JP2004045890A - 車両オンデマンドラジオシステム - Google Patents
車両オンデマンドラジオシステム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004045890A JP2004045890A JP2002204752A JP2002204752A JP2004045890A JP 2004045890 A JP2004045890 A JP 2004045890A JP 2002204752 A JP2002204752 A JP 2002204752A JP 2002204752 A JP2002204752 A JP 2002204752A JP 2004045890 A JP2004045890 A JP 2004045890A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- content
- vehicle
- radio
- providing server
- demand
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Reverberation, Karaoke And Other Acoustics (AREA)
Abstract
【解決手段】コンテンツ提供サーバ26と車載テレマティクス装置16が通信で接続される。コンテンツ提供サーバ26は、車両からオンデマンドラジオのコンテンツ要求に応答して、コンテンツ要求に対応するコンテンツデータを送出する。車載テレマティクス装置16は、コンテンツデータを受信して、コンテンツデータからラジオ用信号を生成し、車載ラジオへ送る。ラジオ用信号は典型的にはFM電波であり、FMトランスミッタ34により送出される。音声要求受付サーバ24は、車載通信機である携帯電話20との音声での通信を通じてコンテンツ要求を受け付けて、コンテンツ提供サーバ26に提供する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オンデマンドラジオシステムに関し、特に、車両でオンデマンドラジオ放送を提供するためのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
ブロードバンド通信技術の進展に伴い、オンデマンド放送に対する関心が高まっている。オンデマンド放送では、周知のように、コンテンツ要求が個々のユーザから受け付けられ、各々のコンテンツ要求に応えてコンテンツが提供される。これにより、個々のユーザの要求に応えることが可能となる。
【0003】
一方、車両関連の通信技術としては、ITS(Intelligent Transport Systems)の一環であるテレマティクス技術が注目を集めている。テレマティクス技術では、周知のように、車両などの移動体に情報が通信で提供される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
こうした背景の下、テレマティクス技術を用いて、車両でもオンデマンドのラジオ放送を提供することが考えられる。そのためには、オンデマンド放送受信機を車両に搭載すればよい。
【0005】
しかし、現在使われている大多数の車両には、オンデマンド放送に対応していない車載ラジオが既に搭載されている。この点を考慮すると、既存の車載ラジオでオンデマンド放送を提供可能にすることが望ましい。これにより、既存の車載ラジオを使い続けつつ、車両でオンデマンド放送を利用できる。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、オンデマンドに対応していない車載ラジオをオンデマンド対応ラジオとして機能させることが可能なシステムを提供することにある。
【0007】
また、本発明のさらなる目的は、上記システムでのユーザの手動操作を削減して、ユーザが運転中も容易にオンデマンド放送を受信可能にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の車両オンデマンドラジオシステムは、コンテンツ提供サーバと、車両に搭載され、前記コンテンツ提供サーバと通信で接続される車載テレマティクス装置と、を含み、前記コンテンツ提供サーバは、車両からオンデマンドラジオのコンテンツ要求に応答して、コンテンツ要求に対応するコンテンツデータを送出し、前記車載テレマティクス装置は、前記コンテンツ提供サーバから前記コンテンツ要求に対応するコンテンツデータを受信して、コンテンツデータからラジオ用信号を生成し、車載ラジオへ送る。
【0009】
上記のように、本発明によれば、車載テレマティクス装置がオンデマンドラジオのコンテンツを受信し、受信したコンテンツに対応するラジオ用信号を生成して、ラジオ用信号を車載ラジオに送るので、車載ラジオを使ってオンデマンドラジオのコンテンツをユーザに提供できる。
【0010】
なお、本発明において、車載ラジオは、ラジオ専用装置である必要はない。例えば、カーステレオも車載ラジオに含まれる。また、ナビゲーション装置も、本発明では車載ラジオに含まれてよい。
【0011】
また、本発明の車載オンデマンドラジオシステムは、車載通信機との音声での通信を通じて前記コンテンツ要求を受け付けて、前記コンテンツ提供サーバに提供する音声要求受付サーバを含む。本発明によれば、ユーザからコンテンツ要求を音声で受け付けられるので、ユーザの手動操作を削減でき、したがって、ユーザが運転中も容易にオンデマンド放送を受信可能になる。
【0012】
また、本発明の別の態様は、車両に搭載され、コンテンツ提供サーバと通信で接続される車載テレマティクス装置であり、この装置は、車両からのオンデマンドラジオのコンテンツ要求に応答して前記コンテンツ提供サーバから送出されるコンテンツデータを受信する手段と、前記コンテンツ提供サーバから受信したコンテンツデータからラジオ用信号を生成し、車載ラジオに送る手段と、を含み、前記車載ラジオをオンデマンドラジオとして機能させる。この態様によっても上記の本発明の利点が得られる。
【0013】
また、本発明の別の態様は、コンテンツ提供サーバと通信で接続される車載コンピュータ装置を用いたコンテンツ提供方法であって、この方法は、車両からのオンデマンドラジオのコンテンツ要求に応答して前記コンテンツ提供サーバから送出されるコンテンツデータを受信するステップと、前記コンテンツ提供サーバから受信したコンテンツデータからラジオ用信号を生成し、車載ラジオに送るステップと、を含み、前記車載ラジオをオンデマンド対応ラジオとして機能させる。この態様によっても上記の本発明の利点が得られる。
【0014】
また、本発明の別の態様は、コンテンツ提供サーバと通信で接続される車載コンピュータ装置で実行可能なプログラムであって、このプログラムは、車両からのオンデマンドラジオのコンテンツ要求に応答して前記コンテンツ提供サーバから送出されるコンテンツデータを受信するステップと、前記コンテンツ提供サーバから受信したコンテンツデータからラジオ用信号を生成し、車載ラジオに送るステップと、を前記車載コンピュータ装置に実行させ、前記車載ラジオをオンデマンド対応ラジオとして機能させる。この態様によっても上記の本発明の利点が得られる。
【0015】
また、本発明の別の態様は、上記のプログラムを格納した、コンピュータにて読取可能な記録媒体である。
【0016】
また、本発明の別の態様は、車両オンデマンド放送システムであり、このシステムは、コンテンツ提供サーバと、車両に搭載され、前記コンテンツ提供サーバと通信で接続される車載テレマティクス装置と、を含み、前記コンテンツ提供サーバは、車両からオンデマンド放送のコンテンツ要求に応答して、コンテンツ要求に対応するコンテンツデータを送出し、前記車載テレマティクス装置は、前記コンテンツ提供サーバから前記コンテンツ要求に対応するコンテンツデータを受信して、コンテンツデータから車載放送出力装置用の信号を生成し、車載放送出力装置に送る。この態様では、オンデマンド放送がラジオに限定されない。オンデマンド放送は、例えば、映画、テレビ等でもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本実施の形態のオンデマンドラジオシステム10を示している。図示のように、車両12には、ハンズフリーセット14、車載テレマティクス装置16およびカーラジオ18が搭載され、ハンズフリーセット14には携帯電話20が装着される。一方、テレマティクスセンタ22には、音声要求受付サーバ24およびコンテンツ提供サーバ26が備えられている。図示されないが、多数の車両が同様の構成を有し、テレマティクスセンタ22のサービスを受ける。
【0019】
ハンズフリーセット14は、通常のハンズフリーでの通話のための機能に加えて、テレマティクスセンタ22へ自動的に電話をかける機能をもっている。すなわち、ハンズフリーセット14は、音声認識機能を有しており、ユーザが発する所定の音声命令を認識する。この音声命令を認識すると、ハンズフリーセット14は、装着された携帯電話20を制御し、予め登録された電話番号に電話をかける。これにより、携帯電話20はテレマティクスセンタ22と接続される。携帯電話20は、インターネット(図示せず)を介してテレマティクスセンタ22と接続されてもよい。
【0020】
テレマティクスセンタ22の音声要求受付サーバ24は、携帯電話20と電話するための電話機能を有し、さらに音声認識機能と音声合成機能を有し、これらの機能により、携帯電話20との音声での通信を通じてコンテンツ要求を受け付ける。すなわち、音声要求受付サーバ24と携帯電話20およびハンズフリーセット14を設けたことにより、音声応答によるリクエストが行われる。
【0021】
コンテンツ要求の受付け処理において、音声要求受付サーバ24は、音声合成機能を用いて音声案内メッセージを生成し、携帯電話20に送る。音声案内メッセージが携帯電話20から出力されると、ユーザが音声で返事をする。ユーザの音声が携帯電話20から音声要求受付サーバ24に送られ、音声認識機能により認識される。この繰り返しにより、音声要求受付サーバ24は、コンテンツ要求、すなわち、どのようなコンテンツの提供をユーザが望んでいるかの要求を受け付ける。音声要求受付サーバ24は、コンテンツ提供サーバ26と接続されており、受け付けたコンテンツ要求をコンテンツ提供サーバ26に送る。
【0022】
コンテンツ提供サーバ26はコンテンツデータベースを有しており、コンテンツデータベースは、オンデマンドラジオの多様なコンテンツを記憶している。コンテンツ提供サーバ26は、車両12の車載テレマティクス装置16とのデジタル通信機能を有する。そして、コンテンツ提供サーバ26は、コンテンツ要求に対応するコンテンツデータをコンテンツデータベースから読み出して、車載テレマティクス装置16に送信する。これによりコンテンツデータのダウンロードが行われる。
【0023】
本実施の形態では、コンテンツが音楽の場合、コンテンツデータはMP3データまたはMIDIデータである。また、コンテンツがニュースの場合、コンテンツデータはテキストデータである。
【0024】
車載テレマティクス装置16は、コンピュータ装置であり、図示のように、通信モジュール28、ハードディスク30、制御部32およびFMトランスミッタ34を有する。
【0025】
通信モジュール28は、コンテンツ提供サーバ26と通信するために設けられており、コンテンツ提供サーバ26からコンテンツデータを受信する。ハードディスク30は、通信モジュール28から受信したコンテンツデータを記憶する。
【0026】
制御部32は、車載テレマティクス装置16の全体を制御する機能とともに、コンテンツを提供するための各種の信号処理機能をもつ。制御部32は、コンテンツのMP3データを復号して音楽信号を生成する機能をもち、また、コンテンツのMIDIデータから音楽信号を生成する機能をもち、さらに、コンテンツのテキストデータを合成音声信号に変化するための音声合成機能をもつ。これらの信号処理機能は、MP3復号用のチップ、MIDI信号処理用のチップ等のハードウエアで構成されてもよい。また、これらの信号処理機能は、制御部32のCPUのソフトウエア処理によって実現されてもよい。
【0027】
FMトランスミッタ34は、コンテンツの音楽信号および合成音声信号を制御部32から受け取り、受け取った信号に対応するFM電波を送出する。このFM電波は、本発明のラジオ用信号の一つに相当する。
【0028】
また、車両12のカーラジオ18は、従来から一般に使われている車両用のラジオである。
【0029】
次に、本実施の形態のオンデマンドラジオシステムの動作を説明する。ユーザは、オンデマンドラジオ放送を聴きたいとき、ハンズフリーセット14に設けられた所定のボタンを押し、それから所定の音声命令を発する。ハンズフリーセット14は、音声命令を認識して、携帯電話20を制御し、予め登録された電話番号へと携帯電話20に電話をかけさせる。これにより、携帯電話20がテレマティクスセンタ22とつながれ、携帯電話20と音声要求受付サーバ24が通話可能になる。そして、音声要求受付サーバ24は、携帯電話20を介してユーザから音声でコンテンツ要求を受け付ける。
【0030】
図2は、音声要求受付サーバ24によるコンテンツ要求の受付処理を示している。携帯電話20からの着信が発生すると、音声要求受付サーバ24は、サービス選択案内の音声メッセージを合成し、携帯電話20に送る(S10)。本実施の形態の例では、「音楽番組」「音楽リクエスト」および「ニュース」が選択肢として伝えられ、ユーザに選択が促される。ユーザがサービスの一つを選択して、そのサービス名を話すと、サービス名が携帯電話20から音声要求受付サーバ24に送られる。音声要求受付サーバ24はユーザの音声を受け付けて、音声認識処理を行い、選択されたサービス名を特定する。
【0031】
以下の処理においても、案内処理では、ユーザに発声を促す音声メッセージが合成され、携帯電話20へ送られる。また、受付処理では、案内に応答するユーザの音声が携帯電話20から受信され、音声認識処理が行われ、ユーザが何を話したかが特定される。
【0032】
S12で「音楽番組」が受け付けられたとき、音声要求受付サーバ24は、番組選択案内を携帯電話20に送り(S14)、番組の選択を携帯電話20から受け付ける(S16)。そして、音声要求受付サーバ24は、番組確認案内を携帯電話20に送り(S18)、番組確認を携帯電話20から受け付ける(S20)。確認結果が判定され(S22)、確認結果がOKでなければ(S22、NO)、S14に戻る。確認結果がOKであれば(S22、YES)、S24に進む。そして、音声要求受付サーバ24は、ユーザが選択した番組名をコンテンツ要求としてコンテンツ提供サーバ26に送る。
【0033】
例えば、S14では、複数の番組名が紹介され、それら番組の一つの選択が促される。番組名「ABCD」が受け付けられると(S16)、「”ABCD”でよいですか?」という音声メッセージが提供される(S18)。そして、「いいえ」という音声が受け付けられると(S20)、確認結果がOKでないので(S22、NO)、S14に戻る。一方、「はい」という音声が受け付けられると(S20)、確認結果がOKなので(S22、YES)、番組名「ABCD」がコンテンツ要求としてコンテンツ提供サーバ26に伝えられる。
【0034】
一方、S12で「音楽リクエスト」が受け付けられたとき、音声要求受付サーバ24は、ジャンル選択案内を携帯電話20に送り(S26)、ジャンルの選択を携帯電話20から受け付ける(S28)。さらに、音声要求受付サーバ24は、曲名案内を携帯電話20に送り(S30)、曲名の選択を携帯電話20から受け付ける(S32)。そして、音声要求受付サーバ24は、曲名確認案内を携帯電話20に送り(S34)、曲名確認を携帯電話20から受け付ける(S36)。確認結果が判定され(S38)、確認結果がOKでなければ(S38、NO)、S30に戻る。確認結果がOKであれば(S38、YES)、S40に進む。そして、音声要求受付サーバ24は、ユーザが選択した曲名をコンテンツ要求としてコンテンツ提供サーバ26に送る。
【0035】
例えば、S26では、複数のジャンルが紹介され、それら番組の一つの選択が促される。ジャンル:BGMが受け付けられると(S28)、ジャンル:BGMに属する複数の曲名が紹介され、それらの一つの選択が促される(S30)。曲名「EFGH」が受け付けられると(S32)、「”EFGH”でよいですか?」という音声メッセージが提供される(S34)。そして、「いいえ」という音声が受け付けられると(S36)、確認結果がOKでないので(S38、NO)、S30に戻る。一方、「はい」という音声が受け付けられると(S36)、確認結果がOKなので(S38、YES)、曲名「EFGH」がコンテンツ要求としてコンテンツ提供サーバ26に伝えられる。
【0036】
また、S12で「ニュース」が受け付けられたとき、音声要求受付サーバ24は、ジャンル選択案内を携帯電話20に送り(S42)、ジャンルの選択を携帯電話20から受け付ける(S44)。そして、音声要求受付サーバ24は、ジャンル確認案内を携帯電話20に送り(S46)、ジャンル確認を携帯電話20から受け付ける(S48)。確認結果が判定され(S50)、確認結果がOKでなければ(S50、NO)、S42に戻る。確認結果がOKであれば(S50、YES)、S52に進む。そして、音声要求受付サーバ24は、ユーザが選択したジャンル名をコンテンツ要求としてコンテンツ提供サーバ26に送る。
【0037】
例えば、S42では、複数のニュースジャンル名が紹介され、それら番組の一つの選択が促される。ジャンル名「JKLM」が受け付けられると(S44)、「”JKLM”でよいですか?」という音声メッセージが提供される(S46)。そして、「いいえ」という音声が受け付けられると(S48)、確認結果がOKでないので(S50、NO)、S42に戻る。一方、「はい」という音声が受け付けられると(S48)、確認結果がOKなので(S50、YES)、ジャンル名「JKLM」がコンテンツ要求としてコンテンツ提供サーバ26に伝えられる。
【0038】
図1に戻り、コンテンツ提供サーバ26は、音声要求受付サーバ24から受け付けたコンテンツ要求に対応するコンテンツデータをデータベースから読み出し、車載テレマティクス装置16へ向けてデジタル通信により送信する。前述したように、コンテンツが音楽の場合にはMP3データまたはMIDIデータが送られ、コンテンツがニュースの場合にはテキストデータが送られる。
【0039】
車載テレマティクス装置16では、通信モジュール28がコンテンツデータを受信する。コンテンツデータはハードディスク30に格納されるとともに、制御部32で処理される。制御部32は、コンテンツデータを、カーラジオ18に送るための信号に変換する。制御部32は、コンテンツのMP3データを復号し、また、コンテンツのMIDIデータから音楽信号を生成する。また、制御部32は、音声合成処理によって、コンテンツのテキストデータを合成音声信号に変換する。
【0040】
生成された信号は、FMトランスミッタ34に提供される。FMトランスミッタ34は、制御部32から受け取ったコンテンツの信号に応じたFM電波を送出する。FM電波がカーラジオ18に受信される。カーラジオ18は、FM電波を処理して音信号をスピーカから出力する。これにより、コンテンツ要求に対応するコンテンツが再生され、ユーザへと提供される。
【0041】
以上に本発明の好適な実施の形態のオンデマンドラジオシステムを説明した。本実施の形態によれば、既存の車載ラジオを使ってオンデマンドラジオ放送を車両で提供可能である。
【0042】
本実施の形態では、携帯電話20がコンテンツ要求の通信手段として用いられた。しかし、本発明はこれに限定されない。コンテンツ要求のための通信機能が車載テレマティクス装置16に一体化されてもよい。VoIP(Voice over Internet Protcol)の機能を車載テレマティクス装置16に搭載することも好適である。
【0043】
また、本実施の形態では、ニュースのコンテンツデータがテキストデータであり、テキストを読み上げる合成音声が車載テレマティクス装置16で生成された。しかし、本発明はこれに限定されない。ニュースのコンテンツデータが音声データであってもよい。
【0044】
また、本実施の形態は、上述にて例示された以外の各種のコンテンツ、サービスおよび情報を提供してよい。例えば、天気予報情報がオンデマンドラジオ放送により提供される。ここでもニュースと同様のテキストデータの読み上げ処理が行われてよい。
【0045】
次に、本実施の形態のシステムのストリーミング放送機能について説明する。本システムは、上述のオンデマンド放送機能に加えて、以下のストリーミング放送機能をもつ。
【0046】
ストリーミング放送では、コンテンツ提供サーバ26から車載テレマティクス装置16へストリーミングデータが提供される。ストリーミングデータは、例えば、複数の曲のデータである。ストリーミングデータは、例えば20分番組に相当する10MBのデータといったような大量のデータでよい。コンテンツ提供サーバ26は、予め決められた時間にプッシュ型の通信でストリーミングデータを車載テレマティクス装置16に送信する。通信頻度を考慮すると夜間配信を行うことが適当である。特に、通信頻度の最も低い夜明けの時間帯、例えば4時から6時に配信を行うことが適当である。
【0047】
ストリーミングデータは、車載テレマティクス装置16の通信モジュール28により受信され、ハードディスク30に記憶される。図示されない車載テレマティクス装置16の操作装置、例えばボタンをユーザが操作すると、制御部32はハードディスク30からストリーミングデータを読み出し、ストリーミングコンテンツをカーラジオ18に送るために必要な信号処理をストリーミングデータに施す。例えばストリーミングデータがMP3データの場合に、MP3データの復号処理が行われる。ストリーミングコンテンツの信号は、FMトランスミッタ34からFM電波のかたちでカーラジオ18に送られ、カーラジオ18から出力される。
【0048】
図3は、本発明の別の実施の形態を示している。以下の説明では、上述の実施の形態と共通する事項の説明を省略する。
【0049】
図示のように、本実施の形態では、カーステレオ40が車両12に搭載される。カーステレオ40は、音声用のRCA入力端子(図示せず)を備えている。また、車載テレマティクス装置16は、音声用のRCA出力端子42を備えている。RCA出力端子42は、音声用のRCAケーブル44でカーステレオ40のRCA入力端子と接続される。
【0050】
本実施の形態では、制御部32は、コンテンツデータから、コンテンツのRCAの信号を生成する。このRCAの信号は本発明のラジオ用信号の一つに相当する。RCAの信号はRCAケーブル44を経由してカーステレオ40に入力される。カーステレオ40は、入力信号に基づき音信号をスピーカから出力する。これによりコンテンツが再生され、ユーザに提供される。
【0051】
以上の説明から明らかなように、本実施の形態では、カーステレオ40が車載ラジオに相当している。本実施の形態によっても、既存の車載ラジオを使ってオンデマンド放送を車両で適用可能である。
【0052】
なお、図3に示されるように、本実施の形態では、車載テレマティクス装置16がRCA出力端子42と共にFMトランスミッタ34を有している。カーステレオ40は、上述のようにRCA入力端子からコンテンツを入手する他に、FM電波を受信してコンテンツを入手してもよい。この場合にはRCAケーブル44が接続されなくてよい。また、本実施の形態において、RCA入力端子をもたないカーラジオが車両に搭載されているときは、FMトランスミッタ34のFM電波がカーラジオに受信される。
【0053】
また、車載テレマティクス装置と車載ラジオとの接続形態は、上述のFM電波やRCAに限られず、他の任意の無線通信(例えば、ブルートゥース、無線LANであり、将来の通信技術を含む)および他の任意の有線通信(例えば、IEEE、USB、内部バスであり、将来の通信技術を含む)でもよい。これらの接続形態に対応するコンテンツの信号が、本発明のラジオ用信号として用いられる。車載ラジオは、上述のカーラジオ、カーステレオ以外に、下記のカーナビゲーション装置のようなコンピュータ機能をもつ装置でもよい。
【0054】
図4は、本発明の別の実施の形態を示している。本実施の形態のシステムは、上述のオンデマンドラジオ放送に加えて、オンデマンド映画放送を提供する。以下の説明では、上述の実施の形態と共通する事項の説明を省略する。
【0055】
図示のように、本実施の形態では、カーナビゲーション装置50が車両12に搭載される。カーナビゲーション装置50は画面と、映像および音声用のRCA入力端子を備えている(図示せず)。また、車載テレマティクス装置16は、映像および音声用のRCA出力端子52を備えている。RCA出力端子52は、映像および音声用のRCAケーブル54でカーナビゲーション装置50のRCA入力端子と接続される。
【0056】
図5は、本実施の形態におけるコンテンツ要求の受付処理を示している。音声要求受付サーバ24は、提供サービスを列挙するとき、前述の「音楽番組」「音楽リクエスト」および「ニュース」に加えて、「映画」を案内する(S10)。S12で「音楽番組」「音楽リクエスト」または「ニュース」が選択されたときは、上述の実施の形態と同様の処理が行われる。
【0057】
S12で「映画」が受け付けられたとき、音声要求受付サーバ24は、タイトル選択案内を携帯電話20に送り(S54)、タイトルの選択を携帯電話20から受け付ける(S56)。そして、音声要求受付サーバ24は、タイトル確認案内を携帯電話20に送り(S58)、タイトル確認を携帯電話20から受け付ける(S60)。確認結果が判定され(S62)、確認結果がOKでなければ(S62、NO)、S54に戻る。確認結果がOKであれば(S62、YES)、S64に進む。そして、音声要求受付サーバ24は、ユーザが選択したタイトルをコンテンツ要求としてコンテンツ提供サーバ26に送る。
【0058】
例えば、複数の映画のタイトルが紹介され、それらタイトルの一つの選択が促される(S54)。タイトル「PQRS」が受け付けられると(S56)、「”PQRS”でよいですか?」という音声メッセージが提供される(S58)。そして、「いいえ」という音声が受け付けられると(S60)、確認結果がOKでないので(S62、NO)、S54に戻る。一方、「はい」という音声が受け付けられると(S60)、確認結果がOKなので(S62、YES)、タイトル「PQRS」がコンテンツ要求としてコンテンツ提供サーバ26に伝えられる。
【0059】
コンテンツ提供サーバ26および車載テレマティクス装置16は、映画のタイトル以外のコンテンツ要求を受け取ったときは、上述の実施の形態と同様に動作する。したがって、コンテンツのRCA信号が車載テレマティクス装置16で生成され、RCAケーブル54を介してカーナビゲーション装置50に送られ、出力される。このとき、カーナビゲーション装置50は、オンデマンドラジオ放送を提供可能な車載ラジオとして機能している。
【0060】
コンテンツ要求が映画のタイトルの場合、コンテンツ提供サーバ26は、コンテンツデータベースから、該当する映画のコンテンツデータを読み出す。このコンテンツデータは画像と音を含んでおり、例えばMPEGデータである。映画のコンテンツデータは、コンテンツ提供サーバ26から車載テレマティクス装置16の通信モジュール28に送信される。
【0061】
映画のコンテンツデータは、ハードディスク30に記憶されるとともに、制御部32で復号され、RCAに対応するコンテンツの信号が生成される。コンピュータ用のRGBデータは、ビデオ用のNTSC信号へと変換される。コンテンツの信号は、RCA出力端子52から出力され、RCAケーブル54を経由してカーナビゲーション装置50へ送られる。そして、カーナビゲーション装置50は、コンテンツを再生する。画像および音声はカーナビゲーション装置の画面およびスピーカから出力される。このとき、カーナビゲーション装置50は、オンデマンド放送を出力する車載放送出力装置として機能している。
【0062】
本実施の形態では、さらに、映画以外の放送でも、画像が提供されてよい。例えば、音楽放送の曲名と解説が画像で提供される。このデータも、映画の画像データと同様に、コンテンツ提供サーバ26から車載テレマティクス装置16に提供され、車載テレマティクス装置16からカーナビゲーション装置50に送られ、カーナビゲーション装置50の画面上でユーザに提示される。上記の曲名のような情報は、テキストデータのかたちで車載テレマティクス装置16に送られてもよい。
【0063】
さらに、本実施の形態では、映画以外の画像放送が行われてもよい。例えば、テレビ放送が行われてもよい。
【0064】
以上に説明したように、本実施の形態によれば、車載テレマティクス装置がオンデマンドラジオのコンテンツを受信し、受信したコンテンツに対応するラジオ用信号を生成して、ラジオ用信号を車載ラジオに送るので、車載ラジオを使ってオンデマンドラジオのコンテンツをユーザに提供できる。また、図4を用いて説明したように、本実施の形態によれば、ラジオ以外のオンデマンド放送も、オンデマンドに対応していない車載放送出力装置を使って提供可能になる。
【0065】
また、本実施の形態によれば、音声要求受付サーバが設けられており、ユーザからコンテンツ要求が音声で受け付けられるので、ユーザの手動操作を削減でき、したがって、ユーザが運転中も容易にオンデマンド放送を受信可能になる。
【0066】
【発明の効果】
以上より、本発明によれば、オンデマンドに対応していない車載ラジオをオンデマンド対応ラジオとして機能させることが可能になる。また、オンデマンドに対応していない車載放送出力装置でオンデマンド放送を提供可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のシステムを示す図である。
【図2】図1のシステムによるコンテンツ要求の受付処理を示す図である。
【図3】本発明の別の実施の形態のシステムであって、RCAケーブルを利用するシステムを示す図である。
【図4】本発明の別の実施の形態のシステムであって、映像コンテンツも提供可能なシステムを示す図である。
【図5】図1のシステムによるコンテンツ要求の受付処理を示す図である。
【符号の説明】
10 オンデマンドラジオシステム
12 車両
14 ハンズフリーセット
16 車載テレマティクス装置
18 カーラジオ
20 携帯電話
22 テレマティクスセンタ
24 音声要求受付サーバ
26 コンテンツ提供サーバ
28 通信モジュール
30 ハードディスク
32 制御部
34 FMトランスミッタ
Claims (7)
- コンテンツ提供サーバと、
車両に搭載され、前記コンテンツ提供サーバと通信で接続される車載テレマティクス装置と、
を含み、
前記コンテンツ提供サーバは、車両からオンデマンドラジオのコンテンツ要求に応答して、コンテンツ要求に対応するコンテンツデータを送出し、
前記車載テレマティクス装置は、前記コンテンツ提供サーバから前記コンテンツ要求に対応するコンテンツデータを受信して、コンテンツデータからラジオ用信号を生成し、車載ラジオへ送ることを特徴とする車両オンデマンドラジオシステム。 - 請求項1に記載の車両オンデマンドラジオシステムにおいて、
車載通信機との音声での通信を通じて前記コンテンツ要求を受け付けて、前記コンテンツ提供サーバに提供する音声要求受付サーバを含むことを特徴とする車両オンデマンドラジオシステム。 - 車両に搭載され、コンテンツ提供サーバと通信で接続される車載テレマティクス装置であって、
車両からのオンデマンドラジオのコンテンツ要求に応答して前記コンテンツ提供サーバから送出されるコンテンツデータを受信する手段と、
前記コンテンツ提供サーバから受信したコンテンツデータからラジオ用信号を生成し、車載ラジオに送る手段と、
を含み、前記車載ラジオをオンデマンドラジオとして機能させることを特徴とする車載テレマティクス装置。 - コンテンツ提供サーバと通信で接続される車載コンピュータ装置を用いたコンテンツ提供方法であって、
車両からのオンデマンドラジオのコンテンツ要求に応答して前記コンテンツ提供サーバから送出されるコンテンツデータを受信するステップと、
前記コンテンツ提供サーバから受信したコンテンツデータからラジオ用信号を生成し、車載ラジオに送るステップと、
を含み、前記車載ラジオをオンデマンド対応ラジオとして機能させることを特徴とするコンテンツ提供方法。 - コンテンツ提供サーバと通信で接続される車載コンピュータ装置で実行可能なプログラムであって、
車両からのオンデマンドラジオのコンテンツ要求に応答して前記コンテンツ提供サーバから送出されるコンテンツデータを受信するステップと、
前記コンテンツ提供サーバから受信したコンテンツデータからラジオ用信号を生成し、車載ラジオに送るステップと、
を前記車載コンピュータ装置に実行させ、前記車載ラジオをオンデマンド対応ラジオとして機能させることを特徴とするプログラム。 - 請求項1に記載のプログラムを格納した、コンピュータにて読取可能な記録媒体。
- コンテンツ提供サーバと、車両に搭載され、前記コンテンツ提供サーバと通信で接続される車載テレマティクス装置と、
を含み、
前記コンテンツ提供サーバは、車両からオンデマンド放送のコンテンツ要求に応答して、コンテンツ要求に対応するコンテンツデータを送出し、
前記車載テレマティクス装置は、前記コンテンツ提供サーバから前記コンテンツ要求に対応するコンテンツデータを受信して、コンテンツデータから車載放送出力装置用の信号を生成し、車載放送出力装置に送ることを特徴とする車両オンデマンド放送システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204752A JP2004045890A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 車両オンデマンドラジオシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002204752A JP2004045890A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 車両オンデマンドラジオシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004045890A true JP2004045890A (ja) | 2004-02-12 |
Family
ID=31710265
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002204752A Pending JP2004045890A (ja) | 2002-07-12 | 2002-07-12 | 車両オンデマンドラジオシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004045890A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10528957B2 (en) | 2014-10-28 | 2020-01-07 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Systems and methods for providing broadcast data analysis |
CN112235694A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-01-15 | 智道网联科技(北京)有限公司 | 车内语音处理方法及系统、电子设备及存储介质 |
-
2002
- 2002-07-12 JP JP2002204752A patent/JP2004045890A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10528957B2 (en) | 2014-10-28 | 2020-01-07 | Toyota Motor Engineering & Manufacturing North America, Inc. | Systems and methods for providing broadcast data analysis |
CN112235694A (zh) * | 2020-12-16 | 2021-01-15 | 智道网联科技(北京)有限公司 | 车内语音处理方法及系统、电子设备及存储介质 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7383983B2 (en) | System and method for managing content between devices in various domains | |
US9538318B2 (en) | Apparatus and method for playing music | |
US20070142024A1 (en) | Wireless adaptor for facilitating hands-free wireless communication functionality | |
KR100958049B1 (ko) | 각종 도메인들 내의 장치들 간에서 콘텐츠를 관리하기 위한시스템 및 방법 | |
US20070135087A1 (en) | Wireless adaptor for facilitating hands-free wireless communication functionality | |
EP1402398A1 (en) | On-line music data providing system via bluetooth headset | |
JP2009501492A (ja) | デジタルラジオでユーザ固有情報を受信するシステム及び方法 | |
JP2007503022A (ja) | 車両用無線システムにおける音声認識 | |
US20030053378A1 (en) | Wireless digital audio to AM/FM decoder and modulator | |
US20060193477A1 (en) | System for audio signal processing with sound spectrum selection | |
CN113225716A (zh) | 一种车载k歌实现方法、系统、设备及存储介质 | |
US6738805B2 (en) | Audio-contents demo system connectable to a mobile telephone device | |
CN101237258A (zh) | 内容提供和重放方法、便携无线终端以及内容重放设备 | |
US20060153103A1 (en) | Content reception device and content distribution method | |
JP2004045890A (ja) | 車両オンデマンドラジオシステム | |
US20050102148A1 (en) | System and method for providing programming on vehicle radio or audio/video decice in response to voice commands | |
JP4571015B2 (ja) | オーディオ装置、電子メール送信方法及びプログラム | |
US20030036402A1 (en) | Cellular broadcast receiver | |
JPH11146092A (ja) | 通信カラオケ端末及び通信カラオケシステム | |
KR100867177B1 (ko) | 멀티 서비스를 위한 dmb 수신기 및 그 방법 | |
CN116403622A (zh) | 一种具有语音交互功能的车载音乐播放器及系统 | |
CN1917568A (zh) | 用于音播的设备和方法 | |
JP2015216586A (ja) | 電子システム、メディアの出力方法及び出力プログラム | |
US20040266487A1 (en) | Voice signal processing methods and systems | |
KR20070076615A (ko) | 이동 통신 단말기에서 방송 채널을 선택하는 방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20040721 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040721 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070814 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071204 |