリング部に、フェイスパネルと色選別電極構体の間の圧着力を向上させる補助部材を設けるカラー陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー陰極線管においては、反射外光の範囲を小さくでき、画像の歪みも防止できるといった利点があることからパネルの平面化が進められている。カラー陰極線管では電子銃から発射される3本の電子ビームに対して色選別の役割を果たし、複数の開孔を有する板状の色選別電極(シャドウマスク)が、フレームに固定されて色選別電極構体を形成している。色選別電極構体は、パネルと対向するように配置されており、パネルの平面化に伴い、色選別電極も平面に近い状態で保持される必要がある。
【0003】
陰極線管動作時においては、電子ビームの射突による熱膨張によって、色選別電極の開孔が変位して,開孔を通過する電子ビームが所定の蛍光体に正しく当たらなくなり、色むらが発生するというドーミング現象が生じる。このため、色選別電極の温度上昇による熱膨張を吸収できるような引張力を予め加えて、色選別電極を支持体に架張保持することが行われている。このような架長保持によれば、色選別電極の温度が上昇しても、色選別電極の開孔と蛍光体スクリーン面の蛍光体ストライプとの相互位置のずれを低減することができる。
【0004】
図6(a)は従来の色選別電極構体の一例の斜視図を示している。一対の長辺フレーム31の下面を、一対の短辺フレーム32の上面に溶接により接合して枠状フレーム30が形成されている。枠状フレーム30には、色選別電極36が接合されて色選別電極構体が形成されている。色選別電極36には平板に電極ビーム通過孔である略スロットル形の開口37がエッチングにより形成されている。
【0005】
枠状フレーム30の4コーナーには、短辺フレーム32と一体の取り付け板33が設けられており、取り付け板33には、板状部材を折り曲げたスプリング34が溶接されている。また、一対の各長辺フレーム31の長手方向の中央部にも、取り付け板38a、38bを介して板状部材を折り曲げたスプリング39が取り付けられている。
【0006】
また、色選別電極36両端の無孔部36aには、振動防止を目的としたダンパ41が取り付けられている。ダンパ41は、本図の例では、棒状体を折り曲げた枠状体であり、このダンパ41を色選別電極36の無孔部36aに形成した孔に差し込んで取り付けておくことにより、ダンパ41と色選別電極36との間の摺動により、色選別電極36の振動を吸収することができ、色ずれを防止できる。
【0007】
色選別電極構体の支持は、コーナーサスペンション方式が用いられており、フェイスパネル内壁の4コーナーに固定されたピンをスプリング34の孔35に差し込んで、色選別電極構体はフェイスパネルに支持される。コーナーサスペンション方式によれば温度変化によって、スプリング34が色選別電極構体を持ち上げる方向に弾性変形することによる色選別電極36の色ずれを単純かつ効果的に補正することができる。また、特にビーム位置の変化やばらつきの影響を受け易いコーナー部における色ずれを低減することができる。
【0008】
一対の各長辺フレーム31に設けられたスプリング39は、落下特性を改善するためのものである。図6(b)に、色選別電極構体をフェイスパネル42に取り付けられた状態のスプリング39付近の要部断面図を示している。スプリング39の孔40にピン43の先端部分が差し込まれている。スプリング39には、ピン43の位置決め用のセンタープレート39aが接合されており、ピン43の外周はセンタープレート39aの孔と嵌合している。このことにより、落下衝撃は、上下のスプリング39の弾性変形により吸収されることになる。このような衝撃吸収効果は、重量の大きい大型の陰極線管には、特に有効である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記のような従来のカラー陰極線管には、次のような問題があった。陰極線管をテレビジョン等に組み込んだ場合、陰極線管外部のスピーカー等からの振動の伝達経路はフェイスパネル42とファンネル(図示せず)とが接合された外囲器(ガラス管バルブ)、フェイスパネル42に取り付けられたピン43、スプリング39、フレーム31、色選別電極36の順となる。したがって、色選別電極36の振動を抑えるためには、色選別電極36に振動が伝わる前のフレーム31において振動を抑えることが効果的である。しかしながら、図6(a)に示したように色選別電極36にダンパ41を設けた構成では、色選別電極36自体の振動吸収には効果的ではあるが、フレーム31の振動を直接抑えるものではなかった。
【0010】
さらに、色選別電極体は、フェイスパネル内壁に固定されたスプリングの孔を差し込んで支持されている。これは、フェイスパネル内壁に蛍光体スクリーン面を形成する工程において、フェイスパネルからの色選別電極構体の着脱を容易にすることが目的の一つであるが、このとき、色選別電極構体の着脱によるスプリング34の圧縮作業により、スプリング34の塑性変形が発生し、ピン43に対するスプリング34の圧着力が低下する。また、ピン43に対するスプリングの嵌合状態にバラツキが生じる。その結果、フレーム31の振動が増加し、色ずれ、輝度むらが発生するという問題があった。
【0011】
また、このようなフレームが振動した場合、特に、フレーム振動の共振点と、色選別電極の振動の共振点が一致すると、振動が大きくなるという問題もあった。
【0012】
本発明は、前記のような従来の問題を解決するためのものであり、ピン43に対するスプリング34の圧着力を増加させ、嵌合状態を安定化させることを可能にして、外部振動の影響を低減できるカラー陰極線管を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明のカラー陰極線管は、フェイスパネルと、フレームに色選別電極が接合された色選別電極構体と、前記フレームに設けられた孔を有する複数のスプリングと、前記フェイスパネルに設けられた複数の突出部とを備え、前記色選別電極構体は前記スプリングの孔に前記突出部の少なくとも一部が入り込んだ嵌合状態で前記フェイスパネルに取り付けられており、前記スプリング部に前記フェイスパネルと前記色選別電極構体の間の圧着力を向上させる補助部材を設けることを特徴とする。
【0014】
前記のようなカラー陰極線管によれば、色選別電極構体の着脱による前記スプリングの圧着力低下を補うことが可能になり、フレーム振動を低減することができる。
【0015】
補助部材の設定位置について、前記カラー陰極線管において、補助部材は前記フェイスパネルに設けられた突出部先端と前記フレームに接触することが好ましい。
【0016】
また、前記カラー陰極線管においては、補助部材は前記スプリングと前記フレームに接触することが好ましい。前記スプリングの圧着力低下を補い、かつ前記フェイスパネルに設けられた突出部に対するスプリングの嵌合状態のばらつきを抑えることができ、フレーム振動を低減、安定化することができる。
【0017】
また、補助部材の形状、構造について、前記補助部材は、少なくとも一つの屈曲点を有する板状弾性体により構成されていることが好ましい。また、前記補助部材は、円管状弾性体により構成されていることが好ましいときもある。さらに、前記補助部材は、孔を設けることが好ましいときや、また、切り欠きを設けることが好ましいときもある。
【0018】
また、前記補助部材の圧着力は10N以上100N以下であることが好ましい。前記のような圧着力であれば、色選別電極講体の着脱工程前のスプリング圧着力を得ることができる。
【0019】
さらにまた、前記フレームと前記スプリングもしくはいずれかに前記補助部材固定のための突起を設けることが好ましい。前記突出部により搬送時等における衝撃あるいは振動による前記板バネの位置ずれを防止することができる。
【0020】
【発明の実施形態】
以下に、本発明の一実施形態について図面を参照にしながら説明する。図1は本発明の一実施形態に係るカラー陰極線管の断面図を示している。本図に示したカラー陰極線管(1)は、内面に蛍光体スクリーン面(2a)が形成された実質的に長方形のフェイスパネル(2)と、フェイスパネル(2)の後方に接続されたファンネル(3)とで外囲器が形成されている。ファンネル(3)のネック部(3a)には、3本の電子ビームを射出する電子銃(4)が内蔵されており、電子銃(4)から射出した電子ビームは、ファンネル(3)の外周面上に配置された偏向ヨークによって、偏向されてスクリーン面(2a)に到達する。
【0021】
フェイスパネル(2)の内部には、蛍光体スクリーン面(2a)に対向して設けられた色選別電極(シャドウマスク)(16)が配置されている。色選別電極(16)は、電子銃(3)から発射される3本の電子ビームに対して色選別の役割を果たすものである。Aは、電子ビーム軌跡を示している。本実施形態に係る色選別電極(16)には、平板に電子ビーム通過孔である略スロットル形の開孔がエッチングにより多数形成されている。また、支持体であるフレーム(10)には、色選別電極(16)が接合されており、色選別電極(16)及びフレーム(10)により、設けられた孔を有するスプリング(14)と、前記フェイスパネル(2)に設けられた突出部(9)とを備え、前記色選別電極構体(B)は前記スプリング(14)の孔に前記突出部(9)の少なくとも一部が入り込んだ状態で前記フェイスパネルに取り付けられており、色選別電極構体(B)が形成されている。
【0022】
この色選別電極構体(B)は、上下部分がフレーム(10)に設けられたスプリング(14)によってフェイスパネル(2)のピン(9)に掛止されている。本図の図面では、図示されていないが、フレーム(10)の4コーナ部にもスプリング(14)が取り付けられており、これらスプリング(14)がフェイスパネル(2)の4コーナのピン(9)に掛止されている。
【0023】
図2aは、本発明の一実施形態に係るフレームの斜視図を示している。一対の長辺フレーム(11)の下面を、一対の短辺フレーム(12)の上面に溶接により接合して枠状フレーム(10)を形成している。長辺フレーム(11)、短辺フレーム(12)の長手方向は、それぞれ画面水平方向画面垂直方向に相当する。
【0024】
長辺フレーム(11)は、板圧1.4〜1.8mm程度のプレス打ち抜き材料を曲げ加工したものである。また、剛性を高めで所定の強度を確保するため、断面形状が三角状となりような曲げ加工部分(11a)を有している。さらに、曲げ加工の終端部(11b)は長手方向に沿って溶接されている。短辺フレーム(12)は、長辺フレーム(11)と同様に、板圧1.4〜1.8mm程度のプレス打ち抜き材料を曲げ加工したものである。符合(13)は、スプリング(14)(図2(b))の取り付け板である。
【0025】
図2(b)は、本発明の一実施形態に係るフレームの斜視図を示している。図2(a)に示した枠状フレーム(10)のうち、長辺フレーム(11)の上面(11c)には、色選別電極(16)が溶接により接合されている。色選別電極(16)には、電子ビーム通過孔である開孔(17)がエッチングにより形成されている。色選別電極(16)の長辺フレーム(11)への接合は、架張工程において行われ、色選別電極(16)が枠状フレーム(10)に、引張力(矢印aの方向)が印加された状態で接合される。
【0026】
ここで、色選別電極に印加する引張力は中央の張力に対して、周辺の張力を小さくすることが好ましい。例えば、中央の張力が100%に対して、周辺の張力が90%〜65%の範囲である。このような張力分布と合せて、色選別電極の無孔部(16a)に振動防止を目的としたダンパ(21)が取り付けられている。ダンパ(21)は、本図の例では、棒状体を折り曲げた枠状体であり、このダンパ(21)を色選別電極(16)の両端の無孔部(16a)に形成した孔に差し込んで取り付けられている。
【0027】
このような構成としたことにより、色選別電極(16)に生じる振動で端部がより大きく揺れるようにして、その振動をダンパ(21)と色選別電極(16)との間の摺動により減衰させることができ、色選別電極(16)に振動が生じても、その振動を速やかに減衰させることができ、色ずれ、輝度むらを防止できる。
【0028】
また、枠体フレーム(10)の4コーナの取付板には、板状部材を折り曲げたスプリング(14)が溶接されている。各長辺フレーム(11)の長手方向の中央部にも取付板(18a)、(18b)が溶接されており、各取付板(18b)には、板状部材を折り曲げたスプリング(19)(図1のスプリング(14)に相当)が溶接されている。
【0029】
4コーナのスプリング(14)は、色選別電極構体をコーナサスペンション方式で支持するためのものである。すなわち、フェイスパネル内壁の4コーナに固定されたピン(9)をスプリング(14)の孔(15)に差し込んで、色選別電極構体はフェイスパネル(2)に支持される。また、各長辺フレーム(11)に設けられたスプリング(19)は、主に落下特性を改善するためのものである。
【0030】
本発明において、前記スプリング部に前記フェイスパネル(2)と選別電極構体(B)の間の圧着力を向上させる補助部材が設けられる。以下補助部材について詳細に説明する。
【0031】
図3(a)は、色選別電極構体(B)をフェイスパネル(2)に取り付け、フェイスパネル(2)に設けられたピン(9)の先端部と取付板(13)の間に、前記スプリング部に前記フェイスパネル(2)と選別電極構体(B)の間の圧着力を向上させる補助部材として、図3(b)に示すような、一つの屈曲点を有する板状弾性体(22)を取り付けた状態における要部断面図を示している。突出部であるピン(9)の先端部はスピリング(14)の孔(15)を挿通している。弾性体(22)は取付板(13)の平面部とピン(9)の先端部と接触している。
【0032】
このことにより、色選別電極構体(B)の着脱による前記スプリングの圧着力低下を補うことが可能となり、フレーム振動を低減することができる。
【0033】
図3(c)、(d)には、板状弾性体(22)の形態として、前記板状弾性体22の形状の別の実施形態に係る斜視図を示している。この板状弾性体は、一つの屈曲点を有する形状に限るものではなく、図3(c)に示した複数の屈曲点を有する板状弾性体(22a)でもよく、図3(d)に示した円管状弾性体(22b)でもよい。
【0034】
図4は、前記スプリングに圧着力を向上させる補助部材の別の実施形態に係る要部断面図を示している。本図は色選別電極構体をフェイスパネル(2)に取り付け、スプリング(14)と取付板(13)の間に孔(図示略)を設けた板状弾性体(23)を取り付けた状態を示している。孔を設けた前記板状弾性体(25)は取付板(13)の平面部とスプリング(14)の平面部と接触している。このことにより、色選別電極構体(B)の着脱による前記スプリング(14)の圧着力低下を補うことが可能となり、かつピン(9)に対するスプリング(14)の嵌合状態のばらつきを抑えることができるため、フレーム振動特性を向上、安定化させることができる。
【0035】
図4(b)(c)(d)は、前記板状弾性体(23)の形状の別の実施形態に係る斜視図を示している。前記板状弾性体(23)は、孔を有する形状に限るものではなく、図4(b)に示した切り欠きを設けた板状弾性体(23a)、図4(c)に示した複数の屈曲点を有する板状弾性体(23b)でもよく、図4(d)に示した円管状弾性体(23d)でもよい。
【0036】
この図4に示した孔または切り欠きを設けた構造を有する弾性体の場合には、方向を180度変えることによって、図3の実施形態のように、補助部材を、設前記突出部先端と前記フレーム間に、両者に接触するように介在して、前記スプリング部に前記フェイスパネル(2)と選別電極構体(B)の間の圧着力を向上させる補助部材として利用することも可能である。
【0037】
図5は、前記取付板(13)と前記スプリング(14)に、孔を設けた前記板状弾性体(23)を固定するための突起(25)を設け、孔を設けた前記板状弾性体(23)を取り付けた状態における要部断面図を示している。
【0038】
このことにより、搬送時等における衝撃あるいは振動による前記板ばね(14)の位置ずれを防止することができる。なお、前記実施形態においては、板状弾性体を固定するために、前記取付板(13)と前記スプリング(14)に突起を設けた例を説明したが、どちらか一方に突起を設けた構成でもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、スプリング部に圧着力を向上させる補助部材を設けているので、フェイスパネルからの色選別電極構体の着脱工程におけるスプリング圧着力低下、及びピンに対する嵌合状態のばらつきを抑えることになる。このため、フレーム振動を低減、かつ安定化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るカラー陰極線管の断面図を示している。
【図2】本発明の一実施形態に係る色選別電極講体の分解図、組立図であり、(a)はフレームの斜視図を示し、(b)は色選別電極講体の斜視図を示している。
【図3】本発明の一実施形態を示す図であり、(a)は板状弾性体を取り付けた状態の要部断面図を示すものであり、(b)は板状弾性体のみの形状の斜視図を示し、別の実施形態として、(c)は複数の屈曲点を有する板状弾性体の斜視図を、(d)は円管状弾性体の斜視図をそれぞれ示す。
【図4】本発明の別の実施形態を示す図であり、(a)は孔を設けた板状弾性体を取り付けた状態における要部断面図を示すものであり、別の実施形態として、(b)は板状弾性体22に切り欠きを設けた構造の斜視図を示し、(c)は複数の屈曲点を有する板状弾性体に切り欠きを設けた構造の斜視図を、(d)は円管状弾性体に切り欠きを設けた構造の斜視図をそれぞれ示す。
【図5】本発明の別の実施形態に係る板状弾性体を取り付けた状態における要部断面図を示している。
【図6】従来の色選別電極講体を示し、(a)は従来の色選別電極講体の一例の斜視図であり、(b)は従来の色選別電極講体をフェイスパネルに取り付けた状態における要部断面図を示す。
【符号の説明】
1 カラー陰極線管
2 フェイスパネル
3 ファンネル
4 電子銃
5 偏向ヨーク
9 ピン
14、19 スプリング
10 枠状フレーム
11 長辺フレーム
12 短辺フレーム
13、18a、18b 取付板
15、20 孔
16 色選別電極
17 電子ビーム通過孔
21 ダンパ
22 一つの屈曲点を有する板状弾性体
22a 複数の屈曲点を有する板状弾性体
22b 円管状弾性体
23 孔を設けた板状弾性体
24 切り欠きを設けた板状弾性体
25 補助部材固定用ピン
Claims (9)
- フェイスパネルと、フレームに色選別電極が接合された色選別電極構体と、前記フレームに設けられた孔を有する複数のスプリングと、前記フェイスパネルに設けられた複数の突出部とを備え、前記色選別電極構体は前記各スプリングの孔に前記突出部の少なくとも一部が入り込んだ嵌合状態で前記フェイスパネルに取り付けられており、前記スプリング部に前記フェイスパネルと選別電極構体の間の圧着力を向上させる補助部材を設けることを特徴とするカラー陰極線管。
- 請求項1において、前記補助部材を、設前記突出部先端と前記フレーム間に、両者に接触するように介在して設けたことを特徴とするカラー陰極線管。
- 請求項1において、前記補助部材を、前記スプリングと前記フレーム間に、両者に接触するように介在して設けたことを特徴とする請求項1に記載のカラー陰極線管。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載のカラー陰極線管において、前記補助部材が少なくとも一つの屈曲点を有する板状弾性体により構成したものであることを特徴とするカラー陰極線管。
- 請求項1ないし3のいずれかに記載のカラー陰極線管において、前記補助部材が円管状弾性体により構成されたものであることを特徴とするカラー陰極線管。
- 請求項4または5記載のカラー陰極線管において、前記補助部材に孔を設けたことを特徴とするカラー陰極線管。
- 請求項4または5記載のカラー陰極線管において、前記補助部材に切り欠きを設けたことを特徴とするカラー陰極線管。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載のカラー陰極線管において、前記補助部材の圧着力が10N以上100N以下であることを特徴とするカラー陰極線管。
- 請求項1ないし7のいずれかに記載のカラー陰極線管において、前記フレームと前記スプリングの少なくとも一方に前記補助部材固定のための突起を設けることを特徴とするカラー陰極線管。
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