JP2004046082A - One-chip microcomputer for camera control - Google Patents

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国重 恵二
Azuma Miyazawa
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  • Liquid Crystal Display Device Control (AREA)
  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Indication In Cameras, And Counting Of Exposures (AREA)

Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a one-chip microcomputer for camera control including analog circuits which are low in cost, quickly deliverable, and low in electric power consumption. <P>SOLUTION: The one-chip microcomputer for camera control is provided with at least two systems of GND (ground) lines; an MTGND line for discharging a large current to the GND and a dedicated GND line used for a measuring circuit block for the camera, and also is provided with an MTGND terminal and an ANGND terminal so as to avoid the influence of contact provision of pads. Electricity is supplied from the ANGND terminal to a microcomputer core for camera control and the measuring circuit, and electricity is supplied from the MTGND terminal to a large current source circuit. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ制御用1チップマイクロコンピュータに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、カメラの電気系の構造上の技術の推移について考えると、先ず第1段階ではCMOSからなるシーケンス制御回路と、バイボーラ(以下、Bipと称す)からなる自動露出(以下、AEと称す)回路、自動焦点調整(以下、AFと称す)回路などを接続したものとなっていた。そして、第2段階では、CMOSからなるマイクロコンピュータ(以下、マイコンと称す)とBipからなるAE,AF回路などを接続したものとなっていた。
【0003】
そして、これを更に押し進めた技術として、例えば「写真工業;1988年5月号88頁」に示される如くCMOSからなるマイコンとBipからなるAE回路などをBi−COSプロセスにて1チップ化したものが登場した。ここで、Bipからなる回路をAE,AF回路などに用いるのは、過去の流れを引きずっていること、アナログ回路はBipの方が設計しやすいこと、Bipの方が大電流を流しやすいこと等が起因している。
【0004】
さらに、CMOSのマイコンを使用したAF回路としては、一般的に反射光量積分型が用いられている。この他、カメラに関する技術においては、近年、LCDにより表示が多用されており、当該LCDによる場合、周囲温度による悪影響を受けることに鑑み、LCD駆動源としてD/Aコンバータの電圧を温度により変更する技術も提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらCMOSマイコンとBip回路とを1チップ化しようとすると、その製造過程でBip−CMOSプロセスの工程が必要となり、リードタイムが長くなると共にコストも高くなる。また、アナログ部をBipとしていることにより消費電流も大きくなる。
【0006】
そして、上記CMOSのマイコンを使用したAF回路として用いられている反射光量積分型装置は対数圧縮をすることができず、割算機能もないため、高精度な測距装置を得ようとすると回路規模が大きくなるという欠点がある。
【0007】
さらに、カメラのAF回路、AE回路、リモコン回路等は微弱な信号を扱うことからノイズに弱いという欠点があり、従来、これを防ぐためには部品配置やパターンを工夫する位しか対策がなかった。
【0008】
また、カメラに関する技術においては、種々のところでデジタルタイマが使用されているが、このデジタルタイマはクロックを必要とし、このクロックのノイズがカメラの撮影動作に必要な種々の測定回路に悪影響を与えてしまう。
【0009】
そして、上記したように温度測定のためのセンサをパワー系のドライブ回路を含んだチップ中に配設すると、誤測温を起こし、その結果LCPの適切な電圧を提供できない。
【0010】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、低コスト及び短納期で且つ消費電流の少ないアナログ回路を含むカメラ制御用1チップマイクロコンピュータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様では、同一半導体基板上に制御用マイクロコンピュータと測定回路とバイポーラトランジスタを直接駆動する大電流シンク回路とを有するカメラ用1チップマイクロコンピュータにおいて、上記制御用マイクロコンピュータの為の第1のグランドパッドと、上記第1のグランドパッドに接続された第1のICリードと、上記測定回路の為の第2のグランドパッドと、上記第2のグランドパッドに接続された第2のICリードと、上記大電流シンク回路の為の第3のグランドパッドと、上記第3のグランドパッドに接続された第3のICリードとを具備することを特徴とするカメラ制御用1チップマイクロコンピュータが提供される。
【0012】
また、第2の態様では、上記第1の態様において、上記第1のグランドパッドと第2のグランドパッドを共通としたことを特徴とするカメラ制御用1チップマイクロコンピュータが提供される。
【0013】
上記第1及び2の態様によれば以下の作用が奏される。
【0014】
即ち、本発明の第1の態様によるカメラ制御用1チップマイクロコンピュータでは、制御用マイクロコンピュータの為の第1のグランドパッドに第1のICリードが接続され、上記測定回路の為の第2のグランドパッドに第2のICリードが接続され、上記大電流シンク回路の為の第3のグランドパッドに第3のICリードが接続されている。
【0015】
また、第2の態様によるカメラ制御用1チップマイクロコンピュータでは、上記第1のグランドパッドと第2のグランドパッドとが共通とされている。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
【0017】
図1は、本発明の第1の実施例に係るCMOSアナログ回路を使用したカメラコントローラの構成を示す図である。第1の実施例は、アナログ回路をCMOSで構成しCMOSアナログ回路とマイクロコンピュータを1チップ化した構成となっている。
【0018】
詳細には同図に示すように、CPU(μ−comコア)1と昇圧回路ブロック2、リモコン回路ブロック3、測距回路ブロック4、NPNモータプリドライバ回路ブロック5、モータ定電圧回路ブロック6、T安定T比例DAC回路ブロック7、コンパレータ8、B.C回路ブロック9、測温回路ブロック10、リセット回路ブロック11、基準電圧回路ブロック12、測光回路ブロック13、ストロボ充電検出回路ブロック14、PI/PR検出回路ブロック15、PLEDドライバ回路ブロック16、PNPプリドライバ回路ブロック17が一体に構成されており、その周辺にEEPROM18、LCD21、スイッチ20、ストロボ回路ブロック19が設けられている。
【0019】
以下、図2乃至図4のフローチャートを参照して、第1の実施例に係るCMOSアナログ回路を使用したカメラコントローラの動作について詳細に説明する。
【0020】
先ず図2のフローチャートを参照して、第1の実施例に係るCMOSアナログ回路を使用したカメラコントローラのメインシーケンスについて説明する。
【0021】
電池が投入されると、リセット回路ブロック11によりリセットがかかり、CPU1のプログラムがスタートする。そして、CPU1のフラグ、RAMやポート及びアナログ回路部の初期設定が行なわれる(ステップS101)。さらに、B.C回路ブロック9によりバッテリーチェックが行なわれ、その結果がOKの場合には次のステップS103に移行する(ステップS102)。そして、昇圧回路ブロック2を“オン”することによりシステム全体の電圧を保証する(ステップS103)。
【0022】
続いて、ステップS104の割込み許可では、スイッチ20のブロック内にある図示しないレリーズスイッチやパワスイッチ、アトブタ開閉スイッチ、フイルム巻戻しスイッチなどの許可を行なう(S104)。そして、パワスイッチが“オン”の場合はステップS111に移行し、“オフ”の場合にはステップS106に移行する(S105)。
【0023】
このステップS106では、AF回路を“オフ”したり、昇圧回路を“オフ”したり、LCD21を“オフ”したり、ポートを電流の流れない状態にするなどの消エネモードを設定する。そして、パワ駆動フラグが“オン”の場合には、一定時間経過してからパワ駆動フラグを“オフ”した後(ステップS108,S109)、CPU1の原振を止めストップ状態とする(ステップS110)。このストップ状態で受けつけられるスイッチはパワスイッチ(オンになった場合、丸印1に移行する)とアトブタ開閉スイッチ、強制フイルム巻戻しスイッチ(処理後、丸印1へ移行する)などである。
【0024】
これに対して、ステップS105において、パワスイッチが“オン”になった場合は、以下の処理が繰り返される。即ち、まずLCD21を表示し(ステップS111)、測距回路がいつでも動作できるようにするため測距回路ブロック4に電源を供給する(ステップS112)。尚、Bip回路の場合は電流が大きいので常時“オン”することができず、レリーズを押されてから“オン”するため測定できるまで数10msのタイムラグとなる。
【0025】
続いて、ストロボ充電は、ストロボ発光用のエネルギーをストロボ回路ブロック19内のメインコンデンサに充電する(ステップS113)。この充電レベルはストロボ充電電圧検出回路ブロック14で検出し、この充電が完了している場合は何もしないで次のステップS114へ移る。
【0026】
続いて、測光回路ブロック13で被写体の明るさを測定する(ステップS114)。この時、リモコンモードであるか否かを判定する(ステップS115)。
【0027】
そして、リモコンモードである場合には、リモコン設定処理によりリモコン回路ブロック3を動作状態にして原振のノイズの影響を除去する為、CPU1をスタンバイ状態にする(ステップS121,S122)。
【0028】
このスタンバイ状態は、ストップ状態と異なり原振は動いているが、LCD21の表示などの最低必要な部分のみにクロックを供給するモードであり、アナログ回路部へのノイズの影響はほとんどなくなる。さらに、このスタンバイ状態において、当然リモコン信号が入れば後述するサブルーチン“リモコン受信割込み”(図20参照)が実行されるが、レリーズスイッチが押れれば後述するサブルーチン“レリーズ割込み処理”(図3参照)が実行される。このサブルーチン“レリーズ割込み処理”はスタンバイ以外でもパワスイッチの“オン”の間は随時受け付けられる。そして、その他の操作スイッチが“オン”された場合には、図中丸印2へ移行する。
【0029】
一方、リモコンモードでない場合には、タイマを開始した後、スタンバイ状態に入る(ステップS116,117)。このスタンバイ状態が解除されるのは、操作スイッチが押されるか上記タイマがオーバーフローした場合であり、当該タイマでメインルーチンの繰り返し間隔が決まる。さらに、スタンバイ状態が解除された場合はサブルーチン“スイッチ処理”が実行され(ステップS118)、図示しないモードスイッチが押された場合のモード切換やズームスイッチが押された場合のズーム駆動指示などが行なわれる。
【0030】
そして、パワ駆動フラグが“オン”になっている場合は、“オン”になってから一定時間経過したか否かを確認し(ステップS119)、一定時間経過した場合はパワ駆動フラグを“オフ”にする(ステップS120)。尚、このパワ駆動フラグは測温回路を使用して良いか否かの判定フラグである。さらに、上記した一定時間とはチップが周囲温度に戻る為の時間である。以上の動作をパワスイッチが“オフ”になるまで繰り返す。
【0031】
本発明はチップをCMOSアナログ回路で構成している為、基本的には各回路とも消費電流が少なく済み、従って、チップ自身の発熱は少ない。そして、バイポーラと異なり、チップ温度が上昇しないので、いつ測温しても周囲の温度と同等である。しかし、モータプリドライバーなどのパワ系を駆動した場合は、バイポーラと差はなく電流を必要とする為、チップの温度は上昇するので、パワ系を駆動した場合はパワ駆動フラグを“オン”し、パワ駆動フラグが“オン”の間は測温しないような工夫をしている。
【0032】
次に、図3のフローチャートを参照して、レリーズスイッチが押された時又はリモコン信号を受信した時に実行するサブルーチン“レリーズ割込み”のシーケンスについて詳細に説明する。
【0033】
本ルーチンに入ると、先ずパワ駆動フラグをチェックし、該フラグが“オフ”ならば測温し、“オン”ならば未だIC自身の温度が高いので測温せずに前回の測温値を使用する。そして、この温度はレンズの温度係数の補正などに使用される(ステップS201〜S203)。
【0034】
続いて、測光中であるか否かを確認し、測光中である場合はレリーズタイムラグになるので測光を中断し前回の測光値を使用する。そして、メインフローで常時測光をしているので、測光が終っている場合は該値を使用する。即ち、測光時間は疑似的にはゼロという事になる(ステップS204,205)。
【0035】
そして、ストロボが必要であるか否かを判断し(ステップS206)、ストロボが必要でない場合には充電を中止し、次のステップS210へ進む。そして、ストロボが必要である場合には充電が完了しているか否かを判断し(ステップS208)、完了している場合には次のステップS210へ、未完了である場合には未充電の警告を出した後、割り込みを抜ける(ステップS209)。
【0036】
さらに、測距回路ブロック4で被写体までの距離を測定し(ステップS210)、リモコン受信フラグを確認し(ステップS211)、リモコンを受信している場合にはリモコン受信フラグとリモコン回路、リモコンモードをそれぞれ“オフ”してから撮影シーケンスに移る(ステップS212〜S217)。
【0037】
そして、リモコン受信していない場合は、2ndレリーズのオン/オフを確認し(ステップS215)、2ndレリーズが“オン”になるまで待機する。このとき、2ndレリーズが“オン”にならずにレリーズスイッチが“オフ”になった場合には割込みを抜ける(ステップS216)。
【0038】
さらに、ステップS217の撮影シーケンスでは、まずピント位置にフォーカスレンズを駆動する。続いてシャッタを駆動し、フイルムを巻き上げ、モータを動かしたのでパワ駆動フラグを“オン”し、割込みを抜け(ステップS217〜S221)、メインルーチンに戻る。
【0039】
次に、図4を参照して、サブルーチン“LCD ON”のシーケンスについて詳細に説明する。
【0040】
本ルーチンに入ると、先ずパワ駆動フラグを確認し(ステップS301)、当該フラグが“オフ”ならば測温を行った後、LCD21の駆動電圧を設定する(ステップS302,S303)。本実施例では、このLCD21の駆動電圧を図5に示す範囲で設定することで、温度変化があっても表示濃度が変らないようにしている。続いて、パワ駆動フラグが“オン”の場合は、LCD21の駆動電圧を設定せずに前回設定した電圧を維持する。そして、フィルムコマ数やカメラのモードなどの表示を行った後(ステップS304)、メインルーチンに戻る。
【0041】
以下、第1の実施例に係るCMOSアナログ回路を使用したカメラコントローラの各回路ブロックについて詳細に説明する。
【0042】
CMOSプロセスのみを使用したCMOSアナログ回路において、従来のアナログ回路の様に大きなダイナミックレンジや割り算機能を可能とする技術の1つとして、CMOSプロセスに寄生してから存在するバイポーラトランジスタを利用する技術がある。
【0043】
例えば、図6にはCMOSプロセス内に存在するNPNバイポーラトランジスタとPNPバイポーラトランジスタの構成を示し説明する。
【0044】
同図(a)に示すように、Pウェルをベース領域,このウェルの内部のNをエミッタ,さらにNサブストレートをコレクタとみなせば、寄生NPNバイポーラトランジスタができる。但し、このトランジスタのコレクタは電源ラインにつながっている。
【0045】
また、同図(b)に示すように、Nウェルをベース領域,このウェルの内部のPをエミッタ,さらにPサブストレートをコレクタとみなせば、寄生PNPバイポーラトランジスタができる。但し、このトランジスタのコレクタはGNDラインにつながっている。
【0046】
従って、このようなCMOSプロセスにおける寄生トランジスタを利用することによりCMOSプロセスのみにおけるCMOSアナログ回路においても、従来のパイポーラアナログ回路と同様、大きなダイナミックレンジや割り算機能を可能とすることができる。
【0047】
次に、図7はCMOSプロセスにおける寄生NPNトランジスタを利用した測距回路ブロック4の具体的な構成を示す図である。
【0048】
同図において、μ−comコア31からの発光信号P0 により投光回路部のPMOSトランジスタ32を“オン”し、外付けのパワートランジスタ33を“オン”することにより、投光素子34で発光されたパルス光は、投光レンズ35により集光され、被写体距離aに位置する被写体36に向けて照射される。
【0049】
そして、この被写体36で反射された反射光は、上記投光レンズ35から基線長S隔てて配置された受光レンズ37を介し、その焦点距離fj の位置に配置された半導体位置検出素子(以下、PSDと略記する)38上に結像される。
【0050】
さらに、このPSD38の両端子から出力された信号光電流I1 ,I2 は、後述する信号光電流検出回路39,39aによって検出される。
【0051】
このように、測距回路ブロック4は、測距対象物に光パルスを投射する投光回路32と、測距対象物からの反射光を受光して信号パルス光電流成分を検出し増幅する信号光電流検出回路39,39aと、前記検出された光電流から被写体の距離情報を求める演算回路40と、この演算回路40の出力をA/D変換するカウント回路41とで構成されている。そして、上記信号光電流検出回路39,39aにはそれぞれ同一の構成部材を使用し且つ同様の構成としているので、信号光電流検出回路39についてのみ説明し、同一構成部材39aについては同一番号に“a”を付し、その説明は省略する。
【0052】
上記投光回路のIRED34は、トランジスタ33によりドライブされる。そして、この外付けパワトランジスタ33のオン/オフは、μ−comコア31と同一チップ内に構成されたPMOSトランジスタ32により制御される。
【0053】
ここで注意すべきことは、PMOSトランジスタ32は10数mAのドライブ電流を流す必要がある為、そのソース電源としてVcc1 を利用し、μ−comコア31を含め他の回路ブロックの電源Vcc2 とは別系統のパワ系電源となる様構成されていることである。このように、電源系をチップ内でパワ系電源であるVcc1 と安定化された電源であるVcc2 少なくとも2系統の電源とすることで、大電流ドライブ時の電源変動が、測定・制御回路ブロックに悪影響を及ぼすことを防止している。さらに、上記PMOSトランジスタ32のオン/オフはμ−comコア31の制御端子P0 により制御され、この端子出力信号によりIRED34からパルス波形で投射される赤外光のオン/オフが制御される。
【0054】
一方、上記光電流検出回路部9は、CMOSオペアンプ42とPウェルをベース、Pウェル内のNをエミッタ、NサブストレートをコレクタとするCMOS内に存在する寄生NPNトランジスタ43とで構成されるプリアンプ回路と、CMOS−オペアンプ44とNMOSトランジスタ45とその周辺回路からなる背景光除去回路とで構成されている。
【0055】
そして、PSD38の片チャンネルから得られる信号パルス電流I2 は、プリアンプ回路を構成するオペアンプ42に供給される。このオペアンプ42は、トランジスタ13によって帰還がかけられるように、その出力端をトランジスタ43のエミッタに、反転入力端をベースに非反転入力端を不図示の基準電源Vref1に、それぞれ接続されており、これによってトランジスタ43のベース入力抵抗は等価的に数KΩ程度に下げられている。
【0056】
さらに、背景除去回路を構成するオペアンプ44の出力は、CMOSトランスミッションゲート46を介して、チップ内部に形成されたコンデンサと、背景引き抜き用NMOSトランジスタ45のゲートに接続されている。非投光時に制御回路部であるμ−comコア31の端子P1 のハイレベル“H”信号がトランスミッションゲート46に与えられると、オペアンプ42、トランジスタ43、オペアンプ44、トランスミッションゲート46、トランジスタ45のフィードバックループに従って、オペアンプ44の反転端子がイマジナリーショートによって図示しない基準電圧源出力のVref2になるようにオペアンプ44が動作した結果、コンデンサ47に、この時の背景光に応じた電荷が蓄積されると共に、背景光電流成分のみがトランジスタ45によってグランドラインに引き抜かれる。
【0057】
上記フィードバックループにより、トランジスタ43のVBEは、次式で与えられる。そして、通常VBE=0.55V付近になるようにVref1,Vref2が設定されている。
【0058】
VBE=Vref1−Vref2 …(1)
この様な状態の時のエミッタ電流は、得られる信号光電流I1 の最小値のβN倍よりも充分小さくしておき、測距上の誤差が小さいレベルにおさえておく必要がある。しかし、あまりに小さくしすぎると応答性の問題が生じる為、注意しなければならない。これに対する工夫については後述する。
【0059】
そして、投光時には、トランスミッションゲート46が“オフ”するので、上述したフィードバックループが破れるが、コンデンサ47に蓄積された電荷によりトランジスタ45が、背景光による光電流をGNDに排出しつづけるので、PSD38の片チャンネルから得られる光電流のうち、背景光による光電流を除いたパルス光成分のみが、トランジスタ413でβN 倍されてエミッタ電流としてβN ×I2 として流れ、この時のエミッタ電位は次式で示される。
【0060】
【数1】

Figure 2004046082
【0061】
同様にして投光時にオペアンプ12Aの出力、即ちトランジスタ13Aのエミッタ電位は次式で示される。
【0062】
【数2】
Figure 2004046082
【0063】
そして、演算出力回路40は、抵抗49,50,51,52とCMOSオペアンプ53からなる引き算回路を構成している。この引き算回路により上記(2),(3)式で示される電圧の引き算が行われ、その出力として下記の電圧値が得られる。
【0064】
【数3】
Figure 2004046082
【0065】
この出力電圧値は、被写体距離aの逆数1/aに比例する電圧であるので、当該値を求めることで被写体までの距離を求めることができる。尚、図8に上記出力電圧と被写体距離aの逆数との関係を示す。
【0066】
以下、図9のフローチャートを参照して、測距回路ブロック4による測距のシーケンスについて説明する。ここでは、出力電圧をSとし、S/N比を向上させる為に36回測定した場合の出力の平均をとっている。更に、P1オン時間は400μs、P0オン時間は200μsとした(ステップS401〜S412)。尚、本シーケンスにおける設定値“36回”、“400μs”、“200μs”は一例に過ぎず、これに限定されるものではない。
【0067】
次に、図10はCMOSプロセスにおける寄生NPNトランジスタを利用した測光回路ブロック13の具体的な構成を示す図である。
【0068】
同図に示すように、測光素子として撮影画面の中央部の狭い範囲の被写体輝度を測定する為のスポット測光用受光素子Sp と、撮影画面の広い範囲の被写体輝度を測定する為の平均測光素子Av とを用いており、各光電流IAv,ISpが、後述する測光回路ブロック13によって検出される。
【0069】
測光回路は、IAvをエミッタ電流として流すCMOSプロセスにおける寄生NPNトランジスタ61と、同じくISpをエミッタ電流として流すCMOSプロセスにおける寄生NPNトランジスタ62と、定電流源63と、CMOSオペアンプ64と、CMOSプロセスにおける寄生NPNトランジスタ65と、温度に比例する図示しない基準電圧源Vref3とで構成されるIs (トランジスタの飽和電流)キャンセル用基準電圧回路と、コンパレータ66,67及び温度に比例する電圧出力を出力するT比例DAC68で構成されるT比例AD変換器69とからなる。このような構成において、オペアンプ64の出力電位a、即ち、Is キャンセル用基準電圧は、次式で示される。
【0070】
【数4】
Figure 2004046082
よって、bポイントの電位は次式で示される。
【0071】
【数5】
Figure 2004046082
同様にcポイントの電位は次式で示される。
【0072】
【数6】
Figure 2004046082
【0073】
ここで、IAv=2・Iref ,Isp=2・Iref とすると、b,cポイントの電位はそれぞれ次式で示される。尚、VT ln(2)は30℃において約18mVであって温度に比例する電圧である。
【0074】
Vref3−VT ln(2)・l …(8)
Vref3−VT ln(2)・m+VT ln(n) …(9)
次に、T比例AD変換器の入力範囲はどの様にして決定されるか、具体的な設計事例を用いて説明する。ここでは、例えばスポット測光素子による光電流Ispは被写体輝度により100pA〜1μAの範囲で変化するものとする。
【0075】
また、Iref =10μA,Vref3=180mV(30℃)とすると、Ispが100pAの場合のbポイントの電位は480mV(30℃)となり、Ispが1μAの場合のbポイントの電位は240mV(30℃)となる。
【0076】
一方、後の演算処理を簡単にする為と、量子化誤差による測光誤差を少くし、極力精度を上げる為、きりのいい数値8カウントが輝度1段に対応する様構成し、A/D変換器は8ビットであるとする。1段当りの測光回路出力の変化量は18mV(30℃)であるから、1カウント当りの電圧値は18mV/8=2.25mV(30℃)に設定されるフルビットが立った時は255×2.25mV=573.75mV(30℃)となる。
【0077】
一方、平均測光素子の測光範囲面積はスポット測光素子の測光範囲面積の16倍程度あり、その光電流IAvは被写体輝度により、1600pA〜16μAの範囲で変化する。よって、NPNTrの数nが“n−1”であると、IAvが1600pAの時、aポイントの電位は408mV(30℃)となり、IAvが16μAの時、aポイントの電位は168mV(30℃)となる。
【0078】
この様に、光電流IspとIAvでは同一輝度に対して光電流量が異なるので、測光回路を同一のものにすると、その出力電圧に差異が生じ、後段のA/D変換器の入力範囲を大きくする必要が生じる。そこで、本実施例では、nを“16”とすることにより、平均とスポットの測光回路出力電圧が同一輝度において、同一の電圧値となる様工夫している。
【0079】
上述したように、同一輝度における平均とスポットの光電流比に等しくNPNトランジスタのエミッタサイズ比を設定することにより同一輝度における各測光出力電圧値を等しくすることができる。そして、例え全く同一でなくとも略近い値とすることで、後段のAD変換回路の入力電圧範囲を無駄に大きくすることなく設計できるので、回路規模の増大を抑えることができる。
【0080】
ここで、同一輝度における光電流比の異なる測光素子からの測光出力電圧を略等しくするために、図11に示す回路により、基準電圧回路出力Is を平均とスポットで予め異なるようにすることもできる。
【0081】
例えば、IAv/Isp=16であったとすると、
Vref3A =Vref3+18mA(30℃)×ln(16)/ln(2)…(10)
とするか、
IrefA=Iref ×16 …(11)
とすれば良い。この他に、図12の様にレベルシフト回路を付加して調整しても良く、更に調整量は18mV(30℃)×ln(IAv/Isp)/ln(2)とすれば良い。
【0082】
ところで、得られた測光電圧値b,cポイントの電位は、T比例ADC69によってA/D変換され、デジタル量に変換され、μ−comコアに取り込まれ被写体輝度情報に演算変換され、メモリに格納される。
【0083】
そして、このT比例ADC69は、分割抵抗とタップデコーダによって構成されたD/Aコンバータとコンパレータ66,67からなり、μ−comコアから、タップデコーダに指令が行くと、分割抵抗のタップのいずれかの電位がコンパレータ66,67の一端子に入力される。μ−comコアは、上記D/Aコンバータの各設定電圧と測光出力電圧の比較を繰り返すことにより、測光出力電圧値をA/D変換することができる。
【0084】
さらに、分割抵抗には、定電流源70によりVT ln(N/R0 )(Nは正整数、R0 は回路内部の抵抗を示す)の温度Tに比例した電流が流されており、T比例の電圧を発生する様に構成されている。尚、この他にも温度Tに対して安定した定電流源70Aと上記T比例定電流源70は、μ−comコアからのスイッチングによって互いに切り換えられるように構成されており、更にA/D変換器69はT比例,T安定のA/D変換器として使用できるように構成されている。そして、T安定のA/D変換器はカメラの他の情報量(例えば温度,ストロボチャージ電圧等)をA/D変換する場合に用いられる。
【0085】
以上の様にして、全体としての回路規模の縮小化を向上させるように構成している。
【0086】
さらに、測光値をA/D変換してμ−comコアに取り込むことができるが、CMOSオペアンプを使用した場合、従来のバイポーラオペアンプと異なり、そのオフセット電圧が問題となる。即ち、従来のオペアンプではわずか2〜3mVであるが、CMOSオペアンプでは20mV程度でてしまう。輝度1段当り18mV(30℃)であるから、CMOSオペアンプのオフセット電圧は無視できない大きさである。
【0087】
この問題を解決する為に、図10に示す実施例では、図13に示す様にCMOSオペアンプ64とCMOSコンパレータ66をほぼ同一の構成とし、同一チップ内において、できるだけ近傍に配置することで、同一方向のオフセット電圧を生じさせ、互いに相殺する様に工夫している。そして、図14はD/Aコンバータ用のT安定,T比例基準電流をつくる回路の具体的な構成を示す図であり、上記した他にもカメラ用測定回路のバイアス電流源として用いられる。
【0088】
以下、図15のフローチャートを参照して、測光回路ブロック13による測光のシーケンスについて詳細に説明する。
【0089】
本シーケンスでは、スポットアベレージの測定はそれぞれb,cポイントの電位を測定することにより行なわれる。そして、この電位をA/D変換すれば良いわけだが、ここでは、コンパレータとタップデコーダを使ったA/D変換器を利用したA/D方式として説明し、更にスポットアベレージとも同一過程なので一方のみの説明を行なう。
【0090】
まず、VH にVcc2 ,VL にGNDに対応する値を設定し、コンパレータの出力をチェックする。そして、コンパレータの値がハイレベル“H”ならタップデコーダの値の方が低いのでVL に(VH +VL )/2を代入する。さらに、コンパレータの出力がローレベル“L”ならばタップデコーダの値の方が高いのでVH に(VH +VL )/2を代入する。以下、これを8回繰り返すと、8ビットのA/D変換となり、測光の出力がA/D変換できたことになる(ステップS501〜508)。
【0091】
次に、図16はCMOSプロセスにおける測温回路ブロック10の構成を示す図である。当該測温回路ブロック10により測温される被測温体はCMOSマイコンチップ自体の温度である。このCMOSはマイコン部、及び周辺の測光・測距・測温等々のカメラ用各種測定回路を全て非常に低消費電力化可能な為に、ICチップ自体の消費電力がバイポーラ集積回路に比べて非常に小さい。
【0092】
そして、通常、バイポーラ集積回路であると、ICチップ自体の温度はその消費電力によって3℃程度環境温度に対して上昇してしまう。また、その上昇の度合いはICに給電されてから測温するまでのタイミングによって異なるので、測温タイミングによって常に3℃前後のバラツキを生じ、精密なカメラの温度補正をかけることができない。対するCMOSは持ち前の低消費電力の為に、チップ自体の温度と環境温度との間の差異が小さい。
【0093】
さらに、従来、上記したようなバイポーラではチップ自体の消費電力による発熱を考慮して、例えば測光回路チップや測距回路チップ、リモコン受信回路チップ等のカメラの測定回路単体機能、若しくは、ほんの2,3の機能を持つICチップ中に測温回路を組み込んで、その様なICチップ温度を測定する様工夫している。
【0094】
これに対して、CMOS化することによってカメラ用の各種測定回路を大規模に集積化した様なICチップ内に測温回路を設けることができ、カメラに好適なオールインワンICを設計することが可能となる。この様なマイコンはカメラのさらなるコンパクト化,低コスト化にも貢献する。
【0095】
そして、図16に示すように、本実施例の測温回路ブロック10は、MOSトランジスタQ1 〜Q8 と抵抗R1 とR2 と回路起動用定電流源I1 とからなる温度比例型基準電流回路と、CMOSプロセス内に存在する寄生NPNTrQ9 と抵抗R3 とCMOSオペアンプOP1 とCMOSトランジスタQ10と抵抗R4 とからなる温度安定型基準電流回路と、抵抗R5 とで構成されている。
【0096】
ここで、温度比例型基準電流回路において、Q5 とQ4 の面積比は1:16に設定されており、この関係によってIref1は次式で示される電流値となる。
【0097】
Iref1=(VT ln16)/R2 …(12)
このVT はサーマルボルテージであって温度に比例し、26mV(30℃)である。Iref1をQ9 とR3 に流すことによってオペアンプの+端子電位が、Vcc2 を基準として1.26Vとなる様、R3 の抵抗値が選ばれている。更に、この1.26Vはバンドギャップ基準電圧と呼ばれ非常に良好な温度安定性を示す。
【0098】
そして、この電圧を基準として、Q10のソースから出力される温度安定基準電流Iref2は次式で示される。
【0099】
Iref2=1.26V/R4 …(13)
よって、抵抗R5 に生じる電圧VTEMPは次式で示される。
【0100】
【数7】
Figure 2004046082
【0101】
ここで、R2 =1KΩ,R4 =15KΩ,R5 =28KΩとすると、
【数8】
Figure 2004046082
となり、VTEMPは40℃では269mV、−10℃では605mVとなる。
【0102】
尚、1℃当りの電圧変化量は、6.72mVである。
【0103】
これに対して、A/D変換回路部9の入力電圧範囲を0〜856.8mVとし、1カウント当り3.36mVと設定すると、1カウント当り0.5℃の測温精度で測温電圧値をA/D変換できる。この時のA/D変換回路は勿論、温度に対して安定なものである。さらに、得られたA/D変換デジタル値と、温度との関係は、μ−comコアが、予め基準温度において得られたA/D変換値の理論値と実際の値との差に対応する量として記憶されたデジタル量を補正した後に、温度に対する基準参照値と比較して求める様に構成する。
【0104】
次に、図17はCMOS化することによって基本的に低消費電力化することの可能なカメラ用の各種測定回路のみならず、外部のドライブ上基本的に低消費電力化できないような回路ブロック、例えばモータードライブ回路や昇圧回路やプランジャー駆動回路などを組み込んだ場合の具体例な構成を示す図である。
【0105】
同図に示すようにパワ系の制御回路が組み込まれた場合は、カメラで言うとフィルム巻き上げ時や巻き戻し時に、モーター駆動を行なうと、数十〜数百mAの電流が1秒〜30秒間流れることになり、ICチップの温度が、ピークで60〜70℃近くまで上昇し、それが環境温度に近い温度まで下がるのに数分の時間を要する。その為、ICチップ自体の温度で、カメラの動作の温度補正を行なおとすると、全く不正確な温度補正がなされいしまうという不具合が生じてしまう。
【0106】
ここでは、上記問題点を解決する為に、測温回路80と共に、計時回路81を設け、モータードライブ回路83や昇圧回路86等のパワ系の制御回路が動作した後は、その事によるICチップ温度上昇分がなくなるまでの間の測温回路80の温度データをカメラの温度補正データとして用いないように構成したものである。これはメインフローなどでパワ駆動フラグを利用した方法を既に説明済である。尚、パワー駆動フラグMTFLGは負荷条件、駆動条件に応じてMTFLG1,MTFLG2等の2種類以上設けてもよい。
【0107】
次に、図18はカメラのリモコン受信回路ブロックの構成を示す回路構成図であり、図19は、その受信部で赤外光による遠隔操作信号を受光したときの各部の動作波形を示す図である。
【0108】
フォトダイオード90は、図19(a)に示す遠隔操作信号A1 ,A2 ,A3を受光する為の受光素子で、プリアンプ93に入力される。プリアンプ93は入力される微小な信号電圧を図19(b)に示すプリアンプ出力100に増幅し、次段のバンドパスフィルタ(BPF;Band Pass Filter)94に出力する。
【0109】
このBPF94は、上記遠隔操作信号のキャリア周波数fc がその通過帯域の中心になるように設定されたフィルタ特性を有し、螢光灯等の商用周波数の倍のリップル周波数(100Hzと120Hz)のノイズ成分を除去し、リモコン信号だけからなる図19(c)に示すBPF出力101を次段の検波回路95に出力する。さらに、積分回路96は、この検波出力102を積分してキャリア成分を除去した図19(e)に示す積分出力103を出力する。また、波形整形回路97は、スレッシュレベルVTH1 及びVTH2 のヒステリシスを有し、波形整形を行なって信号パルスP1 ,P2 ,P3 からなる図19(f)に示す受光回路出力としてCPU(μ−comコア)91に出力する。
【0110】
上記遠隔操作装置における受信手段の各回路ブロックはCMOSによって構成され、従来のバイポーラによる消費電力2〜3mAに対して200〜300μAの1/10以下に低減されている。この為、従来リモコンモード継続時間を電池消耗対策により20分程度制限していたが、その10倍である200分(=3時間20分)程度に延長することができる。これは実質的には充分な時間であり、従来の様なリモコン専用の時間リミッターを設ける必要がない。従って、前述したメインフローではリモコンモード時に時間制限を設けていない。
【0111】
以下、μ−comコアによるリモコン回路ブロック9により出力されるリモコン受信信号の処理動作、及び該リモコン回路ブロック9の制御について詳細に説明する。μ−comコアは、カメラ本体に設けられたリモコンモード設定スイッチの“オン”を検出し、リモコンモードである旨を示す“モード表示”を図示しないLCDに表示し、リモコン割り込み端子RNINTを禁止した後、リモコンイネーブル端子RMENをローレベル“L”とし、リモコン受信回路ブロックに給電する。そして、この給電の後、リモコン受信回路ブロックが安定化する所定時間後に前記リモコン割り込み端子RNINTの割り込み許可を行なう。更に、当該μ−comコアは上記受光回路出力が入力されると、その内部のROMに記憶されているプログラムに従って入力信号を読取り、リモコン信号であるか否かの判別を行なう。
【0112】
先ず図20のフローチャートを参照して、μ−comコアがリモコン信号を受信し判別するまでのシーケンスについて説明する。
【0113】
μ−comコアに入力信号パルスP1 によってリモコン受信割り込みがかかると、内部のタイマ1をスタートさせ、次の信号パルスP2 の入力によりタイマ1をストップする。これにより、信号パルスP1 とP2 のパルス間隔を測定し、所定の時間T1 に一致するか否かの比較を行ない、一致した場合は同様にして信号パルスP2 とP3 のパルス間隔をタイマによって測定し、所定の時間T1 と一致するか否か判定することにより(ステップS602〜S607)、リモコン信号の判別を行なう。そして、一致した場合はリモコン受信フラグを“オン”し(ステップS608)、リモコン割り込みを禁止した後に割り込み処理を抜ける。
【0114】
上記パルス間隔が所定時間T1 と一致しない場合はノイズと判断してこれを無視し、割り込み処理を抜ける(ステップS609)。尚、所定のパルス間隔T1は、螢光灯の周期的ノイズパルスの間隔10msec若しくは8.3msecの整数倍に同期しない時間間隔とする。
【0115】
以上の様にしてμ−comコアによりリモコン受信信号と判別された場合は、その後レリーズ割り込み処理に移行し測距・測光・測温やフォーカスレンズ駆動、シャッター駆動フィルム巻き上げの一連のカメラシーケンスを続行する。
【0116】
次に、リモコン受信回路の動作処理をカメラの動作シーケンス上に組み込む上で注意すべき点に関して説明する。
【0117】
リモコン受信回路は、非常に微弱な数10μVの信号を検出する検出回路であるので、ノイズの影響を受けやすい。よって、昇圧回路が作動している場合、即ちリモコン受信回路と同一チップ上に昇圧回路が形成されている場合や、ストロボ充電が作動している場合等のノイズの多い状況下においては、リモコン受信割り込みが経常的にかかり、正常なカメラ動作の遂行ができなくなる畏れがある。
【0118】
この問題を解決する為に、本実施例では、図21のフローチャートに示すように、リモコンモード信号受信待機時においては昇圧回路動作を禁止する。そして、ストロボチャージ中においてはリモコン受信回路を作動不能とするか、リモコン受信割り込みを禁止する。尚、本発明では、メインフローに示す様にストロボ充電完了してから、リモコンモードになる様な工夫をしている。これにより、リモコン受信回路からの誤信号出力が、カメラの正常な動作の遂行を妨げることのない様にしている(ステップS701〜S707)。
【0119】
次に、図22は、CPU及びカメラの各種測定回路と同一チップ上にモータドライブ用のプリドライバ回路を構成した場合のNPNモータプリドライバ回路ブロック5の具体的な構成を示す図である。
【0120】
通常、CPU及びカメラの各種測定回路用電源としては、電池からショトキーバリアダイオードと33μF程度のタンタルコンデンサによって構成されるダイオードフィルタ(D1 ,C1 )によって安定化された電源Vcc2 が使用される。
【0121】
これは、電池電圧がモータ駆動やプランジャー駆動や昇圧コイル駆動やストロボチャージの様な重負荷駆動によって急峻で大きな電圧降下を生じる為に、そのdv/dtがCPUの正常なシーケンスの保証や各種測定回路の正確な測定の保証のできない大きさ(dv/dt)0 以上になる為である。
【0122】
よって、通常バックアップコンデンサC1 の大きさは、Vcc2 内部のICの消費電流Idiとすると次式で示されるような値に設定される。
【0123】
【数9】
Figure 2004046082
【0124】
さらに、大きな問題としてカメラはポータブル機器であるので、振動によって電池が電池接片から離れ一時的に絡電が遮断されてしまう。特に、カメラの作動中に上記問題が発生し、Vcc2 電圧がCPUの動作可能以下にまで低下してしまった場合、CPUによる正常なカメラ制御が行なわれず、最悪の場合カメラの破壊につながる。この電池のチャタリングは電池接片の形状や圧にもよるが約10msecと考えられる。よって、コンデンサC1 の値に、この時間Vcc2 がCPUの正常動作可能電圧以下に下がらない様な容量に定められる。
【0125】
通常、コンデンサC1 の容量を決めるドミナントなパラメーターは上記電池チャタリング時のVcc2 電圧保持である。このコンデンサC1 は周波数特性の良さと比較的大容量を得やすいという理由で、タンタルコンデンサが用いられるが、これは高価であるし、小型カメラの実装スペースに対してはやはり体積が大きいので、Vcc2 内部のICの消費電流Idiを小さく設計しなければならない。
【0126】
この目的のもとにカメラの各種測定回路はできるだけ低消費電流な回路に設計する必要がある。これに対して、モータープリドライブ回路等の、外付けのパワートランジスタを駆動する回路は、そのベース電流として数10mAの電流を供給する必要が生じる。このような回路を上記カメラ用測定回路と同様にCPUチップと同一チップ上に形成した場合、その回路ブロックの電源をCPU及び測定回路と同一のVcc2 に共通にすると、上述した様な理由でVcc2 保持用コンデンサの容量を非常に大きくしなければならない。実際はコスト、スペースの点で上記構成は不可能である。
【0127】
そこで、本実施例はソース電流源をVcc2 でなくVcc1 として、電源安定化コンデンサC1 から大電流をIC外に放出しない様、大電流供給端子及びラインをICに設ける様工夫してある。マイコンを含むICのパッケージについては、図48に示すように、このIC205を電池に接続するICリード201がパッケージ204から突出しており、このICリード201が金ワイヤ206によりIC205上のパッド203に接続されている。
【0128】
ここで、大電流がIC205のGNDライン202に流れた場合、IC205のGNDライン202のアルミ配線は、0.2〜3Ωまたパッド203とICリード201との接触抵抗は0.2〜3Ωの値を持つもので、50〜100mV程度の電位差を、その大電流の流れる経路にそって発生してしまう為、ICチップ内のGNDライン202を上記回路ブロックとCPU及びカメラ用測定回路ブロックと共通にすると、正常なシーケンス,正確な測定が不可能となってしまう。
【0129】
本実施例では、大電流をGNDに排出するMTGNDラインとカメラ用測定回路ブロックの専用GNDラインの少なくとも2系統のGNDラインを設け、且つパッドの接触抵抗の影響をさける為に、少なくとも2つのGNDパッドからなる端子MTGND端子,ANGND端子を設けている。
【0130】
この様に、少なくとも2系統のGNDライン及びGND端子を設けることにより1チップ上に上記大電流ドライプ回路ブロックを構成することが可能である。理想的には、CPU用のデジタルGNDと測定回路用アナログGNDを別々に設ける方が良いが、実際には端子数の不必要な増大につながるので、本実施例ではあえて1つにまとめている。
【0131】
次に、プリドライブ回路の具体的な構成について説明する。
【0132】
先ず、外付けのNPNパワートランジスタをドライブするN端子定電流ドライブ回路について説明する。
【0133】
このN端子定電流トライブ回路は、CMOSオペアンプOP1 と抵抗R1 ,R2 ,R3 と基準電圧Vref3とPMOSトランジスタQ1 からなるPMOSトランジスタ定電流ドライブ用電圧発生回路と、上記電圧をPMOSトランジスタQ2,Q3 ,Q4 ,Q5 のゲートに導くトランスファーゲートスイッチSW1 ,SW2 ,SW3 ,SW4 と、Vcc1 をソースとし外付けNPNトランジスタのベースをドレインとするPMOSトランジスタQ2 ,Q3 ,Q4 ,Q5 と、それらのゲートソース間をシャントするシャント抵抗R4 ,R5 ,R6 ,R7 と、外付けNPNパワートランジスタのベース−エミッタ間をシャントするNMOSトランジスタQ6 ,Q7 ,Q8 ,Q9 からなる出力部とで構成されている。
【0134】
このμ−comコアのポートN0からオペアンプOP1 に給電信号が入力されると、オペアンプが動作し、抵抗R3 に100μAの電流IN0が流れる。このIN0は次式で示される。
【0135】
IN0=Vref3/R3 …(17)
そして、トランジスタQ1 のVGSとIN0の間には次式の関係が成立する。
【0136】
IN0=A・(VGS−Vth)  ・・・(18)
A;比例定数、Vth;スレッシュ電圧
よって、Vcc1 基準でa点の電位Va は次式で示される。
【0137】
【数10】
Figure 2004046082
【0138】
さらに、μ−comコアの出力ポートN1 がハイレベル“H”になってトランスファーゲートスイッチSW1が“オン”になると、Q2 のG−S間電圧は0VでQ2 がオフ状態で、Q6 がオン状態であったのが、Va 電圧が印加されQ2 がオンQ6 はオフ状態となる。
【0139】
この時、出力電流IN1は次式で示される。
【0140】
IN1=A・(VGS1 −Vth)  ・・・(20)
そして、IN1=20mAとなる様なVGS1 となるように、上記(R1 +R2 )/R2 を次式により設定する。
【0141】
【数11】
Figure 2004046082
【0142】
上記したような回路構成とすることで、各出力ポートN1 ,N2 ,N3 ,N4から20mAの定電流を出力でき、従来の様にベース制限抵抗を用いる必要もない為、実装面積の小さなプリドライブ回路を得ることができる。
【0143】
また、Vcc1 の変動をフィードバックしている為、Vcc1 電圧がどの様に変動しても、常に20mAドライブを行なうことができ、電源電圧の影響を受けずに安定したアクチュエータ制御を行なうことができる。
【0144】
次に、外付けPNPパワートランジスタをドライブするP端子定電流ドライブ回路について説明する。これは先に説明したN端子定電流ドライブ回路と同じ動作原理であって、ソースかシンクであるか否かの違いがあるのみである。
【0145】
P端子定電流ドライブ回路はCMOSオペアンプOP1Aと、抵抗R1A,R2A,R3Aと基準電圧Vref3A とNMOSトランジスタQ1Aから構成されるNMOSトランジスタ定電流ドライブ用電圧発生回路と、上記電圧をNMOSトランジスタQ2A,Q3A,Q4A,Q5Aと、それらのゲート−ソース間をシャントするシャント抵抗R4A,R5A,R6A,R7Aと、外付けPNPトランジスタのベース−エミッタ間をシャントするPMOSトランジスタQ6A,Q7A,Q8A,Q9Aからなる出力部とで構成されている。
【0146】
そして、μ−comコアのポートP0 からオペアンプOP1Aに給電信号が入力されるとオペアンプ動作がなされて抵抗R3Aに100μAの電流Ip0が流れる。
【0147】
この電流Ip0は次式で示される。
【0148】
Ip0=(Vref3A −Vcc1 )/R3A …(22)
さらに、トランジスタQ1 のVGSとIp0との間には次式の関係が成立する。
【0149】
Ip0=B・(VGS−Vth)    …(23)
B;比例定数、Vth;スレッシュ電圧
よって、GND基準でa点の電位VaAは次式で示される。
【0150】
【数12】
Figure 2004046082
【0151】
さらに、μ−comコアの出力ポートP1 がハイレベル“H”になってトランスファーゲートスイッチSW1Aが“オン”になると、トランジスタQ2AのG−S間電圧は0VでトランジスタQ2Aがオフ状態で、トランジスタQ6Aがオン状態であったのがVaA電圧が印加され、トランジスタQ2Aがオン状態となり、トランジスタQ6Aはオフ状態となる。
【0152】
この時、出力電流IP1は次式で示される。
【0153】
IP1=B・(VGS1 −Vth)  …(25)
そして、IP1=20mAとなる様なVGS1 となる様、上記(R1A+R2A)/R2Aを、次式により設定する。
【0154】
【数13】
Figure 2004046082
【0155】
上記したような回路構成とすることにより、P1 ,P2 ,P3 ,P4 各端子から20mAの定電流をシンクできる。
【0156】
次に、図23はクロックを用いないアナログタイマ回路の具体的な構成を示す図である。同図に示すように、タイマ118aは、カレントミラー回路を構成するMOSトランジスタ111,112と定電流源114と定電流源の電流をスイッチングするMOSトランジスタ113と上記定電流源の電流を積分するコンデンサ115と積分コンデンサに蓄積された電荷を放電するMOSトランジスタ116と、コンデンサに蓄積された電荷量をDAC出力と比較するコンパレータ117とタイマ118aとで構成されている。
【0157】
そして、タイマ118bはタイマ118aと同一構成であり、タップデコーダの値を変えることで2つのタイマ値を設定することができ、更には連続して使用することもできる。また、定電流源の値を変えれば長いタイマや短いタイマも作ることができる。
【0158】
以下、図24のフローチャートを参照して、かかるアナログタイマ回路の動作について説明する。尚、タイマ値は図27のグラフを基に設定する。そして、集積回路内のコンデンサを利用した場合は温特は少ないが、温特のある場合は温度によりグラフを選択すれば良い。さらに、ここでは一応温特のある場合を想定して説明する。
【0159】
先ず測温し(ステップS801)、アナログタイマを呼ぶ前に設定されたタイマ値T又はTAになる様に図27よりタップデコーダの出力(D/A値)を設定する(ステップS802)。続いて、TM1又はTM1Aを“オン”し、コンデンサ115又は115Aの電荷を抜く。同時に、TM2又はTM2Aを“オン”し、コンデンサにチャージ可能状態とし、TM1又はTM1Aを“オフ”し、タイマをスタートした後、原振を止める(ステップS803,804)。
【0160】
その後、コンデンサ115又は115Aのレベルがタップデコーダーの出力を上まわると、TM3又はTM3Aが立上り、この信号により、再びμ−comはウエイクアップし原振が動き出す(クロック休止状態から発振状態に戻る)。そして、原振が動き出した直後、TM2又はTM2Aを“オフ”し、チャージを中止し、メインルーチンに戻る(ステップS805〜808)。
【0161】
この状態のタイミングチャートは図25に示す通りであり、この図25に示す他にも図26に示す方法等、種々の方法が考えられるが、以下、図25に示すタイミングを基に説明を続けることにする。
【0162】
以上の説明で明らかであるように、アナログタイマ動作中はμ−comの原振を止めることができるので、微少電流や微少電圧の測定、又はノイズに弱い信号の時間測定などに応用することができる。
【0163】
次に、図28はアナログタイマを用いた測光回路の具体的な構成を示す図である。ここで、先に図10に示した測光回路と異なるのは、コンパレータの後にフリップフロップが設けられていることである。そして、アナログタイマ停止信号でフリップフロップはコンパレータのレベルをラッチする構成になっている。
【0164】
図29は、かかる測光回路の動作を示すフローチャートである。
【0165】
先に図15に示した動作と異なるの点は、新たにステップS904,S905を設けてアナログタイマを使用している事である。即ち、ここでは測光電圧が微少の場合は、原振のノイズが乗り正確なA/D変換ができないので、コンパレータの出力をチェックする場合は原振を止めノイズのない状態で測定するという方法をとっている。尚、コンパレータの出力をアナログタイマ終了信号でラッチしているので、原振が発振した時にはすでにノイズのない状態のレベルがラッチされていることになる。その他の動作は先に図15の説明で述べた通りであるので、ここでは重複した説明は省略する。
【0166】
次に、図30はアナログタイマを用いた測距回路の具体的な構成を示す図である。この測距回路は、先に図7に示したA/D部41を改良したものである。
【0167】
即ち、図7の測光と同様に定常光をコンデンサ47にラッチする場合及びLED34を投光し、PSD38の出力を演算する場合にアナログタイマを使用し、原振のノイズを除去している。そして、その演算結果はアナログタイマの終了信号TM3でコンデンサに保持する。その後、A/D変換するので原振のノイズのない状態の信号をA/D変換することができる。
【0168】
そして、図31は、かかる測距回路の動作を示すフローチャートである。先に図9に示した動作と異なる点はアナログタイマを使用している事のみである(ステップS1003〜1011)。その他の動作は先に図9の説明で述べた通りであるので、ここでは重複した説明は省略する。
【0169】
次に、図32はリモコン受信信号評価にアナログタイマを応用した回路の具体的な構成を示す図である。本回路の目的は、やはり原振によるノイズを除去することにあり、この場合はタイマを2個使用する。
【0170】
そして、図34は、かかる回路の動作を示すフローチャートである。正常なリモコン信号は図19(F)に示す様にT1 間隔でパルスが3つある場合とする。尚、このT1 はT1 ±αの誤差までOKとする。そして、本回路はアナログタイマが設定タイマ値になるか、リモコン受信信号の立下りがあるかのいずれかで、タイマを止める為のT2 信号を作っている。
【0171】
即ち、図33(a)はリモコン信号が早かった場合のリモコン受光回路出力を示す。この場合、タイマ値はT1 +αに設定する。即ち、リモコン信号が入る前にT3がハイレベル“H”になった場合はT≧T1 +αとなりNGとなる。
【0172】
これに対して、図33(b)は設定時間が先にきた場合のリモコン受光回路出力を示す。この場合、アナログタイマは止っているのでA/D変換すれば時間がわかるので、T1 −αより大きいかどうかで正常な信号かどうかを判定する。この判定はタイマ1終了直後タイマ2をスタートさせ、タイマ2が終了した後行い、OKの場合はリモコン受信フラグを設定して割込みを抜ける。
【0173】
次に、本発明の第2の実施例に係るCMOSアナログ回路を使用したカメラコントローラについて説明する。図35、36はその構成を示す図である。
【0174】
先ず、図36における基準電流回路ブロック201について説明する。
【0175】
この基準電流回路ブロック201は、PMOSトランジスタQ1 ,Q2 ,Q3,Q7 ,Q8 、NMOSトランジスタQ4 ,Q5 ,Q6 及び抵抗R1 ,R2 ,R3 によって構成されている。そして、CPUによって、PT0=“L”とされると、抵抗R1 で制限された数μAの電流がトランジスタQ1 に流れ、トランジスタQ1 とQ2 はカレントミラー回路を構成しているので、トランジスタQ2 のドレイン電流がトランジスタQ4 のD−Gショートに流れ込む。そして、トランジスタQ4 ,Q5 ,Q6 はそれぞれカレントミラー回路を構成しているので、トランジスタQ5 ,Q6 には同じドレイン電流が流れる。
【0176】
ところで、トランジスタQ8 とQ7 は微小電流領域では、10:1のカレントミラー回路と同じであって(抵抗R3 による電圧降下分が少ないため)、トランジスタQ7 のドレイン電流はトランジスタQ6 のドレイン電流の1/10となるので、Aポイントの電位はローレベル“L”になり、PMOSトランジスタQ3が“オン”してドレイン電流を流し、トランジスタQ4 のドレイン電流が増え、カレントミラーによりトランジスタQ5 ,Q6 のドレイン電流が増える。
【0177】
この電流が増えると、トランジスタQ7 ,Q8 のドレイン電流比は抵抗R3 の電圧降下分が効いてくるので、1/10から“1”に近付いてくる。
【0178】
以上のようなサイクルで、結果としてトランジスタQ5 ,Q7 のドレイン電流が一致する所に収束し、その結果、抵抗R3 の電圧降下は次式で示される。尚、次式においてVT はサーマルボルテージを示す。
【0179】
【数14】
Figure 2004046082
【0180】
但し、MOSはweak inversion region となる様、ID が約200nAで使用する。
【0181】
次にバンドギャップ基準電圧回路ブロック203について説明する。
【0182】
本回路ブロック203は、温度に対して安定な1.26Vの定電圧回路である。そして、CMOSプロセス中のPウェルをベースとするNPN寄生トランジスタQ13とNMOSトランジスタQ12と抵抗R5 とによって、Vcc2 電位基準のバンドギャップ基準電圧を得る。さらに、このトランジスタQ13は−2mV/°Cのダイオード特性を持ち、抵抗RS の両端電圧は、次式の温度変化に対して+の変化をする電圧を発生する。
【0183】
VT ln(10)×(R5 /R3 )×10 …(28)
そこで、プラス(+)とマイナス(−)の変化量をほぼ等しくしてキャンセルするように上記(28)式の(RS /R3 )を設計すれば、VCC2 −B間電圧は温度に対して安定となる。この目安として該電圧値は1.26Vである。尚、逆にNPNトランジスタであるが、Nウェルをベースとする寄生PNPトランジスタを用いる場合はGND基準で1.26Vの基準電圧を作ることもできる。
【0184】
次に、温度安定基準電流回路ブロック204について説明する。
【0185】
本回路ブロック204は、オペアンプOP1 とPMOSトランジスタQ14,Q15と抵抗R6 ,R7 によって構成される。そして、オペアンプOP1 によって、トランジスタQ14,Q15が“オン”され、抵抗R6 とR7 にソース電流が流れ、Cポイントの電位はイマジナリーショートでBポイントの電位と等しくなる。よって、抵抗R6 とR7 には1.26/(R6 +R7 )の電流が流れ、トランジスタQ15とQ14には、その半分のドレイン電流が流れる。
【0186】
次に、測温回路ブロック202について説明する。
【0187】
本測温回路ブロック202は、PMOSトランジスタQ10と抵抗R4 とNMOSトランジスタQ11とで構成されている。
【0188】
そして、トランジスタQ10のドレイン電流は次式で示される。
【0189】
VT ln(10)/R3 ×40 …(29)
よって、電圧VT は次式で示される。
【0190】
VT =((273+T)/300)×26mV …(30)
ここで、Tは温度(°C)を示す。
【0191】
トランジスタQ11はトランジスタQ16とQ17とカレントミラー回路を構成しており、そのカレントミラー回路には上記温度安定基準電流回路ブロック204から次式で示される電流が注入されている。
【0192】
1.26V/(R6+R7)/2 …(31)
トランジスタQ11のドレイン電流は上記電流値となる。このT比例電流値からT安定電流を差し引いた残りが抵抗R4 に流れ込む。
【0193】
よって、E電流は次式で示される。
【0194】
【数15】
Figure 2004046082
【0195】
従って、−10°CではVE =281mV,+40°CではVE =456mVとなる。
【0196】
次に、コンデンサ充放電回路ブロック205について説明する。
【0197】
本回路ブロック205は、ストロボメインコンデンサの電圧や電池電圧、温度に関連した電圧等のA/D変換用であり、NMOSトランジスタQ16,Q17,Q18,Q22,PMOSトランジスタQ19,Q20,コンデンサC1 から構成されている。そして、CPUポートPT2=“H”のとき、トランジスタQ18は“オン”し、トランジスタQ16,Q17,Q19,Q20は、それぞれカレントミラー回路を構成しているので、トランジスタQ20のドレイン電流は次式で示される。
【0198】
1.26V/(R6+R7)/20 …(34)
そして、CPUポートPT4=“H”のとき、トランジスタQ22が“オン”し、コンデンサC1 はディスチャージされ、Fポイントの電位は0Vとなる。
【0199】
さらに、CPUポートPT4=“L”,PT2=“H”のとき、コンデンサC1 は先のトランジスタQ20のドレイン電流でチャージされ、F電位は時間共に上昇する。また、適当な所でPT4=“L”、PT2=“L”とすると、Fポイントの電位はその時点の電位に固定される。
【0200】
次に、図37のフローチャートを参照して、電池電圧をA/D変換する動作について詳細に説明する。
【0201】
まず、PT0=“L”,PT1=“L”として基準電流回路を作動させておくものとする。A/D変換した値を格納するメモリADMを“0”とする(ステップS1201)。Iを“0”にセットする(ステップS1202)。CPUポートPT4とPT2を共にハイレベル“H”にして、トランジスタQ18,Q22のスイッチングNMOSトランジスタを“オン”にする(ステップS1203)。
【0202】
そして、1msec待ち(ステップS1204)、CPUポートPT4をローレベル“L”としトランジスタQ22を“オフ”にすると、コンデンサC1 にチャージが開始される(ステップS1205)。
【0203】
続いて、タイマカウントを開始する。このタイマはソフトウェアによるソフトタイマでも良いし、CPUに組み込まれたハードウェアカウンタでも良い。ソフトタイマであれば、カメラのA/D変換に必要な分解能と測定時間の制限により16〜32KHzぐらいが適当である。そして、ハードウェアでは、速ければ速いほど良い(ステップS1206)。
【0204】
続いて、CPUの入力ポートPT6はハイレベル“H”か否か検出する。そして、ハイレベル“H”になったところで、ステップS1208に進みメモリADMの内容にその時のタイマ値を加算する(ステップS1207)。そして、I=3か否かをチェックし、“3”であればステップS1211にてADMの内容を1/4にしてステップS1212にてリターンする(ステップS1209)。そして、ステップS1209でI=3でなければ、ステップS1210でIをインクリメントし、ステップS1203へ戻る。
【0205】
以上のようにして、4回のA/D変換値の平均がメモリADMに格納される。尚、ステップS1207の判定で、100msec以上変化しない時は、別途割り込みタイマによって割り込みがかけられ、CPUはカメラの故障表示をして全てのカメラ動作を停止する。
【0206】
そして、図39はストロボ充電電圧をA/D変換するための動作を示すフローチャートである。本シーケンスはステップS1307でPT7をハイレベル“H”としている以外は、先に説明した図37のシーケンスと同じであるので、ここでは重複した説明は省略する。
【0207】
さらに、図41は測温電圧値をA/D変換する動作を示すフローチャートである。本シーケンスはステップS1407でPT5をハイレベル“H”としている以外は、先に説明した図37のシーケンスと同じであるので、ここでは重複した説明は省略する。
【0208】
次に、図43のフローチャートを参照して、測光値をA/D変換する動作について詳細に説明する。
【0209】
ADMを“0”に設定し(ステップS1501)、Iを“0”にする(ステップS1502)。そして、CPUポートPT3をローレベル“L”にして、トランジスタQ21を“オン”にすると、コンデンサC2 は放電されてH電位はVCC2と同電位になる(ステップS1503)。
【0210】
この後、1msec待ち(ステップS1504)、CPUポートPT3をハイレベル“H”にし、トランジスタQ21を“オフ”すると、SPD1によって明るさに応じた光電流でコンデンサC2 がチャージされる(ステップS1505)。
【0211】
続いて、タイマカウントを開始し(ステップS1506)、CPUポートPT8がハイレベル“H”であるか否かをチェックし(ステップS1507)、ハイレベル“H”ならばADMメモリの内容にタイマ値を加算する(ステップS1508)。そして、I=3かチェックし、I=3でないならばIをインクリメントしてステップS1503に戻る。そして、“3”であればステップS1511でADMの内容を1/4にしてステップS1512でリターンする(ステップS1509)。こうして測光値がA/D変換される。
【0212】
以上説明したようなシーケンスにより、カメラ作動に必要なカメラ情報がA/D変換される。ここで、一般的にV−T変換によるA/D変換手法は、他のA/D変換手法に比べて時間が掛り過ぎる問題がある。これは、通常カメラはレリーズボタンが押し込まれてからフィルムに露光がなされるまでの時間は0.3秒程度でなくてはならない。あまりに遅いと、シャッターチャンスを逃してしまうからである。上記観点から考えると、レリーズ毎に少なくとも測光A/Dとストロボ充電電圧A/Dと電池電圧のA/Dは必要であるから、0.3秒/3=0.1秒、即ち1つのAD所要時間は少なくとも100msec以下でなければならない。本実施例ではC1 と、これへのチャージ電流の値を適宜設定することにより、1回のA/Dが約10msecとなるように設計している。
【0213】
これについては、更に次のような工夫が考えられる。即ち、第1に少なくとも2つ以上のカメラ情報のA/D変換を同時に行う。例えば図45のフローチャートに示すように、測光と測温と電池電圧の3つのA/D変換を同時に行うことや、第2に所定メモリ領域に各カメラ情報に対応したA/D変換値も格納するメモリ領域を確認し、そのメモリ領域の内容をレリーズスイッチ以外のキー操作もしくは所定時間毎に応答して、A/D変換し更新するようにし、レリーズスイッチが入った時点以前のA/D変換値に従ってカメラ動作を行うよう構成することである。
【0214】
次に、定電圧モータドライブ回路ブロック206について説明する。
【0215】
この定電圧モータドライブ回路ブロック206は、オペアンプOP2 と抵抗R13,R14と外づけのPNPパワートランジスタによって構成されている。
【0216】
これは非反転型の増幅器であって、ハイレベル“H”ポイントの電位とIポイントの電位VI との間には次式の関係が成立する。
【0217】
【数16】
Figure 2004046082
【0218】
ここで、VI はスイッチングトランジスタQ18,Q22の時間制御によって、コンデンサC1 をGNDレベルから所定時間チャージすることにより任意の電圧値を作り出しホールドすることができる。これによリ、CPUは、例えば巻き上げ開始時は低い電圧でも、またある程度速度がでれば高い電圧で駆動するというような細かい制御を行うことができる。
【0219】
尚、CMOSプロセスにおいて、対数圧縮特性を利用する方法としては、寄生トランジスタを用いる他に、MOSトランジスタをWeak inversion region で用いる方法がある。即ち、図46に示すように、ドレイン電流が数100nA以下の領域では、ドレイン電流ID とゲートソース間電圧VGSの間には次式の関係がが成立する。
【0220】
【数17】
Figure 2004046082
【0221】
次に、図49は上記ドレイン電流が数100nA以下の領域を測距回路に応用した場合の具体的な回路の構成を示す図である。
【0222】
同図において、パルス光電流検出回路ブロックは、CMOSオペアンプOP1とNMOSトランジスタQ1 ,Q2 ,Q3 及び定電流源I1 ,I2 からなるプリアンプ部と、CMOSオペンアンプOP2 とトランスファーゲートG1 とコンデンサC1 とNMOSトランジスタQ4 からなる背景光引き抜き回路とで構成されている。そして、Vref2は、VCC2 −100mvに設定されており、オペアンプOP2 はトランスファーゲートG1 が“オン”していると、プリアンプ部トでフィードバックループを作り、I1 の定電流1μとPSDの背景光成分Ip1を全部トランジスタQ4 を通じてGNDに排出し、その時の電位がコンデンサC1 に記憶される。この状態では、トランジスタQ3 のドレインソース間電圧は100mVになり、トランジスタQ3 にはほとんど電流が流れていない。トランスファーゲートG1 が“オフ”になってフィードバックループが切られてもコンデンサC1 にはそれ以前の電位が保持されつづけるので、依然としてトランジスタQ4 はI1 の定電流とPSDの背景光成分を排出し続ける。この時に、CPUのポートP1 からLパルスを出してQ5 を“オン”し、IREDから赤外光パルスを被写体に投射し、その反射光による光電流成分ΔIp1がPSD1端子に入力すると、その電流値はトランジスタQ3 にすべて流れ込む。
【0223】
ここでは、トランジスタQ3 を20倍にしているので、この流れ込む電流に対してトランジスタQ3 はweak inversion region における動作を行うため、Aポイントの電位を次式より求める。
【0224】
【数18】
Figure 2004046082
同様に、Bポイントの電位を次式より求める。
【0225】
【数19】
Figure 2004046082
【0226】
そして、トランジスタQ6 ,Q7 も20倍にされ、I3 の定電流源に比して、weak inversion region における動作を行うよう設計している。さらに、トランジスタQ6 のドレイン電流をID1とすると次式が成立する。
【0227】
【数20】
Figure 2004046082
そして、トランジスタQ7 のドレイン電流をID2とすると次式が成立する。
【0228】
【数21】
Figure 2004046082
この上記2式は等しいので次式が成立する。
【0229】
【数22】
Figure 2004046082
【0230】
よって、
【数23】
Figure 2004046082
となる。ここで、ID1+ID2=1μAであるから次式が成立する。
【0231】
【数24】
Figure 2004046082
以上より、R1 のCポイントの電位は次式で示される。
【0232】
【数25】
Figure 2004046082
【0233】
従って、ΔIp2/(ΔIp1+ΔIp2)はPSDに入射するスポット光像の重心位置を表すから上記Cポイントの電位を計測すれば被写体距離が求められる。
【0234】
さらに、CPUは、投光パルスに同期してCポイントのA/D変換を行い、そのデジタル値を取り込む。そして、複数回の投光を行い、その平均値から被写体までの距離を割り出す。
【0235】
次に、図50は測光回路に応用した場合の具体的な構成を示す図である。
【0236】
同図において、Aポイントの電位は次式で示される。
【0237】
【数26】
Figure 2004046082
【0238】
この式において、Vref1はタップデコーダのいずれかのタップの電圧とする。
【0239】
そして、タップ抵抗Rに流れる電流I1 は次式で示される。
【0240】
【数27】
Figure 2004046082
【0241】
よって、CPUとタップデコーダで逐次比較ADを行うことによって、CPUは輝に応じたA/D値を得ることができる。
【0242】
以上詳述したように、本発明のCMOSアナログ回路を使用したカメラコントローラでは、CMOSプロセスでアナログ回路を構成できたので、リードタイム、コストもマイコン並みで、しかもAF,AE回路とマイコンを1チップ化でき、カメラの小型化を図ることができる。
【0243】
さらに、タイムラグの減少やリモコンの受信可能時間の制限をなくすこともできる。また、クロックなしのタイマを使用することにより、クロックノイズの影響が無い。そして、チップの発熱があっても、誤判断せずにLCD駆動電圧の温度補正ができる。
【0244】
尚、本発明には以下の内容も含まれる。
【0245】
(1) マイクロコンピュータと、Pウェル若しくはNウェルをベースとし当該Pウェル内部のN若しくはNウェル内部のPをエミッタとする寄生バイポーラトランジスタを有するCMOSプロセスで構成した対数圧縮型の測距回路又は測光回路とを同一チップ上に構成したことを特徴とするカメラコントローラ。
【0246】
(2) カメラ制御用マイクロコンピュータコアと、カメラの撮影動作に必要な測定回路と、バイポーラトランジスタを直接駆動する大電流ソース回路とを同一チップ上に有するカメラ用マイクロコンピュータにおいて、上記電池と直列に接続された第1の電源端子と、上記電池をと並列に接続した電源バックアップ用コンデンサに接続された第2の電源端子とを具備し、上記カメラ制御用マイクロコンピュータコアと上記カメラ用の測定回路は上記第2の電源端子から給電し、上記大電流ソース回路の少なくとも大電流ソース源としては上記第1の電源端子から給電することを特徴とするカメラ制御用1チップマイクロコンピュータ。
【0247】
(3) 同一チップ上にカメラ制御用マイクロコンピュータとカメラ用測定回路とバイポーラトランジスタを直接駆動する大電流シンク回路とを有するカメラ用1チップマイクロコンピュータにおいて、上記カメラ制御用マイクロコンピュータの為の第1のグランドパッドと、上記第1のグランドパッドに接続された第1のICリードと、上記カメラ用測定回路の為の第2のグランドパッドと、上記第2のグランドパッドに接続された第2のICリードと、上記大電流シンク回路の為の第3のグランドパッドと、上記第3のグランドパッドに接続された第3のICリードとを具備することを特徴とするカメラ制御用1チップマイクロコンピュータ。
【0248】
(4) 上記第1のグランドパッドと第2のグランドパッドとを共通としたことを特徴とする請求項3に記載のカメラ制御用1チップマイクロコンピュータ。
【0249】
(5) CMOSアナログ回路を同一チップ上に構成した1チップマイクロコンピュータを有するカメラにおいて、上記CMOSアナログ回路には少なくとも自動焦点調整回路、自動露光回路、リモートコントロール回路、測温回路のいずれかを含み、カメラの撮影可能状態の場合は、少なくとも上記いずれかの回路は電源供給されていることを特徴とするカメラシステム。
【0250】
(6) 測距対象に向けてパルス投光する投光手段と、上記測距対象からの反射光を受光するために上記投光手段から基線長離れた位置に配置された半導体位置検出素子と受光レンズからなる受光手段と、上記半導体位置検出素子のパルス光電流をCMOSプロセス中のPウェル若しくはNウェルをベースとし当該Pウェル内部のN若しくはNウェル内部のPをエミッタとする寄生バイポーラトランジスタのベースに入力するMOSトランジスタ回路と、上記MOSトランジスタ回路の出力に基づいて測距対象までの距離を演算する測距演算手段とを具備することを特徴とするカメラ用測距装置。
【0251】
(7) CMOSプロセス中のPウェル内部のN若しくはNウェルの内部のPをエミッタとする第1及び第2の寄生バイポーラトランジスタと、被写体輝度に応じて変化する光感応素子と、上記第1の寄生バイポーラトランジスタのエミッタ電位をA/D変換するA/D変換手段とを具備し、上記光感応素子を上記第1の寄生バイポーラトランジスタのエミッタに電気的に接続し、上記第1の寄生バイポーラトランジスタのベースを第2の寄生バイポーラトランジスタのベースに電気的に接続し、上記第2の寄生バイポーラトランジスタのエミッタに定電流源を接続したことを特徴とするカメラ用測光装置。
【0252】
(8) アナログ回路を同一チップ上に構成した1チップマイクロコンピュータを含むカメラにおいて、上記アナログ回路には少なくとも自動焦点調整回路、自動露光回路、リモートコントロール回路のうちのいずれかを含み、少なくとも上記回路のいずれかを動作させる時はマイクロコンピュータの原振を停止し、測定又は受信完了信号で再び原振を動作させることを特徴とするカメラシステム。
【0253】
(9) 基準電流源と、上記電流を充電する充電部と、基準電圧設定部と、充電電圧と基準電圧を比較する比較部と、上記比較部出力に応じて発振を開始する発振制御部とを具備することを特徴とするアナログタイマ。
【0254】
(10) 上記アナログタイマには、温度による補正を行なう補正手段を含むことを特徴とする請求項9に記載のアナログタイマ。
【0255】
(11) 大電流を制御するパワ系回路と、LCD表示用電源用D/Aコンバータと、パワ系を駆動したかどうかを記憶する記憶部と、パワ系を駆動した後所定時間経過したか否かをカウントするタイマと、所定時間経過後に上記記憶部をクリアするクリア手段と、測温回路と、当該測温回路の出力に応じて上記D/Aコンバータの出力を設定する設定手段とを具備し、上記記憶部がクリアされていない場合には、上記設定手段の作動を禁止することを特徴とするLCD駆動電圧温度補正方法。
【0256】
【発明の効果】
本発明によれば、低コスト及び短納期で且つ消費電流の少ないアナログ回路を含むカメラ制御用1チップマイクロコンピュータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るCMOSアナログ回路を用いたカメラコントローラの構成を示す図である。
【図2】第1の実施例に係るCMOSアナログ回路を用いたカメラコントローラのメインシーケンスを示すフローチャートである。
【図3】レリーズスイッチが押された時又はリモコン信号を受信した時に実行するサブルーチン“レリーズ割込み”のシーケンスを示すフローチャートである。
【図4】サブルーチン“LCD ON”のシーケンスを示すフローチャートである。
【図5】LCD21の温度(°C)と駆動電圧(V)の関係を示すグラフ図である。
【図6】CMOSプロセス内に存在するNPNバイポーラトランジスタとNPNバイポーラトランジスタを示す図である。
【図7】CMOSプロセスにおける寄生NPNトランジスタを利用した測距回路の具体例を示す図である。
【図8】被写体距離aの逆数1/aと出力電圧値との関係を示すグラフ図である。
【図9】測距回路ブロック4による測距のシーケンスについて説明するためのフローチャートである。
【図10】CMOSプロセスにおける寄生NPNトランジスタを利用した測光回路ブロック13の構成を示す図である。
【図11】基準電圧回路出力Is を平均とスポットで予め異なるようにした測光回路ブロック13の変形例の構成を示す図である。
【図12】レベルシフト回路を付加して調整するようにした測光回路ブロック13の変形例の構成を示す図である。
【図13】図10に示す測光回路ブロック13の一部の詳細な構成を示す図である。
【図14】DAC用のT安定,T比例基準電流を作る具体的な回路の構成を示す図である。
【図15】測光回路ブロック13による測光のシーケンスを示すフローチャートである。
【図16】CMOSプロセスにおける測温回路ブロック10の構成を示す図である。
【図17】第1の実施例にモータードライブ回路や昇圧回路やプランジャー駆動回路などを組み込んだ場合の具体例の構成を示す図である。
【図18】カメラのリモコン受信回路ブロックの構成を示す図である。
【図19】赤外光による遠隔操作信号を受光したときの各部の動作波形を示す図である。
【図20】サブルーチン“リモコン受信割り込み”のシーケンスを示すフローチャートである。
【図21】サブルーチン“リモコン設定”のシーケンスを示すフローチャートである。
【図22】CPU及びカメラの各種測定回路と同一チップ上にモータドライブ用のプリドライバ回路を構成した場合のNPNモータプリドライバ回路ブロック5の具体的な構成を示す図である。
【図23】クロックを用いないアナログタイマ回路の具体的な構成を示ず図である。
【図24】アナログタイマ回路の動作を示すフローチャートである。
【図25】アナログタイマ回路の動作に係るタイミングチャート図である。
【図26】アナログタイマ回路の動作に係るタイミングチャート図である。
【図27】タイマ時間とD/A設定値との関係を示すグラフ図である。
【図28】アナログタイマを用いた測光回路の具体的な構成を示す図である。
【図29】アナログタイマを用いた測光回路の動作を示すフローチャートである。
【図30】アナログタイマを測距回路の具体的な構成を示す図である。
【図31】アナログタイマを測距回路の動作を示すフローチャートである。
【図32】リモコン受信信号評価にアナログタイマを応用した回路の具体的な構成を示す図である。
【図33】リモコン受信信号評価にアナログタイマを応用した回路に係るリモコン受光回路出力の様子を示す図である。
【図34】リモコン受信信号評価にアナログタイマを応用した回路の動作を示すフローチャートである。
【図35】本発明の第2の実施例に係るCMOSアナログ回路を使用したカメラコントローラの構成を示す図である。
【図36】本発明の第2の実施例に係るCMOSアナログ回路を使用したカメラコントローラの構成を示す図である。
【図37】電池電圧をA/D変換するための動作を示すフローチャートである。
【図38】電池電圧をA/D変換するための動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図39】ストロボ充電電圧をA/D変換するための動作を示すフローチャートである。
【図40】ストロボ充電電圧をA/D変換するための動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図41】測温電圧値をA/D変換する動作を示すフローチャートである。
【図42】測温電圧値をA/D変換する動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図43】測光値をA/D変換する動作について詳細に説明するためのフローチャートである。
【図44】測光値をA/D変換する動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図45】測光と測温と電池電圧の3つのAD変換を同時に行う場合のシーケンスを示すフローチャートである。
【図46】ドレイン電流ID とゲートソース間電圧VGSの関係を示すグラフ図である。
【図47】実施例に係る電界効果トランジスタについて説明するための図である。
【図48】マイコンを含むICのパッケージの様子を示す図である。
【図49】ドレイン電流が数100nA以下の領域を測距回路に応用した場合の具体的な回路の構成を示す図である。
【図50】ドレイン電流が数100nA以下の領域を測光回路に応用した場合の具体的な回路の構成を示す図である。
【符号の説明】
1・・・CPU(μ−comコア)、2・・・昇圧回路ブロック、3・・・リモコン回路ブロック、4・・・測距回路ブロック、5・・・NPNモータプリドライバ回路ブロック、6・・・モータ定電圧回路ブロック、7・・・T安定T比例DAC回路ブロック、8・・・コンパレータ、9・・・B.C回路ブロック、10・・・測温回路ブロック、11・・・リセット回路ブロック、12・・・基準電圧回路ブロック、13・・・測光回路ブロック、14・・・ストロボ充電電圧検出回路ブロック、15・・・PI/PR検出回路ブロック、16・・・PLEDドライバ回路ブロック、17・・・PNPモータプリドライバ回路ブロック、18・・・EEPROM、19・・・ストロボ回路ブロック、20・・・スイッチ、21・・・LCD。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a one-chip microcomputer for camera control.
[0002]
[Prior art]
In general, considering the transition of the technical structure of the electric system of a camera, first, in a first stage, a sequence control circuit composed of CMOS and an automatic exposure circuit (hereinafter referred to as AE) composed of a bibola (hereinafter, referred to as Bip). And an automatic focus adjustment (hereinafter, referred to as AF) circuit. In the second stage, a microcomputer made of CMOS (hereinafter, referred to as a microcomputer) is connected to an AE and AF circuit made of Bip.
[0003]
As a technology that has further advanced this, for example, as shown in "Photo Industry, May 1988, p. 88", a microcomputer composed of CMOS and an AE circuit composed of Bip are integrated into one chip by a Bi-COS process. Appeared. Here, the reason why the circuit composed of Bip is used for the AE and AF circuits is that the past flow is dragged, that the analog circuit is easier to design for the Bip, that the Bip is easier to flow a large current, etc. Is caused.
[0004]
Further, as an AF circuit using a CMOS microcomputer, a reflected light amount integration type is generally used. In addition, in technology relating to cameras, in recent years, LCDs are frequently used for display, and in the case of such LCDs, the voltage of a D / A converter as an LCD drive source is changed depending on the temperature in view of being adversely affected by ambient temperature. Technology has also been proposed.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, if the CMOS microcomputer and the Bip circuit are to be integrated into one chip, a Bip-CMOS process is required in the manufacturing process, leading to an increase in lead time and an increase in cost. Further, since the analog section is set to Bip, the current consumption increases.
[0006]
Since the reflected light amount integration type device used as an AF circuit using the above-mentioned CMOS microcomputer cannot perform logarithmic compression and does not have a division function, a circuit is required to obtain a highly accurate distance measuring device. There is a disadvantage that the scale becomes large.
[0007]
Further, the AF circuit, AE circuit, remote control circuit, and the like of the camera have a drawback that they are susceptible to noise because they handle weak signals. Conventionally, the only way to prevent this is to devise a component arrangement or pattern.
[0008]
Further, in the camera technology, digital timers are used in various places. However, this digital timer requires a clock, and the noise of this clock adversely affects various measurement circuits required for the photographing operation of the camera. I will.
[0009]
If the sensor for measuring the temperature is provided in the chip including the power drive circuit as described above, an erroneous temperature measurement occurs, and as a result, an appropriate voltage of the LCP cannot be provided.
[0010]
SUMMARY OF THE INVENTION The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to provide a camera control one-chip microcomputer including an analog circuit with low cost, short delivery time, and low current consumption.
[0011]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, according to a first aspect of the present invention, there is provided a camera single-chip microcomputer having a control microcomputer, a measurement circuit, and a large current sink circuit for directly driving a bipolar transistor on the same semiconductor substrate. A first ground pad for the control microcomputer; a first IC lead connected to the first ground pad; a second ground pad for the measurement circuit; A second IC lead connected to the ground pad; a third ground pad for the large current sink circuit; and a third IC lead connected to the third ground pad. Is provided.
[0012]
According to a second aspect, there is provided a camera control one-chip microcomputer according to the first aspect, wherein the first ground pad and the second ground pad are shared.
[0013]
According to the first and second aspects, the following operation is achieved.
[0014]
That is, in the camera control one-chip microcomputer according to the first aspect of the present invention, the first IC lead is connected to the first ground pad for the control microcomputer, and the second IC lead for the measurement circuit is provided. The second IC lead is connected to the ground pad, and the third IC lead is connected to the third ground pad for the large current sink circuit.
[0015]
In the camera control one-chip microcomputer according to the second aspect, the first ground pad and the second ground pad are common.
[0016]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0017]
FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a camera controller using a CMOS analog circuit according to a first embodiment of the present invention. In the first embodiment, the analog circuit is configured by CMOS, and the CMOS analog circuit and the microcomputer are integrated into one chip.
[0018]
More specifically, as shown in FIG. 1, a CPU (μ-com core) 1, a booster circuit block 2, a remote control circuit block 3, a distance measuring circuit block 4, an NPN motor pre-driver circuit block 5, a motor constant voltage circuit block 6, T stable T proportional DAC circuit block 7, comparator 8, B. C circuit block 9, temperature measurement circuit block 10, reset circuit block 11, reference voltage circuit block 12, photometry circuit block 13, strobe charge detection circuit block 14, PI / PR detection circuit block 15, PLED driver circuit block 16, PNP pre A driver circuit block 17 is integrally formed, and an EEPROM 18, an LCD 21, a switch 20, and a strobe circuit block 19 are provided around the driver circuit block 17.
[0019]
Hereinafter, the operation of the camera controller using the CMOS analog circuit according to the first embodiment will be described in detail with reference to the flowcharts of FIGS.
[0020]
First, the main sequence of the camera controller using the CMOS analog circuit according to the first embodiment will be described with reference to the flowchart of FIG.
[0021]
When the battery is turned on, the reset is performed by the reset circuit block 11, and the program of the CPU 1 is started. Then, initialization of the flag of the CPU 1, the RAM, the port, and the analog circuit section is performed (step S101). Furthermore, B. The battery check is performed by the C circuit block 9, and if the result is OK, the process shifts to the next step S103 (step S102). Then, the voltage of the entire system is guaranteed by turning on the booster circuit block 2 (step S103).
[0022]
Subsequently, in the interrupt permission of step S104, permission of a release switch, a power switch, a back cover open / close switch, a film rewind switch, and the like (not shown) in the block of the switch 20 is performed (S104). If the power switch is "ON", the process proceeds to step S111, and if "OFF", the process proceeds to step S106 (S105).
[0023]
In this step S106, an energy-saving mode is set such as turning off the AF circuit, turning off the booster circuit, turning off the LCD 21, or setting the port to a state where no current flows. If the power drive flag is "ON", the power drive flag is turned "OFF" after a certain period of time has elapsed (steps S108 and S109), and the CPU 1 stops the original vibration and enters the stop state (step S110). . The switches that can be accepted in the stop state include a power switch (when turned on, shift to a circle 1), a rear cover open / close switch, and a forced film rewind switch (shift to a circle 1 after processing).
[0024]
On the other hand, when the power switch is turned on in step S105, the following processing is repeated. That is, first, the LCD 21 is displayed (step S111), and power is supplied to the distance measuring circuit block 4 so that the distance measuring circuit can operate at any time (step S112). In the case of the Bip circuit, the current is large, so that it cannot be turned on at all times, and a time lag of several tens milliseconds is required until the measurement can be performed since the shutter is turned on after the release is pressed.
[0025]
Subsequently, in the flash charging, the energy for flash emission is charged in the main capacitor in the flash circuit block 19 (step S113). This charging level is detected by the flash charging voltage detection circuit block 14, and if this charging is completed, the process proceeds to the next step S114 without doing anything.
[0026]
Subsequently, the brightness of the subject is measured by the photometric circuit block 13 (step S114). At this time, it is determined whether or not the mode is the remote control mode (step S115).
[0027]
If the mode is the remote control mode, the CPU 1 is set to the standby state in order to set the remote control circuit block 3 to the operating state by the remote control setting process and remove the influence of the original vibration noise (steps S121 and S122).
[0028]
In the standby state, unlike the stop state, although the original vibration is moving, the clock is supplied to only the minimum necessary parts such as the display on the LCD 21 and the influence of noise on the analog circuit part is almost eliminated. Further, in this standby state, if a remote control signal is input, a subroutine "remote control reception interrupt" described later (see FIG. 20) is executed. If the release switch is pressed, a subroutine "release interrupt processing" described later (see FIG. 3) is performed. ) Is executed. This subroutine "release interrupt processing" is accepted at any time during the "on" state of the power switch other than in the standby mode. When the other operation switches are turned on, the process proceeds to a circle 2 in the figure.
[0029]
On the other hand, if the mode is not the remote control mode, the timer is started and then the apparatus enters a standby state (steps S116 and 117). The standby state is released when the operation switch is pressed or the timer overflows, and the timer determines the repetition interval of the main routine. Further, when the standby state is released, a subroutine "switch process" is executed (step S118), and a mode switching when a mode switch (not shown) is pressed, a zoom driving instruction when a zoom switch is pressed, and the like are performed. It is.
[0030]
Then, if the power drive flag is "ON", it is checked whether or not a predetermined time has elapsed since the power drive flag was turned on (step S119). "(Step S120). The power drive flag is a flag for determining whether the temperature measurement circuit can be used. Further, the above-mentioned fixed time is a time for the chip to return to the ambient temperature. The above operation is repeated until the power switch is turned off.
[0031]
In the present invention, since the chip is constituted by a CMOS analog circuit, the current consumption of each circuit is basically small, and accordingly, the heat generation of the chip itself is small. Unlike the bipolar, the chip temperature does not rise, so that the temperature is the same as the ambient temperature regardless of the temperature measurement. However, when a power system such as a motor pre-driver is driven, the temperature of the chip rises because there is no difference from the bipolar and current is needed. Therefore, when the power system is driven, the power drive flag is turned on. The temperature is not measured while the power drive flag is "ON".
[0032]
Next, the sequence of a subroutine "release interrupt" executed when the release switch is pressed or a remote control signal is received will be described in detail with reference to the flowchart in FIG.
[0033]
In this routine, first, the power drive flag is checked. If the flag is "off", the temperature is measured. If the flag is "on", the temperature of the IC itself is still high. use. This temperature is used for correcting the temperature coefficient of the lens (steps S201 to S203).
[0034]
Subsequently, it is checked whether or not the photometry is being performed. If the photometry is being performed, the release time lag occurs, so the photometry is interrupted, and the previous photometry value is used. Since the photometry is always performed in the main flow, if the photometry is completed, the value is used. That is, the photometry time is virtually zero (steps S204 and S205).
[0035]
Then, it is determined whether or not a strobe is required (step S206). If a strobe is not required, charging is stopped, and the process proceeds to the next step S210. If the strobe is necessary, it is determined whether or not the charging is completed (step S208). If the charging is completed, the process proceeds to the next step S210. If the charging is not completed, an uncharged warning is issued. , And exits the interrupt (step S209).
[0036]
Further, the distance to the subject is measured by the distance measurement circuit block 4 (step S210), and the remote control reception flag is confirmed (step S211). If the remote control is being received, the remote control reception flag, the remote control circuit, and the remote control mode are set. After each is turned off, the process proceeds to the shooting sequence (steps S212 to S217).
[0037]
If the remote control has not been received, the on / off state of the second release is confirmed (step S215), and the process stands by until the second release is turned on. At this time, if the release switch is turned "off" without the second release being "on", the CPU exits the interrupt (step S216).
[0038]
Further, in the photographing sequence of step S217, first, the focus lens is driven to the focus position. Subsequently, the shutter is driven, the film is wound up, and the motor is moved, so that the power drive flag is turned "ON", the interruption is exited (steps S217 to S221), and the process returns to the main routine.
[0039]
Next, the sequence of the subroutine "LCD ON" will be described in detail with reference to FIG.
[0040]
In this routine, first, the power drive flag is checked (step S301). If the flag is "OFF", the temperature is measured, and the drive voltage of the LCD 21 is set (steps S302, S303). In the present embodiment, the drive voltage of the LCD 21 is set in the range shown in FIG. 5 so that the display density does not change even if the temperature changes. Subsequently, when the power drive flag is “ON”, the voltage set previously is maintained without setting the drive voltage of the LCD 21. After displaying the number of film frames and the mode of the camera (step S304), the process returns to the main routine.
[0041]
Hereinafter, each circuit block of the camera controller using the CMOS analog circuit according to the first embodiment will be described in detail.
[0042]
In a CMOS analog circuit using only a CMOS process, as one of the technologies enabling a large dynamic range and a division function like a conventional analog circuit, there is a technology using a bipolar transistor existing after being parasitic in the CMOS process. is there.
[0043]
For example, FIG. 6 shows and describes the configuration of an NPN bipolar transistor and a PNP bipolar transistor existing in a CMOS process.
[0044]
As shown in FIG. Well as base region, N inside this well + Is the emitter, and N If the substrate is regarded as a collector, a parasitic NPN bipolar transistor is formed. However, the collector of this transistor is connected to the power supply line.
[0045]
Also, as shown in FIG. Well as base region, P inside this well + Is the emitter, and P If the substrate is regarded as a collector, a parasitic PNP bipolar transistor is formed. However, the collector of this transistor is connected to the GND line.
[0046]
Therefore, by using such a parasitic transistor in the CMOS process, a large dynamic range and a division function can be realized in a CMOS analog circuit only in the CMOS process, similarly to the conventional bipolar analog circuit.
[0047]
Next, FIG. 7 is a diagram showing a specific configuration of the distance measuring circuit block 4 using a parasitic NPN transistor in a CMOS process.
[0048]
In the figure, the light emission signal P0 from the μ-com core 31 turns on the PMOS transistor 32 of the light emitting circuit section and turns on the external power transistor 33, so that the light emitting element 34 emits light. The pulsed light is condensed by the light projecting lens 35 and emitted toward the subject 36 located at the subject distance a.
[0049]
Then, the reflected light reflected by the subject 36 passes through a light receiving lens 37 arranged at a base line length S from the light projecting lens 35, and a semiconductor position detecting element (hereinafter, referred to as a semiconductor element) arranged at the position of the focal length fj. (Abbreviated as PSD) 38.
[0050]
Further, the signal light currents I1 and I2 output from both terminals of the PSD 38 are detected by signal light current detection circuits 39 and 39a described later.
[0051]
As described above, the distance measuring circuit block 4 includes the light projecting circuit 32 for projecting the light pulse to the object to be measured and the signal for receiving and reflecting the light reflected from the object to detect and amplify the signal pulse light current component. The circuit includes photocurrent detection circuits 39 and 39a, an arithmetic circuit 40 for obtaining distance information of a subject from the detected photocurrent, and a count circuit 41 for A / D converting an output of the arithmetic circuit 40. Since the same components are used for the signal light current detection circuits 39 and 39a and have the same configuration, only the signal light current detection circuit 39 will be described, and the same numbers are assigned to the same components 39a. a "is attached and the description is omitted.
[0052]
The IRED 34 of the light emitting circuit is driven by a transistor 33. The ON / OFF of the external power transistor 33 is controlled by a PMOS transistor 32 configured in the same chip as the μ-com core 31.
[0053]
It should be noted here that since the PMOS transistor 32 needs to supply a drive current of several tens of mA, Vcc1 is used as its source power supply and the power supply Vcc2 of the other circuit blocks including the μ-com core 31 is different from the power supply Vcc2. It is configured to be a separate power system power supply. As described above, the power supply system is composed of at least two power supplies of Vcc1 which is a power supply power supply and Vcc2 which is a stabilized power supply in the chip. Prevents adverse effects. Further, on / off of the PMOS transistor 32 is controlled by a control terminal P0 of the μ-com core 31, and on / off of infrared light projected from the IRED 34 in a pulse waveform is controlled by this terminal output signal.
[0054]
On the other hand, the photocurrent detection circuit section 9 is based on the CMOS operational amplifier 42 and the P well, + Is the emitter, N It comprises a preamplifier circuit composed of a parasitic NPN transistor 43 existing in a CMOS having a substrate as a collector, and a background light removing circuit composed of a CMOS operational amplifier 44, an NMOS transistor 45 and peripheral circuits thereof.
[0055]
Then, the signal pulse current I2 obtained from one channel of the PSD 38 is supplied to the operational amplifier 42 constituting the preamplifier circuit. The operational amplifier 42 has its output terminal connected to the emitter of the transistor 43 and its non-inverting input terminal connected to the base and its non-inverting input terminal connected to a reference power supply Vref1 (not shown) so that feedback is applied by the transistor 13. Thereby, the base input resistance of the transistor 43 is equivalently reduced to about several KΩ.
[0056]
Further, the output of the operational amplifier 44 constituting the background removing circuit is connected via a CMOS transmission gate 46 to a capacitor formed inside the chip and the gate of the background extracting NMOS transistor 45. When a high-level "H" signal at the terminal P1 of the .mu.-com core 31, which is a control circuit unit, is given to the transmission gate 46 during non-light projection, feedback of the operational amplifier 42, the transistor 43, the operational amplifier 44, the transmission gate 46, and the transistor 45 is performed. As a result of the operation of the operational amplifier 44 in accordance with the loop so that the inverting terminal of the operational amplifier 44 becomes Vref2 of the reference voltage source output (not shown) due to the imaginary short, a charge corresponding to the background light at this time is accumulated in the capacitor 47 and Only the background photocurrent component is pulled out to the ground line by the transistor 45.
[0057]
By the above feedback loop, VBE of the transistor 43 is given by the following equation. Vref1 and Vref2 are set so that VBE = 0.55V or so.
[0058]
VBE = Vref1-Vref2 (1)
In such a state, the emitter current needs to be sufficiently smaller than βN times the minimum value of the obtained signal light current I1, and the error in distance measurement needs to be kept at a small level. However, care must be taken if the size is too small, since a responsiveness problem occurs. A contrivance for this will be described later.
[0059]
At the time of light projection, the transmission gate 46 is turned off, so that the above-mentioned feedback loop is broken. However, the charge accumulated in the capacitor 47 causes the transistor 45 to continuously discharge the photocurrent due to the background light to the GND. Of the photocurrents obtained from one of the channels, only the pulse light component excluding the photocurrent due to the background light is multiplied by βN by the transistor 413 and flows as βN × I2 as the emitter current. At this time, the emitter potential is expressed by the following equation. Is shown.
[0060]
(Equation 1)
Figure 2004046082
[0061]
Similarly, at the time of light emission, the output of the operational amplifier 12A, that is, the emitter potential of the transistor 13A is expressed by the following equation.
[0062]
(Equation 2)
Figure 2004046082
[0063]
The operation output circuit 40 forms a subtraction circuit including the resistors 49, 50, 51, and 52 and the CMOS operational amplifier 53. The subtraction circuit subtracts the voltages represented by the above equations (2) and (3), and the following voltage value is obtained as the output.
[0064]
[Equation 3]
Figure 2004046082
[0065]
Since this output voltage value is a voltage proportional to the reciprocal 1 / a of the object distance a, the distance to the object can be obtained by obtaining the value. FIG. 8 shows the relationship between the output voltage and the reciprocal of the subject distance a.
[0066]
Hereinafter, the sequence of distance measurement by the distance measurement circuit block 4 will be described with reference to the flowchart of FIG. Here, the output voltage is set to S, and the average of outputs when 36 measurements are made to improve the S / N ratio is taken. Further, the P1 ON time was set to 400 μs, and the P0 ON time was set to 200 μs (steps S401 to S412). Note that the set values “36 times”, “400 μs”, and “200 μs” in this sequence are merely examples, and the present invention is not limited thereto.
[0067]
Next, FIG. 10 is a diagram showing a specific configuration of a photometric circuit block 13 using a parasitic NPN transistor in a CMOS process.
[0068]
As shown in the figure, a spot metering light receiving element Sp for measuring subject brightness in a narrow range in the center of the photographing screen as a photometric element, and an average metering element for measuring subject brightness in a wide range of the photographing screen. Av, and each photocurrent IAv, ISp is detected by a photometric circuit block 13 described later.
[0069]
The photometric circuit includes a parasitic NPN transistor 61 in a CMOS process in which IAv flows as an emitter current, a parasitic NPN transistor 62 in a CMOS process in which ISp flows as an emitter current, a constant current source 63, a CMOS operational amplifier 64, and a parasitic in the CMOS process. An Is (transistor saturation current) canceling reference voltage circuit composed of an NPN transistor 65 and a not-shown reference voltage source Vref3 proportional to temperature, comparators 66 and 67, and a T-proportional circuit for outputting a voltage output proportional to temperature. And a T-proportional AD converter 69 composed of a DAC 68. In such a configuration, the output potential a of the operational amplifier 64, that is, the reference voltage for Is cancellation, is expressed by the following equation.
[0070]
(Equation 4)
Figure 2004046082
Therefore, the potential at point b is expressed by the following equation.
[0071]
(Equation 5)
Figure 2004046082
Similarly, the potential at the point c is expressed by the following equation.
[0072]
(Equation 6)
Figure 2004046082
[0073]
Here, IAv = 2 m Iref, Isp = 2 l Assuming that Iref, the potentials at the points b and c are respectively expressed by the following equations. VT ln (2) is a voltage that is approximately 18 mV at 30 ° C. and is proportional to temperature.
[0074]
Vref3-VT ln (2) · l (8)
Vref3−VT ln (2) · m + VT ln (n) (9)
Next, how the input range of the T-proportional AD converter is determined will be described using a specific design example. Here, for example, it is assumed that the photocurrent Isp by the spot photometer changes in the range of 100 pA to 1 μA depending on the luminance of the subject.
[0075]
If Iref = 10 μA and Vref3 = 180 mV (30 ° C.), the potential at the b point when Isp is 100 pA is 480 mV (30 ° C.), and when the Isp is 1 μA, the potential at the b point is 240 mV (30 ° C.). It becomes.
[0076]
On the other hand, in order to simplify the subsequent arithmetic processing, to reduce the photometric error due to the quantization error, and to increase the accuracy as much as possible, a configuration is adopted in which a sharp numerical value 8 count corresponds to one luminance level, and A / D conversion. The device is 8 bits. Since the amount of change in the output of the photometric circuit per stage is 18 mV (30 ° C.), the voltage value per count is set to 18 mV / 8 = 2.25 mV (30 ° C.). × 2.25 mV = 573.75 mV (30 ° C.).
[0077]
On the other hand, the photometry range area of the average photometry element is about 16 times the photometry range area of the spot photometry element, and the photocurrent IAv changes in the range of 1600 pA to 16 μA depending on the luminance of the subject. Therefore, when the number n of NPNTr is “n−1”, the potential at the point a is 408 mV (30 ° C.) when the IAv is 1600 pA, and the potential at the point a is 168 mV (30 ° C.) when the IAv is 16 μA. It becomes.
[0078]
As described above, the photocurrents Isp and IAv have different photoelectric flow rates with respect to the same luminance. Therefore, if the photometric circuits are the same, the output voltages thereof differ, and the input range of the subsequent A / D converter is increased. Need to be done. Therefore, in this embodiment, n is set to “16” so that the average and the output voltage of the photometric circuit of the spot have the same voltage value at the same luminance.
[0079]
As described above, the photometric output voltage values at the same luminance can be made equal by setting the emitter size ratio of the NPN transistor to be equal to the average and spot photocurrent ratio at the same luminance. Further, even if they are not exactly the same, they can be designed to have substantially the same value without unnecessarily increasing the input voltage range of the AD conversion circuit at the subsequent stage, so that an increase in circuit scale can be suppressed.
[0080]
Here, in order to make photometric output voltages from photometric elements having different photocurrent ratios at the same luminance substantially equal, the circuit shown in FIG. 11 can make the reference voltage circuit output Is different between the average and the spot in advance. .
[0081]
For example, if IAv / Isp = 16,
Vref3A = Vref3 + 18 mA (30 ° C.) × ln (16) / ln (2) (10)
Or
IrefA = Iref × 16 (11)
It is good. In addition, adjustment may be performed by adding a level shift circuit as shown in FIG. 12, and the adjustment amount may be set to 18 mV (30 ° C.) × ln (IAv / Isp) / ln (2).
[0082]
By the way, the obtained potentials at the photometric voltage values b and c are A / D-converted by the T-proportional ADC 69, converted into digital quantities, taken into the μ-com core, arithmetically converted into subject brightness information, and stored in the memory. Is done.
[0083]
The T-proportional ADC 69 includes a D / A converter composed of a dividing resistor and a tap decoder, and comparators 66 and 67. When a command is sent from the μ-com core to the tap decoder, any one of the taps of the dividing resistor is used. Is input to one terminal of the comparators 66 and 67. The μ-com core can A / D convert the photometric output voltage value by repeatedly comparing each set voltage of the D / A converter with the photometric output voltage.
[0084]
Further, a current proportional to the temperature T of VT ln (N / R0) (N is a positive integer, R0 is a resistance inside the circuit) is passed through the divided resistor by the constant current source 70, and is proportional to T. It is configured to generate a voltage. In addition, the constant current source 70A that is stable with respect to the temperature T and the T proportional constant current source 70 are configured to be mutually switched by switching from the μ-com core, and further A / D converted. The device 69 is configured to be used as a T proportional, T stable A / D converter. The T-stable A / D converter is used for A / D conversion of another information amount (for example, temperature, strobe charge voltage, etc.) of the camera.
[0085]
As described above, the configuration is such that the reduction in the overall circuit scale is improved.
[0086]
Further, although the photometric value can be A / D converted and taken into the μ-com core, when a CMOS operational amplifier is used, the offset voltage becomes a problem unlike a conventional bipolar operational amplifier. That is, while the voltage is only 2-3 mV in the conventional operational amplifier, it is about 20 mV in the CMOS operational amplifier. Since the luminance per stage is 18 mV (30 ° C.), the offset voltage of the CMOS operational amplifier is not negligible.
[0087]
In order to solve this problem, in the embodiment shown in FIG. 10, the CMOS operational amplifier 64 and the CMOS comparator 66 have almost the same configuration as shown in FIG. 13, and are arranged as close as possible within the same chip. The offset voltages in the directions are generated so as to cancel each other. FIG. 14 is a diagram showing a specific configuration of a circuit for generating a T-stable and T-proportional reference current for a D / A converter, and is used as a bias current source for a camera measurement circuit in addition to the above.
[0088]
Hereinafter, the photometry sequence by the photometry circuit block 13 will be described in detail with reference to the flowchart in FIG.
[0089]
In this sequence, the measurement of the spot average is performed by measuring the potentials at the points b and c, respectively. It is only necessary to A / D convert this potential. Here, an A / D system using an A / D converter using a comparator and a tap decoder will be described. Further, since the spot averaging process is the same, only one of them is used. Will be explained.
[0090]
First, VH is set to Vcc2 and VL is set to a value corresponding to GND, and the output of the comparator is checked. Then, if the value of the comparator is at the high level "H", the value of the tap decoder is lower, so (VH + VL) / 2 is substituted for VL. Further, if the output of the comparator is at the low level "L", the value of the tap decoder is higher, so (VH + VL) / 2 is substituted for VH. Hereinafter, when this operation is repeated eight times, 8-bit A / D conversion is performed, and the photometric output is A / D converted (steps S501 to S508).
[0091]
Next, FIG. 16 is a diagram showing a configuration of the temperature measurement circuit block 10 in the CMOS process. The temperature measurement object measured by the temperature measurement circuit block 10 is the temperature of the CMOS microcomputer chip itself. Since this CMOS can greatly reduce the power consumption of all the various measurement circuits for the camera such as the microcomputer section and the surrounding photometry, distance measurement, temperature measurement, etc., the power consumption of the IC chip itself is very low compared to the bipolar integrated circuit. Small.
[0092]
Normally, in the case of a bipolar integrated circuit, the temperature of the IC chip itself rises by about 3 ° C. with respect to the environmental temperature due to its power consumption. Further, the degree of the rise differs depending on the timing from when the power is supplied to the IC to when the temperature is measured. Therefore, the temperature measurement timing always fluctuates around 3 ° C., so that accurate camera temperature correction cannot be performed. On the other hand, CMOS has a small difference between the temperature of the chip itself and the environmental temperature due to inherent low power consumption.
[0093]
Further, conventionally, in the above-described bipolar, in consideration of heat generation due to power consumption of the chip itself, for example, a single function of a measurement circuit of a camera such as a photometry circuit chip, a distance measurement circuit chip, and a remote control reception circuit chip, or only 2, A temperature measuring circuit is incorporated in an IC chip having the function of (3) to devise such an IC chip temperature.
[0094]
On the other hand, by using CMOS, a temperature measuring circuit can be provided in an IC chip in which various measuring circuits for a camera are integrated on a large scale, and an all-in-one IC suitable for a camera can be designed. It becomes. Such a microcomputer contributes to further downsizing and cost reduction of the camera.
[0095]
As shown in FIG. 16, the temperature measuring circuit block 10 of the present embodiment includes a temperature proportional reference current circuit including MOS transistors Q1 to Q8, resistors R1 and R2, and a constant current source I1 for starting a circuit. A temperature stable reference current circuit including a parasitic NPN Tr Q9, a resistor R3, a CMOS operational amplifier OP1, a CMOS transistor Q10, and a resistor R4 existing in the process, and a resistor R5.
[0096]
Here, in the temperature-proportional reference current circuit, the area ratio between Q5 and Q4 is set to 1:16, and Iref1 is a current value represented by the following equation based on this relationship.
[0097]
Iref1 = (VT ln16) / R2 (12)
This VT is a thermal voltage, which is proportional to the temperature, and is 26 mV (30 ° C.). The resistance value of R3 is selected so that the potential of the + terminal of the operational amplifier becomes 1.26 V with respect to Vcc2 by flowing Iref1 through Q9 and R3. Further, this 1.26V is called a bandgap reference voltage and shows very good temperature stability.
[0098]
Then, based on this voltage, the temperature stable reference current Iref2 output from the source of Q10 is expressed by the following equation.
[0099]
Iref2 = 1.26V / R4 (13)
Therefore, the voltage VTEMP generated in the resistor R5 is expressed by the following equation.
[0100]
(Equation 7)
Figure 2004046082
[0101]
Here, assuming that R2 = 1KΩ, R4 = 15KΩ, and R5 = 28KΩ,
(Equation 8)
Figure 2004046082
VTEMP becomes 269 mV at 40 ° C. and 605 mV at −10 ° C.
[0102]
The voltage change per 1 ° C. is 6.72 mV.
[0103]
On the other hand, when the input voltage range of the A / D conversion circuit unit 9 is set to 0 to 856.8 mV and set to 3.36 mV per count, the temperature measurement voltage value is obtained at a temperature measurement accuracy of 0.5 ° C. per count. Can be A / D converted. The A / D conversion circuit at this time is, of course, stable to temperature. Further, the relationship between the obtained A / D conversion digital value and the temperature corresponds to the difference between the theoretical value and the actual value of the A / D conversion value obtained in advance at the reference temperature by the μ-com core. After the digital quantity stored as the quantity is corrected, the digital quantity is compared with a reference value for the temperature to obtain the digital quantity.
[0104]
Next, FIG. 17 shows not only various measurement circuits for cameras that can basically reduce power consumption by using CMOS, but also circuit blocks that cannot basically reduce power consumption on external drives. FIG. 3 is a diagram showing a specific configuration example when a motor drive circuit, a booster circuit, a plunger drive circuit, and the like are incorporated.
[0105]
As shown in the figure, when a power control circuit is incorporated, when a motor is driven at the time of film winding or rewinding in terms of a camera, a current of several tens to several hundreds mA is supplied for 1 second to 30 seconds. It will take several minutes for the temperature of the IC chip to rise to a temperature close to 60 to 70 ° C. at a peak and to decrease to a temperature close to the ambient temperature. Therefore, if the temperature of the operation of the camera is corrected again using the temperature of the IC chip itself, a problem occurs in that the temperature correction is not completely accurate.
[0106]
Here, in order to solve the above problem, a time measuring circuit 81 is provided together with the temperature measuring circuit 80, and after a power control circuit such as a motor drive circuit 83 or a boost circuit 86 is operated, an IC chip based on the operation is operated. The configuration is such that the temperature data of the temperature measurement circuit 80 until the temperature rise disappears is not used as the temperature correction data of the camera. This has already described the method using the power drive flag in the main flow or the like. The power drive flag MTFLG may be provided in two or more types such as MTFLG1 and MTFLG2 according to the load condition and the drive condition.
[0107]
Next, FIG. 18 is a circuit configuration diagram showing a configuration of a remote control reception circuit block of the camera, and FIG. 19 is a diagram showing operation waveforms of each unit when the reception unit receives a remote operation signal by infrared light. is there.
[0108]
The photodiode 90 is a light receiving element for receiving the remote control signals A1, A2, A3 shown in FIG. The preamplifier 93 amplifies the input small signal voltage to a preamplifier output 100 shown in FIG. 19B, and outputs the amplified signal voltage to a band-pass filter (BPF) 94 at the next stage.
[0109]
The BPF 94 has a filter characteristic set such that the carrier frequency fc of the remote control signal is at the center of the pass band, and has a noise of a ripple frequency (100 Hz and 120 Hz) which is twice the commercial frequency of a fluorescent lamp or the like. The component is removed, and the BPF output 101 shown in FIG. 19C consisting only of the remote control signal is output to the detection circuit 95 at the next stage. Further, the integration circuit 96 outputs the integration output 103 shown in FIG. 19E obtained by integrating the detection output 102 and removing the carrier component. The waveform shaping circuit 97 has a hysteresis of threshold levels VTH1 and VTH2, performs waveform shaping, and generates a light receiving circuit output composed of signal pulses P1, P2, and P3 as shown in FIG. ) 91.
[0110]
Each circuit block of the receiving means in the remote control device is constituted by CMOS, and power consumption is reduced to 1/10 or less of 200 to 300 μA with respect to the conventional bipolar power consumption of 2 to 3 mA. For this reason, the continuation time of the remote control mode is conventionally limited to about 20 minutes by measures against battery consumption, but can be extended to about 200 minutes (= 3 hours and 20 minutes) which is ten times as long. This is practically sufficient time, and it is not necessary to provide a time limiter dedicated to a remote controller as in the related art. Therefore, in the main flow described above, no time limit is provided in the remote control mode.
[0111]
Hereinafter, the processing operation of the remote control reception signal output by the remote control circuit block 9 by the μ-com core and the control of the remote control circuit block 9 will be described in detail. The μ-com core detects “ON” of the remote control mode setting switch provided on the camera body, displays “mode display” indicating the remote control mode on the LCD (not shown), and inhibits the remote control interrupt terminal RNINT. Thereafter, the remote control enable terminal RMEN is set to low level “L” to supply power to the remote control receiving circuit block. After the power supply, after a predetermined period of time when the remote control receiving circuit block is stabilized, the remote control interrupt terminal RNINT is permitted to interrupt. Further, when the output of the light receiving circuit is input, the μ-com core reads an input signal according to a program stored in a ROM in the μ-com core, and determines whether or not the input signal is a remote control signal.
[0112]
First, a sequence until the μ-com core receives a remote control signal and makes a determination will be described with reference to the flowchart in FIG.
[0113]
When a remote control reception interrupt is applied to the μ-com core by the input signal pulse P1, the internal timer 1 is started, and the timer 1 is stopped by the input of the next signal pulse P2. Thus, the pulse interval between the signal pulses P1 and P2 is measured, and a comparison is made as to whether or not the pulse interval coincides with a predetermined time T1. Then, it is determined whether or not it matches a predetermined time T1 (steps S602 to S607) to determine the remote control signal. If they match, the remote control reception flag is turned "ON" (step S608), and after interrupting the remote control interrupt, the process exits the interrupt process.
[0114]
If the pulse interval does not coincide with the predetermined time T1, it is determined that noise is present, the noise is ignored, and the process exits from the interrupt processing (step S609). Note that the predetermined pulse interval T1 is a time interval that is not synchronized with the interval of the periodic noise pulse of the fluorescent lamp, 10 msec or an integral multiple of 8.3 msec.
[0115]
If the μ-com core determines that the received signal is a remote control reception signal as described above, the process shifts to release interrupt processing and continues a series of camera sequences of distance measurement, photometry, temperature measurement, focus lens drive, and shutter drive film winding. I do.
[0116]
Next, points to be noted when incorporating the operation processing of the remote control receiving circuit into the operation sequence of the camera will be described.
[0117]
Since the remote control receiving circuit is a detecting circuit for detecting a very weak signal of several tens of μV, it is easily affected by noise. Therefore, when the boosting circuit is operating, that is, when the boosting circuit is formed on the same chip as the remote control receiving circuit or when strobe charging is operating, the remote control receiving There is a fear that interrupts will occur regularly and normal camera operation will not be performed.
[0118]
In order to solve this problem, in the present embodiment, as shown in the flowchart of FIG. 21, the operation of the booster circuit is prohibited in the remote control mode signal reception standby state. During the flash charging, the remote control receiving circuit is disabled or the remote control receiving interrupt is prohibited. In the present invention, the remote control mode is set after the flash charging is completed as shown in the main flow. This prevents an erroneous signal output from the remote control receiving circuit from hindering the normal operation of the camera (steps S701 to S707).
[0119]
Next, FIG. 22 is a diagram showing a specific configuration of the NPN motor pre-driver circuit block 5 when a pre-driver circuit for motor drive is configured on the same chip as the CPU and various measurement circuits of the camera.
[0120]
Normally, a power supply Vcc2 stabilized by a diode filter (D1, C1) composed of a Schottky barrier diode and a tantalum capacitor of about 33 μF from a battery is used as a power supply for various measurement circuits of the CPU and the camera.
[0121]
This is because the battery voltage causes a steep and large voltage drop due to heavy load drive such as motor drive, plunger drive, step-up coil drive, and strobe charge. This is because the size (dv / dt) is not less than 0, at which accurate measurement of the measurement circuit cannot be guaranteed.
[0122]
Therefore, the size of the normal backup capacitor C1 is set to a value represented by the following equation, assuming the current consumption Idi of the IC inside Vcc2.
[0123]
(Equation 9)
Figure 2004046082
[0124]
Further, as a serious problem, since the camera is a portable device, the battery is separated from the battery contact piece due to the vibration, and the power supply is temporarily interrupted. In particular, if the above-mentioned problem occurs during the operation of the camera and the Vcc2 voltage drops below the operable state of the CPU, normal camera control by the CPU is not performed, and in the worst case, the camera is destroyed. The chattering of this battery is considered to be about 10 msec depending on the shape and pressure of the battery contact piece. Therefore, the value of the capacitor C1 is set to a value such that the time Vcc2 does not drop below the normal operable voltage of the CPU.
[0125]
Usually, the dominant parameter that determines the capacity of the capacitor C1 is the Vcc2 voltage holding during the battery chattering. For this capacitor C1, a tantalum capacitor is used because it has good frequency characteristics and it is easy to obtain a relatively large capacity. However, this is expensive and also has a large volume for a small camera mounting space. The current consumption Idi of the internal IC must be designed to be small.
[0126]
For this purpose, various measurement circuits of the camera need to be designed to consume as little current as possible. On the other hand, a circuit for driving an external power transistor, such as a motor pre-drive circuit, needs to supply a current of several tens mA as its base current. When such a circuit is formed on the same chip as the CPU chip in the same manner as the camera measurement circuit, if the power supply of the circuit block is made common to the same Vcc2 as the CPU and the measurement circuit, Vcc2 is used for the above-described reason. The capacity of the holding capacitor must be very large. Actually, the above configuration is impossible in terms of cost and space.
[0127]
Therefore, in this embodiment, the source current source is set to Vcc1 instead of Vcc2, and a large current supply terminal and a line are provided in the IC so that a large current is not discharged from the power stabilizing capacitor C1 to the outside of the IC. For an IC package including a microcomputer, as shown in FIG. 48, an IC lead 201 connecting the IC 205 to a battery protrudes from the package 204, and the IC lead 201 is connected to a pad 203 on the IC 205 by a gold wire 206. Have been.
[0128]
Here, when a large current flows to the GND line 202 of the IC 205, the aluminum wiring of the GND line 202 of the IC 205 has a value of 0.2 to 3Ω and the contact resistance between the pad 203 and the IC lead 201 has a value of 0.2 to 3Ω. Since a potential difference of about 50 to 100 mV is generated along the path through which the large current flows, the GND line 202 in the IC chip is shared by the circuit block, the CPU, and the measurement circuit block for the CPU and the camera. Then, a normal sequence and accurate measurement cannot be performed.
[0129]
In the present embodiment, at least two GND lines are provided: an MTGND line for discharging a large current to GND, and a dedicated GND line for the camera measurement circuit block, and at least two GND lines in order to avoid the influence of the contact resistance of the pad. A terminal MTGND terminal and an GNDD terminal composed of pads are provided.
[0130]
In this way, by providing at least two systems of GND lines and GND terminals, it is possible to configure the large current drive circuit block on one chip. Ideally, it is better to separately provide the digital GND for the CPU and the analog GND for the measuring circuit. However, since this actually leads to an unnecessary increase in the number of terminals, the present embodiment dares to combine them. .
[0131]
Next, a specific configuration of the pre-drive circuit will be described.
[0132]
First, an N-terminal constant current drive circuit for driving an external NPN power transistor will be described.
[0133]
The N terminal constant current drive circuit includes a CMOS operational amplifier OP1, resistors R1, R2, R3, a reference voltage Vref3, and a PMOS transistor constant current drive voltage generating circuit including a PMOS transistor Q1, and the above-described voltages applied to PMOS transistors Q2, Q3, Q4. , Q5 to the gates of the transfer gate switches SW1, SW2, SW3, and SW4, the PMOS transistors Q2, Q3, Q4, and Q5 having Vcc1 as a source and the base of an external NPN transistor as a drain. And an output section including NMOS transistors Q6, Q7, Q8, and Q9 that shunt between the base and the emitter of the external NPN power transistor.
[0134]
When a power supply signal is input from the port N0 of the μ-com core to the operational amplifier OP1, the operational amplifier operates and a current IN0 of 100 μA flows through the resistor R3. This IN0 is represented by the following equation.
[0135]
IN0 = Vref3 / R3 (17)
The following relationship is established between VGS of the transistor Q1 and IN0.
[0136]
IN0 = A · (VGS−Vth) 2 ... (18)
A: proportional constant, Vth: threshold voltage
Therefore, the potential Va at the point a on the basis of Vcc1 is expressed by the following equation.
[0137]
(Equation 10)
Figure 2004046082
[0138]
Further, when the output port N1 of the μ-com core becomes high level “H” and the transfer gate switch SW1 is turned “on”, the GS voltage of Q2 is 0V, Q2 is off, and Q6 is on. However, the Va voltage is applied, Q2 is turned on, and Q6 is turned off.
[0139]
At this time, the output current IN1 is expressed by the following equation.
[0140]
IN1 = A · (VGS1−Vth) 2 ... (20)
Then, (R1 + R2) / R2 is set by the following equation so that VGS1 becomes IN1 = 20 mA.
[0141]
[Equation 11]
Figure 2004046082
[0142]
With the circuit configuration as described above, a constant current of 20 mA can be output from each of the output ports N1, N2, N3, and N4, and there is no need to use a base limiting resistor as in the prior art. A circuit can be obtained.
[0143]
Further, since the fluctuation of Vcc1 is fed back, a 20 mA drive can be always performed regardless of the fluctuation of the Vcc1 voltage, and stable actuator control can be performed without being affected by the power supply voltage.
[0144]
Next, a P terminal constant current drive circuit for driving an external PNP power transistor will be described. This is the same operation principle as that of the N-terminal constant current drive circuit described above, and there is only a difference between a source and a sink.
[0145]
The P terminal constant current drive circuit includes a CMOS operational amplifier OP1A, an NMOS transistor constant current drive voltage generation circuit including resistors R1A, R2A, R3A, a reference voltage Vref3A and an NMOS transistor Q1A, and the NMOS transistors Q2A, Q3A, An output section comprising Q4A, Q5A, shunt resistors R4A, R5A, R6A, R7A for shunting between their gate and source, and PMOS transistors Q6A, Q7A, Q8A, Q9A for shunting between the base and emitter of an external PNP transistor. It is composed of
[0146]
Then, when a power supply signal is input to the operational amplifier OP1A from the port P0 of the μ-com core, the operational amplifier is operated, and a current Ip0 of 100 μA flows through the resistor R3A.
[0147]
This current Ip0 is expressed by the following equation.
[0148]
Ip0 = (Vref3A-Vcc1) / R3A (22)
Further, the following equation is established between VGS of the transistor Q1 and Ip0.
[0149]
Ip0 = B · (VGS−Vth) 2 … (23)
B: proportional constant, Vth: threshold voltage
Therefore, the potential VaA at the point a on the basis of GND is expressed by the following equation.
[0150]
(Equation 12)
Figure 2004046082
[0151]
Further, when the output port P1 of the μ-com core becomes high level “H” and the transfer gate switch SW1A is turned “on”, the GS voltage of the transistor Q2A is 0V, the transistor Q2A is off, and the transistor Q6A Is turned on, the VaA voltage is applied, the transistor Q2A is turned on, and the transistor Q6A is turned off.
[0152]
At this time, the output current IP1 is expressed by the following equation.
[0153]
IP1 = B · (VGS1−Vth) 2 … (25)
Then, (R1A + R2A) / R2A is set by the following equation so that VGS1 such that IP1 = 20 mA is obtained.
[0154]
(Equation 13)
Figure 2004046082
[0155]
With the above-described circuit configuration, a constant current of 20 mA can be sinked from each of the terminals P1, P2, P3, and P4.
[0156]
Next, FIG. 23 is a diagram showing a specific configuration of an analog timer circuit that does not use a clock. As shown in the figure, a timer 118a includes MOS transistors 111 and 112 constituting a current mirror circuit, a constant current source 114, a MOS transistor 113 for switching the current of the constant current source, and a capacitor for integrating the current of the constant current source. It comprises a MOS transistor 115 for discharging the charge stored in the integrating capacitor 115, a comparator 117 for comparing the amount of charge stored in the capacitor with the DAC output, and a timer 118a.
[0157]
The timer 118b has the same configuration as the timer 118a, and can set two timer values by changing the value of the tap decoder, and can be used continuously. By changing the value of the constant current source, a long timer or a short timer can be made.
[0158]
Hereinafter, the operation of the analog timer circuit will be described with reference to the flowchart of FIG. The timer value is set based on the graph of FIG. When the capacitor in the integrated circuit is used, the temperature characteristic is small, but when there is a temperature characteristic, the graph may be selected according to the temperature. Further, here, a description will be given assuming that there is a temperature characteristic.
[0159]
First, the temperature is measured (step S801), and the output (D / A value) of the tap decoder is set from FIG. 27 so as to become the timer value T or TA set before calling the analog timer (step S802). Subsequently, TM1 or TM1A is turned “on”, and the charge of the capacitor 115 or 115A is discharged. At the same time, TM2 or TM2A is turned on, the capacitor can be charged, TM1 or TM1A is turned off, the timer is started, and the original vibration is stopped (steps S803, 804).
[0160]
Thereafter, when the level of the capacitor 115 or 115A exceeds the output of the tap decoder, TM3 or TM3A rises. With this signal, μ-com wakes up again and the original oscillation starts (returns from the clock idle state to the oscillation state). . Then, immediately after the original vibration starts, TM2 or TM2A is turned off, the charging is stopped, and the process returns to the main routine (steps S805 to S808).
[0161]
The timing chart in this state is as shown in FIG. 25. In addition to the method shown in FIG. 25, various methods such as the method shown in FIG. 26 are conceivable, but the description will be continued based on the timing shown in FIG. I will.
[0162]
As is clear from the above description, the original oscillation of μ-com can be stopped during the operation of the analog timer, so that it can be applied to the measurement of a minute current or a minute voltage, or the time measurement of a signal weak to noise. it can.
[0163]
Next, FIG. 28 is a diagram showing a specific configuration of a photometric circuit using an analog timer. Here, the difference from the photometric circuit shown in FIG. 10 is that a flip-flop is provided after the comparator. The flip-flop latches the level of the comparator in response to the analog timer stop signal.
[0164]
FIG. 29 is a flowchart showing the operation of the photometric circuit.
[0165]
The difference from the operation shown in FIG. 15 is that steps S904 and S905 are newly provided and an analog timer is used. That is, here, when the photometric voltage is very small, the noise of the original vibration is superimposed and accurate A / D conversion cannot be performed. Therefore, when checking the output of the comparator, the original oscillation is stopped and the measurement is performed without noise. I'm taking. Since the output of the comparator is latched by the analog timer end signal, when the original oscillation oscillates, the level without noise is already latched. Other operations are the same as those described above with reference to FIG.
[0166]
Next, FIG. 30 is a diagram showing a specific configuration of a distance measuring circuit using an analog timer. This distance measuring circuit is an improvement of the A / D unit 41 shown in FIG.
[0167]
That is, similar to the photometry in FIG. 7, when the steady light is latched by the capacitor 47 and when the LED 34 is projected and the output of the PSD 38 is calculated, the analog timer is used to remove the noise of the original vibration. Then, the calculation result is held in the capacitor by the end signal TM3 of the analog timer. After that, A / D conversion is performed, so that a signal without noise of the original vibration can be A / D converted.
[0168]
FIG. 31 is a flowchart showing the operation of the distance measuring circuit. The only difference from the operation shown in FIG. 9 is that an analog timer is used (steps S1003 to S1011). The other operations are the same as those described above with reference to FIG.
[0169]
Next, FIG. 32 is a diagram showing a specific configuration of a circuit in which an analog timer is applied to remote control reception signal evaluation. The purpose of this circuit is also to remove noise due to the original vibration. In this case, two timers are used.
[0170]
FIG. 34 is a flowchart showing the operation of the circuit. It is assumed that a normal remote control signal has three pulses at intervals of T1 as shown in FIG. This T1 is OK up to an error of T1 ± α. This circuit generates a T2 signal for stopping the timer when the analog timer reaches the set timer value or when the remote control reception signal falls.
[0171]
That is, FIG. 33A shows the output of the remote control light receiving circuit when the remote control signal is advanced. In this case, the timer value is set to T1 + α. That is, if T3 goes to a high level "H" before a remote control signal is input, T≥T1 + α and NG.
[0172]
On the other hand, FIG. 33B shows the output of the remote control light receiving circuit when the set time comes earlier. In this case, since the analog timer is stopped, the time can be known by performing A / D conversion. Therefore, it is determined whether the signal is normal based on whether the signal is larger than T1−α. This determination is made immediately after the end of the timer 1, by starting the timer 2, and after the end of the timer 2. If OK, the remote control reception flag is set and the interrupt is exited.
[0173]
Next, a camera controller using a CMOS analog circuit according to a second embodiment of the present invention will be described. 35 and 36 are diagrams showing the configuration.
[0174]
First, the reference current circuit block 201 in FIG. 36 will be described.
[0175]
This reference current circuit block 201 is composed of PMOS transistors Q1, Q2, Q3, Q7, Q8, NMOS transistors Q4, Q5, Q6 and resistors R1, R2, R3. When PT0 = “L” by the CPU, a current of several μA limited by the resistor R1 flows through the transistor Q1, and the transistors Q1 and Q2 form a current mirror circuit. Current flows into the DG short of transistor Q4. Since the transistors Q4, Q5, and Q6 each constitute a current mirror circuit, the same drain current flows through the transistors Q5 and Q6.
[0176]
By the way, the transistors Q8 and Q7 are the same as the 10: 1 current mirror circuit in the small current region (because the voltage drop due to the resistor R3 is small), and the drain current of the transistor Q7 is 1 / the drain current of the transistor Q6. Therefore, the potential at the point A becomes low level "L", the PMOS transistor Q3 is turned "on" and the drain current flows, the drain current of the transistor Q4 increases, and the drain current of the transistors Q5 and Q6 is increased by the current mirror. Increase.
[0177]
When this current increases, the drain current ratio of the transistors Q7 and Q8 approaches 1 from 1/10 because the voltage drop of the resistor R3 becomes effective.
[0178]
In the above cycle, as a result, the drain currents of the transistors Q5 and Q7 converge at a point where they coincide with each other. As a result, the voltage drop of the resistor R3 is expressed by the following equation. In the following equation, VT indicates a thermal voltage.
[0179]
[Equation 14]
Figure 2004046082
[0180]
However, the MOS is used with an ID of about 200 nA so as to be a weak inversion region.
[0181]
Next, the bandgap reference voltage circuit block 203 will be described.
[0182]
This circuit block 203 is a constant voltage circuit of 1.26 V which is stable with respect to temperature. Then, a band gap reference voltage based on the Vcc2 potential is obtained by the NPN parasitic transistor Q13 based on the P well, the NMOS transistor Q12, and the resistor R5 in the CMOS process. Further, the transistor Q13 has a diode characteristic of −2 mV / ° C., and the voltage across the resistor RS generates a voltage that changes by + with respect to a temperature change represented by the following equation.
[0183]
VT ln (10) × (R5 / R3) × 10 (28)
Therefore, if (RS / R3) in the above equation (28) is designed so that the change amounts of plus (+) and minus (-) are almost equal to each other, the voltage between VCC2-B is stable with respect to temperature. It becomes. As a guide, the voltage value is 1.26V. Conversely, although an NPN transistor is used, when a parasitic PNP transistor based on an N well is used, a reference voltage of 1.26 V can be generated based on GND.
[0184]
Next, the temperature stable reference current circuit block 204 will be described.
[0185]
The circuit block 204 includes an operational amplifier OP1, PMOS transistors Q14 and Q15, and resistors R6 and R7. Then, the transistors Q14 and Q15 are turned on by the operational amplifier OP1, a source current flows through the resistors R6 and R7, and the potential at the point C becomes equal to the potential at the point B due to an imaginary short. Therefore, a current of 1.26 / (R6 + R7) flows through the resistors R6 and R7, and half of the drain current flows through the transistors Q15 and Q14.
[0186]
Next, the temperature measurement circuit block 202 will be described.
[0187]
The present temperature measurement circuit block 202 includes a PMOS transistor Q10, a resistor R4, and an NMOS transistor Q11.
[0188]
The drain current of the transistor Q10 is expressed by the following equation.
[0189]
VT ln (10) / R3 × 40 (29)
Therefore, the voltage VT is expressed by the following equation.
[0190]
VT = ((273 + T) / 300) × 26 mV (30)
Here, T indicates a temperature (° C.).
[0191]
The transistor Q11 forms a current mirror circuit with the transistors Q16 and Q17, and a current represented by the following equation is injected into the current mirror circuit from the temperature stable reference current circuit block 204.
[0192]
1.26V / (R6 + R7) / 2 ... (31)
The drain current of the transistor Q11 has the above current value. The remainder obtained by subtracting the T stable current from the T proportional current value flows into the resistor R4.
[0193]
Therefore, the E current is represented by the following equation.
[0194]
[Equation 15]
Figure 2004046082
[0195]
Therefore, VE = 281 mV at −10 ° C., and VE = 456 mV at + 40 ° C.
[0196]
Next, the capacitor charge / discharge circuit block 205 will be described.
[0197]
This circuit block 205 is used for A / D conversion of a voltage of a strobe main capacitor, a battery voltage, a voltage related to temperature, and the like, and includes NMOS transistors Q16, Q17, Q18, Q22, PMOS transistors Q19, Q20, and a capacitor C1. Have been. When the CPU port PT2 is "H", the transistor Q18 is turned "on" and the transistors Q16, Q17, Q19, and Q20 each constitute a current mirror circuit. Therefore, the drain current of the transistor Q20 is expressed by the following equation. Is shown.
[0198]
1.26V / (R6 + R7) / 20 ... (34)
When the CPU port PT4 is "H", the transistor Q22 is turned "on", the capacitor C1 is discharged, and the potential at the point F becomes 0V.
[0199]
Further, when the CPU port PT4 = "L" and PT2 = "H", the capacitor C1 is charged by the drain current of the transistor Q20, and the F potential rises with time. If PT4 = "L" and PT2 = "L" at appropriate places, the potential at the F point is fixed to the potential at that time.
[0200]
Next, the operation of A / D converting the battery voltage will be described in detail with reference to the flowchart in FIG.
[0201]
First, it is assumed that the reference current circuit is operated with PT0 = “L” and PT1 = “L”. The memory ADM storing the A / D converted value is set to “0” (step S1201). I is set to "0" (step S1202). The CPU ports PT4 and PT2 are both set to high level "H", and the switching NMOS transistors of the transistors Q18 and Q22 are turned "on" (step S1203).
[0202]
Then, after waiting for 1 msec (step S1204), when the CPU port PT4 is set to low level "L" and the transistor Q22 is turned "off", charging of the capacitor C1 is started (step S1205).
[0203]
Subsequently, timer counting is started. This timer may be a soft timer by software or a hardware counter incorporated in the CPU. For a soft timer, about 16 to 32 KHz is appropriate depending on the resolution required for A / D conversion of the camera and the limitation of the measurement time. The faster the hardware, the better (step S1206).
[0204]
Subsequently, it is detected whether or not the input port PT6 of the CPU is at the high level “H”. When the high level is set to "H", the flow advances to step S1208 to add the current timer value to the contents of the memory ADM (step S1207). Then, it is checked whether or not I = 3. If “3”, the content of the ADM is reduced to 1 / in step S1211 and the process returns in step S1212 (step S1209). If I is not 3 in step S1209, I is incremented in step S1210, and the process returns to step S1203.
[0205]
As described above, the average of the four A / D conversion values is stored in the memory ADM. If it does not change for more than 100 msec in the determination in step S1207, an interrupt is separately generated by an interrupt timer, and the CPU displays a camera failure and stops all camera operations.
[0206]
FIG. 39 is a flowchart showing the operation for A / D converting the strobe charging voltage. This sequence is the same as the above-described sequence of FIG. 37 except that PT7 is set to the high level “H” in step S1307, and thus redundant description is omitted here.
[0207]
FIG. 41 is a flowchart showing the operation of A / D converting the measured voltage value. This sequence is the same as the above-described sequence of FIG. 37 except that PT5 is set to the high level “H” in step S1407, and thus the repeated description is omitted here.
[0208]
Next, the operation of A / D converting the photometric value will be described in detail with reference to the flowchart in FIG.
[0209]
The ADM is set to “0” (step S1501), and I is set to “0” (step S1502). Then, when the CPU port PT3 is set to low level "L" and the transistor Q21 is turned "on", the capacitor C2 is discharged and the H potential becomes the same potential as VCC2 (step S1503).
[0210]
Thereafter, after waiting for 1 msec (step S1504), the CPU port PT3 is set to the high level “H” and the transistor Q21 is turned “off”, and the capacitor C2 is charged by the photocurrent according to the brightness by the SPD1 (step S1505).
[0211]
Subsequently, a timer count is started (step S1506), and it is checked whether or not the CPU port PT8 is at a high level "H" (step S1507). If the CPU port PT8 is at a high level "H", the timer value is added to the contents of the ADM memory. It is added (step S1508). Then, it is checked whether I = 3, and if not I, I is incremented and the process returns to step S1503. If "3", the content of the ADM is reduced to 1/4 in step S1511 and the process returns in step S1512 (step S1509). Thus, the photometric value is A / D converted.
[0212]
According to the sequence described above, the camera information required for the camera operation is A / D converted. Here, generally, there is a problem that the A / D conversion method using the VT conversion takes too much time as compared with other A / D conversion methods. This usually means that the time from when the release button is pressed to when the film is exposed must be about 0.3 seconds. If you are too slow, you miss a photo opportunity. From the above viewpoint, at least a photometric A / D, a strobe charging voltage A / D, and a battery voltage A / D are required for each release, so that 0.3 second / 3 = 0.1 second, that is, one AD The time required must be at least 100 msec or less. In this embodiment, the value of C1 and the value of the charge current to C1 are appropriately set so that one A / D is designed to be about 10 msec.
[0213]
Regarding this, the following ideas can be considered. That is, first, A / D conversion of at least two or more pieces of camera information is performed simultaneously. For example, as shown in the flowchart of FIG. 45, three A / D conversions of photometry, temperature measurement, and battery voltage are simultaneously performed, and second, an A / D conversion value corresponding to each camera information is also stored in a predetermined memory area. The memory area to be operated is confirmed, and the contents of the memory area are A / D converted and updated in response to key operations other than the release switch or at predetermined time intervals, so that the A / D conversion before the release switch is turned on is performed. That is, the camera operation is performed according to the value.
[0214]
Next, the constant voltage motor drive circuit block 206 will be described.
[0215]
The constant voltage motor drive circuit block 206 is configured by an operational amplifier OP2, resistors R13 and R14, and an external PNP power transistor.
[0216]
This is a non-inverting type amplifier, and the following relationship is established between the potential at the high level "H" point and the potential VI at the I point.
[0219]
(Equation 16)
Figure 2004046082
[0218]
Here, VI can generate and hold an arbitrary voltage value by charging the capacitor C1 from the GND level for a predetermined time by time control of the switching transistors Q18 and Q22. Thereby, the CPU can perform fine control such as driving at a low voltage at the start of winding, or at a high voltage if the speed is increased to some extent.
[0219]
In the CMOS process, as a method of utilizing the logarithmic compression characteristic, there is a method of using a MOS transistor in a weak inversion region in addition to using a parasitic transistor. That is, as shown in FIG. 46, in a region where the drain current is several hundreds nA or less, the following relationship is established between the drain current ID and the gate-source voltage VGS.
[0220]
[Equation 17]
Figure 2004046082
[0221]
Next, FIG. 49 is a diagram showing a specific circuit configuration when the region where the drain current is several hundred nA or less is applied to a distance measuring circuit.
[0222]
In the figure, a pulse photocurrent detection circuit block includes a CMOS operational amplifier OP1, a preamplifier section including NMOS transistors Q1, Q2, Q3 and constant current sources I1, I2, a CMOS operational amplifier OP2, a transfer gate G1, a capacitor C1, and an NMOS transistor Q4. And a background light extraction circuit. Vref2 is set to VCC2-100 mv, and when the transfer gate G1 is "ON", the operational amplifier OP2 forms a feedback loop in the preamplifier section, and generates a constant current 1μ of I1 and a background light component Ip1 of PSD. Are discharged to GND through the transistor Q4, and the potential at that time is stored in the capacitor C1. In this state, the voltage between the drain and the source of the transistor Q3 becomes 100 mV, and almost no current flows through the transistor Q3. Even if the transfer gate G1 is turned off and the feedback loop is cut, the capacitor C1 continues to hold the previous potential, so that the transistor Q4 still discharges the constant current of I1 and the background light component of PSD. At this time, an L pulse is output from the port P1 of the CPU, Q5 is turned on, an infrared light pulse is projected from the IRED to the subject, and a photocurrent component ΔIp1 due to the reflected light is input to the PSD1 terminal. All flow into the transistor Q3.
[0223]
Here, since the transistor Q3 is made 20 times larger, the transistor Q3 performs an operation in the weak inversion region with respect to this flowing current. Therefore, the potential at the point A is obtained by the following equation.
[0224]
(Equation 18)
Figure 2004046082
Similarly, the potential at point B is obtained from the following equation.
[0225]
[Equation 19]
Figure 2004046082
[0226]
The transistors Q6 and Q7 are also multiplied by a factor of 20, and are designed to operate in the weak inversion region as compared with the constant current source of I3. Further, if the drain current of the transistor Q6 is ID1, the following equation is established.
[0227]
(Equation 20)
Figure 2004046082
If the drain current of the transistor Q7 is ID2, the following equation is established.
[0228]
(Equation 21)
Figure 2004046082
Since the above two equations are equal, the following equation is established.
[0229]
(Equation 22)
Figure 2004046082
[0230]
Therefore,
(Equation 23)
Figure 2004046082
It becomes. Here, since ID1 + ID2 = 1 μA, the following equation holds.
[0231]
[Equation 24]
Figure 2004046082
From the above, the potential at the C point of R1 is expressed by the following equation.
[0232]
(Equation 25)
Figure 2004046082
[0233]
Therefore, since ΔIp2 / (ΔIp1 + ΔIp2) indicates the position of the center of gravity of the spot light image incident on the PSD, the object distance can be obtained by measuring the potential at the C point.
[0234]
Further, the CPU performs A / D conversion of the C point in synchronization with the light emission pulse, and takes in the digital value. Then, light projection is performed a plurality of times, and the distance to the subject is calculated from the average value.
[0235]
Next, FIG. 50 is a diagram showing a specific configuration when applied to a photometric circuit.
[0236]
In the figure, the potential at point A is expressed by the following equation.
[0237]
(Equation 26)
Figure 2004046082
[0238]
In this equation, Vref1 is a voltage of any tap of the tap decoder.
[0239]
The current I1 flowing through the tap resistor R is represented by the following equation.
[0240]
[Equation 27]
Figure 2004046082
[0241]
Therefore, by performing successive approximation AD between the CPU and the tap decoder, the CPU can obtain an A / D value corresponding to the brightness.
[0242]
As described in detail above, in the camera controller using the CMOS analog circuit of the present invention, the analog circuit can be formed by the CMOS process, so that the lead time and the cost are comparable to those of the microcomputer, and the AF, AE circuit and the microcomputer are one chip. And the size of the camera can be reduced.
[0243]
Furthermore, it is also possible to reduce the time lag and eliminate the restriction on the receivable time of the remote controller. In addition, by using a timer without a clock, there is no influence of clock noise. Then, even if the chip generates heat, the temperature of the LCD drive voltage can be corrected without erroneous determination.
[0244]
The present invention also includes the following contents.
[0245]
(1) A microcomputer and N in the P well based on the P well or the N well + Or P in the N-well + A camera controller comprising a logarithmic compression type distance measuring circuit or a photometric circuit formed by a CMOS process having a parasitic bipolar transistor having an emitter as an emitter on the same chip.
[0246]
(2) A camera microcomputer having a microcomputer core for camera control, a measurement circuit required for a photographing operation of the camera, and a large current source circuit for directly driving a bipolar transistor on the same chip, in series with the battery. A first power supply terminal connected thereto; and a second power supply terminal connected to a power supply backup capacitor connected in parallel with the battery, wherein the microcomputer core for camera control and a measurement circuit for the camera are provided. A single-chip microcomputer for camera control, wherein power is supplied from the second power supply terminal, and power is supplied from the first power supply terminal as at least a large current source of the large current source circuit.
[0247]
(3) A one-chip microcomputer for a camera having a microcomputer for camera control, a measurement circuit for camera, and a large current sink circuit for directly driving a bipolar transistor on the same chip; A ground pad, a first IC lead connected to the first ground pad, a second ground pad for the camera measurement circuit, and a second ground pad connected to the second ground pad. A one-chip microcomputer for camera control, comprising: an IC lead; a third ground pad for the large current sink circuit; and a third IC lead connected to the third ground pad. .
[0248]
(4) The one-chip microcomputer for camera control according to claim 3, wherein the first ground pad and the second ground pad are common.
[0249]
(5) In a camera having a one-chip microcomputer in which a CMOS analog circuit is formed on the same chip, the CMOS analog circuit includes at least one of an automatic focus adjustment circuit, an automatic exposure circuit, a remote control circuit, and a temperature measurement circuit. A camera system characterized in that at least one of the circuits is supplied with power when the camera is in a photographable state.
[0250]
(6) Light projecting means for projecting a pulse toward the object to be measured, and a semiconductor position detecting element arranged at a base line away from the light projecting means for receiving reflected light from the object to be measured. A light receiving means comprising a light receiving lens, and a pulse photocurrent of the semiconductor position detecting element is supplied to the N well inside the P well based on the P well or N well in the CMOS process. + Or P in the N-well + A MOS transistor circuit for inputting to a base of a parasitic bipolar transistor having an emitter as an emitter, and a distance measurement calculating means for calculating a distance to a distance measurement target based on an output of the MOS transistor circuit. Distance measuring device.
[0251]
(7) N inside P-well during CMOS process + Or P inside the N-well + And a second parasitic bipolar transistor having an emitter as an emitter, a photosensitive element that changes according to the brightness of the object, and A / D conversion means for A / D converting the emitter potential of the first parasitic bipolar transistor. Electrically connecting the photosensitive element to the emitter of the first parasitic bipolar transistor, electrically connecting the base of the first parasitic bipolar transistor to the base of the second parasitic bipolar transistor, A photometric device for a camera, wherein a constant current source is connected to an emitter of the second parasitic bipolar transistor.
[0252]
(8) In a camera including a one-chip microcomputer having an analog circuit formed on the same chip, the analog circuit includes at least one of an automatic focus adjustment circuit, an automatic exposure circuit, and a remote control circuit. A camera system which stops the original vibration of the microcomputer when any of the above is operated, and operates the original vibration again by the measurement or reception completion signal.
[0253]
(9) a reference current source, a charging unit that charges the current, a reference voltage setting unit, a comparison unit that compares the charging voltage with the reference voltage, and an oscillation control unit that starts oscillation according to the output of the comparison unit. An analog timer comprising:
[0254]
(10) The analog timer according to claim 9, wherein the analog timer includes a correction unit that performs correction based on temperature.
[0255]
(11) A power system circuit for controlling a large current, a D / A converter for an LCD display power supply, a storage unit for storing whether the power system has been driven, and whether a predetermined time has elapsed after driving the power system A timer for counting the time, a clear unit for clearing the storage unit after a lapse of a predetermined time, a temperature measuring circuit, and a setting unit for setting the output of the D / A converter according to the output of the temperature measuring circuit. If the storage unit is not cleared, the operation of the setting unit is prohibited, and the LCD driving voltage and temperature are corrected.
[0256]
【The invention's effect】
According to the present invention, a one-chip microcomputer for camera control including an analog circuit with low cost, short delivery time, and low current consumption can be provided.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a diagram illustrating a configuration of a camera controller using a CMOS analog circuit according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a flowchart illustrating a main sequence of a camera controller using a CMOS analog circuit according to the first embodiment.
FIG. 3 is a flowchart showing a sequence of a subroutine “release interrupt” executed when a release switch is pressed or a remote control signal is received.
FIG. 4 is a flowchart showing a sequence of a subroutine “LCD ON”.
FIG. 5 is a graph showing a relationship between a temperature (° C.) of the LCD 21 and a driving voltage (V).
FIG. 6 is a diagram showing an NPN bipolar transistor and an NPN bipolar transistor existing in a CMOS process.
FIG. 7 is a diagram showing a specific example of a distance measuring circuit using a parasitic NPN transistor in a CMOS process.
FIG. 8 is a graph showing a relationship between a reciprocal 1 / a of a subject distance a and an output voltage value.
FIG. 9 is a flowchart for explaining a distance measuring sequence by the distance measuring circuit block 4;
FIG. 10 is a diagram showing a configuration of a photometric circuit block 13 using a parasitic NPN transistor in a CMOS process.
FIG. 11 is a diagram showing a configuration of a modified example of the photometric circuit block 13 in which the reference voltage circuit output Is differs between the average and the spot in advance.
FIG. 12 is a diagram showing a configuration of a modified example of the photometry circuit block 13 which is adjusted by adding a level shift circuit.
13 is a diagram showing a detailed configuration of a part of the photometry circuit block 13 shown in FIG.
FIG. 14 is a diagram showing a specific circuit configuration for generating a T stable and T proportional reference current for a DAC.
FIG. 15 is a flowchart showing a photometry sequence performed by the photometry circuit block 13;
FIG. 16 is a diagram showing a configuration of a temperature measurement circuit block 10 in a CMOS process.
FIG. 17 is a diagram illustrating a configuration of a specific example in which a motor drive circuit, a booster circuit, a plunger drive circuit, and the like are incorporated in the first embodiment.
FIG. 18 is a diagram showing a configuration of a remote control receiving circuit block of the camera.
FIG. 19 is a diagram showing operation waveforms of respective units when a remote control signal by infrared light is received.
FIG. 20 is a flowchart showing a sequence of a subroutine “remote control reception interrupt”.
FIG. 21 is a flowchart showing a subroutine “remote control setting” sequence.
FIG. 22 is a diagram showing a specific configuration of an NPN motor pre-driver circuit block 5 when a pre-driver circuit for motor drive is configured on the same chip as the CPU and various measurement circuits of the camera.
FIG. 23 is a diagram illustrating a specific configuration of an analog timer circuit that does not use a clock.
FIG. 24 is a flowchart showing the operation of the analog timer circuit.
FIG. 25 is a timing chart related to the operation of the analog timer circuit.
FIG. 26 is a timing chart relating to the operation of the analog timer circuit.
FIG. 27 is a graph showing a relationship between a timer time and a D / A set value.
FIG. 28 is a diagram showing a specific configuration of a photometric circuit using an analog timer.
FIG. 29 is a flowchart showing the operation of a photometric circuit using an analog timer.
FIG. 30 is a diagram showing a specific configuration of an analog timer and a distance measuring circuit.
FIG. 31 is a flowchart showing the operation of an analog timer and distance measuring circuit.
FIG. 32 is a diagram showing a specific configuration of a circuit in which an analog timer is applied to evaluation of a remote control reception signal.
FIG. 33 is a diagram illustrating a state of output of a remote control light receiving circuit according to a circuit in which an analog timer is applied to evaluation of a remote control reception signal.
FIG. 34 is a flowchart showing an operation of a circuit in which an analog timer is applied to evaluation of a remote control reception signal.
FIG. 35 is a diagram showing a configuration of a camera controller using a CMOS analog circuit according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 36 is a diagram illustrating a configuration of a camera controller using a CMOS analog circuit according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 37 is a flowchart showing an operation for A / D converting a battery voltage.
FIG. 38 is a timing chart for explaining an operation for A / D conversion of a battery voltage.
FIG. 39 is a flowchart showing an operation for A / D converting a strobe charging voltage.
FIG. 40 is a timing chart for explaining an operation for A / D converting a strobe charging voltage.
FIG. 41 is a flowchart showing an operation of A / D converting a measured voltage value.
FIG. 42 is a timing chart for explaining an operation of A / D converting a measured voltage value.
FIG. 43 is a flowchart for describing in detail an operation of A / D converting a photometric value.
FIG. 44 is a timing chart for explaining an operation of A / D converting a photometric value.
FIG. 45 is a flowchart showing a sequence when three AD conversions of photometry, temperature measurement, and battery voltage are simultaneously performed.
FIG. 46 is a graph showing a relationship between a drain current ID and a gate-source voltage VGS.
FIG. 47 is a diagram illustrating a field-effect transistor according to an example.
FIG. 48 is a diagram showing a state of an IC package including a microcomputer.
FIG. 49 is a diagram showing a specific circuit configuration when a region where the drain current is several hundreds nA or less is applied to a distance measuring circuit.
FIG. 50 is a diagram showing a specific circuit configuration when a region where the drain current is several hundred nA or less is applied to a photometric circuit.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 ... CPU (microcom core), 2 ... Booster circuit block, 3 ... Remote control circuit block, 4 ... Ranging circuit block, 5 ... NPN motor pre-driver circuit block, 6 ... ..Motor constant voltage circuit block, 7 ... T stable T proportional DAC circuit block, 8 ... comparator, 9 ... B. C circuit block, 10 temperature measuring circuit block, 11 reset circuit block, 12 reference voltage circuit block, 13 photometric circuit block, 14 strobe charging voltage detecting circuit block, 15 ... PI / PR detection circuit block, 16 ... PLED driver circuit block, 17 ... PNP motor pre-driver circuit block, 18 ... EEPROM, 19 ... Strobe circuit block, 20 ... Switch 21 ... LCD.

Claims (2)

同一半導体基板上に制御用マイクロコンピュータと測定回路とバイポーラトランジスタを直接駆動する大電流シンク回路とを有するカメラ用1チップマイクロコンピュータにおいて、上記制御用マイクロコンピュータの為の第1のグランドパッドと、上記第1のグランドパッドに接続された第1のICリードと、上記測定回路の為の第2のグランドパッドと、上記第2のグランドパッドに接続された第2のICリードと、上記大電流シンク回路の為の第3のグランドパッドと、上記第3のグランドパッドに接続された第3のICリードとを具備することを特徴とするカメラ制御用1チップマイクロコンピュータ。A camera single-chip microcomputer having a control microcomputer, a measurement circuit, and a large current sink circuit for directly driving a bipolar transistor on the same semiconductor substrate, comprising: a first ground pad for the control microcomputer; A first IC lead connected to the first ground pad; a second ground pad for the measurement circuit; a second IC lead connected to the second ground pad; A one-chip microcomputer for camera control, comprising: a third ground pad for a circuit; and a third IC lead connected to the third ground pad. 上記第1のグランドパッドと第2のグランドパッドとを共通としたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ制御用1チップマイクロコンピュータ。2. The one-chip microcomputer for camera control according to claim 1, wherein the first ground pad and the second ground pad are common.
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